1: 2015/07/06(月) 21:18:28.715 ID:CX8OdK1C0.net
春香「ホント?充電器使う?」

響「うん、ちょっと貸してー」

春香「ちょっと待ってね、確か鞄の中に……」ゴソゴソ

響「助かったぞ、あともうちょっとで空っぽになるところだったさー……」

5: 2015/07/06(月) 21:19:48.980 ID:CX8OdK1C0.net
真美「……ていうかひびきん、さっきからスマホいじって何してんの?」

真「そうだよ、さっきからボクたちが話してる間ずっと触ってるじゃないか」

響「うん、ちょっとね、地元の友達と連絡取ってたんだ」

春香「地元の?」

響「うん、さっき連絡来てね、元気にやってるっていうから」

響「返事したら、結構続いちゃって……」

響「そしたら、すぐ無くなっちゃうんだよね、充電」

10: 2015/07/06(月) 21:22:33.246 ID:CX8OdK1C0.net
真美「あ!分かる分かる」

真美「真美も、友達と話してたらすぐ充電減るよー」

真美「さっきまで半分はあったのに、気が付いたらもう全然無いー!みたいな」

響「そうなんだよね、最近減りが早くって困っちゃうぞ」

真「……そう?そんなに減るっけ?携帯の充電って」

響「うん、何か最近は特にな」

12: 2015/07/06(月) 21:24:15.691 ID:CX8OdK1C0.net
春香「私も響ちゃんの気持ち分かるなー」ゴソゴソ

春香「ずーっと携帯触ってて、危なくなっても充電しながら電話しちゃったり……」

春香「っと、はい響ちゃん!充電器」

響「サンキュー、春香」

響「はあー、よかったぞ」

響「自分も持ち歩こうかな、充電器」

響「やっぱり、ないと不安だもんね」

13: 2015/07/06(月) 21:26:17.332 ID:CX8OdK1C0.net
律子「ダメよ、響」ヌッ

響「うわっ!ビックリした!」

真「律子、どうしたのさ、急に」

真美「出たー!鬼軍曹だ!」

律子「失礼ね、誰が鬼軍曹よ……」

律子「じゃなくて!響?」

響「な、何?」

14: 2015/07/06(月) 21:29:01.647 ID:CX8OdK1C0.net
律子「前から言おうと思ってたんだけど、アンタ最近携帯いじり過ぎじゃないの?」

響「え?そ、そうかな?」

律子「そうよ!ここ数日いっつも携帯いじってるの見かけるし」

律子「今日だって、まだお昼なのにもう充電無くなってるじゃないの」

響「う……そう言われると……」

律子「今も、コンセント繋ぎながらいじってるし……」

17: 2015/07/06(月) 21:33:22.215 ID:CX8OdK1C0.net
律子「いい?響、連絡取れなくなると困るから仕方がないけど」

律子「電気代だってタダじゃないのよ?あんまり事務所とか、現場とかのコンセントは使わないように」

真美「えー、律ちゃんのケチー!」

律子「ケチじゃない!」

律子「大体、いちいち取り出して使わなきゃ一日くらいちゃんと持つでしょうに」

律子「現に、真はそういうの困ってないみたいだし」

18: 2015/07/06(月) 21:37:33.129 ID:CX8OdK1C0.net
律子「いい?響も真美も、あんまりそういうのいじってばっかりじゃ駄目なんだからね」

真美「ほーい」

響「うん……」

律子「それに、春香も」

春香「ぎくっ」

春香「あ、あはは……気を付けます」

律子「はいはい!それじゃ、皆今日も一日頑張りなさいよ」

「「はーい」」

響「……」

20: 2015/07/06(月) 21:42:21.920 ID:CX8OdK1C0.net
テレビ局、楽屋前

千早「ええ、そう……」

千早「……」

千早「ええ、分かってるわ……それじゃあ、また」ピッ

千早「ふう……」

22: 2015/07/06(月) 21:44:56.538 ID:CX8OdK1C0.net
ガチャ

千早「……」

響「千早、もう電話すんだのか?」

千早「ええ、終わったわ」

響「ふーん、そっか」

千早「……我那覇さんは、読書?」

響「うん、そうだぞ」ペラ

千早「珍しい気がするわ」

響「そう?」

千早「ええ、あまり、我那覇さんのそういう光景は見ない気がするから……」

24: 2015/07/06(月) 21:47:12.085 ID:CX8OdK1C0.net
響「自分さ、この前律子に携帯禁止されちゃって」

千早「律子に?」

響「うん、最近いじりすぎだって」

響「それで、我慢するのに本でも読もうと思って持ってきたんだー」

千早「そう……」

25: 2015/07/06(月) 21:50:57.432 ID:CX8OdK1C0.net
千早「それで、何を読んでいるのかしら」

響「これ?ライトノベルだぞ」

千早「えっ?」

響「知らない?ラノベ」

千早「いえ、知ってはいるのだけど……」

千早「……我那覇さんってもしかして、オタク、とか言うものなのかしら」

響「えっ!?」

響「ち、違うぞ!自分、別にそういうんじゃないから!」

千早「いえ、別にいいの」

千早「ただ、少し意外だっただけだから」

響「うぎゃー!だから、違うんだってばぁ!」

27: 2015/07/06(月) 21:55:42.812 ID:CX8OdK1C0.net
「765プロさん、スタンバイお願いしまーす」

千早「本番ね、行きましょうか」スッ

響「ねえ、千早!別に、自分そういうんじゃないからね!?」

千早「ええ、分かってるわ」

千早「私、他人の趣味にとやかく言う気はないもの」スタスタ

響「もう、千早ー!違うんだってばー!」

響「ていうか、待ってよー!」タタッ

29: 2015/07/06(月) 21:58:32.771 ID:CX8OdK1C0.net
……

響「ふう、ただいまー」ガチャ

いぬ美「わんっ」

響「いぬ美、ただいま……ちゃんといい子にしてたか?」

いぬ美「わんっ」

響「へへっ、そっかそっか」ナデナデ

響「ごめんな、すっかり遅くなっちゃったけど、今からご飯作るからな」

響「みんな、ちょっと待っててね」

30: 2015/07/06(月) 22:02:40.329 ID:CX8OdK1C0.net
響「美味しいか?いぬ美」

いぬ美「……」ガツガツ

響「うんうん、いっぱい食べるんだぞ」

響「あっ、こら!ねこ吉、こぼしてるじゃないか!お行儀悪いぞ!」

響「まったく……」

ピピッ

響「あ、メール……」

響「……明日のレッスン、どっちがうまく踊れるか競争?」

響「へへーん、望むところさー!」

31: 2015/07/06(月) 22:06:39.668 ID:CX8OdK1C0.net
響「じゃあ、負けた方が、お昼おごりね……と」

響「……ふふん、それに、次のライブの、バックダンサー権も……賭ける?」

ハム蔵「ジュイッ」

響「……んー?なんだ、ハム蔵」

ハム蔵「ジュジュッ、ジュイッ」

響「なんだよ、もう!」

ハム蔵「ジュイッ」

響「え?ご飯食べながら携帯いじるなって?」

響「……あっ」

響「ご、ごめん……」

32: 2015/07/06(月) 22:09:18.735 ID:CX8OdK1C0.net
響「……」モグモグ

響「……って!もうこんな時間じゃないか!」

響「早くお風呂入っちゃわないと、寝るまでに髪の毛乾かないぞー!」バタバタ

……

33: 2015/07/06(月) 22:13:15.721 ID:CX8OdK1C0.net
響「はいさーい!!」ガチャ

P「響、おはよう」

響「お、プロデューサー、おはよっ!」

P「悪いな、朝早くから来てもらって」

響「ううん、全然!」

響「自分、早く仕事したくてたまらなかったし!」

P「はは、熱心だな、響」

響「そうだぞ!なんたって、自分、トップアイドル目指してるわけだし!」

響「ねえねえプロデューサー、今日、動物番組のロケでしょ?早く行こうよ!」

P「ああ、車出してくるから、ちょっと待っててくれ」

響「う~、待ちきれないさー!」

34: 2015/07/06(月) 22:19:28.342 ID:CX8OdK1C0.net
「はい、本番行きまーす」

響「我那覇響の動物王国ー!」

響「はいさい!みんな!我那覇響だぞ!」

響「へへ、今日は特別番組ってことで、見て!」

響「こーんな広い自然公園に来たんだ!」

響「へへっ、それじゃ、この公園にどんな仲間たちがいるのか、さっそく冒険さー!」

……

35: 2015/07/06(月) 22:23:28.807 ID:CX8OdK1C0.net
P「お疲れさま、響」

響「プロデューサー、お疲れさま」

P「ロケ中暑くなかったか?休憩中に水分はしっかり取っておくんだぞ」

響「うん、大丈夫大丈夫」

響「ね、それより見てよプロデューサー!」

響「自分ね、公園の動物たち、こんなにいっぱい写真撮っちゃった!」

P「お、そうか」

響「これ、ぜーんぶブログに写真乗っけるんだー」

36: 2015/07/06(月) 22:26:51.051 ID:CX8OdK1C0.net
響「ふんふーん♪」

P「ご機嫌だな、響」

響「うん!」

響「へへー、これの写真も可愛いぞー」

P「……」

響「……あとは、これも……」

P「響」

響「うーん、どれがいいかな……」

P「……響?」

37: 2015/07/06(月) 22:30:56.599 ID:CX8OdK1C0.net
P「……響」

響「ん?何?」

P「もしかして、そのブログって、今更新してるのか?」

響「そうだぞ?」

P「……あー、響」

P「確か、律子に言われてたんじゃなかったか?あんまり休憩中とかに携帯いじるなって」

響「っげ、どうしてそれを……」

39: 2015/07/06(月) 22:33:51.836 ID:CX8OdK1C0.net
P「ブログの更新なんて、後でもできるじゃないか」

響「うう、でも……」

P「それに、今日は外ロケだし、連絡取れなくなったら困るだろ?」

響「う……」

P「ほら、それに折角こんなところまで来て画面とにらめっこなんて、勿体ないじゃないか」

響「あう……」

41: 2015/07/06(月) 22:37:51.175 ID:CX8OdK1C0.net
響「お、お願い!プロデューサー!」

響「これだけ!これだけ更新したらいうこと聞くから!」

響「もうちょっとだけ……」

P「……」

響「ね、ね?頼むぞー!」

P「……ダメだ」

響「うー!プロデューサーの意地悪!」

P「まったく……」

42: 2015/07/06(月) 22:42:39.559 ID:CX8OdK1C0.net
P「ほら、携帯は預かっといてやるから、ちゃんと休憩中は休む」

響「はーい……」

P「あと、ちゃんと水分補給はする、いいな?」

響「分かったぞ……」

43: 2015/07/06(月) 22:45:11.068 ID:CX8OdK1C0.net
P「ふう……」

響「……」

P「……そんな顔するな、響」

P「ほら、周り見てみろ、すごく綺麗な景色……」

響「……なあ、プロデューサー、あれなんだ?」

P「え?」

44: 2015/07/06(月) 22:49:12.431 ID:CX8OdK1C0.net
「961プロさん入られまーす!」

P「え?」

ブロロロロ……

キキーッ!

P「なんだ、あの高そうな黒塗りの車は……」

45: 2015/07/06(月) 22:50:11.634 ID:CX8OdK1C0.net
ガチャ

P「……あ」

響「あれは……」

「「ジュピター!?」」

47: 2015/07/06(月) 22:53:48.739 ID:CX8OdK1C0.net
D「お、お待ちしておりました、黒井社長……」

黒井「フン、挨拶などいらん」

黒井「後はこのジュピターに任せる、私は行くぞ」

D「は、はい!」

ブロロロロ……

49: 2015/07/06(月) 22:57:51.740 ID:CX8OdK1C0.net
冬馬「ったく、あっちーな……」

翔太「でも、外のロケって楽しいじゃん」

冬馬「とは言ってもよ、流石に限度が……」

冬馬「……ん?」

響「じゅ、ジュピター!」

冬馬「お前は……確かおっさんの言ってた事務所の……」

50: 2015/07/06(月) 23:02:25.646 ID:CX8OdK1C0.net
響「何しに来たんだ!?」

冬馬「何って、決まってんだろ、ロケだよロケ」

「ジュピターのみなさん、すぐ撮影入りまーす」

響「んなっ!?」

冬馬「ほら、聞いたろ?どけよ、邪魔だから」

響「んなぁっ!!?」

51: 2015/07/06(月) 23:05:45.725 ID:CX8OdK1C0.net
響「プロデューサー!これ、どういう……」

P「どういうことなんですか!一体!!」

D「ご、ごめんなさいね……」

D「その、ジュピターの出演、急遽決まって……」

P「急遽決まったって……」

P「あれ、本当なら響が出る予定のコーナーですよね!?」

D「そ、そうなんだけど……」

53: 2015/07/06(月) 23:10:37.952 ID:CX8OdK1C0.net
P「だ、だったら……!」

D「わ、私、撮影に戻らなきゃいけないから……」

D「ごめんなさいね……」

P「ちょ、待っ……」バッ

D「……響ちゃんも、ごめんなさい」

響「……」

55: 2015/07/06(月) 23:14:22.603 ID:CX8OdK1C0.net
P「……そんな」

響「……」

P「……響、ごめん」

響「……う、う」プルプル

56: 2015/07/06(月) 23:18:07.558 ID:CX8OdK1C0.net
響「うがー!!」

伊織「……ちょっと、何よあれ」ヒソヒソ

真「それが、帰ってきてからずっとああなんだ」ヒソヒソ

真「なんだか、ロケでトラブルがあったみたいで」

伊織「あ、そう……」

伊織「……それはわかるけど」

伊織「……だからって、なんで鬼のように編み物してるわけ?あいつは」

58: 2015/07/06(月) 23:21:38.381 ID:CX8OdK1C0.net
響「こんなの!編まないと!やってられないさー!」バババ

真「……それ、何編んでるのさ」

響「マフラー!だぞ!」

伊織「あんた、今の季節分かってるの?夏真っ盛りよ?」

伊織「編んでどうするつもりよ、それ」

響「プロデューサーにくれてやるの!」

響「すぐに編み上げて、夏真っ盛りのうちに!」

伊織「……あんた、やることがセコいわよ」

59: 2015/07/06(月) 23:24:59.310 ID:CX8OdK1C0.net
響「セコくてもいい!」

響「自分今、とにかく何かしてないともう爆発しそうなんだ!」

真「いや、もう爆発してるじゃないか……」

真「……ていうか響」

響「何だ!?」

真「夕方のレッスン、早くしないと遅れそうなんだけど」

響「……え?」

響「うぎゃー!忘れてたぞ!」バタバタ

真「ほら、急いで急いで!」

響「い、いってきまーす!」

バタン

伊織「はあ、やれやれだわ……」

61: 2015/07/06(月) 23:28:58.834 ID:CX8OdK1C0.net
……

響「うう、ただいまだぞ……」フラフラ

いぬ美「わんっ!」

響「いぬ美、出迎えありがとな……」

響「すぐ、ご飯作るから……」

62: 2015/07/06(月) 23:33:45.661 ID:CX8OdK1C0.net
いぬ美「……」ガツガツ

響「……」モグモグ

響「こら、ねこ吉ー」

響「またこぼして……」

響「……」

響「……あー、お風呂入らなきゃ」

響「はあ、今日は散々だったぞ……」

63: 2015/07/06(月) 23:37:22.654 ID:CX8OdK1C0.net
響「……もう、寝ちゃお」モゾモゾ

響「……」

64: 2015/07/06(月) 23:41:11.396 ID:CX8OdK1C0.net
響「……って、ブログの更新、結局してないじゃないか」

響「どうしよ、今から……」

響「うー、携帯どこだ?」ゴソゴソ

響「あった……」

響「……」

響「……」ピッ

響「もしもし、貴音?」

響「あ、ううん、別に仕事とかじゃなくて……」

響「自分、今ちょっと暇でさ、貴音もヒマかなって」

響「……へへ、じゃあちょっとだけお話しようよ」

66: 2015/07/06(月) 23:45:42.568 ID:CX8OdK1C0.net
響「……そうなんだ、自分、携帯いじっちゃだめだぞって」

響「……これ?へへ、プロデューサーには内緒だぞ」

響「えー、貴音までそういうのか?それなら……」

響「……じゃあ、今度、ウチに遊びに来てよ」

響「自分、ちゃんと部屋とかキレイにしてるんだ、へへ、えらいでしょ……」

……

68: 2015/07/06(月) 23:48:47.575 ID:CX8OdK1C0.net
響「はいさーい」ガチャ

P「……響、おはよう」

響「うん、おはよ、プロデューサー」

P「響、その、ロケのことだけどな」

響「へへっ、分かってるって」

響「今日も、自分ちゃーんとロケ頑張るぞ!」

響「別に、全部仕事とられちゃったってわけじゃないからね!」

P「響……」

響「ほら、行こうよ、プロデューサー」

69: 2015/07/06(月) 23:52:54.764 ID:CX8OdK1C0.net
……

響「さあ!次はこっちの広ーい草原の方に行ってみるぞ!」

響「どんな仲間がいるか、ワクワクするね!」

P「……響」

響「お、さっそく何かいるぞ!行ってみよう!」

P「……それにしても、今日も暑いな……」

71: 2015/07/06(月) 23:56:50.284 ID:CX8OdK1C0.net
響「じゃーん!みてみて!シカの群れだぞ!」

響「とっても可愛いけど、実はオス同士で凄い激しいケンカをしたりするんだ!」

響「中にはけっこう気性の荒いやつもいるから、気を付けて……」

黒井「……ふん」

73: 2015/07/07(火) 00:00:15.140 ID:x48hlkcl0.net
黒井「……それで?あの事務所のやつは今日もロケをしているようだが?」

「ひっ」

黒井「キサマは私にこう言ったはずだ、必ず765プロの仕事を奪ってみせると」

「で、ですから、ジュピターをこの番組に割り込ませて……」

黒井「それならば、なぜあいつが?」

「し、しかし、すべての出番を奪うとなると、私にはとても……」

黒井「……無能な奴め」

74: 2015/07/07(火) 00:04:57.675 ID:x48hlkcl0.net
黒井「おい、この車から降りろ」

「は、し、しかし……」

黒井「降りろと言っているんだ」

ドカッ

「ひいっ」ドサッ

黒井「我が961プロに、出来そこないなど必要ない」

「お、お待ちください!」

黒井「……出せ」

「く、黒井社長ー!」

76: 2015/07/07(火) 00:08:59.748 ID:x48hlkcl0.net
……

響「というわけで、今日の冒険は終わり!」

響「今週も、たくさん色んな仲間に会えたね!」

響「それじゃ、来週もまた見てね、バイバーイ!」

「……はい、OKでーす!」

響「ふうー……」

77: 2015/07/07(火) 00:13:15.993 ID:x48hlkcl0.net
P「響、お疲れ様」

響「あ、うん、お疲れ様……」

P「……疲れたか?」

響「うん、ちょっとだけ……」フラッ

P「お、おいおい」ガシッ

P「……響、水、ちゃんと飲んでたか?」

響「……あ」

響「え、えへへ……忘れてたぞ」

79: 2015/07/07(火) 00:16:40.564 ID:x48hlkcl0.net
P「……大丈夫か?一人で帰れそうか?」

響「うん、大丈夫」

響「それに、早く帰ってみんなにご飯作ってあげないと」

響「へへ、自分、最近手抜きしてたから、今日はみんなに美味しいの作ってあげるんだ」

P「……近くまで送ってくから、今日は無理しないでゆっくり休むんだぞ」

響「うん……」

80: 2015/07/07(火) 00:21:03.262 ID:x48hlkcl0.net
響「ただいま……」

響「へへ、いぬ美、今日は早かったでしょ」

響「だから、今日のご飯は楽しみにしてていいぞ……」

響「……っと、その前に」

響「今日のブログ、更新しちゃわなきゃ……」

響「……」カチッ

響「……あ、あれ?」

82: 2015/07/07(火) 00:26:26.562 ID:x48hlkcl0.net
響「……充電、切れちゃってる」

84: 2015/07/07(火) 00:30:33.221 ID:x48hlkcl0.net
響「……はあ、そっか、自分疲れちゃったんだな」

響「……いったん休憩しよ」ドサッ

響「へへ、玄関で座って休むなんて、実家にいたらにいに怒られるぞ……」

響「……はあ」

響「……」

…ピンポーン

響「……へ?」

85: 2015/07/07(火) 00:34:06.882 ID:x48hlkcl0.net
響「な、なんだ?こんな時間にチャイムって……」

響「は、はーい……?」

春香「響ちゃーん?いるー?」

響「春香!?」

86: 2015/07/07(火) 00:39:33.299 ID:x48hlkcl0.net
響「な、なんだ?どうして春香が?」

春香「あ、響ちゃん」

春香「ここ開けてー」

響「ちょ、ちょっと待って……」

ガチャ

春香「よかった!いなかったらどうしようかと思ってたんだよー」

響「春香、どうしてウチに……って」

響「真に千早……それに、伊織に貴音も!?」

88: 2015/07/07(火) 00:43:18.143 ID:x48hlkcl0.net
伊織「どうせ暇なんでしょ?お邪魔するわよ」

真「へへっ、お邪魔しまーす」

響「うぎゃー!ちょっと待ってよ!」

千早「我那覇さん」

響「何だ!?今、自分パニック……」

千早「私もお邪魔していいかしら?」

響「え?う、うん、もちろん……」

千早「良かった、急に大勢で押しかけたから迷惑かと思ったんだけど」

千早「……入るわね」

響「……どうぞ」

90: 2015/07/07(火) 00:47:49.852 ID:x48hlkcl0.net
貴音「ふふ、驚きましたか?響」

響「貴音!なんなんだ、コレ!?」

貴音「わたくしが、皆を誘ったのです」

響「貴音が?」

貴音「ええ、昨晩、言っていたではありませんか」

貴音「今度、遊びに来てほしいと」

響「き、昨日の今日じゃないか……」

貴音「ふふっ、いささか強引ではありましたが」

貴音「善は急げと思いまして」

92: 2015/07/07(火) 00:52:13.060 ID:x48hlkcl0.net
春香「ごめんね、響ちゃん」

響「春香」

春香「本当は、連絡入れようと思ってたんだけど」

春香「響ちゃんと連絡つかなくって」

響「あ、そういえば充電……」

春香「プロデューサーさんに聞いたら、もう家まで送ったって聞いたから」

春香「皆で来ちゃった」

95: 2015/07/07(火) 00:58:03.972 ID:x48hlkcl0.net
響「……」

春香「あ!ほら、みてみて響ちゃん」ガサッ

春香「私たち、皆で食べようと思って食材買ってきたんだ!」

春香「ふふ、いぬ美ちゃん用にもと思って、結構多めに……」

響「……」

春香「……あ、あれ響ちゃん?」

96: 2015/07/07(火) 01:02:02.246 ID:x48hlkcl0.net
響「……」

春香「も、もしかして、やっぱり迷惑だったかな……?」

響「……ううん、そんなことない、全然そんなこと無いぞ」

響「自分、すっごい嬉しい!」

響「ほら!2人とも、上がってよ!自分、すっごいおもてなしするから!」

春香「よかった!それじゃ、お邪魔するね!」

響「うん!」

貴音「失礼いたします」

99: 2015/07/07(火) 01:06:46.892 ID:x48hlkcl0.net
バタン

響「……えへへ」

響「よかった、今日は一人じゃないぞ……」

響「……って」


響「こ、こらー!真、伊織!自分のラノベ勝手に読まないでよ!」


響「いや千早、違うってば!自分は別にオタクじゃなーい!!」

……

101: 2015/07/07(火) 01:11:06.552 ID:x48hlkcl0.net
……

響「ZZZ……」

春香「ふふ、やっぱり響ちゃんが一番に寝ちゃったね」

貴音「ええ、プロデューサーも、今日の収録は大変なものだったと言っておりましたから」

104: 2015/07/07(火) 01:16:54.256 ID:x48hlkcl0.net
千早「……それにしても、よかったのかしら私まで泊めてもらって」

春香「え?どうして?」

千早「春香と四条さんは分かるけれど、私は家まで帰れたのだから」

千早「真と伊織と一緒に、帰った方が良かったんじゃ……」

貴音「ふふ、よいではありませんか、千早」

千早「……四条さん」

貴音「……人と人とが助け合うには、少しの強引さも必要なこと」

貴音「特に、親元から独り立ちし、自らの高みを目指しているような者ならばなおさら……」

貴音「そうでなければ、心細くてどうしようもないときもありましょう」

107: 2015/07/07(火) 01:19:36.053 ID:x48hlkcl0.net
春香「……貴音さんも、そういうときがあるんですか?」

貴音「ふふ、どうでしょうか」

春香「えー、教えてくださいよ」

貴音「いけませんよ春香、とっぷしーくれっとです」

春香「うーん、気になるなー」

千早「……」

千早「……そういうものなのでしょうか」

109: 2015/07/07(火) 01:22:21.515 ID:x48hlkcl0.net
春香「うん、きっとそうだよ」

千早「……春香」

春香「だってほら見て、響ちゃんの寝顔」

春香「凄く、幸せそうだもん」

響「……えへへ、むにゃ……zzz……」

響「……へへ、なんくるないさー……」

                   おわり

110: 2015/07/07(火) 01:23:08.825 ID:x48hlkcl0.net
はい、終わり!

最後の最後で呼称ミスるとかいうね
見てくれた人と支援サンクス

113: 2015/07/07(火) 01:28:01.740 ID:e06LE9pM0.net
乙乙

116: 2015/07/07(火) 01:36:31.554 ID:x48hlkcl0.net
>>115 あんまり上手く意味が乗っからなかったね
それじゃお休み

引用元: 響「うう、携帯の充電が切れそうだぞ……」