1: 2016/08/16(火) 13:34:30.840 ID:igSGIjpg0.net
チノ「プハァ、今日も良い天気です。」

ココア「あれ、チノちゃんお仕事サボってるの?」

チノ「休憩中です。」

千夜「きっと、今日は休憩の日なんだわ!」

ココア「じゃあ、明日は?」

千夜「ラビットハウス、甘兎庵に買収される日!」

チノ「流石に笑えないです…。」

3: 2016/08/16(火) 13:36:16.563 ID:igSGIjpg0.net
ココア「そうそう、今日はチノちゃんの為にお土産を持ってきたんだよ!」

チノ「あ、ありがとうございます。今コーヒーを淹れますね。」

千夜「チノちゃん、私抹茶ラテでお願いするわ。」

チノ「はい、抹茶風味ラテでいいですね。」

4: 2016/08/16(火) 13:38:41.076 ID:igSGIjpg0.net
千夜「それにしてもココアちゃんの作るパンは美味しいわね。生地がしっとりとしていてそれでいてベタつかないスッキリした旨さ。小麦粉は日清製粉のものを使用したのかしら?」

ココア「えへへ、ありがとう、千夜ちゃん!」

チノ「それにしても本当に美味しいですね。」

6: 2016/08/16(火) 13:42:02.524 ID:igSGIjpg0.net
チノ「でも作るのはいつもココアさんですね、千夜さんがパンや洋風菓子を作ったりはしないんですか?」

千夜「あら、私だって作ることはあるわよ?」

ココア「千夜ちゃんの作った洋風菓子なんて食べたことあったかな…?」

千夜「そんなはずないわ!この前貰ったバレンタインデーのおか……え……。」

ココア「貰ったっけかな?」

チノ「私もあげましたがお返しはまだですね…。もちろん友チョコですよ…。」

千夜「いやあああああ、忘れちゃってたわああああ!」

9: 2016/08/16(火) 13:45:32.562 ID:igSGIjpg0.net
ココア「わっ、ちょっと千夜ちゃん!」

千夜「ごめんなさい、ココアちゃん!ホワイトデー忘れてたわ!」

千夜「そこで、ココアちゃん。悪いんだけどもう少しだけ追加で待っててくれないかしら?待ってくれたら私から素敵なプレゼントが先着一名様に配られるはずよ、多分!」

チノ「先着一名…私にはないんですね。」

千夜「チノちゃんはたくましくラビットハウスを経営しててちょうだい。」

チノ「ちょっと待ってください…。」

10: 2016/08/16(火) 13:48:07.051 ID:igSGIjpg0.net
千夜「では、お二人ともオサラダバー!」

チノ「行ってしまいました。でも千夜さんがお返しを忘れていたとは…。」

ココア「いいんだよ、お返しなんて。私は千夜ちゃんがいてくれればそれで幸せなんだから。」

チノ「はいはい、ご馳走様でした。」

ココア「お粗末様でした!」

リゼ「なんだ、客か?」

11: 2016/08/16(火) 13:50:53.634 ID:igSGIjpg0.net
チノ「ココアさんですよ。」

ココア「リゼちゃん、こんにちわ。よかったらこれどう?」

リゼ「なんだこれ、フォアグラか?」

チノ「パンですよ、このお金持ち!」

ココア「はい、どーぞ!」クイッ

リゼ「あ、美味い!」パク

チノ「ココアさんの作るパンですからね。」

12: 2016/08/16(火) 13:53:15.164 ID:igSGIjpg0.net
ココア「はい、チノちゃんも!」クイッ

チノ「はむ、んぐ…。美味しい。」パク

チノ「では、ココアさんにも///」クイッ

ココア「はむ…。」パク

ココア「じゃあチノちゃんにもう一回!」

リゼ「私も食べさせるぞ~!」

チノ「二人とも…。」

13: 2016/08/16(火) 13:57:11.035 ID:igSGIjpg0.net
シャロ宅

千夜「シャロちゃーん!」ガチャ

シャロ「ちょ、ちょっと千夜!いい加減ドアをノックするってことを覚えなさいよ!」

千夜「それより厨房を貸して欲しいんだけど。」

シャロ「厨房っていうか、キッチンでしょ?いいけど何に使うの?」

千夜「えっと、、その…ココアちゃんに美味しいお菓子を作ってあげようと…。」

シャロ「あら、千夜にも可愛いところあるじゃない。」

15: 2016/08/16(火) 14:00:42.923 ID:igSGIjpg0.net
千夜「可愛いのかしら?」

シャロ「えぇ…。」

キッチン…

シャロ「それで、何を作るの?」

お菓子作りの本を眺める2人

千夜「そうね~、このドボシュトルテなんてどうかしら?」

シャロ「あのねぇ、洋菓子作り初心者がこんなもの作ろうとしたらどうなるか分かるわけ?」

千夜「えーと、じゃあこのクッキーはどうかしら?チョコクッキー。」

16: 2016/08/16(火) 14:04:18.735 ID:igSGIjpg0.net
シャロ「それなら簡単そうね!なるほど、クッキーにチョコをかけるのね。」

千夜「面白そうね。」

シャロ「何かメッセージなんて書いたら面白そうね。愛の言葉とか?」

千夜「それはただのナルシストになっちゃうわ。」

シャロ「私も作るけど、私はリゼ先輩の顔を書こうかしら!」

千夜「あ、ずるい!それなら私もココアちゃんを描くわ!」

シャロ「それで材料は…」

冷蔵庫を探るシャロ

18: 2016/08/16(火) 14:06:32.481 ID:igSGIjpg0.net
シャロ「マーッ!卵が足りない!」

千夜「あら、卵がないとお菓子が作れないわ!」

シャロ「どうしよう…。」

千夜「大丈夫よ、卵をくれそうな人を知ってるわ!」

シャロ「本当に!?」

ひとまず千夜の考えをアテに外出する2人…

20: 2016/08/16(火) 14:11:02.679 ID:igSGIjpg0.net
千夜「お待ちになって~!」

青山「む、無理です。私は人間なので卵は産めません!」

シャロ「ちょ、ちょっと千夜!普通に頼みなさいよ!」

青山「?」

千夜「あら、ごめんなさい。勘違いさせちゃったみたいで。」

カクカクシカジカ

青山「なるほど、卵が足りなくて欲しいんですね。この5つの卵を持って行ってください。」

シャロ「いいんですか?」

青山「この中に一つだけ2年前の賞味期限の卵があるから気を付けてね…。」

千夜「えぇ…。」

とりあえず卵を持ち帰る2人

21: 2016/08/16(火) 14:14:27.463 ID:igSGIjpg0.net
シャロ「じゃあ卵を割るわね!」

千夜「ドッキドッキ…。」

シャロ「ここは思い切って!エイッ!」パキッ

ドロッ

そこには紫色に変色した黄身の卵が…。

千夜「ウェ…。」

シャロ「マーッ!」

鼻をつまみ腐った卵を捨てる2人

24: 2016/08/16(火) 14:19:20.955 ID:igSGIjpg0.net
シャロ「じゃあ気を取り直して…!」パキッ

トローン

千夜「なんとか大丈夫そうね!じゃあ始めましょ!」

2人はお菓子作りを始める。

シャロ「千夜、お湯くれる?」

千夜「ボウルに入れるの?」

シャロ「入れないわよ、てんぷら作るわけじゃないのよ!」

千夜「クッキーのてんぷら?」

シャロ「気持ち悪いわね、、バターを湯煎するのよ!」

5分後…

シャロ「またお湯くれる?チョコを溶かすんだけど。」

千夜「分かったわ、ここに入れればいいのね!」

シャロ「だから、入れるなー!それでも和菓子屋の店員なの!?」

5分後…

千夜「お湯はいらないかしら~」

シャロ「もう要らないわよ!」

25: 2016/08/16(火) 14:23:01.871 ID:igSGIjpg0.net
シャロ「さあ、クッキーの生地が完成したわよ!」

千夜「では、嬉し恥ずかしチョコ落書きターイム!」

2人は思い思いの様にチョコで絵を描いていく。

千夜「完成よ!」

シャロ「でもどうやってチョコを固めようかしら…。」

千夜「時を止めて難攻不落なクッキーを作りましょ!」

シャロ「時なんて止めれないわよ!」

千夜「冷蔵庫は使えないの?」

26: 2016/08/16(火) 14:26:19.511 ID:igSGIjpg0.net
シャロ「私の家の冷蔵庫は冷却が弱くて…。」

千夜「なら私の家の冷蔵庫を使えばいいわ!」

シャロ「(なんで最初から千夜の家で作らなかったのかしら。)」

少女クッキー冷却中…

千夜「よーし、これで届けれるわ!」

シャロ「ちゃんと食べても大丈夫って伝えてあげないとね!」

千夜「いろいろありがとね、行ってくるわ!」タッタッ

28: 2016/08/16(火) 14:30:02.223 ID:igSGIjpg0.net
千夜「ハァハァ、早く届けないと!」タッタッ

道端で跳ねているティッピー

ティッピー「一人で散歩するのは久しぶりじゃわい、、ん?」

千夜「そこを退いてーー!」

ドカンッ

ティッピー「(いてて、退けと言われて退くやつがおるか!)」

千夜「あれ、、おかしいわね。普通なら退くはずなんだけど…。(心なしか表情が怒ってる様な)」

千夜「あっ…。」

29: 2016/08/16(火) 14:35:27.479 ID:igSGIjpg0.net
ラビットハウス…

チノ「あ!来たみたいですよ!」

カランカラン…

千夜「ココア~ちゃ~ん……。」メソメソ

ココア「どうしたの?」

千夜「これ……。」

ティッピーとぶつかった衝撃でハート形のクッキーが真っ二つになっている。

チノ「ハートが見事に真っ二つになっていますね…。」

するとココアがおもむろに片方の割れたクッキーを持つ。

ココア「ねえ、千夜ちゃん!この片方のクッキーを持って。」

千夜「え、えぇ。」

ココアと千夜が割れたクッキーをハート形になるようにくっつける。

ココア「ほら、全然壊れてないよ!千夜ちゃんの気持ち!」

千夜「ココアちゃん!」

ココア「はい、これ頑張ったご褒美!」クイッ

ココアが千夜にクッキーを食べされる。

30: 2016/08/16(火) 14:37:51.505 ID:igSGIjpg0.net
千夜「あんぐ、、美味しい!」パクッ

ココア「そう…。なら私が食べても大丈夫そうだね!」

千夜「私に毒味させたわね!させるならチノちゃんにしてあげて!」

チノ「ちょっと千夜さん!どうして私の扱いそんなに酷いんですか!」

ココア「あはははは。」

千夜「うふふふふ。」

31: 2016/08/16(火) 14:40:53.787 ID:igSGIjpg0.net
お嬢様学校…

シャロ「あ、あの。リゼ先輩!」

リゼ「おう、シャロ!」

シャロ「これ良かったら食べてください!クッキー作ったんです。」

リゼ「うん、美味しいな!」パクッ

リゼ「実は私もシャロにクッキーを作ったんだ!良かったら食べてくれ///」クイッ

シャロ「(リゼ先輩の手作り~///)」パクッ

シャロ「うん、ありがとう!」

FIN

引用元: チノ「プハァ、今日も良い天気です」