1: 2013/03/17(日) 00:05:34.63 ID:zmPIoO6H0
魔法少女モブ美「もう私、駄目…」

魔法少女モブ子「しっかりしてモブ美!」

魔法少女モブ美「今までありがとうモブ子…私もついに円環の理に導かれる時が来たんだわ…」

魔法少女モブ子「そんな嫌だよ!モブ美と別れるなんて!!」

魔法少女モブ美「さようならモブ子…」

アルティメットさやか「やっほー!導きに来たよー!!」

2: 2013/03/17(日) 00:06:27.48 ID:zmPIoO6H0
モブ美「あれ?ここは…」

アルティメットさやか「円環空間だよ。そしてあたしがあなたを導きに来たんだ」

モブ美「違う…」

アルティメットさやか「え?」

モブ美「伝説では、桃色の髪をした女神さまに導かれるって事になってた!伝説と違うじゃない!!」

アルティメットさやか「ちょっと事情がありまして…」

モブ美「桃色の女神さまがいいの!あなたじゃ嫌!」

5: 2013/03/17(日) 00:08:40.70 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「青色の髪の女神さまでもいいじゃない…それにレアだよあたしに導かれる魔法少女って」

モブ美「あたしセレッソサポーターだったから桃色がいいの!ガンバの青なんて嫌!」

アルティメットさやか「そんな事いわれてもねー…」

モブ美「伝説では女神さまはもっと神秘的でティヒヒって笑うチャーミングな方なのよ!あなたみたいな馬鹿っぽい女神さまじゃない!」

アルティメットさやか「何もそこまで言わなくったって!」

モブ美「とにかく嫌ったら嫌!あなただったら絶対に導かれない!」

アルティメットさやか「ちょっとまどかー!!どうにかしてー!!!!」

7: 2013/03/17(日) 00:10:57.09 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「ふぅー…なんとか力づくで導く事ができた…」

アルティメットさやか「この仕事断れば良かったかな…」


数日前

アルティメットまどか「コホッ、ケホッ!さやかちゃん、ごめん。私、風邪ひいちゃった。ちょっとの間だけ概念の仕事やってくれないかな?」

さやか「ええー!!概念が風邪ひくとかあるの!?」

アルティメットまどか「うん。少し前に導いた子が風邪ひいてたみたいで、うつっちゃったみたい」

さやか「ちゃんと手洗い、うがいしときなさいよー」

アルティメットまどか「来週のジャンプは私が買うからさー、お願いさやかちゃん」

8: 2013/03/17(日) 00:12:57.13 ID:zmPIoO6H0
現在

アルティメットさやか「くそー約250円じゃ、割に合わない仕事だぞー」

アルティメットさやか「まあ、親友の頼みだしね。風邪ひいたなら仕方ないかー」

アルティメットさやか「せっかくだから、概念ライフを楽しんじゃおう!」

アルティメットさやか「どうせなら、伝説を青色の髪の女神さまで塗り替えるぐらい導いちゃおうかなー!」

アルティメットさやか「そうと決まれば、どんどん導いてやる!待っててね魔法少女たち!」

9: 2013/03/17(日) 00:15:15.67 ID:zmPIoO6H0
魔法少女モブ代「もう駄目だ…おしまいだ…」

アルティメットさやか「大丈夫だよ!」

魔法少女モブね「うち、消えてしまうんや…」

アルティメットさやか「迎えにきたでー!」

魔法少女モブな「もう終わりさー」

アルティメットさやか「なんくるないさー」

魔法少女MOBU「グッドバーイ…エブリバディ…」

アルティメットさやか「ハロー!」

13: 2013/03/17(日) 00:17:05.61 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「結構導いちゃったかなあ」

アルティメットさやか「というわけで1時間休憩!」

アルティメットさやか「概念も働きづめじゃ、体壊しちゃうからね」

アルティメットさやか「休憩時間を利用して、見滝原の様子でも見てみるかなー」

15: 2013/03/17(日) 00:20:05.72 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「ああ見滝原…何もかも懐かしい…」

仁美「てくてく」

アルティメットさやか「おお!あれは我が親友仁美じゃないか!あーん懐かしすぎて涙が出そうだよ」

仁美「早く急がないと」

アルティメットさやか「やっぱり聴こえてないかー。それでも、仁美の幸せを見守ってるよー」

仁美「ごめんなさい、待たせちゃって」

恭介「ううん、僕も今来たとこだから、たいして待ってないよ」

アルティメットさやか「き、恭介!?」

18: 2013/03/17(日) 00:23:47.54 ID:zmPIoO6H0
恭介「さあ行こうか」

仁美「はいですわ」

アルティメットさやか「まさか、デートかな…」

アルティメットさやか「デ、デートであろうと関係ないよねー。むしろ二人が仲良くやってるようであたしは嬉しいよー!恭介は仁美に任せたつもりだからねー!」

仁美「ヴァイオリンの方はどうですの?」

恭介「うん、最近めきめき上達してるって先生に言われたんだ。コンクールも期待できるって」

仁美「まあ!早く私も上條くんが弾いてる曲を聞きたいですわ」

恭介・仁美「イチャイチャ」

アルティメットさやか「何、人の目の前でイチャイチャしてんじゃねーよ!とか思ってないから、あ、あたし。ふ、二人の幸せを見守ってるからねー!!」

20: 2013/03/17(日) 00:26:34.76 ID:zmPIoO6H0
恭介「さやかにも、ヴァイオリン聴かせたかったなー」

アルティメットさやか「!?」

仁美「もう、さやかさんが行方不明になってから約2年になるんですわね」

アルティメットさやか「そっかー、あたし氏体も残さず消えちゃったから、行方不明扱いになってるんだ…」

仁美「さやかさんも、本来なら中学校私たちと卒業できるはずだったのに…うぅ」

恭介「泣かないで志筑さん…。志筑さんも泣いてしまったら僕まで…ぐすっ」

アルティメットさやか「ごめんね、二人とも。勝手に消えちゃって…」

アルティメットさやか「あたしのために泣いてくれてありがとう、恭介、仁美…。本当に心から二人の幸せを見守ってるよ…」

21: 2013/03/17(日) 00:31:15.67 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「二人に幸あれ!」キラリーン!

恭介・仁美「!!」

恭介「まだこんなに寒いのに桜が咲いた!?」

仁美「まあ、綺麗…」うっとり

アルティメットさやか「ほんのちょっとの奇跡なら、いいよね」

アルティメットさやか「頑張ってね、二人とも」

23: 2013/03/17(日) 00:33:17.31 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「あっ1時間過ぎちゃった。1時間休憩のはずだったから、もう仕事に行かないといけないんだけど…」

アルティメットさやか「まあいいや!休憩時間延長!概念様は時間という概念にとらわれないのだ!」

アルティメットさやか「さあて、お次は誰の顔を見ようかなー」

アルティメットさやか「次は懐かしの愉快な魔法少女の仲間たちに会いに行くぞー!」

24: 2013/03/17(日) 00:35:56.74 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「いたいた。やっぱりマミさんの家にみんないる」

QB「みんな集まったようだね」

アルティメットさやか「キュウべえの顔も懐かしいなあ」

マミ「ついにやつが来たのね!」

アルティメットさやか「マミさん、さらに胸が大きくなってる!ちょっと全体的に肉付きがよくなった気も…」

杏子「なんだよ、やつって…むしゃむしゃ」

アルティメットさやか「杏子ったら相変わらず食べながらしゃべってる。行儀悪いから、止めろってあれほど言ってたのに…。にしてもマミさんの家のお菓子、いつ見ても美味しそうだなあ…」

ほむら「そんな事も忘れたの杏子?」

アルティメットさやか「ほむらの胸…まるで成長していない…」

28: 2013/03/17(日) 00:39:11.57 ID:zmPIoO6H0
魔獣「グオオオオオオオオオ!!!!(バレンタインデーもホワイトデーも無くなれー!!!!)」

杏子「こいつが、バレンタインデーからホワイトデーの期間に集まった瘴気によって生まれた魔獣か!噂通り強そうじゃねえか!」

マミ「バレンタインデーなのにチョコを貰えない、渡す事ができない、受け取ってもらえない、だからホワイトデーでも渡せないし貰えない人々の負の感情が集まってできた魔獣!!」

ほむら「こいつの叫び声を聴くだけで、人々の悲しみや嘆きが伝わってくるわ!!」

QB「みんな頑張って!!」

アルティメットさやか「おう、なんか強そうなの出てきたじゃない」

アルティメットさやか「あたしが戦うんじゃなくて良かったー。せんべいでも食べながら観戦しよーっと」ボリボリ

30: 2013/03/17(日) 00:41:24.93 ID:zmPIoO6H0
魔獣「ギャオオオオオオ!!!(チョコなんて無くなれー!!!)」

杏子「わっ!高温度の熱光線を出してきやがった!」

ほむら「バレンタインデーチョコを憎んでいるから、チョコを溶かすための熱光線を発射するのね」

マミ「これは手強いわ!」

QB「みんな頑張れ!めっちゃ頑張れ!」

アルティメットさやか「いやあ、本当にあたしが戦うんじゃなくて良かったわ。みんな頑張れー」

33: 2013/03/17(日) 00:44:46.11 ID:zmPIoO6H0
マミ「ティロフィナーレ!!」

ほむら「マジカルアロー!」

杏子「三段突き!」

魔獣「ギャボオオオオオオオ!!!(痛くないよ!!!)」

マミ「嘘!?まったく効いてない!」

魔獣「ゲボオオオオオオオオ!!!(反撃だよ!!!)」

ほむら・マミ・杏子「キャアアアアア!!!」

QB「ああ!!三人が魔獣の攻撃で吹っ飛ばされた!!くそー!僕は応援する事しかできないなんて!頑張れみんな!」

アルティメットさやか「あれ?これってやばくない?」

38: 2013/03/17(日) 00:48:18.87 ID:zmPIoO6H0
魔獣「グヘへへへへ!!!(とどめを刺すよ!!!)」

QB「わー、魔獣がとどめを刺す気だ!みんながピンチなのに僕は、見守ってる事しかできない…フレ!フレ!みんな!」

アルティメットさやか「わー!!なんかみんなを助ける方法って無いの?あ!そうだ、まどかに貰った概念についての取り扱い説明書が…あった!」

アルティメットさやか「何々…『基本的に概念は魔法少女を円環の理に導く以外は現実世界に干渉できません』…ってこれじゃあたし何もできないじゃん!」

アルティメットさやか「いや、続きが書いてある…」

アルティメットさやか「『ただし、一度だけ、魔法少女たちの前に強大な敵が出てきた時は概念の力「アルティメットパワー」を魔法少女に分け与える事ができます』…おお!これいいじゃん!」

アルティメットさやか「あれ、まだ続きがあるぞ。…『この力は、私が新劇場版で使う予定だから(ほむらちゃんに)、さやかちゃんは使えないよ、ティヒヒ』…まどかああああ!!!!」

40: 2013/03/17(日) 00:51:47.78 ID:zmPIoO6H0
魔獣「フグオオオオオオ!!!(ごめんね!!!)」

アルティメットさやか「ああ、そんなんやってる内に魔獣の攻撃が発射された!!」

QB「避けるんだ!避けるんだ!みんな!!!」

チュドーン!!!

マミ「…あれ?魔獣の攻撃を受けたはずなのに、無傷?」

杏子「ああ!!ほむら!!お前、なんであたし達の盾なんかなってんだよ!!」

ほむら「…みんな…大丈夫…?」

42: 2013/03/17(日) 00:54:43.64 ID:zmPIoO6H0
杏子「マミ!魔獣はあたしが食い止める!その間にほむらの傷を!」

マミ「わかったわ!」

QB「うおおおお!!みんな頑張れええ!!!」

ほむら「マミ…無駄よ…自分の体の事は自分がよくわかってるわ…。私はもう助からない…」

マミ「そんな事言わないで暁美さん!希望をしっかり持って!」

ほむら「思ったより…あなた達とは長いつきあいになったわね…。マミ…杏子…ついでにキュウべえ…あなた達と一緒にいて楽しかったわ…」

杏子「おい、ふざけた事言ってんじゃねえ!」

43: 2013/03/17(日) 00:57:22.67 ID:zmPIoO6H0
ほむら「さようなら…みんな…」

マミ「暁美さあああん!!!」

杏子「ほむらああああ!!!」

ほむら(みんなと別れるのは悲しいわ…でも、ようやくまどかと会える…)

アルティメットさやか「まどかかと思った?残念!さやかちゃんでした!」

45: 2013/03/17(日) 01:00:31.25 ID:zmPIoO6H0
ほむら「え?」

アルティメットさやか「円環世界にようこそ、ほむら!」

ほむら「え?え?」

アルティメットさやか「いやあ、まさか生存組でほむらが最初だとはねー。あたしは一番最後だと思ってたんだけどなあ」

ほむら「あのーさやか…ちょっと聞きたい事があるのだけれど」

アルティメットさやか「うん、うん。何でも聞いてくれたまえ」

ほむら「まどかは?」

アルティメットさやか「風邪でお休み」

ほむら「」

46: 2013/03/17(日) 01:03:57.65 ID:zmPIoO6H0
ほむら「ちょっと帰らしてもらいます」

アルティメットさやか「駄目だよ!ほむらは、もう円環の理に導かれる事が決まったんだから」

ほむら「嫌よ!さやかに導かれるなんて!私はまどかがいいの!」

アルティメットさやか「あっちの世界でまどかに会えるって!」

ほむら「私は、消える間際に、背中に翼を生やし、天使を従えた慈愛の女神まどかのお出迎えが来る事を、いつも夢見ていたのよ!!なのに、さやかって!しかも第一声が『残念!さやかちゃんでした!』って感動もへったくれもないじゃない!」

アルティメットさやか「そう言われても、もう決まった事だからー」

ほむら「とにかく嫌ったら嫌!!」

48: 2013/03/17(日) 01:07:26.43 ID:zmPIoO6H0
マミ「うぅぅ…暁美さん…」

杏子「ほむらの奴、バカヤロー!!!」

魔獣「ギョギョギョギョギョ(お取り込み中のとこ悪いけど、攻撃させてもらうよ)」

QB「みんなー!!悲しんでる場合じゃないぞ!!魔獣が動き出した!!」

マミ・杏子「え!?」

魔獣「アベベべべべべ(これとどめだよ)」

ほむら「そうはさせないわよ!!」

マミ・杏子・QB・魔獣「え!?」

49: 2013/03/17(日) 01:11:53.36 ID:zmPIoO6H0
ほむら「それ!チョコの代わりに大量の爆弾をプレゼントしてあげるわ!」

ドカーン!!

魔獣「ギャアアアアアア!!!(ギャアアアアアア!!!)」

QB「やった、魔獣を倒した!!」

マミ「でも、どうして暁美さん…」

杏子「お前消えたはずじゃあ…?」

ほむら「あなた達をほっといていなくなるわけないでしょ。あなた達を救うため、地獄から蘇ったのよ!」

マミ「暁美さああああん!!」

杏子「ほむらああああああ!!」

QB「うんうん、何が何だがわけがわからないけど、良かった、良かった」

アルティメットさやか「カッコイイ事言ってるけど、あたしに導かれるのが嫌だから、無理やり逃げてきただけだからね!!」

50: 2013/03/17(日) 01:14:56.77 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「まあ、色々言いたい事はたくさんあるけど、みんな助かったみたいで良かったかな」

杏子「なあ、ほむら。お前が生き返ったんだ、それじゃあ、さやかも生き返る可能性はあるかな…?」

ほむら「私だから、生き返れたのよ。魔法少女の残念枠のさやかなら、十中八九無理でしょうね」

アルティメットさやか「…前言撤回。やっぱ、こいつだけは助からない方が良かった」

杏子「そっか…。まあ、もしかしたらって思っただけなんだけどさあ…」

アルティメットさやか「杏子…」

52: 2013/03/17(日) 01:18:39.65 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「まどかに貰ったこの概念についての取り扱い説明書によると、色んな機能があるんだね」

アルティメットさやか「ふむふむ、『円環の理という概念が生まれるまでに生じた全ての時間軸を視聴する事が出来ます』…おお、これなんか面白そうじゃん」

アルティメットさやか「あ!そろそろ休憩時間を終えて、仕事にいかないといけなかった。…ま、いっか」

アルティメットさやか「それよりも全ての時間軸を視聴するとか、今しかできないっしょ。仕事なんて後、後」

アルティメットさやか「あたしが円環の理に導かれるまで、どういう軌跡をたどったか見てみようかな。題してさやかちゃんメモリアル!」

アルティメットさやか「あたしのカッコイイ活躍とか、恭介とのラブロマンスとかもあるかなあ」ワクワク

アルティメットさやか「それじゃあVTRスタート!!」

54: 2013/03/17(日) 01:22:43.05 ID:zmPIoO6H0
ほむら『私は…。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!』

アルティメットさやか「ほむらが契約する事で、たくさんの時間軸が生まれる事になったんだね。まどかから一応ある程度は聴いてたけど、こんな感じだったんだ」

アルティメットさやか「つうか、この時間軸ではあたし、まだ魔法少女にはなってなかったんだ…それじゃあ次」

ほむら『どうしたの?ねぇ、鹿目さん?しっかりして!』

まどか『どうして?アアア―ッ』

アルティメットさやか「へえーまどかが魔女化した場合ってこんなんなんだ…つうかあたし、中々魔法少女にならないなあ…次!」

さやか『あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ?』

アルティメットさやか「おっ、やっとあたしの出番来た!わくわく」

55: 2013/03/17(日) 01:25:04.64 ID:zmPIoO6H0
さやか『私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの?』

さやか『まさかあんた、ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?』

アルティメットさやか「あれ?」

さやか『はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。何度巻き込まれそうになった事か』

アルティメットさやか「あたし、なんか態度悪くない?」

アルティメットさやか「ほむらの視点で見ると、なんかあたしすんげー空気読めない子に見える…」

アルティメットさやか「いやでも、この後、汚名返上するぐらいの活躍してくれるはず!頑張れあたし!」

56: 2013/03/17(日) 01:28:25.53 ID:zmPIoO6H0
杏子『テメェ、一体何なんだ?さやかに何しやがった』

まどか『さやかちゃん、やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ』

ほむら『ごめん…美樹さん…』

アルティメットさやか「…」

アルティメットさやか「魔女化して、ちゅどーんとか…」

アルティメットさやか「いやでも、次の時間軸じゃあ、びっくりするぐらいの成長を見せて大活躍するはずだよ、あたし!」

58: 2013/03/17(日) 01:32:35.59 ID:zmPIoO6H0
その後、さやかは数えきれないぐらい繰り返される時間軸の経過を視聴した

アルティメットさやか「…」

アルティメットさやか「恭介との恋愛が成就した時間軸なんてほとんど無かったんですけど…」

アルティメットさやか「しかも、成就した場合も仁美と修羅場ったりNice boatでバットエンドとかそんなんばっかじゃない!」

アルティメットさやか「魔法少女になって、活躍するかと思えば、魔女化してみんなに迷惑かけてばっかりだし、魔女にならなかったと思えばあっさりワルプルギスの夜にやられたりとかろくな扱いがねー!」

アルティメットさやか「一番マシだったのが魔法少女にならなかった時ぐらいってのはどうなのよ…」

アルティメットさやか「しかも、あの時も学校で魔女が現れて、先生やみんなが氏んだり、織莉子ってやつにまどかが殺されたりと散々だったしさ」

アルティメットさやか「はあ、やっぱりあたしって魔法少女の残念枠だったのかな…」

60: 2013/03/17(日) 01:35:41.75 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「次でラストか…なんか見る気なくしてきたなー…」

アルティメットさやか「でも、せっかくだしね…」

マミ『せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせて…もらうわよ!」』

さやか『やったぁ!』

マミ『ティロ・フィナーレ!!』

マミ『あ』

アルティメットさやか「マミさんもよく氏ぬなあ…もう100回を超えた気がする」

61: 2013/03/17(日) 01:39:22.08 ID:zmPIoO6H0
杏子『見てわかんないの?ありゃ魔女じゃなくて使い魔だよ。グリーフシードを持ってるわけないじゃん』

さやか『だって、あれほっといたら誰かが殺されるのよ?』

アルティメットさやか「杏子と喧嘩する時間軸は多いけど、一番険悪な時間軸な気がするなあ…」

さやか『仁美に恭介を取られちゃうよ…。でも私、何も出来ない。だって私、もう氏んでるもん。ゾンビだもん!こんな身体で抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ…』

アルティメットさやか「この時間軸でも、このパターンかよ…」

62: 2013/03/17(日) 01:41:16.26 ID:zmPIoO6H0
さやか『誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。私達魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね』

さやか『あたしって、ほんと馬鹿』

杏子『さやかぁぁっ!!』

アルティメットさやか「」

65: 2013/03/17(日) 01:45:13.18 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「最後まで魔女化して終わりって、あたしってほんと馬鹿…」

アルティメットさやか「あーあ、なんかやる気無くなっちゃうなあ…全部見て損した気分…」

アルティメットさやか「…」

アルティメットさやか「あたしが魔女になった後、まどかと杏子はどうしたんだろ…」

アルティメットさやか「二人とも凄く心配してくれてたもんね…」

アルティメットさやか「ちょっと続きを見てみようかな」

66: 2013/03/17(日) 01:48:44.22 ID:zmPIoO6H0
まどか『そんな…どうして…?さやかちゃん、魔女から人を守りたいって、正義の味方になりたいって、そう思って魔法少女になったんだよ?なのに…」

アルティメットさやか「ごめんね、まどか…あんたをこんなにも悲しませちゃって…」

杏子『コイツのソウルジェムを取り戻す方法は?』

アルティメットさやか「最初に会った時は頃しあう仲だった杏子が、あたしを助けるのにこんなに必氏になるなんてね…」

杏子『そういうもんじゃん?最後に愛と勇気が勝つストーリー、ってのは。あたしだって、考えてみたらそういうのに憧れて魔法少女になったんだよね。 すっかり忘れてたけど、さやかはそれを思い出させてくれた』

アルティメットさやか「そういう風にあたしの事思ってたんだ、杏子…」

まどか『手伝う。手伝わせてほしい』

アルティメットさやか「二人とも、本当にごめんね…馬鹿なあたしなんかのために…」

69: 2013/03/17(日) 01:52:01.66 ID:zmPIoO6H0
まどか『杏子ちゃん!?』

杏子『大丈夫、この程度、屁でもねぇ。あんたは呼び続けろ、さやかを』

アルティメットさやか「もういいよ!杏子!あたしなんかのために傷つかないで!」

杏子『ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい。ハハハ、何だかなぁ。あたしだって今までずっとそうしてきたはずだったのに…』

杏子『行きな。コイツはアタシが引き受ける』

アルティメットさやか「杏子!?」

杏子『心配すんなよさやか。一人ぼっちは…寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。さやか…』

70: 2013/03/17(日) 01:54:17.17 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「うっ…えぐっ…ごめんね…杏子…」

アルティメットさやか「あたしなんかのために…必氏に戦って…傷ついて…命まで投げ出して…」

アルティメットさやか「本当にごめん…」

まどか「さやかちゃん…」

72: 2013/03/17(日) 02:01:02.81 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「まどか!?風邪は?」

まどか「寝てたら治ったよ。私、さやかちゃんの帰りが遅いから見に来たんだ…」

アルティメットさやか「ごめんね…まどか。帰りが遅くなったのもだけど、たくさん色んな時間軸でまどかを心配させてごめんなさい」

まどか「ううん。いいんだよ、さやかちゃん…」

アルティメットさやか「あたし、杏子にも謝りたい…。色んな事を話したい…。杏子があたしのためにあんなに頑張ってくれてたなんて知らなかった」

まどか「…いいよ、さやかちゃん。その願い、叶えてあげる」

74: 2013/03/17(日) 02:05:44.39 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「ほんと、まどか?」

まどか「うん。今日、代わりに働いてくれたお礼だよ」

アルティメットさやか「ありがとう、まどか!」

まどか「ただし…一言だけだよ」

アルティメットさやか「え!?一言だけ!?」

76: 2013/03/17(日) 02:09:06.05 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「一言だけで、杏子に伝えたい事、全部言うとかハードル高すぎない?」

まどか「頑張って」

アルティメットさやか「頑張ってって、いや、無理だよ!」

まどか「そんな事言われてもねー」

アルティメットさやか「お願い、まどか!親友の頼みだと思って!来月のジャンプは全部あたしが買うから!!」

まどか「いくら、さやかちゃんの頼み事でも無理だよ!私だって、ほむらちゃんに『頑張って』の一言しか言ってないんだよ!」

アルティメットさやか「うーん…一言だけか…何を言えばいいやら…」

77: 2013/03/17(日) 02:12:45.52 ID:zmPIoO6H0
数週間後

マミ「今日で、美樹さんが円環の理に導かれて、ちょうど2年か…」

ほむら「本当に時間が経つのは早いわね…」

QB「どうして、美樹さやかの墓なんて作ったんだい?人間が作る墓ってのは、氏体を埋めて、その上に作るもんだろ?」

杏子「お前にはわからないだろうさ…」

マミ「美樹さん、天国なんてものがあるかわからないけど、楽しくやってるかしら…」

ほむら(結構楽しそうだったわよ…)

78: 2013/03/17(日) 02:16:27.35 ID:zmPIoO6H0
ほむら「ここはいつ見ても、綺麗ね…」

マミ「ええ。2年前に、美樹さんの遺品を、この見滝原がよく見渡せる小高い丘の上に埋めて、お墓を作ったんですもの」

杏子「さやか…。あの上條が弾いたヴァイオリンを収録したCDだ。わざわざ、上條に頼んで作ってもらったんだぞ…」

杏子「お供え物だ…。天国で聴いてくれ…」

79: 2013/03/17(日) 02:21:50.18 ID:zmPIoO6H0
杏子「こっちは、あたしとマミとほむらとキュウべえで楽しくやってるよ。さやかはどうだ?」

杏子「さやかがいた時は楽しかったなあ…」

杏子「一緒にゲームセンターいったり…、すぐ眠たくなるコンサートに連れて行かされたり…、みんなでマミの料理を食べたり、料理の量が違うとかで喧嘩した事もあったな…」

杏子「一緒に魔獣と戦う事もあったな…、さやかったら弱いからあたしに助けてもらってばかりだったもんな!…たまにあたしが助けてもらう事もあったけどさあ…」

杏子「本当に、さやかと一緒にいて楽しかったよ…」

杏子「それじゃあな、さやか。また、来年…いや、ちょくちょく来るよ」

80: 2013/03/17(日) 02:22:42.08 ID:zmPIoO6H0
「ありがとう」


杏子「え!?」

杏子「さやか…?」

81: 2013/03/17(日) 02:31:12.67 ID:zmPIoO6H0
杏子「今、さやかの声がしなかったか?『ありがとう』って」

マミ「え?何も聴こえなかったけど」

QB「空耳というやつかい?」

杏子「空耳じゃなかったと思うんだけど…」

ほむら「…本当にさやかの声かもしれないわね。どこか遠い、見えない世界から、あなたへのメッセージなのかも…」

マミ「そんな非科学的な事があるのかしら」

QB「一番、非科学的な事が大好きな君が言うかい?」

杏子「あたしは、さやかの声だって信じたい…」

杏子「さやか…」

82: 2013/03/17(日) 02:35:39.44 ID:zmPIoO6H0
アルティメットさやか「杏子への想い、ちゃんと伝わったかな?」

まどか「うん、大丈夫だよ。さやかちゃんの想いは、きっと杏子ちゃんに伝わったはず…」

まどか「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから!」

アルティメットさやか「うん!そうだね」

83: 2013/03/17(日) 02:38:35.38 ID:zmPIoO6H0
次の日

アルティメットまどか「さやかちゃんの願い事を叶えるかわりに、数週間概念の仕事をやってもらったから、久々のアルティメットモードだよ」

アルティメットまどか「久々だから、張り切っちゃおうかなあ」

アルティメットまどか「うん?円環の理に導かれる魔法少女の反応がするぞ!」

84: 2013/03/17(日) 02:42:24.76 ID:zmPIoO6H0
魔法少女モブ子「ついに私も、円環の理に導かれる時が来たのね…」

魔法少女モブ恵「しっかり!モブ子!」

魔法少女モブ子「今まで一緒にいてくれて…ありがとうモブ恵…」

魔法少女モブ子「さようなら…」

魔法少女モブ恵「モブ子――!!!」

86: 2013/03/17(日) 02:45:51.41 ID:zmPIoO6H0
モブ子「…ここはいったい…」

アルティメットまどか「ここは魔法少女が円環の理に導かれる場所…。そして私は、あなたを導く役目を持つ者だよ」

モブ子「違う」

アルティメットまどか「ふぇっ?」

モブ子「私が聞いた話と違うじゃない!明るくてちょっと馬鹿っぽいとこも魅力の一つの青色の髪の女神さまが、魔法少女を導いてくれるって聞いてたのに!!」

アルティメットまどか「えーと、青色の髪の女神さまは緊急のヘルプだったから…」

モブ子「それに、桃色ってのが気にくわないわ!私、ガンバサポーターだから桃色より青色の女神さまの方がいい!!」

アルティメットまどか「えー…、そんな事言われても…」

モブ子「とにかく嫌ったら嫌!!あなただったら絶対に導かれない!」

アルティメットまどか「ちょっとさやかちゃーん!!どうにかしてー!!!!」

終わり

87: 2013/03/17(日) 02:49:23.21 ID:zmPIoO6H0
深夜までつきあってくれてありがとうございます
新劇場版では、さやかちゃんの活躍に期待
正直、ろくな目にあわないんじゃないかと怖いけどね…

88: 2013/03/17(日) 02:54:20.59 ID:gF7NodpcO
おつ

引用元: さやか「アルティメットさやかちゃん爆誕だ!!」