1: 2015/09/15(火) 16:02:58.827 ID:S59ToxW50.net
[前スレ] 

千早「気が付けば私は、病棟の一室で眠っていた」


このスレでは、前スレの>>846からの続きを書いています。

内容が分からない方がいれば、先に前スレの方の確認をお願いします。

6: 2015/09/15(火) 16:08:58.705 ID:S59ToxW50.net
伊織(声もきになるけど……真美の様子が明らかにおかしいわ……)

伊織(少し、話を聞いてみましょうか……)

伊織「……真美、どうかしたの?」

伊織(私がそう尋ねかけると、真美は少しだけ眉を寄せた)

真美「……あのね、このアリスっていうの亜美が言ってたの思い出して」

伊織「どういうこと?」

伊織(たしか、亜美はこのHOSPITALというゲームの、二つあるうちのALICEという方をやっていたと言っていたわね)

伊織(そっちのゲームについては真美も分からないようだったけど……何か思い出したのかしら?)

8: 2015/09/15(火) 16:14:23.885 ID:S59ToxW50.net
真美「うん……。確か、亜美……アリスって子を使ってたと思う」

伊織「……?」

伊織(私は真美の顔を見た)

真美「ほら、真美の方のゲームはメアリーって子が出てきたんだけどね、亜美の方にはアリスっていう子が出てきたんだよ」

伊織「そういうこと……」

伊織(亜美はアリスという……恐らく女の子を操作していた)

伊織(アリスという名前はゲームのタイトルにもあるくらいだから……重要な登場人物なのかしら?)

伊織「……ちょっと待って、真美」

伊織(そのとき、私は何かが頭の隅で引っかかった)

9: 2015/09/15(火) 16:15:53.461 ID:S59ToxW50.net
伊織(だけど、その引っかかりは上手く解決することは出来なかった)

伊織「いえ、……なんでもないわ」

伊織(まだ考えを纏めることが出来ないわね……)

伊織(なにか、思いつきそうな気がしたんだけど……)

伊織(どうしようかしら……)


安価下3

1真美に話を振る
2自分で考える
3行動に移る

12: 2015/09/15(火) 16:16:35.595 ID:bxSmp/4r0.net
1

13: 2015/09/15(火) 16:18:11.425 ID:S59ToxW50.net
伊織(真美からもう少し話を聞こうかしら)

伊織「ねえ、真美」

真美「どうしたの?」

伊織(何を聞けば……)


安価下3

1ゲームの続きについて
2現状について
3伊織のモヤモヤについて

16: 2015/09/15(火) 16:20:33.785 ID:xC8brIB/+.net
3

18: 2015/09/15(火) 16:23:21.685 ID:S59ToxW50.net
伊織(言葉に出来るかは分からないけど、やっぱりモヤモヤしたままにしておくのは気持ち悪いわよね……)

伊織「私、ずっと引っかかることがあるんだけど……」

真美「どんなこと?」

伊織「でも……上手く言葉に出来ないのよ」

伊織(私がそう言うと、真美はうーんと腕を組んだ)

真美「実は真美も考えてたことがあったんだけどさあ……」

伊織「……なにかしら?」

伊織(真美は一呼吸置いた後、私を見据えた)

19: 2015/09/15(火) 16:28:11.930 ID:S59ToxW50.net
真美「この紙にアリスって書いてあったじゃん……?」

伊織「ええ……そうね」

真美「今真美たちって、ゲームの登場人物なんだよね?」

伊織「そう、だけど……」

伊織(真美が何を言おうとしているのか、私は分かるような気がした)

伊織(恐らく、私がモヤモヤしていたことと同じことかもしれない――私は真美の言葉をじっと待った)

真美「だったら、亜美のやった方のアリス役がいても……おかしくなくない?」

伊織「!」

伊織(真美は、きょとんと私を見ていた)

伊織(そう、まさしくその通りだ)

伊織(私たちがHOSPITAL;MARYのゲームにいるならば――その対になるHOSPITAL:ALICEの登場人物がいてもおかしくないはずだ)

伊織(だとすれば……それは誰が……?)

20: 2015/09/15(火) 16:32:20.632 ID:S59ToxW50.net
伊織(私は腕を組んで眉をひそめた――そのとき、一つの疑念が芽生えた)

伊織(私たちの共通点は何だった――?)

伊織(そうだ――私たちはみんな765プロの仲間だ)

伊織(共通点はそこ以外考えられない)

伊織(……だとすれば、アリス役は――)

伊織「……まさかね」

伊織(私は首を振って誤魔化した)

伊織(まだ断定するには早すぎる)

伊織(2階に戻ってから、アイツにこのことを話してみて考えてみないことには……)

伊織(だから、今は鍵のことを考えることにしましょう)

21: 2015/09/15(火) 16:33:48.678 ID:S59ToxW50.net
伊織(でも、どうしようかしら)


安価下3
1もう少し考える
2 探索に戻る

24: 2015/09/15(火) 16:34:58.960 ID:avdBLtsp0.net
2

27: 2015/09/15(火) 16:37:45.015 ID:S59ToxW50.net
伊織(そろそろ探索に戻りましょう)

伊織(さて、どこを探そうかしら?)


安価下3

1受付の机の中
2待合室のソファ

30: 2015/09/15(火) 16:41:52.898 ID:58JTwMg00.net
2

31: 2015/09/15(火) 16:45:33.560 ID:S59ToxW50.net
伊織(ソファを見てみましょうか)

伊織(私たちは、待合室のソファに近づいた)

真美「……なにかある?」

伊織「……どうかしら」

伊織(私がソファを覗くと――そこには一つの物があった)

伊織「……これ、ソファで隠されてるけど――下に何かあるわ」

伊織(私がそう言うと、真美も怪訝そうな表情で眺めてきた)

真美「……ほんとだね、どうする?」

32: 2015/09/15(火) 16:45:51.771 ID:S59ToxW50.net
伊織「そうね……」


安価下3

1ソファを動かす
2ソファを動かなさい

35: 2015/09/15(火) 16:47:18.416 ID:mYSy3eOP0.net
1

37: 2015/09/15(火) 16:52:57.634 ID:S59ToxW50.net
伊織「動かしてみましょうか」

伊織(私たちがソファを動かすと……そこには、四角い枠と、掴めるような取っ手がつけられていた)

伊織(これは……)

真美「……これ、隠し扉みたいなものなのかな?」

伊織「……ええ、そのようね」

伊織(真美の言う通り、これは隠し扉のようだった)

伊織(ゲーム中にもこういった演出があるのかしら?)

伊織(だとすれば、これは……)

38: 2015/09/15(火) 16:53:13.809 ID:S59ToxW50.net
真美「開けるね?」

伊織(真美が取っ手を掴むと、そこからは階段のようなものが見えた)

伊織(これは――抜け道?)

真美「いおりん……これ」

伊織「ええ……」

伊織(ソファに隠されていた隠し階段)

伊織(これは先に進むことが出来そうだけど……なんだか怖いわね)

39: 2015/09/15(火) 16:53:33.083 ID:S59ToxW50.net
伊織(どうしようかしら)


安価下3

1階段を使う
2階段を使わない

42: 2015/09/15(火) 16:57:08.347 ID:5hw22OjQ0.net
1

43: 2015/09/15(火) 17:00:16.631 ID:S59ToxW50.net
伊織「……行ってみましょう」

真美「……」コクリ

伊織(私たちは……ソファの下にあった階段に足を踏み入れた)

伊織(足を踏み外さないようにしないと……)

真美「いおりん……」ギュッ

伊織「真美……」

伊織(私たちは手を取り合って、先へ進むことにした)

44: 2015/09/15(火) 17:03:48.611 ID:S59ToxW50.net
[隠し通路の中]

伊織「……暗いわね」

伊織(階段を降りると、すぐに天井の低い道が先に伸びていた)

伊織(どうやら、本当に隠し通路だったみたいだ)

真美「すごい暗い……」

伊織(真美が私の手をぎゅっと掴んできた)

伊織(私も……体が震えてる)

伊織「……先へ進みましょう」

伊織(幸いにも、私たちは小柄だったので悠々と先に進むことが出来た)

伊織(そして、先には階段があった)

伊織「……また階段」

真美「……上に伸びてるよ?」

伊織「ええ……」

伊織(階段は上に伸びていた)

伊織(どうやら、ここからどこかの部屋に出ることが出来るらしい)

45: 2015/09/15(火) 17:04:14.232 ID:S59ToxW50.net
真美「どうするの……?」

伊織「そうね……」


安価下3

1階段を上る
2引き返す

48: 2015/09/15(火) 17:07:06.618 ID:R57hfLqd0.net
1

49: 2015/09/15(火) 17:16:28.001 ID:S59ToxW50.net
伊織「行きましょう」

伊織(私がそう言うと真美は不安そうに瞳を揺らした)

伊織(私も怖い……だけど、先へ進まないと――そこに何があったとしても)

伊織(私たちは一段一段上っていく)

真美「……これ、扉が」

伊織「……」

伊織(天井には同じく四角い扉があった)

伊織(これを開けば……どこかの部屋に出ることが出来るのだろう)

50: 2015/09/15(火) 17:21:31.896 ID:S59ToxW50.net
伊織(……私は、心の中で何度もアイツの顔を思い出す)

伊織(大丈夫、きっと――)

伊織「……」キィ

伊織(私は、恐る恐る天井の扉を開いた)

伊織(そこは――どこかの個室だった)

54: 2015/09/15(火) 17:26:08.914 ID:S59ToxW50.net
伊織「……?」キョロキョロ

伊織(私は天井の扉の隙間から見える限り辺りを見渡した)

伊織(ここは――シャワールームかしら?)

伊織(一本のシャワーが床に置かれていること、そしてタイルのような床があったことからそれは容易に想像がついた)

伊織(シャワールーム……患者が使うにしては狭いから、これは病院の関係者が使うものかしら?)

伊織(私がそう考えていた――そのときだった)


『おまえは どうおもう?』


伊織(誰かの声が――シャワールームに響いていた)

109: 2015/09/15(火) 21:27:08.602 ID:S59ToxW50.net
伊織「……」ビクリ

伊織(私は思わず眉を顰め、手をかけた扉を反射的に閉めようとした)

伊織(だけど……寸前のところで思い留まる)

伊織(……どうするべきかしら)


安価下3

1会話を聞く
2会話を聞かずに一度扉を閉める

112: 2015/09/15(火) 21:28:17.211 ID:Eae5UEBF0.net
1
聞く

119: 2015/09/15(火) 21:30:32.473 ID:S59ToxW50.net
伊織(やっぱり気になるわね……)

伊織(私は後ろで心配そうな顔を見せる真美に目配せして、このまま会話を聞くことにした)


「なんのことだ?」


伊織(さっきの問いかけに対する返答かしら?)

伊織(私は出来る限り耳を澄ます)


「ほら あれのことだよ」


伊織(あれのこと……? 何を話しているの?)

123: 2015/09/15(火) 21:34:35.158 ID:S59ToxW50.net
「ああ じっけんのことか」


伊織(実験のこと――誰かはそう答えた)

伊織(実験? どういうこと? ここは病院のはずなのに……)


「ひけんしゃは どうなんだ?」


伊織(被験者と言う言葉に私は反応した)

伊織(誰かが実験を受けていたということなの?)

伊織(だとすれば……それは……)


「さあ おれはくわしいことは しらないな」

「やっぱり いいんちょうしか しらないのか」

「そうみたいだな」


伊織(……声は、そこで途切れた)

126: 2015/09/15(火) 21:41:04.219 ID:S59ToxW50.net
伊織(去っていく音もしない……。なぜ声だけが聞こえてきたのかしら?)

伊織(そのとき、真美が私の肩を叩いた)

真美「ねえ、いおりん……」

伊織「……?」

伊織(真美は神妙な面持ちで、一呼吸置いた後口を開いた)

真美「さっきの声――なんだかおかしくない?」

伊織「……」

伊織(真美がそう言って、私は考えるように一度目を閉じる)

伊織(確かに、おかしな点はたくさんあった)

伊織(実験、被験者……それはおおよそ病院の中で使うような単語ではない)

伊織(……そして、その全貌は――医院長しか知らないと言っていた)

伊織(なにか……隠された秘密でもあったのかしら?)

129: 2015/09/15(火) 21:47:03.562 ID:S59ToxW50.net
伊織(だけど、真美は私の予想とは違うことを口にした)

真美「……さっきの声、なんか録音されたものだったような気がしたんだけど……」

伊織「録音……?」

真美「う、うん。ほら、何か録音した声ってさ、音がくっきりしないっていうかさ……分からない?」

伊織「そうね……」

伊織(アイドルとして活動しているのだから、自分の声を録音することはあるけれど……)

真美「なんか、一昔前のレコーダーみたいな……そんな声だったと思うんだけど……」

伊織「……!」

伊織(そう言われてから、私も声についての違和感を覚えた)

伊織(確かに真美の言う通り、さっきの声は……何かがおかしかった)

真美「……どうする?」

130: 2015/09/15(火) 21:47:55.863 ID:S59ToxW50.net
伊織「そうね……」


安価下3

1声の出所を確認しに行く
2ここでさっきのことを考える

133: 2015/09/15(火) 21:48:28.874 ID:mYSy3eOP0.net
2

135: 2015/09/15(火) 21:51:35.185 ID:S59ToxW50.net
伊織(一度、今の状況を整理してみた方がよさそうね)

伊織(私たちは今、シャワールームにいる。これは間違いなさそうね)

伊織(そこで聞いたこと――あれは真美の言うことでは録音したような声だった)

伊織(なんで録音された声がこんな場所に流れていたのかしら?)

伊織(それに……色々と不可解な言葉も出てきたわ)

伊織(あれは何について話していたのかしら?)

真美「……いおりん?」

伊織「……ええ」

伊織(でもここで考えていても答えは出なさそうね)

136: 2015/09/15(火) 21:52:23.199 ID:S59ToxW50.net
伊織(……どうしようかしら)


安価下3

1シャワールームに出る
2一旦ここで待つ

139: 2015/09/15(火) 21:53:11.156 ID:qHN/VfxTp.net
1

143: 2015/09/15(火) 21:56:27.206 ID:S59ToxW50.net
伊織「……外に出ましょうか」

真美「……うん」コクリ

伊織(私たちは、扉をゆっくりと開くとシャワールームへと足を踏み入れた)

伊織「……」

伊織(私たちはやはり個室にいたようだった)

伊織(個室は扉が閉められていて、これを開けば外に出られるということだろう)

144: 2015/09/15(火) 21:56:46.932 ID:S59ToxW50.net
伊織「……さて」


安価下3

1個室の中を捜索
2扉を開き、個室の外に出る

147: 2015/09/15(火) 21:58:42.317 ID:JXONvSym0.net
11

149: 2015/09/15(火) 22:00:31.173 ID:S59ToxW50.net
伊織(まずは……このシャワールームを見てみましょうか)

伊織(そうね……見たところ変わったところはなさそうだけど)

伊織(どこか気になるところは……)


安価下3

1扉
2抜け道の出口
3シャワー

152: 2015/09/15(火) 22:01:50.012 ID:2wf67G1Px.net

153: 2015/09/15(火) 22:05:15.524 ID:S59ToxW50.net
伊織(私は床に置かれているシャワーを手に取った)

伊織「……きゃっ!」

真美「い、いおりん?」

伊織(……思わず声を上げてしまった)

伊織(シャワーの頭に虫が這いつくばっていただけだった)

伊織(もしも誰かいたら危ないところだったわ……)

157: 2015/09/15(火) 22:11:50.421 ID:S59ToxW50.net
伊織(……もう、個室に居ても意味がなさそうね)

伊織(私たちは、個室を後にすることにした)

伊織「……」キィ

伊織(扉は軽く押しただけで開いた)

伊織「……やっぱり誰もいないわね」

伊織(……外には誰もいなかった)

伊織(やっぱり……さっきの声は録音だったのかしら)

伊織(だとすれば……それはどこから?)

伊織(私はシャワールームを見渡した)

伊織(シャワールームは個室が三つあった)

伊織(どうやら私たちは三番目の個室に入っていたようだった)

伊織(他の個室は閉まっているけど……)

158: 2015/09/15(火) 22:12:26.865 ID:S59ToxW50.net
真美「ねえ、いおりん……」クイクイ

伊織「どうしたの?」

真美「あっち……外に行ける扉があるみたいなんだけど……」

伊織(真美が指さした先――そこには確かに扉があった)

伊織(あそこから外に出れる……けど、何か怖いわね)

伊織(どうしようかしら……)


安価下3

1個室を調べる
2外へ向かう

161: 2015/09/15(火) 22:12:58.042 ID:oDnKxV8U0.net
1

164: 2015/09/15(火) 22:14:00.936 ID:S59ToxW50.net
伊織(個室を調べてみましょうか)

伊織(どっちの個室を先に調べようかしら?)


安価下3

1 1番目の個室
2 2番目の個室

167: 2015/09/15(火) 22:16:40.232 ID:58JTwMg00.net
1

168: 2015/09/15(火) 22:18:40.376 ID:S59ToxW50.net
伊織(一番目の個室を調べてみようかしら)

伊織(私はゆっくりと扉を開いた)

伊織「……」キィ

伊織(そこには……やはり同じシャワールームが広がっていた)

真美「……なにもないね」

伊織「……そうね」

伊織(私たちは目を伏せた)

170: 2015/09/15(火) 22:21:47.299 ID:S59ToxW50.net
伊織(そのとき――私はシャワールームに落ちている何かに気付いた)

伊織「……なにかしら」

伊織(それに近づいてみると――そこには一枚の紙が落ちていた)

真美「……なにそれ?」

伊織「さあ……なにかしら」

伊織(私はその紙を手に取ると――少しだけ目を開いた)

伊織「これ……何かの案内図よ」

真美「案内図?」

伊織「ええ」

伊織(私たちが拾ったもの……それは何かの案内図だった)

172: 2015/09/15(火) 22:28:21.287 ID:S59ToxW50.net
伊織(そこには図面のようなものが書かれていた)

伊織(すでに紙は劣化していたものの、断片的に読み取ることができた)

伊織(そして……私はあることに気付く)

伊織「……ここ、シャワールームって書いているわ」

伊織(私が指さした場所を真美が後ろから眺めてきた)

真美「ほんとだ……文字掠れてるけど、ちょっとだけ読めるね」

伊織「……これ、もしかしてここの案内図かしら?」

伊織(私はもう一度その案内図を眺めた)

伊織(案内図には、一階、二階、三階が書かれていた)

伊織(だけど……二階と三階については完全に消えちゃって読めないわね)

伊織(そのとき、真美が口を開いた)

173: 2015/09/15(火) 22:32:25.734 ID:S59ToxW50.net
真美「……そう言えば、ゲームでも似たような展開があったような」

伊織「……本当に?」

真美「たぶん……だけど」

伊織「そう……」

伊織(真美が言うには、この案内図はゲームを攻略するには必要だったはず、と言っていた)

伊織(だとすれば……ここに来たのは間違いではなかったようね)

伊織「それにしても……」

伊織(私はもう一度案内図に目を落とす)

伊織(シャワールームを出た先――そこは小さな個室が書かれていた)

伊織(そして、その個室を出た先は――『検査室』と一文が添えられていた)

175: 2015/09/15(火) 22:35:27.189 ID:S59ToxW50.net
伊織(ここは一体……?)

真美「ねえ、いおりん……。そろそろ行かないと……兄ちゃんも待ってるし……」

伊織「……そうね」

伊織(二番目の個室を探したかったけれど、あまり時間もない)

伊織(そして私たちは先に進むことにした)

伊織「……さて」

伊織(私は扉に手をかけた)

伊織(ここを出た先には……何が待っているのかしら)

177: 2015/09/15(火) 22:39:36.838 ID:S59ToxW50.net
伊織(私は心臓音を抑えながら、ゆっくりと扉を開いた)

伊織「……」カチャ

伊織(……私は扉越しに部屋を眺めた)

伊織(どうやらそこは脱衣所のようだった)

伊織「……脱衣所、かしら」

伊織(私たちは脱衣所に踏み入れた)

伊織(そこは脱衣所と呼ぶには狭苦しかったけれど、洗面台などがあったことからもそれが間違いではないことが分かった)

伊織(何か調べた方がいいのかしら……?)

178: 2015/09/15(火) 22:40:28.536 ID:S59ToxW50.net
伊織(気になるところは……)


安価下3

1洗面台
2ゴミ箱
3脱衣置き場

181: 2015/09/15(火) 22:41:34.833 ID:kg4TzXrzx.net
2

185: 2015/09/15(火) 22:42:56.560 ID:S59ToxW50.net
伊織(ゴミ箱……何か手がかりがつかめるかもしれないわね)

伊織(私はそばに置いてあったごみ箱を覗き込んだ)

伊織(しかし……そこには何も入っていなかった)

伊織(……外れね)

186: 2015/09/15(火) 22:47:05.622 ID:S59ToxW50.net
真美「ねえ、いおりん」

伊織(そのとき、真美が私に声をかけた)

伊織「どうしたの?」

真美「真美、案内図を見つけてからちょっとだけ思い出したことがあるんだけど……」

伊織「……なにかしら?」

伊織(真美は、何を思い出したの?)

188: 2015/09/15(火) 22:48:08.705 ID:S59ToxW50.net
真美「あのさ――」

伊織(真美が何かを言いかけた、そのときだった)


「ウガアアアアアアアアアアアアアア――ッ!」ガンガン


伊織「……ひっ!」ビクッ

真美「……また」ビクビク

伊織(今度は、さっきよりも近く――声が聞こえてきた)

伊織(……近づいているの?)

193: 2015/09/15(火) 22:50:29.136 ID:S59ToxW50.net
真美「い、いおりん……」ギュッ

伊織「ま、真美……」

伊織(私は、このときはじめて竦み上げるという感覚を味わった)

伊織(表現できないような恐怖が――じわじわと近づこうとしていた)

伊織(ど、どうしよう……)


安価下3

1ここに留まる
2先へ行く

196: 2015/09/15(火) 22:51:01.619 ID:R7Io6XOp0.net
1

201: 2015/09/15(火) 22:55:07.445 ID:S59ToxW50.net
伊織(……一旦、ここで落ち着きましょうか)

伊織(私は、ふうっと大きく息を吐いた)

伊織(……少しだけ、私は冷静さを取り戻した)

伊織(そうね、闇雲に歩き回っても声の主と遭遇する可能性もある)

伊織(今重要なのは、考えること)

伊織(私は顎に手を乗せる)

伊織(……仮に声は録音である、という可能性も考えられないかしら?)

伊織(生々しい声ではあったけれど、もしかするとあれも……)

205: 2015/09/15(火) 23:00:07.634 ID:S59ToxW50.net
伊織(そのとき、真美が私の肩を叩いた)

真美「いおりん……今いい?」

伊織「ええ……」コクリ

伊織(私が何かを考えていたのを察してか、真美は少し申し訳なさそうに声を出した)

真美「さっきのことなんだけど……」

伊織「ああ……何か言いかけてたわね」

伊織(私がそう言うと、真美はこくりと頷いた)

206: 2015/09/15(火) 23:01:05.649 ID:S59ToxW50.net
真美「あのね、ゲームのことなんだけど……」

伊織「ええ」

真美「……あのゲーム、確か終盤に怪物が出てくるんだよ」

伊織「……怪物?」

伊織(私は眉をひそめた)

真美「う、うん。その怪物に見つからないようにね、二人は逃げるんだよ……」

伊織(私は真美の話を聞いて――現状と照らし合わせた)

209: 2015/09/15(火) 23:04:32.464 ID:S59ToxW50.net
伊織(私は真美の話を聞いて――現状と照らし合わせた)

伊織(怪物――と真美は言った)

伊織(私が録音だと考えたあの声……あれが怪物ということなのかしら?)

伊織(だとすれば……状況は最悪ね)

伊織(私は目を閉じる)

伊織(私たちは、ゲームの中にいる)

伊織(そして、真美の言う二人とは……確実に私たちのことだろう)

伊織(私たちは、その怪物から逃げなければならない……ということね)

210: 2015/09/15(火) 23:07:29.275 ID:S59ToxW50.net
真美「いおりん……?」

伊織「真美……」

伊織(状況は最悪だった)

伊織(怪物とは……いったい何なのだろうか?)

伊織(ダメね、ちょっと頭が混乱してきたわ)

伊織(……どうしようかしら)


安価下3

1考えをまとめる
2真美に話を聞く
3移動する

213: 2015/09/15(火) 23:09:28.239 ID:dDimjy0V0.net
3

218: 2015/09/15(火) 23:13:11.347 ID:S59ToxW50.net
伊織(そろそろ移動した方がよさそうね)

伊織(アイツのところに戻って話したい気もするけど……。たぶん一回戻ったらもう私は二度とここには来れないわ……)

伊織(……先へ、進みましょうか)

伊織(私たちは脱衣所を出ることにした)

真美「……次は、検査室だよね」

伊織「ええ……」

伊織(いよいよ病院の施設に足を踏み入れることになる)

伊織(この先に……何が待っているのかしら)

223: 2015/09/15(火) 23:19:22.447 ID:S59ToxW50.net
伊織「……」カチャ

伊織(私はゆっくりと扉を開いた)

伊織(そこには――誰もいなかった)

伊織「……ベッドがあるわね」

伊織(代わりに部屋の中央には一台のベッドが置かれていた)

伊織(ベッドと言っても、私たちがいたベッドではなく、恐らく検査用のベッドといったところだろう)

伊織(その周りにはなにやら機器が置いているみたいだけど……)

伊織(どうしようかしら……)


安価下3

1部屋を調べる
2次の部屋に行く

226: 2015/09/15(火) 23:20:28.180 ID:fnabSEw/0.net

228: 2015/09/15(火) 23:22:15.862 ID:S59ToxW50.net
伊織(やっぱり少し見ておいた方がよさそうね)

伊織(私は部屋を捜索することにした)

伊織(どこを探そうかしら)


安価下3

1ベッド付近
2周辺機器
3部屋全体

231: 2015/09/15(火) 23:22:54.250 ID:fnabSEw/0.net

233: 2015/09/15(火) 23:27:54.458 ID:S59ToxW50.net
伊織(ベッドが気になるわね……)

伊織(私たちはベッドを探すことにしてみた)

伊織「……どう?」

伊織(私は枕もとを漁っていた真美に声をかけた)

伊織(そして、枕をひっくり返した真美は何かを見つけ出した)

真美「いおりん……これ」

伊織「……これは」

伊織(真美が見つけたのは――、一枚の紙切れだった)

伊織(そこには何かが書かれていた)


《aaiaieaeeia ieauuii aaiouuiooa aaiouuioaia ooaaiaaaiaauau aaiaaaiaaaauaa aaaieuooiia eooeoeiaaa》


伊織「どういう意味かしら……?」

真美「……なんか気味悪いね」

伊織(私たちはお互い顔を顰めた)

伊織(この部屋は……あまり長居しても仕方なさそうね)

247: 2015/09/15(火) 23:36:36.476 ID:S59ToxW50.net
伊織「……見取り図見せてもらえる?」

真美「うん」

伊織(私たちは次の部屋に何があるかを確認した)

伊織(次は――診察室ね)

伊織(……さっきから声がしないのも少し気になるけど、先に進むしかなさそうね)

伊織(私は考えを巡らせながら、扉に手をかけた)

伊織(次は……何が待っているのだろう)

伊織「……」カチャリ

伊織(ゆっくりと扉は開いた)

254: 2015/09/15(火) 23:41:42.268 ID:S59ToxW50.net
伊織「……」チラッ

伊織(そこには検査室と同様にベッドが置かれていた)

伊織(他には……診察のための机もあるわね)

伊織(全体的にさっきよりも広く感じるけど……)

伊織(……どこから調べようかしら)


安価下3

1机
2ゴミ箱
3ベッド
4部屋の四隅

257: 2015/09/15(火) 23:42:47.457 ID:dDimjy0V0.net
1

260: 2015/09/15(火) 23:45:17.955 ID:S59ToxW50.net
伊織(机が気になるわね……)

伊織(私たちは机に近づいた)

伊織(でも、机を調べるって言っても、どこを見ればいいのかしら?)


安価下3

1引き出し
2机の上
3机の下

264: 2015/09/15(火) 23:45:48.048 ID:fnabSEw/0.net

266: 2015/09/15(火) 23:48:57.896 ID:S59ToxW50.net
安価は>>264


伊織(机の下を探してみようかしら)

真美「……どう?」

伊織(真美が私に声をかけてきた)

伊織「……そうね」

伊織(机の下は――残念ながら何もなかった)

伊織(見当違いね)

伊織(私は肩を竦めた)

269: 2015/09/15(火) 23:51:48.524 ID:S59ToxW50.net
真美「ねえ、いおりん」

伊織「どうしたの?」

伊織(おもむろに真美が声をかけてきた)

真美「一回、今のこと整理しない? ……真美、いろいろありすぎてもう頭パンパンだよ……」

伊織「それもそうね……」

伊織(このあたりで一度情報を整理してみようかしら)

273: 2015/09/15(火) 23:53:41.704 ID:S59ToxW50.net
伊織(時間もないし……なるべく手短に……)

伊織(どれにしよう……)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3案内図について
4アリスについて
5ゲームについて

276: 2015/09/15(火) 23:54:33.919 ID:FG1wPlaNd.net
4

278: 2015/09/16(水) 00:00:31.419 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そう言えば……受付で私たちはアリスという女の子について知ったわ)

伊織(アリスは亜美のやっていたHOSPITAL:ALICEの登場人物だった、と真美は言っていたわね)

伊織(アリスは何者なのかしら?)

伊織(病院にいるってことは、患者ということになるの?)

伊織(そう言えば……HOSPITAL:MARYにはメアリーという女の子が出てくるって言ったわね)

伊織(二人に接点はあるのかしら?)

伊織(……そう言えば、真美がそれを言ったときに私が感じた疑念――アリス役の登場人物がいるかもしれないということ)

伊織(それは……765プロの誰かなの?)

279: 2015/09/16(水) 00:01:09.904 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他には何かあるかしら……)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3案内図について
4ゲームについて

282: 2015/09/16(水) 00:01:47.446 ID:0HQS4VKkp.net
3

285: 2015/09/16(水) 00:06:02.379 ID:GyhDwewy0.net
伊織(案内図について……)

伊織(これは、シャワールームに落ちていたものよ)

伊織(ここには病院の間取りが書かれているわ)

伊織(真美の言うように、ゲームにおいても案内図は重要な役割を果たしていた)

伊織(たしかに何もわからないより、分かっている方がいいけれど……)

伊織(……そもそも、なんで案内図はシャワールームに落ちていたのかしら?)

伊織(……誰かが落としたの?)

伊織(……そう言えば、シャワールームで誰かの声がしていたわね)

伊織(あれは……なんだったのかしら?)

286: 2015/09/16(水) 00:06:18.943 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他に何か……)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3ゲームについて
4シャワールームでの出来事について

289: 2015/09/16(水) 00:07:12.773 ID:n5ycHTRW0.net
4

296: 2015/09/16(水) 00:15:35.225 ID:GyhDwewy0.net
伊織(シャワールームについてね)

伊織(あのときシャワールームでは……何と言っていたかしら?)

伊織(たしか……)


「おまえは どうおもう?」
「なんのことだ?」
「ほら あれのことだよ」
「ああ じっけんのことか」
「ひけんしゃは どうなんだ?」
「さあ おれはくわしいことは しらないな」
「そうか わかったよ」


伊織(そうだ……こんなことを言っていた)

伊織(ここで重要なキーワードがあるわ)

伊織(実験、被験者……そして、医院長)

伊織(これらは何を意味するのかしら?)

伊織(……考えられるのは、ここがただの病院ではなかったと言うことね)

伊織(そう……まるで、声の口ぶりはここが――実験施設とでも言っているようだったわ)

伊織(……どういうことなのかしら?)

300: 2015/09/16(水) 00:20:19.561 ID:GyhDwewy0.net
>>296 間違えました

伊織(シャワールームについてね)

伊織(あのときシャワールームでは……何と言っていたかしら?)

伊織(たしか……)

「おまえは どうおもう?」
「なんのことだ?」
「ほら あれのことだよ」
「ああ じっけんのことか」
「ひけんしゃは どうなんだ?」
「さあ おれはくわしいことは しらないな」
「やっぱり いいんちょうしか しらないのか」
「そうみたいだな」

伊織(そうだ……こんなことを言っていた)

伊織(ここで重要なキーワードがあるわ)

伊織(実験、被験者……そして、医院長)

伊織(これらは何を意味するのかしら?)

伊織(……考えられるのは、ここがただの病院ではなかったと言うことね)

伊織(そう……まるで、声の口ぶりはここが――実験施設とでも言っているようだったわ)

伊織(……どういうことなのかしら?)

301: 2015/09/16(水) 00:20:57.050 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他には……)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3ゲームについて
4実験施設について

304: 2015/09/16(水) 00:22:10.887 ID:zA+8FnRp0.net
1

314: 2015/09/16(水) 00:29:22.206 ID:GyhDwewy0.net
伊織(怪物について……考えてみようかしら)

伊織(怪物は、アイツが言ってた通り……恐らく、部屋を移動している)

伊織(真美が言うには、怪物に見つかってはダメらしい)

伊織(怪物に見つかると……どうなるのかしら?)

伊織(ホラーゲームということはゲームでは見つかれば……ゲームオーバーということになるのだろうけど……)

伊織(それに怪物という言葉の意味も気になるわね)

伊織(怪物は――人間なのかしら?)

伊織(ゲームの中ではどうとでもなるだろうけど……ここは現実)

伊織(さっきから歩き回っている怪物は……一体何だろう?)

伊織(怪物……実験施設……二つに関連性はあるのかしら?)

伊織(ダメね、情報が少なすぎるわ……)

316: 2015/09/16(水) 00:36:55.239 ID:GyhDwewy0.net
伊織(こんなところかしら)

伊織(頭で情報を整理したことを真美に伝えてみた)

真美「うーん、やっぱり分からないことたくさんあるよね……」ガックリ

伊織「……そのとおりね」

伊織(現状、私たちには情報が少なすぎる)

伊織(仮説を立てることは出来るけれど、それはあくまで仮説にすぎない)

伊織(……それに、これはどれも脱出にはあまり関係していなかったわね)

伊織(もう少し深く考えるべきだったんだろうけど……あまり時間をかけてもダメそうね……)

真美「いおりん、そろそろ……」

伊織「ええ……」

伊織(真美の呼びかけで、私たちは次に進むことにした)

伊織(まだ引っかかることは多いけど……でも、悠長にしている余裕もないわ)

321: 2015/09/16(水) 00:46:22.937 ID:GyhDwewy0.net
伊織「……先に進みましょう」

伊織(真美が頷くと――私たちは次の部屋を確認した)

伊織「……次は扉が三つあるわね」

伊織(そう、診察室からは三つの扉があった)

伊織(掠れてしまってみえないけど案内図を見ると――右手と左手、そして正面に部屋が書かれていた)

伊織(私はじっと顔を近づける)

伊織(……右手の部屋は読めるわね)

伊織「……『ICU』と書いてあるわ」

伊織(たしか、集中治療室という意味だったわね)

伊織(あと二つの部屋は……正面はどうやら『処置室』という部屋らしい)

伊織(左手の部屋は……分からないわね)

322: 2015/09/16(水) 00:47:35.573 ID:GyhDwewy0.net
伊織(どうしようかしら)


安価下3

1ICUへ行く
2処置室へ行く
3左手の部屋に進む

325: 2015/09/16(水) 00:48:28.533 ID:y53uCkfU0.net
1

328: 2015/09/16(水) 00:50:26.880 ID:GyhDwewy0.net
伊織(私はそう思いながらドアに手をかける)

伊織(しかし――ICUへ続く扉は閉ざされていた)

伊織(鍵がかかっているのかしら?)

伊織(……それなら違う部屋に行くしかない様ね)


安価下3

1処置室
2左手の部屋

331: 2015/09/16(水) 00:51:27.938 ID:S5/fXeyw0.net
1
なんだかなんとなくわかるだけまだマシと思いたい

334: 2015/09/16(水) 00:55:19.083 ID:GyhDwewy0.net
伊織(正面には扉があった)

伊織(ここは処置室に続く扉ね)

伊織「……」カチャリ

伊織(どうやら部屋への扉は開いているようだった)

伊織「……」ゴクリ

伊織(私は、処置室へ続く扉を開いた)

伊織(そこには――)

伊織「……どうやらここにもベッドがあるみたいね」

伊織(処置室にはベッドが数個立ち並んでいた)

伊織(どうやらここで患者の手当てを行うのね)

337: 2015/09/16(水) 01:07:44.909 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そのとき――真美が力強く私の服を引っ張った)

真美「い、いお……い、いおりん……」ガタガタ

伊織(ひどく怯えた真美を見て、私はそちらに目を――そう、目をやったのだ)

伊織「……ひっ!」ビクッ

伊織(そこには……)


「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」


伊織(白衣を着た男が立っていた)

伊織「きゃあああああああああ――ッ!」

伊織(男が身を包んだ白衣は薄汚れており――そして)

伊織(男は右手に刃渡り30cmほどの大包丁を携えていた)

伊織(ぐらぐらと体を揺らして、焦点の合っていない視線……それが私を捕えた)

338: 2015/09/16(水) 01:08:28.150 ID:GyhDwewy0.net
真美「い、いおりん!」ギュッ

伊織「……ひっ」バタン

伊織(私はあまりの恐怖に腰を抜かしてしまった)

伊織(もう、逃げることも出来そうにない)

伊織「……」ガタガタ

伊織(ゆっくりと男が近づいてくる)

伊織(そして、男は私の目の前に立ち止まった)

伊織(男が大きく振りかぶったとき――私は意識を失った)

伊織(私はどこかで選択を間違えてしまったのかもしれない)

伊織(とるべき選択肢を間違え、そしてそれがこの結末を生んだ)

伊織(……もっとあらかじめ考えるべきことがあったのではないの?)

伊織(私の言葉は空しく虚空に消えていった)


【BAD END】

341: 2015/09/16(水) 01:08:54.829 ID:TlQs8E5f0.net
ああ…

351: 2015/09/16(水) 01:11:33.916 ID:GyhDwewy0.net
二回目のBAD ENDとなりました。

プレイヤーの皆さんはContinueを選択できますが、どちらか一方の形式を選べます。


安価下5多数決


1自分たちで続ける
2正規ルートで進むストーリーを見る

356: 2015/09/16(水) 01:12:13.629 ID:iDFciK+U0.net

365: 2015/09/16(水) 01:17:15.966 ID:GyhDwewy0.net
「自分たちで続ける」、が選択されました。

P編2でのContinueについては今回が最後となりますのでご了承ください。

また、申し訳ありませんがContinueの続きは明日書かせていただきます。

それまでの間、散りばめた謎について考えていただければ……と思います。

それと何度も言いますが、このP編2ではよく考えることが重要です。

すいませんが一度抜けさせてもらいます…。

468: 2015/09/16(水) 12:06:50.077 ID:GyhDwewy0.net
多数決の結果、>>254の続きから始めたいと思います。

書く準備をするので少しの間待っててください。

472: 2015/09/16(水) 12:20:22.994 ID:GyhDwewy0.net
※文章は>>254と同じです。


伊織「……」チラッ

伊織(そこには検査室と同様にベッドが置かれていた)

伊織(他には……診察のための机もあるわね)

伊織(全体的にさっきよりも広く感じるけど……)

伊織(……どこから調べようかしら)


安価下3

1机
2ゴミ箱
3ベッド
4部屋の四隅

475: 2015/09/16(水) 12:23:50.341 ID:duoMlbAx0.net
1

476: 2015/09/16(水) 12:24:53.739 ID:GyhDwewy0.net
伊織(机を調べてみようかしら)

伊織(でも……どこを調べようかしら?)


安価下3

1机の上
2引き出し

479: 2015/09/16(水) 12:26:02.062 ID:zwuTPiQR0.net
2

481: 2015/09/16(水) 12:32:47.462 ID:GyhDwewy0.net
伊織(引き出しが気になるわね……)

伊織(私は引き出しを開いた)

伊織(そこには――)

伊織「……鍵かしら?」

伊織(そこには鍵らしきものが入っていた)

伊織(……そして鍵には――ICUと書かれている)

伊織(ICUって集中治療室って意味よね?)

484: 2015/09/16(水) 12:36:58.576 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そのとき真美が声を上げた)

真美「いおりん……これ」

伊織「……なに?」

伊織(私は真美が指さしたものを見た)

伊織(……真美は案内図を指さしていた――そして、そこにはICUの文字が)

伊織「……隣の部屋の様ね」

伊織(……私はちらりと右手にある扉を見た)

伊織(あれね……)

485: 2015/09/16(水) 12:37:19.788 ID:GyhDwewy0.net
伊織(怪物もいるけど……この鍵、どうしようかしら)


安価下3

1ICUへ行く
2ICUへ行かない

488: 2015/09/16(水) 12:38:33.775 ID:l8Txj6Cc0.net
1

492: 2015/09/16(水) 12:40:25.828 ID:GyhDwewy0.net
伊織(怖いけど……気になるわ)

伊織(私は怯える真美を引き連れて、ICUの前まで足を運ぶ)

伊織(……扉に鍵を差し込むと――カチャリと音がした)

伊織(どうやら、開いたみたいね)

伊織「……さて」

伊織(私はドアノブに手をかけると、ゆっくりと扉を開いた)

伊織(そこには――)

496: 2015/09/16(水) 12:44:38.429 ID:GyhDwewy0.net
伊織「……なにこれ」

伊織(私は目を疑った)

伊織(……ICUと書かれた部屋にはベッドが置かれていた)

伊織(だけど……そこには)

真美「……薬がたくさんあるね」

伊織(そう、そこにはベッドが置いてあるだけではなく――薬などが積まれていた)

伊織(それは……異様な光景だった)

伊織(……なんでこんなものが)

伊織(私はざわつく肩を手で押さえると、ゆっくりと考え始めた)

497: 2015/09/16(水) 12:45:15.280 ID:GyhDwewy0.net
伊織(まずは……部屋を調べないと)

伊織(どこを調べようかしら)


安価下3

1薬
2ベッド
3部屋の氏角

500: 2015/09/16(水) 12:46:27.284 ID:RvBj7EBoM.net
3

501: 2015/09/16(水) 12:54:21.669 ID:GyhDwewy0.net
伊織(部屋の氏角を調べてみようかしら……)

伊織(私たちは部屋の氏角に目を向けた)

伊織(……そこには一枚の紙切れが落ちていた)

伊織(私はそれを眺める)


《けっかについて》


伊織(結果について……?)

伊織(紙切れにはそう書かれていた)

伊織(結果? なんのことなの?)

伊織(私はその紙に目を落とした)


《ほうこくしょ ひけんしゃ こうかなし》


伊織(そこにはそれだけが書かれていた)

伊織(どういうことなの?)

504: 2015/09/16(水) 12:59:03.985 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そのとき真美が私の袖を引いた)

真美「いおりん……怪物来ちゃうかもしれないよ……」

伊織「……そうね」

伊織(ICUからはどこにも扉は通じていなかった)

伊織(つまり追いつめられれば逃げ道はない――ここは危険ね)

伊織(私たちはICUを後にした)

伊織(そして私たちは再び診察室に戻ってきた)

真美「ねえ、いおりん……。さっきからたくさんいろんなことありすぎて……真美もう頭パンパンだよ……」

伊織「……そうね、一度整理してみましょうか」

伊織(真美の言うことに従い、私は一度情報を整理することにしてみた)

506: 2015/09/16(水) 13:00:15.617 ID:GyhDwewy0.net
伊織(さて、何から考えようかしら……時間もないし手短に済ませないと……)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3案内図について
4アリスについて
5ゲームについて
6ICUでの出来事について

509: 2015/09/16(水) 13:02:18.471 ID:W+zEXKu4p.net
6

510: 2015/09/16(水) 13:06:19.882 ID:GyhDwewy0.net
伊織(ICUでの出来事について考えてみましょうか)

伊織(ICUの中には――そう、たくさんの薬が置かれていたわ)

伊織(なんであんなところに薬があったの?)

伊織(そうね、そもそもここは精神病院じゃなかったの?)

伊織(精神病院ではICUで何をするのかしら……)

伊織(それに――あの紙切れ)

伊織(被験者という言葉、たしかシャワールームでも聞こえてきたわ)

伊織(たしか……それは、医院長しか知らないと声は言っていた)

伊織(……この二つの出来事に何か関連性はあるのかしら)

511: 2015/09/16(水) 13:06:50.401 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他に何かあるかしら……?)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3案内図について
4アリスについて
5ゲームについて

514: 2015/09/16(水) 13:12:59.617 ID:FU2UawLId.net
3

516: 2015/09/16(水) 13:19:09.885 ID:GyhDwewy0.net
伊織(案内図について……)

伊織(これは、シャワールームに落ちていたものよ)

伊織(ここには病院の間取りが書かれているわ)

伊織(真美の言うように、ゲームにおいても案内図は重要な役割を果たしていた)

伊織(たしかに何もわからないより、分かっている方がいいけれど……)

伊織(……そもそも、なんで案内図はシャワールームに落ちていたのかしら?)

伊織(……誰かが落としたの?)

517: 2015/09/16(水) 13:22:31.917 ID:GyhDwewy0.net
伊織(……そう言えば、さっき考えていたことと関連付けてみましょうか)

伊織(ICUで拾った紙切れ、あれには被験者と書かれていた)

伊織(シャワールームで聞いた被験者という言葉……)

伊織(被験者と言うことなのだから――あのICUにあった薬は誰かに使われていたものなのね)

伊織(……それをシャワールームで誰かが話していた、ということになる)

伊織(もしかすると、あの案内図はその誰かが落としたということになるのかしら)

伊織(……だとすれば、間抜けな話ね)

伊織(とりあえず、この仮説は間違ってはなさそうね)

伊織(少し、前に進んだ気がするわ)

519: 2015/09/16(水) 13:27:32.323 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他に何かないかしら)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3アリスについて
4ゲームについて

522: 2015/09/16(水) 13:30:18.103 ID:Tgq0Vgvk0.net
4

525: 2015/09/16(水) 13:40:10.175 ID:GyhDwewy0.net
伊織(ゲームについて、少し考えてみましょうか)

伊織(ゲームは……そうね、HOSPITALというゲームのことよ)

伊織(このHOSPITALには二つのソフトがある)

伊織(それは、HOSPITAL:ALICEとHOSPITAL:MARYだったわね)

伊織(今、私たちはMARYと呼ばれるソフトに沿って行動している)

伊織(……ゲームの内容を真美は知っていたおかげでここまで来ることが出来たけど)

伊織(真美は断片的にしか内容を覚えていないみたいだったわ)

伊織(……そうね、気になるところと言えば――ALICEの存在かしら)

伊織(ALICEという子……つまりアリスはさっき受付で名前が出てきたけれど……)

伊織(ALICEというゲームは私たちは内容も知らない)

伊織(少し感じていた疑念――ALICEというゲームの方の役は現実に存在するの? これは真美も感じていたわ)

伊織(……どうなのかしら)

527: 2015/09/16(水) 13:41:20.444 ID:GyhDwewy0.net
※間違えました

伊織(他には……)


安価下3

1怪物について
2紙切れについて
3アリスについて

530: 2015/09/16(水) 13:44:07.846 ID:Tgq0Vgvk0.net
3

532: 2015/09/16(水) 13:51:48.771 ID:GyhDwewy0.net
伊織(アリスについて……もう少し考えてみましょうか)

伊織(アリスは誰なのかしら?)

伊織(病院にいるってことは、患者ということになるの?)

伊織(そう言えば……HOSPITAL:MARYにはメアリーという女の子が出てくるって言ったわね)

伊織(二人に接点はあるのかしら?)

533: 2015/09/16(水) 13:55:49.780 ID:GyhDwewy0.net
伊織(接点……か)

伊織(少し思い出しそうなことがあるわ……あれはたしか……)


真美『うん。もともと、このゲーム二人専用だったから』


伊織(そう、真美はこんなことを言っていたわ)

伊織(このゲームは二人専用――つまり二人いないとできないということなのかしら)

伊織(……何か違うわね)

伊織(……二人いた方がいい? ……そうね、そっちのほうが近そうだわ)

伊織(大体、ゲームって二人専用でも一人で出来たりするわよね)

伊織(でも恐らくこのゲームは二人専用というよりも――二人でやる方を勧めるということなのかしら)

伊織(でもそれはなぜ?)

伊織(……分からないわね。でも何か分かりそうな気がするわ)

534: 2015/09/16(水) 13:59:54.537 ID:GyhDwewy0.net
伊織(こんなところかしら)

伊織(頭で情報を整理したことを真美に伝えてみた)

真美「うーん……?」

伊織「どうかしたの?」

伊織(真美は何かを考えるように首を傾げた)

伊織(私の仮説に何か引っかかるところでもあったのかしら?)

伊織(真美はゆっくりと口を開いた)

536: 2015/09/16(水) 14:04:11.359 ID:GyhDwewy0.net
真美「……あのね、いおりんが言った被験者っていうところの話なんだけどさ」

伊織「ええ」

真美「なーんか引っかかるんだよね」

伊織(真美は再び頭を抱えた)

伊織「どういうこと?」

真美「……あ、そうそう。確か……ゲームでもね、そんな展開があったんだよ」

伊織「ゲームの中で……?」

真美「……うん」コクリ

伊織(やっぱりこれもゲームに沿って動いているわけね)

伊織(そして真美は何かを思い出したかのように目を開いた)

537: 2015/09/16(水) 14:08:02.665 ID:GyhDwewy0.net
真美「……思い出した」

伊織「……え?」

真美「いおりん、案内図ちょっと見てくれる?」

伊織「ええ……いいけど」コクリ

伊織(真美は案内図を開くと、ある場所を指さした)

真美「今、真美たちがいる診察室があるよね」

伊織「ええ、そうね」

伊織(真美はその先を指さす)

真美「ゲームでは怪物は――ここに潜んでたんだよ」

伊織(……真美が指さした先、そこには『処置室』と書かれていた)

伊織(これって……)

伊織「う、嘘……この正面の扉の先じゃない……」カタカタ

真美「う、うん……」

伊織(そう、真美が言った怪物の居場所――それは私たちのいる部屋の正面だった)

545: 2015/09/16(水) 14:13:05.356 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そして真美は話を続ける)

真美「でも大丈夫だよ、いおりん」

伊織「どういう意味……?」フルフル

真美「これがゲームの通りなら……怪物は扉を開けられないんだもん」

伊織「……?」

伊織(真美は分からないと言う顔の私に説明した)

546: 2015/09/16(水) 14:18:12.574 ID:GyhDwewy0.net
伊織(真美は分からないと言う顔の私に説明した)

真美「怪物はね、ずっとこの部屋をうろうろしてるんだよ」

伊織「……」

真美「この部屋よく見たら結構広いよね」

伊織「ええ……」

真美「怪物はね、この部屋でずうっと待ってるんだよ」

伊織「……誰を?」

真美「……ゲームの二人を」

伊織(真美は顔を俯かせた)

549: 2015/09/16(水) 14:23:13.127 ID:GyhDwewy0.net
伊織(……真美の話を少し整理してみようかしら)

伊織(ここは診察室)

伊織(そして右手にはICU、正面には処置室がある)

伊織(左手の部屋は――何があるのかは案内図にも書いていないわ)

伊織(とりあえず、処置室は危険と言うことが分かっただけでも良かったと言うことかしら)

伊織(もしも考えずに入っていたら……あまり考えたくないわね)

伊織(怪物は処置室にとどまっている可能性が高い)

伊織(つまり、あの部屋に入らなければ……一応安全と言うことかしら)

553: 2015/09/16(水) 14:27:17.323 ID:GyhDwewy0.net
真美「いおりん……」ギュッ


伊織(真美が怯えたように瞳を揺らした)

伊織(そうね……怖いのは私も一緒よ)

伊織(そのとき、真美は不穏な言葉を口にした)

真美「……もう一つ、思い出したことがあるんだけど」

伊織「……?」

伊織(まだ何かあるのかしら?)

伊織(良い情報なら……いいんだけど)

557: 2015/09/16(水) 14:33:02.622 ID:GyhDwewy0.net
伊織(真美は言いたくなさそうな顔を見せ、そして口を開いた)

真美「このゲームね、たしか……怪物だけじゃないんだよ」

伊織「……え?」ビクリ

伊織(真美が言ったことに私は思わず目を見開いた)

伊織「どういうこと?」

真美「……ゲームでね、二人は一階をうろうろするんだけどさ」

伊織「ええ……」

真美「ゲームオーバーは、怪物に会っただけじゃなかったと思うんだ……」

伊織「……?」

伊織(真美は説明を続けた)

558: 2015/09/16(水) 14:34:41.731 ID:GyhDwewy0.net
真美「部屋にね、誰かいるんだよ」

伊織「……どういう意味?」

真美「そのままだよ……ほら、二人はここを抜け出そうとしてるんでしょ?」

伊織「ええ、そうだけど……」

真美「入る部屋を間違えるとね……、誰かに見つかって――ゲームオーバーになるんだよ……」

伊織「!」

伊織(私は真美の言葉に戦慄した)

562: 2015/09/16(水) 14:38:21.664 ID:GyhDwewy0.net
伊織(……それは、どういうことなんだろう?)

伊織「それは……誰なの?」

真美「ごめん……そこまでは……」フルフル

伊織「そう……」

伊織(私は真美の話を聞いて腕を組んだ)

伊織(この先――恐らく行ける道はあの左の扉だけ)

伊織(その扉の先には……なにがあるのかしら)

伊織(そして真美の言葉)

伊織(部屋を間違えると――誰かに見つかりゲームオーバーになる)

伊織(それは……誰?)

伊織(私は身震いした)

566: 2015/09/16(水) 14:42:09.172 ID:GyhDwewy0.net
真美「いおりん……」

伊織「……そうね」

伊織(ここでじっとしていても仕方ないわね)

伊織「……先へ進みましょうか」

伊織(真美は頷くと私の後についてきた)

伊織(私はやはり怯えていた)

伊織(この扉の先――そこには何があるのか)

伊織(それにここで見つけたたくさんの謎)

伊織(それは……何を意味するんだろう?)

伊織「……」カチャ

伊織(私はモヤモヤとしたまま――扉を開いた)

574: 2015/09/16(水) 14:51:09.950 ID:GyhDwewy0.net
伊織「……廊下、ね」

真美「う、うん……」ギュッ

伊織(そう、診察室を出た先には細い廊下があった)

伊織(どうやら、他の部屋へ続く廊下の様ね)

伊織(案内図を確認すると――廊下から続く扉は五つあった)

伊織「……これは」

伊織(私は廊下の先の扉を確認する)

伊織(だけど、一つは消えてしまってみることは出来なかった)

576: 2015/09/16(水) 14:52:03.674 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他の四つは……)

真美「『手術室』、『レントゲン室』、『処置室』、『医院長室』って書いてるね……」

伊織「……」コクリ

伊織(その中でも、処置室はもっとも危険ね……今は候補からは外しておきましょう)

真美「どこ行く……?」

578: 2015/09/16(水) 14:53:47.075 ID:GyhDwewy0.net
伊織(どうしよう……)


安価下3

1手術室
2レントゲン室
3医院長室
4謎の部屋

581: 2015/09/16(水) 14:54:29.733 ID:dY3/Aa4B0.net
1

587: 2015/09/16(水) 14:59:33.052 ID:GyhDwewy0.net
伊織「……そうね、手術室へ行ってみましょう」

真美「……うん」コクリ

伊織(私たちは、恐る恐る手術室の扉へ足を運んだ)

伊織(扉は両開きのようだった)

伊織「……開けるわよ」

伊織(中に何かが潜んでいるかのせいもある)

伊織(私はそれを踏まえながら……ゆっくりと扉を開いた)

伊織「……」キィ

伊織(扉は簡単に開いた)

592: 2015/09/16(水) 15:05:30.169 ID:GyhDwewy0.net

伊織(そこには……手術台が置かれていた)

伊織(いえ、それだけではない――そこには)

真美「……い、いおりん。これ……」カタカタ

伊織「……ええ」ギュッ

伊織(そう、そこには――『血』が壁や手術台に付着していたのだ)

伊織(飛び跳ねた血は、酸化されて赤黒く変色していた)

伊織(私はその光景に思わず顔を顰めた)

593: 2015/09/16(水) 15:07:37.765 ID:GyhDwewy0.net
伊織(あまり長居したくないけど……少し調べてみようかしら)

伊織(どこを調べよう……)


安価下3

1手術台
2血
3壁

596: 2015/09/16(水) 15:09:05.314 ID:n5ycHTRW0.net
2

597: 2015/09/16(水) 15:11:12.317 ID:GyhDwewy0.net
伊織(怖いけど……血を見てみましょうか)

伊織(私はぎゅっと自分の服を掴みながら恐る恐る血の方に近づいた)

伊織「……」

伊織(血はこびりつくように飛び跳ねていた)

伊織(あまり……長く見たくはないわね)

伊織(私はすぐに血から目を離した)

598: 2015/09/16(水) 15:12:30.681 ID:GyhDwewy0.net
真美「ねえ、いおりん……そろそろ……」

伊織「そうね……」

伊織(この部屋からは何も得ることは出来なかった)

伊織(私たちは手術室を後にした)

601: 2015/09/16(水) 15:14:39.291 ID:GyhDwewy0.net
伊織(次はどこへ……)


安価下3

1レントゲン室
2医院長室
3謎の部屋

604: 2015/09/16(水) 15:17:54.545 ID:qblrX29v0.net

605: 2015/09/16(水) 15:20:25.176 ID:GyhDwewy0.net
伊織(医院長室……気になるわね)

伊織(私たちは診察室から見て一番奥の医院長室に近づいた)

真美「……医院長って」

伊織「ええ……」コクリ

伊織(シャワールームで聞いたあの声)

伊織(あのとき言っていたこと――医院長しか知らない事実)

伊織(その手がかりは、ここで掴めるはずよ)

伊織(私はゆっくりと扉を開いた)

607: 2015/09/16(水) 15:24:23.216 ID:GyhDwewy0.net
伊織(……そこには普通の部屋があった)

伊織「……」テクテク

伊織(足を踏み入れた部屋には――机がおいてあり、あとは壁に何かの紙が貼られていた)

伊織(他に気になるのは……)

真美「ねえ、あっち……」クイクイ

伊織「?」

伊織(私が顔を向けると――そこには扉があった)

伊織(入り口とは違う場所にあるから……あそこはどこかに通じているのかしら)

伊織(私は案内図を確認する)

伊織(――そこには『隔離部屋』と書かれていた)

伊織(なんだか不気味な言葉ね……)

608: 2015/09/16(水) 15:25:47.061 ID:GyhDwewy0.net
伊織(調べるところがたくさんあるわ。どうしようかしら……)


安価下3

1机
2壁の紙
3隔離部屋に行く

611: 2015/09/16(水) 15:27:17.266 ID:pXhQI8ZN0.net

612: 2015/09/16(水) 15:29:12.287 ID:GyhDwewy0.net
伊織(机を調べてみようかしら……)

伊織(でも……どこを?)


安価下3

1机の上
2机の下
3引き出し

618: 2015/09/16(水) 15:33:43.638 ID:GyhDwewy0.net
伊織(引き出しを調べてみましょう)

伊織(私は引き出しを開くと――何かを見つけた)

伊織(これは……鍵?)

真美「……なにそれ」

伊織「鍵みたいだけど……」

伊織(私たちはその鍵をまじまじと見つめた)

伊織(そこには――『出入口』という言葉が書かれていた)

伊織「これ、もしかして……!」

真美「そうだよ! きっと受付の入り口の鍵だよ!」

伊織(私たちは手を取り合って喜び合った)

622: 2015/09/16(水) 15:41:15.268 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そして――私たちは慎重に待合室のある部屋まで戻ってきた)

真美「……ねえ、どうする? 兄ちゃんのとこ戻る?」

伊織「そうね……」

伊織(たしかに、今アイツのとこに戻っても良い気がする)

伊織(だけど……あの穴は私たちしか通れない)

伊織(と、すれば――)

伊織「私たちだけで、助けを呼びに行きましょう」

真美「え、なんで?」

伊織(私は自分の考えを真美に説明した)

真美「……たしかに、今戻ってもあんまし意味ないよね」

伊織「ええ、それより……ここを出て誰かに助けてもらわないと」

伊織(私は入り口に封鎖されていた錠前に鍵を刺した)

623: 2015/09/16(水) 15:41:34.708 ID:GyhDwewy0.net
伊織(開いたわね……)

伊織(そして――私たちは外に出た)

伊織(そこは……鬱蒼と茂った森の中だった)

伊織(私は一度、振り返り病院を眺める)

伊織(ここに、私たちは閉じ込められていたってことね)

伊織(私はここでのことを思い出す)

伊織(まだ分からないこともたくさんあった)

伊織(でも……今はアイツのことを何とかしないと)

伊織(絶対、助けて見せるから――だから待っててね)

伊織(私は真美と手を取り合うと、森の中を駆けだした)

伊織(そう……二人だけで)


【NORMAL END】

625: 2015/09/16(水) 15:42:25.868 ID:pXhQI8ZN0.net
ノーマルとな

626: 2015/09/16(水) 15:42:28.361 ID:qblrX29v0.net
終わったー

631: 2015/09/16(水) 15:48:03.597 ID:GyhDwewy0.net
プレイヤーのみなさん、お疲れ様でした。

今回のP編2はNORMAL ENDとなりました。

千早や他の皆、そして伊織たちはどうなってしまったのでしょうか?

そしてゲームの真相は?

まだ謎は明かされていません…。

そして今回はBAD ENDではないのでまだContinueすることが出来ます。

どうされますか?


安価下5多数決

1続ける
2続けない

639: 2015/09/16(水) 15:54:16.027 ID:GyhDwewy0.net
「続ける」が選択されました。

まだゲームは終わりそうにないですね。

…ですが、諸事情で続きは後で書かせてもらいたいと思います。

今日の22:00ごろから恐らくかけるかとは思いますが…、まだ分かりません。

前回と同様、かなりスレも埋まってきているので新スレを立てるかもしれないので、

それも追って連絡します。

それまでの間、散りばめた謎について考えて頂ければと思います。

それでは少しの間失礼します。

643: 2015/09/16(水) 15:56:05.551 ID:GyhDwewy0.net

ENDの具体的な数については言えませんが、

用意しているのは

【NORMAL END】【BAD END】【HAPPY END】【TRUE END】

があります。

726: 2015/09/16(水) 21:10:33.136 ID:GyhDwewy0.net
プレイヤーのみなさんはContinueを選択できます。

しかし今回はBAD ENDではないので、NORMAL ENDへの分岐点前から直接始めます。

今回の分岐点は>>608です。

準備はよろしいでしょうか。

730: 2015/09/16(水) 21:12:02.483 ID:GyhDwewy0.net
※ >>608から


伊織(調べるところがたくさんあるわ。どうしようかしら……)


安価下3

1机
2壁の紙
3隔離部屋に行く

733: 2015/09/16(水) 21:13:03.701 ID:i6aMzbGBa.net
2

737: 2015/09/16(水) 21:20:43.878 ID:GyhDwewy0.net
伊織(壁の紙……これは何かしら?)

伊織(私は真美と共に壁に貼り付けてある紙を眺めた)

伊織(そこには……不可解なことが書かれていた)

伊織「……これ、なにかしら」

伊織(紙はにじんで見えないものがほとんどだったけれど、その一枚だけはまともに見ることが出来た)

伊織(――私は目を凝らした)

739: 2015/09/16(水) 21:22:28.579 ID:GyhDwewy0.net
《わたしは このびょういんで ひみつりに じっけんをおこなっている》


伊織(またこの実験と言う言葉――これは……?)


《しょうじょのなかでも メアリー というおんなのこに わたしはちゅうもくした》


伊織(メアリー――彼女はこのゲームの中で何かをされていた?)


《わたしは メアリーに とあるじっけんをした》


伊織(メアリーは実験をされ……そして、どうなったのかしら)


《そして じっけんは おそらく せいこうした》


伊織(最後の一文に私は首を傾げた)

741: 2015/09/16(水) 21:24:32.392 ID:GyhDwewy0.net
伊織(実験はこの病院の中で行われていた――それはシャワールームの声が言っていたことと同じだった)

伊織(その実験は一つだけなのか、もしくは複数あるのかは分からない)

伊織(けれど、この紙には……メアリーという女の子が実験台にされていたということが書かれている)

伊織(そしてその実験は――恐らく成功した)

伊織(何の実験をしていたかはわからないけど……何が成功したの?)

742: 2015/09/16(水) 21:25:15.152 ID:GyhDwewy0.net
伊織(他に何かあるかしら)


安価下3

1机
2隔離部屋に行く

745: 2015/09/16(水) 21:28:08.929 ID:dRYaFsdd0.net
2

746: 2015/09/16(水) 21:30:15.635 ID:GyhDwewy0.net
伊織(隔離部屋……あそこが気になるわね)

伊織(私はゆっくりと奥の部屋に続く扉に近づいた)

伊織「……」カチャ

伊織(扉に手をかけた時――私はなぜだか違和感を感じた)

伊織(……なんだか嫌な予感がするわ)

伊織(この病院の中で起きた不可思議なことが私の勘を鋭くさせているのかしら)

伊織(私はそんな疑念を感じながら――ゆっくりと扉を開いた)

750: 2015/09/16(水) 21:34:06.486 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そこには――)

伊織「……え?」

伊織(扉を開いた先で、私は思わずそんな声を上げた)

伊織(それは一瞬の出来事だったのだろうか)

伊織(全身の毛が逆立つように波打った)

伊織(あれは……)

伊織(嘘よ……なんで……)

伊織(私はドアノブを握った手を離せなかった)

752: 2015/09/16(水) 21:35:25.331 ID:GyhDwewy0.net
伊織(そう――そこには)



伊織「ま、真美……?」



伊織(――双海真美が鎖に繋がれていたのだから)



真美「いおりん……どうかした?」

伊織(ふと、後ろから真美の声が聞こえた)

伊織(私は……その声に振り向くことは出来なかった)

――――
――

753: 2015/09/16(水) 21:36:21.259 ID:xODv/EaWa.net
おっと

754: 2015/09/16(水) 21:36:33.800 ID:dRYaFsdd0.net
おい

おい

759: 2015/09/16(水) 21:37:10.032 ID:GyhDwewy0.net
プレイヤーのみなさんお疲れ様でした。

P編2はこれで終わりです。

次は千早編3になります。

物語はどちらも3で終わりなので、どうぞ最後までおつきあいください。

760: 2015/09/16(水) 21:37:43.711 ID:TlQs8E5f0.net
ここで終わりかよぉ

761: 2015/09/16(水) 21:38:23.876 ID:dRYaFsdd0.net
焦らしおる

776: 2015/09/16(水) 22:11:49.097 ID:GyhDwewy0.net
新スレ立てました。

千早「私たちは、病院の中で真実を知る」

引き続き、よろしくお願いします。

777: 2015/09/16(水) 22:12:17.454 ID:dHlBJBzD0.net
この物語において、超常現象的なものは無いものと考えて良いんだろうか?

引用元: 伊織「薄暗い病院の中で、私は彷徨っていた」