1: 2013/03/15(金) 04:17:34.69 ID:zv42VPlF0
雪歩「いぇーい!」ピョンッ
雪歩「えへへ……今日はなんだか調子がいいですぅ!」
雪歩「よーし、もう一回! ゆっきゆきぴょ──」
貴音「……」
雪歩「ぴょ……、ぴょぉお、お……!?」
貴音「……」
雪歩「ひぃぃぃいんっ!!」
雪歩(──萩原雪歩、二十一歳……。
アイドルになって、五度目の春のことでした)
雪歩「えへへ……今日はなんだか調子がいいですぅ!」
雪歩「よーし、もう一回! ゆっきゆきぴょ──」
貴音「……」
雪歩「ぴょ……、ぴょぉお、お……!?」
貴音「……」
雪歩「ひぃぃぃいんっ!!」
雪歩(──萩原雪歩、二十一歳……。
アイドルになって、五度目の春のことでした)
3: 2013/03/15(金) 04:23:33.89 ID:zv42VPlF0
雪歩「しっ、ししし、四条すぁん!?」
貴音「……」
雪歩「あ、あの……いつからそこにいたんですか……!?」プルプル
貴音「……」
貴音「……ふふっ」
雪歩「せめて『面妖な』とかでいいからなんか言ってくださいぃいぃ!」
貴音「雪歩」
雪歩「は、はい……」
貴音「……もう、五年も経っているのですよ」
雪歩「え……?」
貴音「……そのような昔のキャラのことを思い出させるのは、やめてください」カァァ
雪歩(四条さんにとって、あの頃の自分は、
なんだかちょっぴり、思い出したくない思い出になってるみたいですぅ)
貴音「……」
雪歩「あ、あの……いつからそこにいたんですか……!?」プルプル
貴音「……」
貴音「……ふふっ」
雪歩「せめて『面妖な』とかでいいからなんか言ってくださいぃいぃ!」
貴音「雪歩」
雪歩「は、はい……」
貴音「……もう、五年も経っているのですよ」
雪歩「え……?」
貴音「……そのような昔のキャラのことを思い出させるのは、やめてください」カァァ
雪歩(四条さんにとって、あの頃の自分は、
なんだかちょっぴり、思い出したくない思い出になってるみたいですぅ)
7: 2013/03/15(金) 04:33:41.37 ID:zv42VPlF0
雪歩「四条さん、ごめんなさい……」
貴音「……雪歩もあれから、随分と変わりましたね」
雪歩「そ、そうですか?」
貴音「ええ。昔のあなたなら、今のような……ゆきぴょんぴょん? うふふっ」
雪歩「あ、えへへ……本当のことを言うと、実はあの頃から、
ライブの前とかにはこうやって、自分を元気付けていたんですぅ!」
貴音「……」
雪歩「あの、でも……えへ、えへへえへ……」
貴音「な、なにを急に笑っているのですか……?」
雪歩「四条さん、今の、すっごく可愛かったから……、もう一回言ってくれませんか?
それで一緒に、ゆきぴょんぴょんって……えへへ」
貴音「……雪歩もあれから、随分と変わりましたね」
雪歩「そ、そうですか?」
貴音「本当に……どうしてこうなってしまったのでしょうか……」
雪歩(でも、たしかに……、
からかわれるのをこんな風にかわせるくらいには、私は強くなりましたぁ! えへへ……)
貴音「……雪歩もあれから、随分と変わりましたね」
雪歩「そ、そうですか?」
貴音「ええ。昔のあなたなら、今のような……ゆきぴょんぴょん? うふふっ」
雪歩「あ、えへへ……本当のことを言うと、実はあの頃から、
ライブの前とかにはこうやって、自分を元気付けていたんですぅ!」
貴音「……」
雪歩「あの、でも……えへ、えへへえへ……」
貴音「な、なにを急に笑っているのですか……?」
雪歩「四条さん、今の、すっごく可愛かったから……、もう一回言ってくれませんか?
それで一緒に、ゆきぴょんぴょんって……えへへ」
貴音「……雪歩もあれから、随分と変わりましたね」
雪歩「そ、そうですか?」
貴音「本当に……どうしてこうなってしまったのでしょうか……」
雪歩(でも、たしかに……、
からかわれるのをこんな風にかわせるくらいには、私は強くなりましたぁ! えへへ……)
9: 2013/03/15(金) 04:41:09.61 ID:zv42VPlF0
雪歩「でも、変わったって言えば──」
ガチャッ
響「みんなー! おっはよー!」
貴音「響……おはようございます」
雪歩「おはよう、響ちゃん」
響「おっ、貴音に雪歩っ! えへへ、もう来てたんだねっ!」
雪歩「……」
響「な、なに? なんでそんなに自分のこと、ジロジロ見てるの?」
雪歩「……ううん、なんでもないよ」ニコッ
響「うー……でもなんか気になるよー」
雪歩「ただ最近、はいさーいって聞かないなぁって思っただけ」
響「うぇっ!? そ、そりゃ、もう……こっちに住んで長いし……」モジモジ
響「……ていうか……あんまり昔のこと、思い出させないでよね……」カァァ
雪歩(響ちゃんは今ではほとんど、標準語を話すようになりました)
雪歩(あとなぜか、あの頃に比べて、胸がとても小さくなっていますぅ。えへへ……♪)
ガチャッ
響「みんなー! おっはよー!」
貴音「響……おはようございます」
雪歩「おはよう、響ちゃん」
響「おっ、貴音に雪歩っ! えへへ、もう来てたんだねっ!」
雪歩「……」
響「な、なに? なんでそんなに自分のこと、ジロジロ見てるの?」
雪歩「……ううん、なんでもないよ」ニコッ
響「うー……でもなんか気になるよー」
雪歩「ただ最近、はいさーいって聞かないなぁって思っただけ」
響「うぇっ!? そ、そりゃ、もう……こっちに住んで長いし……」モジモジ
響「……ていうか……あんまり昔のこと、思い出させないでよね……」カァァ
雪歩(響ちゃんは今ではほとんど、標準語を話すようになりました)
雪歩(あとなぜか、あの頃に比べて、胸がとても小さくなっていますぅ。えへへ……♪)
12: 2013/03/15(金) 04:50:31.84 ID:zv42VPlF0
……
雪歩「……はい、お茶ですぅ」コトッ
響「ありがとっ!」
雪歩「お茶菓子も持ってきたんだ。はい、四条さんも……」
貴音「あっ、おせんべいー! ありがとーございますー」
雪歩・響「えっ?」
貴音「……」
貴音「……な、なにか?」
雪歩「……ねぇ響ちゃん、今……」ヒソヒソ
響「貴音ってもしかして……今でも……」ヒソヒソ
貴音「やめてください! やめてください!」
雪歩「……かわいいね」
響「そーだね。もっと普通にすればいいのに」
貴音「やめてください! やめてください!」
15: 2013/03/15(金) 04:59:20.01 ID:zv42VPlF0
雪歩「こくっ、こく……はふぅ。
えへへ……、やっぱりいくつになっても、お茶を飲むとホッとしますぅ」
貴音「……ゆ、雪歩こそ」
雪歩「え? な、なんですか……?」
貴音「雪歩こそ、その……自分を偽っているのでは、ありませんか……?」プルプル
響「たっ、貴音ぇっ! それは言っちゃダメだってばぁっ!」
貴音「止めないでください響っ! 今日こそ言わせていただきますっ!」
雪歩「わ、私、偽ってなんかいませんよぉ!」
貴音「それなら、なぜっ! なぜそのように……!」
雪歩「……?」
貴音「庇護欲を、そそるような……言動を……!」
雪歩「ひごよく……?」
貴音「抱きしめたくなるではありませんか……っ! 二十一にもなって……!」
響「たっ、貴音ぇっ! キャラを隠せてないってばぁっ!」
雪歩「……えへへ」
響(コイツ……!)
えへへ……、やっぱりいくつになっても、お茶を飲むとホッとしますぅ」
貴音「……ゆ、雪歩こそ」
雪歩「え? な、なんですか……?」
貴音「雪歩こそ、その……自分を偽っているのでは、ありませんか……?」プルプル
響「たっ、貴音ぇっ! それは言っちゃダメだってばぁっ!」
貴音「止めないでください響っ! 今日こそ言わせていただきますっ!」
雪歩「わ、私、偽ってなんかいませんよぉ!」
貴音「それなら、なぜっ! なぜそのように……!」
雪歩「……?」
貴音「庇護欲を、そそるような……言動を……!」
雪歩「ひごよく……?」
貴音「抱きしめたくなるではありませんか……っ! 二十一にもなって……!」
響「たっ、貴音ぇっ! キャラを隠せてないってばぁっ!」
雪歩「……えへへ」
響(コイツ……!)
18: 2013/03/15(金) 05:07:17.73 ID:zv42VPlF0
貴音「……こほん。失礼いたしました」
雪歩「だ、大丈夫ですぅ……ちょっとこわかったけど、
四条さんだから、本当はこわくありませんでした……えへへ」
貴音「雪歩……」キュン
響(さっきの雪歩の笑顔が忘れられないぞ……)
……
響「……それにしてもさー」
雪歩「どうしたの?」
響「自分達……もう、けっこー有名になったよね」
貴音「そうですね……ありがたいことです」
響「……あれからもう五年だし……そろそろ、こいび
雪歩「響ちゃんっ!!」 貴音「響っ!!」
響「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだぞ!
そんなんだから、自分達、いつまで経ってもぉ!」
雪歩「で、でも……それは……その話題だけはぁ……!」
雪歩「だ、大丈夫ですぅ……ちょっとこわかったけど、
四条さんだから、本当はこわくありませんでした……えへへ」
貴音「雪歩……」キュン
響(さっきの雪歩の笑顔が忘れられないぞ……)
……
響「……それにしてもさー」
雪歩「どうしたの?」
響「自分達……もう、けっこー有名になったよね」
貴音「そうですね……ありがたいことです」
響「……あれからもう五年だし……そろそろ、こいび
雪歩「響ちゃんっ!!」 貴音「響っ!!」
響「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだぞ!
そんなんだから、自分達、いつまで経ってもぉ!」
雪歩「で、でも……それは……その話題だけはぁ……!」
19: 2013/03/15(金) 05:14:19.06 ID:zv42VPlF0
「「「……はぁ」」」
響「……。……ぷろ──
雪歩「」ピクッ
貴音「」ピククッ
響「……」
響「……野球」
雪歩「う、う、『う』……うま!」
貴音「ま……、『ま』ですか……マラソン! あっ……」
響「あはっ、あはは! 『ん』で終わったから、貴音の負けだぞっ!」
貴音「ふふっ、ふふふ……私としたことが……」
雪歩「えへっ、えへへ……♪」
雪歩(──私達は、こうやって、笑顔でいれさえすれば……)
雪歩(それが一番、平和で、幸せなんだと思いますぅ)
20: 2013/03/15(金) 05:23:22.01 ID:zv42VPlF0
雪歩「詩を書いてきたんだ」
響「突然だな……」
雪歩「えへへ……聞いてくれる?」
貴音「もちろんです。して、詩の題目は?」
雪歩「『1リットルの水』ですぅ!」
~ 1リットルの水 ~
扉を開けば いつでも会えるキミ
ボクの人生に 無くてはならないキミ
いつも ボクを 支えてくれて ありがとぉ ……
響「あー……雪歩、ゆき……、おい雪歩!!」
雪歩「水、水は軟水っ……え、なに?」
響「もうやめて……」
雪歩「え……」
響「なんだか知らないけど、つらくなってきたから……やめて……」
響「突然だな……」
雪歩「えへへ……聞いてくれる?」
貴音「もちろんです。して、詩の題目は?」
雪歩「『1リットルの水』ですぅ!」
~ 1リットルの水 ~
扉を開けば いつでも会えるキミ
ボクの人生に 無くてはならないキミ
いつも ボクを 支えてくれて ありがとぉ ……
響「あー……雪歩、ゆき……、おい雪歩!!」
雪歩「水、水は軟水っ……え、なに?」
響「もうやめて……」
雪歩「え……」
響「なんだか知らないけど、つらくなってきたから……やめて……」
22: 2013/03/15(金) 05:34:04.11 ID:zv42VPlF0
雪歩「──そんなこと言わないでっ! 三人で作っていこうよ!」
響「うぇっ!?」
雪歩「これに曲をつけて、新曲として売り出そうよ!」
貴音「面妖な……」
響「貴音が思わず昔のキャラになっちゃうくらい面妖だぞ……」
雪歩「目指せ、夢の印税生活──」
響「……雪歩!」ガシッ
雪歩「え……?」
貴音「……もう、無理しないでいいのです。泣かなくても、いいのですよ……」
雪歩「わ、私……泣いてなんて……」ツツー…
雪歩「あっ、あれ……? おかしいな……えへへ、なんでだろ……」
響「うん、うん……350ミリリットルでも、500ミリでもなくて、1リットルなんだよな……」
雪歩「うん……」
貴音「大丈夫ですよ、ちゃんとわかっていますから……」
雪歩「……う……、うぅ……!」ポロポロ
響「うぇっ!?」
雪歩「これに曲をつけて、新曲として売り出そうよ!」
貴音「面妖な……」
響「貴音が思わず昔のキャラになっちゃうくらい面妖だぞ……」
雪歩「目指せ、夢の印税生活──」
響「……雪歩!」ガシッ
雪歩「え……?」
貴音「……もう、無理しないでいいのです。泣かなくても、いいのですよ……」
雪歩「わ、私……泣いてなんて……」ツツー…
雪歩「あっ、あれ……? おかしいな……えへへ、なんでだろ……」
響「うん、うん……350ミリリットルでも、500ミリでもなくて、1リットルなんだよな……」
雪歩「うん……」
貴音「大丈夫ですよ、ちゃんとわかっていますから……」
雪歩「……う……、うぅ……!」ポロポロ
24: 2013/03/15(金) 05:40:29.35 ID:zv42VPlF0
雪歩「……」ゴシゴシ
雪歩「ごめんなさい……私、どうかしてましたぁ……」
響「いいんだぞ……」
雪歩「えへへ……つい、千早ちゃんのこと、思い出しちゃって」
響・貴音「!!!!!!」
雪歩「やっぱり……アレかなって……ギャップが、いいのかなって」
響「ゆっ、雪歩っ!」
貴音「なぜここにきてその話題をっ!!」
雪歩「止めないでくださいぃっ! ちっ、ちち、千早ちゃんは──!」
雪歩「ギャップ萌えで!!」
雪歩「プロデューサーの心を……、勝ちとったんだからぁっ!!」
響「あ、あぁあ……!!」
貴音「それを口に出すとは……!!!」
雪歩「ごめんなさい……私、どうかしてましたぁ……」
響「いいんだぞ……」
雪歩「えへへ……つい、千早ちゃんのこと、思い出しちゃって」
響・貴音「!!!!!!」
雪歩「やっぱり……アレかなって……ギャップが、いいのかなって」
響「ゆっ、雪歩っ!」
貴音「なぜここにきてその話題をっ!!」
雪歩「止めないでくださいぃっ! ちっ、ちち、千早ちゃんは──!」
雪歩「ギャップ萌えで!!」
雪歩「プロデューサーの心を……、勝ちとったんだからぁっ!!」
響「あ、あぁあ……!!」
貴音「それを口に出すとは……!!!」
28: 2013/03/15(金) 05:49:01.64 ID:zv42VPlF0
ゴォォォ……
雪歩「あ、見て……飛行機、とんでるよ……」
響・貴音「……」
雪歩「……あの日も、こんな風に……千早ちゃん達の出発を、見送ったんだよね……」
貴音「昔からの夢を叶えて……立派なものです」
響「えへへっ……世界って、どんな感じなのかな……」
「「「……」」」
雪歩「……赤ちゃん、結構もう、大きくなってたよね」
響「うん……かわいかった」
貴音「ふふっ、私、携帯電話の壁紙にしているんですよ……」パカッ
「「「……」」」
33: 2013/03/15(金) 05:56:04.33 ID:zv42VPlF0
響「あ、あははっ! 貴音、まだガラケーなのか?」
貴音「はて、がらけー……とは?」
響「い、いまどきは、こういう……すまほ? っていうのが流行ってるんだぞっ!」
雪歩「え、えへへ! 響ちゃん、最近換えたんだよね!」
響「うんっ! 美希にバカにされちゃったからねっ!」
貴音「すまほ……?」
響「ほらほら、画面をつつーってやってみて!」
つつー
貴音「うっ、動きました! 面妖な……」
雪歩「わ、私もそろそろ替えようかなっ! そしたら……、そしたら……」
雪歩「……萩原スマ歩……ですぅ……!」
響・貴音「……」
雪歩(──どうしてでしょう)
雪歩(涙が止まりません……)ポロポロ
貴音「はて、がらけー……とは?」
響「い、いまどきは、こういう……すまほ? っていうのが流行ってるんだぞっ!」
雪歩「え、えへへ! 響ちゃん、最近換えたんだよね!」
響「うんっ! 美希にバカにされちゃったからねっ!」
貴音「すまほ……?」
響「ほらほら、画面をつつーってやってみて!」
つつー
貴音「うっ、動きました! 面妖な……」
雪歩「わ、私もそろそろ替えようかなっ! そしたら……、そしたら……」
雪歩「……萩原スマ歩……ですぅ……!」
響・貴音「……」
雪歩(──どうしてでしょう)
雪歩(涙が止まりません……)ポロポロ
34: 2013/03/15(金) 06:05:15.26 ID:zv42VPlF0
雪歩「……」ゴシゴシ
雪歩「み、美希ちゃんと言えば!」
響「え……?」
雪歩「減塩、するって……」
響「そっか……塩むすびの食べすぎだぞ」
貴音「……それに、美希は……、近頃、お肉が──」
響「バカヤロー! それは言うんじゃあない!」
貴音「も、申し訳ありません……失言でした」
響「……中学生のときから食って寝て遊べ~で生活してたら、そりゃあ、しょうがないさ……」
「「「……」」」
雪歩「……真ちゃん、妊娠したって」
響・貴音「!?」
雪歩「なーんちゃって……えへへ」
響「し、心臓に悪い冗談はやめてよね……」
雪歩「み、美希ちゃんと言えば!」
響「え……?」
雪歩「減塩、するって……」
響「そっか……塩むすびの食べすぎだぞ」
貴音「……それに、美希は……、近頃、お肉が──」
響「バカヤロー! それは言うんじゃあない!」
貴音「も、申し訳ありません……失言でした」
響「……中学生のときから食って寝て遊べ~で生活してたら、そりゃあ、しょうがないさ……」
「「「……」」」
雪歩「……真ちゃん、妊娠したって」
響・貴音「!?」
雪歩「なーんちゃって……えへへ」
響「し、心臓に悪い冗談はやめてよね……」
37: 2013/03/15(金) 06:12:42.24 ID:zv42VPlF0
響「……」
貴音「……」
雪歩「……もう私、真ちゃんでも……いいかな」
響「!?」
貴音「ほっ、本気ですか……!?」
雪歩「わりと本気ですぅ……!」
雪歩「というかむしろ……お願いしますって……」
響「あ、あの頃ならともかく……今言うと、ちょっとシャレにならないぞ……」
貴音「雪歩、あなたはまさか、ガチな方だったのですか……!?」プルプル
雪歩「ふふふ……四条さん、どうして震えているんですか……?」
貴音「ふっ、ふふ、ふるえてなど」
響(貴音は昔、雪歩に随分懐かれてたからなー。
四条さんとイチャイチャしたいですぅ! なんて雪歩言ってたし)
貴音「……」
雪歩「……もう私、真ちゃんでも……いいかな」
響「!?」
貴音「ほっ、本気ですか……!?」
雪歩「わりと本気ですぅ……!」
雪歩「というかむしろ……お願いしますって……」
響「あ、あの頃ならともかく……今言うと、ちょっとシャレにならないぞ……」
貴音「雪歩、あなたはまさか、ガチな方だったのですか……!?」プルプル
雪歩「ふふふ……四条さん、どうして震えているんですか……?」
貴音「ふっ、ふふ、ふるえてなど」
響(貴音は昔、雪歩に随分懐かれてたからなー。
四条さんとイチャイチャしたいですぅ! なんて雪歩言ってたし)
41: 2013/03/15(金) 06:23:06.58 ID:zv42VPlF0
雪歩「えへへ……真ちゃん、今では前にも増してさらにカッコよくなってるし……」
響「そんなこと言ったら、真怒ると思うぞ……」
雪歩「もちろん私は、真ちゃんの可愛いところも大好きだよ?
真ちゃんったらね、とっても、とーっても……可愛い顔、するんだから」ニコッ
貴音「先程の流れを考えると、恐ろしい発言にしか聞こえないのですが……」
雪歩「そうと決まれば、なんだかわくわくしてきましたぁ!
えへ、えへへ……電話して、デートにでも誘っちゃおうかな」
響「好きにすればいいさー……」
響(雪歩の瞳が……)
雪歩「ポパピプペー」
プルルル……
ピッ!
雪歩「あ! もしもし、真ちゃ──……あ、う……、うん、そう……、雪歩ですぅ」
響・貴音「……?」
雪歩「……春香ちゃん……、こんにちは……」
響・貴音「……っ!?」
響「そんなこと言ったら、真怒ると思うぞ……」
雪歩「もちろん私は、真ちゃんの可愛いところも大好きだよ?
真ちゃんったらね、とっても、とーっても……可愛い顔、するんだから」ニコッ
貴音「先程の流れを考えると、恐ろしい発言にしか聞こえないのですが……」
雪歩「そうと決まれば、なんだかわくわくしてきましたぁ!
えへ、えへへ……電話して、デートにでも誘っちゃおうかな」
響「好きにすればいいさー……」
響(雪歩の瞳が……)
雪歩「ポパピプペー」
プルルル……
ピッ!
雪歩「あ! もしもし、真ちゃ──……あ、う……、うん、そう……、雪歩ですぅ」
響・貴音「……?」
雪歩「……春香ちゃん……、こんにちは……」
響・貴音「……っ!?」
44: 2013/03/15(金) 06:28:15.48 ID:zv42VPlF0
雪歩「ちっ、ちがうの」
雪歩「だからね……うん、そう、そう……間違って真ちゃんの番号にかけちゃっただけで……」
雪歩「えっと……あの……そんな、違うよ! 美希ちゃんも関係ないから!」
雪歩「それじゃあ……うん、うん……また、ね」
ピッ……
雪歩「えへへ……」
貴音「あ、あの……」
雪歩「……聞きたい?」
響「聞きたくない聞きたくない聞きたくないぞ」
雪歩「だからね……うん、そう、そう……間違って真ちゃんの番号にかけちゃっただけで……」
雪歩「えっと……あの……そんな、違うよ! 美希ちゃんも関係ないから!」
雪歩「それじゃあ……うん、うん……また、ね」
ピッ……
雪歩「えへへ……」
貴音「あ、あの……」
雪歩「……聞きたい?」
響「聞きたくない聞きたくない聞きたくないぞ」
46: 2013/03/15(金) 06:35:58.74 ID:zv42VPlF0
雪歩「昔だったら、こういうポジションは、春香ちゃんじゃなくて私だった気がするんだけどな……」
響「何のことを言ってるのかさっぱりわかんないけど、春香もあれから色々あったからね……」
貴音「……覚えていますか? 春香が一度、突然ロスへ飛んでいった日のことを」
響「あー……あれでしょ、プロデューサーを追いかけて……」
貴音「実は……そうではないという説もあるのですよ」
響・雪歩「えっ?」
貴音「……春香は本当は……、千早を
響「聞きたくない聞きたくない聞きたくないぞ」
雪歩「し、しし、四条さん、それ、誰から聞いたんですか?」
貴音「小鳥嬢から……」
雪歩(嘘か本当か妄想か微妙なラインですぅ)
響「何のことを言ってるのかさっぱりわかんないけど、春香もあれから色々あったからね……」
貴音「……覚えていますか? 春香が一度、突然ロスへ飛んでいった日のことを」
響「あー……あれでしょ、プロデューサーを追いかけて……」
貴音「実は……そうではないという説もあるのですよ」
響・雪歩「えっ?」
貴音「……春香は本当は……、千早を
響「聞きたくない聞きたくない聞きたくないぞ」
雪歩「し、しし、四条さん、それ、誰から聞いたんですか?」
貴音「小鳥嬢から……」
雪歩(嘘か本当か妄想か微妙なラインですぅ)
48: 2013/03/15(金) 06:43:21.07 ID:zv42VPlF0
雪歩「……」
貴音「……」
響「……テレビでも、つけよっか」
雪歩「な、ナイスアイデアですぅ! そぉれ、えいっ!」
ピッ
響「なに、今の……そぉれって」
雪歩「もう開き直って、も○ちみたいなキャラでも開拓しよっかなって……」
響「色々謝った方がいいと思うぞ……」
貴音「おや、ちょうどこの時間は……」ピッピッ
『高槻やよいとー!』
『水瀬伊織ちゃんのー!』
『『お料理さしすせそ! いぇーい!』』
雪歩「アイドルだ!」
響「アイドルが出たぞ! 殺せ!!」
貴音「……」
響「……テレビでも、つけよっか」
雪歩「な、ナイスアイデアですぅ! そぉれ、えいっ!」
ピッ
響「なに、今の……そぉれって」
雪歩「もう開き直って、も○ちみたいなキャラでも開拓しよっかなって……」
響「色々謝った方がいいと思うぞ……」
貴音「おや、ちょうどこの時間は……」ピッピッ
『高槻やよいとー!』
『水瀬伊織ちゃんのー!』
『『お料理さしすせそ! いぇーい!』』
雪歩「アイドルだ!」
響「アイドルが出たぞ! 殺せ!!」
50: 2013/03/15(金) 06:51:50.77 ID:zv42VPlF0
貴音「何を物騒なことを言っているのですか」
響「うう……だってぇ~……!」
雪歩「なんだか、ふたりが眩しすぎますぅ……!」
『それでやよい、今日は何を作るわけ?』
『えっへへー、今日はね、愛情たっぷりハンバーグだよっ!』
『ハンバーグ? また庶民的な料理ねぇ』
『そんなこと言っちゃダメだよ伊織ちゃん!
それにね、今日は普通のハンバーグじゃなくて、お豆腐を使ったすっごくヘルシーなハンバーグなんだから!』
『ハンバーグなのにヘルシー?
あんた何言ってんのよ、そんなものがあったら美希にお勧めしてやりたいわ』
\ドッ/
貴音「……あぁ……やよい……」
響・雪歩「……」
貴音「……な、なにか?」
響「もう何も言わないぞ……」
響「うう……だってぇ~……!」
雪歩「なんだか、ふたりが眩しすぎますぅ……!」
『それでやよい、今日は何を作るわけ?』
『えっへへー、今日はね、愛情たっぷりハンバーグだよっ!』
『ハンバーグ? また庶民的な料理ねぇ』
『そんなこと言っちゃダメだよ伊織ちゃん!
それにね、今日は普通のハンバーグじゃなくて、お豆腐を使ったすっごくヘルシーなハンバーグなんだから!』
『ハンバーグなのにヘルシー?
あんた何言ってんのよ、そんなものがあったら美希にお勧めしてやりたいわ』
\ドッ/
貴音「……あぁ……やよい……」
響・雪歩「……」
貴音「……な、なにか?」
響「もう何も言わないぞ……」
51: 2013/03/15(金) 07:00:17.99 ID:zv42VPlF0
雪歩「この番組も、随分長寿番組ですぅ」
響「そーだねー」
貴音「なんだか、こういった番組を見てるとお腹が空いてきますね」ぐ~
響「あははっ! 貴音ったら、言ってるそばからお腹が鳴ってるぞ」
雪歩「……そういえば、四条さん」
貴音「なんですか?」
雪歩「前から聞きたかったんですけど……スタイルを保つ秘訣、何かあるんですか?」
貴音「……。……体型、ですか」
響「あっ、それは自分も聞きたかったかも。
貴音、すっごい食べるけど、全然お肉つかないよね~」
貴音「……」
雪歩・響「……?」
貴音「……ふふ。もう……、話しても、いいかもしれませんね」
響「そーだねー」
貴音「なんだか、こういった番組を見てるとお腹が空いてきますね」ぐ~
響「あははっ! 貴音ったら、言ってるそばからお腹が鳴ってるぞ」
雪歩「……そういえば、四条さん」
貴音「なんですか?」
雪歩「前から聞きたかったんですけど……スタイルを保つ秘訣、何かあるんですか?」
貴音「……。……体型、ですか」
響「あっ、それは自分も聞きたかったかも。
貴音、すっごい食べるけど、全然お肉つかないよね~」
貴音「……」
雪歩・響「……?」
貴音「……ふふ。もう……、話しても、いいかもしれませんね」
53: 2013/03/15(金) 07:04:20.40 ID:zv42VPlF0
貴音「もう五年も経った今だから言えることですが……私、実は……」
響「う、うん……」ゴクリ
貴音「……すごいのです」
雪歩「へっ? すごいって……何がですか?」
貴音「……」
貴音「……量が」
響・雪歩「……!!!!!」
貴音「ふふ……何の量か……聞きたいですか?」
響「やめてぇっ!!」
雪歩「腐っても私達はアイドルですぅ!! アイドルの体内からはマシュマロしか出ませぇん!!!」
貴音「ふふふ……」
響「う、うん……」ゴクリ
貴音「……すごいのです」
雪歩「へっ? すごいって……何がですか?」
貴音「……」
貴音「……量が」
響・雪歩「……!!!!!」
貴音「ふふ……何の量か……聞きたいですか?」
響「やめてぇっ!!」
雪歩「腐っても私達はアイドルですぅ!! アイドルの体内からはマシュマロしか出ませぇん!!!」
貴音「ふふふ……」
54: 2013/03/15(金) 07:11:37.90 ID:zv42VPlF0
雪歩「あっ、ち、ちがうよ? 腐ってるって今つい言っちゃったけど、私は別に、腐じゃ……」
響「え? ……『ふ』?」
貴音「一体、なんのことですか?」
雪歩「……なんでもありません」
響「……、……」
貴音「……? 響?」
響「……『バネPは』」
雪歩「『掛け算の右側』!」
雪歩「……ハッ!」
響「ピヨコォォォ!? ピヨコはどこだぁ!!」
響「雪歩に変な知識を与えたのはピヨコだろぉぉぉ!!」
雪歩「ち、ちち、ちがうの! 私は別に、そっちが専門ってわけじゃなくて……百合を……」
貴音(何やらわかりませんが、再び先程のような寒気が)プルッ
響「え? ……『ふ』?」
貴音「一体、なんのことですか?」
雪歩「……なんでもありません」
響「……、……」
貴音「……? 響?」
響「……『バネPは』」
雪歩「『掛け算の右側』!」
雪歩「……ハッ!」
響「ピヨコォォォ!? ピヨコはどこだぁ!!」
響「雪歩に変な知識を与えたのはピヨコだろぉぉぉ!!」
雪歩「ち、ちち、ちがうの! 私は別に、そっちが専門ってわけじゃなくて……百合を……」
貴音(何やらわかりませんが、再び先程のような寒気が)プルッ
55: 2013/03/15(金) 07:20:50.63 ID:zv42VPlF0
雪歩「……それにしても、響ちゃん。響ちゃんはどうして……?」
響「ぎくっ」
雪歩「……ふふ」
響「……だ」
雪歩「だ?」
響「だぞだぞ! あいえなー!」
貴音「おや、それはちびきですね」
響「えへへっ、めちゃくちゃ楽しんだぞ。ちびきのアフレコするの」
雪歩「ねぇ、響ちゃ」
響「ねぇねぇ! 貴音もやってみてよ!」
貴音「しじょっ」
響「あははっ! 思ったより声高いよねー!」
雪歩「ぽぇー……」
響(なんとか話題をそらすことに成功したぞ……)
響「ぎくっ」
雪歩「……ふふ」
響「……だ」
雪歩「だ?」
響「だぞだぞ! あいえなー!」
貴音「おや、それはちびきですね」
響「えへへっ、めちゃくちゃ楽しんだぞ。ちびきのアフレコするの」
雪歩「ねぇ、響ちゃ」
響「ねぇねぇ! 貴音もやってみてよ!」
貴音「しじょっ」
響「あははっ! 思ったより声高いよねー!」
雪歩「ぽぇー……」
響(なんとか話題をそらすことに成功したぞ……)
59: 2013/03/15(金) 07:27:40.14 ID:zv42VPlF0
キーンコーンカーンコーン……
雪歩「あ、お昼のチャイムですぅ」
響「ほんとだ……貴音もさっきからお腹なりっぱなしだし、そろそろご飯食べに行く?」
貴音「そうですね……では、たるき亭へと参りましょうか」スック
……
たるき亭
雪歩「鯖味噌煮定食をお願いしますぅ!」
貴音「私も……」
響「じゃ、じゃあ自分も!」
雪歩・貴音「どうぞどうぞ」
響「うぎゃー! なんなのもー!」
雪歩・貴音「ふふっ……」
響「今のやり取り、ほんとになんのためにあったんだ……?」
60: 2013/03/15(金) 07:33:56.92 ID:zv42VPlF0
「「「いただきまーす!」」」
響「もぐもぐ……」
貴音「ハムッハフハフッハフ!」
雪歩「……」モムモム
貴音「──萩原雪歩ぉっ!」
雪歩「!? けほっ、こほ……なな、なんですかぁ!?」
貴音「あなたは……どうして、そう……食べるときの擬音まで、可愛らしいのですか……!」
雪歩「そ、そんなこと言われたって……」
貴音「自分の年齢を考えなさい……! 二十一にもなって……!」
響(モムモムって可愛い擬音かな)
雪歩「……えへへ」
響(コイツ……!)
63: 2013/03/15(金) 07:41:03.40 ID:zv42VPlF0
モグモグ……
響「……そーいえばさー」
雪歩「どうしたの、響ちゃん」
響「亜美と真美、どうしてあんなに違いが出たんだろうね」
貴音「……」
雪歩「……」
響「真美がね、泣きながら自分に相談してきたんだー」
雪歩「な、なにを……?」
響「なにをってそりゃ、胸のことさー」
響「あははっ! 真美、中学校のときから1センチも成長してないんだって。
亜美はあーんなにおっきくなってるのにね!」
響「なんで自分に相談してきたのかは、ゼンゼン、わかんないけどなーえっへっへ」
貴音(響が、泣いています……)
雪歩(真美ちゃんもどうしてよりによって響ちゃんを相談相手に……)
響「……そーいえばさー」
雪歩「どうしたの、響ちゃん」
響「亜美と真美、どうしてあんなに違いが出たんだろうね」
貴音「……」
雪歩「……」
響「真美がね、泣きながら自分に相談してきたんだー」
雪歩「な、なにを……?」
響「なにをってそりゃ、胸のことさー」
響「あははっ! 真美、中学校のときから1センチも成長してないんだって。
亜美はあーんなにおっきくなってるのにね!」
響「なんで自分に相談してきたのかは、ゼンゼン、わかんないけどなーえっへっへ」
貴音(響が、泣いています……)
雪歩(真美ちゃんもどうしてよりによって響ちゃんを相談相手に……)
64: 2013/03/15(金) 07:48:51.40 ID:zv42VPlF0
「「「ごちそーさまでした」」」
<ありがとーございましたー
雪歩「……響ちゃん、ほら、小川さんが手を振ってくれてるよ」
響「うん……グスッ」
貴音「元気を出してください、響……」
響「ご、ごめん……でも、でも自分、なんで……!
自分の胸、どこにいっちゃったんだよぉ……! うぅ……!」
貴音「胸の大きさなど、どうでも良いではありませんか」ドプンッ
雪歩「そうですぅ。私だってこんなに、ひんそーでひんにゅーでちんちくりんだし……」プルンッ
響「うぎゃーーーーー!!!! ふたりとも嫌いだぁーーーーー!!!!」
66: 2013/03/15(金) 07:56:45.21 ID:zv42VPlF0
雪歩「……嫌いになっちゃった……?」
響「うぇっ!?」
貴音「……申し訳ございません、響。私達は、あなたを……知らぬ間に、ひどく傷つけてしまったようですね」
響「あっ、あの……」
雪歩「……っ」タッ
貴音「雪歩! 待ってください!」
雪歩「う、うぅ……でも、私……もう、響ちゃんに合わす顔がありません……!」
貴音「……大丈夫です。響ならきっと……許してくれるはずですから」
雪歩「ほ、本当ですかぁ……?」
貴音「ええ……だって、響は……こんなにも、優しい子ではありませんか」
響「だっ、だからぁ! べつに、今のは……つい、言っちゃっただけっていうかっ!」
雪歩「それじゃあ、本当は……?」
響「えぇ!? そ、そりゃあ……」
貴音「本当は?」
響「だ、だから……その……」モジモジ
響「うぇっ!?」
貴音「……申し訳ございません、響。私達は、あなたを……知らぬ間に、ひどく傷つけてしまったようですね」
響「あっ、あの……」
雪歩「……っ」タッ
貴音「雪歩! 待ってください!」
雪歩「う、うぅ……でも、私……もう、響ちゃんに合わす顔がありません……!」
貴音「……大丈夫です。響ならきっと……許してくれるはずですから」
雪歩「ほ、本当ですかぁ……?」
貴音「ええ……だって、響は……こんなにも、優しい子ではありませんか」
響「だっ、だからぁ! べつに、今のは……つい、言っちゃっただけっていうかっ!」
雪歩「それじゃあ、本当は……?」
響「えぇ!? そ、そりゃあ……」
貴音「本当は?」
響「だ、だから……その……」モジモジ
67: 2013/03/15(金) 08:00:47.40 ID:zv42VPlF0
響「……。……す、……す……」
雪歩「す?」
響「──き……」
貴音「ん? なんだって?」
響「うぅぅ~……! も、もうっ!」
響「……ふたりとも、だい好き……、だぞ」
雪歩・貴音「いぇーい!」パチンッ
響「うぎゃーーーーーー!!! やっぱり嫌いだーーーーーー!!!」
雪歩「四条さん、途中でプロデューサーのモノマネをはさみましたね!」
貴音「おや、気付きましたか。ふふっ……毎晩練習したかいがあったというものです」
響「しかもそのあと自分を放置とか……フリーダムすぎるぞ……!!!」
78: 2013/03/15(金) 08:48:36.53 ID:zv42VPlF0
再び765プロ事務所
雪歩「はい、食後のお茶ですよ」コトッ
響「ありがとっ!」
貴音「いただきます……」ズズッ
貴音「……はぁ、美味しい」
響「あっ、なんか今の貴音、素っぽい。
昔だったら、『真、美味ですね……』みたいな感じで言ってたよね」
雪歩(真、美味って、ちょっぴりいやらしい響きですぅ)
雪歩(あれ? いやらしい響き……いやらしい響……)モンモン
貴音「もうなんだかいいかなって思っちゃいましてー」
響「……や、やっぱりちょっと、違和感があるぞ」
貴音「そーですかー?」
響「うん……自分はやっぱり、いつもの貴音のほうがしっくりくるかも」
雪歩「しっぽり!? ひ、響ちゃん、いやらしい!」
響「なんの話だ」
雪歩「はい、食後のお茶ですよ」コトッ
響「ありがとっ!」
貴音「いただきます……」ズズッ
貴音「……はぁ、美味しい」
響「あっ、なんか今の貴音、素っぽい。
昔だったら、『真、美味ですね……』みたいな感じで言ってたよね」
雪歩(真、美味って、ちょっぴりいやらしい響きですぅ)
雪歩(あれ? いやらしい響き……いやらしい響……)モンモン
貴音「もうなんだかいいかなって思っちゃいましてー」
響「……や、やっぱりちょっと、違和感があるぞ」
貴音「そーですかー?」
響「うん……自分はやっぱり、いつもの貴音のほうがしっくりくるかも」
雪歩「しっぽり!? ひ、響ちゃん、いやらしい!」
響「なんの話だ」
79: 2013/03/15(金) 08:56:33.75 ID:zv42VPlF0
「「「ふぅ……」」」
響「……いやー、でもさぁ」
貴音「出ましたね」
雪歩「出ましたぁ」
響「えっ、な、なに?」
貴音「話題を変えるときは、大体、響がそのように言うのです」
雪歩「さすが響ちゃんですぅ。司会進行もお手の物だね!」
響「そ、そう? いやー、そんなに褒められちゃうと、照れちゃうな……でへへ」
貴音「よ、大統領!」
雪歩「故郷に錦をかざりたがり!」
響「あっはっは! えへ、えへへへ……な、なんか、くすぐったいぞ!
まぁ自分、これでも結構、完璧だっていうところあ
雪歩「それで、何の話をしようとしてたの?」
響「あ、はい。えーっと……」
81: 2013/03/15(金) 09:07:07.14 ID:zv42VPlF0
響「自分達、なんだかんだ言って、あの頃のメンバーはまだみんな芸能界にいるけどさ、
ちゃーんと夢を形にしたのって、千早とあずささんだけなのかなって思ったんだ」
雪歩「夢?」
響「うん……」
貴音「……そうかもしれませんね」
響「千早は、世界的な歌手になることでしょ。それと、あずささんは……」
雪歩「運命の人……」
貴音「……ふふっ、とても幸せそうでした」
雪歩「えへへ……結局、あずささんは、
自分のプロデューサーと、結ばれたんだもんね」
響「……今頃、どうしてるかなー」
雪歩「……」
貴音「……でも、響。私達だって、夢を叶えたではありませんか」
響「え?」
雪歩「……うん、そうだよ」
ちゃーんと夢を形にしたのって、千早とあずささんだけなのかなって思ったんだ」
雪歩「夢?」
響「うん……」
貴音「……そうかもしれませんね」
響「千早は、世界的な歌手になることでしょ。それと、あずささんは……」
雪歩「運命の人……」
貴音「……ふふっ、とても幸せそうでした」
雪歩「えへへ……結局、あずささんは、
自分のプロデューサーと、結ばれたんだもんね」
響「……今頃、どうしてるかなー」
雪歩「……」
貴音「……でも、響。私達だって、夢を叶えたではありませんか」
響「え?」
雪歩「……うん、そうだよ」
82: 2013/03/15(金) 09:15:58.72 ID:zv42VPlF0
雪歩「……私の夢は、弱虫だった自分を変えること。
えへへ、自分で言うのもなんだけど……、私、あの頃により、結構変われた気がしますぅ」
貴音「私は……話すと長くなりますが、最初の目的はどうやら、達成できたようですね」
響「……そっか。うん、そうだねっ!」
響「自分も島に帰って、あんまーにまた会えたし……夢、ちゃんと叶えられたかも」
雪歩「……でも」
貴音「……そうですね。今はまた、私達は、新しい夢の途中にいるようです」
響「新しい、夢……」
雪歩「それは……」
「ずーっと、みんなと仲良く、笑顔で、一緒にいること……」
えへへ、自分で言うのもなんだけど……、私、あの頃により、結構変われた気がしますぅ」
貴音「私は……話すと長くなりますが、最初の目的はどうやら、達成できたようですね」
響「……そっか。うん、そうだねっ!」
響「自分も島に帰って、あんまーにまた会えたし……夢、ちゃんと叶えられたかも」
雪歩「……でも」
貴音「……そうですね。今はまた、私達は、新しい夢の途中にいるようです」
響「新しい、夢……」
雪歩「それは……」
「ずーっと、みんなと仲良く、笑顔で、一緒にいること……」
83: 2013/03/15(金) 09:21:19.90 ID:zv42VPlF0
雪歩「……」
響「……」
貴音「……」
響「う、うわぁ~……な、なんか、恥ずかしくなっちゃった!」
雪歩「わ、私も……えへへ」
貴音「見てください、この鳥肌を……」ゾワワ
響「貴音はちょっともうキャラが行方不明すぎるぞ……」
雪歩「……えへ、えへへ」
貴音「ふふっ、ふふふっ……」
雪歩「あれから、五年かぁ……」
貴音「……本当に、様々なことが、変わっていきましたね」
響「でも、ま……今が楽しいから、なんでもいいよねっ!」
雪歩「うん!」
貴音「ええ!」
響「……」
貴音「……」
響「う、うわぁ~……な、なんか、恥ずかしくなっちゃった!」
雪歩「わ、私も……えへへ」
貴音「見てください、この鳥肌を……」ゾワワ
響「貴音はちょっともうキャラが行方不明すぎるぞ……」
雪歩「……えへ、えへへ」
貴音「ふふっ、ふふふっ……」
雪歩「あれから、五年かぁ……」
貴音「……本当に、様々なことが、変わっていきましたね」
響「でも、ま……今が楽しいから、なんでもいいよねっ!」
雪歩「うん!」
貴音「ええ!」
85: 2013/03/15(金) 09:29:41.29 ID:zv42VPlF0
響「よーし! それじゃあそれじゃあ、もっと仲良くなるために! これから三人で、どっか遊びに行かないかっ!?」
雪歩「そうだね! えへへ……どこがいいかなぁ」
貴音「でしたら、あの……最近開店したという、すいーつ食べ放題のお店など……」
響「うぇっ!? 貴音、お昼ご飯食べたばっかりなのに、またぁ!?」
貴音「良いではないですか。甘いものは別腹、と言いますし」
雪歩「わっ、私は……その、池袋に、乙女向けの街道があるから、そこもいいんじゃないかなって……」
響「乙女向けの街道? なにそれっ、面白そうだね!」
貴音「ふふっ、それではさっそく……行きましょうか」
雪歩・響「おー!」
アハハ……
アハハハ……
小鳥「…………」
小鳥「……あの子達、何のために事務所に来たのかしら」
小鳥「ま、いっか……お、新刊出てるじゃない、ウフフフフ……♪」ポチポチ
おわり
雪歩「そうだね! えへへ……どこがいいかなぁ」
貴音「でしたら、あの……最近開店したという、すいーつ食べ放題のお店など……」
響「うぇっ!? 貴音、お昼ご飯食べたばっかりなのに、またぁ!?」
貴音「良いではないですか。甘いものは別腹、と言いますし」
雪歩「わっ、私は……その、池袋に、乙女向けの街道があるから、そこもいいんじゃないかなって……」
響「乙女向けの街道? なにそれっ、面白そうだね!」
貴音「ふふっ、それではさっそく……行きましょうか」
雪歩・響「おー!」
アハハ……
アハハハ……
小鳥「…………」
小鳥「……あの子達、何のために事務所に来たのかしら」
小鳥「ま、いっか……お、新刊出てるじゃない、ウフフフフ……♪」ポチポチ
おわり
89: 2013/03/15(金) 09:33:30.34 ID:zv42VPlF0
ただグダグダとくっちゃべってるのが書きたかったんです、すみません
一応765プロ全員を話題に出せたので良かった 律っちゃんもちゃんと書いたからね
読んでくれた方、ありがとうございました
一応765プロ全員を話題に出せたので良かった 律っちゃんもちゃんと書いたからね
読んでくれた方、ありがとうございました
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