1: 2015/12/10(木) 15:34:45.18 ID:Cp9mOxo20
※標準体重です。

2: 2015/12/10(木) 15:36:37.94 ID:Cp9mOxo20
かな子「ふんふんふーん♪」もぐもぐ…

藍子「あ、かな子ちゃん。こんにちは。 」

かな子「あ、藍子ちゃん!こんにちは♪」ぱくぱく…

藍子「? それ、何食べてるの?」

かな子「あ、これ? えへへ、これ、すごいんだよ~」

かな子「ダイエット用のクッキーなんだけど、砂糖を使ってないのにすっごく美味しくて♪」もぐもぐ…

3: 2015/12/10(木) 15:37:07.13 ID:Cp9mOxo20
かな子「よかったら、藍子ちゃんもひとつ食べてみる?」むぐむぐ…

藍子「えっと、あの…ダイエット、なんですよね…?」

かな子「そうだよ?」ぱくぱく…

藍子「それじゃあ、たくさん食べたら意味がないような…?」

かな子「あ」ぴたっ…

4: 2015/12/10(木) 15:37:54.46 ID:Cp9mOxo20
ーーーーーー

ー事務所ー

かな子「決めた!」

智絵里「ひゃっ…か、かな子ちゃん?」

かな子「私、もう絶対間食しない!」

杏「ええ…やめといた方がいいと思うよ?」

5: 2015/12/10(木) 15:38:25.34 ID:Cp9mOxo20
かな子「ううん、もう決めたの…私、このままだと際限なく太っちゃって…」

かな子「もし、そんな私に水着のお仕事なんて来ちゃったりしたら…」

かな子「それを考えただけで、ご飯も2回しかお代わりできないんだよ…」

智絵里「かな子ちゃん…」

杏「杏はつっこまないよー。多分言っても聞かなそうだし…」

6: 2015/12/10(木) 15:38:53.59 ID:Cp9mOxo20
かな子「とにかく、まずは行動に移そうと思うの。何から始めたらいいのかな?」

茜「話は聞かせて貰いました!」ばんっ!

智絵里「あ、茜ちゃん…?」

茜「痩せるにはとにかく動くことです!こう…ダーっと走って、身体中の脂肪を、燃やして、燃やして…!!」

杏「杏ならその時点で諦めて寝るね」

7: 2015/12/10(木) 15:39:25.91 ID:Cp9mOxo20
かな子「…うん、そうだね。どうせ楽な道なんてないんだもん」

かな子「茜ちゃん!どれくらい走ったらいいのかな?」

茜「おお、やる気ですね!それでこそかな子ちゃんです!そうですね、ではまず軽く準備運動から」

かな子「うん!」

茜「42.195キロです!その後3・4キロも走れば絶対に痩せられます!!」

かな子「うん!……ええっ!?」

8: 2015/12/10(木) 15:40:01.83 ID:Cp9mOxo20
智絵里「42.195キロって…ふ、フルマラソンじゃ…」

杏(逆じゃないかなとかつっこむよりこのままの方が面白そう…)

茜「それでは行きましょう!あの夕日に向かって、ダッシュです!」

かな子「まだお昼すぎだよ!?」

茜「大丈夫です!走っているうちに夕日の方からやってきてくれます!私を信じてください!」

かな子「時間が経ってるだけだよ!そんなに走ったら私、痩せすぎてアイドルできなくなっちゃうよ!」

9: 2015/12/10(木) 15:40:43.14 ID:Cp9mOxo20
茜「とにかく行きますよ!考えるな、感じるんだ…行けば分かるさこの道を!」ぐいっ!

かな子「た、助けて智絵里ちゃあああああぁぁぁぁ……」

智絵里「か、かな子ちゃーん!」

杏「…その後、彼女の姿を見たものは、誰もいなかった」

智絵里「杏ちゃん、かな子ちゃん痩せすぎて消えちゃうよ…どうしよう…!」おろおろ…

杏「いや…それはさすがにないんじゃないかな…っていうか、多分だけど…」

美穂「あの、すみません、茜ちゃんこちらにお邪魔してませんか?」がちゃ…

10: 2015/12/10(木) 15:42:17.48 ID:Cp9mOxo20
智絵里「へ…?」

杏「今日って茜ちゃん、撮影のお仕事だったよね、確か」

美穂「は、はい…そうなんです。これからBスタジオで撮影なんですけど…」

杏「Bスタジオまでの距離はだいたいここからだと13キロ…撮影は確か2時間後だから…」

杏「…うん。多分だけど、二人とも大丈夫なんじゃないかな」

智絵里・美穂「えっ…?」

杏(…まあ、茜ちゃんもナンダカンダ言ってプロなんだし。 心配はいらないよね…ねむ…)ごろん…

11: 2015/12/10(木) 15:42:47.73 ID:Cp9mOxo20
ーーーーー

茜「ファイヤー!!」ドドドド…

かな子「ままままま、ま、待って、待ってぇー!」ぐいぐい…

茜「サンダー!!」ズゴゴゴ…

かな子「も、もう、もう、足が、足がー!」ズルズルズル…

茜「ボンバー!!」ぎゅおおおおおおお…

フリーザー(えっ)

かな子「とまってええええええええぇぇぇぇ…」

12: 2015/12/10(木) 15:43:32.05 ID:Cp9mOxo20
ーーーーーー

茜「…はっ! そう言えば!!」キキキキィィィィッ!

かな子「あ、とまって…とまってくれた…よかったぁ…」

茜「そう言えば私、今日はスタジオで撮影のお仕事があったのを忘れていました!」

かな子「あ、そ、そうなんだ…それは…ひぃ…ひぃ…ふぅ…」

茜「とにかく! 今すぐに向かわねば遅れます!! 遅刻です! まずいです!!」

かな子「そうだね…いそ、急がないと、遅れたら…ひぃ…ふぅ…」

13: 2015/12/10(木) 15:44:18.01 ID:Cp9mOxo20
茜「しかし…はて、Bスタジオとは逆の方向に走ってきてしまったようですね」

かな子「それは…大変だね…た、タクシーをつか、使うとか…事務所に、れ、連絡を…」

茜「いえ!開始時間までまだ余裕があります!全力で走ればきっと余裕ができるはず!!」

かな子「ええっ!?」

※Bスタジオまでは事務所から13キロ(現在地は事務所から逆方向に15キロ地点)

茜「では!しっかりついてきてくださいね!!行きますよー!」

かな子「ま、待って待って、私、もう限界…!」

茜「全力ー!!乙女ー!!!」ズドドドドド!

かな子「あああああああああああああああ…」ぎゅううう…

ーーーーーーー

14: 2015/12/10(木) 15:44:55.71 ID:Cp9mOxo20
ーBスタジオー

スタッフ「それでは、撮影の方そろそろ…」

美穂「あ、はい…。……茜ちゃん、大丈夫かなぁ…?」

茜「ただいま到着しました!! 遅れてしまってすみません!!」

美穂「茜ちゃん! 急いで着替えないとあと3分しかないよ?」

茜「なんと!それは一大事ですね!では大急ぎで着替えましょう!」

かな子「……きゅう…」ばたっ

美穂「きゃっ! ……か、かな子ちゃん!? どうしてかな子ちゃんがここに…」

15: 2015/12/10(木) 15:45:26.05 ID:Cp9mOxo20
茜「撮影のお仕事に遅刻してしまうといけませんからね! これでかな子ちゃんも遅刻せずに済みました!」

茜「かな子ちゃん、起きてください!もうあと3分しかありませんよ!!」

かな子「う…もう……むーりぃ…」

美穂「あの…かな子ちゃんは撮影に関係ないような…」


ーーーーーー

16: 2015/12/10(木) 15:46:04.68 ID:Cp9mOxo20


ーおまけー



17: 2015/12/10(木) 15:46:33.99 ID:Cp9mOxo20
ーそれからしばらくして。

かな子「ちょっとだけだけど痩せてるなんて…!信じられない…!」

かな子「あれから地道に毎日走ったりしたのがよかったんだなあ…ふふ、なんだか嬉しいかも…」

ーきゅううー

かな子「あ…お腹が…そう言えば、今日はまだお昼ご飯食べてなかったなあ…」

18: 2015/12/10(木) 15:47:57.09 ID:Cp9mOxo20
かな子「どこか、お店にでも入ろうかな? ええと、ご飯屋さん、ご飯屋さん…」

かな子「あ、あった。中華料理屋さん、かな? ここにしようっと♪」

かな子「……たまには大盛りで食べても大丈夫だよね? よし!」

「いらっしゃいませー!佐竹飯店へようこそ!」

かな子「わあ、美味しそうな匂い…うん、きっと美味しいから大丈夫だよね♪」

かな子「大盛りでたっぷり、お願いしまーす♪」

19: 2015/12/10(木) 15:48:27.84 ID:Cp9mOxo20


ーおしまい。(タイトルに戻る)ー

20: 2015/12/10(木) 15:51:16.02 ID:Cp9mOxo20
美味しそうに食べてるかな子はかわいいので、むしろどんどん食べて欲しいんですけどね。
わりとダイエットの鬼的な部分も過去のドラマCDで見え隠れしてたような気がしますけど。

やっぱりかな子にはそのままぷくぷくしてて欲しいです。

引用元: かな子「美味しいけど大丈夫じゃなかった…」