千夜「はぁ」
ｺﾞｸｯ

千夜「ｹﾞｪｯ」

ココア（千夜ちゃん…）

ココア（私 まだ食べてるんだけど………）

千夜「うーん」

千夜がつまようじをとった

千夜「ｼｰｼｰ」
ｶﾞｼｶﾞｼｯ

ココア（つまようじで食べカスをとってる…）

千夜「…」

千夜「…ﾍﾟﾛｯ」

ココア（うわっ 食べカス 口の中に入れた…！）

千夜「ｹﾞｪｪｪｪﾌﾟ」

ココア（勘弁してよ～）

ココア「あ…あの…千夜ちゃん…？」

千夜「？」

ココア「お家でもそんなことしてるの？」

千夜「“そんなこと”って？」

ココア（自覚ないんだ おばあちゃんとかきびしそうなのに…）

ココア「ううん なんでもない」

店員「ﾏﾀｾｼﾏｼﾀｰ」

千夜「あっ きたきた」

千夜「ネギトロ丼おいしいわよねー」
ｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬ

ココア「う…うん…」

ココア（うるさいなぁ）

千夜「この間 シャロちゃんと2人でカラオケにいったのよ」
ｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬ

ココア「そうなんだ」

ココア（口に物が入ってるときに しゃべらないでほしい…）

千夜「～♪」
ｺﾛｺﾛ

ココア（唇でなにかを転がしてる）

ココア（ご飯粒だ！ご飯粒を唇で転がして遊んでる！）

千夜「ﾊﾟｸｯ」

ココア（うわ 食べた）

千夜「ｹﾞｪｪｪｪﾌﾟ」

ココア（うわぁ～）

千夜「どうしたのココアちゃん？全然 食べてないじゃない」
ｸﾁｬｸﾁｬｸﾁｬ

ココア「えっ…」

千夜「やっぱり もっとおいしいところいく？ちょっと並ぶけど おいしいお店知ってるのよ」

千夜「おっけーぐーぐる！」

ガラケー「？！」

ココア「あ…あのね…」

千夜「？」

ココア「お料理がおいしくないんじゃなくてね…」

千夜「？」

千夜「ｹﾞﾌﾟｯ」

ココア「それ うるさいんだけど」

千夜「…」

ココア「私 ちょっとビックリしたよ お家の人から注意されたりしないの？」

千夜「…」

ココア「他のお客さんたちもいるんだよ？学校でもそう 私とっても恥ずかしいよ」

千夜「…」

ココア「そんな下品なこと シャロちゃんでもやらないよ いい加減にして」

千夜「…」
ｸﾁｬｸﾁｬ

ココア「だから 音立てないで食べてって言ってるの！」

千夜「…」

ココア「お育ちって出るよね」

千夜「…」
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ…

ワロタ

これはひどい

千夜「ごめんなさい」

ココア「ううん 私もきつく言いすぎたよ ごめんね」

千夜「私のこと嫌いになった？」

ココア「そんなことないよ！千夜ちゃん♪」
ｷﾞｭｰｯ

千夜「ココアちゃん…」

千夜「あったかい…」
ｽﾘｽﾘ

店員「合計で2780円でございます」

千夜「はーい 3000円から」

店員「お釣り220円とドリンクバーの券です」

ココア「あっ ちょっと待って」

千夜「いいわよ もう私が全部出したから」

ココア「ん？違う違う」

ココア「ここTポイントカード ポイント入りますか？」

千夜「…」


完