1: 2013/02/09(土) 20:41:11.61 ID:Ed2zlpUA0
琴浦さんのSSです
ある日の授業中(英語)…
琴浦「………」
先生「えーー、で、あるからしてー…」
琴浦「(もうすぐ期末テストかあ…)」
琴浦「(高校にはいって初めての期末テスト…悪い成績とらないように、
授業もしっかり聞いとかないと…)」
琴浦「(それにしても…)」チラッ
真鍋「……」
琴浦「(真鍋くん…大丈夫かな…中間テストはさんざんな結果だったみたいだけど…
ちゃんと、期末はがんばる気あるのかなぁ…)」
真鍋「……」
ある日の授業中(英語)…
琴浦「………」
先生「えーー、で、あるからしてー…」
琴浦「(もうすぐ期末テストかあ…)」
琴浦「(高校にはいって初めての期末テスト…悪い成績とらないように、
授業もしっかり聞いとかないと…)」
琴浦「(それにしても…)」チラッ
真鍋「……」
琴浦「(真鍋くん…大丈夫かな…中間テストはさんざんな結果だったみたいだけど…
ちゃんと、期末はがんばる気あるのかなぁ…)」
真鍋「……」
2: 2013/02/09(土) 20:44:46.13 ID:Ed2zlpUA0
真鍋「……」
真鍋「(…中間テストはさんざんな結果だけど…期末はがんばらないとな…!
テストでいい成績とって、琴浦に良いところみせてやらねーと!
よし、授業に集中集中…!)」
琴浦「(真鍋くん…良かった、やる気あるみたい…がんばって真鍋くん!)」
琴浦「(それにしても…私に良いところ見せたいだなんて…まったくもう…///
よーし、私も真鍋君の気持ちに負けないように、授業、集中して聞かないと…!)」
先生「えー、ここのopacify という単語は不透明、という意味であって…」
真鍋「opacify…opacify…(しっかり反復して覚えねーとな…!)」
琴裏「(真鍋くん…すごい集中してるみたい)」
真鍋「(opacify…opacify…opacify…opa…おぱ……おっOい…)」
琴浦「…え?」
真鍋「(…中間テストはさんざんな結果だけど…期末はがんばらないとな…!
テストでいい成績とって、琴浦に良いところみせてやらねーと!
よし、授業に集中集中…!)」
琴浦「(真鍋くん…良かった、やる気あるみたい…がんばって真鍋くん!)」
琴浦「(それにしても…私に良いところ見せたいだなんて…まったくもう…///
よーし、私も真鍋君の気持ちに負けないように、授業、集中して聞かないと…!)」
先生「えー、ここのopacify という単語は不透明、という意味であって…」
真鍋「opacify…opacify…(しっかり反復して覚えねーとな…!)」
琴裏「(真鍋くん…すごい集中してるみたい)」
真鍋「(opacify…opacify…opacify…opa…おぱ……おっOい…)」
琴浦「…え?」
3: 2013/02/09(土) 20:47:21.70 ID:Ed2zlpUA0
~真鍋君の心の中~
真鍋『はあ…はあ…琴浦…おれ…もう…琴浦のopacityを揉みたくてしょうがないんだ…』
琴浦『い、いやだわ真鍋くん…そんな勢いで迫られたら、私の貞操観念はもう…『不透明』になってしまうわ…』
真鍋『こ。琴浦…!も、もう我慢できねええええ、琴浦ぁああああああーーーー、ひゃっはーーー!!』
琴浦『いやああーーーーん!!』
……………
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
先生「お、おい!!どうしたんだあああ、琴浦ああああ!!」
…………
真鍋『はあ…はあ…琴浦…おれ…もう…琴浦のopacityを揉みたくてしょうがないんだ…』
琴浦『い、いやだわ真鍋くん…そんな勢いで迫られたら、私の貞操観念はもう…『不透明』になってしまうわ…』
真鍋『こ。琴浦…!も、もう我慢できねええええ、琴浦ぁああああああーーーー、ひゃっはーーー!!』
琴浦『いやああーーーーん!!』
……………
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
先生「お、おい!!どうしたんだあああ、琴浦ああああ!!」
…………
4: 2013/02/09(土) 20:49:36.18 ID:Ed2zlpUA0
………
休み時間
真鍋「…琴浦…」
琴浦「…………」
真鍋「……まあ、さ、琴浦…俺もよく授業中にボー、っとしたり、影で漫画読んだり、
集中しないであそんだりしてるけどさあ…」
琴浦「…………」
真鍋「流石に授業中に、机から盛大にずっこけるのはどうかと思うんだ」
琴浦「誰のせいだと思ってんのよこの工口スがぁあああーーー!
真鍋君が授業中に工口スなこと考えるからでしょ!!どうしてくれるのよ!クラスでも注目浴びちゃって!!」
休み時間
真鍋「…琴浦…」
琴浦「…………」
真鍋「……まあ、さ、琴浦…俺もよく授業中にボー、っとしたり、影で漫画読んだり、
集中しないであそんだりしてるけどさあ…」
琴浦「…………」
真鍋「流石に授業中に、机から盛大にずっこけるのはどうかと思うんだ」
琴浦「誰のせいだと思ってんのよこの工口スがぁあああーーー!
真鍋君が授業中に工口スなこと考えるからでしょ!!どうしてくれるのよ!クラスでも注目浴びちゃって!!」
5: 2013/02/09(土) 20:52:08.51 ID:Ed2zlpUA0
真鍋「え、あ、ああ…ばれてたんだ、失敬失敬」
琴浦「失敬じゃないでしょう!?もう、真鍋君たら、期末テストまでもう時間がないんだよ!?
授業まじめに聞かないと、赤点とっちゃたらどうするの!?」
真鍋「大丈夫、大丈夫だって琴浦!だって、おれ、期末は琴浦のために頑張る気まんまんだから!
見ててくれよ、次の授業は、超真面目に集中してやるからさ!」
琴浦「わ、私のために…って…、ま、まったくもう…調子がいいんだから…///
けど、絶対だからね。もう授業中に工口スなこと考えちゃダメなんだからね」
真鍋「ああ、約束するよ、琴浦!」
琴浦「うん…!…それで、ええっと…次の授業は…」
琴浦「失敬じゃないでしょう!?もう、真鍋君たら、期末テストまでもう時間がないんだよ!?
授業まじめに聞かないと、赤点とっちゃたらどうするの!?」
真鍋「大丈夫、大丈夫だって琴浦!だって、おれ、期末は琴浦のために頑張る気まんまんだから!
見ててくれよ、次の授業は、超真面目に集中してやるからさ!」
琴浦「わ、私のために…って…、ま、まったくもう…調子がいいんだから…///
けど、絶対だからね。もう授業中に工口スなこと考えちゃダメなんだからね」
真鍋「ああ、約束するよ、琴浦!」
琴浦「うん…!…それで、ええっと…次の授業は…」
6: 2013/02/09(土) 20:57:43.32 ID:Ed2zlpUA0
2時間目の授業…数学
先生「ええ、だからここで、sinθ=30°となるわけだから、xが…」
琴浦「(二時間目は数学かあ…これなら、エOチなことを連想するようなこともないし…安心だよね)」
真鍋「(ええっと、そうか、ここでx=3となるから…)」ぶつぶつ…
琴浦「(良かった…真鍋君も、今度こそ集中してるみたい…!)」
先生「ええ、だからここで、sinθ=30°となるわけだから、xが…」
琴浦「(二時間目は数学かあ…これなら、エOチなことを連想するようなこともないし…安心だよね)」
真鍋「(ええっと、そうか、ここでx=3となるから…)」ぶつぶつ…
琴浦「(良かった…真鍋君も、今度こそ集中してるみたい…!)」
7: 2013/02/09(土) 21:05:38.86 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「(よし、真鍋君の監視はここまでにして、私も授業に集中しないと…)」
先生「えー、ここでπを用いてπr2となることから…」
琴浦「(ふんふん、そっか、ここでπを用いて…)…ん?」
真鍋「(…π…π……パイを用いる…)」
真鍋「(パイを用いる…パイを用いる………おっOい、を用いる)」
琴浦「(え……ま、真鍋…くん?)」
先生「えー、ここでπを用いてπr2となることから…」
琴浦「(ふんふん、そっか、ここでπを用いて…)…ん?」
真鍋「(…π…π……パイを用いる…)」
真鍋「(パイを用いる…パイを用いる………おっOい、を用いる)」
琴浦「(え……ま、真鍋…くん?)」
8: 2013/02/09(土) 21:11:23.68 ID:Ed2zlpUA0
~真鍋君の心の中~
真鍋『はあ…はあ…琴浦…おれ…もう…琴浦のπを揉みたくてしょうがないんだ…』
琴浦『い、いや…真鍋君…そんなこと言われたら…私の中の円周率が、桁違いにはねあがっちゃうわああ!』
真鍋『琴浦あああ!!なあに、心配するな!!円周率を3桁くらい数えている間に終わるさ!!ひゃっはあああ!!』
琴浦『いやああーーーーん!!』
……………
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
真鍋『はあ…はあ…琴浦…おれ…もう…琴浦のπを揉みたくてしょうがないんだ…』
琴浦『い、いや…真鍋君…そんなこと言われたら…私の中の円周率が、桁違いにはねあがっちゃうわああ!』
真鍋『琴浦あああ!!なあに、心配するな!!円周率を3桁くらい数えている間に終わるさ!!ひゃっはあああ!!』
琴浦『いやああーーーーん!!』
……………
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
9: 2013/02/09(土) 21:20:34.56 ID:Ed2zlpUA0
休み時間…
琴浦「………どういうことか、キチンと説明してくれるよね?」
真鍋「……うん、まあ、さあ…」
琴浦「………」
真鍋「仕方ないよな、だってπだぜパイ?そんなのオッパイしか連想しないじゃん?」
琴浦「なんでよ、おかしいでしょうがあああ!!πって言ったら円周率でしょ!
習った世代によって3だったり3.14だったりするけど、まぎれもない数字の羅列でしょ!?
それなのに、なんでおっOい連想するのよ!このスーパー工口スがあ!!」
真鍋「(スーパー、工口ス…か…)」
琴浦「って、なんでスーパー工口スって言われて、ちょっと心の中で喜んでんのよ!!
なんなの!?工口スの地位が上がった感じがして嬉しいの!?ひょっとして工口スを極めたいの!??」
真鍋「お、落ち着けって琴浦…」
琴浦「………どういうことか、キチンと説明してくれるよね?」
真鍋「……うん、まあ、さあ…」
琴浦「………」
真鍋「仕方ないよな、だってπだぜパイ?そんなのオッパイしか連想しないじゃん?」
琴浦「なんでよ、おかしいでしょうがあああ!!πって言ったら円周率でしょ!
習った世代によって3だったり3.14だったりするけど、まぎれもない数字の羅列でしょ!?
それなのに、なんでおっOい連想するのよ!このスーパー工口スがあ!!」
真鍋「(スーパー、工口ス…か…)」
琴浦「って、なんでスーパー工口スって言われて、ちょっと心の中で喜んでんのよ!!
なんなの!?工口スの地位が上がった感じがして嬉しいの!?ひょっとして工口スを極めたいの!??」
真鍋「お、落ち着けって琴浦…」
10: 2013/02/09(土) 21:25:29.39 ID:Ed2zlpUA0
真鍋「まあ、わ、悪かったよ琴浦…次はちゃんと集中して授業うけるからさ」
琴浦「ほんとにほんとだからね!!次やったら、承知しないんだからね!!」
真鍋「大丈夫大丈夫だって、ええっとそれで…次の授業は確か…」
琴浦「ほんとにほんとだからね!!次やったら、承知しないんだからね!!」
真鍋「大丈夫大丈夫だって、ええっとそれで…次の授業は確か…」
11: 2013/02/09(土) 21:44:50.35 ID:Ed2zlpUA0
3時間目の授業…化学
先生「えー、だから元素記号は、H,He,Li,Beと続き…」
琴浦「(3時間目の授業は化学か……数学で工口スなことを連想するほどの真鍋君だから侮れないけど…)」
琴浦「(けど、今回の授業はただの元素記号…工口スなことを連想することは皆無だよね…)」
真鍋「(ふんふん…H、He、Li、Be…)」
琴浦「(真鍋君も普通に暗記してるだけみたいだし…今度こそ大丈夫みたい…)」
先生「えー、だから元素記号は、H,He,Li,Beと続き…」
琴浦「(3時間目の授業は化学か……数学で工口スなことを連想するほどの真鍋君だから侮れないけど…)」
琴浦「(けど、今回の授業はただの元素記号…工口スなことを連想することは皆無だよね…)」
真鍋「(ふんふん…H、He、Li、Be…)」
琴浦「(真鍋君も普通に暗記してるだけみたいだし…今度こそ大丈夫みたい…)」
12: 2013/02/09(土) 21:48:58.22 ID:Ed2zlpUA0
先生「よーし、それじゃあ元素記号の話はここまでだー」
琴浦「…え?」
先生「それじゃ、続いて教科書44ページ……
これらの元素同士をつなぎ合わせる、『化学結合』の話を…」
琴浦「先生っ!!」ガタッ!!
13: 2013/02/09(土) 21:56:51.38 ID:Ed2zlpUA0
ざわ…ざわ…
先生「な、なんだ琴浦。急に授業中に立ち上がったりして…」
琴浦「そ、その章の話は、今日はやめたほうがいいと思います」
先生「え?それって、『化学結合』の話のことか?何言ってるんだお前は!
どういうことか説明してみろ!」
琴浦「いやだって…わかるでしょ、先生…私たちには、ちょっと刺激が強すぎます」
先生「えええ!!刺激が!?い、いったい何の話をしてるんだお前はぁ!!」
先生「な、なんだ琴浦。急に授業中に立ち上がったりして…」
琴浦「そ、その章の話は、今日はやめたほうがいいと思います」
先生「え?それって、『化学結合』の話のことか?何言ってるんだお前は!
どういうことか説明してみろ!」
琴浦「いやだって…わかるでしょ、先生…私たちには、ちょっと刺激が強すぎます」
先生「えええ!!刺激が!?い、いったい何の話をしてるんだお前はぁ!!」
14: 2013/02/09(土) 21:59:36.20 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「も、もっと別の章を勉強しましょう!!もっとこう…無機物的な…」
先生「さっきから何をわけのわからないことを言ってるんだ琴浦!
だいたいなあ…『化学結合』のどこが刺激が強いんだ!『化学結合』の!いったいお前は『化学結合』の何を…!」
琴浦「い、いいやだから、だ、だめです先生!!!そんな何度も連呼したら真鍋君が……ああっ!!」
真鍋「はあ、はあ…!!」
真鍋「(化学結合…結合…!原子同士が…結合……おれと…琴浦が…結…)」
琴浦「いやあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
……………
先生「さっきから何をわけのわからないことを言ってるんだ琴浦!
だいたいなあ…『化学結合』のどこが刺激が強いんだ!『化学結合』の!いったいお前は『化学結合』の何を…!」
琴浦「い、いいやだから、だ、だめです先生!!!そんな何度も連呼したら真鍋君が……ああっ!!」
真鍋「はあ、はあ…!!」
真鍋「(化学結合…結合…!原子同士が…結合……おれと…琴浦が…結…)」
琴浦「いやあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
……………
15: 2013/02/09(土) 22:04:23.03 ID:Ed2zlpUA0
休み時間
琴浦「……」
真鍋「…、あ、あのさ、琴浦。おれ」
琴浦「正座」
真鍋「え?」
琴浦「とりあえず正座」
真鍋「あ、…う、うん…はい」
正座する真鍋……
…………
琴浦「……」
真鍋「…、あ、あのさ、琴浦。おれ」
琴浦「正座」
真鍋「え?」
琴浦「とりあえず正座」
真鍋「あ、…う、うん…はい」
正座する真鍋……
…………
16: 2013/02/09(土) 22:07:03.58 ID:Ed2zlpUA0
真鍋「あ、あのさあ琴浦…一応言っとくけど…」
真鍋「………」
琴浦「………」
真鍋「俺、これでも結構努力してるんだぜ?」
琴浦「どの口が言うかあぁぁぁぁーーーー!!!!」
真鍋「………」
琴浦「………」
真鍋「俺、これでも結構努力してるんだぜ?」
琴浦「どの口が言うかあぁぁぁぁーーーー!!!!」
18: 2013/02/09(土) 22:15:08.17 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「何!?何よ努力って!?化学結合の章からずっと、工口スなこと考え続けたよねえ、ねえええ!!」
真鍋「い、いや、だから、それは…!!」
琴浦「って、いうか、何よあの化学結合から連想してた工口スの妄想は!!
今までの妄想より段違いで工口スだったよね!!」
真鍋「いやあ、だってさ、琴浦……化学結合だぜ化学結合…///」
琴浦「頬を染めるなああーー!!違うから!!化学結合は、本来そんな工口スな言葉じゃないからぁ!!」
真鍋「い、いや、だから、それは…!!」
琴浦「って、いうか、何よあの化学結合から連想してた工口スの妄想は!!
今までの妄想より段違いで工口スだったよね!!」
真鍋「いやあ、だってさ、琴浦……化学結合だぜ化学結合…///」
琴浦「頬を染めるなああーー!!違うから!!化学結合は、本来そんな工口スな言葉じゃないからぁ!!」
19: 2013/02/09(土) 22:18:04.73 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「ちょっともう!なんなのよ今日は!!
どれだけ工口スなのよ、真鍋君はぁ!この、ソード・アート・オン・工口スがあぁぁ!!!」
真鍋「ソードアートオン・工口ス…だと…!?」ごくり…
琴浦「って、えええ!?なんで、壮大なファンタジックな工口スを想像してんのよ、この工口スがあ!!!
違うから!!ただ、真鍋君の工口スの度合を表現しようとしただけ…
え?、ちょ、な、なんで私がビキニアーマー姿で、
触手のあるモンスターに脱がされて、って、い、いやあああああああああああああーーーーー!!!」
……………
どれだけ工口スなのよ、真鍋君はぁ!この、ソード・アート・オン・工口スがあぁぁ!!!」
真鍋「ソードアートオン・工口ス…だと…!?」ごくり…
琴浦「って、えええ!?なんで、壮大なファンタジックな工口スを想像してんのよ、この工口スがあ!!!
違うから!!ただ、真鍋君の工口スの度合を表現しようとしただけ…
え?、ちょ、な、なんで私がビキニアーマー姿で、
触手のあるモンスターに脱がされて、って、い、いやあああああああああああああーーーーー!!!」
……………
20: 2013/02/09(土) 22:39:42.49 ID:Ed2zlpUA0
…………
4時間目 世界史
先生「えー、だから古代ギリシアの政治は…」
真鍋「……」
琴浦「(うわああ…4時間目は世界史か…まずい、これは今までの授業以上にまずい…)」
琴浦「(数学や化学なんかよりも、よっぽど工口スな妄想しやすいはず…どうしよう…
うまく切り抜けられるかな…)」
琴浦「(ううん!!ここであきらめちゃだめだわ!
と、とにかく、そう!神様にお願いしないと!!)」
琴浦「(神様お願いします!!もうすぐ期末テストが近いんです!!
どうか、真鍋君が…!!真鍋君が工口スな妄想をしないで、授業に集中できるような授業展開になるように…!)」
先生「えー、図1に示される『ミロのビーナス』の裸像は、古代ギリシア時代に」
真鍋「(はあはあ…裸像…)」
琴浦「(あ……だめでした…)」
………
4時間目 世界史
先生「えー、だから古代ギリシアの政治は…」
真鍋「……」
琴浦「(うわああ…4時間目は世界史か…まずい、これは今までの授業以上にまずい…)」
琴浦「(数学や化学なんかよりも、よっぽど工口スな妄想しやすいはず…どうしよう…
うまく切り抜けられるかな…)」
琴浦「(ううん!!ここであきらめちゃだめだわ!
と、とにかく、そう!神様にお願いしないと!!)」
琴浦「(神様お願いします!!もうすぐ期末テストが近いんです!!
どうか、真鍋君が…!!真鍋君が工口スな妄想をしないで、授業に集中できるような授業展開になるように…!)」
先生「えー、図1に示される『ミロのビーナス』の裸像は、古代ギリシア時代に」
真鍋「(はあはあ…裸像…)」
琴浦「(あ……だめでした…)」
………
21: 2013/02/09(土) 22:43:00.83 ID:Ed2zlpUA0
………
昼休み
真鍋「えっと、琴」
琴浦「正座」
真鍋「ああ、そうですよね…へへ…すいやせんね、どうも」スッ
バン!!
机を強烈にたたく琴浦
真鍋「ひ、ひいいいい!!琴浦さん!!す、すみません!!へらへらしたりして!!
ちゃ、ちゃんと反省してますから!!」
昼休み
真鍋「えっと、琴」
琴浦「正座」
真鍋「ああ、そうですよね…へへ…すいやせんね、どうも」スッ
バン!!
机を強烈にたたく琴浦
真鍋「ひ、ひいいいい!!琴浦さん!!す、すみません!!へらへらしたりして!!
ちゃ、ちゃんと反省してますから!!」
22: 2013/02/09(土) 22:51:23.28 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「反省ですって!?どの口が言うのよどの口が!!
いや、そんなことより…なんかもう、ガッカリだよ真鍋君!!
ミロのビーナスなんて、いまどきの小学生だって何とも思わないようなのに工口スな連想して!!
今までと違って、完全に想定の範囲内だったよ!!この初歩工口スがっ!!」
真鍋「初歩工口ス…だって?」ムスッ…
琴浦「って、何ちょっとムスッってしてんのよ、この工口スがあ!?
なんなの!?初歩工口スって言われて気に入らないの!?
ソード・アート・オン・工口スから一転、ちょっと地位が下がったみたいで嫌なの!?
そんなに工口スを極めたいの!??」
真鍋「い、いやいやだから、落ち着けって琴浦…」
いや、そんなことより…なんかもう、ガッカリだよ真鍋君!!
ミロのビーナスなんて、いまどきの小学生だって何とも思わないようなのに工口スな連想して!!
今までと違って、完全に想定の範囲内だったよ!!この初歩工口スがっ!!」
真鍋「初歩工口ス…だって?」ムスッ…
琴浦「って、何ちょっとムスッってしてんのよ、この工口スがあ!?
なんなの!?初歩工口スって言われて気に入らないの!?
ソード・アート・オン・工口スから一転、ちょっと地位が下がったみたいで嫌なの!?
そんなに工口スを極めたいの!??」
真鍋「い、いやいやだから、落ち着けって琴浦…」
23: 2013/02/09(土) 23:12:32.52 ID:Ed2zlpUA0
真鍋「こ、琴浦…!もう一度、もう一度チャンスをくれ!次こそは…次こそは!」
琴浦「はあ…もういいよ真鍋君…今更、真鍋君に工口スなことを考えるな、というほうが
無茶だったというか…
…ほんの、ちょっとくらいだったら見ないふりするから、授業はしっかり集中してよね」
真鍋「ああ、今度こそ大丈夫だ、琴浦!!今度こそ俺は、心を入れ替えた!!
次の授業、しっかり俺のことを見守っててくれよ!」
琴浦「(やれやれ…どうだか……)」
琴浦「(けどまあ…これで少しはマシになるといいな…
ええっと…次の授業はなんだったっけ…確か…)」
5時間目:保健・体育
琴浦「」
琴浦「はあ…もういいよ真鍋君…今更、真鍋君に工口スなことを考えるな、というほうが
無茶だったというか…
…ほんの、ちょっとくらいだったら見ないふりするから、授業はしっかり集中してよね」
真鍋「ああ、今度こそ大丈夫だ、琴浦!!今度こそ俺は、心を入れ替えた!!
次の授業、しっかり俺のことを見守っててくれよ!」
琴浦「(やれやれ…どうだか……)」
琴浦「(けどまあ…これで少しはマシになるといいな…
ええっと…次の授業はなんだったっけ…確か…)」
5時間目:保健・体育
琴浦「」
24: 2013/02/09(土) 23:19:01.22 ID:Ed2zlpUA0
5時間目 保健・体育
先生「えー、では授業をはじめるぞー」
琴浦「せ、先生えええ!!」ガタッ
先生「ん?どうした琴浦?」
琴浦「こ、この教室内に爆弾が仕掛けられてる気がするんで、授業を中止したほうがいいと思います」
先生「ダイナミックな嘘つくなぁ琴浦!!んなわけないだろうがっ!!
何考えてるんだお前は!!」
先生「えー、では授業をはじめるぞー」
琴浦「せ、先生えええ!!」ガタッ
先生「ん?どうした琴浦?」
琴浦「こ、この教室内に爆弾が仕掛けられてる気がするんで、授業を中止したほうがいいと思います」
先生「ダイナミックな嘘つくなぁ琴浦!!んなわけないだろうがっ!!
何考えてるんだお前は!!」
25: 2013/02/09(土) 23:22:07.26 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「あああ、い、いや、ほ、ほんとなんです…!先生が授業をはじめたら、私の隣にいる
工口スの爆弾が…確実に爆発することに…!!!」
先生「はあ?なに、言ってるんだお前は…やれやれ…じゃあ、授業はじめるぞー」
琴浦「ああ、だ、ダメです、先生…授業を…はじめたら…はじめたら…」ガタガタ…
先生「えー、では、教科書のp121…第3章…『女の子のカラダ』から…」
琴浦「いやあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
………………
……………
工口スの爆弾が…確実に爆発することに…!!!」
先生「はあ?なに、言ってるんだお前は…やれやれ…じゃあ、授業はじめるぞー」
琴浦「ああ、だ、ダメです、先生…授業を…はじめたら…はじめたら…」ガタガタ…
先生「えー、では、教科書のp121…第3章…『女の子のカラダ』から…」
琴浦「いやあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
………………
……………
26: 2013/02/09(土) 23:34:05.10 ID:Ed2zlpUA0
休み時間……
真鍋「ええと、ああ…まずは、正座…ですよね…」スッ
琴浦「………」
真鍋「………ええっと、それと後は…」
琴浦「………」
真鍋「………やっぱ土下座ですよね、すいませんね琴浦さん」スッ
琴浦「いや、もういいわよそんなの!!っていうか、正座から土下座の流れの
手際が良すぎて、逆にイラつくんだけどっ!!
なんなの!!その初めから用意されていたような手際の良さはぁ!?」
真鍋「ええと、ああ…まずは、正座…ですよね…」スッ
琴浦「………」
真鍋「………ええっと、それと後は…」
琴浦「………」
真鍋「………やっぱ土下座ですよね、すいませんね琴浦さん」スッ
琴浦「いや、もういいわよそんなの!!っていうか、正座から土下座の流れの
手際が良すぎて、逆にイラつくんだけどっ!!
なんなの!!その初めから用意されていたような手際の良さはぁ!?」
27: 2013/02/09(土) 23:41:39.41 ID:Ed2zlpUA0
琴浦「……50分フルで、ずっと工口スなこと考えっぱなしだったね…真鍋君…」
真鍋「ええっとその…」
琴浦「しかも授業で飛び交うすべての語句にたいして、古今東西いろいろな工口スな妄想を50分間も…」
真鍋「………いや、あのな琴浦」
琴浦「いや…もういいよ真鍋君。そんなに工口スの称号がほしいなら、私があげるよ。
…真鍋君こそ…『キング・オブ・工口ス』だよ…」
真鍋「お、おいおい琴浦!!そりゃねーだろ!!だいたい、俺はそんな称号もらったって
嬉しくもなんとも…
(いやったあああああーーーーーー!!!、キング・オブ・工口ス!!とうとう俺もここまで!!!)」
琴浦「心がダダ漏れなのよ、このクソ工口スがあああーーーーー!!!!
喜んでるじゃないのよ!!!工口スの頂点に立って、この上なく喜んでるのが丸わかりなのよ!!!」
真鍋「ええっとその…」
琴浦「しかも授業で飛び交うすべての語句にたいして、古今東西いろいろな工口スな妄想を50分間も…」
真鍋「………いや、あのな琴浦」
琴浦「いや…もういいよ真鍋君。そんなに工口スの称号がほしいなら、私があげるよ。
…真鍋君こそ…『キング・オブ・工口ス』だよ…」
真鍋「お、おいおい琴浦!!そりゃねーだろ!!だいたい、俺はそんな称号もらったって
嬉しくもなんとも…
(いやったあああああーーーーーー!!!、キング・オブ・工口ス!!とうとう俺もここまで!!!)」
琴浦「心がダダ漏れなのよ、このクソ工口スがあああーーーーー!!!!
喜んでるじゃないのよ!!!工口スの頂点に立って、この上なく喜んでるのが丸わかりなのよ!!!」
28: 2013/02/09(土) 23:46:36.79 ID:Ed2zlpUA0
真鍋「こ、琴浦!!最後の、最後のチャンスをくれ!!6時間目こそは!!6時間目こそは!」
琴浦「いや…もうどうでもいいよ、キング・オブ・工口スさんの好きにしてよ」
真鍋「い、いや!!信じてくれ琴浦!!次の時間は大丈夫だ!!大丈夫だから、最後に俺のことを信用してくれ!!」
琴浦「はあ…もう、分かったわ…けど、もう、これで最後だからね…」
真鍋「ああ…!ありがとう、琴浦!!恩にきるよ!!
本日最後の授業での俺のことを…しっかり見ていてくれよな!!」
…………
琴浦「いや…もうどうでもいいよ、キング・オブ・工口スさんの好きにしてよ」
真鍋「い、いや!!信じてくれ琴浦!!次の時間は大丈夫だ!!大丈夫だから、最後に俺のことを信用してくれ!!」
琴浦「はあ…もう、分かったわ…けど、もう、これで最後だからね…」
真鍋「ああ…!ありがとう、琴浦!!恩にきるよ!!
本日最後の授業での俺のことを…しっかり見ていてくれよな!!」
…………
29: 2013/02/09(土) 23:57:13.15 ID:Ed2zlpUA0
6時間目 本日最後の授業…物理
先生「えー、だから、作用と反作用は…」
琴浦「(今日の最後の授業は…物理か……
いや、もう全然、真鍋君には期待していないけど…)」
先生「だから、保存量保存の法則というのがあって…)」
真鍋「………」
琴浦「(けど…まあ、さすがの真鍋君も、
万物の法則を扱う物理法則で、今のところ工口スのことなんて妄想してないみたいだし
…最後くらいは集中して授業うけてくれるかも…)
先生「えー、だから、作用と反作用は…」
琴浦「(今日の最後の授業は…物理か……
いや、もう全然、真鍋君には期待していないけど…)」
先生「だから、保存量保存の法則というのがあって…)」
真鍋「………」
琴浦「(けど…まあ、さすがの真鍋君も、
万物の法則を扱う物理法則で、今のところ工口スのことなんて妄想してないみたいだし
…最後くらいは集中して授業うけてくれるかも…)
30: 2013/02/10(日) 00:01:34.99 ID:EwX4KiKP0
先生「物体の落下はv = g tであらわされ…」
真鍋「(…………)」
先生「直線上の2物体が衝突した場合の反発係数は…」
真鍋「(…………)」
先生「えー、ようは慣性の法則が働くわけであって…」
真鍋「(……よし!!)」
真鍋「(そろそろ工口スな妄想でもするか)」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
おしまい
真鍋「(…………)」
先生「直線上の2物体が衝突した場合の反発係数は…」
真鍋「(…………)」
先生「えー、ようは慣性の法則が働くわけであって…」
真鍋「(……よし!!)」
真鍋「(そろそろ工口スな妄想でもするか)」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
おしまい
31: 2013/02/10(日) 00:03:45.51 ID:EwX4KiKP0
琴浦さん、1話みたら意外にも面白かったので、ほんの暇つぶしで短編SS書きました。
ほかにも思いついたら、頑張って投下予定です。
見てくれた人がいたら、感想ください。ではでは
ほかにも思いついたら、頑張って投下予定です。
見てくれた人がいたら、感想ください。ではでは
32: 2013/02/10(日) 00:03:46.89 ID:hEtz+dkLo
乙
男子学生なんて、みんなこんなもんだよね
男子学生なんて、みんなこんなもんだよね
47: 2013/02/12(火) 20:17:07.35 ID:5B97QWKZ0
『肉食系琴浦さん』
ある日…
琴浦さんのクラス
琴浦「はあ…」
森谷「どうしたの琴浦さん、そんなに大きなため息ついて…?
何か悩みでもあるの…?」
琴浦「森谷さん…あのね、実は…」
※暇ができたので、2作目投下
49: 2013/02/12(火) 20:19:41.94 ID:5B97QWKZ0
琴浦「いやあ…なんていうか…どうして真鍋君って、あんなにエOチな妄想ばっかりするんだろう、って思って…」
森谷「え…?真鍋が…?なにそれ、ってかアイツ、琴浦さんの前でそんなにエOチな妄想してるわけ?」
琴浦「うん…しかもはじめて出会った時というもの、日に日にエスカレートしてるような感じだし…
この間なんかとうとう、数学の授業中に、π(パイ)の値で工口スな妄想し始めて…」
森谷「え、えええ…そ、それは重症だね…ってか真鍋のやつマジサイテー!」
琴浦「…男の子なんだから少しくらいは仕方ないのかもしれないけど、流石にいきすぎかな、って思って…
はあ…一体どうしたら、もう少し真鍋君の工口スな妄想を抑えることができるんだろう…」
森谷「うーん、どうだねえ…あ、けどさ、そういうことなら、
琴浦さんもちょっと悪いところあるかもしれないよ?」
琴浦「え?私が?一体どういうこと、森谷さん??」
森谷「え…?真鍋が…?なにそれ、ってかアイツ、琴浦さんの前でそんなにエOチな妄想してるわけ?」
琴浦「うん…しかもはじめて出会った時というもの、日に日にエスカレートしてるような感じだし…
この間なんかとうとう、数学の授業中に、π(パイ)の値で工口スな妄想し始めて…」
森谷「え、えええ…そ、それは重症だね…ってか真鍋のやつマジサイテー!」
琴浦「…男の子なんだから少しくらいは仕方ないのかもしれないけど、流石にいきすぎかな、って思って…
はあ…一体どうしたら、もう少し真鍋君の工口スな妄想を抑えることができるんだろう…」
森谷「うーん、どうだねえ…あ、けどさ、そういうことなら、
琴浦さんもちょっと悪いところあるかもしれないよ?」
琴浦「え?私が?一体どういうこと、森谷さん??」
50: 2013/02/12(火) 20:26:00.99 ID:5B97QWKZ0
森谷「琴浦さんはさ、なんだかんだで真鍋に甘いんだよ!
真鍋のエOチな妄想やめさせたいならさ、もっと真鍋に対してビシッと怒んなきゃ!」
琴浦「えええ?け、けど私、真鍋君がエOチな妄想したときはちゃんと怒ってるよ!?」
森谷「いやいや、なんだかんだで琴浦さんは優しいからさ、
あんなもんじゃあ真鍋は全然反省しないってば!
もっと、ほら…相手をびびらせるくらいの気迫で怒んないと!主従関係を分からせるくらい!
それぐらいしないと、真鍋には効き目ないって!」
琴浦「相手をびびらせるくらい…主従関係…」
真鍋のエOチな妄想やめさせたいならさ、もっと真鍋に対してビシッと怒んなきゃ!」
琴浦「えええ?け、けど私、真鍋君がエOチな妄想したときはちゃんと怒ってるよ!?」
森谷「いやいや、なんだかんだで琴浦さんは優しいからさ、
あんなもんじゃあ真鍋は全然反省しないってば!
もっと、ほら…相手をびびらせるくらいの気迫で怒んないと!主従関係を分からせるくらい!
それぐらいしないと、真鍋には効き目ないって!」
琴浦「相手をびびらせるくらい…主従関係…」
51: 2013/02/12(火) 20:27:23.60 ID:5B97QWKZ0
森谷「そーそー、やっぱりさ、格闘技とかもそうだけど、相手になめられないことが大事なんだよ!
真鍋のためを思うならさ、もっと心を鬼にして、時には高圧的に攻める事も重要なのよ、琴浦さん!」
琴浦「そ、そっか、そうだよね!
なんかよく分かんないけど私、がんばってみるね!アドバイスありがとう森谷さん!」
森谷「いいってことよ!相手に舐められないようにするのが森谷流なんだから!
困ったことがあったら、いつでも相談に乗るからね!」
…………
琴浦「(とは言ったものの…確かに私、怒っても迫力ないだろうし…
真鍋君をびびらせるくらい、強くなるにはどうしたらいいんだろう…)」
琴浦「(そうだ、ちょっと本屋に行って情報収集してみようかな…)」
…………
真鍋のためを思うならさ、もっと心を鬼にして、時には高圧的に攻める事も重要なのよ、琴浦さん!」
琴浦「そ、そっか、そうだよね!
なんかよく分かんないけど私、がんばってみるね!アドバイスありがとう森谷さん!」
森谷「いいってことよ!相手に舐められないようにするのが森谷流なんだから!
困ったことがあったら、いつでも相談に乗るからね!」
…………
琴浦「(とは言ったものの…確かに私、怒っても迫力ないだろうし…
真鍋君をびびらせるくらい、強くなるにはどうしたらいいんだろう…)」
琴浦「(そうだ、ちょっと本屋に行って情報収集してみようかな…)」
…………
52: 2013/02/12(火) 20:31:36.33 ID:5B97QWKZ0
そして次の日…
琴浦さんの教室
琴浦「………」
琴浦「(大丈夫、大丈夫よ春香…!落ちついてやれば、きっとうまくいくわ…!)
ガラッ
琴浦「(き、来た!)」
琴浦さんの教室
琴浦「………」
琴浦「(大丈夫、大丈夫よ春香…!落ちついてやれば、きっとうまくいくわ…!)
ガラッ
琴浦「(き、来た!)」
54: 2013/02/12(火) 20:47:22.03 ID:5B97QWKZ0
真鍋「うっーす!…って、あ、いた、琴浦!」
琴浦の席に近づく真鍋
琴浦「………」
真鍋「おいおい琴浦、今日の朝はどうしたんだよ!いつもは一緒に登校するのに
今日は俺を置いてけぼりにして…一体…」
琴浦「だ、黙りなさい…あ、いや…だ、黙れ」
真鍋「…え?」
琴浦「き、き、気安く呼んでんじゃねーぜ、真鍋く…じゃなかった真鍋!
わた…あ、いや…アタイのこと、工口スなことであんまり舐めてっと、
や、ヤキ入れちゃうよ…いや、や、ヤキいれちゃうぜぇ!!!」
真鍋「……………え??」
琴浦の席に近づく真鍋
琴浦「………」
真鍋「おいおい琴浦、今日の朝はどうしたんだよ!いつもは一緒に登校するのに
今日は俺を置いてけぼりにして…一体…」
琴浦「だ、黙りなさい…あ、いや…だ、黙れ」
真鍋「…え?」
琴浦「き、き、気安く呼んでんじゃねーぜ、真鍋く…じゃなかった真鍋!
わた…あ、いや…アタイのこと、工口スなことであんまり舐めてっと、
や、ヤキ入れちゃうよ…いや、や、ヤキいれちゃうぜぇ!!!」
真鍋「……………え??」
55: 2013/02/12(火) 20:52:47.86 ID:5B97QWKZ0
…………
真鍋「………ええっとあのー、琴浦?
え?何々それ?一体どーいうこと?」
琴浦「……ふ、ふん、見てわかんないかな?ほら…アレだよ真鍋く…真鍋!
真鍋が最近、工口スな妄想でわた…アタイのことを舐めてるみたいだから、
ええと、ちょっと、あの、ほら……
アタイの怖さを分からせてあげようとしてるんだから…いや、してるんだぜ!」
真鍋「(…………)」
56: 2013/02/12(火) 20:54:33.92 ID:5B97QWKZ0
琴浦「(あ、ああ…どうしよう、真鍋君、びっくりして声もでないみたい…
ご、ごめんね、突然呼び捨てとかにして、びっくりしたよね…
私のこと、ちょっと怖い人だって、思ってるよね…
け、けど、真鍋君のためなんだよ…!
真鍋君があんまり工口スな妄想をしないように、まず私が舐められないくらい強い女の子にならないと…!
ごめんね…けど、真鍋君なら分かってくれるはず!)」
…………
琴浦「ふ、ふふん真鍋…驚きのあまり声も出ないみたいだな…
そ、そりゃあそうよね…アタイのあまりの気迫に恐怖のあまり…」
真鍋「(なんかカワイイ…)」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
57: 2013/02/12(火) 21:04:39.21 ID:5B97QWKZ0
琴浦「え、ちょ、え、えええええ!?ちょ、真鍋く、…あ、いや…
ちょ……ま、真鍋えええええ!!」
真鍋「あ、ハイ、なんですか琴浦さんww」
琴浦「あ、ちょ、ちょっとぉ!
何で語尾にww、とかつけてんの!?ど、どういうこと、真鍋く…真鍋え!
アタイのこと舐めてると、や、ヤキいれる、って言ってるでしょ!?
どうするの、舐めてるとヤキいれちゃうんだけど!?怖いでしょうが、ねえってば!」
真鍋「あ、はい!今日の琴浦さん、超怖いっす、動物で例えるとまるで百獣の王・ライオンのような…!
(チワワ「キャンキャン!キャイイーーン!!)」
琴浦「って、何、心の中でチワワが吼えてる想像してんのよ、真鍋ええええええーーーーーー!!!
それ私!?私なの!?
舐めてるでしょ!!やっぱり舐めてるでしょうがああ!!」
ちょ……ま、真鍋えええええ!!」
真鍋「あ、ハイ、なんですか琴浦さんww」
琴浦「あ、ちょ、ちょっとぉ!
何で語尾にww、とかつけてんの!?ど、どういうこと、真鍋く…真鍋え!
アタイのこと舐めてると、や、ヤキいれる、って言ってるでしょ!?
どうするの、舐めてるとヤキいれちゃうんだけど!?怖いでしょうが、ねえってば!」
真鍋「あ、はい!今日の琴浦さん、超怖いっす、動物で例えるとまるで百獣の王・ライオンのような…!
(チワワ「キャンキャン!キャイイーーン!!)」
琴浦「って、何、心の中でチワワが吼えてる想像してんのよ、真鍋ええええええーーーーーー!!!
それ私!?私なの!?
舐めてるでしょ!!やっぱり舐めてるでしょうがああ!!」
58: 2013/02/12(火) 21:12:16.84 ID:5B97QWKZ0
真鍋「ええ!?いやいや、俺、琴浦さんのこと、チワワだなんてそんな想像してないっすよ…!
(プレーリードッグ「プリュウ…プリュウウ…」)」
琴浦「いやだから、プレーリー・ドックも駄目なんだぜ真鍋え!!
え、て、ていうか、プレーリードックって鳴き方なの!?テキトーだよねそれ!?
違うよね?きっと違うよね!?」
ギャーギャー…
ガラッ
森谷「おはよー、…って、アレ?真鍋に…琴浦さん?
どうしたの、一体…そんなに大声だして…」
…………
(プレーリードッグ「プリュウ…プリュウウ…」)」
琴浦「いやだから、プレーリー・ドックも駄目なんだぜ真鍋え!!
え、て、ていうか、プレーリードックって鳴き方なの!?テキトーだよねそれ!?
違うよね?きっと違うよね!?」
ギャーギャー…
ガラッ
森谷「おはよー、…って、アレ?真鍋に…琴浦さん?
どうしたの、一体…そんなに大声だして…」
…………
60: 2013/02/12(火) 21:24:51.35 ID:5B97QWKZ0
………
森谷「そっかなるほど…事情は分かったわ…
けど、琴浦さん…えっとあの…言いにくいだけど、
それ、私が言ってたのとちょっと違うような……」
琴浦「ううん!全然違わないよ森谷さん!だって私、あの日帰ってから
『肉食系女子的な本』を買っていっぱい勉強したんだから!」
森谷さん「え…えええ…『肉食系女子的な本』って…あの、琴浦さん…」
琴浦「見ていて、森谷さん!今から、アソコでヘラヘラしてる
真鍋君にすごいヤキいれてやるんだから!!」
森谷「そっかなるほど…事情は分かったわ…
けど、琴浦さん…えっとあの…言いにくいだけど、
それ、私が言ってたのとちょっと違うような……」
琴浦「ううん!全然違わないよ森谷さん!だって私、あの日帰ってから
『肉食系女子的な本』を買っていっぱい勉強したんだから!」
森谷さん「え…えええ…『肉食系女子的な本』って…あの、琴浦さん…」
琴浦「見ていて、森谷さん!今から、アソコでヘラヘラしてる
真鍋君にすごいヤキいれてやるんだから!!」
61: 2013/02/12(火) 21:28:37.47 ID:5B97QWKZ0
…………
琴浦「ふふ…お、おい!真鍋!!」
真鍋「あ、はい、なんすか琴浦さんww」
琴浦「あ、コラ!ま、また語尾にww、をつけたりして…!ふ、ふん、
けど、余裕ぶってられるのも今のうちだよ!…こ、これを見なさい!!」
スカートのポケットから、あるものを取り出す琴浦!
真鍋「あ、あああああ!!!そ、それはあああ!!」
琴浦「ふふ…お、おい!真鍋!!」
真鍋「あ、はい、なんすか琴浦さんww」
琴浦「あ、コラ!ま、また語尾にww、をつけたりして…!ふ、ふん、
けど、余裕ぶってられるのも今のうちだよ!…こ、これを見なさい!!」
スカートのポケットから、あるものを取り出す琴浦!
真鍋「あ、あああああ!!!そ、それはあああ!!」
62: 2013/02/12(火) 21:38:28.18 ID:5B97QWKZ0
真鍋「……ってナニそれ…?もしかして……ヨーヨー?」
琴浦「ふ、ふふんそうよ…けど、ヨーヨーのことをただのおもちゃだと勘違いしないでよね…
ヨーヨーは、昭和のスケバンが武器として使用していたりしたんだから…
昭和のスケバンはこれで、舐めた奴をバッタバッタと倒してたりしてたんだから…してたんだぜ!」
森谷「(ちょ、え、ええええええーーーーー、ヤキいれる、って…そ、それでええええええ!??
琴浦さん、想像以上に変な本読んで勉強してるううううううーーー!!)」
真鍋「そ、そうなんだ…ぷークスクス…それで、琴浦さんは…そのヨーヨーで俺をどうする…プークスクス…」
琴浦「んな……!さ、さっきからプークスクスうるさいよ真鍋く…真鍋!!
ドラマじゃこのヨーヨーで、ヘリとか撃墜させてたんだから!!
舐めてる奴には、こうよ!!」
真鍋に向かってヨーヨーを飛ばす琴浦!
真鍋「!!」
琴浦「ふ、ふふんそうよ…けど、ヨーヨーのことをただのおもちゃだと勘違いしないでよね…
ヨーヨーは、昭和のスケバンが武器として使用していたりしたんだから…
昭和のスケバンはこれで、舐めた奴をバッタバッタと倒してたりしてたんだから…してたんだぜ!」
森谷「(ちょ、え、ええええええーーーーー、ヤキいれる、って…そ、それでええええええ!??
琴浦さん、想像以上に変な本読んで勉強してるううううううーーー!!)」
真鍋「そ、そうなんだ…ぷークスクス…それで、琴浦さんは…そのヨーヨーで俺をどうする…プークスクス…」
琴浦「んな……!さ、さっきからプークスクスうるさいよ真鍋く…真鍋!!
ドラマじゃこのヨーヨーで、ヘリとか撃墜させてたんだから!!
舐めてる奴には、こうよ!!」
真鍋に向かってヨーヨーを飛ばす琴浦!
真鍋「!!」
63: 2013/02/12(火) 21:43:38.33 ID:5B97QWKZ0
しかし、ヨーヨーは真鍋には命中せず…
琴浦「え?」
コロコロコロ…
教室の地面を転がるヨーヨー…
琴浦「え、あ、ちょ、ちょっと、ま、まってええええーーーー!」
ヨーヨーを追いかける琴浦さん
琴浦「ああもう…!!……ふう…やっと止まった……って……え?」
先生「琴浦……高校生にもなって…
ヨーヨーで一体、何を遊んでるんだ…、お前は…」
琴浦「」
琴浦「え?」
コロコロコロ…
教室の地面を転がるヨーヨー…
琴浦「え、あ、ちょ、ちょっと、ま、まってええええーーーー!」
ヨーヨーを追いかける琴浦さん
琴浦「ああもう…!!……ふう…やっと止まった……って……え?」
先生「琴浦……高校生にもなって…
ヨーヨーで一体、何を遊んでるんだ…、お前は…」
琴浦「」
64: 2013/02/12(火) 21:51:45.16 ID:5B97QWKZ0
先生「学校にそんなおもちゃを持ってきて…一体どういうつもりなんだお前は!!」
琴浦「え、えっとあの…その…私は真鍋君の工口スな妄想をやめさせようと…あの…武器として…」
先生「はああ!?何を分けわかんないこと言ってるんだ!!
教室内でヨーヨーを飛ばしたりして、学校にくだらんおもちゃを持ってくるんじゃない!!」
琴浦「ええ、えっと、けど…あの…ヨーヨーはおもちゃというか、武器というか…
えっと、使いようによってはヘリとか撃墜できるし…」
先生「できるわけないだろうがああ!アホかお前はあ!!!
とにかく!!ヨーヨーは、没収するからな!!放課後に職員室にきたら返してやるから
もう二度と学校にこんなもの持って来るなよ!!」
琴浦「は、はい…す、すいませんでした……」
森谷・真鍋「…………」
琴浦「え、えっとあの…その…私は真鍋君の工口スな妄想をやめさせようと…あの…武器として…」
先生「はああ!?何を分けわかんないこと言ってるんだ!!
教室内でヨーヨーを飛ばしたりして、学校にくだらんおもちゃを持ってくるんじゃない!!」
琴浦「ええ、えっと、けど…あの…ヨーヨーはおもちゃというか、武器というか…
えっと、使いようによってはヘリとか撃墜できるし…」
先生「できるわけないだろうがああ!アホかお前はあ!!!
とにかく!!ヨーヨーは、没収するからな!!放課後に職員室にきたら返してやるから
もう二度と学校にこんなもの持って来るなよ!!」
琴浦「は、はい…す、すいませんでした……」
森谷・真鍋「…………」
65: 2013/02/12(火) 21:56:57.71 ID:5B97QWKZ0
………
………
琴浦「……………」
真鍋・森谷「……………」
森谷「琴浦さん……」
真鍋「あ、あの…その…こ、琴浦?
ご、ごめん……な?
なんか俺…からかいすぎたって、いうか…なんていうか、その…」
琴浦「………」
森谷「………」
真鍋「………」
……………………
琴浦「………まあ…今回はこれくらいで勘弁してやんよ」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
………
琴浦「……………」
真鍋・森谷「……………」
森谷「琴浦さん……」
真鍋「あ、あの…その…こ、琴浦?
ご、ごめん……な?
なんか俺…からかいすぎたって、いうか…なんていうか、その…」
琴浦「………」
森谷「………」
真鍋「………」
……………………
琴浦「………まあ…今回はこれくらいで勘弁してやんよ」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
66: 2013/02/12(火) 22:04:47.73 ID:5B97QWKZ0
真鍋「ええええもう、なにそれ!!ベタすぎるだろ!ベタベタだよ琴浦!!
どこのメダカ師匠だよ、それえええええ!!」
琴浦「は、はああああ!?な、何言ってんだよ真鍋く…真鍋…
ベタベタって…一体何のことよ……
大体わたし…全然…先生のこと…ぐす…怖くなかったし…ぐす…ぐす」
森谷「な、涙目でぐすぐす言ってるううううう!!!
も、もうやめよ、琴浦さん!!もう十分だよ!!これ以上は辛くて見てられないよ!!」
琴浦「な、何言ってるのよ森谷さん!わ、わた…アタイ、まだ諦めないよ!
私のSッ気あふれる真鍋への攻撃は、まだまだ続くんだからね!!!
ぐす…ぐす…」
森谷「え、ええええ…ま、まだやるのお…?」
真鍋「(やっべ、先生に怒られて半べそかいてる琴浦、超カワイイ…)」
琴浦「真鍋えええええええ!!!だ、だから舐めたこと考えてるんじゃねーぜ
お前はあああああーーーーーーー!!!!!」
………………
………………
どこのメダカ師匠だよ、それえええええ!!」
琴浦「は、はああああ!?な、何言ってんだよ真鍋く…真鍋…
ベタベタって…一体何のことよ……
大体わたし…全然…先生のこと…ぐす…怖くなかったし…ぐす…ぐす」
森谷「な、涙目でぐすぐす言ってるううううう!!!
も、もうやめよ、琴浦さん!!もう十分だよ!!これ以上は辛くて見てられないよ!!」
琴浦「な、何言ってるのよ森谷さん!わ、わた…アタイ、まだ諦めないよ!
私のSッ気あふれる真鍋への攻撃は、まだまだ続くんだからね!!!
ぐす…ぐす…」
森谷「え、ええええ…ま、まだやるのお…?」
真鍋「(やっべ、先生に怒られて半べそかいてる琴浦、超カワイイ…)」
琴浦「真鍋えええええええ!!!だ、だから舐めたこと考えてるんじゃねーぜ
お前はあああああーーーーーーー!!!!!」
………………
………………
75: 2013/02/23(土) 20:41:04.00 ID:ykqpcatP0
再開
その日の放課後…
ESP研の部室では…
琴浦「ま、真鍋君!!…じゃなかった、真鍋!!」
真鍋「はい!!琴浦さん、なんですか!?」
琴浦「え、えっとその……舎弟らしく、私の肩を揉みなさい!!肩を!」
真鍋「はいっ!!喜んで、琴浦さん!!モミモミさせていただきます!
(やった!!琴浦の肩を揉めるぞ!!琴浦の肩をモミモミ…はあはあ…)」
琴浦「え、あ!ちょ、ちょっとストップストップぅ!!やっぱなし!!やっぱり肩揉みはいい!
肩揉みじゃあなくて…その…
あ!!パシリしなさいよ!パシリ!!小腹がすいたから、
今から、私のパン買って来なさいパンを!!焼きそばパン!!」
真鍋「はい!分りましたあ!今すぐコンビニ行ってきますっ!!」
琴浦「……あ、ちょ、ちょっと待って!!やっぱりやめる!!お昼食べてそんな食欲ないし!!
っていうか、わざわざ買ってきてもらうのって、なんか悪いからやっぱいい!!…じゃなくて、やっぱいいぜ!!」
………
御舟・室戸「………」
その日の放課後…
ESP研の部室では…
琴浦「ま、真鍋君!!…じゃなかった、真鍋!!」
真鍋「はい!!琴浦さん、なんですか!?」
琴浦「え、えっとその……舎弟らしく、私の肩を揉みなさい!!肩を!」
真鍋「はいっ!!喜んで、琴浦さん!!モミモミさせていただきます!
(やった!!琴浦の肩を揉めるぞ!!琴浦の肩をモミモミ…はあはあ…)」
琴浦「え、あ!ちょ、ちょっとストップストップぅ!!やっぱなし!!やっぱり肩揉みはいい!
肩揉みじゃあなくて…その…
あ!!パシリしなさいよ!パシリ!!小腹がすいたから、
今から、私のパン買って来なさいパンを!!焼きそばパン!!」
真鍋「はい!分りましたあ!今すぐコンビニ行ってきますっ!!」
琴浦「……あ、ちょ、ちょっと待って!!やっぱりやめる!!お昼食べてそんな食欲ないし!!
っていうか、わざわざ買ってきてもらうのって、なんか悪いからやっぱいい!!…じゃなくて、やっぱいいぜ!!」
………
御舟・室戸「………」
76: 2013/02/23(土) 20:47:07.72 ID:ykqpcatP0
………
御舟「え…なになに?今日はどうしちゃったの、琴浦ちゃんは?」
森谷「えっと、実はかくかくしかじかで…」
御舟「…なるほど、真鍋君の工口スな妄想を自重させるために真鍋君に高圧的な態度を…
けど、あの調子じゃあ、真鍋君に遊ばれてるだけなんじゃあ…」
室戸「どうもそのようだね…見ている限り、真鍋君はずいぶん楽しんでるみたいだしね」
森谷「そうなんですよね…いい加減琴浦さんも止めたらいいのに…」
御舟「え…なになに?今日はどうしちゃったの、琴浦ちゃんは?」
森谷「えっと、実はかくかくしかじかで…」
御舟「…なるほど、真鍋君の工口スな妄想を自重させるために真鍋君に高圧的な態度を…
けど、あの調子じゃあ、真鍋君に遊ばれてるだけなんじゃあ…」
室戸「どうもそのようだね…見ている限り、真鍋君はずいぶん楽しんでるみたいだしね」
森谷「そうなんですよね…いい加減琴浦さんも止めたらいいのに…」
77: 2013/02/23(土) 21:02:11.18 ID:ykqpcatP0
………
真鍋「ああもう!!困りますね、琴浦さん!!そんな程度の「攻め」じゃあ、全然面白くないんですけど!!」
琴浦「え!!あ、あの……は、はい…すいません」
真鍋「そんなんじゃあ僕も「舎弟」しがいもない、ってもんですよ!!まったく!!」
琴浦「め、面目ないです…!!」
真鍋「なんかこう…もっとないんですかねえ…Mッ気をそそるような、ゾクゾクってするような命令は!?
昨日、勉強してきたんでしょ!?違うんですかねえ!?」
琴浦「すいません…返す言葉も…
…って、なんで私が怒られてんのよ!!
違うでしょ!!真鍋君は私の舎弟なんだから!!私に口出しとか、なんか、ダメでしょうがああ!!
え、ていうか、あれ!?なんで真鍋君が命令されるのを望んでる感じなの!??」
真鍋「ほらああ…なんか言葉使いも普段の琴浦に戻ってきてるし…しかたないなあ…
ええっと、とりあえず手始めに、今から僕が仰向けに寝るんで、踏んでもらえますかね?」
琴浦「アホかああ!!!どんだけ責められるの望んでんのよぉ!!
舎弟の範疇超えてるのよ、このハイレベル工口スがあ!!」
真鍋「ああもう!!困りますね、琴浦さん!!そんな程度の「攻め」じゃあ、全然面白くないんですけど!!」
琴浦「え!!あ、あの……は、はい…すいません」
真鍋「そんなんじゃあ僕も「舎弟」しがいもない、ってもんですよ!!まったく!!」
琴浦「め、面目ないです…!!」
真鍋「なんかこう…もっとないんですかねえ…Mッ気をそそるような、ゾクゾクってするような命令は!?
昨日、勉強してきたんでしょ!?違うんですかねえ!?」
琴浦「すいません…返す言葉も…
…って、なんで私が怒られてんのよ!!
違うでしょ!!真鍋君は私の舎弟なんだから!!私に口出しとか、なんか、ダメでしょうがああ!!
え、ていうか、あれ!?なんで真鍋君が命令されるのを望んでる感じなの!??」
真鍋「ほらああ…なんか言葉使いも普段の琴浦に戻ってきてるし…しかたないなあ…
ええっと、とりあえず手始めに、今から僕が仰向けに寝るんで、踏んでもらえますかね?」
琴浦「アホかああ!!!どんだけ責められるの望んでんのよぉ!!
舎弟の範疇超えてるのよ、このハイレベル工口スがあ!!」
78: 2013/02/23(土) 21:14:10.79 ID:ykqpcatP0
森谷「こ、琴浦さん、もうやめよ?…ほら、真鍋の奴、楽しんでるだけで全然効き目ないみたいだし…」
琴浦「ううん!!私やめないよ森谷さん!見ていて!絶対に次のターンで真鍋君にヤキいれて、
屈伏させてやるんだから!!
ええっと、確か昨日買った『肉食系女子的な本』の中にもっと、刺激的な攻め方が書いていたはず…!!」
パラパラ…(本を読みかえす琴浦)
琴浦「!!……こ、これは…!」
琴浦「(…そ、そうだわ…この『命令』なら、真鍋君もドン引きして、
私のことびびりまくってくれるに違いない…
け、けど、こんな『命令』するなんてさすがに真鍋君が可哀そう…とても私には…!)」
琴浦「ううん!!私やめないよ森谷さん!見ていて!絶対に次のターンで真鍋君にヤキいれて、
屈伏させてやるんだから!!
ええっと、確か昨日買った『肉食系女子的な本』の中にもっと、刺激的な攻め方が書いていたはず…!!」
パラパラ…(本を読みかえす琴浦)
琴浦「!!……こ、これは…!」
琴浦「(…そ、そうだわ…この『命令』なら、真鍋君もドン引きして、
私のことびびりまくってくれるに違いない…
け、けど、こんな『命令』するなんてさすがに真鍋君が可哀そう…とても私には…!)」
79: 2013/02/23(土) 21:20:05.89 ID:ykqpcatP0
琴浦「……」
琴浦「(…ううん、いや…私やってやるわ!これはもう、真鍋君がいけないんだからね!
真鍋君が私のことナメまくって、工口スな妄想ばっかするから、こんなことになるんだからね!!)」
真鍋「はあ、なんかもうがっかりだよ琴浦…せっかくもっと、刺激的な攻めを見せてくれるのかと思えば…
期待はずれもいいとこ…」
琴浦「…わかったわ…」
真鍋「え…?」
琴浦「そこまで言うのなら、見せてやるわ真鍋…!私を怒らせると、どうなるか…教えてやるわ!」
真鍋「…なんだって琴浦…?それは、一体、どういう…?」
琴浦「(…ううん、いや…私やってやるわ!これはもう、真鍋君がいけないんだからね!
真鍋君が私のことナメまくって、工口スな妄想ばっかするから、こんなことになるんだからね!!)」
真鍋「はあ、なんかもうがっかりだよ琴浦…せっかくもっと、刺激的な攻めを見せてくれるのかと思えば…
期待はずれもいいとこ…」
琴浦「…わかったわ…」
真鍋「え…?」
琴浦「そこまで言うのなら、見せてやるわ真鍋…!私を怒らせると、どうなるか…教えてやるわ!」
真鍋「…なんだって琴浦…?それは、一体、どういう…?」
80: 2013/02/23(土) 21:24:45.14 ID:ykqpcatP0
森谷「(え…琴浦さん…いったい、何を言うつもりなんだろう…?)」
御舟「(なんだか…とてつもなく嫌な予感が…)」
琴浦「真鍋!!わ、私の靴を…じゃなかった…上履きを舐めなさいっ!!」
森谷・御舟「ええええええええーーーーーーーー!!!」
御舟「ちょ…な、何言ってるのよ琴浦ちゃん!!」
森谷「そ、そうだよ!!なんかそれ、おかしいよ!?確実に明後日の方向に行っちゃってるよ!?」
琴浦「ううん!!いいの森谷さん!確かに常軌を逸した発言であることは自分でもわかってるけど…
ここまで言わないと真鍋君を屈伏させることなんてできないんだから!!」
御舟「(なんだか…とてつもなく嫌な予感が…)」
琴浦「真鍋!!わ、私の靴を…じゃなかった…上履きを舐めなさいっ!!」
森谷・御舟「ええええええええーーーーーーーー!!!」
御舟「ちょ…な、何言ってるのよ琴浦ちゃん!!」
森谷「そ、そうだよ!!なんかそれ、おかしいよ!?確実に明後日の方向に行っちゃってるよ!?」
琴浦「ううん!!いいの森谷さん!確かに常軌を逸した発言であることは自分でもわかってるけど…
ここまで言わないと真鍋君を屈伏させることなんてできないんだから!!」
81: 2013/02/23(土) 21:36:16.55 ID:ykqpcatP0
真鍋「こ…琴浦……上履きを舐めろって……そんな…」
琴浦「は、はん!驚いて声も出ないようね真鍋!!ほらほら、どうしたのよ!
早くしなさいよ!無様にひざまずいて、い、卑しいこ、こいむ…こ、子犬みたいにぺろぺろと無様に、
舐めるもんなら舐めてみなさいよ!」
森谷「(あ、今噛みましたよね)」ひそひそ
御舟「(子犬をこいむ、って噛んだわよね…しかも手のひらにカンペらしきものが…)」ひそひそ
琴浦「ちょ、ちょっとウルサイですよ!そこぉ!!」
真鍋「………」
琴浦「(あ、ああ…真鍋君だまっちゃたよ…ごめん、ごめんね真鍋君…恐ろしさのあまり声もでないよね…
けど、ほんとに舐めさすわけじゃあないからね…
真鍋君がこれから工口スなことを控える、って約束してくれるなら、こんなこと、二度と言わないからね!)」
琴浦「は、はん!驚いて声も出ないようね真鍋!!ほらほら、どうしたのよ!
早くしなさいよ!無様にひざまずいて、い、卑しいこ、こいむ…こ、子犬みたいにぺろぺろと無様に、
舐めるもんなら舐めてみなさいよ!」
森谷「(あ、今噛みましたよね)」ひそひそ
御舟「(子犬をこいむ、って噛んだわよね…しかも手のひらにカンペらしきものが…)」ひそひそ
琴浦「ちょ、ちょっとウルサイですよ!そこぉ!!」
真鍋「………」
琴浦「(あ、ああ…真鍋君だまっちゃたよ…ごめん、ごめんね真鍋君…恐ろしさのあまり声もでないよね…
けど、ほんとに舐めさすわけじゃあないからね…
真鍋君がこれから工口スなことを控える、って約束してくれるなら、こんなこと、二度と言わないからね!)」
82: 2013/02/23(土) 21:42:00.28 ID:ykqpcatP0
真鍋「………」
琴浦「ほらほら、どうしたのよ真鍋!…
まあ、けど、これからは私のことをナメずに工口スな妄想は控えるって
約束するんだったら別に許してやっても……」
真鍋「舐めます」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
森谷「きゃあああああ!!琴浦さあああん!!」
琴浦「ほらほら、どうしたのよ真鍋!…
まあ、けど、これからは私のことをナメずに工口スな妄想は控えるって
約束するんだったら別に許してやっても……」
真鍋「舐めます」
どんがらがっしゃあああああーーーーーんぱりぃいいいいいいん!!
森谷「きゃあああああ!!琴浦さあああん!!」
83: 2013/02/23(土) 21:53:44.40 ID:ykqpcatP0
琴浦「え、ちょ、ま、真鍋く…うええええ!?」
真鍋「ええとまず、ひざまづいたらいいんですかね!?それと…あとは卑しい子犬のように
ベロベロとしたらいいですね!!分りました!やります!やらせてください!!」
琴浦「いいい、いいって!!やっぱりいいから!!上履き汚いし!!舐めたりしたら病気になるからっ!!
やっぱいい!!舐めるのとかなし!!」
真鍋「いやいやいやいやいやいやいやいや!なし、とかないですから!!いいですから、舐めますから、ね、ね!!」
琴浦「ええええ!!なんで真鍋君が必至になってんのおお!!なんなの!?この特殊性工口スがああ!!
もういい、って言ってるんだからほっといてよお!!」
真鍋「キャンキャン」
琴浦「すでに子犬になって準備万端!?ちょ、も、もおおおおおおおおおおおお!!!」
真鍋「琴浦あああああーーーーきゃいいーーーーーーーん!!!」
琴浦「い、いやああああああああああーーーーーーーーーー!!!!」
バン!!
部室から走って逃げだす琴浦さん。
琴浦「真鍋君のばかあああああーーーーーー!!!」
真鍋「え、あ、ちょ…琴浦あ!??」
真鍋「ええとまず、ひざまづいたらいいんですかね!?それと…あとは卑しい子犬のように
ベロベロとしたらいいですね!!分りました!やります!やらせてください!!」
琴浦「いいい、いいって!!やっぱりいいから!!上履き汚いし!!舐めたりしたら病気になるからっ!!
やっぱいい!!舐めるのとかなし!!」
真鍋「いやいやいやいやいやいやいやいや!なし、とかないですから!!いいですから、舐めますから、ね、ね!!」
琴浦「ええええ!!なんで真鍋君が必至になってんのおお!!なんなの!?この特殊性工口スがああ!!
もういい、って言ってるんだからほっといてよお!!」
真鍋「キャンキャン」
琴浦「すでに子犬になって準備万端!?ちょ、も、もおおおおおおおおおおおお!!!」
真鍋「琴浦あああああーーーーきゃいいーーーーーーーん!!!」
琴浦「い、いやああああああああああーーーーーーーーーー!!!!」
バン!!
部室から走って逃げだす琴浦さん。
琴浦「真鍋君のばかあああああーーーーーー!!!」
真鍋「え、あ、ちょ…琴浦あ!??」
84: 2013/02/23(土) 22:09:59.56 ID:ykqpcatP0
………
御舟「………」
森谷「………」
室戸「………」
………
真鍋「…………ええっと…」
真鍋「…あ、そ、そういえば部長!今日の部活の活動内容は…」
御舟「そうね。本日の活動内容は、『部活内のド変態野郎を晒す会議』を開催しようかしら」
真鍋「すいませんでしたああああああーーーーーー!!!!」
御舟「………」
森谷「………」
室戸「………」
………
真鍋「…………ええっと…」
真鍋「…あ、そ、そういえば部長!今日の部活の活動内容は…」
御舟「そうね。本日の活動内容は、『部活内のド変態野郎を晒す会議』を開催しようかしら」
真鍋「すいませんでしたああああああーーーーーー!!!!」
85: 2013/02/23(土) 22:19:51.66 ID:ykqpcatP0
森谷「すいませんでした、じゃないでしょ真鍋!!謝るなら琴浦さんに謝りなさいよ!!」
真鍋「め、めんぼくない…ほんの冗談のつもりだったのに」
室戸「いやいや、目が血走ってたし…傍から見ても本気の目だったよ真鍋君」
森谷「どうすんのよ真鍋!!琴浦さん、飛び出してどっか行っちゃったじゃない!!
このまま戻ってこなかったら、アンタの責任だから…ん?」
タッタッタッタッタ…バン!!
琴浦「真鍋ええぇぇ!!!」
再び部室に戻ってきた琴浦さん。
真鍋「め、めんぼくない…ほんの冗談のつもりだったのに」
室戸「いやいや、目が血走ってたし…傍から見ても本気の目だったよ真鍋君」
森谷「どうすんのよ真鍋!!琴浦さん、飛び出してどっか行っちゃったじゃない!!
このまま戻ってこなかったら、アンタの責任だから…ん?」
タッタッタッタッタ…バン!!
琴浦「真鍋ええぇぇ!!!」
再び部室に戻ってきた琴浦さん。
86: 2013/02/23(土) 22:20:34.88 ID:ykqpcatP0
谷「あ、あれ?戻ってきた…?
あ、ほら真鍋、早く琴浦さんに謝りなさいよ!」
真鍋「あ、ああ!!こ、琴浦、さっきは…」
琴浦「ああもう!!ウルサイ!ウルサイよ真鍋!!あそこまで私のことコケにしといて
絶対に許さないんだから!!
これを見なさい真鍋!!」
真鍋「これって…えええ!!」
あ、ほら真鍋、早く琴浦さんに謝りなさいよ!」
真鍋「あ、ああ!!こ、琴浦、さっきは…」
琴浦「ああもう!!ウルサイ!ウルサイよ真鍋!!あそこまで私のことコケにしといて
絶対に許さないんだから!!
これを見なさい真鍋!!」
真鍋「これって…えええ!!」
87: 2013/02/23(土) 22:32:21.51 ID:ykqpcatP0
ピシィ!!ピシィ!!
琴浦「こ、ここまで私のことナメた奴はアンタが初めてだよ真鍋!!
こうなったら、もう、最終手段!!暴力よ暴力!!これ以上、私のことナメるようだったら
この『ムチ』でビシバシ、シバいちゃうんだからね!!」
森谷・御舟「うええええええええええーーーーーーー!!!」
御舟「ちょ、お、落ち着きなさい琴浦ちゃん!!ムチって…
もしかして、部室飛び出してこれを取りにいってたの!?」
森谷「それは駄目だよ、琴浦さん!!なんかもう、全然違うよ!!
何の本読んで勉強したか知らないけど、なんかもう、全然的はずれだから!!!
はやく、そのムチ私に渡しなさい!ほら!」
琴浦「ううん、違うの森谷さん!!これでいいの!!本に書いてたから!!
男の子を屈伏させるには、ムチでたたくのが一番、って『肉食系女子的な本』に書いてたから!!」
御舟「ていうか、さっきから言ってるその『肉食系女子的な本』っていったいなんなの!?
どこの層向けの本なの!?どこので買ったのよよそれえええええ!!」
琴浦「こ、ここまで私のことナメた奴はアンタが初めてだよ真鍋!!
こうなったら、もう、最終手段!!暴力よ暴力!!これ以上、私のことナメるようだったら
この『ムチ』でビシバシ、シバいちゃうんだからね!!」
森谷・御舟「うええええええええええーーーーーーー!!!」
御舟「ちょ、お、落ち着きなさい琴浦ちゃん!!ムチって…
もしかして、部室飛び出してこれを取りにいってたの!?」
森谷「それは駄目だよ、琴浦さん!!なんかもう、全然違うよ!!
何の本読んで勉強したか知らないけど、なんかもう、全然的はずれだから!!!
はやく、そのムチ私に渡しなさい!ほら!」
琴浦「ううん、違うの森谷さん!!これでいいの!!本に書いてたから!!
男の子を屈伏させるには、ムチでたたくのが一番、って『肉食系女子的な本』に書いてたから!!」
御舟「ていうか、さっきから言ってるその『肉食系女子的な本』っていったいなんなの!?
どこの層向けの本なの!?どこので買ったのよよそれえええええ!!」
88: 2013/02/23(土) 22:40:38.33 ID:ykqpcatP0
琴浦「(ごめん…ほんとごめんね真鍋君!!武器を用いて脅すなんて…人として最低だよね私…
なんかもう…恐怖政治だよね!!暴君だよね!!
でも、もう…私だって、ここまでするつもりはなかったんだから!!真鍋君がいけないんだよ!!
なんかもう…真鍋君がキング・オブ・工口スすぎるから!!こうやって、武器を使ってでも
真鍋君の心を正してやらないと…!!)」
真鍋「……う…あ……」
琴浦「(真鍋君…今度こそはあんなに驚いて……いったい心の中で何を思ってるのかな…
きっと、恐怖の心でいっぱいに…)」
真鍋「(ムチキタァァァァァ━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!)」
なんかもう…恐怖政治だよね!!暴君だよね!!
でも、もう…私だって、ここまでするつもりはなかったんだから!!真鍋君がいけないんだよ!!
なんかもう…真鍋君がキング・オブ・工口スすぎるから!!こうやって、武器を使ってでも
真鍋君の心を正してやらないと…!!)」
真鍋「……う…あ……」
琴浦「(真鍋君…今度こそはあんなに驚いて……いったい心の中で何を思ってるのかな…
きっと、恐怖の心でいっぱいに…)」
真鍋「(ムチキタァァァァァ━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!)」
89: 2013/02/23(土) 22:44:44.49 ID:ykqpcatP0
ドンガラガッシャーーンパリリリリリリリンガシャアアアアアアアアーーーーーーーーン!!!!
森谷「ぎゃああああ!!!!こ、琴浦さあああああああん!!!!」
御舟「そ、そんな盛大にずっこけて…!だ、大丈夫琴浦ちゃん!!?」
琴浦「う、あ…あの…」がくがく…
真鍋「琴浦……」ゆらり…
琴浦「ひいいい!!あ、あの…真鍋君…その…」
森谷「ぎゃああああ!!!!こ、琴浦さあああああああん!!!!」
御舟「そ、そんな盛大にずっこけて…!だ、大丈夫琴浦ちゃん!!?」
琴浦「う、あ…あの…」がくがく…
真鍋「琴浦……」ゆらり…
琴浦「ひいいい!!あ、あの…真鍋君…その…」
90: 2013/02/23(土) 23:00:20.52 ID:ykqpcatP0
真鍋「そのムチ…はあはあ…それって、自分で昨日買ったってこと??」
琴浦「ひっ!!あ、あの…いや…その…は、はい」
真鍋「はあ…はあ…そ、それであの…そのムチでビシバシ叩くつもり、だったわけだよなあ?
おれのことを…ビシバシと…」
琴浦「え、えええ?あ、あのその…一応…そのつもりで購入した次第だったんですけど…
あ、け、けどもう!そのつもりは…」
真鍋「はあうう!!」ビクビクゥ!!!」
琴浦「ひいいい!!な、なに!!?どうしたの急に!!」
真鍋「」ガクガク…
(ああ…!!琴浦…!!琴浦!!琴浦!!琴浦ぁ!!
もうこれ以上俺を!!
歓びの天空へいざなうのはおやめください!!もう!!おっおっ
おおおおおおお!!)」
琴浦「ちょ、えええええーーーーーー!!?
な、なんで信愛する王様に有難い言葉授かった護衛団の人みたいになってんのぉ!??
ていうか、もうわかんないよ!!真鍋君の工口スがハイレベルすぎてもう…意味不明なんですけどおお!!??」
琴浦「ひっ!!あ、あの…いや…その…は、はい」
真鍋「はあ…はあ…そ、それであの…そのムチでビシバシ叩くつもり、だったわけだよなあ?
おれのことを…ビシバシと…」
琴浦「え、えええ?あ、あのその…一応…そのつもりで購入した次第だったんですけど…
あ、け、けどもう!そのつもりは…」
真鍋「はあうう!!」ビクビクゥ!!!」
琴浦「ひいいい!!な、なに!!?どうしたの急に!!」
真鍋「」ガクガク…
(ああ…!!琴浦…!!琴浦!!琴浦!!琴浦ぁ!!
もうこれ以上俺を!!
歓びの天空へいざなうのはおやめください!!もう!!おっおっ
おおおおおおお!!)」
琴浦「ちょ、えええええーーーーーー!!?
な、なんで信愛する王様に有難い言葉授かった護衛団の人みたいになってんのぉ!??
ていうか、もうわかんないよ!!真鍋君の工口スがハイレベルすぎてもう…意味不明なんですけどおお!!??」
91: 2013/02/23(土) 23:13:03.89 ID:ykqpcatP0
森谷「ど、どうしましょう部長!!真鍋があまりにもアレすぎて、琴浦さんがパニックに陥ってる!!」
御舟「まったく…なんなのよこの茶番は…いつまで続くのよコレ」
室戸「百合子…冷静に見てないで、かわいい後輩のことを助けてやったらどうなんだい?
はっきりいって、見るにたえないよ…」
御舟「やれやれ…わかったわよ」
………
御舟「…琴浦ちゃん」ぽんっ
そっと琴浦の肩を叩く御舟先輩。
琴浦「ぶ、部長…ま、真鍋君が…真鍋君が変なんです…私がムチで脅してるのに…
心の中では喜んでて…いったい、何が何だか…ぐす…ぐす…」
御舟「はあ…やれやれ…いーい?琴浦ちゃん?
知らないようだから、あなたにひとつだけ、教えといてあげるわ」
琴浦「…え?」
御舟「ごく一般的な成人男性は、女性にムチで叩かれると嬉しいものなのよ」
室戸「うおおおおおおおおーーーーーーーーいいい!!!」
御舟「まったく…なんなのよこの茶番は…いつまで続くのよコレ」
室戸「百合子…冷静に見てないで、かわいい後輩のことを助けてやったらどうなんだい?
はっきりいって、見るにたえないよ…」
御舟「やれやれ…わかったわよ」
………
御舟「…琴浦ちゃん」ぽんっ
そっと琴浦の肩を叩く御舟先輩。
琴浦「ぶ、部長…ま、真鍋君が…真鍋君が変なんです…私がムチで脅してるのに…
心の中では喜んでて…いったい、何が何だか…ぐす…ぐす…」
御舟「はあ…やれやれ…いーい?琴浦ちゃん?
知らないようだから、あなたにひとつだけ、教えといてあげるわ」
琴浦「…え?」
御舟「ごく一般的な成人男性は、女性にムチで叩かれると嬉しいものなのよ」
室戸「うおおおおおおおおーーーーーーーーいいい!!!」
92: 2013/02/23(土) 23:26:55.64 ID:ykqpcatP0
室戸「いや、百合子!それなんか、違うんじゃないかい!?!」
森谷「そ、そうですよ!なんで、一般論みたいな感じで語ってんですか!!」
御舟「ええ?何言ってんのよ二人とも?ちゃんと『図解!よくわかる男の性癖!』にはそう書いてあったわよ!?」
森谷「アンタもなんて本読んでんですかあぁぁ!?ていうか、どこで売ってんのよそれぇぇ!!」
琴浦「ムチで叩かれて嬉しい……まさか、そんなことになっていただなんて…」
森谷「い、いやああああ!!琴浦さん!!だ、だめだよそんなこと信用したら!!
違うから!!実際はそんなことないからあ!」
真鍋「こ、琴浦!!いいから、ちょっとだけ、叩いてみ?ほら、このモモのあたりでいいから…」
琴浦「ひ、ひいいいいい!!!ご、ごめんなさい!許してください!!真鍋さん!」
真鍋「いやいやいや、真鍋さんじゃなくて、真鍋でしょ!!もっと高圧的に来てくれないと!!もっと女王様っぽく…」
森谷「真鍋えええーーーーー!!アンタはいい加減にしろおおおおお!!!!」
…………………
…………………
森谷「そ、そうですよ!なんで、一般論みたいな感じで語ってんですか!!」
御舟「ええ?何言ってんのよ二人とも?ちゃんと『図解!よくわかる男の性癖!』にはそう書いてあったわよ!?」
森谷「アンタもなんて本読んでんですかあぁぁ!?ていうか、どこで売ってんのよそれぇぇ!!」
琴浦「ムチで叩かれて嬉しい……まさか、そんなことになっていただなんて…」
森谷「い、いやああああ!!琴浦さん!!だ、だめだよそんなこと信用したら!!
違うから!!実際はそんなことないからあ!」
真鍋「こ、琴浦!!いいから、ちょっとだけ、叩いてみ?ほら、このモモのあたりでいいから…」
琴浦「ひ、ひいいいいい!!!ご、ごめんなさい!許してください!!真鍋さん!」
真鍋「いやいやいや、真鍋さんじゃなくて、真鍋でしょ!!もっと高圧的に来てくれないと!!もっと女王様っぽく…」
森谷「真鍋えええーーーーー!!アンタはいい加減にしろおおおおお!!!!」
…………………
…………………
93: 2013/02/23(土) 23:38:29.17 ID:ykqpcatP0
次の日の朝…
琴浦さんの教室
琴浦「はあ…」
森谷「おはよー琴浦さん」
琴浦「…おはよう、森谷さん」
森谷「……って、あれ……ひょっとして、まだ落ち込んでる?」
琴浦「…うん…だって、結局、真鍋君のことをビビらせて更生させる作戦は失敗したわけだし…」
森谷「あ、あはは…まあドンマイ…」
琴浦「次の作戦考えなきゃいけないけど…はあ…いったいどうしたらあの工口ス大魔王・真鍋君を
自重させることができるのかしら…?」
森谷「その話なんだけどさ琴浦さん…私にいい考えがあるんだけど」
琴浦「え?…いい考え?」
………
………
琴浦さんの教室
琴浦「はあ…」
森谷「おはよー琴浦さん」
琴浦「…おはよう、森谷さん」
森谷「……って、あれ……ひょっとして、まだ落ち込んでる?」
琴浦「…うん…だって、結局、真鍋君のことをビビらせて更生させる作戦は失敗したわけだし…」
森谷「あ、あはは…まあドンマイ…」
琴浦「次の作戦考えなきゃいけないけど…はあ…いったいどうしたらあの工口ス大魔王・真鍋君を
自重させることができるのかしら…?」
森谷「その話なんだけどさ琴浦さん…私にいい考えがあるんだけど」
琴浦「え?…いい考え?」
………
………
94: 2013/02/23(土) 23:46:35.73 ID:ykqpcatP0
それから……
ある日の休み時間
琴浦「真鍋君?」
真鍋「は、はいい!?」
琴浦「真鍋君はさっきの数学の時間、また性懲りもなくπの文字で工口スな妄想をしていましたわ?」
真鍋「は…はい…」
琴浦「しかも水着姿の私が、円周率を高速で数えながらエOチな踊りをするという意味不明な妄想を…
本日3回目の工口スな妄想ですし…これはもう、お仕置きが必要ですよね?」
真鍋「ちょ、ま、まってください琴浦さん!!もう一度!!もう一度チャンスをください!!
お仕置きだけは…お仕置きだけは勘弁を…!!」
琴浦「先生、お願いします!」
森谷「はーい」
95: 2013/02/23(土) 23:57:01.77 ID:ykqpcatP0
森谷「まったくもう…毎日毎日懲りないわね。ほら、とっとと歯ぁくいしばりなさいよ、真鍋!」
真鍋「ちょ、ちょっとタンマ!ま、まだ心の準備ができてねーし!!って、いうか琴浦!!
工口スな妄想の代償が森谷の鉄拳制裁って、ちょっとレベル高すぎねーか!?」
琴浦「ふんだ!真鍋君がいけないんでしょ!!全然、工口スな妄想を自重しないから!」
真鍋「い、いやいやいやいや!!だからって…!」
森谷「あー、大丈夫大丈夫よ真鍋!ちゃんと手加減してあげるからさ、ほら、ね?」
ごおおおお!!ごおおおお!
真鍋「えええええ!何、その風を切るような素振りはあああ!!
何が、ほら、ね、だよ!!それのどこが手加減してんだよおおお!!」
真鍋「ちょ、ちょっとタンマ!ま、まだ心の準備ができてねーし!!って、いうか琴浦!!
工口スな妄想の代償が森谷の鉄拳制裁って、ちょっとレベル高すぎねーか!?」
琴浦「ふんだ!真鍋君がいけないんでしょ!!全然、工口スな妄想を自重しないから!」
真鍋「い、いやいやいやいや!!だからって…!」
森谷「あー、大丈夫大丈夫よ真鍋!ちゃんと手加減してあげるからさ、ほら、ね?」
ごおおおお!!ごおおおお!
真鍋「えええええ!何、その風を切るような素振りはあああ!!
何が、ほら、ね、だよ!!それのどこが手加減してんだよおおお!!」
96: 2013/02/23(土) 23:58:06.54 ID:ykqpcatP0
森谷「あーもう、大丈夫だって!!ちゃんと「森谷流・手加減パンチ」でシバいてあげるからさあ!!」
真鍋「嘘つけえええ!!そんな技、お前の流派にねーだろ!!っていうか、今作っただろうがあああ!!」
森谷「あーもうウルサイ。手加減ぱーんち」
真鍋「へぎゃああああああーーーーーーー!!!!」
…………
森谷さんに新しいポジションが増えました。
おしまい
真鍋「嘘つけえええ!!そんな技、お前の流派にねーだろ!!っていうか、今作っただろうがあああ!!」
森谷「あーもうウルサイ。手加減ぱーんち」
真鍋「へぎゃああああああーーーーーーー!!!!」
…………
森谷さんに新しいポジションが増えました。
おしまい
97: 2013/02/24(日) 00:00:27.62 ID:VTGLr6vso
乙
琴浦さんかわいいわ
琴浦さんかわいいわ
103: 2013/03/09(土) 22:45:01.31 ID:edyX4Cz/0
3作目 最後に少し落ち着いた話を…
『琴浦さんと女の子』
とある中学校…
昼休み
…………
「(心が読めるってほんとなのかなあ?)」
「(バーカ、そんなわけねえだろ?中学生にもなって何言ってやがんだよ)」
「(けど、噂ではホントに考えてること言い当てられたやつ、いるらしいよ?)」
「(うわ、なんだよそれ、マジなのかよ、気味悪いな)」
「(気持ち悪いよね)」
「(いつもひとりでいるみたいだし)」
「(ほら、今だって一人でお昼食べてるし)」
「(友達いないんでしょ。そりゃそうよね…考えてること読まれたりしたらたまらないもんね)」
「(そうだよな、てか、あんまり迂闊に近づかないほうがいいな)」
「(うん、そうだね、ていうかもう…)」
「(学校、来なけりゃいいのに)」
………
『琴浦さんと女の子』
とある中学校…
昼休み
…………
「(心が読めるってほんとなのかなあ?)」
「(バーカ、そんなわけねえだろ?中学生にもなって何言ってやがんだよ)」
「(けど、噂ではホントに考えてること言い当てられたやつ、いるらしいよ?)」
「(うわ、なんだよそれ、マジなのかよ、気味悪いな)」
「(気持ち悪いよね)」
「(いつもひとりでいるみたいだし)」
「(ほら、今だって一人でお昼食べてるし)」
「(友達いないんでしょ。そりゃそうよね…考えてること読まれたりしたらたまらないもんね)」
「(そうだよな、てか、あんまり迂闊に近づかないほうがいいな)」
「(うん、そうだね、ていうかもう…)」
「(学校、来なけりゃいいのに)」
………
104: 2013/03/09(土) 22:46:51.42 ID:edyX4Cz/0
……………
琴浦さん「………」
教室の片隅の席で、一人給食を食べる琴浦さん…
琴浦「…………」
琴浦「(心を読める能力…こんな能力のせいで私は…お母様とお父様に捨てられ…友達もいなくなった…)」
琴浦「(……私はもう、何も期待しない…もう何も望まない…
私はもう…一人で生きていくんだから……)」
琴浦さん、孤独な中学校時代のお話…
琴浦さん「………」
教室の片隅の席で、一人給食を食べる琴浦さん…
琴浦「…………」
琴浦「(心を読める能力…こんな能力のせいで私は…お母様とお父様に捨てられ…友達もいなくなった…)」
琴浦「(……私はもう、何も期待しない…もう何も望まない…
私はもう…一人で生きていくんだから……)」
琴浦さん、孤独な中学校時代のお話…
105: 2013/03/09(土) 22:58:34.59 ID:edyX4Cz/0
その日の下校中…
一人、都市郊外を下校する琴浦さん…
琴浦「…………」
………
『(ったく、相変わらずこのとおりは人が多いな…うっとおしい)』
『(くそ、今からバイト、めんどくせーな、いっそサボっちまうかな)』
『(うわ、何あの親父、気持ちわるう…はやくどっか行けばいいのに)』
『(やっべ、あの女胸でけー)』
『(うわ、あの男、超不細工、マジウケルんだけど)』
『(○×のやろう、マジむかつく、早く[ピーーー]ばいいのに)』
『……!』『……』
…………
琴浦「………」
琴浦「(この帰り道、やっぱり嫌だな…)」
琴浦「(人ごみが多くて、いつも以上に『雑音』がたくさん聞こえてくるし…
……なんかもう、気分悪くなってきた……)」
琴浦「はあ…」
琴浦「……こんな能力、なくなっちゃえばいいのに…」ぼそっ
一人、都市郊外を下校する琴浦さん…
琴浦「…………」
………
『(ったく、相変わらずこのとおりは人が多いな…うっとおしい)』
『(くそ、今からバイト、めんどくせーな、いっそサボっちまうかな)』
『(うわ、何あの親父、気持ちわるう…はやくどっか行けばいいのに)』
『(やっべ、あの女胸でけー)』
『(うわ、あの男、超不細工、マジウケルんだけど)』
『(○×のやろう、マジむかつく、早く[ピーーー]ばいいのに)』
『……!』『……』
…………
琴浦「………」
琴浦「(この帰り道、やっぱり嫌だな…)」
琴浦「(人ごみが多くて、いつも以上に『雑音』がたくさん聞こえてくるし…
……なんかもう、気分悪くなってきた……)」
琴浦「はあ…」
琴浦「……こんな能力、なくなっちゃえばいいのに…」ぼそっ
106: 2013/03/09(土) 23:07:19.69 ID:edyX4Cz/0
……………
『(…………………)』
琴浦「……ん?…………、あれは……?」
………
郊外の片隅で一人うずくまる幼少の女の子…
女の子「…………」
………
女「ねえねえ、どうしたの、一人でこんなところで…?お母さんかお父さんは…?」
女の子「…………」
男「もうほっとけよ、そんな子供…きっとそのうち、親が迎えに来るだろ?」
女「け、けど…」
男「もう、やめとけって。だいたい、さっきから話かけてもウンともスンとも言いやしねえ…
せっかくこっちが心配してやってんのによ」
女「まあ、そうだけど…」
男「ほんと、愛想のねえ子供だぜ…ほら、もう行こうぜ。映画見に行く約束だったろ?」
女「え、ええ」
女の子「………」
女の子の前から立ち去る男女のカップル
………
琴浦「(…………)」
107: 2013/03/09(土) 23:13:12.29 ID:edyX4Cz/0
女の子「……………」
琴浦「お母さんとはぐれたんだよね?」
女の子「…………!」
琴浦「あ…そ、その、ごめん、急に話しかけたりして、びっくりしたよね?
ええっと、けど、怪しい者じゃないから!」
女の子「…………」
琴浦「え、ええっと…それでその…
…もしよかったら……お姉ちゃんが一緒に、お母さんを探してあげよっか?」
女の子「…………」
…………
琴浦「お母さんとはぐれたんだよね?」
女の子「…………!」
琴浦「あ…そ、その、ごめん、急に話しかけたりして、びっくりしたよね?
ええっと、けど、怪しい者じゃないから!」
女の子「…………」
琴浦「え、ええっと…それでその…
…もしよかったら……お姉ちゃんが一緒に、お母さんを探してあげよっか?」
女の子「…………」
…………
108: 2013/03/09(土) 23:36:37.28 ID:edyX4Cz/0
………
都市郊外の人ごみの中、歩き回る琴浦さんと女の子…
………
『(ああくそ、この後の塾、かったりーな、行くのやめようかな…)』
『(くっそ、あの女、いつになったらくるんだよ…待ち合わせ時間、とっくに過ぎてんぞ!)』
『(やべえ、あの女超きれいじゃん、くっそ、ヤリてえなあ!)』
『(あの女、俺のほう見て笑いやがった!ああもう、マジぶっ[ピーーー]ぞ!)』
『………』『……』
…………
琴浦「どう?…お母さん、みかけない?」
女の子「…………」
琴浦「…そっか、そうだよね…」
琴浦「(だめだ……人ごみが多すぎて、あてずっぽうに探したってぜんぜん見つからない…
せめてもう少し、情報があれば…って、あ、そうだわ)」
琴浦「ええっと、お母さんとはぐれた時のこと、何か覚えてない?
たとえば、何か目立つ建物があったとか…」
女の子「……………」
琴浦「…え?」
109: 2013/03/09(土) 23:41:34.15 ID:edyX4Cz/0
女の子「………」
琴浦「ええっと、もしかしてその…お腹すいちゃった?」
女の子「………」こくり
琴浦「そうなんだ…どうしよう……あ、そうだわ」
琴浦「…もし、これでよかったら…」
給食で残したパンを女の子に差し出す琴浦さん
女の子「………」
琴浦「え、ああ……別に気にしなくていいよ?どうせ給食の残り物だし…私は小食だから…」
女の子「………」
パンを受け取り食べ始める女の子……
琴浦「ええっと、もしかしてその…お腹すいちゃった?」
女の子「………」こくり
琴浦「そうなんだ…どうしよう……あ、そうだわ」
琴浦「…もし、これでよかったら…」
給食で残したパンを女の子に差し出す琴浦さん
女の子「………」
琴浦「え、ああ……別に気にしなくていいよ?どうせ給食の残り物だし…私は小食だから…」
女の子「………」
パンを受け取り食べ始める女の子……
110: 2013/03/09(土) 23:48:29.35 ID:edyX4Cz/0
女の子「………」もぐもぐ…
琴浦「……、ええっとそれで…、思い出してくれたかな?
その…、お母さんとはぐれた時のこと」
女の子「……」
首を横に振る女の子
琴浦「そっか……」
琴浦「(……どうしよう…このまま手がかりが見つからなかったら…)」
女の子「……」
琴浦「(……え?)」
………
琴浦「……、ええっとそれで…、思い出してくれたかな?
その…、お母さんとはぐれた時のこと」
女の子「……」
首を横に振る女の子
琴浦「そっか……」
琴浦「(……どうしよう…このまま手がかりが見つからなかったら…)」
女の子「……」
琴浦「(……え?)」
………
111: 2013/03/10(日) 00:00:36.39 ID:q/T/3AyV0
………
……
今からほんの数時間前の女の子の記憶…
母親『詩織!!どうしてママのそばから離れるの!!』
女の子『…………』
母親『街中でうろちょろしちゃ駄目だって…ママの近くにいなさい、っていつも言ってるでしょ!?
何度言ったらわかるのよ!!』
女の子『………』
母親『そんな風にして、ママを困らせるのがそんなに楽しいの!?
だいたい、万が一迷子になったら、どうするつもりなの!?一人じゃ何にもできないくせに!!』
女の子『………、』
母親『だって、あんたは…!!』
女の子『………!』
母親『あ、ちょ……詩織!待ちなさい!!どこに行くの!待って…詩織!……詩織!』
………
………
……
今からほんの数時間前の女の子の記憶…
母親『詩織!!どうしてママのそばから離れるの!!』
女の子『…………』
母親『街中でうろちょろしちゃ駄目だって…ママの近くにいなさい、っていつも言ってるでしょ!?
何度言ったらわかるのよ!!』
女の子『………』
母親『そんな風にして、ママを困らせるのがそんなに楽しいの!?
だいたい、万が一迷子になったら、どうするつもりなの!?一人じゃ何にもできないくせに!!』
女の子『………、』
母親『だって、あんたは…!!』
女の子『………!』
母親『あ、ちょ……詩織!待ちなさい!!どこに行くの!待って…詩織!……詩織!』
………
………
112: 2013/03/10(日) 00:04:20.67 ID:q/T/3AyV0
…………
…………
女の子「………」もぐもぐ
琴浦「…………」
琴浦「(そっか……この子は、お母さんとはぐれたわけじゃなく……自分から……)」
…………
女の子「………」もぐもぐ
琴浦「…………」
琴浦「(そっか……この子は、お母さんとはぐれたわけじゃなく……自分から……)」
113: 2013/03/10(日) 00:18:22.17 ID:q/T/3AyV0
琴浦「詩織ちゃん」
女の子「…………、」
琴浦「そろそろまた、お母さんのこと、探しに行こっか?
たぶん、お母さんのほうも、詩織ちゃんのこと心配して探してると思うし…」
女の子「………」
琴浦「…………、……心配しなくても大丈夫だよ、詩織ちゃん」
女の子「…………、」
琴浦「…だって、自分の子供のことを好きじゃないお母さんなんて、いるはずないもの?
今頃、お母さんも詩織ちゃんがいなくなって、悲しんでると思うよ」
女の子「………」
琴浦「だから…ね?…大丈夫だから」
女の子「…………、」
琴浦「そろそろまた、お母さんのこと、探しに行こっか?
たぶん、お母さんのほうも、詩織ちゃんのこと心配して探してると思うし…」
女の子「………」
琴浦「…………、……心配しなくても大丈夫だよ、詩織ちゃん」
女の子「…………、」
琴浦「…だって、自分の子供のことを好きじゃないお母さんなんて、いるはずないもの?
今頃、お母さんも詩織ちゃんがいなくなって、悲しんでると思うよ」
女の子「………」
琴浦「だから…ね?…大丈夫だから」
114: 2013/03/10(日) 00:20:26.04 ID:q/T/3AyV0
琴浦「………」
琴浦「(私のお母さんも……そうだといいな……
……お母様)」
―あんたなんて、産むんじゃなかった。
琴浦「………、」
女の子「……?」
琴浦「…あ、ご、ごめんなさい。なんでもないの。
そんなことよりほら、早く行きましょ!
お母さんのいそうな場所もなんとなく、わかった事だし」
…………
…………
琴浦「(私のお母さんも……そうだといいな……
……お母様)」
―あんたなんて、産むんじゃなかった。
琴浦「………、」
女の子「……?」
琴浦「…あ、ご、ごめんなさい。なんでもないの。
そんなことよりほら、早く行きましょ!
お母さんのいそうな場所もなんとなく、わかった事だし」
…………
…………
115: 2013/03/10(日) 00:33:00.87 ID:q/T/3AyV0
あたりは夕方…
再び都市郊外を歩く、琴浦さんと女の子……
………
『(ったく、ホントうっとおしいよな、この人ごみ)』
『(今からバイト、だりーよなあ…)』
『(どっかこの辺で女でもナンパすっかな…)』
『……』『……』
………
琴浦「はあ…やっと着いた…」
琴浦「(さっきの詩織ちゃんとお母さんの記憶の光景…
詩織ちゃんがお母さんから逃げたのはきっとこの路地のあたりだ…)」
女の子「………」
琴浦「(けど、詩織ちゃんが迷子になってもう、何時間も立つし…
お母さんも詩織ちゃんを探して、ぜんぜん違う場所に移動してるかもしれない…
けど、手がかりといったらもう、これくらいしか…)」
女の子「!!」
琴浦「……、え!?」
再び都市郊外を歩く、琴浦さんと女の子……
………
『(ったく、ホントうっとおしいよな、この人ごみ)』
『(今からバイト、だりーよなあ…)』
『(どっかこの辺で女でもナンパすっかな…)』
『……』『……』
………
琴浦「はあ…やっと着いた…」
琴浦「(さっきの詩織ちゃんとお母さんの記憶の光景…
詩織ちゃんがお母さんから逃げたのはきっとこの路地のあたりだ…)」
女の子「………」
琴浦「(けど、詩織ちゃんが迷子になってもう、何時間も立つし…
お母さんも詩織ちゃんを探して、ぜんぜん違う場所に移動してるかもしれない…
けど、手がかりといったらもう、これくらいしか…)」
女の子「!!」
琴浦「……、え!?」
116: 2013/03/10(日) 00:43:22.42 ID:q/T/3AyV0
母親「はあ…はあ…見つからないから、駄目もとで、はぐれた元の場所に戻ってきたら…
良かった……あなたもちゃんと、戻ってきてたのね…」
琴浦「(詩織ちゃんのお母さん!!)」
女の子「………っ!!」
お母さんのもとに駆け寄る女の子
母親「もう、あなたって子は……けど、ママが悪いよね…
ごめんね…ごめんね……だから、もう……どこにも行かないでね…」
女の子を抱き寄せるお母さん…
女の子「……マ…、……っ、…っ…」
……
……
琴浦「……ほんとに良かった……日も沈んできてたし、一時はどうなることかと…
お母さんに会えてよかったね、詩織ちゃ…」
母親「近づかないで!!」
琴浦「…え?」
良かった……あなたもちゃんと、戻ってきてたのね…」
琴浦「(詩織ちゃんのお母さん!!)」
女の子「………っ!!」
お母さんのもとに駆け寄る女の子
母親「もう、あなたって子は……けど、ママが悪いよね…
ごめんね…ごめんね……だから、もう……どこにも行かないでね…」
女の子を抱き寄せるお母さん…
女の子「……マ…、……っ、…っ…」
……
……
琴浦「……ほんとに良かった……日も沈んできてたし、一時はどうなることかと…
お母さんに会えてよかったね、詩織ちゃ…」
母親「近づかないで!!」
琴浦「…え?」
117: 2013/03/10(日) 00:53:11.10 ID:q/T/3AyV0
母親「あんた……うちの子と一緒にいたみたいだけれど……一体どういうつもり!!
うちの子をどうするつもりだったのよ!?」
琴浦「…え、…ど、どうする…って、ち、違う!私はただ、お母さんを探してる詩織ちゃんを手伝ってただけで…」
母親「この子が私を探してたって……?一体なんで、そんなことが分かったのよ!!おかしいじゃないのよ!」
琴浦「おかしいって…、一体どういう……?……あ」
母親「この子はねえ、『言葉』がしゃべれないの!!それなのにどうして、
この子が私のことを探してる、ってことが分かったのよ!?」
琴浦「そ、それは…」
母親「それに、そもそも、どうしてうちの子の名前を知ってるのよ!?
どこの誰だか知らないけれど…あなた、怪しいわ!もしかして、詩織を『誘拐』するつもりだったの!?」
琴浦「そんな…そんな……私は……私はただ……」
うちの子をどうするつもりだったのよ!?」
琴浦「…え、…ど、どうする…って、ち、違う!私はただ、お母さんを探してる詩織ちゃんを手伝ってただけで…」
母親「この子が私を探してたって……?一体なんで、そんなことが分かったのよ!!おかしいじゃないのよ!」
琴浦「おかしいって…、一体どういう……?……あ」
母親「この子はねえ、『言葉』がしゃべれないの!!それなのにどうして、
この子が私のことを探してる、ってことが分かったのよ!?」
琴浦「そ、それは…」
母親「それに、そもそも、どうしてうちの子の名前を知ってるのよ!?
どこの誰だか知らないけれど…あなた、怪しいわ!もしかして、詩織を『誘拐』するつもりだったの!?」
琴浦「そんな…そんな……私は……私はただ……」
118: 2013/03/10(日) 00:58:21.20 ID:q/T/3AyV0
母親「とにかく!今度、うちの子に近づいたら、ただじゃおかないわよ!!
警察につきだしてやるんだから!!」
女の子「……っ!!……っ!!」
母親「……何よ、詩織?どうしたの?…ほら、行くわよ?
……今夜は、ママが詩織の大好物のカレーを作ってあげるからね?」
女の子「………っ!!……っ!」
母親「……?何をしてるの?ほら、早く帰るわよ?」
女の子の手を引っ張って歩き出すお母さん…
………
琴浦「…………」
警察につきだしてやるんだから!!」
女の子「……っ!!……っ!!」
母親「……何よ、詩織?どうしたの?…ほら、行くわよ?
……今夜は、ママが詩織の大好物のカレーを作ってあげるからね?」
女の子「………っ!!……っ!」
母親「……?何をしてるの?ほら、早く帰るわよ?」
女の子の手を引っ張って歩き出すお母さん…
………
琴浦「…………」
119: 2013/03/10(日) 01:05:09.81 ID:q/T/3AyV0
琴浦「(…………)」
琴浦「(……まあ、いっか…)」
琴浦「(無事、お母さんと会うことができたし……ホントに良かったね、詩織ちゃん)」
琴浦「……それじゃ、私も帰ろうかな」
きびすを返し、女の子とお母さんが歩いていった方向と逆方向に歩きだす琴浦さん…
……………
『(ああ、日も暮れてきて、人ごみが増えてきたな、うっとおしい)』
『(腹へったなあ…今日の晩飯、何にしようかなあ)』
『(ったく、もうこんな時間じゃねーか、はやく帰らないと)』
『(今から夜勤かあ、だりーな、ちくしょう)』
『(……)』『(……)』
琴浦「……………」
琴浦「(……まあ、いっか…)」
琴浦「(無事、お母さんと会うことができたし……ホントに良かったね、詩織ちゃん)」
琴浦「……それじゃ、私も帰ろうかな」
きびすを返し、女の子とお母さんが歩いていった方向と逆方向に歩きだす琴浦さん…
……………
『(ああ、日も暮れてきて、人ごみが増えてきたな、うっとおしい)』
『(腹へったなあ…今日の晩飯、何にしようかなあ)』
『(ったく、もうこんな時間じゃねーか、はやく帰らないと)』
『(今から夜勤かあ、だりーな、ちくしょう)』
『(……)』『(……)』
琴浦「……………」
120: 2013/03/10(日) 01:12:25.85 ID:q/T/3AyV0
『ママがひどいこといって、ごめんね。
いっしょに探してくれて、ほんとうにありがとう。
ひとのキモチがわかるお姉ちゃん』
…………
琴浦「…っ!」ガバッ
後ろを振り返る琴浦さん…
琴浦さん「(……………)」
……………
……………
……………
121: 2013/03/10(日) 01:32:14.12 ID:q/T/3AyV0
…振り返ったとき、そこにはもう、詩織ちゃんとお母さんは、人ごみに紛れて姿を見ることはできなかった。
けど、私はあの時、確かに聞いたのです。……詩織ちゃんの心の声を。
………
………
心を読める能力。
この能力のせいで、お母様に、お父様に捨てられ…友達も失った。
それからというもの、私は、何も期待せず生きていくと決心した。
人の心が読める代償に、自分の心をすり減らして、生きてきた。
けど、この日……私の心は、何年かぶりに、穏やかなものになりました。
詩織ちゃんと出会った日…
そう……それは、自分の能力のおかげで、『心』から感謝された人生初めての日。
……
………
122: 2013/03/10(日) 01:47:52.46 ID:q/T/3AyV0
…………
…………
ESP研の部室
「……浦!琴浦!!」
琴浦「う、う~ん……って、あ、あれ!?ま、真鍋君!?一体どうして…?
って、あ、あれ?ここって……部室?」
真鍋「って、一体何寝ぼけてんだよ琴浦!!覚えてねーのかよ」
琴浦「え…あ、そうか……今日は部室に一番乗りで来たから、
みんなが来るのを待ってるうちに……うとうとしてて…」
御舟「びっくりしちゃったわ、部室に来たら琴浦ちゃんがすやすや寝ちゃってるんだもの!」
琴浦「そ、そうだったんですか?けど、みんな集まってたのなら、すぐに起こしてくれたらよかったのに」
森谷「いやあ、だって琴浦さんがあまりにも気持ちよさそうに寝てたもんだから、なかなか起こせなくて…
それなのに、真鍋ときたら!」
真鍋「んな…!だ、だってしょうがねえだろ!!もう起こさないと、日も暮れてきたし…
いい加減、帰る時間だしな」
琴浦「え!?ほ、ほんとだ!もうこんな時間!!はやく帰る仕度しないと!」
…………
ESP研の部室
「……浦!琴浦!!」
琴浦「う、う~ん……って、あ、あれ!?ま、真鍋君!?一体どうして…?
って、あ、あれ?ここって……部室?」
真鍋「って、一体何寝ぼけてんだよ琴浦!!覚えてねーのかよ」
琴浦「え…あ、そうか……今日は部室に一番乗りで来たから、
みんなが来るのを待ってるうちに……うとうとしてて…」
御舟「びっくりしちゃったわ、部室に来たら琴浦ちゃんがすやすや寝ちゃってるんだもの!」
琴浦「そ、そうだったんですか?けど、みんな集まってたのなら、すぐに起こしてくれたらよかったのに」
森谷「いやあ、だって琴浦さんがあまりにも気持ちよさそうに寝てたもんだから、なかなか起こせなくて…
それなのに、真鍋ときたら!」
真鍋「んな…!だ、だってしょうがねえだろ!!もう起こさないと、日も暮れてきたし…
いい加減、帰る時間だしな」
琴浦「え!?ほ、ほんとだ!もうこんな時間!!はやく帰る仕度しないと!」
123: 2013/03/10(日) 01:54:35.86 ID:q/T/3AyV0
室戸「それにしても琴浦くん。ずいぶん、安らかな顔で眠っていたね?何かいい夢でもみてたのかい?」
琴浦「え、ええっと、そうですねえ……夢で少し昔の…、中学校の時のことを思い出してて…」
森谷「へえ、そうだったんだあ……何々??中学校のとき、何かあったの?良かったら聞かせてよ!」
琴浦「う、うーん、どうしようかなあ…けどまあ、そんな面白い話じゃあないし」
真鍋「中学校時代の琴浦!?何、何があったの!昔の男とかじゃねーだろうな!詳しく話しを…」
御舟「こらこら二人ともやめなさいよ、琴浦ちゃんが困ってるでしょ?」
……わいわい、がやがや…
琴浦「(…………)」
琴浦「え、ええっと、そうですねえ……夢で少し昔の…、中学校の時のことを思い出してて…」
森谷「へえ、そうだったんだあ……何々??中学校のとき、何かあったの?良かったら聞かせてよ!」
琴浦「う、うーん、どうしようかなあ…けどまあ、そんな面白い話じゃあないし」
真鍋「中学校時代の琴浦!?何、何があったの!昔の男とかじゃねーだろうな!詳しく話しを…」
御舟「こらこら二人ともやめなさいよ、琴浦ちゃんが困ってるでしょ?」
……わいわい、がやがや…
琴浦「(…………)」
124: 2013/03/10(日) 02:10:09.14 ID:q/T/3AyV0
あれから、数年……私の、この能力に対する見方も少し変わってきたのかもしれません。
琴浦「(心を読める能力……相変わらず好きにはなれないけど……
それでも、すべてを否定することはないのかもしれない)」
琴浦「(この能力がなかったら、ESP研に入部することもなかっただろうし…
部長や室戸さんとも会えなかったわけだし…
クラスでも…森谷さんや…真鍋君とも…こんなに仲良くなれたかは分からない。
心を読める能力のせいで、失ったものばかりじゃないんだわ)」
もしかしたら私の能力は、私自身の『心』の持ちようで、
誰かと仲良くなったり、誰かを助けるために使うことだってできるのかもしれないのです。
そう、あの日のように、誰かに感謝されるために使うことだって。
125: 2013/03/10(日) 02:17:06.55 ID:q/T/3AyV0
琴浦「(そう…私は『この心を読める能力』と、もう少しだけ向き合っていければ、きっと…)」
琴浦「…ん?」
真鍋「(ふむ……中学生のときの琴浦……か)」
~真鍋君の心の中~
真鍋『はあはあ…かわいいよ!中学生のときの琴浦!なんかもう、口リ可愛すぎるよ琴浦!』
琴浦『いやだわ、真鍋おにいちゃん!私に変ないたずらしようとしてえ!』
真鍋『うわあ、なんかもう!今よりもぺったんこだなあオイ!もう、ペッタンペッタン!ひゃっはー!!』
琴浦『いやーんもう!真鍋おにいちゃんのH!』
……………
真鍋「ふひひ……」
琴浦「(………)」
琴浦「…ん?」
真鍋「(ふむ……中学生のときの琴浦……か)」
~真鍋君の心の中~
真鍋『はあはあ…かわいいよ!中学生のときの琴浦!なんかもう、口リ可愛すぎるよ琴浦!』
琴浦『いやだわ、真鍋おにいちゃん!私に変ないたずらしようとしてえ!』
真鍋『うわあ、なんかもう!今よりもぺったんこだなあオイ!もう、ペッタンペッタン!ひゃっはー!!』
琴浦『いやーんもう!真鍋おにいちゃんのH!』
……………
真鍋「ふひひ……」
琴浦「(………)」
126: 2013/03/10(日) 02:26:29.76 ID:q/T/3AyV0
琴浦「……いや、やっぱり、なんかもう、無理なのであった。
『心を読める能力』……こんな能力があるせいで私は……
横にいるドグサレ工口スの最低な妄想をダイレクトに読む羽目になり…
こんな能力のせいで、私は日々、『心』をすり減らす日々を送っているのだから。
このゴミクズ工口スがいる限り、到底、自分の能力を肯定することはできないのです。
そう。このクレイジー・工口スがいる限り私は…」
真鍋「あれええええ!!な、何、急にどうしちゃったの琴浦!?
なんか、心の胸のうちで語るようなナレーションチックなセリフが、しっかり口に出ちゃってるけどおお!
!
っているか、セリフ中で、人間のクズみたいに、めちゃくちゃに貶されるのって、誰のこと!?ねええ!?」
…………
琴浦さんの少し昔の話
おしまい
『心を読める能力』……こんな能力があるせいで私は……
横にいるドグサレ工口スの最低な妄想をダイレクトに読む羽目になり…
こんな能力のせいで、私は日々、『心』をすり減らす日々を送っているのだから。
このゴミクズ工口スがいる限り、到底、自分の能力を肯定することはできないのです。
そう。このクレイジー・工口スがいる限り私は…」
真鍋「あれええええ!!な、何、急にどうしちゃったの琴浦!?
なんか、心の胸のうちで語るようなナレーションチックなセリフが、しっかり口に出ちゃってるけどおお!
!
っているか、セリフ中で、人間のクズみたいに、めちゃくちゃに貶されるのって、誰のこと!?ねええ!?」
…………
琴浦さんの少し昔の話
おしまい
127: 2013/03/10(日) 02:31:36.76 ID:q/T/3AyV0
今まで読んでくれた、(数少ない)人たち、ありがとうございました。
琴浦さん、SS作りやすそうなんで、自分のほかにも琴浦さんスレ乱立するだろうな、って思ってたら
ぜんぜんそんなことありませんでした。
アニメも佳境に入ってきてあとちょいで最終回なので、自分のSSでこれで終わりにしときます。
感想まってます。ではでは。
琴浦さん、SS作りやすそうなんで、自分のほかにも琴浦さんスレ乱立するだろうな、って思ってたら
ぜんぜんそんなことありませんでした。
アニメも佳境に入ってきてあとちょいで最終回なので、自分のSSでこれで終わりにしときます。
感想まってます。ではでは。
128: 2013/03/10(日) 02:54:56.54 ID:y4prT5pgo
乙!
琴浦さん観てないけど面白かったぜ
琴浦さん観てないけど面白かったぜ
引用元: 琴浦さん「(もうすぐ期末テストかあ…)」
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