1: 2017/06/25(日) 00:16:47.41 ID:7HbGxjMr0
キョン「古泉が何故ホ〇臭いのか真剣に考察してみようと思う」

古泉「これはまた面白そうな話題ではありますが、一つだけ言わせてください」

キョン「なんだ古泉、居たのか」

古泉「えぇ、先程からずっと。僭越ながら申しますと、僕は貴方以外からその様な扱いを受けた事が無いのですが」

キョン「そうか?」

古泉「教室では女性方から黄色い歓声を浴びますし、街に出れば声を掛けられて大変なのです」

キョン「俺には婦女子の黄色い歓声ではなく、腐女子のドス黒い嬌声に聴こえるがな」

古泉「それは流石に捻くれ過ぎでしょう」


2: 2017/06/25(日) 00:18:41.43 ID:7HbGxjMr0
キョン「何にせよ、だ。俺はお前からその手の恐怖を感じてしまうんだよ。だからその原因を突き止めてこれからの団活をスムーズにこなしていける様にしようじゃないか」

古泉「団活をスムーズに、なんて貴方らしくない発言ですね」

キョン「勿論ハルヒの為なんかじゃない。最近、ここに来てお前を見るだけでストレスがドンドン溜まっていってな…」

古泉「それは…何と言うか、僕のせいなのですか?」

キョン「あぁ、最近ではハルヒの蛮行も孫を見守るジジイの様な穏やかな気持ちで流すことが出来ている。にも関わらず、だ。ここの活動がある日に限って気分が悪くなったり前髪がスルスルと…」

古泉「そうでしたか…。それは気が付かず申し訳ありませんでした」

キョン「だから俺の頭皮事情の為にも絶対にこの謎を解き明かす!」

古泉「では今日は貴方が探偵役をなさるんですね」

3: 2017/06/25(日) 00:20:09.76 ID:7HbGxjMr0
キョン「あぁ、何時も見ていてそっち側は気持ち良さそうだったからな」

古泉「確かに、誰かに自分の推理を聴かせるのはこれ以上ない快感ですね」

キョン「ついでに溜まったストレスの発散にもなれば一石二鳥だ」

古泉「流石です」

キョン「じゃあ早速始めよう」

古泉「何時もと逆と言うのはなんだか新鮮ですね。では僕は貴方の話を聞く事に徹しましょう」

キョン「あぁ、頼む。まず最初に、お前のその敬語だ」

古泉「成る程、確かに柔らかい物腰になる反面、男らしさと言うものには欠けますね」

キョン「特にお前の場合はだな、顔も柔和な部類だ。女装でもいけそうなくらいに」

古泉「お褒めに授かり光栄です」

4: 2017/06/25(日) 00:21:08.24 ID:7HbGxjMr0
キョン「その顔と口調が相まってホ〇らしさを醸し出しているのではないかと思う」

古泉「ツッコんでくれないんですね…」

キョン「今日は何時もと逆なんだ。お前は普段スルーする事があるだろ」

古泉「突っ込んで欲しければそれなりのボケをしろ、と言う事ですか」

キョン「そもそも漫談をしているつもりはない。続けるぞ」

キョン「だが、どうにもそれだけではない気がするんだ」

古泉「と言いますと?」

5: 2017/06/25(日) 00:22:05.99 ID:7HbGxjMr0
キョン「ア○ンウォーカーを例えに出そう」

古泉「あの人気漫画の主人公ですか」

キョン「彼は敬語が多いし、大概ニコニコしているが、ちゃんとヒロインが設定されており、ホ〇臭さは余り無い」

古泉「まぁ一部で曲解される事はあるそうですが、概ねその通りですね」

古泉「ですが、それなら僕の場合、その一部の曲解にあたる部分が貴方だったと言えませんか?」

キョン「仮にそうだとしても、こちらの曲解とあちらの曲解では大きな違いがある」

古泉「違い…ですか」

キョン「彼をそう言う目で見るのはそういう嗜好のある人達だ。多少無理な解釈でも『こうあって欲しい』と言う欲求から見過ごす事もある」

6: 2017/06/25(日) 00:23:04.56 ID:7HbGxjMr0
キョン「しかし、俺は『古泉がホ〇でなければいい』と思いながらもお前の言動に恐怖を感じているんだ」

古泉「成る程、ですがそれは…」

キョン「ただの自意識過剰、ってか?」

古泉「えぇ、まぁ。僕の立場からではそう言わざるを得ませんね」

キョン「そこは争っても仕方がないか。なら次だ」

古泉「水掛け論は趣味じゃありませんしね」

キョン「一番俺が恐怖を感じる瞬間は、お前が顔を近づけて来た時だ」

古泉「ふむ…しかし秘密話をする時には仕方ないのでは?」

キョン「そもそもだ、どうして男同士でこそこそ話さにゃならんのだ」

7: 2017/06/25(日) 00:24:20.54 ID:7HbGxjMr0
古泉「まさか涼宮さんの前で機関がどうの、神がこうの、と堂々とする訳にもいかないでしょう」

キョン「なら態々本人の居る前でなくとも、場所を変えてだとか色々あるだろ」

古泉「団活中に抜け出せと仰るのですか?」

キョン「活動の後とか、ハルヒが来る前とかでもいい」

古泉「団活後は貴方のプライベートに極力影響しない様に、という配慮のつもりだったのですが…」

古泉「んっふ、それに貴方が涼宮さんより先にいらしている時でも、いつ涼宮さんが入って来られるか解らない以上、声は抑えるしかありませんね」

キョン「夜中のオカズまで把握されてる身にプライベートも糞もあったもんじゃねぇ」

古泉「おや、意外ですね。いつからご存知だったのですか?」

キョン「…ちょっと待て。今のは冗談のつもりだったんだが」

8: 2017/06/25(日) 00:25:36.66 ID:7HbGxjMr0
古泉「これは失敬。いえ、失態と言うべきでしょうか」

キョン「笑えねぇよ!」

古泉「まぁその話は置いておきましょう。僕の男色疑惑を晴らさねば、脱毛の量も日に日に増えていっているのですから」

キョン「帰ったら家中ひっくり返してやる…」

古泉「それで、距離感の話ですが」

キョン「超能力者だろ、パーソナルエリアの外から声をかけても何とかなる様に出来ないのか」

古泉「無茶を仰いますね。ご存知の通り、僕の力はあの場所でしか使えないんです」

古泉「それに貴方は見たでしょう?僕の力がどういったものかを」

キョン「あぁ、それについちゃ嫌という程見せられた。と言うかお前、時々、必要に駆られてじゃなく、見せたくて見せてるだろ」

9: 2017/06/25(日) 00:26:54.28 ID:7HbGxjMr0
古泉「んっふ、バレてましたか。あれだけ大きな力を持っているのを誇らしく思わない訳では無いですからね。偶には自慢したくもなりますよ」

古泉「かと言って道行く人に見せびらかす訳にも行きませんしね」

キョン「当たり前だ馬鹿。俺以外には見せたらダメだろ」

古泉「そうですか?僕の正体を知っている、朝比奈さんや長門さんなら問題ない気もしますけど」

キョン「機関に指詰められても知らねぇぞ」

古泉「おやおや、残念ですがそこまで野蛮な行為をする様な組織ではありませんよ」

キョン「俺のオカズまで把握してるのにか?」

古泉「それについてはノーコメントで」

キョン「ちっ。帰ったら本当に徹底的に探してやるからな」

古泉「お手柔らかにお願いします」

10: 2017/06/25(日) 00:28:10.11 ID:7HbGxjMr0
キョン「兎に角だ、ハルヒの奴にバレない様に話すだけならメールとかでも良いだろ!態々怪しまれる様な接近をしてまで団活中に話をするなよ?」

古泉「成る程、メールですか。しかし団活中にメールとなると、それこそ恋人の存在を疑われるのでは?」

キョン「少なくともお前だとは思わねぇだろ。つまりホ〇臭さはなくなる訳だ」

古泉「まぁ、貴方がそうしろと仰るのなら検討しましょう。こちらとしても貴方とは仲良くやっていきたいものですし」

キョン「だぁあ!そう言う背筋がゾクゾクするような台詞も止めろ!」

古泉「中々難しいものですね」

キョン「と言うかハルヒの奴、遅いな…そろそろ来てもおかしくねぇだろうに」

古泉「ではこの件はまたの機会に、と言う事で」

キョン「解った解った」

11: 2017/06/25(日) 00:29:51.54 ID:7HbGxjMr0
ハルヒ「お、お待たせ!でも私、今日はちょっと用事思い出したから今日はもう帰るわね!あ、アンタ達も、ちゃんと自分の家に帰るのよ!じゃ!」

キョン「何だったんだあいつ…何時も以上に嵐のようだったな」

古泉「団長不在では仕方ありませんね、我々も帰りましょう」

キョン「あいつ、何故か顔が真っ赤だったぞ」

古泉「熱でもあったんですかね?」

キョン「にしては全力で走り去ったがな」

古泉「まぁ、涼宮さんを蝕めるとしたら恋の病くらいですよ」

キョン「…ギャグにしても出来が悪いな」

古泉「至って真面目に述べたつもりだったんですが…」

キョン「尚更悪いわ」

古泉「これは手厳しい」

翌日、「大規模な情報操作が行われた」という長門の下、俺以外の男女が逆転したというトンデモな事態の収拾に奔走したのはまた別のお話。

12: 2017/06/25(日) 00:32:09.09 ID:7HbGxjMr0
ーー部室前ーー

みくる「鶴屋さんとお話ししてたらちょっと遅れちゃった…涼宮さん、まだ来てないといいけど」

キョン『最近お前を見るだけで…ドンドン溜まっていってな…』

みくる「な、何だか聞いてはいけない言葉が聴こえてきたような…」

みくる「き、聞き間違えかも知れないし、もう少しだけ様子を窺ってみようかな…」

古泉『そうでしたか…それは気が付かず申し訳ありませんでした』

キョン『だから俺の…為にも…』

古泉『では今日は貴方が…なさるんですね』

13: 2017/06/25(日) 00:34:38.11 ID:7HbGxjMr0
キョン『あぁ、何時も見ていてそっち側は気持ち良さそうだったからな』

古泉『確かに、誰かに自分の…を聴かせるのはこれ以上ない快感ですね』

キョン『ついでに溜まったストレスの発散にもなれば一石二鳥だ』

古泉『流石です』

キョン『じゃあ早速始めよう』

古泉『何時もと逆と言うのはなんだか新鮮ですね。では僕は貴方の…を…事に徹しましょう』

みくる「はわわわ…。これって、やっぱりキョン君と古泉君が…って事…?」

キョン『あぁ、頼む。まず最初に、お前のその…だ』

古泉『成る程、確かに柔らかい…反面、男らしさと言うものには欠けますね』

キョン『特にお前の場合はだな、顔も柔和な部類だ。女装でもイケそうなくらいに』

古泉『お褒めに授かり光栄です』

14: 2017/06/25(日) 00:36:14.45 ID:7HbGxjMr0
キョン『その顔と口調が相まって…を醸し出しているのではないかと思う』

古泉『ツッコんでくれないんですね…』

みくる「や、やっぱり今日はキョン君が攻めなんだ…!さっきから話すばかりで焦らされてる古泉君…」

キョン『今日は何時もと逆なんだ。お前は普段…する事があるだろ』

古泉『突っ込んで欲しければそれなりの…をしろ、と言う事ですか』

キョン『そもそも…しているつもりはない。続けるぞ』

みくる「このままここで聴いていて良いのかな…も、もしほ、本番が始まったりでもしたら…やっぱり無理ですぅ~‼︎」ビューン

15: 2017/06/25(日) 00:37:55.23 ID:7HbGxjMr0
ーー再び部室前ーー

谷口「キョンの奴、ちゃんと涼宮のお守りしてっかなぁーっと」

キョン『…そう言う目で見るのはそういう嗜好…だ。多少無理…でも『…欲しい』と言う欲求…もある』

キョン『…俺は『古泉がホ〇で…ればいい』と思いながら…お前…を感じているんだ』

谷口「…嘘だろ?聞き間違いか?いや、でも確かに彼奴らただの男友達にしちゃ距離が近い時あるよな…」

古泉『えぇ、まぁ。僕のタチ…ではそう…ざるを得ませんね』

谷口「タチっつったか今⁉︎」

キョン『そこは争っても仕方がないか。なら…』

谷口「なら何だよ!キョンがネコになるのか⁉︎」

16: 2017/06/25(日) 00:39:49.22 ID:7HbGxjMr0
古泉『…掛け…は趣味じゃありませんしね』

谷口「かけるってナニをかけるつもりだよ⁉︎」

キョン『一番俺が…感じる瞬間は、お前が顔を近づけて来た時だ』

谷口「いよいよヤバい雰囲気になってきたぞ…このままおっ始める気か⁉︎」

古泉『ふむ…しかし…する…には…ないのでは?』

キョン『そもそもだ、どうして男同士…こそこそ…にゃならんのだ』

古泉『まさか涼宮さんの前で…堂々とする訳にもいかないでしょう』

谷口「うえぇ…マジで気分が悪くなってきたぜ…」

キョン『なら態々…居る前でなくとも、場所を変えてだとか色々あるだろ』

古泉『団活中に抜け出せと仰るのですか?』

17: 2017/06/25(日) 00:40:55.12 ID:7HbGxjMr0
キョン『活動の後とか、ハルヒが来る前とかでもいい』

谷口「こいつどんだけ盛ってんだよ…古泉の方がホ〇っぽいと思っていたが、聴く限りじゃキョンが大分ガッついてんじゃねぇか…」

古泉『んっふ、…貴方が涼宮さんより先にいらしている時でも、いつ涼宮さんが入って来られるか解らない以上、声は抑えるしかありませんね』

谷口「声は抑えるって…そもそもそんなリスキーな時にヤルなよ!つーか涼宮以外には隠す気ねぇのかよ⁉︎」

キョン『夜中のオカズまで把握されて…も糞もあったもんじゃねぇ』

谷口「も、もう無理だ…キョンに用事があった様な気がしたけどもうそれどころじゃねぇ…帰ろう…」

18: 2017/06/25(日) 00:42:12.88 ID:7HbGxjMr0
ーー再度部室前ーー

ハルヒ「今日はちょっと遅れちゃったわ…全く、岡部の奴!いっつも私のやる事に意見して…」

ハルヒ「…っと、早くキョンに会いたくて走ってきたから…髪とか乱れてないかしら?」

キョン『笑えねぇよ⁉︎』

古泉『まぁその話は置いておきましょう』

ハルヒ「?何か何時になく盛り上がってるわね…」

古泉『僕の男色…を晴らさねば、…の量も日に日に増えていっているのですから』

キョン『帰ったら…ひっくり返してやる…』

ハルヒ「嘘…古泉君、やっぱり男色家だったんだ…って言うかキョンもキョンで『帰ったらひっくり返してやる』って…」

19: 2017/06/25(日) 00:43:27.90 ID:7HbGxjMr0
古泉『それで、…の話ですが』

キョン『…外から…かけても何とかなる様に出来ないのか』

ハルヒ「もう、これはアレよね…アレの話をしているって事よね…」

古泉『無茶を仰いますね。ご存知の通り、僕の…はあの場所…しか…ないんです』

古泉『それに貴方は見たでしょう?僕の…がどういったものかを』

キョン『あぁ、それについちゃ嫌という程見せられた。と言うかお前、時々、…見せたくて見せてるだろ』

古泉『んっふ、バレてましたか。あれだけ大きな…を持っているのを誇らしく思わない訳では無いですからね。偶には自慢したくもなりますよ』

ハルヒ「自慢したくなる程って…そ、そんなに大きいのかしら…」

20: 2017/06/25(日) 00:44:56.96 ID:7HbGxjMr0
古泉『かと言って道行く人に見せびらかす訳にも行きませんしね』

キョン『当たり前だ馬鹿。俺以外には見せたらダメだろ』

ハルヒ「道行く人にって!露出狂じゃない!キョンも『俺以外には見せるな』って何言ってるのよ⁉︎」

古泉『そうですか?僕の…を知っている、朝比奈さんや長門さんなら問題ない気もしますけど』

キョン『気管に…詰められても知らねぇぞ』

古泉『おやおや、残念ですがそこまで野蛮な行為…はありませんよ』

ハルヒ「気管に…って有希達に何させてるの⁉︎」

キョン『俺のオカズまで把握してるのにか?』

古泉『それについてはノーコメントで』

キョン『ちっ。帰ったら本当に徹底的に…してやるからな』

古泉『お手柔らかにお願いします』

21: 2017/06/25(日) 00:46:18.33 ID:7HbGxjMr0
ハルヒ「あ、彼奴ら…帰った後シようって事?キョンの家はご家族が居るけど、古泉君の家庭事情って知らないわね…もし独り暮らしだったりしたら…」

キョン『兎に角だ、ハルヒの奴にバレない様に話すだけならメールとかでも良いだろ!態々怪しまれる様な接近をしてまで団活中に話をするなよ?』

古泉『成る程、メールですか。しかし団活中にメールとなると、それこそ恋人の存在を疑われるのでは?』

キョン『少なくともお前だとは思わねぇだろ。つまりホ〇臭さはなくなる訳だ』

ハルヒ「恋人?キョンと古泉君が?…まぁここまでの話を聴かされて、寧ろそうじゃない方が問題ね…」

古泉『まぁ、貴方がそうしろと仰るのなら検討しましょう。こちらとしても貴方とは仲良くやっていきたいものですし』

キョン『だぁあ!そう言う…ゾクゾクするような…も止めろ!』

22: 2017/06/25(日) 00:47:03.10 ID:7HbGxjMr0
ハルヒ「キョンが…キョンがホ〇…」

古泉『中々難しいものですね』

キョン『と言うかハルヒの奴、遅いな…そろそろ来てもおかしくねぇだろうに』

ハルヒ「⁉︎な、なんでこのタイミングなのよ⁉︎どんな顔して出てけばいいのよ!」

古泉『ではこの件はまたの機会に、と言う事で』

ハルヒ「くっ…でも無断で帰るのもおかしいし…」

キョン『解った解った』

ハルヒ「お、お待たせ!でも私、今日はちょっと用事思い出したから今日はもう帰るわね!あ、アンタ達も、ちゃんと自分の家に帰るのよ!じゃ!」

23: 2017/06/25(日) 00:48:00.58 ID:7HbGxjMr0
終わり
ハルヒはアホの子の方が可愛い

28: 2017/06/25(日) 03:02:23.86 ID:Hgc5JG7T0
後日談まだ?

引用元: キョン「扉の内と外」