1: 2015/12/03(木) 19:24:45.74 ID:AUD1yyDU0
思い付きとリクエストで書いて、凄く低クオリティです←いつものこと



糞ガキ「やーい、星空がスカート履いてやんのwww」

凛「んぅ....」ウルウル

糞ガキ「男がスカート履くのはおかしいんだぜ?あ、性別は女だっけwww」ケラケラ

凛「ぇぐっ....うっ....」ポロポロ

糞ガキ「うわっ、何泣いてるんだよ!」

ドスッ

凛「痛ぁい!....ぐすっ....凛、もうお家に―

???「そこまでだっ!」

糞ガキ「あ?」

???「お前はっ、女の子をいじめた!許さないっ!」

糞ガキ「なんだよ、仮面なんか着けて」

???「ぴゃ、名乗るの忘れてた....私は、正義の味方!ぱな仮面だっ!」フンスッ

凛「ぱな....仮面....?」

糞ガキ「変なヤツだなぁ....」

ぱな仮面「う、うるさい!アイドルが笑顔を届けるお仕事なら、そんなみんなが安心して暮らさなきゃいけないの!だから花....私は戦うんだ!」

糞ガキ「うるせぇな!このっ!」

スカッ

糞ガキ「あれ?」

ぱな仮面「すぐ人を殴ろうとするのはいけないよ」トンッ

糞ガキ「わわっ....」

ドサァッ

糞ガキ「いってて....」

ぱな仮面「私は何もしてないよ?背中を押したら驚いて自分から転んだんだ」

糞ガキ「う....だ、誰なんだよ!仮面外せよっ!」ガバッ

ぱな仮面「おっと....やめなよ」

糞ガキ「お前が仮面なんか着けてるのが悪いんだろ!」

ぱな仮面「やめなって、言ったんだからね........えいっ!」

パシーン

糞ガキ「痛っ....」

ぱな仮面「お前は最低だ!弱い女の子をいじめて....本当は男の子は女の子を守らなくちゃいけないんだ!」

糞ガキ「うっ....うっ....」ウルウル

ぱな仮面「人のことは泣かせて、自分は普通に泣くのか!早く家に帰ってママに抱き付けばいい!自分は弱い子だ、だから弱い子しかいじめられない酷い奴だって言えばいい!」

糞ガキ「こ....今度会ったら5年生のお兄ちゃん呼ぶからな!もう帰るっ!」タッ

ぱな仮面「帰れ帰れ!」フンスッ

凛「あ....あの....」

ぱな仮面「ああ、大丈夫だった?....もう、こんなに素敵で、とても似合ってるのに....」

凛「大丈夫....」

ぱな仮面「凛ちゃん、いい事教えてあげる」

凛「なんで凛のお名前知ってるの?」

ぱな仮面「あ....ひ、ヒーローだからだよ!」アセッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449138285

2: 2015/12/03(木) 19:25:24.38 ID:AUD1yyDU0

凛「ふぅん....いい事って?」

ぱな仮面「きっとね、これからも辛いことや悲しいことがあるかもしれない。けど....」

凛「けど?」

ぱな仮面『どんな時も笑顔!それを忘れないでね?涙で汚れちゃったら、せっかくの可愛いお顔が勿体ないもん』

凛「笑顔....?」

ぱな仮面「そう。凛ちゃんには笑顔が似合うよ。....じゃ、私はもう行くよ!さらばっ!」ダッ

凛「....」ドキドキ

カーカー

ぱな仮面「もう暗いから気をつけて帰ってね〜〜!」

凛「....うん」

凛「かっこよかった....」ドキドキ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

糞ガキ「ねー、星空さんってさぁ、いっつも小泉さんにくっ付いてるよね」

凛「かよちんは大切なお友達にゃ」

糞ガキ「ほら、にゃとか気持ち悪いし、かよちんかよちんうるさいんだけど」

凛「....な、何?今日は部活お休みだから遊ぶんじゃなかったの?そんなこと言うために、凛は音ノ木坂公園に呼び出されてるの?」

糞ガキ「そうだけど?正直ウザイんだよね、どうして星空さんなんかが小泉さんと一緒にいるの?星空さんって頭悪いし、小泉さんに釣り合わないでしょ。私の方が絶対仲良く出来るし」

凛「そ....そんな事....言わないでよ....」プルプル

糞ガキ「あっははっwウケるんだけど。泣くの?泣いちゃうの?」

凛「ぅぐっ....黙れぇぇ―

ぱな仮面「ダメだっ!」

凛「え....?」ピタッ

糞ガキ「は?何!?」

ぱな仮面「私はぱな仮面だ!」

凛「....ぱな仮面....!」

糞ガキ「はぁ?誰だし....コスプレ?キモイんだけど」

ぱな仮面「凛ちゃん、よく踏みとどまってくれたね。もしも殴ってたら、凛ちゃんが悪い人になっちゃうからね」

凛「うん....」

糞ガキ「ははっ、やっぱり悪い人―

ぱな仮面「違うっ!!」

糞ガキ「....何が違うのよ」

ぱな仮面「お前の汚くて弱々しい鳴き声に、凛ちゃんは苦しめられた。それでも、結果的には手を出さなかった!偉いんだよ」

糞ガキ「そんなの、星空さんが悪いんじゃない」

ぱな仮面「....私はお前が大嫌いだ!きっと、小泉さんもそう思ってるはずだ!」キッ

糞ガキ「....べ、別にあなたに嫌われてもどうってことないし。絶対、小泉さんだって仕方なく仲良くしてるだけでしょ」

凛「かよちんは仲良しだもん!」

ぱな仮面「いいよ、凛ちゃん。少し黙ってて....私、堪忍袋の緒が切れたよ」

凛「....うん....」

ぱな仮面「お前は....何を見て『仕方なく』と思ったんだ!」

糞ガキ「あ?」

ぱな仮面「聞いてるんだっ!!!」

3: 2015/12/03(木) 19:25:54.96 ID:AUD1yyDU0

糞ガキ「....そ、それは....」

ぱな仮面「何もなしに、そんなことを言ったのか?」

糞ガキ「だ、だから、星空さんみたいなのが仲良くしてるのが気に食わないのよ」

ぱな仮面「....友達とかって、自然になるもので、仲良しの理由なんてわからない。けど....」

糞ガキ「....」

ぱな仮面『その人が、本当に大好きだと思ってるから友達になるんだ!その人じゃないとダメだって、代わりはいないって、そう思えるのが友達ってやつだ!仕方なくの友達なんていない....だから凛ちゃんと小泉さんは一緒にいるんだ!』

糞ガキ「な....何なんだよ....!!」

ぱな仮面「私は正義の味方!弱いものを守るのが私の仕事!」

糞ガキ「....そんなコスプレして、ヒーローごっこ?恥ずかしくないのかよ」

ぱな仮面「恥ずかしいわけない!お前みたいな醜いやつの方が恥ずかしい。私は、人を救えることを誇りに思ってる!」

糞ガキ「っ....も、もういい!帰る!」

ぱな仮面「待って、逃げるの?」

ガシッ

糞ガキ「は、離してよ!」

ぱな仮面「お前は凛ちゃんに言うことがあるだろ!悪口を言って、友達関係のことを悪く言ったこと。ここで何も言わずに帰ったらお前は糞野郎だっ!」

糞ガキ「う、うるさいなぁ!謝ればいいんでしょ?ごめんなさい。んじゃぁね、帰るから」

ぱな仮面「ふざけるなぁっ!」

パシーン

糞ガキ「痛っ....」

ぱな仮面「お前は痛いなんて言うな!凛ちゃんはそれ以上の痛みを受けた....心の痛みは、誰にもわからないからこそ痛い!痛すぎる!....早く謝るんだ!」

糞ガキ「........わかったわよ....」ウルウル

ぱな仮面「ちゃんと凛ちゃんの目を見るんだ」

糞ガキ「....星空さん」

凛「にゃ....」

糞ガキ「ごめんなさい」

凛「いい―

ぱな仮面「許すな」

凛「え....」

糞ガキ「悪者はどっちよ!」

ぱな仮面「違うよ。許すにはまだ早いって言ってるんだ。....もう、こんな醜いことはしないって、誓う?」

糞ガキ「....ち、誓うわよ」

ぱな仮面「その言葉、忘れないからね。....凛ちゃん、どうする?」

凛「....許してあげるよ」

糞ガキ「....もういいでしょ!帰るから!」タッ

ぱな仮面「帰ったね....」

凛「あ、あの....久しぶり、だよね?」

ぱな仮面「....そうだね、小学生の頃に会ったっけ。....覚えててくれたんだね」

凛「うん、正義の味方....」

ぱな仮面「ううん、それじゃなくて」

凛「うん?」

ぱな仮面『どんな時も笑顔でいること』

4: 2015/12/03(木) 19:27:11.02 ID:AUD1yyDU0

凛「あ....うん。さっきは流石に無理だったけど」

ぱな仮面「凛ちゃんは笑顔が似合うから」

凛「また、それ?」ドキドキ

ぱな仮面「正義の味方は嘘をつかない。じゃ、私は行くね。さらばっ!」ダッ

凛「もう!?」

カーカー

ぱな仮面「風邪、ひかないようにね〜〜〜!!」

凛「....」

凛「また....助けてもらった....///」ドキドキ

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

そんなこと、あったっけ。

小学生の頃、凛はスカートを馬鹿にされた。

そこにぱな仮面が来て、助けてくれた。


中学生の頃、凛は1人の女の子にいじめられた。

そこにぱな仮面が来て、助けてくれた。


どちらの時も、凄くかっこよかった。

凛は黙ってみることしか出来なかったけど、ぱな仮面は言葉でも力でも勝った。

正義の味方....夕日に消えていく背中は、どこか見覚えのあるような、そんな強い背中。

誰かに似てるからこそ、余計に好きになっちゃう。




花陽「凛ちゃん!お昼食べよ〜」

凛「うん!食べるにゃ〜」

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

小学校先生「はい、皆さーん。2人一組を作ってくださいね」

はーい!

ガヤガヤ

ワイワイ

モブ子「凛ちゃん、一緒になろ」

凛「うん!」


花陽「うぅ....」アタフタ

小学校先生「チームを組めたら席についてくださいねー」

花陽「あぁ....どうしよう....」

凛「あれ?かよちん余っちゃってる?いや、まだひとりいるし大丈夫かな」

花陽(あの子あまり話したことないし....急に話しかけたら....)

凛「あれれ?」

5: 2015/12/03(木) 19:27:46.03 ID:AUD1yyDU0

モブ子「凛ちゃんどうしたの?」

凛「....あのさ、もうひとり余ってる子って、モブ子ちゃん仲いいよね?」

モブ子「うん、そうだけど」

凛「あのね、かよちんも余っちゃってて....ペア組めなそうだから、凛はかよちんと組んでもいい?」

モブ子「あぁ、もちろんいいよ」

凛「ありがと!」

花陽(も、もう花陽達だけだ....)

凛「かーよちんっ」

花陽「えっ?凛ちゃん?」

凛「ペア組もっ」

花陽「えっ、えっ?いいの?」

凛「うんっ!」ニコッ

ギュッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中学校先生「じゃ、ここを小泉」

花陽「ぴゃ....えっと....3x+7です....」ボソッ

中学校先生「ん?聞こえないぞー」

花陽「うぅ....えっと....」

凛「先生、小泉さんは具合が悪いみたいです!凛が保健室に連れていきます」

花陽「え....」

中学校先生「ん、そうなのか?そういうのは早く言ってくれよな?」



凛「えへへ....サボりみたい」

花陽「もう、花陽具合悪くないのに」

凛「....かよちん、もっと大きな声を出さなきゃダメだよ?」

花陽「でも....」

凛「かよちんは綺麗な声なんだから、勿体ないもん。凛もね、ある人に笑顔じゃないと勿体ないって言われてね、いつも笑顔っ」ニコッ

花陽「っ....」ドキッ

凛「恥ずかしがる必要は無いんだ。かよちんの声は可愛い!それは事実だもん!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛「かよちんはずっと前からアイドルやってみたいと思ってたんです!!」

花陽「私はまだ....なんていうか....」

凛「いつまで迷ってるの!!絶対やってみたほうが良いの!」

真姫「それには賛成。やってみたほうが良いわ」

凛「....」コクン

真姫「....」ニコッ

花陽「....私、小泉....」

トンッ

花陽「....私、小泉花陽と言います!背も小さくて、声も小さくて、得意なものも何もないです....でも、アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです」

花陽『μ’sのメンバーにしてください!!』

穂乃果『こちらこそ、よろしく!』

6: 2015/12/03(木) 19:28:19.13 ID:AUD1yyDU0

花陽「っ....」ウルウル

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

そんなことがあった。

小学生の頃は、友達が全然いなくて....

中学生の頃も、気弱で....

μ’sに入る時も、凛ちゃんが背中を押してくれた。


とても優しくて、柔らかな手だった。

いつも引っ張ってくれるその手は、凄く温かい。


いつものことだからこそ、好きになっちゃう。

今までしてきたように、次は花陽の番!




凛「え・・・あれ?かよちん、間違って・・・」

花陽「間違ってないよ!」

真姫「あなたがそれを着るのよ」

凛「な、何言ってるの?センターはかよちんで決まったでしょ!?」

絵里「大丈夫よ、今朝、みんなで合わせてきたから。凛がセンターで歌うように」

凛「そ、そんなぁ....冗談はやめてよ」

にこ「冗談で言ってると思う?」

希「....」ニコッ

凛「っ....でも....」モジッ

花陽「凛ちゃん!」

凛「?」

花陽「私ね、凛ちゃんの気持ち考えて、困ってるだろうなって思って引き受けたの。でも、思い出したよ!私がμ’sに入った時のこと!....今度は私の番....凛ちゃん....凛ちゃんは可愛いよ!」

凛「えっ!?」

真姫「みんな言ってたわよ。μ’sで1番女の子っぽいのは凛かもしれないって」

凛「そんなこと―

花陽「そんなことあるっ!!だって、私が可愛いって思ってるもん!抱きしめちゃいたいくらい可愛いって思ってるもん!!」

凛「はわぁっ///」

花陽「ぴゃぁっ///」

真姫「花陽の気持ちもわかるわ。見てみなさいよ、あの衣装」

凛「....」ドキドキ

真姫「一番似合うわよ、凛が」


トンッ


凛「ぁっ....」

7: 2015/12/03(木) 19:28:47.40 ID:AUD1yyDU0


凛「....」キリッ

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥


『それでは―一番可愛い私達を見ていってください!』


‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

凛には、助けてくれる人がいる。

花陽には、助けてくれる人がいる。




凛「かよちん、あの時はありがとう。自分に自信を持つことができたにゃ」

花陽「ううん、花陽はね、いつも凛ちゃんに助けられてたよ」

凛「そんなことないよ....かよちんが困ってたら助けるのが凛の役目!」

花陽「なら、弱いものを守るのが花陽の役目!」

凛「えっ....?」

花陽「凛ちゃん、花陽がぱな仮面なんだ」

凛「かよちんが....ぱな仮面!?」

花陽「うん!」



いつも見ていた大好きな背中。

それは、ヒーローの背中だった。

誰かと似ているんじゃない....かよちんが、凛の大好きなヒーロー。



いつも引っ張られてばかりだった。

その度に、柄に合わないヒーローなんてやって....それでも、凛ちゃんは喜んでくれた。

笑顔でいること、それを守ってくれた。

こうして感謝されること....凛ちゃんに代わりはいないから....そんな凛ちゃんは、花陽の大好きなヒーロー。



凛「....かよちん、大好きにゃ!」ニカッ

花陽「花陽....私も、凛ちゃんが大好き!」ニコッ



嘘じゃない、純粋な、好きな気持ち。

その2人だから芽生えた恋。



凛「大好きなヒーローと!」

花陽「大好きなヒーローの!」


恋の物語。


おしまい。

引用元: 凛、花陽『ヒーロー』