1: 2015/09/28(月) 22:21:29.05 ID:/L/SAOiOo
参考画像
no title


2: 2015/09/28(月) 22:22:15.08 ID:/L/SAOiOo
人間界にて、デートする鈴駒と流石。

鈴駒「流石ちゃん、今日はどこ行こっか~?」

流石「そうねー、新しいお洋服を買いたいなー、なんて」テヘッ

鈴駒「いいね、行こう行こう! 流石ちゃんならなに着ても似合うよ!」

流石「もぉー、鈴駒くんったら上手なんだから!」

3: 2015/09/28(月) 22:25:12.52 ID:/L/SAOiOo
鈴木「二人とも、デートか?」

鈴駒「うわっ! なんだよ鈴木、いきなり! ムードぶち壊しじゃんか!」

鈴木「そう邪険にするな。ジャマをするつもりはない」

鈴木「魔界で新しい果実を見つけたので、誰かに話したくなっただけだ」スッ

鈴駒「うおっ、なんかすごそうな実だな……」

流石「これ、なんて果物なの?」

6: 2015/09/28(月) 22:28:49.15 ID:/L/SAOiOo
鈴木「“トキナガレの実”だ」

鈴駒「トキナガレ?」

鈴木「オレはかつて、“トキタダレ花”の果肉を使って、闇アイテムを作った」

鈴木「対象者の時間を退行させる、いわば若返らせるアイテムをな」

鈴木「だが、この実はもっとすごい」

流石「どうすごいの?」

鈴木「これを食べると、なんと時間移動ができるのだ!」

鈴駒「マジかよ!」

流石「へぇ~、すご~い!」

7: 2015/09/28(月) 22:31:16.83 ID:/L/SAOiOo
鈴木「しかし、この状態のまま食べても、いつのどこに飛ぶか分からんのだ」

鈴木「よって、これからオレはこの実の研究を進めていくつもりだ」

鈴駒「なんだよ、結局まだ時間を移動できる段階じゃないってことかよ!」

鈴駒「流石ちゃんと時間旅行できるかなって、少し期待したオイラがバカだったぜ!」

鈴木「すまんすまん」

鈴木「だが、いずれオレは研究を完成させ、“時をかける鈴木”になってみせる!」

鈴駒(こいつ、まともになったと思ったら、根っこは相変わらずだなぁ……)

8: 2015/09/28(月) 22:34:09.69 ID:/L/SAOiOo
流石「ふうん、面白そう!」ヒョイッ

鈴木「えっ」

流石「いただきます!」パクッ

鈴駒「あっ」

流石「……」モグモグ…ゴクン

鈴木「ああああああああああっ!?」

鈴駒「さ、流石ちゃん!? 何してんの!?」

9: 2015/09/28(月) 22:37:18.85 ID:/L/SAOiOo
鈴木「おいっ! 大丈夫か!?」

鈴駒「流石ちゃん! オイラをこの時代に置いてったらイヤだよ!」

流石「……あれ? なんともないよ?」

鈴木「……なんともないのか?」

流石「うん」

鈴駒「なぁんだ、“トキナガレの実”ってのはインチキだったのかよ」

鈴木「ううむ、そんなはずは……」

流石「!」ドクンッ…

10: 2015/09/28(月) 22:40:32.07 ID:/L/SAOiOo
流石「あ、あれ……? か、体が……! 消えてく!」スゥッ…

鈴駒「流石ちゃん!」

流石「鈴駒くん、助けて!」スゥゥ…

鈴駒「さ、流石ちゃん! オイラにつかまって!」サッ



流石「きゃあああああっ……!」

………………

…………

……

11: 2015/09/28(月) 22:46:22.52 ID:/L/SAOiOo
……

…………

………………

流石「う、ん……」

流石「ここは、どこ……?」



酎「なんだこの嬢ちゃんは……!? いきなり現れやがったぜ!」

鈴駒「オイラが知るかよ……!」

是流「測り知れないほどの、とてつもない妖気だ……! し、信じられん……!」

12: 2015/09/28(月) 22:49:19.95 ID:/L/SAOiOo
流石「あ、鈴駒くーん!」

鈴駒「へ!?」ビクッ

流石「なーんだ、時間を移動なんかしてないじゃない!」

鈴駒「ひっ!」ササッ

流石「あれ、なんで逃げるの? からかってるのー?」

鈴駒「オ、オイラ……お前なんか知らないっての!」

流石「んもー、鈴駒くんったら、相変わらず遊び好きなんだから!」

流石「今日はそういうお遊びをするってことね!」

13: 2015/09/28(月) 22:52:25.60 ID:/L/SAOiOo
酎「鈴駒、おめえの知り合いか?」

鈴駒「だから知らないって!」

是流(く……対峙しているだけで震えが止まらん……!)

酎(この嬢ちゃん、その気になりゃオレらなんて一瞬でやれる!)

鈴駒(オイラにこんなとんでもない知り合いいないのに……!)

流石「あら、酎さんもいるじゃない」

酎「え!? オレのことも知ってんのか!?」

流石「ひっどーい! 二人してからかうなんて。こういうのも面白いからいいけどね」

14: 2015/09/28(月) 22:56:15.58 ID:/L/SAOiOo
流石「ところで鈴駒くん、何してるの?」

鈴駒「え、と……オイラたち、これから暗黒武術会の試合なんだ」

流石「暗黒武術会……?」

流石「ふうん、面白そう!」

流石「ねえねえ、あたしも参加させてくれない?」

鈴駒「え!? いいのかなぁ……」

酎「誰がこの嬢ちゃんに逆らえるってんだよ」ボソッ

是流「我々以外の三人は逃げてしまったようだ。かまわんだろう……」

15: 2015/09/28(月) 22:59:00.60 ID:/L/SAOiOo
入場する六遊怪チーム。



小兎『いよいよ浦飯チーム対六遊怪チームの試合を開始致します!』



流石「チーム戦なんだ、面白そう! じゃあ、あたしが一番手でいい?」

鈴駒「ど、どうぞどうぞ」

16: 2015/09/28(月) 23:02:24.50 ID:/L/SAOiOo
桑原「お、おい……! どうなってやがんだ、あのねーちゃん!」

蔵馬「とてつもない妖気だ……! あれほどの妖怪が人間界にいたなんて……!」

飛影(バカな……! ヤツの妖力の上限を想像することすらできん!)

覆面(たとえ全員でかかっても、かすり傷すら負わせられないだろうね……)



流石(あら、知ってる顔が何人かいるわ)

18: 2015/09/28(月) 23:06:04.98 ID:/L/SAOiOo
幽助「へへへ……とんでもねェ妖力だな」

桑原「浦飯、起きたのか!」

幽助「あんなバカでけぇ妖気見せつけられて、寝てられっかよ」

幽助「だが起きたはいいが、あの女……情けねー話だが、勝てる気が全くしねェ……」

コエンマ「……当然だ」

幽助「コエンマ!」

19: 2015/09/28(月) 23:11:01.55 ID:/L/SAOiOo
コエンマ「実はな……霊界では、妖怪を妖力などをもとにランク分けしているのだ」

コエンマ「ちなみに戸愚呂はB級にランクされている」

コエンマ「そして、その上のA級妖怪には……人間界で“神”と語り継がれる者さえいる」

桑原「マ、マジかよ……! 神ってオイ!」

幽助「戸愚呂がB級……! つまり、あの女はその上をいくA級だってことか!?」

コエンマ「いや……あの娘はA級より上――おそらくS級妖怪だ」

幽助「!!!」



流石「?」

20: 2015/09/28(月) 23:14:24.31 ID:/L/SAOiOo
コエンマ「本来、S級妖怪が人間界にいるなど、絶対にありえないのだが……」

コエンマ「とりあえず、あの娘に悪意や殺意といったものはないようだ」

コエンマ「だがもし、彼女がその気になれば、人間界を滅ぼすことも可能だ……!」

桑原「マジかよ……! スケールが違いすぎんぜ……!」

コエンマ「とにかく、勝ち目はない。棄権するんだ……幽助!」

幽助「だけどよォ!」

覆面「やめときな……。アンタがやろうとしてることは無謀であって、勇気じゃない」

幽助「くっ!」

コエンマ(いざという時は“魔封環”しかないが、それも通じるかどうか……)



流石(ずっと話し込んでるけど、どうしたんだろ?)

21: 2015/09/28(月) 23:17:17.08 ID:/L/SAOiOo
幽助「オレたちは……この試合、棄権する……!」



流石「あら、勝ちを譲ってくれるの? ありがとっ!」



鈴駒(そりゃそうだ……)

酎(同じ立場だったら、オレだってそーするしかねェ)

酎(いくらバトルマニアでも、さすがに自殺はできねェからな……)

22: 2015/09/28(月) 23:20:26.38 ID:/L/SAOiOo
「ふざけんなーっ!」

「“ゲスト”が棄権なんて許されると思ってんのか! コラーッ!」

「ぶち殺せーっ! 氏刑だーっ!」



流石「ちょっと! この人たちに危害を加えようってんなら、あたしが相手よ!」ゴゴゴ…



「すみませんでした……」



こうして、浦飯チームは無事棄権することができ、六遊怪チームは一回戦を突破した。

23: 2015/09/28(月) 23:25:05.69 ID:/L/SAOiOo
流石「やったね、鈴駒くん! 一回戦突破!」

鈴駒「い、いや……あのさ。アンタ、いったい誰なの?」

流石「もう、いい加減にしないと怒るよ!」

流石「こうなったら抱きついちゃうんだから!」ギュッ

鈴駒「うわぁぁぁぁぁ!!!」バキボキベキ…

流石「え!?」

24: 2015/09/28(月) 23:28:25.60 ID:/L/SAOiOo
流石「り、鈴駒くん!? ちょっと、どうしたの!?」

鈴駒「……」ピクピク…

酎「鈴駒ゥゥゥ!!!」

酎「嬢ちゃんよォ、頼む! こいつァオレのダチなんだ!」

酎「殺さないでやってくれえっ……! このとおりだっ!」ガバッ

流石「え……え……」

流石(どうなってるの、これ……)

流石(――あ、そうか!)

25: 2015/09/28(月) 23:32:34.33 ID:/L/SAOiOo
流石(あたし……多分、過去に来ちゃったんだ……)

流石(鈴駒くん、だいぶ修行したっていってたし、多分その前の時代まで……)

流石(えぇ~っ! ど、どうしよう! まさか本当に時間移動しちゃってたなんて!)



鈴駒「あうう……」ピクピク…

酎「しっかりしろ! 武術会で優勝すりゃ、どんな願いも叶う!」

酎「そうすりゃ、このケガも治るぜ!」



流石「!」ハッ

26: 2015/09/28(月) 23:35:38.30 ID:/L/SAOiOo
流石「ねえねえ、今の本当!?」

流石「この大会で優勝すれば、どんな願いも叶うって……」

酎「ああ、間違いねェ。氏者さえ生き返らせることもできる、って話だ」

流石(それなら、あたしが元の時代に戻ることもできるかも!)

流石「よぉし、この大会絶対優勝しましょ! 鈴駒くんのためにも!」

酎「お、おう」

酎(嬢ちゃんなら、絶対優勝できるだろうよ……)



こうして、流石の挑戦が始まった。

27: 2015/09/28(月) 23:41:05.17 ID:/L/SAOiOo
二回戦――

Dr.イチガキチームとの戦い。

イチガキ「ヒョヒョ……さてと、我がチームの勝率は、と……」ピピピ…

イチガキ「……0%!?」

イチガキ(バ、バカな、なんじゃこの数字はァ!?)

イチガキ「ええい! なにかの間違いじゃ!」

イチガキ「ゆけ! あの小娘を殺せェッ!」



円「エンゼルチャクラム!」シュインッ

梁「ハウンドクロー!」グワッ

魁「……」ブオンッ

28: 2015/09/28(月) 23:44:21.48 ID:/L/SAOiOo
流石(あの三人、人間っぽいし、手加減しないとマズイよね……)

流石「えいっ!」ペチンッ

円「うわぁぁぁっ!」ドサッ

梁「ぐあぁっ!」ドサッ

魁「ぐおおおっ!」ドサッ

流石(ゲ、これでも強かった?)

円「うぅ……」

梁「む……」

魁「我々はいったい……?」

流石(あ、よかったー。勢いで、背中についてた変なのも取れたみたいだし)

29: 2015/09/28(月) 23:47:28.41 ID:/L/SAOiOo
蔵馬「ちなみに彼らの師匠を苦しめていた毒は、オレが解毒しておいた」

イチガキ「えええええ!?」

幽助「テメーはオレがコナゴナにしてやんぜ!」

イチガキ「ちょ、ちょっと待っ――」

ボゴォッ!!!



流石「なんかよく分からないけど、めでたしめでたしみたいね」



六遊怪チーム、二回戦突破。

30: 2015/09/28(月) 23:50:40.83 ID:/L/SAOiOo
三回戦――

魔性使いチームとの戦い。



吏将「我々は忍だ。勝てん戦いはせん……棄権する」

陣「棄権なんてオレの柄じゃねェけど、今回ばかりは吏将に賛成だべ……」

凍矢「次元が違いすぎるからな……」

画魔「仕方あるまい……」



流石(あ、やった、ラッキー!)

流石(それにしても、陣くんや凍矢くんも、この大会に出場してたなんてねぇ)

31: 2015/09/28(月) 23:53:52.64 ID:/L/SAOiOo
爆拳「ふざけんじゃねェ! オレはこんな小娘、恐れるかよ! ブッ潰してやる!」

流石「む」

爆拳「顔面グズグズにしてやるぜェェェ!」ブオンッ

流石「とおっ」ペチッ

爆拳「!!?」バキボキベキバキ

爆拳「はひょー、はひょー、アバラが……!」ドサッ

流石(なんなの、この見かけ倒し)



六遊怪チーム、三回戦突破。

32: 2015/09/28(月) 23:56:21.11 ID:/L/SAOiOo
準決勝戦――

裏御伽チームとの戦い。



流石「えーいっ!」ペチンッ

魔金太郎「ぎゃああああああっ!」

黒桃太郎「ぐおおおおおおっ!」

裏浦島「ぐぇぇぇぇぇ!」



酎「分かり切ってたことだが、オレたちの出番ねェな」

是流「ああ」

33: 2015/09/28(月) 23:59:26.99 ID:/L/SAOiOo
氏々若丸「お、おのれ……! これほどの妖怪がいたとは……!」

流石「あー、大丈夫。すぐあなたも強くなるから」

氏々若丸「ふん……気休めなどいらん! せめて一太刀でも浴びせてくれるわ!」ダッ

流石「やっ」ペチンッ

氏々若丸「ぐはァ!」ドサッ



怨爺「ほぉ……なかなかやりおるのう」

怨爺「こうなったら――」ボワンッ

鈴木「この私……“美しい魔闘家・鈴木”がお相手しよう!」

流石「あーっ!!!」

34: 2015/09/29(火) 00:05:23.42 ID:bGGoHl/Fo
流石「もう、あなたがあんな実を持ってきたから、変なことになっちゃったのよ!」

鈴木「は……?」

流石「――って、文句いってもしょうがないか」

流石「それにしても、おかしな格好! 絶対素顔のがいいって! あははっ!」

鈴木「……」ブチッ

鈴木「キサマァー! 美しすぎるこの私を愚弄するかァーッ!」

流石(えええ……こんなキャラだったの、この人……)

35: 2015/09/29(火) 00:08:20.21 ID:bGGoHl/Fo
鈴木「氏ねェーッ!!!」バッ



ドゴォッ!



流石「しまった……!」

鈴木「あ、あひる……」ドサッ…

流石「ちょっと強く殴っちゃった……。氏んでなきゃいいけど」



六遊怪チーム、決勝進出。

36: 2015/09/29(火) 00:11:52.75 ID:bGGoHl/Fo
決勝戦――

戸愚呂チームとの戦い。

流石(よぉし、ちゃちゃっと優勝しちゃおっと!)

流石「さあ、まとめてかかってきて!」



鴉「まとめて、か……たしかに一人ずつでは我々に勝機はないな」

武威「鎧をつけている場合ではなさそうだ」ガシャ…

戸愚呂兄「なんなんだ、あのとんでもねェ妖気は!?」

戸愚呂弟「初めて“敵”に会えた……」

37: 2015/09/29(火) 00:14:50.16 ID:bGGoHl/Fo
鴉「喰らえッ!」バチバチッ

ドゴォォォォォンッ!

流石「んもう、服が汚れちゃった」

鴉(直撃したのに、ダメージがないだと……!)

流石「ていっ」ペチッ

鴉「ぐはぁぁぁぁぁっ!」



武威「かなわぬとしても、全力で挑む!」

バキィッ!

流石「次はあたしの番ね!」

流石「てやっ」ペチッ

武威「ぐおおぉぉぉ……!」

38: 2015/09/29(火) 00:18:25.05 ID:bGGoHl/Fo
戸愚呂兄「ちくしょう! なんなんだ、あの女は!」

戸愚呂兄「チームの他の仲間どもは全員ザコだってのによォ!」

流石「むっ」

流石「鈴駒くんたちのことバカにすると、許さないわよ!」

バキィ!

戸愚呂兄「ぶげぇぇぇぇぇ……」



ボチャン……



遥か彼方まで殴り飛ばされた戸愚呂兄であった。

39: 2015/09/29(火) 00:21:52.21 ID:bGGoHl/Fo
戸愚呂弟「いい試合をしよう……」

流石「こちらこそ! お互いベストを尽くしましょ!」

戸愚呂弟「100%中の100%!」メキメキ…



戸愚呂弟「ぬがァァァァァ!!!」ブオンッ

流石「えーいっ!」ヒュッ



ズドォンッ!



戸愚呂弟「やはり……まったく……敵わなかった、か……」ドズゥン…

流石(ちょっと強めに殴ったけど、氏ななかったみたいね。よかったぁ)

40: 2015/09/29(火) 00:25:40.02 ID:bGGoHl/Fo
戸愚呂弟「オレはお前に敗れた……トドメを刺せ」

流石「え、それはちょっと」

流石「ほら、問題起こすと、人間界でデートできなくなっちゃうもの」

戸愚呂弟「オレはお前のような強者に倒される機会を欲していたのだ……!」

流石「えぇっ! そんなことに、勝手にあたしを巻き込まないでよ!」



幻海「その娘のいうとおりさ、戸愚呂」

戸愚呂弟「幻海……」

41: 2015/09/29(火) 00:30:38.94 ID:bGGoHl/Fo
幻海「もういいじゃないか。アンタは十分苦しんだ」

幻海「これからは、この娘を目標に、純粋に武道に生きてみちゃどうだい」

幻海「潰煉に殺されたあの子らもきっとそれを望んでるさ……」

戸愚呂弟「……」

流石(全然話が分からないけど、とりあえず乗っておこうっと)

流石「そうそう! あたし、いつでも挑戦受けるから!」

戸愚呂弟「……考えておこう」



左京(フッ、私は戸愚呂の本質を読み違えていたようだ……)

左京(人知れず、自分で自分に始末をつけるとしよう……)スッ…

42: 2015/09/29(火) 00:33:44.02 ID:bGGoHl/Fo
樹里『――というわけで、暗黒武術会優勝は』

小兎『六遊怪チームに決定でぇっす!』



流石「やったーっ!」



酎「なんか全然達成感ねェな」

是流「仕方あるまい。オレたちは何もしてないしな」

鈴駒「戸愚呂まで子供扱いだなんて……なんなんだよ、あの子は……」

43: 2015/09/29(火) 00:37:04.36 ID:bGGoHl/Fo
小兎『さて、暗黒武術会優勝者は、どんな願いでも叶えてもらえますが――』

小兎『いったいなにを願いますか?』

流石「それはもちろん、元の時代に帰ること!」

流石「――あ」ドクンッ…

流石「この感覚、まさか……」



流石「きゃあああああっ……!」

………………

…………

……

44: 2015/09/29(火) 00:41:30.18 ID:bGGoHl/Fo
……

…………

………………

流石「う、ん……」

鈴駒「流石ちゃん!」

鈴木「よかった、トキナガレの実の効果が切れたからか、戻ってこれたのか!」

流石「鈴駒くん! 鈴木さん!」

流石「やっと戻れた! よかったーっ!」ギュッ

鈴駒「さ、流石ちゃん……」ポッ…

流石「今度は骨が折れない! よかったーっ!」

鈴木(骨が折れない? なんの話だ?)

45: 2015/09/29(火) 00:45:33.24 ID:bGGoHl/Fo
流石「ところで、鈴木さん」

鈴木「なんだ?」

流石「たとえば……なんだけど」

流石「もし、あの“トキナガレの実”で過去に飛ばされて」

流石「そこで事件を起こしたりしたら、歴史ってどうなっちゃうの?」

鈴木(おそらく、なにかやらかしてきたな……)

鈴木「……心配することはない」

鈴木「“トキナガレの実”による時間移動は、一種のバーチャル体験といってもいい」

鈴木「それに、歴史の持つ“強制力”とは恐ろしいものなのだ」

鈴木「歴史が変わるなどということは、そうそう起こらんよ」

46: 2015/09/29(火) 00:48:53.83 ID:bGGoHl/Fo
鈴木「たとえば、君が過去に行って過去のオレを殴ったり頃したりしたとしても」

鈴木「今この時代にいるこのオレにその記憶はないし、存在が消えることもないだろう」

流石「ふうん、よかったぁ……」ホッ…

鈴木(まさか、本当にオレを頃したんじゃあるまいな……)

鈴木「ただし、少しぐらいなら、この時代にも影響があるかもしれない」

鈴駒「とにかく、オイラは流石ちゃんが無事戻ってきたことが嬉しいよ!」

流石「ありがと、鈴駒くん!」

48: 2015/09/29(火) 00:53:16.14 ID:bGGoHl/Fo
鈴木「それじゃ、お前たちはデートを楽しんでくれ。引き止めてすまなかった」

鈴駒「ホントだぜ! ところで、お前はどこ行くんだ?」

鈴木「この後、トレーニングの約束をしていてな」

鈴駒「ふうん、誰と?」

鈴木「いつものメンバーだよ」

鈴木「氏々若、陣、凍矢、是流、戸愚呂だ。おっと、酎は例の女のところだが」

鈴駒「むさくるしいこって。ま、頑張んな。オイラはデートを楽しんでくるからさ」

流石(あれ……?)



どうやら、ほんの少し歴史が変わってしまったようである。






~ おわり ~

49: 2015/09/29(火) 00:53:56.60 ID:bGGoHl/Fo
以上で終わりです

ありがとうございました

50: 2015/09/29(火) 00:56:40.27 ID:vMk5CftN0
乙!
流石メインは初めて見たけど楽しかった

52: 2015/09/29(火) 03:16:08.30 ID:R2ykMHMSO


あんな可愛い女の子がトグロより遥かに強いんだよな…

引用元: 流石「暗黒武術会……?」