1: 2013/03/26(火) 23:16:10.89 ID:T6E32+AU0
荒木比奈「そうっスかね?」
雫「そうですよ」
※下表現あり。苦手な人は回れ右
2: 2013/03/26(火) 23:16:46.98 ID:T6E32+AU0
モバP「よう、珍しい二人だな」
比奈「あ、プロデューサー」
P「なんの話をしてたんだ?」
雫「牛さんの話ですー」
P「牛……」
比奈「可愛いと思いまス? 牛」
P「いや、特別思ったことはないな」
比奈「そうっスよね」
雫「可愛いのにー」
3: 2013/03/26(火) 23:17:23.33 ID:T6E32+AU0
P「犬や猫が可愛いのは分かるんだが、牛はな……」
比奈「ピンとこないっス」
雫「えー、比奈さんから話を振ってきたんじゃないですか」
比奈「いやいや、アタシは農業高校が舞台の漫画ある――って言っただけっスよ」
P「錬金術の方が俺は好きだったな」
比奈「今も今で面白いとは思いまスけど」
4: 2013/03/26(火) 23:18:22.26 ID:T6E32+AU0
雫「もぉー、今は牛さんの話をしてるんです!」
P「だって牛のことよく知らないし」
比奈「同じくっス」
雫「外見だけでも、つぶらな瞳に細い尻尾、それに反してたくましい肉体……とっても可愛いじゃないですか」
P「そう言われても、実物を見る機会がないからな」
比奈「画面越しの世界っスね」
雫「……そうだ、実際を見てしまえば良いんですよー」
雫「そうすれば牛さんの可愛さが分かるはずです」
6: 2013/03/26(火) 23:19:11.96 ID:T6E32+AU0
P「はっはっは、実際に見れるなら見てみたいもんだ」
雫「なら一緒に見に行きましょー」
P「オフが重なれば別に構わんが、近くに牧場なんてあったっけ?」
雫「及川牧場に招待しまーす! なんと電車で二時間ですよ」
P「あー……まあ、それくらいなら」
比奈「帰ってきたら、体験談をアタシに聞かせてほしいっスよ」
雫「比奈さんも来るんですよ?」
7: 2013/03/26(火) 23:19:37.25 ID:T6E32+AU0
比奈「え、アタシも頭数に入ってたんっスか」
雫「もちろんですー。牛さんの可愛さは、多くの人に知ってもらいたいですから」
比奈「まあ、漫画のネタになりそうだし……良いっスかね」
雫「決まりですね。普段は見れないもの、見せてあげますよー」
8: 2013/03/26(火) 23:20:03.79 ID:T6E32+AU0
雫「私は先に行って準備をしておきますから」
雫「これ、うちの場所と電話番号です。分からなかったら電話してください」
雫「牛さんと一緒に待ってますよー」
9: 2013/03/26(火) 23:21:15.80 ID:T6E32+AU0
P「普段見れないものってなんだろうな?」
比奈「牛のことじゃないっスか」
P「もしかして、雫が牛の格好をして」
比奈「反応に困るボケはやめてほしいっスよ」
P「だって他に思いつかないし」
比奈「雫ちゃんのことどう見てるんでスか……」
11: 2013/03/26(火) 23:22:26.41 ID:T6E32+AU0
P「牧場で普段見れない――そうか、キャトルミューティレーションだ」
比奈「それ見せられたらトラウマものっスけど」
P「ならミステリー・サークルだな」
比奈「宇宙人から離れることはできないんでスか」
12: 2013/03/26(火) 23:22:53.52 ID:T6E32+AU0
P「こういうことなら、菜々を連れてくるべきだったな……」
比奈「ウサミン星人がグレイ型とは思いたくないっス」
P「菜々の頭が左右に別れて、中から大きな黒目をした銀色の生物が」
比奈「菜々さんにちくりまスよ?」
P「おっと、もう駅に着くじゃないか! あれ、なんの話をしてたんだっけなぁ?」
比奈「白々しいっスね……」
15: 2013/03/26(火) 23:23:50.42 ID:T6E32+AU0
雫「ようこそ、及川牧場へー」
P「今日はよろしくな、雫。そうえば、格好はこのままで良いのか」
比奈「アタシなんかいつものジャージなんっスけど……」
雫「構いませんよ。あ、なんならツナギとか着てみます?」
P「比奈、着てみたらどうだ?」
比奈「そこはプロデューサーが着るべきっスよ。青いツナギ」
P「ここは公園じゃなくて牧場だからな」
雫「よく分かりませんけど、牛さんを連れてきますねー」
16: 2013/03/26(火) 23:24:59.72 ID:T6E32+AU0
雫「雄の太郎君です」
牛「もぉー」
P「い、意外とでかいな……」
比奈「えっと、触っても良いっスか」
雫「ゆっくり優しく、撫でてあげてくださいねー」
比奈「……牛とか初めて触ったス」
P「味もみておけよ」
雫「この子は食用じゃありませんよ?」
比奈「冗談の一つみたいなもんっスよ」
17: 2013/03/26(火) 23:25:30.78 ID:T6E32+AU0
P「ところで雫、牛といえば牛乳なわけだが」
雫「用意してますよー。今日搾ったばかりの牛乳です! ちゃんと殺菌してありますから、飲んでください」
P「なんかよく分からんけど美味い」ゴクゴク
比奈「そのコメントはどうなんでスか」ゴクゴク
P「じゃあ目から光線でも出せば良いのか」
比奈「出せるんならぜひとも見たいっスね」
18: 2013/03/26(火) 23:26:11.25 ID:T6E32+AU0
雫「さて、今日は特別なものを見せちゃいますよー」
P「特別か……やっぱり雫の牛コス」
比奈「本人の前で言ったらだめっスよ」
雫「今からみてもらうのは――牛さんの元気な姿です!」
19: 2013/03/26(火) 23:27:10.16 ID:T6E32+AU0
P「え、今は元気じゃないのか」
雫「いえ、元気ですよ。だからもぉーっと元気な姿を見てもらいます」
比奈「牛の元気な姿……走り回ったりするんっスかね?」
P「もしかして闘牛か!」
比奈「ここで出来るものなんっスか」
雫「違いますよー。元気な姿を見せてくれるのは、もちろん太郎君ですー」
牛「もぉー」
20: 2013/03/26(火) 23:27:52.59 ID:T6E32+AU0
P「太郎と……闘牛?」
雫「もぉー、違います。ちょっと待っててくださいねー」
P「比奈、なんだと思う?」
比奈「プロレスでもするんじゃないでスか」
P「太郎に超人パワーがあるとは思えんが」
牛「もぉー」
21: 2013/03/26(火) 23:29:31.37 ID:T6E32+AU0
雫「――よいしょっと。お待たせしました。これを使います」
P「なにこれ。こんな大きいの、よく持ってこれたな……」
比奈「首の無い木馬……でスかね?」
P「新体操で使いそうだな」
比奈「それじゃあ跳び箱っスか」
P「雫、これは何だ?」
22: 2013/03/26(火) 23:30:11.29 ID:T6E32+AU0
雫「これは、擬雌台ですよー」
P「……いや、さっぱり分からんぞ」
雫「簡単に言うと、雌の牛を模した台なんです」
比奈「全然牛に見えないっス」
P「そもそも何に使う物なんだ?」
雫「牛さんの交尾です」
P・比奈「え」
23: 2013/03/26(火) 23:31:27.62 ID:T6E32+AU0
雫「もっと言うと、牛さんの精Oを搾取するための器具なんです」
雫「擬雌台と――これを使って、牛さんを元気にするんですよー」
雫「普段は人の前ではしないんですけど、二人は特別に見せてあげますね」
P「……なあ、俺はどうしたら良いと思う?」ボソボソ
比奈「見てあげれば良いんじゃないっスか」ボソボソ
P「担当アイドルの精O搾取とか、どんな気持ちで見れば良いんだよ!」ボソボソ
比奈「少なくとも、やましい気持ちは持つべきではないっスね」ボソボソ
P「む、無茶だ……」ボソボソ
24: 2013/03/26(火) 23:32:16.87 ID:T6E32+AU0
雫「どうかしましたー?」
P「い、いや、雫はそんなこともしてるんだな、とな」
雫「意外でした? でも、私はこれが一番得意なんですよー」
雫「ほら、太郎ー、おいでおいでー」
牛「もぉー」
雫「それじゃあ、太郎、元気出していこうねー」
P「……太郎が擬雌台に覆いかぶさったな」
比奈「……細くて尖ってるのが見えまスね」
26: 2013/03/26(火) 23:34:09.41 ID:T6E32+AU0
雫「よしよし、良い子良い子」
雫「さあ、被せますよー」
牛「もぉー」
雫「太郎は今日も元気が良いね」
P「……太郎が、その、腰を振ってるな」
比奈「……し、雫ちゃんの持ってるアレに振ってまスね」
27: 2013/03/26(火) 23:36:50.45 ID:T6E32+AU0
牛「もぉー」
雫「あ、出しましたね。……ありがとー、太郎」
雫「はい、あとはこの精Oを冷凍保存してお終いです」
雫「牛さんは『牛の一突き』って言葉があるくらい、早く出す動物なんですよ。そんなところも可愛いですー」
P「そ、そうなんだ……」
28: 2013/03/26(火) 23:38:06.18 ID:O6m2A+XFo
草食動物だからね。早くしないと食われちゃう危険も高いから、しかたないね。
29: 2013/03/26(火) 23:39:23.13 ID:T6E32+AU0
雫「あとこの搾取方法は、雌の牛さんと交尾をしたことがない牛さんにしか使えないんです。やっぱり本物が良いんですね」
雫「他の採取方法だと、腕を突き入れて、直接刺激する方法もありますよー。比奈さん、漫画の参考になります?」
比奈「そ、そうっスね。ありがたい知識っス……」
雫「それで――」
30: 2013/03/26(火) 23:40:17.45 ID:T6E32+AU0
雫「今日は牛さんの可愛さを知ってもらえて良かったですー」
雫「今度は豚さんも見てほしいですね。鶏さんも良いかもしれません」
雫「Pさん、比奈さん、また来てくださいねー」
31: 2013/03/26(火) 23:40:46.46 ID:T6E32+AU0
P「なあ、比奈」
比奈「なんっスか、プロデューサー」
P「俺、しばらく雫とまともに話せないかも」
比奈「アタシもちょっと難しそうっス」
P・比奈「はぁ……」
33: 2013/03/26(火) 23:42:57.41 ID:T6E32+AU0
数日後
雫「牛さんが見たい?」
龍崎薫「うん! 雫お姉ちゃんなら、見せてもらえるところ知ってるかなーって」
佐々木千枝「皆で見に行きたいって話になりまして、お願いできますか」
雫「良いですよー。牛さんの可愛さを分かってくれるなら、大歓迎ですから」
雫「――そうだ、皆にも特別に、普段見れないものを」
P・比奈「ストーップ!」
おわり
雫「牛さんが見たい?」
龍崎薫「うん! 雫お姉ちゃんなら、見せてもらえるところ知ってるかなーって」
佐々木千枝「皆で見に行きたいって話になりまして、お願いできますか」
雫「良いですよー。牛さんの可愛さを分かってくれるなら、大歓迎ですから」
雫「――そうだ、皆にも特別に、普段見れないものを」
P・比奈「ストーップ!」
おわり
40: 2013/03/26(火) 23:51:34.19 ID:TkZr7Sc4o
乙
なんで知ってるんですかね…あっ(察し)
なんで知ってるんですかね…あっ(察し)
引用元: 及川雫「牛さんは可愛いんですよー」
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