1:◆RfwyoP3XQY   2013/03/09(土) 00:40:40.10 ID:RBAtc31P0
古典シリーズ

モバマス塩見周子のSSです。
P「はい。では、そのようにしておきます。ありがとうございます。はい。失礼します」

ちひろ「どこからの電話だったんですか?」

P「ちょっと京都の方の放送局からでオファーがありまして」

ちひろ「京都ですかー。いいですね。私も行っていいですか?」

P「こっちのお仕事はどうするんですか?」

ちひろ「えー、電話を転送出来るようにすれば平気ですよっ」

P「ま。無理だと思いますけどね。社長が認めてくれるわけないでしょうに……」

楓「京都ですか…いいですね」

P「あ、楓さんと菜々さんは呼ばれてるからな」

菜々「なっ、ナナもですか!?」

P「うん。なんか気に入られてるみたいだぞ」

菜々「これもウサミン星の力のおかげですね」

P「ウサミン星って凄いんだな。いやいや、菜々の努力のおかげだろ」

菜々「い、いえ、ナナなんてまだまだですよ…」

2: 2013/03/09(土) 00:41:47.21 ID:RBAtc31P0
楓「それで、私達二人だけですか…?」

P「そうだなーとりあえず、呼ばれたのは二人だけだってさ。何でも京都の街の地酒とか食事とかの特集らしいですよ」

楓「お酒ですか。いいですね。酒だけに避けられないです」

菜々「お酒…って。ナナ十七歳ですから飲めないですよ?」

P「多分食事の方で期待してるんじゃないんですかね」

菜々「そ、そうですよねっ!あはははは」

P「それで、申し訳ないんだけど、二人は同じ部屋でいいですか?」

楓「別に構いませんけど」

菜々「ナナもいいですよー」

P「えぇ、それでちひ――」

ちひろ「えぇ、社長お願いがあるんですけどねぇ」

P(本当に掛け合ってる……)

3: 2013/03/09(土) 00:43:50.07 ID:RBAtc31P0
ちひろ「ちょっと有給を消化したい気分なんですよー。え?期間ですか?そうですねぇ…三日位ですかねぇ」

P(俺達にぴったり合わせてる)

ちひろ「え?流石にそんなには無理ですか?えー、そうですかー残念だなぁ…」

菜々(全く残念そうに見えないんですけど)

ちひろ「そう言えば、私とプロデューサーさんの勤務時間ってご存知ですか?ご存知ないかもしれませんけど、労務を私が管理してるんですよねぇ。当然毎日、深夜帰りだと言う記録もバッチリ残ってるんですよねぇ…。あら?これ持って労基に行きたくなってきちゃいました」

P(社長を脅してる!?)

ちひろ「どうされました社長…?あ、もしかして、私のお願い忘れちゃいましたか?有給が三日間欲しいんですよー。え?いいんですか?ありがとうございますー!これからも仲良くしましょうね社長さんっ」カチャン

ちひろ「プロデューサーさん、私、有給が取れましたっ!ってなんて顔してるんですか」

P「い、いえ。それはおめでとうございます。でも、撮影の邪魔をしない為に俺とかといなきゃいけないですよ?」

ちひろ「えぇ、そこら辺は弁えてますよ」ニコニコ

菜々「ナナは大人の怖さを初めて知りました…」

P「あ、そう言えば菜々さん。ちひろさん知ってますよ」ボソッ

菜々「な、何をですかっ!?ウサミン星から来たナナは永遠の十七歳ですって!」

楓「とりあえず、事務員さんも来るんですね。Pさん。ここで一つ問題が発生しました。事件です」

4: 2013/03/09(土) 00:46:47.26 ID:RBAtc31P0
P「ん?なんですか?」

楓「私達の部屋三人とPさんの部屋一人だとバランスが悪いです。かと言って誰かとPさんが一緒に寝ると言うのも……」

ちひろ「私は、別に寝ても構いませんよ」ニコニコ

P「俺がダメです。楓さんお願い出来ませんか?」

ちひろ「ふふ冗談ですよ。構いませんから」

P「それでお願いします。それじゃ、とりあえず今日は解散な。明日の集合時間に遅れないようにな」

楓「はい。それでは」

菜々「ナナもウサミン星からの必要なものを取り寄せるので急いで帰りますねー」バタンッ

ちひろ「ふっふふーん。旅行なんていつぶりだろうなぁ…」ワクワク

P「あの、遊びじゃないんですけど…」

ちひろ「私は有給を使ってるんで遊びですよー。勿論邪魔はしないですけどね」

P「まぁ、ちひろさんも働き詰めですからね。存分に羽を伸ばしてくださいね」

ちひろ「プロデューサーさんもここ行きませんかー♪」

P(こんなに笑顔なの初めて見た…)

6: 2013/03/09(土) 00:48:21.21 ID:RBAtc31P0
P宅

P「さて、持ってくものは着替えと、髭剃りと……」

ピリリリリ

P「お、電話」

P「はい。Pですが」

美嘉『や、夜分にしつ――』

P「あぁ、美嘉か。どうした?」

美嘉『あ、いやね。ちょっと聞きたいことがあって…』

P「ん?どうした?」

美嘉『あの、えーとその、へ、返事をもら…やっぱいい!ごめん切るねっ!』ガチャ

ツーツー
P「返事返事…あぁ…」

P「いつか。ちゃんと返事をしなきゃな」

7: 2013/03/09(土) 00:50:07.49 ID:RBAtc31P0
美嘉の部屋

美嘉「れ、冷静になって考えると、電話は嫌だって言ったのあたしなのに…」

美嘉「マジでミスッたなぁ…」

美嘉(でも、最近知らない内に女の子が増えてたし…、アピールしておかないとっ!)

美嘉「けどどんな風にしようかなぁ…プロデューサー、京都に仕事で行っちゃうし…。アタシも仕事だから抜けられないし」

美嘉「こういう時は電話しよっ――」

8: 2013/03/09(土) 00:52:10.48 ID:RBAtc31P0
翌日
P「よーし、三人共いますね。それじゃ行きましょうか」

菜々「はいっ。ナナ新幹線初めてなんですよー」

菜々(さりげなくPさんの横をゲット…!)グッ

P「意外だな。ウサミン星は電車で一時間なのに」

菜々「ぐ…新幹線なんて高いんですよっ!」

ちひろ「ふんふんふーん♪」

楓「事務員さん元気ですね…」

ちひろ「えぇ、久々に休みを頂けたんで心が晴れやかなんですよ」

楓「また、一緒にお酒飲みましょうね」

ちひろ「えぇ。構いませんよ」

楓「いつでも乙女ですもんねー」

ちひろ「なっ、ぷ、プロデューサーさん!高垣さんに言ったんですかっ!?」

P「いえ、あの時、三人で飲んでたじゃないですか。朝、楓さんの家にいたでしょう?」

ちひろ「あ、そう言えば、そうでしたね…」

9: 2013/03/09(土) 00:55:13.29 ID:RBAtc31P0
P「大丈夫ですよ。女の子はいつでも乙女だもんな。ね、菜々さん」

菜々「えっ、そりゃ、まぁはい。そうですけど」カァァ

菜々(今ここで言わなくても…)

ちひろ「そう言えば、菜々さんは一緒に飲まれますか?」

菜々「えー、ナナ十七歳だから飲めないですって」

ちひろ「あ、そうでしたね。だったら私と高垣さんでプロデューサーさんの部屋で飲むんでゆっくりお休みください」ニコッ

P「俺もですか?」

ちひろ「だって、菜々さんが寝るのを邪魔するのは不味いでしょう?」

P「それだったら飲まなくても…」

楓「酒は避けられないんですよ」

P「それ好きですね。まぁ、分かりました。それなら――ん?」

10: 2013/03/09(土) 00:59:16.63 ID:RBAtc31P0
菜々「」ウルウル

P「な、菜々さんどうかしたんですか?」

菜々「んー!」クイクイ

P「はい?」

菜々「な、ナナも飲んで良いですかね?多分ここの人たちは知ってるんですよね?」ボソボソ

P「まぁ、永遠の十七歳だってことは」

菜々「ちょ、声が大きいですって…!いいですよね?」

P「まぁ、多分いいんじゃないでしょうか」

P(これだけ、キャラを練ってるんだから、俺達以外にはボロは出さないだろうし…)

菜々「あ、楓さん。ナナも飲みまーす」

楓「分かりました」

菜々「ウサミン星的にはお酒は十七歳から飲めるんですよー。自己責任ですけど。だから皆でPさんの部屋でお酒飲みましょうねー」

P「翌日に響くような飲み方だけは勘弁してくださいよ。特に二人は」

11: 2013/03/09(土) 01:01:07.22 ID:RBAtc31P0
ちひろ「わ、私はいいんですか?」

P「最悪、看病してあげますよ。仕事で来てないんですから」

ちひろ「…飲みすぎちゃおっかな」ボソッ

P「聞こえてますからね」

ちひろ「わっ、なに聞いてんですかーっ」カァァ

14: 2013/03/09(土) 01:02:47.90 ID:RBAtc31P0
京都
P「さて、とりあえず、テレビ局の人と打ち合わせしなきゃ、いけないからついて来て下さい」

P「あ、ちひろさん。お土産は帰る時にお願いしますね」

ちひろ「ま、まだちらって見ただけじゃないですか」

楓「涼しいですね…」

菜々「と言うか寒いです」

P「菜々さんが薄着なんですよ」

16: 2013/03/09(土) 01:04:39.99 ID:RBAtc31P0

P「それじゃ、流れはこれこれということで。明日の朝から晩までということでよろしいですかね?」

ディレクター「はい。それじゃそういうことで。あー、でも。明日天気悪いかもしれないから夜だけでも撮りませんか?」

P「夜ですか?」

ディレクター「いや、無理にとは言わないんですけど、こっちとしてもアイドルさんに来て頂いてるんで綺麗に撮りたいんですよ。チェックインして荷物を置いた後、五時過ぎからで構わないんで、どうですか?」

P「なるほど。うちのアイドル次第ですね?」

楓「問題ないです」

楓(仕事してる時の顔カッコいいなぁ…)

菜々「ナナもいいですよーっ」

菜々(普段の笑顔じゃない真面目な顔もいいですねー)

17: 2013/03/09(土) 01:07:04.31 ID:RBAtc31P0
P「分かりました。それでは、五時頃から撮影でよろしいでしょうか?」

ディレクター「えぇ。すみませんね。わざわざ無理言ってしまって」

P「いえいえ。こちらとしても綺麗なアイドルが最高の状態で写る方がいいですからね」

楓 菜々(綺麗って…)ポッ

P「それじゃ、五時に――でよろしいですか?」

ディレクター「えぇ。なんなら車回しましょうか?」

P「え?そんなお気遣いいただかなくても…」

ディレクター「いや、これくらいやらせて貰いますよ。当日に変更した詫びです」

P「そういうことでしたらお願いします」

18: 2013/03/09(土) 01:10:27.40 ID:RBAtc31P0
旅館
P「結構いい旅館だな」

楓「とりあえず、荷物置いてすぐ撮影に行くんですね」

菜々「まぁ、働いた後の方がお酒もきっとおいしいはずです」

P「菜々さん。とりあえず、公共の場でその発言は慎んで下さい」

菜々「あ、そうですね。すみません。……ナナはウサミン星から来た十七歳だよっ!」

P(この切り替えの速さはやっぱりプロだな…)

ちひろ「あ、私達の部屋と隣に出来ましたんで荷物をちゃっちゃと運んじゃいましょう」

P「あ、ちひろさんすみません」

ちひろ「いいですって。それより、早く行きましょ」

19: 2013/03/09(土) 01:14:12.23 ID:RBAtc31P0
――

撮影中

菜々「わぁっ、何ですかーこれ? あ、美味しー!」

楓「あ、ホントだ美味しい」ニコッ


ちひろ「順調ですね」

P「まぁ、元々問題ないと思ってましたけどね」

P「さて、暫く時間が空きますけどちょっとどこか行かれますか?」

ちひろ「え、いや、いいですよ。そんなに気を遣わなくて。それに誰か見てなきゃいけないんですから、プロデューサーさん一人でどうぞ」

P「でも…」

ちひろ「偶には休まないと本当に氏んじゃいますよ?労務管理してるの私なんですからどのくらい仕事してるか分かってるんですからね」

P「ちひろさんって意外と優しいんですね」

ちひろ「意外とは余計ですよ…」シュン

P「あ、いえ、その…それじゃ行ってきますね」

20: 2013/03/09(土) 01:14:54.35 ID:RBAtc31P0
ちひろ「はーい」

ちひろ(ここで、誘われた時に付いて行けちゃえば色々楽なんだろうけど、私には無理ですね…)

ちひろ「ただでさえ、他の人より長い間一緒にいるのにこれ以上は何かありそうで怖いです。バチが当たりそうですしね」ハハ

23: 2013/03/09(土) 01:16:53.49 ID:RBAtc31P0
P「ちひろさんはああ言ってくれたが、正直何をしようか…」

P「ま。街並みでも見ておくか…」

P(修学旅行以来かぁ…木刀買って親に怒られたっけ…)

?「あんたって子はっ!」

??「煩いっ!」ダッ

P「え?」

??「えっ…?」

P「おわっ!」ガシッ

P(危なかった。いきなり出てこられたから焦った…)

??「あ、すみません。それじゃ」ダッ

P「あ…」

P(行っちゃった…綺麗な子だったな)

P(てか、何があったんだ…?)ヒョイ

24: 2013/03/09(土) 01:20:07.15 ID:RBAtc31P0
?「あ、大丈夫ですか?ウチの娘が迷惑を…」ペコッ

P「い、いえ、平気ですけど。何かあったんですか?」

?「え、まぁちょっと。それより、どうですか?お土産には生八つ橋とかどうです?試食もありますよ?」

P「え、いや、ちょっと…」

?「あ、周子の詫びってことで大分安くしておくからさ。どう?」

P「え、そ、それじゃあお願いします」

――

P(結局かなり安い値段で買えた。値札を見ながら計算してみたが、定価だとかなりいい値段のはずだ)

P「甘いものって酒のつまみになるのかな…?」

P(あ、そろそろ戻らないと)

27: 2013/03/09(土) 01:22:08.66 ID:RBAtc31P0
P「ちひろさーん」

ちひろ「あ、プロデューサーさんって、なんで人にはお土産を買うなって言っておきながら自分はきっちりキープしてるんですか」ジトー

P「い、いや、なに言ってるですか。これはつまみですよ。つまみ。皆が食べられるように買ってきたんですって」

楓「その割には随分と甘そうなものばかりですね?」

菜々「ホントですね。あれですかPさんもしかして、押し売りに弱かったりするんですかー?」

P「い、いやぁ、そんなことは。それより、外は冷えるんで帰りましょう」

楓「そうですね」

28: 2013/03/09(土) 01:25:43.16 ID:RBAtc31P0
――

P「そういえば、なんか、ここ温泉があるらしいですよ」

楓「いいですねぇ。温泉、日本酒…」

P「お酒の持ち込みは禁止です」

楓「あう…」シュン

P「ま。それじゃ。俺の部屋で飲むのは温泉出てからってことで」

ちひろ「はーい。実はもうお酒は買ってきて冷蔵庫で冷やしてあるんですよー」

P「準備いいですねぇ」

ちひろ「伊達に事務員やってませんから」ドヤァ

29: 2013/03/09(土) 01:28:12.76 ID:RBAtc31P0
――

ちひろ「私、知り合いと旅行行くの初めてなんですよー」

P(やっぱりこうなったか…)

菜々「ナナも初めてですよー。ウサミン星は行く所が少ないんですよー」

P「菜々さん大丈夫ですか?」

菜々「勿論平気ですよ。マイアミの川口並に大丈夫です」

P(年齢的には知ってても平気なのかな…)

楓「うふふ。菜々さんが酔っぱらっているのを見るとなんだかいけないことをしている感じですね」

ちひろ「警察呼びますかっ?」

P「やめなさい」

ちひろ「あうっ。叩かなくてもいいじゃないですかー。というか、準備したんだから優しく接してくださいよー」ペシペシ

P「はいはい。流石ちひろさんですね。俺はちひろさんがいなきゃダメですよ」

P(流石にあの仕事を一人で捌くなんて無理だ…)

ちひろ「今の言葉、素面の時に聴きたかったです…」

30: 2013/03/09(土) 01:30:05.90 ID:RBAtc31P0
菜々「Pさーん。菜々もお仕事頑張ってるんですから何か言って下さいよー」

P「今度ウサミン星連れていってくれ」

菜々「えっ…、は、はいっ、喜んで!」

楓(ウサミン星ってどこなんだろう…。とりあえず、お酒飲もうっと…。甘いのも意外に合いますね…)トクトク

32: 2013/03/09(土) 01:32:08.86 ID:RBAtc31P0
――

P「そして、こうなることは読めていた」

ちひろ「んにゃ…」スー

菜々「くぅ…」スー

P「楓さん。少し手伝って貰っていいですか?」

楓「はい。それじゃ、よいしょっ」

P(とりあえず、布団敷いてそこに寝かせたから風邪はひかないだろう)

P「俺も結構飲んだなぁ…少し頭がぼおっとする」

P(外を散歩でもして酔いを覚ますか)

P「あ、楓さん。俺、ちょっと外出て酔い冷ましてきます」

楓「はい。それじゃ、鍵閉めときますねー」

33: 2013/03/09(土) 01:33:16.88 ID:RBAtc31P0


P「ふう、コートを着てきて正解だったな」

P「あ、鍵閉めて…あぁ、楓さんがしてくれるんだっけな」

P(なんか変な気がするんだけど…頭が働かない。ま。いっか)

P(この時間に開いてる店なんてないから本当に静かだなぁ)

?「あ。この旅館に泊まってたんだ」

P「ん?」

P(あ、昼間の…。確か周子さんだっけかな)

周子「あ?もしかして覚えてない?あたしは覚えてるけど」

P「あ、えーと周子さんだっけ?」

周子「なんで名前知ってるの!?」

P(うわー警戒された)

周子「ま。大方お母さんにでも聞いたんだろうね…。さむっ」ブルッ

P(あれ?あの時の恰好と同じってことは…まさか家に帰ってないのか?あんな薄着じゃ風邪引くに決まってる)

34: 2013/03/09(土) 01:37:09.96 ID:RBAtc31P0
P「あ、俺のコート着る?」

周子「え?別にいいよ。そんなん悪いし」

P「いや、着せる。こんなんで風邪引くの馬鹿らしいしさ。ほらほら」

周子「え、あ…まぁ、なんていうかそのありがと…寒くないの?」

P「俺は全然平気だから」

P(そういや、コートの下は浴衣だったんだ…寒い…一気に酔いが冷めた)

P「あ、携帯だけ貰うな。え?もうこんな時間か。それ安物のコートだからあげるよ」

周子「え、いや、そんな…」

P「大丈夫大丈夫。お母さんにお代だって言っといてよ。それじゃあなー」

周子「行っちゃった……」

周子(意外に温かいなこれ…。ん?何か入ってる名刺?)

35: 2013/03/09(土) 01:39:26.11 ID:RBAtc31P0
旅館
P「あー、寒い寒い。あれ?鍵開いてる」

P(楓さん閉め忘れたな…)

P「あ、でも、布団は用意してくれてたみたいだ。それじゃ、おやすみなさい」

ピピピピピ

P「朝か…ん?」

P(なぜだろうか良い匂いがする)

楓「ん…」ゴロン

P(なんで、楓さんが俺の部屋で寝てるんだろう?)

36: 2013/03/09(土) 01:41:16.58 ID:RBAtc31P0
P「あーそういうことか。うん。理解した」

P(鍵閉めとくってそういうことか。結構楓さんも酔ってたんだ…)アハハ

菜々「Pさん。楓さん知りませんか」コンコン

P(マズイっ…!とりあえず、窓から逃げて昨日は部屋に入れなかった体を装うしか…)ガラッ

――

P(とりあえず、すぐ行ったら怪しまれるだろうし十分位雑誌を読んでと…)

P「なんでここには、新聞がまだ置いてないんだろう…。しょうがない。テレビでも点けるか」ポチッ

ナレーター『今日の百人一首は筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがは)恋(こひ)ぞつもりて 淵(ふち)となりぬる です』

ナレーター『これは、恋の歌と知られ、徐々に恋心が募るという歌で――』

P「帰ったら久々にやってみようかな…。お、そろそろいいかな」

37: 2013/03/09(土) 01:43:55.38 ID:RBAtc31P0
P「ん?どうした菜々?」

菜々「あれ?どうしてPさんが外にいるんですか?」

P「昨日飲み物買いに行ったら、楓さんが俺の部屋を自分の部屋と勘違いして鍵閉めて寝ちゃったんだよ。おかげで俺はロビーにいたわけ」

菜々「なるほど…お疲れ様です」

P「菜々さんは平気なんですか?」

菜々「えぇ、寝ればなんとか…ってこんな所でそんな話を振らないで下さい」

P「あ、そうそう。ウサミン星連れていってくれるの楽しみにしてますよ」

菜々「う、ウサミン星にですか?あはは。ま、許可が下りたらですよー」

P「あ、ところで、ちひろさんは?」

菜々「まだぐっすり寝てますよー。お仕事大変だったんですね」

P「まぁ。確かにちひろさんの仕事量は凄いもんな…」

楓「お二人ともおはようございます…」ガチャ

38: 2013/03/09(土) 01:45:35.21 ID:RBAtc31P0
カメラマン「それじゃー撮影行きまーす」

菜々「みんなー、こんにちは!ナナだよ。今ナナ達は京都に来てるんだ――」

P「二人共やっぱりプロだな。今朝が嘘みたいだ」

?「やっと見つけた…」グイッ

P「ん?」

周子「おはよう。風邪引いてない?」

P「おー、周子さんか。おはよう。よくここが分かったな」

周子「周子でいいよ。気持ち悪い。とりあえず、撮影してる所片っ端から探したよ。ほら、これ。返す」

P「あ、わざわざありがとな」

周子「別に。そういえば、あたしが昨日帰った時に男物のコートを着てたからお母さん驚いちゃってさ」

P「あー、確かにそこは気づかなかった」

周子「別にいいけど。って本当にプロデューサーなんだね」

P「昨日言ったっけ?」

周子「いや、名刺が入ってただけ。半信半疑だったけど」

39: 2013/03/09(土) 01:47:21.60 ID:RBAtc31P0
P「まぁ、正直信じられない職業だよなぁ…」

周子「悪い人じゃないってのは分かったけどさ。あ、そうそう。なんかお礼したいからさ、午後からどっか行かない?」

P「え?いや、俺撮影見てなきゃいけないんだけ――」

ヴーヴー

P「あ、ちょっと待って。はい。もしもしー」

ちひろ『あ、おはよう…ございます。朝日がこんなに高いのに布団の中って心地よいですね。癖になります…』

P「あ、やっと起きたんですね。おはようございます。それで、来られるんですか?」

ちひろ『えぇ、午後からはそっちに行きたいと思います』

P「そうですか。えーっと」チラッ

周子「ん?」

P「ちょっと午後抜けても平気ですか?」

ちひろ『抜けるって言っても確か、今日は昨日収録したからもう午後はほとんどないんじゃ…?』

P「あ、そう言えば、そうですね。分かりました。んじゃ、待ってまーす」プッ

P「と言うことだ。この撮影もそんなに掛からないみたいだからそれ終わってからでいいか?」

周子「ま。いいよ。次いでに一緒に見てていい?滅多に見れないからさ」

40: 2013/03/09(土) 01:49:49.14 ID:RBAtc31P0
P「ん?いいぞ。あの二人見たことあるか?」

周子「え?んーと、高垣って人はテレビで見たことがある気が…でも、隣の小さい子は見たことないかも…」

P「まぁ、菜々はデビューしたの最近だからなぁ…。でも、どっちか知っててくれて嬉しいよ」

周子「そ、そう?まぁ、よく分からないけど」

P「今、学生なの?」

周子「は?ナンパでもしてるの?まぁ、ちょうど卒業式が終わったから家事手伝いかな」

P「二月に卒業式って早いな。今はそんなもんなのか?」

周子「さぁ、あたしのとこはそうだけど、三月の所もちらほらあるみたいだよ」

P「そうなんだ。あ、撮影が一段落したみたいだぞ。一緒に出るか?」

周子「え?あ、あたし?い、いや、良いって…。あたしそんなでもないし」

P「そんなでもあるよ。よし、言ってくる」

周子「ちょ、ちょっと」

41: 2013/03/09(土) 01:52:35.29 ID:RBAtc31P0
菜々「あ、Pさんお疲れ様です…ってなんですか後ろの子は」

P「あ、あのですね。ちょっとスカウト中でして、テレビに一緒に出て貰おうかと…」

周子「え、本気で言ってるの?」

楓「いいんじゃないでしょうか」

P「だよな。すみませーん。ディレクターさん。少しお話が――」

周子(なんかとんでもないことになってきた……)

―――
――

ディレクター「はい。お疲れさん。周子ちゃんだっけ?良かったよ。ちょっと表情が硬かったけど、伸びるよ彼女」

P「はい。ありがとうございます。彼女は京都出身なのでまた今度機会があれば」

ディレクター「うん。分かったよ。君の所は色々な人材がいていいね。それじゃ、また一緒に仕事をしましょうか」

P「はいっ是非!」

42: 2013/03/09(土) 01:54:23.19 ID:RBAtc31P0
P「お疲れ…ってどうした周子?」

周子「いきなり出されるなんて思ってもみなかったからさ…疲れた」

P「悪い悪い。でも褒められてたぞ」

周子「そう…?ならいいけど」

P「そう言えば、どこか行くんだったな。行こうか」

周子「うん」

44: 2013/03/09(土) 01:56:29.80 ID:RBAtc31P0
――

カフェ

周子「ここ、あたしのお気に入りなんだ」

P「洒落てるなぁ…。お、ダーツもあるのか」

周子「Pさんやる?あたし結構自信あるけど」

P「俺か?そうだなーやってやるよ」

P(やったことないけど)

周子「オッケー。それじゃ、ゼロワンの301でいい?」

P「あぁ、構わないぞ。先にどうぞ」

周子「中々自信ありげだね」

P「ま、まぁな――」

46: 2013/03/09(土) 01:58:25.62 ID:RBAtc31P0
P「ま、負けた…」ガクッ

周子「なんかごめん。初心者に本気出しちゃったみたい…」

P「い、いや、別に気にしてないぞ。…ちょっと観察してからリベンジさせて貰っていいですか?」

周子「別にいいよ。ダーツが刺さんない人に負ける気はしないから」

P(ダーツ構えてる姿が様になるなぁ…。綺麗だ。楓さんとは違うちょっと冷たい感じの綺麗さだ…スカウト出来ないかな)ジー

周子「流石にジッと見られてるのは照れるんだけど…」

P「いや、どこを見ていいのか分からなくてな。とりあえず、綺麗な顔見てたんだが」

周子「もっとまじめにやりなよ…」

周子(ま。褒められて悪い気はしないけどさ)

47: 2013/03/09(土) 02:00:24.85 ID:RBAtc31P0
P「大体分かった。今度は刺さるぞきっと」

周子「まぁ、ゲームになるならいいかな…」

P「大人を舐めるなよ」
――

P「中々いい勝負だな」

周子「いや、三ケタ残っててそのセリフを言う?あたしもう終わるよ?」

P「ここで奇跡を起こすのがプロデューサーって言う職業なんだよ」

周子「奇跡の無駄遣いだね」

P(俺が終わらせる為には…20のトリプルと18のトリプルを取って、真ん中に刺せばいいんだな…)

P「せいっ!」サクッ

周子「多分それ、ダーツ投げる時の掛け声じゃないよね…。あ、でも、18のトリプルだ。おめでとー」

P「もう一回っ!」

周子「お、20のトリプル。凄い凄い」

P「あとは真ん中だっ!」サクッ

49: 2013/03/09(土) 02:01:46.93 ID:RBAtc31P0
周子「あ、18のトリプルだ」

ダーツボード「バースト」

P「また、負けた…」ガクッ

周子「まぁ、まぁ気にしないで。そろそろ帰ろっか」

P「そうだな…って外雨降ってるし」

P(そう言えば、降るって言ってたなぁ、昨日ディレクターさんが)

周子「あたし傘持ってないよ?Pさんは?」

P「俺もない。とりあえず、借りるか…」

50: 2013/03/09(土) 02:04:04.27 ID:RBAtc31P0
周子「それで、借りれたのが一本だけと」

P「いや、なんか勘違いしたらしくてな」

P「と言う訳で、周子が傘使ってくれ。濡れると風邪引くからさ」

周子「それは、Pさんも同じじゃん」

P「いや、ほらここはカッコつけさせてくれないか?」

周子「ダーツであんな醜態を晒しといてなに言ってるんだか…ほら、一緒に入ればいいでしょ」

P「いいのか…?」

周子「うっさい。早く入って」カァァ

P「それじゃ、俺が持つよ」

周子「ありがと」

――

周子「あ、ここだから。どうもありがとね」

P「おう。もし、アイドルやりたくなったら考えといてくれないか?」

周子「ま。楽しかったから考えといてあげる。じゃね」バタンッ

P「……さて、俺も帰るか。ちひろさんに面倒かけっぱなしじゃ悪いし」

51: 2013/03/09(土) 02:05:42.20 ID:RBAtc31P0
旅館
楓「あ、お疲れ様です」

P「あ、楓さん温泉にでも入られてたんですか?」

楓「えぇ、気持ちよくてつい。明日には入れないですし」

菜々「あ、Pさんどこ行ってたんですかー?」

P「まぁちょっと、ダーツをしに…」アハハ

ちひろ「あ、プロデューサーさんお疲れ様です」

P「あ、ちひろさんすみません。お休み中なのになんか仕事任せてしまって…」

ちひろ「いえいえ、仕事ってお二人と仲良く帰っただけですもの」

楓「そう言えば、今日もお酒期待していいんですか?」キラキラ

P「別に構いませんけど…」チラッ

ちひろ「勿論、準備してありますよっ!」

52: 2013/03/09(土) 02:07:15.79 ID:RBAtc31P0
―――
――

P「ちょっと意外ですね…」

ちひろ「ま。しょうがないですよ」

楓「すぅ…」

菜々「ん…」スー

P(二人共疲れてたもんな。お疲れ様って明日言ってやろう)

P「あれ?ちひろさんはまだ平気なんですか?」

ちひろ「流石に二日もあんな醜態を晒すわけにはいかないんでお水で我慢してますよ」

P「そうですか…。えーと、話は変わりますけど、いつもありがとうございます」

ちひろ「え、い、いきなりなんですか?」

P「いや、今アイドルが少しずつ増えてきたのに俺がちゃんとプロデュース出来るのはちひろさんがちゃんとスケジュールを管理してるからだと思うんですよ」

ちひろ「い、いや、私はそんなっ…別に、普通にお仕事してるだけですし」カァァ

P「そうですか?まぁ、酒に酔った人の戯言だと思っていて下さいよ」ハハハ

53: 2013/03/09(土) 02:09:16.06 ID:RBAtc31P0
ちひろ「そ、そうですか。ちょっと喉渇きますね…!」ゴクゴク

P(あ、それ日本酒…)

ちひろ「ん?なんか変な味がしますね。…私だってプロデューサーさんに感謝してるんですよ。プロデューサーさんがいなきゃ私の仕事はないんですから。皆のスケジュールを管理しなきゃいけない程忙しくしてくれるプロデューサーさんがいるからです」

P「そう考えると俺達は二人でようやく一人前かもしれませんね」

ちひろ「そ、そういえば、『人』って漢字はどちらかに寄りかかってるらしいですよ?だから――」ポフッ

P「え?」

ちひろ「今くらいは、寄りかかっていいですよね?」
ちひろ「今くらいは、寄りかかっていいですよね?」

54: 2013/03/09(土) 02:10:38.74 ID:RBAtc31P0
P「え…?」

ちひろ(お酒の力って凄い…)カァァ

ちひろ「な、なーんてねっ。どうです驚きました?」ドキドキ

P「え、えぇ。酔いが一気に醒めました」

P(浴衣に上気した唇に上目遣い。あと少しで不味かった…)

ちひろ「そ、それじゃ、私は寝ますね。お休みなさい」パタンッ

P「あ…」

P(とりあえず、ここで寝てる二人をどうしよう…)

P「布団を後一つ出して被せとくか。片方は俺の布団にでも入ってもらってと…」

P(そして、俺は外に行くと)

56: 2013/03/09(土) 02:12:05.68 ID:RBAtc31P0
ロビー
P「いやー。流石にロビーで爆睡する訳には行かないからなぁ…。あれ、メールが来てる」

周子『ん。今日は楽しかったありがと。アイドルは…お父さん次第かな』

P「やっぱり、そうだよな。両親がネックだよなー。返信打っとくか」

ピリリリリリ

P「おわっ、電話?はい。Pですが」

周子『こんばんはー。メールやっと見たんだ。今日はありがとね。お母さんは何とかなるかもしれないけど、やっぱりお父さん次第かなーって感じだよ。メールでも言ったけど』

P「やっぱ、そうなるよなぁ…。働き手がいなくなるのは辛いよなぁ。なぁ明日って空いてるか?」

周子「店は開いてるから、皆いるよ。あ、あれだよ?あたしほとんど手伝ってないからいてもいなくても構わないって言ってたよ」

P「もしかして…あの時店を飛び出してきたのは…」

周子『そそ。働けー!って怒られたから逃げ出したんだよ。ウチで仕事ってなると本当に和菓子作りからやらされるから嫌なんだよね。ヌクヌクしたいって怒られちゃった』

P「そうだったのか」

58: 2013/03/09(土) 02:15:11.17 ID:RBAtc31P0
周子『うん。そういうこと。…なんだかさ、こうして話してるとずっと前から知り合いだったみたいだよね』

P「そうだなぁ。言われてみればそんな気もしないでないな」

周子『うん。明日ウチ寄ってよサービスするから。それじゃお休み』

P「お休み」

P「さて、俺も寝るか。ロビーのソファで」

59: 2013/03/09(土) 02:16:25.90 ID:RBAtc31P0
翌日
P「寒っ…って当たり前か」

P(だってロビーだし)

P「さて、朝食べて、周子の和菓子屋行って帰るか」

P(万が一、説得に時間がかかる場合、俺は残ろう…)


P「とりあえず、新幹線の時間までまだ時間があるので自由行動ということで」

菜々「なんか修学旅行みたいですねっ!」

P「菜々さん、そう言えば、学校はどちらに?」

菜々「え?えーとウサミン高校かな」アハハ

P「ま。いいです。それじゃ、二時に駅集合な」

P(さて、今から三時間が勝負だな…)

61: 2013/03/09(土) 02:18:21.45 ID:RBAtc31P0
菜々「なんだか、Pさんこのロケ中ずっとフラフラしてませんか?」

楓「そうね。ただテンション上がってるってわけじゃないみたいですね」

ちひろ「まぁ、大方、誰かスカウトしてるんだと思いますが、尾行してみますか?」

菜々「ナナ賛成ー。面白そうですし」

楓「なら、私も行きますよ。れっつごー」

楓(そう言えば、昨日の子スカウトする気でしたね…)

ちひろ「和菓子屋さんに行きましたね」

菜々「ナナ達もお土産を買う次いでに行ってみましょうか」

63: 2013/03/09(土) 02:20:24.68 ID:RBAtc31P0
――

P「周子いるか?」

周子「あ、おはよ。それじゃ、こっちにいるから」

P「…失礼します」

周子父「ま。そんなに畏まらなくていいよ」

P「はい。それでは、単刀直入にいいます。周子さんを下さい」

周子「ちょっと言い方、言い方!」カァァ

P「あ、プロデュースさせて下さい」

周子父「周子は成功するんか?」

P「はい。私の見立てでは間違いなく!」

周子父「ふうん。周子。お前はどうなん?やりたいんか?」

周子「まぁ。嫌いじゃないし」

周子父「何が嫌いじゃないんだ?」

周子「普通に。アイドルの仕事」

64: 2013/03/09(土) 02:24:04.40 ID:RBAtc31P0
周子父「そうか…。分かりました。ウチの周子をお願いします。何かと親の躾不足で至らない点もあるかもしれませんがお願いします」

P「あ、ありがとうございますっ」

P(あら、意外と簡単に済んだ?)

周子「ありがと、お父さん」

周子父「まぁ、娘の思いを邪魔するのは野暮だしな」

周子「ちょ、なに言ってんの?」

周子父「ん?別に、アイドルやりたいんだろ?って意味だ。あれ?なんか別のこと考えたんか?」ニヤニヤ

周子「くぅ…」カァァ

P「それでは、また、書類を持ってこちらまで伺いますので、またよろしくお願いします」

周子父「おう。今度は違う報告を期待してるわ」

P「ん?は、はい…」

66: 2013/03/09(土) 02:27:31.26 ID:RBAtc31P0
――
周子「これからもよろしくね。Pさん」

P「あぁ、俺が必ず――って何高そうな和菓子買ってるんですか?ちひろさん」

ちひろ「い、いえ。プロデューサーさんがアイドル達に渡したらもっと仲良くなれると思いまして…あっ、領収書お願いします」

P「そうですか…それじゃあな周子また、今度」

周子「うん」

ちひろ「お知り合いですか?」

P「新しいアイドルです」

ちひろ「え?」

67: 2013/03/09(土) 02:29:56.00 ID:RBAtc31P0
―――
――
周子母「真面目そうな人だったわね」

周子「そうだね」

周子父「正直、そのなんだ…好きなのか?」

周子「そうだね…どちらかと言えばね好きかな…」

周子(多分これからアイドルとしてやってく内に益々好きになるんだろうなぁ…)

周子「とりあえず、あたしはあの人がくれた羽で、一番上まで羽ばたくよ」

周子(そして、ゆくゆくは…なんてね♪)

68: 2013/03/09(土) 02:31:53.63 ID:RBAtc31P0
とりあえず、終わりです。セリフ被ったのだけが心残りです。
そろそろ古典で書けたらと思います。

引用元: モバP「和菓子とダーツ」