1: 2010/12/04(土) 17:35:09.34 ID:qxItTylC0
翠「ほら、起きるです。朝です。さわやかな朝ですぅ!」

真紅「ね、眠いのだわ……」

蒼星石「まだ6時じゃないか……」

JUM「うぅ、ぅ……。くー……」

翠「早起きは三文の得ですぅ! 眠いのを我慢して起きるですぅ!」

紅「私はもう少し眠らせてもらうわ」パタン

翠「ちょっ、真紅、だらしがないですよ」パシパシ

紅「すぅ……、すぅ……」

翠「眠るなですぅー!」

蒼「ぼ、僕ももう少し眠るよ」

翠「蒼星石、何を言い出すですか!」

蒼「ごめんよ翠星石、昨日は少し遅かったんだ、ふぁ、ぁ」パタン

翠「ね、寝るなですぅ!」バンバン

蒼「ん、ぅ、すぅ、すぅ……」

翠「えぇー……、なんという寝ぼすけドールですぅ……」

5: 2010/12/04(土) 17:45:52.90 ID:qxItTylC0
翠「むぅ、ほら、JUM、起きろです。朝ですぅ!」ユサユサ

JUM「う、うぅ……」ゴロン

翠「お、き、ろー! おきろですぅ!」

JUM「ん、んん……、んぅ?」

翠「よし、そのまま目をパッチリ開けて、身体を起こすです!」

JUM「なんでこんな早くに起きなきゃいけないんだよ……」

翠「早寝早起きは健康な生活の基本ですぅ」

JUM「眠い、寝る……」

翠「こら、寝るなですよ!」バシバシ

JUM「うぅ……」

翠「JUM、とりあえず起きてみるです! 少しすれば眠気なんてどっかいっちまうです!」

JUM「遠慮する……。それに、真紅も蒼星石もまだ寝てるじゃないか」

6: 2010/12/04(土) 17:54:13.38 ID:qxItTylC0
翠「真紅と蒼星石はさっき起こしたけど二度寝しちゃったです」

JUM「じゃあ僕も二度寝するよ」

翠「せんでいいです! JUMは起きて、翠星石と一緒に真紅と蒼星石を起こすです!」

JUM「なんで」

翠「JUMと翠星石で起こせばきっと起きるです」

JUM「起きるかもしれないけどさ」

翠「じゃあ、起きて一緒に起こすですよ」

JUM「いや、待てよ翠星石」

翠「なんですぅ?」

JUM「まだ起きるには早い」

翠「そんなことないです」

JUM「真紅も蒼星石も二度寝したってのがいい証拠じゃないか」

翠「そ、それは二人が寝ぼすけだからですぅ」

7: 2010/12/04(土) 18:02:31.38 ID:qxItTylC0
JUM「寝ぼすけって、お前なぁ……」

翠「JUMがおとなしく起きれば丸く収まる話です。ほら、起きてです」

JUM「付き合ってられるか」ガバッ

翠「こら、寝るなです! こらぁ!」バシバシ

JUM「あーあー、聞こえない聞こえない、僕は寝るんだ。しばらくおやすみー」

翠「むきーっ! このクソチビ! 起きろです! 起きろ起きろです!」バシバシバシバシ

JUM(うるさい……)

翠「この、この、このっ!」バシバシバシバシ

JUM「おい」

翠「ん、起きる気になったですね?」

JUM「静かにしてくれ」

翠「静かにしたらJUMは寝ちゃうです」

JUM「寝るよ。安らかに眠りたいんだ。寝かせてくれ」

翠「だめです」

8: 2010/12/04(土) 18:09:31.95 ID:qxItTylC0
JUM(なんだこいつ……)

翠「翠星石が起きろといったらおとなしく起きるです」

JUM「じゃあ、翠星石は眠くないんだな」

翠「もちろん」

JUM「昨日寝たのはいつごろ?」

翠「10時くらいにこの部屋に戻ってきて、なんだかんだで寝たのは11時過ぎくらいでしたかね」

JUM「今朝起きたのは?」

翠「5時くらいですかね」

JUM「おまえ、6時間くらいしか寝てないじゃないか」

翠「6時間も寝りゃ十分ですぅ」

JUM「8時間は寝ないとだめだろ」

翠「翠星石は6時間で大丈夫なんですぅ」

JUM「そ、そうか……」

9: 2010/12/04(土) 18:20:07.77 ID:qxItTylC0
JUM「今朝は5時に起きてから今まで何してたんだ?」

翠「だんだん明るくなってくる空をぼんやり眺めたり、牛乳飲んだり、今日はどう過ごそうか考えたりしていたです」

JUM「今朝はパンとか焼いてないんだ」

翠「前に焼いたのがまだ残っているですから」

JUM「そっか、あーでも、パンの話したらお腹減ってきたな」

翠「ほう、いいですね、食欲に突き動かされてそのまま起きるです」

JUM「だけどこのふとんの心地よさには勝てないな……」ウツロウツロ

翠「えっ、今起きそうになっていたのに何でもう眠るつもりになっているですか……」

JUM「あ? さてはお前、寝起きのふとんの暖かさを知らないな?」

翠「し、知らないことはないですよ」

JUM「だって翠星石が寝ているのは鞄じゃないか」

翠「そうです、鞄の中だって寝起きはほんのり暖かくなっているです」

JUM「でもふとんじゃないだろ?」

翠「確かにふとんではないですけど……」

10: 2010/12/04(土) 18:27:02.21 ID:qxItTylC0
JUM「寝起きのふとんってのはな、すごくあったかくて、いつまでも入っていたいと思えるほどなんだよ」

翠「そ、そうなんですか? でも翠星石だって、あったかい鞄から出たくないと思ったことはあるですよ」

JUM「ふとんはあったかいだけじゃないんだよ」

翠「はぁ」

JUM「ふとんはこの重さがいい感じに身体を包み込んでくれて、すごく気持ちよく安心して眠れるんだ」

翠「そうなんですか?」

JUM「実際に布団に包まれてみないとわからないと思うけどな」

翠「へぇー」

JUM「ということでふとんの誘惑に勝てない僕は二度寝する。おやすみ」

翠「まっ、待つです。ふとんが魅力的だということはわかったですけど、それと二度寝をするということは別ですぅ!」

11: 2010/12/04(土) 18:35:10.83 ID:qxItTylC0
JUM「しつこいぞ」

翠「二度寝させるわけにはいかんです。起きるですよ」

JUM「だからふとんが気持ちよくて起きる気がしないんだって」

翠「違うです、JUMが怠惰なだけです」

JUM「僕は怠惰じゃないぞ、このふとんが気持ちよすぎるのがいけないんだ」

翠「じゃあそのふとんをひっぺがしてやるですぅ! とりゃっ!」ガバッ!

JUM「わっ、なにするんだ」

翠「ほら、起きるですよー」

JUM「まったく……、んしょっと」ガバッ

翠「ちょ、再び寝るなですぅ。このっ! あれ?」グイグイ

JUM「そうはさせるかっての」ギュゥゥッ

翠「こら、手をはなすです!」

JUM「そっちこそはなせよ」

翠「むきききっ!」グイグイ

JUM「うー、ねむっ……」ギュッ ウトウト

12: 2010/12/04(土) 18:42:19.20 ID:qxItTylC0
翠「なっ、手はふとんをしっかり掴んだままなのに、眠ろうとするなんて器用なことを」

JUM「うぅ……」ウツラウツラ

翠「くぉらぁ!」ドスンッ

JUM「ぐぇっ!」

翠「起きるですぅ!」バシバシ

JUM「ぶっ、ばっ!」

翠「ふふ、これで目が覚めたでしょう」

JUM「う、うぅ、なんで朝からビンタされなきゃいけないんだ……」

翠「ちゃっちゃと起きないからいけないんですぅ」

JUM「くっそ、お前、僕がどんな心地よさの中にいたかも知らずに、よくもこんなこと……」

翠「JUMが何をどう感じるかなんて、翠星石には知るよしもないですぅ♪」

JUM「くっ……、いや。僕を起こすんなら、翠星石には知る義務がある」

翠「知らんですー」

13: 2010/12/04(土) 18:48:48.13 ID:qxItTylC0
JUM「それに知りたくはないのか? 僕がこんなに起きたがらない理由を」

翠「え、起きたがらない理由、ですか」

JUM「少しも気にならないか?」

翠「そんなことは、ないですけど」

JUM「知っていれば次から起こしやすくなるかもしれないぞ」

翠「あ、それはそうかもしれんです」

JUM「じゃあ教えてやるよ」

翠「はいです」

JUM「とりあえず、ほら」ズイズイッ

翠「へ?」

JUM「あったかいぞ」

翠「ふ、ふとんの、中?」

JUM「そりゃそうだ。ふとんがあったかいって話なんだから」

翠「え、えぇー、えっと……」

28: 2010/12/04(土) 20:33:59.70 ID:qxItTylC0
JUM「どうした? 早く入らないとぬくもりが逃げていっちゃうぞ」

翠「え、え……」

JUM「ほら、あったかいぞ。ぬくぬくだぞ」

翠「そ、そう、です、か……?」

JUM「一度知ったら忘れられない心地よさだぞ、ほら」

翠「じゃ、じゃあ、ちょっとだけです」モゾモゾ

JUM「うん、ちょっとでもいいさ」

翠「失礼する、です」ゴソゴソ

JUM「……どう?」

翠「……、え、えっと」(これは、何のにおいでしょう……?)

JUM「あったかいだろ?」

翠「はい、あったかい、ですけど」(臭くはなくて、むしろ、なんというか……)

JUM「あ。でもそんな端っこじゃ、あまりあったかくないな。もう少し内側に入れよ」

翠「え、いえ、その……」(なんでしょう……?)

30: 2010/12/04(土) 20:48:39.05 ID:qxItTylC0
JUM「どうした、翠星石? もう少し入らないとあまりあったかくないぞ」

翠「そ、そう、ですね」

JUM「もしかして入ろうと思っても狭いのか。一人用のベッドだし」

翠「え、ええ」

JUM「じゃあ横になるか、んしょっと」モゾモゾ

JUM「そんなに広くなっていないけど、少し翠星石のスペースができたと思う」

翠「は、はい。じゃあもう少しだけ」モゾモゾ

JUM「うん、その位置なら十分あったかくなると思うぞ」

翠「え、ええ」(あ、これは、JUMのにおいなんですね……)

JUM「ちょっと待てば体温で暖かくなると思う」

翠「は、はい」(JUMの、においですか……)クンクン

JUM「っていうか、翠星石って体温とかあるの?」

翠「体温はあるですよ」

JUM「そうなのか?」

31: 2010/12/04(土) 20:57:55.45 ID:qxItTylC0
翠「汗だってかくし、寒ければ震えるです」

JUM「なるほど。じゃあ、ちょっと手にさわってみたいんだけど、いい?」

翠「手、ですか」

JUM「だめだった?」

翠「ちょっとだけですよ。ずっとはだめです」

JUM「うん、ちょっとな」フニフニ

翠「あっ、そんなふうにさわるなんてきいてないですよ」

JUM「いやだったか?」

翠「たださわるだけにしてほしいです」

JUM「ごめん、じゃあもう一度」ピト

翠「っ」ビクッ

JUM「おお、なるほど、あたたかいな」

翠「と、当然ですぅ」

34: 2010/12/04(土) 21:09:05.25 ID:qxItTylC0
JUM「そろそろあったかくなってきたか?」

翠「だいぶあったかくなってきたですけど、隙間から冷たい空気が入ってくるです」

JUM「ちょっと気になってはいた」

翠「だからそこまであったかくはないです」

JUM「僕が横向きになっていて、翠星石が仰向けだから高さに差が出て隙間ができちゃっているんだな」

翠「そうみたいですね」

JUM「うーん、僕が仰向けになったら狭くていけないからなぁ」

翠「ですね」

JUM「じゃあ翠星石、すまないけど、横向きになってくれないか?」

翠「こ、こうですか?」モゾモゾ

JUM「うん、そんな感じかな」

翠「でもJUM」

JUM「うん」

翠「これだと隙間が大きくなっただけですよ」

JUM「……ああ、そうみたいだな」

36: 2010/12/04(土) 21:24:21.10 ID:qxItTylC0
JUM「空気を僕と翠星石でサンドイッチにしている感じだな」

翠「はい、スキマ風が嫌な感じです」

JUM「じゃあスキマを埋めればいいな」

翠「えっ、スキマ、埋めるればいい、って……?」

JUM「こうして、んしょ」モゾモゾ

翠「えっ、ええっ!?」(こんな、近くに、JUMが、あぁ……///)

JUM「でもこれじゃふとんのあたたかさより、僕の身体のあたたかさが勝っちゃうよな……」

翠「はぁぁ、あわ、わ……」(すごい、におう、におうです)クンクン

JUM「それに少し不自由な感じがするし、どうすりゃいいかな……?」

翠「ど、どうすればいいんでしょうね、ぇ」(はぁ、はぁ、なんか、もっと嗅ぎたいです)クンクン

JUM「うーん。じゃあ僕また仰向けになるから、翠星石はその上に仰向けになって」

翠「え、へ?」

JUM「これなら翠星石はふとんのあったかさがわかるはずだし、僕もふとんから出なくて済む」

37: 2010/12/04(土) 21:36:24.63 ID:qxItTylC0
JUM「んっしょ」モゾモゾ

翠「え、ど、どういうことですか?」

JUM「ん? ああ、ごめんな、嫌だったか」

翠「いえ、嫌とか、嫌じゃないとかじゃなくて、どうするって言ったですか?」

JUM「つまり、翠星石がふとんのあったかさを知るためには、仰向けの僕の上に、翠星石が仰向けに寝ればベストだと思うんだけど」

翠「だからJUMは仰向けになったですか」

JUM「そう」

翠「で、翠星石が、その上に寝る、と」

JUM「ごつごつして寝心地がちょっと悪いかもしれないけどな」

翠「あ、はい……」

JUM「ん、ほら、たぶんこれが決定版だ」

翠「え、ええ」(こ、このままでは、JUMとぴったりくっついてしまうではないですか……!)

翠(い、いいのでしょうか……)

翠(いや、いいんです。これはおふとんの心地よさを知るため、知るためなのですから別になんともないんです!)

38: 2010/12/04(土) 21:43:16.97 ID:qxItTylC0
JUM「どうした、翠星石?」

翠「な、なんでもないです。じゃあ、失礼するですよ」モゾモゾ

JUM「うん、ぅ……」(ちょっとくすぐったいな……)

翠「どうしたですか? お、重かったりしたですか?」モゾモゾ

JUM「いや、重くないよ。なんでもない」

翠「そ、そうですよね、あはは」

JUM「はは……」

翠「よし、ですぅ」

JUM「ふとんは肩までかかっているな?」

翠「かかっているです」

JUM「うん、これなら、大丈夫だ……ぁ……」

翠「ん、JUM?」

JUM「ああ、翠星石も、乗っているだけだけど、あったかいや……、くー、くー」

翠「え、あの、JUM?」

JUM「くー、くー……」

42: 2010/12/04(土) 21:58:40.96 ID:qxItTylC0
翠「ね、寝ちゃった、ですか……?」

JUM「くぅ、くぅ……」

翠「なんという寝入りの良さ……」

翠「そ、そうだ、おふとんでした」

翠「……、……、……、……」

翠(なるほど、おふとんがあったかくて気持ちいいのはわかったです。この適度な重さとあたたかさ、出たくなくなるのも仕方がないかもしれません)

翠(それはわかったのですが、どうしてこんなにJUMのにおいが気になるですか……)クンクン

翠「J、JUM?」

JUM「くーっ、くぅ……」

翠「間違いなく、寝てるですね? ちょっとほっぺつねってやるです」

JUM「ん、うぅ……、すぅ、すぅ……」

翠「寝てる。確かに寝てるです」

翠「でも、JUMが寝ていようが寝ていまいが関係ないですぅ、翠星石が寝ているときに寝返りをうつのは良くあることですぅ。あ、ああ、むしょうに寝返りをうちたくなったですぅ」ゴロンッ

翠「わっ、わっ、JUMの顔が近すぎるです。ちょっと下に……」モゾモゾ

43: 2010/12/04(土) 22:04:54.58 ID:qxItTylC0
ちょい休む

46: 2010/12/04(土) 22:38:30.92 ID:qxItTylC0
翠「これくらい、顔が胸のあたりなら、だいじょうぶ」

翠「寝てるですよね?」ジィーッ

JUM「くー、くー……」

翠「よ、よし。別によしじゃないですけど、よし」

翠「う、うつ伏せになっても、お、おふとんはあったかいですぅー」

翠「よし。手足はJUMを刺激しないように気をつけて」

翠「これが、JUMの胸……。パジャマが少しはだけているです」クンクン

翠「ああ、鼻の中がJUMのにおいでいっぱいです……」クンカクンカ

翠「ね、寝てるですよね、もちろん?」チラッ

JUM「くーっ、くー……」

翠「だいじょうぶ。では、ほ、ほっぺを……」ピトッ

翠「ん、んー」スリスリ

翠「はっ!?」チラッ

JUM「くーっ、くーっ……」

翠「だ、だいじょうぶですぅ」

48: 2010/12/04(土) 22:46:15.76 ID:qxItTylC0
翠「そ、そうだ、JUMを起こすはずだったのが、とんだミイラ取りがミイラです!」

翠「お、起こさないと……」

JUM「すぅ……」

翠「起こさないと、ですぅ……」クンカクンカ

翠「お、おきろー、ですぅ……」

翠「ほ、ほら、ほっぺつねるですよ」フニフニ

翠「は、早く起きないと、だめですぅー」

翠「……はぁ、はぁ」クンカクンカ

翠「ふとんもあったかいけど、JUMもあったかいです……」

翠「あったかいし、変なにおいもするし、まったく……」クンカクンカ

50: 2010/12/04(土) 22:53:01.04 ID:qxItTylC0
翠「お、起きて、ですぅ……」

JUM「ん、うぅ……」

翠「わ、わわっ!」クルッ

JUM「ぅ……、すぅ、すぅ……」

翠「……、……、まだ、寝てるですか?」

JUM「くーっ、くー……」

翠「JUM?」クルッ ツンツン プニプニ

JUM「ん、ぅ、くぅー……」

翠「よし、じゃないです。起こさないといけないのでした。えっと、あぁ、でも
もうちょっと……」クンカクンカ

翠「はぁ、ぁ……」クンカクンカ  スリスリ

翠「そ、そうだ、この前覚えたさぶみっしょんで起こすことにするです」

翠「ちょ、ちょうどいいのがあるです。このまますぐにできるお手軽なやつが」

JUM「う、うぅ……ん……?」

翠「ひゃわわわっ!」クルッ!

51: 2010/12/04(土) 23:03:54.34 ID:qxItTylC0
JUM「ぅ、くぅ……」

翠「……、JUM……?」ツンツン プニプニ

JUM「ぅ……、すぅ、すぅ……」

翠「ま、まぎらわしいやつですぅ」クルッ クンカクンカ

翠「まぎらわしい、においですぅ……はぁ、はぁ」

翠「じゃ、じゃあ、さぶみっしょんをかけるです。さあ、起きてもらうですよ」

翠「両手をJUMの後ろにまわして……///」

翠「これはさぶみっしょん、さぶみっしょんなんです。これなら眠たがりのJUMも一発で起きるに違いないです」クンカクンカ

翠「い、いざっ。むぎゅぅっ」ギュゥッ

翠(腕をしめつけたら、顔がJUMのパジャマに押し付けられて……、ああ、パジャマにしみこんでいるにおいが、においが鼻の中に入ってきちゃうです……)クンクン

翠(それに、あったかい、JUM、あったかい……。どうしよう、ですぅ……)

翠「お、起きないですか? 起きないと、もっと、するですよ……」ギュッギュッ クンカクンカ

翠(はぁぁぁっ……! どうしよう、どうしようですぅ……!)

54: 2010/12/04(土) 23:17:47.26 ID:qxItTylC0
JUM「ぁ……ん?」

翠「う、うわわっ!」クルッ!

JUM「ん……? すぅ、すぅ……」

翠「ああ、びっくりさせるなです、心臓が止まるかと思ったです」

「ふぁ、さすがにそろそろ起きないと……」

翠「えっ!? 蒼星石!? わ、わわっ!」ババババッ

JUM「う、ぅ、ん……」

翠「えっと、えっと、JUMにはふとんをきちんとかけて、服をちょっと整えて、よし、だいじょうぶですぅ」

ガチャッ

蒼「ふぁ、あ、翠星石、おはよ」

翠「そ、蒼星石、おはようです」

蒼「どうしたの、翠星石?」

翠「どうもしないですよ、翠星石のどこか変ですか?」

蒼「いや、どこがってことはないよ、うん、どうもしないならいいんだ」

55: 2010/12/04(土) 23:30:29.23 ID:qxItTylC0
蒼「翠星石、僕らを起こしてから何をしていたんだい?」

翠「起こせてないです、お前らみんな二度寝したです」

蒼「ああ、ごめんよ」

翠「えっと、別に何もしていなかったですよ」

蒼「そうなの? でも、服にしわが結構ついているけど? どうしたの?」

翠「そうですか? 服のしわなんてこんなもんじゃないですか?」(さすが蒼星石、目ざといですぅ)

蒼「そうかなぁ?」

翠「そ、そうですよぉ」

ガチャッ

翠「お、真紅、おはようですぅ」(た、助かったですぅ)

紅「おはよう」

蒼「おはよう」

紅「ええ、おはよう」

57: 2010/12/04(土) 23:44:33.93 ID:qxItTylC0
蒼「ねぇ、真紅」

紅「何かしら?」

蒼「今朝の翠星石の服、ちょっとしわが多すぎないかな?」

翠「ま、まだその話題引っ張るですか!」

紅「そう言われてみれば、そうかもしれないわね」

翠「言われたらそんな気がするだけですぅ」

紅「私はあまり気にならないけど。どうしていつもよりしわが多いのかしら」

蒼「僕らが二度寝した後に何かしたのって聞いても、何もしていないって言うだけだし」

紅「何もしていないってことはないでしょう」

翠「特に何もしていなかったって意味です。ぼんやり考え事したり、一日の計画を立てていたりしたです」

蒼「最初からそう言ってくれればよかったのに」

紅「でもそれだとしわの理由がよくわからないわね」

翠「服のしわはたまたまですぅ。そんなに突っついても何も出て込んですぅ」

蒼「まぁ、それもそうだね。ごめんね翠星石」

紅「まぁ、そうね」

58: 2010/12/04(土) 23:53:44.41 ID:qxItTylC0
紅「JUM、起きなさい」

JUM「んぅ……」

蒼「JUM君、起きなよ」

JUM「ん……」

翠「JUM、朝ですよ、みんな起きたですよ」

JUM「ぅ……」

紅「……さっさと起きなさい」バシバシバシバシ

JUM「ぐあ、ぐあっ! な、なんて乱暴な起こし方するんだ!」

蒼「うわぁ」

翠「容赦ないですぅ」

紅「下僕は主人が起きるより先に起きているものよ」

JUM「くぅ……、覚えてろよ……」

紅「おはよう、JUM」

JUM「ああ、おはよう」

59: 2010/12/05(日) 00:00:03.28 ID:IgJOXHwM0
蒼「おはよう、JUM君」

JUM「おう、おはよう」

翠「お、おはようですぅ、JUM」

JUM「ああ、翠星石、ふとんのここちy」
ドゴォ!
JUM「ぐぇ……」

紅「あら」
蒼「え」

翠「おーっほっほ! 寝言は寝て言えですぅ! その腐った性根叩きなおしてやるですからちょっとこっち来いですぅ!」

JUM「うぅ……」ザザザザー

紅「あら」
蒼「JUM君が拉致されちゃった……」

61: 2010/12/05(日) 00:09:21.80 ID:IgJOXHwM0
紅「ふとん?」
蒼「ふとんって言ってたね」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

JUM「かは、ぼ、僕が何をしたってんだ……」

翠「よく聞けです」

JUM「ああ?」

翠「いいですか、JUM、今朝のふとんの心地よさの検証はJUMと翠星石だけの秘密です!」

JUM「秘密? なんでだよ?」

翠「なんでもかんでもないです! とにかく秘密にしないとさっきのよりキツいのを肝臓がイくまでぶち込み続けるですよ!」

JUM「えっ、それじゃまるで脅迫じゃないか」

翠「そう聞こえたなら脅迫ですぅ」

64: 2010/12/05(日) 00:18:45.64 ID:IgJOXHwM0
JUM「脅迫って、そもそもな」

翠「へっ?」

JUM「秘密にしようってお願いする態度じゃないよな、それは」

翠「こ、このお馬鹿、もう一発ぶち込まれないとわからないですか……」

JUM「やってみろよ。でもやったら絶対に言うからな、絶対に言うぞ」

翠「え、えぇ……? そんな……」

JUM「だからさ、もう殴らないでくれよ」ナデナデ

翠「ふぁ、ぁ?」

JUM「言わないから、殴らなくても言わないから、殴らないでくれよ」

翠「ど、どういうこと……?」

JUM「翠星石は秘密にしておきたいんだよな?」

翠「そ、そうですぅ」

JUM「じゃあ言わないよ。翠星石が言わないでほしいってんなら言わない」

翠「そう、ですか……」

65: 2010/12/05(日) 00:27:21.97 ID:IgJOXHwM0
翠「でも、いいんですか?」

JUM「ん? 秘密にしたい理由は、僕にも教えてくれないんだろ?」

翠「そうです」

JUM「じゃあ仕方がないさ。理由は教えないけど、秘密にしろってんだろ。秘密にするよ」

翠「J、JUM……」ギュッ

JUM「うぉ、どうした?」

翠「さすがですぅ。ありがとうですぅ」スリスリ

JUM「あぁ、こんなことくらいならな」

翠「うぅ……」(あ、やっぱりこのにおい……)クンカクンカ

JUM「じゃあ戻るぞ」

翠「……」クンクン クンクン

JUM「あの、翠星石?」

翠「はっ!? あ、え、えっと?」

JUM「戻るよ」

翠「はい、戻るです、戻るですぅ!」

83: 2010/12/05(日) 11:18:45.19 ID:IgJOXHwM0
蒼「あ、翠星石にJUM君」

紅「あっちでJUMとなにをしていたの?」

翠「な、なんでもないです」

蒼「なんでもないの?」

JUM「そうだな、なんでもないんだ」

紅「ふぅん?」

JUM「さて、朝飯食うか」

翠「そ、そうですね。オーブントースターで焼きたてそのままのパンの味を再現するです!」

蒼「さっきJUM君、ふとんって言っていたよね」

翠「え」ギクッ!

JUM「ん? そうだったっけ?」(おい、突っ込まれるぞ。何でもないふりをしろよ)
翠(は、はいです……)

蒼「ふとんって言っていたと思うんだけど」

翠(よ、よくもそんなこといちいち覚えているです)ギクギクッ
JUM「そんなこと言ったかな? 蒼星石の聞き違いじゃないか?」(落ち着けよ翠星石)ポンポン
翠(あぅ……)

84: 2010/12/05(日) 11:32:45.87 ID:IgJOXHwM0
紅「わたしもふとん、って聞こえたのだけど」

翠(ひぃ、どうしよう……!)ワタワタ
JUM「あ、本当に? じゃあ寝ぼけて言ったのかな」(おいおい……)ナデナデ
翠(はふぅ……)

蒼「寝ぼけてたの?」

JUM「かもしれない」

蒼(これ以上突っ込んでも仕方なさそうだな)

紅「いいわ。じゃあ朝食をとりましょうか」スタスタ

蒼「うん」スタスタ

翠「……、ふぅ」

JUM「お前、隠す気あるのか?」

翠「なっ、もちろんですぅ」

JUM「本当にか。でも、もう少しポーカーフェイスを心がけろよ」

翠「まかせろですぅ」ズィッ  クンクン

86: 2010/12/05(日) 11:43:45.09 ID:IgJOXHwM0
JUM「……、どうして近づいてきたの?」

翠「別に、ですぅ」(JUMのにおいするです……)クンクン

JUM「別に、か」

翠「特に意味はないですよ?」

JUM「そうか、じゃあ朝食たべよう」スッ  スタスタ

翠「そう、ですね。朝ごはん食べるです」スッ  スタスタ

JUM「朝ごはんなんだろ?」

翠「目玉焼きはあるような気がするです」

JUM「そうだなー」

翠「……あ! JUM、ちょっと先に行ってろです」

JUM「ん? どうした?」

翠「翠星石もすぐに行くですから、気にせんでいいですぅ」トトト

JUM「なんだろ? 忘れ物か? 忘れ物ってもなぁ……。朝ごはんだぞ?」

JUM「まぁいいか、すぐに来るって言ってたし」スタスタ

89: 2010/12/05(日) 11:54:59.15 ID:IgJOXHwM0
ガチャッ
翠「JUMの、ベッド……」トトトト

翠「と、とぅっ!」ボフッ

翠「す、少し、今朝学んだことの復習です」クンカクンカ

翠「おふとんを、かぶって」(あぅー、JUMのにおいに包まれているですぅ……)クンカクンカ

翠「そ、そう、確かに、このおふとんは居心地がいいですねー」(か、顔を押し付けても大丈夫でしょうか……)クンカクンカ

翠「な、なるほどー、なるほどー」(すぐに行くって言っちゃったし、押し付けちゃえです!)

翠「んはぁぁー」クンカクンカ スーハースーハー

翠「はぁぁぁぁ……」トロン

翠「よっ、よし、復習終わりです。早く行かないと怪しまれるです」ガバッ!

翠「で、でも最後にもう一回だけ……」クンクンクンクン

翠「はぁー」

翠「もう行かないと、いや、次が本当に最後です」クンクン

翠「あはぁ……。……よし!」

91: 2010/12/05(日) 12:49:25.79 ID:IgJOXHwM0
のり「あ、翠星石ちゃん、おはよう」

翠「おはようですぅ」

紅「遅いわ」

JUM「なにしてたんだ?」

翠「べ、別に、なんでもないですよ?」

JUM「なんでもないのか」

蒼「ふぅん……」

翠「そうですぅ」

JUM「……まぁいいや、食べようか」

翠「そうですね、いただきますですぅ」

JUM「いただきます」

蒼「はい、いただきます」

紅「いただきます」

のり「いただきます」

92: 2010/12/05(日) 13:02:07.60 ID:IgJOXHwM0
ーー食後ーー

翠「今朝のご飯もうまかったですぅ」

蒼「うん、のりさんのごはんはおいしいね」

翠「ですぅ。さて、どうしましょうかね」

ガチャッ

JUM「ふぃー」

翠「あ、JUM」(トイレから出てきたですか……)

蒼「JUM君、棚の本を見てもいいかな?」

JUM「ああ、好きに見ていいぞ」

蒼「ありがとう」

翠(……、……ち、ちょっとだけ)スススス

紅「蒼星石、それは私の下僕の本なのだから断りなんて要らないわ」

JUM「おまえな……」

蒼「あはは……」

93: 2010/12/05(日) 13:18:57.08 ID:IgJOXHwM0
ーートイレ前ーー

翠「来てしまったです。翠星石は何を考えてるですか……」

翠「い、いや、むしろなんも考えてないですぅ。便意を催したから来たに過ぎんです。そうに違いないですぅ」

翠「いざ」

ガチャッ

翠「……」クンクン クンクン

翠「あ、まず鍵をしめて、これで大丈夫です」

翠「……」クンクン

翠「ち、ちょっといやなにおいが混じってますけど、おおむねJUMのにおいですぅ」

翠「……」クンクン

翠「このいやなにおいは、たぶんJUMの汚らしいもののにおいです……」

翠「汚らしい、JUMの、におい……」クンクン

翠「これも、JUMのにおい」

翠「……まったく、いやなにおいですぅ」スーハースーハー

95: 2010/12/05(日) 13:30:09.23 ID:IgJOXHwM0
翠「そうでした、おトイレに来たんでした。んしょ」ヌギヌギ クンカクンカ

翠「ん……」

翠「出ないです」

翠「でも出したらきっと翠星石のにおいが混じっちゃうですね」

翠「な、なかなかでないですぅー。こまったですぅー」

翠「……」クンクン クンクン

翠「はぁー……」

コンコン

翠「ひえっ!」

蒼「あ、翠星石かい?」

翠「蒼星石?」

蒼「うん」

翠「すまんですが、もうしばらくかかるかもしれんですぅ」

蒼「そう。まだ大丈夫だから、ゆっくりしていいよ」

翠「そうですか? すまんですぅ」

96: 2010/12/05(日) 13:47:39.84 ID:IgJOXHwM0
翠「早く済ませないと、蒼星石に悪いですね。んっ……」

翠「あ、でも……」クンクン クンクン

翠「はぁー」

翠「深呼吸して、未練を断ち切るですぅ」スーッ、ハーッ スーッ、ハーッ

翠「はぅ、においが胸の中いっぱいになっているです……」

翠「えっと、もう一度」スーッ、ハーッ スーッ、ハーッ

翠「はぁぁ……」

翠「こんなにおいが、JUMのいやらしいところから……」

翠「JUMの、いやらしい、ところ……///」

翠「はっ!? これはだめです! だめだめです! これ以上考えたらだめですったらぁ! もうっ!」ブンブン

蒼「す、翠星石、大丈夫?」

翠「あ、大丈夫ですぅ。心配するなですぅ」

蒼「う、うん」(ま、まだかな……)

翠「いけない、いけない。声を気をつけないと……」

97: 2010/12/05(日) 13:52:23.33 ID:IgJOXHwM0
めしくう。
きれぎれですまん。

103: 2010/12/05(日) 16:16:46.62 ID:IgJOXHwM0
翠「……」クンクン

翠「こんなにおいしてちゃ、翠星石こまっちゃうです……」

翠「ん……」クンクン

翠「はぁー」

翠「……」クンカクンカ

翠「うん……」

コンコン

翠「わっ!」

蒼「ご、ごめん、翠星石、ちょっと急いでくれないかな……」モジモジ

翠「あ、す、すまんです」

翠「仕方がないです、ちょっと急ぐです。んんー」

翠「……、そういえば急ぐも何も、もう用がないんだから、トイレを後にすればいいだけの話ですか」

翠「蒼星石、今あけるですよ!」モゾモゾ

蒼「うん。い、急いで……」モジモジ

105: 2010/12/05(日) 16:30:30.20 ID:IgJOXHwM0
翠「あれ?」ピタッ

翠「やっぱりしたくなったです」ヌギヌギ

翠「……んっ」チョロチョロチョロチョロ

蒼「すっ、翠星石っ! なんでおOっこしているの!? 終わったんじゃなかったの!?」モジモジモジモジ

翠「あ、ご、ごめんですぅ! あとちょっと、あとちょっとですから」チョロチョロチョロチョロ

蒼「やっ、あ、あとちょっとって、さっき『今あける』って言ったのに、くぅぅ……」プルプル

蒼(ど、どうしよう、まずい、まずいよ。他のトイレに逃げる時間も多分ないし、っていうかもう待てないし)

蒼「ねっ、ねえ翠星石、早く、早くっ!」ドンドンドンドン!

翠「うっ……」

蒼「お願いだよ! 翠星石、あけて、あけてよ!」ドンドンドンドン!!

翠「あれ。お、おっきいほうも……?」

翠「ごめんです蒼星石、やっぱりもう少し時間かかるです。どっか他のトイレ探してくださいです!」

蒼「きっ、君はいまさら何を言いだすの……あ、やっ、やぁ。もう、そんな、う、ぅぅぅ、あけ、あけてよ、ぅぅっ……」   ジョロ、ジョロジョロジョロ

108: 2010/12/05(日) 16:43:27.36 ID:IgJOXHwM0
~~~~~~~~~~~~~

ジャァァァァァァァ
翠「ふぅ……」ガチャッ

蒼「ぅ、ぅぅ……」ビチャビチャ

翠「わっ、そ、蒼星石!?」

JUM「ん?」

翠「あ、JUM」

蒼「ごっ、ごめ、ごめんなさい。ごめんなさい……」

JUM「……」(これは、漏らしたのか?)

蒼「でっ、でも、翠星石だって、うぅ……」

翠「確かにすまんかったですぅ」(これは蒼星石のおOっこのにおいですか)

蒼「あけてってあんなに言ったのに……」

翠「蒼星石には悪いことをしたです」(普通のおOっこのにおいですね)

蒼「うぅ……」

110: 2010/12/05(日) 16:54:29.23 ID:IgJOXHwM0
JUM「立てるか?」(っても歩いたらそこらじゅうびちゃびちゃになるな……)

蒼「は、はい。んしょ……わっ」ガクッ

JUM「大丈夫か?」

蒼「だ、大丈夫だよ、マスター、うっ」ガクッ

JUM「膝が笑ってるじゃないか。仕方ないな……。よいしょ」

翠「あっ……」

蒼「わわっ、何で抱っこしてるの、マスター!?」

JUM「とりあえずきれいにしよう。洗面所まで連れていってやる。翠星石も手伝ってくれ」

翠「は、はいです」(いまJUMは蒼星石のおOっこのにおいに包まれているわけですね……)

蒼「き、汚いよ、マスター」

JUM「大丈夫だ。洗面所に連れて行くまでの間だけだし」

蒼「うぅ……、すみません、マスター」

翠(いいなぁ……)

111: 2010/12/05(日) 17:05:02.40 ID:IgJOXHwM0
~~~~~~~~~

JUM「よし、翠星石、ドア開けてくれ」

翠「ほいです!」ガラッ

JUM「よいしょっと」トサ

蒼「すみませんでした。マスター」

JUM「もう謝らなくていいよ。じゃあ翠星石、蒼星石の服を脱がすのとか、身体をきれいにするの手伝ってやってくれ」

翠「え、JUMはどこいくですか?」

JUM「僕はトイレの前を拭いてくるよ」

翠「そうですか」(JUMがその手で床に雑巾をかけて、蒼星石のおOっこを拭きとり、さらにはその雑巾をしぼったりするわけですか……)

JUM「じゃあ、頼んだ」

翠「は、はいです」(……)

112: 2010/12/05(日) 17:15:58.15 ID:IgJOXHwM0
翠「じゃあ蒼星石、お洗濯するから服を脱いで洗濯機の中に入れるです」

蒼「うん……」ベチャベチャ ヌギヌギ

翠「蒼星石?」

蒼「なんだい……?」

翠「さっきはあけるとか言っておきながら、いつまでもあけないでごめんなさいでした」

蒼「……まったくだよ」ヌギヌギ

翠「ご、ごめんですぅ」

蒼「『あける』って言っておいて、『やっぱりだめ』ってのはひどい」ヌギヌギ

翠「うぅ……、その通りです。返す言葉がないですぅ……」

蒼「もう、次からはやめてね」

翠「はい。ごめんなさいでした。気をつけるですぅ」

蒼「うん、安心したよ。……さてと、脱ぎ終わったよ」

翠「じゃあ洗濯機回しておくですから、蒼星石はシャワー浴びろです」

蒼「じゃあお願いするよ」

114: 2010/12/05(日) 17:26:05.90 ID:IgJOXHwM0
~~~~~~~~~~~~

翠「ぽちっとな。これでOKですぅ」

JUM「ふぅ」

翠「JUM、終わったですか?」

JUM「うん、拭けた」

翠「おつかれですぅ」

JUM「ちょっとびっくりはしたな」

翠「蒼星石にはもう謝ったです」ススス  クンクン
(うん、JUMです)

JUM「そうか、ってなんでそんなに近づいているんだよ」

翠「ち、近いですか?」クン クン

JUM「いつももう少し距離なかったっけ? それにすこし話しづらい」

翠「そ、そうですか」ススス  クンクン

JUM「うん、これくらいだったと思うぞ」

翠「そうですか……」

116: 2010/12/05(日) 18:02:19.55 ID:IgJOXHwM0
JUM「うちも人数が増えたから、こういう事故が起こるわけだな」

翠「そうですねぇ」

JUM「姉ちゃんにオムツでも買ってきてもらおうかな」

翠「オムツですか?」

JUM「その場で漏らしちゃうよりはましだと思うんだけど」

翠「そりゃあそうかもしれませんけどね」

JUM「一応常備しておいたほうがよさそうだな」

翠「オムツ、使うですかねぇ……?」

119: 2010/12/05(日) 18:20:53.27 ID:IgJOXHwM0
ーー翌朝ーー

翠「ふぁ、ぁ……」ムクリ

翠「んーっ、っと。さて」

翠「真紅ー、朝ですよー?」コンコン

紅「すぅ、すぅ」

翠「起きろですー。起きろー」

紅「すぅ、すぅ」

翠「うんともすんとも言わんですね。じゃあ、蒼星石ー?」コンコン

蒼「くぅ、くぅ」

翠「朝ですよ? 起きろです」

蒼「んぅ、ぅ、くぅ、くぅ」

翠「起きないですね」

翠「では」

翠「JUM、朝ですよ! 起きるですぅ!」バシバシ

JUM「くーっ、かーっ」

120: 2010/12/05(日) 18:31:50.61 ID:IgJOXHwM0
翠「早起きして、健康な一日をスタートさせるですよ!」バシバシ

JUM「ん? う? 眠っ……、5時? 早すぎだろ」

翠「いくら早く起きても、早く起きすぎたなんてことはないのです。今朝はもう起きるですよ」

JUM「5時は無理だっての……」

翠「人間、やってできんことなどないのですぅ」

JUM「それに昨日言っただろ、おふとんが気持ちいいって」

翠「あ、ああー、そんなこと言っていたような気がするですねー」

JUM「だろ? だったら寝かせてくれよ」

翠「す、翠星石は、まだ、おふとんのよさを理解していないですよー」

JUM「そうなのか? じゃあもう少し体験してみろよ、わかるはずだから」

翠「そ、そうですかー?」

JUM「ほら、僕の上に寝なよ」(ねみぃ……)

翠「じゃあ、昨日に引き続きちょっとだけ体験するですぅー」ゴソゴソ

122: 2010/12/05(日) 18:42:40.90 ID:IgJOXHwM0
JUM「うん、そのうち、あったかくなって、くる……すぅ、すぅ……」

翠「ありゃ? JUM? 寝ちゃったですか?」クルッ

翠「寝たですか?」プニプニ

JUM「うっ、ぅ……、すぅ、すぅ……」

翠「寝ちゃったですね。うふふ、これでしばらくこのままですぅ」

翠「昨日は色々試してみましたが、あんまりJUMのそばに近寄ると不自然になってだめでしたからね」

翠「この寝静まっている時間にエネルギーを補給しないと……」クンクン

翠「あはぁ……」

翠「JUM、どうして翠星石はこんなにJUMのにおいにこだわっているんでしょう?」クンクン

翠「別に、花々の香りがするわけでもないのに……」

翠「不思議ですぅ」クンクン

翠「はぁー、不思議ですぅ……」

123: 2010/12/05(日) 18:54:20.93 ID:IgJOXHwM0
翠「そういえばJUMは昨日、蒼星石のおOっこのにおいに包まれていたですね」

翠「蒼星石のおOっこのにおいを、どう思ったですか?」

翠「いいにおいだと思ったですか?」

翠「それともいやなにおいだと思ったですか?」

JUM「くぅ、くぅ……」

翠「面と向かっては聞けないですけどね」

翠「じゃあ翠星石のにおいはどう思うですか?」

翠「例えば、こうやって服をパタパタすると、襟首のスキマから翠星石の胸のあたりのにおいが漂ってくると思うです」パタパタ

翠「JUM、わかるですか? これが翠星石のにおいですよ?」パタパタ

JUM「うっ、ぅ……? ん、くぅ、くぅ……」

翠「JUMが、翠星石のにおい、吸い込んでるです……」パタパタ

JUM「ん……、すぅ、すぅ」

翠「もっと吸い込んで、いいんですよ」パタパタ

125: 2010/12/05(日) 19:06:15.17 ID:IgJOXHwM0
翠「翠星石は、蒼星石のおOっこのにおいかいでもなんとも思いませんでした」

翠「でもJUMのにおいは、かぐともっとかぎたくなるにおいです」クンクン

翠「はぁ、なんでですかねぇ……」

翠「……」

翠「では、さぶみっしょんの時間です」

翠「寝ぼすけなJUMをしめ起こすです」

翠「きょ、今日こそは起こしてやるですよー。んしょ、んしょ」ガシッ

翠「あ、足も使ってやるです。うりゃっ」ガシッ ギュゥゥッ

翠(ふぁぁ……、全身がJUMとぴったりくっついているです。これはたいへんですぅ!)クンカクンカ  スーハースーハー

翠(うぅ、たまらんですぅ……)ギュゥゥッ

JUM「ん、うぅ……」モゾモゾ

翠(へっ!?)

JUM「ん……」

翠(な、なんでJUMがさぶみっしょんをセットしてるですかぁ!?)

126: 2010/12/05(日) 19:16:53.70 ID:IgJOXHwM0
翠(こ、このままでは……)

JUM「ぅ……」ギュゥゥッ

翠「ひゃぁっ! J、JUM、待つですぅ!」

JUM「くぅ、くぅ……」ギュッ ギュッ

翠「あふ、JUM、そんなにしちゃ、はぁぁ……」クンクン スーハースーハーー

翠「苦しいですよ……」クンカクンカ

翠「くっ、くるし、です、う、うふふ……」ギュッ

JUM「ん……」ギュッ

翠「それに、これじゃあったかいを通り越してあついですぅ……」

翠(ほら、JUMのはだけて見える胸にも汗粒がちらほら……)

翠(汗粒? ase-tsubu?)

翠「あ、汗粒が……」ドキドキ

JUM「すぅ、すぅ……」ギュゥッ

翠「はぅ……」

127: 2010/12/05(日) 19:24:39.62 ID:IgJOXHwM0
翠「べ、別に、汗粒、なんて……」

翠「汗粒なんて、そんな」

翠「汗粒、ですし……」

JUM「ぁ、ぅ……」モゾモゾ

翠「ひうっ! って、手の位置変えただけですか。びっくりさせるなです」

翠「汗粒……」

翠(口の中に広がる汗粒→喉を通り、お腹の中に入っていく汗粒→翠星石に内側からしみこむ汗粒)

翠「や、や、えっと、いえ、その、どうするかって……」ズイズイ      ペロッ

JUM「ぅ……!」ビクッ!

翠「わっ、わ、起きちゃったですか」

JUM「ふぅ……すぅ、すぅ」

翠「よ、よかった、大丈夫ですね……」

129: 2010/12/05(日) 19:35:23.95 ID:IgJOXHwM0
翠「よくわからなかったので、もう一口」ペロッ

JUM「ぅ……」ピクッ

翠「ああ、やっぱりこれはJUMのにおいがするですぅ」

翠「ちょっとしょっぱいのは、JUMが生きている証拠ですね……」

翠「……もう一口」ペロッ

JUM「ぁ……」ピクッ

翠「……も、もう一口だけ」

JUM「ぅぅ……」ゴロンッ

翠「へっ!? むぎゅぅ……」

翠「こっ、こら、JUM、重いですぅ。どけろですぅ」

JUM「くぅ、くぅ……」ギュッ

翠「はふぅ……、あ、でもこれ、狭い空間にJUMのにおいが充満してて、すごく……」クンクン

翠「あは……」クンカクンカ スーハースーハー

131: 2010/12/05(日) 19:41:33.87 ID:IgJOXHwM0
翠「それに蒸してるから汗もいっぱいですぅ……」ペロ、ペロ

JUM「ぅ、ぅ……」ピクッ

翠「ああ、しみるですぅ。これもなかなか悪いもんじゃないですね」クンクン

翠「はぁー……」

翠「それに舐めてひっくり返ったってことは、また舐めていればひっくり返ってくれるはずですぅ」ペロ

JUM「すぅ、すぅ……」ピクッ

翠「仕方がないですぅ。それまでJUMの胸の汗はこの翠星石が舐めとってやるですぅ」ペロペロ

JUM「くぅ、くぅ……」ピク ピクッ

133: 2010/12/05(日) 19:59:11.48 ID:IgJOXHwM0
~~~~~~~~~~~~

翠「うふ、うふふ」ペロ、ペロ

JUM「すぅ、すぅ……」ピクッ

翠「うふ、ぅ? あ、あれ……? これは……」

翠「も、盲点でした」

翠「そういえば朝一番のおトイレ行きませんでしたね……」

翠「JUMは寝返ってくれないし」

翠「横から出ようにも、JUMの腕がびくともしないですぅ」

翠「こ、これは、JUMを起こさないとだめですか……」

翠(ん? もしかして、このまま起きなかったら、お漏らしして、JUMを翠星石のおOっこのにおいで包み込めるのでは……?)

翠(JUMの手にさえぎられて、身動きが取れなかったって言えば説明もつくし)

翠(これはチャンスなのでは?)

翠(いや、チャンスだとしても、そんなことしちゃだめですね。いくらなんでもやりすぎだし、言い訳にも説得力がないです)

翠(……、さてどうしましょう)

134: 2010/12/05(日) 20:09:04.17 ID:IgJOXHwM0
ギュゥゥゥッ!

JUM「ぅ? ぇ、ぁ」

ギュゥゥゥッ!

JUM「い」

翠「い?」

JUM「いででででででっ!? 脇腹いてぇっ!」

翠「やっと起きたですか? さっさとどくですよ」

JUM「あ、あれ? どうして翠星石、そんなところに?」

翠「ほら、どけです」ギュゥッゥッ!

JUM「いだだだっ! どく! どくからつねるなっ!」ガバッ

翠「さっさと起きないからですぅ」ストッ スタスタ

JUM「ん? どこ行くんだ?」

翠「いちいち聞かんでいいです。お花摘みですぅ」

JUM「そっか、ごめん。いってらっしゃい」

翠「いってくるです」

135: 2010/12/05(日) 20:16:58.53 ID:IgJOXHwM0
バタン

翠「ふっ……」

翠「うわわ、漏れるですぅー」ダダダダダダッ!

ーーーーーーー

JUM「ふぅ、まだ6時半か、目が覚めちゃったよ、おもいっきりつねりやがって……」

JUM「あと、心なしか、体がぽかぽかするのはなんでだろ?」

JUM「よくわからないな……」

JUM「あ、僕もおトイレだ……」

137: 2010/12/05(日) 20:29:01.01 ID:IgJOXHwM0
ガチャッ

翠「ふぅー」

JUM「入れ替わりだ」

翠「あ、JUM。はいどうぞ」

JUM「おう」

バタンッ

翠「翠星石が済ませたばっかりのトイレに、JUMが……」

翠「そういえば、翠星石のにおいは、もしかしたらJUMにはいやなにおいかもしれないってこともありえるんでしたね……」

翠「……」

翠「大丈夫、ですよね?」

翠「……、なんか、不安ですぅ」

147: 2010/12/05(日) 22:27:22.54 ID:IgJOXHwM0
ガチャッ

JUM「あれ、翠星石、まだそこにいたのか?」

翠「あの、JUM?」

JUM「ん?」

翠「翠星石が入った後のトイレ、変なにおいとか、しませんでした?」

JUM「におい?」クンクン

JUM「いまは僕のせいでくさいけど、トイレに入ったときは別に何も思わなかったと思うぞ」

翠「そうですか……」クンクン

JUM「かがなくていいよ」

翠「別に、くさくないですよ」

JUM「そう?」

翠「はい、くさくないですぅ」スーッ、ハーッ

JUM(深呼吸か? そんなに吸い込むものじゃないと思うけど)

151: 2010/12/05(日) 22:37:35.38 ID:IgJOXHwM0
翠「ところでJUMは、好きなにおいとかあるですか?」

JUM「またにおいか。好きなにおいね……」

翠「嫌いなにおいでもいいですけど」

JUM「うんと、好きなにおいは、お腹が減っているときの食べ物のにおいで、嫌いなにおいは、排水溝の奥のにおいとかかな」

翠「た、食べ物に排水溝の奥ですか……。そりゃそうかもしれないですね。ほかにはないですか?」

JUM「そうだな……、においねぇ。でもにおいってさ、普段何気なく暮らしていると気づかないものじゃないか?」

翠「確かに、言われてみればそんな気がするです」

JUM「あ、でも紅茶の香りは好きだな」

翠「おお、なるほど」

JUM「他にもあるかもしれないけれど、まだ必要?」

翠「いえ、とりあえずいいです。紅茶の香りが好きだってのには賛成ですぅ」

152: 2010/12/05(日) 22:42:05.31 ID:IgJOXHwM0
翠「なんか紅茶飲みたくなってきたです。朝食前の紅茶でもいれるです」

JUM「ん、そうするか」

翠「ですですぅ」

JUM「じゃ、キッチン行くか」スタスタ

翠「はいですぅ」

153: 2010/12/05(日) 22:52:58.50 ID:IgJOXHwM0
コクッ

翠「んはー。いいお茶ですぅ」

JUM「そりゃどうも」

翠「……」(JUMがいれた紅茶ですぅ……)ジィーッ

JUM「まぁ、早起きもそんなに悪くないな……」

コクッ
翠「はぁ、あったかい」

JUM「おう、あったかいぞ」

翠「あったかくて、JUMに包まれているような感じがするです……」

JUM「え?」

翠「はっ!? いいい、いま翠星石、何か口走っていたですか!?」

JUM「あ、ああ。なんか言ってたな」

翠「な、何て言ってたか覚えているですか?」

JUM「いや、あまりよく聞こえなかったから……」

翠「な、ならいいです。おほほほほほほ!」

JUM「変な翠星石だな……」

155: 2010/12/05(日) 23:01:59.25 ID:IgJOXHwM0
~~~~~~~~~~~~~~~~

翠(昨日の蒼星石……)

翠(JUMが蒼星石のおOっこのにおいでいっぱいになっていたです……)

翠(……)

翠(あーあ、やっぱり今朝あのまま漏らしちゃえばよかったですかね)

翠(でもそんなことしたら、JUM怒っちゃうですよね)

翠(もしかしておOっこさせてって頼んだら、させてくれるですかね?)

翠(……うーん。だめっぽい気がしますけどねぇ)

翠(まぁ、明日、だめもとで言ってみるですか)

157: 2010/12/05(日) 23:08:26.17 ID:IgJOXHwM0
ーーその翌朝ーー

翠「ふぁ、ぁ……。っくー」

スタスタ

翠「真紅?」

紅「すぅ、すぅ……」

翠「蒼星石?」

蒼「くぅ、くぅ……」

翠「JUM?」

JUM「すぅ、すぅ……」

翠「起きるですよ、JUM」バシバシ

JUM「うっ、ん……?」

翠「おはようですぅ」

JUM「またか……」

158: 2010/12/05(日) 23:13:20.19 ID:IgJOXHwM0
翠「おじゃましてもいいですか?」

JUM「ほら、入るなら入れ」

翠「はいです」モゾモゾ

JUM「よし、じゃ、おやすみ……」

翠「今日は寝ちゃだめです」バシバシ

JUM「あぁ? 眠いよ……」

翠「ちょっとお願い聞いてくれませんか?」

JUM「え、お願い? 朝ごはん食べた後とかじゃだめなの?」

翠「だめです」

JUM「なんだよ、急ぎの用事なのか」

翠「今しかできないことです」

JUM「ならしょうがないか……」

159: 2010/12/05(日) 23:19:33.00 ID:IgJOXHwM0
翠「あのですね。あまりびっくりしないでほしいんですけど」

JUM「うん、びっくりしない」

翠「ほんとですか?」

JUM「あ、いやわからない」

翠「適当ですぅ」

JUM「びっくりしない心積もりはできた」

翠「本当ですかぁ? じゃあお願いなのですけど」

JUM「うん」

翠「このままおOっこしても、いいですか?」

JUM「うん?」

翠「え、いいんですか!?」

JUM「ちょっ、違う違うぞ。今のは肯定じゃなくて聞き返しただけだ」

翠「なんだです……」

161: 2010/12/05(日) 23:26:43.22 ID:IgJOXHwM0
JUM「お願いがよく聞こえなかったから、もう一度言ってくれ」

翠「今度はきちんと聞けですよ」

JUM「ああ」

翠「翠星石がこのままおOっこしてもいいですか?」

JUM「あ、ぇ、あー?」

翠「大丈夫ですか、JUM?」

JUM「な、なんで?」

翠「なんでって、したいからです」

JUM「そうじゃなくて、まずはその願いに行き着いた道筋を教えてほしいんだけど」

翠「道筋ですか? えっと、一昨日、蒼星石がおもらししたですね?」

JUM「ああ、そうだったな」

翠「それで、蒼星石うらやましいなーって思ったです」

JUM「つまり翠星石には元からおもらし願望があったということか?」

翠「それは違うですぅ」

162: 2010/12/05(日) 23:34:59.89 ID:IgJOXHwM0
翠「翠星石はJUMを翠星石のにおいで包みたいんです」

JUM「におい? そういえばそんなこと言ってたな」

翠「蒼星石のおOっこのにおいに包まれているJUMを見て、うらやましく思ったんです」

JUM「じゃあ翠星石は自分のにおいで他人を包むのが好きな、マーキングマニアということか? そんなそぶりは見たことがないけど」

翠「ちょ、マーキングマニアじゃないです。別に真紅とかを翠星石のにおいで包みたいと思ったことはないです」

JUM「へ?」

翠「翠星石がにおいで包みたいのはJUMですぅ」

JUM「な、なるほど、だからこの体勢でおOっこしたいわけだ」

翠「そうですぅ」

JUM「……、それは僕じゃなきゃだめなの?」

翠「JUMじゃないとだめです」

164: 2010/12/05(日) 23:42:25.92 ID:IgJOXHwM0
JUM「な、なんで?」

翠「え、えっと、ですね。それはこうやってJUMのふとんに入らせてもらってからなんです」

JUM「はあ」

翠「ふとんに入ってJUMのにおいかいだら、もっとかぎたくなってしまってですね」

JUM「えっ」

翠「JUMが寝てる間も、JUMのにおいばっかりかいでいたら、逆にJUMにも翠星石のにおいをかがせたくなってきたんです」

JUM「……うん」

翠「だから、JUMじゃないとだめです」

JUM「そう、か……」

翠「……だめ、ですか?」

165: 2010/12/05(日) 23:47:42.31 ID:IgJOXHwM0
JUM「……ちょっと聞くけどさ」

翠「はい」

JUM「においをかいだら、もっとかぎたくなるってのは、僕だけ?」

翠「そうです、JUMだけです」

JUM「他にはそんなことないの?」

翠「ないです。ちょっと不思議ですぅ」

JUM「……」(つまり、それは……)

翠「JUM?」

JUM「翠星石」

翠「はい」

JUM「手、出して」

翠「はいです」

JUM「握ってもいい?」

翠「はい、どうぞ」

166: 2010/12/05(日) 23:50:53.91 ID:IgJOXHwM0
JUM「んっ」ギュ

翠「ぁぅ」

JUM「僕に手、握られるの、嫌?」

翠「嫌じゃ、ないですよ」

JUM「そう」

翠「はい」

JUM「じゃあさ」モゾモゾ

翠「あ、腕が、背中に……」

JUM「嫌?」

翠「くすぐったいですけど、嫌じゃないですよ」

JUM「じゃあ、これは?」ギュッ

翠「はふぅ……」

169: 2010/12/05(日) 23:56:57.24 ID:IgJOXHwM0
JUM「こうやって抱きしめられるのは?」

翠「嫌じゃない、です」ギュッ

JUM「うん……、そっか……」ナデナデ

翠「ふにゃっ、ど、どうしたですか、急に……」

JUM「なんでもないよ」ナデナデ

翠「は、ぁぅ……、なんでも、ないですか……?」

JUM「うん」ナデナデ

翠「はぁぁぁ……」トロトロン

JUM「なんでもない」ナデナデ ギュッ

翠「ぁぅ、ぁぅ、ぁ……」クタッ

JUM「なんでもないんだ」ナデナデ

翠「ぅ、ぅ……」

170: 2010/12/06(月) 00:02:03.10 ID:k+Kq4ht90
翠「ぁ、そうだ、あの、JUM?」

JUM「ん?」ナデナデ

翠「その、おOっこは……?」

JUM「あ」ピタッ

翠「だ、だめですかね……」

JUM「ふとんの中べちゃべちゃになっちゃうだろうからなぁ……」

翠「ですよねぇ……」シュン

JUM「んー……、あ、ちょっと待ってろ。んしょ」

翠「へっ? どこいくですか、JUM?」

JUM「ちょっと取ってくる。すぐに戻ってくるから」

翠「へ? は、はい……」

171: 2010/12/06(月) 00:10:47.15 ID:k+Kq4ht90
~~~~~~~~~~~

JUM「あったぞ」ドサッ

翠「これは、赤ちゃん?」

JUM「オムツだ」

翠「え、オムツですか……」

JUM「これならふとんの中がべちゃべちゃになることもないぞ」

翠「なるほど、でも、翠星石が思い描いていたのとはだいぶ離れちゃうです……」

JUM「これでがまんしてくれないか? においは十分出ると思うし」

翠「うーん……、……。そうですねぇ、じゃあ、JUMもはいてください」

JUM「うん?」

翠「JUMもはいて、一緒におOっこしてくれるならオムツでがまんするです」

JUM「え、僕も? オムツはいておOっこするの?」

翠「それなら我慢するですけど、そうじゃないならオムツはかずにおOっこするです」

JUM「マジですか……」

翠「マジですぅ」

172: 2010/12/06(月) 00:14:24.50 ID:k+Kq4ht90
翠「どうするですか?」

JUM「うぅ、どっちかなのか?」

翠「そうです」

JUM「じゃ、じゃあ、仕方がないな。オムツはいておOっこくらいしてやるよ」

翠「おっけーです。じゃあ翠星石は向こうではいてくるですから、その間にJUMもはいておけです」

JUM「し、仕方がない、よな。仕方がない」

175: 2010/12/06(月) 00:20:35.15 ID:k+Kq4ht90
~~~~~~~~~~~~

翠「なんか、ごわごわするです」

JUM「うん。オムツだからな」

翠「でもまぁ、いいです。さっきの状態に戻るですよ」

JUM「うん。よっしょ……」トサ

翠「んしょ……」

JUM「ふとんかけるよ」

翠「はいです」

JUM「んしょ」

翠「ふぃー」

JUM「さてと、おOっこするか」

翠「するですぅ」

JUM「といってもすぐには出ないんだけど」

翠「そうですね。ときがくるのを待つです」

178: 2010/12/06(月) 00:29:34.83 ID:k+Kq4ht90
翠「おOっこがくる前に寝ちゃったりしたらだめですよ」

JUM「うん、そうだな」ナデナデ

翠「ふぁ、ぁ……」ピクッ

JUM「気をつけるよ」

翠「な、なんで、撫でるですか……」

JUM「嫌か?」ナデナデ

翠「そ、そんなことは、ないんですけど……」

JUM「うん」ナデナデ

翠「はふ、ぅ……」

JUM「眠くならないように、こうやって時間をつぶそうと思ってさ」サワサワ

翠「はぁ、ぁ……。そう、ですか」

JUM「そうだよ」サワサワ

翠「ああぅ、背中サワサワされてるです」

JUM「うん、翠星石の背中はサワサワしたくなる背中なんだよ」サワサワ

翠「はぅ、ぁぅぅ……」

179: 2010/12/06(月) 00:34:56.59 ID:k+Kq4ht90
JUM「嫌だったら、いやだって言ってね」サワサワ

翠「いやじゃ、ないです……、はぅぅ……」

JUM「いやじゃない?」サワサワ

翠「いやじゃないです」

JUM「いやじゃない?」ギュッ

翠「かふぅ……」

JUM「ん?」ギュッ  フニフニ

翠「いやじゃない、です。いやじゃないですよぅ……」ギュッ

JUM「うん、うん」ギュッ

翠「あ、でも」

JUM「ん?」サワサワ

翠「おOっこ……」

JUM「きた?」

翠「はい、きてるです」

180: 2010/12/06(月) 00:42:20.25 ID:k+Kq4ht90
JUM「じゃあ、存分におOっこしてくれ」

翠「いえ、まだしないです」

JUM「へ?」

翠「JUMも出そうになったら言ってくださいです」

JUM「……それは、つまり」

翠「おOっこ、いっしょにするです」

JUM「そう、かぁぁ……!」ギュゥッ

翠「かはぅ……」

JUM「ああ、早く出すようにするから、ちょっと待っててくれ」ナデナデ

翠「えへへ、待つですぅ……」ギュッ

JUM「うん、うん」ナデナデ ギュッ

翠「はぁぅ……」

181: 2010/12/06(月) 00:48:34.45 ID:k+Kq4ht90
JUM「翠星石、あったかいな」ナデナデ

翠「はぅ……。あったかいですぅ。けど、そんなにされたら、出ちゃうです……」

JUM「ああ、ごめんな」

翠「はぁ、はぁ」クンカクンカ

JUM「僕のにおい?」

翠「はいです」クンクン

JUM「どう?」

翠「もっとかぎたいです」クンクン

JUM「へぇ」

翠「す、翠星石のにおいもかいでみますか?」

JUM「うん、ちょっとかぎたい」

翠「じゃあ、ほら、首のところから胸のあたりのにおいです」パタパタ

JUM「ん……」クン クン

182: 2010/12/06(月) 00:53:05.52 ID:k+Kq4ht90
翠「どうです……?」

JUM「もう少しかがないと、わからない」

翠「あ、はい」パタパタ

JUM「ん、なるほど……」クンクン

翠「どう、です?」

JUM「もう少しかがせて」

翠「はい」パタパタ

JUM「うん、うん」クンカクンカ

翠「いやなにおいじゃないですか?」

JUM「いやじゃないよ、翠星石」ギュッ

翠「はぁっ……」

JUM「よくかいでみると、髪の毛からもにおいがするよ」クンクン

翠「あっ、そんな、髪のにおいなんて……」

JUM「いやじゃないよ、髪のにおいもいやじゃない」クンカクンカ  ギュッ

翠「そ、そうですか……///」

183: 2010/12/06(月) 01:00:22.94 ID:k+Kq4ht90
JUM「ああ、翠星石」ギュゥッ

翠「やっ、我慢してるの、でちゃうですよ……」

JUM「僕もそろそろきてるんだ」フニフニ

翠「はぅ、えっ、じゃあ」

JUM「あとちょっとだ」ナデナデ

翠「ああ、ぅぅ……」

JUM「うん」フニフニ

翠「じゃ、じゃあそのちょっとの間、手を止めればいいです」

JUM「いや」ギュッ

翠「はぁ、お、押しちゃだめですぅ……」

185: 2010/12/06(月) 01:06:19.36 ID:k+Kq4ht90
JUM「翠星石の体が僕のお腹を押して、もうちょっとで、でそうだよ」ギュッ

翠「ぅぅ、そうなん、ですか?」

JUM「うん、あとちょっとなんだ」ギュッギュッ

翠「じゃ、じゃあ翠星石もちょっとがんばるです」ギュゥッ

JUM「うぅ、もうすこし……」

翠「うぅっ、JUM、やっぱり、押してると、翠星石が我慢できなくなって……」

JUM「あと、もうひと押しだから」ギュッ

翠「だ、っ、だめ、でちゃう、でちゃうですよ、JUM、早く!」

JUM「ああっ、翠星石、僕もきた! おOっこできるよ」ギュッ

翠「じゃっ、じゃあするです、おOっこ、翠星石と一緒におOっこ」ギュッ

JUM「うん、おOっこでる、うっ」ギュゥッ

翠「あっ、で、でてきちゃう、おふとんの中なのに、おOっこしちゃうですぅ!」ギュゥッ

JUM「うぅっ……」ジョロジョロジョロジョロ
翠「はぁぁぁっ……」チョロ、チョロチョロチョロチョロ

187: 2010/12/06(月) 01:13:31.58 ID:k+Kq4ht90
翠「お、おOっこがオムツにあたる音が聞こえるです……///」チョロチョロチョロチョロ

JUM「ああ、僕のと、翠星石のと、それぞれ聞こえるな」ジョロジョロジョロジョロ

翠「はぁぁぁぁ……」チョロチョロチョロチョロ

JUM「ふぅ……」ジョロジョロチョロチョロ

翠「あ」クンクン

JUM「ん?」

翠「JUMのおOっこのにおい」

JUM「わかるのかよ」

翠「な、なんとなくわかるんです。別に知ってたわけじゃないですぅ」

JUM「そっか」ギュッ

翠「あう……」ギュッ

188: 2010/12/06(月) 01:17:07.63 ID:k+Kq4ht90
JUM「ふとんの中……」クンクン

翠「はい」

JUM「べちゃべちゃにはならなかったけど、においがすごいことになっているな……」

翠「翠星石のと、JUMのが混じりあっているです」ギュッ

JUM「ああ、そういうことか」ギュッ

翠「これで、JUMも翠星石のにおいまみれですぅ」

JUM「翠星石も僕のにおいまみれだけどな」

翠「えへへっ……///」ギュッ

JUM「はははっ」ギュッ

189: 2010/12/06(月) 01:24:53.39 ID:k+Kq4ht90
JUM「気が済んだか?」

翠「ばっちりですぅ。ありがとうですぅ、JUM」

JUM「そりゃよかった。ところで」

翠「はい」

JUM「かゆく、ない?」

翠「えっ……」

JUM「かゆくなってきてるんだけど」

翠「言われてみれば……」

JUM「かゆっ!」

翠「うわぁ、かゆいですぅ!」

JUM「とりあえずオムツ脱ごう、脱いでシャワーでも浴びないとだめだこれ」ガバッ

翠「了解です。JUMが先にシャワー浴びていいですよ」

JUM「すまん、悪いな」

190: 2010/12/06(月) 01:30:43.46 ID:k+Kq4ht90
ーー浴室内ーー

シャァァァァァ

JUM「ふぅ……」

ガラッ

翠「しゃわーしゃわーですぅ」

JUM「うわっ! 何やってるんだよお前!」

翠「どうしたです? タオル巻いているから大丈夫ですよ」

JUM「な、なんだ、びっくりした……。タオル巻いていたってびっくりするものはびっくりするよ……」

翠「ほら、シャワーかすです。かけてやるですよ」

JUM「ん? そうか?」

翠「ほら、シャワーですよー」

JUM「うん……」

翠「あったかいですか?」

JUM「うん、あったかいよ」

191: 2010/12/06(月) 01:34:12.35 ID:k+Kq4ht90
JUM「かして、翠星石にもかけてやるよ」

翠「あ、すまんです」

JUM「よっ」

翠「ふぃー……」

JUM「こんな感じでいいか?」

翠「いい感じですぅ。あったけぇですぅ」

JUM「ふふっ」ナデナデ

翠「あぅ……、えへへっ」

192: 2010/12/06(月) 01:39:00.75 ID:k+Kq4ht90
JUM「はぁ、気持ちよかった……」

翠「いいシャワーだったです」

JUM「さっさと着替えて先に出てる。冷めてもよくないだろうし」

翠「ああ、すまんです」

JUM「……、翠星石、ちょっと」

翠「ん?」

JUM「これ、どうしよう?」

翠「オムツ……」

JUM「うーん」

翠「こっちJUMのですね」

JUM「ああ、そうかな?」

翠「なるほど」クンクン

JUM「なにかいでるんだよ……」

翠「いえ、せっかくですし」

193: 2010/12/06(月) 01:44:17.37 ID:k+Kq4ht90
JUM「翠星石がそうなら、僕だって」クンクン

翠「それは翠星石のオムツ……」クンクン

JUM「なるほど、なるほど」クンカクンカ

翠「なんか、恥ずかしいですね……///」クンカクンカ

JUM「うん、ちょっとな……///」クンカクンカ

翠「まぁ、仕方がないです」クンカクンカ

JUM「うん」スーハースーハー

翠「はぁー……」クンカクンカ スーハースーハー

JUM「これ、あとで生ごみと一緒にまとめてわからなくしておくから」スーハースーハー

翠「じゃ、それで頼むです」スーハースーハー

195: 2010/12/06(月) 01:57:39.04 ID:k+Kq4ht90
それ以来、翠星石は毎朝はばかることなく僕のふとんにもぐりこんで、においをかぐようになった。
においをかぐ翠星石を抱きしめたり、撫でたりするのも僕の日課になった。

真紅や蒼星石にはいつばれるかわからないが、ばれたらばれたでそのときだ。一応ばれないように気は使っている。

オムツは2日に1回くらいの頻度で使っている。大抵は翠星石が「一緒におOっこするですぅ」とねだるのだ。
オムツの処理が少し面倒だが、おOっこをしている翠星石の表情も気に入っているので、処理の面倒は我慢している。

のりには事情を伝えてある。なにが「あらあら」なんだろう。まぁ、オムツが切れる心配はない。

いつまでこんなことを続けるのかわからないが、これが今の僕の毎朝の様子だ。そんなに悪くないと思う。


おわり

197: 2010/12/06(月) 02:39:55.65 ID:u8uJd1vl0
乙カレー

198: 2010/12/06(月) 03:19:14.38 ID:n0YhQ68H0
ローゼンメイデンって老廃物でないって設定だよ

200: 2010/12/06(月) 12:13:03.14 ID:BHvSPtWf0
ゴワゴワするだの痒くなるだの詳しいな
さては…

引用元: 翠星石「あっさ、でっす、よ!」