1: 2012/01/28(土) 18:05:15.02 ID:U3V8otw00
梓「ばれちゃった?」

純「まあね、オーラも全然出してないし」

梓「へえ、じゃあ純はオーラ使えるって事でいいの?」

純「当然でしょ」

梓「なんだ、じゃあ遠慮はいらなかったね」

純「さ、来てよ梓」

梓「後悔しないでね」

3: 2012/01/28(土) 18:10:01.92 ID:U3V8otw00
梓「ふっ」シュインシュイン

純「まずは無我から?」

梓「まあね」

純「楽しみだよ」

梓「楽しんでる暇なんて…」

梓「あるかな!?」カコン

純「疾い!…けど」

純「このくらいなら余裕で返せ…!」スカッ

梓「零式サーブ」

純「…へえ」

4: 2012/01/28(土) 18:14:55.59 ID:U3V8otw00
純「どこで覚えたんだか」

梓「ふふ」

純「やれやれ、無我は体力の消耗が激しいから嫌いなんだよね」

梓「でも使わないと勝負にならないよ?」

純「しかたないか」シュインシュイン

純「You still have lots more to work on...」ゴゴゴゴ

梓「面白くなってきた」

純「っああ!!」ギュパァ

梓(どんなサーブで来る!?)

6: 2012/01/28(土) 18:19:11.52 ID:U3V8otw00
梓「この程度のサーブなら余裕で…」

梓「きゃっ!」ドゴォ

純「ナックルサーブだよ」

梓「わざと顔に…!」

純「あっははっはははあはは!」

梓「くそっ」

純「どうしたの?ほら早くかかってきなよ!」

梓「こうなったら無我の奥の扉を開くしかない…」

純「あっははははははぁ!!」

梓「…!」カッ

7: 2012/01/28(土) 18:22:57.63 ID:U3V8otw00
梓「百錬自得の極み」ゴゴゴゴゴゴ

純「オーラを腕一本に集中して、相手の技を倍返しする奥義だね」

梓「そうだよ」

純「なるほど、そのレベルまで達してたんだ」

梓「おしゃべりは」

梓「そこまでだよ!」カコン

純「なんの!」カコン

梓「百錬!」カッコオオオン

純「追いつけない…!」

憂「梓ちゃんやるね」

9: 2012/01/28(土) 18:26:52.04 ID:U3V8otw00
純「まったく疲れるよ」

梓「降参した方がいいよ?」

純「5球…」

梓「え?」

憂「あれは…!」

純「才気煥発の極み」キラキラ

梓「才気煥発を使えたの?」

純「まあね」キラキラ

梓「関係ないけど…ね!」カコン

11: 2012/01/28(土) 18:30:53.34 ID:U3V8otw00
純「1」カコン

梓「百錬!」カッコオオオン

純「2、3」カコン

梓「星花火!」カコオオオオン

純「4…5!」カコオン

梓「くっ…!」

純「5球…だね」

梓「なかなか楽しませてくれるよ」

12: 2012/01/28(土) 18:34:01.45 ID:U3V8otw00
憂「百錬自得と才気煥発の戦いを高校の体育の時間にみられるなんてね」

梓「私も正直驚いてるよ」

純「こっちのセリフ」

梓「ま、そんな純なら本気を出してもよさそうだね」

純「本気?」

梓「そう、本当の本気」

純「減らず口を」カコン

梓「…」カコン

純「ほらほらどうしたの?」カコン

梓「…」カコン

13: 2012/01/28(土) 18:40:59.84 ID:U3V8otw00
純「急におとなしくなっちゃって」スカ

純「あれ?」

梓「…」カコン

純「あれ?今返したっけ?」

純「まあいいや、とう!」スカ

純「また…!」

梓「…」カコン

純「ボールが当たった感触がしない…?」

梓「…ふふ」

16: 2012/01/28(土) 18:43:22.10 ID:U3V8otw00
純「どういう事?」スカ

梓「…」カコン

純「ラケットにボールが当たった感触がないなんて…」カランカラン

梓「はっ」カコン

純「あれ?ラケットが落ちてる」

梓「どうしたの?」

純「いやなんでもない」

純(ラケットを握っている感覚すら無い…?)

憂「いよいよだね」

憂「梓ちゃんの卓球が始まった」

17: 2012/01/28(土) 18:48:13.05 ID:U3V8otw00
純「触覚が無くなってるの?」

梓「ほら純」カコン

純「あ、うん」スウ

純(触覚が無くても見えてれば…)フッ

純「目の前が真っ暗に」

梓「もう見えてはいないようだね」

純「視覚まで…」

憂「これが高校卓球界最強、神の子中野梓なんだよ」

純「うう」

18: 2012/01/28(土) 18:50:03.93 ID:U3V8otw00
純「いや、音さえ聞こえてれば返せる!」カコン

梓「それはどうかな?」カコン

純「ほら!」カコン

梓「へえ」カコン

純(さ、次は…)

純(あれ?音が聞こえない)

梓「聴覚も失ったようだね」

梓「もう聞こえてないだろうけど」

憂「勝負あったね」

20: 2012/01/28(土) 18:52:08.05 ID:U3V8otw00
純(苦しい、辛い)

純(卓球ってこんなに辛かったの?)

梓「もう終わりだね、もう純は一生卓球が出来なく…」

純(でも嫌いになんかなれない)

純(だって…)

純(だって卓球って楽しいじゃん!)カッ

梓「な!」

21: 2012/01/28(土) 18:53:56.00 ID:U3V8otw00
梓「まさかあれは…!」

憂「無我の奥の最後の扉」

梓「天衣無縫の極み…!」

純「行くよ!」カコン

梓「くっ!やってやるです!」カコン

憂「卓球を楽しむ心、それこそが天衣無縫の極みなんだね」

純「はああああ!」カコン

梓「うわああああ!」カコン

22: 2012/01/28(土) 18:57:09.44 ID:U3V8otw00
キンコンカンコーン

先生「じゃあ今日はここまで、片付けてー」

憂「はーい」

純「えーここからがいいとこなのに」

梓「最後にサムライドライブを打ってそれを返して…」

憂「ほらほら片付けるよ」

純「もー」

梓「もう、純のが長すぎるから」

順「えー?梓が無駄に引っ張るからだよ」

憂「喧嘩しないの」

梓「はーい」

24: 2012/01/28(土) 19:00:08.16 ID:U3V8otw00
純「そういえば新テニ読んでる?」

梓「読んでるけどさすがにギャグっぽくなってきたよねー」

純「そうそう、でも逆に面白いっていうか」

梓「じゃあ次は新テニのシーンやろっか」

純「いいねいいね」

憂「ほら早くしないとおいてかれちゃうよ」

梓「ごめーん」

純「あ、今度テニミュ行こうよ」


おわり

引用元: 純「梓、本気出していいんだよ」