1: 2015/04/07(火) 16:43:07.41 ID:k/Zme3ce0
緊張の初投稿。タイトル通り時期外れネタとなります。

2: 2015/04/07(火) 16:43:49.37 ID:k/Zme3ce0
ー事務所ー

P「っと…会場は…これで、うん…日程の方は…」カタカタ

夕美「ねえねえ、Pさん見て見てっ♪」

P「ん? どうした…?」くるっ

夕美「がおっ。 ヴァンパイアだよっ♪」

P「お、おう…似合ってるな、今度のお芝居のだっけ、それ」

3: 2015/04/07(火) 16:44:39.02 ID:k/Zme3ce0
夕美「むー…もうちょっとリアクションしようよー」

P「はいはい後でな、いい子だから座ってなさい」カタカタ

夕美「むぅ………あ、Pさん動かないでねっ」

P「んー?」カタカタ…

夕美「後ろから…そーっと、そーっと…」

P(なんだ、何を始める気だ…?)

夕美「……Pさんに本気でかぷってしたら…どうなるかな」

P「ごふっ!」カチッ

P「だーっ! 立案中の企画書がーっ‼︎」←うっかり全消しした

夕美「ぴ、Pさん⁉︎ その、ご、ごめ…」

P「ゆーーみーーーっ」ギ口リ

夕美「ひゃああっ! ご、ごめんなさーいっ!」

4: 2015/04/07(火) 16:45:20.71 ID:k/Zme3ce0
P「……なんてな」なでっ

夕美「あ、あれっ?」

P「ふっふっふ、イタズラ大成功、ってな。データならバックアップあるから大丈夫だぞ」

夕美「え…イタズラ…なんだぁ…」ほっ

夕美「って、ひどいよっ! それならそれで早く言って欲しかったなぁ…」

P「ははは、まああれだ、夕美のイタズラがどんなもんか、単純に興味あったんだよ」

P(まさかあんな大胆な手で来るとは思わなかったけど…)

夕美「むう、Pさんずるいよっ! お花くれないと怒っちゃうよっ」

P(そこはお菓子じゃないんだ…)

5: 2015/04/07(火) 16:46:01.73 ID:k/Zme3ce0
ーーーーー

夕美「ねえねえ、ヴァンパイアって、太陽の光苦手なんだねっ」

P「ん、まあそうだな」

夕美「お花と逆なんだねっ♪ あ、水溜まりもだめかな」

P「どうだろうなー、ヴァンパイアの知り合いとかいないからなー」

夕美「けど、みんな仮装してるから、本物がまぎれてもわかんないよねっ、きっと」

P「あー、確かにいるかもな、本物のヴァンパイア」

夕美「そういうわけで、お菓子あげるから正体はナイショ♪ ねっ」

P「はは、イタズラじゃなくてお菓子をくれるヴァンパイアか…夕美らしいな」

6: 2015/04/07(火) 16:46:38.89 ID:k/Zme3ce0
夕美「本当はイタズラしてあげても、その……けど、人がいるし…」

P「おいおい、イタズラってお前、わかって言ってるのかそれ」

夕美「ふふっ、どうだろうね♪」

P「…ったく、こいつは…はは」くるっ(デスクに向き直る)

夕美「私、結構イタズラっぽいところあるのかも。 特に、仲のいい人にはねっ」

P「そりゃ光栄なことで」カタカタ

夕美「だから、怖がってほしいなっ」ばさっ

P(その仕草がすでに怖くない、っていうかかわいい)

夕美「マントの内側、ほら、ふんわり!」ひらひらー

P(楽しそうだな…)

ーーーーーー

7: 2015/04/07(火) 16:47:11.65 ID:k/Zme3ce0
ー休憩室ー

P「ふぅ…だいたい片付いたな…そっちはどうだ? 台本、覚えたか?」

夕美「うん…ねえ、Pさん」

P「ん?」

夕美「私の役…ヴァンパイアの女の子なんだよね」

P「ああ、そうだな、普通の人間に恋をする、ヴァンパイアの少女、だっけか」

夕美「………Pさんはさ」

P「?」

夕美「枯れない花、ってあったら…どう思う?」

8: 2015/04/07(火) 16:48:00.13 ID:k/Zme3ce0
P「枯れない…? なんだかわかんないけど、それ、ずっと枯れないのか」

夕美「うん。何年経っても、ずっと枯れないままなの。」

夕美「大切な人がいなくなっても、ずっと…」

P「…………」

夕美「ヴァンパイアって、そんな感じだよね。」

夕美「きっと…寂しいよね」

P「…そうだな…永遠の命、なんてものがあったとして…」

P「いや、そういう話は昔から多くあるけど」

P「大抵は、悲劇で終わるような…そんなイメージだなぁ」

夕美「Pさんだったら、永遠の命、わけてあげたいな、私」

P「夕美…」

9: 2015/04/07(火) 16:48:46.57 ID:k/Zme3ce0
夕美「なんて、無理だよね、それができたら苦労なんてないもん。」

P「………」

夕美「私の…この女の子ね、数百年かけて、やっと咲いたんだよ」

夕美「きっとこれから、ずっと、ずーっと長い時間、咲き続けるの」

夕美「けど、そうなっても私、Pさんのこと忘れないからねっ」

夕美「きっと千年後だって、ずっと覚えてる。 それくらい、私、Pさんのこと…」

P「……一つだけ、ずっと一緒にいられる方法がある」

夕美「え…」

P「お前が最初にやろうとしたことだよ。 俺が噛まれて同族になれば…」

夕美「…でもそうしたら、Pさん、私のこと好きでいてくれる?」

P「当たり前だろ、だって俺は…」

夕美「ごめん、そうじゃなくてっ」

夕美「Pさんの気持ち、私が噛み付いて魅了しちゃったら…」

夕美「それはもう、全然別のものになっちゃうんだよ」

P「…あ……」

10: 2015/04/07(火) 16:49:23.60 ID:k/Zme3ce0
夕美「Pさんの気持ち、すっごく嬉しいけど…私、Pさんにはそのままでいてほしいの」

夕美「ヴァンパイアの力で、誘惑とか、したくないなって…私…」ぐすっ

P「夕美…お前……」

夕美「あ…あれ、変だね、なんか、涙が…」

夕美「あはは、これ、お芝居なのにねっ。 本当にヴァンパイアってわけでもないのに、私」

P「夕美」だきっ

夕美「あ……」

P「ありがとうな、俺なんかのためにそこまで…嬉しいよ、すごく」

11: 2015/04/07(火) 16:49:56.37 ID:k/Zme3ce0
夕美「Pさん…」

夕美「私ね、Pさんのこと、大好きっ」

P「俺もだよ…」なでなで

夕美「きっと千年、時が過ぎたって変わらない…この気持ちは、絶対に枯れないから…」

夕美「だから、これからも一緒にいて…色々、アレンジメントとか、やってほしいな」

夕美「私のこときれいに咲かせられるのは…Pさんだけだから」

P「…ああ、もちろんだ…ずっと、そばにいるよ、夕美…」

P「大好きだ、愛してる」

夕美「…うん。 私も…ずっと、ずーっと…Pさんのこと、想ってるから」

夕美「これまでも、これからも…ずーっと…」

夕美「大好き…私の、大切なPさん…」

ーおしまいー

12: 2015/04/07(火) 16:53:57.58 ID:k/Zme3ce0
はい、ここまでになります。
夕美ちゃんが大健闘してて、いてもたってもいられなくなったものの、
自分は無課金P…
そうだ、SS書こう、と思い立ち、頑張ってみましたがいかがでしたでしょう
少しでも夕美ちゃんがかわいいってことが伝われば…幸いです。
では、依頼出してきます!

引用元: モバP「小悪魔夕美とハロウィン」