39: 2012/01/04(水) 18:45:30.64 ID:6T01iJP10

シンジ「もううんざりだ!」と緩くつながった話を投稿します


先生「来週から学年末テストだからしっかり勉強するように」


シンジ「ねぇ、アスカ。今回のテストは自信ある?」

アスカ「あたしは漢字分かるようになったしテストなんて楽勝よ」

シンジ「そういえばアスカは大卒だったね」

アスカ「シンジはどうなのよ?」

シンジ「僕は……数学が一番危険だと思うなぁ。全然できないかも」

アスカ「どうすんのよ、成績はばっちりミサトに見られるんだからね」

シンジ「アスカはテスト余裕なんだよね?」

アスカ「まぁね」

40: 2012/01/04(水) 18:46:08.15 ID:6T01iJP10
シンジ「じゃあさ、僕に数学教えてくれない?」

アスカ「………えー、どうしよっかなぁー♪」

シンジ「頼むよー」

アスカ「そう言われても、あたし忙しいしなぁー」

アスカ「あ、じゃあお礼に「私が教えてあげる」

アスカ&シンジ「「え?」」

レイ「私が教えてあげる、数学」

アスカ「ちょっと、何言ってんのよ」

レイ「あなたは忙しいのでしょう?私は暇だから碇君に数学教えてあげる」

シンジ「いいの綾波?」

レイ「ええ。放課後、家に来て」

シンジ「ありがとう綾波!」



アスカ「………何よ」

41: 2012/01/04(水) 18:46:38.94 ID:6T01iJP10
放課後

-綾波宅-

シンジ「お邪魔します」

シンジ「さっそく勉強しようよ」

レイ「ええ」

シンジ「今回のテストは二次方程式が難しいんだよなぁ」

シンジ(とりあえず計算の練習をしよう)

シンジ(そういえば初めてここに来たとき……)

回想

シンジ「うわあっ、ったった、わあぁっ!」

レイ「……どいてくれる?」

シンジ「……あっ!ああ、あ、あのっ!」

レイ「何?」

シンジ「いやっ、ぼくは、そのっ……!ぼ、僕はっ、た、頼まれてっ…… 」

回想終わり

シンジ(やばいっ!思い出したら僕の相棒が)

レイ「……碇君」

42: 2012/01/04(水) 18:47:10.37 ID:6T01iJP10
レイ「……碇君」

シンジ(鎮まれ、欲棒!)

レイ「碇君」

シンジ「へ?」

レイ「式、書き間違えてる」

シンジ「あ、ああ、ありがとう」



シンジ「ねぇ綾波、この式はここからどうしたらいいの?」

レイ「……これをこうして……」

シンジ「なるほど」

43: 2012/01/04(水) 18:47:36.88 ID:6T01iJP10
シンジ「あ!もうそろそろ夕飯の支度しなきゃ」

レイ「じゃあこれで終わりね」

シンジ「うん、ありがとう、綾波」

レイ「……今週は毎日来ても大丈夫」

シンジ「え、いいの?」

レイ「いい」

シンジ「……すごく助かるよ」

シンジ「じゃあまた明日」

44: 2012/01/04(水) 18:48:21.59 ID:6T01iJP10
シンジ「早く夕飯作らなきゃ」



シンジ「よし、できた!」


ミサト「ただいまー」

シンジ「お帰りなさい、ミサトさん」

シンジ「アスカー、夕飯できたよ」

ガラッ

アスカ「………」

ミサト(あら、今日のアスカは機嫌が悪いのかしら)

ミサト(後でシンちゃんに聞いてみるか)

45: 2012/01/04(水) 18:49:21.65 ID:6T01iJP10
ミサト「ねぇ、シンジ君」

シンジ「どうしました?」

ミサト「アスカ、何かあったの?」

シンジ「いえ、特に何もなかったと思いますよ」

ミサト「そう……」

ミサト(だったら気にすることないわよね)

46: 2012/01/04(水) 18:49:47.39 ID:6T01iJP10
翌日の放課後

アスカ「ねぇ…シンジ」

シンジ「何?」

アスカ「あたしが勉強教えてあげてもいいわよ」

シンジ「い、いいよ。アスカ忙しいんだろ?綾波は暇だって言うからいいじゃない」

アスカ「……あたしの好意を無視しようってわけ?」

シンジ「いや、だって忙しいアスカに迷惑が……」

アスカ「ふん、じゃあさっさとファーストのところに行けばいいじゃない!」

シンジ「……わかったよ」

47: 2012/01/04(水) 18:50:15.33 ID:6T01iJP10

ミサト「ただいまー」

ミサト「あれ?シンちゃんは?」

ミサト「ねーアスカー、シンちゃんは?」

アスカ「………知らないわよ、あんなやつ」

ミサト「そ、そう……」

ミサト(昨日より不機嫌になっているわね。しかも元気ないみたい)

ミサト(きっとシンちゃんと何かあったんだわ)

48: 2012/01/04(水) 18:50:48.76 ID:6T01iJP10
-綾波宅-


シンジ「できた!どう、綾波?」

レイ「……文字を間違えてる」

シンジ「え?」

レイ「……この問題はaについての方程式なのに碇君は勝手にxに書き換えてる」

シンジ「あ、本当だ、またやっちゃった」

レイ「それを除けば正解ね」

シンジ「僕も少しは成長したかな」

レイ「……少しは」

シンジ(綾波、手厳しいよ……)

49: 2012/01/04(水) 18:51:22.98 ID:6T01iJP10
-葛城宅-

シンジ「ただいまー」

ミサト「あらおかえり」

シンジ「すみません、遅くなっちゃって」

ミサト「どこ行ってたの?」

シンジ「えっと、綾波の家で数学教えてもらってました」

ミサト「そういえば来週は学年末テストだったわね~」

シンジ「はい。頑張ってます!」

ミサト「うんうん、頑張りたまえ」

シンジ「じゃあ夕食作ります」

ミサト「お願いね~」



ミサト(……これが不機嫌の種ね)

50: 2012/01/04(水) 18:51:50.60 ID:6T01iJP10
学年末テスト終了

シンジ「ふぅー、やっと終わった!」

シンジ(数学はよくできたぞ!他もまぁまぁできた。言うことなしだな)

シンジ「ねぇ、アスカはどうだった?」

アスカ「……うるさいわね、別にどうだっていいじゃないの」

シンジ(僕、アスカに何かしたかな……?)

51: 2012/01/04(水) 18:52:24.75 ID:6T01iJP10
シンジ「綾波ー」

レイ「何?」

シンジ「数学教えてくれてありがとう。おかげでいい点が取れたよ!」

レイ「それはよかったわ」

シンジ「いや、ほんとありがとう」



レイ(テスト終わったから碇君はもう来ない……)

レイ(何だろう、この気持ち……)

レイ(………寂しい?)

52: 2012/01/04(水) 18:52:47.23 ID:6T01iJP10
-葛城宅-

ミサト「シンジ君、学年末テスト、数学以外はあまり良くないんじゃないの?」

シンジ「え?でも平均点ぐらいじゃないですか」

ミサト「いいえ、こんなもんじゃダメよ。あなたはエヴァーのパイロットなんだから」

シンジ「それって関係あります?」

ミサト「……とにかく!シンジ君の成績を上げるために、これからはアスカに家庭教師になってもらうわ」

アスカ「ちょっと待ってミサト、勝手に決めないでよ!」

シンジ「そうだよミサトさん!」

アスカ「何よバカシンジ!あたしじゃ気に入らないっての?」

シンジ「い、いや……別にそういうわけじゃ……」

アスカ「ならあんたは黙ってなさい!」

シンジ「……はい」

53: 2012/01/04(水) 18:53:13.52 ID:6T01iJP10
ミサト「いい、アスカ。これは命令よ。あなたたちは従う義務があるの」

アスカ「………命令なんて大げさじゃない?」

ミサト「私にもあなたたちの成績を見なきゃいけない義務があるのよ」

アスカ「はいはい。それも仕事のうちなんでしょ?」

ミサト「もちろんそうね。でも家族としても心配なのよ、色々と」

アスカ「………そこまで言われちゃ仕方がないわね」

アスカ「ちょっとシンジ!」

シンジ「は、はい!」

アスカ「あたしが家庭教師になるからにはちゃんと成績を上げてもらわなきゃ」

アスカ「とりあえず平日の放課後はもちろん、土日もずっとあたしが勉強教えたげるわよ」

アスカ「仕方ないでしょ、ミサトの命令だもの」

シンジ「そ、そんなー……」

アスカ「♪」

54: 2012/01/04(水) 18:54:27.32 ID:6T01iJP10
おわりです

うまくいかないもんですね

引用元: シンジ「もううんざりだ!」