1: 2011/08/05(金) 08:04:12.39



 「おねえちゃんはすごいね!」

――小さいころの話です。
物心付いたばかりの憂は、いつもそう言ってくれました。純粋な瞳で、キラキラとした瞳で、私を見上げてそう言ってくれました。
私は憂よりもいろんなことが出来ました。一年先に生まれているから、それは当然なのですが。
それでも、その素直な好意、尊敬の眼差しが嬉しくて。
幼い私は、もっと幼く可愛い妹とたくさんの時間を過ごしました。いつもいつも、常に一緒に遊んでいたのです。


唯「――ほら、みててねうい、こーやって……はい!」

憂「わぁぁ、すごいすごい!」

唯「ういにもできるよ。おねえちゃんがおしえてあげる」

憂「うんっ!」


7: 2011/08/05(金) 08:10:29.77



……遊んでいたと言っても、私が教えることを憂が真似する。そんなことの繰り返しです。
私はお姉ちゃんとしてそれを当然の事と捉えていましたし、同時に――

憂「できたー!」

唯「うん、すごいすごい。ういはいいこだねー」

憂「えへへ。おねえちゃんのおかげだよ、ありがとう!」

同時に、妹の成長を見るのが嬉しく、そして姉として尊敬されることが嬉しくて。
互いにとっていいものであるその関係は、ですがその一方で、互いに対する依存を深めていることに、幼い私達は気づけませんでした。

――それは、例えるなら遣らずの雨。
憂を、妹を放すまいと、姉ぶりたいがために私が降らせる雨。
……そして、その雨は私には何の影響も与えません。憂は私の降らせる雨で『知識』を得ていきますが、私は自尊心以外、得るものはありません。いえ、自尊心は厳密には『もの』ではありませんから、得るものはないのです。

ですから、きっとこの雨は片時雨。遣らずの片時雨。

……もっとも、前述した通り、この時の私達は幼すぎて、それには気づけなかったのですが。


12: 2011/08/05(金) 08:15:32.44


――そうして二人で少しずつ成長したころ、私は『姉』として、そして『私』として一つの悩み事を抱えてしまいます。

唯「……ひっく、ぐすっ……」

和「……ゆい、だいじょうぶ?」

唯「…のどか…ちゃん……」

和「私はゆいのみかただから、ね? いっしょに遊ぼう?」

……私は、ひょんなことから男の子と喧嘩をしてしまいました。
もちろん今にして思えば些細なことです。実際、次の日にその子も私もお互い謝って解決したのです。それまで親友の和ちゃんも両親もちゃんと私の味方をしてくれました。
だから、本来なら取るに足らない思い出のはず。そのはずなのですが、それでも当時の私には大きな出来事だったのです。

両親や和ちゃんなど、私の周囲は優しい人ばかりでした。それを受けてか、私はいつでもどこでも誰とでも仲良くやれるのだと思っていました。決して思い上がりなどではなく、純粋に世界とはそういうものなんだ、と。
でも、そうではなくて。味方がいるなら敵もいる。楽しい日もあれば辛い日もある。心をチクチクと傷つける棘が、世界にはいくつもあって。
そして、その棘に触れてしまうと痛くて、悲しくて、何かを失ってしまったような気持ちになって。


15: 2011/08/05(金) 08:21:05.62

憂「……おねえちゃん? どうしたの? げんきないよ?」

唯「……うい…」

私の悩みなんて、本当は小さなものなのでしょう。
でも、それでもその時の私には大きな悩みで。憂の前で『お姉ちゃん』でいられないほどの大きな傷で。
でも、それでも憂の前では『お姉ちゃん』でいたくて。

唯「……だいじょうぶ、なんでもないよ。ういはやさしいね?」

悩んだ結果、幼かった私は、その傷を『気にしない』ことにしたのです。
これから先もいろんな事があるかもしれないけど気にしない。私は変わらない。
毎日が楽しくて、みんなと仲良くできて、いつも笑っていられる、そう信じる『私』になろうとしたのです。
傷を負い、涙を流しても、それを手の平で受け止めて、掬い上げて。そうすることで私は何も失っていないと、気にしてなんていないと、そう思い込もうとしたのです。

17: 2011/08/05(金) 08:26:57.36

憂「…おねえちゃん……」

……そう、それは思い込みにすぎません。あくまで私の思い込み。
だから、それをどこかで『現実』にしたかった。そして、それにうってつけの存在が、私の近くに存在します。いつも傍にいてくれます。

唯「うい、だいじょうぶだってば。わたしはいつもげんきだし、たのしいよ?」

憂「…ホント?」

唯「うん」

憂「じゃあ……あそぼ?」

唯「…うんっ!」

憂には、こんな痛みは味わわせたくありません。姉として、大事な妹を持つ者として。憂にはいつも笑っていて欲しいのです。
そのためには、私がいつも笑っていないといけません。そして、憂にはそんな私をいつも真似してもらわないといけません。
私がお姉ちゃんなんだから、私が頑張らないといけないのです。憂は私の真似だけをしていればいいのです。
私がいつも笑っていれば、憂もいつも笑ってくれる。それが理想の関係だと、そう信じて。

……この瞬間、私は憂を憂とは見ずに『私の真似をするもの』として見始めたのかもしれません。
そして同時に、私自身のことも私ではなく『私の理想を体現するだけの私』、として。

……さよなら『憂』。さよなら『私』。


19: 2011/08/05(金) 08:31:03.86


――そしてまた年月が流れて。私は自らに課した誓いを違える事もせず、憂も誰から見ても文句のないいい子に育って。

唯「和ちゃ~ん!」

憂「和ちゃーん!」

和「はぁ……ホントに抱きつくのが好きな姉妹ね…」

よく似た姉妹。人は皆、私達をそう称します。
私自身も憂と似ていると言われることを純粋に喜んで。大人からは私達はまるでつがいの蝶のようだと言われ、意味を知った私は心からそれに満足してしまって。
憂はいい子だ、と誰からも褒められる。姉としてそれが嬉しくて、そして姉として『創り上げた』妹がそう評価されるのは誇らしくて。
年齢に差があるのに、私と同じように飛び回る綺麗な蝶。憂がそう評価されることに満足してしまって。

……人の住む世界の汚さなど知らないかのように、大空を飛び回る二匹の蝶。私と憂。
そこから見る世界はやはりとても美しく、隣に綺麗な憂がいてくれることも嬉しくて。私は全てに満たされていました。

――『あの言葉』が突きつけられるまでは。


21: 2011/08/05(金) 08:36:04.73


 「――なんか、憂ちゃんのほうがお姉さんみたいね」


――私はこの時初めて、私達姉妹を『見比べる』他者の目というものを意識しました。蝶を欲しがって見比べる子供のような好奇の目を。

……そうなのです。私がしてきたこと、思ったこと、考え、悩んだこと。それらを知る由もない他人は、『姉と同じような妹』のほうを高く評価してしまうのです。
年下なのに姉と同じようなことが出来る。それはそちらを評価するのも当然でしょう。それに、そもそもそれは私が求めていたことのはず。憂の真っ直ぐな成長を誰よりも喜んだ私が。
ですが、こうして言葉にされると、改めて認識させられてしまうと、それはひどく残酷な真実でもあるのです。

――それは、私の姉という立場の否定なのですから。


同じような光を放つはずの私と憂を他人は比べ、憂のほうを評価する。
そのたび、私は息が出来なくなって。


私は私の理想の私になり、その真似を憂にさせることで、憂を育て、守ろうとして。
理想の私はキラキラと輝く蝶のはずなのに、それを真似している憂ももちろんキラキラと輝く蝶で。

それが私にとっての救いで、私の願いであったはずなのに。
それは転じて、私の首を絞めることになってしまいました。

――私が私である意味がなくなってしまったのですから。


22: 2011/08/05(金) 08:40:13.97


憂には、小さいころの綺麗な心のまま成長して欲しかった。

私は憂が穢れないように、傷を負わないように大切に、大切にしていました。
成長を見守りながら、成長を喜びながら、それでも片時も目を離しませんでした。

……その結果、憂ばかりが成長して、私は成長することは無かったのです。



 「――憂ちゃんはえらいねぇ~」

憂「えへへ、ありがとうございます!」

唯「………」

そして、私が嫌悪した棘だらけの世界は、歩みを止めた私を受け入れてはくれなくて。
私がいなくても憂がいればそれで済むのですから当然といえば当然なのですが、それでも……

……それでも、私は居場所が欲しいのです。
存在意義が無くとも、世界に拒否されようとも、誰も受け入れてくれなくとも、私は憂の姉でいたいのです。

……ねぇ神様、それはおかしなことでしょうか…?


23: 2011/08/05(金) 08:45:40.50


――そんな苦悩を和ちゃんに打ち明けた事もあります。もう既に優等生とかしっかり者とかの地位を確立していた和ちゃんは、私の相談にも真剣に向き合ってくれたのですが……

和「……自分で考えなさい。それが答えよ」

と、冷たく突き放してきたのです。もちろん当時の私は憤慨しました。
親友の和ちゃんにさえも見捨てられたのだと錯覚し、縋るように感情を吐露して。

唯「……わからないよ。わからないから和ちゃんに相談してるのに!」

和「じゃあ憂にでも相談してみたら?」

唯「出来るわけないよ! 私がお姉ちゃんなんだから!!」

和「……それがヒントよ。よく考えなさい」

……まるでその言葉を引き出すために私を怒らせたかのような、そんな人の悪い笑顔を残して、和ちゃんは去っていきました。
一人残された私は、自分の吐いた言葉を何度も頭の中で反芻するしかできなくて。

唯「……私は…憂のお姉ちゃん…」

……そう、それだけは真実。全てが憂のほうが優れていたとしても、今や私の存在意義なんてなくても、私は憂のお姉ちゃん。それだけは信じたい。
だから、惨めな相談なんて憂にできるはずがなくて。憂の前ではお姉ちゃんらしく振る舞いたくて。
いえ、憂だけではありません。両親にも、近所の人にも、クラスの友達にも、こんな姿は見せられません。和ちゃんに相談するのだって、随分悩みました。
だって、私の理想とする『私』は、『いつもげんきで、たのしい』私なのですから。転じてそれが、憂の姉としての姿なのですから。


26: 2011/08/05(金) 08:50:31.38

皮肉にもその理想像のおかげで、私は塞ぎ込んだり引き篭もったりという、所轄『道を踏み外した』行動にでることはありませんでした。
でも、私を支えているものはただの意地。理想の姉であろうと、憂と一緒に羽ばたいていた蝶の姿であろうとする意地。たった一つだけ残った小さなプライド。

そんな小さなものに縋る私はやっぱりどこか危うくて。
いっそ憂を憎むことが出来れば楽だったのでしょう。自分を追い抜く自分より幼い存在に嫉妬できれば。
でも私には出来ません。そもそも私が招いたことでもあるし、理想の姉は妹に嫉妬なんてしないし、それに何より、やっぱり私は今の素直で優しい憂が大好きなのです。
そんな憂の、私の大好きな笑顔を私自身が壊すなんてこと、出来るはずがありません。
ですからやっぱり和ちゃんの言う通り、一人で考えるしかないのです。

みんなの前では笑って、楽しんで。
一人になったら悩んで、苦しんで。

そんな日を幾度も繰り返し、それでも答えは出なくて。
答えが出ないという事は、私は変わらず進めていないという事で。そんな私にほとほと嫌気が差しそうで。


でも、そんな私に、憂は、

憂「……お姉ちゃんは凄いね」

……そう、言うのです。

28: 2011/08/05(金) 08:56:06.68

――私は凄くなんてない。
今となっては憂のほうが全てにおいて凄い存在。

だから、そんな憂の言葉も厭味にしか聞こえないけれど。
それでも、それでも姉としての最後のプライドが、憂のその言葉に逆上することを許しませんでした。

全身に力を入れ、文字通りグッと堪えました。本当に、そうでもしないと爆発してしまいそうでした。
俯き、目を瞑り、憂に背を向けて、必氏に言葉を飲み込んで。
たとえ呼吸の為でも口を開けば、そこから厭な言葉が溢れてきそうで、ぎゅっと口を噤んで。

……そんな私を見て、憂は声に少しだけ寂しそうな色を含ませながらも、

憂「……お姉ちゃんは凄いよ。悩んでるのに、苦しんでるのに、私には絶対、それを見せないんだから」

……その言葉に、寂しさは含まれていようとも、私を責める色は混じってなくて。

憂「……凄いよ。いつだって、私の自慢のお姉ちゃんだよ」

そこに混じりあうのは、純粋な尊敬の念で。
それはつまり、私はまだ心から姉として尊敬されているということで。
それなら、私は……

唯「……ごめんね、憂。ダメなお姉ちゃんで」

私は、謝らないといけません。ちゃんと憂に向き合って。
それが、それが私の理想とした、ちゃんとした姉なのですから。


29: 2011/08/05(金) 09:02:35.15

憂「あ、謝らないでよ、お姉ちゃん! お世辞なんかじゃなくって、私は本当にお姉ちゃんを――」

唯「ううん、ダメなお姉ちゃんだよ、私は」

憂「違うよっ! 誰だって悩みくらいあるよ! いつも明るいお姉ちゃんでも、それくらいあって当然だよ!」

唯「……そっちじゃないよ、憂」

憂「えっ……?」

涙を流しながらも戸惑う愛しい妹を、そっと抱きしめて。
……こうして密着してみると、いつの間にか本当に私と変わらないくらいに大きくなっていることに気づいて。
……本当に、私と変わらない。

唯「……私が謝ってるのはね、憂を……大事な妹を、寂しがらせちゃったこと」

憂「あ……っ」

唯「ごめんね、一人にしちゃって」

憂「っ……おねえ、ちゃんっ……!」

憂だって、私と変わらない一人の人間なのです。
人間なら、一人ぼっちは寂しいのです。私の意地が、プライドが、憂を一人ぼっちにしてしまったのです。

あの時の意地は、結果として私を守ってくれました。表面だけでも私が私であることを手伝ってくれました。
ですが、それが憂を寂しがらせたというのなら。誰よりも大切な人を、私を誰よりも想ってくれている人を寂しがらせたというのなら。
……そう気づけたのなら、これからはそんなちっぽけな意地は憂の為に捨てましょう。
『私の真似をするもの』のためなんかではなく、憂の、たった一人の大切な妹のために。

30: 2011/08/05(金) 09:07:18.41


唯「――ねぇ、憂。私はね、悩んでたんだ」

憂「……何に?」

唯「何…って言葉にできるものじゃない、かな。強いて言うなら、どうすれば憂のお姉ちゃんでいられるか、とか」

具体的に言葉にしてしまうと、憂を傷つけてしまうかもしれません。
嫉妬とか、劣等感とか、居場所を奪われたとか、そんな類の感情と思われても仕方ないモノなのですから。
私にあるモノ全てを憂が持っているのなら、私には何も無いのと同じ。そういう意味でも、この悩みは言葉には出来ません。憂を悲しませてしまいますから。

そして、そんな言葉に出来ない悩みに、憂は単純明快な言葉を返してきます。

憂「……何もしなくていいよ。変わりたいのかもしれないけど、変わろうとなんてしなくていいよ。今のままでも、何があってもお姉ちゃんはお姉ちゃんだよ」

唯「……何かしないとダメだよ。何かして、ちゃんと憂にお姉ちゃんって見られたいから」

憂「…じゃあ、一つだけ。今まで通り、いつも笑っててくれればいいよ。他の事は私がするから。私もお姉ちゃんに妹として見られたいから」

だから、今までと変わらない笑顔で私を見て、私を褒めて、と。
ずっとお姉ちゃんを見て、追いかけてきた私の頑張りを見て、と。

ただ一途に健気に、憂は私達姉妹の在り方を示しました。

32: 2011/08/05(金) 09:12:39.76

憂「私にとってお姉ちゃんは……いつも笑ってる、優しいお姉ちゃんだよ。お姉ちゃんが笑ってるから、私も頑張れるんだ」

唯「笑ってるだけで……いいの?」

憂「うん。お姉ちゃんが笑顔だと、私も嬉しいよ」

……それは、私が遠い昔に抱いた思いと一言一句同じでした。
憂には笑顔でいて欲しい。憂が笑顔なら、私も嬉しいから。

……そうだ、そう思ったから、私は憂の笑顔を守るために頑張ってきたんだ。

私は憂を、大事に大事に守ってきた。すぐに割れてしまうしゃぼん玉を、いつまでも壊さぬように守るように。
そんなしゃぼん玉の憂が見てきたのは、真似てきたのは、棘に触れても割れなかった私。しゃぼん玉よりは硬い、けれど同じように透き通ったガラス玉。
曇ってしまわないように、ずっと頑張り続けてきたガラス玉の私。

でも、しゃぼん玉は空へと飛んでいけるけど、ガラス玉は重力には逆らえなくて。
ガラス玉じゃ、しゃぼん玉の高さには届かなくて。

でも、それでも私は、その時確かに、もうちょっと頑張ろうと、そう思えてきたのです。
しゃぼん玉とガラス玉の私達は、それでも良く似ているのです。つがいの蝶と称されたほどなのですから。


いつからそうだったのかはわかりませんが、結局のところ私達は行動原理までもがそっくりで。
お互いの笑顔が見たいから、いつも笑顔でいて。
相手が笑顔だから、いつも頑張れて。
二人一緒にいたいから、いつも一緒にいて。

――いつも、いつも、あなたがいてくれたから。

33: 2011/08/05(金) 09:18:18.63


――周囲の評価を気にすることは、もうやめました。
私達姉妹を比べることに意味なんてないのです。二人一緒にいることで、互いに頑張れる。それだけなのです。

私達の本質をちゃんと見て物を言わない人達の言葉になど、耳を貸す必要は無いのです。

きっとずっと、そういう目で見てくる人は絶えないでしょう。
でも同じく、私と憂の絆も絶たれる事はありません。きっと、ずっと。


――私は憂の姉でありたい。憂は私の妹でありたい。
それを叶えるなら、互いが互いの事をちゃんと見ていればいい。それだけだったのです。
とても簡単な、たった一つのこと。それだけを忘れなければ、私達は……つがいの蝶は、どこまでも飛んでいける。

だから、私達は。

二人、いつまでも一緒にいて。

二人、いつでも一緒に輝いて。

二人、いつも一緒に羽ばたいて。


二人で溶け合い、混ざり合い、一滴の涙となって――


34: 2011/08/05(金) 09:19:12.78

   ∧∧  ミ _ ドスッ
   (   ,,)┌─┴┴─┐
  /   つ  おわり.  |
~′ /´ └─┬┬─┘
 ∪ ∪      ││ _ε3

41: 2011/08/05(金) 09:33:37.14

綺麗でよかったよ

引用元: 唯「月の光におどる蝶」