ガヴリール「いや、だって帰るんだろ？」

サターニャ「帰るわよ」

ガヴリール「じゃあ帰れよ」

サターニャ「その、まだ帰りたくないの」

ガヴリール「どっちなんだよ……」

サターニャ「帰りたいわよ！」

ガヴリール「だから帰れよ」

サターニャ「でもまだ帰りたくないの！！」

ガヴリール（めんどくせぇ）

ガヴリール「じゃあ何がしたいんだ、言ってみろ」

サターニャ「…………」

ガヴリール「…………」

サターニャ「あんたが決めなさいよ」

ガヴリール（くっそめんどくせぇ）

ガヴリール「あー、じゃあなんか話でもするか、あー……」

サターニャ「…………」

ガヴリール「あ、この前コンビニにお菓子買いに行ったんだけど」

ガヴリール「ポテチのみかん味なんてのがあってさぁ、誰が買うんだって話だよな」

サターニャ「私買ったわ」

ガヴリール「」

サターニャ「まずかった」

ガヴリール「……あー、じゃあ今日やったゲームの話でも」

サターニャ「私がわかる話題にしなさいよ！」

ガヴリール「…………じゃあ、学校での話」

サターニャ「それならまぁ……」

ガヴリール（なにが「まぁ」なんだよ……）

ガヴリール「おととい昼ご飯食べてた時にラフィエルが」

サターニャ「ちょっと！」

ガヴリール「………なんだよ」

サターニャ「それ昨日の話でしょ？」

ガヴリール「だから？」

サターニャ「その冷たい言い方やめて」

ガヴリール「………なんですか？」

サターニャ「多分それ私の話でしょ？」

ガヴリール「そうだけど？」

サターニャ「自分の失敗談なんて聞きたくないわよ！！」

ガヴリール「じゃあ何ならいいんだよ」

サターニャ「そうね……あ！あんたの弱点とか聞きたいわ！」

ガヴリール（追い出したい）

ガヴリール「そこまで言うならお前が話題だせよ」

サターニャ「…………」

ガヴリール「…………」

サターニャ「もういい！！」ﾌﾟｲ

ガヴリール「……じゃあもう帰れよ」

サターニャ「まだ帰らない！」

ガヴリール「もういい時間だしホントに帰れ、寝不足になるぞ」

サターニャ「ガヴリールは寝てないでしょ？」

ガヴリール「私はいいんだ」

サターニャ「ガヴリールが寝るまで帰らない」

ガヴリール「明日休みだし、今日は寝ないつもりだけど」

サターニャ「じゃあ今日は帰らない！」

ガヴリール「いや帰れよ」

サターニャ「じゃあ今すぐ寝てよ！！」

ガヴリール「しばくぞ」

サターニャ「あ、それよりさ」

ガヴリール「お前よくこの状況で話題切り出せたな」

サターニャ「なんでこの前の返事くれないのよ」

ガヴリール「は？この前の何？」

サターニャ「だから、この前のこと！」

ガヴリール「だからこの前の何なんだよ」

サターニャ「だからこの前のあれだってば！！」

ガヴリール「主語を言え！！」

サターニャ「だからこの前送ったメールのことって言ってんでしょ！！」

ガヴリール「言ってねーよ！！！」

なんか彼氏彼女みたいになってんな

サターニャ「メールしたでしょ、「今日会えないか」って」

ガヴリール「はぁ？知らんぞ」

サターニャ「送ったわよ！ちゃんと見て」

ガヴリール「………やっぱり何もないぞ」

サターニャ「そんなはず……」


サターニャ「…………」ｶﾁｶﾁ

ガヴリール「…………」


サターニャ「送れてなかった」

ガヴリール「ころがすぞ」

ガヴリール「ちゃんと送ったかどうか確認してから言えよ……」

サターニャ「…………」

ガヴリール「……チッわかったよ、今度私がそっちに行くから」

サターニャ「え？」

ガヴリール「会いたかったんだろ？次は私が行く、それでいいじゃん、だから今日は帰れ」

サターニャ「いや、ウチは見せたくないから来ないで」

ガヴリール「」

サターニャ「これ以上天使をウチに入れたら色々探られそうだし」

ガヴリール「……ホンットにワガママだなお前」

サターニャ「あら、悪魔的には誉め言葉ね」

ガヴリール「……もうそれでいいや、じゃあもう良いな？帰れ」

サターニャ「待ちなさい」

ガヴリール「あ？」

サターニャ「どうしてそんなにすぐ追い出そうとするの？」

ガヴリール「本気で怒るぞ」

サターニャ「もういいから何か面白い話しましょうよ！」

ガヴリール「ざけんな」

サターニャ「ふざけてないわよ！！」

ガヴリール「いや、今日のお前マジでおかしいぞ、何があったんだよ」

サターニャ「なにもない」

ガヴリール「ないわけないだろ、ほら言ってみ？」

サターニャ「何もないもん」ﾌﾟｲ

ガヴリール「もんってお前……いいから言ってみろって、聞くだけだけどさ」

サターニャ「…………」

ガヴリール「な？私もお前のことが心配なんだよ」

ガヴリール（ほんの少しだけ）

サターニャ「…………実は」

ガヴリール「うんうん」

サターニャ「ガヴリールって奴がさっきから「帰れ」って言ってばかりで」

ガヴリール「お前マジでブチころがすぞ」

サターニャ「なんでそんなに怒ってるのよ」

ガヴリール「自分の胸に手を当てて考えてみろ」

サターニャ「………私の悪魔的行為の賜物？」

ガヴリール「ある意味あってるよ、もう夜なんだよ、帰れよ」

サターニャ「だってまだ帰りたくないし……」

ガヴリール「……………あぁもういい、いてもいいから邪魔しないでくれ」

サターニャ「わかったわ！」

ガヴリール（ホントにわかってるんだろうな……）

ガヴリール「じゃあ私はネトゲに戻るから」

サターニャ「ネトゲはダメ！」

ガヴリール「じゃあ漫画でも読んでる」

サターニャ「私とできることにしてよ」

ガヴリール「……じゃあ晩飯食うか、ちょっと遅いけどまだ食べてないし」

サターニャ「私は食べたから別の事にしましょう」

ガヴリール「私が食べてないっつってんだろ！！！！」

ガヴリール「あーもう我慢できん！！おら、さっさと帰れ！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

サターニャ「ちょ、止めて！！乱暴しないで！！」

サターニャ「いくら私が大悪魔だからって！！泣く子も黙る大悪魔だからって乱暴はダメよ！！」

ガヴリール「うるせぇ！！！さっさと帰って寝ろ！！！」

サターニャ「ちょっと待っ」

バタンッ

ガヴリール「はーっはーっ、あーせいせいした……」

ガヴリール「こんなに疲れたの初めてかもしれん、もう今日は寝よう」

ガヴリール「はぁ………」ﾓｿﾞﾓｿﾞ


ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ

ガヴリール「……誰だよこんな時間に」


　　［着信：サターニャ］

ガヴリール「………………」ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ


ガヴリール「………………」ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ


ガヴリール「………………」ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ


ガヴリール「………………」ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ


ﾋﾟｯ


ガヴリール「…………もしもし」

サターニャ『出るの遅い！！』

ガヴリール「ご用件をどうぞ」

サターニャ『暇だからお話ししましょう！！』

ガヴリール「 寝 ろ ッ ！！！！！」


おわり

めんどくさかわいいサタナキア様を書こうとしたのに
なぜかクソめんどくさいいまま終わった。

これは流石にキレるわな
乙乙

乙

マジでめんどくさくてワロタ