1: 2014/02/18(火) 20:21:12.34 ID:o3EfQWNx0
芳佳「おっはよ~……ふああ」

ペリーヌ「おはようございます、宮藤さん。あら寝癖が直ってませんわ」

芳佳「ええ~寝癖くらい別にいいじゃないですか。どうせ今日も大した用事もないですし」

ペリーヌ「普段から身嗜みには気を付けなさい。レディのマナーでしてよ」

芳佳「私はレディになれなくてもいいですもん!」プンプン

タッタッタ

ペリーヌ「宮藤さん! 行っちゃった……」

芳佳(ペリーヌさんはいつも突っかかってきて何だか嫌だな)

4: 2014/02/18(火) 20:24:39.89 ID:o3EfQWNx0
芳佳「リーネちゃんおはよう」

リーネ「おはよう、芳佳ちゃん。今日はすごい寝癖だね…」

芳佳「そう? いいじゃん別に。今日も訓練しかないんだし」

リーネ「えー? 今日は新聞社が取材に来る日だよ? その頭で新聞に載っちゃったら恥ずかしいよ」

芳佳「大丈夫大丈夫。取材なんてハルトマンさんにしかいかないよ。それよりご飯の支度しよう」

リーネ「うん……何ともなければいいけど」

~キッチン~

芳佳「今日はどんな料理にしよう……」

リーネ「芳佳ちゃん、この箱じゃがいもがいっぱい!」

芳佳「お芋……最近芋料理が少なかったからカールスラント風にしよう」

リーネ「そうだね。栄養満点だし、偏っちゃうと良くないし」

芳佳(それにしてもじゃがいもをおきっぱにするなんて誰がやったんだろう)

7: 2014/02/18(火) 20:29:44.40 ID:o3EfQWNx0
~ブリーフィングルーム~

坂本「今日は新聞の取材が入るため訓練は休みだ」

エーリカ「やったあ! じゃあ町に遊びに行こう」

バルクホルン「何を言ってるんだ、今日の取材はウィッチの日常生活についての取材だぞ。基地にいないとダメだ」

エーリカ「ええ~」

坂本「バルクホルンの言うとおりだ。今日のはウィッチ全員に対する取材だから全員基地内にいるように」

ミーナ「いつもはハルトマン中尉のところにしか行かないけど今日は新聞社も趣向を変えてみたのよ」

坂本「全員身嗜みに気を付けろよ。写真に載る」

芳佳「どうしよう……寝癖直す時間が無いよ~」

坂本「全く、普段から身の回りに気を付けておけば……」

芳佳(ペリーヌさんの行ったととおりだ…)

8: 2014/02/18(火) 20:34:13.12 ID:o3EfQWNx0
ペリーヌ「宮藤さん、こちらに来なさい」

芳佳「えっ、何ですかいきなり」

ペリーヌ「寝癖を直してあげましてよ」

芳佳「でも時間が……」

ペリーヌ「私の整髪料を使えばすぐに直ります」

数分後

芳佳「わあ直った! ペリーヌさんありがとう」

ペリーヌ「べ、別にあなたのためにやった訳じゃありませんわ」

ペリーヌ「いいですこと、もしもさっきみたいなふしだらな生活が取材されてしまったら501の評判が悪くなりますわ」

ペリーヌ「そうなると軍の上層部から風当たりが悪くなって何かと困る事になります」

ペリーヌ「宮藤さん一人のせいで私達に大きな迷惑がかかるところでしたのよ。自覚してらっしゃるの?」

芳佳「む……ペリーヌさん、そこまで言わなくてもいいじゃないですか」

9: 2014/02/18(火) 20:36:48.11 ID:o3EfQWNx0
ペリーヌ「助けてもらったのに口答えするんですの?」

芳佳「ペリーヌさんは何でいつも一言余計なんですか!?」

芳佳「そんな態度取ってるからみんなから避けられちゃうんですよ!」

ペリーヌ「何ですって……この豆狸! 言って良い事と悪いことがありましてよ!」

芳佳「ふん! いいもん。ペリーヌさんなんてもう知らない!」

ペリーヌ「ちょっと宮藤さん!」

芳佳(いいもん。良い人だと思ったのにペリーヌさんなんてやっぱり私の事嫌いなんだ!!)

10: 2014/02/18(火) 20:40:44.05 ID:o3EfQWNx0
~夕方~

芳佳「あ、ハルトマンさん」

エーリカ「ミヤフジー何かあったの? 悲しそうな顔してるよ」

芳佳「い、いえ。何でもないです」

エーリカ「ふーん。ま、いいや。取材はどうだった? 受けたの初めてでしょ」

芳佳「何とかなりました。ペリーヌさんに髪の毛直してもらったから……」

エーリカ「ミヤフジもなんだ」

芳佳「私も、ってどういうことですか?」

エーリカ「実はさ、ズボン失くしちゃってさ。今日下何も履いてなかったんだよ」

芳佳「またですか…でも今はちゃんと履いてますよ?」

エーリカ「これね、ペリーヌが貸してくれたんだよ」

芳佳「ペリーヌさんが?」

エーリカ「そ。今日は絶対中尉は取材を受けるだろうからって」

エーリカ「丸出しで取材を受ける訳にもいかないしね」

11: 2014/02/18(火) 20:43:22.58 ID:o3EfQWNx0
エーリカ「ペリーヌってさ、衝突しやすいけど501で一番気を遣ってるんだよね」

芳佳「そうなんですか? いつもお礼を言ってもあなたのためじゃないって言われますけど」

エーリカ「あれは照れ隠しだよ。貴族の誇りだか元々の性格からかは判らないけど、素直になれないんじゃない?」

芳佳「でもさっきは説教されましたよ」

エーリカ「ペリーヌはミヤフジに対しては人一倍気をかけてるからね」

芳佳「……そうには思えません」

エーリカ「今は分からなくてもその内分かるよ」

13: 2014/02/18(火) 20:46:12.65 ID:o3EfQWNx0
ルッキーニ「うじゅーー!!」タッタッタ

ペリーヌ「ルッキーニさん、廊下を走ったらいけませんわ」

ルッキーニ「えーいいじゃん。誰もいないんだし!」タッタッタ

ズルッ コケッ

ルッキーニ「いてて…転んじゃったよ……」グス

ペリーヌ「ほら、走るとこうなるんですよ。この辺りの床は滑りやすいんですから」

ペリーヌ「怪我はどうかしら……擦り傷ね。医務室に行きましょう」

ルッキーニ「いいよ。舐めとけば直るし染みるもん」

ペリーヌ「傷口からばい菌が入って化膿してしまいますわ。ちゃんと消毒しないと」

ルッキーニ「ペリーヌはうるさいなあ。あたしがいいって言ってるじゃん」

ペリーヌ「何時までも子供みたいに我儘言わないで、いい加減落ち着きを見せたら如何?」

ルッキーニ「放っといてよ!」タッタッタ

ペリーヌ「ルッキーニさん!」

15: 2014/02/18(火) 20:49:40.42 ID:o3EfQWNx0
ルッキーニ「なんだよ、ペリーヌの奴。一々突っかかってきてうるさいんだよお」

ルッキーニ「あっ! 虫だ! 待てーー」

~夕方~
ルッキーニ「うう…」グスン

シャーリー「どうした? 何か嫌な事でもあったのか?」

ルッキーニ「シャーリー~~さっき転んで擦りむいた所が痛いよ」

シャーリー「うわ、化膿してる……宮藤のところに行かないと」

ルッキーニ「痛い~~」ウエーン

17: 2014/02/18(火) 20:51:38.30 ID:o3EfQWNx0
~医務室~
芳佳「はい、これで大丈夫だよ」

ルッキーニ「グスン……痛かった」

芳佳「ルッキーニちゃん、怪我したらすぐに消毒しないとダメだよ」

ルッキーニ「うん……ペリーヌの言う事聞いとけば良かった」

芳佳「ペリーヌさんが?」

ルッキーニ「転んだ時に消毒してくれるっていったのに、あたし無視しちゃったの。ペリーヌ、心配してくれてたのに…」

シャーリー「あのペリーヌが、ね。まあいつも強気な態度だからなかなか聞きづらいとは思うよ」

ルッキーニ「あとでペリーヌにごめんなさいって言わなきゃ」

芳佳「……」

19: 2014/02/18(火) 20:54:20.72 ID:o3EfQWNx0
シャーリー「宮藤。どうした?」

芳佳「私も今朝ペリーヌさんに助けてもらったのに口論になっちゃって…」

シャーリー「いつものことじゃないか」

芳佳「でもハルトマンさんはペリーヌさんは本当は一番他人に気を使っていて、私のことは特に気にかけてるって言うんです」

   それに私納得できなくて…」

シャーリー「確かにペリーヌは素直じゃないよな。宮藤に対しては特に。だけどさ、ペリーヌが優しいって言うのは本当だと思うよ」

芳佳「シャーリーさんもそう思うんですか?」

シャーリー「現にルッキーニに対して言った事は正しかったし。私もうっかりブラジャー忘れたときに教えてもらうことあるし」

芳佳(シャーリーさんのノーブラ……どんなのだろう)

シャーリー「もう少し素直だと衝突が少なくていいんだろうけどな」

20: 2014/02/18(火) 20:56:58.06 ID:o3EfQWNx0
ペリーヌ(はあ…また宮藤さんと口論になってしまいました)

ペリーヌ(ルッキーニさんにも避けられてしまって……私はただの口うるさいお節介なのでしょうか)

ペリーヌ「はあ…」トボトボ

エイラ「ペリーヌー!」ガシ

ペリーヌ「エ、エイラさん!?」

エイラ「どうした? 悲しい事でもあったノカ?」

ペリーヌ「何でもありませんわ。エイラさんには関係ありません」

エイラ「そんなこと言うナヨー。そうだ、サウナ行こう」グイ

ペリーヌ「え、ちょっとエイラさん」

21: 2014/02/18(火) 20:59:47.42 ID:o3EfQWNx0
~サウナ~

エイラ「ふ~~やっぱりサウナは生き返るナ~」

ペリーヌ「……エイラさん、何でいきなりサウナなんて」

エイラ「いいじゃんカヨー。ペリーヌが悩んでそうだったから誘ったんだ」

エイラ「女同士腹を割って悩みを打ち明けあおうじゃナイカ」

ペリーヌ「そういうエイラさんには悩みなんてありまして?」

エイラ「私だって悩みくらいあるゾ」

エイラ「今度の休みサーニャとどこに行こうとか、サーニャの喜びそうなお土産は何だろうとか」

ペリーヌ「ふふふ…エイラさんはサーニャさんがとってもお好きなのですね」

エイラ「ナッ、そういう訳じゃ……ないようナ、あるようナ…」

エイラ「そ、それよりペリーヌは何か悩みとかあるんじゃないノカ?」

ペリーヌ「そうですね……エイラさんから見て私はどう見えますの?」

エイラ「そうダナ…ペリーヌはツンツンしていて相手との衝突が絶えないように見えるナ」

エイラ「プライドが高くて偉そうで一言多くて相手を怒らせてるゾ」

エイラ「特に宮藤はペリーヌのこと苦手だと思ってるかもナー。でも…」

25: 2014/02/18(火) 21:07:44.98 ID:o3EfQWNx0
ペリーヌ(やっぱり私はこの部隊ではただのトラブルメーカーでしかないのですね…)

ペリーヌ「エイラさん……ありがとう。もう出ますわ…」

エイラ「え、もう出るノカ。私はまだ入ってるケド」

エイラ(『でもペリーヌは501で一番優しくて、しっかりしてる』って言いたかったんだけどナー)

~廊下~
坂本「ペリーヌ、話がある」

ペリーヌ「少佐ぁ! お話なら私の部屋でお茶でも飲みながら…」

坂本「いや、気を使わなくてもいい。この間の取材の記事が受けたらしく、ペリーヌにはガリアに戻って欲しいと連絡があった」

ペリーヌ「え…? それはどういうことでしょうか…」

坂本「あの記事で501の評判が高まってな。ガリア復興の象徴という事で注目が集まっている」

坂本「ガリア政府はペリーヌの力を必要としているとうなのだが、どうだ?」

ペリーヌ(坂本少佐も……私をこの部隊に必要としていないとお考えですのね…)

ペリーヌ「分かりました…お引き受けします」

坂本「そうか。分かった、ミーナに伝えてくる。1週間後には出発だから準備しておけ」

ペリーヌ「1週間後!? 随分お早いんですね」

坂本「急な話だとは思うがガリア政府も急いでるみたいだからな。理解してやれ」

28: 2014/02/18(火) 21:11:30.32 ID:o3EfQWNx0
~夜~

ペリーヌ(家も国も失った私を受け入れてくれたのは501だけ……家族のように感じていたのに…私はもういらないんですね…)

ペリーヌ「うう…」グス

エーリカ「……」

~6日後・食堂~

エイラ「おはよー大尉…うおっ!?」

シャーリー「ふああ~ …どうした?」

バルクホルン「なっ! 何てと破廉恥な…」カァ

シャーリー「一体どうしたんだって…うひゃあ!?」モミ

エイラ「大尉ー、今日は着けてないのかーブラジャー」

シャーリー「あっ…! うっかりしてた……」

シャーリー(いつもはみんなに見られる前にペリーヌがこっそり教えてくれてたっけ)

29: 2014/02/18(火) 21:14:17.15 ID:o3EfQWNx0
芳佳「みなさーん、ご飯ですよー」

ルッキーニ「ウジュジュー! ……って今日もじゃがいも」

エーリカ「カールスラント料理は嬉しいけど、こう毎日じゃがいもじゃ流石に飽きるよ」

芳佳「ごめんなさい…気づかなくて」

エイラ「そういえばいつも飽きる前に料理が変わってたナ」

芳佳「定期的に新しい食材がキッチンに置いてあるんです」

リーネ「だから私は丁度いいからって料理を変えてるんですよ」

芳佳「あれ? リーネちゃんが置いてくれてるんじゃないの?」

リーネ「え、私じゃないよ? てっきり芳佳ちゃんがやってると思ってたよ」

芳佳「じゃあハルトマンさん?」

エーリカ「私じゃないよ」

エイラ「私でもないゾ。な、サーニャ」

サーニャ「うん。私は朝眠くてそこまで気が回らないわ」

バルクホルン「私も違う。少佐やミーナなら直接言うか自分で作るだろう」

シャーリー「私とルッキーニもそんな事はやらない」

30: 2014/02/18(火) 21:17:21.71 ID:o3EfQWNx0
芳佳「じゃあ…ペリーヌさん?」

エーリカ「だね。こんな回りくどい事やりそうなのは」

リーネ「ペリーヌさんがみんなの食事を気遣ってくれたんだ…」

シャーリー「何だ。この部隊はペリーヌが陰から支えてくれて成り立ってたんだな」

ルッキーニ「ペリーヌ本当は優しいって、あたし知ってるよ!」

芳佳「うん……そうだね。そうだよね。ペリーヌさんは誰よりも501のことを考えてくれてるんだ」

芳佳(でも自分から恩を売ろうとかしなかったから…私勘違いしてたんだ)

芳佳(謝らなきゃ…)

シャーリー「そういえば当のペリーヌはどこだ?」

リーネ「最近ちょっと具合が悪いみたいで部屋で休んでいます」

芳佳「でも荷物をまとめていて…」

エイラ「まるで除隊するかのようダナ」

サーニャ「エイラ!」

バルクホルン「しかし本格的な復興活動のためには軍隊生活などしていられないのだろう」

シャーリー「ペリーヌは私財を全て投じてまで復興に捧げてたんだ。あり得ない話では無いだろう」

31: 2014/02/18(火) 21:21:10.55 ID:o3EfQWNx0
坂本「全員ここにいたか。食事中すまないが聞いて欲しい事がある」

坂本「実は明日ペリーヌがガリアに戻る事になった」

ミーナ「急な話でごめんなさい。だけどシフトの調整に時間が掛かって遅くなってしまったの」

坂本「新しいシフトを作成しておいた。ここに貼って置くから各自確認するように。以上だ」

芳佳「坂本さん、ペリーヌさんがガリアに帰るって本当なんですか!?」

坂本「ああ。ガリア政府からの希望でな」

芳佳「そんな……私嫌です、ペリーヌさんがいなくなるなんて」

芳佳「まだあの時のこと謝れてないのに……仲良くなりたかったのに…」グス

リーネ「坂本少佐、私もペリーヌさんがいなくなるの、嫌です!」

シャーリー「私も賛成しないな。まあ、本人の強い希望なら止めはしないけど」

バルクホルン「珍しくリベリアンと意見が合致した。私もペリーヌに行かれてしまうと困る」

エーリカ「私もー」

ルッキーニ「あたしも!」

エイラ「少佐、お願いだ。ペリーヌを引き止めてクレ! 頼む!」

34: 2014/02/18(火) 21:24:52.82 ID:o3EfQWNx0
坂本「お前達一体何を言って…」

ガチャ

ペリーヌ「皆さんここにいらしたんですね」

坂本「ペリーヌ」

芳佳「ペリーヌさん、ガリアに帰っちゃうって本当なんですか!?」

ペリーヌ「ええ。どうやら私はこの部隊にはもう必要とされていないみたいですし」

芳佳「そんなことありません!」

ペリーヌ「宮藤さん……?」

芳佳「ペリーヌさんはこの501になくてはならない存在なんです。ペリーヌさん無しじゃ私達、続けていけません!」

ペリーヌ「そんな……私はただのお節介。役に立つ事なんて何一つ出来ていませんわ」

芳佳「私知ってます。みんなペリーヌさんが陰で私達を助けてくれたって」

リーネ「食事が偏らないよう食材を置いてくれるの、ペリーヌさんでしょ」

ルッキーニ「私が危ないときいつも注意してくれてたもんね」

シャーリー「いやーペリーヌがいつも指摘してくれるからブラを忘れずに済むんだよね」

38: 2014/02/18(火) 21:28:25.60 ID:o3EfQWNx0
ペリーヌ「私…ガリア復興のため…」

エーリカ「強がる必要なんて無いんだよ。ペリーヌは501を家族だと思ってるんでしょ」

ペリーヌ「中尉、何でそれを」

エーリカ「ごめん、こないだこっそり見ちゃった。ね、復興も大事だけど家族から離れるなんて辛すぎるよ」

バルクホルン「もっと私達を頼ってくれ。お前がいないと……どうも締まらないんだ」

エイラ「頼むヨ。私もサーニャもペリーヌにいて欲しいンダ」

サーニャ「うん。また一緒に紅茶を飲もう」

エーリカ「みんなペリーヌのこといらないなんて、これっぽっちも思ってないんだよ」

芳佳「こないだは……せっかく優しくして貰ったのに口答えしちゃってごめんなさい! 私の悪いところは直すから行かないで!」

ペリーヌ「みなさん…私は……ここにいていいんですね」グス

芳佳「ペリーヌさん!」ダキ

リーネ「ペリーヌさん!」ダキ

ペリーヌ「宮藤さん…リーネさん……ありがとう…」ダキ

41: 2014/02/18(火) 21:33:19.43 ID:o3EfQWNx0
ペリーヌ「でももう決めたんです。ガリアに戻るって。今までありがとうございましたわ」

坂本「ペリーヌ……」

ペリーヌ「少佐、長い間ご一緒できて光栄でしたわ。私は501を離れていてもずっとお慕いしています」

ミーナ「ペリーヌさん……」

ペリーヌ「ガリアに帰っても…私達は家族なんですから。寂しくなんてありませんわ。寂しくなんて…」ポロポロ

ペリーヌ「うう……行きたくない…離れたくない……」ポロポロ

42: 2014/02/18(火) 21:35:33.25 ID:o3EfQWNx0
坂本「安心しろペリーヌ」ギュッ

ペリーヌ「少佐あ」ポロポロ ダキ

坂本「何か勘違いをしてるようだ」

ペリーヌ「少佐?」

坂本「ガリア行きは3日間だけの一時的なものだ」

ペリーヌ「え……?」

ミーナ「ガリア政府が寄付金を募るための講演会をするらしいんですけど、それにペリーヌさんに出て欲しいって依頼なの」

坂本「だから数日ここを離れるだけだ。永久に501を除隊する訳ではない」

ペリーヌ「じゃあ…私はここにいていいんですか!?」

坂本「そうだ。皆もそれを望んでいる。どこにも行かなくて良い、ペリーヌ」

44: 2014/02/18(火) 21:38:09.03 ID:o3EfQWNx0
芳佳「やったー! ペリーヌさん、ここに残れるんだ!!」

ペリーヌ「ふえ……よかった…」ポロポロ

ミーナ「少佐、ペリーヌさんにちゃんと伝えておいたんですか?」

坂本「いやーすまんすまん。ペリーヌは分かっていると思って確認もせずに話を進めてしまった」

エーリカ「何はともあれペリーヌはここに居られて万事OKってことで」

エイラ「ペリーヌ、ガリア土産は枕にしてくれ。材質は―」

バルクホルン「私も頼む」

シャーリー「私も!」

ペリーヌ「ちょ、ちょっとみなさん…」

ペリーヌ(でもよかったですわ……私にも帰る場所があるんですもの)

46: 2014/02/18(火) 21:43:02.19 ID:o3EfQWNx0
―数日後―

リーネ「うーん今日のご飯どうしよう」

ペリーヌ「最近はずっと魚が多かったでしょう。豆類を使ってみたら?」

リーネ「はい、そうしてみます」

ルッキーニ「ウジュー虫だー!!」

ペリーヌ「ルッキーニさん、その辺りの木は脆くなっていますから気をつけてくださいね」

ルッキーニ「はーい」

ペリーヌ「ハルトマン中尉、ズボンが裏返しですよ」

エーリカ「お、ありがとう。通りで履き心地悪いと思ったよー」

坂本「うむ、ペリーヌが元気になってくれよかったよかった」

バルクホルン「前と比べて少し丸くなったようだな」

ミーナ「何はともあれ隊のみんなが笑顔ならそれだけで嬉しいわ」

47: 2014/02/18(火) 21:46:19.84 ID:o3EfQWNx0
芳佳「ペリーヌさん、寝癖が直らないんです」

ペリーヌ「しょうがないですね。直してあげますわ」

芳佳「ありがとう! ペリーヌさんに髪の毛弄ってもらうと気持ちいいんです」

ペリーヌ「フフフ、まったく世話が焼けますわ。」

芳佳「ペリーヌさんだーい好き! これからもずっといてくださいね!」


48: 2014/02/18(火) 21:49:09.93 ID:o3EfQWNx0
支援ありがとう
次はシャーリーの百合書きたい

49: 2014/02/18(火) 21:54:52.92 ID:geWrnKxG0

引用元: 芳佳「ペリーヌさんだーい好き!!」