1: 2015/12/17(木) 11:59:29.50 ID:lXQNssoX0
2: 2015/12/17(木) 12:00:41.02 ID:lXQNssoX0
織部「数寄の力はそれは確かに絶大な物」
織部「それは民衆にも広く知れ渡ったと感じてはいたが唄にまでするか……」
右近「それほど今の世に数寄が根付いたということですかな」
織部「ちと今更なような」
織部「ちなみにその唄、続きは如何様に?」
織部「それは民衆にも広く知れ渡ったと感じてはいたが唄にまでするか……」
右近「それほど今の世に数寄が根付いたということですかな」
織部「ちと今更なような」
織部「ちなみにその唄、続きは如何様に?」
3: 2015/12/17(木) 12:01:08.72 ID:lXQNssoX0
右近「は、この後は――」
~HEART to HEART~
右近「――と続きます」
織部「わからぬ……」
~HEART to HEART~
右近「――と続きます」
織部「わからぬ……」
4: 2015/12/17(木) 12:01:38.07 ID:lXQNssoX0
織部(数寄の事を唄っているものとばかり思っていたが……)
織部(全容を聞いてみると何が言いたいのか、いまいちわからぬ!)
織部(全容を聞いてみると何が言いたいのか、いまいちわからぬ!)
5: 2015/12/17(木) 12:02:10.68 ID:lXQNssoX0
織部「そう言えば……ちらほらと聞きなれぬ言葉がありますな」
織部「『りずむ』や『うぉんでい』など……」
織部「これは伴天連の言葉ですかな?」
右近「然様です。デウスの教えがこれほど世に広がった証やも知れませんな」
織部「う~む」
織部「『りずむ』や『うぉんでい』など……」
織部「これは伴天連の言葉ですかな?」
右近「然様です。デウスの教えがこれほど世に広がった証やも知れませんな」
織部「う~む」
6: 2015/12/17(木) 12:02:40.24 ID:lXQNssoX0
有楽「わからぬか」
織部「な、有楽斎殿!?」
右近「いつの間に・・・・・・?」
有楽「その様な事どうでもよいわ」
織部「な、有楽斎殿!?」
右近「いつの間に・・・・・・?」
有楽「その様な事どうでもよいわ」
7: 2015/12/17(木) 12:04:15.08 ID:lXQNssoX0
有楽「それより本当にその唄の意味、わからぬのか?」
右近「いや……」
織部「有楽斎殿は知っておられるのか?」
右近「いや……」
織部「有楽斎殿は知っておられるのか?」
8: 2015/12/17(木) 12:05:42.89 ID:lXQNssoX0
有楽「知らずとも少し考えればわかることよ」
有楽「いいか?これはな古織、お前の事を唄っておるのよ!」
織部「なに?」
右近「民草が兄上のことを……」
右近「いや、兄上――古田織部の名を思えば不思議ではござらんが何故そう思われる?」
有楽「いいか?これはな古織、お前の事を唄っておるのよ!」
織部「なに?」
右近「民草が兄上のことを……」
右近「いや、兄上――古田織部の名を思えば不思議ではござらんが何故そう思われる?」
9: 2015/12/17(木) 12:06:16.72 ID:lXQNssoX0
有楽「まず『数奇の力で飛んで飛んでみようか?』」
有楽「これは関が原でのお前の勇姿(笑)を言っておるのだ。ま、俺のおかげだがな」
織部「何を馬鹿な……民衆があれを知るわけが――あ、」
織部(又兵衛の仕業か……)
有楽「これは関が原でのお前の勇姿(笑)を言っておるのだ。ま、俺のおかげだがな」
織部「何を馬鹿な……民衆があれを知るわけが――あ、」
織部(又兵衛の仕業か……)
10: 2015/12/17(木) 12:06:48.65 ID:lXQNssoX0
有楽「次に『笑顔で語ろうかな』と『キミに会えたから』」
有楽「これはお前の言う『ひょうげ』と利休居士に出会ったことを」
有楽「『ほかにも伝えたい想いあるような気がしてたけれど踊ろうか』」
有楽「利休居士の思想が亡き殿下に伝わらぬまま、殿下の世は踊るように過ぎていったな」
有楽「これはお前の言う『ひょうげ』と利休居士に出会ったことを」
有楽「『ほかにも伝えたい想いあるような気がしてたけれど踊ろうか』」
有楽「利休居士の思想が亡き殿下に伝わらぬまま、殿下の世は踊るように過ぎていったな」
12: 2015/12/17(木) 12:17:02.56 ID:lXQNssoX0
織部「ちと、こじつけに過ぎませぬか?」
右近「私もそれは行き過ぎかと……」
有楽「まぁ聞け、これが最も大事なことだが
右近「私もそれは行き過ぎかと……」
有楽「まぁ聞け、これが最も大事なことだが
13: 2015/12/17(木) 12:17:29.59 ID:lXQNssoX0
有楽「『ユメの景色をみんなみんな見たいとずっとまえから願っていたね』」
右近「今までの有楽斎殿の訳を考えれば――」
織部「私の目指す笑福の世のことか……」
右近「今までの有楽斎殿の訳を考えれば――」
織部「私の目指す笑福の世のことか……」
14: 2015/12/17(木) 12:18:53.78 ID:lXQNssoX0
有楽「少し違う」
有楽「ここで言うユメとは恐らく兄上の好んだ敦盛の一節に掛かっておる」
織部「な――!」
有楽「唄の所々にカブキ者どもが好む南蛮言葉が含まれておるのがその証拠よ」
有楽「それに殿下の辞世にも夢の文字がある」
右近「つ、つまりユメの景色とは……!」
有楽「ここで言うユメとは恐らく兄上の好んだ敦盛の一節に掛かっておる」
織部「な――!」
有楽「唄の所々にカブキ者どもが好む南蛮言葉が含まれておるのがその証拠よ」
有楽「それに殿下の辞世にも夢の文字がある」
右近「つ、つまりユメの景色とは……!」
15: 2015/12/17(木) 12:19:20.41 ID:lXQNssoX0
有楽「織田・豊臣の如き世を再び見たい、見せてくれという意味」
有楽「つまりは古織、お前への謀反の勧め唄よ!!」
右近「なんと……!」
織部「…………」
有楽「つまりは古織、お前への謀反の勧め唄よ!!」
右近「なんと……!」
織部「…………」
16: 2015/12/17(木) 12:20:19.96 ID:lXQNssoX0
有楽「このような事、徳川はとっくに気付いておろう」
有楽「今はまだ民衆の間での反骨の気がお前に集まっておるだけのこと故、大事にはならん」
有楽「しかし何かあった時、もしこれを出汁に迫られれば……」
織部「……いかに民衆がそれを望もうとも」
織部「私が望むのはあくまで豊徳合体」
有楽「今はまだ民衆の間での反骨の気がお前に集まっておるだけのこと故、大事にはならん」
有楽「しかし何かあった時、もしこれを出汁に迫られれば……」
織部「……いかに民衆がそれを望もうとも」
織部「私が望むのはあくまで豊徳合体」
17: 2015/12/17(木) 12:20:45.51 ID:lXQNssoX0
部「笑福の世は欲しい。されど戦乱、しかもその矢面に立つなど真っ平にござる!わははは」
有楽「フ……せいぜい足元をすくわれぬようにな」
織部「言われずとも」
有楽「フ……せいぜい足元をすくわれぬようにな」
織部「言われずとも」
18: 2015/12/17(木) 12:21:13.73 ID:lXQNssoX0
伊達「裸武雷舞、あ・面白・ぇ!!」
~完~
~完~
19: 2015/12/17(木) 12:25:45.69 ID:lXQNssoX0
ありがとうございました
依頼出してきます
依頼出してきます
20: 2015/12/17(木) 12:44:09.98 ID:DOyLg9HOO
乙なSSであった
21: 2015/12/17(木) 15:52:24.70 ID:qDubfP/Xo
有楽斎出てからの流れが最高にへうげものしてる乙
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