1: 2013/03/17(日) 18:48:26.17 ID:ZBzhQdONI
~魔王城前~
魔物A「ヴォー・・・」
勇者「くらえッ!」ズバァ
魔物B「ギギーッ!」
戦士「どりゃあ!」ザシュッ
魔物C「グルルル・・・」
魔法使い「火炎魔法!」ゴオォ
勇者「・・・」
勇者「おかしい」
勇者「魔王城はすぐそこだというのに、魔物が弱過ぎる」
魔法使い「そうですね・・・」
勇者「・・・・・・!!」
勇者「俺たちを王都から遠ざけて・・・その隙に王都を襲撃するつもりか!!」
魔法使い「・・・まずいですね・・・」
勇者「くそっ!魔王の策略か!」
魔物A「ヴォー・・・」
勇者「くらえッ!」ズバァ
魔物B「ギギーッ!」
戦士「どりゃあ!」ザシュッ
魔物C「グルルル・・・」
魔法使い「火炎魔法!」ゴオォ
勇者「・・・」
勇者「おかしい」
勇者「魔王城はすぐそこだというのに、魔物が弱過ぎる」
魔法使い「そうですね・・・」
勇者「・・・・・・!!」
勇者「俺たちを王都から遠ざけて・・・その隙に王都を襲撃するつもりか!!」
魔法使い「・・・まずいですね・・・」
勇者「くそっ!魔王の策略か!」
4: 2013/03/17(日) 18:55:22.26 ID:ZBzhQdON0
勇者「撤退だ!急いで王都に戻ればまだ間に合うかもしれない!」
魔法使い「わかりました!」
戦士「くそぉっ!!」
魔法使い「みなさん私の近くに来てください!」
勇者「空間転移魔法か!・・・いや、魔力の消耗が激しいはずだ!」
魔法使い「いいから早く!時間がありません!」
戦士「勇者、迷ってる時間はない!」
勇者「・・・ああ、わかった、頼む」
魔法使い「いきます・・・空間転移魔法ッ!!」シュンッ
魔法使い「わかりました!」
戦士「くそぉっ!!」
魔法使い「みなさん私の近くに来てください!」
勇者「空間転移魔法か!・・・いや、魔力の消耗が激しいはずだ!」
魔法使い「いいから早く!時間がありません!」
戦士「勇者、迷ってる時間はない!」
勇者「・・・ああ、わかった、頼む」
魔法使い「いきます・・・空間転移魔法ッ!!」シュンッ
5: 2013/03/17(日) 18:59:18.88 ID:ZBzhQdON0
~王都~
シュンッ
勇者「間に合ったか!早く国王に伝えなければ!」
魔法使い「うう・・・い、急いでください・・・」
戦士「魔法使い・・・魔力の消耗が激しい、俺が安全な場所に運んでおく!」
勇者「ああ、頼む!」ダッ
~国王の間~
勇者「国王!戻りました!」
国王「おお、勇者よ!魔王はどうなった!?」
勇者「いえ、実は・・・(事情説明タイム)」
国王「何っ!?それはいかん、兵士団長!急いで王都全域に兵を配置するのだ!」
勇者「ふう・・・これで大丈夫だろう・・・」
シュンッ
勇者「間に合ったか!早く国王に伝えなければ!」
魔法使い「うう・・・い、急いでください・・・」
戦士「魔法使い・・・魔力の消耗が激しい、俺が安全な場所に運んでおく!」
勇者「ああ、頼む!」ダッ
~国王の間~
勇者「国王!戻りました!」
国王「おお、勇者よ!魔王はどうなった!?」
勇者「いえ、実は・・・(事情説明タイム)」
国王「何っ!?それはいかん、兵士団長!急いで王都全域に兵を配置するのだ!」
勇者「ふう・・・これで大丈夫だろう・・・」
7: 2013/03/17(日) 19:04:54.03 ID:ZBzhQdON0
~魔王城~
魔物D「魔王様!勇者どもが・・・なぜか撤退していきました!」
魔王「え?」
魔物D「よくわかりませんが・・・魔王様の策略がどーのこーの言ってましたけど・・・」
魔王「・・・?」
魔物D「その様子ですと、勇者どもの勘違いだったようですね」
魔王「そうっぽいね」
魔王「よかったー、僕の代になってから、魔物はいっきに弱くなっちゃったから心配してたけど・・・」
~王都~
勇者「・・・おかしい」
勇者「魔王の軍どころか・・・魔物の1匹も見当たらない」
勇者「・・・まさか!」
勇者「これも魔王の策略か!!くそおぉっ!!」
勇者「魔王城周辺にあえて弱い魔物を配置し・・・王都を襲撃すると見せかけて実は俺たちを撤退させるための2重の罠だった・・・」
魔法使い「魔王・・・予想以上の策士・・・!」
魔物D「魔王様!勇者どもが・・・なぜか撤退していきました!」
魔王「え?」
魔物D「よくわかりませんが・・・魔王様の策略がどーのこーの言ってましたけど・・・」
魔王「・・・?」
魔物D「その様子ですと、勇者どもの勘違いだったようですね」
魔王「そうっぽいね」
魔王「よかったー、僕の代になってから、魔物はいっきに弱くなっちゃったから心配してたけど・・・」
~王都~
勇者「・・・おかしい」
勇者「魔王の軍どころか・・・魔物の1匹も見当たらない」
勇者「・・・まさか!」
勇者「これも魔王の策略か!!くそおぉっ!!」
勇者「魔王城周辺にあえて弱い魔物を配置し・・・王都を襲撃すると見せかけて実は俺たちを撤退させるための2重の罠だった・・・」
魔法使い「魔王・・・予想以上の策士・・・!」
9: 2013/03/17(日) 19:10:04.83 ID:ZBzhQdON0
~魔王城~
魔王「もう当分勇者はこないだろうし、王都を襲撃しよう!」
側近「わかりました。飛行部隊、陸上部隊、潜入部隊はどれ位必要ですか?」
魔王「うーん、そういうのよくわかんないから、側近が適当に決めていいよー」
側近「承知いたしました」
~王都~
勇者「国王!申し訳ありません!またも魔王の策略に嵌ってしまいました!」
国王「そのようだな・・・なんとズル賢いやつなのだ・・・」
勇者「明日の朝、ふたたび魔王城へ行ってきます!」
国王「うむ、頼んだぞ」
魔王「もう当分勇者はこないだろうし、王都を襲撃しよう!」
側近「わかりました。飛行部隊、陸上部隊、潜入部隊はどれ位必要ですか?」
魔王「うーん、そういうのよくわかんないから、側近が適当に決めていいよー」
側近「承知いたしました」
~王都~
勇者「国王!申し訳ありません!またも魔王の策略に嵌ってしまいました!」
国王「そのようだな・・・なんとズル賢いやつなのだ・・・」
勇者「明日の朝、ふたたび魔王城へ行ってきます!」
国王「うむ、頼んだぞ」
12: 2013/03/17(日) 19:19:08.60 ID:ZBzhQdON0
~明日の朝、王都~
勇者「さあ、出発だ」
魔法使い「空間転移魔法を使います、さあ、集まって」
戦士「大丈夫なのか?」
魔法使い「ええ、魔力草を食べれば魔力は回復しますから」
勇者「行くぞ!魔王城!」
魔法使い「空間転移魔法!」シュンッ
勇者「さあ、出発だ」
魔法使い「空間転移魔法を使います、さあ、集まって」
戦士「大丈夫なのか?」
魔法使い「ええ、魔力草を食べれば魔力は回復しますから」
勇者「行くぞ!魔王城!」
魔法使い「空間転移魔法!」シュンッ
13: 2013/03/17(日) 19:21:25.17 ID:ZBzhQdON0
~同時刻、魔王城~
魔王「よーし、出撃!」
魔物たち「ウオオオオオォォォォ!!!!」
~魔王城前~
勇者「・・・?今度は魔物すらいない・・・」
魔法使い「以前は弱い魔物ばかりでしたが・・・今回はいない・・・?」
戦士「魔王の策略ってやつかもしれないぞ」
勇者「ああ、わかってる。このまま魔王城へ行くぞ」
魔法使い見習「は、初めて空間転移に成功した・・・じゃなかった!」
魔法使い見習「大変です!王都に大量の魔物が・・・!!」
勇者「何ッ!?」
魔法使い「また魔王の策略・・・ですか」
勇者「魔法使い!急いで空間転移魔法を!」
魔法使い「・・・ごめんなさい、あの魔法は一度使うとしばらく使えないんです」
勇者「くっ・・・魔王、なんという奴だ・・・」
魔王「よーし、出撃!」
魔物たち「ウオオオオオォォォォ!!!!」
~魔王城前~
勇者「・・・?今度は魔物すらいない・・・」
魔法使い「以前は弱い魔物ばかりでしたが・・・今回はいない・・・?」
戦士「魔王の策略ってやつかもしれないぞ」
勇者「ああ、わかってる。このまま魔王城へ行くぞ」
魔法使い見習「は、初めて空間転移に成功した・・・じゃなかった!」
魔法使い見習「大変です!王都に大量の魔物が・・・!!」
勇者「何ッ!?」
魔法使い「また魔王の策略・・・ですか」
勇者「魔法使い!急いで空間転移魔法を!」
魔法使い「・・・ごめんなさい、あの魔法は一度使うとしばらく使えないんです」
勇者「くっ・・・魔王、なんという奴だ・・・」
14: 2013/03/17(日) 19:26:08.85 ID:ZBzhQdON0
~翌日の朝、王都~
勇者「急いで走って帰ってきたが・・・やはり手遅れだったか」
魔法使い「全滅、ですね」
戦士「ひでえもんだな・・・」
~魔王城~
側近「魔王様、王都襲撃が成功したそうです」
魔王「マジで!?」
側近「はい、マジです」
魔王「明日宴会でも開こっか」
側近「場所はどこにしますか?」
魔王「うーん・・・あ、あそこの山で!」
側近「わかりました、準備は私がやっておきます」
魔王「うん、ありがとー」
勇者「急いで走って帰ってきたが・・・やはり手遅れだったか」
魔法使い「全滅、ですね」
戦士「ひでえもんだな・・・」
~魔王城~
側近「魔王様、王都襲撃が成功したそうです」
魔王「マジで!?」
側近「はい、マジです」
魔王「明日宴会でも開こっか」
側近「場所はどこにしますか?」
魔王「うーん・・・あ、あそこの山で!」
側近「わかりました、準備は私がやっておきます」
魔王「うん、ありがとー」
15: 2013/03/17(日) 19:29:57.59 ID:ZBzhQdON0
勇者「・・・もう、守るものなんて、なくなってしまった・・・」
魔法使い「・・・」
戦士「・・・許さねえ・・・魔王・・・絶対許さねえ・・・」
戦士「勇者!みんなの敵討ちだ!魔王をぶっ倒すぞ!!」
勇者「ああ・・・わかってる!明日の朝、今度こそ魔王を倒す!」
~明日の朝~
魔法使い「空間転移魔法!」シュンッ
~魔王城前~
勇者「魔物はいない、そんなことはもうどうでもいい、魔王を倒す」
戦士「勇者、あったぞ、城の扉だ」
勇者「いざ、参る!」ギイイィィ…
勇者「・・・魔物はいない、よし、進むぞ」
魔法使い「・・・」
戦士「・・・許さねえ・・・魔王・・・絶対許さねえ・・・」
戦士「勇者!みんなの敵討ちだ!魔王をぶっ倒すぞ!!」
勇者「ああ・・・わかってる!明日の朝、今度こそ魔王を倒す!」
~明日の朝~
魔法使い「空間転移魔法!」シュンッ
~魔王城前~
勇者「魔物はいない、そんなことはもうどうでもいい、魔王を倒す」
戦士「勇者、あったぞ、城の扉だ」
勇者「いざ、参る!」ギイイィィ…
勇者「・・・魔物はいない、よし、進むぞ」
16: 2013/03/17(日) 19:33:33.45 ID:ZBzhQdON0
~魔王の間、扉前~
勇者「結局、魔物は1匹もいなかったな」
戦士「ラッキーじゃねえか、行こうぜ、勇者」
勇者「・・・魔王、絶対に倒す・・・!」
勇者「魔王ォォォォォォォォォッ!!!!」扉バガーン
勇者「・・・」
戦士「・・・」
魔法使い「・・・」
勇者「もしかして、この城にいるのって、俺達だけなんじゃないか?」
戦士「・・・そうみたいだな」
魔法使い「まさか、この城自体がフェイク・・・?」
勇者「・・・!!そういうことか!」
勇者「くそ・・・なぜこうもうまくいかない・・・」
勇者「結局、魔物は1匹もいなかったな」
戦士「ラッキーじゃねえか、行こうぜ、勇者」
勇者「・・・魔王、絶対に倒す・・・!」
勇者「魔王ォォォォォォォォォッ!!!!」扉バガーン
勇者「・・・」
戦士「・・・」
魔法使い「・・・」
勇者「もしかして、この城にいるのって、俺達だけなんじゃないか?」
戦士「・・・そうみたいだな」
魔法使い「まさか、この城自体がフェイク・・・?」
勇者「・・・!!そういうことか!」
勇者「くそ・・・なぜこうもうまくいかない・・・」
17: 2013/03/17(日) 19:37:35.12 ID:ZBzhQdON0
~宴会会場~
魔王「えー、諸君!」
魔王「王都襲撃、お疲れ様!そして・・・」
魔王「成功を祝って、乾杯!!」
魔物たち「カンパーイ!!」
側近「とうとう王都を攻め落としましたね、魔王様」
魔王「うん、この調子で勇者も倒しちゃおう!」
側近「私たちも飲みましょうか」
魔王「あ、ごめん、僕お酒飲めないから、側近が楽しんでよ」
側近「・・・そうでした、失礼しました」
魔王「気にしなーい」
魔王「えー、諸君!」
魔王「王都襲撃、お疲れ様!そして・・・」
魔王「成功を祝って、乾杯!!」
魔物たち「カンパーイ!!」
側近「とうとう王都を攻め落としましたね、魔王様」
魔王「うん、この調子で勇者も倒しちゃおう!」
側近「私たちも飲みましょうか」
魔王「あ、ごめん、僕お酒飲めないから、側近が楽しんでよ」
側近「・・・そうでした、失礼しました」
魔王「気にしなーい」
19: 2013/03/17(日) 19:41:25.79 ID:ZBzhQdON0
数時間後
魔王「えーと、皆楽しんでくれたみたいだし、よかった!」
魔王「次は勇者たちを倒そうと思います!」
魔物たち「オオオオォォーッ!!」
魔王「じゃあ皆、解散!」
側近「まおーひゃま・・・うっぷ、わらくしも、しつれいいたし・・・うぷっ、ます・・・」
魔王「側近・・・お酒弱いんだから、見栄張って飲まなくても・・・ほら、肩貸してあげるから」
側近「も、もうひわけございません・・・」
魔王「僕もこうなるかもしれないから、あんまりお酒飲みたくないんだよねー」
魔王「えーと、皆楽しんでくれたみたいだし、よかった!」
魔王「次は勇者たちを倒そうと思います!」
魔物たち「オオオオォォーッ!!」
魔王「じゃあ皆、解散!」
側近「まおーひゃま・・・うっぷ、わらくしも、しつれいいたし・・・うぷっ、ます・・・」
魔王「側近・・・お酒弱いんだから、見栄張って飲まなくても・・・ほら、肩貸してあげるから」
側近「も、もうひわけございません・・・」
魔王「僕もこうなるかもしれないから、あんまりお酒飲みたくないんだよねー」
20: 2013/03/17(日) 19:48:06.60 ID:ZBzhQdON0
~魔王城前~
勇者「とりあえず、今日はここらで野宿しよう。明日、周辺の町で本物の魔王城の場所を聞いてみよう」
魔法使い「わかりました」
戦士「今度こそ倒せると思ったのに・・・」
勇者「戦士、よく考えてみろ、あの魔王がそう簡単に姿を見せる訳がないだろう、俺も冷静になるべきだった」
魔法使い「火炎魔法」ボッ
魔法使い「今夜はこのたき火でなんとかしましょう」
勇者「ありがとう」
魔王「いやー、楽しかった楽しかった!!」ザッザッザッ
側近「魔王様の目の前で吐いてしまうとは・・・本当に申し訳ございません」
魔王「いいっていいって」
魔物D「魔王様、あそこで何か・・・煙?」
魔王「あ、ほんとだ・・・人影もある」
勇者「とりあえず、今日はここらで野宿しよう。明日、周辺の町で本物の魔王城の場所を聞いてみよう」
魔法使い「わかりました」
戦士「今度こそ倒せると思ったのに・・・」
勇者「戦士、よく考えてみろ、あの魔王がそう簡単に姿を見せる訳がないだろう、俺も冷静になるべきだった」
魔法使い「火炎魔法」ボッ
魔法使い「今夜はこのたき火でなんとかしましょう」
勇者「ありがとう」
魔王「いやー、楽しかった楽しかった!!」ザッザッザッ
側近「魔王様の目の前で吐いてしまうとは・・・本当に申し訳ございません」
魔王「いいっていいって」
魔物D「魔王様、あそこで何か・・・煙?」
魔王「あ、ほんとだ・・・人影もある」
23: 2013/03/17(日) 19:54:06.65 ID:ZBzhQdON0
勇者「・・・疲れているから幻覚を見ているのか?魔物を大量に連れた奴が見えるんだが・・・」
魔法使い「私にも見えます」
戦士「俺にも見えるぞ・・・」
勇者「てことは本物か・・・で、誰だあれ」
魔法使い「魔物を大量に・・・ま、まさか・・・」
戦士「あれが魔王か!?いやいや、マヌケ面すぎるし、絶対違うだろ!」
勇者「!! こっちに来るぞ」
魔王「えーと、君たち誰?」
勇者「・・・お前こそ誰だ」
魔王「怖いなぁ、初対面の人にそういう態度とっちゃだめだと思うんだけど」
勇者「・・・そうだな・・・俺は勇者」
魔法使い「私は魔法使いです」
戦士「俺は戦士だ」
魔法使い「私にも見えます」
戦士「俺にも見えるぞ・・・」
勇者「てことは本物か・・・で、誰だあれ」
魔法使い「魔物を大量に・・・ま、まさか・・・」
戦士「あれが魔王か!?いやいや、マヌケ面すぎるし、絶対違うだろ!」
勇者「!! こっちに来るぞ」
魔王「えーと、君たち誰?」
勇者「・・・お前こそ誰だ」
魔王「怖いなぁ、初対面の人にそういう態度とっちゃだめだと思うんだけど」
勇者「・・・そうだな・・・俺は勇者」
魔法使い「私は魔法使いです」
戦士「俺は戦士だ」
24: 2013/03/17(日) 19:56:08.60 ID:ZBzhQdON0
魔王「・・・勇者?魔法使い?戦士?」
側近「魔王様・・・これ、勇者一行ですよ」
魔王「・・・やっぱり?」
勇者「おい、お前、今「魔王様」って言ったか?」
側近「・・・」
戦士「本物の魔王かy「ちょっと待て」
勇者「おかしくないか?魔王がこんな簡単に姿を現すわけがない」
勇者「つまり・・・影武者、こいつは偽物だ」
魔王(本物なのになー)
側近(魔王様、勇者を騙して、ここは撤退させましょう)
魔王(わかった)
魔王「バレたか・・・」
勇者「本物の魔王の場所を言え」
魔王「し、知らないよ・・・会ったこともないし・・・」
勇者「部下でさえ自分の姿を見せない・・・なんと徹底的な・・・」
側近「魔王様・・・これ、勇者一行ですよ」
魔王「・・・やっぱり?」
勇者「おい、お前、今「魔王様」って言ったか?」
側近「・・・」
戦士「本物の魔王かy「ちょっと待て」
勇者「おかしくないか?魔王がこんな簡単に姿を現すわけがない」
勇者「つまり・・・影武者、こいつは偽物だ」
魔王(本物なのになー)
側近(魔王様、勇者を騙して、ここは撤退させましょう)
魔王(わかった)
魔王「バレたか・・・」
勇者「本物の魔王の場所を言え」
魔王「し、知らないよ・・・会ったこともないし・・・」
勇者「部下でさえ自分の姿を見せない・・・なんと徹底的な・・・」
26: 2013/03/17(日) 19:59:22.94 ID:ZBzhQdON0
勇者「もういい!さっさと消えろ!」
魔王「う、うん・・・」
側近(ラッキーでしたね)
魔王(ありがとう、側近がいなかったら危なかったよ)
勇者「どんなに弱くても、魔物は魔物。そいつらが近くにいる所で野宿は危険だ」
魔法使い「少し遠くに行きますか」
勇者「そうだな」
勇者(魔王め・・・悔しいが、ヤツに頭脳で勝てる気がしない・・・)
勇者(・・・だが!戦いは頭脳だけじゃない!俺は勝つ!)
魔王「う、うん・・・」
側近(ラッキーでしたね)
魔王(ありがとう、側近がいなかったら危なかったよ)
勇者「どんなに弱くても、魔物は魔物。そいつらが近くにいる所で野宿は危険だ」
魔法使い「少し遠くに行きますか」
勇者「そうだな」
勇者(魔王め・・・悔しいが、ヤツに頭脳で勝てる気がしない・・・)
勇者(・・・だが!戦いは頭脳だけじゃない!俺は勝つ!)
27: 2013/03/17(日) 20:02:24.90 ID:ZBzhQdON0
次の日
勇者「まずは町を探そう、確かこのあたりには、それなりに大きい町があったはずだが・・・」
魔法使い「あ、それなら東の方角ですね」
勇者「よし、行こう」
~魔王城~
魔王「うーん、なんか勇者たちは勘違いしてるっぽいけど・・・チャンス?」
側近「そうですね」
魔王「とりあえず、王都周辺、侵略しちゃう?」
側近「了解しました、各部隊、前回と同じ程度向かわせます」
魔王「成功するといいなー」
勇者「まずは町を探そう、確かこのあたりには、それなりに大きい町があったはずだが・・・」
魔法使い「あ、それなら東の方角ですね」
勇者「よし、行こう」
~魔王城~
魔王「うーん、なんか勇者たちは勘違いしてるっぽいけど・・・チャンス?」
側近「そうですね」
魔王「とりあえず、王都周辺、侵略しちゃう?」
側近「了解しました、各部隊、前回と同じ程度向かわせます」
魔王「成功するといいなー」
28: 2013/03/17(日) 20:06:36.62 ID:ZBzhQdON0
しばらくして、王都周辺が魔王軍に侵略された、という話を聞いた勇者一行
勇者「くそっ、完全に油断していた・・・」
魔法使い「まずいですね、このままでは、じきこの辺りも・・・」
勇者「依然本物の魔王の場所は掴めない・・・くそっ、どうすればいいんだ」
戦士「諦めるな勇者、ほかの町にも行ってみよう」
勇者「そうだな・・・」
~魔王城~
側近「魔王様、侵略は無事、成功しました」
魔王「おー、じゃあ、王都があった場所に魔物たちの拠点作って、そこを中心に範囲を広げていこう!」
側近「わかりました、伝えておきます」
魔王「やっぱり、こういうのしてると魔王っぽいよねー」
側近「立派ですよ、魔王様」
魔王「ふふふー」
勇者「くそっ、完全に油断していた・・・」
魔法使い「まずいですね、このままでは、じきこの辺りも・・・」
勇者「依然本物の魔王の場所は掴めない・・・くそっ、どうすればいいんだ」
戦士「諦めるな勇者、ほかの町にも行ってみよう」
勇者「そうだな・・・」
~魔王城~
側近「魔王様、侵略は無事、成功しました」
魔王「おー、じゃあ、王都があった場所に魔物たちの拠点作って、そこを中心に範囲を広げていこう!」
側近「わかりました、伝えておきます」
魔王「やっぱり、こういうのしてると魔王っぽいよねー」
側近「立派ですよ、魔王様」
魔王「ふふふー」
30: 2013/03/17(日) 20:10:45.18 ID:ZBzhQdON0
数日後
勇者「もう、ダメかもな」
魔法使い「あれから、元王都からどんどん侵略は進められていって・・・」
戦士「もう、侵略されてないのはこのへんだけ」
勇者「・・・諦めよう」
魔法使い「勇者様!!・・・いえ、そうですね・・・」
戦士「勇者・・・お、俺は・・・」
勇者「戦士、わかってくれ、今降伏すれば、命は助かるかもしれない、でも」
戦士「わかってる!わかってる・・・だけど!」
勇者「・・・俺は、敵討ちより、お前らの命の方が大事なんだよ」
戦士「・・・・・・すまねえ、勇者。最後まで迷惑かけちまって・・・」
勇者「大変だったが、お前らとの旅、楽しかったぞ」
勇者「さあ、行くぞ」
魔法使い「私たちも・・・魔王の側になってしまうのですね・・・」
勇者「俺だって辛い・・・けど、そうするしかないだろう」
勇者「もう、ダメかもな」
魔法使い「あれから、元王都からどんどん侵略は進められていって・・・」
戦士「もう、侵略されてないのはこのへんだけ」
勇者「・・・諦めよう」
魔法使い「勇者様!!・・・いえ、そうですね・・・」
戦士「勇者・・・お、俺は・・・」
勇者「戦士、わかってくれ、今降伏すれば、命は助かるかもしれない、でも」
戦士「わかってる!わかってる・・・だけど!」
勇者「・・・俺は、敵討ちより、お前らの命の方が大事なんだよ」
戦士「・・・・・・すまねえ、勇者。最後まで迷惑かけちまって・・・」
勇者「大変だったが、お前らとの旅、楽しかったぞ」
勇者「さあ、行くぞ」
魔法使い「私たちも・・・魔王の側になってしまうのですね・・・」
勇者「俺だって辛い・・・けど、そうするしかないだろう」
33: 2013/03/17(日) 20:16:32.56 ID:ZBzhQdON0
勇者「魔物どもぉ!!!」
魔物D「あれは・・・勇者!!最後の悪あがきをするつもりか!」
勇者「俺達勇者一行は・・・今、この瞬間を以て、魔王軍に降伏する!」
魔物たち「・・・えっ?」
勇者「頼む・・・俺はどうなってもいいから、こいつらの命だけは・・・」
魔物D「・・・とりあえず、魔王城で魔王様の話を」
~魔王城~
魔王「で、えーと、降伏?」
勇者「そうだ、正直、お前たちには勝てない」
側近(勘違いに勘違いか重なって、とうとう降伏までしましたか)
勇者「ただ・・・こいつらの命だけは、助けてやってくれ」
魔王「? 別にいいけど・・・あ、君の命も」
勇者「・・・そうか・・・魔物に感謝はしたくないが、頭は下げておく」ペコリ
魔物D「あれは・・・勇者!!最後の悪あがきをするつもりか!」
勇者「俺達勇者一行は・・・今、この瞬間を以て、魔王軍に降伏する!」
魔物たち「・・・えっ?」
勇者「頼む・・・俺はどうなってもいいから、こいつらの命だけは・・・」
魔物D「・・・とりあえず、魔王城で魔王様の話を」
~魔王城~
魔王「で、えーと、降伏?」
勇者「そうだ、正直、お前たちには勝てない」
側近(勘違いに勘違いか重なって、とうとう降伏までしましたか)
勇者「ただ・・・こいつらの命だけは、助けてやってくれ」
魔王「? 別にいいけど・・・あ、君の命も」
勇者「・・・そうか・・・魔物に感謝はしたくないが、頭は下げておく」ペコリ
34: 2013/03/17(日) 20:19:06.26 ID:ZBzhQdON0
勇者「・・・・・・ん?」
勇者「おいちょっとまて、服装が前と少し違うが・・・お前、偽物だろう」
魔王「あーえっと、僕本物」
魔王「この前は君たちが騙されてただけで・・・」
勇者「は?」
魔王「っていうか、君たちが策略とか言ってたのも、全部勘違いだからね?」
勇者「・・・は?」
勇者「はああああぁぁぁっ!?」
魔王「でも、勘違いとはいえ、今降伏したよね?」
勇者「・・・」コクリ
魔王「はい、魔王軍の大勝利、世界征服完了ー」
勇者「俺達の・・・勘違いだったのか・・・」
魔法使い「あれ?もしかして」
戦士「俺達って・・・」
勇者「おいちょっとまて、服装が前と少し違うが・・・お前、偽物だろう」
魔王「あーえっと、僕本物」
魔王「この前は君たちが騙されてただけで・・・」
勇者「は?」
魔王「っていうか、君たちが策略とか言ってたのも、全部勘違いだからね?」
勇者「・・・は?」
勇者「はああああぁぁぁっ!?」
魔王「でも、勘違いとはいえ、今降伏したよね?」
勇者「・・・」コクリ
魔王「はい、魔王軍の大勝利、世界征服完了ー」
勇者「俺達の・・・勘違いだったのか・・・」
魔法使い「あれ?もしかして」
戦士「俺達って・・・」
35: 2013/03/17(日) 20:21:19.05 ID:ZBzhQdON0
.
勇者・魔法使い・戦士「ものすごいマヌケ?」
・・・こうして、世界は魔王に侵略されたのでした。
世界も、この物語も、おしまい。
勇者・魔法使い・戦士「ものすごいマヌケ?」
・・・こうして、世界は魔王に侵略されたのでした。
世界も、この物語も、おしまい。
36: 2013/03/17(日) 20:23:32.53 ID:ZBzhQdON0
モンハンやってたらふと思いついたからノリで書いた
俺がSS書くと毎回30レス程度で終わる仕様やめろ
俺がSS書くと毎回30レス程度で終わる仕様やめろ
37: 2013/03/17(日) 20:25:22.71 ID:dD2ETZvm0
乙!
41: 2013/03/17(日) 20:46:57.47 ID:74nObHGO0
魔王かわいかった 乙
引用元: 勇者「くそっ!魔王の策略か!」
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