1:◆2XUM89JJWNIX 2022/03/23(水) 19:49:49.12 ID:oT+NtLQz.net
かのくぅ(クーカー)
【ラブライブ】かのん「口溶けを重ねて」
【ラブライブ】かのん「口溶けを重ねて」
2: 2022/03/23(水) 19:50:53.32 ID:oT+NtLQz.net
可可「かのん、かのん!聞いてください、このたび可可はとても凄いものを手に入れマシタ!」
かのん「なになに、サニパの限定グッズとか?」
可可「ジャーン!好感度測定器デス!相手の自分に対する好感度を数値化できるという、素晴らしい装置なのデス!」
かのん「待って、可可ちゃん、一旦落ち着こう」
可可「えっ?」
かのん「なになに、サニパの限定グッズとか?」
可可「ジャーン!好感度測定器デス!相手の自分に対する好感度を数値化できるという、素晴らしい装置なのデス!」
かのん「待って、可可ちゃん、一旦落ち着こう」
可可「えっ?」
3: 2022/03/23(水) 19:51:59.59 ID:oT+NtLQz.net
かのん「いいから落ち着こう。落ち着いて、なにも触らず、然るべきところに対応してもらおう」
可可「ふぇ?シカルベキ?」
かのん「その機械は人の心を歪ませる危険なものなんだ。取り扱いに特別収容プロトコルが必要なやつだから」
可可「さっきから何を言っているか、可可わからないデス」
可可「ふぇ?シカルベキ?」
かのん「その機械は人の心を歪ませる危険なものなんだ。取り扱いに特別収容プロトコルが必要なやつだから」
可可「さっきから何を言っているか、可可わからないデス」
4: 2022/03/23(水) 19:52:58.82 ID:oT+NtLQz.net
かのん「わからなくて良いから、とにかくそれ、絶対に触っちゃだめだからね」
可可「絶対、ですか?」
かのん「絶対に絶対です」
可可「わかりました」
可可「絶対、ですか?」
かのん「絶対に絶対です」
可可「わかりました」
5: 2022/03/23(水) 19:54:16.46 ID:oT+NtLQz.net
かのん「ふぅ、危ないところだった。あとはこれを何処か安全なところに運んで…」
可可「とうっ!」ポチー
かのん「あーっ!?!?!?」
可可「絶対にダメと言われたら、絶対にやれということですよね。可可、バラエティの基本は知ってマス!」
可可「とうっ!」ポチー
かのん「あーっ!?!?!?」
可可「絶対にダメと言われたら、絶対にやれということですよね。可可、バラエティの基本は知ってマス!」
6: 2022/03/23(水) 19:57:10.09 ID:oT+NtLQz.net
かのん「あ、ああっ…」
かのん(しまった、食い止められなかった…!)
可可「さてさて、かのんの好感度は…おおっ!」
かのん(好感度測定器…それは安価に応じて好感度を上書きする装置…好感度が高くても低くても、人間関係に破滅的な結末をもたらしかねない危険なオブジェクト…!)
…!)
かのん(しまった、食い止められなかった…!)
可可「さてさて、かのんの好感度は…おおっ!」
かのん(好感度測定器…それは安価に応じて好感度を上書きする装置…好感度が高くても低くても、人間関係に破滅的な結末をもたらしかねない危険なオブジェクト…!)
…!)
7: 2022/03/23(水) 19:59:24.25 ID:oT+NtLQz.net
可可「かのん!見てください、かのんの可可に対する好感度は――」
かのん(変えられちゃう…私の可可ちゃんへの気持ちが…嫌だよ、もし低い数値が出ちゃったら、もう二度と可可ちゃんとは仲良しではいられなくなって…)
可可「100デス!」
かのん「…えっ」
かのん(変えられちゃう…私の可可ちゃんへの気持ちが…嫌だよ、もし低い数値が出ちゃったら、もう二度と可可ちゃんとは仲良しではいられなくなって…)
可可「100デス!」
かのん「…えっ」
8: 2022/03/23(水) 20:00:29.91 ID:oT+NtLQz.net
可可「ほら、好感度は100デス!かのんはこんなにも、可可のことを好きでいてくれたのデスね!」
かのん「ひゃ、100…」
かのん(100…それは好感度の最大値…可可ちゃんを想う気持ちの大きさ…)
可可「すごく嬉しい!可可もかのんのこと、大好きデス!」
かのん「ひゃ、100…」
かのん(100…それは好感度の最大値…可可ちゃんを想う気持ちの大きさ…)
可可「すごく嬉しい!可可もかのんのこと、大好きデス!」
9: 2022/03/23(水) 20:01:36.16 ID:oT+NtLQz.net
かのん(だ、大好き!?可可ちゃんも私のことを…!?)
可可「あれあれ、どうしたのですか?かのん、ほっぺたが真っ赤になってマスよ~?」
かのん(ああ、可可ちゃんが私に微笑んでる。天使みたいに可愛い。抱きしめたい)
可可「可可、かのんのその顔が見たかったのデス!」
かのん(今すぐこの気持ちを、伝えたい)
可可「あれあれ、どうしたのですか?かのん、ほっぺたが真っ赤になってマスよ~?」
かのん(ああ、可可ちゃんが私に微笑んでる。天使みたいに可愛い。抱きしめたい)
可可「可可、かのんのその顔が見たかったのデス!」
かのん(今すぐこの気持ちを、伝えたい)
10: 2022/03/23(水) 20:04:48.87 ID:oT+NtLQz.net
可可「なーんて、驚きました?実はこれ、可可が作ったなんちゃってデバイスだったのデス!かのんのリアクションが見たくて、必ず100が出るようにセットしてきマシタ!」
かのん(想いが込み上げてきて止まらない。そっか、そうだったんだ)
可可「かのんをびっくりさせるための、ちょっとしたサプライズ!作戦は大成功デス!」
かのん(私は、ずっとずっと可可ちゃんのことが)
可可「あ、でもでも、可可がさっき言った気持ちは本当で――」
かのん(想いが込み上げてきて止まらない。そっか、そうだったんだ)
可可「かのんをびっくりさせるための、ちょっとしたサプライズ!作戦は大成功デス!」
かのん(私は、ずっとずっと可可ちゃんのことが)
可可「あ、でもでも、可可がさっき言った気持ちは本当で――」
11: 2022/03/23(水) 20:05:39.26 ID:oT+NtLQz.net
グイッ
可可「えっ?」
ドサッ
可可「わわっ」
可可「えっ?」
ドサッ
可可「わわっ」
12: 2022/03/23(水) 20:06:26.20 ID:oT+NtLQz.net
かのん「可可ちゃん…」
可可「あ、あぇ?」
かのん「…」
可可「か、かのん。どうして可可を押し倒すのですか?ふざけたから怒ったのですか?」
可可「あ、あぇ?」
かのん「…」
可可「か、かのん。どうして可可を押し倒すのですか?ふざけたから怒ったのですか?」
13: 2022/03/23(水) 20:07:40.11 ID:oT+NtLQz.net
かのん「怒る…?ふふ、どうしてそう思うの?」
可可「目が、目が怖いデス」
かのん「怒るわけないじゃん。大好き。大好きだよ可可ちゃん」
可可「ふぇっ…!?」
可可「目が、目が怖いデス」
かのん「怒るわけないじゃん。大好き。大好きだよ可可ちゃん」
可可「ふぇっ…!?」
14: 2022/03/23(水) 20:08:49.38 ID:oT+NtLQz.net
かのん「可可ちゃんが愛おしくてたまらない。もう我慢なんてできない」
可可「か、かのん、待って待って!」
かのん「待てない。数字で出ちゃったからには、もうこの気持ちは隠せない」
可可「かのん、聞いて、謝るから、この機械は可可の冗談で、ひゃぁっ!?」
可可「か、かのん、待って待って!」
かのん「待てない。数字で出ちゃったからには、もうこの気持ちは隠せない」
可可「かのん、聞いて、謝るから、この機械は可可の冗談で、ひゃぁっ!?」
15: 2022/03/23(水) 20:13:24.69 ID:oT+NtLQz.net
かのん「可可ちゃん、可可ちゃん…」
可可「ああっ、ダメ、かの、んっ、んんーっ…」
その後、なんやかんやあって二人はお付き合いに至った。
このとき用いられた好感度測定器は、恋愛成就に纏わる校内都市伝説のルーツとして受け継がれ、数多くの恋物語に関わりながら、現在も結ヶ丘スクールアイドル部の部室内に保管されている。
終わり
可可「ああっ、ダメ、かの、んっ、んんーっ…」
その後、なんやかんやあって二人はお付き合いに至った。
このとき用いられた好感度測定器は、恋愛成就に纏わる校内都市伝説のルーツとして受け継がれ、数多くの恋物語に関わりながら、現在も結ヶ丘スクールアイドル部の部室内に保管されている。
終わり
16: 2022/03/23(水) 20:14:29.07 ID:oT+NtLQz.net
……………………………………
おまけ
千砂都「なんだか最近、スクールアイドル部を見学したいって人が急に増えたね」
すみれ「正しくは、この眉唾物の好感度測定器とやらが目当てよ」
恋「そのようですね。縁結びのご利益があると、生徒たちの間でちょっとした噂なのだとか」
おまけ
千砂都「なんだか最近、スクールアイドル部を見学したいって人が急に増えたね」
すみれ「正しくは、この眉唾物の好感度測定器とやらが目当てよ」
恋「そのようですね。縁結びのご利益があると、生徒たちの間でちょっとした噂なのだとか」
17: 2022/03/23(水) 20:15:42.28 ID:oT+NtLQz.net
千砂都「なるほどねぇ。部室の前に賽銭箱でも置いて、ついでにお守りとか売っちゃおうか」
すみれ「やめなさいよ、うちの神社の商売敵みたいな真似するのは」
千砂都「おお、本職の人だ」
すみれ「本職言うな」
すみれ「やめなさいよ、うちの神社の商売敵みたいな真似するのは」
千砂都「おお、本職の人だ」
すみれ「本職言うな」
18: 2022/03/23(水) 20:18:58.92 ID:oT+NtLQz.net
恋「多くの人が感心を寄せてくれるのは嬉しいですが、目的が別のところにあるとなると、対応が難しいですね。見学希望である以上、無碍に断るわけにもいきませんし」
千砂都「かといって、あまりに見に来る人が多いと、活動に影響が出ちゃうかもだし。うーん」
すみれ「野次馬が多くて困るというのなら、お披露目するタイミングを限定するのはどうかしら。一般公開日みたいな感じで」
恋「ああ。確かに、神社やお寺、教会などでも、そういうものを設けているところがありますものね」
千砂都「かといって、あまりに見に来る人が多いと、活動に影響が出ちゃうかもだし。うーん」
すみれ「野次馬が多くて困るというのなら、お披露目するタイミングを限定するのはどうかしら。一般公開日みたいな感じで」
恋「ああ。確かに、神社やお寺、教会などでも、そういうものを設けているところがありますものね」
19: 2022/03/23(水) 20:20:46.44 ID:oT+NtLQz.net
千砂都「いいアイデアだね、さすが本職」
すみれ「本職言うなっ」
千砂都「あ、そうだ。せっかくならフォトスポットにしちゃうってのはどうかな。ネットで話題になれば、結ヶ丘の知名度も上がって、入学希望者が増えるかも」
すみれ「それもそれで現金な感じよねぇ」
すみれ「本職言うなっ」
千砂都「あ、そうだ。せっかくならフォトスポットにしちゃうってのはどうかな。ネットで話題になれば、結ヶ丘の知名度も上がって、入学希望者が増えるかも」
すみれ「それもそれで現金な感じよねぇ」
20: 2022/03/23(水) 20:21:43.55 ID:oT+NtLQz.net
恋「まあ、いずれにしても方針はおいおい考えましょう。経緯はどうあれ、かのんさんと可可さんにとって大切なものなのですから」
すみれ「ん、そうね」
千砂都「賛成!ところで、二人はこれ使ったことある?」
恋「いえ、ありません」
すみれ「ん、そうね」
千砂都「賛成!ところで、二人はこれ使ったことある?」
恋「いえ、ありません」
21: 2022/03/23(水) 20:22:49.48 ID:oT+NtLQz.net
すみれ「私も無いわ。千砂都は?」
千砂都「私も無いんだ。せっかくだからさ、やってみない?」
恋「…!」
すみれ「まさか縁結びって話、本気にしてるんじゃ無いでしょうね」
千砂都「私も無いんだ。せっかくだからさ、やってみない?」
恋「…!」
すみれ「まさか縁結びって話、本気にしてるんじゃ無いでしょうね」
22: 2022/03/23(水) 20:24:18.44 ID:oT+NtLQz.net
千砂都「そうじゃないけど、噂を聞いたら試してみたくなるのが人のサガってね」
すみれ「それじゃあ興味本位の野次馬と変わらないじゃない。試したところで、結果は100しか出ないんでしょ。やる意味なんてないわよ」
恋「…そうでしょうか」
千砂都「恋ちゃん?」
すみれ「それじゃあ興味本位の野次馬と変わらないじゃない。試したところで、結果は100しか出ないんでしょ。やる意味なんてないわよ」
恋「…そうでしょうか」
千砂都「恋ちゃん?」
23: 2022/03/23(水) 20:25:13.24 ID:oT+NtLQz.net
恋「この装置は、素直になれない私の救世主なのかもしれません」
すみれ「どういうこと?」
恋「こういうことです」ポチ
千砂都(恋ちゃん、自分の方に装置を向けてボタンを押した…?)
すみれ「どういうこと?」
恋「こういうことです」ポチ
千砂都(恋ちゃん、自分の方に装置を向けてボタンを押した…?)
24: 2022/03/23(水) 20:27:28.07 ID:oT+NtLQz.net
恋「…出ました。このとおり、私のお二方に対する好感度は100です」
すみれ「…つまり、どういうことが言いたいの?」
恋「これまでは勇気が無くて口に出せませんでしたが…装置の力を借りた今なら言えます。私は、すみれさんと千砂都さんが大好きです」
すみれ「!」
千砂都「!」
すみれ「…つまり、どういうことが言いたいの?」
恋「これまでは勇気が無くて口に出せませんでしたが…装置の力を借りた今なら言えます。私は、すみれさんと千砂都さんが大好きです」
すみれ「!」
千砂都「!」
25: 2022/03/23(水) 20:29:58.89 ID:oT+NtLQz.net
恋「もちろん、かのんさんと可可さんのこともです。私と仲良くしてくださって、本当にありがとうございます。皆さんと一緒にスクールアイドルができて、本当に、本当に嬉しいです」
すみれ「恋…」
千砂都「恋ちゃん…」
恋「ああ、ずっと胸の奥にあった気持ちが、今やっと言えたような気がします。すみません、突然変なことを言ってしまって」
すみれ「恋…」
千砂都「恋ちゃん…」
恋「ああ、ずっと胸の奥にあった気持ちが、今やっと言えたような気がします。すみません、突然変なことを言ってしまって」
26: 2022/03/23(水) 20:31:02.64 ID:oT+NtLQz.net
千砂都「…すみれちゃん」
すみれ「ええ、全く困ったものだわ」
恋「えっ」
ギュ
すみれ「ええ、全く困ったものだわ」
恋「えっ」
ギュ
27: 2022/03/23(水) 20:31:50.93 ID:oT+NtLQz.net
恋「きゃっ。ち、千砂都さん、すみれさん?」
すみれ「なーに今更なこと言ってるのよ」
恋「え…?」
千砂都「私たちもね、恋ちゃんのことが大好きだよ!」
おまけ終わり
すみれ「なーに今更なこと言ってるのよ」
恋「え…?」
千砂都「私たちもね、恋ちゃんのことが大好きだよ!」
おまけ終わり
29: 2022/03/23(水) 20:32:23.54 ID:oT+NtLQz.net
必要なのは背中を押してくれる小さなきっかけ。そんなかのくぅと恋ちゃんでした。
宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「口溶けを重ねて」
ありがとうございました。
宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「口溶けを重ねて」
ありがとうございました。
30: 2022/03/23(水) 23:57:38.11 ID:AvmXSsng.net
ふむ
31: 2022/03/24(木) 01:22:42.33 ID:5FHGqVzK.net
乙
引用元: かのん「答えは君の心の中にあったんだ」
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