1: 2019/03/12(火)21:08:56 ID:oPg
・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・概ねアニメ寄りの世界線ですが、その他のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります
----社内カフェ----
かな子「すみませ~ん。このチョコムースケーキと、完熟マンゴーのパフェと、あとホットココアをお願いします♪」
杏「……さも当然のように、二品いくんだね」
智絵里「あはは……まぁ、かな子ちゃんですから……」
2: 2019/03/12(火)21:09:46 ID:oPg
かな子「二人は、どうするの?」
智絵里「あっ、えと……フルーツのタルトと、アップルジュースを……」
杏「あ、このフォンダンショコラ美味しそう。これにしよっと。あと飲み物はコーラでー」
店員「かしこまりましたー。少々お待ちくださいませー」スタスタ
かな子「……今日は菜々ちゃん、いないんだね」
智絵里「お仕事が、忙しいのかも……」
かな子「それもそっか。菜々ちゃん、今いろんなお仕事に引っ張りだこだもんね」
杏「もしくは、腰をいわせて自宅療養中か……」
智絵里「ま、まさか……」
智絵里「あっ、えと……フルーツのタルトと、アップルジュースを……」
杏「あ、このフォンダンショコラ美味しそう。これにしよっと。あと飲み物はコーラでー」
店員「かしこまりましたー。少々お待ちくださいませー」スタスタ
かな子「……今日は菜々ちゃん、いないんだね」
智絵里「お仕事が、忙しいのかも……」
かな子「それもそっか。菜々ちゃん、今いろんなお仕事に引っ張りだこだもんね」
杏「もしくは、腰をいわせて自宅療養中か……」
智絵里「ま、まさか……」
3: 2019/03/12(火)21:13:25 ID:oPg
かな子「そうだ! 菜々ちゃんの代わりに、智絵里ちゃんがここでウエイトレスさんをやってみたらどうかな?」
智絵里「ふえぇっ!? そ、そんなこと急に言われても」
智絵里「……わ、私、ウサミン星人は、ちょっと……」
杏「いや、ウエイトレスをやろうって言ってるだけで、ウサミンをやろうとは言ってなくない?」
智絵里「あっ……そうでした」
杏「ま、智絵里ちゃんがウサミン体験したいって言うなら、杏は止めないけど?」
かな子「智絵里ちゃん、ウサミミ似合うもんね♪」
智絵里「け、けど、ユニットで私だけウサミミで活動するのも、おかしいような気が」
かな子「アスタリスクは、一人だけネコミミだよ?」
智絵里「あぅ……そ、そうですけど……っ!」
智絵里「ふえぇっ!? そ、そんなこと急に言われても」
智絵里「……わ、私、ウサミン星人は、ちょっと……」
杏「いや、ウエイトレスをやろうって言ってるだけで、ウサミンをやろうとは言ってなくない?」
智絵里「あっ……そうでした」
杏「ま、智絵里ちゃんがウサミン体験したいって言うなら、杏は止めないけど?」
かな子「智絵里ちゃん、ウサミミ似合うもんね♪」
智絵里「け、けど、ユニットで私だけウサミミで活動するのも、おかしいような気が」
かな子「アスタリスクは、一人だけネコミミだよ?」
智絵里「あぅ……そ、そうですけど……っ!」
4: 2019/03/12(火)21:16:30 ID:oPg
杏「一人で浮いちゃうのが嫌なら、もう三人でやるしかないよね」
かな子「三人で?」
杏「実は私たち、キャンディ星からやってきた、キャンディ星人なのでしたー! ……なんて」
智絵里「えぇっ……い、今頃になって……?」
かな子「それだと、ユニット名もキャンディプラネットになっちゃうのかな?」
杏「……ユニット名が変わると、きっとロゴ入りのグッズとかは全て作り直しになる……」ポクポク
杏「すると、熱心ファンたちは当然、新しいロゴのグッズも揃えようと、買い直してくれる……」ポクポク
杏「で、売り上げが伸びて超儲かる! うん、アリじゃん!」チーン
智絵里「アリじゃないですよぉ!」
かな子「あはは……まぁ、急に改名なんかしちゃうと、ファンの人たちも戸惑っちゃうだろうし……」
杏「ちぇー」
かな子「三人で?」
杏「実は私たち、キャンディ星からやってきた、キャンディ星人なのでしたー! ……なんて」
智絵里「えぇっ……い、今頃になって……?」
かな子「それだと、ユニット名もキャンディプラネットになっちゃうのかな?」
杏「……ユニット名が変わると、きっとロゴ入りのグッズとかは全て作り直しになる……」ポクポク
杏「すると、熱心ファンたちは当然、新しいロゴのグッズも揃えようと、買い直してくれる……」ポクポク
杏「で、売り上げが伸びて超儲かる! うん、アリじゃん!」チーン
智絵里「アリじゃないですよぉ!」
かな子「あはは……まぁ、急に改名なんかしちゃうと、ファンの人たちも戸惑っちゃうだろうし……」
杏「ちぇー」
5: 2019/03/12(火)21:19:56 ID:oPg
かな子「でも、ウサミミはともかく、カフェの一日店長、みたいな体験のお仕事なら、やってみたいかも♪」
智絵里「わぁ……♪ いいですね、それっ。素敵です!」
杏「かな子ちゃんなら、接客でもキッチンでも、大活躍間違い無しだね」
かな子「そ、そうかなぁ? えへへ……」テレテレ
智絵里「私は……うーん、ちゃんと出来るかな……? 緊張して、お皿とか落としちゃいそう……」
杏「杏は、ショートケーキにイチゴを乗せる係でよろしく」
かな子「え、それだけ……?」
杏「いやいや、大事なことだよ? イチゴの角度ひとつで、ケーキがどれだけ美味しそうに見えるか違ってくるんだから。繊細な作業なんだよ」ウンウン
智絵里「そう言われると、ちょっぴり分かるような気も……」
智絵里「わぁ……♪ いいですね、それっ。素敵です!」
杏「かな子ちゃんなら、接客でもキッチンでも、大活躍間違い無しだね」
かな子「そ、そうかなぁ? えへへ……」テレテレ
智絵里「私は……うーん、ちゃんと出来るかな……? 緊張して、お皿とか落としちゃいそう……」
杏「杏は、ショートケーキにイチゴを乗せる係でよろしく」
かな子「え、それだけ……?」
杏「いやいや、大事なことだよ? イチゴの角度ひとつで、ケーキがどれだけ美味しそうに見えるか違ってくるんだから。繊細な作業なんだよ」ウンウン
智絵里「そう言われると、ちょっぴり分かるような気も……」
6: 2019/03/12(火)21:21:35 ID:oPg
杏「それに角度がズレるだけならまだしも、間違えてイチゴじゃなくてプチトマトを乗せちゃったりしたら、もう大惨事だよ?」
かな子「そんな間違い、するかなぁ……?」
智絵里「でも、いちごショートの注文が入らない時は、何をするの? チーズケーキとか……」
杏「その時はもちろん……」
智絵里「もちろん?」
杏「休憩だよ!」ドヤァ
かな子「いくらなんでも、仕事量が少なすぎるよ……」
店員「お待たせ致しましたー」カタ コト コトン
杏「おー、きたきた」
店員「ごゆっくりどうぞー」
かな子「ありがとうございますっ♪」
かな子「そんな間違い、するかなぁ……?」
智絵里「でも、いちごショートの注文が入らない時は、何をするの? チーズケーキとか……」
杏「その時はもちろん……」
智絵里「もちろん?」
杏「休憩だよ!」ドヤァ
かな子「いくらなんでも、仕事量が少なすぎるよ……」
店員「お待たせ致しましたー」カタ コト コトン
杏「おー、きたきた」
店員「ごゆっくりどうぞー」
かな子「ありがとうございますっ♪」
7: 2019/03/12(火)21:24:36 ID:oPg
智絵里「美味しそう……! いただきますっ」
かな子「うわぁ……♪ このチョコムース、とっても濃厚で、美味しいよ~♪」モグモグ
智絵里「ふふっ……かな子ちゃん、幸せそう」
かな子「うん、幸せだよ~!」
杏「濃厚ってんなら、こっちのフォンダンショコラも負けてないよ。ひとくち食べる?」
かな子「いいの? じゃあ、お言葉に甘えて……」ハムッ
智絵里「あっ。じゃあ杏ちゃん、私のタルト、ひとくちどうぞ」
かな子「あはは、こういうのって、ついついシェアしちゃうよねぇ」
かな子「うわぁ……♪ このチョコムース、とっても濃厚で、美味しいよ~♪」モグモグ
智絵里「ふふっ……かな子ちゃん、幸せそう」
かな子「うん、幸せだよ~!」
杏「濃厚ってんなら、こっちのフォンダンショコラも負けてないよ。ひとくち食べる?」
かな子「いいの? じゃあ、お言葉に甘えて……」ハムッ
智絵里「あっ。じゃあ杏ちゃん、私のタルト、ひとくちどうぞ」
かな子「あはは、こういうのって、ついついシェアしちゃうよねぇ」
8: 2019/03/12(火)21:29:28 ID:oPg
杏「じゃあお返しに、コーラ飲んどく?」
智絵里「あっ、えぇと……」タジタジ
杏「……っと。ゴメン忘れてた。智絵里ちゃん、炭酸ダメなんだっけ」
智絵里「だ、ダメっていうか、強い炭酸は苦手で……」
智絵里「……でも……うん。この機会に、ちょっとチャレンジしてみてもいいかな……?」
かな子「智絵里ちゃん、平気? 無理しないでね」
智絵里「たぶん、少しずつなら大丈夫だと思うから……」チビチビ
杏「……」
智絵里「……んぅ……」チビチビ
杏「……いや、いくらなんでも遅すぎでしょ」
かな子「それ、減ってる……かなぁ……?」
智絵里「あっ、えぇと……」タジタジ
杏「……っと。ゴメン忘れてた。智絵里ちゃん、炭酸ダメなんだっけ」
智絵里「だ、ダメっていうか、強い炭酸は苦手で……」
智絵里「……でも……うん。この機会に、ちょっとチャレンジしてみてもいいかな……?」
かな子「智絵里ちゃん、平気? 無理しないでね」
智絵里「たぶん、少しずつなら大丈夫だと思うから……」チビチビ
杏「……」
智絵里「……んぅ……」チビチビ
杏「……いや、いくらなんでも遅すぎでしょ」
かな子「それ、減ってる……かなぁ……?」
9: 2019/03/12(火)21:30:08 ID:oPg
智絵里「うぅ……喉が、ぴりぴりします……」
杏「ハートウェーブ出せそうな感じ?」
智絵里「……そういう、ぴりぴりーん、じゃないです……」
杏「まぁ、仕方ないんじゃない? 人間誰しも、苦手なもののひとつやふたつ、あるもんだよ」
智絵里「けほっ……そういう杏ちゃんには、何が苦手なもの、あるの?」
杏「杏は働くことが苦手かなぁ」
かな子「ぶれないねぇ」
智絵里「それって、苦手って言うのかな……?」
杏「言うよー。苦手だって言ってるのに、プロデューサーったら次々と仕事を持ってくるから……もう嫌がらせだよね、あれは」
智絵里「嫌がらせじゃなくて、杏ちゃんが期待されてるんだよ、きっと」
杏「ハートウェーブ出せそうな感じ?」
智絵里「……そういう、ぴりぴりーん、じゃないです……」
杏「まぁ、仕方ないんじゃない? 人間誰しも、苦手なもののひとつやふたつ、あるもんだよ」
智絵里「けほっ……そういう杏ちゃんには、何が苦手なもの、あるの?」
杏「杏は働くことが苦手かなぁ」
かな子「ぶれないねぇ」
智絵里「それって、苦手って言うのかな……?」
杏「言うよー。苦手だって言ってるのに、プロデューサーったら次々と仕事を持ってくるから……もう嫌がらせだよね、あれは」
智絵里「嫌がらせじゃなくて、杏ちゃんが期待されてるんだよ、きっと」
10: 2019/03/12(火)21:34:14 ID:oPg
かな子「じゃあ、お仕事じゃなくて、飴が苦手だーって言ってみたら、逆に飴をたくさん持ってきてくれるかも? ほら、落語みたいに」
杏「あー。まんじゅうこわい、ね」
かな子「私だったら、マカロンと、ケーキと、シュークリームと、バウムクーヘンが怖い、かな♪」ホワワン
智絵里「お、多いね……」
かな子「あっ。あとクッキーと、マシュマロと……」
杏「まだ盛るの?」
智絵里「全部伝えるのも大変そう……」
杏「これじゃ、まんじゅうこわいじゃなくて、寿限無みたいになってるよ」
杏「あー。まんじゅうこわい、ね」
かな子「私だったら、マカロンと、ケーキと、シュークリームと、バウムクーヘンが怖い、かな♪」ホワワン
智絵里「お、多いね……」
かな子「あっ。あとクッキーと、マシュマロと……」
杏「まだ盛るの?」
智絵里「全部伝えるのも大変そう……」
杏「これじゃ、まんじゅうこわいじゃなくて、寿限無みたいになってるよ」
11: 2019/03/12(火)21:35:24 ID:oPg
智絵里「そういえば……ねぇ、かな子ちゃん」
かな子「なぁに?」
智絵里「全部のスイーツの中で、かな子ちゃんが一番好きなのって、何なんですか?」
かな子「ええっ!? い、一番!?」
杏「あー、杏もそれちょっと気になる」
かな子「一番……一番かぁ。うーん……」
智絵里「あっ。その、直感でというか、そんなに難しく考えないでね?」
かな子「…………」シンケン
智絵里「ど、どうしよう……かな子ちゃん、すごく真面目な顔で固まっちゃった……」
かな子「なぁに?」
智絵里「全部のスイーツの中で、かな子ちゃんが一番好きなのって、何なんですか?」
かな子「ええっ!? い、一番!?」
杏「あー、杏もそれちょっと気になる」
かな子「一番……一番かぁ。うーん……」
智絵里「あっ。その、直感でというか、そんなに難しく考えないでね?」
かな子「…………」シンケン
智絵里「ど、どうしよう……かな子ちゃん、すごく真面目な顔で固まっちゃった……」
12: 2019/03/12(火)21:41:06 ID:oPg
杏「ほら、かな子ちゃん。ぼーっとしてると、パフェのアイス溶けちゃうよ」
かな子「あっ、いけない!」ヒョイパクヒョイパク
杏「おおっ、巧みなスプーン捌き」
かな子「……うぅ~……っ、一番なんて、私には決められそうにないよ~……」
かな子「どんなスイーツも、大好きなんだもんっ」
智絵里「ふふっ。なんていうか……かな子ちゃんらしい、ですねっ」
杏「いやー、かな子ちゃんのスイーツ愛は、懐が深いねぇ」
かな子「こ、これって褒められてるのかなぁ?」
杏「褒めてる褒めてる。ねぇ、智絵里ちゃん?」
智絵里「もちろんっ♪」
かな子「あ、ありがとう……えへへ」テレテレ
かな子「あっ、いけない!」ヒョイパクヒョイパク
杏「おおっ、巧みなスプーン捌き」
かな子「……うぅ~……っ、一番なんて、私には決められそうにないよ~……」
かな子「どんなスイーツも、大好きなんだもんっ」
智絵里「ふふっ。なんていうか……かな子ちゃんらしい、ですねっ」
杏「いやー、かな子ちゃんのスイーツ愛は、懐が深いねぇ」
かな子「こ、これって褒められてるのかなぁ?」
杏「褒めてる褒めてる。ねぇ、智絵里ちゃん?」
智絵里「もちろんっ♪」
かな子「あ、ありがとう……えへへ」テレテレ
13: 2019/03/12(火)21:42:06 ID:oPg
かな子「あのね。私、もっともっと、たくさんの人を笑顔にできるアイドルになるのが、夢なんだ。食べた人が自然と笑顔になるような、甘くて美味しいスイーツみたいに」
かな子「だから私……これからも精一杯頑張るねっ!」
智絵里「かな子ちゃん……! うんっ。私も、応援……ううん、一緒に頑張りますっ!」
杏「張り切るのはいいけど、食べ過ぎには気を付けなよ?」
かな子「はぅっ……! ぜ、善処します……」シュン
智絵里「あっ。かな子ちゃんがしゅんってなった……」
かな子「よ、よぉし! 今日は甘いもの、このパフェで最後にするよ!」フンス
杏「うんうん、偉い偉い」ナデナデ
かな子「だから私……これからも精一杯頑張るねっ!」
智絵里「かな子ちゃん……! うんっ。私も、応援……ううん、一緒に頑張りますっ!」
杏「張り切るのはいいけど、食べ過ぎには気を付けなよ?」
かな子「はぅっ……! ぜ、善処します……」シュン
智絵里「あっ。かな子ちゃんがしゅんってなった……」
かな子「よ、よぉし! 今日は甘いもの、このパフェで最後にするよ!」フンス
杏「うんうん、偉い偉い」ナデナデ
14: 2019/03/12(火)21:46:09 ID:oPg
スタスタ
卯月「あっ、皆さん! お疲れ様です!」
智絵里「卯月ちゃん。お疲れ様ですっ。えっと、お仕事終わり、ですか?」
卯月「はいっ! あ、そうだ! 現場で差し入れにケーキを頂いたんですけど、もしよければ今からルームで一緒に食べませんか?」
かな子「いいの? 食べる食べる~!」
杏・智絵里「なんでやねんっ!」ビシィ
かな子「ひゃうっ」
卯月「えぇっ!? ご、ごめんなさい! ダメでしたか!?」
おわり
15: 2019/03/12(火)21:46:45 ID:oPg
以上、お付き合いありがとうございました。
自分も炭酸苦手なうえに猫舌なので、冬場の自販機は選択肢が狭まって困ります……。
前回
キャンディアイランドの正真正銘毒にも薬にもならないおしゃべり
も、よろしければどうぞ。
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