31: 2010/11/01(月) 00:22:23.85 ID:w3DxT7JcQ
梓「律先輩は私のこと嫌いなんですか?」

律「……え?」

梓「だ、か、ら、律先輩は私のこと嫌いなんですか!?」

律「いや…嫌いじゃないけど……」

梓「だったらもっと抱きつくなり頭撫でるなり何とかしたらどうですか!?
大体律先輩はいつもいつも──」

律「はい……」

澪「どうしてこうなった………」

33: 2010/11/01(月) 00:28:34.24 ID:w3DxT7JcQ
合宿にて、数時間前

唯「あぅ~もう動けない~」

律「私も~」

澪「やれやれ、仕方ないな。今日の練習はこれまでにするか」

梓「……まだ物足りないです。大体、唯先輩も律先輩も昼間に遊ぶのがいけないんですよ!だから練習もろくに──」

紬「まあまあ。そういう梓ちゃんだって楽しそうに遊んでたじゃない」

律「肌も真っ黒にしてな」ニヤニヤ

34: 2010/11/01(月) 00:35:05.05 ID:w3DxT7JcQ
梓「そ、それとこれとは話は別です!私は昼間遊んでもちゃんと練習もするんです!」

律「あ~はいはい。あずにゃんはえらいな~」

梓「あ、あずにゃんなんて呼ばないでください!」

唯「そうだよ、りっちゃん!『あずにゃん』と呼んでいいのは私だけだよ?」

梓「違います!」

澪「はいはい、そこまで。夕食にしよう」

35: 2010/11/01(月) 00:37:41.21 ID:w3DxT7JcQ
夕食後

律「さあて、ここでりっちゃんから皆に見せたいものがありま~す!」

唯「え~?なになに~?」

紬「何かしら~?」

澪「どうせろくでもないものだろ…」

梓「私もそう思います…」

36: 2010/11/01(月) 00:43:04.28 ID:w3DxT7JcQ
律「なに~?ふふふ、澪!梓!そんなことを言っていられるのも今のうちだ!私の持ってきたものを見たらきっと腰を抜かしちゃうぞ!?」

澪「な、なんだって!?」

梓「一体何をもってきたんでしょう…?」

唯「もしかして呪いのビデオとか…」

澪「ひぃっ!」

律「違う違う、もっといいものだ!」

39: 2010/11/01(月) 00:47:16.91 ID:w3DxT7JcQ
澪「良かった…」ホッ

梓「律先輩、そろそろ引きもしつこいです。いい加減何を持ってきたのか教えて下さい」

律「よし、かわいいあずにゃんのためだ。教えてあげよう」

梓「だからあずにゃんはやめてくださいよ…///」

唯「ぶ~、だから『あずにゃん』って呼んでいいのは私だけなの~」

41: 2010/11/01(月) 00:51:34.61 ID:w3DxT7JcQ
律「ふふ、さぁて、皆お待ちかね、いよいよブツの発表だ!」

一同「ゴクリッ……」

律「はい!これだー」

唯「それって」

澪「まさか」

紬「お酒」

梓「ですか…?」

42: 2010/11/01(月) 00:56:40.70 ID:w3DxT7JcQ
律「そうだぞー。凄いだろー」

唯「りっちゃん凄いよ!不良さんだよ!桜高一の悪だね!」

律「いや~それほどでも…」テレテレ

澪「誰も誉めてない!」ゴチンッ!

律「いだぁーっ!」

43: 2010/11/01(月) 01:00:51.38 ID:w3DxT7JcQ
紬「あらあら」

梓「そうですよ!私たちはまだ未成年ですよ!?お酒なんてそんな…」

澪「梓の言うとおりだぞ、律!何を変なものを持ってきてるんだ!」

律「そんなこといったって~。やっぱ合宿といったらお酒みたいに相場が決まってるじゃん?」

澪「どこの相場だ!」ゴチンッ!

律「痛ァ!」

45: 2010/11/01(月) 01:05:39.33 ID:w3DxT7JcQ
律「ちぇっ、わかったよ…。じゃあこれはもうしまうよ…」

梓「当たり前です!」

唯「ま、待ってりっちゃん」

梓・澪「えっ…?」

律「ん?どうした、唯?」

唯「実は…ちょっぴり興味があったり…」テヘヘ

澪・梓「!?」

47: 2010/11/01(月) 01:12:27.12 ID:w3DxT7JcQ
律「唯……」ジーン…

澪「ゆ、唯!何を言って!?」

梓「そうですよ唯先輩!!」

唯「ご、ごめん…。でも私、お父さんとかがお酒飲んで気持ちよさそうになってるの見て、それがどういう感じなのか知りたくなって……」

澪「だからって、法律違反は良くないだろう……」

唯「うん、そうだよね……やっぱり良くな──」

律「まて、唯!」

48: 2010/11/01(月) 01:16:37.31 ID:w3DxT7JcQ
唯「……りっちゃん?」

律「唯……お前は間違ってない。いや、間違っているのは澪や梓だ!」

澪「な、何?」

梓「律先輩なにを!?」

紬(あらあら、何だか楽しくなってきたわ♪)

50: 2010/11/01(月) 01:25:40.04 ID:w3DxT7JcQ
唯「ほぇ?どういうこと?」

律「いいか、唯?考えてもみろ。お酒は普通大人が飲むものだろう?だけどな、それはつまりお酒を飲めなきゃ大人じゃないんだ!」

唯「な、なんだってー!」

律「落ちつけ、大事なのはここからだ!なぁ唯。普通お酒は何歳から飲めるものだ?」

唯「えぇと……18?20?どっちだっけ?」

澪・梓(おいおい…)

51: 2010/11/01(月) 01:31:33.42 ID:w3DxT7JcQ
律「……20歳だ」

唯「おぉ!そうでした!!」

律「さて、ここからが本題だ。なぁ唯、体育の授業はいつも何から始まる?」

唯「着替え!」

律「いや…授業だよ…」

唯「ん~とねぇ…あ、準備体操!」

律「そう!準備体操だ!!」

53: 2010/11/01(月) 01:42:59.12 ID:w3DxT7JcQ
唯「え~なになに?なぞなぞみたいで解んないよぉ」

律「わかったわかった。簡単に教えてやる。つまり私たちはお酒に慣れておく必要があるんだよ」

唯「慣れる?」

律「そう。陸上の授業だって、水泳の授業だって、体を慣らさないと後々大変なことになっちゃうだろう?それと同じだよ」

律「だから、私たちはお酒にも今のうちに慣れておく必要があるわけさ♪」

唯「な、なるほど~」


澪・梓(いや、その理屈はおかしい)

54: 2010/11/01(月) 01:47:11.69 ID:w3DxT7JcQ
澪「律、いい加減にしろ!変な理屈で唯をたぶらかすんじゃない!!」

梓「そうですよ、唯先輩を悪い道に引きずり込まないでください!」

律「~~だああ!もう!!」

澪・梓「ビクッ」

律「お前ら真面目過ぎだ!」

55: 2010/11/01(月) 01:50:17.41 ID:w3DxT7JcQ
梓「ま、真面目って…」

澪「そうだ、私たちはいたって普通のことを…」

律「だってぇ…せっかくの合宿なんだぜぇ?もっとはめ外して皆で盛り上がりたいじゃん?」

澪「だからといってお酒なんて…」

唯「はい!りっちゃん隊員!いい考えがあります!!」

56: 2010/11/01(月) 01:59:01.58 ID:w3DxT7JcQ
律「はい唯隊員、意見をどうぞ!」

唯「ここは民主的に多数決で決めるのはどうでしょう?」

澪・梓「!?」

律「おぉ、それはいい考えだぞ!唯隊員」

唯「ありがとうございます!」

澪「ま、まて!多数決なんてそんな──」

梓「そうです、そんなのって──」

澪・梓(いや、さすがに今回ばかりはムギ(先輩)も反対に回るだろう)チラ

紬(お酒…火照る体…開放的になる心…モラルの崩壊…一夜の過ち…)ハァハァ

澪・梓(なんかハァハァしてる!だめっぽい!!)

58: 2010/11/01(月) 02:02:45.60 ID:w3DxT7JcQ
結果

律「よっしゃあ!勝利だー!」

唯「わぁい!やったぁー!」

紬「うふふふ」

澪・梓「」ズーン

59: 2010/11/01(月) 02:06:44.80 ID:w3DxT7JcQ
澪「わ、私は絶対に飲まないからな!」

梓「私もです!」

唯「え~皆で飲もうよ~」

律「いいっていいって、私らだけで飲んじゃおうぜ。よし、ムギ。コップの準備だ!」

紬「はぁ~い」

60: 2010/11/01(月) 02:15:26.68 ID:w3DxT7JcQ
───
──

ワイワイガヤガヤ

唯「このちゅーはいってジュースみたいだね!何杯でも飲めそう」

紬「ほんとね~」

律「あまり飲み過ぎるなよ~」

唯「わかってるよ~」

アハハハ

澪・梓(なんだろう、この淋しさは……)

61: 2010/11/01(月) 02:26:28.92 ID:w3DxT7JcQ
三十分後

律「いやぁ、なんか体がぽかぽかしてきたなぁ」

紬「そうねえ。あら?唯ちゃんが……」

唯「」スゥスゥ……

律「あらら、寝ちゃったよ。まだ唯にお酒は早かったかな」ハハハ

紬「うふふ、唯ちゃんの寝顔かわいいわ…」

アハハハハ



梓「先輩、ババ抜き楽しいですね…」

澪「あぁ、楽しいな…」

63: 2010/11/01(月) 02:35:31.25 ID:w3DxT7JcQ
律「おーい、澪!梓!なーに二人でババ抜きなんかやってるんだよ~。お前らもこっちにきて飲もうぜ」

律「本当は寂しいんだろう?」

澪「な……そんなことは……」

梓「そ、そうですよ……」

律「いいからいいから、さ!飲んじゃえよ!」

紬「そう、せっかくの合宿よ?楽しまなきゃ損よ」

澪「まぁ、二人がそこまで言うなら……なあ梓?」

梓「は、はい。律先輩のわがままに付き合ってやるです!」

律「ちぇー、相変わらず素直じゃないやつ」

64: 2010/11/01(月) 02:44:18.99 ID:w3DxT7JcQ
梓「へぇ、たくさん種類があるんですねぇ」

律「あぁ、色々持ってきたんだ」

澪「じゃあ…私はグレープ味にしようかな」

梓「それじゃあ私もそれにします」

75: 2010/11/01(月) 07:03:15.12 ID:w3DxT7JcQ
澪・梓「それじゃあ、いただきます」

ゴクゴク

澪・梓「!!」

澪「こ、これは…」

律「どうだ?」

梓「ジュース…ですね。本当にお酒なんですか?」

律「そうだよー。ほれ、缶にも『これはお酒です』って」

澪「うっ…やっぱ『お酒は二十歳から』とも書いてあるな」

澪「何か罪悪感が…」

律「おいおい…」

76: 2010/11/01(月) 07:09:33.56 ID:w3DxT7JcQ
保守ありがとうございます、相変わらず書き溜めもないので遅いです

梓「そうですか?何かもう私は色々ふっきれました」

律「お、さすが梓!順応早いな~」

梓「えぇ、この部活でいやというほど鍛えられてますから…」

律「いや~何か照れちゃうなぁ」

梓「誉めてないです!」ゴチン

律「痛ァ!?」



律・澪・紬「…………え?」

梓「………」ゴクゴク

77: 2010/11/01(月) 07:19:22.53 ID:w3DxT7JcQ
澪「えぇと…梓?」

梓「なんですか澪先輩?」

澪「いま律をその…殴ったよな」

梓「えぇ、げんこつくれてやりました」

澪「ど、どうしたんだ急に…」

梓「どうしたも何も、澪先輩だっていつもしてることじゃないですか?」

澪「そ、そうだけど…」


紬「梓ちゃんどうしたのかしら…」(私には解る、今宵はきっと素晴らしい、忘れられない夜になるわ…)

律「まさか…こんな短時間で酔ったのか?」ボソ

78: 2010/11/01(月) 07:33:43.32 ID:w3DxT7JcQ
梓「酔ってなんかねぇです!!!」クワッ

律「!?」ビクッ

澪(なんという地獄耳)

梓「まったく」プシュッ

律「『プシュッ』じゃねーよ!何普通に一本空けて二本目に手つけてんだ!?」

梓「いけませんか?大体たんと飲めなんて言ったのは律先輩じゃないですか」

律「う…それはそうだけど…」

梓「あと二本目じゃなくて三本目です」

律「」

79: 2010/11/01(月) 07:40:48.75 ID:w3DxT7JcQ
澪「お酒って凄いんだな…。あれ以上飲まなくて良かったかも」

紬「私はもっと皆に乱れて欲しかったわぁ」

澪「なんかその言い方は色々だめだぞムギ」

───
──

81: 2010/11/01(月) 07:51:25.42 ID:w3DxT7JcQ
冒頭へ

梓「律先輩は私のこと嫌いなんですか?」

律「……え?」

澪(あれからさらに二本空けて、いまは五本か。大丈夫か…?ひどい絡み酒だし、話題ももはや意味がわからなくなってる…)


梓「だ、か、ら、律先輩は私のこと嫌いなんですか!?」

律「いや…嫌いじゃないけど……」

梓「だったらもっと抱きつくなり頭撫でるなり何とかしたらどうですか!?」

律「なっ…!い、いきなり何を言ってんだお前は///」

梓「いいから聞けです!」

紬(これだ……こういうのが欲しかったのよ!)ツー

澪(なんかムギが泣いてる!?)

83: 2010/11/01(月) 08:01:18.99 ID:w3DxT7JcQ
澪「大丈夫か、ムギ?どうして泣いてるんだ!?」

紬「へへ…旦那ぁ、あたしゃ嬉しいんだ…これは感涙ってやつでさぁ…」

澪「誰だ!?」ゴチン

澪「ハッ!反射的に殴ってしまった」

紬「アイタタタ…」(澪ちゃんに殴られた…ハァハァ。澪ちゃんに…ハァハァ)

澪「ごめんムギ!痛かっただろ?ここら辺か」ナデナデ

ムギ「大丈夫よ澪ちゃん、私も半ばトリップしたのがいけなかったわ…」(はああああああああああああん!なでなできたあああああああ!)

澪「そうか…でも本当に悪かったよ」(…トリップ?)

84: 2010/11/01(月) 08:04:08.13 ID:w3DxT7JcQ
梓「大体律先輩は女たらし過ぎです!」

律「私女なのに女たらし!?」

梓「そうですよ!このじごろ!イケメン!」

律「女にじごろって…イケメンって…」

梓「いいから黙ってききやがれです!!!」

律「………はい」

87: 2010/11/01(月) 08:10:33.95 ID:w3DxT7JcQ
梓「いいですか?そもそも先輩は自分がどれだけフラグ立ててるのか知ってます?」

律「フラグって…そんなもの私は…」

梓「澪先輩に、ムギ先輩に、唯先輩に、和先輩に、さわ子先生に、憂に、あげくは純にいたるまで、実に多くの…」

律「駄目だ、聞いちゃいねえ」

88: 2010/11/01(月) 08:20:50.01 ID:w3DxT7JcQ
律「大体、幼なじみの澪や、軽音部メンバーの唯やムギは解るけど…いや解るのもおかしいか、やっぱ解んないや」

律「和や憂ちゃん、純ちゃんはそこまで根深い親交があるわけじゃないだろ、先生にしたって結局は教師と教え子って関係に過ぎないし…」

梓「まったく…これだからイケメンは…」

律「もうつっこまないからな」

梓「いいですか?憂とは先輩方が一年生の時、唯先輩の家で追試の勉強会開いた時に…」

律「まてまてまてまて」

梓「どうしました?」

律「じくうがこんらんしている」

89: 2010/11/01(月) 08:25:09.74 ID:w3DxT7JcQ
梓「憂から聞いたんです」

律「あ、ならいいや。そうだよな…安心した」

梓「続けていいですか?」

律「いいよ……いややっぱり良くな──」

梓「唯先輩が勉強してるときに一階で二人でゲームしてましたよね?」

律「…ああ」(ちくしょう…)

梓「それです」

律「へ?」

梓「だからそれが憂とのフラグです」

91: 2010/11/01(月) 08:31:39.18 ID:w3DxT7JcQ
律「……いや、おかしいだろ、たったそれだけ?」

梓「ええ、それだけです」

律「え~…」

梓「不満ですか?」

律「そりゃあそうだろう…私はただ憂ちゃんと遊んでただけだし」

梓「ほう…『憂とはただの遊び』、ついに本性を現しましたね、このイケメン!色情狂!」

律「おい待てや」

92: 2010/11/01(月) 08:39:15.67 ID:w3DxT7JcQ
梓「やかましいです!実をいうとまだあります、律先輩は『憂ちゃんくれ』って言ったことありますよね?」

律「あ~あったな…あれ?でもそれって梓の入学前じゃあ?」

梓「『くれ』ですよ『くれ』!これはもう立派な告白です!!」

律「もういいや、どーでも」

梓「あいにーじゅーですよ?あいうぉんちゅーですよ?」

律「いや、その英訳はおかしい」

93: 2010/11/01(月) 08:44:48.05 ID:w3DxT7JcQ
梓「そう解釈する人間もいるんですよ!」

律「お前か」

梓「違います!お母さんはそんな関係認めません!」

律「誰が母さんだ誰が」

梓「ほら、あそこですよ」クイッ

律「ん?」クルッ



澪「む、ムギ?まだ痛いのか?」ナデナデ

ムギ「えぇ、すっごく。あ、澪ちゃんが膝枕してくれたら治るかも…」ハァハァ

澪「え?し、仕方ないな。おいでムギ」ポンポン

ムギ「みーおちゅわーん」ルパンダーイブ

澪「えぇ?きゃあああ!」

95: 2010/11/01(月) 08:49:42.73 ID:w3DxT7JcQ
律「………」

梓「わかりました?ああいう人です」

律「うん、ムギには悪いけど怖いくらい的確な例だな」

梓「さて、じゃあ次は和先輩ですが…」

律「ッチ、まだ忘れてなかったか…」

梓「何か?」

律「なんでもないです」

96: 2010/11/01(月) 08:53:27.72 ID:w3DxT7JcQ
梓「これはいくら律先輩でも解るでしょう?」

律「あぁ…なんとなく、講堂使用届だな」

梓「ええ、ご名答です」

律「お、おう。よく解らないけど何か嬉しいな」テレテレ

梓「照れてる律先輩かわいい」

律「やめろぉ!」

97: 2010/11/01(月) 08:58:12.27 ID:w3DxT7JcQ
梓「+二年生の学園祭前、律先輩は、澪先輩と和先輩とひと悶着ありましたよね」

律「うっ…あれは…」

梓「幼なじみを取られちゃうかも~って必氏になってましたよね?」

律「うぅ…」

梓「まぁ可愛かったんですけどね」

律「話を続けろ話を!///」

100: 2010/11/01(月) 09:04:37.07 ID:w3DxT7JcQ
梓「つまりはこういうことですよ。恋のライバルとして一人の人間を追い掛けるうちにいつの間にかその恋のライバルを意識しだしていた、よくある話です」

律「いや、ねえよ」

梓「よくありますー。律先輩が世間知らずなんですー」

律「なんかその敬語で語尾を伸ばすの小学校の頃の口喧嘩を思い出すな」

律「だいたい、それ最終的に同性愛に目覚めなきゃ成立しない話じゃねえか」

101: 2010/11/01(月) 09:09:25.56 ID:w3DxT7JcQ
梓「え?」

律「だから、男二人でも女二人でも一人の人間を巡る場合たいてい異性だろ?」

律「つまりは、最初はノーマルだけど最後に何故かそっちに目覚めちゃうって、んなことよくある話なわけねえだろって」

梓「いや、そうじゃなくて。先輩ってそっち系じゃないんですか?」

律「え?」

梓「え?」

律「何それこわい」

102: 2010/11/01(月) 09:14:20.08 ID:w3DxT7JcQ
梓「あれだけタラシてるのに?これだけイケメンなのに?カチューシャとったら通常の三倍のイケメン力を誇るのに?」

律「いや、だからタラシでもねぇしイケメンでもねえよ」

梓「イケメンでタラシですよ!純だって律先輩のこと『かっこいい人』って言ってたもん!」

律「あ、それが純ちゃんとのフラグなんだ」

梓「うん」

103: 2010/11/01(月) 09:24:12.72 ID:w3DxT7JcQ
梓「それにさわ子先生といると何か不倫現場みたいないかがわしい光景に見えるし…」

律「いやいや」

梓「みんな律先輩とお似合いに見えて…それほど先輩はかっこよくて……」

律「………梓?」

梓「………グス」

律「お、おい梓!?」


澪「ムギは可愛いなぁ、髪も綺麗だしお人形さんみたいだ」ナデナデ

ムギ「恥ずかしいわ///」(ドゥフフフwww拙者wwwいま最高に幸せでござるwwwwドゥフw)

──お、おい梓!?

澪「ん?あんな大きな声出してどうしたんだろう?」

107: 2010/11/01(月) 09:33:13.70 ID:w3DxT7JcQ
ムギ(このタイミングでおあずけとはwwwみおみおも殺生なことをなさ……る?)

ムギ(あら?梓ちゃん…泣いてる?)

澪「おい、梓どうし──」

ムギ「待って澪ちゃん!」ガシッ

澪「ムギ?」

ムギ「今は、二人だけでお話させてあげましょう…きっと、梓ちゃんもそう望んでるはずよ」

澪「だ、だけど…」

ムギ「信じましょう…りっちゃんを…」

澪「ムギ…」

115: 2010/11/01(月) 12:25:11.00 ID:w3DxT7JcQ
ムギ「だから…」

澪「わかったよ、ムギ。このまま私たちは見守ることにしよう」

ムギ「ええ、ありがとう澪ちゃん」ニコッ

澪「そ、それでだな、…えと…あの…」

ムギ「?」

澪「もう一度、膝…膝枕をさせてくれないかな?そっちの方が自然だし、もっとムギのきれいな髪に触れていたい…あ、いや!今のは──」アタフタ

ムギ「うふふ…いいわよ」(我が世の春がきたああああああああ!)

116: 2010/11/01(月) 12:30:10.80 ID:w3DxT7JcQ
梓「………」

律「落ち着いたか?」ナデナデ

梓「………」

律(澪たちは?)クルッ

澪「ふふふ」ナデナデ

ムギ「うふふ…デュフw」

律(良かった、気付いてないみたいだな……デュフってなんだあの音?)

118: 2010/11/01(月) 12:39:45.75 ID:w3DxT7JcQ
梓「律先輩はずるいです…」

律「え…?」

梓「誰にでも優しくて、いつでも皆を楽しませて、元気にさせて、でも結局それは万人に向けられるものであって誰か一人を選ぼうともしない…
いっそのこと、先輩が誰か一人と特別な関係になっていてくれたら、とか考えたりもします。
そうすればきっぱり先輩を諦められますから、でも──」

律「あー!もう!」

梓「!」ビクッ

律「面倒くさい奴だなー」デコピン

梓「痛っ…」

119: 2010/11/01(月) 12:45:13.15 ID:w3DxT7JcQ
梓「うぅ…わかってますよ、自分が面倒くさくて重い女だって…」

律「ちげえよ、バカ」

梓「え?」

律「あのさ~お前なんか勘違いしてるよ」

律「お前、入部して誰が一番最初にお前に抱きついたか覚えてねえの?」

梓「唯先輩でしょ……あ!」

律『確保ー!!』

梓『え、え?き、きゃああああ!』

梓「律…先輩です」

137: 2010/11/01(月) 16:32:44.08 ID:w3DxT7JcQ
律「……梓に初めて会って、その場で抱きついた時、カワイイ奴だと思った」

梓「……ぇ」

律「こどもみたいにちっこい背してさぁ、おまけに手や足も同じようにちっこくて──」

梓「ち、ちっこいちっこい言わないでください!先輩だってちっこいじゃないですか」

律「あはは悪い悪い、……そんでさ、この子は私で守ってやらなきゃ駄目だな、って思った」
梓「!」

138: 2010/11/01(月) 16:43:18.61 ID:w3DxT7JcQ
律「もちろん、私だけじゃない。澪や唯、ムギにさわちゃん。待ちに待った大事な新入部員だし、皆がそう思ったと思う」

梓(……やっぱり私はただの『後輩』なんですね、わかっては──)

律「と、こ、ろ、が、だ!」

梓「!!」

律「いざ蓋をあけてみると、可愛い後輩は実はとんだじゃじゃ馬だったんだな、これが!」

梓「な、な…」

139: 2010/11/01(月) 16:54:46.88 ID:w3DxT7JcQ
律「だってそうだろ?後輩のくせに生意気な口はきくし、所々どころ空気読めないし」

梓「うぐっ…」グサッ

律「あげくは、ここにきて酒に酔って好き放題言いまくりやがって!」

梓「うぅっ…」グサッ

律「おまけにちっこいし、髪は私と違ってさらさらで綺麗だし、貧乳だし、すぐ日に焼けるし……まったく詐欺ってもんだぜ!」

梓「うぐぐっ…」グサッ

梓「──って、髪や胸やすぐ日に焼けるのは関係ないじゃないですか!ていうかまた『ちっこい』って言った!!」

律「……だけどさ、気になっちまうんだよ」

梓「え……?」

140: 2010/11/01(月) 17:04:06.89 ID:w3DxT7JcQ
律「私も自分でつくづく馬鹿げているとは思うよ?後輩の軽口にいちいち反応してさ、そんなの無視すれば良いのに」

梓「………」

律「そんでさ、何でだろうってずっと考えてた」

律「今の今まで解らないでいたけど、なんか…今なら解る気がするよ」

律「その答えはどうしようもなく単純で、私がいつも感じていた感情そのものだったはずなのに、馬鹿な私は物事を難しい方へ難しい方へと考え過ぎていたんだ」

律「なぁ、梓?お前には解るか?私が何でお前の軽口やなにかに付き合ってやるのか?」

141: 2010/11/01(月) 17:07:50.03 ID:w3DxT7JcQ
梓「………わかりませんよ、私は、律先輩じゃありませんから」

律「あはは…まぁ、そうだろうな。逆にここで直ぐに当てられたら私も面目がないしなぁ」

梓「……教えて下さい先輩、どうしてこんな私に構ってくれるんですか?」

律「ふふふ、それでは発表するぞ!その答えとは!」

律「私が楽しいから!」

143: 2010/11/01(月) 17:14:02.01 ID:w3DxT7JcQ
梓「………」

律「あれ?聞こえなかった?じゃあもう一度言うぞ!答えは──」

梓「先輩が楽しいから、ですか?」

律「なんだよ~聞こえたんじゃん。それで、感想は!?」

梓「はっきり言って……」

律「うんうん」

梓「は、はっきり言って……プッ」

梓「しょ、小学生の感想みたいです」プププッ

144: 2010/11/01(月) 17:27:37.94 ID:w3DxT7JcQ
律「」

梓「だ、だって小学生の作文って絶対最後『楽しかったです』で終わりますよね?」ププッ
律「」

梓「『あずさちゃんのかる口にはんのおするのが、とてもたのしかったです!おわり。さくらがおか高校3ねん田井中りつ』……」プププッ

律「な…の…」

梓「プププ……え、何か言いましたか?」

律「なぁかぁのぉー!!」ガバッ

梓「きゃあ!?」

148: 2010/11/01(月) 18:04:11.79 ID:w3DxT7JcQ
律「このやろ!このやろ!」グイグイ

梓「ちょ…ギ、ギブです!キまってます!完全にキままって…あ…」グラッ

律「あ、おい!梓!?」ぱっ

梓「……うっ」ドサッ

律「だ、大丈夫か!?ごめん、ちょっとやりすぎた」シャガミ

梓「……しです」

律「ん?何だって?」

梓「おかえしです!!」ガシッ

律「ちょっ、うわあああ!」

149: 2010/11/01(月) 18:10:13.61 ID:w3DxT7JcQ
律「あがががががが」ギリギリッ

梓「本当に危なかったんですからね!!一瞬お花畑が見えたくらいに!」

律「わ、私が今度は危ないって!ほ、骨がぁ!なんかミシミシいってるのぉ!!」ミシミシ

梓「ちゃんと、反省、しましたかぁ!?」ギリギリ

律「したした!したから!あああああ」ミシリミシリ

梓「なら許してあげます」ぱっ

律「ぐわっ」ガンッ

150: 2010/11/01(月) 18:15:22.61 ID:w3DxT7JcQ
律「うぅ…おでこ床に打った…」

梓「だ、大丈夫ですか?」

律「…お前がそれを言うか…?ていうか普通愛しの先輩にキャメルクラッチなんてする?」

梓「律先輩が悪いんですよ!!私だってお花畑が──というか、い、愛しの先輩って///」

律「おいおい、今さら何照れてんだよ……。あんだけ恥ずかしいことべらべらしゃべってたくせに…」

梓「うぅ…///」

152: 2010/11/01(月) 18:22:44.55 ID:w3DxT7JcQ
律「くくく『律先輩はずるいです…』か…」

梓「う………」

律「いっそ……先輩が誰か一人と特別な関係になってくれたら、とか考えたりもします』」ウルウル

梓「………///」カァ

律「そうすればきっぱり先輩を諦められますから」キリッ

梓「ああああ!頃して!もう一思いにいいいい!!!」ガンガンガンガン

律「お、おい馬鹿。床に頭打ち付けるな!」

155: 2010/11/01(月) 18:33:45.37 ID:w3DxT7JcQ
梓「離して下さい!もう氏にます!待っていてください、お父さんお母さん。梓は今からそっちへ行きます」

律「いや生きてるよね?お前の両親ちゃんと生きてるよね?」

梓「うわあああああばばばば」

律「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」

律(澪とムギは…?)チラッ

澪「………」スゥスゥ

ムギ「ドゥフフwww膝枕の体勢のまま眠ってしまったでござるwwwwみおみおの柔らかな太ももの感触を頭に感じながら、みおみおの寝顔を見上げる……
まさに至福wwww父上、母上、拙者は生まれてきて幸せでござるよwwwゥフドゥフw」

律(何もなかった…何もなかったんだ…。うん…私は何も見なかったし何も聞かなかった……)

159: 2010/11/01(月) 18:41:35.89 ID:w3DxT7JcQ
律「な、なあ梓ぁ」

梓「あばばばばばば」

律「梓ぁ…少し落ち着いて」

梓「ありばばばばばば」

律「梓ちゃあん…ねえ」

梓「あああああああああ」

律「………もぅ…」

律「あずにゃん!!!」

梓「ああ…あ…?」ピタッ


澪「うわっ!!びっくりしたぁ」

160: 2010/11/01(月) 18:45:33.65 ID:w3DxT7JcQ
ムギ「ドゥフwドゥ……あら、澪ちゃんお目覚め?」

澪「あぁ…そうか、私ムギに膝枕したまま寝ちゃったのか…」

ムギ「えぇ、ごめんなさい。起こすのも悪いかと思って」

澪「いや、寝ちゃった私が悪かったんだよ」

ムギ「それにね…その…」

澪「?」

ムギ「澪ちゃんの寝顔、とっても可愛かったから」ニコッ

澪「ちょ、ムギ!か、からかわないで///」

161: 2010/11/01(月) 18:53:58.24 ID:w3DxT7JcQ
ムギ「からかってなんかないわ!本当のことよ!!あ、でも照れてる澪ちゃん可愛い」ウフフ

澪「うぅ…やめてくれぇ……///」

ムギ「あらあらドゥフフ」

澪「あれ?でもどうして起きたんだろう?何か大声が聞こえたような…」

ムギ「まあまあ、細かいことは置いときましょう。ところで澪ちゃん、足は大丈夫かしら?」

澪「足?足ってどういう…ひぅっ!?」ジーン

ムギ「あら…やっぱり痺れてたのね…」

澪「い…いきなり足をつっつかないで…」

162: 2010/11/01(月) 19:00:25.61 ID:w3DxT7JcQ
ムギ「ごめんなさい、でもやっぱり足が痺れたのは私のせいよね…もう頭下ろすわね」スッ

澪「あぁ…そうしてもらえると助かるよ」ジンジン

ムギ「とりあえず…足を伸ばした方が良いわね」

澪「え?あ、ああそうだな…」

ムギ「?どうしたの澪ちゃん?」

澪「動かすの怖い…」ビクビク

ムギ「コワガリナミオミオ、モエ」ボソッ

165: 2010/11/01(月) 19:07:54.57 ID:w3DxT7JcQ
澪「じ、じゃあムギ…伸ばすぞ…」

ムギ「頑張って…澪ちゃん」

澪「………ん……あっ……ひぅ!?……んん、んぁ……」スルスル

ムギ(工口スwww足を伸ばすだけでこの艶めかしさwwww実際のベッドの上ではどれほど喘ぐのかwwwドゥフwww)

ムギ(はっ!実際のベッドの上なんて…私としたことがはしたないことを考えてしまったわ…)

167: 2010/11/01(月) 19:23:25.44 ID:w3DxT7JcQ
澪「や、やっと伸ばせた」はぁはぁ

ムギ「頑張ったわね澪ちゃん」

澪「ありがとう、大分楽になったよ」ハハハ

ムギ「それはよかったわぁ♪」

澪「それでさムギ…その、悪いんだけど…」

ムギ「なにかしら?」

澪「早く治るように軽く揉んでほしいんだ」

ムギ「揉む?」(胸を!!?)

168: 2010/11/01(月) 19:27:18.44 ID:w3DxT7JcQ
澪「うん、足を揉んだら血行が良くなって早く治ると思うんだ」

ムギ「うふふ、お安いごようよ」(なんだ…足か)

ムギ(いや!これは澪ちゃんの足を合法的にさわさわする絶好のチャンスだわ!)

澪「よろしく頼む」

ムギ「それじゃあ早速始めるわね」ハァハァ

澪「うん」(ムギの息なんかあらいな……)

───
──

169: 2010/11/01(月) 19:32:07.80 ID:w3DxT7JcQ
律「あずにゃん!!」

梓「ああ…あ…?」ピタ

律「や、やっと止まった…」

梓「先…輩…?」

律「どしたのあずにゃん?」

梓「せ、先輩!あ、あずにゃんって呼ばないでってさっきも──」アタフタ

律「あずにゃん…」

梓「だから!」

律「あずにゃあん…」

梓「だ…から…」

171: 2010/11/01(月) 19:36:14.86 ID:w3DxT7JcQ
律「あ~ずにゃん♪」

梓「……あぅ…///」

律「あずにゃん…」

梓「りり…り…りっちゃん…///」ボソッ

律「あずにゃん!」

梓「…りっちゃん」

律「ああずにゃん!!」

梓「りっちゃん!」

173: 2010/11/01(月) 19:38:20.86 ID:w3DxT7JcQ
律「あずにゃん!!」

梓「りっちゃん!!」

律「あず(ry

梓「りっち(ry

律「(ry

梓(ry

(ry

174: 2010/11/01(月) 19:41:37.37 ID:w3DxT7JcQ
───
──


律梓「はぁ…はぁ…」

律梓「………」

律「……く…くくく」

梓「……ぷ…ぷぷ…」

律梓「あははははははは!」

律「ははは…なんか私たちってさぁ!」

梓「ええ……ププ…まったく」

律梓「ばっかみたい!!」

175: 2010/11/01(月) 19:46:01.05 ID:w3DxT7JcQ
律「でもさぁ、これでわかっただろ?」アハハ

梓「何がです?」ハハ

律「さっき私が言った『楽しい』って意味」

梓「そうですね。小学生の気持ちが解るのも癪ですけど、凄くよく分かります」

律「だろ~?あははは……って!なぁかのぉ!このやろ!」

梓「きゃあ!律先輩に襲われるぅ!」

律「ふふふ、今夜は寝かさないぜ、子猫ちゃん♪」

177: 2010/11/01(月) 19:51:27.56 ID:w3DxT7JcQ
ギャーギャーワーワー

───
──


律「あ~、梓ぁ今何時ぃ?」

梓「夜中の一時です」

律「なんか楽しいなぁ、疲れたけど」アハハ

梓「そうですねぇ…さっきまでの自分が信じれないですよ…」

律「……リツセンパイハズルイデス…」ボソッ

梓「……また頭を床に打ち付けて自殺はかりますよ?」

183: 2010/11/01(月) 20:09:51.08 ID:w3DxT7JcQ
梓「は~あ、こんな楽しい時間も、先輩方が卒業したらそれで終わりなんですよねえ…」

律「………」

梓「今のうちにちゃんと胸に刻み付けて置かないと。軽音部みんなと過ごした日々の思い出。そして──律先輩との思い出を」

律「……なぁ、梓」

梓「なんですか先輩?」

律「お前、それ本気で言ってるのか?」

梓「………」

184: 2010/11/01(月) 20:19:27.59 ID:w3DxT7JcQ
律「何でそんなこと言うんだよ?私とお前の繋がりは、私が学校を卒業したらそれで綺麗さっぱり切れちまうのか?」

梓「………」

律「軽音部のみんなだってそうだろ?卒業しちまったら放課後ティータイムはそれで全部終わりなのか?」

律「そんなことあるわけないだろう!それが解らないのか梓?」

律「それに、私はさっき言ったよな?梓とのやりとりが『楽しい』から私は梓についつい構っちまうんだって」

梓「………」

185: 2010/11/01(月) 20:27:19.80 ID:w3DxT7JcQ
律「ここまで言って何で解らないんだ!?
梓、私はな!
お前と、これからもずっとこうやって軽口を叩きあったり、こうやってじゃれあっていたいんだよ」

律「ずっと私と一緒にふざけあってほしいんだ!」

律「いつまでも、私の隣で──」

梓「……先輩」

187: 2010/11/01(月) 20:36:55.32 ID:w3DxT7JcQ
律「梓…私は…」

梓「先輩…もういいんです」

律「何がだよ!?絶対に私と梓の関係は終わりになんかさせないからな!」

梓「い、いえ…そうじゃなくて」

190: 2010/11/01(月) 20:41:38.27 ID:w3DxT7JcQ
律「じゃあ何なんだ!?」

梓「あの…とりあえず周りを見てください」


唯「うわ~!!りっちゃん情熱的~」ヒューヒュー

澪「り、律!お前そこまで梓のことを…///」

ムギ「我が生涯に一片の悔いなし……」●Rec

律「」

191: 2010/11/01(月) 20:45:07.41 ID:w3DxT7JcQ
ガンガンガンガンガン

律「あばばばばばばばばばば」ガスガスガスガス

梓「お、落ち着いて下さい律先輩!」

律「ああああ氏ぬ!私は氏ぬ!待ってろ聡!!お姉ちゃんは今からそっちへ行くぞおお!」

澪「いや、聡はまだ生きて──

(中略)

律「………」

梓「落ち着きました?」

194: 2010/11/01(月) 20:52:47.37 ID:w3DxT7JcQ
律「なぁ唯隊員…」

唯「はい!何でしょうりっちゃん隊員!」

律「いつから起きてた…?」

梓「多分律先輩が情熱的に私への愛を説いてる時でしょうね…キャッ///」

律「やめて、顔から火でるからやめて」

唯「ん~とねぇ、りっちゃんとあずにゃんが大声で名前呼び合ってるあたりからかな」

律梓「」

195: 2010/11/01(月) 20:58:17.56 ID:w3DxT7JcQ
律「あ、あれ聞かれてたのか……」

梓「というか…澪先輩とムギ先輩にも聞かれてますよね?」

律「え?」

梓「当たり前じゃないですか…みんなずっとこの部屋にいたんですから……私たち、あまりに二人だけの世界に没入しすぎたんですよ、先輩…」

196: 2010/11/01(月) 21:02:49.67 ID:w3DxT7JcQ
律梓「………」チラッ

澪「///」

ムギ「よく撮れてますぜ旦那、ばっちりでさ」b グッ

唯「ムギちゃん!あとで見せてね!」

律梓「」

197: 2010/11/01(月) 21:10:18.37 ID:w3DxT7JcQ
律梓「………ふふ…ふふふ…」

律「梓…私たちはずっと一緒だ…」

梓「もちろんです先輩…いつまでも一緒にいましょう」

律「あぁ、それじゃあ決まりだな…」

梓「はい、準備はいいですか?」

律「もちろん、さぁ、始めようぜ…」


律梓「氏んでやるううううあああああ!!!」ガスガスガス

End

200: 2010/11/01(月) 21:17:06.64 ID:w3DxT7JcQ
終始ぐだぐだですまんかった
ト書SSって難しいんだな
こんどからは即興じゃなくてちゃんと書き溜めしといて書くわ


あとムギ好きの皆さんに心より謝罪申し上げます

引用元: 梓「律先輩は私のこと嫌いなんですか?」