1: 2011/04/28(木) 21:44:00.68 ID:RLPdRcWT0
唯「いつもお掃除ご苦労様です」

純「別に掃除してないですから」

唯「じゃあ頭のそれは何?」

純「髪の毛以外の何物でもないです」

2: 2011/04/28(木) 21:45:58.74 ID:RLPdRcWT0
唯「どっちかっていうと陰毛だよね」

純「それは絶対、人が人に言ってはいけないことなんです」

唯「ごめん」

純「いいですよ。慣れてますから」

唯「陰毛って言われることに?」

純「それは先輩が初めてですね」

4: 2011/04/28(木) 21:47:52.43 ID:RLPdRcWT0
唯「でもさぁ、チリチリしてる毛ってろくな毛じゃないよね」

純「そうですかね」

唯「陰毛、腋毛」

純「…・・・」

唯「あと陰毛」

純「2/3が陰毛って」

唯「純ちゃんのベッドってさ」

5: 2011/04/28(木) 21:49:11.63 ID:RLPdRcWT0
唯「縮れ毛がいっぱい落ちてるでしょ」

純「まあ、くせっ毛ですから」

唯「パッと見陰毛なのか髪の毛なのか分からないよね」

純「位置で分かりますけどね」

唯「枕の側にあれば髪の毛か」

純「そういうことです」

6: 2011/04/28(木) 21:50:55.89 ID:RLPdRcWT0
唯「憂が言ってたけど純ちゃんって寝相悪いんだよね」

純「そうみたいです」

唯「朝起きたら枕に足乗っけてたりするんじゃないの?」

純「そういう日もあります」

唯「大変!陰毛と髪の毛が交ざっちゃう!」

8: 2011/04/28(木) 21:52:32.54 ID:RLPdRcWT0
唯「て言うか最悪頭に陰毛が入り込むよね」

純「そんなことありませんよ、多分」

唯「いやいや分からないよ。まず気付かないよ」

純「じゃあいいじゃないですか」

唯「駄目だよ。そんな純ちゃん見たくないよ」

純「意味が分かりません」

11: 2011/04/28(木) 21:55:23.06 ID:RLPdRcWT0
唯「だって私が純ちゃんの髪の毛モコモコでかわいいな~って思って」

唯「眺めてるその中に、陰毛が潜伏してたら嫌だよ」

純「知りませんよそんなの」

唯「純ちゃん見てたらお腹空いてきちゃった」

純「ますます意味が分かりません」

唯「ベビースターラーメン食べたい」

純「ああ、そういうことですか。似てます似てます」


純「ちくしょう!!」

12: 2011/04/28(木) 21:57:42.21 ID:RLPdRcWT0
唯「ご飯食べようよー純ちゃーん」

純「ええー。これからですか?」

唯「お腹ぺこぺこだよー」

純「私お金あんまり無いしなぁ」

純「もしかしておごっ」

唯「私なんて財布持ってないよ」

純「後輩に奢らせるつもりだったんですか!?」

唯「後で払うからー」

純「うう……」

純「分かりましたよ」

14: 2011/04/28(木) 21:59:45.13 ID:RLPdRcWT0
唯「おいひいね!」 ズルズル

純「はい、このラーメン屋よく来るんです」 ズルズル

唯「ベビースターより美味しい」

純(駄菓子と比較される全国チェーン店……)

唯「うーん、澪ちゃんは海苔だね」

純「は?」

唯「りっちゃんはたまごかな」

15: 2011/04/28(木) 22:01:39.42 ID:RLPdRcWT0
唯「ムギちゃんはコーン」

唯「あずにゃんはネギ」

純「何言ってるんですか?」

唯「みんながラーメンの中に入ってたら何の役やるかなーって」

純「……」

唯「純ちゃんはやっぱり麺だよね」

純「いい感じに縮れてますもんね」

唯「よっ主役!」

16: 2011/04/28(木) 22:02:52.73 ID:RLPdRcWT0
純「ごちそうさまでしたー」

唯「お腹いっぱ~い」

純「じゃ、先輩、さようなら」

唯「え?」

純「だから、さようなら」

唯「さようならって……」

17: 2011/04/28(木) 22:05:05.68 ID:RLPdRcWT0
唯「私帰り道分かんないよ!」

純「ええー!?」

唯「だって…こっちの方来たの初めてだし…どこで何回角を曲がったのかなんて覚えてないし……」

純「分かりました、学校まで送りますから」

唯「それは純ちゃんに申し訳ないっす」

純「じゃあどうすればいいんですか」

唯「純ちゃんの家に行く」

純「突拍子も無いこという人ですね本当に」

19: 2011/04/28(木) 22:07:45.11 ID:RLPdRcWT0
純「私バス通学ですけど」

唯「私お金無いよ?」

純「知ってます」

唯「貸してください」

純「……」

20: 2011/04/28(木) 22:10:11.94 ID:RLPdRcWT0
唯「きもちわるい~」

純「バス酔い早っ」

唯「純ちゃん背中さすって」

純「さすったら吐いちゃうんじゃないでうすか?」

唯「純ちゃんのモコモコの中に吐くから……」

純「最悪です」

唯「多分、イケる……っぷ」

純「私の髪は防波堤になってる海岸林とは違うんですよ!」

21: 2011/04/28(木) 22:11:49.55 ID:RLPdRcWT0
唯「……」

純「次で降りますから耐えてください」

唯「……」

純(不気味すぎる……)

唯「……」

24: 2011/04/28(木) 22:14:36.02 ID:RLPdRcWT0
純「唯先輩、着きましたよ。降りましょう!」

唯「……」

純「一言くらい喋ってもいいじゃないですか」

唯「……」 フルフルッ

純「えっ?」

唯「もうぐっ」

ぷひゅっ!

純「うわん汚い!もう口の中まで昇って来てるー!」

唯「ごめむ」

ばひゅっ

純「分かりました、喋らないでください。家のトイレに直行しましょう」

25: 2011/04/28(木) 22:16:39.53 ID:RLPdRcWT0
純「先輩、ここですよ!さ、入りましょう」

唯「……」

純「あっ鍵掛かってる…もう!」

唯「……」

ガチャガチャ

純「先輩、入って」

唯「……!」

純「トイレそこですからっ」

唯「……」 ダダダダッ

26: 2011/04/28(木) 22:18:01.17 ID:RLPdRcWT0
唯「何とか間に合いました」

純「いや微妙にアウトですよ。廊下に何か垂れてましたよ」

唯「ごめん純ちゃん。掃除するよ」

純「いいですよ」

唯「純ちゃんの頭で」

純「帰ってください」

唯「しどい」

27: 2011/04/28(木) 22:19:12.92 ID:RLPdRcWT0
純「掃除終わりましたよ~」

唯「お疲れ様です」

純「いえいえ」

唯「純ちゃんの部屋可愛いね」

純「そうですか?」

唯「うん」

28: 2011/04/28(木) 22:20:56.55 ID:RLPdRcWT0
唯「さっそくベッドチェックしよう」

純「わー!わー!」

唯「恥ずかしいお毛毛は落ちてるかなー?」

純「やめてー!」

唯「…見当たらないや」

純「ほっ」

31: 2011/04/28(木) 22:23:09.52 ID:RLPdRcWT0
唯「ちゃんと掃除してるんだね、さすがモップ頭」

純「モップじゃないです」

純「そもそもパンツ穿いて寝ればそんな家が散らかったりしませんよ」

唯「あっ」

純「もしかして唯先輩って……」

唯「いいいい今は穿いてるよ!本当だよ!」

純「当たり前だ」

33: 2011/04/28(木) 22:24:53.76 ID:RLPdRcWT0
純「お家の人に連絡しました?」

唯「え?何が?」

純「何がじゃないですよ。憂心配してますよきっと」

唯「あ、そうだった。憂に電話するね」


唯「…憂からメール10件も来てた」

純「うわっ流石」

34: 2011/04/28(木) 22:27:06.93 ID:RLPdRcWT0
唯「純ちゃんのうちだよー」

唯「うん、成行きで」

唯「うん。大丈夫。ご飯はもう食べたよ」

唯「え?お金?うん勿論あるよ」

唯「はい嘘です。借りました」

唯「面目ございません……」


純「…………」

35: 2011/04/28(木) 22:30:44.01 ID:RLPdRcWT0
唯「電話終わったよー」

純「……」

唯「どしたの純ちゃん?」

純「いえ。私も妹とかお姉ちゃんとか欲しかったかなーって」

唯「妹は可愛いよー」

純「憂が特別可愛いんでしょ」

唯「あはは。そうかもー」

唯「純ちゃんみたいな妹がいたら……」

36: 2011/04/28(木) 22:32:16.74 ID:RLPdRcWT0
純「え?」

唯「それはそれで楽しいかなーって思うよ」

純「唯先輩!」

唯「でもやっぱり家中が陰毛だらけになるのはやだな」

純「唯先輩……」

37: 2011/04/28(木) 22:33:39.67 ID:RLPdRcWT0
純「お風呂沸かしてきますね」

唯「お願いします」

純「漫画でも読んでてください」

唯「ほーい」


唯「おお、これ面白そう」

ぱらっ

39: 2011/04/28(木) 22:37:21.24 ID:RLPdRcWT0
純「もうちょっとしたら沸きますよー」

唯「純ちゃん純ちゃん!ページめくってたらこんなの出てきた」

純「え?なんですか?」

唯「ほら、純ちゃんの髪の毛!」

純「あ、ホントだ。ってわー!駄目ー!」

唯「えっなんで?」

純「だってそれ……返して!」

40: 2011/04/28(木) 22:38:27.59 ID:RLPdRcWT0
唯「ごめんね。まさか陰毛だとは」

純「これからはもし見つけてもスルーしてください」

唯「はい」

純「あ、お風呂沸いたかな」

唯「わーい入ろう入ろう」

純「えっ先輩から入るんですか?」

42: 2011/04/28(木) 22:39:51.95 ID:RLPdRcWT0
唯「う、うん。そのつもりだったけど」

純「私が言うのもなんですけど…少し遠慮とかしてくださいよ」

唯「えー、たまには先輩らしいところ見せたいもん」

純「偉ぶってるだけじゃないですか!今日の唯先輩は何一つ先輩らしくありませんよ!」

唯「そもそも私純ちゃんの先輩じゃないんだけどね」

純「開き直っちゃった」

43: 2011/04/28(木) 22:41:44.29 ID:RLPdRcWT0
純「一番風呂は私って決めてるんです!」

唯「分かったよぉ。適当に遊んでるね」

純「あんまり散らかさないでくださいよ」

唯「純ちゃんの頭は散らかってるよね」

純「もう髪の毛ネタ禁止!」

唯「ええ?かわいいのに~」

44: 2011/04/28(木) 22:44:31.37 ID:RLPdRcWT0
純「とにかく、お風呂入ってきます」

唯「はーい」




純「はぁ。何かめちゃくちゃ疲れた……やっぱ憂って凄いんだなぁ」

純「あー、温かい」

ガラッ

純「!?」 ビクッ

47: 2011/04/28(木) 22:46:23.89 ID:RLPdRcWT0
唯「お邪魔しまーす」

純「わー!何で?わー!!」

唯「あっ今度こそ陰毛だ!」

純「当たり前じゃないですか!出てってくださいよ~」

唯「純ちゃんの背中流してあげようと思ったのにー」

純「結構ですから!間に合ってますから!」

49: 2011/04/28(木) 22:49:40.70 ID:RLPdRcWT0
唯「純ちゃんも髪の毛濡らすと結構ぺったりになるんだね」

純「そのときだけですけどね」

純「って結局入って来ちゃったよこの人」

唯「純ちゃんお背中を~」

純「ああ、はい。それじゃあもうお願いしますよ」

唯「…ヤケになってない?」

50: 2011/04/28(木) 22:52:33.52 ID:RLPdRcWT0
唯「純ちゃん気持ちいいー?」

純「は~い」

唯「ジャズ研楽しい?」

純「まあまあ楽しいです」

唯「そっかー」

純「軽音部はどうです?」

唯「知っての通りです」

純「そうですかー」

51: 2011/04/28(木) 22:54:41.49 ID:RLPdRcWT0
純「交代しましょうか先輩」

唯「いいの?」

純「いいですよ」

唯「じゃあ頭で洗って~」

純「私の頭はスポンジじゃありません!」

唯「いい感じにしっとりしててそれっぽいよ?」

純「それっぽいよ?じゃないです!却下です!」

唯「純ちゃんって自分のスキルを半分も活かせてないよね」

53: 2011/04/28(木) 22:58:41.02 ID:RLPdRcWT0
純「私だって直毛に生まれたかったっ」

唯「羨ましい?」

純「羨ましいことは羨ましいですけど、唯先輩だってくせ毛じゃないですか」

唯「えー、純ちゃんから見たら超絶150キロストレートだよ」

純「はいはい」

唯「今日家の近所でツバメの巣を見たよ」

純「そうなんですか」

唯「純ちゃんも鳥飼わない?」

純「どんなビックリ人間ですか」

55: 2011/04/28(木) 23:03:05.93 ID:RLPdRcWT0
純「そろそろお湯浸かりましょうか」

唯「そうだねー」

純「2人で入るとかなりキツキツだと思いますけど」

唯「仕方ない仕方ない」



純(うぅ…全然足伸ばせられない)

純「?」

純「うん?」

唯「♪」

純「陰毛サワサワしないでください!」

唯「うわっバレた」

56: 2011/04/28(木) 23:05:40.00 ID:RLPdRcWT0
純「着替え持ってきますね」

唯「お願いします」

純「私のパジャマですけど、いいですよね」

唯「うん、ありがとう」

唯「……」 キョロキョロ

純「毛はついてませんよ」

唯「分かってるよ!」

58: 2011/04/28(木) 23:08:07.16 ID:RLPdRcWT0
唯「寝ようか純ちゃん」

純「え、早くないですか?」

唯「だってもう眠いよ?」

純(私の200倍くらいマイペースな人だなぁ)

純「じゃあ寝ちゃいましょうか」

唯「うん」

純「2人でこのベッドに寝ます?」

唯「純ちゃんにひざ蹴りされそう……」

純「そ、そこまで寝相悪くないと思いますよ。多分」

59: 2011/04/28(木) 23:10:12.82 ID:RLPdRcWT0
純「枕が1つしか無いですね」

唯「じゃあ私純ちゃんの髪を枕にするよ」

純「やめてください」

唯「それなら下の毛」

純「今すぐ帰ってください」

唯「冗談だよ冗談」

唯「別に枕無くても眠れるよ」

純「最初からそう言ってくださいよぉ」

62: 2011/04/28(木) 23:16:30.99 ID:RLPdRcWT0
純「おやすみなさい唯先輩」

唯「おやすみ純ちゃん」

純(あっ明日も行きのバス代貸さなきゃ)

唯「むにゃむにゃ」

純(もう寝ちゃったのか先輩)

唯「あ、純ちゃーん」

純「えっ何ですか?」

唯「純ちゃんじゃなくてミッ○ーだった」

純(寝言かよ。どんな夢見てるんですか!確かにシルエットは少し似てるかもしれないけど…)

純(面白いなぁ唯先輩って。もっと仲良くなりたいな~なんて)

63: 2011/04/28(木) 23:18:10.56 ID:RLPdRcWT0
  憂「お姉ちゃん、朝だよ」

  唯「あれ、憂おはよう」

  憂「おはよう、ごはん出来てるよ」

  唯「わーい」

  憂「焼きそばだよ!」

  唯「え?朝から焼きそば?」

  憂「そうだよ、いっぱい食べてね」

  唯「いただきまーす!」

64: 2011/04/28(木) 23:19:30.67 ID:RLPdRcWT0
唯「おいしいね憂~」 ムニャムニャモグモグ

純「痛ーい!髪の毛食べるなー!もう二度とこの人は家に呼ばない!」


おしまい

69: 2011/04/28(木) 23:27:06.39 ID:pQZRLwg+O
唯純とは新鮮だ乙

70: 2011/04/28(木) 23:40:16.20 ID:7rDfpQsRO
おっつん

引用元: 唯「用務員さんだ」 純「誰が用務員さんじゃ」