―――

望「生活保護って、言うほど保護されてませんよね」

奈美「なんですか？いきなり」

望「保護だなんて大層な事を言いつつ、実際は多少のお金が貰えるだけなんでしょう？」

望「そりゃあ、お金さえあれば経済的には保護されるでしょう」

望「ですが、あらゆる脅威が跋扈する現代社会。経済的な保護だけで足りますか！？」


あなたの生活、保護されてますか？


奈美「なんですか、コレ」

望「今回のテーマです。時に日塔さん、あなたの生活は保護されていますか？」

奈美「えぇ？そりゃあ、されてる…と思います。保護者だっていますし、経済的にも一応大丈夫かと」

あびる「奈美ちゃんのお父さん、平日の昼に公園にいたよ」

奈美「え？え？」

望「はい、保護されていなかった。不意なリストラから」

あなたの生活、保護されてますか？

ガラガラッ
加賀「すいませんすいません！遅刻してしまいすいません！！」

望「おや、加賀さん。何故遅刻を？」

加賀「実は…」

―――
女「あの、ちょっといいですか？」

加賀「あ、すいません！私、何かしましたか？」

女「手相の勉強をしているんですが」

加賀「えぇっ？すいません、今はちょっと……」

女「少しでいいので見せてください」

加賀「あっあの…すいません！すいません！」
キーンコーン

加賀「あぁっ……」

―――

加賀「言い訳がましくてすいません！」

先生「保護されていなかったのですね。熱心な占い師見習いから」

あなたの生活、保護されてますか？


＜ひいやあああああ！！

望「今の悲鳴は、小森さん！？」

タッタッタ…
ガラガラッ
望「小森さん！どうしたんですか！？」

霧「パソコンでしたらおばけがぁ……」すんすん

望「パソコン？この画面は……」

まとい「これは、ドッキリ系のフラッシュ。精神的ブラクラですね」

望「いたんですか」まとい「えぇ、ずっと」

まとい「もしかして……」カチッ

ノートン[コンピュータは保護されていません！]

望「保護されていなかった、と……インターネットの脅威から」

あなたの生活、保護されてますか？


まとい「ちなみに、先生の生活は大丈夫ですよ？」

望「そうなんですか？」

まとい「えぇ、私が守っていますから。危険な郵便物から……」

望「勝手に人の郵便物を見ないで下さい！」

まとい「他にも、盗聴器やカメラによる監視で、招かれざる客からも守っています」

望「それは普通に犯罪行為ですから！」

まとい「保護ですよぉ」

千里「保護されていなかった。ストーカーの被害から。」

望「…と、このように、世の中には多くの脅威があります」

あびる「自分の事もあったのに例え話みたいに言うんだ」

望「なのでお金だけじゃなく、どうせなら国はこれくらい手厚く保護して下さい！」
・目を保護するために日食グラス配布
・肖像権を保護するために仮面配布
・足の小指を保護するためにタンスを柔らかく
・遺伝子を保護するために異性を用意
・会社員を保護するために窓際の席を用意
・ニートを保護するためにPCと親を用意
・まんが家を保護するために連載先を用意

千里「ちなみに、私は保護されているよ。」

望「自身ありげに言いますね」

千里「だって証拠があるもの。ほら、アレ。」


男「…」


奈美「誰？」

男「…彼女の保護監察官です」

千里「ね？保護されてる。」

望「保護観察って……それはちょっと違いますから！」

奈美「っていうか何したの！？」

千里「ちょっとね？」

根津「私たちも保護されてます」

望「根津さんに丸内さん……あなた方はどちらかと言うと、人の生活に害を為す方かと思っていました」

根津「そんな人聞きの悪い事言わないでください」

望「すいません……それで、一体何から保護されていると？」

丸内「過剰な税金の賦課から保護されています」

望「…税金？」

丸内「えぇ、宗教法人名義なので」

望「よく分かりませんが、それってただの脱税なのでは……」

ぴろりぱろぴりろら
望「おや？メールが…」

――

芽留「…」

男「だ、だだ大丈夫だよ……」はぁはぁ

芽留「…」
件名:[]本文:[氏ね！口リコン！！]


千里「いました！先生こっちです！」

望「あなた、童女に一体何を！」

男「ひぃ！ぼ、僕はただ守ってあげようと……」

千里「その上で何かをするなら、それは保護とは言わ、ぬ！」

望「まぁ、保護者に侵害されちゃうってケースもありますがね……」

倫「お兄様ー！ここにいましたか」

望「倫、どうしたのですか？」

倫「面白そうだと思ってお兄様の代理で申請して見たら、見事通りましたのでその報告を」

望「何がですか？」

倫「お兄様の生活保護です」

望「え…？いやいやいや無理でしょう！親族の扶養だって可能ですし、第一、私は働けています」

倫「命お兄様に精神病の診断書を書いてもらい、親族の扶養についてはお父様に話を通しておきました」

望「ちょっ…それってもはや不正受給！立派な詐欺じゃないですか！！」

倫「国に保護されるお兄様カッコ悪い！」

望「笑ってる場合ですか！今のご時勢に不正受給なんてしたらマスコミの槍玉に挙げられてしまいます！」

望「……こうなったら自分で自分をほごするしかない！」

望「」ぷらーん

奈美「えぇ？なんで吊ってるの？」

まとい「これはつまり……生活を　反故にした　と」


――反故にする　意味：ないものとする。役に立たないものにする。


あびる「さっきのセリフ、変換忘れじゃないんだ」

マ太郎「ダジャレオチかよ」



おわり

最後まで駄文読んじゃった皆さん
お疲れ様でした。そしてすいませんでした

今週もマガジンを手にとって、絶望先生が載っていなくて絶望した方々に喜んでいただければ幸いです
……自意識過剰ですね、すいません

スレが落ちる前に一言……

僕に期待しないでください！
そして僕は久米田先生じゃないです
おこがまし過ぎて身長を伸ばしたくなってしまいます

それではまた来世で会いましょう、さようなら

乙乙