ユイマキノおめでとう！

というわけで桜餅を作って食べるお話です

千枝（それは……）

～～～～～～～～～～～～ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ



モバP（以下P）「もうすぐ桜の日だが、当日は色んな事務所の桜にちなんだアイドルを集めて桜餅を作るイベントを行う」

唯「桜にちなんだって、（櫻井）桃華ママや（村松）さくらちゃんとか？」

千枝「他の事務所も……ということは、（桜守）歌織さんや（桜井）夢子さんや（櫻木）真乃さんもですね」

P「ほかにも智絵里も呼ぶ予定だ」

唯「プロデューサーちゃんはチェリーなの？」

P「違うし、そういう話でもありません」ｷｯﾊﾟﾘ





千枝「あ、麻倉ももさんはどうなんでしょうか？」

P「それはさすがにこじつけがヒドいな」

唯「でも、ゆい達、桜と何のカンケーもないケド？」

P「それだけど、事前に準備してどれだけ作れるかを調べたくてな」

千枝「事前……ですか？」





P「どうせ当日作る量なんて、たかだか知れてるからな。全員が食べられるようにはしておきたい」

「かな子や周子や菜帆等、菓子や料理ができるメンツには声はかけてあるから、後は二人だけなんでな」

唯「なるほど」

千枝「千枝、頑張りますね！」

――で

唯「……ねぇ、千枝ちゃん」

千枝「はい……」

ｽﾞﾗｰｯ





唯「チョーシに乗って、作り過ぎたね☆」

千枝「百個以上ありますよ……」

唯「ま、まぁ、当日はまた別で作るから……」

千枝「えっと誰か呼んで少しでも消費しないと……」

「芳乃さんとかまだいるかな？」

唯「とりあえず、自由にお取り下さいって書いた紙を貼っとくネ♪」



ﾊﾞﾀﾝ

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾊﾞﾀﾝ

ありす「ふぅ、やっとレッスンが終わりました……」

雪美「疲れた……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

由愛「だ、大丈夫……？」

ありす「……少しお腹が空きましたね」

由愛「晩御飯には少し離れてるから……」

雪美「……桜餅！」

ありす「この字は千枝さんでしょうか？」

雪美「はくはふ……んぐっ！おいひぃ」

由愛「あ、慌てて食べなくても……」

ありす「あーっ！これ、いちごが入ってます！」

雪美「っ！」

ありす「どうやら、ここからこれまでがそうみたいです！」

雪美「……ぱくぱく」

ありす「ぱくぱくぱく」ｺﾞｯｸﾝ



由愛「ふ、二人とも落ち着いて……」

ｶﾞﾁｬ

瑞樹「あら？何か食べているのかしら？」

美優「桜餅……みたいですね」

ありす「あ、おはようございます！」

雪美「……食べる？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

瑞樹「うーん、あんまり甘いモノを取るとお肌に……」



「でも、ミズキいっちゃいます！」ﾊﾟｸｯ

「あ、おいしい。あんこのやわらかさと、米粒の食感がうまくマッチして口に入れた時の食感がなんとも」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

美優「それに、さわやかな餡の甘味と桜の葉の塩味がいくらでも食べたくなりますね」ﾊﾟｸｯ

瑞樹「困ったわね。またダイエットしないと」ﾊﾟｸﾊﾟｸ





ありす（あれで8個目なんですが……）ﾋｿﾋｿ

由愛（大丈夫なのかなぁ……）ﾋｿﾋｿ

雪美（むぅ……）

美優「まだあるから、仁奈ちゃんにも持って行ってあげようかな……」

ありす「さ、さすがにそれは千枝さんに確認を取ってからじゃないと……」

瑞樹「……」ｺｿｺｿ

雪美「……瑞樹、……隠してる？」

瑞樹「え？な、何のことかしら？」ｱﾀﾌﾀ

雪美「……じーっ」

瑞樹「うぅ……」

「おいしかったから、他のみんなにもって……」ｺﾛｺﾛ

雪美「わかる……でも……」

瑞樹「はーい。雪美ちゃんに怒られました……」ｽﾞｰﾝ

ありす「独り占めはいけませんよ」

美優「ふふっ、悪い大人になっちゃ……ね」



ｶﾞﾁｬ

みんな『ん？』

卯月、悠貴『おはようございます……』

裕美「お、おはようございます」



由愛「えっと……？」

美優「何かしちゃったのかな？」

瑞樹「スケジュールは……さっきまでテレビの宣伝だったみたいね」

裕美「はい……こんどのユニットと卯月さんの3rd曲の……」

「でも……」





卯月「うぅ……恥ずかしい……」

悠貴「ごめんなさい……」



美優「一体何が……？」

由愛「卯月さんと悠貴ちゃんにあったんでしょうか……？」

裕美「実は……テレビで私がレンジで卵を爆発させた話をして……」

ありす（それだけで充分話題がかせげそうですね）

瑞樹（甘いわよ、ありすちゃん。それをどういう風に引っ張るかが重要なのよ）

ありす（そうなんですか……って、人の思考に割り込まないでください！）

～～～～～～～～～～～～ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ

裕美「で、卵をレンジでチンしちゃったら、中で爆発しちゃって」

ﾜﾊﾊﾊ

卯月「そうなんですか。卵って爆発するんですね」

ﾜﾊﾊﾊ

悠貴「もう！卯月さん、レンジで卵はチンしちゃダメなんですよ」

卯月「ダチョウとか入れたらすごそうですね。レンジでチンする卵……いわえる、チンたm」ﾊｯ

「/////////」ﾏｯｶｯｶ



悠貴「あ、その卯月さん……えっと……と、とりあえず、そんなにおっきなのは中に入りませんので……」

裕美（おっきいのが中に入らないって……な、なんか卑猥な言葉に聞こえるよ）ｱｾｱｾ

悠貴「それに白い液体で顔とか汚れますし……」
裕美（うわぁ……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ



――案の定、この言葉で二人は炎上しました

――なお、りあむのアカウントも炎上したのはいつものことです

？「やむ！」

～～～～～～～～～～～～ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ

裕美「って……」

二人『……』ｽﾞｰﾝ

美優「それは……」

瑞樹「まぁ、若いしどうしても気にしちゃうからね」

ありす「瑞樹さんもそういった経験がお有りなんですか？」

瑞樹「えぇ」ﾆｯｺﾘ





「あのハゲ野郎の企画したセクハラ原稿に、私だけじゃなくて若い（←強調）女子アナが何度苦しめられたやら」ﾒﾗﾒﾗ

「特にオバタリ○ン連中と組まされて隠語祭りにされた日にゃあ……」ﾒﾗﾒﾗ

「そりゃ、女捨てて50年生きている連中はいいわよ。私たちなんか入ってまだ数年。アナとしてこれからだったってのに、あの子やこの子にどの子……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ



みんな『ひぃぃぃ……』

瑞樹「まぁ、そういう時は甘いものでも食べなさい」ﾎｲ

卯月「わぁ、桜餅ですね」

悠貴「えっと……食べても……」ｵｽﾞｵｽﾞ

瑞樹「えぇ、良いわよ。文句があったらこの川島瑞樹が相手をするわ！」

裕美「な、なんか、瑞樹さんカッコイイ……」

卯月「それじゃあ」



三人『いただきまーす』

アムッ

ムグムグ

卯月「わぁ、おいしいです！」ﾊﾟｧｧｧｯ

悠貴「こ、この長命寺っていうんですか？初めて食べました！」ﾜｸﾜｸ

裕美「ちっちゃくて、一口で入ります」ﾊﾟｸｯ



瑞樹「ふふっ、女の子は甘いもので笑顔になれるのよ」

「女の子はね！」

由愛「あぅ……」

美優「み、瑞樹さん……そこまで強調しなくても、充分綺麗ですよ」

瑞樹「あら、ありがとう」ﾆｺｯ



ありす（時の反逆者《アンチエイジング》でしたか……蘭子さんが評していましたね）

――その後、色々とアイドルは来て

夕美「今からMV撮影なんですよ」

瑞樹「あらあら、なら体力勝負ね。はい、桜餅食べなさい」

夕美「（ﾊﾟｸｯ）おいしい！じゃあ、行ってきます！」



愛梨「今から映画のPRに行ってきますね」

美優「ついでに、皆さんにどうぞって……」

愛梨「わぁ、ありがとうございます」



菜帆「今度の桜の日の準備ですか？」

志保「パフェも春モードですよ」

きらり「うきゃー！きらりん、もったいなくてずっと眺めてたいにぃー！」

「あ、杏ちゃーんにも、教えてあげないと！」

藍子「じゃあ、いただいてきますね」ﾍﾟｺﾘ

瑞樹「そっちのP君と仲良くねーっ！」







ありす「というわけで……」

雪美「全部……」

由愛「無くなりました」

卯月「わぁ、おめでとうございます！」

瑞樹「というより……専務や部長とかに味見とかはよかったのかしら？」

みんな『！？』

美優「そういえば、ちひろさんも……」

みんな『！？』



由愛「ど、どうしよう……モバコインにされる……？」ｶﾞﾀﾌﾞﾙ

ありす「だ、大丈夫です。見たところ、材料はまだ残ってますし」

「いちごパスタで柚さんを唸らせた、こ「じゃあ、手分けして作るわよ」

「ちょっとぉ！！」

瑞樹「じゃあ、ありすちゃんは雪美ちゃんとテーブルの片付けをお願い」



雪美「ほら……仕事……」ｸﾞｲｯ

ありす「ぶぅ」

ｶﾞﾁｬ

唯「あっれ～いっぱいいるけど、何してるのカナ？」

ありす「あー」

千枝「何か作ろうとしてますね？」

瑞樹「え、えっと……」

由愛「あ、あの……その……」





杏「で、桜餅どこー？」

かな子「千枝ちゃんに唯ちゃんが作った桜餅……」ｼﾞｭﾙﾘ

智絵里「あ、あんまり食べるとまたマストレさんが……」



美優「そ、その……」

『ごめんなさい！』

唯、千枝『？』

――事情を説明しました

杏「えーっ！全部食べちゃったの！？」

唯「えっと……100個はあったよね？」

かな子「残念……」

杏「むぅー」

「杏をここまで来させたダイショーは重いぞ！」

「さぁ、桜餅を今すぐ食べさせるんだ！」

唯「といっても、粉を蒸すところから始めないと……」

千枝「あ、そうだ……上新粉はありますよね」

由愛「えっと……たしかここに」ｶﾞｻｶﾞｻ

千枝「桜餅じゃないけど……少し待っててくださいね」

杏「まぁ、千枝ちゃんが待てというなら……」

智絵里「何を作るんでしょう……？」

千枝「上新粉をお湯で戻して小さく丸めて、うすーく伸ばします」

「で」ｶﾞﾁｬ

「作ってあるアイスをアイスクリームディッシャーで取って……」ｶﾊﾟｯ

かな子「もしかして……」

智絵里「雪○大福？」

千枝「はいっ！アイスを求肥もどきで包めば雪見大福風のアイス餅の出来上がりです！」

かな子「意外に簡単にできるんだね」

千枝「ただ、あのミルクアイス風は再現しきれなかったんですが……」

杏「うまうま♪」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

智絵里「大丈夫……みたいだね」





雪美「羨ましい……」ｼﾞｰｯ

由愛「まぁまぁ……」

千枝「じゃあ、折角ですから皆さんも一緒に作りませんか？」

かな子「うん、一緒に作ろうよ」



ありす「え？私もいいのですか？」





千枝「由愛さん、雪美ちゃん。よろしくお願いします」

由愛「ま、まかせて」

雪美「責任……重大……」

ありす「そんなに？！」ｶﾞｰﾝ

――こうして、沢山作った桜餅は事務所のあちこちに配られ、一足早い春の足跡を感じました





かな子「そういえば、結局」

唯「ナニナニ？」



かな子「桃華ちゃんやさくらちゃんには何も教えてないよね？」

千枝「あ」

唯「あ」





杏「何かに夢中になってると、肝心な目的を忘れるってあるある大明神だよね」ｳﾝｳﾝ

智絵里「でも、杏ちゃんは専ら食べる側ですよね？」

杏「それほどでも」ﾄﾞﾔ

智絵里「褒めてません！」

おしまい

ぐたぐたですまんです。ワクチン三回目打ったら気分悪くて悲惨でした

打つ方は、どうかお気をつけて



では読んで下さった方へ、道明寺桜餅を