1: 2017/03/26(日) 10:32:42.757 ID:9reN3aAx0.net
「ああ、ちょいとそこのお嬢さんや」
サターニャ「?何かしら」
「私は人の手相、人相からその人の未来を占うことが出来てね…ちょっと見ていかないかい?」
サターニャ「!?な、何それっ!凄いじゃない!」
「料金は1500円だよ。どうだい?この機会に、自分の未来を見てみないかい…?」
サターニャ「せ、せんごひゃくえんっ…」
サターニャ(うーん……でも、未来を占ってもらえるなんて機会、逃したくはないわね…)
サターニャ「わかった、お願いするわ!」
「毎度あり」
サターニャ「?何かしら」
「私は人の手相、人相からその人の未来を占うことが出来てね…ちょっと見ていかないかい?」
サターニャ「!?な、何それっ!凄いじゃない!」
「料金は1500円だよ。どうだい?この機会に、自分の未来を見てみないかい…?」
サターニャ「せ、せんごひゃくえんっ…」
サターニャ(うーん……でも、未来を占ってもらえるなんて機会、逃したくはないわね…)
サターニャ「わかった、お願いするわ!」
「毎度あり」
2: 2017/03/26(日) 10:37:01.229 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「………」
「………」ジロジロ
サターニャ(な、なんか落ち着かないわね…こんなことで、未来なんてわかるのかしら)
サターニャ(よく見たらこのオバサン、黒いローブで顔隠してるし、何か怪しげなブレスレットたくさん付けてるし…)
サターニャ(なんかちょっとカッコイイけど…)
サターニャ(大丈夫なのかしら…)
「」ワナワナワナワナワナ
「素晴らしいッ!!!こんなッ、こんな手相はッ!!!私は見たことがぁあ↑ぁあ↓ぁあ↑ぁあ↓ないっ⤴ !」
サターニャ「……え、え?」
「………」ジロジロ
サターニャ(な、なんか落ち着かないわね…こんなことで、未来なんてわかるのかしら)
サターニャ(よく見たらこのオバサン、黒いローブで顔隠してるし、何か怪しげなブレスレットたくさん付けてるし…)
サターニャ(なんかちょっとカッコイイけど…)
サターニャ(大丈夫なのかしら…)
「」ワナワナワナワナワナ
「素晴らしいッ!!!こんなッ、こんな手相はッ!!!私は見たことがぁあ↑ぁあ↓ぁあ↑ぁあ↓ないっ⤴ !」
サターニャ「……え、え?」
10: 2017/03/26(日) 10:41:27.686 ID:9reN3aAx0.net
「」(ギュッとサターニャの手を握る)
「あなたは……百年に一度、…んぃいえッッッ!!ン千年に一度、いるかいないかという逸材ですぅうン!!」
サターニャ「せ、千年に…一度?」
「そう……このままいけばあなたは日本を、ンいーーーーえっ!世界を変える、そんな素晴らしい人物へと成長するでしょォォォォ↑↑↑」
サターニャ「世界を、変える……!」
サターニャ(まさか、私にそんな力があったなんて……!)
「あなたは……百年に一度、…んぃいえッッッ!!ン千年に一度、いるかいないかという逸材ですぅうン!!」
サターニャ「せ、千年に…一度?」
「そう……このままいけばあなたは日本を、ンいーーーーえっ!世界を変える、そんな素晴らしい人物へと成長するでしょォォォォ↑↑↑」
サターニャ「世界を、変える……!」
サターニャ(まさか、私にそんな力があったなんて……!)
13: 2017/03/26(日) 10:50:32.133 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「……ふふふ」
サターニャ「んなーーっはっはっは!当然でしょう?私の名は胡桃沢=サタニキア=マクドウェル…!魔界の王となり、いずれ人間界を征服する者…!」
「オッ、オッ、おおっ……!素晴らしい…!後光がっ、後光が差して見えまする…!」
サターニャ「…ま、当然のことだけれど、名も無き易者よ、手と顔を見ただけで
、この私の溢れ出るカリスマオーラを見破ったことは褒めてあげるわ!」
「あ、私『中島ゆり子』と申します」
サターニャ「んっ?あ、そうなの」
中島「ところで、先ほどあなたには世界変革の相があると申しましたが、それはあくまで『可能性』であり……今のあなたのままならば、それは到底成しえません」
サターニャ「え?ん?そうなの?」
中島「見える相というものは…『その人の人生の最高到達点』なのです。いくら素晴らしい相を持っていても、己を研鑽しなければ、それは宝の持ち腐れ…」
中島「実際、そのようにして落ちぶれていった天才は何人もいらっしゃいます」
サターニャ「………へぇ」
サターニャ「んなーーっはっはっは!当然でしょう?私の名は胡桃沢=サタニキア=マクドウェル…!魔界の王となり、いずれ人間界を征服する者…!」
「オッ、オッ、おおっ……!素晴らしい…!後光がっ、後光が差して見えまする…!」
サターニャ「…ま、当然のことだけれど、名も無き易者よ、手と顔を見ただけで
、この私の溢れ出るカリスマオーラを見破ったことは褒めてあげるわ!」
「あ、私『中島ゆり子』と申します」
サターニャ「んっ?あ、そうなの」
中島「ところで、先ほどあなたには世界変革の相があると申しましたが、それはあくまで『可能性』であり……今のあなたのままならば、それは到底成しえません」
サターニャ「え?ん?そうなの?」
中島「見える相というものは…『その人の人生の最高到達点』なのです。いくら素晴らしい相を持っていても、己を研鑽しなければ、それは宝の持ち腐れ…」
中島「実際、そのようにして落ちぶれていった天才は何人もいらっしゃいます」
サターニャ「………へぇ」
14: 2017/03/26(日) 10:58:34.790 ID:9reN3aAx0.net
中島「しかしッ!!!」ダンッ!!!!
サターニャ「ひ、ひぃっ!?」
中島「あなたは近年稀に見る素晴らしい相の持ち主…!あなたのような人物を、
腐らせたくはないッ……!」
サターニャ「わ、私を誰だと思っているの?自分磨きなら、毎日欠かさず…!」
中島「そぉお↑ぉお↓ぉお↑こでッ!!あなたの才能をッ…、私たちに伸ばさせて頂けませんかッ!?」
サターニャ「……え?」
中島「これを」スッ
『互いに切磋琢磨し、本当の自分を見つける会』
中島「私はこの組織を運営しております、『互いに切磋琢磨し、本当の自分を見つける会』会長でございます」
サターニャ「……??」
中島「私たちは独自の研究で、人々を見えた相…『その人の人生の最高到達点』へ必ず導く方法を編み出しました」
中島「我々の組織で修行を詰んでもらえれば……あなたは必ず、世界を揺るがす大悪魔となるでしよう」
サターニャ「か、かならず……?」
中島「ええ、必ずです」
サターニャ「ひ、ひぃっ!?」
中島「あなたは近年稀に見る素晴らしい相の持ち主…!あなたのような人物を、
腐らせたくはないッ……!」
サターニャ「わ、私を誰だと思っているの?自分磨きなら、毎日欠かさず…!」
中島「そぉお↑ぉお↓ぉお↑こでッ!!あなたの才能をッ…、私たちに伸ばさせて頂けませんかッ!?」
サターニャ「……え?」
中島「これを」スッ
『互いに切磋琢磨し、本当の自分を見つける会』
中島「私はこの組織を運営しております、『互いに切磋琢磨し、本当の自分を見つける会』会長でございます」
サターニャ「……??」
中島「私たちは独自の研究で、人々を見えた相…『その人の人生の最高到達点』へ必ず導く方法を編み出しました」
中島「我々の組織で修行を詰んでもらえれば……あなたは必ず、世界を揺るがす大悪魔となるでしよう」
サターニャ「か、かならず……?」
中島「ええ、必ずです」
15: 2017/03/26(日) 11:02:05.613 ID:9reN3aAx0.net
中島「イチローや、キングカズ…彼らも、我々の会で修行をし、世界へと羽ばたいていきました」
サターニャ「そ、そうなの!?」
中島「ええ。…あなたも、彼らと同じように、世界に名を轟かしたくはありませんか?」
サターニャ「……うっ、くっ…!」
サターニャ(そんな凄い組織に……私が!)
サターニャ「…ククク、余興程度には楽しめかもね」
中島「…それでは」
サターニャ「ええ。ま、どんなものか…お手並み拝見といこうじゃない」
中島「ご入会ありがとうございま~すwwwwww」
サターニャ「そ、そうなの!?」
中島「ええ。…あなたも、彼らと同じように、世界に名を轟かしたくはありませんか?」
サターニャ「……うっ、くっ…!」
サターニャ(そんな凄い組織に……私が!)
サターニャ「…ククク、余興程度には楽しめかもね」
中島「…それでは」
サターニャ「ええ。ま、どんなものか…お手並み拝見といこうじゃない」
中島「ご入会ありがとうございま~すwwwwww」
17: 2017/03/26(日) 11:09:53.541 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「うふふふ…」
ラフィ「なんだかサターニャさん、機嫌良さそうですね」
サターニャ「まぁね?ちょっと自分の才能が怖くなってきたっていうか…」
ラフィ「……?あらあら。また何か面白いことになってるんですか?」
サターニャ「ふふ、内緒よ」
ラフィ「えー、教えてくださいよー」
サターニャ(『互いに切磋琢磨し、本当の自分を見つける会』…略して『互本会』での修行は、とても楽しい)
サターニャ(体を動かして、会員さんたちとお話をして、会長さんのお話を聞いて)
サターニャ(スタッフさんたちもみんないい人だし……ちょっと、月々の会費と、時々買わされるグッズの出費が痛いけど…)
ラフィ「なんだかサターニャさん、機嫌良さそうですね」
サターニャ「まぁね?ちょっと自分の才能が怖くなってきたっていうか…」
ラフィ「……?あらあら。また何か面白いことになってるんですか?」
サターニャ「ふふ、内緒よ」
ラフィ「えー、教えてくださいよー」
サターニャ(『互いに切磋琢磨し、本当の自分を見つける会』…略して『互本会』での修行は、とても楽しい)
サターニャ(体を動かして、会員さんたちとお話をして、会長さんのお話を聞いて)
サターニャ(スタッフさんたちもみんないい人だし……ちょっと、月々の会費と、時々買わされるグッズの出費が痛いけど…)
19: 2017/03/26(日) 11:14:05.193 ID:9reN3aAx0.net
ガヴ「あー…宿題やってない。ヴィーネぇ、見せてくれよー」
ヴィーネ「あーもうわかったわよ。ほら、教えてあげるからこっち来なさい」
サターニャ「ふっ…宿題をやらないなんて、無様ねガヴリール」
ガヴ「は?…いや、お前この前全く逆のこと言ってなかったか?」
サターニャ「私は全教科やって来たわ」
ヴィーネ「!?」
サターニャ「ふふふ……全く、どいつもこいつも、わかっていない奴ばかりね」
サターニャ「ビッグになりたいなら、言われたことはちゃんとやらないとダメなのよ…」
ヴィーネ「……どうしたの、サターニャ?」
ガヴ「お前……なんか変だぞ」
サターニャ「そう?私は至って普通よ?」
ヴィーネ「あーもうわかったわよ。ほら、教えてあげるからこっち来なさい」
サターニャ「ふっ…宿題をやらないなんて、無様ねガヴリール」
ガヴ「は?…いや、お前この前全く逆のこと言ってなかったか?」
サターニャ「私は全教科やって来たわ」
ヴィーネ「!?」
サターニャ「ふふふ……全く、どいつもこいつも、わかっていない奴ばかりね」
サターニャ「ビッグになりたいなら、言われたことはちゃんとやらないとダメなのよ…」
ヴィーネ「……どうしたの、サターニャ?」
ガヴ「お前……なんか変だぞ」
サターニャ「そう?私は至って普通よ?」
20: 2017/03/26(日) 11:20:01.452 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「見て見てっ!私、成績上がったの!」
「まぁ、すごいわ胡桃沢さん!」
「研鑽の成果が出たわね!」
サターニャ「ククク……ま、元からの実力もあるんでしょうけれど……この私を力を、最大限に引き出してくれたのは紛れもなくあなたたちね!」
「ンまァ~嬉しいこと言ってくれるじゃない!」
「胡桃沢さんはほんといい子ね~」ナデナデ
サターニャ「え、えへへ……///」
サターニャ(素晴らしいっ、素晴らしいじゃない『互本会』!)
サターニャ(ここなら、私を認めてくれる!)
サターニャ(私を玩具にして遊ぶあの腹黒も、一向に私をライバルだと認めないあの駄天使もいない!)
サターニャ(私の居場所は、ここだったんだ!)
「まぁ、すごいわ胡桃沢さん!」
「研鑽の成果が出たわね!」
サターニャ「ククク……ま、元からの実力もあるんでしょうけれど……この私を力を、最大限に引き出してくれたのは紛れもなくあなたたちね!」
「ンまァ~嬉しいこと言ってくれるじゃない!」
「胡桃沢さんはほんといい子ね~」ナデナデ
サターニャ「え、えへへ……///」
サターニャ(素晴らしいっ、素晴らしいじゃない『互本会』!)
サターニャ(ここなら、私を認めてくれる!)
サターニャ(私を玩具にして遊ぶあの腹黒も、一向に私をライバルだと認めないあの駄天使もいない!)
サターニャ(私の居場所は、ここだったんだ!)
21: 2017/03/26(日) 11:24:40.920 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「サターニャさんっ!」
サターニャ「……ああ、なんだラフィエル?どうしたの?」
ラフィ「いえ…サターニャさんの成績が上がったと聞きまして、僭越ながらお祝いの品を…」ニコニコ
サターニャ「ふーん…まぁ、ありがたく頂くわ」
ラフィ「開けてみてくださいっ!」
サターニャ「今?」
ラフィ「はいっ」
サターニャ「…………」パカッ
(パンチが飛んでくる)
サターニャ「」ペチーン
ラフィ「………っく、ぷくっ。ぷくくく…」
サターニャ「……ああ、なんだラフィエル?どうしたの?」
ラフィ「いえ…サターニャさんの成績が上がったと聞きまして、僭越ながらお祝いの品を…」ニコニコ
サターニャ「ふーん…まぁ、ありがたく頂くわ」
ラフィ「開けてみてくださいっ!」
サターニャ「今?」
ラフィ「はいっ」
サターニャ「…………」パカッ
(パンチが飛んでくる)
サターニャ「」ペチーン
ラフィ「………っく、ぷくっ。ぷくくく…」
23: 2017/03/26(日) 11:29:27.687 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「………」
ラフィ(………あら?)
ラフィ(おかしいですね、いつもなら、ここでとても面白い反応を見せてくれるんですが…)
ラフィ(そもそも、いつものサターニャさんなら、箱を開ける前にも一悶着あるはずです)
ラフィ「さ、サターニャさん?」
サターニャ「…………」
サターニャ(心得その49。何をされても怒ってはならない。大きな人間になるには、心の器を大きくしなければならない。とにかく笑って耐えるぺし)
サターニャ「……ラフィエル」
ラフィ「……はっ、はい?」ビクッ
サターニャ「面白いことを考えるのね、私すっかり騙されちゃった」ニコッ
ラフィ「…………っ!!」ゾワゾワゾワッ
ラフィ(………あら?)
ラフィ(おかしいですね、いつもなら、ここでとても面白い反応を見せてくれるんですが…)
ラフィ(そもそも、いつものサターニャさんなら、箱を開ける前にも一悶着あるはずです)
ラフィ「さ、サターニャさん?」
サターニャ「…………」
サターニャ(心得その49。何をされても怒ってはならない。大きな人間になるには、心の器を大きくしなければならない。とにかく笑って耐えるぺし)
サターニャ「……ラフィエル」
ラフィ「……はっ、はい?」ビクッ
サターニャ「面白いことを考えるのね、私すっかり騙されちゃった」ニコッ
ラフィ「…………っ!!」ゾワゾワゾワッ
26: 2017/03/26(日) 11:37:45.901 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「第一回天使悪魔定例会議を行いますっ!!」ドンッ!!
ガヴ「……お。おー」
ヴィーネ「どうしたのラフィ?いつになく熱いけれど…」
ラフィ「議題は『最近のサターニャさん』についてですっ!」
ヴィーネ「……あー、なるほど」
ガヴ「別に放っときゃいいだろうよー…」
ラフィ「ダメですよ!?あんな、成績優秀で、冷静沈着で、気配りができて、超絶美少女なサターニャさんなんてっ……!」
ラフィ「面白くないじゃないですかぁ!」
ヴィーネ「……いや、いいじゃない、それで」
ガヴ「お前言ってることだいぶクズいぞ…?」
ガヴ「……お。おー」
ヴィーネ「どうしたのラフィ?いつになく熱いけれど…」
ラフィ「議題は『最近のサターニャさん』についてですっ!」
ヴィーネ「……あー、なるほど」
ガヴ「別に放っときゃいいだろうよー…」
ラフィ「ダメですよ!?あんな、成績優秀で、冷静沈着で、気配りができて、超絶美少女なサターニャさんなんてっ……!」
ラフィ「面白くないじゃないですかぁ!」
ヴィーネ「……いや、いいじゃない、それで」
ガヴ「お前言ってることだいぶクズいぞ…?」
27: 2017/03/26(日) 11:41:30.436 ID:9reN3aAx0.net
ガヴ「サターニャも卒業したんだろ、いいことじゃないか」
ラフィ「ガヴちゃんっ…!」
ヴィーネ「そうよね。……サターニャはサターニャで成長してるんだから、そこにとやかく言う資格は私たちにはないわよ」
ラフィ「……そんな」
ガヴ「……お前もさー、いい加減やめたらどうだ?」
ラフィ「え……?」
ガヴ「やっぱり、人をからかって、陥れることに快楽を見い出すなんて普通じゃないよ。今はいいかもしれないけど、いずれいじめとかに発展することもあんだろ?」
ラフィ「………」
ヴィーネ「アンタもいい加減ネトゲに飽きてくれないかしら…」
ラフィ「ガヴちゃんっ…!」
ヴィーネ「そうよね。……サターニャはサターニャで成長してるんだから、そこにとやかく言う資格は私たちにはないわよ」
ラフィ「……そんな」
ガヴ「……お前もさー、いい加減やめたらどうだ?」
ラフィ「え……?」
ガヴ「やっぱり、人をからかって、陥れることに快楽を見い出すなんて普通じゃないよ。今はいいかもしれないけど、いずれいじめとかに発展することもあんだろ?」
ラフィ「………」
ヴィーネ「アンタもいい加減ネトゲに飽きてくれないかしら…」
28: 2017/03/26(日) 11:45:24.277 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「……」トボトボ
ラフィ(……私が、おかしいのでしょうね、きっと)
ラフィ(サターニャさんは優等生になった。それに伴って、クラスで浮いているサターニャさんも、直にみんなに受け入れられていく…)
ラフィ(……ダメですね、やっぱり、寂しいという感情しか出てきません)
ラフィ(ガヴちゃん、わかっているんですよ。私が歪んでいることくらい)
ラフィ(サディストで、エゴイスト。そんなどうしようもない私の本質くらい…)
ラフィ(……けれど、そんな私も変わらないといけないのでしょうね)
ラフィ(今まで通り、サターニャさんと仲良くしてもらうためには…)
ラフィ(……私が、おかしいのでしょうね、きっと)
ラフィ(サターニャさんは優等生になった。それに伴って、クラスで浮いているサターニャさんも、直にみんなに受け入れられていく…)
ラフィ(……ダメですね、やっぱり、寂しいという感情しか出てきません)
ラフィ(ガヴちゃん、わかっているんですよ。私が歪んでいることくらい)
ラフィ(サディストで、エゴイスト。そんなどうしようもない私の本質くらい…)
ラフィ(……けれど、そんな私も変わらないといけないのでしょうね)
ラフィ(今まで通り、サターニャさんと仲良くしてもらうためには…)
31: 2017/03/26(日) 11:57:40.338 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「……え、これを?」
「そう。今まで大成してきた人たちは、みんなこれを買って身に付けていたの」
サターニャ「で、でも、100万円なんて、そんな大金……」
「あら、誰も一括で払えなんて言っていないじゃない。月10万ずつ…10ヵ月払いでね」
サターニャ「………っ!」
サターニャ(無理よ、最近は仕送りも減ってきているのに…!ただでさえ、ここの会費で毎月…)
「……お金に苦しんでいるのね」
サターニャ「……っ、そう、そうです。ちょっとこれ以上は……」
「ないなら作ればいいじゃない」
サターニャ「……え?」
「あなたみたいな高校生にもいいバイトはあるわ。私たちの会の系列の喫茶店なんだけどね…」
サターニャ「わ、わかったわ!そこで働く!そして、これを買うわ!」
「そうそう……それでいいのよ」
「そう。今まで大成してきた人たちは、みんなこれを買って身に付けていたの」
サターニャ「で、でも、100万円なんて、そんな大金……」
「あら、誰も一括で払えなんて言っていないじゃない。月10万ずつ…10ヵ月払いでね」
サターニャ「………っ!」
サターニャ(無理よ、最近は仕送りも減ってきているのに…!ただでさえ、ここの会費で毎月…)
「……お金に苦しんでいるのね」
サターニャ「……っ、そう、そうです。ちょっとこれ以上は……」
「ないなら作ればいいじゃない」
サターニャ「……え?」
「あなたみたいな高校生にもいいバイトはあるわ。私たちの会の系列の喫茶店なんだけどね…」
サターニャ「わ、わかったわ!そこで働く!そして、これを買うわ!」
「そうそう……それでいいのよ」
32: 2017/03/26(日) 12:04:43.270 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「サターニャさん!」
サターニャ「……何よ、ラフィエル」
ラフィ「…どうしたんですか?だいぶお疲れのようですね」
サターニャ「ちょっとね……」
サターニャ(バイト一つだけじゃ全然足りなかったから…もっとたくさん仕事を紹介してもらった。これも、全て私が大悪魔として大成するため…)
ラフィ「ところでサターニャさん、こんなものがあるんですけど…」
サターニャ「……何これ。映画のチケット?」
ラフィ「今度の休み、一緒に行きませんか?」
ラフィ(うふふっ、思えば、こんなふうにサターニャさんを誘うのは初めてですね…)
サターニャ「………ごめん、バイトあるから」
ラフィ「えっ……バイト始めたんですか?」
サターニャ「うん。…ちょっと欲しいものがあってね」
ラフィ「そ、そうですか……」
サターニャ「……何よ、ラフィエル」
ラフィ「…どうしたんですか?だいぶお疲れのようですね」
サターニャ「ちょっとね……」
サターニャ(バイト一つだけじゃ全然足りなかったから…もっとたくさん仕事を紹介してもらった。これも、全て私が大悪魔として大成するため…)
ラフィ「ところでサターニャさん、こんなものがあるんですけど…」
サターニャ「……何これ。映画のチケット?」
ラフィ「今度の休み、一緒に行きませんか?」
ラフィ(うふふっ、思えば、こんなふうにサターニャさんを誘うのは初めてですね…)
サターニャ「………ごめん、バイトあるから」
ラフィ「えっ……バイト始めたんですか?」
サターニャ「うん。…ちょっと欲しいものがあってね」
ラフィ「そ、そうですか……」
34: 2017/03/26(日) 12:14:39.966 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ(そういえば最近サターニャさんの行動をよく掴めません…)
ラフィ(ここ数日は天界へ提出するレポートの作成に忙しく、サターニャさんのストーキングもしてませんでしたから…)
ラフィ(まぁ、そういった行いももうやめようとは思っているんですが……)
ラフィ(……バイト、ですか。今のサターニャさんはとても疲れています。一度、確認しに行ってみた方がいいですかね)
ラフィ「もしそのバイト先が、サターニャさんを苦しめているのだとすれば……その時は」
ラフィ「……待っていてください、サターニャさん」
ラフィ(ここ数日は天界へ提出するレポートの作成に忙しく、サターニャさんのストーキングもしてませんでしたから…)
ラフィ(まぁ、そういった行いももうやめようとは思っているんですが……)
ラフィ(……バイト、ですか。今のサターニャさんはとても疲れています。一度、確認しに行ってみた方がいいですかね)
ラフィ「もしそのバイト先が、サターニャさんを苦しめているのだとすれば……その時は」
ラフィ「……待っていてください、サターニャさん」
37: 2017/03/26(日) 12:50:43.949 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「………はぁ、はぁ」
「どうしたの?胡桃沢さん、とても疲れているのね」
サターニャ「ちょっと……バイトが」
「そう……それは大変ね。胡桃沢さん頑張っているし、少しお給金をあげてもらえるよう、掛け合ってみるわ」
サターニャ「!?ほ、ほんとう……!?」
サターニャ「あっ、ありがとうっ……!本当に、あなたたちがいてくれて良かった…!」
サターニャ(はぁっ、なんていい人たちなの…!一生付いていくわ…!)
「……うふふ、いいのよ~」
「どうしたの?胡桃沢さん、とても疲れているのね」
サターニャ「ちょっと……バイトが」
「そう……それは大変ね。胡桃沢さん頑張っているし、少しお給金をあげてもらえるよう、掛け合ってみるわ」
サターニャ「!?ほ、ほんとう……!?」
サターニャ「あっ、ありがとうっ……!本当に、あなたたちがいてくれて良かった…!」
サターニャ(はぁっ、なんていい人たちなの…!一生付いていくわ…!)
「……うふふ、いいのよ~」
38: 2017/03/26(日) 12:54:23.090 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「……ここは、どこ?」
ラフィ「久々にサターニャさんの後を付けてみたら……古ぼけたビルに辿り着きました…」
ラフィ「ここがサターニャさんの職場…?」
ラフィ「とりあえず入ってみますか」
ラフィ「久々にサターニャさんの後を付けてみたら……古ぼけたビルに辿り着きました…」
ラフィ「ここがサターニャさんの職場…?」
ラフィ「とりあえず入ってみますか」
40: 2017/03/26(日) 13:00:01.422 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「『互本会』……?なんでしょう、何かのサークルでしょうか…」
ウイーン
受付「いらっしゃいませ。会員証をお願いします」
ラフィ「えっ、会員証?それが必要なんですか?」
受付「?はい。この先は、会員しか入ることが許されていません」
ラフィ「……ふむ、そうですか」
ラフィ「あの、こちらに胡桃沢=サタニキア=マクドウェルさんは…」
受付「胡桃沢さん?ああ、彼女はここの会員ですよ。彼女に何か用事でも?」
ラフィ「…………っ」
ラフィ(……待って、ください)
ラフィ(嫌な考えは、頭から捨て去りましょう。そんなわけないじゃないですか、確かにサターニャさんは少し頭の出来が弱くて、流されやすい性格をしていますが……)
ラフィ「……私、彼女に誘われてここに来たんですが……」
受付「ああ、体験の方ですか?体験許可証はお持ちですか?」
ラフィ「すみません……忘れてしまって」
受付「そうですか。それなら残念ですが」
ラフィ「次は持ってきますので、入れてくれませんか?」ニコッ
ウイーン
受付「いらっしゃいませ。会員証をお願いします」
ラフィ「えっ、会員証?それが必要なんですか?」
受付「?はい。この先は、会員しか入ることが許されていません」
ラフィ「……ふむ、そうですか」
ラフィ「あの、こちらに胡桃沢=サタニキア=マクドウェルさんは…」
受付「胡桃沢さん?ああ、彼女はここの会員ですよ。彼女に何か用事でも?」
ラフィ「…………っ」
ラフィ(……待って、ください)
ラフィ(嫌な考えは、頭から捨て去りましょう。そんなわけないじゃないですか、確かにサターニャさんは少し頭の出来が弱くて、流されやすい性格をしていますが……)
ラフィ「……私、彼女に誘われてここに来たんですが……」
受付「ああ、体験の方ですか?体験許可証はお持ちですか?」
ラフィ「すみません……忘れてしまって」
受付「そうですか。それなら残念ですが」
ラフィ「次は持ってきますので、入れてくれませんか?」ニコッ
41: 2017/03/26(日) 13:03:19.933 ID:9reN3aAx0.net
受付「………!?」
受付「……ぁ、は、はい。わかりました」
受付「中へどうぞ……」
ラフィ「ご協力、感謝します」ニコリ
ラフィ(あまり天使を舐めないでくださいね)
ラフィ(……バレたら大目玉ですね。しかし仕方ありません、サターニャさんの無事を確認しなければ……)
ザワザワ……
ラフィ「……?あちらの部屋から何か声が聞こえてきますね。行ってみましょう」
ラフィ「ちょっと扉の隙間から覗くだけ…」
ラフィ「さて、サターニャさんは居ますかね…」
受付「……ぁ、は、はい。わかりました」
受付「中へどうぞ……」
ラフィ「ご協力、感謝します」ニコリ
ラフィ(あまり天使を舐めないでくださいね)
ラフィ(……バレたら大目玉ですね。しかし仕方ありません、サターニャさんの無事を確認しなければ……)
ザワザワ……
ラフィ「……?あちらの部屋から何か声が聞こえてきますね。行ってみましょう」
ラフィ「ちょっと扉の隙間から覗くだけ…」
ラフィ「さて、サターニャさんは居ますかね…」
42: 2017/03/26(日) 13:11:26.701 ID:9reN3aAx0.net
「はいッ!!『互本会』心得その63ンンンッ!!」
「「「神はいつでもあなたを見守っている!!そのことを忘れるなかれ!!」」」
「はいッ!!『互本会』心得その64ンンンッ!!」
「「「今の出費は未来への投資!!金はすべて己の研鑽につぎ込むべし!!」」」
「はいッ!!『互本会』心得その65ォォォッ!!」
「「「人の幸せは自分の幸せ!!我らの教えを、世界に知らしめるべし!!」」」
ラフィ「」
ラフィ「……な」
ラフィ「なん、ですか、これは」
「「「神はいつでもあなたを見守っている!!そのことを忘れるなかれ!!」」」
「はいッ!!『互本会』心得その64ンンンッ!!」
「「「今の出費は未来への投資!!金はすべて己の研鑽につぎ込むべし!!」」」
「はいッ!!『互本会』心得その65ォォォッ!!」
「「「人の幸せは自分の幸せ!!我らの教えを、世界に知らしめるべし!!」」」
ラフィ「」
ラフィ「……な」
ラフィ「なん、ですか、これは」
43: 2017/03/26(日) 13:15:31.358 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「信心なくして大成なし!!自分を、神を、そして仲間を信じるべし!!」
ラフィ「……さ、サターニャさん、何を」
ラフィ「何をしているんですかっ!!サターニャさんっ!!」ダンッ!!
サッ(一斉にこちらを振り向く)
ラフィ「あっ……」
「……あなたは、何ですか?」
ラフィ「……っと、その、……ちが、」
サターニャ「………ラフィエル?」
ラフィ「さ、サターニャさん……」
ラフィ(そ、そうです、私は!)
ラフィ「サターニャさん!こんなところ早く帰りましょう!おかしいですよ!」
サターニャ「……はぁ?」
ラフィ「っ……!」
ラフィ「……さ、サターニャさん、何を」
ラフィ「何をしているんですかっ!!サターニャさんっ!!」ダンッ!!
サッ(一斉にこちらを振り向く)
ラフィ「あっ……」
「……あなたは、何ですか?」
ラフィ「……っと、その、……ちが、」
サターニャ「………ラフィエル?」
ラフィ「さ、サターニャさん……」
ラフィ(そ、そうです、私は!)
ラフィ「サターニャさん!こんなところ早く帰りましょう!おかしいですよ!」
サターニャ「……はぁ?」
ラフィ「っ……!」
45: 2017/03/26(日) 13:22:03.950 ID:9reN3aAx0.net
サターニャ「……さすがの私でも、今の言葉は見過ごせないわね……」
ラフィ「さ、サターニャさん?どうしたんですか?…ほら、帰りましょうよ!こんなことはすっぱりとやめて、前のサターニャさんに…」
サターニャ「勝手に1人で押しかけてきて……私たちの心得復唱に邪魔を入れて……」
サターニャ「中島様の作ったこの会を、否定するような発言をするなんて……」
ラフィ「………??」
ラフィ「なにを、あなたは……」
「胡桃沢さん、その辺でいいですよ」
サターニャ「ですが」
「あなたがどなたかは存じませんが……我々はこの会に救われているのです」
「そこの胡桃沢さんも……どうしようもない悩みを、中島様に救っていただきました」
ラフィ「そ、そんな……嘘です」
サターニャ「本当よ」
ラフィ「………」
「いいですか。あなたの行いは許しましょう。ですが、これ以上胡桃沢さんに、私たちに、関わるのは金輪際やめていただきたい」
サターニャ「……そう。アンタみたいな世俗に塗れた連中が、私たちにとって一番の敵なのよ」
ラフィ「…………」
ラフィ「さ、サターニャさん?どうしたんですか?…ほら、帰りましょうよ!こんなことはすっぱりとやめて、前のサターニャさんに…」
サターニャ「勝手に1人で押しかけてきて……私たちの心得復唱に邪魔を入れて……」
サターニャ「中島様の作ったこの会を、否定するような発言をするなんて……」
ラフィ「………??」
ラフィ「なにを、あなたは……」
「胡桃沢さん、その辺でいいですよ」
サターニャ「ですが」
「あなたがどなたかは存じませんが……我々はこの会に救われているのです」
「そこの胡桃沢さんも……どうしようもない悩みを、中島様に救っていただきました」
ラフィ「そ、そんな……嘘です」
サターニャ「本当よ」
ラフィ「………」
「いいですか。あなたの行いは許しましょう。ですが、これ以上胡桃沢さんに、私たちに、関わるのは金輪際やめていただきたい」
サターニャ「……そう。アンタみたいな世俗に塗れた連中が、私たちにとって一番の敵なのよ」
ラフィ「…………」
47: 2017/03/26(日) 13:30:57.312 ID:9reN3aAx0.net
シュン
「………!?」
「き、消えた??」
「な、なんてこと……!?」
サターニャ(………)
サターニャ(……ふんだ、知らないわ、あんな奴)
サターニャ(私にはここがあるもの)
サターニャ(………ふん)
「………!?」
「き、消えた??」
「な、なんてこと……!?」
サターニャ(………)
サターニャ(……ふんだ、知らないわ、あんな奴)
サターニャ(私にはここがあるもの)
サターニャ(………ふん)
48: 2017/03/26(日) 13:38:57.544 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「……まさか、サターニャさんがあんなことになっていただなんて」
ラフィ「全く気付きませんでした……」
ラフィ「……相談、した方がいいですよね」
ラフィ「でも……」
ラフィ(……あんな風にサターニャさんに拒絶されたのは初めてです)
ラフィ(胸が痛い……)ギュウ
ラフィ(心が折れそうです……)
ラフィ「……ですが、サターニャさんはもっと辛いんです。だからこそ、あんなものにハマってしまった……」
『その原因って、貴女なんじゃないですか?』
ラフィ「全く気付きませんでした……」
ラフィ「……相談、した方がいいですよね」
ラフィ「でも……」
ラフィ(……あんな風にサターニャさんに拒絶されたのは初めてです)
ラフィ(胸が痛い……)ギュウ
ラフィ(心が折れそうです……)
ラフィ「……ですが、サターニャさんはもっと辛いんです。だからこそ、あんなものにハマってしまった……」
『その原因って、貴女なんじゃないですか?』
49: 2017/03/26(日) 13:43:59.931 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「え……?」
『貴女、いい気になってサターニャさんを虐めていましたよね』
ラフィ「あ、あれは…少しからかっていただけで…!」
『貴女にとってはそうでも、サターニャさんにとってはそうじゃなかったかもしれませんよ?』
ラフィ「……っ!」
『表面では元気そうに振舞っていましたが、貴女の"導き"によるストレスは、サターニャさんの心に溜まっていた…』
『そして、そこをあの中島という下賎な人間に付け込まれてしまったんです』
ラフィ「……そんな、そうだとしたら」
『そう。…これは、あなたの自業自得なんですよ~?』
ラフィ「………」
『貴女のその軽率な行いが、サターニャさんを、私たちの関係を、壊してしまったんです』
ラフィ「……………」
『貴女、いい気になってサターニャさんを虐めていましたよね』
ラフィ「あ、あれは…少しからかっていただけで…!」
『貴女にとってはそうでも、サターニャさんにとってはそうじゃなかったかもしれませんよ?』
ラフィ「……っ!」
『表面では元気そうに振舞っていましたが、貴女の"導き"によるストレスは、サターニャさんの心に溜まっていた…』
『そして、そこをあの中島という下賎な人間に付け込まれてしまったんです』
ラフィ「……そんな、そうだとしたら」
『そう。…これは、あなたの自業自得なんですよ~?』
ラフィ「………」
『貴女のその軽率な行いが、サターニャさんを、私たちの関係を、壊してしまったんです』
ラフィ「……………」
50: 2017/03/26(日) 13:46:08.447 ID:9reN3aAx0.net
ヴィーネ「……最近、ラフィの奴も元気ないわね」
ガヴ「そうだな…」
ヴィーネ「さすがに心配になってきた?」
ガヴ「……まぁ、さすがにな」
ヴィーネ「サターニャも、最近みるみるやつれて行って……」
ガヴ「ちょっと、サターニャと話をしてみる」
ガヴ「そうだな…」
ヴィーネ「さすがに心配になってきた?」
ガヴ「……まぁ、さすがにな」
ヴィーネ「サターニャも、最近みるみるやつれて行って……」
ガヴ「ちょっと、サターニャと話をしてみる」
51: 2017/03/26(日) 13:48:54.571 ID:9reN3aAx0.net
ガヴ「おい、サターニャ」
サターニャ「………」
ガヴ「……サターニャ?」
サターニャ「……何よぉ!!うるさいわねぇ!」
ガヴ「……!?さ、サターニャ?」
サターニャ「放っておいてよぉ……!もうどうだっていいの……!私はっ……大悪魔になるんだからぁ……!」
ヴィーネ「さ、サターニャ!ちょっと、しっかりして!」
ガヴ「さすがに見過ごせない…!おい、何があったのか話してもらうからな!!」
サターニャ「………」
ガヴ「……サターニャ?」
サターニャ「……何よぉ!!うるさいわねぇ!」
ガヴ「……!?さ、サターニャ?」
サターニャ「放っておいてよぉ……!もうどうだっていいの……!私はっ……大悪魔になるんだからぁ……!」
ヴィーネ「さ、サターニャ!ちょっと、しっかりして!」
ガヴ「さすがに見過ごせない…!おい、何があったのか話してもらうからな!!」
54: 2017/03/26(日) 13:59:28.200 ID:9reN3aAx0.net
ガヴ「……はぁ、それでそんな宗教にのめり込んじまったってのか?」
サターニャ「……うん。でも、ラフィエルに酷いこと言っちゃってから、段々ラフィエルのことが頭から離れなくなって…」
サターニャ「それで……気付いたら、なんで私こんなことしてるんだろう、って、思って」
サターニャ「けど、今までつぎ込んできたお金とか、苦労とか、全部無駄になっちゃう気がして、そんな気持ちわすれちゃおうとしてたんだけど……」
サターニャ「やっぱり、無理……」
ヴィーネ「……サターニャ。辛かったのね」
ガヴ「……はぁ、しょうがないな。付き合ってやるから、ほら、来い」
サターニャ「………?」
ガヴ「ラフィに謝りに行くぞ」
サターニャ「……うん」
サターニャ「……うん。でも、ラフィエルに酷いこと言っちゃってから、段々ラフィエルのことが頭から離れなくなって…」
サターニャ「それで……気付いたら、なんで私こんなことしてるんだろう、って、思って」
サターニャ「けど、今までつぎ込んできたお金とか、苦労とか、全部無駄になっちゃう気がして、そんな気持ちわすれちゃおうとしてたんだけど……」
サターニャ「やっぱり、無理……」
ヴィーネ「……サターニャ。辛かったのね」
ガヴ「……はぁ、しょうがないな。付き合ってやるから、ほら、来い」
サターニャ「………?」
ガヴ「ラフィに謝りに行くぞ」
サターニャ「……うん」
55: 2017/03/26(日) 14:04:16.728 ID:9reN3aAx0.net
ラフィ「………サターニャさんから」
ラフィ「『話したいことが、謝りたいことがあるの』……ですか」
ラフィ「んー……どうしましょ」
「あっ、白羽さん?祈祷の時間ですよ」
ラフィ「あ、はい。今行きます」
ラフィ(正直サターニャさんのことなんてもうどうでもいいんですよね。今の私には、あの時傷心の私を救ってくださった教祖様への信仰心しかありません)
「さっ、今日も教祖様に祈りを捧げましょう」
ラフィ「……はい///」
ラフィ(返信は……いいですね。もう私には関係の無いことです)
終わり
ラフィ「『話したいことが、謝りたいことがあるの』……ですか」
ラフィ「んー……どうしましょ」
「あっ、白羽さん?祈祷の時間ですよ」
ラフィ「あ、はい。今行きます」
ラフィ(正直サターニャさんのことなんてもうどうでもいいんですよね。今の私には、あの時傷心の私を救ってくださった教祖様への信仰心しかありません)
「さっ、今日も教祖様に祈りを捧げましょう」
ラフィ「……はい///」
ラフィ(返信は……いいですね。もう私には関係の無いことです)
終わり
56: 2017/03/26(日) 14:05:20.887 ID:E/mIUYkop.net
悲しいなあ
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