762: ◆okTopQriqp.Y 2014/07/30(水) 11:15:06.38 ID:gX2Ibky+O

765: 2014/07/30(水) 11:24:36.45 ID:gX2Ibky+O
こなた「今年ももう終わりだねー」

つかさ「毎年12月になると早かったなって思うよね」

こなた「つかさ達も今年は家の手伝いするの?巫女さんのやつ」

八幡「そいえばつかさとかがみんの家は神社だったか」

かがみ「まぁね」

つかさ「うん おみくじとか引きに来てねっ」

八幡「おみくじって、『凶』とか出ると嫌な感じするけどむしろ大吉引いちまう方が早速運を使ったような気がして俺は嫌だな」

かがみ「まぁ中吉が1番って言われるくらいだしね」

766: 2014/07/30(水) 11:29:36.67 ID:gX2Ibky+O
ななこ「ほーい じゃあ先生からの早めのクリスマスプレゼントや。通知表返すでーっ」

こなた「………むぅ」

八幡「……フッ」

つかさ「2人ともどうだった?」

八幡「やはり俺は文系だな。見よこの国語の強さ」

つかさ「わーっ、見て見てこなちゃん。八幡くん国語の成績学年2位だって!」

八幡「数学は下から2位だけどな……」ガクッ

こなた「先生、こんなプレゼントいりません。返さなくていいですか?」ハイッ

ななこ「頑張りに応じた点数をプレゼントするのがウチのサンタ道や。かみしめぇや」ニコニコ


768: 2014/07/30(水) 11:35:40.69 ID:gX2Ibky+O
かがみ「こなたに八幡。クリスマスに皆でパーッと遊ばない?」

八幡「ここら辺で遊べるところってゲーセンくらいしかないような気がするんだが」

こなた「あーゴメン、クリスマスは用事あるんだー」

かがみ「お、何だ男関係かー?」

こなた「んーそんなトコ」

八幡「おやっさんとどっか出かけんのか?お土産よろー」

こなた「ん?お父さんには帰り遅くなるって言ってあるヨ?」チガウヨー

つかさ「!!」

かがみ「まさかホントに彼氏とデートか!?」

八幡「リア充爆発しろ!!!」

こなた「期待を裏切って悪いけどただのバイトだから。大体男の人しかこないから間違ってないしねぇ」

769: 2014/07/30(水) 11:41:21.99 ID:gX2Ibky+O
八幡「紛らわしいわ」

かがみ「バイトの話か、抜け駆けかと思ったわよ」

つかさ「びっくりしたー」

こなた「私が抜け駆けしても別に問題無いと思うけど。だって2人とも本命が近くにいるじゃん?」ボソッ

かがみ「なっ!ば、バカ!!」アセアセ

つかさ「ち、ちがうよぉー!」アセアセ

八幡「何の話してんのソコ。俺が何か粗相をしましたか?」

こなた「いえいえなんでもー。で、クリスマスには限定イベントがあってねー、その時はサンタクロースの格好するんだよ」

かがみ「あんたもホントそういうの好きねー」

こなた「んーでもさ。かがみ達だってお正月に自分ン家の神社で巫女のコスプレするじゃん」

かがみ「コスプレって言うな」

八幡「それは制服みたいなモノだろ」

770: 2014/07/30(水) 11:47:26.66 ID:gX2Ibky+O
こなた「まァコスプレ云々は置いといて、サンタさんってさプレゼント配るのはいいんだけど」

つかさ「うんうん」

こなた「思い切り不法侵入じゃんとか子供のころ思ってたんだよね」

八幡「仮にもルーツが聖人の存在をそこまで貶めるのはやめてさしあげろ」

かがみ「嫌な子供だな」

八幡「しかし……」ジー

かがみ「……うーん」ジー

こなた「なに?そんなに見つめられると照れちゃうぞ☆」

八幡「あ、多分俺かがみんと同じコト考えてるわ」

かがみ「奇遇ね、私もそう思うわ」

つかさ「なになにー?」

八幡「サンタは子供に夢を与える存在なのにこんなちびっ子に夢を求める大人達って……って話」

こなた「あれあれーさりげにヒドイ事言われてるよー?同級でしょー?」

771: 2014/07/30(水) 11:51:58.64 ID:gX2Ibky+O
八幡「っていう話をさっきしてたんだけどな?」

みゆき「はい」

八幡「みゆきさんっていつまでサンタの事信じてたんだろうな、なんてふと思ったわけだ」

つかさ「何か私と同じで結構信じてそうな気がするよー」

みゆき「サンタさんは私も信じ込んでいまして」

つかさ「やっぱりねー」

みゆき「小さい頃、サンタさんにお礼のお手紙を出そうとしていろいろ調べた事もあるんですよー」

八幡「みゆきさんらしいな」

みゆき「でも父や母に聞いても分からなかったのでもっと一生懸命調べたら……「サンタの起源」とか「サンタクロースの元ネタ」というフレーズに行き着きまして…」シクシク

こなた・つかさ・八幡「「「うわぁ」」」

772: 2014/07/30(水) 12:05:00.28 ID:gX2Ibky+O
かがみ「じゃあアンタはクリスマスの予定空けときなさいよね」

八幡「あー小町も(予定がなければ)連れて行ってもいいか?」

つかさ「うんうん、いいよー」

かがみ「みゆきも一緒に遊ばない?」

みゆき「申し訳ないのですが、親戚の子が遊びに来る事になってまして…」

かがみ「それなら仕方ないわね、じゃあ暇なやつはウチに集合ってことで」

八幡「俺的には今の時期の女子高生って彼氏とかとイチャイチャしてるイメージがある」

かがみ「フリーで悪かったな」

八幡「いや別に?むしろ俺的にはグッドだ」

かがみ「えっ…」ドキッ

八幡「ん?」

かがみ「そ、それはどういう意味よ?」

八幡「いや、こうして”友達”とクリスマスに遊びに行くってのがぶっちゃけ初めてでな。正直憧れではあった」

かがみ「なんだ、そういう……」

八幡「他にどういう意味があると?」

かがみ「なんでもないっ!」

773: 2014/07/30(水) 12:10:46.77 ID:gX2Ibky+O
つかさ「むむむ…」

こなた「かがみん萌え」ニマニマ

かがみ「う、うるさいわね!」ガー



八幡「じゃ、またな」

かがみ「はいはい」

つかさ「八幡くん、明日一緒にお出かけしない?」

八幡「なんで?」

かがみ「あ、そういえばそうね。クリスマスの飾り付けを買いに行く予定なのよ、どうせ暇でしょ?」

八幡「どうせ暇ですよチクショー」

かがみ「じゃあ明日ウチの前に集合って事で。11時には居なさいよね!」

八幡「了解」

774: 2014/07/30(水) 12:23:05.06 ID:gX2Ibky+O
ゆたか「あ、お兄ちゃん!」

八幡「お、ゆたか。またこっちに泊まってたのか」

ゆたか「うん、クリスマスまではこっちに居ることになってるんだぁ。明日はこなたお姉ちゃんともお出かけするの」

八幡「楽しそうで何よりだ、受験生」

ゆたか「はぅぅ」ギクッ

八幡「俺が言うのもアレだけど勉強はしとけよ?この時期は追い込みの季節だぞ」

ゆたか「うぅー、頑張ります…」

八幡「さすがは俺の(義)妹だ。応援してるからな、頑張れよ」

ゆたか「はーいっ」



八幡「ただいまー……小町が帰って来るまでに飯作って…洗濯物は溜まってたよな、親父達は一日で旅行先に戻っちまってから帰って来ねーし……正月には帰ってくんのか?」

775: 2014/07/30(水) 12:29:42.29 ID:gX2Ibky+O
飯につき落ち

777: 2014/07/30(水) 12:56:35.03 ID:gX2Ibky+O
小町「ざんねーん。もう帰って来てましたー」ドタドタ

八幡「マジか」

小町「勉強なう!お腹空きました!」

八幡「速攻で作るから待ってろ」

小町「やっふー!あ、お母さんが通知表を写メで送れってさー」

八幡「フッ、国語の学年2位の俺に怖いものなど無い」

小町「素直にすごいね…1位は?」

八幡「たぶんおそらくいや確実にみゆきさん。多分みゆきさんってば全教科1位だってばよ……」

小町「……現実にそんな人がいるとコメントに困るね」

八幡「ほんとにな」

778: 2014/07/30(水) 13:02:54.60 ID:gX2Ibky+O
小町「ところでここの問題教えて欲しいんだけど」

八幡「ん?数学か?聞くな」ニコッ

小町「お兄ちゃん数学何位?」

八幡「ん?2位」ドヤァ

小町「えぇっ!?」

八幡「下から……」シクシク

小町「……通知表を送るから小町に差し出しなさい」

八幡「はい…」グスッ

780: 2014/07/30(水) 13:25:36.86 ID:gX2Ibky+O
小町「なんだ、悪いのは数学だけじゃん」

八幡「公式の応用とかマジ意味わからん。sin π/3がなんで√3/3になるのかが未だに意味不明。しかもsin2/3と同値だとか抜かしやがる」モグモグ

小町「いや小町に言われても分からないけど……っていうかそれ1学期の頃から言ってなかったっけ?よく赤点ギリギリだね」

八幡「提出物はキチンとしてるからな。ていうか一教科でも日下部のアホに負けたのが腹立つ……!」


みさお『えー!?八幡私よりも頭悪いってヴぁ!数学15点て、15点って!』ケタケタ

あやの『こら、みさちゃんは他の教科も40点超えてないでしょ』

みさお『でも数学だけは八幡よりできるね!私と八幡の間の5点は大きいー♪』



八幡「クソがぁァぁぁぁぁぁ!!!」ダンッ

小町「あはは…小町は勉強に戻るね」

八幡「あ、俺から一つアドバイスな。国語は文法とか以外、勉強はしなくてもいいぞ」サラッ

小町「え、それ本当!?」ガーン

八幡「俺、今まで国語とか課題以外で勉強したことがないからな。その代わり空いた時間を見つけたら本を読め、活字いっぱいのやつ。ストーリーがあるやつが望ましい」

782: 2014/07/30(水) 13:33:40.47 ID:gX2Ibky+O
小町「なんだ、悪いのは数学だけじゃん」

八幡「公式の応用とかマジ意味わからん。sin π/3がなんで√3/2になるのかが未だに意味不明。しかもsin2/3と同値だとか抜かしやがる」モグモグ

小町「いや小町に言われても分からないけど……っていうかそれ1学期の頃から言ってなかったっけ?よく赤点ギリギリだね」

八幡「提出物はキチンとしてるからな。ていうか一教科でも日下部のアホに負けたのが腹立つ……!」


みさお『えー!?八幡私よりも頭悪いってヴぁ!数学15点て、15点って!』ケタケタ

あやの『こら、みさちゃんは他の教科も40点超えてないでしょ』

みさお『でも数学だけは八幡よりできるね!私と八幡の間の5点は大きいー♪』



八幡「クソがぁァぁぁぁぁぁ!!!」ダンッ

小町「あはは…小町は勉強に戻るね」

八幡「あ、俺から一つアドバイスな。国語は文法とか以外、勉強はしなくてもいいぞ」サラッ

小町「え、それ本当!?」ガーン

八幡「俺、今まで国語とか課題以外で勉強したことがないからな。その代わり空いた時間を見つけたら本を読め、活字いっぱいのやつ。ストーリーがあるやつが望ましい」

783: 2014/07/30(水) 13:34:17.52 ID:gX2Ibky+O
ミスしたんで投下直しですわスマソ↑

784: 2014/07/30(水) 13:36:16.04 ID:gX2Ibky+O
小町「……それキチンと勉強したら国語1位とれたんじゃないの?」

八幡「さすがに文法とかは暗記したけど……俺の場合それ以外に勉強のしようが無い。ていうか無理に詰め込もうとすると帰ってこんがらがってくる」

小町「うへぇ……でも良いこと聞いたっ、頑張るね!」

八幡「おう、頑張れよ」モグモグ




八幡「やること無ぇし課題でもして寝るかね、……数学だけはこの冬で徹底的に潰してやる」

785: 2014/07/30(水) 13:52:35.06 ID:gX2Ibky+O
かがみ「なんでそんなに眠そうなのよ」

八幡「いや、なんか理系に目覚めそうなくらい勉強が捗ってな……俺、妥当みゆきさんするわ」

かがみ「瞳孔が開いてるぞ……ま、上がりなさいよ。お茶くらい出すし」

八幡「え゛」

かがみ「昼過ぎに出るから、少し、ウチで……ゆっくり、していけば?」ポリポリ

八幡「お、お邪魔しますっ……!」





八幡(初めて女子の家に上がってしまった……)

かがみ「今お茶入れてくるから、そこのコタツでゆっくりしててねー」

八幡「あ、はい」

かがみ「何をそんなにあらたまってんのよ」

八幡「きに、気にすんな。な?」

786: 2014/07/30(水) 13:58:17.28 ID:gX2Ibky+O
かがみ「つかさも起こして来るわね、ちょっと待ってて?」

八幡「う、ウス」




八幡(居づらい……かがみん早く帰って来い…!!)

ドタドタ

「あっつー!アイスー!!」

八幡「」

「風呂上がりにはやっぱりゴリゴリ君っしょー!…あれ?」

八幡「ど、ども」

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

八幡「!!?」

「お父さん!お母さん!不審者、不審者がいるよ!!!」

八幡「ち、違っ、俺、違」

787: 2014/07/30(水) 14:05:22.12 ID:gX2Ibky+O
「へぇ、つかさとかがみのお客さんってキミのことなんだー?」

八幡「あ、はい、なんかすんません」ペコペコ

「いや、そんな隅っこで土下座しなくても…。私は長女のいのり、そっちのバスタオル一丁を見られたのが次女のまつり」

まつり「まさか歳下の子に見られるとは……責任とってくれるんでしょうね!」

八幡「責任!?」

いのり「こらまつり、歳下だからっていじめないの」



つかさ「おはよーぉ」

八幡「おう」

つかさ「!?」ピュンッ

八幡「かがみん、つかさだよな今の」

かがみ「家族の前でかがみんはやめろっ。そうね、今、寝癖ボサボサで眠そうだったのがつかさよ」

788: 2014/07/30(水) 14:11:03.10 ID:gX2Ibky+O
つかさ「八幡くんが来てるなら言ってよお姉ちゃん!」

かがみ「言ったわよ。つかさが寝ぼけてたんでしょー」

つかさ「うぅぅ。八幡くん、おはよ…」

八幡「お、おはよう」

まつり「でー?八面君、だっけ。どっちの彼氏なのー?」ズイッ

かがみ「かれっ!?」

つかさ「しっ!?」

八幡「いや、ハチマンです八幡。八幡宮の八幡」

まつり「いいからいいから。かがみの彼氏?それともつかさの彼氏?……そ、それとも両方…っ!?」

かがみ「そういうのじゃないからっ!まだ友達だから!!」

つかさ「そ、そうだよー!そんな、全然…」

まつり「”まだ”ねぇ?」

かがみ「うっ…それは……」

つかさ「はぅぅ……」

789: 2014/07/30(水) 14:18:38.23 ID:gX2Ibky+O
八幡「え、あの……」

いのり「まつりったら…ごめんね?これ、つかさの作ったクッキー。どうぞ」

八幡「あ…すいません、いただきます」

「あら、お客様?」

「男のお客さんなんて珍しいな、どちら様?」

まつり「かがみとつかさの彼氏だってー」

八幡「」

かがみ「ちょっ!」

つかさ「まつりお姉ちゃん!?」

「あら本当?2人をよろしくね、母親の柊みきです」ニコッ

「父親のただおです。娘を持つとこういう時がいつかは来ると思ってたよ」ウンウン

かがみ「違うってば!」

つかさ「もー…お父さんとお母さんまで……」

791: 2014/07/30(水) 14:25:43.07 ID:gX2Ibky+O
八幡(なんだこれ)

いのり「はいはいもうおしまい。未来の事はおいといて、八幡君(?)が困ってるでしょ」

かがみ「未来の事って……八幡!もう行くわよ!つかさも準備!」

八幡「お、おう」

つかさ「あっ カバン忘れちゃった。先に行ってて!」

まつり「ねぇねぇキミ。彼女がいないなら私と付き合わない?顔も悪くないしさ」

八幡「は!?」

いのり「いいかげんにしなさい」コツン

まつり「てへっ☆」



八幡「ドッと疲れた……」

つかさ「ごめんね、八幡くん」

かがみ「ホントにあの家族共は…」ハァ

794: 2014/07/30(水) 14:39:56.29 ID:gX2Ibky+O
八幡「で、どこに買い物行くわけよ」

かがみ「とりあえず着いて来なさい」

つかさ「えへへ、着いてきたまえー」

八幡「言わんでもわかると思うけど小町は受験勉強なう」

かがみ「でしょうね、……そういえば八幡とこなたって同じバイト先よね?クリスマスイベントとやらには行かないの?」

八幡「誰が好き好んでバイト先でリア充カップルを見たいと思うんだよ。どちらにせよ俺の出勤日じゃないからな」

かがみ「八幡もコスプレするの…?メイド服とか……?」ヒキッ

八幡「しねぇよ!!バーテンダーみたいな服着せられてはいるけどな」

つかさ「だよねぇ」ホッ

八幡「おいつかさ、今ホッとしただろ。てことは少なからず信じてはいやがったな」

795: 2014/07/30(水) 14:44:12.15 ID:gX2Ibky+O
つかさ「えへへ…ちょっぴり」

かがみ「なんでもいいけど、当日に予定なんて入れたら怒るわよ」キッ

八幡「わぁってるって。早く行こうぜ」

かがみ「そっちじゃない!こっち!!」グイッ

八幡「ちょっ、引っ張んなって」

かがみ「もぅ……ふふふっ」

つかさ「あははっ」

八幡「???」

796: 2014/07/30(水) 14:50:18.32 ID:gX2Ibky+O
かがみ「そんなこんなでお正月ね。あけましておめでとうございます」

八幡「ちょっと待て」

かがみ「何よ」

八幡「いや、今日クリスマスだよな?」

つかさ「あけましておめでとうございます、八幡くん。今日は1月1日だよ?」

八幡「ちょっと待って。なぁ、ちょっと待ってくれ」ジー

かがみ「どうしたのよ……あんま見るな」

つかさ「えへへ、似合うかなぁ?」

八幡「2人とも凄く似合ってるから一旦待とうか。俺達クリスマスの飾り付けを買いに出かけたよな?」

かがみ「なんで1週間も前の話をしてるのよ、とっくにパーティもやったし遊びにも行ったじゃない」ジトッ

798: 2014/07/30(水) 15:03:14.32 ID:gX2Ibky+O
八幡「んな馬鹿な…」

かがみ「ていうか、ボサッとしてないで裏方手伝いなさいよ。お守りが足りなくなりそうだからお母さんのところに取りに行ってきてくれない?」

八幡「えっ」

つかさ「八幡くんから手伝う、なんてびっくりしたよねぇお姉ちゃん」

かがみ「まぁ助かってはいるけどね、ホラ。とっとと行く!」

八幡「あ、ハイ」




八幡「あの、すいませーん」

みき「はいはーい。八幡くん?どうしたの?」

八幡「いや、お守りが足りなくなったみたいで……」

みき「あ。じゃあこの段ボールごと持って行ってあげて?後でいのりとまつりも手伝わせるから」

まつり「無理だよう、これ以上の労働は無理だよーーう!」

いのり「まつり、サボらないの!」

まつり「うへぇ…」

799: 2014/07/30(水) 15:11:42.22 ID:gX2Ibky+O
八幡「じゃあ持って行きますけど、他にはないスか?」

みき「あら、力持ちね。その段ボールだけお願いするわ」

八幡「ウス」




八幡「なんで俺がこんなこと…」

「……」ウロウロ

八幡「……ん」

「………どうしよう…」ゴソゴソ

八幡「………何やってるんですかね」

「…… 財布。落としてしまって…」

八幡「………ここら辺に落としたのか?」

「人とぶつかった時に… ポロっと…」

800: 2014/07/30(水) 15:21:46.40 ID:gX2Ibky+O
八幡「よいしょっ… と。どんなのだ?」

「…え ……でも…」

八幡「その段ボール×3を運ぶ途中で休憩するだけだから気にすんな」ヘラヘラ

「……ありがとうございます…」ニコッ

八幡「ん。で、どんなの?」

「赤の長財布で……」







かがみ「遅いっ!」

八幡「さ、サボってたわけじゃないです!証人はここの神様!!」

かがみ「何をわけのわからないことを…早くそこから追加のお守りを出して並べて。人が多いんだからキビキビ働く!」

つかさ「ごめんなさい、少しだけ待ってくださいね~」

801: 2014/07/30(水) 15:27:34.66 ID:gX2Ibky+O
こなた「かがみー つかさー あけおめー」

かがみ「おっ」

八幡「俺もいるんですが」

つかさ「こなちゃん、あけましておめでとー」

かがみ「寒いし面倒がると思ってたけど」

こなた「巫女服新鮮だねぇ。……いやまァそうだけど、1年の計は元旦にあるから初詣に行って1年英気を養おうって」

かがみ「へぇ、殊勝じゃない」

こなた「お父さんが」

そう「どもー あけましておめでとうございまーす」

かがみ(急になにかが引っかかるー!!)

802: 2014/07/30(水) 15:34:33.92 ID:gX2Ibky+O
こなた「つかさ達は何かお祈りしたの?」

八幡「そういえばかがみん、何か熱心にお祈りしてたよな」ボソッ

かがみ「ばっ!またあんたは余計なコトを…」

こなた「何をお願いしたのー?」

かがみ「ちょ、ちょっと今年くらいはつかさやみゆきと同じクラスがいいなって思っただけよっ。そんな熱心にしたわけじゃないぞ」

こなた「ふーーん」

八幡「ふむ…」

つかさ「お姉ちゃん こなちゃんと八幡くんは…?」

八幡「なぁ泉」

こなた「うん」

「「かがみって実は結構可愛いよね(な)」」

かがみ「うるさいなっ そうやって茶化されるから言いたくなかったのにっっ!八幡は仕事しろ!!」ガー

803: 2014/07/30(水) 15:42:49.21 ID:gX2Ibky+O
つかさ「お姉ちゃんだけずっと違うクラスだもんね」

かがみ「私黒井先生に嫌われてるのかナー……」

つかさ「私も『お姉ちゃんと同じクラスになれますように』ってお祈りするよー」

かがみ「つかさ…っ!」


こなた「いやいやかがみには別のクラスになってもらわないと」

かがみ「なっ 何でよっ!!」ガーン

こなた「だってホラ、忘れ物した時借りられるし宿題写してもバレないし」

かがみ「だったらあんただけ別のクラスにいけよっ」

そう(女学生って賑やかでいいなァ…)

804: 2014/07/30(水) 15:43:50.15 ID:gX2Ibky+O
つかさ「今年もおみくじとかやっていかない?」

こなた「そうだね、せっかくだし」



そう「【大吉】」

こなた「【凶】」ガーン


つかさ「新年早々幸先イイですねっ」

そう「そうだね、イイものも見れたし今年は良い年になりそうだねー」

つかさ「大丈夫だよ、今が最低ならあとは運気上昇だけだもん」イイコトアルヨー

こなた「うん なんていうかモノは言いようだよね…」アリガト

805: 2014/07/30(水) 15:49:37.58 ID:gX2Ibky+O
かがみ「良いことが有るか無いかは結局自分次第よ。おみくじなんて所詮運試しにすぎないし」

こなた「そりゃそうかもだけど……」

八幡「巫女のセリフとは思えんな」


八幡「そういえばさっき、大きな鏡餅を見て思ったんだけど。かがみの名前の由来ってソレとかか?」

かがみ「ん?まぁ 間違いじゃないわね」

八幡「マジか」

かがみ「鏡餅の円は「鏡」をかたどってるんだけど、鏡には昔から神様が宿るって言われてるのよ。だから神様の恩恵を受けられる子になりますようにってコトらしいわ」

つかさ「あと家庭円満の意味もあるんだってー」

八幡「へー」

こなた(由来とかは幻想的なのに本人はえらく現実的に育ってしまいましたねー!!)

806: 2014/07/30(水) 15:57:42.42 ID:gX2Ibky+O
ガヤガヤ

八幡「しかし参拝客多いな…」ゼェゼェ

かがみ「お疲れ様。はいお茶」

八幡「すまん、もらう」

こなた「……」

つかさ「こなちゃん?どうかしたの?」

こなた「ん?んー…」

つかさ「?」

こなた「この中の何人がお父さんと同じ(巫女さん目当て)なのかな」フッ

かがみ(やっぱりそうなのかーっ)

807: 2014/07/30(水) 16:08:41.08 ID:gX2Ibky+O
こなた「んじゃ、また新学期にねー」

かがみ「おー」

つかさ「八幡くん、ウチでご飯食べない?作り過ぎちゃって…」エヘヘ

かがみ「!」

こなた(つかさ…恐ろしい子っ!)

八幡「あー…どうするかな。小町が起きてたらアレだし……」

かがみ「小町ちゃんだって疲れて寝てるわよ。ほら、ご飯食べるわよ!」

八幡「え、何今日のかがみんやけにテンション高くないか」

かがみ「え、そ、それは…」

八幡「あ……わかった」

かがみ「う、嘘っ!?」

八幡「そんなに飯が食べたかったのか」

かがみ「…」

八幡「え…違うんでせうか?」

こなた「八幡ってば…」ハァ

824: 2014/07/30(水) 21:57:30.64 ID:WgxdteBaO
かがみ「なんでもいいからさっさと入る!」ハァ

つかさ「えへへ、私達でお母さんと一緒に作ったんだけどね。結構自信作なんだよぉ」グイグイ

八幡「わかった、わかったから。親父達に電話だけさせてくれ」

こなた「帰って来てるの?」

八幡「多分な。そう信じてる」

かがみ「何だそりゃ…」






八幡「むしろ小町に着物を着せて親子水入らずで遊びたいから帰ってくるなとか言われた」

かがみ「本来の扱いがそれだったかよっ」

こなた「八幡は比企谷家では水扱いなんだね、ドンマイ」

826: 2014/07/30(水) 22:03:35.43 ID:WgxdteBaO
八幡「まぁこれが普通なんだわ。こっちに来てから徐々に元に戻ってきてる気がしてるから良しとしよう」

こなた「八幡も変わったよねー。最初はあんなに腐り切ってたのにね、性根が」

八幡「そんなに言うか。……てことは治ったのか?」

こなた「ちょっと良くなっただけで腐ったままだと思うよ。目は相変わらず腐ったままだけど」

八幡「腐ってねーし。あと小町の着物姿をものすごく見たい」

かがみ「私達も着るのに……」ボソッ

こなた「!」キラーン

八幡「泉、お前。一体何を企んでやがる」

こなた「んぇ?」

八幡「お前のソレは何かよからぬ事か、オモチャを見つけた時の目だ」ジロッ

827: 2014/07/30(水) 22:12:53.72 ID:WgxdteBaO
こなた「そんなことないよー。普通の笑顔だよー」

八幡「……」

こなた「まぁまぁ、早く行きなよ。私達も寒いんだからさぁ」

そう「うむ、俺も早く帰ってこなたと遊びたい」

八幡「悪かったな。……柊家にお邪魔になるのは2度目か、おじゃまします」

かがみ「何言ってるのよ、クリスマスから毎日うちに遊びに来てたじゃない」

八幡「………は?」

つかさ「八幡くんのオムライス、すっごく美味しかったよね。あと肉じゃがも!」

かがみ「まさか全部覚えてないの?」

八幡「あ、あぁ。なんとなく後頭部が痛くなってきた」

こなた「そういえば今日の八幡はどこかおかしかったような。迷子の子を親のところまで連れてってあげたり緑色の髪の毛の女の子の財布を見つけてあげたり……凄く好青年だったよね」

828: 2014/07/30(水) 22:19:57.36 ID:WgxdteBaO
八幡「……普通じゃね?」

こなた「普段は『誰かがやるだろう』とか言ってスルーしない?」

八幡「……あれ?」

こなた「何かあったの?」

八幡「痛、痛てててっ、主に後頭部が凄く痛い!何も思い出すな、って本能が囁いてる気がする……っ!」

かがみ「後頭部……思い出すな…?……………………あっ」ピコーン

八幡「あ?」

かがみ「な、なんでもない。思い出せないならいいのよ、ほら行くわよ!こなた、またね!」

八幡「お、おい?」




つかさ「どうしたのお姉ちゃん?」

かがみ「強く叩き過ぎたか…」ボソッ

つかさ「叩き…?あっ、朝のお風呂場の!」

かがみ「バッ、こら!声が大きい!」

829: 2014/07/30(水) 22:26:10.64 ID:WgxdteBaO
八幡「お風呂場…?」

かがみ「なんでもないからっ 早く靴脱いであがれ!!」

八幡「ひぃお邪魔します」ビクッ


かがみ「覚えてないなら好都合よ…」ククククク

つかさ(こっそり体重計に乗ってたのをそんなに知られたくなかったんだね…)アハハ


八幡「ども、お疲れ様でした」

ただお「やぁ八幡君。お疲れ様、お茶でも飲むかい?」

八幡「あ、いただきます。……かがみとつかさは…?」

ただお「ん?”おめかし”してるんじゃないかな?」ニコニコ

830: 2014/07/30(水) 22:39:04.39 ID:WgxdteBaO
八幡(おめかし…?)

ただお「あと2、3日は参拝客が押し寄せると思うんだけど……お願いできないかな?」

八幡「あ、あぁ…はい分かりました」

ただお「ありがとう。助かるよ………ところで神職に興味はないかい?」

八幡「神職…?」

ただお「うん、うちに住み込」

みき「こらっ サラッと勧誘しないの」

ただお「あはは、見つかったか」

八幡(賑やかだ……ウチとは比べものにならんなこれは)

まつり「おょ?ハッチーじゃん、お疲れ~」

いのり「八幡君、今日はありがとうね」

八幡(ハッチーって蜂の子かよ)

八幡「手伝いは(多分)自分で言い出した事なんで、逆に上がり込んですんません」

841: 2014/07/31(木) 00:31:35.97 ID:WtuMztrHO
まつり「なーに言ってんの!あたし等とハッチーの仲じゃん!」

八幡(ヒッキーよりはマシか)

いのり「つかさとかがみが着替え終わったら御節食べましょうか」

ただお「やけに長いな、着付けってそんなに難しいのかい?」

いのり「そんなもんよ……おっ、中々いいじゃない」



かがみ「あけましておめでとうございます」ペコッ

つかさ「今年もよろしくお願いします」ペコリ

八幡「……おぉ」

まつり「ハッチー、どう?どうよこの2人!?」

八幡「………その」チラッ

かがみ「……な、なによ」プイッ

つかさ「………」モジモジ

八幡「2人とも、……似合ってる、ぞ?」

842: 2014/07/31(木) 00:32:46.97 ID:WtuMztrHO
オカズがいたんでて腹がやられてたわけじゃないんだからねっ


遅れてスマソ

843: 2014/07/31(木) 00:43:12.30 ID:WtuMztrHO
かがみ「………アリガト」

つかさ「て、照れちゃうね…」



まつり「いいねぇ、青春だねぇ」

いのり「ほら早く座りなさい。御節食べるわよー」コトン

八幡「人ん家で正月に御節なんて食っていいんだろうか」

まつり「気にしない気にしない!いただきまーす!」

八幡「……じゃ、お言葉に甘えて。いただきます」スッ

かがみ「!」ジーッ

八幡「………」スッ

かがみ「…」ホッ

八幡「…………」スッ

かがみ「!!」ジーッ

八幡「……この伊達巻から食べてみるか」パクッ

かがみ「!!!」ドキドキ

844: 2014/07/31(木) 01:01:13.80 ID:WtuMztrHO
八幡「………」モグモグ

八幡(これは明らかに砂糖の分量がおかしい……何と言うか甘すぎる)

八幡「……っん、う、うまいな」ゴクン

かがみ「…!」パァァ

八幡(反応を見るにかがみん作か。分かり易っ!)

八幡「これならもうちょっと砂糖少なめな方がいいかもな。こっちの栗きんとんは……裏ごしが足りてない、だけど味付けは申し分無い」モグモグ

かがみ「……」フムフム

つかさ「そこの栗きんとんと伊達巻はお姉ちゃんが作ったんだよー」

かがみ「こ、こらっ バラすな!」

八幡「かがみが作ったのか。やるじゃん」

かがみ「……次はもっと美味しく作るわ。焼き物までできるようにするし」

いのり・まつり((次、ね…))ニコニコ

845: 2014/07/31(木) 01:14:52.29 ID:WtuMztrHO
つかさ「焼き肴系は私の自信作達ですっ ご賞味あれ~」

八幡「……これ、全部つかさがやったのか?」

つかさ「うんっ 食べて食べてー」ニコッ

八幡「つかさの料理はぶっちゃけレストランで出るメシよりも断然美味いからな……」パクッ

つかさ「どう…かな……?」

八幡「俺は今、猛烈に感動している」ウルウル

つかさ「おおげさだよぉ…」テレテレ

八幡「こんな、こんな美味い御節初めてだ……ッッ」パクパクモグモグゴクン

かがみ(やっぱりつかさには料理じゃ勝てないよなー…)

851: 2014/07/31(木) 16:49:35.01 ID:WtuMztrHO
みき「いい食べっぷりね たくさん召し上がれ」ニコニコ

八幡「あ……すいません」

ただお「遠慮することはない、いっぱい食べなさい」ニコニコ

八幡「いや、そんな……」

みき「食・べ・な・さ・い?」ゴゴゴゴゴ

八幡(笑顔で謎のプレッシャーをかけられている件について)

かがみ「私も食べようかしら」

まつり「体重…」ボソッ

かがみ「うぐぐ…あ、明日の朝ごはんを抜けば……」

八幡「ダメだぞかがみ。朝はちゃんと食べないと、お兄ちゃんは許しませんよ」

かがみ「だれがお兄ちゃんだっ」

いのり「冷蔵庫の中のプリン、食べなければいいんじゃない?」

かがみ「それはいや!」

八幡「即答かよ」

852: 2014/07/31(木) 16:58:16.22 ID:WtuMztrHO
つかさ「お姉ちゃんの栗きんとん、とっても美味しいね」モグモグ

かがみ「ありがと。つかさのも凄く美味しいわよ」パクパク

八幡「そりゃお前。いくら上達したとはいえ、つかさと比べるのは失礼だぞ」ピッ

かがみ「あんたは私に失礼だろっ」ヒュンッ

八幡「甘い」サッ

みき「え? きゃぁっ」ドンッ

八幡「あ……すいませ」

みき「…ぽっ」

かがみ「……何でどさくさに紛れて人の母親を押し倒してるのカナァーー?」ユラ…

八幡「故意じゃねぇよ事故ですよ。そもそもかがみが殴ろうとするから…」

かがみ「言い訳無用!」ズブゥ

八幡「目がァーーーッッ」

853: 2014/07/31(木) 17:03:36.14 ID:WtuMztrHO
八幡「酷い目にあった」ボロ…

かがみ「自業自得よ」フンス

つかさ「あはは…」

八幡「………1年って過ぎるの早いな」

かがみ「急にどうしたんだヨ」

つかさ「八幡くん、お父さんみたいだよ」

八幡「いや、本当にいろんな事があった…と思ってな。」

854: 2014/07/31(木) 17:18:10.11 ID:WtuMztrHO
かがみ「例えば?」

八幡「俺の前で人が刺されたり、学校が変わったり、俺が刺されたり癌になったり」

かがみ「厄年過ぎて同情するわ」ハァ

八幡「…でも唯一、いいことはあったな」

つかさ「いいこと?」

八幡「お前達と会った事」キリッ

かがみ「うわー…よくも真顔でそんな事言えるわね。目が腐ってる分 何か裏があるんじゃないか、って思うぞ」

八幡「良いこと言ったつもりなんだ、これ以上いじめないでくれ。それにだな、泉やお前達と会う会わないは、俺の中では確実に人生の分岐点だったと思うわけよ」

かがみ「んな大げさな」

つかさ「そうかなぁ。私達も八幡くんと会ってからいろいろあったなぁ、って思うよ」

かがみ「……まァ、そうね」

855: 2014/07/31(木) 17:25:30.73 ID:WtuMztrHO
八幡「それに」

かがみ「?」

つかさ「それに?」

八幡「……いや、なんでもないわ」

つかさ「えぇーっ 気になるよー」

八幡「なんでもないっての。次は8時から夕方までだよな、それまで外で時間潰してくるわ」スッ

かがみ「あ、それならお菓子買って来てくれない?コンソメポンチが結構好きなのよ」

八幡「……あんま食べると太るぞ」

かがみ「う、うるさいわね。そんなに食べないわよっっ」

つかさ「じゃあ私達は先に細かい準備をしとくね。行ってらっしゃい」

八幡「行ってきます」

かがみ「外寒いわよ、コレかしてあげるから巻いて行きなさい」

八幡「………」

856: 2014/07/31(木) 17:33:49.42 ID:WtuMztrHO
かがみ「?」

八幡「いや、ほらアレだ」

かがみ「なによ」

八幡「アレだって、察してくれ」

かがみ「まどろっこしいわね。何か問題でもあるのかよ」

八幡「……健全な男の子としては女子からマフラー借りるってのは、ほら、意識しちまうっつーか」ポリポリ

かがみ「なっ!い、いいから早く行けっっ!」

八幡「ちょ、蹴るな」






八幡(4時ちょい過ぎ…やっぱ冷えるな。借りてきてよかったわ)

イラッシャイマセー

八幡(ファンファグレープと……コンソメポンチは帰りでいいか。ちっとぶらぶらするし)

アザッシター

857: 2014/07/31(木) 17:41:43.89 ID:WtuMztrHO
prrrrrr

八幡「はい?」

こなた『はちまんあけおめー』

八幡「泉か。ことよろ」

こなた『ところでさ、なんでポチ袋っていうか分かる?』

そう『こなたー たまにはお父さんを信用しようよー…』セメテ ミエナイトコロデ

八幡「ポチ袋…?あぁ、お年玉もらったのか」

こなた『みゆきさんに電話しても通じなくてさー。八幡はなんでポチ袋って言うのか分かる?』

八幡「あー。たしか”これっぽち”とかと同じで、ぽちには『小さな点』とか『ほんの僅か』とかの意味があるみたいだな。多分そこから来てると思うぞ」

こなた『へーよく知ってるね』

八幡「何かの本で見かけたんだったな……なんだったか」

こなた『今ねー、ゆーちゃん振袖ver.も遊びに来てるんだよー。見に来る?』

八幡「行く」

こなた『わぁ即答だ。待ってるねーん』

858: 2014/07/31(木) 17:49:43.00 ID:WtuMztrHO
ピンポーン

八幡「ちはーっス」

ガチャ

こなた「にゃにゃにゃ、にゃんぱすー」

八幡「お前も振袖なの?なんていうか七五三だなハハハ」

こなた「むぅ、喧嘩なら買うよー?」シュッシュッ

八幡「オイオイ、そんな装備で大丈夫か?」

こなた「己の無力さを知るがいい」グッ

八幡「以前までの俺とは違う」スッ

Fight !!

こなた「しょう○ゅうけーーん!」ドゴォォ

八幡「ぐっはぁぁぁ!!!」ズシャァァ

K.O!Perfect!!

こなた「まだまだだねぇ。出直すがヨロシ」

八幡「我が生涯に、一片の悔い無し……」ガクッ

859: 2014/07/31(木) 17:53:00.44 ID:WtuMztrHO
ゆたか「こなたお姉ちゃーん」

八幡「ようゆたか」

ゆたか「あっお兄ちゃん!あけましておめでとうございます」

八幡「綺麗な振袖だな、似合ってるぞ」グッ

ゆたか「えへへ、ありがとぉ」

こなた「随分私とは扱いが違わないかねキミィ」

八幡「気のせいだろ」

860: 2014/07/31(木) 18:03:23.31 ID:WtuMztrHO
こなた「あー、そういえば店長が怒ってたよ八幡。なんでクリスマスイベで手伝いに来ないんだーって。至急ヘルプのメール出したのに応答が無いーって」

八幡「その時俺シフトじゃねーし。俺、必要以上に働かねーし。そもそも働いたら負けだ、負けに負けを重ねるのはよくない」

こなた「腐ってるなぁ。バレンタインイベには全員強制出勤らしいよ。来ないと切り取るってさ」

八幡「……どの部位をですか」




八幡「ほらゆたか、少ないけどお年玉」スッ

ゆたか「えぇっ そんな、もらえないよぅ」

こなた「ヘイユー、私にはー?」チョイチョイ

八幡「俺は妹にお年玉をあげに来たんだっつの。そしてお気づきだろうか、俺は1500円まだ帰って来ていない事に」

こなた「ゔっ」

八幡「代わりに帳消しにしてやる、感謝奉って俺を拝め」

こなた「八幡大明神様~」

861: 2014/07/31(木) 18:10:39.67 ID:WtuMztrHO
そう「やぁ比企谷君。あけましておめでとう」

八幡「おめでとうございます、この散らかり具合はどうしたんですか」

そう「俺が昨日帰って来た時は既にこうだったんだ……」

八幡「泉ですか、成る程」

こなた「てへぺろ。こたつから動きたくなくてさー」

八幡「ゆたかがかわいそうだろ!片付けなさい!」ビシィッ

ゆたか「わ、私は特に迷惑してな……ひゃうっ!?」ゴチンッ

八幡「言ったそばからゲームの配線で引っかかったな、大丈夫か?」

ゆたか「う、うん。大丈夫だよ…」

こなた「そのゲーム類はお父さんだよ」

そう「うっ」

八幡「……」

862: 2014/07/31(木) 18:24:51.01 ID:WtuMztrHO
そう「いやぁ、面目ない」タハハ

八幡(アマガミ+じゃねーか。娘達の前でやれるゲームじゃねぇだろコレ)

こなた「ちなみに私がそちら側のゲームに入学したのは小学生のころです」ドヤァ

八幡「なんつーか、すごいな」










……ガヤ

………キガヤ

八幡「………ん?」

ななこ「ゴルァ比企谷ィ!!!」ゴスッ

八幡「ふぐぁっ!!?……せ、先生?」

865: 2014/07/31(木) 18:32:43.01 ID:WtuMztrHO
ななこ「おう先生や。HRからお眠りとは良いご身分ですなぁ?」

八幡「いや、今日は元日で……」

ななこ「なにを言うとるんや、始業式当日でもお正月気分かぁ?」パキポキ

八幡「す、すいませ…」

ななこ「教育的指導ッッ!!」ドスッ

八幡「ぐふっ………」ガクッ







八幡「最近よく時間と記憶が飛ぶ件」

こなた「私以上にだらけてるんじゃないのー?」

八幡「それはないと断言したい」

866: 2014/07/31(木) 18:36:42.50 ID:WtuMztrHO
こなた「お正月気分ってよく言うけど確かに不思議な気分があるよねー」

みゆき「学校が始まった途端に空気が変わりますよね」

かがみ「まァ確かにお正月は不思議な力が働くわよねー」

八幡「例えば?」

かがみ「三が日、家の手伝いがあんなに忙しかったにも関わらず………体重が増えた」シクシク

こなた(あーお正月マジックですネ)

八幡(寒いから脂肪を燃焼しにくいしな)

867: 2014/07/31(木) 18:42:11.06 ID:WtuMztrHO
八幡「お正月を楽しむ、か。そういけば羽根つきやら百人一首、凧上げの絵とかよく見るけど実際そんなのやってるのは見かけないな」

かがみ「今は電線とか交通とか危ないって言われてるし。私もTV見たり本読んだりしてたわ」

八幡「俺的にかがみはそういう体使う遊びをすれば少しは痩せると思うんだが」

かがみ「うるさいよっ」


こなた「ウチお母さんいないからお雑煮とかほとんど食べたことないんだよねー」

つかさ「そうなんだー」

こなた「というかお餅自体あんま食べないかナ」

かがみ「うわっ もったいないわねっ」

八幡「そのこころは?」

かがみ「お雑煮。おしるこ、きなこ餅、甘辛。からみ餅に磯辺焼き…美味しい食べ方いっぱいあるのに」

八幡「そんなんだから太るんじゃないのかお前」

かがみ「ぐ…っ」ガーン

868: 2014/07/31(木) 18:48:28.09 ID:WtuMztrHO
つかさ「そういえば皆、初夢は見たー?」

こなた「あー何か見ると縁起がいいってやつだっけ」

つかさ「そうそう」

かがみ「一富士二鷹三茄子って言われてるわね」

みゆき「正式には加えて「四扇 五煙草 六座頭」というのもあるみたいですよ」

こなた「へー、でもさ。そんなのが出てくる夢って普段から見ないよね。何、座頭って」

かがみ「まァねぇ」

八幡「それって一度に全部見ないといけないのか?無理だろソレ」

みゆき「どれか一つでよかったと思いますけど…全部見れたらすごい福が来そうですね」

つかさ「鷹なら2羽、茄子なら3つ見ないとダメだと思ってたよー」

こなた「というかぶっちゃけさ、そもそも見た夢ってほとんど覚えてないもんだよネ」

八幡「夢の大半は実際に寝てる時に見てたやつじゃない、ってのは聞いたことがあるな。起きた後に脳みそが勝手に作ったもんが多いとか」

かがみ「へー」

869: 2014/07/31(木) 18:53:37.35 ID:WtuMztrHO
八幡「みゆきさんはお正月はどんなモノ食べたんだ?」

みゆき「私ですか?」

こなた「みゆきさん家って洋風のお金持ちってイメージがあるからおせちとか食べなそうだよ。正月からフランス料理とかっ」

八幡「どんな正月だ」

みゆき「そんなことないですよ。おせち料理も食べましたし、うまく噛みきれなくて「どこまでもお餅がうにょーん」というのもやりましたよ?」

つかさ「たまになるよねー」

八幡「」ガンッ

かがみ「どうした!?」

八幡「………」ボソボソ

かがみ「あ?………あんたらってホントに…」ハァ

こなた「八幡どうしたの?」

かがみ「『想像したらみゆきさんが萌え過ぎて氏にそうになった』ってサ」

こなた「あー」

みゆき「???」

870: 2014/07/31(木) 18:58:39.73 ID:WtuMztrHO
こなた「うん、気にしなくていいよー」

みゆき「?…確かにウチは洋風ですが田舎の家は純和風なんですよ」

こなた「へー」

みゆき「田舎の神社に着物をきて初詣に行きましたし、百人一首や福笑いなどでも遊びましたよ」

かがみ(私達よりはるかに日本人してるー!)


こなた「百人一首ってさ、確か全部和歌でできてるんだよね?」

みゆき「はい、上の句と下の句を取る遊びですねー」

こなた「すごいね よくできるねー」

みゆき「い いえっ、私なんてまだまだで…っ」

こなた「いやというかさ。古典の勉強してるみたいで遊びって感じかしなくて、嫌」

かがみ「そういう知的遊戯を面倒がるやつが日本をダメにしていくんだろうな」

879: 2014/07/31(木) 21:37:42.86 ID:/HUe53GUO
八幡「そういえば来週辺りにここの受験があるな」

こなた「小町ちゃんとゆーちゃんには頑張って欲しいねぇ」

かがみ「そういえばその2人がウチでお揃いの御守りを買っていったわね」

八幡「そうなのか?」

かがみ「あんたも居ただろっ」

つかさ「あのピンク色の鈴のやつだよね」

こなた「えー 御守りって正直信憑性がなぁ」

みゆき「私もここを受験する時に同じ御守りを買いましたよ。可愛らしくてまだ着けてます」ウフフ

かがみ「大事にしてくれてるのね、何か嬉しいわ」

こなた「気のせいかな。傷一つ、紐も汚れた様子がないんだけど」

八幡「居るよな、物持ちが良過ぎて「え、それ新品だろ?」って言われるやつ」

880: 2014/07/31(木) 21:48:02.89 ID:/HUe53GUO



八幡「じゃあな」

かがみ「また明日ね」

つかさ「またねー」

こなた「気のせいかな、小町ちゃんの勉強してるであろう部屋から不吉なオーラが見える気がするよ」

八幡「寄らば斬るって訴えかけてるな。俺たちが受験する時はあんな感じだったのかね」

こなた「ゆーちゃんも大変みたいだよ。昨日の夜、すごい剣幕で「今話しかけないでっ!」って言われたもん」

八幡「あのゆたかにすごい剣幕なんて想像ができんな。大丈夫か?本番当日にぶっ倒れたら洒落にならんぞ」

こなた「うーん。ウチって意外と偏差値高めだったりするからねぇ、頑張ってるんでしょ」

八幡「2人に差し入れでも持っていってやるかな」

881: 2014/07/31(木) 21:54:28.23 ID:/HUe53GUO
コンコン

ガチャ

八幡「小町~、入るぞー」

小町「……」カリカリカリカリカリカリカリカリ ピタッ

八幡「……もしもし小町さん?」

小町「………あ゛?」ギロッ

八幡「お、おにぎりと飲み物持って来」

小町「そこに置いといて」カリカリカリカリカリカリカリカリ

八幡「あ、はい」コトッ

小町「………」ブツブツ

八幡「あんまり無茶はするなよー…?」




八幡「すげぇ怖かった」

こなた「うーん、じゃあ今度はゆーちゃんの部屋覗いて見る?」

八幡「うい」

882: 2014/07/31(木) 22:15:15.49 ID:/HUe53GUO
扉<♪♪♪~

八幡「すげぇ可愛い歌が聴こえてくる。スピーカーで聴いてるのか」

こなた「休憩してるみたいだよ」

八幡「ふーん」

ピッ

こなた「何して」

八幡「いや、ちょっとな」シーッ

こなた「?」

八幡「…………」

こなた「………」

八幡「よし、入るか」

こなた「ん?うん」

ガチャ

こなた・八幡「「楽しそうに歌ってますネ?」」

ゆたか「はうっ!」

八幡「『冷たいパフェ 焼きたてクッキー 違う甘さで~♪(裏声』」

ゆたか「恥ずかしいからぁー!」アセッ

883: 2014/07/31(木) 22:46:25.80 ID:/HUe53GUO
八幡「で、勉強はどんな感じだ?」

ゆたか「えへへ、ちょっと休憩~」

八幡「理科か。化学式めんどくさいよな」

ゆたか「H2So4ってなにかわかる?」

八幡「硫酸」

こなた「おぉ、即答だね」

八幡「昔から数学とかの計算が苦手でな。暗記ができるやつは全部暗記した」

こなた「えっ……八幡って意外と勉強できる感じの人?」

八幡「俺は目が腐ってるだの友人がいないだのでマイナス点が多いだけで、基本的にスペックは高いんだよ」

こなた「いろいろと致命傷があったような気がするよ」

884: 2014/07/31(木) 23:07:53.04 ID:/HUe53GUO
ゆたか「ところでお兄ちゃん。私に何かご用?」

八幡「そうそう、差し入れにおにぎりやら飲み物を持って来たんだが食べるか?」

ゆたか「えっ いいの?」

八幡「いっぱいお食べ、大きくはならなくていいから」

ゆたか「なるもんっ 大きくなるもんっっ」プンスカ

八幡「そうかー、頑張れ」ナデナデ

ゆたか「子供扱いしないでよぅ」

こなた「んじゃ、私たちは勉強のお邪魔になるから撤退するねーん」

八幡「そうだな、さっさと戻」

<ツーメタイパフェ ヤーキタテクッキー チガウアマサーデー

八幡「スマン、電話だ」

ゆたか「」

885: 2014/07/31(木) 23:18:29.37 ID:/HUe53GUO



八幡「まだか……まだか…」ウロウロ

こなた「やぁ八幡。入試休みなのに学校に来てるなんて驚き桃の木だよ」

八幡「なんせ小町とゆたかが頑張ってるからな。昨日の夜から柊家の神社でお祈りして、昼飯を抜いてずっとここ(校門)で待機だ」

こなた「兄の愛が重いねぇ。かくいう私もちょーっと心配になって見に来ました」

八幡「時間的にそろそろ終わってもいい頃なんだが……」

キーンコーンカーンコーン

八幡「!」

こなた「終わったカナー?」

八幡「お、出て来たな」

886: 2014/07/31(木) 23:29:37.69 ID:/HUe53GUO
小町「お兄ちゃーん」ゲッソリ

ゆたか「…うーん、うーん」

八幡「2人共大丈夫か?水飲むか?」

小町「貰うー」グビグビ

ゆたか「私はちょっといいかな…試験が終わった後から気分が悪くて……」

八幡「俺のお祈りが足りなかったか…」

ゆたか「それでね、トイレに行ったんだけど」

『…大丈夫?保健室まで一緒に行こうか?』

ゆたか「ってハンカチまで貸してくれたの。仲のいい友達ができそうで嬉しいんだー」ニコッ

八幡「でもその人が落ちてたら意味無いな。男だったら落ちていい。むしろ落ちろ」

887: 2014/07/31(木) 23:33:47.21 ID:/HUe53GUO
ゆたか「そんなことないよっ ああいう優しい人はきっと受かってるよっ」

八幡「そうか?」

ゆたか「ああいういい人はきっと頭もいいに決まってるよ」

八幡「なんの根拠も無い反論をありがとう……」

こなた「でもさ、ゆーちゃん」

ゆたか「なに?」

こなた「ゆーちゃんが落ちたらどうすんの?大丈夫だろうけど」

ゆたか「そっちは確かに可能性が…」



ゆたか「あ そうだ。合格発表の日なら合否に関係なく会えるかも」ゴソゴソ

こなた「あぁ成る程」

【合格発表方法: 合否問わず郵送にて通知】

ゆたか「」

こなた「……」ポンッ

888: 2014/07/31(木) 23:50:37.03 ID:/HUe53GUO
小町「そういえば小町もいい人見かけたかも」

八幡「なんだとぶっ頃してやる」

小町「女の子だよー。眼鏡かけてて、髪の長い子だったなぁ」

八幡「へぇ、泉みたいな感じか?」

小町「その子は黒だったよ。終始、カップリングが云々とかウェヒヒとか笑ってたけど」

こなた「なーんか腐った臭いがするナァ」

小町「小町が試験の途中でシャー芯切れちゃって、絶対絶滅って時に」

『こ、これ使ってくださいッス』

小町「って、シャー芯をケースごとサッと渡してくれたんだよ」

八幡「ゆたかの方もいい人だが入試中にシャー芯をケースごと貸すってのも相当いい奴だな」

889: 2014/08/01(金) 00:18:44.98 ID:Oy9LzrshO
こなた「今年の一年生はいい子が多そうでよかったね」

八幡「実際本当にいい人なんてなかなかいないと思ってたけどな。俺の(入試の)時なんて10分近く手を挙げてても、監視の教師すら消しゴムを拾ってくれなくてシャーペンのケツを使うことになったな」

こなた「いるいる、陰が薄い人」

八幡「言われ慣れてるからノーダメですわー。ぼっちにその手の口撃は通用しない」

890: 2014/08/01(金) 00:27:17.72 ID:Oy9LzrshO
こなた「八幡はもうぼっちじゃないよ、私達が居るじゃん」

八幡「その台詞すげー嬉しいから脳内HDに保存しとく。だが忘れるなかれ、体育の時間は殆どに男女別だと言うことを!!」ドドン

こなた「ま、まさか…!」

八幡「その通りだ。俺は体育の時間、最初の体操ではドロンしている。何故ならそのままだと体育教師と組まされるから!」

こなた「あぁーなるほどね」

小町「組むとなんかダメなの?」

八幡「当たり前だ。一人なら無色透明でノーダメージだが先生と組まされると無職童Oくらいのダメージを受ける。ここ、全然違うから」

小町「うわぁ」

891: 2014/08/01(金) 00:54:30.46 ID:Oy9LzrshO
ゆたか「???」

八幡「なんでもない、ゆたかはこんな事覚えるんじゃないぞ?」

ゆたか「う、うん…?」

こなた「あ、話は変わるけど八幡の誕生日っていつ?」

八幡「ん?8/8だな」

八幡(誕生日、自分自身とトラウマが生まれた日だな。俺だけ呼ばれなかった誕生日会、俺のためかと思ったら同じ日に生まれた女子のために歌われてたバースデーソング。あと俺の名前が間違ってるバースデーケーキ。言っとくけど母親に名前間違えられるって相当傷つくんだぜ)

八幡「ハッ!ゆたか、ゆたかの誕生日はいつだ!?」

ゆたか「えっ?12/20だけど……」

八幡「なん、だと……。ゆたか、入試が終わった打ち上げにプレゼント買いに行かないか?小町も来い、飯ぐらい奢ってやる」

ゆたか「そ、そんな。悪いよう」

小町「やっふー!こなたさんも行きましょー!」

こなた「私は……んー、どしよっかナ」

八幡「来たいなら来るか?ゲーセンにも行こうかと思ってるが」

こなた「じゃー行こっかな、あ。今財布ないからね」

八幡「………一つ貸しだからな」

892: 2014/08/01(金) 01:04:06.19 ID:Oy9LzrshO
「5900円になります」

八幡「えっ」

「5900円になります」

八幡「」




八幡「おかしい。何故夏に来た人数の時と4人で来た時の値段がほぼ一緒なんだ」

こなた「いやぁ、昨日の夜と今朝、あと昼は何もたべてなくてさー。ネトゲし過ぎもかんがえものだよね」

八幡「……なんか腑に落ちねぇ」

小町「ごちそうさまでした~」

ゆたか「ご、ごちそうさまですっ」

八幡「まぁいい。去年の俺とは違う、小町&ゆたかとキャッキャウフフする為にのみ汗水垂らして働いた金がある!」

893: 2014/08/01(金) 01:13:32.67 ID:Oy9LzrshO
小町「ビバ、シスコン!」イェーイ

ゆたか「きゃっきゃうふふ…?」

八幡「泉、電車使って遠出するぞ。ゆたかにはイイものをプレゼントしたい」

ゆたか「いいよってばっ お兄ちゃんと一緒に遊べるからそれでいいよぅ」

八幡「くっ……なんていい子なんだ…っ。だからこそプレゼントは立派なものにしたい…っっ」シクシク

小町「ちなみに小町の誕生日は?」

八幡「3/3だな。スマホの暗証番号にしているから忘れるはずが無い」キリッ

こなた「お兄ちゃんってすごいんだね、兄妹いないから分かんないや」

八幡「千葉出身の兄妹に普通の兄妹はいないってどっかのシスコンが言ってた」

小町「まぁ普通じゃないですよねー」テヘヘ

894: 2014/08/01(金) 01:22:25.86 ID:Oy9LzrshO
八幡「ということでやって来ました某ショッピングモール。ゆたか、好きなのを選びなさいホラ」ズイズイ

ゆたか「でも…」

八幡「そっか…嫌われてんのな……俺」シュン

ゆたか「そ、そんなことないよっ ど…どれにしようかなぁっ」トテテテテ

八幡「本当にええ子や…小町、お前も今のうちに選んどけ」ウルウル

小町「お兄ちゃんのシスコンぷりも拍車がかかって来たねぇ。私はまだいいかな、特にこれと言って欲しいものはないし」

こなた「八幡八幡、私アレが欲しいんだけど」

八幡「お前に買うとは言ってないが」

こなた「お願い。買ってよ、お兄ちゃんっ」

八幡「なん……っ」

895: 2014/08/01(金) 01:30:29.05 ID:Oy9LzrshO
こなた「レギュアゲットだぜ!」

八幡「あれ……?俺は一体何を…」

小町「お兄ちゃんてば…」ハァ

ゆたか「……」チラッ チラッ

八幡「ゆたか、さっきから何見てんの」

ゆたか「な、なんでもないっれふ!」

八幡「………あのクマ欲しいの?」

ゆたか「そんなこと……ない」

八幡(13500円+税……てかデカい。俺と同じくらいあるんじゃねあのテディベア)

八幡「すんません、コレください」

ゆたか「お兄ちゃん?!」

「14580円になります」





八幡「流石にもてないよな、泉ん家まで持ってやるよ」ヨイショ

ゆたか「……大事にするっ」

八幡「間違っても捨てないでくれよな」

ゆたか「うんっ!」ニコッ

897: 2014/08/01(金) 01:41:18.00 ID:Oy9LzrshO
小町「あ、ちょっとだけあのお店行っていい?」チョイチョイ

八幡「服屋?珍しいな」

小町「ちょっとねー」

八幡「少し寄り道するけど、いいか?」

こなた「もちもーち」グッ

ゆたか「大丈夫だよ」



ラッシャイマセー

八幡(なにこのオシャレ空間。未知との遭遇なうってツイートしとくか、フォロワーいないけど)スッ

こなた「コスプレじゃなくて普通の服もいいもんだねぇ、久しぶりに服屋とか来たよ」

八幡「そういえばお前って似たような私服ばっかり着てるよな。他にはねーの?」

こなた「あるにはあるけど……お父さんが買ってくるのが女子力高すぎて着こなせる気がしないんだよネ」

八幡「そんなもんか?」

こなた「そんなもんだよ」

898: 2014/08/01(金) 01:47:28.91 ID:Oy9LzrshO
「合計31500円になります」

八幡「」

八幡「……」ゴシゴシ

八幡「……」チラッ

【\ 31500-】

八幡「」


アザッシター


八幡「何を買ったらあんな値段になるわけよ?今日だけで諭吉さん5人近く飛んでるんだけど」ゲッソリ

小町「ゆたかちゃんに合う服一式とアクセサリー類だね、小町がコーディネートしたんだよ~」

ゆたか「お兄ちゃんごめんなさいっ」ペコペコ

八幡「いや謝る必要は無いんだけど…無いんだけど……」

こなた「サラッと私までお兄ちゃんにヘアゴム買って貰っちゃったよ」

八幡「やめろ、お前これから俺に『お兄ちゃん』って呼ぶの禁止」

こなた「お兄ちゃん、似合う?」

八幡「バッチリ」グッ

899: 2014/08/01(金) 01:52:07.30 ID:Oy9LzrshO
小町「じゃ、お店の試着室で着替えさせてくるねーん」

ゆたか「えぇっ、い、今着るの?」

小町「早くはやくー」

ゆたか「わわーっ!?」



八幡「……ふぅ」

こなた「八幡、いつもその可愛いリストバンド付けてるよね。……Lucky☆Star?」

八幡「いいだろ。やらんぞ」

こなた「さすがに取らないよ」

八幡「今の家に引っ越す前に買ったんだがな、付け心地が結構いいんだわ」

こなた「へぇー」

900: 2014/08/01(金) 02:02:32.20 ID:Oy9LzrshO
八幡「……そうだ、黒井先生にもなんか買って行ってやるか」

こなた「ほぇ?なんで?」

八幡「確か誕生日が2/8とか言ってたからな。教師に媚売って悪い事は無い」キリッ

こなた「だったら慎重に選ばないとね。野球関連なら喜ぶんじゃない?」

八幡「そういえばそうだな。どこファンだっけ?」

こなた「たしか、ロッテ」

八幡「千葉ロッテか。いいセンスしてやがるぜ先生」


ユキノン、アレミヨウヨー

モットハナレテホシイノダケレド

八幡「!?」

八幡(い、今の声はまさか……いやそんな馬鹿な。いかに東京の中心とはいえこんな偶然があるわけがない、あってたまるか……そうだ、夢だ夢だ夢だ夢だ。ど、どうしたら……ヒィッ、こ、こっちに来る…っ!)

こなた「……八幡?何でそんなに震えてるの?」

八幡「あ、あぁ!?いや、なんでもないぞ!ちょっとそこのコンビニでトイレ借りてくるわ!!」ダッ

こなた「……?」

901: 2014/08/01(金) 02:12:34.27 ID:Oy9LzrshO
小町「お兄ちゃーん……あれ?」

ゆたか「お姉ちゃん、お兄ちゃんは?」

こなた「何かコンビニでトイレ借りるってさ」

小町「ぶー。せっかくゆたかちゃんの超可愛い姿をお披露目しようと思ったのに」

ゆたか「ちょ、ちょうかわ…!?」


「あら」

小町「ん?」

「こ、小町ちゃん…?」

小町「……!」ザワッ

チャキ

小町「……よく話しかけられますね。小町なら」

903: 2014/08/01(金) 02:18:40.80 ID:Oy9LzrshO
「……そのポケットの中で握ってるモノから手を離してくれるとありがたいのだけれど」

グッ

小町「……小町なら見かけても顔を合わせない様にしますけどね」

「や、やっはろー……小町ちゃん」

小町「……こんにちは、雪ノ下さんに由比ヶ浜さん」ギロッ

雪乃「……」

結衣「……」

こなた(雪ノ…?ははぁ、この二人がねぇ)

ゆたか「……?」



小町「………」ジリッ

雪乃「………」

結衣「……あ、あのね小町ちゃん。ヒッキーとお話」

小町「馴れ馴れしい、お兄ちゃんをそんな風に呼ばないでください。お兄ちゃんもお2人と話す事なんて何もありません」

906: 2014/08/01(金) 02:26:41.54 ID:Oy9LzrshO
雪乃「そうかしら、小町さんはそうかもしれないけど彼は私達に話があるかもしれないでしょう?」

小町「知った風な口を聞かないでくださいよ、貴方達のせいでお兄ちゃんがどれだけ苦しんだと……」

雪乃「……」

結衣「……」



こなた「まぁまぁお三方その辺で。積もる話はあると思うけど、周りの人が見てるからサ」

雪乃「……」

結衣「わー、ちっちゃいねー。この子誰?」

こなた「私高2なんだけど」

結衣「えぇ!?ご、ゴメン…」

こなた「とりあえずそこのあなた。今の八幡にはチミ達と話すことは何もないと思うよ、わたし的に」

雪乃「第三者に口を挟んで欲しくないわね。そんな証拠がどこにあるというのかしら」

こなた「だってさっき、明らかにチミ達2人をみて逃げたからね」

雪乃「!」

結衣「そんな…」

908: 2014/08/01(金) 02:31:48.11 ID:Oy9LzrshO
雪乃「……そう、分かったわ」

こなた「今日のところは解散にしようよ、ね?」

結衣「じ、じゃあさ。ヒッキーにメールするからって言っておいてくれないかな?」

小町「……」

結衣「ごめんね、小町ちゃん。またね」

小町「……できれば2度と会いたくないです」

結衣「そ、そっか……うぅっ」






ゆたか「え、えっと…あの…?」

小町「ごめんねーゆたかちゃん、お兄ちゃん探しに行こっか。こなたさんも、お騒がせしました」ニコッ

ゆたか「うん…?」

こなた「いえいえそれほどでも。あっちのコンビニだよ、行こー」

938: 2014/08/01(金) 16:54:00.90 ID:/NWhJ0i1O
八幡「あー吐いた吐いた。さっき食ったパスタなんかが全部出た…」ウッ

小町「お兄ちゃーーん!」

八幡「おぉ、すまんな。急にトイレでリバースしてた」

小町「それよりそれより、ゆたかちゃんどうあれ!」

八幡「ん?」

ゆたか「小町ちゃん 待ってよぉー」テッテッテッ

八幡「なにあれ天使?」

小町「小町のコーディネートの勝ちだね」

八幡「やるじゃん。ゆたかーー!可愛いぞぉぉーーーー!!」

ザワザワ

ゆたか「わぁぁぁぁーーっ やめてよお兄ちゃんっっ」カァァァ

こなた「そこに痺れぬ憧れぬっ」

八幡「もはや恥など捨てた。今の俺、最強」

939: 2014/08/01(金) 17:22:25.46 ID:/NWhJ0i1O
ゆたか「ばかっ お兄ちゃんのばかっ」ポコポコ

八幡「悪かったって、つい我慢できなくてな」ナデナデ

ゆたか「むぅー!」

こなた「最後にゲーセン行くんでしょー?八幡、格ゲー勝負しようず!」




八幡「長年ぼっちプレイをして来た俺に勝てるとでも?」チャリン

こなた「ふっふーん。八幡以上にやりこんでる私に勝てるとお思いで?」チャリン

八幡「よかろう、かかってこい」

こなた「ふんふーん」

小町「ゆたかちゃん、あれやろうよ」

ゆたか「ぞ、ゾンビはちょっと……」


Fight!!

八幡「WRYYYYYYYYYーーー!!!」カチャカチャカチャカチャ!!

こなた「無駄無駄ァ!」カチャカチャッ!

ピキーン…ビシバシドガバキ!!

八幡「なっ…1フレームであの複雑なコマンド技を成功っ!?そこから追い打ち!?人間の反射速度じゃねぇ!!」

ドガガガガガガガ

八幡「しかも即氏技!?容赦ねぇ……ぐはっ…」

K.O! Perfect!!

こなた「またまた出直すがヨロシ」ニヤニヤ

八幡「ありえねぇ……」

941: 2014/08/01(金) 17:32:16.19 ID:/NWhJ0i1O
小町「ゆ、ゆたかちゃんっ!そこ、そこぉぉ!!」バンバン

ゆたか「ふわぁぁーーっ」バキューン

八幡「おっ、やってるなー」

こなた「ゆーちゃん 画面見ないと当たらないよー」

ゆたか「ち、直視ができな」

ギャァァァァーー

ゆたか「ひぃぃぃっ」ババババン

八幡「お見事」

こなた「百発百中とは恐れ入ったよ」

小町「……」フム

八幡「小町?」

小町「お兄ちゃん、小町疲れたから交代してよー。ヘイ、パス!」ヒョイッ

八幡「任せろ、俺のガンゲーの強さはのび太君並だぜ!」パシッ

ゆたか「お姉ちゃぁぁぁん」

こなた「オケオケ、任せたまへー」

942: 2014/08/01(金) 17:39:47.84 ID:/NWhJ0i1O
八幡「流石にゆたかには無理だったか。怖いものは苦手だもんな?」ニヤニヤ

ゆたか「むっ そうじゃないもん!やれるもんっっ」

こなた「およ?続行する?」

ゆたか「やるっ!」

八幡(ちょろいぜ)

ゆたか「きゃぁぁぁぁっ 」ズガン! ズガン!

八幡「……ん?いつの間にかスコアに差が…」

ゆたか「わぁぁぁぁっ」ダダダダダダダダダッ

八幡「」



リザルト
: Komachi 【A】
:Yutaka 【SSS】

八幡「燃え尽きたよ……真っ白にな…」フッ

八幡(泉の血筋か……)ガクッ

こなた「お兄ちゃんすごい!Aだって!私なんかA.B.C.D……ううっ、まだまだだなぁ」

943: 2014/08/01(金) 17:46:35.35 ID:/NWhJ0i1O
八幡「あれ?小町と泉はどこに行った?」

ゆたか「あれー?」

「ねぇキミ達可愛いじゃん?」

「名前は?」

八幡「うげぇ…また面倒臭いDQNみたいなのがいるな。ゆたかも居るしさっさと離れるか」

八幡(ぼっちは平和主義者なのだ。無抵抗以前に無接触。世界史的に考えて超ガンジー)

小町「いやぁ、友達とお兄ちゃんも居るんで私達はこれで」

「まぁまぁ、ちょっとくらいいいじゃん?」

八幡「嘘だろ…」

ゆたか「あれ小町ちゃんとお姉ちゃんだよ、お兄ちゃん」

944: 2014/08/01(金) 18:05:46.02 ID:/NWhJ0i1O
八幡「いやぁ、見間違いじゃね?」

八幡(実は小町と泉に似てるだけ、とか)

小町「あ、お兄ちゃーん!」

八幡「本人だったかー、ついてねー」

「何?この子の兄貴?」

「ちょっと妹ちゃん借りてっていいよな?」

八幡「……妹を貸すわけねぇだろ」イラッ

小町(お兄ちゃんが初めて会う人に対して強気だっ!?)ガーン

八幡(とか考えてるんだろうなあの表情。シスコン兄貴から妹を取ろうなんてヒステリア・ベルゼを発動させるのと同義だ。あ、すいません実はただテンパってますベレッタなんて持ってないし野蛮な高校にも通ってないですはい)

「ぁんだと?ぶっ殺Lj.gav_σινχυ!」

「jqじx583(1υδ!!」

八幡「なんて言ってんの聞き取れないんだが?コミュニケーション不可なう」

八幡(元来、人間のコミュニケーションは言語によって行われているのは三割程度だという。残りの七割は目の動きやちょっとしたしぐさから情報を集めているのだ)

「くあghfせふじtM,@こ!」ブンッ!

小町「お兄ちゃん!」

八幡「……」スカッ

こなた「おぉ!よけたっ」

八幡(目は口ほどに物を言う、という言葉はこうした非言語コミュニケーションの重要性から来ている。つまり、逆説的に考えて、会話をしないぼっちでも七割方コミュニケーションできているということである。違うか、違うね)スカッ

945: 2014/08/01(金) 18:15:07.46 ID:/NWhJ0i1O
「んのfp→,=1野郎!」ブンッ

八幡(ぼっち云々はよしとして、バトル漫画曰く冷静に動きを見れば避けられん事も無いとはよく言うが、あながち間違いではない)スカッ

「ちょこまかjp,iypz!」

八幡(小学校の頃からドッジボールに強制参加させられた時なんかパスの1度も回ってこなかったから、逃げる避ける躱すにのみ徹していた)

「んぬぁぁぁ!!!」ブンブンッ

八幡(その甲斐あってか。俺の体は、よくモーションを見ればどんなに速い球を投げる奴がいてもとりあえず当たらないくらいはできるようには出来上がっている。あとはそろそろ駆けつけるだろう…)サッ スカッ

『コラ!君たち!!』

八幡「警備員やら店員やらを待てばいいだけの話だったわけで」




こなた「いやー、かっこよかったよ八幡!なかなかやるじゃん!!」

八幡「おかげで比企谷がいるとドッジボールするのはつまらないって強制参加からもはずされたけどな」フッ

小町「なんでそんな哀しい目を……、でも確かにかっこよかったよ。お兄ちゃん」

946: 2014/08/01(金) 18:24:44.51 ID:/NWhJ0i1O
ゆたか「うんっ 暴力はいけないけど、お兄ちゃんは絶対に手を出さなかったもん」

八幡「殴る蹴るの戦闘力は無いからな」シレッ

こなた「意外とあるかもよー?かがみんを持ち上げられるからにはそこそこ腕力があると思うけどなー」

八幡「やめてあげろ、結構悩んでるみたいだからな」

こなた「八幡も格闘技しようよ。喧嘩も強くなるよー?」

八幡「お前もうやめてただろ。それに喧嘩の為に格闘技をするってのは、なんか違う気がする。……ぐへへへ、お嬢ちゃん可愛いね!」グワッ

こなた「ほぁたぁ!!」ドスゥッ

八幡「ぐふぇぇ……こんな感じに不審者対策の護身術程度に思っとかないとダメだろ…」プルプル

こなた「あぁ、そういう。てっきり八幡がそっちの趣味に急に覚醒して襲って来たのかと思ったよ」

947: 2014/08/01(金) 18:32:03.28 ID:/NWhJ0i1O
八幡「そんな趣味は無ぇ……と断言できないこの辛さよ」ググッ

こなた「無いわけじゃ無いんだね、よかった」

八幡「いや何でだよ。俺を性犯罪者にでも仕立て上げたいのか?」

こなた「そーゆー事じゃないけどさー」タタッ

小町「……」ジー

ゆたか「お兄ちゃん、今日はありがとう」

八幡「ん?もう家か。遅くまで連れ回して悪かったな」

ゆたか「うぅん。凄く良い1日だったよ、くまさんもお洋服もプレゼントしてくれて…ありがとうっ 」ニコッ

八幡「お、おぉ……気にすんなよ」

ゆたか「おやすみなさーい!」

こなた「じゃあ私も。ノシノシー」





八幡「………あー怖かった。今更足腰震えて来た」

小町「どうせなら最後までカッコ付けてよー」

948: 2014/08/01(金) 18:37:15.96 ID:/NWhJ0i1O
八幡「無茶を言わんでくれ。実は避けようとして足捻ったり腰を変な風に曲げたりとか無理してたんだからな……喧嘩なんて初めてだし心臓バクバクだったわ」イテテ

小町「ふーん、無茶してたんだねぇ」

八幡「…まぁな」

小町「そこまで無茶して小町達を助けてくれたお兄ちゃん、ポイント高いよ。すごく」

八幡「またかよ、そのポイントとか溜まるとどうなるんだっての」



小町「こんなんあげます」チュッ



八幡「」

小町「ほっぺにちゅーとかいつ以来だろうね。ブラコン妹からシスコン兄へのプレゼントとしてはいかがなものかな?」テヘヘ

八幡「…」

949: 2014/08/01(金) 18:46:38.09 ID:/NWhJ0i1O
小町「お兄ちゃん?」

八幡「うぉぉぉぉ小町ぃぃぃぃぃ!」ガバーッ

小町「しまったーー!お兄ちゃんのシスコン魂に火を付けちゃったーー!!」

八幡「小町は俺の物だ!俺だけの妹だ!だからもっと抱きつかせろぉお!ついでに眼球も舐めさせろぉぉぉ!!!」ハァハァ

小町「それは嫌じゃぁぁぁぁ!!!」

ドドドドドドドドドド…

八幡「ん?」

かがみ「自分の妹に何をしとるかーーーっ!!!!」バキィッ!!!

八幡「うゎらばっ!!………か、かがみ?」

かがみ「ったく、買い物帰りに遠くから見えたと思えば……道のど真ん中でなにしてんのよあんたは」ハァ

八幡「……つい昂ぶった。どこぞのシスコン半吸血鬼みたいな事になってしまった、反省はしていない」

かがみ「シスコンに拍車がかかってるわね……」ヒキッ

951: 2014/08/01(金) 18:53:51.75 ID:/NWhJ0i1O
小町「かーがみさんっ」

かがみ「なに?」

小町「右は小町がもらいましたけど、左はかがみさんに差し上げてもいいですよ?」ボソッ

かがみ「なっ」カァァ

小町「ふふふ、ではではそういう事で!」

八幡「何を言ったんだ?」

小町「なーんでも。ところでお兄ちゃん」

八幡「なんだい愛しの小町ちゃん」

小町「今からお父さんとお母さんと家族水入らずでご飯食べるから、外食して来なよ」チラッ

かがみ「!」

八幡「妹が急に冷たくなった事案」

かがみ「しょ、しょうがないわね。食材を多く買いすぎたからウチに来なさいよ」

八幡「それってつかさの仕事じゃね」

かがみ「私も練習したんだっ いいから来い!」

八幡「ドナドナドーナー…」

かがみ「……ふふっ」

961: 2014/08/02(土) 00:07:48.77 ID:sVbZT1HZO
カレンダー『2/14デスよ』

八幡「嫌な日が来たもんだ」モグモグ

小町「お兄ちゃんっ おっはろー」

八幡「ん。さっさと朝飯食っちまえよな」

小町「んっふっふー。今日は何の日でしょうかーっ」

八幡「聖武天皇が国分寺の建立を命じた日」シレッ

小町「えっ………そうなの?」

八幡「あぁ。741年の2月14日にな」

小町「へぇー。あ、それ入試に出たよ!聖武天皇が741年に何をしたかーって。ちゃんとかけててよかったーっ」

八幡「よかったな」

962: 2014/08/02(土) 00:22:36.11 ID:sVbZT1HZO
小町「そうじゃなくて!」バンッ

八幡「なんだよ」モグモグ

小町「今日は!何の日ですか!!」

八幡「郵便マークが『丁』から『〒』に変わった日だな」ウム

小町「……なにそれ」

八幡「今のマークはこう(〒)だろ?」スッ スッ

小町「うん」

八幡「昔はこう(丁)だったんだけどな、これが万国共通の料金不足のマーク『T』と似てたのがマズかったらしい。そんで片仮名の『テ』に直して、それを図案化して〒としたんだ」モグモグ

小町「ほぇー。初知り……ってそれも違うから!!!」バンッ

八幡「わかったわかった。リア充の祭典、ヴァレンタインだろ?」ハァ

小町「ちょっと発音がいいのがむかつく」

963: 2014/08/02(土) 00:35:22.03 ID:sVbZT1HZO
八幡「まぁたかがヴァレンタインだ。ぼっちの中のぼっち……つまりトップオブぼっちのこの俺、ダイダラぼっちには関係ないけど教室でわちゃわちゃするのはやめて欲しい」

小町「ダイダラボッチって巨人か妖怪じゃなかったっけ」

八幡「ダイダラボッチとダイダラぼっちは違う。主にイントネーションが最初で上がるか最後で上がるかが」

小町「ホントにヘタレなお兄ちゃんだなぁもう……はいコレ。チョコレート」コトン

八幡「マジで、サンキュー。今年一個は貰えたわ、よかった」ホッ

小町「意外と他にもくれるかもよー」

八幡「無いな、断じて無い。あるとしたらスーパーかコンビニのキャンペーンでついて来るチロルチョコくらいだ」

小町「これだからゴミぃちゃんは…」

八幡「あ、やめてそれ。傷ついちゃうから」

小町「とにかく、小町は先に行くね。ごちそうさまでしたー」カタン

八幡「いってらー」

964: 2014/08/02(土) 00:51:29.83 ID:sVbZT1HZO
ピンポーン

八幡「ん?」

ガチャ

八幡「?」

こなた「八幡。途中まで一緒に行こー」

八幡「おう、ちっと待ってろよ」

こなた「あ、今日はバレンタインイベがあるからね。バイト来ないと店長激おこだよー」

八幡「どうせシフトだったわ……うし、行くか」

こなた「今日は自転車じゃないの?」

八幡「昨日パンクした」

こなた「ありゃりゃ。じゃあ皆で一緒に行こうか」

八幡「折角だからどこの路線で乗るのかとかも教えといてくれ」

965: 2014/08/02(土) 01:45:50.58 ID:sVbZT1HZO
かがみ「おっすー」

つかさ「2人ともおはよー 八幡くん、自転車じゃないの?」

八幡「うっかり何か尖ったものを踏んずけしまってな、昨日パンクした」

つかさ「大変だったねぇ」

八幡「そういえば2人ともお揃いのコートだな」

かがみ「今更かよっ つかさがお揃いにしたいって言うから私も同じのにしたのよ」

つかさ「えー?お姉ちゃんがお揃いのにしない?って言ったんだよー」

かがみ「えっ そうだっけ?」

バレンタインフェア デスヨー

こなた「心がホットになる季節だねぇ」

かがみ「1年って経つの早いわよねー」

966: 2014/08/02(土) 01:54:18.02 ID:sVbZT1HZO
こなた「よく”お金で愛は買えないっ”って言うけどさ、ある意味バレンタインチョコってお金で愛を表してるよね」

かがみ「ゲーム内でしか恋愛したことないやつは言うことがシビアだな」

こなた「ほほぅ ならばかがみんはリアルで恋愛経験が豊富だと…?」ニヤリ

かがみ「そんなことは言ってないだろっ」


こなた「海外に行きたい」

八幡「何の脈絡も無ぇな、日本という現実から逃げたくなったのか?俺もよくあるぜ」

こなた「へぇ 例えば?」

八幡「これは俺の友達の友達の話なんだが…」

かがみ「要するにあんただろ」バッサリ

八幡「と、友達の友達だっつの。俺じゃねぇよ!……まぁ家で某恋愛ゲームをやってたわけだ」

こなた「アマガミと見た」

八幡「ハズレだ。まぁ携帯ゲーム機に向かってついボソボソと喋ってしまってた訳だ」

こなた「うん」

八幡「『かーそれはねーわー』『ほう、そう来たか』『凛子、好きだよ』なんて独り言をよりによって母親に聞かれてしまってな」



『友達でも来てたの?』

「あ、い、いや、電話……」



八幡「もう家ではラブプラスはできない」

967: 2014/08/02(土) 02:04:46.06 ID:sVbZT1HZO
かがみ「うわぁ…なんて言うか黒歴史だな」

八幡「俺の黒歴史レベルで言うならこんなの序の序の口だ。他にもあだ名とか扱いとか………うっ、思い出したら泣けてきた…」シクシク

つかさ「ど……どんだけ~」



こなた「まぁ兎にも角にも、私は外国に行きたいわけですよ」

かがみ「なんで?」

こなた「いやぁ、一昨日みゆきさんがね」


みゆき『2月14日に女性からチョコを渡すのは日本特有なんですよ。欧米では男女問わず、好きな人やお友達にチョコやカードを渡すそうです』


こなた「って言ってたから女の私でもいっぱい貰えそうじゃん?」

かがみ「単純ってのもそうだけど色々な意味で すごい自信 だな。モテる事確定の話かヨ」

こなた「大丈夫 外国は小っさい子の需要多」

かがみ「はいストーップ 危ない発言禁止ーーっ」

968: 2014/08/02(土) 02:13:58.43 ID:sVbZT1HZO
八幡「俺達が乗る線って何分のだ?」

こなた「あと10分くらいあるよー」

八幡「ギリギリだな…ちっと便所行って来るわ」

つかさ「行ってらっしゃーい」フリフリ



つかさ「あっそういえばこなちゃん、はいこれ。チョコー」スッ

こなた「うぉ 中身まで丁寧にラッピングしてある…しかもハート型…」

つかさ「あはは ちょっと頑張っちゃったー」

かがみ「つかさはこういうトコ凝りすぎなのよね。朝までかかっていくつもいくつも作ってさぁ。どうせ義理なのに」

こなた「つかさー。義理でも男子にはあげない方がいいよー……絶対勘違いされるから…」

かがみ「八幡のは特別豪華だもんなー」ニヒヒ

969: 2014/08/02(土) 02:19:22.71 ID:sVbZT1HZO
つかさ「はうっ そ、そういうのじゃ…お姉ちゃんだって八幡くんに作ってたでしょっ」

こなた「ほほう」キラーン

かがみ「ちょっ な、なんの事かサッパリ分からないなっ」

つかさ「ずるいよお姉ちゃーん!」

かがみ「しらなーい」

こなた「仲良いよネ」



八幡「まだ来てないよな?」

こなた「余裕だよー」

かがみ「とりあえずはいコレ」

こなた「かがみが!?私に!?チョコ!?」

かがみ「つかさがやってたからついでに作っただけよ、いらないの?」

こなた「おー…去年よりは美味しそうだねー」

かがみ「あ、アンタには無いからなっ」

八幡「いや 俺そういうのは昔から諦めてる派だから。意外とノーダメ」

970: 2014/08/02(土) 02:24:25.83 ID:sVbZT1HZO
かがみ「………そ、そう」

八幡「おう」キッパリ

つかさ「………」チラッ チラッ

八幡「……なんぞ?」

つかさ「あ、あのね、これ…食べて欲しいなーなんて…」スッ

箱<ハートダゼ

八幡「」


つかさ「いっ いらないならいいんだけど……」

八幡「い、いるっ!いりますっ!!」ガシッ

八幡(いや待て、つかさだ。相手はつかさだ。この天然ぽやぽや娘に本命は無い筈ッッ!つまり義理!でも義理でも嬉しいラッピング!!!)

つかさ「これからも仲良くしてね、八幡くんっ」

八幡「おう…おう…!」グスッ

971: 2014/08/02(土) 02:29:09.97 ID:sVbZT1HZO
かがみ「ガチ泣きかよっ」

八幡「いえね、こんな、女子に義理でもチョコを貰ったのが初めてで…っ」

こなた「チョコDTってやつ?」

八幡「おいソコ。サラッと女学生が言ってはいけない言葉を淡々と述べるんじゃない」

かがみ「………ったなぁ…」ボソッ

八幡「え?」

かがみ「なんでもないわよっ ほら、早く行かないと行けない時にはあれに乗るのよ。わかった?」

八幡「了解……いつもなら歩きとかでもいいんだよな?」

かがみ「つかさとこなたが居ることを考えてもらおうか」

こなた・つかさ「「テヘヘ」」

八幡「あぁ察した」

972: 2014/08/02(土) 02:41:16.29 ID:sVbZT1HZO
ハッシャシマース


かがみ「大体、あんたはどうなのよ、チョコ」

こなた「んー?」

かがみ「また今年もゲーム中のイベントだけの思い出とか?」

こなた「ふーー。よく知りもしないで偏見だけで話す人はヤダヤダ」

かがみ「ほぉ じゃ違うの?」

こなた「最近はゲーム内時間でも短期間で終わるの多いからバレンタインにはかすりもしないことが多いんだよ」

かがみ「だからどうした」

973: 2014/08/02(土) 02:50:17.89 ID:sVbZT1HZO
こなた「今年は一応 ちゃんと人にチョコあげる予定とかあるんだよ?」

かがみ「えっ マジかっ!?」

こなた「うん。バイト先の皆と、同じオンラインゲームやってる人にね」

かがみ「へぇ…ゲーム仲間にって感じで?」

こなた「本当に会うわけじゃないけどね」

かがみ「は?」

こなた「ゲーム内でキャラとしてチョコ渡すんだよ」

かがみ(ちゃんと人にぃ!?)


八幡「俺もやってるにはやってるな、ネトゲ」

かがみ「へぇ、なにやってるの?」

八幡「エルダー・テイル」

こなた「おぉ!私の主な戦場の2つの内1つがエルダー・テイルだよ!」

八幡「マジでか。ちなみに俺、暗殺者のレベル88」

こなた「わぁガチ勢だ。私は付与術師のレベル67」

八幡「お前も結構やりこんでんじゃねぇかヨ……レベル67の付与術師か。そういえばギルドにも居たな」

こなた「八幡がギルドに入ってた事が驚きだよ」

八幡「なぁなぁでな。基本ソロプレイだから顔なんて出してないが」

974: 2014/08/02(土) 03:04:14.43 ID:sVbZT1HZO
こなた「ほとんど顔を出して無い暗殺者レベル88……うーん、ギルドの名前は?」

八幡「『三日月同盟』」

こなた「ちょっ……同じギルドだったかー。ヘンリエッタさんが怒ってたよ、『またエイトさんは来てないんですか…!?何度コールしても出ないんですよ!(激怒』って」

八幡「リアルで名前出しはやめろ。……なんていうかあの人怖いんだよ、実際に会ったら卒倒するレベル」

こなた「そうかなぁ?私結構可愛がってもらってるよー?」

八幡「可愛いアバター好きだからな、あの人」

つかさ(まったくお話について行けないよぅ……)

975: 2014/08/02(土) 03:12:00.10 ID:sVbZT1HZO
かがみ「つまり八幡とこなたがやってるゲームが同じだったってわけ?」

八幡「Yes」

つかさ「げーむかぁ。やり方がわからないよー」

こなた「うーん、つかさにはMMORPGは早いと思うよ。超配管工さんから始めた方がいいと思うな」

八幡「やめろ、つかさをこっち側に引き込むんじゃない。穢れちまったらどうしてくれる」ゴゴゴ

こなた「穢れって」





キーンコーンカーンコーン

ななこ「席に着けやゴラァ」ビシイッ

八幡「俺はついてるんですが…」ヒリヒリ

ななこ「あ、スマン。チョーク投げってのを試してみたくてな、感覚は掴めたから次は暴投せんようにするさかい、堪忍してな」

こなた「助かった~」

八幡「解せぬ」

976: 2014/08/02(土) 03:19:51.44 ID:sVbZT1HZO




八幡「結局あれから放課後に至るまで泉やその他を狙っているであろうチョーク大暴投が全て俺の額を撃ち抜いた件」

つかさ「わぁ…赤くなってるよ?大丈夫?」

八幡「ノーコンなのか精度いいのかわけわからん」

みゆき「実は私にも飛んできていまして……」

八幡「なんだと!みゆきさん大丈夫だったか!?怪我無いか!!?」

みゆき「八幡さんの額にヒットした破片なのですが、身体には当たらなかったものの……ノートが割と赤く汚れました」シクシク

八幡「くそっ、やっぱノーコンだノーコン。だからロッテが負けるんだわ」

ななこ「そこまで言わんでも……」グスッ

977: 2014/08/02(土) 03:23:54.68 ID:sVbZT1HZO
八幡「じゃ、俺泉んトコでバイトあるから先行くわ」スッ

こなた「先に行ってておくれー。私はちと追試が…ッ」

八幡「店長には言っといてやる。さっさと来いよな」

こなた「ラジャー!」ビシッ

つかさ「八幡くん、また明日~」フリフリ

八幡「また明日な!!」ブンブン!

こなた(つかさへの好感度がうなぎ登りだなぁ)






八幡「しまった、俺今日自転車じゃなかったか……徒歩?しかないよな。いや、一旦取りに行って……?」

978: 2014/08/02(土) 03:34:11.82 ID:sVbZT1HZO
かがみ「待てこらっ」

八幡「かがみんか、どうした?」

かがみ「私も臨時ヘルプをこなたづてに貰ったのよ。バイトに行くなら私も一緒に行こうかなって」

八幡「俺ってば今から自転車取りに行くんだってばよ」

かがみ「丁度良かった、私も忘れ物したのよ。早く行くぞほら!」

八幡「えぇぇ……」





かがみ「ちゃっちゃとこぐ!」バンバン

八幡「……心なしかつかさより重く感じ」シャカシャカ

かがみ「何・か・言・っ・た・か?」ガシッ

八幡「何でもないです、はい。だから首を掴ばな゛い゛でへぇぇ」

かがみ「………これ、ジブリ乗りってやつよね?私意外と憧れてたのよ」フフッ

八幡「今更だが、二人乗りってダメらしいな」

かがみ「……つかさは良くて、私はダメなの?」

979: 2014/08/02(土) 03:40:07.19 ID:sVbZT1HZO
八幡「い、いや。そういうわけじゃないけどな?」

かがみ「………それならいいケド」

八幡「………」

かがみ「………」

八幡「……着いたぞ」キキッ

かがみ「すっ すぐに戻るから待ってろよっ」

八幡「お、おう」




かがみ「………」タッタッタッ

八幡「早かったな」

かがみ「はい、……コレあげるわよ」スッ

八幡「……ん?」

かがみ「言っとくけど義理よ?義理だからね!?」

八幡「お、おま……俺には無いんじゃ…」

かがみ「机に忘れて来たのよ…かっ!!形がいびつで悪かったわねっ!」

980: 2014/08/02(土) 03:47:08.46 ID:sVbZT1HZO
八幡「い、いいのか?俺、貰ってええんどすか!?」

かがみ「……そんなグチャグチャなクッキーでいいなら、あげるわよ」ボソッ

八幡「……こういうのは形とかより、かがみが作ってくれたってのが大事だと、まぁ、俺は思うわけで…ありまして?」ポリポリ

かがみ「…なっ ば…ばかっ だからそんなんじゃないってば…っっ」カァァ

みき「うふふふ」ニコニコ

かがみ「!?」

八幡「」

みき「おとうさーん、いいものが見れるわよー?」

ナンダー?

かがみ「は、八幡!逃げるわよっ」ヒョイッ

八幡「お、おう!」シャカシャカ




ただお「なんだい?」

みき「見て?ほらあの自転車」

ただお「……かがみと八幡君か?」

みき「青春よねぇ」

ただお「そうだね。私達にもあんなころが……」

みき「はい、チョコレート」

ただお「!ありがとう。美味しく食べるよ」ニコッ

みき「えぇ、召し上がれ」ニコッ


まつり・いのり「「仲良いなぁうちの夫婦」」

982: 2014/08/02(土) 04:02:08.90 ID:sVbZT1HZO
つかさ「見られた……見られた………」ズーン

八幡「き、気にしたら負けだ。遅刻しそうだから飛ばすぞ、捕まってろ。あ、できれば背中とかでお願いします」

つかさ「うぅ……っ」





八幡「ギリギリセーフだな」

かがみ「こんにちはーっ」

店長「ハッチーにかがみちゃん!早く着替えて!開店10分前!!」

八幡「あ、はい」

かがみ「またアレ着るんですか…?」

店長「ロンモチ!」

983: 2014/08/02(土) 04:03:07.71 ID:sVbZT1HZO
なんか陳腐っぽくなったかもなの
一応誘導なの
できれば埋め立てよろしくなの
次スレに続きます

985: 2014/08/02(土) 06:02:12.03 ID:oyOJbOzSO
おつ

らきすたOVAで柊姉妹もネトゲやってたのを思い出したわ

986: 2014/08/02(土) 06:27:44.13 ID:++JYlDDDO



引用元: 八幡「総武高校から来ました」こなた「ほうほう」