1: 2013/03/15(金) 21:54:58.58 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「こんにちは。みんなの心のオアシス、千川ちひろです」
ちひろ「私は今、スタドリ・エナドリの在庫を大量に抱えて途方に暮れています」
ちひろ「ソレもコレも全部、『要りません』とか言って買ってくれないプロデューサーさんのせいです」
ちひろ「……………………」
ちひろ「買えよ! スタドリ! うまいだろ! 元気出るだろ! ちひろスマイル付きだぞ! 買えよ! 寂しいじゃないですk………あっ」
ちひろ「…失礼しました」コホン
ちひろ「私は今、スタドリ・エナドリの在庫を大量に抱えて途方に暮れています」
ちひろ「ソレもコレも全部、『要りません』とか言って買ってくれないプロデューサーさんのせいです」
ちひろ「……………………」
ちひろ「買えよ! スタドリ! うまいだろ! 元気出るだろ! ちひろスマイル付きだぞ! 買えよ! 寂しいじゃないですk………あっ」
ちひろ「…失礼しました」コホン
4: 2013/03/15(金) 21:57:10.69 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「まあそんなこんなで、ウチのプロデューサーさんには然るべき報いを受けていただきたいと思います」
ちひろ「それではレッツ・インガオホー!」バッ ダダダダダダダ
―――
ちひろ「どのような方法を使うのか?」
ちひろ「私は見ての通り華奢で可憐な乙女です。よってバイオレンスな手段に訴えるような真似はいたしません」
ちひろ「そこでプロデューサーさんに関するあることないことをアイドルたちに吹聴して回り、信頼関係を粉砕する、という方法を採りたいと思います」
ちひろ「穏便ですね」ニッコリ
ちひろ「それではレッツ・インガオホー!」バッ ダダダダダダダ
―――
ちひろ「どのような方法を使うのか?」
ちひろ「私は見ての通り華奢で可憐な乙女です。よってバイオレンスな手段に訴えるような真似はいたしません」
ちひろ「そこでプロデューサーさんに関するあることないことをアイドルたちに吹聴して回り、信頼関係を粉砕する、という方法を採りたいと思います」
ちひろ「穏便ですね」ニッコリ
6: 2013/03/15(金) 21:59:53.88 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「今日事務所には三人の女の子がいます。ターゲットはその子たちです」
ちひろ「おやそうこうしてるうちにあちらから蘭子ちゃんが」
ちひろ「おーい蘭子ちゃーん」
蘭子「おおちひろよ! 闇に飲まれよ!」(あっ、ちひろさん! お疲れ様です!)
ちひろ「うふふ、今日も絶好調ね」
蘭子「無論! 我が闇の魔力はそう簡単には尽きぬ!」(もちろんです! 私は元気なのがとりえですから!)
ちひろ「おやそうこうしてるうちにあちらから蘭子ちゃんが」
ちひろ「おーい蘭子ちゃーん」
蘭子「おおちひろよ! 闇に飲まれよ!」(あっ、ちひろさん! お疲れ様です!)
ちひろ「うふふ、今日も絶好調ね」
蘭子「無論! 我が闇の魔力はそう簡単には尽きぬ!」(もちろんです! 私は元気なのがとりえですから!)
7: 2013/03/15(金) 22:02:20.04 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「そうだ蘭子ちゃん、プロデューサーさんのとっておきの情報があるんだけど、聞きたい?」
蘭子「え…プロデューサーの?」
ちひろ「うふふー、それはねー…」
―――
P「ふぁ~、ねっみぃー…」スタスタ
蘭子「ぐすっ…ひっく…」
P「ん!?」
蘭子「え…プロデューサーの?」
ちひろ「うふふー、それはねー…」
―――
P「ふぁ~、ねっみぃー…」スタスタ
蘭子「ぐすっ…ひっく…」
P「ん!?」
8: 2013/03/15(金) 22:03:54.44 ID:w/WW++Xs0
P「どうしたんだ蘭子、そんなに泣いて?」
蘭子「えぐっ…プロデューサー…」
蘭子「さっき、ちひろさんが、ちひろさんが来て…」
P「え? 何を言われたんだ? ってか吹きこまれた!?」
蘭子「プロデューサーが、中二病とか、カッコつけとかぶっちゃけ恥ずかしいって言ってたって…」
P「!?」
蘭子「えぐっ…プロデューサー…」
蘭子「さっき、ちひろさんが、ちひろさんが来て…」
P「え? 何を言われたんだ? ってか吹きこまれた!?」
蘭子「プロデューサーが、中二病とか、カッコつけとかぶっちゃけ恥ずかしいって言ってたって…」
P「!?」
10: 2013/03/15(金) 22:06:04.83 ID:w/WW++Xs0
蘭子「プロデューサーが、そういうのを理解してくれてると思ってたから…ショックで…」ヒックヒック
P「ちょ、ちょっと待て、俺は別にそんなことは…」
蘭子「ぐすっ、でも、でも、よく考えたら恥ずかしいのかも…」
P(まあ蘭子並のスペックがなけりゃヤバイな)
P(くそっ、あの守銭奴め、何だってこんなマネを…とりあえず場を収めなければ)
P「ちょ、ちょっと待て、俺は別にそんなことは…」
蘭子「ぐすっ、でも、でも、よく考えたら恥ずかしいのかも…」
P(まあ蘭子並のスペックがなけりゃヤバイな)
P(くそっ、あの守銭奴め、何だってこんなマネを…とりあえず場を収めなければ)
15: 2013/03/15(金) 22:07:48.78 ID:w/WW++Xs0
P「いいかい蘭子。確かに俺も、蘭子くらいの年齢の頃はそういうことで恥をかいたことがある。思い出したくないような黒歴史だってもちろんあるさ」
蘭子「じゃあ、やっぱり…」
P「でもな、蘭子。そういう『カッコつけ』って、純粋さの象徴だと思うんだよ」
蘭子「純粋さ…?」
P「そう。自分をカッコよく、魅力的に思ってほしい…そういう心理の率直な現れ方だって、俺は思うんだ」
P「そういう想いって、アイドルには絶対必要な要素なんだ。だからきっと蘭子は、アイドルとして誰よりも純粋なんだよ」
蘭子「じゃあ、やっぱり…」
P「でもな、蘭子。そういう『カッコつけ』って、純粋さの象徴だと思うんだよ」
蘭子「純粋さ…?」
P「そう。自分をカッコよく、魅力的に思ってほしい…そういう心理の率直な現れ方だって、俺は思うんだ」
P「そういう想いって、アイドルには絶対必要な要素なんだ。だからきっと蘭子は、アイドルとして誰よりも純粋なんだよ」
19: 2013/03/15(金) 22:09:28.62 ID:w/WW++Xs0
蘭子「プロデューサー…」ウルウル
P「そして俺はプロデューサーだ。だから…」
P「蘭子の純粋さを、誰よりも理解してるつもりだぜ?」ニコッ
蘭子「!!!」ズキュウウウウン
蘭子「……ふ」
蘭子「フハハハハハ! それでこそ我が友だ、プロデューサー!」
P「そうそう、その調子だ!」
P「そして俺はプロデューサーだ。だから…」
P「蘭子の純粋さを、誰よりも理解してるつもりだぜ?」ニコッ
蘭子「!!!」ズキュウウウウン
蘭子「……ふ」
蘭子「フハハハハハ! それでこそ我が友だ、プロデューサー!」
P「そうそう、その調子だ!」
21: 2013/03/15(金) 22:11:08.80 ID:w/WW++Xs0
蘭子「誓約せよ、私を必ずや輝ける玉座へと導くことを!」(絶対に、私をトップアイドルにしてくださいね?)
P「ああ、約束するとも!」
P「しかしちひろさんも変なことを言うなあ…じゃあ俺、ちひろさんを探してくるよ」スタスタ
蘭子「…………やっぱりプロデューサーは、私のことを理解してくれてたんだ…」
P「ああ、約束するとも!」
P「しかしちひろさんも変なことを言うなあ…じゃあ俺、ちひろさんを探してくるよ」スタスタ
蘭子「…………やっぱりプロデューサーは、私のことを理解してくれてたんだ…」
26: 2013/03/15(金) 22:12:42.75 ID:w/WW++Xs0
―――
P(なんとか口八丁で収めたが、あの女を止めんことにはきっと被害が拡大する)
P(早いとこひっ捕らえねば…ん?)
日菜子「むふふ…」
P「おう日菜子、一体どうした…って」
P「どうした!? そんな泣き腫らして…」
P(なんとか口八丁で収めたが、あの女を止めんことにはきっと被害が拡大する)
P(早いとこひっ捕らえねば…ん?)
日菜子「むふふ…」
P「おう日菜子、一体どうした…って」
P「どうした!? そんな泣き腫らして…」
28: 2013/03/15(金) 22:14:12.12 ID:w/WW++Xs0
日菜子「むふ…いえ、さっきちひろさんが来て…」
P(また彼奴めか)
日菜子「プロデューサーさんが…ピュアで純真な子が好きだって聞いて…」
日菜子「日菜子みたいな妄想ばっかりしてる子…ダメですよね…むふ」
P「お、おい…」
日菜子「だから今…王子様が日菜子のもとから去っていく妄想をしてるんですけど…全然ときめかなくって…胸が苦しくって…」ポロポロ
P(あの女…くそっ)
P(また彼奴めか)
日菜子「プロデューサーさんが…ピュアで純真な子が好きだって聞いて…」
日菜子「日菜子みたいな妄想ばっかりしてる子…ダメですよね…むふ」
P「お、おい…」
日菜子「だから今…王子様が日菜子のもとから去っていく妄想をしてるんですけど…全然ときめかなくって…胸が苦しくって…」ポロポロ
P(あの女…くそっ)
32: 2013/03/15(金) 22:16:06.77 ID:w/WW++Xs0
P「なあ日菜子、たしかに俺は、純真な女の子が素敵だって思う」
P「でも俺、日菜子のことを不純だって思ったことはないぜ?」
日菜子「ふえ…?」
P「日菜子の妄想の内容って、『白馬の王子様』ってヤツだろ」
P「今時そんなロマンを純粋に信じてる子なんてそういない。 それって、日菜子が誰よりもピュアだって証拠だろ。だから俺…」
P「日菜子のこと、誰よりも素敵だって思うぞ?」ニコッ
日菜子「!!!」ズキュウウウウン
P「でも俺、日菜子のことを不純だって思ったことはないぜ?」
日菜子「ふえ…?」
P「日菜子の妄想の内容って、『白馬の王子様』ってヤツだろ」
P「今時そんなロマンを純粋に信じてる子なんてそういない。 それって、日菜子が誰よりもピュアだって証拠だろ。だから俺…」
P「日菜子のこと、誰よりも素敵だって思うぞ?」ニコッ
日菜子「!!!」ズキュウウウウン
37: 2013/03/15(金) 22:17:42.39 ID:w/WW++Xs0
日菜子「むふふ…」
日菜子「むふふふふふふふ、がぜん妄想が捗ってきましたよ…!」
P「おう、その意気だ!」
P「全くちひろさんも根拠のないことを吹いて回るから困るぜ…ちょっとお話してくるわ」スタスタ
日菜子「…………やっぱりプロデューサーさんは、日菜子の白馬の王子様なんですね…むふ」
日菜子「むふふふふふふふ、がぜん妄想が捗ってきましたよ…!」
P「おう、その意気だ!」
P「全くちひろさんも根拠のないことを吹いて回るから困るぜ…ちょっとお話してくるわ」スタスタ
日菜子「…………やっぱりプロデューサーさんは、日菜子の白馬の王子様なんですね…むふ」
39: 2013/03/15(金) 22:19:17.30 ID:w/WW++Xs0
―――
P「ええい、いい加減ニコニコしすぎて顔面神経痛になりそうだぜ…」
P「あの必殺スマイルは本来一日一回が限度なんだ…くそっ」
P「さっさとちひろさん見つけてお話しなければ…ん?」
智絵里「えぐっ…ぐすん…」
P(あのアマ…よりにもよって…)
P「ええい、いい加減ニコニコしすぎて顔面神経痛になりそうだぜ…」
P「あの必殺スマイルは本来一日一回が限度なんだ…くそっ」
P「さっさとちひろさん見つけてお話しなければ…ん?」
智絵里「えぐっ…ぐすん…」
P(あのアマ…よりにもよって…)
41: 2013/03/15(金) 22:20:59.90 ID:w/WW++Xs0
P「どうしたんだ智絵里、そんなに泣いて?」
智絵里「あっ…プロデューサーさん…」
智絵里「さっき…さっきちひろさんが来て…」
P「あーやっぱり…それで?」
智絵里「プロデューサーが…明るくて前向きな子が好きだって聞いて…それで…」ヒックヒック
智絵里「私なんかじゃ…プロデューサーさんに可愛いって思ってもらえないんじゃないかって…」ヒグッエグッ
智絵里「あっ…プロデューサーさん…」
智絵里「さっき…さっきちひろさんが来て…」
P「あーやっぱり…それで?」
智絵里「プロデューサーが…明るくて前向きな子が好きだって聞いて…それで…」ヒックヒック
智絵里「私なんかじゃ…プロデューサーさんに可愛いって思ってもらえないんじゃないかって…」ヒグッエグッ
43: 2013/03/15(金) 22:22:42.64 ID:w/WW++Xs0
P(おのれちひろ…)
P「はぁ…あのな、智絵里」
P「確かに俺は明るい女の子も素敵だと思う…そして、智絵里のことを魅力的じゃないなんて思ったことはないぞ」
智絵里「ぐすっ…ほんと、ですか…?」
P「ああ。だって智絵里は、もっと輝きたくってアイドルになったんだろ? そんな智絵里が、前向きな女の子じゃないはずないじゃないか」
智絵里「でも、でも私、まだ自分に自信がなくって…」
P「はぁ…あのな、智絵里」
P「確かに俺は明るい女の子も素敵だと思う…そして、智絵里のことを魅力的じゃないなんて思ったことはないぞ」
智絵里「ぐすっ…ほんと、ですか…?」
P「ああ。だって智絵里は、もっと輝きたくってアイドルになったんだろ? そんな智絵里が、前向きな女の子じゃないはずないじゃないか」
智絵里「でも、でも私、まだ自分に自信がなくって…」
48: 2013/03/15(金) 22:24:09.09 ID:w/WW++Xs0
P「それはただ、アイドルになったばかりでどうすればいいか分からないだけさ。大丈夫だ、俺がプロデューサーとして責任をもって…」
P「智絵里の幸せ、一緒に見つけてあげるからさ」ニコッ
智絵里「!!!」ズキュウウウウン
智絵里「プロデューサー、さん…!」ブワッ
P「お、おい智絵里!?」(やっべミスったか!?)
智絵里「ち、違うんです…ひっく、これまでそんなこと言ってくれた人いなかったから、うれしくって…!」グスングスン
P「智絵里の幸せ、一緒に見つけてあげるからさ」ニコッ
智絵里「!!!」ズキュウウウウン
智絵里「プロデューサー、さん…!」ブワッ
P「お、おい智絵里!?」(やっべミスったか!?)
智絵里「ち、違うんです…ひっく、これまでそんなこと言ってくれた人いなかったから、うれしくって…!」グスングスン
52: 2013/03/15(金) 22:26:00.50 ID:w/WW++Xs0
P「お、おう、そっか…まあこのハンカチ使えよ」ナデナデ
智絵里「あ、ありがとうございます…」
P「じゃあ俺、ちょっとちひろさんの誤解といてくるから」
智絵里「あ、ちひろさんなら、さっき屋上の方に…」
P「何っ!? 分かった、ありがとう!」ダダダダダ
智絵里「あ…………」
智絵里「…………やっぱりプロデューサーさんは、私の幸せそのものだったんだ…えへへ」
智絵里「あ、ありがとうございます…」
P「じゃあ俺、ちょっとちひろさんの誤解といてくるから」
智絵里「あ、ちひろさんなら、さっき屋上の方に…」
P「何っ!? 分かった、ありがとう!」ダダダダダ
智絵里「あ…………」
智絵里「…………やっぱりプロデューサーさんは、私の幸せそのものだったんだ…えへへ」
55: 2013/03/15(金) 22:27:35.78 ID:w/WW++Xs0
――――
~屋上~
P「せェェェン川さァァァァァァァァン!!」バターン!!
ちひろ「ふふふ、ついにここまで来ましたね、プロデューサーさん」
P「何してやがってくれてるんですかねアンタはホントにマジで」
ちひろ「うふふ、当然の報いですよ」
P「はあ?」
~屋上~
P「せェェェン川さァァァァァァァァン!!」バターン!!
ちひろ「ふふふ、ついにここまで来ましたね、プロデューサーさん」
P「何してやがってくれてるんですかねアンタはホントにマジで」
ちひろ「うふふ、当然の報いですよ」
P「はあ?」
57: 2013/03/15(金) 22:29:20.65 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「あなたはプロデューサーでありながらスタドリもエナドリも購入しなかった…その報いです!」ビシッ
P「だってあれそんなにおいしくねーし」
ちひろ「…!!」ギリッ
ちひろ「……いいでしょう、そこまで言うのなら…私も手段は選びません!!」バッ
P(なっ、スタドリを投げてきた!?)
P「だってあれそんなにおいしくねーし」
ちひろ「…!!」ギリッ
ちひろ「……いいでしょう、そこまで言うのなら…私も手段は選びません!!」バッ
P(なっ、スタドリを投げてきた!?)
58: 2013/03/15(金) 22:30:51.57 ID:w/WW++Xs0
ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!
P「うわっ、前が見えない!?」
ちひろ「目隠しのための炸裂精力飲料(スタドリグレネード)…そして!」プシュッ ゴクッゴクッ
P(今のは、エナドリを開栓する音!?)
ちひろ「行きますよ、これが私の本気…」
ちひろ「エ ナ ン ザ ム ! !」キィィィィィィィン
P「うわっ、前が見えない!?」
ちひろ「目隠しのための炸裂精力飲料(スタドリグレネード)…そして!」プシュッ ゴクッゴクッ
P(今のは、エナドリを開栓する音!?)
ちひろ「行きますよ、これが私の本気…」
ちひろ「エ ナ ン ザ ム ! !」キィィィィィィィン
59: 2013/03/15(金) 22:32:22.18 ID:w/WW++Xs0
ボッ!!
P「なん―――――――ッ!?」
P(ちひろさんの体が赤く発光している!? いや、それだけじゃない…!)
ちひろ「私の動きについてこれますか、プロデューサーさん!」シュバババババババ
P「くっ!」ババババババババ
P「なん―――――――ッ!?」
P(ちひろさんの体が赤く発光している!? いや、それだけじゃない…!)
ちひろ「私の動きについてこれますか、プロデューサーさん!」シュバババババババ
P「くっ!」ババババババババ
65: 2013/03/15(金) 22:34:52.80 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「お得意の必殺スマイルはすでに使用限界を超えているはず…あなたにはもう為す術はない!」ヒュボッ!
P「ちぃっ!」バッ!
ちひろ「ふふふ、今までのを避けられたことは褒めてあげましょう…!」
ちひろ「どうですか? おとなしくスタドリを買うというなら、これで終わりにしてあげますよ?」
P「はん…お断りだね!」
ちひろ「ならこれで…………終わりですッ!!」ボッ!!
P「……………!!」
P「ちぃっ!」バッ!
ちひろ「ふふふ、今までのを避けられたことは褒めてあげましょう…!」
ちひろ「どうですか? おとなしくスタドリを買うというなら、これで終わりにしてあげますよ?」
P「はん…お断りだね!」
ちひろ「ならこれで…………終わりですッ!!」ボッ!!
P「……………!!」
66: 2013/03/15(金) 22:35:23.60 ID:26PVDBCY0
エナドリにこんな效果があったとは…
ちょっとエナドリ買ってきます
ちょっとエナドリ買ってきます
67: 2013/03/15(金) 22:35:39.84 ID:o8FTYox50
金でアイドルを呼び戻したりとちひろさんとは一体何者なんだ…
68: 2013/03/15(金) 22:36:24.19 ID:w/WW++Xs0
ガシィィィィッ!!
ちひろ「なん…………ッ!?」
ちひろ(受け止められた…だと…!?)
P「ちひろさん…」
P「数多のLiveバトルをくぐり抜け、アイドルサバイバルで屍山血河を乗り越え、Liveツアーで生き残ってきた俺が…」
P「たかがドーピングかました程度の事務員に、遅れを取るとでも?」ニィッ
ちひろ「…!!」ゾクゥッ
ちひろ「なん…………ッ!?」
ちひろ(受け止められた…だと…!?)
P「ちひろさん…」
P「数多のLiveバトルをくぐり抜け、アイドルサバイバルで屍山血河を乗り越え、Liveツアーで生き残ってきた俺が…」
P「たかがドーピングかました程度の事務員に、遅れを取るとでも?」ニィッ
ちひろ「…!!」ゾクゥッ
69: 2013/03/15(金) 22:37:48.97 ID:w/WW++Xs0
P「さて、これで今度こそ…終わりです!」バッ
ちひろ「くっ…!」
ギュッ……
ちひろ「えっ…?」
P「ちひろさん…もう、いいんです」
P「もう、無理しなくっていいんですよ」
ちひろ「な、何を…?」
ちひろ「くっ…!」
ギュッ……
ちひろ「えっ…?」
P「ちひろさん…もう、いいんです」
P「もう、無理しなくっていいんですよ」
ちひろ「な、何を…?」
71: 2013/03/15(金) 22:39:13.64 ID:w/WW++Xs0
P「ちひろさん、俺、知ってるんです。あなたが守銭奴みたいに言われるほど働き詰めな理由は、みんなに自分を認めて欲しいからだ、って」
ちひろ「なっ……そ、そんなわけないじゃないですか!」
P「事務員って役職は、蔑ろにされがちです。どれだけ頑張っても、まるでやって当たり前みたいに思われる…だからあなたは、認めてもらうために人一倍頑張って働いた」
P「周りへの気遣いも忘れなかった。小さなことにいち早く気づいて、事務所のみんなが気持ちよく働けるように気配りしてた」
P「雨の日も風の日も、地味だけど大切な事務職を一生懸命やって、どんな時でも笑顔を浮かべてた」
ちひろ「なっ……そ、そんなわけないじゃないですか!」
P「事務員って役職は、蔑ろにされがちです。どれだけ頑張っても、まるでやって当たり前みたいに思われる…だからあなたは、認めてもらうために人一倍頑張って働いた」
P「周りへの気遣いも忘れなかった。小さなことにいち早く気づいて、事務所のみんなが気持ちよく働けるように気配りしてた」
P「雨の日も風の日も、地味だけど大切な事務職を一生懸命やって、どんな時でも笑顔を浮かべてた」
73: 2013/03/15(金) 22:40:48.57 ID:w/WW++Xs0
P「…俺は、そんなあなたの頑張りや優しさに気づいてあげられなかったんだ」
ちひろ「そんな、違う、私は…私はただ…」
P「お金を沢山稼ごうとしてたのだって、それが頑張りの指標になるからでしょう? たくさん稼げば、その分働いたって認めてもらえるから」
P「今回のことだって、せっかく手配して販売したドリンクを買ってもらえず、まるで自分の仕事を否定されたかのように感じたから起こした…そうでしょう?」
ちひろ(私は、私は…!)
ちひろ「そんな、違う、私は…私はただ…」
P「お金を沢山稼ごうとしてたのだって、それが頑張りの指標になるからでしょう? たくさん稼げば、その分働いたって認めてもらえるから」
P「今回のことだって、せっかく手配して販売したドリンクを買ってもらえず、まるで自分の仕事を否定されたかのように感じたから起こした…そうでしょう?」
ちひろ(私は、私は…!)
77: 2013/03/15(金) 22:42:18.08 ID:w/WW++Xs0
P「もっとあなたを見ていてあげれば、あなたもこんなことを起こさずに済んだ…」
P「ごめんなさいちひろさん、そして…」
P「いつも、ありがとう」ウィスパーボイス
ちひろ「…!!!」ズキュウウウウン
ちひろ「うっ、ううう、ううううう……」ポロポロ
P「ごめんなさいちひろさん、そして…」
P「いつも、ありがとう」ウィスパーボイス
ちひろ「…!!!」ズキュウウウウン
ちひろ「うっ、ううう、ううううう……」ポロポロ
83: 2013/03/15(金) 22:43:52.45 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「うわあああああああああああん!! うわあああああああああ………!!」
P「よしよし」ナデナデ
ちひろ「うわああああん、ぐすっ、ああああああああん……!」
ちひろ(そうだ、私はきっと…)
ちひろ(きっと、こう言ってもらいたかっただけなんだ―――)
P「よしよし」ナデナデ
ちひろ「うわああああん、ぐすっ、ああああああああん……!」
ちひろ(そうだ、私はきっと…)
ちひろ(きっと、こう言ってもらいたかっただけなんだ―――)
89: 2013/03/15(金) 22:45:31.27 ID:w/WW++Xs0
―――
~翌朝~
P「………」スタスタ
P「…………………くくっ」
P「はーっはっはっはっはっは! はァーははははははははは!!」
P(さっすが俺! さっすがPちゃん!)
~翌朝~
P「………」スタスタ
P「…………………くくっ」
P「はーっはっはっはっはっは! はァーははははははははは!!」
P(さっすが俺! さっすがPちゃん!)
96: 2013/03/15(金) 22:47:55.93 ID:w/WW++Xs0
P(信頼を壊されかけたアイドルのみならず、あの事務員までも落とすとは! くくく、時折自分が恐ろしくなるほどだよ!)
P(必殺スマイルを封じられたときは少し焦ったが…事は簡単、抱きしめて耳元でささやけばいい!)
P(くっくっく、もはや俺の前に敵はいない!)
P「おはざーっす!!」ガチャッ
P(必殺スマイルを封じられたときは少し焦ったが…事は簡単、抱きしめて耳元でささやけばいい!)
P(くっくっく、もはや俺の前に敵はいない!)
P「おはざーっす!!」ガチャッ
100: 2013/03/15(金) 22:49:24.38 ID:w/WW++Xs0
蘭子「…………………煩わしい太陽ね」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
日菜子「…………………むふ、おはようございます」ズズズズズズズズ
智絵里「…………………おはようございます」ドドドドドドドド
P「…………………えっ?」
P(何これ。何でネオサイタマ並みにサツバツとしてんの? ナンデ?)
日菜子「…………………むふ、おはようございます」ズズズズズズズズ
智絵里「…………………おはようございます」ドドドドドドドド
P「…………………えっ?」
P(何これ。何でネオサイタマ並みにサツバツとしてんの? ナンデ?)
103: 2013/03/15(金) 22:51:23.50 ID:w/WW++Xs0
蘭子「……彼の者は我が魂の同胞なり。故に貴君らが手を出す余地はない」(プロデューサーは私のものです。手を出さないください)
日菜子「……むふ、何言ってるんですか蘭子ちゃん。プロデューサーさんは日菜子の王子様なんですよぉ~?」
智絵里「……日菜子ちゃんも蘭子ちゃんも何言ってるか全然わからないなぁ。プロデューサーさんは、私の幸せの象徴だよ?」
蘭子・日菜子・智絵里「「「ねえ、そうですよねプロデューサーさん?」」」ギュルンッ
P「ひぃい!?」ビクゥッ!
日菜子「……むふ、何言ってるんですか蘭子ちゃん。プロデューサーさんは日菜子の王子様なんですよぉ~?」
智絵里「……日菜子ちゃんも蘭子ちゃんも何言ってるか全然わからないなぁ。プロデューサーさんは、私の幸せの象徴だよ?」
蘭子・日菜子・智絵里「「「ねえ、そうですよねプロデューサーさん?」」」ギュルンッ
P「ひぃい!?」ビクゥッ!
105: 2013/03/15(金) 22:53:38.87 ID:w/WW++Xs0
P(な、何でこんなことに!?)
P(…まさかちひろは…奴はこれすらも計算に入れて…?)
ちひろ「おはようございまーす」ガチャッ
P「! ちひろさん!」
P(…………ん?)
P(…まさかちひろは…奴はこれすらも計算に入れて…?)
ちひろ「おはようございまーす」ガチャッ
P「! ちひろさん!」
P(…………ん?)
106: 2013/03/15(金) 22:55:50.05 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「うふふ、おはようございます、プロデューサーさん…」トローン
P(濁ったような瞳、上気したような頬、心なしか荒い息…こいつは、こいつはまるで…)
ちひろ「ちひろ、でいいんですよ、私とプロデューサーさんの仲じゃないですか…ね?」スリスリ
蘭子・日菜子・智絵里「………………………………」
P(ああ、そうか)
P(濁ったような瞳、上気したような頬、心なしか荒い息…こいつは、こいつはまるで…)
ちひろ「ちひろ、でいいんですよ、私とプロデューサーさんの仲じゃないですか…ね?」スリスリ
蘭子・日菜子・智絵里「………………………………」
P(ああ、そうか)
109: 2013/03/15(金) 22:58:30.00 ID:w/WW++Xs0
蘭子「…貴様、我が同胞に何を馴れ馴れしく…」(プロデューサーさんに気安く近付かないでください…)
P(これは、ちひろさんの計画なんかじゃない)
日菜子「プロデューサーさんは日菜子の王子様なんですよぉ…? 何近づいてるんですか?」
P(これは、俺の…)
智絵里「プロデューサーさんは私を幸せにしてくれるんです、あなた達なんかに構ってる暇はないんですよ?」
P(これは、ちひろさんの計画なんかじゃない)
日菜子「プロデューサーさんは日菜子の王子様なんですよぉ…? 何近づいてるんですか?」
P(これは、俺の…)
智絵里「プロデューサーさんは私を幸せにしてくれるんです、あなた達なんかに構ってる暇はないんですよ?」
111: 2013/03/15(金) 23:00:05.37 ID:w/WW++Xs0
ちひろ「何言ってるのかなあ、みんな? 」
ちひろ「プロデューサーさんは私を理解してくれる、私に優しくしてくれる、私のそばに居てくれるただ一人の存在なの…だから」
ちひろ「ぜっっっっっったいに、渡したりはしませんよ?」ニコッ
P(俺の行動が、招いた結果なのか)
ちひろ「プロデューサーさんは私を理解してくれる、私に優しくしてくれる、私のそばに居てくれるただ一人の存在なの…だから」
ちひろ「ぜっっっっっったいに、渡したりはしませんよ?」ニコッ
P(俺の行動が、招いた結果なのか)
114: 2013/03/15(金) 23:02:01.41 ID:w/WW++Xs0
P「み と め て た ま る か !」ダッ バタンッ!
蘭子「! 待つがいい、同胞よ!」(待って、プロデューサーさん!)ダダダダダ
日菜子「むふふ、ダメですよ、王子様が離れちゃ!」ダダダダダ
智絵里「私の幸せそのもの…私のそばから離れないでください…!」ダダダダダ
蘭子「! 待つがいい、同胞よ!」(待って、プロデューサーさん!)ダダダダダ
日菜子「むふふ、ダメですよ、王子様が離れちゃ!」ダダダダダ
智絵里「私の幸せそのもの…私のそばから離れないでください…!」ダダダダダ
115: 2013/03/15(金) 23:04:14.86 ID:w/WW++Xs0
P(俺の行動がこの結果を招いたのだとしても、そもそもそうなる状況をつくり出したのはちひろさん)
P(だから俺は、こう言わせてもらう)
P「鬼ッ! 悪魔ッ!! ちひろォォォーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
ちひろ「やんっ♪ そんな大声で名前を読んでくれるだなんて…待ってぇプロデューサーさーん!!」ダダダダダ
おわり
P(だから俺は、こう言わせてもらう)
P「鬼ッ! 悪魔ッ!! ちひろォォォーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
ちひろ「やんっ♪ そんな大声で名前を読んでくれるだなんて…待ってぇプロデューサーさーん!!」ダダダダダ
おわり
116: 2013/03/15(金) 23:05:43.77 ID:w/WW++Xs0
読んでくれた方、支援してくれた方ありがとうでした。
蘭子と日菜子と智絵里育ててきます。
皆さんたまにはちひろさんを労ってあげましょう。
蘭子と日菜子と智絵里育ててきます。
皆さんたまにはちひろさんを労ってあげましょう。
117: 2013/03/15(金) 23:06:00.03 ID:01TG3Ogp0
おつおつ
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