1: 2014/05/24(土) 23:10:00.18 ID:i17CPl1a0.net
まゆ「Pさん……まゆの事、嫌いになりましたぁ?」

モバP「えっ……俺はまゆのこと大切に思ってるよ」

まゆ「はふぅ……」ブルッ

まゆ「あ、ちがうのぉ……まゆがいつまでも売れないのは、Pさんのせいなんじゃないかなって思ってぇ」

モバP「確かに…あれだけ気に入って貰えていた仕事も、不自然にキャンセルされたり……」

まゆ「それはぁ……まゆ……ぷろでゅ……」

モバ「俺の……せいかもな」

まゆ「そ、そんなわけっ・・・・・・な、あるかなって」

2: 2014/05/24(土) 23:13:52.49 ID:i17CPl1a0.net
モバP「そうだな、いまだにプロデュースもまゆ一人……才能を咲かせられない」

まゆ「それはぁ……」ウルウル

モバP「そうだな……」

まゆ「仙台から、貴方のために来て……」

モバP「……」

まゆ「本当は……Pさんと」

モバP「それ以上言うな……考えさせてくれ」

まゆ「……くっ」ジワッ

3: 2014/05/24(土) 23:17:43.56 ID:i17CPl1a0.net
モバP「突然の引退宣言……」

モバP「くっ、情けない」

モバP「もっと俺がしっかりしていれば……」

まゆ『今日は見に来てくれてありがとうございましたぁ……名残惜しいけど、次が最後の曲です』

モバP「まゆ……最後まで素晴らしいステージをありがとう……」

5: 2014/05/24(土) 23:24:21.23 ID:i17CPl1a0.net
モバP「社長には辞表を出してきた」

モバP「最後に社長が言いかけてやめた、まゆについてのことって何だったんだろうか」

モバP「とにかく、明日から無職だ。 かえって何をやろうかな」

モバP「……何も出来る気がしない」

モバP「いっそのこと田舎に帰って実家を継いで、嫁さんでも貰って……」

ザッ

モバP「ん?」クルッ

???「ニャーン」

モバP「……? なんだ、猫か」

7: 2014/05/24(土) 23:30:28.86 ID:i17CPl1a0.net
モバP「とにかく、これからのことは考えないで、休もう」

モバP「はー、何も考えられない」

プルルルル

モバP「誰だ……公衆電話?」

モバP「はい」カチッ

???「あの子が売れなかったのは、君のせいじゃなかったんだ」

モバP「は?」

???「いや……今はそんなことは良い。 気をつけてくれ」

モバP「どういう事です!」

???「あの子はッ がっ……ガガッ」

モバP「ちょっと、どういう事ですか!!」

???「……」 プッッ ツーツーツー

モバP「なんだ、悪戯電話か」

10: 2014/05/24(土) 23:36:46.86 ID:i17CPl1a0.net
モバP「さて、今日で東京ともおさらばか……」

モバP「思えば、あの子を見つけて、それからいろいろあったなあ……」

モバP「……今となっては良い思い出か」

モバP「楽しかったな……まゆは結構スキンシップ積極的だったな」

モバP「ちょっとうれしかった、なんて今更言えないか」

ガタッ

モバP「ん?」クルッ

???「ニャーン」

モバP「なんだ……って最近猫が騒がしいな」

11: 2014/05/24(土) 23:40:50.77 ID:i17CPl1a0.net
モバP「最後に社長から手紙が来てる……?」

モバP「なになに、渡す物がある?」

モバP「まゆのアパートの近くか……」

モバP「なんだってそこまで呼んで……」

モバP「とにかく行ってみよう」

12: 2014/05/24(土) 23:44:54.77 ID:i17CPl1a0.net
モバP「結構路地に入るな、なんでこんな所に」

モバP「ここの角を曲がって……行き止まりか」

モバP「クククッ……最後は悪戯で終わりか」

モバP「さえない終わり方だっt」

???「ごめんなさぁい!」

モバP「え」

ゴツッ

14: 2014/05/24(土) 23:49:35.71 ID:i17CPl1a0.net
モバP「……うーん」

???「サーさぁん……ぷ…サ…さん」

モバP「うう……」

???「よかったぁ……起きなかったらどうしようかって」

モバP「ぅぅ……誰…ま、まゆか?」

まゆ「よかったぁ」ギュッ

モバP「ま、まゆが助けてくれたのか?」

まゆ「凄く……心配でぇ…」ウルウル

モバP「助かったよ……まゆ、悪いけど病院に連れて行ってくれないか」

15: 2014/05/24(土) 23:54:23.56 ID:i17CPl1a0.net
まゆ「まゆが、連れて行ってあげます……」

モバP「すまないな」

まゆ「まゆこそ、ごめんなさい」ウルウル

モバP「いや、こうして助けてくれただけで十分だ」

まゆ「!! うれしい」

まゆ「こんなに喜んでもえらえて、いろいろやってよかったぁ!」ブルブル

モバP「そうか、そんなに手を尽くして」

まゆ「これで、まゆがひとりじめ……」

モバP「え」

16: 2014/05/24(土) 23:59:52.98 ID:i17CPl1a0.net
モバP「まゆ、すまないけど縛られているのをほどいてくれないか」

まゆ「家に付いたら、インシュロックをゆるめますねぇ」

モバP「えっ」

まゆ「大切な人を、こうするのは、とても、苦しいんですよぉ」

まゆ「プロデューサーさんが、他の子に目を向けるから」

まゆ「誰も近づけなくて、まゆだけを見て欲しくて」

モバP「? どういう事だ?」

まゆ「プロデューサーさんが、まゆだけを見てくれるように、仕事を断って……」

17: 2014/05/25(日) 00:05:45.39 ID:M7W1xkLV0.net
まゆ「本当は、全部……」

まゆ「ううん、言いたっかたこと……あるんです…」

まゆ「まゆと、ずっと一緒にいて下さい。 仙台にかえって、ずっと一緒に暮らしましょう」

モバP「まゆ……俺は、まだ」

まゆ「え……貴方からの愛なのに……そうやって……」

モバP「まゆ、やめるんだ! まゆのお父さん達もそんなこと望んで……」

まゆ「お父さんもぉ、おかぁさんもぉ凄く応援してくれたんですよぉ!」

まゆ「これから迎えに来てくれるの」

モバP「ま、まってくれ」

まゆ「愛してます……ずっと一緒に暮らして下さいねぇ」

おわり

引用元: まゆ「モバPさんには幻滅しました」