1: ◆LYNKFR8PTk 2015/06/30(火) 21:04:19.09 ID:JU/22xozO
エリウッド「直接好きって言わないのがいけないんじゃないのか?」

リン「そ、そんな……言えるわけないじゃない!」

エリウッド「じゃあ手紙で思いを伝えるっていうのはどうかな?」

リン「……それならもうやったわ」

エリウッド「結果は?」

リン「結果は……」












ヘクトル『なあリン、この間送ってくれた手紙だけどよ……』

リン『!!』

ヘクトル『悪りぃな。 俺、勉強してねーから一文字も読めねえんだよ。 今ここで直接言ってくれるか?』

リン『……大したことじゃないからいいわよ』

ヘクトル『? そうか……』



エリウッド「馬鹿とかそういうレベルじゃないな」

※キャラ崩壊注意
ファイアーエムブレム 0 (サイファ) スリーブコレクション 「エリウッド」 (No.FE-37)
2: 2015/06/30(火) 21:04:56.76 ID:JU/22xozO
リン「参考程度に聞くけど……エリウッドの場合はどうだったの?」

エリウッド「もちろんニニアンに直接言ったさ、なあニニアン」

ニニアン「はい、あの時は同時でした……」

リン「同時!?」

エリウッド「ああ、誰もいない場所に呼んで……お互い言いたいことがあるから同時に言ったら……」

リン「……二人とも『好き』って言ったってこと?」

ニニアン「はい」

リン「……相思相愛って羨ましいわ」

エリウッド「僕たち、羨ましがられているぞニニアン!!」ガシッ

ニニアン「最高のラブラブ夫婦ということですねエリウッド様!!」ガシッ

リン「……」

3: 2015/06/30(火) 21:05:29.33 ID:JU/22xozO
エリウッド「……そうだ、手紙がだめなら違うものをあげればいいんじゃないか」

リン「違うもの?」

エリウッド「ああ、ヘクトルが喜びそうなものとか……そうすれば君に対する好感度も上がるはずだよ」

リン「あいつが喜びそうなもの……あっ!!」

エリウッド「心あたりがあるのかい?」

リン「……ええ! 早速明日渡してみるわ! ありがとうエリウッド!」ダッ

ニニアン「リン様、成功するといいですね……」

エリウッド「ああ、だが結ばれたところでナンバーワンカップルが僕らなのには変わりないな」

ニニアン「はい!」

エルバート「私とニニアンの間違いだろう」

エリウッド「母上をなかったことにしないでください父上」

エルバート「だってあいつ、顔が老けて腐ってるし……」

エリウッド(腐ってるのはあんたの頭だよ)

4: 2015/06/30(火) 21:06:02.44 ID:JU/22xozO
セーラ「ヘクトル様ー、遊びましょーよー」

ヘクトル「しつけーな、俺は忙しいって言ってんだろ」

セーラ「斧を見ることのどこが忙しいんですかー?」

ヘクトル「十分忙しい。 どこかに傷が入ってないか一つ一つ確認しねーとな」

セーラ「うわー……すっごいつまんなさそう」

ヘクトル「お前には一生分からねーかもな……俺の斧コレクションは」

リン「ヘクトル!!」

セーラ「あ、リンじゃない」

ヘクトル「どうしたんだよ、何かあったのか?」

リン「ヘクトルって……斧集めてたわよね?」

ヘクトル「ああ」

リン「……私から斧のプレゼントよ!」

ヒラ〜

リン「……折紙で作ったのよ」

ヘクトル「……行くぞセーラ」

セーラ「えっ!? 遊んでくれるんですか!?」

ヘクトル「ああ、ここから大分離れたところに行こう」

リン「ちょ、ちょっと! これは!?」

ヘクトル「……俺の趣味を冷やかすな」

スタスタ……

リン「……」

5: 2015/06/30(火) 21:06:52.44 ID:JU/22xozO
リン「普通……手作りプレゼントの方が喜ばれるわよね?」

エリウッド「そうだな……けど単細胞のあいつには手作りプレゼントだろうが関係ないみたいだ」

リン「にしても……何よあの態度!! マーニ・カティでぶった斬りたいわ!!」

エリウッド「落ち着いてくれリンディス……」

リン「闘う姿はカッコいいのに……それ以外は本当最悪」

エリウッド(闘う姿に惚れたのか)

エリウッド「よし、じゃあ本物の斧をあいつにあげよう」

リン「本物?」

エリウッド「ああ……あの人達なら予備の斧ぐらいもってるだろう」

ニニアン「『あの人達』?」

6: 2015/06/30(火) 21:07:22.93 ID:JU/22xozO
ダーツ「予備の斧だぁ?」

エリウッド「ああ、持ってないか?」

ダーツ「……あった」

リン「『あった』?」

ダーツ「頭……そうですよね?」

ファーガス「ああ……俺たちの斧は全部あいつに回収された」

ニニアン「あいつ?」

エリウッド「まさか……」

ファーガス「……あの斧小僧だ」

エリウッド「やっぱり……」

リン「遅かったみたいね……」

7: 2015/06/30(火) 21:07:48.14 ID:JU/22xozO
リン「どうしよう……斧をプレゼントするのは諦めようかしら」

エリウッド「いや……まだ手はある」

ニニアン「エリウッド様……?」

エリウッド「僕が直接ヘクトルに聞こう」

リン「ほ、欲しいものを?」

エリウッド「いや、持ってない斧の種類を聞くんだ、それを僕らがプレゼントすればいい」

ニニアン「エリウッド様……」

エリウッド「斧バカのあいつは斧でしか喜ばないと思うからね……それでいいかいリンディス?」

リン「ええ……」

8: 2015/06/30(火) 21:08:26.28 ID:JU/22xozO
ヘクトル「珍しいな、お前が俺の斧を見たいだなんて」

エリウッド「僕だってたまにはそう思う時ぐらいあるさ」

ヘクトル「……ここが斧部屋だ、勝手に触るなよ」

エリウッド「ああ、分かった」

エリウッド(こんなにあるのか……気持ち悪いな)

エリウッド「……これで全ての斧を揃えてないのかい?」

ヘクトル「ああ、まだ足りねえんだよ……山賊の斧が」

エリウッド「!!」

ヘクトル「あいつらしか持ってねー斧が欲しいんだけどよ……どこにいるのか分からねえからな……」

エリウッド「そうか……」

エリウッド(山賊の斧か……)

エリウッド(……そうだ、一応これも聞いてみよう)

エリウッド「……ヘクトル、君って好きな人とかいるかい?」

ヘクトル「ああ、斧が好きだな」

エリウッド(やっぱりな)

9: 2015/06/30(火) 21:08:52.20 ID:JU/22xozO
リン「山賊の斧?」

エリウッド「ああ、ヘクトルは知らないだろうが、山賊だけが住む村がある」

ニニアン「つまりそこに行けば……」

エリウッド「ああ、そういうことだ」

リン「でも山賊よ? 素直に斧を渡してくれるかしら……」

エリウッド「まあその時は強行突破で行くさ」

ニニアン「強行突破……?」

10: 2015/06/30(火) 21:09:20.80 ID:JU/22xozO
山賊が住む村

エリウッド「……というわけで斧をください」

山賊「ああん? なんでてめえの言うことを聞かなきゃいけねえんだよ!!」

山賊「この斧がなかったらどうやってぶっ殺せばいいんだよぉ!!」

ニニアン「やっぱり素直には渡してくれないみたいですね……」

リン「エリウッド……どうするの?」

エリウッド「こうなったら……」パチン!

マーカス「エリウッド様!」

ロウエン「お呼びですか!」

リン「いつの間に……」

エリウッド「マーカス、ロウエン! 村を襲うぞ!!」

マーカス・ロウエン「はっ!!」

リン・ニニアン「!!?」

11: 2015/06/30(火) 21:09:49.15 ID:JU/22xozO
リン「ちょ、ちょっと待ってエリウッド!! どういうこと!?」

エリウッド「さっき言っただろ? 強行突破するって」

リン「まさか……力づくで? いくら何でもそれは可哀想よ!!」

エリウッド「君の嫌いな山賊がボッコボコにされるんだぞ? 君にとっては愉悦以外の何でもない気がするけど……」

リン「!!!」

エリウッド「……」

リン「……さっさと襲いなさい!!」

エリウッド「勿論!!」

マーカス・ロウエン「うおおおお!」

山賊「ぎゃああああ!」

ニニアン(エリウッド様もリン様も上に立つ器じゃないわ……)

12: 2015/06/30(火) 21:11:15.82 ID:JU/22xozO
エリウッド「見ろリンディス! こんなに斧が手に入ったぞ!」

リン「ありがとうエリウッド!!」

エリウッド「これだけヘクトルにあげればきっと喜ぶはずだよ。 そしてあいつは……」

エリウッド「『俺と一緒に……斧を探す旅に出ないか?』……みたいなことを言うはずだよ!」

リン「ええ、きっとそうね」

ニニアン「これから渡しにいくんですか?」

リン「ええ! そうするわ!」ダッ

エリウッド(僕のクオリティの高いモノマネは無視か……)

13: 2015/06/30(火) 21:11:42.89 ID:JU/22xozO
リン「ヘクトルーー!」

ヘクトル「なんだ、リ……うおお!?」

リン「ど、どうしたの?」

ヘクトル「おま……なんだよお前の持ってるでけー袋は!?」

リン「ふふん……知りたい? きっと喜ぶわよ」

ヘクトル「俺が?」

リン「ええ……見せてあげる!!」バサッ

ヘクトル「!! こ、これは……」

リン「山賊の斧よ! あなたの為に手に入れたの!!」

ヘクトル「……」プルプル

リン(嬉しくて震えてるのかしら……)

ヘクトル「……てめえよくも!!」

リン「!!?」

14: 2015/06/30(火) 21:12:12.60 ID:JU/22xozO
リン「ど、どうしたのヘクトル?」

ヘクトル「どうしたもこうしたもねぇ! いいか! コレクションってのはなぁ……自分の力で手に入れてこそ集めがいがあるってもんだろ!」

ヘクトル「それをお前は……俺が探してた山賊の村を勝手に探して……斧を勝手に手に入れやがって!!……このサカ野郎が!」

リン「!!! なんですって……?」

ヘクトル「何度でも言ってやるよ! てめえはサカだからこういうことを……」

パァン!

ヘクトル「うっ!!」

リン「……オスティアの面汚し」

ヘクトル「ああ!? なんつったてめえ!?」

リン「そっちが先に言ってきたんじゃない!」

ヘクトル「……もう出てけよ」

リン「言われなくても出て行くわよ」ダッ!

ヘクトル「……」

15: 2015/06/30(火) 21:12:38.44 ID:JU/22xozO
ヘクトル「……ったく、なんだったんたあいつ……」

ヘクトル「俺……あいつになんか変な事でもしたか?」

バキバキ……

ヘクトル「ん? 天井が……」

ガシャーン!!

ヘクトル「うおお!?」

エリウッド「一部始終、見させてもらったぞ」

ヘクトル「……なあエリウッド」

エリウッド「なんだい?」

ヘクトル「クリティカルヒットで俺の天井壊すのはやめてくれるか?」

エリウッド「すまない、盗み聴きするには天井から聞くしかなかったんだ」

16: 2015/06/30(火) 21:13:06.54 ID:JU/22xozO
エリウッド「ヘクトル、今すぐリンディスに謝ってこい」

ヘクトル「はぁ!? なんでだよ、謝るのはあいつだろ?」

エリウッド「……ヘクトル」

ヘクトル「?」

エリウッド「相手の気持ちを理解しようとせず、自分のことだけを理解してもらおうとするやつが王になれると思うな」

ヘクトル「!!」

エリウッド「君はリンディスが嫌がらせをするようなやつだと思うのか?」

ヘクトル「……」

エリウッド「……きっと彼女なら城に帰ったはずだ」

ヘクトル「……ああ」ダッ

エリウッド(うん、我ながらいい台詞が言えた)

ニニアン(エリウッド様、全く説得力がありません……)

17: 2015/06/30(火) 21:13:38.68 ID:JU/22xozO
リン「うっ……うぅ……」

セイン「リンディス様、ずっと泣いていたら可愛い顔が台無しになりますよ。 さぁ、俺の胸に……」

ウィル「違いますよセインさん、こういう時は面白い顔をすれば……」

ケント「おい、一人にさせろ」

セイン「ちぇっ……」

ウィル「はーい……」

コンコン!

セイン「誰か来たぞ」

ケント「私が出よう」

ガチャッ

ヘクトル「ケントか……」

ケント「ヘクトル様……?」

ヘクトル「リンに会いに来た、いるか?」

ケント「少々お待ちを……」









リン「……ヘクトルが?」

ケント「如何なさいますか?」

リン「……」

ケント「……」

リン「……いれてあげて」

ケント「分かりました」

18: 2015/06/30(火) 21:14:07.99 ID:JU/22xozO
ケント「……入っていいそうです」

ヘクトル「ああ、悪いな」









ケント「この部屋に……」

ヘクトル「ああ」

コンコン

ヘクトル「……開けるぞ」

ガチャッ

リン「……」

ヘクトル「……なぁリン」

リン「……何?」

ヘクトル「……俺が悪かった」

リン「!……」

19: 2015/06/30(火) 21:14:35.50 ID:JU/22xozO
ヘクトル「その……あれだ……俺はお前のこと全然考えなくてな……悪かったよ」

リン「ヘクトル……」

ヘクトル「だからよ……その……あれだ……」

リン「……?」

ヘクトル「お前のいうこと……何でも一つ聞いてやるよ」

リン「!!」

ヘクトル(これで許してくれるんだよなエリウッド……お前の言うことを信じるぜ)

リン「……何でもいいの?」

ヘクトル「お、おう」

ヘクトル(自頃してくれとかだったらやべーな……)

リン「じゃあ……」

ヘクトル「……」ゴクリ

リン「……一緒にいて」

ヘクトル「!!」

20: 2015/06/30(火) 21:15:04.91 ID:JU/22xozO
ヘクトル「い、一緒に……ここにか?」

リン「うん……」

ヘクトル「ほ、ほかに何かねえのか?」

リン「……ない」

ヘクトル「そ、そうか……」

リン「……」

ヘクトル「……」

ヘクトル(なんでだ……なんで一緒にいたいなんて言い出したんだ?)

ヘクトル(もしかして……俺に自由を与えないのが目的か?)

リン「……ねえヘクトル」

ヘクトル「な、なんだ?」

21: 2015/06/30(火) 21:15:38.55 ID:JU/22xozO
リン「ヘクトルは……好きな人とかいないの?」

ヘクトル「はぁ? なんでそんなこと聞くんだよ?」

リン「い、いいから!」

ヘクトル(何考えてるかさっぱり分かんねえな……)

ヘクトル「……俺は斧が好きだな」

リン「私、『好きな人』って言わなかった?」

ヘクトル「……だったらいねえよ」

リン「……そう」

22: 2015/06/30(火) 21:16:06.79 ID:JU/22xozO
ヘクトル(さっきエリウッドが言ってたよな……相手の気持ちを理解しようとしねえと)

ヘクトル(……)

ヘクトル「……分かったぜ」

リン「……へ?」

ヘクトル「リン……お前が俺にそんなことを聞いた理由がよ」

リン「ほ、本当!?」

リン(もしかして……気づいたの?)

ヘクトル「……悪いな」

リン「えっ……」

リン(嘘……嘘よ……)

ヘクトル「俺……一度も女と付き合ったことねえんだよ」

リン「……?」

23: 2015/06/30(火) 21:16:34.00 ID:JU/22xozO
ヘクトル「俺に好きな人がいるか聞いてきたのは……俺が誰かと付き合ってる女がいるかもしれないって思ったからだろ?」

ヘクトル「そんで俺がどうやって告白したかを聞きたかったんじゃねえのか? 参考にする為に……」

リン「……」

ヘクトル「まだそいつに告白してねえんだろ? 誰なんだよ」

リン「……フフ」

ヘクトル「? なんだよ、急に笑って」

リン(良かった……『悪いな』って言ったからもう誰かと付き合ってるのかと思った)

リン「……なんでもない」

ヘクトル「??」

24: 2015/06/30(火) 21:17:01.01 ID:JU/22xozO
リン「ねえヘクトル、外に出ましょ」

ヘクトル「外? 何しにいくんだよ」

リン「なんだっていいじゃない、散歩よ散歩」

ヘクトル「散歩ぉ……面倒くせえな」

リン「あら? 今日は私と1日中一緒にいるって……」

ヘクトル「わーかったわーかった! 行くよ! 行けばいいんだろ!?」

リン「ふふ……分かればよろしい!」

ヘクトル(悪魔の笑顔だ……)








セイン「おい見たかウィル!! リンディス様とヘクトル様がデートに行ったぞ!!」

ウィル「けどヘクトル様、良く気づきませんね……察し悪すぎ」

ケント「……」

25: 2015/06/30(火) 21:17:31.40 ID:JU/22xozO
エリウッド「いいぞリンディス、その調子だ」

ニニアン「エリウッド様……追いかけますか?」

エリウッド「勿論だ、僕は他人の恋愛模様を観察するのが大好きでね」

ニニアン「エリウッド様……」

エリウッド「そしてそのカップルに最強の夫婦は僕とニニアンだということを示すためにいきなり現れていちゃいちゃするのさ」

ニニアン「酷い……」

エリウッド「ん?……リンディス達の様子が……」















リン「なんであなたってそうやって人前で『うんこ』なんて言えるの!?」

ヘクトル「お前だって今言ったじゃねーか!!」













ニニアン「喧嘩してますね……」

エリウッド「なんでそうなるんだ……」

26: 2015/06/30(火) 21:18:01.55 ID:JU/22xozO
エリック(ふふ……ヘクトルは今喧嘩の真っ最中。 僕が近くにいる事なんて気づいちゃいないはずさ)

エリック(僕とその部下の不意打ちをして倒せば……これで僕は君より上だと証明できる)

エリック(キアランの公女は……ついでだから彼女も殺ろう)

エリック(そして僕は……ふふふ……)

エリック「あーーはっはっはっはっ!」














ニニアン「エリウッド様、あそこで笑っているのは……」

エリウッド「ただの馬鹿だ、気にするな」

27: 2015/06/30(火) 21:18:36.29 ID:JU/22xozO
エリック「よし、お前達! 出撃だ!!」

部下達「はっ!!」ダッ













ヘクトル「じゃあお前はうんこのことなんて言うんだよ!」

リン「言い方ぐらいいくらでもあるわよ! ていうか女の子の前ではそんな話は普通しないわよ馬鹿!」

ヘクトル「んだとぉ!? ……ったく、てめえと話してるとずっとイライラしっぱなしだぜ」

リン「こっちの台詞よ!!」

ヘクトル「……確かにお前とずっといるのはある意味罰ゲームだな」

リン「あら、じゃあもうやめる?」

ヘクトル「ああ、そうさせてもらうぜ」

リン「へえ……1日も我慢できないなんて男らしくないのね」

ヘクトル「てめ……」

ヘクトル「………!!」

リン「……どうしたの?」

ヘクトル「危ねえ!!」

ガンッ

リン「きゃあっ!」

ヘクトル「おらぁ!」

リン「ちょっと! 何いきなり押し倒して……」

部下「ぐはっ……」バタッ

リン「!!」

ヘクトル「怪我ねえか?」

リン「……私を助けてくれたの?」

ヘクトル「逆にそれ以外に見えるか?」


















ニニアン「エリウッド様、私達も……」

エリウッド「いや、その必要はない」

ニニアン「エリウッド様……?」

28: 2015/06/30(火) 21:19:05.77 ID:JU/22xozO
エリック「くそっ、不意打ち失敗か……」

ヘクトル「エリック、なんの真似だ」

エリック「決まっているだろう、君達を頃すためだ」

ヘクトル「てめえが恨み持ってんのは俺だけだろ!! リンは関係ねえ!!」

エリック「君に関わる人物は全て頃す」

ヘクトル「なんつー頭の持ち主だよ……」

エリック「お前達! 総攻撃だ!!」

部下「うおおおおおおお!」

ヘクトル「下がってろ……俺一人でやる」

リン「な、何言ってるのよ!! 私もやるわよ!!」

リン「見てなさい……三分の二は私がやっつけてあげるわ」

ヘクトル「へえ……じゃあ俺は十分の九だな」

リン「じゃあ勝負する? どっちがたくさん倒せるか」

ヘクトル「いいぜ、乗った」

リン「はあああああああ!」

ヘクトル「うおおおおおおおおお!」

エリック「ひいいいいいいいいいい!」

29: 2015/06/30(火) 21:19:34.85 ID:JU/22xozO
リン「ふう……」

エリック「よ、よくも部下を……」

ヘクトル「安心しろよ、頃してねえからよ」

エリック「お、覚えていろ!」ダッ

ヘクトル「……行ったか」

リン「……ヘクトル」

ヘクトル「なんだよ?」

リン「さっきはごめんなさい……庇ってくれたのも知らないで怒っちゃって……」

ヘクトル「別に気にしてねえよ……それより……」

リン「……?」

ヘクトル「膝、怪我してるじゃねえか」

リン「だ、大丈夫よこのくらい」

ヘクトル「いいから治せよ、ほら、傷薬だ」

リン「あっ、ちょっと!」

ヌリヌリ……

ヘクトル「……治ったか」

リン「あ、ありがとう……」

30: 2015/06/30(火) 21:20:16.79 ID:JU/22xozO
ヘクトル「俺も悪かったな……うん……いや、大便なんて人前で言っちゃいけねーのによ……」

リン「い、いいのよ……私もちょっと怒りすぎたから」

ヘクトル「なあ、本当に俺と一緒にいるだけでいいのか? ほかになんかやってほしいこととかあるだろ?」

リン「ううん……いいの……こうして一緒にいるだけで幸せだから」

ヘクトル「幸せ……?」

リン「!!」

リン(ど、どうしよう……これじゃまるで私がヘクトルのことを……)

ヘクトル「お前、俺を振り回して幸せだなんて……ドSなやつだな」

リン「」

ヘクトル「ん? なんだよその顔」

リン「……なんでもないわよ、馬鹿」

ヘクトル「は、はぁ?」

31: 2015/06/30(火) 21:20:52.01 ID:JU/22xozO
エリウッド「帰ろう、ニニアン」

ニニアン「もういいんですか?」

エリウッド「ああ、これ以上僕達が干渉する必要はない」

エリウッド「リンディス、ヘクトル、その域だ……」

エリウッド「さあ、早く僕達の下まで来い! だが最強のカップルが僕らなのに変わりはないけどな!!」

エリウッド「そうだろうニニアン!?」

ニニアン「も、勿論ですエリウッド様!」

エルバート「私とニニアンじゃ……」

エリウッド「あんたはもう氏んでくれ」

〜終わり〜

32: 2015/06/30(火) 21:21:44.97 ID:JU/22xozO
なんかパント夫妻みたいになっちゃった

引用元: エリウッド「ヘクトルが君の好意に気づいてくれない?」リン「ええ……」