1: 2010/03/29(月) 22:20:41.58 ID:8yAXWN4+0
子猫「…にゃー…」
老鼠「…こんな寒空の下で一匹とは…親は何をしているのだろうな…む?」
子猫「…にゃー…」フラフラ
老鼠「…こいつ…目が見えないのか…?」
子猫「…にゃー……」
老鼠「…かなり衰弱しているようだな…仕方ない、ここで会ったのも何かの縁、ついて来い」
子猫「…にゃー」フラフラ
老鼠「…こんな寒空の下で一匹とは…親は何をしているのだろうな…む?」
子猫「…にゃー…」フラフラ
老鼠「…こいつ…目が見えないのか…?」
子猫「…にゃー……」
老鼠「…かなり衰弱しているようだな…仕方ない、ここで会ったのも何かの縁、ついて来い」
子猫「…にゃー」フラフラ
5: 2010/03/29(月) 23:31:03.40 ID:uATx8zfh0
町はずれの空き家
老鼠「あばら家じゃが、外よりはましだろう」
子猫「……?」クンクン
老鼠「ほれ、毛布があるから包まりなさい」ファサ
子猫「…にゃー」ゴソゴソクンクン
子猫「……ゴロゴロゴロ」
老鼠「はてさて、どうしたものか……」
ほっす
老鼠「あばら家じゃが、外よりはましだろう」
子猫「……?」クンクン
老鼠「ほれ、毛布があるから包まりなさい」ファサ
子猫「…にゃー」ゴソゴソクンクン
子猫「……ゴロゴロゴロ」
老鼠「はてさて、どうしたものか……」
ほっす
9: 2010/03/29(月) 23:54:35.89 ID:uATx8zfh0
老鼠「……わしの言葉は解るか?」
子猫「……にゃ?」
老鼠「解らんか……」
老鼠「猫の知り合いなぞいないな……」
子猫「み……」
老鼠「ん……?」
子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」
老鼠「な、なんだ!?」
子猫「みぃーみぃーみぃー!」フミフミチュパチュパ
老鼠「……腹が減ったのか…」
老鼠「……チーズは食えるかのう」
子猫「……にゃ?」
老鼠「解らんか……」
老鼠「猫の知り合いなぞいないな……」
子猫「み……」
老鼠「ん……?」
子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」
老鼠「な、なんだ!?」
子猫「みぃーみぃーみぃー!」フミフミチュパチュパ
老鼠「……腹が減ったのか…」
老鼠「……チーズは食えるかのう」
11: 2010/03/29(月) 23:59:08.18 ID:uATx8zfh0
老鼠「確かこの棚に」ゴソゴソ
老鼠「あったあった、秘蔵のゴーダチーズ」
老鼠「ほれ、食べなさい」
子猫「みぃーみぃーみぃー!」イヤイヤ
老鼠「食べれないか……」
老鼠「困った」
老鼠「あったあった、秘蔵のゴーダチーズ」
老鼠「ほれ、食べなさい」
子猫「みぃーみぃーみぃー!」イヤイヤ
老鼠「食べれないか……」
老鼠「困った」
13: 2010/03/30(火) 00:14:23.42 ID:RJKXMz6A0
子猫「みぃーみぃーみぃー!」
老鼠「仕方ない、犬の奥さんとこに乳をもらいに行くか」
野良犬の奥さんの家
老鼠「お邪魔するよ」
犬「あら、鼠の翁じゃない。どうしたの」
老鼠「実はちょっと乳を分けてもらいたくてな」
犬「あらやだもう物が噛めなくなったのかい」
老鼠「そんなわけがあるか」
老鼠「ちょっと子どもを拾ってな」
犬「そういうことだったのね」
犬「いいわよ、ちょっと待ちなさいな」
老鼠「かたじけない」
老鼠「仕方ない、犬の奥さんとこに乳をもらいに行くか」
野良犬の奥さんの家
老鼠「お邪魔するよ」
犬「あら、鼠の翁じゃない。どうしたの」
老鼠「実はちょっと乳を分けてもらいたくてな」
犬「あらやだもう物が噛めなくなったのかい」
老鼠「そんなわけがあるか」
老鼠「ちょっと子どもを拾ってな」
犬「そういうことだったのね」
犬「いいわよ、ちょっと待ちなさいな」
老鼠「かたじけない」
14: 2010/03/30(火) 00:21:41.32 ID:RJKXMz6A0
老鼠「おっとっと……」 タプン
老鼠「こぼしたら事だな」
子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」
老鼠「はいはいちょっと待ちなさい」
老鼠「ほれ」 カタン
子猫「ゴクゴクゴクゴク」 ビシャビシャビシャ
老鼠「……わしまで乳まみれか」
老鼠「こぼしたら事だな」
子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」
老鼠「はいはいちょっと待ちなさい」
老鼠「ほれ」 カタン
子猫「ゴクゴクゴクゴク」 ビシャビシャビシャ
老鼠「……わしまで乳まみれか」
20: 2010/03/30(火) 00:42:58.37 ID:RJKXMz6A0
老鼠「……体が乳臭い」
子猫「スピー」
老鼠「……まあいいか」
老鼠「しかしこのままというわけにもいかんし」
老鼠「どうしたもんかね」
子猫「み……」
老鼠「」 ビクッ
子猫「みーみー!」 プリプリ
老鼠「健康的……だな……」
子猫「スピー」
老鼠「……まあいいか」
老鼠「しかしこのままというわけにもいかんし」
老鼠「どうしたもんかね」
子猫「み……」
老鼠「」 ビクッ
子猫「みーみー!」 プリプリ
老鼠「健康的……だな……」
21: 2010/03/30(火) 00:46:28.77 ID:RJKXMz6A0
老鼠「やれやれ、掃除に時間がかかってしまった」
子猫「スピー」
老鼠「……やれやれ」
トントン
老鼠「おや、客人か……」
老鼠「はいはいどちらさま」
若鼠「やあ、空家の翁」
老鼠「なんだ、下水の若造か」
若鼠「……なんか、下水と同じ匂いがしないかここ」
老鼠「言うんじゃない」
子猫「スピー」
老鼠「……やれやれ」
トントン
老鼠「おや、客人か……」
老鼠「はいはいどちらさま」
若鼠「やあ、空家の翁」
老鼠「なんだ、下水の若造か」
若鼠「……なんか、下水と同じ匂いがしないかここ」
老鼠「言うんじゃない」
22: 2010/03/30(火) 00:50:50.99 ID:RJKXMz6A0
若鼠「それに子供の匂いも……」 クンクン
子猫「スピー」
若鼠「」
子猫「……うに?」 パチ
若鼠「おおおおおおきなねこねこねこおおおおおお」
老鼠「騒ぐんじゃないみっともない」
子猫「にゃ……」クンクンクン
若鼠「ひいいいいいい」
老鼠「安心せい、その子は目が見えとらん」
若鼠「え……」
子猫「にゃ、にゃあ・・・」クンクン
若鼠「ほ、ほんとみたいだね」
子猫「スピー」
若鼠「」
子猫「……うに?」 パチ
若鼠「おおおおおおきなねこねこねこおおおおおお」
老鼠「騒ぐんじゃないみっともない」
子猫「にゃ……」クンクンクン
若鼠「ひいいいいいい」
老鼠「安心せい、その子は目が見えとらん」
若鼠「え……」
子猫「にゃ、にゃあ・・・」クンクン
若鼠「ほ、ほんとみたいだね」
25: 2010/03/30(火) 00:56:22.53 ID:RJKXMz6A0
若鼠「それにしたってどうして猫なんか……」
老鼠「まあ、成り行きでな……」
老鼠「ほれ、寝ていなさい」
子猫「にゃ……」
子猫「ゴロゴロスピー」
老鼠「ところで、何の用だ、下水の」
若鼠「あ、そうだった」
若鼠「実は、最近ここらの猫たちが活発でさ」
若鼠「下手に出歩かないほうがいいよって回覧で回ってきてね」
老鼠「ほう……物騒だな」
若鼠「あいつらは僕らを餌と思ってるからね……」チラ
老鼠「こっちを見るな」
老鼠「まあ、成り行きでな……」
老鼠「ほれ、寝ていなさい」
子猫「にゃ……」
子猫「ゴロゴロスピー」
老鼠「ところで、何の用だ、下水の」
若鼠「あ、そうだった」
若鼠「実は、最近ここらの猫たちが活発でさ」
若鼠「下手に出歩かないほうがいいよって回覧で回ってきてね」
老鼠「ほう……物騒だな」
若鼠「あいつらは僕らを餌と思ってるからね……」チラ
老鼠「こっちを見るな」
26: 2010/03/30(火) 00:59:22.39 ID:RJKXMz6A0
若鼠「ここにはあまり入ってこないだろうけど、用心しなよ」
老鼠「ああ、そうするさ」
若鼠「じゃあ…」ビクビク
パタン
老鼠「……ふぅ」
老鼠「こいつの親も、混じっておるのかもしれんな」
子猫「ゴロゴロゴロゴロ」
老鼠「……乳の予備でも貰ってくるか」
老鼠「ああ、そうするさ」
若鼠「じゃあ…」ビクビク
パタン
老鼠「……ふぅ」
老鼠「こいつの親も、混じっておるのかもしれんな」
子猫「ゴロゴロゴロゴロ」
老鼠「……乳の予備でも貰ってくるか」
27: 2010/03/30(火) 01:08:01.46 ID:RJKXMz6A0
チリンチリン ニャーニャー
老鼠「さっきは気付かなかったが」
老鼠「本当に、うろうろしとるな」
老鼠「犬の奥さんのとこに行くのも一苦労だわい」
犬「あら翁。どう、ミルクは飲んだ?」
老鼠「ああ、がっついたおかげでわしまで乳まみれになった」
犬「よっぽどお腹がすいてたのねえ」
犬「で、今度は次のをもらいに来たのかしら」
老鼠「察しがよくて助かるよ」
犬「もういっそのこと、その子ここに連れてきたらどう?」
犬「最近猫がたくさんうろついてるし、あそこより安全よ」
老鼠「いや……まあ、好意だけ受け取っておくよ」
老鼠「さっきは気付かなかったが」
老鼠「本当に、うろうろしとるな」
老鼠「犬の奥さんのとこに行くのも一苦労だわい」
犬「あら翁。どう、ミルクは飲んだ?」
老鼠「ああ、がっついたおかげでわしまで乳まみれになった」
犬「よっぽどお腹がすいてたのねえ」
犬「で、今度は次のをもらいに来たのかしら」
老鼠「察しがよくて助かるよ」
犬「もういっそのこと、その子ここに連れてきたらどう?」
犬「最近猫がたくさんうろついてるし、あそこより安全よ」
老鼠「いや……まあ、好意だけ受け取っておくよ」
75: 2010/03/30(火) 22:30:36.13 ID:RJKXMz6A0
老鼠「やれやれ、焦ったわい」 タプンタプン
老鼠「鼠が猫の子を育てているなんぞ、滑稽だからな」 タプンタプン
老鼠「……」 タプンタプン
老鼠「牛乳瓶というものは重いものだな」 タプンタプン
子猫「……にゃ!」
老鼠「ただいま」
子猫「ゴロゴロゴロゴロ」
老鼠「少し静かにせんかい」
子猫「にゃ、にゃ」 スリスリ
老鼠「わかったわかった」
老鼠「よい、せっと」 カタン
老鼠「鼠が猫の子を育てているなんぞ、滑稽だからな」 タプンタプン
老鼠「……」 タプンタプン
老鼠「牛乳瓶というものは重いものだな」 タプンタプン
子猫「……にゃ!」
老鼠「ただいま」
子猫「ゴロゴロゴロゴロ」
老鼠「少し静かにせんかい」
子猫「にゃ、にゃ」 スリスリ
老鼠「わかったわかった」
老鼠「よい、せっと」 カタン
78: 2010/03/30(火) 22:34:50.55 ID:RJKXMz6A0
子猫「にゃ・・・?」 クンクン
老鼠「お前さんの食いもんだよ」
老鼠「しばらくはもつだろう」
子猫「にゃ!」
老鼠「……少し聞き分けが良くなったか……」
老鼠「赤ん坊というのはどの種族も物覚えがいいものだな」
子猫「ゴロゴロ……」
老鼠「……」ジー
老鼠「それに、どの種族も可愛いものだ」
老鼠「不思議なもんだのう」
トントン
老鼠「客か」
老鼠「今日は千客万来だの……」
ガチャ
若鼠「やあ、翁」
老鼠「お前さんの食いもんだよ」
老鼠「しばらくはもつだろう」
子猫「にゃ!」
老鼠「……少し聞き分けが良くなったか……」
老鼠「赤ん坊というのはどの種族も物覚えがいいものだな」
子猫「ゴロゴロ……」
老鼠「……」ジー
老鼠「それに、どの種族も可愛いものだ」
老鼠「不思議なもんだのう」
トントン
老鼠「客か」
老鼠「今日は千客万来だの……」
ガチャ
若鼠「やあ、翁」
81: 2010/03/30(火) 22:38:38.38 ID:RJKXMz6A0
老鼠「なんだまたお前か、下水の」
若鼠「まあまあ」
若鼠「ちょっと中に入れてくれよ、猫がうろうろしてるんだ」
老鼠「ああ、入れ」
パタン
子猫「スピースピー」
若鼠「……猫は寝てるみたいだな」
老鼠「ああ、腹いっぱいのようだしな」
若鼠「実は、翁……」ソワソワ
老鼠「……なんだ」
若鼠「さっき、下水のみんなにこの猫のことを話したんだ」
老鼠「……それで?」
若鼠「まあまあ」
若鼠「ちょっと中に入れてくれよ、猫がうろうろしてるんだ」
老鼠「ああ、入れ」
パタン
子猫「スピースピー」
若鼠「……猫は寝てるみたいだな」
老鼠「ああ、腹いっぱいのようだしな」
若鼠「実は、翁……」ソワソワ
老鼠「……なんだ」
若鼠「さっき、下水のみんなにこの猫のことを話したんだ」
老鼠「……それで?」
83: 2010/03/30(火) 22:45:14.93 ID:RJKXMz6A0
若鼠「言いにくいんだけど……」
若鼠「その猫、処分するって言う話になってさ」
老鼠「……」ピクッ
若鼠「ほら、虫も三日飼えば情が移るって言うじゃないか」
若鼠「でも、そいつは僕らの天敵なんだ」
若鼠「大きくなれば僕らを食ってしまうかもしれない」
若鼠「だから今のうちに……」
老鼠「……」
若鼠「わかるだろ、翁?」
老鼠「……わからん」
若鼠「翁!」
老鼠「出て行け!」
若鼠「その猫、処分するって言う話になってさ」
老鼠「……」ピクッ
若鼠「ほら、虫も三日飼えば情が移るって言うじゃないか」
若鼠「でも、そいつは僕らの天敵なんだ」
若鼠「大きくなれば僕らを食ってしまうかもしれない」
若鼠「だから今のうちに……」
老鼠「……」
若鼠「わかるだろ、翁?」
老鼠「……わからん」
若鼠「翁!」
老鼠「出て行け!」
84: 2010/03/30(火) 22:48:25.45 ID:RJKXMz6A0
若鼠「」ビクッ
老鼠「天敵であろうとなかろうと、赤ん坊に手を上げるなんぞ」
老鼠「誇り高い鼠族のすることではないわ!」
若鼠「だけど翁……」
老鼠「お前たちと話すことはない」
老鼠「天敵であろうとなかろうと、赤ん坊に手を上げるなんぞ」
老鼠「誇り高い鼠族のすることではないわ!」
若鼠「だけど翁……」
老鼠「お前たちと話すことはない」
85: 2010/03/30(火) 22:51:07.36 ID:RJKXMz6A0
老鼠「金輪際ここに近づくでない!」
若鼠「……知らないよ」
若鼠「食われても、さ」
パタン
老鼠「……」 ゼイゼイゼイ
子猫「にゃ……?」 プルプルプル
老鼠「ああ、なんでもない……なんでもないんだ……」
若鼠「……知らないよ」
若鼠「食われても、さ」
パタン
老鼠「……」 ゼイゼイゼイ
子猫「にゃ……?」 プルプルプル
老鼠「ああ、なんでもない……なんでもないんだ……」
91: 2010/03/30(火) 22:59:33.03 ID:RJKXMz6A0
数ヵ月後
子猫「じーちゃんじーちゃん!」
老鼠「なんだ」
子猫「犬のおばちゃんのとこ遊びに行っていい?」
老鼠「ああ、構わんとも」
老鼠「だが、猫や怖い鼠に気をつけるんだぞ」
老鼠「後あんまり長居はするなよ」
老鼠「それから」
子猫「わかってるー!」タタタタ
老鼠「……まったく」
子猫「じーちゃんじーちゃん!」
老鼠「なんだ」
子猫「犬のおばちゃんのとこ遊びに行っていい?」
老鼠「ああ、構わんとも」
老鼠「だが、猫や怖い鼠に気をつけるんだぞ」
老鼠「後あんまり長居はするなよ」
老鼠「それから」
子猫「わかってるー!」タタタタ
老鼠「……まったく」
96: 2010/03/30(火) 23:08:14.52 ID:RJKXMz6A0
子猫「今日はあんまりいないなあ」タタタタタ
子猫「なんでだろ」タタタタ
子猫「よしついた!」
子猫「おばちゃーん」
犬「あらまあ、いらっしゃい子猫ちゃん」
犬「ここのところ毎日だねえ」
子猫「だってほかに遊び場所知らないし」
子猫「家にいるとじーちゃん口うるさいんだもん」
犬「育ててくれた人に向かってそういうこと言うもんじゃないよ」
子猫「……」プクー
犬「まあ、そういう時期かね」
犬「さ、何して遊ぼうか」
子猫「!」パアア
子猫「えっとね、えっとね…!」
子猫「なんでだろ」タタタタ
子猫「よしついた!」
子猫「おばちゃーん」
犬「あらまあ、いらっしゃい子猫ちゃん」
犬「ここのところ毎日だねえ」
子猫「だってほかに遊び場所知らないし」
子猫「家にいるとじーちゃん口うるさいんだもん」
犬「育ててくれた人に向かってそういうこと言うもんじゃないよ」
子猫「……」プクー
犬「まあ、そういう時期かね」
犬「さ、何して遊ぼうか」
子猫「!」パアア
子猫「えっとね、えっとね…!」
97: 2010/03/30(火) 23:13:33.88 ID:RJKXMz6A0
数時間後
子猫「たのしかったー!」
犬「そうかいそうかい」
犬「さ、もう日が暮れるよ」
子猫「あ、ほんとだ! 帰らなきゃじーちゃんに叱られちゃう!」
犬「気をつけて帰るんだよー」
子猫「はーい! またねー、おばちゃん!」
犬「またね」
タタタタタタ
犬「……初めて聞いた時は驚いたけど」
犬「いい子に育ってるねえ……」
子猫「たのしかったー!」
犬「そうかいそうかい」
犬「さ、もう日が暮れるよ」
子猫「あ、ほんとだ! 帰らなきゃじーちゃんに叱られちゃう!」
犬「気をつけて帰るんだよー」
子猫「はーい! またねー、おばちゃん!」
犬「またね」
タタタタタタ
犬「……初めて聞いた時は驚いたけど」
犬「いい子に育ってるねえ……」
100: 2010/03/30(火) 23:21:39.44 ID:RJKXMz6A0
子猫「……早く帰らなきゃ」 タタタタ
子猫「……あれ」
子猫「暗いときのほうがよく見える気がする」
子猫「なんでかなあ……」 タタタタ
子猫「すっかり暗くなっちゃった……」
子猫「……ただいまー」 ソローリ
老鼠「こら!」
子猫「!」ビクゥ
老鼠「こんな時間まで何をしておったんだ!」
子猫「ご、ごめんなさい……」
老鼠「あれほど長居してはいかんと言っただろう!」
老鼠「外は危ないんだぞ!」
老鼠「これからは外に出るときはわしが一緒n」
子猫「じーちゃん!」
子猫「……あれ」
子猫「暗いときのほうがよく見える気がする」
子猫「なんでかなあ……」 タタタタ
子猫「すっかり暗くなっちゃった……」
子猫「……ただいまー」 ソローリ
老鼠「こら!」
子猫「!」ビクゥ
老鼠「こんな時間まで何をしておったんだ!」
子猫「ご、ごめんなさい……」
老鼠「あれほど長居してはいかんと言っただろう!」
老鼠「外は危ないんだぞ!」
老鼠「これからは外に出るときはわしが一緒n」
子猫「じーちゃん!」
101: 2010/03/30(火) 23:25:49.43 ID:RJKXMz6A0
子猫「じーちゃんいっつもあれはだめこれはだめって」
子猫「もう子供じゃないんだから言われなくたって解ってるよ!」
子猫「じーちゃんなんて……じーちゃんなんて……」
子猫「だいっきらいだあああ!」
バタン タタタタタ
老鼠「こ、子猫!!」
老鼠「待たんか!」
タッタッタッタッ
子猫「もう子供じゃないんだから言われなくたって解ってるよ!」
子猫「じーちゃんなんて……じーちゃんなんて……」
子猫「だいっきらいだあああ!」
バタン タタタタタ
老鼠「こ、子猫!!」
老鼠「待たんか!」
タッタッタッタッ
102: 2010/03/30(火) 23:32:24.14 ID:RJKXMz6A0
老鼠「……どこに、いったんだ」 ゼイゼイゼイ
老鼠「……」
老鼠「過保護すぎたんだろうか……」
老鼠「……子育てなんぞ、任せきりだったからな……」
老鼠「……とにかく今は子猫を探さんと」
ナアーーーオ
老鼠「」ビクッ
老鼠「今の時間は危ないし……」
タッタッタッ
??「……」ニヤァ
老鼠「……」
老鼠「過保護すぎたんだろうか……」
老鼠「……子育てなんぞ、任せきりだったからな……」
老鼠「……とにかく今は子猫を探さんと」
ナアーーーオ
老鼠「」ビクッ
老鼠「今の時間は危ないし……」
タッタッタッ
??「……」ニヤァ
104: 2010/03/30(火) 23:37:30.51 ID:RJKXMz6A0
とある路地裏
子猫「ふんだ」
子猫「じーちゃんなんかもう知らない」
子猫「僕だってもう子供じゃないんだから、一人で出歩いたって怖くないやい」
ナアーーーーオ
ナアーオ
ナアーーーーーオ
ギャフベロハギャベバブジョハバ
子猫「……」 ビクビクッ
子猫「こ、怖くなんかないぞ……」
??「何やってんだ、小さいの」
子猫「ふんだ」
子猫「じーちゃんなんかもう知らない」
子猫「僕だってもう子供じゃないんだから、一人で出歩いたって怖くないやい」
ナアーーーーオ
ナアーオ
ナアーーーーーオ
ギャフベロハギャベバブジョハバ
子猫「……」 ビクビクッ
子猫「こ、怖くなんかないぞ……」
??「何やってんだ、小さいの」
105: 2010/03/30(火) 23:38:26.51 ID:RJKXMz6A0
訂正
子猫「……」 ビクビクッ
子猫「こ、怖くなんかないぞ……」
??『何やってんだ、小さいの』
子猫「……」 ビクビクッ
子猫「こ、怖くなんかないぞ……」
??『何やってんだ、小さいの』
106: 2010/03/30(火) 23:42:53.25 ID:RJKXMz6A0
子猫「えっ……」
若猫『そんなとこにいると縄張り争いに巻き込まれちまうぞ』
子猫「ね、ね、ねこだああああああああ」 ブワワッ
若猫『お、脅かすなよ……ほれ、毛並み元に戻せ』
若猫『俺は餌取りに来ただけで、おまえさんと喧嘩なんてするつもりはないぞ』
子猫「え……」
子猫「っていうか、なんで猫の言葉が解るんだろう僕」
若猫『何言ってんだお前』
若猫『猫だからに決まってんだろ』
子猫「……え?」
若猫『そんなとこにいると縄張り争いに巻き込まれちまうぞ』
子猫「ね、ね、ねこだああああああああ」 ブワワッ
若猫『お、脅かすなよ……ほれ、毛並み元に戻せ』
若猫『俺は餌取りに来ただけで、おまえさんと喧嘩なんてするつもりはないぞ』
子猫「え……」
子猫「っていうか、なんで猫の言葉が解るんだろう僕」
若猫『何言ってんだお前』
若猫『猫だからに決まってんだろ』
子猫「……え?」
107: 2010/03/30(火) 23:51:01.75 ID:RJKXMz6A0
子猫「ぼ、僕は鼠で……」
若猫『はぁ? どっかで頭でもぶつけたのか?』
若猫『確かに鼠語は喋ってるけど、そんなもん』
若猫「鼠捕る時の必須技能だろ?」
若猫「親に教えてもらったんじゃないのか?」
子猫「あ、鼠の言葉……」
若猫『まあ、親に会えば正気に返るだろ』
若猫『おまえどこに住んでるんだ?』
子猫「……町はずれ」
若猫『んじゃそこまで送ってやるよ』
若猫『ここんとこ、鼠どもが猫襲ってるって話もあるし』
若猫『子ども一人じゃ危ないしな』
若猫『はぁ? どっかで頭でもぶつけたのか?』
若猫『確かに鼠語は喋ってるけど、そんなもん』
若猫「鼠捕る時の必須技能だろ?」
若猫「親に教えてもらったんじゃないのか?」
子猫「あ、鼠の言葉……」
若猫『まあ、親に会えば正気に返るだろ』
若猫『おまえどこに住んでるんだ?』
子猫「……町はずれ」
若猫『んじゃそこまで送ってやるよ』
若猫『ここんとこ、鼠どもが猫襲ってるって話もあるし』
若猫『子ども一人じゃ危ないしな』
109: 2010/03/30(火) 23:57:41.60 ID:RJKXMz6A0
子猫「…………」テクテク
若猫『……なんか喋れよ』テクテク
子猫「………………」
若猫『やれやれ……』
若猫『ん……?』 クンクン
若猫『……血の匂い』
子猫「……!?」
若猫『こりゃあ、鼠の血だな』 クンクン
若猫『年寄りっぽいな』
子猫「……!?」
子猫「まさか……」
タタタッ
若猫『あ、おいどうしたんだよ』
若猫『……なんか喋れよ』テクテク
子猫「………………」
若猫『やれやれ……』
若猫『ん……?』 クンクン
若猫『……血の匂い』
子猫「……!?」
若猫『こりゃあ、鼠の血だな』 クンクン
若猫『年寄りっぽいな』
子猫「……!?」
子猫「まさか……」
タタタッ
若猫『あ、おいどうしたんだよ』
110: 2010/03/31(水) 00:01:20.21 ID:mb3VRxsG0
子猫「どこ、だ……」キョロキョロ
子猫「!!!!」
老鼠「」グッタリ
子猫「じ……」
子猫「じーちゃん!!!」
老鼠「」グッタリ
子猫「じーちゃん、じーちゃん!」ユサユサ
老鼠「」 ユラユラ
子猫「なんで血だらけなんだよおおお……」
子猫「なんで」
子猫「なんで動かないんだよおおおお……!」ボロボロボロ
子猫「!!!!」
老鼠「」グッタリ
子猫「じ……」
子猫「じーちゃん!!!」
老鼠「」グッタリ
子猫「じーちゃん、じーちゃん!」ユサユサ
老鼠「」 ユラユラ
子猫「なんで血だらけなんだよおおお……」
子猫「なんで」
子猫「なんで動かないんだよおおおお……!」ボロボロボロ
111: 2010/03/31(水) 00:05:34.19 ID:mb3VRxsG0
若猫『おい、あんまり離れるなって……あらら』
子猫「……」エグエグエグエグ
若猫『こりゃあ・・・・・・どういうこった』
老鼠「」グッタリ
若猫『さっきの血の匂いのもとはいいとして』
若猫『なんでまた食いもんが氏んだくらいで泣いてんだか』
子猫「じーちゃんは食いもんじゃない!」 シャー
若猫『おっと……』
若猫『何やらさっぱり』
子猫「じーちゃんは俺の親だ!」
子猫「食いもんじゃない……!」ボロボロボロ
若猫『はぁ、ん……』 ピン
子猫「……」エグエグエグエグ
若猫『こりゃあ・・・・・・どういうこった』
老鼠「」グッタリ
若猫『さっきの血の匂いのもとはいいとして』
若猫『なんでまた食いもんが氏んだくらいで泣いてんだか』
子猫「じーちゃんは食いもんじゃない!」 シャー
若猫『おっと……』
若猫『何やらさっぱり』
子猫「じーちゃんは俺の親だ!」
子猫「食いもんじゃない……!」ボロボロボロ
若猫『はぁ、ん……』 ピン
112: 2010/03/31(水) 00:11:06.58 ID:mb3VRxsG0
若猫『しばらく前に鼠が猫を育ててるとかいう噂が立ってたが……』
若猫『なるほど、お前らのことだったのか』
若猫『自分が鼠だとか言ってたのもそのせいか』 ウンウン
子猫「……じーちゃん……」グスグス
子猫「猫のせいで、猫のせいで……」
若猫『……なんか猫聞きの悪いこと言ってんなあ』
若猫『そのじーさん鼠は猫が頃したわけじゃないぜ』
子猫「え……」
若猫『なるほど、お前らのことだったのか』
若猫『自分が鼠だとか言ってたのもそのせいか』 ウンウン
子猫「……じーちゃん……」グスグス
子猫「猫のせいで、猫のせいで……」
若猫『……なんか猫聞きの悪いこと言ってんなあ』
若猫『そのじーさん鼠は猫が頃したわけじゃないぜ』
子猫「え……」
115: 2010/03/31(水) 00:16:24.59 ID:mb3VRxsG0
若猫『猫がネズミを取る時ぁ、食う時だけだ』
若猫『そんなふうに一口も食わないで放りだしとくなんざ、勿体なくて出来ねえよ』
子猫「……」
若猫『それにほれ、なんかで殴られてるだろ』
若猫『猫なら爪痕か噛み跡が残るからな』
子猫「じゃあ……誰が……」
若猫『そこまでは知らないさ』
子猫「……」
子猫「僕が出歩かなきゃ、じーちゃんは……」
若猫『……とりあえず、そいつも一緒に家まで運んでやるよ』
トコトコトコ
若猫『そんなふうに一口も食わないで放りだしとくなんざ、勿体なくて出来ねえよ』
子猫「……」
若猫『それにほれ、なんかで殴られてるだろ』
若猫『猫なら爪痕か噛み跡が残るからな』
子猫「じゃあ……誰が……」
若猫『そこまでは知らないさ』
子猫「……」
子猫「僕が出歩かなきゃ、じーちゃんは……」
若猫『……とりあえず、そいつも一緒に家まで運んでやるよ』
トコトコトコ
116: 2010/03/31(水) 00:20:41.89 ID:mb3VRxsG0
町はずれの空き家
若猫『ここでいいか』
子猫「うん……ありがとう」
老鼠「」
子猫「じーちゃん……」
若猫『今すぐは無理かも知れんが』
若猫『元気出せよ』
子猫「……」
子猫「ううっ……」ボロボロ
若猫『泣くなよ……』 ペロペロ
子猫「うう、じーちゃん……」ボロボロ
若猫『ここでいいか』
子猫「うん……ありがとう」
老鼠「」
子猫「じーちゃん……」
若猫『今すぐは無理かも知れんが』
若猫『元気出せよ』
子猫「……」
子猫「ううっ……」ボロボロ
若猫『泣くなよ……』 ペロペロ
子猫「うう、じーちゃん……」ボロボロ
117: 2010/03/31(水) 00:21:41.10 ID:mb3VRxsG0
ちょっと休憩
半に再開します
半に再開します
119: 2010/03/31(水) 00:34:07.34 ID:mb3VRxsG0
若猫『俺は帰るけど……平気か?』
子猫「……」フルフル
若猫『……やれやれ』
ノソノソ ポフ
若猫『ここで寝てるから』
子猫「……」
若猫『……』 ジッ
パタン
子猫「!?」
??「チッ、ほかにも猫がいやがるぞ」
??「いや寝てる、今のうちだ」
子猫「だ、れ……?」
若鼠「チッ気づかれた」
子猫「……」フルフル
若猫『……やれやれ』
ノソノソ ポフ
若猫『ここで寝てるから』
子猫「……」
若猫『……』 ジッ
パタン
子猫「!?」
??「チッ、ほかにも猫がいやがるぞ」
??「いや寝てる、今のうちだ」
子猫「だ、れ……?」
若鼠「チッ気づかれた」
120: 2010/03/31(水) 00:37:28.63 ID:mb3VRxsG0
子猫「おじさんたち……誰……?」
若鼠「……」
若鼠「氏ねっ!」 ヒュン
子猫「!?」 ヒラリ
若鼠「ちょこまかと」
子猫「なにするの!?」
若鼠「鼠族の平和のためだ!」
若鼠「氏n」
ガブゥ
若鼠「」ダラーン
若猫『ふぁるほほは……』
若鼠「……」
若鼠「氏ねっ!」 ヒュン
子猫「!?」 ヒラリ
若鼠「ちょこまかと」
子猫「なにするの!?」
若鼠「鼠族の平和のためだ!」
若鼠「氏n」
ガブゥ
若鼠「」ダラーン
若猫『ふぁるほほは……』
123: 2010/03/31(水) 00:44:56.87 ID:mb3VRxsG0
若猫『』ペッ
若鼠「」ドサッ
若猫『まっず』
鼠たち「「わ、若鼠いいいいい!」」
子猫「……」ガクガクガク
若猫『要はあれだろ』
若猫「小さいの、お前が怖かったんだろこいつら」
子猫「え……」
若猫「いくら鼠に育てられても、お前は猫だ」
若猫「いつか鼠を捕って食うようになるかもしれん」
若猫「こいつらはそれが怖かったんだ」
若猫「それで、じゃまなじーさんを頃して」
若猫「お前がまだ小さいうちに頃してしまおう、と」
若猫「そういうことだろ、鼠ども」 キラリ
鼠たち「「ひいいいいいい」」
若鼠「」ドサッ
若猫『まっず』
鼠たち「「わ、若鼠いいいいい!」」
子猫「……」ガクガクガク
若猫『要はあれだろ』
若猫「小さいの、お前が怖かったんだろこいつら」
子猫「え……」
若猫「いくら鼠に育てられても、お前は猫だ」
若猫「いつか鼠を捕って食うようになるかもしれん」
若猫「こいつらはそれが怖かったんだ」
若猫「それで、じゃまなじーさんを頃して」
若猫「お前がまだ小さいうちに頃してしまおう、と」
若猫「そういうことだろ、鼠ども」 キラリ
鼠たち「「ひいいいいいい」」
124: 2010/03/31(水) 00:50:00.98 ID:mb3VRxsG0
子猫「ぼ、僕鼠なんて食べない…!」
若猫「だから、あいつらはそうは思わなかったんだろって」
鼠たち「「ざわ・・・ざわ・・・」」
若猫「……お前らさっさと帰れ」
若猫「帰らないと食っちまうぞ」
鼠たち「「しつれいしましたあああああああ」」
ドドドド バタン
若猫『やれやれ』
子猫「……」ジー
若鼠「」グッタリ
子猫「僕……僕がいなければ」
子猫「じーちゃんもこの人も」
子猫「……」
若猫「だから、あいつらはそうは思わなかったんだろって」
鼠たち「「ざわ・・・ざわ・・・」」
若猫「……お前らさっさと帰れ」
若猫「帰らないと食っちまうぞ」
鼠たち「「しつれいしましたあああああああ」」
ドドドド バタン
若猫『やれやれ』
子猫「……」ジー
若鼠「」グッタリ
子猫「僕……僕がいなければ」
子猫「じーちゃんもこの人も」
子猫「……」
125: 2010/03/31(水) 00:55:36.64 ID:mb3VRxsG0
若猫『……ま、そうかもな』
子猫「……」
若猫『でも』チラ
若鼠「」
若猫『こいつの血は不味かったし、もともといやな奴だったのかもしれん』
若猫『じーさんのほうは知らんがな』
子猫「……僕」
子猫「じーちゃんがいなかったら氏んでたかもって、犬のおばちゃんが言ってた」
若猫『まあ、捨てられてたんだろうしな』
若猫『……感謝しろよ』
子猫「……」コクン
若猫『……墓でも作るか』
子猫「……」コクン
子猫「……」
若猫『でも』チラ
若鼠「」
若猫『こいつの血は不味かったし、もともといやな奴だったのかもしれん』
若猫『じーさんのほうは知らんがな』
子猫「……僕」
子猫「じーちゃんがいなかったら氏んでたかもって、犬のおばちゃんが言ってた」
若猫『まあ、捨てられてたんだろうしな』
若猫『……感謝しろよ』
子猫「……」コクン
若猫『……墓でも作るか』
子猫「……」コクン
127: 2010/03/31(水) 01:01:39.89 ID:mb3VRxsG0
数年後
犬「翁、あの世で元気してるかい」
犬「もうあれからどれだけ経つのかねえ……」
犬「あたしもすっかりおばあちゃんだよ」
犬「子猫ちゃんもすっかり立派になってるよ」
犬「あんたの育て方の賜物だn」
「「「いぬのおばあたあああああん」」」
犬「……呼ばれてるから行くよ」クスリ
犬「また墓参りに来るよ」
ハイハーイ
オバアタンアソンデエエエエ
ハイハイ
母猫「いつもごめんね、おばちゃん」
犬「子猫ちゃんの子どもたちさ、あたしの子も同然だ」
犬「翁、あの世で元気してるかい」
犬「もうあれからどれだけ経つのかねえ……」
犬「あたしもすっかりおばあちゃんだよ」
犬「子猫ちゃんもすっかり立派になってるよ」
犬「あんたの育て方の賜物だn」
「「「いぬのおばあたあああああん」」」
犬「……呼ばれてるから行くよ」クスリ
犬「また墓参りに来るよ」
ハイハーイ
オバアタンアソンデエエエエ
ハイハイ
母猫「いつもごめんね、おばちゃん」
犬「子猫ちゃんの子どもたちさ、あたしの子も同然だ」
129: 2010/03/31(水) 01:06:25.87 ID:mb3VRxsG0
父猫「……父ちゃんと遊んでくれない……」
犬「あんたはほれ、食べ物とってきな! 解ってると思うけど」
父猫「はいはい鼠はだめなんだろ」
母猫「うんうん」ニコニコ
父母猫「「じーちゃんのためにもね」」
老鼠(……元気、そうだな)
老鼠(わしの子どもたちよ……)
おわり
犬「あんたはほれ、食べ物とってきな! 解ってると思うけど」
父猫「はいはい鼠はだめなんだろ」
母猫「うんうん」ニコニコ
父母猫「「じーちゃんのためにもね」」
老鼠(……元気、そうだな)
老鼠(わしの子どもたちよ……)
おわり
131: 2010/03/31(水) 01:07:06.24 ID:mb3VRxsG0
最後gdgdだったけど終了
即興無理ぽ
即興無理ぽ
132: 2010/03/31(水) 01:08:04.46 ID:rFhnT8Ry0
乙
133: 2010/03/31(水) 01:08:38.61 ID:Q/5nH2mOP
おつ!
童話みたいで良かった
童話みたいで良かった
135: 2010/03/31(水) 01:10:18.42 ID:mb3VRxsG0
乙がもらえるとは嬉しい
昼間、保守ありがとうございました
では寝ます
昼間、保守ありがとうございました
では寝ます
141: 2010/03/31(水) 01:28:59.38 ID:mb3VRxsG0
>>136
それがやりたかっただけっていう
それがやりたかっただけっていう
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