1: 2013/04/09(火) 00:55:08.26 ID:tZ6DbPSK0
P「じゃあそういうことで」

ぴっ

P「うっし、仕事終わらせなきゃな」

未央「あれ? 浮気?」

P「アホか! いきなり何言い出すんだ」

未央「ふーん、浮気かと思ったのに」

まゆ「……浮気ですかぁ? まゆがいるのにですかぁ?」

ナターリア「P! ナターリアがいるのに浮気はだめだヨ!」

P「お前らは何か大きな勘違いをしている」

未央「そんなこと無いと思うけどなー?」

まゆ「逢引なんて許しませんよぉ……?」

ぴぴぴぴぴ

P「……もしもし? ああ俺だけど……あのさ、三人くらい余計なの連れて行っていいか?」

ナターリア「余計ッテひどい!」

3: 2013/04/09(火) 01:02:33.96 ID:tZ6DbPSK0
P「……あ、一応芸能人、一応な」

未央「それ関係あるの?」

P「……うーん、あまり連れて行きたくないんだけどさ」

まゆ「……うふふ……」

ナターリア「連れてッテ!」

P「こう、五月蝿くてさ……うん、うちのアイドルなんだけど……わかった」

ぴっ

P「いいけど騒がないでくれよ」

未央「やったね! 浮気現場押さえちゃうんだから」

まゆ「どこの女なんでしょうねぇ……」

ナターリア「Pはナターリアが守ル!」

P「……どうしよう、やっぱ連れて行きたくない」

未央「いい子にしてるからさ、ね? ね? ね!」

P「わかったわかったわかった!!」

4: 2013/04/09(火) 01:05:52.76 ID:tZ6DbPSK0
まゆ「うふふ……楽しみですねぇ……実に……」

P「とりあえず仕事終わらせないとな……ちひろさーん!」

ちひろ「はい、こちらに印鑑お願いします!」

どんっ

P「え、これ全部ですか!?」

ちひろ「月末処理で詰まってたんですよ、宜しくお願いしますね!」

P「ひいい、何としても定時に終わらせるぞ」

ナターリア「ナターリアも手伝うヨ?」

まゆ「出来ることがあれば言ってくださいねぇ?」

P「さんきゅ、静かにしててくれ」

未央「えー!」

P「えーじゃない」

5: 2013/04/09(火) 01:11:31.26 ID:tZ6DbPSK0
―――――

―――



P「終わりぃ!」

未央「頑張ったね、よしよし!」

P「姉かお前は」

未央「いいねー、お姉さんになったげようか?」

P「いらんて」

ナターリア「じゃあナターリアはPのお嫁サンにナル!」

まゆ「ナターリアちゃん、それはまゆの役目だよ……?」

ナターリア「ダーメ!」

P「そこ、どっちも嫁にはなれんからやめろ」

まゆ「今はですけどねぇ……うふふ……」

7: 2013/04/09(火) 01:16:30.42 ID:tZ6DbPSK0
P「はいはい、行くぞ」

未央「おお! いよいよ浮気現場に乗り込むんだね!」

ナターリア「ナターリアに任セテ!」

P「絶対に騒ぐなよ、わかってるか?」

まゆ「Pさんの迷惑になるようなことなんてしませんよぉ……?」

P「……はぁ……ちひろさん、お疲れ様でした」

ちひろ「お疲れ様です、皆もお疲れ様!」

P(メール入れておくか……)

未央「ちひろさんまた明日ねー!」

まゆ「お疲れ様ですっ」

ナターリア「また明日会うヨー!」

P「それじゃ変装してついてこいよ」

未央「うんうん、アイドルって感じだよ!」

まゆ「未央ちゃんお洒落だね、新しい服?」

未央「うん! いいのが決算で安く売っててさー!」

10: 2013/04/09(火) 01:23:33.53 ID:tZ6DbPSK0
P「頼むから声量落とせ、かぎつけられるのはマズいんだ」

未央「はーい……」

ナターリア「P、どこまで歩くノ?」

P「もう少し先だ」

まゆ「……」

P「どうした?」

まゆ「何でも無いですよぉ」

P「そうか……ここだ」

未央「居酒屋さん?」

P「おう、居酒屋だぞ」

ナターリア「お酒飲むノ?」

P「飲むけどそんなでもないぞ」

ナターリア「フーン?」

P「すいません、服部で予約が入っていると思うのですが」

「こちらです、履物を脱いでどうぞ」

14: 2013/04/09(火) 01:29:12.63 ID:tZ6DbPSK0
まゆ「お邪魔します」

未央「ほへー、個室? あと服部って?」

P「そりゃ、幹事の名前だよ」

ナターリア「マユ、カンジってナニ?」

まゆ「企画したりまとめたりする人だよ、リーダーさんみないな感じかな」

ナターリア「今度ナターリアもカンジやってミル!」

未央「その時は誘ってね?」

ナターリア「誘ウの?」

未央「……はりゃ?」

まふ「ふふ♪ 二人は面白いね♪」

P「……今から会わせるけど、大声だけは出すなよ」

未央「はーい♪」

P「……よう、来てるね」

瞳子「ええ、今回の幹事は私だもの」

16: 2013/04/09(火) 01:34:12.81 ID:tZ6DbPSK0
未央「え……服部……瞳子さんだよね?」

瞳子「ええ……お話はPさんからよく聞いているわ……本田未央ちゃん」

まゆ「えーと……服部瞳子さんて……あの……?」

P「えーっと、復活系アイドルとして芸能活動をしてる、服部瞳子さんだな」

瞳子「復活系アイドルってどうなのかしら……」

ナターリア「トウコさん! テレビで見たことアル!」

P「声、声!」

ナターリア「ゴメンね……」

瞳子「ふふ……まぁ座ってね……」

まゆ「……お、お邪魔します……」

瞳子「そんなに畏まらなくてもいいのよ……?」

まゆ「先輩ですから、少し……」

P「ところであいつらはまだなのか」

瞳子「さっきから貴方の後ろでつかえてるわよ、どけてあげたら……?」

17: 2013/04/09(火) 01:37:58.76 ID:tZ6DbPSK0
P「っと、すまんな」

「本当ですよ……外は寒かったのに」

P「まあそう機嫌を損ねないでくれよ」

「……どうしましょう」

未央「え、ええー!?」

P「未央」

未央「わわ、ごめんね」

まゆ「岡崎泰葉さん……ですよね……?」

泰葉「はい……佐久間まゆさん、ですよね」

まゆ「まゆのこと、知ってるんですね」

泰葉「Pさんから聞かされていますから」

まゆ「……どんなことを話してるんですかぁ……Pさん……」

P「普通の事だ」

20: 2013/04/09(火) 01:41:32.51 ID:tZ6DbPSK0
泰葉「びっくりしました、まさかアイドルの子を連れてくるなんて思いませんでしたから」

P「悪いな、どうも五月蝿くて」

ナターリア「Pが浮気してるのガ悪いんだモン!」

まゆ「やっぱり浮気してるんですかぁ……?」

P「彼女いねーっての」

泰葉「あら、もう別れたのでしょうか?」

P「いないっての!」

瞳子「もう……あと一人ですね……」

泰葉「先に食べちゃいましょうか」

P「お前ら何食べる?」

ナターリア「スシ!」

P「あるぞ」

ナターリア「ワーイ!」

まゆ「居酒屋さんって初めて入りました」

24: 2013/04/09(火) 01:47:00.51 ID:tZ6DbPSK0
未央「私もだよ! とりあえず生中ね!」

P「アホか、ジンジャエールでいいか?」

ナターリア「オ茶!」

P「はいはい、じゃあ食い物も一通り頼んでしまうか」

瞳子「そうしましょうか……泰葉ちゃんは?」

泰葉「……いつも通りで」

P「じゃあ俺と同じ奴だな」

まゆ「……へぇ……?」

未央「ふーん?」

ナターリア「?」

瞳子「最初はお酒じゃないのよ」

まゆ「そうなんですかぁ……」

―――――

―――


26: 2013/04/09(火) 01:51:33.49 ID:tZ6DbPSK0
P「飲み物当たったか?」

未央「ばっちしだよ!」

P「それじゃあ乾杯ー!」

「「「「「乾杯!」」」」」

未央「ぷはー! 体に沁みるねぇ!!」

P「どこのオッサンだよ」

泰葉「未央ちゃん……元気ですね」

未央「元気が私だからね、やっち!」

泰葉「やっち……?」

未央「泰葉さんのこと!」

泰葉「……あの……」

P「あだ名くらい別にいいだろ」

泰葉「……いいですけど……その……」

瞳子「ふふ……直ぐに仲良くなれる子なのね」

P「それが未央の持ち味だからね」

27: 2013/04/09(火) 01:55:30.65 ID:tZ6DbPSK0
泰葉「持ち味……ですか」

P「誰にだって持ち味はあるだろ?」

泰葉「私にも……ですか?」

P「だからアイドルに転身しても成功してるんだろうに」

泰葉「……Pさんが言うのですから……そうなのでしょうね……」

まゆ「怪しいですねぇ……」

泰葉「ひっ……?」

まゆ「泰葉さん、Pさんとはどういうご関係なんでしょうかぁ……」

P「あと一人来たら説明できるんだけどな」

「お、遅くなりました! 仕事があの後増えてしまって」

瞳子「遅刻よ……ちひろちゃん」

ちひろ「ごめんなさい、瞳子ちゃん」

未央「ぶっ!?」

泰葉「きゃ、ジュースこぼさないで」

ナターリア「おスシにはやっぱりあっついお茶ネー♪」

28: 2013/04/09(火) 01:59:16.11 ID:tZ6DbPSK0
ちひろ「皆い……いい!?」

P「ごめんちひろ、言い忘れてた」

ちひろ「ちょっとPくん! なんで未央ちゃん達がいるの?」

未央「けほけほ! なんでちひろさん?」

P「とりあえず何飲む?」

ちひろ「もうお酒飲んでるの? 飲んでないならお茶で」

P「はいよ」

まゆ「…………」

瞳子「まゆちゃん……?」

まゆ「知りませんでした」

瞳子「……?」

まゆ「こんなにすぐ近くに敵がいるなんて……うふ……」

瞳子(大丈夫かしら、この子)

31: 2013/04/09(火) 02:04:16.02 ID:tZ6DbPSK0
P「ほれお茶」

ちひろ「ありがと……ございます」

未央「さっきタメ口じゃなかった?」

ちひろ「それは……ほら」

瞳子「この集まりの……説明をしますね」

泰葉「瞳子さんと私は……昔芸能界にいた人間なのは知っていますね?」

まゆ「はい、Pさんに聞かされてましたから」

瞳子「もう二人……仲の良かったチャイドルが居たんです」

ナターリア「……Pと、チヒロ?」

未央「へ? じゃあプロデューサーって」

P「あんまり格好いい話じゃないけどな」

ちひろ「私は言いたくありませーん……」

P「俺とちひろもさ、元芸能人なわけだ」

未央「ええええええ!?」

33: 2013/04/09(火) 02:08:59.91 ID:tZ6DbPSK0
まゆ「知りませんでした……どうして……」

P「あまり言いたくなかったってものあるけど、騙してたわけじゃないぞ」

まゆ「まゆに隠し事なんて……Pさん……」

ナターリア「隠し事ダメヨ!」

未央「そうだぞー!」

ちひろ「うう……恥ずかしい……」

P「瞳子は昔もアイドルをやってて、泰葉は子役だろ?」

未央「うん、プロデューサーとちひろさんは?」

P「俺は……まあいいじゃん?」

ナターリア「ダメ!」

P「わかったよ、俺はミュージカルに出てたよ。 ちひろは……」

ちひろ「言わないと……だめ……?」

P「だめ」

ちひろ「……グラビア出してました」

未央「なんか納得」

35: 2013/04/09(火) 02:14:49.42 ID:tZ6DbPSK0
P「俺とちひろと瞳子は同い年だから、会うことも多くてな」

瞳子「子供と言っても……今の未央ちゃんくらいね」

泰葉「その頃私は、Pさんに演劇を教わったりしてたんです」

まゆ「ふうん……」

P「子供同士で自然に仲良くなっちゃってな」

瞳子「最初はちひろちゃんとPさんと三人だったのだけど、後から泰葉ちゃんも一緒に来て」

P「行っちゃやだーって離してくれなくてな、あははは」

泰葉「そ、それは言わなくてもいいのでは……」

ちひろ「泰葉ちゃんはPく……プロデューサーさんにべったりでしたから」

未央「もう普段どおりの話し方にしてよ! やりにくそうだよ!」

ちひろ「そういうわけにも行かないですよ……はぁあ……」

P「ほら、飲め飲め」

ちひろ「もうPくんなんて知らないっ!」

38: 2013/04/09(火) 02:20:02.36 ID:tZ6DbPSK0
P「はいはい、そう拗ねるなって」

瞳子「もうお酒にするのかしら」

ちひろ「呑むもん」

泰葉「……今日はこれで失礼しますね」

P「あれ? 帰るのか?」

泰葉「はい、未央ちゃんたちも一緒に帰りません?」

ナターリア「ここからハ、オトナの時間?」

まゆ「残りますよぉ」

P「もう20時か、すまないが16歳までは帰らないとな」

未央「えー、楽しそうなのになあ」

ちひろ「親御さんたちにプロデューサーさんが叱られちゃいますよ?」

まゆ「女子寮の門限もありますし……今日は我慢しますねぇ……」

P「まゆ、年上なんだから二人の事頼むぞ」

まゆ「わかりましたPさん……どんどんまゆにお願いしてくださいねぇ……どんなことでも……」

39: 2013/04/09(火) 02:24:26.04 ID:tZ6DbPSK0
P「……じゃ、じゃあな」

泰葉「お疲れ様でした」

ナターリア「バイバーイ」

まゆ「うふ……また明日ですよぉ……Pさん……」

未央「瞳子さんもまたねー!」

瞳子「ええ、現場で……会うかもしれないわね……」

P「悪かったな、騒がしくて」

ちひろ「もう、許したわけじゃないんだからね?」

P「まだ言ってたのか」

ちひろ「Pくんはそうやっていっつもいじめるんだから……ふん」

瞳子「ほらほら、料理も冷めちゃうわ」

ちひろ「今日は食べるもん……飲むもん……」

P「はいはい」

40: 2013/04/09(火) 02:27:24.53 ID:tZ6DbPSK0
―――――

―――



まゆ「それじゃあ泰葉さん、未央ちゃんお休み」

ナターリア「またネ!」

未央「うん! おやすみ!」

泰葉「お休みなさい」

未央「……んー」

泰葉「一緒の方向、かしら」

未央「○○線に乗るんだー」

泰葉「一緒ですね、行きましょう」

未央「堅いよやっち! フランクに行こうよ!」

泰葉「えーと……一緒に行こう?」

未央「うん!」

42: 2013/04/09(火) 02:32:02.46 ID:tZ6DbPSK0
がたんがたん ごとんごとん

未央「やっちてさ」

泰葉「は……うん」

未央「プロデューサーと付き合い長いの?」

泰葉「もう10年になるのかな、ずっとお世話になりっぱなし」

未央「今の私みたいだねー、迷惑かけっぱなしなんだ」

泰葉「でもあの人は困った顔をしても、私が困ってたら絶対に助けてくれたんです……ふふ」

未央「だよね、ちゃんと助けてくれるんだ!」

泰葉「ふふっ、つい頼ってしまって……今も……」

未央「ふーん……やっぱりねー」

泰葉「何が……でしょう?」

未央「やっちはプロデューサーの事が好きなんだねー! このこの!」

泰葉「ちょ、ちょっと……しー、しー!」

44: 2013/04/09(火) 02:37:15.24 ID:tZ6DbPSK0
未央「恥ずかしがることなんて無いと思うよ?」

泰葉「今のままで……いいから」

未央「まゆもナターリアも強敵だよ?」

泰葉「あの二人も……やっぱり……」

未央「瞳子さんとちひろさんは違うかなー? って思うけどさ」

泰葉「あの三人は盟友みたいなものですから……瞳子さんが復帰した理由、知ってますか?」

未央「そういえばプロデューサーも教えてくれなかったな、なんだろう」

泰葉「ちひろさんとPさんが芸能界にどういう形であれ、関わってると知って火がついたみたいです」

未央「ライバルっぽいねー」

泰葉「二人は裏方ですけど、瞳子さんはアイドルの夢を諦めきってないみたいで」

未央「やっちと同時期にデビューしたんだっけ」

泰葉「ええ、昔は先輩で、今はライバル」

未央「そういうのいいなー」

泰葉「でも、今は……未央ちゃんたちもライバル、かな」

47: 2013/04/09(火) 02:43:05.43 ID:tZ6DbPSK0
未央「私ー? やっちには勝てないと思うなー」

泰葉「今一緒に居られる人のほうが有利だと思うよ?」

未央「そうかなー、負けないけどね!」

泰葉「正々堂々、勝負……ね」

未央「んふふ、瞳子さんにも負けないぞー!」

泰葉「ところで、まゆちゃんって変わった子だよね」

未央「ちょーっとね、あはは……」

泰葉「Pさんに傷なんて付けようものなら……考えないと」

未央「それは大丈夫だと思うよ、プロデューサー第一だからさ」

泰葉「ふふ、私はここの駅で降りますね」

未央「また今度ねー! ばいばいー!」

泰葉「ええ、一緒にご飯でも」

未央『ばいばーい!』

泰葉(負けられない……か、これから大変かな……)


おわり

48: 2013/04/09(火) 02:43:40.99 ID:tZ6DbPSK0
まとまりきってない

支援ありがとう

おやすみ

51: 2013/04/09(火) 02:52:56.96 ID:xPycNJj2O

これシリーズで読みたい

引用元: モバP「今日の夜? ああいいぞ」