181:ぬるヲタ  ◆dUus/Rvcpw70 2013/09/16(月) 10:31:08.89 ID:rK4kExA4o
◆第11話

(2回目の逆行)

ミーンミンミンミンミンミンミンミーーー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「ちくしょう・・・チクショーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

シンジ「我慢に我慢を重ねて・・・・・・一生懸命努力したのに!!!・・・・・・全てはムダだったのかよおおおおお!!!!!!」

シンジ「いっぱい未来変えたのに・・・結局あんな結果かよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」ドサッ


シンジ「畜生・・・もうどうにでもなれよ・・・僕なんて生きてても・・・無駄なんだ・・・・」グスッ

シンジ「もう・・・すべてが・・・アホくさい・・・・・・・・・」

シンジ「逃げたっていいんだ・・・逃げてもいいんだ・・・」

シンジ「もう・・・どうでも・・・」

シンジ「・・・氏ねば・・・全てが終わるの・・かなぁ」

シンジ「・・・・・・・・・」ボー


前編はこちら
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」補完編【前編】
182: 2013/09/16(月) 10:31:36.71 ID:rK4kExA4o

キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォォォ・・・キキキィーッッッ!!
ミサト「ちょ!ちょっと、キミ大丈夫!こんな道の真ん中でうずくまって・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」ボー

ミサト「あっ・・・アナタ、碇シンジくん?・・・よね?」

シンジ「・・・・・・・・・・・・」

ミサト「とっ、とにかくここは危ないわ!全速力で逃げるわよ!!」

シンジ「・・・・・・」フラフラ


ミサト「だっ・・・大丈夫? わ、私が葛城ミサトよ。ミサトって呼んでね?」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「うっ・・・使徒が暴れてたのがよっぽど怖かったのね・・・いいわ、暫く休んでて。飛ばすかンね!」ブォォォォォ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー


183: 2013/09/16(月) 10:33:00.90 ID:rK4kExA4o

(ネルフにて)

ミサト「ん~おっかしいなぁ・・・こっちのハズなんだけどなぁ・・・ゴミンねぇ、シンジ君・・・」

シンジ「・・・・・・」トボトボ

リツコ「ちょっと葛城1尉!さっきから同じところグルグル回って・・・
同じ監視カメラに何度も映るもんだから、司令部では失笑されてるわよ!」

ミサト「あはっ!ごっみーん!」

リツコ「・・・で、そちらが碇シンジ君?私は赤木リツコ。リツコでいいわ」

シンジ「・・・・・・・・・よろしく」

ミサト「うぉっ! 初めて口きいた!!」

リツコ「貴方に頼みたい仕事があるのよ。お父さんから話聞いてる?」

シンジ「・・・・・・」スッ

リツコ「あら、お父さんからの手紙? 見せてもらうわね。」

手紙「『  来  い  』」

リツコ「・・・・・・」

ミサト「・・・・・・」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「い、幾らなんでも説明不足よね。ごめんなさい、細かい話は私から説明するわ。見せたいものがあるから、付いてきて頂戴。」

ミサト「いくらなんでも・・・ちょっち・・・ヒドいわね・・・」タラー

リツコ「(ちょっとゲンドウさん・・・いくらなんでもこれは説明不足すぎよ・・・。実の息子にあんまりだわよ・・・。
無視されたらどうするつもりかしら? それにしても・・・シンジ君、内向的で内罰的と聞いてたけど、ウワサ以上に暗い子ね・・・。)」

184: 2013/09/16(月) 10:33:28.89 ID:rK4kExA4o

(ケージにて)

バァァァン
リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・ 人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「・・・無反応かいっ!」

リツコ「あなたがこれにのって戦うのよ?」

シンジ「・・・・・・」

ゲンドウ「そうだシンジ!これに乗って使徒と戦え! さもなくば帰れッ!!」

シンジ「・・・・・・・・・」スタスタ

ゲンドウ「えっ」

シンジ「・・・・・・かえります」スタスタ

リツコ・ミサト「えっ」

ゲンドウ「し、仕方ない。ではレイを使う。レイを連れて来い!!」

シンジ「・・・・・・」ピクッ

185: 2013/09/16(月) 10:34:04.07 ID:rK4kExA4o

 -タンカで運ばれてくる重傷のレイ-
レイ「ぐっ・・・うぅ・・・」

ミサト「ちょ、ちょっとシンジ君! あんな重症の女の子に戦わせる気!? それでも男なの?」

シンジ「・・・・・・」

レイ「うっ・・・くっ・・・行けます。私が・・・行きます」

ミサト「シンジ君、貴方が乗りなさい!」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「シンジ君・・・私からもお願いするわ・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・交換条件」

リツコ「聞かせて頂戴」

シンジ「・・・学校には行きません。『独り暮らし』を希望します。生活費下さい。それを守れば乗ってもいいです。」

リツコ「そ、それは・・・」

ゲンドウ「許可する」

ミサト「えっ」

シンジ「じゃあ・・・やる・・・」

リツコ「しょ、初号機搭乗準備!急いで!!」

186: 2013/09/16(月) 10:34:31.03 ID:rK4kExA4o

マヤ「エントリープラグ、注水・・・」

シンジ「・・・・・・・」スゥー

リツコ「・・・何の説明も無しに、LCLを吸い込んだわね。彼・・・何者?」

ミサト「さぁ・・・」

マヤ「エントリープラグ、注水完了・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」

リツコ「問題ないわね。続けて」

マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・49.49%・・・

リツコ「すごいじゃない・・・いきなりで49%・・・」

ミサト「ちょっち不吉な数字だけどねんw」

マヤ「エヴァンゲリオン初号機、起動しました!」

ミサト「シンジ君、準備はいい?」

リツコ「いいこと?エヴァはイメージで動かすの。頭の中で考えた動きがフィードバックされるわ。まずは歩く事を考えてみて。」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「碇司令!宜しいですか?」

ゲンドウ「うむ」

ミサト「エバンゲリオン、発進!」

187: 2013/09/16(月) 10:35:09.07 ID:rK4kExA4o

(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)

ミサト「シンジ君!まずは歩く事を考えて!」

初号機「・・・・・・」ダッ

リツコ「走った・・・」

ミサト「えっ」

サキエル「・・・!」バァァン

リツコ「ATフィールド・・・」

ミサト「あれが・・・」

初号機「・・・・・・」バキッ

リツコ「一撃で破った・・・」

初号機「・・・・・・」バキッ ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ

ミサト「すごい!敵のコアを集中攻撃してる!」


冬月「勝ったな・・・」

ゲンドウ「ああ・・・」

188: 2013/09/16(月) 10:35:36.74 ID:rK4kExA4o

パキッ
サキエル「・・・・・・!!」プクゥゥゥゥ

リツコ「自爆する気!?」

ミサト「シンジ君、よけて!!」

ドガァァァァァァァァン!!


マヤ「パ、パターン青消滅・・・使徒、沈黙しました」

リツコ「初号機は?」

マヤ「初号機中破!パイロットの生氏不明です!!」


ゲンドウ「・・・!!」ガバッ

冬月「・・・・・・・・・シンジ君・・・ユイ君・・・。」

ゲンドウ「・・・・・・コアは大丈夫なようだ。ユイは問題ない。」

冬月「・・・そこは息子の心配を先にする所だろうが!」

ゲンドウ「・・・・・・」

189: 2013/09/16(月) 10:36:27.59 ID:rK4kExA4o

(知ってる、天井)

シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・・・・・氏ねなかった・・・か」

シンジ「・・・・・・・・・」



ミサト「・・・シンジ君、目が覚めたのね。大丈夫?」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「よくやったわ。あなたがあの敵をやっつけたのよ。あなたは胸を張っていいわ・・・」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「ねぇ、これから一人暮らしするって・・・本気?」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「そうだ、シンジ君は私と暮らしましょうよ! そうよ、それがいいわ!」

シンジ「!!」

191: 2013/09/16(月) 10:37:08.26 ID:rK4kExA4o

ピッポッパ
ミサト「あ、リツコぉ~?シンジ君だけど、私が引き取る事に決めたからぁ~w・・・キャーーー! 何やってるのシンジ君!?」

電話(リツコ)「ミサト、あんた中学生に手を出す気じゃ・・・えっ」

シンジ「・・・・・・あなたと暮らすくらいなら、氏にます」カチャリ

ミサト「く、果物ナイフ・・・ヤメなさい!ナイフを置くのよ!!」

電話(リツコ)「ちょっと・・・ミサト・・・何の冗談・・・?」

ズバッ!!
シンジ「・・・・・・うっ!」・・・バタッ

ミサト「キャーーーーーーーー!」

電話(リツコ)「何があったの!ミサト!!」

ミサト「シンジ君が・・・リ、リストカット・・・した・・・・・・」

電話(リツコ)「ハァ!?」

ミサト「な、ナースコール押さないと・・・」ガクガクブルブル

192: 2013/09/16(月) 10:38:05.47 ID:rK4kExA4o

(ネルフにて)

冬月「・・・で、シンジ君と暮らそうと葛城1尉が言った瞬間、彼が果物ナイフを取ったというのだね?」

ミサト「は、はい・・・止めたのですが・・・ま、まさか・・・本当にリストカットするなんて・・・・・・」

リツコ「主治医と相談して、精神安定剤を点滴したから、今はぐっすり眠っているわ。手の腱が切れてないのは不幸中の幸いね・・・」

ゲンドウ「・・・・・・」

リツコ「ミサト、貴方の優しい気持ちも分かるけど・・・彼には裏目に出たみたいね。一人暮らしは彼の希望で、司令も許可を出した約束よ。」

ミサト「・・・中学生が一人暮らしだなんて・・・。まだまだ人の温かみが必要な年齢よ・・・と思っていました。」

リツコ「それにしても、彼の希望を勝手に反故にする権利、貴方にはないわ。」

ミサト「碇司令、本当に申し訳ありませんでした・・・」

193: 2013/09/16(月) 10:38:48.53 ID:rK4kExA4o

ゲンドウ「・・・問題ない」

ミサト「えっ」

ゲンドウ「シンジは約束を守ればエヴァに乗ると言ったのだ。我々も淡々と約束を守り、あいつも淡々と任務に就かせればそれでよい。」

ミサト「しかし司令・・・」

ゲンドウ「それが出来ないなら、君は左遷する。葛城3曹として、施設部土木科で肉体労働でもしてもらおうか。」

ミサト「えっ・・・」

リツコ「仕事以外でシンジ君に関わるのはおよしなさい。きっと、貴方の優しさが、彼にとっては迷惑にしかならないのよ。今後は私が話をするから。」

ゲンドウ「・・・ああ、赤木博士の言う通りだ。」

ミサト「・・・はい、わかりました・・・。たいへん申し訳ありませんでした・・・。」

194: 2013/09/16(月) 10:39:18.33 ID:rK4kExA4o

(病院にて)

リツコ「シンジ君、目が覚めた・・・?」ニッコリ

シンジ「・・・・・・・・・はい」

リツコ「この間はミサトが本当にごめんなさいね。あいつ、暴走すると周りが見えなくなるの。」

シンジ「『独り暮らし』の約束・・・勝手に・・・破ろうとしました・・・・・・」

リツコ「その点はちゃんと話し合って、あなたの希望通りにする事を上層部で確認済みよ。あくまで、葛城1尉の勝手な暴走。だから、許してくれるかしら?」

シンジ「・・・・・・はい」

リツコ「それでは、これが貴方の住む所の地図と、生活の支度金・・・とりあえず100万円よ。家具は大体揃ってるから、現地を見てから必要な物を買いなさい。」

シンジ「・・・ありがとう、ございます。」

195: 2013/09/16(月) 10:40:00.21 ID:rK4kExA4o

リツコ「あと・・・もし、気分がどうしようもなく落ち込んだ時は、この薬を飲みなさい」

シンジ「これは・・・?」

リツコ「いわゆるマイナートランキライザー・・・ごく弱い向精神薬と睡眠導入剤を兼ねた薬よ・・・・・・」

シンジ「・・・助かります」

リツコ「常用すると効かなくなってくるから、つらい時や眠れない時に1錠だけのんでゆっくり眠りなさい・・・。ラクになるわ。」

シンジ「・・・すいません」

リツコ「一気に飲むとまずいから、とりあえ10錠だけ出しておくわ。無くなったら、私に連絡してね。あと、困った事があったらそれも私に。」

シンジ「・・・ありがとうございます・・・リツコさん。」

196: 2013/09/16(月) 10:40:59.77 ID:rK4kExA4o

 -病院の外ー

諜報部員「・・・! 司令、何やら、ペンギン? を抱えた葛城1尉が、病院に入ろうとしてますが・・・」ザザッ

無線(ゲンドウ)「至急拘束しろ。接見禁止命令を無視している行為だ」ザッ

諜報部員「ハッ!」


諜報部員「・・・葛城1尉ですね?止まってください」ガシッ

ミサト「ハッ!?」

諜報部員「碇シンジには、接見禁止命令が出ていたはずですが・・・?」

ミサト「違うの!これはアニマルセラピーで・・・! シンジ君の心を治すのに必要なの・・・!!」

ペンペン「クェェ・・・クェェェェ・・・(お外あついよぉ・・・帰りたいよぉ・・・・・・)」グッタリ

諜報部員「チッ・・・仕方ない」

ミサト「えっ!見逃してくれるの!?」

諜報部員「確保ォ!!」

諜報部員2・3・4・5・6・7・8「了解ッ!」ダダダッ

ミサト「ギャーーー!!何すんのよぉぉぉぉ」ドスバキボカグキッ

諜報部員達「抵抗するなァ!!」ドスバキボカバカ

ミサト「ギャーーー!!」ドスバキボカボカッ

197: 2013/09/16(月) 10:41:42.55 ID:rK4kExA4o

・・ギャーーー!!

リツコ「・・・なんか外が騒がしいわねぇ。それじゃあ、後はしてほしい事、何かある?」

シンジ「・・・あの」

リツコ「なぁに?」

シンジ「・・・出来る限り、人に会いたくありません。」

リツコ「それで?」

シンジ「・・・独りで心安らかに過ごせるよう、出来る限り配慮してください。」

リツコ「・・・わかったわ。今はとにかく、心を休ませなさい。体と同じで、心だって風邪を引くの。貴方に必要なのは心の休息よ。」

シンジ「・・・・・・すみません」

リツコ「・・・あなたがどんな経験をして、何を考えているかはわからない。時間をかけてもいいから、
自分で折り合いをつけなさい。但し、私達に何か手伝えることがあれば、遠慮なく言って頂戴ね」

シンジ「・・・・・・はい」ポトッ・・・ポトッ・・・

リツコ「(・・・・・・涙か。よっぽとツライのね・・・。)」

リツコ「じゃあ、私は行くわね。明日には退院できるから。必要な時はこの携帯で貴方を呼び出すから、持ってて頂戴ね」

シンジ「・・・ありがとう、ございます。リツコさん。」

198: 2013/09/16(月) 10:42:20.94 ID:rK4kExA4o

(ネルフにて)

冬月「・・・・・・」

ゲンドウ「・・・・・・」

リツコ「・・・・・・」

ミサト「・・・・・・」ボロッ

ペンペン「・・・・・・」

諜報部員「・・・・・・」ボロッ


ゲンドウ「・・・」サラサラサラ・・・スッ

冬月「・・・えー、ゴホン」

ミサト「・・・!?」ビクッ

冬月「葛城1尉の処分と辞令を読み上げる。」

ミサト「・・・!?」ビクビクビクッ

199: 2013/09/16(月) 10:43:30.08 ID:rK4kExA4o

冬月「葛城1尉は、本日一晩独房入りとする。また、明日以降1週間、葛城士長として、
施設部土木科にて、先日の使徒戦復旧工事への従事を命ずる。」

ミサト「・・・!!!」

冬月「その後、1尉として作戦部長への復帰を認めるのが基本線ではあるが、
明日以降の勤務態度次第では恒久的な辞令となる可能性もあるので、注意するように。」

ゲンドウ「・・・葛城士長、反論はあるかね?」

ミサト「・・・・・・申し訳ありませんでした。心を入れ替えて反省します。」

ゲンドウ「おい」クイッ

諜報部員「ハッ!・・・葛城士長、付いて来い。」

ミサト「不幸だ・・・なんでアタシがこんな目に・・・・・・」グッスン

ゲンドウ「文句があるのかね・・・? 葛城3等兵・・・いや、士長だったか・・・?」

ミサト「・・・いえっ!心を入れ替えて、明日から一週間反省させて頂きますっ!!
(ひょえぇぇぇ・・・3曹がいつのまにか士長になってて、今度は3等兵になってるぅぅぅぅ!!コイツに歯向かったらヤベぇ・・・・)」

リツコ「(無様ね・・・)」

ペンペン「クエェ・・・」

リツコ「ペンペンは、私といらっしゃい。大きい冷蔵室と、近くにお風呂もあるから。ゴハンは鯵(アジ)で良かった?」

ペンペン「クワァ♪」

リツコ「そう、良かったわ」

200: 2013/09/16(月) 10:44:16.34 ID:rK4kExA4o

◆第12話

(シャムシェル来襲)

マヤ「パターン青!使徒です!!」

リツコ「くっ・・・零号機は起動実験に成功したばかりで使えないわ・・・シンジ君を呼び出して頂戴!」

青葉「了解しましたっ!」



リツコ「・・・というわけで、よろしく頼むわね」

シンジ「・・・はい」

ミサト「作戦を説明するわ。敵のATフィールドを中和しつつ、パレットガンを斉射、その後近接戦闘に切り替えてコアへの同時攻撃よ!」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「分かったの!?」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「シンジ君なら大丈夫よね。それでは搭乗してちょうだい」

ミサト「(このクソガキのせいで・・・ひどい肉体労働させられたんだから! フンッ!何なのよ可愛くないガキねぇ。人がせっかく助けてあげようとしたのに!!)」


ミサト「エバー初号機、発進!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ

201: 2013/09/16(月) 10:45:02.97 ID:rK4kExA4o


初号機「・・・・・・・・・・・」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ カチッ

ミサト「バカッ!煙で見えない!! しかも全弾撃ち尽くすとか、脳みそついてんの!?」

発令所一同「(何気にひどい事言いいまくってんなぁ・・・)」ドンヨリ

マヤ「敵使徒発光・・・ああっ!」

ミサト「よけなさいシンジ君!」

シャムシェル「・・・・・・」ビュッ

マヤ「初号機、光の鞭のようなもので投げられました!」

初号機「・・・・・・」ヒュゥゥゥゥゥゥン・・・ドガッ・グチュッ

シンジ「・・・・・・・・・」

マヤ「初号機、山に叩きつけられました! アンビリカルケーブル切断!内部電源に切り替わっています!!」

202: 2013/09/16(月) 10:45:39.13 ID:rK4kExA4o

ミサト「仕方ないわ。一旦撤退よ。体制を立て直すわ! シンジ君、戻ってきて!」

初号機・シンジ「・・・・・・・・・・」シュィィィン・・・ダッ

ミサト「ちょっと!プログナイフなんて出してどうする気!?」

初号機「・・・・・・・・!!」キュィィィィィィィィィィィ・・・グサッ

ペキッ・・・
シャムシェル「氏ーーーん」

マヤ「パターン青消滅・・・使徒、沈黙しました。」

初号機「・・・・・・」スタスタスタ・・・プツッ・・・

マヤ「初号機、回収位置にて電源喪失・・・停止しました。」

リツコ「終わったからさっさと帰らせろって事ね・・・あら?初号機の背中に付いてる赤い点が2つ・・・何かしら?」

マヤ「肉片のようですが・・・初号機か、使徒の組織でしょうか?」

リツコ「まぁいいわ。引き上げてから確認しましょう。」

203: 2013/09/16(月) 10:46:09.56 ID:rK4kExA4o


(シェルターにて)

ヒカリ「あの、先生! さっきから、鈴原と相田がトイレから戻って来ないんですが・・・」

教師「困りましたねぇ・・・どこをほっつき歩いてるんですかねぇ・・・?」

ヒカリ「トイレにしては長すぎます。ひょっとして、脱走したとか・・・」

教師「・・・わかりました。あと3分待って戻って来なければ、ネルフの方に通報しましょう」

ヒカリ「無事だといいんですが・・・・・・」


204: 2013/09/16(月) 10:46:44.40 ID:rK4kExA4o

(ケージにて)

ミサト「ちょっと!なんで私の命令を無視したのよ!!」

シンジ「・・・・・・」スタスタ

ミサト「待ちなさいよ! このクソガキィ!!」グイッ

シンジ「・・・・・・・・・」

ミサト「あなたには、私の命令に従う義務があるのよ!? どうして命令無視したの!?」

シンジ「・・・・・・・・・」

ミサト「罰として、独房に入ってもらいm」

リツコ「独房に入るのは貴方よ、葛城2尉!」

ミサト「リツコ・・・?」

リツコ「作戦行動中のサードチルドレンへの暴言行為、それによる命令不服従の誘発・・・
チルドレンを統御できない作戦指揮官など不要という、司令部の判断よ。分かったら大人しく従いなさい。」

ミサト「ハァ!?」

リツコ「わかったらその手を放しなさい。葛城3尉」

ミサト「えっ・・・・・・」

205: 2013/09/16(月) 10:47:23.31 ID:rK4kExA4o

リツコ「まだわからないの、葛城准尉?」

ミサト「ちょっと、なんで階級が1つずつ下がっt」

リツコ「あなたが素直に従わないたびに下がるわよ、葛城曹長」

ミサト「・・・!?」パッ

リツコ「ごめんなさいね、シンジ君。あなたは良く戦ったわ。私達を救ってくれてありがとう。シャワーを浴びたら家に帰っていいわよ。」

シンジ「・・・・・・はい、リツコさん」スタスタ

ミサト「ちょっと! リツコ!! いくらなんでも甘すぎでしょう! ガキを調子に乗らせたら底なしよ!?」

リツコ「・・・・・・ミサト・・・貴方は本当にバカね・・・。葛城1曹を独房へ!」

諜報部員1・2・3・4・5・6・7・8・9・10「ハッ!」

リツコ「抵抗したら階級と給料がドンドン下がるわよ!!」

ミサト「・・・なんかこの間より黒服が増えてるし」ガックリ

206: 2013/09/16(月) 10:47:57.98 ID:rK4kExA4o

(しばらくして)

マヤ「・・・! うぐっ・・・・・・」オエ・・・オエェェェ・・・

リツコ「どうしたのマヤ!?(まさか妊娠!? いや、マヤに限ってそんなこと・・・)」

マヤ「せんぱい・・・せんぱいぃぃぃぃ・・・・・・」ウルッ

リツコ「どうしたの?落ち着いて、言ってみなさい?」

マヤ「ヒト・・・」

リツコ「えっ?」

マヤ「初号機の背中の肉片を分析したら・・・ヒトのものだったんです・・・」グスッ

リツコ「・・・!」

マヤ「しかも・・・遺伝子型が違うので・・・二人・・・・・・」

リツコ「何て事・・・・・・あっ」

マヤ「センパイ・・・?」

リツコ「そういえば・・・シェルターに避難していた中学生二人が行方不明という通報が・・・」

マヤ「えっ・・・」

リツコ「大至急保安部に連絡!初号機が戦闘で墜落した山の辺りを徹底捜索して!!」

207: 2013/09/16(月) 10:48:42.42 ID:rK4kExA4o


保安部長「・・・近くのシェルターの非常口がアンロック状態でした」

リツコ「・・・そう」

保安部長「捜索した所、中学校の制服上下1着と、ジャージ上下1着が血まみれで、肉片と共に・・・。行方不明者の服装情報と一致します・・・」

リツコ「・・・確定して間違いなさそうね」

保安部長「近くに壊れたビデオカメラが落ちており、映像データは無事でした。」

リツコ「再生して頂戴」


 ????「うおーーー!すごい!! ロボットと怪獣の戦いだ!映画じゃない!これマジだよ!!」

 ???「ホンマにすごいでぇ」

 ????「あっ!ロボットが投げられた」
 
 ???「何やて!?」

 ????「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 ???「アカン!こっちに来r」ドーン

208: 2013/09/16(月) 10:49:30.37 ID:rK4kExA4o


保安部長「ここで記録は停止しています。」

リツコ「バカな事をしたものね・・・」

保安部長「関西弁・・・ジャージの方は、鈴原トウジ。中学2年生です。祖父と父親がネルフ職員です。
ビデオカメラの所有者は、相田ケンスケ。鈴原と同じクラスです。彼も父親がネルフ職員です。」

リツコ「状況から言って、間違いないでしょう。」

保安部長「それでは、被害者は確定とし、保護者を呼び寄せ、告知します。」

リツコ「・・・・・・イヤな仕事ね」

保安部長「・・・・・・これが私の仕事ですから。」

リツコ「・・・親御さんが信じないようだったら、残った組織からDNA鑑定するから。その時は言って頂戴。」

保安部長「・・・すみません。助かります。」

209: 2013/09/16(月) 10:51:03.31 ID:rK4kExA4o
◆第13話

(ラミエル来襲)

マヤ「パターン青、使徒です!」

リツコ「モニターに映して頂戴」

ミサト「・・・まーた変な形ネェ。四角すい?」

リツコ「・・・正八面体よ。中学校から出直してらっしゃい」

ミサト「テヘッ」

ミサト「チルドレンに非常呼集! 初号機を出すわよ!!」



マヤ「エヴァ初号機、起動しました!シンクロ率、49.89%。行けます!」

リツコ「四苦八苦か・・・」

ミサト「狙って出してたら笑えるわねwww私もアイツに四苦八苦させられてるしwwwww」

リツコ「・・・シンジ君に聞こえるように言うのやめなさい。あなた、まだ懲りてないの?」

ミサト「へいへい、すいませんねーーーwwwww」


210: 2013/09/16(月) 10:51:31.35 ID:rK4kExA4o

マヤ「エヴァ初号機、発進準備完了しました」

ミサト「シンジ君聞いてるー? もう出していいー??」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「じゃ出すわねーw エバー初号機、発進!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ

マヤ「えっ!? 初号機のシンクロ率、133%に急上昇!」

リツコ「ハァ!?」

青葉「敵使徒、発光しています! ああっ! まずいかも!?」

ミサト「シンジ君、よけてちょうだい!!」

ラミエル「ら~♪」ドシュゥゥゥゥゥ

初号機「(ドゴォォォォォォ!!)」

青葉「モロに食らってます!!」

リツコ「大至急シンクロカット!降ろして!!!」

マヤ「はい!」カチャカチャ

211: 2013/09/16(月) 10:52:14.56 ID:rK4kExA4o

日向「しょ、初号機胸部・・・敵の攻撃で大きくえぐれています・・・」

マヤ「パイロット心肺停止! 息をしていません!!」

リツコ「心肺蘇生!」

マヤ「ハイッ」カチャカチャ・・・ッターン!

ドックーン
シンジ「   」

マヤ「効果ありません!」

リツコ「もう一度!」

ドックーン
シンジ「   」

マヤ「・・・ダメですっ!!」

リツコ「彼を氏なせてはいけないわ。肋骨が折れてもいいから、動くまで意地でもやりなさい!!」

マヤ「はいっ・・・お願い・・・シンジ君・・・生きてっ! 氏んじゃダメ!!」ウルッ

212: 2013/09/16(月) 10:52:42.26 ID:rK4kExA4o
ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

ドックーン
シンジ「   」

213: 2013/09/16(月) 10:53:08.76 ID:rK4kExA4o

ドックーン
シンジ「・・・ケホ」トクッ トクッ・・・


マヤ「じっ・・・自発呼吸再開しましたぁ!!」

リツコ「よくやったわ、マヤ。回収班は大至急チルドレン回収し、その後医療班は病院に搬送!!」

ミサト「・・・・・・・・・・・・」パクパク

リツコ「ミサト・・・シンジ君が氏んだら・・・貴方のせいよ」ボソッ

ミサト「!?・・・・・・・・・・・・」ガクガクブルブルガタガタガクガク


214: 2013/09/16(月) 10:53:53.14 ID:rK4kExA4o


リツコ「ねぇマヤ・・・どう思う?」

マヤ「えっ?」

リツコ「発進した瞬間・・・シンクロ率が133%に達していたわ」

マヤ「一体、何があったんでしょうね・・・計器の・・・故障ですか?」

リツコ「シンクロ率が増えるほど・・・体にフィードバックされるダメージも大きくなる・・・ATフィールドを張らない限りは」

マヤ「えっ・・・」

リツコ「まさか・・・だけど・・・彼、自頃しようとしたんじゃぁ・・・」

マヤ「ヒッ!・・・そ、そんな事・・・じょ冗談ですよね、センパイ?」

リツコ「私がそんな冗談言う訳ないでしょう!! 彼ね・・・何があったか知らないけど、ここに来た時から鬱病の症状そのものなのよ・・・」

マヤ「シンジ君・・・・・・」

215: 2013/09/16(月) 10:54:21.03 ID:rK4kExA4o

リツコ「周りがガンバレって応援するほどダメになる典型。だから全力でミサトを遠ざけたの。
軽い薬も渡して、口数も増えてきて、症状が好転してきたかなって矢先に・・・・・・」

マヤ「かわいそう・・・きっと、つらい思いをたくさんしてきたんでしょうね・・・」ウルッ

リツコ「ひょっとしたら彼、シンクロ率を自由に操作できるのかも? 最初は49.49%でさっきは49.89%。
これって、私達に対する彼からのメッセージじゃないの?シクシク・・・僕は泣きたい。四苦八苦な人生だっ・・・て。」

マヤ「うっ・・・そんなのって・・・・・・そんなのって・・・・・・」ウルウル

リツコ「せめて・・・私達に助けを求めてくれれば、何とかしてあげられるんだけどね。人との接触を全力で拒否してるから・・・」

マヤ「うっ・・・・・・ひっく・・・・・・・・・シンジ君」グスッ

リツコ「マヤ・・・人のために泣いてあげられるなんて・・・・・・優しい子ね・・・」ダキッ ナデナデ

マヤ「ひっく・・・ぐす・・・・・・センパイ・・・・・」

216: 2013/09/16(月) 10:54:54.27 ID:rK4kExA4o

(病院にて)

シンジ「・・・・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・・また氏ねなかった」

シンジ「うっ・・・肋骨が・・・イタタタタ」

シンジ「・・・・・・もうヤだよ。氏なせてくれよ。もうたくさんだ・・・。」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フニッ

シンジ「えっ?」

マヤ「くぅ・・・くぅ・・・」

シンジ「マヤ・・・さん?」

マヤ「くぅ・・・くぅ・・・」

シンジ「・・・・・・泣いた跡がある。まさか、僕を心配して、ずっと・・・。」


シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」

217: 2013/09/16(月) 10:55:35.36 ID:rK4kExA4o

マヤ「くぅ・・・くぅ・・・」

シンジ「(こうして見ると・・・・・・カワイイ・・・かも・・・・・・)」ツンツン フニフニ ツンツン フニフニ

マヤ「んっ・・・んー・・・・・」

シンジ「(ほっぺた・・・やわらかいなぁ・・・)」ツンツン フニフニ ツンツン フニフニ

マヤ「んっ・・・うーん・・・・・・んー・・・?」ポー

シンジ「・・・おはようございます」ニコ

マヤ「!! シンジ君!目が覚めたの! 良かった・・・良かったぁ・・・」ウルッ

シンジ「・・・何とか生きてたみたいです」

マヤ「うんっ! シンジ君が居ないと・・・わたしこまるっ!!」グスッ

シンジ「・・・そうですよね、パイロットが居ないと人類はぜんめt」

マヤ「ちがうっ!」

シンジ「えっ」

218: 2013/09/16(月) 10:56:12.22 ID:rK4kExA4o

マヤ「パイロットとか関係なしに・・・シンジ君がこの世に居ないと、私、さびしい! いなくなったらこまるっ!!」

シンジ「・・・・・・ありがとうございます」

マヤ「無理を承知で、めちゃくちゃ言ってるのは分かるけど・・・シンジ君には戦ってほしいけど、傷ついたり氏んだりして欲しくないっ!」

シンジ「あはは・・・無茶な注文ですね・・・・・・」

マヤ「だから・・・せめて・・・・・・自分で自分を傷つけるのは・・・やめて・・・・・・?」ウルッ

シンジ「・・・・・・バレてたんですね」

マヤ「センパイは何でもお見通しなのっ・・・・・・」ニッコリ

シンジ「・・・・・・わかりました。出来る限り・・・やってみます」

マヤ「うんっ!」ニッコリ

シンジ「・・・・・・使徒はどうなりました?」

マヤ「現在、葛城1尉の発案で『ヤシマ作戦』が進行中。本日深夜0時に攻撃開始します」

シンジ「・・・初号機は、まだ動きますか?」

マヤ「装甲はだいぶやられたけど・・・重要な部分は無事だった。大丈夫。」

シンジ「ボクに・・・もう一度・・・チャンスをもらえますか・・・?」

マヤ「ぜひ、お願いします!」ニッコリ

219: 2013/09/16(月) 10:56:57.48 ID:rK4kExA4o

(後日)

リツコ「マヤ、いったいどんな魔法を使ったの?」

マヤ「えっ?」

リツコ「シンジ君・・・まだちょっと精神的に不安定ではあるけど・・・どん底は脱したわ・・・」

マヤ「本当ですか!?」

リツコ「まだ時々薬は要るみたいだけど・・・量もずいぶん減ってるし、このまま順調に行ってほしいわ・・・」

マヤ「シンジ君なら・・・乗り越えられますよ」ニッコリ

リツコ「で、マヤ先生はどんなカウンセリングしたの? 教えなさいよ。ヤシマ作戦の時には、既に目の輝きが変わってたわよ?」ニコニコ

マヤ「べつになにも・・・ただ、本心から、シンジ君が居なくなったら困る。私がさびしいから・・・って・・・」

リツコ「・・・それを本心から言える人間、なかなか居ないわよ?」

マヤ「そう・・・なんですか?」

リツコ「フフ・・・とんだ名カウンセラーが居たものね・・・。どんな薬よりも、誰かに必要とされる事の方が効くのよ。人はね・・・」

マヤ「センパイも、私にとって必要な大切な人ですよ?」ニコッ

リツコ「うれしい事言ってくれるわね。いい後輩もって幸せよ」

マヤ「はいっ!」ニコニコ

220: 2013/09/16(月) 10:57:41.01 ID:rK4kExA4o

(別の日)

prrrrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・ビア樽の子分か・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「今日はジェットアローンの日だったな・・・・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「・・・うるさいから、電池パック外して、寝よう」カチャカチャ ポイッ

シンジ「・・・『僕が寝てる間に着信が来たけど、バイブの振動で携帯が床に落ちて電池パックが外れていたようだ』ってトコかな」

シンジ「・・・おやすみなさい」


ミサト「ちょっと日向君!サードチルドレンはまだつかまらないの!?」

日向「何コールかは電話鳴ったのですが・・・急に『電源OFFか電波の届かない所に』というメッセージになりました」

ミサト「ハァ!?まさか、電源切ってシカトしてるっての!?」

リツコ「(シンジ君・・・いいからそのまま隠れてなさい・・・フフ)」

221: 2013/09/16(月) 10:58:31.19 ID:rK4kExA4o

(またまた別の日)

prrrrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・ビア樽か・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「今日はガギエル・・・というかアスカが来る日だったな・・・・・・」

prrrrrrrrr
シンジ「アスカなら何とかできんだろ・・・・・・仮に負けても、人類丸ごと滅ぶ分には、マヤさんの涙見なくて済むし。」

prrrrrrrrr
シンジ「・・・電池パック外して、寝よう」カチャカチャ ポイッ

シンジ「・・・『僕が寝てる間に着信が来たけど、バイブの振動で床に落ちて電池パックが外れていたようだ』ってトコかな」

シンジ「・・・おやすみなさい」


ミサト「リツコぉ~、碇シンジが電話に出てくれない・・・もうすぐヘリの時間なのにぃぃぃ」グスッ

電話(リツコ)「アナタ・・・バカ? 当日の朝にイキナリ連絡入れたって間に合うワケがないじゃない。計画性ってものは無いの?」

ミサト「だってぇ・・・忙しかったし・・・」

電話(リツコ)「もう、アナタひとりで行って来れば?」

ミサト「司令から、チルドレン一人は絶対に連れて行けって言われてるのよぉぉぉぉぉ~!」

電話(リツコ)「知らないわよ。大人なんだから自分でなんとかしなさい。切るわよ。」ピッ


ミサト「・・・こうなったら・・・『碇シンジが電話に出ないせいで連れて行けなかった』って事にするわよ! ウソついてないし!! フン! せいぜい司令に怒られることね!!」

222: 2013/09/16(月) 10:58:59.44 ID:rK4kExA4o


(翌日)

冬月「懲戒処分 以下の者を減俸30%、2か月間とする。

作戦部長 1尉 葛城ミサト
 
事由:命令違反行為」


ミサト「オワタ」

加持「葛城・・・強く生きろよ・・・」


223: 2013/09/16(月) 10:59:40.26 ID:rK4kExA4o

(別の日・ネルフにて)

ミサト「ようやく訓練に来たわね・・・」

シンジ「はぁ」

ミサト「ちょっとアンタ! 何で携帯鳴らしてるのに無視するわけ? いつも途中で電源切ってるでしょ!」

シンジ「そんなことはしていませんが・・・」

ミサト「じゃあ、なんでいつも3コールなったぐらいで途切れるのよ!」

シンジ「あぁ、どうやら、僕が寝てる間に着信が来たみたいですが、バイブの振動で床に落ちて・・・電池パックが外れてたみたいです。そういえば、何度か床に落ちてふたが外れてました」

ミサト「ハァ!?」

シンジ「不可抗力です。」

ミサト「ちょっと貸しなさいよ! 本体と着信履歴確認させてもらうわ!」バッ

シンジ「あ」

224: 2013/09/16(月) 11:00:20.83 ID:rK4kExA4o

ミサト「・・・・・・・・・」プルプル

ミサト「・・・何よこれ」プルプル

シンジ「何か?」

ミサト「ちょっと!アドレス帳の私の登録・・・『無能ビア樽女(バカ舌)』になってるじゃない!!」

シンジ「・・・何か間違ってますか?」

ミサト「ハァ!?」

リツコ「あっははははは! シンジ君やるわね。まさにミサトを一言で体現した言葉よ。」キャハハハハ

ミサト「リツコぉ~~~」

リツコ「どれどれ・・・・・・シンジ君、この『最後の良心』って誰?」

シンジ「マヤさん・・・」

225: 2013/09/16(月) 11:01:15.92 ID:rK4kExA4o

リツコ「確かにそうね・・・じゃあ、この『黒マッド』って?」

シンジ「遺伝上の父の事です・・・」

リツコ「じゃあ『銀マッド』は冬月副司令か・・・あ」

シンジ「・・・・・・」

リツコ「シンジ君?まさかと思うけど・・・この『金マッド』って・・・・・・まさか私じゃないわよね?」

シンジ「・・・他に居ますか?」

リツコ「・・・・・・・・・#」ビキビキッ

ミサト「ギャハハ!! 司令と副司令とアンタはセットなのねwwwwwwwww ざまぁwwwwww」

リツコ「・・・うーん・・・これが分からないわねぇ・・・『横恋慕』」

ミサト「どれどれ・・・? あ、これ日向君の番号じゃない! あっら~ん! いったい誰に横恋慕してるのかしら~www」

リツコ「(・・・アンタによ、アンタ。この鈍感!)」イラッ

ミサト「『ロン毛』はそのままね・・・」

リツコ「・・・はい、携帯返すわ。あだ名はホドホドにね。 あと、ミサトの電話はどうでもいいけど、私が電話するときは本当に必要な時だから、出てね。それだけはお願いよ。」

シンジ「はい」

ミサト「ムッキーーー! 何よ! 親友に向かってその言いぐさはないでしょ!?」

リツコ「貴方とはただのクサレ縁よ・・・」フフッ

ミサト「ムッキーーーーー!!!!!」

226: 2013/09/16(月) 11:01:54.62 ID:rK4kExA4o

(イスラフェル来襲)

マヤ「パターン青!使徒です!!」

ミサト「チルドレンに非常呼集!」


ミサト「集合したわね。では、作戦を説明します。いつもはここで迎撃してるけど、
兵装ビルの修復が追い付いていないので、今回はこちらから打って出ます」

アスカ「ふんふん、それで?」

ミサト「オフェンスは弐号機、バックアップは初号機、零号機は撃ち漏らした時のため後方5km地点で待機」

アスカ「了解!」

レイ「了解・・・」

シンジ「・・・・・・」コクリ


227: 2013/09/16(月) 11:02:21.61 ID:rK4kExA4o

(対イスラフェル戦)

アスカ「おぉぉぉんどりゃぁぁぁぁぁ!!」ズバッ

ミサト「やったわねアスカ!使徒を半分にぶったぎったわ!」

アスカ「フフン!こーんなもんよぉ!」

シンジ「まだだ。どけっ 赤毛ザル」ドンッ

アスカ「うわっ、ちょっと何なのよ!」

マヤ「使徒のパターン青健在・・・えっ!反応が2つに分かれました」

アスカ「えっ」

シンジ「えいっ えいっ」ザクッ ザクッ

イスラフェル×2「氏ーーーん」


マヤ「・・・パターン青消滅!敵使徒、沈黙しました!!」

シンジ「帰ります・・・・・・」ジャブジャブ


アスカ「・・・何っなのよ!!!!!!」ムキーーー

228: 2013/09/16(月) 11:03:10.09 ID:rK4kExA4o

(サンダルフォン襲来)

prrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・・・・ビア樽か・・・」

prrrrrrr
シンジ「今日は、サンダルフォンか・・・・・・」

prrrrrrr
シンジ「アスカだけで何とかなるだろ・・・綾波がプログナイフ投げ入れればいいんだし・・・・・・」

prrrrrrr
シンジ「・・・電池パック外して、寝よう」カチャカチャ ポイッ

シンジ「・・・『僕が寝てる間に着信が来たけど、バイブの振動で床に落ちて電池パックが外れていたようだ』ってトコかな」

シンジ「・・・おやすみなs」

ピンポーン
マヤ「シンジ君いらっしゃいますかー? 伊吹ですー。すいませーん!」

シンジ「・・・・・・それは卑怯だよ、リツコさん。マヤさん相手に、居留守使えるわけないじゃないか・・・。」

ガチャ
シンジ「・・・こんにちは、マヤさん」

マヤ「こんにちは、シンジ君。非常呼集掛かったんだけど、通り道だから寄っちゃいました♪」ニコッ

シンジ「・・・すいません、昼寝してました。すぐ支度しますね。」

マヤ「下で待ってるねー!」ニコニコ

229: 2013/09/16(月) 11:04:08.48 ID:rK4kExA4o

(ブリーフィングルームにて)

ミサト「アスカ、レイ、シンジ君・・・使徒のサナギが、火山の中で発見されたわ」

アスカ「す、すごい所で見つけたモンねぇ・・・」

ミサト「貴方たちには、これを捕獲してほしいの」

アスカ「はぁ!?」

ミサト「出来る限り原型をとどめ、生きたまま回収するのが最優先。ダメだった場合は即時殲滅よ」

レイ「私はやれと言われればやります」

アスカ「ちょっとファースト!抜け駆けする気!? 当然、アタシが出るわよっ」

シンジ「・・・僕は有事に備えて本部で待機で。」

アスカ「アンタ・・・やる気が無いなら辞めちゃえば・・・?」

シンジ「え、辞めていいの? じゃあ、ぜひ・・・」

ミサト「ダメよ。パイロットの代わりは簡単には見つからないわ。では、アスカが捕獲担当、レイがバックアップ、シンジ君が本部で待機よ。」

シンジ「じゃ、そういう事で。」スタスタ

アスカ「・・・いけすかない奴」

ミサト「・・・それには120%同意するわ。私がビール断ちするハメになったのも・・・元はと言えば、碇シンジが・・・」

アスカ「それはアンタが事前連絡してなかったからでしょ? 加持さんから聞いたわよ。」

ミサト「・・・・・・・・・チッ」

230: 2013/09/16(月) 11:04:44.17 ID:rK4kExA4o

(しばらくして)

prrrrrrr
シンジ「・・・・・・・・・・・・ビア樽か・・・」

ピッ
シンジ「・・・はい、碇です」

ミサト「あ、シンジ君?使徒はアスカとレイがやっつけたから、アンタはもう家に帰っていいわよーw
私達は、 お ん せ ん 入ってくるから、泊まりになるけどーーーwww 」

シンジ「・・・はぁ」

ミサト「ごめんなさいねー仲間外れにしちゃってーーーwww それじゃあ私達、 お ん せ ん が待ってるからーーーwwwww」

シンジ「・・・・・・興味ないんで。」ピッ


ミサト「・・・ムッキー!!なんなのよあのネクラ!!!」

231: 2013/09/16(月) 11:05:11.45 ID:rK4kExA4o

アスカ「・・・・・・」ジトー

レイ「・・・・・・」ジトー

リツコ「・・・・・・」ジトー

マヤ「・・・・・・・・・サイテーです」プルプル・・・グスッ・・・ウルッ

ミサト「ちょっとwwwホンの冗談じゃないwwww軽いジョークだってwwwwwwww」

マヤ「・・・すいません。わたし、用があるのでこのまま帰ります。」タッタッタ

リツコ「・・・私も帰るわ」スッ

ミサト「えっ」

アスカ「私達は泊まるけど、アンタとは別行動ね。いきましょ、ファースト」

レイ「そうね・・・」


ミサト「えっ・・・えっ!?」

ミサト「なんなのよ・・・これも碇シンジのせい・・・・・・クソガキがぁ!」ポツーン

232: 2013/09/16(月) 11:05:37.31 ID:rK4kExA4o


(翌朝)

シンジ「ん?ポストに何か入ってる・・・」

手紙「ごめんなさい。温泉の素買って来たから、良かったら使ってネ。 マヤ」


シンジ「・・・・・・天使って居るんだなぁ」ジーン


233: 2013/09/16(月) 11:06:07.63 ID:rK4kExA4o

(別の日)
ブンッ

シンジ「停電か・・・」

シンジ「アイツは使徒最弱だから無視だな。」

シンジ「多分繋がらないと思うけど、念には念を入れて、携帯の電池パック外しておこうっと」

シンジ「・・・おやすみなさい」


モワーーー
シンジ「うー・・・・・・クーラー切れたら・・・暑くて寝れない」ゲッソリ

234: 2013/09/16(月) 11:06:46.67 ID:rK4kExA4o

◆第14話

(発令所にて)

マヤ「衛星軌道上に使徒発見!パターン青です!」

リツコ「まさか、宇宙空間に出てくるなんて・・・」

マヤ「敵、自分の体の一部を切り離して落下させました!」

リツコ「どうするつもりかしら・・・爆撃?」

マヤ「敵使徒の一部、インド洋に落下!あ、もう一度発射されました」

リツコ「さては、軌道修正しているわね・・・最終的には本体がここに落ちてくるのかしら」

ミサト「どれぐらいの衝撃かしら?」

リツコ「そうね・・・ここら一体は消滅かしら。下手すると地球ごと氷河期になるかもね・・・」

ミサト「大至急、民間人と非戦闘員の退避を開始!作戦部は緊急集合。対策を練ります」

リツコ「あら、作戦部長らしくなってきたじゃない」

ミサト「もう後が無いからね・・・碇司令も冬月副司令も居ないし・・・
ここいらで活躍しておかないと、ちょっちマズいのよ。パイロットも非常呼集よ!」

235: 2013/09/16(月) 11:07:22.97 ID:rK4kExA4o

(ブリーフィングルームにて)

ミサト「伊吹2尉、状況の説明を」

マヤ「はい、敵は宇宙空間、衛星軌道上から自身の体を切り離して、質量爆弾として地表を攻撃。
表面をATフィールドでコーティングしているようで、大気の摩擦熱をもろともしていません。また、インパクト時の威力が増しているようです」

ミサト「そんな使い方もあるのね・・・ATフィールド・・・」

マヤ「徐々に着弾点も修正されています。1発目はインド洋上に着弾、2発目はオホーツク海に着弾
3発目は北太平洋上、東京から東に500km地点に着弾、4発目は朝○半島に着弾し、半島が消滅しました。」

ミサト「えっ!それマジ!?やった~!!」

リツコ「あら?使徒もたまには良い事してくれるじゃない」

ミサト「『セカンドインパクトは日本のせいニダ!謝罪と賠償を(ry』ってしつこかったからねぇ~
しかも、私のお父さん名指しで非難してくるから、ほんっとムカついてたのよ。『隕石が原因じゃなくて、
葛城調査隊がよからぬ事をやっていたに違いないニダ!』って。ほんと、悪い事は全部日本のせい、
良い事は全部自分たちが起源を主張するんだから・・・たまったもんじゃないわ。」

リツコ「これで国際社会の憂いが減ったわね・・・国連もうんざりしていたし・・・
まぁでも、日ごろの行いのせいか、地球上で誰も耳を貸してなかったから、気にしないことね」フフ

ミサト「まー、分かってはいるんだけどねぇ・・・」」

マヤ「・・・て、敵の目標は、確実にここ第3新東京市と推定されます。」

ミサト「じゃあ、作戦を練るわよ」

236: 2013/09/16(月) 11:07:50.28 ID:rK4kExA4o

(しばらくして)

アスカ「えぇ~!?手で受け止めるぅ~!?」

ミサト「そうよ。着弾予測地点にエバー3機で急行し、手で受け止めて威力を相殺、
その後ATフィールドを中和し、使徒のコアを攻撃、殲滅するわ。MAGIによると、成功率は0.93%よ」

アスカ「ハァ?100回に1回以下じゃない!」

ミサト「これでも、色々考えた中で、最も成功率が高い作戦なのよ・・・ごめんねみんな。生きて帰ってきたらステーキか何かオゴるわ。
あと、規則では遺書を書く事になってるけど・・・どうする?」

アスカ「私はパス。どうせ失敗すれば読む人も居なくなるんだし」

レイ「私も・・・」

シンジ「・・・・・・」

ミサト「じゃあ決まりね。それでは、エヴァを3か所に分散配置とし、途中まではMAGIの誘導でアシストします」

237: 2013/09/16(月) 11:08:16.34 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・・・・配置の根拠は?」

ミサト「えっ・・・・・・女の勘・・・ってヤツ?」

シンジ「・・・じゃあ僕は、男の勘でこの辺にします」

ミサト「ハァ!?」

アスカ「いいじゃない、孤高のシンジ様の好きなようにさせてあげなさいよ。アンタの勘だって特に根拠無いじゃない」

ミサト「そっ・・・そりは・・・」

アスカ「ま、私はミサトの勘に乗るわ」

レイ「私も・・・それでいいです。葛城1尉」

238: 2013/09/16(月) 11:08:54.09 ID:rK4kExA4o

(対サハクィエル戦)

マヤ「エヴァ3機、配置完了しました!」

リツコ「いいこと?MAGIのナビに従って移動してね」

ミサト「それでは、作戦スタート!
・・・って、ちょっと!初号機!動きなさいよ!!何ボケッとしてるのバカ!」

シンジ「・・・・・・」

マヤ「MAGIの指示は、初号機はその場で停止、他の2機は初号機方面に誘導されています」

ミサト「はぁ!?」

マヤ「敵使徒、着弾まで30秒・・・弐号機と零号機の到着まで32秒!間に合いません!!」

ミサト「うっ・・・」

マヤ「シンジ君!ごめんなさい!2秒だけ一人で耐えて!お願い!!」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」バァァァン!!

日向「・・・しょっ・・・初号機のシンクロ率、200%・・・強いATフィールドが観測されています!」

リツコ「何ですって!?」

239: 2013/09/16(月) 11:09:21.37 ID:rK4kExA4o

ヒューーー
サハクィエル「・・・!?」ズゥゥゥゥン

マヤ「使徒、初号機と接触!!」

ミサト「レイアスカ急いで!!」

レイ「くっ!」

アスカ「おおおおおんどりゃぁぁぁぁぁあ!!!!!!」シュィィィン・・・パキッ

サハクィエル「氏ーーーん」クタッ

マヤ「・・・パターン青消滅!敵、沈黙しました」

ミサト「よっしゃぁぁぁ!!! ナイスよ、アスカ!」


リツコ「すごいわね・・・」

マヤ「そうですね、シンジ君の底力・・・すごいものをもってますね」

リツコ「違うわ・・・」

マヤ「へっ?」

リツコ「あなたよ、マヤ」

マヤ「???」

リツコ「フフ・・・何でもないわ。気にしないで。」

240: 2013/09/16(月) 11:09:55.95 ID:rK4kExA4o

(戦い終わって)

ミサト「み、みんな良くやってくれたわ・・・・・・!」

アスカ「ま、いい作戦だったんじゃない?配置を除いて」

ミサト「うっ・・・まぁいいわ。じゃ、ステーキ食べにいこっか?」

アスカ「あぁ、ファーストとも話したんだけど・・・ラーメンでもどうか?って思ってね」

ミサト「えっ!そんなんでいいの!?」

アスカ「よくよく聞いてみれば、ファーストってお肉食べれないらしいじゃない。アンタ、指揮官なのにそんな事も知らないの?」

ミサト「うっ・・・」

アスカ「なので、ラーメンがいいわ。それに私、ミサトの懐事情も何となく知ってるし。」

ミサト「ありがとう・・・アスカ・・・・・・あれ? ちなみに、シンジ君は?」

241: 2013/09/16(月) 11:10:26.44 ID:rK4kExA4o

アスカ「あぁ、アイツはシャワー浴びてそのまま帰るって。もうとっくに帰ったわよ?」

ミサト「何よ!人がせっかくオゴッてあげようと思ったのに!!無礼なヤツね!!!」ムキーーー!!

アスカ「別にアイツの肩を持つ気はさらさらないけど・・・好きにさせてあげたら?
使徒を倒してくれればそれで良くないの? アイツに関しては、もっとビジネスライクに行きなさいよ。
今日だって、アイツが美味しい所持って行ったじゃないのよ・・・」

ミサト「えっ」

アスカ「仕事とプライベートをきっちり分けるって考え方、欧米では主流よ。アンタも国際公務員なんでしょ?一応。」

ミサト「まっ・・・そうだけど・・・」

レイ「(クゥゥゥゥーーー)」

アスカ「ほら、ファーストもお腹すいたって!」

ミサト「そ、それじゃ行きましょうか。」

242: 2013/09/16(月) 11:11:10.21 ID:rK4kExA4o

(シンクロテスト)

prrrrrrr
シンジ「・・・・・・リツコさんか」

ピッ
シンジ「・・・はい。碇です。」

電話(リツコ)「シンジ君?リツコです。明日、シンクロテスト受けて欲しいんだけど・・・」

シンジ「(・・・あれか)・・・マヤさんに聞いたんですけど、何やら全裸で受けるとか?」

電話(リツコ)「あら、知ってたの?ええ、その通りよ」

シンジ「女性陣が嫌がると思うので、僕は別日・・・できれば後にしてください」

電話(リツコ)「えっ・・・でも」

シンジ「・・・実験中に使徒に襲われたら、無防備だと思いますが」

電話(リツコ)「(・・・ダミープラグ作るのにレイのデータだけ取れればいいし・・・まいっか)
・・・・・・わかったわ。あなたは別日にします。日程が決まったら改めて連絡するわ。」

シンジ「・・・はい、では。」ピッ

243: 2013/09/16(月) 11:11:44.01 ID:rK4kExA4o

(翌日 地底湖に浮かぶエントリープラグ×2)

アスカ「ちっ!アイツ、上手い事避けたわね・・・」

レイ「碇君・・・・・・」

アスカ「あーあ、ヒマねぇ・・・」

レイ「そうね・・・」

アスカ「ファースト、しりとりでもする? アンタから始めていいわ」

レイ「じゃあ・・・エヴァンゲリオン・・・」

アスカ「ちょw」

レイ「・・・零号機」

アスカ「仕方ないわねぇ。えーと・・・切り絵!」

レイ「エヴァンゲリオン・・・」

アスカ「卑怯ね・・・」

レイ「・・・初号機」


244: 2013/09/16(月) 11:12:19.65 ID:rK4kExA4o

アスカ「・・・帰依(きえ)」

レイ「エヴァンゲリオン・・・」

アスカ「・・・はいはい」

レイ「・・・参号機」

アスカ「ちょっと!なんで私の弐号機飛ばすのよ!あと、それ幾らでも言えるから、エヴァンゲリオンは今後禁止ね!!」

レイ「そう・・・」

アスカ「き・・・き・・・キッザニア!」

レイ「アカゲザル」

アスカ「ハァ!? 何ですってぇ!?」

レイ「・・・私はしりとりをしているだけ・・・アカゲザルって言葉は・・・無いの? 前、碇君が言ってた・・・」

アスカ「・・・・・・はぁ。もういいわ。 ルンバ」

レイ「バカ」

アスカ「・・・・・・・・金具」イラッ

レイ「グーテン・・・」

アスカ「(ぷっ!グーテンモーゲンって言ったらアンタの負けよw)」

レイ「グーテンターク」

アスカ「(キィィィィィィィィ!)」


(一方その頃シンジは)

シンジ「Zzz・・・Zzz・・・」スヤスヤ

245: 2013/09/16(月) 11:12:47.05 ID:rK4kExA4o

◆第15話

(レリエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「モニターに映して!」

リツコ「球体か・・・面白い模様してるわね」

ミサト「チルドレンに非常呼集かけて!」

日向「はいっ!」



ミサト「・・・という訳で、あのヘンテコ模様の球体が今回の使徒よ」

アスカ「変わった模様してるわねぇ・・・」

マヤ「現状ではあの球体は解析不能と出ています。」

ミサト「というわけで、今回は弐号機がフォワード、初号機と零号機は少し後ろで様子見よ」

アスカ「了解よ!まっかせなさい!」

ミサト「それでは各機に搭乗!出撃よ!」

246: 2013/09/16(月) 11:13:25.58 ID:rK4kExA4o

マヤ「エヴァンゲリオン全機、発進準備完了しました」

ミサト「エバー、発進!」

日向「エヴァ全機、発進!」


初号機「(ダッシュ)」ダダダダダッ

ミサト「それでは配置に・・・って。ちょっと!シンジ君!何やってるの!?」

シンジ「うるさい! 黙って見てろボンクラ!」

ミサト「はぁ!?」

シンジ「(ATフィールド・・・中和!)」シュゥゥゥゥゥ

ミサト「ちょっと、影に向かってなにしてるのよ!本体は上よ!!」

マヤ「えっ・・・影がどんどん消えています・・・」

ミサト「えっ」

リツコ「MAGIの解析出たわ。本体はあくまで下の黒い影・・・上の球体こそが影みたいなもの・・・だそうよ」

ミサト「ハァ!?」

247: 2013/09/16(月) 11:14:09.72 ID:rK4kExA4o

リツコ「なるほど・・・使徒の本体はあの黒い影、直径680mで厚みは3ナノメートル・・・
内向きのATフィールドで支えており、中身は別の空間に繋がっている模様・・・と。
・・・であれば、ATフィールドを中和すれば、脆弱な本体だから、即、崩壊するわ・・・」

マヤ「・・・パターン青消滅! 影と球体もなくなりました!」

ミサト「・・・それにしてもあんた、また命令違反ね!! アンタその独断専行、本当にいい加減にしなさいよ! 気付いたなら先に報告しなさいよ!」

シンジ「・・・・・・無能に殺されるのは御免です」

ミサト「ハァ!? あんたは既に『二人も頃してる』くせに!! あんたにだけは言われたくないわよ!!! クソガキッ!!!!!」

シンジ「うっ・・・」ガクッ

リツコ「バカッ! 青葉君、全音声通信切って!!」

青葉「ハイッ!」ピッ

マヤ「初号機のシンクロ率、急降下! 4%・・・初号機・・・活動を停止・・・・・・」

リツコ「あんた・・・シンジ君になんてこと言うのよ・・・それだけは言っちゃだめでしょうよ・・・・・・」ブルブル

248: 2013/09/16(月) 11:14:58.42 ID:rK4kExA4o

マヤ「・・・・・・」ツカツカツカ

バシッ!!
ミサト「痛ッ!!・・・な、なにすんのよ!? 下級者の分際で!!・・・えっ」

マヤ「(ポロ・・・ポロ・・・)」

ミサト「泣いて・・・るの?」

マヤ「最低です。氏んでシンジ君に詫びてください・・・・・・」カチャン・カチッ・カチャリ

ミサト「ひっ!?」


日向「マ、マヤちゃん!?」

青葉「よすんだ、マヤちゃん! やめろぉ!!」

マヤ「こ・・・こいつを頃して・・・私も氏にます。」ブルブルブルブル

リツコ「マヤ!銃なんて下しなさい!! そんな奴、頃す価値も無いわよ!!」

青葉「そうだよマヤちゃん! こんなのと君の命は全く釣り合わない!! ヤメるんだ! 冷静になれっ!!」

249: 2013/09/16(月) 11:15:38.69 ID:rK4kExA4o

マヤ「私は冷静よ・・・スライドも引いたし・・・安全装置も解除した・・・訓練通りよ。・・・あとはコイツと私に向けて、2回・・・引き金を引くだけ・・・」ブルブルブルブル

リツコ「マヤ、アナタが氏んだり、逮捕されたりしたら、私悲しいわ・・・アナタが居ないと研究が何も進まないもの・・・それに、何よりも大事な部下であり、後輩であり、親友なのよ。」

マヤ「先輩・・・・・・・・・・・・・それでも・・・それでも、こいつだけはッ!!」ギロッ

ミサト「ヒィィッ!」ガクガクブルブル

リツコ「バカ! あなたが氏んだら誰がシンジ君をケアするのよっ!! あなたが氏ねば、シンジ君も今度こそ終わりよ!!」スッ・・・ツカ・・・ツカ・・・ツカ

マヤ「(ハッ!?)」

リツコ「マヤ・・・・・・・・一緒に、何とかしましょう。私とあなたなら・・・なんとか出来るわよ・・・」ギュッ

マヤ「先輩・・・・・・せんぱいっ」ウッ・・・ヒック・・・グス・・・

リツコ「さぁ、銃は青葉君に渡して・・・」

マヤ「・・・・・・はい」グスッ

ガチャガチャ・・・
青葉「弾抜き完了。安全です。マヤちゃん。いい判断だよ。大丈夫。シンジ君だって何とかなるさ。」

リツコ「マヤ!!」ガシッ

マヤ「はっ・・・はひっ!」

250: 2013/09/16(月) 11:16:10.96 ID:rK4kExA4o

リツコ「シンジ君のバイタルは!?」

マヤ「えっ」

リツコ「まだチルドレンが出撃中よ。ケージに帰ってくるまでが出撃なんだから、最後まできちんと仕事なさい! あなたは、みんなの命を預かるオペレーターでしょ!?」

マヤ「はっ、はい!」ダッ


リツコ「全員に徹底するわ。・・・何も無かった。いいわね?」

日向「え? いま何かありましたっけ?」

青葉「俺も何の事言ってるか分かりませんが?」

リツコ「あらそう、変な事言ってごめんなさい。・・・アスカ!レイ!悪いけど、初号機を抱えて回収位置まで持ってきてちょうだい」

アスカ「ちょっと!どうしたの?急に初号機が止まるし、通信は繋がらないし・・・」

リツコ「ちょっとしたトラブルよ。いいから、急いで初号機を回収して!!」

ミサト「・・・・・・・・・・・・・・・」ブルブルガクガク

251: 2013/09/16(月) 11:16:45.16 ID:rK4kExA4o

(ケージにて)

リツコ「エントリープラグイジェクト!LCL強制排水!」

ブシュゥゥゥゥゥ---!!

リツコ・マヤ「シンジ君!」

シンジ「やっぱりだ・・・やっぱりあの時・・・ト・ジ・・・ケン・ケ・・・僕が・・・あの時・・・・」ブツブツブツブツ

マヤ「シンジ君!シンジ君!気をしっかり持って!!」

シンジ「分かってたんだ・・・多分居た事・・・僕が頃した・・・僕が・・・僕が・・・あの時の感触・・・僕が・・・僕が・・・」ブツブツブツブツ

リツコ「・・・」プシュ

シンジ「ぼくが・・・ぼ・・・・く・・・g・・・・・」ガクッ

マヤ「先輩!?」

リツコ「強い睡眠剤よ。このままではダメ。強い薬を使ってでも、2~3日は夢も見ないくらい深く眠らせる事。起きてれば起きてるほど心が壊れるわ・・・」

マヤ「シンジ君・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいーーー!!!」グスッ・・・ダキッ・・・

リツコ「さぁ・・・病院に・・・連れて行くわよ。」

マヤ「はいっ・・・」グスッ

252: 2013/09/16(月) 11:17:15.98 ID:rK4kExA4o

(その日の夕方)

ミサト「やっほー加持ぃ~!生きてるぅ~?」ニコニコ

加持「お、葛城・・・今日はヤケに機嫌がいいなw」

ミサト「ちょっちね・・・アンタと飲みたくなってさ。」ニコニコ

加持「お、珍しいな。じゃあ、久々にあそこの居酒屋行くか?」

ミサト「モチのロンでおごりよね?wwwww」ニコニコ

加持「・・・しょうがねぇなぁ。わかりましたよ、お姫様」

ミサト「そうこなくっちゃ~ん!」ニコニコ



加持「しっかし、お前から誘ってくるなんて珍しいなぁ」チビ・・・チビ

ミサト「フフ・・・ホンの気まぐれよ!三十路のオッサンがこんな美人と飲めるなんて感謝なさいよ!」グビッグビッ

加持「おいおい、俺たち同級生だろうが・・・w」

ミサト「いいんれすよーーーまだ29歳らもーーーんwwwwwww」グビッグビッ

加持「おいおい、ペース早いな・・・w」

253: 2013/09/16(月) 11:18:31.84 ID:rK4kExA4o


ミサト「うぃ~~~飲み過ぎたァ・・・」ゲッソリ

加持「しょうがねぇなぁ・・・タクシー呼ぶか?」

ミサト「なんかもう動きたくなぁ~い。そうだ、あそこ!あのお城みたいな建物で休憩なのれす!そーなのれす!!」

加持「おいおい・・・いいのか?w」

ミサト「もー吐きそうだから早く連れて行きなさいよーーー」


ミサト「(スルッ・・・パサッ)」

加持「おいおい、いきなり脱ぎ始めるなよw」

ミサト「はやくシャワーあびたいんれすーーーw」

加持「お前ナァ・・・」

ミサト「ほらー!アンタも脱ぎなさいよ・・・一緒に入るわよー」

加持「・・・いいのか?」

ミサト「なによーこんな酔っ払い一人でシャワー浴びたら転んで氏ぬでしょうが! なぁに?私のいう事がきけないってのー??」

加持「フフ・・・わかったよ、お姫様!」

254: 2013/09/16(月) 11:20:33.37 ID:rK4kExA4o



!!                             !!

   !!まさかの2時間ほどキングクリムゾンッ!!

!!                             !!



255: 2013/09/16(月) 11:21:08.21 ID:rK4kExA4o

加持「・・・・・・もう、動けん」グッタリ

ミサト「・・・・・・あんた・・・相変わらず・・・上手いのね・・・」ツヤツヤ

加持「やっぱり・・・愛・・・かな?」

ミサト「フフ・・・」

加持「葛城・・・すべてが終わったら・・・7年前に俺が言えなかった言葉・・・」

ミサト「ストップ! アタシにそんな気はないわよ・・・www」

加持「葛城・・・・・・」

ミサト「・・・そうだ、一つだけ・・・お願い聞いてくれない?」

加持「・・・なんだい?」

ミサト「ペンペン・・・生活が苦しくて、ちょっと手に余ってるの。ねぇ、あなたが貰ってくれない?」

加持「・・・・・・俺がか?・・・まぁ、いいぞ。」

ミサト「アンタねぇ、スパイなんて危険な仕事はヤメて・・・ペンペンを責任もって飼って頂戴ね・・・」

加持「・・・知ってたのか」

ミサト「ンなもん公然の秘密でしょうよ・・・内調だっけ?・・・くだらない・・・」

加持「葛城・・・」

ミサト「じゃあ、頼んだわよ・・・・・・私、帰る」ゴソゴソ

加持「折角だから、泊まってけよ・・・」

ミサト「いやーよ。私帰るーw あばよ!007さん! おやすみ!!」ツカツカツカ・・・キィーバタン

加持「ああ、おやすみ・・・。」

256: 2013/09/16(月) 11:21:34.84 ID:rK4kExA4o


(翌日昼)

TV「ニュースの時間です。本日未明、第3新東京市のマンションの一室で銃声がしたとの通報がありました。」

TV「警察が現場に急行した所、ネルフ所属、葛城ミサト1尉が頭から血を流して氏んでいるのが発見されました。」

TV「手元には凶器とみられる拳銃があり、遺書もある事から、自殺とみられていますが、現場はひざ上までゴミの積もったゴミ屋敷となっており、捜査は難航しています。」

TV「ネルフの発表によりますと、拳銃は彼女に支給されている官給品であり、銃の携帯許可も下りていたとの事です。」

TV「今後、このような事が起こらないよう、再発防止を徹底する・・・と、ネルフ広報課長名義で各マスコミにFAXされています。」

TV「続いてのニュースです。第2新東京市の市長選も残りわずか。現職のマタヨシ光雄氏と、新人候補のマック赤坂氏の一進一退の舌戦が・・・」


257: 2013/09/16(月) 11:23:11.52 ID:rK4kExA4o

(ネルフ内・葬儀会場にて)

リツコ「(・・・どこまでもバカな子だったわね・・・あそこまでのバカは・・・逆に惜しいわ・・・)」グスッ

マヤ「(私のせいだ・・・私が・・・・・・でも・・・あの時は・・・)」グスッ

日向「(葛城さん・・・葛城さん・・・!)」ウッ・・・ウッ・・・

青葉「(・・・・・・・これはこれで仕方ないのかもな)」

アスカ「(ミサト・・・アンタは本当にバカよ・・・・・・)」グスッ

レイ「(この間のニンニクラーメン美味しかった・・・もう連れて行ってもらえないのね・・・・・・)」

加持「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボーゼン

ペンペン「クワァァァ・・・・・・」

加持「・・・・・・・・・」ナデナデ

ペンペン「クワァ・・・」」

258: 2013/09/16(月) 11:23:41.12 ID:rK4kExA4o

マヤ「・・・先輩。遺書には何と・・・?」

リツコ「『作戦部長を任命されてから随分経ちますが、私の能力には身に余る任務だったようです。
ネルフの皆さん、パイロットの皆さん、無能な指揮官がご迷惑お掛けして本当に申し訳ありませんでした。
その上、私は人としてやってはいけない事を、その場の勢いで、何も考えずやってしまいました。
謝っても許してもらえるとは思えないので、こうして私自身で償います。
先立つ不幸を謝る親ももういませんので、心安らかに、お父さんの所へ行きたいと思います。
29年間・・・29年間本当に色々な事がありましたが、私は幸せでした。
皆さんは・・・・・・使徒なんかに負けず、必ず生き残って下さい。お元気で。

葛城 ミサト(永遠の29歳)


(追伸)加持・・・もし生まれ変われたら、その時こそは貴方と結ばれたい。いつの日かまた逢いましょう。』」


マヤ「うっ・・・ぐすっ・・・」

リツコ「バカね・・・本当にバカ! 先立つ『不孝』よ。『不幸』じゃないわ!! しかも29歳を強調しすぎよ! バカッ!!!」グスッ

マヤ「最後まで、葛城さんは葛城さんでしたね・・・」グスッ

加持「うっ・・・ウウッ!葛城!葛城ぃぃぃぃぃ!!!」ウワァァァァァ!!

ペンペン「クェェ・・・・・・・・・」

259: 2013/09/16(月) 11:24:08.02 ID:rK4kExA4o

◆第16話

(ネルフにて)
リツコ「アメリカの第二支部が・・・消滅!?」

マヤ「衛星からの映像来ました!モニターに映します!!」

日向「すごいですね・・・」

リツコ「文字通り消滅・・・ね」

マヤ「タイムスケジュールによると・・・本日はS2機関の起動実験です」

リツコ「本部の協力も仰がずに・・・暴走するからこうなるのよ」

マヤ「でも・・・向こうには、2000人近い職員が・・・」ウッ

リツコ「およしなさい、今更どうにもならないわ。功を焦ったあいつらが悪いのよ」


260: 2013/09/16(月) 11:24:42.96 ID:rK4kExA4o

(病院にて)

マヤ「シンジ君、おはよう」ニッコリ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「まだお薬が抜けてないのかな? いいんだよ、安心して・・・ゆーっくり休んでねっ!」

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「あっ・・・ねぐせが・・・髪とかしてあげるねっ」スーッ ス-ッ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「よっし! イケメンいっちょ出来上がりー!!」ニコニコ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「シンジ君は・・・胸を張っていいんだよ・・・あなたは・・・たくさんの人を助けたの・・・」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「何もしんぱいしなくていいからね・・・あなたは大丈夫・・・・・・すぐよくなるわ・・・」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

マヤ「・・・ふふ。じゃ、これからお仕事いってくるね。またね、シンジ君」ニコッ

シンジ「・・・・・・・・・」ボー

261: 2013/09/16(月) 11:25:21.45 ID:rK4kExA4o

(ネルフにて)

ゲンドウ「参号機は日本に移管されることになった・・・」

リツコ「本当ですか!?」

ゲンドウ「但し、本部での起動は避けたまえ・・・」

リツコ「かしこまりました。松代で実験を・・・万が一を考え、作業員も最小限に・・・」

ゲンドウ「フォースチルドレンの選出はどうかね・・・?」

リツコ「例の2-Aの候補者達から・・・彼女にしましたわ。」

ゲンドウ「・・・・・・根拠は?」

リツコ「学級委員長としての強い正義感と・・・・・・仲の良い妹が居る点・・・・・・」

ゲンドウ「・・・わかった。後の事は任せなさい。君は余計な心配をしなくていい。」

リツコ「・・・・・・はい。それでは準備に掛かります」

262: 2013/09/16(月) 11:25:49.06 ID:rK4kExA4o

リツコ「それでは、参号機の起動実験始めるわよ!」

マヤ「作業員の退避完了。フォースチルドレン、搭乗完了。」

リツコ「では、はじめて。」

マヤ「A10神経接続・・・シンクロ率・・・23%・・・30%・・・35%・・・40.5%・・・エヴァンゲリオン参号機、起動しまs」ビーッビーッ

マヤ「えっ!?爆発!? センパイ!大丈夫ですか!?」

リツコ「・・・ツッ!・・・何とか生きてるわ。それよりもエヴァは・・・?」

マヤ「エ、エヴァ参号機・・・勝手に動いています! えっ!? パターン青!使徒!?」

日向「司令!エヴァ参号機が使徒に乗っ取られた模様です!!」

ゲンドウ「・・・只今を持って参号機を破棄、第13使徒と認定する!チルドレン全員非常呼集!」

日向「シンジ君もですか?」

ゲンドウ「私は全員と言ったが」

日向「チルドレン全員非常呼集!」

青葉「はいっ!」

263: 2013/09/16(月) 11:26:48.50 ID:rK4kExA4o

日向「作戦を説明します。敵使徒は松代からまっすぐここを目指しています。
弐号機、零号機は、第参新東京市にて、これを迎撃。接近戦で、敵使徒をすみやかに殲滅。初号機は本部で待機。」

アスカ「使徒って・・・これ参号機じゃないの!?チルドレン乗ってるんじゃないの!?」

日向「チルドレンの生氏は不明。エントリープラグからの一切の情報が遮断されています。」

アスカ「ちょっと・・・こんなのと戦えないわよ・・・」

シンジ「・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツ

レイ「いかり・・・君・・・・・・?」

日向「一刻も早く殲滅し・・・可能であれば、チルドレンを救出。」

アスカ「そう・・・殲滅の方が優先度高いのね・・・あきれるわ・・・」

日向「アスカ!辛いのは僕も同じだ!! だから頼む・・・助けてやってくれ・・・・・・さっさと倒してエントリープラグを抜いてきてくれ!」

アスカ「わかったわ・・・」

日向「では、各員搭乗!」

マヤ「エヴァ零号機、シンクロ率60%。エヴァ弐号機、シンクロ率77%。発進できます!」

日向「初号機は!?」

マヤ「エヴァ初号機・・・シンクロ率、9%・・・起動しません」

日向「了解。弐号機と零号機、発進! 初号機はそのままケージで待機。」

青葉「了解っ!」ポチッ ドシュゥゥゥゥゥ

264: 2013/09/16(月) 11:27:19.30 ID:rK4kExA4o

(対バルディエル戦)

日向「アスカ!敵のコアを潰してくれ。 レイは素早く動き回って、敵のかく乱と、可能であれば羽交い絞めにしてくれ!」

レイ・アスカ「了解っ!」

アスカ「おんどry」

参号機「(ブンッ・・・バキッ!)」

アスカ「くっ!こいつ強いし素早い!!」

レイ「私が行くっ・・・」ダッ

参号機「(手刀ッ・・・!)」ブンッ

レイ「キャァァァァァァァァァァ!!」

青葉「零号機の左腕が切り落とされました!」

マヤ「左腕、シンクロカットします!」カチャカチャッ

レイ「うっ・・・・・・ぐっ・・・・・・」ハァハァ・・・ズキズキ

日向「マズイな・・・よし、アスカ! 兵装ビルからミサイルと煙幕弾を発射するから、そのすきに回り込んで、まずは敵の足を攻撃してくれ!
スピードが落ちた所で、コアへの攻撃を狙ってくれ。 レイは動けるようだったら、引き続きかく乱してくれ!可能なら体当たりして転ばせるんだ!」

アスカ「了解っ!」

265: 2013/09/16(月) 11:28:05.99 ID:rK4kExA4o

レイ「ぐっ・・・了解・・・」

ドシュゥゥゥ・・・ドカーーーン!!

日向「今だ!」

アスカ「てりゃぁぁぁ!!」シュッ

レイ「くっ・・・」ダダダッ・・・ドガッ!!

参号機「・・・!」バタッ

アスカ「おぉぉぉぉんどりゃぁぁぁぁ」ザクッ!!キュィィィィィ

参号機「・・・!!」

パキッ
参号機「氏ーーーん」


日向「勝った・・・! 勝ったぞ!! 見てますか、葛城さん! 僕の指揮で勝ちました!!」パァァ

アスカ「ふぅ・・・まぁ、ミサトの指揮よりは戦いやすかったんじゃない? 直接の勝因は私の操縦だけど!」

日向「アスカちゃん。ありがとう。そうだ、レイちゃん!大丈夫?」

レイ「まだズキズキする・・・でも、問題ないわ・・・」

日向「了解。零号機から回収するから回収位置へ移動よろしく。弐号機はエントリープラグを抜き出してくれ!」

レイ・アスカ「了解!」


シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツ ブツブツ ブツブツ ブツブツ・・・

266: 2013/09/16(月) 11:28:32.19 ID:rK4kExA4o

(再び病院にて)

マヤ「シンジ君こんにちは! 今日は退院なんですってね」ニコッ

シンジ「・・・・・・・・・・・・」コクリ

マヤ「何日も家開けたから、ホコリたまってるかもね。そうだ! 私がお掃除手伝ってあげる! ね、いいでしょ?」ニコニコ

シンジ「・・・・・・・・」コクリ


267: 2013/09/16(月) 11:29:11.00 ID:rK4kExA4o

(シンジ宅)

マヤ「ついたついた。じゃ、おじゃましまーす」

シンジ「・・・・・・・・・どうぞ」

マヤ「あらっ!シンジ君の家キレイじゃない・・・全然散らかってない・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

マヤ「すごいなぁ。男の子の部屋って、もっとぐちゃぐちゃに散らかってたり、アイドルのポスターとか貼ってあるのかと思ってたぁ~」フフフ

シンジ「・・・・・・・・・あの」

マヤ「・・・なぁに?」ニコニコ

シンジ「・・・・・・・・・氏んだ二人の事・・・聞きたいです」

マヤ「・・・・・・・・・・・・」ゴクリ

シンジ「・・・・・・・・・色々考えました。僕の罪です。背負います。」

マヤ「・・・・・・・・・本当にいいの?」

シンジ「・・・・・・はい」

マヤ「そっか・・・シンジ君は強いなぁ・・・。おねーさんビックリだよ。何から話そうかな・・・。そう、そもそもね・・・」


マヤ「・・・・・・というわけだったの。」

268: 2013/09/16(月) 11:29:41.61 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・・・・まだ鈴原君と相田君のご家族はネルフで働いていますか?」

マヤ「・・・鈴原君のお祖父さんは、あれがきっかけで体調崩して入院してるの。いまは休職中。
お父さんは施設部土木科で1曹として働いているわ。相田君のお父さんも、施設部の2尉として働いてる・・・。」

シンジ「(・・・僕の記憶よりも昇格してる・・・慰謝料ついでの昇格か・・・ネルフらしい運営だな)」

マヤ「あとは、鈴原君の妹さんのサクラちゃんが、まだ入院してるかな。怪我はだいぶ治ってるみたいだけどね。」

シンジ「・・・・・・・・・ありがとうございます」

マヤ「・・・・・・大丈夫?顔色悪いわよ・・・無理しないでね?」

シンジ「・・・・・・僕・・・謝りに行きたいです・・・。」

マヤ「シンジ君・・・・・・」ギュッ・・・ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・」ギュッ・・・

マヤ「・・・今はヤメておきましょう。きっとご家族も思い出したらツライわ。シンジ君の気持ちは・・・しばらく、私が預かっておくから・・・ね?」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・ありがとう・・・ございます」ギュッ

269: 2013/09/16(月) 11:30:29.41 ID:rK4kExA4o

マヤ「・・・大丈夫・・・大丈夫・・・だいじょうぶ・・・」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「・・・すこしは・・・安心してくれた・・・のかな?」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(私じゃお母さんの代わりにはならないと思うけど・・・少しでもシンジ君の役に立ててればいいな・・・)」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(・・・・・・お母さんになるって・・・こういう気持ち・・・なのかな・・・?)」ナデナデ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(やばい・・・なんかすごい勢いで、私の中の母性本能が目覚めてる・・・)」ニッコリ

シンジ「・・・・・・・・・すぅ・・・すぅ」

マヤ「(・・・やばい・・・わたしも・・・ねむくなって・・・きた・・・)」ナデ・・・ナデ・・・

マヤ「・・・・・・くぅ」

270: 2013/09/16(月) 11:30:55.91 ID:rK4kExA4o

◆第17話

(ゼルエル襲来)

マヤ「パターン青!使徒です! 高速で第3新東京市へ向かって進行中!」

日向「この速度はまずい・・・チルドレン非常呼集! 零号機は行けますか?」

リツコ「行けるけど、切り落とされた左腕の修復は出来てないわ!」

日向「くっ・・・わかりました。配慮します。」

青葉「おいおい、リラックスリラックス! 司令も副司令も、会議で外出してるんだからさ!伸び伸びやろうや!」

日向「そっ・・・そうだな。今までだって勝って来れたんだ。何とかなるよな!」

青葉「おうともよ、日向作戦部長代理殿!」

日向「ははっ・・・ありがとな!」


271: 2013/09/16(月) 11:31:36.54 ID:rK4kExA4o

マヤ「チルドレン、搭乗完了しました!」

日向「どう?行けそう?」

マヤ「零号機、シンクロ率58%、弐号機、シンクロ率79%、初号機、35%」

日向「シンジ君、まだ起動水準ではないけど、だいぶ回復してるよ!」

シンジ「・・・・・・・・・すいません」

日向「いいんだ。無敵のアスカちゃんが倒してくれるもんな。そうだろ?」

アスカ「あったりまえじゃない! 孤高のシンジ様は高みの見物でいいから安心なさい!」

シンジ「・・・・・・・・・ごめんなさい」

日向「よし、作戦を説明する。零号機はライフルを使って遠距離攻撃で敵をかく乱。弐号機はスキに乗じて接近戦でコアを破壊」

アスカ「まっかせなさい!」

ドォォォォン・・・ズン!!
リツコ「何の音!?」

マヤ「敵、装甲板を破ってジオフロントに侵入しました!!」

日向「まずい!エヴァの射出ルートを変更。ジオフロントの森で迎撃!零号機と弐号機、大至急発進!!」

マヤ「はいっ!」カチャカチャカチャ・・・ピッ

272: 2013/09/16(月) 11:32:08.49 ID:rK4kExA4o

(ゼルエル戦)

レイ「くっ・・・」カチャッ

零号機「(ドンッ!・・・ドンッ!・・・ドンッ!)」

マヤ「敵使徒、ATフィールドを展開!弾を弾いています!」

日向「だめか・・・」

マヤ「あっ!敵使徒の体が光って・・・光の鞭のような物が出てきました!」

日向「まずい!アスカよけろ!」

ゼルエル「・・・」ブンッ

アスカ「くっ!」スッ

日向「ナイスだ、アスカちゃん!」

アスカ「くっ・・・こいつめちゃくちゃ素早い・・・!!」

ゼルエル「・・・!」ブンッ ブンッ

アスカ「キャァァァァ!」

マヤ「敵の攻撃、弐号機にあたりました!」

レイ「・・・・・・!」

273: 2013/09/16(月) 11:32:36.65 ID:rK4kExA4o

リツコ「ちょっとレイ!? N2爆雷なんて持ってどうするの!? 零号機は片腕なのよ!?」

レイ「・・・・・・私が氏んでも代わりはいるもの」ダッ

リツコ「レイ・・・」

零号機「(ダッ!)」

青葉「零号機、N2爆雷を抱えて使徒に向けて走っています!」

青葉「敵使徒、ATフィールドを展開!零号機と接触します!」

日向「やめるんだレイ!!」

マヤ「レイ!!」

青葉「零号機、敵のATフィールドを中和・・・使徒と接触します!」


ドガァァァァァァァン!!

青葉「N2爆雷・・・爆発・・・」

日向「・・・やったか!?」

マヤ「状況不明。現在解析中・・・スタンバイ・・・スタンバイ・・・」

青葉「何かが動いた!」

日向「レイ・・・!?」

274: 2013/09/16(月) 11:33:02.35 ID:rK4kExA4o


ゼルエル「・・・・・・」フフン

マヤ「パターン青健在!! 零号機は大破し、パイロットのバイタル不明!!」

日向「くっ」

ゼルエル「・・・・・・!」シュッ

アスカ「えっ」

弐号機「    」ザクッ

青葉「ああ!!! 弐号機、首が切り落とされました!!!」

マヤ「やばい!」カチャカチャカチャッ

マヤ「・・・弐号機のシンクロ強制解除しました! 弐号機活動停止、パイロット・・・心肺停止しています!」

リツコ「蘇生して!」

マヤ「アスカ!氏んじゃダメ!戻ってきて!!」カチャカチャ・・・ッターン!

ドックーン
アスカ「   」

275: 2013/09/16(月) 11:33:43.86 ID:rK4kExA4o

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」

ドックーン
アスカ「   」


ゼルエル「・・・~♪」ジュッ

青葉「敵使徒の攻撃・・・弐号機の胸部・・・貫通・・・・・・エントリープラグごと・・・破壊されました・・・」

マヤ「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!! アスカ!アスカ!!」

日向「・・・・・・これまでか(葛城さん・・・僕も貴方の所へ行けそうですよ・・・)」

276: 2013/09/16(月) 11:34:10.84 ID:rK4kExA4o

リツコ「シンジ君!シンジ君!」

シンジ「・・・・・・はい」

リツコ「シンジ君、状況は聞いての通りよ。もう、最後の頼みの綱は・・・アナタだけなの・・・」

シンジ「・・・・・・はい」

マヤ「シンジ君!」

シンジ「マヤさん・・・」

マヤ「・・・ごめんね・・・いい大人が揃いも揃って・・・シンジ君に頼ってばかりで・・・・・・」

シンジ「くっ・・・・・・」

マヤ「氏ぬ時は・・・みんな一緒よ。あなたを一人にはしないわ。」

リツコ「マヤ・・・」

日向「マヤちゃん・・・」

277: 2013/09/16(月) 11:34:36.94 ID:rK4kExA4o


青葉「・・・! しょ、初号機のシンクロ率300%に急上昇!初号機、起動しました!!」

リツコ・日向「えっ」

シンジ「マヤさん・・・ありがとう。貴方の優しさ、僕の胸に刻み込みました・・・。」グスッ

マヤ「シンジ君・・・おねがい、むりしないで・・・・・・」ウルッ

シンジ「マヤさんも・・・ネルフで使徒と戦うには・・・優しすぎるのかもしれませんね・・・」

マヤ「えっ・・・?」

シンジ「・・・守れなかったらごめんなさい。やるだけやってみます。・・・・・・日向さん?」

日向「エヴァ初号機、出撃!」

青葉「はいっ」ポチッ

マヤ「シンジ君・・・・・・」ウルッ

278: 2013/09/16(月) 11:35:17.41 ID:rK4kExA4o


シンジ「・・・うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

マヤ「すごい・・・シンクロ率・・333%・・・まだ上がってます・・・」

ゼルエル「・・・!?」シュッ

初号機「・・・スッ」

リツコ「すごい・・・最小限の動きでかわした・・・」

青葉「あれが・・・シンクロ率300%越え・・・・・・」

ゼルエル「・・・!」ブンッ

青葉「初号機、投げられました!」

マヤ「シンジ君・・・」

279: 2013/09/16(月) 11:36:21.94 ID:rK4kExA4o

シンジ「くそっ・・・このままじゃ負ける・・・」

???「シンちゃん・・・エヴァと融合して・・・・・・前みたいに暴走すれば勝てるわ・・・」

シンジ「くっ・・・・イヤだ・・・イヤだ・・・・・・」

???「シンジ!! 何意地張ってるの!? 本当に氏ぬわよ!?」

シンジ「・・・うるさい」

???「えっ・・・」

シンジ「うるさいうるさいうるさいうるさい!!! お前達夫婦が余計な事しなければ、僕はこんなに苦しまずに済んだんだ!」

???「ウッ・・・」

シンジ「親は選べないんだぞ!!! クソが!!!!!」

???「シンジ・・・・・・」


青葉「・・・シンジ君は誰と話してるんだ・・・?」

リツコ「(ユイさん・・・そう、目覚めたのね・・・・・・)」

マヤ「シンジ君・・・?」

280: 2013/09/16(月) 11:37:23.77 ID:rK4kExA4o

シンジ「お前の力なんか・・・氏んでも借りるものか・・・異常者の・・・くそババア!!!」バァァァァン

???「・・・・・・ごめんなさい」グスッ


マヤ「シンクロ率・・・399%!?」

リツコ「シンジ君!それ以上はいけない!あなたの自我が崩壊してしまうわよ!!」


シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉ!」ダッ

ゼルエル「・・・・・・!!」バァァン!!

シンジ「(でも、生き残って何になるんだろう?トウジもケンスケもミサトさんも氏に・・・)」

シンジ「(二人目の綾波も、アスカも氏に・・・・・・)」

シンジ「(僕はたくさんの人を傷つけた・・・・・・)」

シンジ「(結局・・・前回と変わらない・・・むしろ、前回以下じゃないか・・・)」

ゼルエル「(チャンス!)」ドォォォォン

シンジ「あっ・・・」

ドガァァァァァァァァァァン!!
マヤ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!! シンジ君!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「(マヤさん、守れなくて・・・ごめ)」ジュッ



マヤ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


281: 2013/09/16(月) 11:39:17.32 ID:rK4kExA4o

*** シンジ2回目の逆行・・・ここまでです ***

*** マヤちゃん・・・いいお母さんになるんでしょうね ***

*** それでは・・・また。 ***

288: 2013/09/16(月) 12:10:00.11 ID:rK4kExA4o
◆第18話

(3回目の逆行)

ミーンミンミンミンミンミンミンミーーー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「・・・・・・・・」キョロキョロ

シンジ「はは・・・」

シンジ「あっははははははははははははははははははははははは!!!!!」

シンジ「何だよ、氏んでもダメなのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

シンジ「なーんだっ! あはははははははははははははははははははははははははwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」ゲラゲラ


289: 2013/09/16(月) 12:10:36.60 ID:rK4kExA4o


シンジ「・・・・・・・・・・・・」

シンジ「何なんだよ・・・僕にどうしろってんだよ・・・・・・」グスッ

シンジ「氏ぬ事も許されない・・・生きてたってBAD ENDで1年で元に戻る・・・・・・僕の人生、何の意味があるんだろう・・・?」グスッ・・・ヒック・・・

シンジ「・・・・・・もういいや。もう、下手に未来を変えようなんて思わないから・・・。この1年、心おだやかに・・・無難に過ごそう。どうせまた戻るんでしょ。もう、それでいいや。」

シンジ「・・・少なくとも、ビア樽も、元同級生コンビも、2人目の綾波も、赤毛サルも生きてるんだろうし」

シンジ「・・・まぁ、前回よりはマシだろう。」

シンジ「っていうか、前回の事は忘れよう・・・あれは・・・悪い夢だったんだ・・・・・・。」

シンジ「でも・・・マヤさんの優しさ・・・それだけは・・・絶対に忘れない。 ありがとう、マヤさん・・・。そして、ごめんなさい。」


・・・キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォ!!

シンジ「さてと・・・久々にチェロでもやろうかな・・・それとも、他に何か趣味を見つけるか・・・。ゆっくり考えようっと。」

290: 2013/09/16(月) 12:11:41.50 ID:rK4kExA4o

(ネルフにて)

ゲンドウ「・・・そうだ、お前が操縦しろ。乗らないなら帰れ!」

シンジ「・・・交換条件があります。」

ゲンドウ「・・・何だ?」

シンジ「1.一人暮らしを認め、生活費を支給する事。
    2.防音に配慮した、心安らかに暮らせる部屋を提供する事。
    3.適性があるようだったら、訓練量を減らす事。
    4.大検を取得するので、学校には通わないでいいようにする事。
    5.○○○という薬を、ひと月あたり50錠支給する事。
    6.今後決して父親ヅラしない事。

・・・以上を守るのであれば、僕は全力であの怪獣と戦います。」

ゲンドウ「何・・・だと・・・?」

リツコ「その薬・・・・・・睡眠導入剤兼、軽い向精神薬じゃない・・・そんなものどこで知ったの・・・?」

シンジ「・・・僕だってツラいんです。今、ひどい鬱病からようやく立ち直りかかってる所なので・・・助けてください。決して薬の濫用はしません。誓います。」

リツコ「そう・・・・・・貴方もツライのね・・・。私は医師免許も持ってるから・・・一応、処方は出来るわよ。
(でも・・・何かがおかしい・・・精神科の受診歴なんて記録に載ってないのに・・・。)」

291: 2013/09/16(月) 12:12:09.27 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・後は碇司令次第です。条件をのんでいただけますか?」

ゲンドウ「・・・わかった。独り暮らしを認め、必要な生活費を支給する。学力を証明すれば学校も行かなくて宜しい。
訓練はお前の適性を確認してからだ。それに、今更父親ヅラする気はこちらもサラサラ無い。」

シンジ「・・・わかりました。やります。」

ゲンドウ「・・・操縦法はそこの赤木博士と、葛城1尉から聞くように。」スタスタ


ミサト「じゃ、シンジ君、お願いね!」

リツコ「時間が無いから歩きながら説明します。このヘッドセットを付けて、ついてきてちょうだい。」

シンジ「・・・すみません、先に例の薬を1錠飲ませてもらえませんか?」

リツコ「・・・飲んで本当に大丈夫なの?」

シンジ「Trust me...」

リツコ「昔、そのセリフを言って失脚した総理大臣が居たけど・・・」

シンジ「・・・乗らなくていいんですか?」

リツコ「・・・わかったわ。医療班に持ってこさせるから。」

292: 2013/09/16(月) 12:12:47.94 ID:rK4kExA4o

マヤ「エントリープラグ、注水・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」

リツコ「問題ないわね。続けて」

マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・・・えっ・・・」

リツコ「どうしたの!?」

マヤ「シンクロ率・・・99.99%・・・・・・初号機、起動しました・・・」

リツコ「えっ」

ミサト「えっ」

冬月「えっ」

ゲンドウ「・・・えっ」

293: 2013/09/16(月) 12:13:41.47 ID:rK4kExA4o


シンジ「エヴァとシンクロすると心地良いですね。母さんに抱かれてるみたいな不思議な感覚です。」

リツコ「えっ」

冬月「えっ!?」

ゲンドウ「え゛っ!?」


シンジ「何だろう。体の中心から力が湧き上がってくる。」バァァン!!

マヤ「えっ」

リツコ「あっ、あれは・・・ATフィールド!? 一体どうやって・・・?」

シンジ「何だろう。負ける気がしない。僕戦います! 僕、なんかやれる気がしてきました!」

リツコ「・・・さっきと全然テンション違うわね。よっぽど効いたのかしら、あの薬?」

ミサト「じゃ・・・じゃあ、よろしいですか、碇司令?」チラッ

ゲンドウ「・・・構わん。あいつの好きなようにやらせてみろ」

ミサト「エバー初号機、発進!」

日向「エヴァ初号機、発進!」ポチッ ドシュゥゥゥゥ

294: 2013/09/16(月) 12:14:10.40 ID:rK4kExA4o

(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)

初号機「(バァァァァン!!)」

サキエル「・・・?」

シンジ「この野郎・・・偉そうに・・・肩幅広すぎなんだよ・・・二人羽織かっ!?」ダッ

マヤ「エヴァ初号機、走り出しました!」

ミサト「ハァ!?」

サキエル「・・・!」バァァァン!!

マヤ「敵使徒、ATフィールドを展開!」

シンジ「この・・・・・・」バリン

マヤ「初号機、一撃で敵のATフィールドを打ち破りました!」

シンジ「・・・ペンギン頭がァ!!」バキィ!!

サキエル「氏ーーーん」

295: 2013/09/16(月) 12:14:40.41 ID:rK4kExA4o

マヤ「しょ、初号機の攻撃・・・コアに命中、使徒、完全に沈黙しました。パターン青、反応ありません・・・。」

シンジ「フン! 弱いくせにエラそうに肩張って歩くなっての! 僕はイライラしてるんだ!!」

初号機「(スタスタ)」


冬月「おい、碇。ひょっとしてユイ君は・・・」

ゲンドウ「・・・かもしれません」

冬月「ど、どうする・・・?お前のシナリオは・・・」

ゲンドウ「・・・も、問題ない。」

296: 2013/09/16(月) 12:15:31.24 ID:rK4kExA4o

(戦い終わって)

リツコ「シンジ君!よくやったわ! それにしても、一体どうやったの?初めてであのシンクロ率は何? そもそも、どうやってATフィールド出したの?
なんでいきなり操縦できたの? っていうか、アナタ一体何者!? ねぇ、教えてよ!シンジ君! 私聞きたい事がたくさんあるの!!」ハァハァ

シンジ「・・・・・・すいません、薬が切れたみたいで・・・ちょっと喋る元気・・・出ないです・・・」

リツコ「薬なんか幾らでも出すわよ! ほら!ここに3箱あるから! 薬飲んだら話聞かせて頂戴! 今すぐ!ジャストナウよ!! ほれ飲め!好きなだけ飲め!!」グイグイ

シンジ「・・・あ、薬に依存しないように・・・量を自制してるんで・・・すいません・・・・・・っていうか、あなた医師免許持ってるんですよね・・・?」

リツコ「・・・・・・くっ・・・ごめんなさい。興奮しすぎたわ」

シンジ「・・・まぁ、深呼吸してくださいよw」

リツコ「そうね。 スゥーーー・・・ハァーーー・・・」フゥー

シンジ「・・・落ち着いたようで良かったです。じゃあ僕、シャワー浴びてゆっくり休みたいです。」

リツコ「仕方ないか・・・防音のいい部屋だったわよね。」

シンジ「・・・うるさくされたくないのと・・・昔やってた趣味のチェロを再開しようかなと・・・」

リツコ「・・・そう。趣味に興味が湧くって事は、鬱病?も治りかけのいい兆候よ。」

297: 2013/09/16(月) 12:15:58.51 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・まだ、対人関係は苦手・・・なんですけどね。」

リツコ「わかったわ。その点もなるべく配慮するわ。」

シンジ「じゃあ、一つだけ僕とリツコさんだけのナイショ話していいですか?」

リツコ「なっ・・・何?」

シンジ「母からの伝言です。『リッちゃん、私ぜんぜんアナタには怒ってないから。』」

リツコ「えっ」

シンジ「『無理やり手籠めにするような鬼畜と結婚した私が馬鹿だった。本当にごめんなさい。
愛してるならあの男と結ばれればいいし、そうでないなら早く別れて幸せになって欲しい。』

・・・って事でした。僕にはよく意味が分からないですけど、伝えましたからね?では」スタスタ

リツコ「   」ポカーン

298: 2013/09/16(月) 12:16:34.56 ID:rK4kExA4o

(別の日 ネルフにて)

リツコ「ねぇマヤ・・・シンジ君なんだけど・・・」

マヤ「はい?」

リツコ「試しに大検受けさせたら・・・全科目ほぼ満点だったわ・・・・・・」

マヤ「えっ・・・彼、中学生ですよね・・・?」

リツコ「唯一満点じゃなかったのが・・・国語・・・」

マヤ「???」

リツコ「『次の選択肢1~5から、傍線部のセリフを言った際の父親の心情を選べ』って問題よ。高校1年レベルの易問ね・・・」

マヤ「フムフム・・・これ、答えは(2)の『息子への愛情からつい出てしまった厳しい言葉に自分自身で驚いている。』ですかね」

リツコ「そうね・・・そうよね・・・」

マヤ「で、シンジ君は何て答えたんですか?」

リツコ「無回答よ。空欄。」

マヤ「へっ? こ、こんな簡単な問題なのに・・・? 分からないにしても、適当にマーク塗りませんか、普通・・・?」

299: 2013/09/16(月) 12:17:18.78 ID:rK4kExA4o

リツコ「他にもね、漢字の問題で・・・『そんぷ』を漢字に直したものはどれか?って問題・・・」

マヤ「『尊父』ですよね?」

リツコ「シンジ君の回答は・・・やはり・・・空欄よ・・・」

マヤ「・・・・・・」

リツコ「・・・・・・」

マヤ「・・・・・・本当につらい思いを・・・してきたんでしょうね・・・。」

リツコ「薬・・・飲まないとやってられないんでしょうね・・・・・・」

マヤ「碇司令とシンジ君・・・接触の機会を増やしたらどうですか? パーティーとか会議とか・・・」

リツコ「ダメよ。それだけは絶対にダメ。」

マヤ「えっ」

リツコ「碇司令は・・・間違いなく変な方向に暴走して、シンジ君を更に傷つけて不幸な結果に終わるわ。そういう人間なの。」

マヤ「・・・・・・困りましたねえ。っていうか、そんなんでよく結婚出来ましたね?」

リツコ「母親は、あの東洋の三賢者と言われた碇ユイさんよ。金持ちのお嬢様で小さいころからエリートコースと研究まっしぐら。」

マヤ「・・・どこかでセンスがズレちゃったんでしょうか? 一般人には理解できない何かがあるんでしょうねえ・・・。」

リツコ「(はぁ・・・私も狂ってたとしか思えないわ・・・ロジックじゃないのって自分に言い聞かせてたけど・・・別れて正解よ。というか、そもそも最初は無理やりだったし・・・)」

マヤ「シンジ君・・・私達で何かしてあげられる事はあるんでしょうか・・・?」

リツコ「今はただ・・・見守る事しか出来ないと思うわ・・・」

マヤ「無力ですね・・・大人なんて・・・・・・戦闘だって子供に頼りっぱなしですし・・・」

300: 2013/09/16(月) 12:17:58.93 ID:rK4kExA4o

◆第19話

(ある日)

第2MXTV「第2新東京市では、任期満了に伴う市長選挙が、再来月に予定されています」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「今の所、現職のマタヨシ光雄市長が2期目の当選を狙い、出馬するものとみられていますが、正式な意向は表明されていません。」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「前回の市長選での、マック赤坂氏との舌戦、そして開票日の接戦の模様は、皆様も記憶に新しいかと思います。」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「はたして今回の市長選はどうなるのでしょうか? 情報が入り次第、続報をお送りしたいと思います。」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「それでは今日はこの辺で。さようなら。」


301: 2013/09/16(月) 12:18:29.20 ID:rK4kExA4o

第2MXTV「~~アニメ☆天国~~~」

シンジ「・・・・・・」ボーッ

第2MXTV「♪ツカモウゼ!! ドラゴンボール♪」

シンジ「・・・・・・?」

第2MXTV「♪セカイデイットー スリルナヒーミーツー♪」

シンジ「これ・・・母さんと・・・見てた・・・・・・」

第2MXTV「♪ソウサーイマコソ- アドベーンーチャーーー♪」

シンジ「アニメか・・・懐かしいから・・・ちょっと見てみようかな?」

302: 2013/09/16(月) 12:19:04.75 ID:rK4kExA4o


第2MXTV「♪イーザスースーメーヤー キッチンー♪」

シンジ「キテレツ大百科か・・・コロ助・・・可愛いなぁ・・・」

シンジ「コロッケ食べたくなってきた。作るか・・・」

ジュワァァァ
シンジ「・・・作りすぎてしまった。ネルフに持って行こう・・・かな?」

シンジ「・・・気味悪がられそうだからヤメとこう。急に料理に目覚めてもヘンだし。」

シンジ「・・・マヤさんに差し入れしたいなぁ・・・。いや、僕なんかが近づいたら迷惑だろうから・・・ヤメヤメ。」


第2MXTV「『イッペン、シンデミル・・・?』」

シンジ「閻魔あいちゃんか・・・やっぱり黒髪美少女は僕のツボかも・・・」

シンジ「どうせなら、ショートカットだったら完璧なのになぁ。そう、マヤさんみたいに・・・///」

シンジ「・・・だから僕なんかじゃ釣り合わないってばよ・・・考えるのヤメヤメ! 山城新伍はチョメチョメ!!」


303: 2013/09/16(月) 12:19:43.40 ID:rK4kExA4o

(別の日)

シンジ「っていうか、よくよく考えたら、毎週のオンエアなんて待ってられないよ。 僕にはとりあえず1年しかないんだし!」

シンジ「1年先はガチで闇だし・・・このループがどうなるかわからないし・・・」

シンジ「いやさ、ストーリーは知ってるよ。サードインパクトでアニメの知識も降りてきたから・・・」

シンジ「なんだったら、サードインパクトの時に生きてた、声優さんの記憶もなんとなく共有されてるよ?」

シンジ「まさか、アフレコ現場では殆どアニメ映像が再生されず、白い画面に向かって吹き込んでるだなんて・・・プロはすごいよね・・・」

シンジ「でも、実感が無い記憶・・・いや、記録なんだよな。頭の中の感じが。」

シンジ「幸い、なんだかんだで1000万くらいの貯金は出来たから、小金には困ってないし・・・」

シンジ「そうだ、ビデオオンデマンドのサービスがあったな・・・」

シンジ「・・・ちょっとだけ課金して見てみるか」

304: 2013/09/16(月) 12:20:10.93 ID:rK4kExA4o

(またまた別の日)

シンジ「やばい・・・アニメが面白い・・・時間がいくらあっても足りないよ!」

シンジ「1970年代の名作から2015年の今日まで・・・40年以上・・・ヘタしたら50年の歴史が・・・」

シンジ「これは厳選しないとダメだな・・・」

シンジ「ああもう!買い物に行くのもメンドくさい。ネットスーパー使うか・・・」カチャカチャ


prrrrr
シンジ「はい、碇です」

電話(リツコ)「シンジ君?リツコです。今後の訓練とかシンクロテストの日程なんだけど・・・」

シンジ「・・・綾波レイの平均シンクロ率は・・・?」

電話(リツコ)「えっ・・・60%くらいだけど・・・」

シンジ「・・・ドイツのセカンドチルドレンは?」

電話(リツコ)「そうね・・・最高で76%くらい・・・平均で70%って所かしら」

シンジ「僕の出撃時シンクロ率は・・・?」

電話(リツコ)「99.99%・・・です」

305: 2013/09/16(月) 12:20:45.81 ID:rK4kExA4o

シンジ「ATフィールド出せるのは・・・?」

電話(リツコ)「シンジ君だけ・・・です」

シンジ「では、本当に訓練が必要なのは誰でしょうか・・・?」

電話(リツコ)「・・・・・・・・・シンジ君、あのね」

シンジ「以上です。それでは僕、忙しいので・・・」

電話(リツコ)「忙しいって・・・な、何をやってるのよ?(何故か盗聴器壊されてるから、プライベートがぜんっぜんわからないのよね)」

シンジ「あぁ、僕はアニメに人生の喜びを見出しましたので、毎日楽しんでます。気に入ったテーマソングは、チェロで弾いたりもしてます。」

電話(リツコ)「えっ」

シンジ「アニメを見ている間は・・・現実を全て忘れる事が出来るんです。こんなに楽しいものだって事、僕はどこかで忘れていたみたいです」

電話(リツコ)「はぁ!?」

シンジ「いいじゃないですか、現実から逃げたって。僕にとっては現実なんて残酷以外の何物でも無いですよ。どんだけ残酷な天使がこの世を作ってるんですかねぇ」

電話(リツコ)「わかったわ・・・じゃあ、一つだけお願い」

シンジ「何でしょう?」

電話(リツコ)「今度、ドイツのセカンドチルドレンと弐号機が輸送されて来るの。ミサトと一緒に迎えに行ってくれないかしら?これは訓練ではなく、任務よ。」

シンジ「・・・わかりました(ちっ!メンドクサイなぁ)」

306: 2013/09/16(月) 12:21:11.55 ID:rK4kExA4o

(アスカ、来日)

アスカ「ハロー! ミサト! 元気してた?」

ミサト「あらアスカ! 久しぶりじゃな~い! 背、伸びたんじゃない」

アスカ「背だけじゃなくて、ほかの所もちゃーんと女らしくなってるわよ! あら、アンタが噂のサードチルドレン?」

シンジ「・・・あ、ドモ」ウツムキ

アスカ「何か暗いヤツねぇ」

シンジ「・・・碇シンジです。趣味はアニメです。アニメ最高ですね。今度一緒に見ませんか?フヒヒ!」

アスカ「うわ、キッショ!・・・アンタ、私の半径10メートルに近づかないでね!!」

シンジ「うぷっ・・・そんなことよりミサトさん、僕酔っちゃったみたいです・・・どこかで休ませてもらえませんか・・・」

ミサト「やぁねぇ、こんな大きな空母で酔っちゃったの?」

307: 2013/09/16(月) 12:21:44.73 ID:rK4kExA4o

アスカ「揺れなんて殆ど無いじゃない・・・ヲタクな上にヘタレ? だらしないわねぇ。そんなんでよくパイロットになれたわね!」

シンジ「(ゲッソリ)」

アスカ「碇って・・・そうか、アンタ本部の碇司令の息子ね!? そうなんでしょ! コネ野郎が!」

シンジ「(ゲッソリ)うぷっ・・・」

ミサト「わかったわ、船室を用意してもらうから、シンジ君は休んでなさい。アスカ、艦長室に行くわよ!」

アスカ「オーケー、こっちよ、ミサト!」

シンジ「(計画通り・・・)」ニヤリ

シンジ「(こうなったら終わるまで隠れてようっと・・・もうアスカのプラグスーツなんて絶対着ないぞーーーw)」

シンジ「(前回はアスカ一人で何とかなったんだし・・・何とかなるんでしょ? ま、仮に負けても、どーでもいいですよっと)」

308: 2013/09/16(月) 12:22:37.47 ID:rK4kExA4o


ドカーーーン!!
シンジ「おっ、来たなガギエル」

シンジ「さて・・・アスカがどんな戦いするか見ものだな。そういえば、一人で戦ってる所は見た事ないや。」

シンジ「フム・・・一人で起動して・・・戦艦を踏み台にして空母に着艦・・・」

ズゥゥゥゥゥン!!
シンジ「おっとっと!」ヨロッ

シンジ「・・・ここまでは僕が乗ってた時と同じだなぁ」

シンジ「あ、プログナイフ抜いた・・・」

ガギエル「(ザパァァァン!!)」

弐号機「(スッ)」スパッ

シンジ「おっ、ガギエルに一撃与えたな。でも・・・コアが口の中にある事に気付けるカナ?w」

キィィィィィン・・・ゴォォォォォォー
シンジ「あ、3重スパイが逃げやがった」

309: 2013/09/16(月) 12:23:17.53 ID:rK4kExA4o

ガギエル「・・・!!」ザッパーン

シンジ「大口開けて弐号機に飛びかかって・・・」

弐号機「・・・!」ズルッ

シンジ「うわ!尻もちついてやんの!ダサッ!!」

弐号機「!!」ポイポイポイッ

シンジ「甲板上の飛行機を・・・手当たり次第に、使徒の口の中に放り込んでら。ケンスケが見たら泣くなこりゃ。」

ドッカーン!!
ガギエル「・・・・・」ピクピク

シンジ「なるほど、口の中で爆発させて、ダメージを与えて弱らせて・・・」

弐号機「・・・!」キィィィィィ・・・・ペキッ

ガギエル「氏ーーーん」

シンジ「それでトドメかぁ」

シンジ「なんだ、僕が乗らない方がマシじゃん。」

シンジ「前回はこのイベントをガン無視したけど・・・こうやって勝ってたんだなー。なるほどなー」

シンジ「さーてと、早く帰ってアニメの続き見ないと♪」

310: 2013/09/16(月) 12:24:04.50 ID:rK4kExA4o

◆第20話

(ある日のネルフ)

シンジ「ふぅ・・・何か、あれからあっという間だったなぁ」

シンジ「使徒も安定感ある感じで倒し続けて来たし・・・」

シンジ「いったい僕・・・何本アニメ見たんだろう?」

シンジ「でも・・・画面に集中してる間は・・・現実を忘れさせてくれる。」

シンジ「どん底まで落ちていた僕の魂を救ってくれたのは・・・アニメかもしれないな・・・」

シンジ「もちろん、前回の逆行時の・・・マヤさんの優しさがあった上でだけど・・・///」


リツコ「シンジ君、超久しぶりの訓練の時間よ。プラグスーツに着替えてきてね」

シンジ「あ、はい(チッ!めんどくせーなぁ・・・)」

311: 2013/09/16(月) 12:24:59.95 ID:rK4kExA4o


シンジ「あれっ・・・なんか体が重いなぁ。ちょっと太っちゃったかな・・・?」

アスカ「ヲタシンジ・・・あんた・・・最近、一気に太ったわね・・・」

シンジ「えっ」

アスカ「自覚無いの? まぁ、学校にも行かず、家に引きこもってアニメばかり見てればそうなるわよね。訓練も滅多に来ないし。買い物だって通販とかネットスーパーばかりなんでしょ?」

シンジ「うーん、ちょっと太った自覚はあるんだけど・・・」

アスカ「ハァ!?『ちょっと』ぉ!? あんた・・・鏡見てみなさいよ。だらしない二重あごに・・・お腹も3段腹通り越して、1段にくっついてるじゃない・・・」

シンジ「ギクッ・・・」

アスカ「今だって、着替えただけで・・・まだ訓練も始めてないのに、そんなに汗かいて・・・キッショ!! ヲタじゃなくて汚豚(ヲブタ)シンジね!!」

シンジ「・・・別にいいよ。どうせ僕なんて、モテないひきこもりのアニヲタだから・・・美味しい物食べて、アニメ見て、少しでも幸せな時間があればいいんだ・・・」

アスカ「アンタ・・・14歳にして人生終わってるわね・・・・・・」

312: 2013/09/16(月) 12:25:32.11 ID:rK4kExA4o

(ゼルエル戦前日)

シンジ「アイツ苦手だなぁ・・・」

シンジ「暴走して勝つ代わりに・・・シンクロ率400%越えて溶けちゃうか・・・」

シンジ「ロンギヌスの槍使って楽に勝つ代わりに・・・ある程度の情報を出して味方を作るか・・・」

シンジ「前回のように・・・サッサと氏んで元に戻るか・・・・・・いや、別にもう戻らなくてもいいけど」

シンジ「あるいは・・・今度こそ油断せずガチでやってみるか・・・・・・」

シンジ「うーん・・・。僕ってば、どうしたいんだろう?」

シンジ「氏んでもいいけど・・・勝てばもうちょっとこの人生でアニメが見られる・・・」

シンジ「・・・ま、成り行きにまかせようかな。勝っても良し、負けても良しってね」


シンジ「・・・・・・でも痛いのはヤだなぁ」

313: 2013/09/16(月) 12:26:10.77 ID:rK4kExA4o

(ゼルエル戦)

マヤ「零号機に続き、弐号機も中破! パイロットのバイタルは大丈夫ですが戦闘は不能です!!」

ミサト「くっ・・・頼みの綱はシンジ君だけか・・・でも・・・」

シンジ「うっ!左腕やられた上に・・・右腕もあまり上手く動かない・・・これはマズイな・・・」ズキズキ

ゼルエル「・・・!」ズンズン

シンジ「(やっぱり・・・ガチで戦うよりも、槍使って圧勝で倒すか、逆に一瞬で頃してもらった方が良かったなぁ)」ズキズキ

マヤ「敵使徒、初号機と間合いを詰めています!」

ミサト「シンジ君! とにかく動いて!止まっちゃダメ!!」

シンジ「ううっ!来るな! 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ビィィィ・・・チュドーン!!

ドゴォォォォォ!!
ゼルエル「(氏ーーーん)」

シンジ「・・・えっ」

アスカ「えっ」

レイ「えっ」」

発令所一同「えっ」

314: 2013/09/16(月) 12:27:10.10 ID:rK4kExA4o

アスカ「ヲブタシンジ・・・今・・・何やったの・・・?」

シンジ「・・・僕にもさっぱり」

マヤ「パ・・・パターン青消滅。敵使徒倒されました。」

リツコ「一体・・・今、何が起こったの・・・?」

マヤ「MAGIによる解析結果出ました! 初号機の目からATフィールドが強く集束されて、ビーム状になって放出。敵のコアを貫きました。」

リツコ「ありえないわ!!」

ミサト「何なのよあれ・・・」

シンジ「(マジかよ・・・『でじこ』の『目からビームッ!』出来ちゃった・・・・・・www)」

315: 2013/09/16(月) 12:28:09.76 ID:rK4kExA4o

マヤ「プラグ排出、LCL排水!」

プシャーーーー
シンジ「ふぅ・・・何とか勝てた・・・」

リツコ「シンジ君! さっきのは何!?」

シンジ「すいません、僕にもさっぱり・・・」

リツコ「じゃあ、あの瞬間何考えてたの? どんなイメージを想像した? 早く教えなさい!」

シンジ「あの瞬間・・・初号機の腕がまともに動かず・・・体の動きも鈍り・・・もうだめだ!と思った瞬間に、こっちに来るな!氏ね!! って強く念じました」

リツコ「なるほど・・・」

シンジ「リツコさんは、どういう事だと考えてるんですか?」

リツコ「いいこと? 改めて言うと、エヴァはイメージで動かすの。アナタが頭で考えた事がシンクロしているコアに伝わって動く・・・」

シンジ「ま、基本中の基本ですね。」

リツコ「つまり・・・手も足も出なくなった貴方が強く念じた事により、敵を貫くくらい集束したATフィールドが目から発生した・・・という事かしら」

シンジ「ATフィールドって・・・想像力次第では何でもアリなんですね・・・」

リツコ「一説によると、ヒトの形もATフィールドが形作っている・・・というわ。アンチATフィールドを
食らった生物は、LCLになって溶けると言われているの・・・。(ま、それがセカンドインパクトなんだけどね)」

シンジ「マジすか・・・」

リツコ「常識にとらわれない想像力って・・・すごいわね。私にはできないわ。」

シンジ「はは・・・まぁ、ホドホドにしておきますよ・・・。」

316: 2013/09/16(月) 12:28:37.66 ID:rK4kExA4o

(翌日)

シンジ「ヒトの形はATフィールドが形作っている・・・か」

シンジ「たるんだ僕のお腹と二重あごは・・・僕のすさんだ心が生み出してるのかもしれないな」ハハッ

シンジ「案外、生身でもATフィールド使えちゃったりしてwww」

シンジ「ふんっ!」


 バァァァァン!!


シンジ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!?!?」

シンジ「・・・出来ちゃったよオイ」


317: 2013/09/16(月) 12:29:04.63 ID:rK4kExA4o


ビーッ!! ビーッ!!
マヤ「非常警報!第3新東京市内で強いATフィールドの発生を確認!」

ゲンドウ「使徒か?」

マヤ「・・・・・・いえ、パターン青は検出されていません! 反応は一瞬で消えました!」

リツコ「不気味ね・・・」

冬月「碇、どうするかね」

ゲンドウ「・・・・・・警報は誤報だ。関係各所にその旨報告せよ。」

青葉「ハイッ!」

ミサト「一体なんだったのかしら・・・」


318: 2013/09/16(月) 12:29:30.58 ID:rK4kExA4o


シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「・・・・・・そうか」」

シンジ「そうだったのか・・・」

シンジ「1は全、全は1・・・・・・今の僕なら・・・真理を理解出来る・・・・・・」

シンジ「・・・・・・ちょっと試してみるか」


319: 2013/09/16(月) 12:30:22.99 ID:rK4kExA4o

子ぬこ「・・・ニャー」ヨロヨロ

シンジ「・・・・・・」

子ぬこ「・・・・・・ニャ-・・・・・・ニャー」フラフラ

シンジ「・・・・・・折角この世に生まれてきたんだ・・・もう少しだけ、生きるチャンスをあげるよ」ナデナデ・・・パシャッ

シンジ「・・・もう一度だけ・・・頑張ってごらん」スッ

ムクムクッ
子ぬこ「にゃー!にゃーーー♪」フリフリ

シンジ「フフ・・・いいご主人様・・・いや、下僕を見つけるんだよ・・・」ニコッ



シンジ「・・・どうせ1年経ったら戻っちゃうんだけどね・・・ごめんね・・・。」フッ

320: 2013/09/16(月) 12:30:54.44 ID:rK4kExA4o

◆第21話

(話は飛んで、タブリスが使徒の本能に目覚めた日)

カヲル「来たねシンジ君・・・」

シンジ「カヲル君・・・あのね・・・それ・・・リリス・・・」

カヲル「違う! これはリリス・・・! そうか・・・リリン、そういう事か・・・」

シンジ「うん、話聞いてないね」

カヲル「シンジ君!僕を頃してくれ!」

シンジ「あ、はい」

カヲル「えっ」

グチャ

ポチャン・・・ ・・・ ・・・


シンジ「ふう、使徒殲滅完了しました」

ミサト「シンジ君!大丈夫だったの!?」

シンジ「なんか急に氏にたくなったらしくて、頃してくれって頼まれましたんで、望みどおりに・・・」

ミサト「ハァ!?」

シンジ「なんか使徒にも気まぐれな奴って居るんですねー。じゃ、弐号機抱えて帰りますんで。」

ミサト「何がしたかったのかしら、あの使徒は・・・?」

321: 2013/09/16(月) 12:31:31.47 ID:rK4kExA4o

(約束の日・・・朝)

シンジ「もう1年か・・・早いなぁ。なんか今回はあっという間だった気がする・・・。」

シンジ「ずっとアニメ見てたし・・・使途戦も過去の人生で得た教訓をもとに倒したから・・・特筆するような苦労はしてないし・・・」

シンジ「あーでも、必殺技出せる事に気付いた時は・・・世界が変わったなぁ・・・。」

シンジ「それにしても・・・まだまだ見たいアニメ一杯あるのになぁ・・・」

シンジ「どうせなら最後にパーッと派手な事やりたいなぁ。」

シンジ「・・・・・・・・・」

シンジ「そうだ! 飛行機で日本をぐるっと回ってみよう!」

シンジ「幸い・・・サードインパクトのおかげで操縦の知識はあるし。最悪、瞬間移動(笑)で逃げればいいしw」

シンジ「リセットされるも良し、このまま世界が終るも良し・・・ってねwww」シュンッ

322: 2013/09/16(月) 12:32:01.39 ID:rK4kExA4o

シュタッ
シンジ「よっしゃ、適当なリアジェット発見! 燃料も都合良く満タンだっ!!」

シンジ「じゃ、ちょっと借りますねー」キュィィィィィン・・・

シンジ「ATフィールドで音と姿を消して・・・と」

シンジ「よし、あの飛行機の後ろに付いて行こう」

管制塔「XXX123, Cleared for take-off.」

前の飛行機「Roger.」ゴォォォォォォォォォ---

シンジ「よしよし。少し間隔をあけて・・・フラップ角度良し、エルロン・・・ラダー・・・チェックOK」

シンジ「エンジンパワー・・・スタビライズド・・・OK!!」

シンジ「それでは、シンジ、行きまーす!!」ゴォォォォォォォォォォォーー-

323: 2013/09/16(月) 12:32:39.75 ID:rK4kExA4o

(一方その頃ネルフでは)

キール「氏は君達に与えよう・・・」ブツッ


ゲンドウ「・・・・・・レイを呼び出せ」

冬月「・・・・・・いよいよか・・・長かったな、碇。」

ゲンドウ「・・・ああ」


マヤ「MAGIがハッキングを受けています!」

リツコ「防壁を展開!」

マヤ「ダメです!押されています!!」

リツコ「666プロテクト発動!」

マヤ「はいっ!」カチャカチャッ

リツコ「しばらくは大丈夫ね」

マヤ「あっ!レーダーに感あり・・・戦自の部隊がネルフに向かって侵攻中!」

ミサト「何ですってぇ!?」

青葉「対空レーダーにも感あり!複数の航空機が本部に向かって一直線です!」

ミサト「アスカとシンジ君を呼び出して!」

日向「アスカは現在こちらへ向かっています・・・シンジ君は・・・連絡付きません。現在、行方不明!」

ミサト「チッ・・・肝心な時に・・・」ギリッ

324: 2013/09/16(月) 12:33:23.72 ID:rK4kExA4o

(一方、空の上では)

シンジ「いや~快適快適。気持ちいいなぁ!」

シンジ「今頃、ネルフは・・・戦自にゼーレに大変な事になってるんだろうなぁ」

シンジ「まーいっか。どうせ結果は同じ同じ。このまま氏んでも良し、過去に戻ったら戻ったで、まだ見てないアニメ沢山見られるし。」

シンジ「っていうか、お前ら情報隠ぺいしすぎなんだよ・・・」

シンジ「肝心な事は何も話さずにおいて、駒のようにいつまでも従順に動くと思ってたら大間違いだねwww」

シンジ「まっ、最後の日くらいは好きにさせてもらってバチ当たらないよね」

シンジ「お!もう宗谷岬だぁ。やっぱりジェットは早いなぁ・・・」

シンジ「じゃあ、次はパイロット訓練の聖地、下地島でも目指そうかな。自動操縦にセットして少し休もうっと」カチャカチャカチャッ

325: 2013/09/16(月) 12:33:58.70 ID:rK4kExA4o

(再びネルフ)

マヤ「戦自の部隊、ジオフロントに侵入しました!」

ミサト「通路を硬化ベークライトで固めて! こうなったら立てこもるわよ!」

マヤ「はいっ!」ポチッ

ミサト「とはいってもねぇ・・・いずれは侵入されるわね・・・」ハァ

マヤ「敵エヴァシリーズ・・・第3新東京市上空に到達・・・全部で9体です!! 続々と降下しています!!」

ミサト「えっ」

アスカ「えっ」

ミサト「1対9か・・・・・・」

アスカ「・・・・・・これ無理じゃね? アタシ一人じゃ絶対無理じゃね?」

ミサト「・・・・・・」

アスカ「・・・・・・」

日向「・・・・・・」

青葉「・・・・・・」

326: 2013/09/16(月) 12:34:37.05 ID:rK4kExA4o

ミサト「はぁ・・・シンジ君はどこ行ったのかしら・・・・・・」

アスカ「ほんっとうにバカシンジね・・・って、ミサトが作戦の時に冷たくするから、家出でもしちゃったんじゃないの?」

ミサト「ハァ!? アスカだってバカとかヲタとかブタ呼ばわりしまくって、作戦中いつも噛み付いてたじゃない! きっとアンタのせいよ!」

アスカ「なんですってェ!?」ムキーーー!!

ミサト「何よ!!!」キィィィィィィ!!

青葉「はぁ・・・」

日向「はぁ・・・」

マヤ「最後くらい・・・みんなで仲良くすればいいのになぁ・・・」

青葉「・・・ねぇマヤちゃん」

マヤ「何ですか?」

青葉「氏ぬ前に一発どう? 最期の思い出にさっ! 俺と仲良くシようぜ!」ニッコリ

マヤ「フケツ・・・」ジトー

327: 2013/09/16(月) 12:35:20.59 ID:rK4kExA4o

日向「お前、最後の最後で最悪な事言ったな・・・」

青葉「わかった! さきっちょだけ!!」

マヤ「・・・・・・それ以上近づいたら撃ちます」カチャ

青葉「チッ!」


日向「はぁ・・・人間の本性なんて醜いもんだなぁ・・・」

アスカ「ぜーーーはーーーー」

ミサト「ぜーーーはーーーー」

日向「で? 葛城さん、どうしますか? 司令も副司令もレイもシンジ君も行方不明・・・赤木博士もいつの間にか席外し・・・使えるのはアスカと弐号機だけですけど?」

ミサト「アスカ! 多分負けるけど一応出撃する? ひょっとしたら大逆転出来るかもよ? ダメ元で行って来なさいよw」

アスカ「・・・アンタ今、私に氏ねって言ったのと同義よ?」

ミサト「ちょっと早いか遅いかの違いじゃないのよwwwww」

アスカ「・・・・・・・・・サイテー。」ジトー

青葉「あ」

ミサト「何!なんかいいアイディア思いついた!?」

青葉「敵に殺される位なら・・・マヤちゃんに撃ち頃してもらう方がいいなーwww」

ミサト「・・・・・・・・・」ジトー

アスカ「・・・・・・・・・」ジトー

328: 2013/09/16(月) 12:36:03.34 ID:rK4kExA4o

日向「・・・こうなったら、最後は人間らしく、誇り高く氏にましょうよ。発言がどんどんカオスになってますよ。
思い切って、本部を自爆させませんか? せめて、相討ちくらいには出来るかもしれませんよ?」

マヤ「・・・・・・」カチャカチャカチャカチャ・・・ッターン!!

MAGI「自律自爆が提起されました・・・賛成・・・反対・・・賛成・・・賛成多数により、可決されました」ピーーー

青葉「ちょwwwマヤちゃんwwwww行動早いwwwwwwwwwwww」

ミサト「なんかアッサリ可決されたわね・・・」

マヤ「MAGIもこれ以上、貴方達の醜態を見たくないんですよ。多分。」

MAGI「60秒後、もしくは、3者一致の後、直ちに自爆されます。55・54・53・52・51・50」

日向「葛城さん!最後におっOい揉ませてください!!」バッ

ミサト「えっ」

329: 2013/09/16(月) 12:36:47.96 ID:rK4kExA4o

青葉「お前もついに最悪の仲間入りしたなwww」

アスカ「男って醜いわねぇ・・・」

ミサト「まー減るもんじゃないし、別にいいわよ。はい」ペロン

日向「あざっす!」モミモミモミッ

ミサト「好きなだけ揉みなさい。日向君、今まで色々ありがとね。」チュッ

日向「もう氏んでもいいっす!!」モミモミモミモミィ

MAGI「32・31・30・・・」

ミサト「大丈夫! あと30秒よん♪ 最期にサービスサービスゥ!」

青葉「あーいいなー! ずるいずるい~! ・・・マーヤちゃん♪」

マヤ「・・・・・・」チャキッ

330: 2013/09/16(月) 12:37:27.93 ID:rK4kExA4o

青葉「ほんのジョークですってwww いや・・・むしろ、デスジョーク?wwwww」

アスカ「あーあ! どうせなら加持さんに抱かれて氏にたいわ」

ミサト「アイツ結構上手かったわよ。まぁ、私の体でさんざん練習したからねwww あンっ!」

日向「僕は葛城さんのオッパイに抱かれて幸せです・・・///」モミモミモミィ チュパッ レロッ

アスカ「キィィィィィ!!」

青葉「アスカちゃん、俺で良かったら・・・」

アスカ「ロン毛は却下」

マヤ「くそが・・・」パンッ!!

青葉「うおっ! あぶねっ!!」

マヤ「次は本当に当てるわよ・・・」カチャ

青葉「ヤだなぁ、ジョークだって、ジョークwww」

アスカ「アンタの目はマジだったわよ・・・」

マヤ「はぁ・・・・・・早くばくはつしないかなー」ウツロー

331: 2013/09/16(月) 12:37:53.89 ID:rK4kExA4o

(同時刻 セントラルドグマにて)

MAGI「自律自爆が提起されました・・・賛成・・・反対・・・賛成・・・賛成多数により、可決されました」

リツコ「えっ」

ゲンドウ「えっ」

レイ「えっ」



MAGI「5・4・3・2・1・」

   ---カッ!---

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!

332: 2013/09/16(月) 12:38:44.91 ID:rK4kExA4o

(一方、空の上では)

シンジ「ふわぁぁぁ・・・お、いつの間にやら兵庫上空かぁ」

シンジ「あれ?箱根方面のレーダーサイトからの反応が無い・・・ついにやられたのかな?」

シンジ「まいっか。」

シンジ「あ・・・また眠気が・・・・・・もう時間か・・・なんだよ・・・下地島空港に着陸してみたかったなー。」

シンジ「次に起きる時は1年前かな。次は何のアニメから見ようかなー・・・」

シンジ「よし、下地島繋がりで・・・『ストラトス・フォー』にしよっと」

シンジ「やっぱり、清水香里ちゃんの声はいいよねっ!」

シンジ「『せんせいのお時間』の中山ちゃんの声とか、バカっぽくて好きだなぁ・・・」

シンジ「『極上生徒会』の銀河久遠様の声も、なんか背中がゾクゾクする良さがあるよね・・・」

シンジ「おっと、『スクールランブル』も忘れちゃいけねぇ!」

シンジ「同じ声優さんとは思えないね・・・そういう意味では『せんせいのお時間』の松本先生と、『ケロロ軍曹』のケロロ・・・まーいいや」

シンジ「それでは・・・おやすみ・・・なさい・・・」Zzz

333: 2013/09/16(月) 12:39:12.62 ID:rK4kExA4o


パァァァァァ

神様「 川-A-)・・・」

♪チャーン・・・チャーン・・・チャーーーーン・・・・・・・♪

神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

 --- プツッ キュルキュルキュルキュルキュル・・・ ---


339: 2013/09/16(月) 14:02:28.29 ID:rK4kExA4o
◆第22話

(4回目の逆行)

ミーンミンミンミンミンミンミンミーーー
シンジ「・・・ハッ!?」

シンジ「はいただいまーーーwww」

シンジ「いや~、前回はなかなか頑張った方じゃないっすかねwwwww」

シンジ「まぁ、まだまだ見たいアニメとか映画とか特撮とか沢山あるからなぁ・・・。」

シンジ「逆に考えるんだ、僕。これはチャンスだと。神様がアニメ見まくりんぐのチャンスをくれたのだとwww」

シンジ「そうと決まれば、とっととサキエルたんやっつけて・・・適当に金もらって、VOD環境の整った我が家をゲッツしましょうかねwwwww」

シンジ「うはwww夢が広がりまくりんぐwwwww ある意味、頑張らなきゃいけない日は既定で決まってるから、超チートだよねwwwww」

シンジ「それに・・・必殺技出せる事を知ってしまったしwwwww その上、まさか生身でATフィールド出せるなんてなぁ・・・」バァァァン!!

シンジ「ホンマ、アニメの想像力は無限大やでぇwwwwwwwww」

シンジ「今の僕なら地球だって壊せるかもw もう、頼りにならない大人に仕切らせるより、全てを知ってる僕が適当にやったほうがいいよねwwwww」

シンジ「ちなみに、適当の意味は『適切かつ妥当』という方の意味であって、『高田純二』の方じゃないよっwwwww」ハハハ

340: 2013/09/16(月) 14:03:03.29 ID:rK4kExA4o


キュキュキュキュキュ・・・ブォォォォォォォ・・・キキーッ!!

シンジ「来たなビア樽女! 捕まってたまるか!! ネルフ本部までワープッ」シュイン


ミサト「やっべー!まさか2時間も遅刻するとは・・・シンジ君、無事だといいけど・・・見つからないわねぇ・・・」ブロロロロロロ---


シュィィィン・・・スタッ
シンジ「ほい、ネルフのゲート近くに到着~っと」テクテク・・・

シンジ「あ、どうもこんにちは! 本日着任の碇シンジですけど・・・はい、IDカードはこれです」

シンジ「あ、道は多分わかるんで大丈夫です。じゃ、ども~」スタスタ

シンジ「さ~て、また快適な一人だけの城を作っちゃうぞ~! いえーい!!」


341: 2013/09/16(月) 14:03:29.31 ID:rK4kExA4o

シンジ「あ、ドーモ!こんにちはー」

リツコ「えっ・・・子供?」

シンジ「赤木博士ですよね? 僕、碇シンジです。」

リツコ「えっ・・・あなた、おひとり? ミサトは??」

シンジ「あ、はい。なんか電車止まった上に非常事態宣言とかなってて、葛城さんがいつまで経っても待ち合わせ場所に来なかったので、自分で来ちゃいました」

リツコ「そっ、そう、しっかりしてるのね。待ち合わせ行けなくてごめんなさいね。今、案内するから・・・ついてきてくれるかしら?」


リツコ「そうそう。申し遅れたけど、私は赤木リツコ。リツコでいいわよ?」

シンジ「宜しくお願いします、リツコさん」

リツコ「でも、なんで私の事が分かったの?」

シンジ「いやいや、赤木博士といえば超有名人じゃないですか。○○の論文読みましたよ?」

リツコ「えっ」

342: 2013/09/16(月) 14:04:04.16 ID:rK4kExA4o

シンジ「あの○○理論の着想が素晴らしいですね。僕は××の定理を使って考えたらどうかと思ってたんですが・・・」

リツコ「あぁ、私もそれ考えたんだけど、例外▽▽で理論が破綻するから適用できないのよねぇ。」

シンジ「なるほど、勉強になります。やっぱり、リツコさんはすごいなぁ」

リツコ「ってあなた、中学生・・・よね?」

シンジ「そうですけど、正直学校が退屈なんですよねぇ。幼稚な授業でつまらないし・・・」

リツコ「・・・ベルヌーイの定理、説明できるかしら?」

シンジ「あ、はい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%90%86
・・・って事ですね。」ペラペラペラペラ

リツコ「す、すごいのね・・・さすがユイさんの息子ね。貴方も天才だったのね・・・血筋かしら?」

シンジ「いやいや、天才というのはリツコさんみたいな方にふさわしいです。僕はヒマに任せて本とか読み漁ってただけです。」

リツコ「あら、お上手ね」フフ

343: 2013/09/16(月) 14:04:34.17 ID:rK4kExA4o

シンジ「(まぁ、これくらい言っておけば、学校行かないって言っても同意してくれるだろwww
サードインパクトまじパネェなぁ・・・世界中の知識が流れ込んでくるんだもんなぁwwwww)」


リツコ「そういえば、どうして呼ばれたかご存知?」

シンジ「さぁ?手紙には来いの2文字だけだったんで・・・さすがの僕も意味不明でした。逆に気になるっていうか・・・w」

リツコ「えっ・・・そうだったの。それは申し訳なかったわね。説明するから付いてきて頂戴。
(あら、報告書と違って明るい子ね・・・?内向的で内罰的、やや暗い印象とあったけど・・・諜報部もアテにならないわねぇ。
しかも天才児じゃない・・・学校の成績は中の上くらいだったけど・・・きっと目立たないように手抜きしてたのね・・・。
それにしてもゲンドウさん、幾らなんでも説明不足よ・・・無視されたらどうするつもりだったのかしら・・・?)」

344: 2013/09/16(月) 14:05:04.53 ID:rK4kExA4o

(ケージにて)

シンジ「紫の・・・巨人・・・」

リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・ 人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」

シンジ「まさかこれに乗って戦え的な・・・?」

リツコ「あら、察しがいいわね。その通りよ」

シンジ「なるほど、ガンダム的な展開で燃えますね・・・男の子の憧れですよw」

リツコ「ガン・・・ダム???」

シンジ「30年以上前に流行ったアニメでして、主人公のアムロ・レイがですね、訓練なしでいきなりロボットを乗りこなすという・・・」

リツコ「あぁ、アニメなのね。でもシンジ君・・・これは現実なのよ?」

シンジ「何とかなりますよ。前向きに考えないと。・・・あ、乗るとしたら交換条件があります。」

リツコ「・・・具体的には?」

シンジ「1.学校へ通わなくても良いようにする事。
    2.宿舎を用意して独り暮らしさせること。
    3.宿舎はネット回線完備、1LDKで40平米以上。防音が充実している部屋(二重窓必須)を用意する事。
    4.支度金として1000万円用意する事。月給も30万円以上出す事。
    5.上手く乗りこなせた場合、それに応じて訓練時間を減らす事。」

リツコ「うーん、1は私の独断ではちょっとねぇ・・・」

345: 2013/09/16(月) 14:05:54.27 ID:rK4kExA4o

シンジ「もうイヤなんですよ。授業は簡単でつまらないし、テストでいい点取ったら、ねたまれてイジメられかけるし・・・
精神年齢が合わない奴らと一緒に居るのは苦痛です。だから、学校では内気で人嫌いの少年を演じてました。
なんなら、大検でも取りましょうか? そしたら認めてもらえますか??」

リツコ「わかったわ。貴方のお父さん・・・碇司令に決めてもらいましょう」

ゲンドウ「・・・子供は学校に通うものだろう。認められんな。」

シンジ「あ、父さん居たんだ。えー、だって授業が簡単でつまらないんだもん。時間の無駄だよぉ。」

リツコ「ゲn・・・いえ、碇司令。彼はユイさんゆずりの天才児のようですわよ?」

ゲンドウ「・・・シンジ、フーリエ変換を説明してみろ」

シンジ「 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A8%E5%A4%89%E6%8F%9B
って事でしょ?カンタンカンタン。」

ゲンドウ「(ボーゼン)」

346: 2013/09/16(月) 14:06:25.00 ID:rK4kExA4o

シンジ「無理やり学校に行かせるなら、僕ロボットに乗らないで帰るからね。地球が滅亡しようと、正直どうでもいいし。」

ゲンドウ「・・・分かった。お前の条件は全て呑もう。操縦法はそこの赤木博士から聞きなさい」

シンジ「おーけーおーけー、アムロに出来たんだから僕にも出来るよ」

ゲンドウ「エヴァはガンダムではないぞ・・・お前もニュータイプではなかろう・・・」

シンジ「なんだ、父さんもガンダムくらいは知ってるのかw」

ゲンドウ「・・・・・・俺は忙しいからこれで///」ササッ


リツコ「それにしても、葛城1尉は何やってるの!?」

日向「葛城1尉、何度電話しても連絡がつきません!!」

リツコ「・・・氏んでないといいんだけど」

347: 2013/09/16(月) 14:06:50.84 ID:rK4kExA4o

(同時刻)

ミサト「はぁ~。シンジ君居ないわねぇ・・・参ったなぁ・・・また始末書かなぁ・・・」ブロロロロー

ミサト「えっ・・・戦闘機が撤収してる・・・? ハッ・・・ヤバイ!!」キュキュキュ・・・ブォォォォォ!!


N2爆雷「 ドカ━━━━(゚∀゚)━━━━ン!! 」

ミサト「ギャァァァァァァァァァァァ!!」ドンガラガッシャーーーン!!


348: 2013/09/16(月) 14:07:28.94 ID:rK4kExA4o

(その日の夕方)

prrrrrrr
日向「はい・・・えっ! わ、分かりました!」

青葉「なになに、どした?」

日向「葛城1尉、発見されました!」

リツコ「どこで!?」

日向「どうやらシンジ君を探して走り回っている所に・・・戦自のN2爆雷を食らったようで・・・」

リツコ「そう・・・・・・バカでだらしないけど・・・惜しい人物を亡くしたわね・・・」

マヤ「葛城1尉・・・」グスッ


日向「いえ、両手両足の骨折だけで命に別状はないらしいです。車のエアバッグがイイカンジで効いたようで・・・」

リツコ「そういう話は先に報告なさい・・・#」ビキビキ

日向「すいません・・・」

349: 2013/09/16(月) 14:08:02.15 ID:rK4kExA4o

リツコ「碇司令、いかがいたしますか?」

ゲンドウ「・・・問題ない。当面は、日向君が作戦部長代理を務めたまえ。」

日向「は、ハイッ! ですが、私などに務まるかどうか・・・」

ゲンドウ「・・・問題ない。むしろ君の方が優秀ではないかね?」

日向「いえ、決してそんなことは無いと思いますが・・・」

リツコ「謙遜はいいわ。貴方にやれる全力でやってちょうだい。手に余る業務は部下にやらせて、作戦指揮に注力なさい。」

日向「はい!」


ゲンドウ「(・・・ゼーレに無能を押し付けられて困っていたが・・・ツイてるな。よくやったぞ、シンジ。)」ニヤリ

350: 2013/09/16(月) 14:08:28.44 ID:rK4kExA4o

(シャムシェル来襲)

マヤ「戦自より連絡! 使徒がこちらに向かってきているようです! パターン青、こちらでも検知しています!」

日向「シンジ君に非常呼集!」

青葉「了解!」


日向「来たか・・・まずは、兵装ビルからミサイル発射!」

マヤ「了解!」ピッ

ドガァァン!!

日向「分析結果は?」

マヤ「ミサイル、使徒に直撃しましたが特にダメージは無いようです。ATフィールドの展開も検出されませんでした」

日向「うーん、初号機にATフィールド中和してもらって、新開発のパレットガン使おうと思ったけど・・・効かないなコリャ」

シンジ「(うほっ・・・ビア樽が居ないとこんなにスムースに進むのか・・・これだよ・・・これがまともな作戦だよ・・・w)」

日向「じゃあ、少し離れた所に射出するから、ビルの影を上手く回り込んで攻撃してみようか? プログナイフ使って接近戦でコアを攻撃して倒そう。」

シンジ「なるほど」

351: 2013/09/16(月) 14:09:35.40 ID:rK4kExA4o

日向「もしアンビリカルケーブルが足りなくなりそうだったら、適宜電源ビルで繋ぎかえてくれ。長さの余裕が無くなったらこちらから警告する。」

シンジ「了解!」

日向「・・・それでは準備はいいかい?」

シンジ「OKです」

日向「エヴァ初号機、発進!」

マヤ「エヴァ初号機、発進!」ポチッ


マヤ「初号機、配置完了しました。敵使徒・・・キョロキョロしていますが、まだ見つけていないようです」

日向「よし、それでは兵装ビルから煙幕弾を発射するから・・・そのスキに乗じて襲いかかってくれ。まずはタックルして倒してみようか。行けそうだったらシンジ君の判断でコアを攻撃。」

シンジ「わかりました。」

日向「煙幕弾発射スタンバイ・・・5・4・3・2・1・発射!」

青葉「発射!」ポチッ

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ
シャムシェル「・・・!?」

シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ドガッ

シャムシェル「!!」バタッ

シンジ「くらぇぇぇぇぇ!!」キュィィィィィィン・・・

ペキッ
シャムシェル「(氏ーーーん)」

352: 2013/09/16(月) 14:10:10.48 ID:rK4kExA4o

マヤ「パターン青消滅!敵使徒、沈黙しました!!」

日向「シンジ君良くやったね。お疲れさま!戻ってきていいよ。」

シンジ「了解しました!(・・・おいおい、横恋慕メガネの指揮だとあっさり勝てたぞ・・・どんだけ無能なんだよビア樽さんよぉ)」

シンジ「・・・あれ?」

日向「どうした、シンジ君?」

シンジ「あの山の上で・・・何かがキラリと光りました・・・なんだろー(棒)」

リツコ「マヤ!解析して!」

マヤ「・・・子供です! 二人組の中学生がシェルターから抜け出して・・・あっ!エヴァを撮影しています!!」

リツコ「大至急保安部寄越して!! とんでもない行為よ。使徒戦をネットに流されたらマズイわ!」



353: 2013/09/16(月) 14:10:53.29 ID:rK4kExA4o

シンジ「やれやれ、僕と大して年齢変わらないでしょうに・・・分別ってものはないんですかねぇ。」

日向「はは・・・シンジ君は雰囲気が大人っぽいからね。特別なのかな?」

シンジ「いやー、まったくもう、親の顔が見てみたいですよ!ハハハ!・・・・・・って、ウチの親こそロクでも無かった・・・・・・はぁ・・・ヘコみますね・・・」ドヨーン

日向「ははは・・・か、勘弁してくれよ・・・今日は司令外出してるけどさ・・・」

マヤ「保安部より報告。中学生2名の逮捕完了との事です!」

リツコ「身元確認できたら徹底的にやるわよ!」

シンジ「ははは・・・せいぜい厳罰を与えてやってくださいよ。戦闘の状況によっては僕の邪魔してたかもしれませんし。」

リツコ「・・・もちろんよ、任せなさい」ニヤリ

シンジ「(あー、こりゃひどい目に遭うな・・・ご愁傷様でーすwww)」

354: 2013/09/16(月) 14:11:20.90 ID:rK4kExA4o

(一方その頃ミサトは)

ミサト「うぅ・・・」

ミサト「両手両足が使えない・・・」

ミサト「食事も・・・トイレも・・・何たる屈辱・・・///」

ミサト「それもこれも・・・あのクソガキが一人でネルフに向かったせい・・・」

ミサト「チクショーーーーー!!!!!」ジタバタ

ミサト「ギャーーー! 痛いぃぃぃぃぃ!!」


355: 2013/09/16(月) 14:12:05.20 ID:rK4kExA4o

◆第23話

(空母オーバーザレインボー上)

青葉「やぁやぁこんにちわ! 君が惣流・アスカ・ラングレーさんかな?」

アスカ「あ、はい」

青葉「俺はネルフ司令部所属、青葉シゲル2尉だ・・・宜しくな、アスカちゃん」

アスカ「あぁ~ん? アンタ今2尉って言ったわよねぇ・・・アタシは大尉・・・アンタ達の階級で1尉って事よ」

青葉「え?」

アスカ「何上級者にタメ口きいてんのよこのロン毛! しかもちゃん付けだなんて、態度がなってないわ。まずは敬礼なさい」

青葉「えっ・・・あ、はいッ! 」ビシッ

アスカ「フン! 女で年下だからってナメんじゃないわよ。・・・で、そこの頼りなさそうな奴がチルドレン?」

シンジ「碇シンジ、エヴァ初号機パイロットのサードチルドレンです。宜しくお願いします!」ニッコリ

356: 2013/09/16(月) 14:13:12.25 ID:rK4kExA4o

アスカ「あら、アンタは自分の立場分かってるのね」

シンジ「はい! 初の実戦から一貫してシンクロ率99.99%、既に使徒を2体倒した実績もあります!」

アスカ「何アンタ自慢? 自慢してる?」

シンジ「いえいえ、幼少のみぎりから何年も何年も訓練して、シンクロ率 や っ と 76%のアスカセンパイから見たら、ハナクソのようなものです!」

アスカ「何なのよ! イヤミったらしい奴ね! 私だって実戦の機会さえあれば、使徒なんか楽勝で倒せるんだから!!」

シンジ「そうですね! 流石ですアスカ先輩! その時には是非勉強させて頂きます!!」

アスカ「しかも何の権利があって私の名前を呼んでるのよ!」

シンジ「すいませんでした、アスカ先輩!」

アスカ「・・・私コイツ嫌い」


青葉「・・・・・・」ビシッ

アスカ「いつまで敬礼してんのよ、アホロン毛! さっさと行くわよ!」

青葉「(ひどい・・・ひどいよ・・・)」グスッ

357: 2013/09/16(月) 14:14:10.68 ID:rK4kExA4o


青葉「艦長、それではこの辺で失礼させて頂きます」ビシッ

青葉「はぁ・・・疲れた・・・本当は葛城さんの仕事なのになぁ・・・」ゲンナリ

加持「いやーお疲れ様。食堂で一休みしようや」

アスカ「そうですね、加持さん!」

シンジ「あ、すいません。先にトイレ行きたいんですけど」

加持「OKOK、場所は分かるかな?」

シンジ「たぶん大丈夫です。英語しゃべれますから、分からなければ誰かに聞きます。皆さんはお先にどうぞ」


シンジ「・・・と、ここが加持さんの部屋か・・・おじゃましまーすw」ガチャリ

シンジ「なるほど、これがアダムの入ってるケースか・・・」

シンジ「・・・・・・」

シンジ「海に捨てても回収されるだけだし・・・そうだ、悪いけど硬化ベークライトごと本体もカッチカチになってもらおうかな」

シンジ「ごめんね」シュィィィン

カチーン!!
アダム「(氏ーーーん)」

シンジ「うぷぷwww 開けた時のクソ髭の反応が楽しみだ・・・」

358: 2013/09/16(月) 14:14:38.74 ID:rK4kExA4o


アスカ「ちょっとサードチルドレン!こっちに来なさいよ!」

シンジ「ぇー」

アスカ「私の弐号機見せてあげるって言ってるの!」

シンジ「・・・チッ」

アスカ「(慇懃無礼かと思いきや、今度はあからさまな態度・・・いちいち疲れるわね・・・)」


アスカ「どう?これが私の弐号機よ!アンタの初号機と違って・・・」

シンジ「赤い・目が4つ・ツノが無い。以上。あとなんか全体的にダサい」

アスカ「ハァ!?あんt」

ドォォォォォンン!!
アスカ「キャーーーッ!!」

シンジ「あ、使徒の攻撃っぽい」

アスカ「・・・ちゃーんす!」ニヤリッ

359: 2013/09/16(月) 14:15:17.18 ID:rK4kExA4o


シンジ「はぁ・・・やっぱりこうなるのか・・・もう慣れたけど」

アスカ「いいこと?アンタは邪魔しないように後ろで見てなさい! 私の華麗な戦い方を見せてあげるわ」

シンジ「はい! アスカ先輩の華麗な戦いを間近で見させていただいて光栄ですっ! 勉強させていただきますっ!!」

アスカ「(・・・またキャラ変わったわね)」イラッ

アスカ「じゃあ、シンクロ始めるわよ・・・」ブツブツ

ブーッ!ブーッ!
アスカ「ちょっと!思考ノイズでエラーが出てるじゃない!ちゃんとドイツ語で考えてよ!」

シンジ「えーっと・・・バウムクーヘン? ザウアークラウト?w」

アスカ「ハァ!?・・・ちっ、もういいわ。言語を日本語に変更。再シンクロ開始・・・」


シンジ「(ぐへへ・・・アスカのママにひどいイメージを見せてやるwwwwww)」


360: 2013/09/16(月) 14:16:01.66 ID:rK4kExA4o


シンジ「(
  アスカ「シンジ様ァ~ん! 新しいし・た・ぎ・・・似合うカナ?(はぁと)」

  アスカ「ちょっ! やぁ~だぁ~ そんなに急いで脱がさないでぇ~ん」

  アスカ「もっと・・・もっとわたしを見て・・・ください・・・」

  アスカ「あぁん!違うんです!ごしゅじんさまに命令なんてしてません!これは・・・お・ね・だ・りですぅ~!!」

  アスカ「こ、今度はプラグスーツ着て来いって?・・・もぉ~~~す・け・べ!」

  アスカ「えっ? イヤかって? も・ち・ろ・ん・・・おっけーです☆」

  アスカ「あんっ! ・・・いやぁ~ん、シンジ様の・・・え・っ・ち☆」

  アスカ「はひぃぃぃぃ! あしゅかはしんじ様に身も心もささげてましゅぅぅぅぅぅ~~~!!」
  )」


ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!
アスカ「うわっ!なんかさっきよりエラーがひどくなってる!? ちょっとアンタ!何考えてるのよっ!!」

シンジ「ん?別に何も?」

アスカ「お願いだからジャマしないでよ!!」


361: 2013/09/16(月) 14:18:48.37 ID:rK4kExA4o

(対ガギエル戦)

アスカ「ふぅ、電源プラグは繋がったわね」

シンジ「アスカ先輩の華麗な戦いを僕は一切手出しせずに拝見させて頂きますっ!」

アスカ「フン!見てなさい。アンタに倒せたんなら私は楽勝よ。」

ガギエル「(シャァァァァァァ・・・!!)」ザバァ

アスカ「くっ!」ザバァァァン!!


シンジ「敢えて敵に食われて弱点に近づくアスカ先輩の賢い戦術、すごく勉強になります! 虎穴に入らずんば虎子を得ずですねっ!」

アスカ「・・・」

シンジ「ですが、この装備では海中での動きがとれませんが、それも計算の内だったりしますか? だとしたら独創的なものすごい発想ですね!」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「現在、海底に向かってどんどん引っ張られてますが、これも作戦の内だとしたら、アスカ先輩の発想力、ソンケーしちゃいます!!」

アスカ「・・・・・・チッ」

シンジ「もうすぐアンビリカルケーブルの長さが無くなりますが、これも作戦の・・・」

アスカ「あアッ!? うるせーーーーーーーーんだよクソがぁ!!」

362: 2013/09/16(月) 14:19:37.28 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・で?どうすんの?w」

アスカ「あァ?」

シンジ「この装備じゃ海中では動けないねぇwww」

アスカ「・・・・・・アンタならどうにか出来るっての?」

シンジ「えぇまぁ」

アスカ「・・・・・・じゃやってみなさいよ。後輩だったら、先輩に苦労させるんじゃないわよ!」

シンジ「お断りしまーーーすwww 僕、アスカ先輩の華麗な戦いを見させてもらう為にここに居るんでーーーwwwww」

アスカ「ハァ!?」

シンジ「そうだなぁ・・・『シンジきゅん!お願い!あしゅかたんを助けて! もうエラそうにしないから許してぇ~ん!』って言ったら助けてやんよ」

アスカ「ハァ!?!?」

シンジ「ほら、もうすぐケーブル長の限界だよ。食いちぎられたら弐号機は海のもずく・・・じゃなかった、海の藻屑だよ」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「ちなみに替えの機体とかねーから。パイロットの適性は個々の機体に対してなんだよね。ま、弐号機が無くなったら適性ナシでクビですな。」

アスカ「・・・!!」

363: 2013/09/16(月) 14:20:31.25 ID:rK4kExA4o

シンジ「普通の女の子に戻りたいんだったら、機体を放棄して、エントリープラグ射出して逃げればいいよ。僕が本部に戻って初号機で倒せばいいだけだし。」

アスカ「シ、シ・・・シン・・・ジ・・・きゅ・・・ン」ボソッ

シンジ「よく聞こえませーーーーーんwww」

アスカ「シンジきゅん!お願い!あしゅかたんを助けて!もう・・・エラそうにしないから・・・許して・・・・・・許してください・・・」グスッ

シンジ「あ、はい」

シンジ「目からビィィィィィィィィムッ!!」ビィィィィィィィ・・・チュドーーーーン!!

ガギエル「(氏ーーーん)」プカー・・・

アスカ「えっ」

シンジ「じゃ、帰ろうか。アスカ先輩・・・じゃなかった、あ・しゅ・か・たんw」

アスカ「・・・・・・」


シンジ「すいませーん、使徒やっつけたんでケーブル巻いてもらっていいっすかー?(英語)」


アスカ「もうヤダ・・・何なのよコイツ・・・」グスッ

シンジ「あァ? 『コイツ』だって・・・? いったい誰の事指して『コイツ』呼ばわりしてンだよ? おいおい、まさか俺じゃねぇだろうなぁ?」

アスカ「いえ何でもないです」

364: 2013/09/16(月) 14:21:20.11 ID:rK4kExA4o

シンジ「そうですか、違うならいいんですよ、アスカ先輩っ!」ニコニコ

アスカ「(コイツはマジで怖ぇぇ・・・)」ゾワッ

シンジ「(ニコニコ)」

アスカ「あの・・・」

シンジ「何ですかー?」ニコニコ

アスカ「私が悪かったから・・・先輩付けは・・・やめて・・・もらえませんか・・・」

シンジ「じゃあ、アスカたん」

アスカ「勘弁してください」

シンジ「アスカ(笑)」

アスカ「それも勘弁してください」

シンジ「フロイライン・アスカ」

アスカ「無理してドイツ語使わなくていいです」

365: 2013/09/16(月) 14:21:58.72 ID:rK4kExA4o

シンジ「アスにゃん」

アスカ「嫌です」

シンジ「アスりん?」

アスカ「疑問形にしないでください」

シンジ「アスカさん」

アスカ「もう呼び捨てでいいですから」

シンジ「アスカ」

アスカ「はい・・・」

シンジ「僕の事もシンジでいいよ」ニコッ

アスカ「・・・・・・ありがとうございます」

シンジ「じゃあ・・・僕たち対等な同僚みたいだから・・・アスカに一つだけ情報共有ね」

アスカ「何でしょうか・・・」

366: 2013/09/16(月) 14:22:29.39 ID:rK4kExA4o

シンジ「ATフィールドを出すコツは・・・相手に対する拒絶のイメージ。強い拒絶をしてごらん。そうしたら、厚い壁が作れるよ。」

アスカ「えっ」

シンジ「拒絶のイメージに加えて強い殺意を1点集中させると・・・今みたいに集束して武器になるかもしれない。」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「僕が実戦を通じて見つけたコツだよ。アスカならすぐ出来るようになると思うよ」

アスカ「・・・・・・アリガト」

シンジ「魚心あれば水心・・・アスカが僕を尊重してくれるなら、僕もアスカをちゃんとリスペクトするし・・・そうじゃなければ、僕もそれなりに接するからね。」

アスカ「・・・ウン」

シンジ「まっ、世界に3人しかいないパイロットなんだから・・・協力して敵をやっつけようよ。敬語なんて要らないから。おーけー?」

アスカ「・・・・・・わかった・・・宜しくね、シンジ!」

シンジ「こちらこそ!」ニッコリ

367: 2013/09/16(月) 14:23:14.85 ID:rK4kExA4o
(一方その頃ネルフでは)

加持「いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ。・・・やはり、コレのせいですか?」

ゲンドウ「・・・・・・」

加持「・・・既にここまで復元されています。硬化ベークライトで固めてありますが・・・生きています。間違いなく。」

アダム「   」

ゲンドウ「そうだ・・・。最初の人間・・・アダムだy・・・えっ」

アダム「(氏ーーーん)」

加持「・・・どうされました、司令?」

ゲンドウ「氏んでる・・・」

加持「えっ」

ゲンドウ「貴様・・・」チャキ

加持「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 私は変な事してませんって!! 銃なんておろしてくださいって!!」

ゲンドウ「・・・・・・」ギロッ

加持「本当に私は何もしてません。普通にケースを運んできただけです・・・お願いですから信じてください。」

368: 2013/09/16(月) 14:24:22.16 ID:rK4kExA4o

ゲンドウ「・・・」カチャ・・・

加持「碇司令、冗談キツイっすよ・・・」

ゲンドウ「・・・・・・(やっべー・・・シナリオ狂った・・・どうしよ・・・どうしよ・・・)」

加持「碇司令・・・?」

ゲンドウ「・・・貴様はクビだ。さっさと内調だかゼーレだかに戻るんだな」

加持「えっ」

ゲンドウ「今すぐ氏ぬか、さもなくば俺の前から永久に消えろ・・・どちらを選ぶ・・・?」チャキッ

加持「・・・わかりました。失礼いたします。(どうしてこうなった・・・どうしてこうなった・・・)」

ゲンドウ「待て」

加持「・・・まだ何か?」

ゲンドウ「葛城1尉は・・・お前の元カノだったな・・・」

加持「俺は今も諦めてませんけどね」

ゲンドウ「・・・ついでに葛城1尉を引き取ってくれたら、今後一切手出ししない事を約束しよう。退職金にも色を付けておく。護身用の武器も餞別代りにくれてやろう。」

加持「・・・なるほど、司令も持て余してたんですね」

ゲンドウ「こちらから辞めさせるわけには行かないが・・・本人の意思であれば・・・問題ない。」

加持「・・・わかりました。やれるだけやってみます。俺としても本望ですよ。」

ゲンドウ「もう会う事もあるまい・・・」

加持「・・・そうですね。では。」

369: 2013/09/16(月) 14:25:11.44 ID:rK4kExA4o
◆第24話

(ある日)

第2MXTV「それでは、第2新東京市 市長候補のみなさんの政見放送をお聞きください」

第2MXTV「政見放送 世界経済共同体党 代表 又吉光雄(マタヨシ ミツオ)さん 71歳。
沖縄県出身、現職の第2新東京市市長です。それでは、又吉光雄さんの政見放送をお聞きください」


又吉イエス「市民の皆さん! ネルフ司令は腹を切って氏ぬべきだっ!」

又吉イエス「第3新東京市では、市長や市議会議員は傀儡、実際はコン、ピュータァが決めごとを行っているのです!」

又吉イエス「民主主義を無視し、国連からの予算を恣(ほしいまま)にしている非公開組織、ネルフ司令の碇ゲンドウは、腹を切って氏ぬべきだ!!」

又吉イエス「私は、ここに問題を訴えるのであります!」

又吉イエス「そもそもセカンドインパクト以降、世界経済は・・・」


第2MXTV「以上で、又吉光雄さんの政見放送を終わります。続きまして・・・」

370: 2013/09/16(月) 14:25:54.54 ID:rK4kExA4o

第2MXTV「政見放送 スマイル党 総裁 マック赤坂(あかさか)さん 67歳。
京都大学卒業、スマイルセラピー協会会長。 それでは、マック赤坂さんの政見放送をお聞きください。」


マック赤坂(AKB衣装)「スマイル党総裁、マック赤坂でございます。」

マック赤坂(AKB衣装)「テレビの前の皆さん、スマイル!! してますか?」

マック赤坂(AKB衣装)「マック赤坂は、第2新東京市民を救う為に、歌って踊れるアイドルとなって帰ってまいりました。」

マック赤坂(AKB衣装)「先日、第2東銀座を歩いておりましたら、トントン・・・マックさん、スマイルセラピーって何ですか?と、きかれました」

マック赤坂(AKB衣装)「一言で言えば、スマイルを・・・メイク!! する事により、貴方の魅力を最大限引き出して・・・」


第2MXTV「以上で、マック赤坂さんの政見放送を終わります。続きまして・・・」

371: 2013/09/16(月) 14:26:35.17 ID:rK4kExA4o

第2MXTV「政見放送 無所属 外山恒一 44歳。 反管理教育運動を出発点に、異端的極左活動家となり、
今どき、政治犯として2年投獄され、現在に至るも、反体制知識人。 それでは、外山恒一さんの政見放送をお聞きください。」


外山恒一「有権者諸君! 私が、外山恒一である。諸君、この国は最悪だ。セカンドインパクト以降、ネルフなどというわけのわからない
組織が幅を利かせ・・・税金を湯水のごとく使い放題。しかも、第3新東京市が新しい首都候補地だなんだと好き勝手にぬかしている。」

外山恒一「このままでは、第2新東京市の未来は無いッ! こうなったら、政府転覆しかないのだッ!諸君!私は・・・」


第2MXTV「・・・以上で、外山恒一さんの政見放送を終わります」

372: 2013/09/16(月) 14:27:07.45 ID:rK4kExA4o


-プツッ-
シンジ「・・・・・・・・・やばい、何度見ても面白いwwwww」

シンジ「『ネルフ司令、碇ゲンドウは、腹を切って氏ぬべきだっ!!』」キリッ

シンジ「ぷっ・・・・・・あはははははははははは!!!!!」ゲラゲラ

シンジ「・・・本当に腹切って氏ねばいいのに」

シンジ「1回目の逆行の時は加持さんに頃してもらったけど・・・力に目覚めた今の僕なら楽勝だなぁ・・・」

シンジ「今回の人生では、試しに僕の手で殺ってみるか・・・あ、でも、あまり早いとゼーレにベッタリな司令が送り込まれそうだな」

373: 2013/09/16(月) 14:27:39.67 ID:rK4kExA4o

(一方その頃病院では)

ピーッ ピーッ ピーッ

看護婦1「・・・またか」

看護婦2「・・・もうシカトしていいんじゃない?」

看護婦1「・・・そうもいかないのよねぇ」

看護婦2「・・・アンタ真面目ねぇ」

看護婦1「はーい、どうしましたー?(棒)」

ミサト「あ、ちょっちお願いがあってぇ・・・来てもらえませんかー?」

看護婦1「・・・わかりましたー(棒)」


ガラガラッ
看護婦1「・・・ご用件はなんでしょうか?(棒)」

ミサト「あの、この間お願いした件・・・考えてもらえたかなー? ナンテw」

374: 2013/09/16(月) 14:28:35.48 ID:rK4kExA4o

看護婦1「・・・ですから、何度も申し上げておりますとおり、ここは病院でs」

ミサト「おねがいっ! 私にとってエビチュは薬なの!飲めばすぐ怪我も治るの! お願いだから買ってきて飲ませて!!」

看護婦1「・・・ですから、規則で病院内での飲酒は出来ません。何度も申し上げたかと思いますが。」

ミサト「お願い! 1本1000円でも2000円でも・・・こうなったら1万円でも出す! 差額は貴方に上げるから! 一生のお願い!!」

看護婦1「・・・出来かねます」

ミサト「なによケチ!! 私、両手両足の骨折以外は何も悪い所無いわよ! 病気じゃないんだから酒くらい飲ませなさいよ!!」

看護婦1「・・・怪我の治りが遅くなりますので出来ません。それに、他の患者様の迷惑にもなります。」

ミサト「お願いします・・・お願いします・・・お願いします・・・もうずっと飲んでないから・・・気が狂いそうなんです・・・お願いします・・・」グスッ・・・ウルッ

看護婦1「・・・出来かねます。何でしたら、禁酒外来をご紹介する事は可能です。」

ミサト「もういいわ!頃して!頃しなさいよ! えびちゅが飲めないなら氏んでるのと同じよ! えびちゅの無い世界になんて生きてる意味無いのよぉぉぉぉぉ!!!」

看護婦1「・・・・・・」

ミサト「殺せーーー! 今すぐ殺せーーー! 安楽氏させろーーー!!! 私を殺せーーーーー!!!!!」ギャーーギャーー

375: 2013/09/16(月) 14:29:29.65 ID:rK4kExA4o

看護婦1「・・・・・・」プシュッ

ミサト「うっ・・・なに・・・した・・・・の・・・・・・」

看護婦1「軽い鎮静剤です。これ以上は本当に迷惑です。」

ミサト「う・・・えび・・・ちゅ・・・・・・・・・」パタン

看護婦1「・・・・・・・・・私だって・・・出来るものなら、今すぐ頃してやりたいわよ」ボソッ


老人「看護婦さん・・・アンタ本当に大変だねェ・・・」

看護婦1「・・・仕事ですから。うるさくしてすみませんです」

老人「なぁに、ワタシは耳が遠いから、そこまで迷惑ではないよ。それにしてもアンタ・・・」

看護婦1「はい?」

老人「アンタも巻き添えで・・・心が病んでるじゃろう。出来る事なら休暇を取りんさい。このままだとアンタが駄目になる。」

看護婦1「お気遣い有難うございます・・・ですが・・・」

老人「まぁ、年寄りの言う事はダマされたと思って聞いてみるもんじゃ」

看護婦1「はぁ・・・」

老人「まったく・・・こんなに真面目で心優しい娘さんの心を病ませる・・・あのボイン女は腹を切って氏ぬべきだ!」

376: 2013/09/16(月) 14:30:42.76 ID:rK4kExA4o

看護婦1「ふふ・・・マタヨシ市長はお優しいんですね。市長こそたっぷり休んで・・・早く選挙運動に戻らないと、落選しちゃいますよ!」

又吉イエス「お恥ずかしい限りです・・・演説中に熱中症で倒れて運ばれるなんて・・・トシには勝てませんわ・・・」

看護婦1「ですが宜しいのですか?市長でしたら個室・・・特別室のご用意が出来ますのに・・・何でまた一般病棟に・・・」

又吉イエス「何を言っているか・・・折角の病人や弱者の弱き声を聴くチャンスではないか! 個室などにこもっていては、ボケて市民感覚が分からなくなるではないか!!」

看護婦1「マタヨシ市長・・・!」

又吉イエス「ま、中には、ちっとも弱くない奴も居るようだが・・・」チラッ

ミサト「ぐがーーー ぐがーーーーーー」

又吉イエス「・・・じゃあ、ちょっと婦長さんを呼んできてくれんか? それくらいのワガママは聞いてくれるかな?」

看護婦1「かしこまりました!」

又吉イエス「(看護婦1さんに・・・休暇を与えるよう進言せんとな・・・アンタはこんなとこで潰れていい人材ではない・・・)」

377: 2013/09/16(月) 14:31:22.71 ID:rK4kExA4o

(別の日)

加持「よっ!葛城、元気そうだな」

ミサト「・・・・・・・・・あぁ・・・帰国したの・・・」

加持「なんだよ・・・元気無いなぁ」

ミサト「・・・・・・・・・別に」

加持「なんだ、折角お前の大好きなモノ持ってきたのになぁ」

ミサト「えっ・・・まさか・・・」

加持「そうだ!」

ミサト「加持・・・!」ウルッ

加持「そうだ・・・お前の大好きな・・・俺だ! なんてなwwwwwwwww」

ミサト「キィィィィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」ジタバタジタバタ

加持「なんだよ、照れるなって。しばらくは俺も看病するからさ。」ダキッ

ミサト「ちょっと!両手両足動かせないからって・・・勝手に抱きつくんじゃないわよ!!」

378: 2013/09/16(月) 14:32:31.82 ID:rK4kExA4o

加持「(葛城・・・このストローを吸ってみろ・・・)」ボソッ

ミサト「!?」チューッ ゴクゴクッ

ミサト「・・・・・・!!!!!!!」

加持「(ニッコリ)」

ミサト「・・・・!!!」ギューッ ゴクゴクゴクゴクゴクッ

加持「そうかそうか、俺に会えたのがそんなに嬉しいか・・・w」ナデナデ

ミサト「(コクコク)」ギューーーッ ゴクゴクゴクゴクッ ズズーッ

加持「・・・満足したか?」ニッコリ

ミサト「加持・・・愛してる・・・」グスッ ウルッ

加持「俺もだよ、葛城。お前の事は何でも分かってるつもりだ・・・」

ミサト「加持・・・」グスッ

379: 2013/09/16(月) 14:33:01.02 ID:rK4kExA4o

加持「これからもちょくちょく来るから・・・歓迎してくれると嬉しいな」

ミサト「ごめんなさい・・・でも・・・仕事はいいの?」

加持「ん?あー・・・そのだな、ちょっとヘマして、クビになったw」

ミサト「はぁ!?・・・一体、何やったのよ?」

加持「んー・・・完全に巻き添えというか・・・俺に非は無いんだが、行き違いがあって、碇司令を怒らせてしまってな。」

ミサト「・・・これからどうすんのよ?」

加持「そうだなぁ・・・どこか田舎で・・・農家でもやるかなぁ・・・もう疲れたよ。色々とな。」

ミサト「加持・・・」

加持「良かったら・・・葛城も付いてきてくれると嬉しいな・・・」

ミサト「でも・・・私には使徒を倒す使命が・・・」

加持「別にお前が直接倒せるわけでも無いし、既に第3・4・5・6使徒は倒されてるし・・・お前抜きでもネルフは回ってるぞ?」

ミサト「・・・・・・・・・そう」

380: 2013/09/16(月) 14:33:29.71 ID:rK4kExA4o

加持「また来るからさ、ゆっくり考えておいてくれよ。」

ミサト「・・・・・・うん」

加持「じゃ、俺そろそろ帰るな」

ミサト「待って。ちょっと耳貸して・・・」

加持「ん?」スッ

ミサト「・・・アリガト」チュッ

加持「んっ・・・ふふ、久しぶりだな」

ミサト「すぐに結論は出せないけど・・・考えてみる。時間を頂戴。」

加持「オーケイ。でもな・・・」

ミサト「なぁに?」

加持「時は待ってくれないぞ。もう・・・あっと言う間に30だ。」

ミサト「・・・それもそうね」フフ

加持「またな!」ガラガラッ・・・

381: 2013/09/16(月) 14:33:58.91 ID:rK4kExA4o

(対イスラフェル戦)

マヤ「敵、海岸線に接近しました」

日向「よし、もう少し惹きつけてから一気に殲滅。攻撃は弐号機が担当、初号機はバックアップを担当! 零号機は防衛線突破に備えて、3km後方で待機!」

シンジ・アスカ・レイ「了解っ!」

シンジ「アスカ・・・マヤさんのパターン青消滅を聞くまでは・・・絶対に油断しちゃだめだよ」

アスカ「了解!」

日向「よし・・・5・4・3・2・1・今!」

アスカ「おぉぉぉんどりゃぁぁぁぁぁ!!」ズバッ

青葉「弐号機、敵使徒を半分にぶった斬りました!」

日向「おお、やるじゃないかアスk」

アスカ「マヤ!どうなの!?」

マヤ「パターン青健在!あっ、反応が2つに分かれて・・・」

アスカ「一旦距離を取るわ!」サッ

シンジ「僕も攻撃に参加します!」ダッ

382: 2013/09/16(月) 14:34:37.44 ID:rK4kExA4o

マヤ「敵使徒、2体に分離しました!」

日向「何だって!?」

シンジ「アスカ、こうなったら同時に攻撃して、敵の連携を崩そう!僕は右側!」

アスカ「私は左側!」

シンジ・アスカ「ヤァァァァァァァァ!!」

ドゴォォォォ!!

イスラフェル×2「(氏ーーーん)」

マヤ「パターン青消滅しました!」

日向「・・・みんな良くやった!お疲れ様。 あと・・・僕が油断してしまって恥ずかしい。すまなかった。」

アスカ「大丈夫よ、そんな事は現場に任せておきなさい!」

シンジ「そうですよ、日向さんは優秀ですよ。」

シンジ「(ビア樽女に比べたら天と地だろ・・・。そうか、押し付けられた仕事で残業や徹夜続きで頭が回ってなかった上に、
ビア樽に横恋慕してたから、いつもビア樽の言いなりでオペレーションしてたんだな・・・どんだげ害悪なんだ、アイツは・・・#)」

日向「・・・有難う。いい教訓になったよ。お詫びに食堂でパフェおごるから、早く帰っておいで。」

アスカ「マジ!? やったー!」

シンジ「すいません。有難く頂きます。」


シンジ「(なんか順調だなー)」ニコニコ

383: 2013/09/16(月) 14:36:03.33 ID:rK4kExA4o

(病院にて)

看護婦2「最近あの患者さん、おとなしいですねー」

看護婦3「看護婦1ちゃんも休暇もらえたみたいだし、良かったよかった」

看護婦4「彼氏が海外赴任から帰ってきて、ちょくちょくお見舞いに来てるみたいですよ」

看護婦3「あ!私、無精ひげの男と抱き合ってるの見た!」

看護婦2「・・・まぁ、抱き合うくらいならいいけど・・・病院でコト起こされたらかなわないわね・・・///」

看護婦4「・・・流石にそこまでは無いと思いますけど」

看護婦3「・・・でも、あの酒乱の彼氏となると、きっとロクなやつでは・・・。見た目もうさんくさいですし。」

看護婦2「・・・ま、大人しくなったのは事実だから・・・しばらく様子見ね。私達の心の平穏に素直に感謝しましょう。」


384: 2013/09/16(月) 14:37:06.99 ID:rK4kExA4o


加持「やぁ、今日も来たよ」ニッコリ

ミサト「あら~加持♪ いらっしゃーい♪」ニコニコ

加持「今日は・・・ちょっとこの写真と図面見てくれないか?」

ミサト「あら・・・山あり湖あり・・・景色のいいところねぇ。これ・・・ひょっとして・・・?」

加持「あぁ、買おうと思ってる農地の予定地さ。」

ミサト「図面は・・・家ね!」

加持「当面は俺たち二人の家・・・でどうだ? 子供部屋も3部屋は用意出来るぞw」

ミサト「加持・・・・・・オカネは大丈夫なの?」

加持「お前と一緒になりたいと思って・・・ずっと貯金してきたからな。それに、退職金にもかなり色を付けてもらったから、しばらくは大丈夫だ。」

ミサト「・・・! 加持・・・」ウルッ

加持「どうだ、ハラは決まったか?」

ミサト「・・・・・・分かったわ。私、貴方に付いていきます。ネルフは退職するわ。」

加持「・・・ありがとう。お前の事、絶対大事にする。誓うよ。」

ミサト「あ、でも・・・すぐには辞めないわよ?」

加持「えっ?」

385: 2013/09/16(月) 14:38:34.06 ID:rK4kExA4o

ミサト「まずは、怪我と怪我の療養のためって事で休職にして・・・そうすれば、健康保険組合とか傷害保険から給付金がたっぷり出るわ。給付金が打ち切られたら、その後は失業保険がしばらくもらえるわ。」

加持「はぁ」

ミサト「しかもこの怪我、公務中の怪我だから、ネルフから補償金もたんまりとれるハズよ! すぐに辞めたら損だわ~ すぐに辞めるとかないわ~」ニヤリ

加持「・・・ちゃっかりしてんのなw」

ミサト「ま、制度はちゃんと利用しないとね♪ 来月にはぼちぼち退院できるみたいだから・・・そうしたら、新しい家に引っ越すわ。まともに動けないから手伝いは必要だけど・・・」

加持「分かった。じゃあ、計画を進めるよ。あと、お前の家の整理に入っていいか? どうせゴミ屋敷になってるんだろ?w」

ミサト「失礼ねー! ちょっち散らかってるだけよーw」

加持「はぁ、苦労しそうだな・・・。ま、惚れた弱みだ。仕方ないな。」

ミサト「うふふ・・・もう離さないかンねっ!」

加持「そうだ、お前、温泉ペンギン飼ってなかったか?」

ミサト「うん、今リツコに預かってもらってるの・・・引っ越すなら、是非連れて行きたいわね・・・」

加持「じゃ、お風呂広めにして・・・24時間入れるヤツにして・・・冷蔵庫も1つ余分に設置だな」

ミサト「加持・・・ありがとう・・・!」ニコッ

加持「お前の笑顔があれば・・・俺は何だってできるのサ」ニカッ

加持「・・・ちょっとクサかったかな?w」

ミサト「フフ・・・愛してるわ・・・加持」ニッコリ

386: 2013/09/16(月) 14:39:40.90 ID:rK4kExA4o

(別の日)

シンジ「あ、もうこんな時間だ」

シンジ「最近はテレビ第3新東京・・・略してテレ東よりも、第2MXTVの方がアニメ充実してるよね♪」ピッ

第2MXTV「♪あーる朝、とーつぜん、きーづいたの~♪ あ~なたが、あ~なたが、気~になるの~♪」

シンジ「うーん、『琴浦さん』のオープニングは何回見てもいいなぁ~!」ホッコリ


ピピッ!! ピピッ!!
テロップ「---ニュース速報---」

テロップ「第2新東京市市長選 マタヨシ光雄氏(71)が2期目の当選」

テロップ「2位のマック赤坂氏とは380票差の大接戦」

テロップ「---ニュース速報 終---」

シンジ「アニメやってる時に速報入れんなゴルァァァァァァァ!! こちとら録画しとるんじゃぁぁぁぁ!! ボケェェェェェェェ!!!!! ###」

シンジ「・・・・・・ブルーレイBOX買うか。」

シンジ「なんか、まんまと戦略に載せられてる気がするのが腹立つけど。まぁいっか。お金はあるし。」


387: 2013/09/16(月) 14:40:12.24 ID:rK4kExA4o

◆第25話

♪フーン フ フーン フ フフフフ フーン♪
シンジ「(来たか・・・)」

カヲル「やぁ、君が碇シンジくんだね?」ニッコリ

シンジ「そういう君は渚カヲル君かな?」ニッコリ

カヲル「これは驚いた。僕の事を知ってるのかい?」

シンジ「新しいエヴァのパイロットだよね。機体は無いから予備パイロットだけど・・・」

カヲル「ふふ、これから宜しくね、シンジ君」

シンジ「そうだね、宜しく。それにしても、カヲル君の名前って面白いね?」

カヲル「・・・そうかい?」

シンジ「まず、渚という字を分解すると・・・シ者・・・シシャ・・・使者だ。」

カヲル「えっ」

シンジ「次に、カヲルという字を1文字ずつ前にすると・・・オワリだ。」

カヲル「えっ」ギクッ

388: 2013/09/16(月) 14:40:40.05 ID:rK4kExA4o

シンジ「つまり、使者終わり・・・最後の使徒という意味に取れるんだーーー!」

カヲル「・・・シンジ君?」

シンジ「ヤだなぁ、そういう時は、『な、何だってー!?』って突っ込んでくれないとダメだよーw」

カヲル「???」

シンジ「昔ね、MMRっていうマンガがあって・・・それっぽい謎解き(※かなり強引)をした後に、『な、何だってー!?』って言うのが定番ネタなんだよwww」

カヲル「なんだ・・・マンガか・・・。僕はリリンの文化を良く知らないからね。済まなかったね、シンジ君。」ドキドキ

シンジ「本部でたまたまカヲル君の資料見たら思いついたから適当に言ってみたんだ、驚かせてごめんねwww」

カヲル「ハハハ・・・シンジ君は面白いねぇ。好意に値するよ。」

シンジ「ありがとう、じゃあネルフに案内するよ。」

カヲル「お言葉に甘えさせてもらおうかな。」


389: 2013/09/16(月) 14:41:20.73 ID:rK4kExA4o

(別の日)

コンコンッ
シンジ「父さん、入るねーw」

ゲンドウ「・・・何の用だ? 俺は忙しいから手短に済ませろ」

シンジ「つれないなぁ。もう残りの使徒も、今来てる渚カヲルで最後だし・・・ちょっとくらいいいじゃない」

ゲンドウ「・・・何を知っている?」ギロッ

シンジ「父さんとゼーレが進めてる・・・人類補完計画・・・とか?w」

ゲンドウ「・・・・・・」

シンジ「母さんに一目会いたいだけで人類巻き添えにするとか、頭おかしいんじゃないの?wwwww」

ゲンドウ「・・・!」ビクッ

ゲンドウ「何故お前がそれを知っている・・・・・・」

シンジ「(ニヤニヤ)」

ゲンドウ「答えろシンジ!!」

シンジ「(ニヤニヤ)」

ゲンドウ「・・・そうか! ユイ・・・目覚めているのだな」

390: 2013/09/16(月) 14:42:09.59 ID:rK4kExA4o

シンジ「まぁ、否定はしないよ。」

ゲンドウ「そうか・・・・・・ユイが目覚めたか・・・・・・」

シンジ「でさ、僕としては全力で計画を阻止したいんだけど、説得される気ある?」

ゲンドウ「何だと・・・?」

シンジ「だってさ、人類がLCLに溶け合うとかおかしいじゃん。このまま生きながらえて美味しい物食べたりした方が楽しいじゃん」

ゲンドウ「・・・・・・」

シンジ「それに、父さんと溶け合うなんて氏んでもヤだねwwwwww」

ゲンドウ「・・・・・・ならば氏ね」カチャ・・・パンッ!!

シンジ「(サッ)」バァァァァン!!

ゲンドウ「AT・・・フィールド・・・!?」

シンジ「うっわー! 自分の計画のためなら、躊躇なく、実の息子を殺せるんだ・・・最低だなお前wwwww」

ゲンドウ「それが親に向かっての口の聞き方か!!」

シンジ「・・・お前は『親』なんかじゃないよ。単なる遺伝上の祖先だよwwwww」

ゲンドウ「・・・・・・」

391: 2013/09/16(月) 14:43:14.41 ID:rK4kExA4o

シンジ「というわけで、僕は殺されるわけには行かないから、正当防衛で反撃するからねwww」

ゲンドウ「・・・!!」ビクッ

シンジ「ちなみに・・・最後に一つだけ母さんの情報教えてあげるよー」

ゲンドウ「何だ・・・」スッ

シンジ「お前の事、絶対に許さないってさwwwww 僕を速攻で人に預けたり、赤木親子の人生狂わせたり、人でなしの畜生と結婚した覚えはないってwww」

ゲンドウ「・・・フン、そうか(ニヤリ)」ポチッ

ガコォォォン!!
シンジ「ちょw すっげーwww 司令室の床にこんな仕掛けがあったなんてwwwww 落とし穴とかwwwwww デスラー総統かよwwwwwwwwwwwww」

ゲンドウ「・・・えっ」

シンジ「ちょwwwおまwwwww どこの悪の組織の親玉だよwwwww 床に落とし穴とかwwwwwwww どんな事態を想定して作らせたんだよwwwwwwwwww」

ゲンドウ「貴様・・・何者だ・・・何故・・・宙に浮いている・・・・・・!?」

シンジ「さぁ? 気が付いたら力が使えるようになってたから、自分でも分からないよ。」

ゲンドウ「・・・・・・」

392: 2013/09/16(月) 14:44:25.99 ID:rK4kExA4o

シンジ「これ以上話してもムダみたいだから、思いっきり苦しみながら氏んでもらうね。」

ゲンドウ「・・・」ビクッ

シンジ「じゃ、説明するね。今から、ATフィールドを使って、5秒に1cmずつ、足元から貴方の体を潰して行きまーす」ニッコリ

シンジ「体を動かす事は一切出来ません。脳がつぶれるまでは痛みも感じるし、意識を失う事も出来ませーん。うるさいから声も出せないオマケつきwwwww」

シンジ「身長170cmくらいだっけ? 氏ぬまで10分以上は地獄の苦しみを味わって頂きます♪」

ゲンドウ「くっ」カチャ・・・

シンジ「おっとっと! 自殺も許さないよ。甘い甘いwww 僕の恨みはそんなもんじゃないwwwww」

ゲンドウ「氏なせてくれ! 頼む! すまなかったシンジ! 自決させてくれ!!」

シンジ「だーめ♪ じゃ、はじめまーす」バァァァァン!!

393: 2013/09/16(月) 14:44:55.66 ID:rK4kExA4o

ゲンドウ「・・・・・・!!!!!」ビクンッ!! 

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!

ゲンドウ「!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンッ!!!!!

ゲンドウ「        」

ゲンドウ「

ゲン




394: 2013/09/16(月) 14:45:39.66 ID:rK4kExA4o


シンジ「・・・・・・どうせまたリセットされるんだろうけど・・・これで僕の溜飲は下がったな。」

シンジ「他人を不幸にする人間は・・・自分がやりかえされても、決して文句は言えないよ。」

シンジ「バカは氏ななきゃ治らないってのが致命的だけどね・・・」

シンジ「さてと、残骸どうしようかな・・・ あ、丁度いいや。この床の穴に投げちゃおっと。」ポイッ

シンジ「どうでもいいけど、この穴どこに繋がってるんだろう・・・まーいっか」

シンジ「よし、こうなったらこちらから攻めて行こう。ゼーレの連中にも同じ地獄を味あわせちゃる!」


シンジ「・・・ところでこの床はどうやってもとに戻すんだろう・・・? もう、しーらない」シュィン

395: 2013/09/16(月) 14:46:19.17 ID:rK4kExA4o

(ドイツ某所にて)

シンジ「ちわーっす! キール議長いらっしゃいますかー?(ドイツ語)」

キール「き、貴様は何者だ!」

シンジ「あ、ドーモ。ネルフ所属、碇シンジです。碇ゲンドウは父です。」

キール「碇の息子だと!? どうやってここに来た! 外の見張りは!?」

シンジ「あぁ、せっかくキール議長のお見舞いに、わざわざ日本から来たのに・・・通してくれなかったので、ちょっと眠ってもらいましたw」

キール「くっ・・・・・・で、何をしに来た?」

シンジ「人類補完計画のジャマが完了したというご報告に上がりました・・・w」

キール「何・・・だと・・・」

396: 2013/09/16(月) 14:47:32.31 ID:rK4kExA4o

シンジ「量産機のエヴァシリーズもダミープラグも全部破壊しました。支部のMAGIもすべて破壊し、データを消しました。オマケでゼーレの首脳陣を全員抹頃しましたwww」

キール「フン!ハッタリだな・・・これはお前の父親の差し金か?」

シンジ「いえ、父は僕がこの手で頃しました。これは僕の意思でやっています」

キール「・・・?」

シンジ「もう、老害には引退して欲しいんですよ。新陳代謝の出来なくなった生物には氏あるのみです。貴方達は、人類の癌細胞です。いつまでも生きていては迷惑です。だから、僕が駆除しにきました。それだけです。」

キール「おのれ・・・ガキが・・・言わせておけばいい気になりおって・・・」

シンジ「というわけで、貴方にも地獄の10分間を味わってもらいます。ご愁傷様でしたー」

キール「なっ」

シンジ「さいならー」バァァァン!!

キール「・・・!!!!!!!!!」ビクッ!! ビクンッ!! ビクンッ!!


シンジ「(復讐・・・完了ッ!)」シュインッ

397: 2013/09/16(月) 14:48:11.75 ID:rK4kExA4o

(翌日 ドグマにて)

カヲル「来たねシンジ君・・・」

シンジ「・・・・・・・・・」

カヲル「ハッ!? これはリリス・・・そうか、そういう事かリリン・・・」

シンジ「(次にお前は、『シンジ君、僕を頃してくれ!』 と言うw)」

カヲル「シンジ君、僕をこr」パシャッ

シンジ「今回は食い気味にやったったwwwww」


398: 2013/09/16(月) 14:49:27.93 ID:rK4kExA4o

◆第26話

(ネルフにて)

冬月「今日は諸君に重大な発表がある。碇ゲンドウ司令は、事故により氏亡が確認された。」

一同「えっ!?」

レイ「!!」

冬月「司令室に設置してあった、侵入者撃退用の罠が誤作動したようで・・・床に開いた穴に、司令自らが落ちてしまったらしい」

一同「(・・・そんな設備があったのか)」

冬月「ご遺体は損傷が激しかったが、DNA鑑定の結果、碇ゲンドウ司令本人と確認された。」

一同「(・・・一体どんなトラップ仕込んでたんだよ)」

冬月「・・・今後の事は未定であるが、まずは司令のご冥福を祈ろうではないか。シンジ君、ツライだろうが・・・こんなことになってすまない」

シンジ「いえ・・・ただ、あんな父でも、居なくなると寂しいもんだなぁって・・・(USOデース☆)」

マヤ「シンジ君・・・気を落としちゃだめよ・・・辛かったら・・・私で良ければ話聞くから・・・」

青葉「そうだよ!俺たち同僚だろ? 何でも相談に乗るぜ!」

日向「僕でもいいからね、シンジ君」

アスカ「私も居るからね・・・シンジの辛さは・・・私にもよくわかるから・・・。」

シンジ「・・・ありがとうございます、皆さん」ニッコリ

冬月「(ゼーレに報告しようにも全く応答が無いし・・・一体何が起こっているのだ・・・)」ハァ


レイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スック スタスタ

シンジ「綾波・・・・・・?」

399: 2013/09/16(月) 14:49:57.25 ID:rK4kExA4o

(しばらくして)

ビーッ! ビーッ!

マヤ「警報発生、セントラルドグマへのドアが、次々とアンロックされています!」

リツコ「どういう事!?」

マヤ「あっ!レイです。レイが入っています!!」

リツコ「まずいわね・・・」

シンジ「・・・! 僕が行きます!」

リツコ「えっ」

シンジ「綾波の説得は僕にやらせてください。」

リツコ「貴方に何が分かるのよ!?」

シンジ「地下のリリスと融合したらまずいんでしょ? 僕全部知ってますから。」

リツコ「えっ・・・・・・・・・分かったわ。シンジ君、お願いね。」

400: 2013/09/16(月) 14:51:05.00 ID:rK4kExA4o


シンジ「綾波! リリスの前で何やってるんだ! もうクソ髭もゼーレも頃したから・・・無に還る必要は無いんだ!」

レイ「もういいの・・・私にはもう何の絆もないもの・・・」ウツロー

シンジ「そんな事無いよ!僕がいるじゃないか!」

レイ「碇君には・・・弐号機の人が居るわ・・・」ウツロー

シンジ「何言ってるんだよ! 僕にはそんなつもり毛頭ないよ!」

レイ「嘘・・・」ウツロー


シンジ「(やっべー・・・アニメ見るのと、アスカを制御しつつラクに使途を倒すのに集中してたら・・・綾波の事すっかり忘れてた・・・)」

シンジ「(そういえば、今回は僕の料理とか一度も食べさせてないし・・・学校も行ってないからぜんぜん会話してないし・・・)」

シンジ「(ラミエルも・・・いい加減面倒になって、『衝撃のファーストブリット』で倒しちゃったから、あのイベント飛ばしたし・・・)」

シンジ「(その上、クソ髭を僕が始末したから・・・心の中が色々ぐちゃぐちゃになってるな・・・)」

シンジ「(しまった、『二人目の綾波』のケアをもっとしておくんだった・・・力に目覚めたのを良い事に、調子乗って油断した・・・!)」

401: 2013/09/16(月) 14:51:54.57 ID:rK4kExA4o

レイ「碇君・・・さよなら・・・」パァァァァ

シンジ「そうはさせるか! うぉぉぉぉぉぉ!」バァァァァン・・・パシャッ

レイ「そんな・・・リリスがLCLに・・・一体何をしたの!?」

シンジ「フフ・・・サードインパクトなんか起こさせやしないよ・・・」

レイ「・・・・・・碇君。私もLCLに溶かしてほしい。無に還りたい・・・。」

シンジ「何言ってるんだ綾波!僕が居るじゃないか! 僕が本当に好きなのは・・・好きなのは・・・アスカなんかじゃなくて、綾波だよ!」

レイ「・・・・・・」

シンジ「アスカはああでもしないと、制御の効かない暴走女なんだよ! ひとりで突っ走って、周りに迷惑かけて自滅しないよう、コントロールしてただけだよ!」

レイ「・・・・・・嫌」

シンジ「あや・・・なみ?」

レイ「・・・・・・碇君と居ると・・・心が冷たくなる・・・嫌。」

シンジ「・・・・・・・・・ごめん」

レイ「謝るなら・・・私を頃して。LCLに還らせて。」

シンジ「・・・・・・そんな事、僕には出来ない!ごめん!!」ダッ

レイ「・・・・・・・・・・・・」

402: 2013/09/16(月) 14:52:26.94 ID:rK4kExA4o


アスカ「・・・・・・・・・サイテー」ボソッ

シンジ「あ、アスカ!? いつから居たの・・・?」

アスカ「アタシ・・・あんたの事は親友だと思ってた・・・大切な同僚だと思ってた・・・パイロットとして・・・尊敬もしてた・・・」

シンジ「アスカ、あのね?」

アスカ「アンタにとっては・・・私は単なる駒だったのね。何よ・・・何が『リスペクト』よ・・・笑わせないでよ・・・」

シンジ「・・・・・・ごめん」

アスカ「・・・・・・サイテー。」

シンジ「本当にごめん。言い訳は出来ないよ・・・。もう・・・君達の前から消えるね。さよなら。」シュイン

アスカ「!? 消えた・・・」

レイ「・・・!?」

アスカ「何だったのよ・・・アイツ・・・・・・」

403: 2013/09/16(月) 14:53:08.52 ID:rK4kExA4o

シンジ「・・・・・・・・・」ドヨーン

シンジ「結構上手く行ってたつもりだったのに・・・最後の最後で最低な失敗しちゃったなぁ。これは本気で反省しないと・・・。」

シンジ「あちらを立てればこちらが立たず・・・・・・かといって一方的に我慢してれば僕は胃潰瘍だよ・・・」

シンジ「でも・・・人の心を傷つけて平気だなんて・・・父さん(笑)と変わらないじゃないか・・・僕もどこか麻痺してたんだろうな・・・」

シンジ「それにしても・・・もう1年経ったのかぁ・・・早いなぁ・・・」

シンジ「見たいアニメは大体見尽くしたし・・・そろそろ氏んでもいいんだけどなぁ・・・」

シンジ「いや・・・でも・・・散々逆行したから、僕も精神年齢はぼちぼち19歳とか20歳くらいだし・・・」

シンジ「さんざん『いちゃコメ』な展開のアニメ見たし・・・」

シンジ「恋・・・・・・してみたいなぁ・・・・・・///」

シンジ「思えば、2回目の逆行でのマヤさんの優しさ・・・本当にステキだったなぁ///」

404: 2013/09/16(月) 14:54:17.13 ID:rK4kExA4o

シンジ「綾波も・・・二人目の綾波は、僕なんかに好意を向けてくれた優しい子・・・」

シンジ「でも、僕がうっかり放置してたら・・・その優しさは、悪い大人たちの植え付けたどす黒いものに埋もれてしまった・・・。」

シンジ「サクラちゃんもすごい美人間違いなし! 助けられなかった事が何度もあるのが、やっぱり悔やまれる。」

シンジ「あ・・・みんなショートカットの似合う可愛い子ばっかりだ・・・。 そうか、僕はショートカット萌えだったのか・・・」

シンジ「アスカは・・・氏んでも恋愛対象にはならないけど、それでも、自分勝手に傷つけていいわけがない・・・。今までやられた分は、今回ので十分チャラだ。」

シンジ「・・・最後の最後で、気ぃ抜いて失敗しちゃったな。自分の力に溺れてしまった・・・のかもしれない。」


シンジ「次は・・・久々に・・・真剣にやってみようかなぁ・・・・・・ダメでもともと、今まで未経験の恋愛をどこまでやれるか、トライしてみるのもいいか・・・」

シンジ「失敗しても最悪氏ねばやり直せるし・・・でも、相手が居る事だから・・・僕なりに真剣に計画練ってみるか・・・」

シンジ「最初の人生と・・・4回の逆行で・・・抑えなきゃいけないポイントや重要フラグはイヤという程学んだし・・・」

シンジ「僕に必要なのは・・・そう・・・ドキドキだ・・・・・・ドキドキがが必要なんだ!」

シンジ「よし・・・! 次の目標は決まった!!」

シンジ「あ・・・いつも通り・・・眠気が・・・・・・」

シンジ「次は・・・・・・ひらk・・・・・・」スヤスヤ

405: 2013/09/16(月) 14:54:45.90 ID:rK4kExA4o


パァァァァァ

神様「 川-A-)・・・」

♪チャーン・・・チャーン・・・チャーーーーン・・・・・・・♪

神様「 川゚∀゚)つ【×】 」ブッブーーー!!!!!

 --- プツッ キュルキュルキュルキュルキュル・・・ ---


406: 2013/09/16(月) 14:55:14.90 ID:rK4kExA4o

◆エピローグ、あるいは、プロローグ

(5回目の逆行)

シンジ「(ハッ!?)」


シンジ「(5回目の逆行か・・・)」

シンジ「(もう、大人達の道具として、いいように使われるのはこりごりだよ・・・)」

シンジ「(こうなったら、開き直ってやる・・・w)」


終劇

407: 2013/09/16(月) 14:56:26.49 ID:rK4kExA4o

*** 過去にこれだけの失敗と挫折を繰り返したからこそ・・・ ***

*** 「5回目の逆行」で、ようやく「完璧な幸せ」を手にする事が出来たんでしょうね ***

*** シンジ逆行の「前日談」・・・お楽しみ頂けましたでしょうか? ***




*** ・・・・・・蛇足だったらゴメンナサイ。 ***

*** それでは、「前日談」、この辺で完結とさせていただきます! ***

シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」Part1へ戻る


引用元: シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」Part2