2: 2013/02/11(月) 02:44:00.89 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――数時間前、事務所
ちひろ「もしもし、大丈夫ですか?Pさん?」
P『とりあえず、病院には行ってきました……ゴホゴホ……薬飲めばだいじょ…ゴホッ』
ちひろ「いやいや、かなり辛そうですよ。今日は…あっ、ちょっと」
マス「もしもし、P殿か?風邪をひいたのか?」
P『マスさんですか?…ゴホッ……大丈夫です。これから向かいまゴホッ』
マス「今日はそのまま休みたまえ。無理をしても悪くなるだけだ」
P『しかし……でも……』
マス「しかしもカカシもデモもストライキもない。そのような状態で来られても迷惑だ。何よりアイドルに感染る」
P『はぁ……』
3: 2013/02/11(月) 02:47:05.78 ID:quzB2+Sv0
マス「後のことは心配するな。私とちひろでフォローをしておく。君は静養して今日中に治すんだ。いいな?」
P『わかりました……ご迷惑をおかけしますが…ゴホッ…よろしくお願いします』
ピッ
ちひろ「やはり、無理そうですね」
マス「とりあえず、本日P殿が行うスケジュールで打ち合わせ関連はキャンセルだ。連絡をしておいてくれ」
ちひろ「わかりました」
マス「それと皆を会議室に集めてくれ。私の方から説明しておこう」
ちひろ「はい」
P『わかりました……ご迷惑をおかけしますが…ゴホッ…よろしくお願いします』
ピッ
ちひろ「やはり、無理そうですね」
マス「とりあえず、本日P殿が行うスケジュールで打ち合わせ関連はキャンセルだ。連絡をしておいてくれ」
ちひろ「わかりました」
マス「それと皆を会議室に集めてくれ。私の方から説明しておこう」
ちひろ「はい」
4: 2013/02/11(月) 02:50:04.68 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――会議室
マス「……ということで、今日はP殿は病欠だ。こちらからも連絡を入れているが、各自、派遣先の担当者には伝えておくように」
礼子「現場にはどうやって行くの?」
マス「龍崎、佐々木、市原といった中学生以下は私が車で送る。その他のメンバーは、電車、タクシーなどの公共機関を使え」
礼子「そうなるわよね…」
マス「それと……今日は佐々木はどうした?」
ちひろ「まゆちゃんは、昨日から新潟でロケをしています。明日には戻る予定ですが」
マス「わかった。このことはあいつには秘密だ。奴は仕事を投げ出して帰ってくるかもしれん」
ちひろ「……ありえますね。わかりました」
仁奈「Pさん、しんぱいでごぜーます」
マス「本人曰くただの風邪だ。心配はいらん。明日には復帰するだろう」
仁奈「ちひろおねーさま、Pさんにキグルミ着て寝るように言ってくだせー」
ちひろ「わかったわ。伝えておいてあげる」
マス「とりあえず、今日は緊急体制で臨む。レッスンの変更等はあとで張り出しておくので目を通すこと。以上だ」
涼「……」
マス「……ということで、今日はP殿は病欠だ。こちらからも連絡を入れているが、各自、派遣先の担当者には伝えておくように」
礼子「現場にはどうやって行くの?」
マス「龍崎、佐々木、市原といった中学生以下は私が車で送る。その他のメンバーは、電車、タクシーなどの公共機関を使え」
礼子「そうなるわよね…」
マス「それと……今日は佐々木はどうした?」
ちひろ「まゆちゃんは、昨日から新潟でロケをしています。明日には戻る予定ですが」
マス「わかった。このことはあいつには秘密だ。奴は仕事を投げ出して帰ってくるかもしれん」
ちひろ「……ありえますね。わかりました」
仁奈「Pさん、しんぱいでごぜーます」
マス「本人曰くただの風邪だ。心配はいらん。明日には復帰するだろう」
仁奈「ちひろおねーさま、Pさんにキグルミ着て寝るように言ってくだせー」
ちひろ「わかったわ。伝えておいてあげる」
マス「とりあえず、今日は緊急体制で臨む。レッスンの変更等はあとで張り出しておくので目を通すこと。以上だ」
涼「……」
6: 2013/02/11(月) 02:53:07.73 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――更衣室
夏樹「さてと……今日はあたしと涼、拓海は午前中ラジオ出演か……」
拓海「大丈夫かよ?あの野郎」
夏樹「まあ、マスさんが言うんだから大丈夫だろ?」
拓海「だらしねえ奴だ」
涼「……」
礼子「ねえ、ちょっと?」
夏樹「ん?どうしたんすか?」
礼子「仕事終わったらPさんのお見舞いに行かない?」
夏樹「見舞いですか?」
礼子「私も志乃も仕事1本だけだし、仁奈ちゃん連れて夕方頃に行こうと思うんだけど」
夏樹「うーん……どうなんだろ?」
拓海「おもしれえ…行こうぜ、夏樹?」
夏樹「お前、よからぬこと考えてるだろ?」
夏樹「さてと……今日はあたしと涼、拓海は午前中ラジオ出演か……」
拓海「大丈夫かよ?あの野郎」
夏樹「まあ、マスさんが言うんだから大丈夫だろ?」
拓海「だらしねえ奴だ」
涼「……」
礼子「ねえ、ちょっと?」
夏樹「ん?どうしたんすか?」
礼子「仕事終わったらPさんのお見舞いに行かない?」
夏樹「見舞いですか?」
礼子「私も志乃も仕事1本だけだし、仁奈ちゃん連れて夕方頃に行こうと思うんだけど」
夏樹「うーん……どうなんだろ?」
拓海「おもしれえ…行こうぜ、夏樹?」
夏樹「お前、よからぬこと考えてるだろ?」
7: 2013/02/11(月) 02:57:04.98 ID:quzB2+Sv0
ごめんなさい
>>4は「佐々木」でなく「佐久間」です
申し訳ない
>>4は「佐々木」でなく「佐久間」です
申し訳ない
10: 2013/02/11(月) 02:58:48.80 ID:quzB2+Sv0
拓海「まあな、ククク……涼も行くだろ?」
涼「……あたし行かない」
拓海「なんでだよ?あの野郎の弱った姿拝めるチャンスだぜ?」
夏樹「だと思ったよ…」
涼「パス。それに……ムカついてるから」
拓海「あ?何にだよ?」
涼「普段から『体調管理もアイドルの仕事だ』とか言っておきながら、自分が倒れちゃ世話ないっつーの。自業自得」
礼子「まあまあ……仕方ないじゃない」
涼「それに、終わったらレッスンしたいし。時間の無駄」
拓海「うわっ!冷てー女だな、おい」
涼「行きたきゃ勝手に行けば?あたしは嫌」
拓海「ちっ、じゃあ誘わねーよ。つまんねーやつ」
礼子「それじゃあ、仕事終わったら連絡してちょうだい」
拓海「うっす……へへへ、写真撮りまくってやる。行こうぜ、夏樹」
夏樹「ああ……」
涼「……あたし行かない」
拓海「なんでだよ?あの野郎の弱った姿拝めるチャンスだぜ?」
夏樹「だと思ったよ…」
涼「パス。それに……ムカついてるから」
拓海「あ?何にだよ?」
涼「普段から『体調管理もアイドルの仕事だ』とか言っておきながら、自分が倒れちゃ世話ないっつーの。自業自得」
礼子「まあまあ……仕方ないじゃない」
涼「それに、終わったらレッスンしたいし。時間の無駄」
拓海「うわっ!冷てー女だな、おい」
涼「行きたきゃ勝手に行けば?あたしは嫌」
拓海「ちっ、じゃあ誘わねーよ。つまんねーやつ」
礼子「それじゃあ、仕事終わったら連絡してちょうだい」
拓海「うっす……へへへ、写真撮りまくってやる。行こうぜ、夏樹」
夏樹「ああ……」
12: 2013/02/11(月) 03:01:44.23 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――ラジオ局
夏樹「今日はよろしくお願いします」
ディレクター(以下D)「聞いたよ、Pくん、風邪で休んでるって?」
夏樹「ええ……まあ」
D「3人だけで大丈夫?生放送だよ?」
夏樹「原稿には何度も目を通したんで……大丈夫ですよ」
D「まあ、告知のみのゲストだし、やれるとは思うけどね」
夏樹「任せてください。なあ、拓海?」
拓海「こんど……わたしたちの…ライブ……」ブツブツ
夏樹「ガチガチだな……フォロー頼むよ、涼」
涼「……」
夏樹「おい、涼!?」
涼「え?えっ?……あ、ああ……」
D「本当に大丈夫?」
夏樹「……だいじょうぶです……たぶん」
夏樹「今日はよろしくお願いします」
ディレクター(以下D)「聞いたよ、Pくん、風邪で休んでるって?」
夏樹「ええ……まあ」
D「3人だけで大丈夫?生放送だよ?」
夏樹「原稿には何度も目を通したんで……大丈夫ですよ」
D「まあ、告知のみのゲストだし、やれるとは思うけどね」
夏樹「任せてください。なあ、拓海?」
拓海「こんど……わたしたちの…ライブ……」ブツブツ
夏樹「ガチガチだな……フォロー頼むよ、涼」
涼「……」
夏樹「おい、涼!?」
涼「え?えっ?……あ、ああ……」
D「本当に大丈夫?」
夏樹「……だいじょうぶです……たぶん」
13: 2013/02/11(月) 03:04:17.14 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――タクシー車内
夏樹「今日は散々だったな……」
拓海「どうもラジオってのは慣れねーんだよ」
夏樹「拓海は噛みすぎなんだよ。声も裏返ってるし」
拓海「生放送ってのがよくねえ。Pがちゃんとリラックスさせないからこうなる」
夏樹「責任転嫁すんな。それにPはいないって知ってただろ」
涼「……」
夏樹「涼もだぞ。お前、今日ずっと上の空だったろ?」
涼「ごめん…」
夏樹「何を考えてるかしらねーけどさ、仕事は集中してくれよ」
涼「……うん」
拓海「お?礼子さんから着信入ってた。例の見舞いか……このまま行こうぜ?」
夏樹「ふぅ……仕方ないなぁ」
夏樹「今日は散々だったな……」
拓海「どうもラジオってのは慣れねーんだよ」
夏樹「拓海は噛みすぎなんだよ。声も裏返ってるし」
拓海「生放送ってのがよくねえ。Pがちゃんとリラックスさせないからこうなる」
夏樹「責任転嫁すんな。それにPはいないって知ってただろ」
涼「……」
夏樹「涼もだぞ。お前、今日ずっと上の空だったろ?」
涼「ごめん…」
夏樹「何を考えてるかしらねーけどさ、仕事は集中してくれよ」
涼「……うん」
拓海「お?礼子さんから着信入ってた。例の見舞いか……このまま行こうぜ?」
夏樹「ふぅ……仕方ないなぁ」
16: 2013/02/11(月) 03:07:05.30 ID:quzB2+Sv0
涼「……運転手さん、ここで止めてください」
キーッ
夏樹「おい、涼?事務所まだ先だぞ?」
涼「あたし、歩いて帰るわ。あんたたちPの家行くんでしょ?」
夏樹「途中まで寄っていくけど」
涼「いい。歩きたい気分だし」
夏樹「だけどな…」
拓海「ほっとけ。本人がそう言ってんだろ?」
夏樹「わかったよ……あんまり引きずるなよ」
涼「ありがと」
涼「何やってんだか……あたし」
キーッ
夏樹「おい、涼?事務所まだ先だぞ?」
涼「あたし、歩いて帰るわ。あんたたちPの家行くんでしょ?」
夏樹「途中まで寄っていくけど」
涼「いい。歩きたい気分だし」
夏樹「だけどな…」
拓海「ほっとけ。本人がそう言ってんだろ?」
夏樹「わかったよ……あんまり引きずるなよ」
涼「ありがと」
涼「何やってんだか……あたし」
18: 2013/02/11(月) 03:10:06.84 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――事務所、レッスン室
涼「レッスン室に来てはみたものの……やることないんだよな」
涼「ギターでも弾くか……」
ガチャ
仁奈「涼おねーさま」
涼「ニナじゃん?あんた、皆と見舞いに行くんじゃないの?」
仁奈「志乃おねーさまが迎えに来てくれるでごぜーます」
涼「そっか」
仁奈「涼おねーさまは行かねーでごぜーますか?」
涼「遠慮しとくよ。ニナはPが心配?」
仁奈「しんぱいでごぜーます。いつもいるひとがいないとさびしーです」
涼「いつもいる人か……」
仁奈「Pさん、いつも言ってたでごぜーます。やりたいことあったらがまんしちゃいけないって」
涼「……」
涼「レッスン室に来てはみたものの……やることないんだよな」
涼「ギターでも弾くか……」
ガチャ
仁奈「涼おねーさま」
涼「ニナじゃん?あんた、皆と見舞いに行くんじゃないの?」
仁奈「志乃おねーさまが迎えに来てくれるでごぜーます」
涼「そっか」
仁奈「涼おねーさまは行かねーでごぜーますか?」
涼「遠慮しとくよ。ニナはPが心配?」
仁奈「しんぱいでごぜーます。いつもいるひとがいないとさびしーです」
涼「いつもいる人か……」
仁奈「Pさん、いつも言ってたでごぜーます。やりたいことあったらがまんしちゃいけないって」
涼「……」
19: 2013/02/11(月) 03:13:08.47 ID:quzB2+Sv0
仁奈「仁奈は寂しいのがイヤですよ。会いてーときに会えるなら会いに行きてーです」
涼「そっか、ニナは……そうだよね」
仁奈「仁奈はお気に入りのウサギ帽子をPさんにあげるですよ」
涼「はははっ、それはいいな。Pも喜ぶぞ」
仁奈「耳がほかほかするですよ」
涼「行くのはいいけどさ、風邪伝染らないようにしなよ」
仁奈「大丈夫でごぜーます。礼子おねーさまからマスクをもらったです」
涼「おっ?体中真っ白じゃん。ウサギみたいだな」
仁奈「ウサギのきもちになれたですよ」
涼(子供は無邪気でいいよな)
涼(………あたしの方がもっと子供か)
涼「そっか、ニナは……そうだよね」
仁奈「仁奈はお気に入りのウサギ帽子をPさんにあげるですよ」
涼「はははっ、それはいいな。Pも喜ぶぞ」
仁奈「耳がほかほかするですよ」
涼「行くのはいいけどさ、風邪伝染らないようにしなよ」
仁奈「大丈夫でごぜーます。礼子おねーさまからマスクをもらったです」
涼「おっ?体中真っ白じゃん。ウサギみたいだな」
仁奈「ウサギのきもちになれたですよ」
涼(子供は無邪気でいいよな)
涼(………あたしの方がもっと子供か)
21: 2013/02/11(月) 03:16:08.82 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――繁華街
涼「なんだかんだで遅くなっちまった」
涼「みんな、見舞い終わったのかなぁ……」
涼「拓海が無茶してなきゃいいけど……」
涼「…………」
涼「あーっ!もうっ!気になるじゃんか」
涼「様子だけ……そう、あいつが気になるんじゃなくて、みんながどうしてるか見に行くだけ」
涼「それだけ、たったそれだけのことだから……うん」
涼「……その前に買い物寄ってくか」
涼「なんだかんだで遅くなっちまった」
涼「みんな、見舞い終わったのかなぁ……」
涼「拓海が無茶してなきゃいいけど……」
涼「…………」
涼「あーっ!もうっ!気になるじゃんか」
涼「様子だけ……そう、あいつが気になるんじゃなくて、みんながどうしてるか見に行くだけ」
涼「それだけ、たったそれだけのことだから……うん」
涼「……その前に買い物寄ってくか」
22: 2013/02/11(月) 03:20:33.95 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――Pの部屋の前
涼「重っ……ちょっと買い込みすぎたかな?」
涼「まあ、仕方ないよな。風邪ひいてるんだから」
涼「たしか、ちひろさんが言ってたのはこの部屋だよな?表札もあってるし」
涼「ふぅ……」
ピンポーン
涼「…………」
涼「いないのかな?」
ガチャ
涼「あれ?鍵空いてる?無用心な……」
涼「……おーい。P?いないのー?」
シーン
涼「あがるよー?……お邪魔します」
涼「重っ……ちょっと買い込みすぎたかな?」
涼「まあ、仕方ないよな。風邪ひいてるんだから」
涼「たしか、ちひろさんが言ってたのはこの部屋だよな?表札もあってるし」
涼「ふぅ……」
ピンポーン
涼「…………」
涼「いないのかな?」
ガチャ
涼「あれ?鍵空いてる?無用心な……」
涼「……おーい。P?いないのー?」
シーン
涼「あがるよー?……お邪魔します」
24: 2013/02/11(月) 03:24:19.02 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――Pの部屋
涼「うわ!なんだこの散らかりかたは?!」
涼「床にワインボトル……礼子さんたちだな?何しに来たんだよ……」
涼「つまみにジュースの缶……しょうがねー人たちだな」
P「うーん……」
涼「P、いたのか……寝てるけど辛そうだな……」
涼「ウサミミ帽子はニナの奴か……ぷっ、似合ってる」
涼「熱はどうだろ?……ちょっと失礼」
P「ZZZzzz」
涼「まだまだ、熱いな」
涼「……仕方ない。やるか」
涼「うわ!なんだこの散らかりかたは?!」
涼「床にワインボトル……礼子さんたちだな?何しに来たんだよ……」
涼「つまみにジュースの缶……しょうがねー人たちだな」
P「うーん……」
涼「P、いたのか……寝てるけど辛そうだな……」
涼「ウサミミ帽子はニナの奴か……ぷっ、似合ってる」
涼「熱はどうだろ?……ちょっと失礼」
P「ZZZzzz」
涼「まだまだ、熱いな」
涼「……仕方ない。やるか」
25: 2013/02/11(月) 03:30:58.44 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――一時間後
P「うーん……ゴホッ……あれ?みんな帰ったのか?」
涼「お?起きたみたいだね」
P「えっ?涼?……お前、どうしてここに?」
涼「悪いね、鍵空いてたから上がらせてもらったよ」
P「それはいいけど……待ってろ、今お茶の準備を…ゴホッ」
涼「あーあー、いいから寝てろって」
P「すまない……なんか、いい匂いがする」
涼「おかゆ作ったんだ。食うだろ?」
P「……ああ、悪いな」
涼「起きなくていいから…食べさせてやるよ」
P「それは……おまえ……」
涼「ばーか。勘違いすんなよ。病人だから今日だけ特別だよ」
P「あ、ああ」
P「うーん……ゴホッ……あれ?みんな帰ったのか?」
涼「お?起きたみたいだね」
P「えっ?涼?……お前、どうしてここに?」
涼「悪いね、鍵空いてたから上がらせてもらったよ」
P「それはいいけど……待ってろ、今お茶の準備を…ゴホッ」
涼「あーあー、いいから寝てろって」
P「すまない……なんか、いい匂いがする」
涼「おかゆ作ったんだ。食うだろ?」
P「……ああ、悪いな」
涼「起きなくていいから…食べさせてやるよ」
P「それは……おまえ……」
涼「ばーか。勘違いすんなよ。病人だから今日だけ特別だよ」
P「あ、ああ」
26: 2013/02/11(月) 03:33:12.87 ID:quzB2+Sv0
涼「ふーふーっ……こんなもんかな?ほら」
P「んー……うまい。これ、梅干し?」
涼「梅肉をちょっと加えてみたんだ。前にトレさんに習ってさ」
P「あったかくてちょうどいいや……あれ?部屋も片付いてる」
涼「寝てたから掃除機かけられないし、箒もホコリが舞うから、雑巾で軽く拭いただけだよ」
P「そうか、ありがとう」
涼「みんな見舞いに来てくれたんだろ?」
P「来てくれたぞ。礼子さんに志乃さん、夏樹と拓海とニナだな」
涼「あんたのことだから、どうせ動き回ったんだろ?」
P「そりゃ、せっかく来てくれたんだし、軽くお茶くらいはな」
涼「ほんっと、お人好しだな。それで悪化したら本末転倒だろ?」
P「返す言葉もございません……」
涼「律儀に帽子までかぶって……ププッ」
P「ニナがせっかく持ってきてくれたからな……拓海に写真撮られまくったけど」
P「んー……うまい。これ、梅干し?」
涼「梅肉をちょっと加えてみたんだ。前にトレさんに習ってさ」
P「あったかくてちょうどいいや……あれ?部屋も片付いてる」
涼「寝てたから掃除機かけられないし、箒もホコリが舞うから、雑巾で軽く拭いただけだよ」
P「そうか、ありがとう」
涼「みんな見舞いに来てくれたんだろ?」
P「来てくれたぞ。礼子さんに志乃さん、夏樹と拓海とニナだな」
涼「あんたのことだから、どうせ動き回ったんだろ?」
P「そりゃ、せっかく来てくれたんだし、軽くお茶くらいはな」
涼「ほんっと、お人好しだな。それで悪化したら本末転倒だろ?」
P「返す言葉もございません……」
涼「律儀に帽子までかぶって……ププッ」
P「ニナがせっかく持ってきてくれたからな……拓海に写真撮られまくったけど」
27: 2013/02/11(月) 03:36:13.03 ID:quzB2+Sv0
涼「でも、みんな心配してたんだぞ」
P「そうだな……この分は働いて返さなきゃな、お前にも」
涼「…………そ、そうだ。汗かいてないか?」
P「そういや体がベトベトする」
涼「風邪をひいたら、汗はすぐ拭かなきゃ。タオルと着替えは洗面所か?」
P「あ、ああ。待ってろ、取ってくる」
涼「あーもう、いいから寝てろ!あたしがとってくる」
P「悪い……」
P「そうだな……この分は働いて返さなきゃな、お前にも」
涼「…………そ、そうだ。汗かいてないか?」
P「そういや体がベトベトする」
涼「風邪をひいたら、汗はすぐ拭かなきゃ。タオルと着替えは洗面所か?」
P「あ、ああ。待ってろ、取ってくる」
涼「あーもう、いいから寝てろ!あたしがとってくる」
P「悪い……」
28: 2013/02/11(月) 03:39:08.93 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――15分後
P「涼、もう入っていいぞ」
涼「ちゃんと汗拭いた?着替えた?」
P「ああ、ひんやりする。気持ちいい」
涼「ほら、ポカリ買ってきたからこれ飲んで」
P「なんでポカリ?」
涼「汗で水分が無くなってるだろ?適度に水分取るのも風邪を治すんだよ」
P「詳しいんだな」
涼「あたしもガキの頃は風邪に弱くてさ。お袋がよくしてくれたんだよ」
P「なるほど。お前もいいお母さんになるかもな」
涼「ばっ!…馬鹿言ってんじゃねーよ!」
P「? 俺、変なこと言ったか?」
P「涼、もう入っていいぞ」
涼「ちゃんと汗拭いた?着替えた?」
P「ああ、ひんやりする。気持ちいい」
涼「ほら、ポカリ買ってきたからこれ飲んで」
P「なんでポカリ?」
涼「汗で水分が無くなってるだろ?適度に水分取るのも風邪を治すんだよ」
P「詳しいんだな」
涼「あたしもガキの頃は風邪に弱くてさ。お袋がよくしてくれたんだよ」
P「なるほど。お前もいいお母さんになるかもな」
涼「ばっ!…馬鹿言ってんじゃねーよ!」
P「? 俺、変なこと言ったか?」
30: 2013/02/11(月) 03:42:12.08 ID:quzB2+Sv0
涼「うるせー!……あと、これ首に巻いときな」
P「え?うおっ!冷た!……冷やしたタオル?」
涼「首に巻いとくと、血管が冷やされて体温が高くなりにくくなるんだ」
P「悪いな、何から何まで」
涼「今日中に治さないとマスさんに怒られるんだろ?」
P「そうだった…ヤバい」
涼「……それに、アンタがいないと仕事がうまくいかないんだよ」
涼「ニナだって寂しがってるし……ちひろさんやマスさんだってフォロー大変だし」
涼「拓海だって、皆だって調子狂っちゃう……変だよな?いまさらこんなこと言うの」
P「……」
涼「普段はさ、小言ばっかりでアンタのことウザいと思ってたけど……やっぱアンタいないとダメだわ」
涼「小言でもなんでもいいから、言ってくれる人がいるって幸せなことなのかもって思う」
涼「たった一日でこうだもんな。だから…………」
P「……」
P「え?うおっ!冷た!……冷やしたタオル?」
涼「首に巻いとくと、血管が冷やされて体温が高くなりにくくなるんだ」
P「悪いな、何から何まで」
涼「今日中に治さないとマスさんに怒られるんだろ?」
P「そうだった…ヤバい」
涼「……それに、アンタがいないと仕事がうまくいかないんだよ」
涼「ニナだって寂しがってるし……ちひろさんやマスさんだってフォロー大変だし」
涼「拓海だって、皆だって調子狂っちゃう……変だよな?いまさらこんなこと言うの」
P「……」
涼「普段はさ、小言ばっかりでアンタのことウザいと思ってたけど……やっぱアンタいないとダメだわ」
涼「小言でもなんでもいいから、言ってくれる人がいるって幸せなことなのかもって思う」
涼「たった一日でこうだもんな。だから…………」
P「……」
32: 2013/02/11(月) 03:45:09.07 ID:quzB2+Sv0
涼「……アンタがいないとあたしダメなんだよ……ずっとあたしの……そばに」
P「……」
涼「な、なんか言えよ!恥ずかしいだろ!」
P「ZZZzzz……」
涼「……寝ちまいやがった。せっかくあたしが勇気振り絞って……お前なあ」
P「ZZZzzz……」
涼「こんな近くでこいつの顔見たの、初めてかも……」
P「…………」
涼「起きないよな……なんだろ?……顔が……引き寄せられる」
涼「……」
P「……」
涼「な、なんか言えよ!恥ずかしいだろ!」
P「ZZZzzz……」
涼「……寝ちまいやがった。せっかくあたしが勇気振り絞って……お前なあ」
P「ZZZzzz……」
涼「こんな近くでこいつの顔見たの、初めてかも……」
P「…………」
涼「起きないよな……なんだろ?……顔が……引き寄せられる」
涼「……」
33: 2013/02/11(月) 03:48:13.82 ID:quzB2+Sv0
涼「だあっ!やめた!!こんなのフェアじゃねえ」
P「ぐーっ……」
涼「……幸せそうな顔して寝てやがる」
P「ZZZ」
涼「このやろ。鼻つまんでやる」ギュッ
P「んごっ!……ZZZzzz」
涼「へへへ……まあ、いいか」
涼「……いつか、ちゃんと言うからな」
P「ぐーっ……」
涼「……幸せそうな顔して寝てやがる」
P「ZZZ」
涼「このやろ。鼻つまんでやる」ギュッ
P「んごっ!……ZZZzzz」
涼「へへへ……まあ、いいか」
涼「……いつか、ちゃんと言うからな」
34: 2013/02/11(月) 03:51:07.98 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――翌朝、Pの部屋
P「ふわあああああ……ん?体が軽い」
P「おお、すっかり熱も引いてる!今日は大丈夫だな」
P「テーブルになにか置いてある……ハムエッグ?手紙もあるな」
『レンジでチンして食え 今日は来いよ 涼』
P「あいつ、いろいろやってくれたんだな。後でお礼言わないと」
P「よっし!今日は頑張るぞ!」
P「ふわあああああ……ん?体が軽い」
P「おお、すっかり熱も引いてる!今日は大丈夫だな」
P「テーブルになにか置いてある……ハムエッグ?手紙もあるな」
『レンジでチンして食え 今日は来いよ 涼』
P「あいつ、いろいろやってくれたんだな。後でお礼言わないと」
P「よっし!今日は頑張るぞ!」
35: 2013/02/11(月) 03:54:06.45 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――事務所
P「えー……みんな昨日は心配かけたな。本当に申し訳ない」
礼子「まだ、寝てなくて大丈夫なの?」
P「大丈夫。すっかり熱も引いたし、みんなのお見舞いのおかげかな?」
仁奈「ウサギ帽子が役にたったでやがりますか?」
P「おう!ぽかぽかしてよかったぞ!ありがとうな」ナデナデ
仁奈「えへへ。もっとモフモフしやがってくだせー」
P「ああ、それとな」
涼「……」
P「昨日はありがとうな…りょ」
バターン!!
まゆ「Pさん!!!!」
P「ま、まゆ?!」
P「えー……みんな昨日は心配かけたな。本当に申し訳ない」
礼子「まだ、寝てなくて大丈夫なの?」
P「大丈夫。すっかり熱も引いたし、みんなのお見舞いのおかげかな?」
仁奈「ウサギ帽子が役にたったでやがりますか?」
P「おう!ぽかぽかしてよかったぞ!ありがとうな」ナデナデ
仁奈「えへへ。もっとモフモフしやがってくだせー」
P「ああ、それとな」
涼「……」
P「昨日はありがとうな…りょ」
バターン!!
まゆ「Pさん!!!!」
P「ま、まゆ?!」
36: 2013/02/11(月) 03:57:31.36 ID:quzB2+Sv0
まゆ「Pさんが風邪をひいたと聞いて駆けつけてきました!!!」
P「まさか、お前……ロケは?」
まゆ「大丈夫ですよ。ちゃんと終わらせてきました。成田からハイヤー飛ばしてきましたから」
まゆ「ちひろさん。下にタクシー待たせてますからお金払ってもらえませんか?」
ちひろ「な!?な、な、ななな……」バタン
仁奈「今度はちひろおねーさまがぶったおれやがりました!」
まゆ「うふふ、昨日は寂しかったでしょう?大丈夫です!!今日はずーーーっとまゆがそばにいてあげますからね」
P「い、いやもう……風邪はな……」
涼「すいませーん。もう、朝礼いいっすかー?」
P「え?あ……ちょ、ちょっと涼!」
まゆ「ほうら、ダメですよ?病み上がりなんですからじっとしてましょうね」
涼「ほんじゃ、仕事いってきまーす。行くよ、夏樹、拓海」
夏樹「え?ああ……」
涼「あれ?そういや拓海は?」
夏樹「拓海なら、今日は……」
P「まさか、お前……ロケは?」
まゆ「大丈夫ですよ。ちゃんと終わらせてきました。成田からハイヤー飛ばしてきましたから」
まゆ「ちひろさん。下にタクシー待たせてますからお金払ってもらえませんか?」
ちひろ「な!?な、な、ななな……」バタン
仁奈「今度はちひろおねーさまがぶったおれやがりました!」
まゆ「うふふ、昨日は寂しかったでしょう?大丈夫です!!今日はずーーーっとまゆがそばにいてあげますからね」
P「い、いやもう……風邪はな……」
涼「すいませーん。もう、朝礼いいっすかー?」
P「え?あ……ちょ、ちょっと涼!」
まゆ「ほうら、ダメですよ?病み上がりなんですからじっとしてましょうね」
涼「ほんじゃ、仕事いってきまーす。行くよ、夏樹、拓海」
夏樹「え?ああ……」
涼「あれ?そういや拓海は?」
夏樹「拓海なら、今日は……」
37: 2013/02/11(月) 04:00:10.71 ID:quzB2+Sv0
――――――――――――拓海の部屋
拓海「へえええっくしゅん!!!」
拓海「ちきしょー、なんであたしがこんな目に……ゴホッ…Pの野郎の風邪が伝染っちまった」
ピンポーン
拓海「あ?なんだよ、こんな時に」
ガチャ
拓海「新聞ならいらねえぞ!!」
涼「はあい♪拓海♪見舞いに来たよー」
拓海「涼……てめえ……」
涼「あたしだけじゃないよ」
夏樹「お?ピンクのパジャマだ、激写!」カシャッ
礼子「んふふふ……ノンアルコールのワイン持ってきてあげたわよ」
仁奈「拓海おねーさまもヒツジの気持ちになるですよ」
拓海「帰れええええええええええ!!」
おわり
拓海「へえええっくしゅん!!!」
拓海「ちきしょー、なんであたしがこんな目に……ゴホッ…Pの野郎の風邪が伝染っちまった」
ピンポーン
拓海「あ?なんだよ、こんな時に」
ガチャ
拓海「新聞ならいらねえぞ!!」
涼「はあい♪拓海♪見舞いに来たよー」
拓海「涼……てめえ……」
涼「あたしだけじゃないよ」
夏樹「お?ピンクのパジャマだ、激写!」カシャッ
礼子「んふふふ……ノンアルコールのワイン持ってきてあげたわよ」
仁奈「拓海おねーさまもヒツジの気持ちになるですよ」
拓海「帰れええええええええええ!!」
おわり
38: 2013/02/11(月) 04:01:28.91 ID:quzB2+Sv0
これで終わりです
途中、まゆちゃんと千枝ちゃんの苗字間違えて申し訳ないです
遅くまでありがとうございました
途中、まゆちゃんと千枝ちゃんの苗字間違えて申し訳ないです
遅くまでありがとうございました
39: 2013/02/11(月) 04:03:43.31 ID:wN6SOCD30
おつ
40: 2013/02/11(月) 05:06:50.95 ID:2BUjQsz20
乙
さすがかっこいい方
さすがかっこいい方
引用元: モバP「風邪をひいた…」涼「……」
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