ガヴリールの家


ガヴリール「くそっ、なんでヘムロックがナーフされなきゃならないんだよっ！」

ガヴリール「ワントリガーキルが出来ない三点バーストとか……ゴミ武器になってるじゃないか」

ガヴリール「ああもう！私は発売日からずっとヘムロック使ってきたんだぞ！」ｲﾗｲﾗ

ガヴリール「……滅べっ！」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ヴィーネ「ガヴ、居る～？」ｶﾞﾁｬ

ガヴリール「あ、ヴィーネいらっしゃい」

ヴィーネ「あんたなんでまた世界の終わりを告げるラッパを出してんのよ」

ガヴリール「いやいやこれにはのっぴきならない事情がありまして」ﾗｯﾊﾟｶｸｼ

ヴィーネ「くだらないことでいちいち世界を滅ぼそうとしないでよね……」

ガヴリール「はは……。っていうか今日遊ぶ約束してたっけ？」

ヴィーネ「ああ、それなんだけどね」ﾖｲｼｮ

ガヴリール「なんだそのデカイ袋」

ヴィーネ「福引でゲーム機とゲームソフトをもらったのよ」

ヴィーネ「せっかくだからガヴに遊び方を教えてもらおうと思って」

ガヴリール「おおっ！PS4とTitanfall2じゃないか！！」

ヴィーネ「これそんなに良いものなの？」

ガヴリール「良いもなにも、全部で大体四万円くらいだぞ」

ヴィーネ「よんまっ……！？そんなものタダでもらってよかったのかしら……」

ガヴリール「いいじゃん、もう貰ったものだし。それよりヴィーネもとうとうパイロットになるんだな！」

ヴィーネ「相変わらず楽天的ね……」

ヴィーネ「ん？パイロット……？？」

ガヴリール「このゲームはFPSって言う簡単に言えば戦争をするゲームなんだけど」

ガヴリール「プレイヤーはパイロットと呼ばれる特別な兵士として戦場を駆けまわるんだ」

ヴィーネ「ふーん。でもなんで兵士の呼称がパイロットなのよ」

ガヴリール「よくぞ聞いてくれました！」

ヴィーネ「……？」

ガヴリール「このゲームの最大の特徴は何よりタイタンという超巨大兵器に乗り込んでド派手なバトルを繰り広げられるところにあるんだ」

ガヴリール「パイロットとして自由に戦場を飛び回ったり、タイタンに乗って圧倒的な火力で敵をなぎ倒したり」

ガヴリール「とにかくメリハリがあってすげえ面白いゲームなんだよ！！」ﾄﾞﾔｧ

ヴィーネ「なんか甘酒を飲んだ時みたくなってるわね」

ガヴリール「甘酒？今はそんな話してないぞ」

ヴィーネ「なんでもないわ。話を戻すと、タイタンっていう兵器に乗り込むから主人公たちはパイロットって呼ばれるのね」

ガヴリール「そういうことだな」

ヴィーネ「なるほどね……。聞いた感じ対戦ゲームみたいだけど、今から始めても大丈夫なのかしら」

ガヴリール「心配ご無用！Titanfall2はキャンペーンも充実の内容で、これだけでもソフトの値段に見合うくらいだ！」

ガヴリール「最近はセールもあったし、アプデでマッチングもだいぶ改善されたし、キャンペーンを遊んでマルチに行きたくなっても過疎ってるってことはほとんどない」

ガヴリール「エイムが重要っていうのはよく見る意見だけど、マップが広い分立ち回りの方が大切なんだ」

ガヴリール「だから下手くそな初心者でもコツさえ押さえれば最初から普通に楽しめるよ！！」

タイトル間違えてたね Titanfal2→Titanfall2

ヴィーネ「あぷで……？えいむ……？何を言ってるのかちょっとよくわからないんだけど」

ガヴリール「細かいことはいいんだ。とにかく初心者でも入りやすいゲームってことだけ理解してくれ」

ヴィーネ「じゃあいまから始めても全然遅くはないってことね」

ガヴリール「もちろんだ！まあ突然前作プレイヤーのプロパイロットにレOプされたりタイタンに乗った瞬間サルヴォをぶちこまれたりして一瞬で溶かされることはあるだろうけど……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ヴィーネ「え？なんて言ったの？」

ガヴリール「いや、なんでもない！さあさ、まずはキャンペーンを一周してみよう！！」ｱｾ

ヴィーネ「もう……。一体そのテンションはなんなのよ」

ヴィーネ「ていうか、このゲームほんとにおもしろいの……？」

ガヴリール「信じて！！！！」ﾋﾞｼｯ

ヴィーネ「だからその親指はなんなのよ……」

ガヴリール「さて」コホン

ガヴリール「FPSをやったことがあるひとはキャンペーンなんてつまらないって
思うかもしれないが」

ヴィーネ「なにこれ……変な機械とムサいおっさんしか出てこないじゃない……」
ｵﾚｶﾞﾌﾛﾝﾃｨｱﾉｾﾝｼﾞｮｳﾃﾞﾒﾆｼﾃｷﾀﾅｶﾃﾞﾓ

ガヴリール「Titanfall2のキャンペーンは各所で散々言われてる通り、まるで映
画を観ているような出来栄えだ」

ヴィーネ「なかなか操作に慣れないわね……」ｶﾁｬｶﾁｬ

ガヴリール「そんなに長いわけでもないし、Titanfall2特有の操作を覚えるのに
も有用だから、まずはキャンペーンを遊んでくれ」

ヴィーネ「あっ…ラスティモーサさん……？」ｳﾙｳﾙ

ガヴリール「キャンペーンを一周し終えた頃にはもうTitanfall2の魅力が十分に
伝わっていると思うので」

ヴィーネ「び、びーてぃいいいいいいいいいい」ﾌﾞﾜｯ

ガヴリール「何はともあれ、経験者もそうでない方もキャンペーンから始めると
良いと思います」

数時間後

ヴィーネ「うう……うっ……うううああああ」ﾒｿﾒｿ

ガヴリール「よし、キャンペーンが終わったな。ヴィーネ、感想は？」

ヴィーネ「こんなゲームがたかだか四万円で遊べるなんて……うう」

ヴィーネ「これは全人類が平等にプレイするべきゲームだわ！」

ガヴリール「ふふ、それでいい。だったらもちろんマルチ対戦も……やるだろ？」

ヴィーネ「もちろんよ！」

ガヴリール「それじゃあまずはルールの説明を……とその前に」

ヴィーネ「どうしたのよ」

ガヴリール「だいぶ暗くなってきちゃったな。ヴィーネ、今日はどうする？」

ヴィーネ「ガヴが良ければ泊まっていこうと思ってるんだけど」

ガヴリール「いいだろう。今日はお前に夕飯を作る権利を与えよう」

ヴィーネ「謹んで遠慮するわ。って冷蔵庫に何にもないじゃない。ガヴ、一緒に
買い物行きましょ」

ガヴリール「えー、めんどくせー」

ヴィーネ「いーくーのーよ」

スーパーまでの道のり

ガヴリール「あ、ヴィーネ。こっち行く方が近道だよ」

ヴィーネ「え？ふふ、近道はもうやめておきましょ」

ガヴリール（こいつ、思った以上にどハマりしてんなあ……）

ガヴリール（こういうタイプは一度ハマると一直線だからなあ）

ガヴリール（大変なことにならなきゃいいけど……ま、ヴィーネだったら大丈夫
だろ）

帰宅　再びガヴリールの家

ヴィーネ「さあ、ご飯も食べてお風呂も入って！」

ガヴリール「Titanfall2をやるぞ！」

ヴィーネ「おー！！」

ヴィーネ「とはいえ、まずは何から始めたらいいのかしら。ルールもたくさんあ
るみたいね……」

ガヴリール「とりあえず消耗戦からやるといいよ」

ヴィーネ「わかったわ」ﾎﾟﾁ-

ヴィーネ「武器とかタイタンとかは？」

ガヴリール「武器は……そうだな、フラットラインかR-201あたりがおすすめ。
タイタンは好きなの選んでいいけど、トーンが一番使いやすいかな」

ﾃﾞﾃﾞ-ﾝ ﾃﾞﾃﾞ-ﾝ

ガヴリール「消耗戦は最も基本的なルールで、他のゲームで言うところのチーデスと言えばわかりやすい」

ヴィーネ「あ、始まったみたい」ｼｯｸｽﾌｫ-ﾀﾞﾌｧﾐﾘ-

ガヴリール「ちょっと違うのはミニオンと呼ばれるNPCを倒してもポイントになるということ」

ヴィーネ「タイタンフォール！はあ！？いきなりコアで溶かされた！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

ガヴリール「このミニオンをきちんと処理しつつ、キルを取られないように相手をキルしていくのが基本的な立ち回り」

ヴィーネ「もおおおおおおなんなのよこいつポンポンポンポン物陰からMGL撃ってきてぇ！！」ﾌﾟﾛﾄｺﾙｽﾘ-

ガヴリール「プレイ人口が最も多く、考えることも少ないので、操作に慣れるという意味でも最初はこれがおすすめです」

ヴィーネ「あれ……私12点しか取れなかったけど勝っちゃったわ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ガヴリール「慣れてきたら敵の数からリスポーン位置を読んでみたり、味方のタイタンと連携したり、奥の深いルールでもある」

ヴィーネ「ねえガヴ！なんか始まったわ！撤退戦ってなにすればいいの！？」

ガヴリール「お前ちょっと黙ってろ」

さらに数時間後

ヴィーネ「はー、面白かった。ってもう夜の三時じゃない！Titanfall2、悪魔の発明品だわ……」

ガヴリール「そろそろ寝るか？ふああ、私も眠くなってきた」

ヴィーネ「じゃあ電気消すわよ？ちょっと、もう少しそっち詰めてよ」

ガヴリール「んー。うぐ」ｺﾞﾛﾘ

ヴィーネ「ふふ……ガヴ、おやすみなさい」

ガヴリール「んん……おやすみ……」ｽﾔｽﾔ

ヴィーネ「……ねえガヴ？」

ガヴリール「ん……？」

ヴィーネ「明日になったら、他のルールも教えてね」

ガヴリール「うーん」

ヴィーネ「私、あのスコーチっていうタイタンを使いたい」

ガヴリール「………」

ヴィーネ「だめかな？」

ガヴリール「……スコーチは……すこーち、難しいぞ……」ﾌﾌ

BT-7274「駄洒落を検知」

ヴィーネ「ふふ、BTからの評価は低いみたいね……」

ヴィーネ「……」ｽ-ｽ-

ガヴリール「……」ｽﾔｽﾔ

BT-7274「……」ﾌﾟﾛﾄｺﾙｽﾘ-

数日後

ラフィエル「おはようございます、ガヴちゃん。ヴィーネさんは……」

サターニャ「ヴィネットは今日も休み。ったく、悪魔のくせにたるんでるわ！」

ガヴリール（まさか……）

ラフィエル「ガヴちゃん、放課後、様子を見に行ってあげてはどうでしょうか？」

ガヴリール「うーん。まあ、そうだな……」

サターニャ「いつも世話してもらってるんだから手土産の一つでも持って行ってあげなさい！」

ガヴリール「はいはい……」

放課後　ヴィーネの家

ヴィーネ「はあああああ？？？？？？いま私のほうが先に格闘押しましたから！！！」

ヴィーネ「チッ、まあいいわ次よ次」ﾘｽﾎﾟ-ﾝ

ヴィーネ「ちょっと、邪魔！邪魔！なんでこんな狭い通路でタイタンフォールしてるのよもおおおおおお」

ヴィーネ「気を取り直して賞金稼ぎしましょ……ふふ、賞金稼ぎ民はエイムがガバだからMVPも余裕でとれるはず」

ヴィーネ「ちょ、待ってよ！！600も持ってかれたんですけど！？！？！？！？」

ヴィーネ「………」

ヴィーネ「はぁ……………」

ヴィーネ「……滅べっ！」

ﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝ

ガヴリール「ヴィーネ……？」ｶﾞﾁｬｯ

おしまい

ガヴィーネと、ついでにタイタンフォール2 流行ってくれ おやすみ

乙久々にBF1でも起動するか

乙
FPSあるあるだな＞近接負けでキレる