1: 2017/04/06(木) 16:40:47.625 ID:k5L7cM1K0.net
ガヴリール「まじで私の誕生日かよ…」

ガヴリール「でも自分の誕生日にするよりは安全、なのか?」

ガヴリール「メールきた、誰からだ?
…いやダメだろ!さすがの私でも見ないぞ」

ーーーーー

学校

ガヴリール「おいヴィーネ、昨日ケータイ置いていったろ」

ヴィーネ「ガヴの家にあったのね!良かった!」ホッ

ガヴリール「気を付けろよ、ほら」

ヴィーネ「…見てないわよね?」

ガヴリール「見てないぞ」

ヴィーネ「本当?」

ガヴリール「そもそもロックかけてるんだろ?」

ヴィーネ「そうだけど、そんなに複雑じゃないから…」

ガヴリール「いくら私でも人のケータイは勝手に見ないって、
サターニャとかのなら別だけどさ」

サターニャ「聞こえてんのよ!」

5: 2017/04/06(木) 16:49:32.627 ID:k5L7cM1K0.net
昼休み

ヴィーネ「ちょっと職員室行ってくるわね」

ガヴリール「ん」

ガヴリール「…またケータイ置いていった」

サターニャ「チャンスよ!ヴィネットのケータイの中を見てやるわ!」

ガヴリール「ぼっち飯は終わったのか?」

サターニャ「ぼっち飯言うな!」

ガヴリール「やめとけよ、自分がされたら嫌なことは人にもするなって言うだろ」

サターニャ「それあんたが言っちゃう?」

ガヴリール「そもそも暗証番号が分からないから無理だろ」

サターニャ「試しにガヴリールの誕生日にしてみる、0420っと」ススッ

ガヴリール「いやなんでお前が知ってるんだよ」

18: 2017/04/06(木) 16:54:25.896 ID:k5L7cM1K0.net
サターニャ「違ったわ、そりゃそうよね」

ガヴリール「えっ!?そんははずは…」

サターニャ「なにがよ」

ガヴリール「いやなんでもない、ちょっと貸してみろ」

ガヴリール「(本当に私の誕生日じゃないぞ…いつ変えたんだ?)」

ヴィーネ 「な に し て る の?」

ガヴリール「!!!よよよよっよおヴィーネ早かったな!」

サターニャ「わわわ、私トイレ行ってくる!!」

ガヴリール「あ!ずるいぞ!」

ヴィーネ「サターニャ、トイレはちょっと我慢してね」

サターニャ「はいっ」

22: 2017/04/06(木) 17:02:26.296 ID:k5L7cM1K0.net
ヴィーネ「それ私のケータイよね?何してたの?」

ガヴリール「えっと、サターニャが勝手に見ようとしててさ!止めてたところなんだ」

サターニャ「はいはい!ガヴリールは嘘をついてます!」

ヴィーネ「ふーん」

ガヴリール「…」ゴクリ

ヴィーネ「まあ今回は許すけど、次やったらタダじゃおかないからね」

サターニャ「えっ、許してくれるの!?」

ヴィーネ「別にいいわよ、中身見てないのなら」

ガヴリール「許してもらったから聞くけど、
何でそんなに中身見られるの嫌がるんだ?」

ヴィーネ「え」

ガヴリール「いや、私はケータイにロックとかしてないからさ
見られたくないものも特に入ってないし」

ヴィーネ「…い、言わせないでよ///」

ガヴリール「は?」

25: 2017/04/06(木) 17:07:58.782 ID:k5L7cM1K0.net
ラフィエル「なるほど、ヴィーネさんのケータイですか…」

ガヴリール「ラフィエルはケータイにロックしてんの?」

ラフィエル「はい、一応」

ガヴリール「やっぱりしてるのか」

ラフィエル「まぁ見られたらまずいものは特にないんですけどね、
『天使と悪魔の恥ずかしい写真アルバム』くらいでしょうか」

ガヴリール「…いま何か言ったか?」

ラフィエル「まあまあガヴちゃん、ケータイはその人の個人情報が満載ですから
あまり他人のプライベートに踏み込むのはよくありませんよ」

ガヴリール「そだな」

ラフィエル「でもたしかに気になります、ヴィーネさんの秘密…」

ガヴリール「言ってることが一瞬で矛盾してんぞ?」

27: 2017/04/06(木) 17:14:13.818 ID:k5L7cM1K0.net
ラフィエル「ということでヴィーネさんのケータイが気になるので、
私たちに1人1回ずつロック解除のチャンスをくださいませんか?」

ヴィーネ「うん、無理」

ガヴリール「ヴィーネとはけっこう仲良くなったと思ったんだけどな、
まだ私たちには見せられない部分があるのか」

サターニャ「同じ悪魔なのに…」

ヴィーネ「そこまで言うならいいわよ、
ただし4人のケータイでやりましょう」

サターニャ「お互いに見せあうってこと?」

ラフィエル「えっと、じゃあ準備を…」

ヴィーネ「待ちなさいラフィ」

ラフィエル「へっ?」

ヴィーネ「だめよ、そのままの状態でやるの」

ラフィエル「いいんですか?ヴィーネさんも準備したいのでは…」

ヴィーネ「望むところよ」

ガヴリール「おいおい何が始まるんだよ…」

28: 2017/04/06(木) 17:22:13.288 ID:k5L7cM1K0.net
ガヴリール「最初は私でいいよ、早く終わらせてくれ」

ヴィーネ「ほんとにロックしてないのね」

ラフィエル「データフォルダにも何も入ってませんね」

サターニャ「てかあんたこれ使ってないでしょ」

ガヴリール「いやそれがさ、たま~に必要になるんだ
宅配便の再配達とか出前とか」

ヴィーネ「女子高生とは思えない発言ね」

ラフィエル「返信しないだけで、私たちからのメールは一応見てるんですね
サターニャさんからのだけ迷惑メールに入ってますけど」

サターニャ「ちょっと!!」

ヴィーネ「見てるなら返信くらいしてよ」

ガヴリール「じゃあ今度から『見た』とか送るよ
でもそれもめんどくさいな、『あ』でもいい?」

ヴィーネ「逆にいいと思った?」

30: 2017/04/06(木) 17:31:20.271 ID:k5L7cM1K0.net
サターニャ「次は私よ!解けるものなら解いてみなさい!」

ガヴリール「パターンロックか、どうせサターニャのSだろ」ススッ

ピロリン

ヴィーネ「合ってるんだ!?」

ラフィエル「もうちょっと捻ったらどうですか?」

サターニャ「し、仕方ないでしょ!
難しくしたらこの前忘れちゃったのよ!」

ガヴリール「自分のやつ忘れるなよ」

ヴィーネ「解除されちゃったけど、見ていいの?」

サターニャ「いいわよ別に」

ガヴリール「メールの受信ボックス、見事にすっからかんだな」

ラフィエル「メールをくれるようなお友達がいませんからね…」シクシク

サターニャ「いるから!」

ガヴリール「あ、よく見たら私たちからのメールだけ保護してるぞ」

ラフィエル「かわいいところあるんですね、サターニャさん」

サターニャ「お、終わり!もう終わりよ!」

36: 2017/04/06(木) 17:38:23.418 ID:k5L7cM1K0.net
サターニャ「あんたたち趣味悪いわよ!」

ガヴリール「簡単なロックにしておくのが悪い」

ラフィエル「じゃあ次は私ですね」スッ

ヴィーネ「えっ、ラフィもロックしてないの?」

ガヴリール「お前さっきしてるって言ってたろ」

ラフィエル「ガヴちゃんとサターニャさんのを見てしまったので悪い気がして…」

サターニャ「いい心がけじゃない!」

ラフィエル「(それにこうすればヴィーネさんが空気を読むかもしれませんし)」

ガヴリール「んじゃ遠慮なく…
お前サターニャに電話とかメールしすぎじゃね?」

ラフィエル「きゃっ、恥ずかしい///」

ヴィーネ「恋人か」

サターニャ「ぜんっぶ無視してるけどね!」

ガヴリール「いいんじゃないか、それで本人も喜んでるだろ」

ラフィエル「あの~ガヴちゃん、いったい私にどんなイメージを?」

38: 2017/04/06(木) 17:49:14.874 ID:k5L7cM1K0.net
サターニャ「最後はヴィネットよ!」

ラフィエル「ヴィーネさん、ここまで私たち全員見せてきたことですし…」

ヴィーネ「…そうね、別に隠すこともないわね」

ガヴリール「お?」

ヴィーネ「はい、見ていいわよ」

ガヴリール「…なんか懐かしい写真がいっぱい入ってるな」

サターニャ「あ、これ楽しかったわよね!」

ラフィエル「ヴィーネさん、もしかして見られたくなかった理由って…」

ヴィーネ「うん、そうなの
悪魔のくせにこうやってみんなとの思い出を大事にするの、変かなって」

ガヴリール「…そんなことないだろ」

サターニャ「いいんじゃないの、悪魔的ではないけど」

ラフィエル「女の子なら普通ですよヴィーネさん!」

ヴィーネ「みんな…」

45: 2017/04/06(木) 18:00:04.377 ID:k5L7cM1K0.net
その夜

サターニャ「ケータイに書いてた『悪魔的詩集~デビルズポエム~』、読まれなくてよかった…
これを本にしてみんなに内緒で大儲けするのが私の夢なの」グヘヘ

ーーーーー

ラフィエル「『天使と悪魔の恥ずかしい写真アルバム』はあらかじめ隠しておいて正解でした、
まだまだ貯める余地がありますので」ニヤリ

ーーーーー

ヴィーネ「ラフィからガヴの写真が送られてきたわ!
『ガヴフォルダ』に保存しておこうっと」ウフフ

ーーーーー

ガヴリール「ヴィーネからメールか…『あ』、送信っと」ポイッ



おわり

46: 2017/04/06(木) 18:01:33.059 ID:627MWmFs0.net
おつ

50: 2017/04/06(木) 19:07:33.725 ID:ZeJjvtWe0.net

ガヴwww

引用元: ガヴリール「ヴィーネのやつケータイ忘れていったのか、暗証番号…私の誕生日だったりしてな(笑)」ピロリン