梓「ムギ先輩起きてください」ﾕｻﾕｻ

紬「・・・ん」

梓「どうしてこんなところで寝てたんですか」

紬「・・・」

梓「ムギ先輩？」

紬「・・・梓ちゃん」ｺｲｺｲ

梓「？何でしょう」

スッ

梓「あっ」

紬「私ったらいつのまにか寝てたみたい」

梓（ム、ムギ先輩の声が耳元で//）

紬「あのね、誰か来たら驚かせようと思ってたの・・・」

梓「そうなんですか//」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

紬「こう・・・









ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！！！」



紬「って」

梓「」ｷｰﾝ

紬「あははは！ばいばーい」

ガチャン

律「唯は日直だから少し遅れてくるってよ」

澪「ムギは先に行ったし多分梓も来てると思うから今日は先に練習するからな」

律「えー」

澪「えーじゃない大体軽音部は喫茶店じゃないんだぞ」

紬「ぶううううううん」ﾀﾀﾀｯ

律「なんだムギ、随分楽しそうだな」

澪「梓来てた？」

紬「左翼こうげき！！」ﾄﾞﾝｯ

澪「うっ」

律「！？おいムギどうしたんだ！」

紬「あはははは！ぶうううん」ﾀｯﾀｯﾀ

律「ムギイイイイイイイイイイイ！・・・っは、もしかして」

澪「っ・・・梓が変に起こしたんだ」

ガチャ

梓「」

律「梓っ」ﾕｯｻﾕｯｻ

澪「しっかりしろ」

梓「・・・はぁあ！」

律「大丈夫か」

梓「ム、ムギ先輩が・・・！」

澪「ああ実は・・・」

－二年前－

電車

ガタンゴトンガタンゴトン

律「写真撮ろうぜー」

紬「すやー」

唯「やめなよー可愛そうだよー♪」

カシャ

紬「う・・・うーん・・」

唯「ほら起きちゃった」

紬「・・・・」

律「ハハッいやーごめんごめん悪かったなーム

ジャーガラガラ

澪「はぁースッキリした」ﾌｷﾌｷ

唯「ムギちゃんやめて！りっちゃんが氏んじゃう」

澪「ん？」

紬「・・・・」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

律「かっ・・・は・・ぁ」ｶﾞｸｶﾞｸ

澪「馬鹿っムギは物凄く寝起きが悪いんだぞ!!」

～～～

梓「ムギ先輩にそんな秘密が」

律「変に起こされるとムギがムギじゃなくなっちゃうんだ」

澪「しかも半分寝ぼけてるから暴れたことを覚えていない」

梓「授業の時とかは平気だったんですか」

律「ムギが授業中寝るわけないだろ」

澪「律じゃあるまいし」

律「そうそうｗｗｗｗｗ」

梓「でも私あんなムギ先輩初めて見ました・・・」

澪「私も一年の合宿以来だな、とっくに封印されてるのかと思ったけど」

律「ムギって結構どこでも寝るからな」

梓「元に戻す方法は」

律「時間が経てば自然と戻るのかもしれないけど
すぐに戻すこともできる」

梓「ど、どうやるんですか」

澪「これだ」

メガシャキ「ﾍﾞﾑｻｰﾝ｣

梓「あっこれお父さんが飲んでるの見たことあります」

澪「合宿のときもこれのお陰で被害を最小限に抑えることが出来たんだ」

律「梓ずっと私の首のこと知りたがってただろ」

梓「あはい何で律先輩の首はそんなに細いのかなあと」

律「実はこれムギに締め上げられたからなんだよね」

梓「そうだったんですか・・・てっきりコカトリスでも憑依しているのかと」

律「今まで隠しててごめんな」

梓「私小さい頃ウコッケイに追いかけられたことあって鳥がトラウマだったんです・・・」

澪「だから初めは律にだけ懐かなかったのか」

梓「ごめんなさい律先輩のこと誤解してました」

律「いいんだ生意気な後輩ほど可愛いってもんよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

梓「///」

澪「（よかったな律・・・梓）」ﾆｺｯ

－生徒会室－

和「・・・」ｶﾘｶﾘ

和「はあ」

ガチャ

和「！・・・ゴホン、どうぞ」

紬「失礼しまーす」

和「ムギじゃない、何か用？」

紬「和ちゃんに会いに来たの」

和「え？」

紬「和ちゃんに会いに来たの」

和「・・・？」

ガタンッ

和「ちょっと勝手に座らないで・・・」

紬「・・・」ﾆｺﾆｺ

和「用がないなら出てってほしいんだけど・・・

紬「・・・」ﾆｺﾆｺ

和「・・・はあ」

和「律に言われたの？それとも唯？」

紬「・・・」ﾆｺﾆｺ

和「・・・」

和「・・・もういいわ」

紬「・・・」ﾆｺﾆｺ

和「・・・」ｶﾘｶﾘ

ガタンガタン

和「・・・」ｶﾘｶﾘ

ガタンッガタンッ

和「・・・」ｶﾘｶﾘ

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

和「あの・・・ムギ？」

紬「がったんがったん」ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ

和「机揺らされると凄く書きにくいんだけど」

ピタッ

紬「・・・」

和「（こんな子だったかしら・・・）」

紬「ねえお名前なんていうの？」

和「え？」

紬「私つむぎっていうの」

和「・・・」

和「私は

紬「トトロ！あなたトトロっていうのね！！」

和「え？」

紬「右翼こうげき！！」ﾄﾞﾝｯ

和「うっ」

紬「ばいばーい」

バタンッ

和「（なんだったのよ・・・）」

紬「♪」ﾀｯﾀｯﾀｯ

澪「和っ」

律「ムギ来なかったか」

和「丁度今出てったところよ」

律「くそっ遅かったか」

梓「早く追いかけましょう！」

律澪和「「「はい！！！」」」

－二年教室－

純「あ～そこそこ」

憂「ふん」

純「きゅー！！」

憂「純ちゃん変な声出さないでよー」

純「憂の指圧やばいよ超気持ちいい」

憂「そんなー」

純「あ、もう少し右、指三本分」

憂「ふん」

純「きゅー！！」

バタンッ

紬「第参ゲート突破しました」

憂純「！？」

紬「♪」

憂「紬さん？」

純「二年の教室に何か用ですか」

憂「梓ちゃんなら部室に行ったと思うんですけど」

紬「ねえこの辺にアロエ生えてないかしら？」

純「アロエ？」

紬「私のデータによるとこの辺に生えるはずなんだけど」

純「職員室になら観賞用のがあるんじゃないでしょうか」

紬「そんなことはどうでもいい」

純「え」

紬「憂ちゃん」

憂「はっはい！」

紬「私ね・・・


唯ちゃんのことが好きなの」

憂「・・・」

憂「それは

紬「Loveの方よ」

憂「そうなん・・・ですか」

しーん

憂「・・・」ｸﾞｯ

純「きゅー！！」

憂「純ちゃんふざけないで」

紬「私達は真剣なの」

純「ご、ごめんなさい」

憂「お姉ちゃんはとっても優しいんです」

憂「もし紬さんがお姉ちゃんに告白するとしたら」

憂「お姉ちゃんは紬さんが悲しむのが可愛そうで自分に嘘をついてまでOKするかもしれません」

紬「そんなことはどうでもいい」

憂「（この人本気でお姉ちゃんを・・・）」

紬「あっ漏れる！！」

憂純「嘘っ！？」

紬「両翼こうげき！！」ﾄﾞﾝｯ

憂純「うっ」

紬「あははは！ばいばーい」

バタンッ

梓「憂っここにムギ先輩来なかった」

憂「さっきまでいたよ」

律「くそ遅かったか」

澪「まだ遠くには行ってないはずだ、急いで探すぞ！」

律澪梓憂「「「「はい！！！！」」」」

純「きゅー！！」

－三年教室－

唯「あーやっと終わったよ」

唯「早く部室に行ってムギちゃんの紅茶とお菓子が食べたいな」

唯「今日は何かなー」

バタンッ

紬「最終ゲート突破しました」

唯「！ムギちゃん？どうしたの」

紬「・・・」ｽﾀｽﾀ

唯「？」

紬「・・・」

唯「私も丁度日直のお仕事終わったところなんだ、一緒に部室行こう」

ペチッ

唯「痛っ」

紬「・・・」

唯「ム、ムギちゃん？」

紬「・・・」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

唯「いたたっ！痛いよムギちゃん」

紬「・・・」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

唯「ど、どうしちゃったのムギちゃん？私なにか気に障ることしたかな・・・」

紬「・・・」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

唯「うう・・・」ｳﾙｯ

紬「・・・」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

唯「ムギちゃん謝るから許してよお・・・」ｸﾞｽｯ

ギュッ

唯「あっ・・・」

紬「７の付く日は」

唯「・・・木の実ナナ？」

スッ

紬「・・・」

バタン

律「はあはあ」

梓「見つけましたよ」

憂「お、お姉ちゃん」

紬「大丈夫、寝てるだけよ」

澪「さあ大人しくメガシャキを飲むんだ」

紬「・・・ええ」

和「随分大人しいわね」

紬「もう充分よ、いい時間だったわ」

澪「・・・」ｽｯ

紬「・・・」

メガシャキ「ﾍﾞﾑｻｰﾝ｣

紬「ごきゅごきゅ」

紬「・・・あら」

梓「ムギ先輩」

紬「なあに梓ちゃん」

澪「ムギ」

紬「なあに澪ちゃん」

律「ムギ」

紬「なあにコカトリス」

澪「よかった・・・元に戻った」

紬「私は一体何をしていたのかしら・・・」

姫子「ムギ、あなたは

律「いいんだ姫子」

澪「それより見てみろよ」

唯「すー・・・すー・・・」

和「かわいい寝顔・・・」


－－－オハリ

素晴らしいセンスだ