1: 2016/01/15(金) 18:27:47.78 ID:vkiuSujlO
光彦「これで僕をいじめるスイッチは作れませんよ!」ポチッ

コナン「くそっ!じゃあ蹴ってやる!」バキッ

光彦「ぐあ!でも、これで僕の体が爆発したりしなくなります!僕の勝ちです!」

コナン「くそっ!くそっ!くそっ!」ベキッグシャッ

光彦「痛い!やめでください!やめて!」


2: 2016/01/15(金) 18:31:59.15 ID:vkiuSujlO
光彦の家

光彦「結局あのあとも散々蹴られてしまいました」

光彦「でも、スイッチとは苦しみが全く違いますね!こんなの余裕で耐えられますよ」

光彦「これからは氏ななくて済みそうです!」

4: 2016/01/15(金) 18:38:28.03 ID:vkiuSujlO
そのころ

コナン「……ということなんだ。何とか出来ないか?」

博士「ううむ、試しにスイッチを1つ作ってみるかの」

コナン「そうだな、じゃあ光彦が歩くたびに嘔吐するスイッチを作ってくれ」

博士「分かったぞい」

5: 2016/01/15(金) 18:44:53.19 ID:vkiuSujlO
数分後

博士「なんということじゃ……」スタスタ

コナン「出来たのか、博士?」

博士「スイッチは出来たんじゃが、効果が変わってしまったわい」

コナン「そうなのか……それで、どんな効果になったんだ?」

博士「光彦君がまばたきするたびに、全身に激痛が走るスイッチになってしまったわい……」

コナン「そうか……でも、たまたまかもしれないし、もう一個くらい作ってみようぜ!」ポチッ

博士「そうじゃな、じゃあ何のスイッチを作るかの?」

6: 2016/01/15(金) 18:53:10.59 ID:vkiuSujlO
そのころの光彦

光彦「いやー、何の苦しみもないのがここまで幸せだったとは」

光彦「これで心おきなく灰原さんでXXXー出来ますね!」

光彦「灰原サァン……ハァハァ……」シ

光彦「うっ、もう…………いたっ!!!」

光彦「なにが……いたっ!!!痛い!!!」

光彦「なんででしょう……いたっ!うぎゃー!」

7: 2016/01/15(金) 19:05:22.90 ID:vkiuSujlO
コナン「……結局10個も作ったけど、1つも成功しなかったな」

博士「ああ、わしもこんなの初めてじゃよ。しかも、全部光彦君をいじめろと言わんばかりの性能じゃったからのう」

コナン「喋れなくなるスイッチとか、足の小指をぶつけるスイッチとか、そんなんばっかりだからな」

博士「全部新一が押してしまったしのう」

コナン「あのスイッチは何だったんだろうな」

博士「一応、発明は失敗してるしのう……きっと、光彦君の運が悪すぎたんじゃよ」

コナン「運命からは逃れられないってことか……」

8: 2016/01/15(金) 19:17:49.00 ID:vkiuSujlO
コナン「俺、何か光彦が可哀想になってきた」

博士「……わしもじゃよ」

コナン「散々いじめられ、しかえそうとしても返り討ちに遭い、みんなに氏ねと言われ……」

博士「助けるか?」

コナン「助けるにしても、光彦のせいでスイッチは上手く作れないし……くそっ、なんにも思いつかねえ」

博士「どうするかのう……」

コナン「……」

博士「……」

コナン「……ほっとくか」

博士「そうじゃな」

9: 2016/01/15(金) 19:25:22.86 ID:vkiuSujlO
再び光彦

光彦「さっきのはまばたきをすると痛いようだったので、まばたきをしないようにしたら痛くなくなりました。多分これで大丈夫……」

ゴトッ(棚に置いてある

10: 2016/01/15(金) 19:32:09.98 ID:vkiuSujlO
ゴロッ(棚に置いてあるボーリングの玉が落ちる音)

光彦「ん?何の音……」ゴン!

光彦「~~~~!!!!(うぎゃぁぁぁぁ!趣味でたまたま集めてたボーリングの玉が足の小指に!!!)」

光彦「~~~?(あれ?喋れない!?)」

光彦(どうしてなんでしょう……いつも僕だけ……)グスン

11: 2016/01/15(金) 19:42:37.81 ID:vkiuSujlO
光彦(もういっそのこと……)

コナン「光彦!大丈夫か!」

光彦(コナンくん!?……いや、どうせまた……)

コナン「もうお前をいじめたりしない!博士とも話し合って決めたんだ!今まで俺たちはお前に対してやり過ぎていた。ごめんな!」

光彦(コナンくん……)

12: 2016/01/15(金) 20:04:39.48 ID:vkiuSujlO
光彦は何かを紙に書き始めた。

『コナンくん、今まで僕はあなた方に散々いじめられました。それによって僕が受けた苦痛はとてつもないものでした。僕はかなり変わりました。あなた方への友情は消えました。もう仲間でもなんでもありません。
もう手遅れなんです。何をしても昔の僕には戻せません。』

コナン「光彦……今まで本当にごめん。いじめないように努力はするから、どうか……」

また光彦は何かを紙に書き始めた

『あなたも他の方も、自分勝手なんですよ。今さらそんな謝られても、自分の都合で僕をいじめてたのは変わらないし、あなた方はそれを軽い気持ちでやってきた。第一、あなただけやめると言っても他の方がいじめてくるかもしれません。それをあなたはとめられますか?無理です。いくらあなたでも数には勝てません』

13: 2016/01/15(金) 20:15:24.20 ID:vkiuSujlO
俺たちはやり過ぎていたんだと、今さら気づいた。いや、すでに気づいていた。嫌だったんだ。光彦に何かをしてやるために、自分の幸せを減らすのが。

コナン「ごめんな……本当にごめん……」

光彦『謝る必要はありません。謝ったところで、何も変わりませんから』

コナン「なあ、俺はどうしたらいいんだ?」

光彦『無理に何かをするというより、出来るだけ僕に何もしないでください』

コナン「……そうか。分かった」

14: 2016/01/15(金) 20:40:40.80 ID:vkiuSujlO
俺は学んだ。自分たちがしていることが日常化すると、善悪の判別がつかなくなるということを。例え酷いことでも、普通に見えてしまう。気づいた時にはすでに手遅れのことが多い。
じゃあ俺たちに何が出来る?……もしかしたら何も出来ないかもしれない。

博士「新一、どうしたんじゃ?」

コナン「いや、何でもない。それより博士、発明の方はどうだ?」

博士「相変わらずじゃよ。じゃが、これで良かったのかもしれん」

コナン「そうかもな」

俺たちは光彦をいじめるのをやめた。光彦を昔のように戻すために俺たちは自分に出来ることをしている。……きっともどれ

16: 2016/01/15(金) 20:48:59.17 ID:vkiuSujlO
俺たちは光彦をいじめるのをやめた。光彦を昔のように戻すために俺たちは自分に出来ることをしている。……きっと戻れると信じて。

光彦(みんなが変わってくれて、僕のために努力してくれて……ありがとうございます、コナンくん!)

おわり

18: 2016/01/15(金) 20:51:34.18 ID:vkiuSujlO
このssのテーマは、地球温暖化でした

19: 2016/01/16(土) 21:44:44.91 ID:N7g0sgFH0

地球温暖化どこで出てきたんだよwwwwww

引用元: 光彦「できました!博士の発明が必ず失敗するスイッチです!」コナン「何だと!?」