1: 2012/01/28(土) 17:52:52.61 ID:FiVnqXDMO
紬「レディオヘッドって読むのよ」

梓「世界的に有名な、イギリス出身のバンドです」

唯「ふむふむ」

7: 2012/01/28(土) 17:56:00.18 ID:sptetTDV0
澪「それで、レディオヘッドがどうしたんだ?ムギ」

紬「うん、あのね、このバンドって、ボーカルの人も歌いながらギター弾くの」

唯「おお!私といっしょだね!」

律「全然レベルが違うぞー。…って、他のメンバーもすごく上手いんだよなぁ、あのバンド」

梓「そりゃあ世界中をツアーで回るようなバンドですからね」

律「でも暗いんだよな、あのバンド」

11: 2012/01/28(土) 17:58:47.10 ID:sptetTDV0
唯「みんなそのバンドのことよく知ってるんだねぇ」

律「そりゃあ軽音部ですからね!」

澪「私が初めにCD貸したんだろ」

律「あれ?そうだったっけー……あは、あはは」

梓「(すごい……先輩達が音楽の話をしてる)」

唯「私は可愛くてふわふわ系のが好きだなー」

澪「確かに、私達のタイプとは違うけど、すごくかっこいいバンドだよ」

梓「(ステマですか……)」

唯「ところでムギちゃん、今日のおやつは?」

紬「今日はクレープよ~」

唯「クレープー!!」

12: 2012/01/28(土) 17:59:52.25 ID:sptetTDV0
もぐもぐ

ずずず

唯「ああ美味しかった~」

律「ああもう一歩も動けん~今日は部室に泊まる~」ぐでーん

唯「賛成~」ぐでーん

澪「そんなこと言ってないで練習するぞ」

梓「そうですよ、文化祭も近いんですから」

梓「(珍しく音楽の話も出たんだし)」

紬「それなんだけどね」

四人「?」

14: 2012/01/28(土) 18:01:05.14 ID:sptetTDV0
紬「私もギターを弾いてみようと思うの」

四人「おおおお!」

梓「それでレディオヘッドだったんですね!」

紬「うん。この間梓ちゃんにギター弾かせてもらって、やってみたいなぁって」

律「さすがメインコンポーザー!」

唯「いいじゃん!すっごく楽しそう!」

澪「バンドの構成が変わって面白そうだな!」

さわ子「でもキーボードはどうするの?」

律「いたのかよ!!」ビクッ

さわ子「いるわよー軽音部の顧問なんだから」

17: 2012/01/28(土) 18:02:40.83 ID:sptetTDV0
紬「先生お茶どうぞ」

さわ子「ありがとう。で、どうするの?ギターは持ってるの?」

紬「全曲じゃなくて、一曲か二曲だけ弾きたいなと思ってます。ギターはまだ……」

梓「あっ、あの、ムギ先輩!私の家に使ってないギターがあります!」

唯「色は!?」ガタッ

梓「えっ!?」

唯「ムギちゃんが弾くギター何色なの?」

梓「えっ、色ですか……?水色ですけど……唯先輩近いです」

唯「うんうん、あずにゃんの赤くて可愛いむったんと対照的でいいねぇ~」

梓「(音より色の方が気になるんだ)」

18: 2012/01/28(土) 18:04:39.45 ID:sptetTDV0
紬「ありがとう梓ちゃん」

梓「あ、いえ。ちなみにストラトキャスタータイプです」

さわ子「それならアルペジオを担当したらどうかしら?」

澪「ああ!そうですね、それならキーボードをギターで差し替えると、曲が違う雰囲気になりそうだ」

さわ子「唯ちゃんがディストーションの効いたリードギター、梓ちゃんが小気味いいカッティングとコードのリズムギターだから、ムギちゃんはクリーンがいいわね」

19: 2012/01/28(土) 18:06:19.71 ID:sptetTDV0
さわ子「唯ちゃんの叫ぶようなハムバッカーと、梓ちゃんの泣くように繊細なシングルコイル
――それもムスタングのように出力の弱いピックアップ――で奏でるカッティングはバランスがいいから、
この組み合わせに加えるギターは、と言えばPRSやセミホロウボディのグレッチなんかが理想的なんだけど、
高校生のバンドでそこまですごい機材は揃えられないからね。
それに万能な性能をもつストラトキャスターなら悪くはないわ。
私もボディ材やピックアップが異なるものを5本持ってるわ」

21: 2012/01/28(土) 18:07:52.71 ID:sptetTDV0
さわ子「それに、アンプは唯ちゃんも梓ちゃんも同じマーシャルのJCM900でしょう。
あなた達はエフェクターは使わないからアンプでほどよくディストーションをかけてるけど、
同じような音色が三本もあるとさすがに音がぶつかるし、
何より学校の講堂であんなに大きいアンプを三台も置くのは大変よ。
それにキーボードも置くなら、邪魔にならない小型アンプがいいわ。
フェンダーかローランドの小型アンプがいいわね。うちの学校の備品にあったかし
律「いいなぁ私も違う楽器やりたい」

さわ子「おい」

24: 2012/01/28(土) 18:12:11.08 ID:sptetTDV0
澪「そう言って散々試して結局ドラムに戻っただろ」

律「あれ~そうだっけ?あはは……」

さわ子「そんなことよりステージングよ。機材はあるもので何とかなるわ。
三人でギターを弾くなら、ギタリスト同士の絡みなんかがあるとお客さん達は盛り上がるわね。
いや、ちょっと待って。唯ちゃんは梓ちゃんと絡んで、ムギちゃんは澪ちゃんに絡むのもありね。
女子校ってそういうのが好きな子が多いのよ、百合というのもまた違うんだけれど。
どちらかというと宝塚系?ああいいわ、そして衣装もマニッシュ・フェミニッシュにわけて、
露出も多めで、セクシーな路線でいくのよ。ああ構想がわいてきたわ。
マニッシュはりっちゃん、澪ちゃんで、フェミニッシュはム
澪「で、何の曲をトリプルギターでやるんだ?」

さわ子「おい」

25: 2012/01/28(土) 18:13:59.46 ID:sptetTDV0
紬「それはまだ考えてないんだけど」

律「ハニースウィートはどうだ? 弾き語り~」

紬「ええっ!弾き語りはいきなりレベル高すぎない?」

律「だいじょぶだいじょぶ。ムギならできるよ」

唯「弾き語り、私もあずにゃんとやったことある!楽しかったよー」

澪「コード弾きならともかく、いきなりアルペジオ弾きながら歌うのは難しいと思うぞ。ピアノやキーボードならともかく、ギターはムギも初心者なんだから……」

梓「いくらムギ先輩の上達が早くても、そうですよね……」

27: 2012/01/28(土) 18:15:23.23 ID:sptetTDV0
律「パラノイド・アンドロイドはどうだ?」

澪「思い切ってコピーか。でもあの曲はすごく難しいぞ。構成を覚えるだけでも大変だ」

律「じゃあゼア・ゼアは?」

紬「それだと私ドラムになっちゃうわ」

律「やっぱり放課後ティータイムでレディオヘッドのコピーはちょっと違うかなー」

唯「よくわからないけど、それってPerfumeのレーザービームが好きな人が、
折角だからこれが入ってるアルバムを買ってみようとなったところ、
実際に買って聴いてみたらアルバムミックスで全然違う感じになってて『何だこれ違うじゃん』
ってなったっていう感じ?」

梓「唯先輩はちょっと黙ってて下さい」

律「それにあのバンドの曲暗いし」

32: 2012/01/28(土) 18:18:26.24 ID:sptetTDV0
澪「……五月雨20ラブはどうかな。私あの曲、大好きなんだ」

律「あら~?澪さん本当はボーカル志望なんですの?」

澪「バッ、バカ!そうじゃなくて、曲が好きなんだ!」

唯「私とあずにゃんが教えてあげるねムギちゃん」

紬「ありがとう唯ちゃん、梓ちゃん」

律「よーし!じゃあ決まったところで!」

梓「練習するんですね!」

律「お茶にするか!」

梓「今まで飲んでたじゃないですか」

37: 2012/01/28(土) 18:20:37.62 ID:sptetTDV0
(帰り道)

唯「はぁートリプルギターか……すごいねぇ」

梓「本当ですね、ムギ先輩は曲も作るし」

唯「それもそうなんだけど」

梓「?」

唯「まだバンドで試してないことってたくさんあるんだね」

梓「唯先輩……」

39: 2012/01/28(土) 18:23:05.20 ID:sptetTDV0
唯「私達、もっともっといいバンドになるよ」

梓「はい!」

唯「日本一だよ!」

梓「はい!」

唯「世界デビューだよ!」

梓「はい!もっと練習しましょう!」

唯「うっ……あずにゃん先輩きびしいッス……」

42: 2012/01/28(土) 18:24:17.15 ID:sptetTDV0
梓「何言ってるんですかー上達には練習するのが一番……」

唯「あ、あ、あずにゃんアイス食べて帰ろうよ、アイス」

梓「もう、先輩は食べることばっかり……大体いつも練習してないのにどうしてライブだと……ブツブツ」

唯「あずにゃん行かないの?」

梓「う……行きますけど」

唯「よーし、決まり!」

梓「あっ、ちょっと、待ってください先輩」


おしまい

43: 2012/01/28(土) 18:26:32.73 ID:sptetTDV0
お粗末さまでした。読んでくれた人ありがとう。
面白いって言ってくれた、思ってくれた人、ありがとう。
面白くなかった人、自分のはこんなもんです。

46: 2012/01/28(土) 18:29:23.42 ID:INN6SkAW0


引用元: 唯「ラヂオヘッド?」