1: 2009/10/26(月) 17:21:23.35 ID:4nAh80Y6O
律(はぁ…今日も澪は可愛いなぁ…)

澪(紬は可愛いなぁ…)

紬(律ちゃんとキャッキャウフフ…)

唯「このお菓子美味しー!」
けいおん! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

4: 2009/10/26(月) 17:24:31.42 ID:4nAh80Y6O
澪宅

澪「紬…」

澪「紬は律のこと好きなのかな…」

澪「寝よう…」

5: 2009/10/26(月) 17:26:44.35 ID:4nAh80Y6O
律宅

律「はぁ…」

律「フフッ…今日も澪は可愛かったな…」

律「澪ならきっと私の気持ちわかってくれるよね…」

律「よし決めた!」

律「明日告白するぞ!」

7: 2009/10/26(月) 17:29:01.66 ID:4nAh80Y6O
紬宅

紬「律ちゃんハァハァ…」

紬「…」

紬「律ちゃんは澪ちゃんのことが好きなのかしら…」

紬「はぁ…」

紬「がんばらなきゃ」

10: 2009/10/26(月) 17:32:05.54 ID:4nAh80Y6O
唯宅

唯「ア~イ~ス~」

憂「もうご飯出来るから待っててお姉ちゃん」


憂(お姉ちゃん可愛い…!)

憂(可愛いよお姉ちゃん…!)

11: 2009/10/26(月) 17:36:01.52 ID:4nAh80Y6O
翌日学校

律「ごめん!今日用事があるから部活は休みにしてくれないかな?」

唯「わかったよ~」

紬「律ちゃんが言うなら…」ニヤニヤ

律(よし…これで放課後は澪と二人きりだ…!)

12: 2009/10/26(月) 17:38:48.82 ID:4nAh80Y6O
放課後部室

澪「おーす」ガチャッ

律「お、ああ澪!よく来たな!」アセアセ

澪「何言ってるんだよ、当たり前だろ?」

律「あ、ああそうだな、ハハハ」

澪「紬達は?」

13: 2009/10/26(月) 17:41:39.45 ID:4nAh80Y6O
律「唯と紬は用事があるみたいで今日は来れないって…」

澪「そうなのか」

澪「じゃあ私たちも帰るか」

澪「二人だけじゃしょうがないしな」

律「み、澪っ!」

14: 2009/10/26(月) 17:43:24.74 ID:4nAh80Y6O
澪「ど、どうしたんだよ急に」

律「じ、実は」

律「だ、大事な話があるんだ!」ドキドキ

澪「?」

17: 2009/10/26(月) 17:45:55.34 ID:4nAh80Y6O
律「じ、実は、み、み…」ドキドキ

澪「?」

律「わ、わた、私…」ドキドキ

律「みっ…(裏声)」

澪「なんだよ慌てて」

18: 2009/10/26(月) 17:48:52.38 ID:4nAh80Y6O
律「澪のことが好きなんだ!」

澪「」

律「好きなんだ!澪のこと!」ドキドキ

澪「へ?」

律「あわ」(は、恥ずかしい!何を言ってるんだ私は!)

19: 2009/10/26(月) 17:53:44.03 ID:4nAh80Y6O
澪「律…」

律「ほ、本気なんだ…!夜もドキドキして眠れないんだ!」

澪「わ、私は」

澪「律のことす、好きだけど、それは友達…幼なじみとしてで」

澪「…」

律「…」

21: 2009/10/26(月) 17:55:33.37 ID:4nAh80Y6O
澪「で、でも…」

澪「一日だけ…今日一日だけ考えさせて欲しい…」

澪「い、いいかな…?」

律「…」

律「わ、わかった」

23: 2009/10/26(月) 18:00:45.27 ID:4nAh80Y6O
澪「じゃ、じゃあ私先帰るね」

律「あ、み、澪!」

澪「」ガチャッ

律「も、もし無理だったら私いいから!」

澪「…」

律「あ、明日待ってるから!」

澪「…」

澪「うん」バタン

25: 2009/10/26(月) 18:05:11.53 ID:4nAh80Y6O
律「はぁ…」ガタッ

律「私」

律「まずったかなぁ…」

校門から出る澪を窓から見送った私は帰り仕度をした

26: 2009/10/26(月) 18:09:50.16 ID:4nAh80Y6O
澪宅

澪「はぁ…」

澪「まさか律が私のこと好きだったなんて…」ドキドキ

澪「でも私は紬のことが好きなんだよね…?」

澪「…」

澪「紬に告白しよう」

28: 2009/10/26(月) 18:15:01.47 ID:4nAh80Y6O
澪「」プルルルル

ガチャッ

澪「あ」

紬『もしもし』

紬『澪ちゃん?どうしたの?』

澪「む、紬…」

29: 2009/10/26(月) 18:17:50.60 ID:4nAh80Y6O
澪「む、紬!」

澪「お、落ち着いて聞いてくれ」

紬「フフ、どうしたの澪ちゃん?」

澪「あ、ああ」(む、むぎゅううううう!!!!)

31: 2009/10/26(月) 18:20:52.51 ID:4nAh80Y6O
澪「じ、実は」ドキドキ

紬『』

澪「わ、私紬のことが好きなんだ!」

紬『』

紬『まぁ』

澪「つ、付き合って欲しい!」

紬『あら…』

34: 2009/10/26(月) 18:25:10.71 ID:4nAh80Y6O
澪「」ドキドキ

紬『澪ちゃん…』

紬『気持ちはとても嬉しいわ』

澪「じゃ」

紬『だけどごめんなさい。私、好きな人がいるの』

澪「え」

36: 2009/10/26(月) 18:29:45.36 ID:4nAh80Y6O
澪「だ、誰…?」(やっぱり律のこと…?)

紬『私、私ね』

紬『律ちゃんが好きなの』

澪(ああ…)

紬『~』

紬『~』

紬『もしもし、澪ちゃん?』

澪「へ?」

澪「あ、ああ」

37: 2009/10/26(月) 18:35:28.06 ID:4nAh80Y6O
紬『澪ちゃん』

紬『澪ちゃんの気持ちには答えられないけれど、これからもお友達でいて欲しいわ』

澪「…」

澪「うん…ありがとう紬…」

紬『それじゃあそろそろ切るわね?』

澪「あ…」

澪「お、おやすみ…」

紬『おやすみなさい』ガチャッ

38: 2009/10/26(月) 18:41:23.45 ID:4nAh80Y6O
澪「やっぱり…」

澪「律のこと好きだったんだ…」

澪「どうしよう」

澪「やっぱり紬のこと忘れられない…」

澪「律…」

澪「律になりたい…」


宛先:律

本文:明日の放課後、今日みたいに部室で二人で会いたい

39: 2009/10/26(月) 18:44:38.30 ID:4nAh80Y6O
翌日放課後

澪「律…」ガチャッ

律「皆には上手いこと言っておいたからさ」

律「…」

律「へ、返事、決まった…?」

澪「律」

律「うん…」

42: 2009/10/26(月) 18:48:43.98 ID:4nAh80Y6O
澪「律は私のこと好きだよね?」

律「うん…」

澪「じゃあ私のお願い…二つだけ聞いてくれる…?」

律「…」

律「それ聞いたら付き合ってくれる…?」

澪「うん」

44: 2009/10/26(月) 18:53:37.88 ID:4nAh80Y6O
律「わかった、なんでも聞く」

澪「じゃあ、今から私が律で、律が私に入れ代わろう」

律「?」

律「どういうこと?」

澪「私が律になって、律が澪になるんだ」

律「私が澪に?」

澪「そう。今から私が律。お前が澪になるんだ」

48: 2009/10/26(月) 18:59:14.23 ID:4nAh80Y6O
律「わかったよみ…律」

澪「そう、私が律」

澪「じゃあもう一つのお願い」

澪「私が良いって言うまで目を閉じて」

律「こ、こうか?」

澪「そう。そのままじっとしてて」

澪「私が良いって言うまでだよ」ドキドキ

52: 2009/10/26(月) 19:14:51.75 ID:4nAh80Y6O
澪…今は律の、柔らかい腕が私の背中に触れた
私を抱き締めた律が言った

澪「もう良いよ」

瞬間、激痛。私は倒れこんだ
どうやら背中に刃物が刺さっているらしい。床に血が広がる

律「な、なんで…?」

澪は、いや、私の姿をした律は、両手の平を天に上げながら天使のように跳ね回っている
付き合ってくれるって言ったよね…ああ…今は私が澪なんだった…
じゃあ私が好きなのは律だから…

律「なんだ…両想いじゃんか…」

最高の笑顔で跳ね回る天使を眺めながら、私は絶えた

56: 2009/10/26(月) 19:18:06.17 ID:4nAh80Y6O
澪「キャハ!」

澪「キャハハハハ!」

澪「キャッハー!」

澪「私は律になれたんだ!入れ代われたんだ!」
澪「紬に会いに行こう!」

58: 2009/10/26(月) 19:24:30.23 ID:4nAh80Y6O
澪「」プルルルル

ガチャッ

澪「もしもし紬?」

紬『澪ちゃん?』

澪「私だよ律だよ」

紬『え?』

澪「今から紬の家行っても良い?」

紬『…』

紬『うちはちょっと…まだ学校にいるの…?』

澪「そうだよ」

紬『わかったわ、今から向かうから待っててちょうだいね』

60: 2009/10/26(月) 19:32:04.56 ID:4nAh80Y6O
澪『わかった、校門の前で待ってるね』

紬「ええ」ガチャッ

澪ちゃんの様子がおかしい。私は急いで律ちゃんに電話をかけた

紬(律ちゃん…)プルルルル
『留守番電話サービスに…』

律ちゃんは澪ちゃんと用事があると言っていたし、律ちゃんの身に何かあったのかもしれない
私は急いで家を出た

61: 2009/10/26(月) 19:36:57.70 ID:4nAh80Y6O
校門前

紬「はぁはぁ…澪ちゃん…!」

澪「紬!」

紬「はぁ…り、律ちゃんは?」

澪「それがさ、実は澪と入れ代わって私が律になったんだよ」


澪ちゃん、なんでブレザーに血が付いてるの?

63: 2009/10/26(月) 19:44:16.82 ID:4nAh80Y6O
紬「律ちゃんはどこ…?」

澪「律は私だって」

紬「…」

紬「澪ちゃんはどこ…?」

澪「澪なら部室にいるけど」

紬(律ちゃん…!)

私は走り出した

64: 2009/10/26(月) 19:53:01.47 ID:4nAh80Y6O
澪「ま、待てよ紬ー!」


部室前

紬「はぁはぁ…」

澪「み、澪は中にいるけど…」ガクガク

ゆっくりとドアを開ける

紬「っ…!」ゾクゾクッ

血まみれの律ちゃんが倒れていた

紬「律ちゃん!?律ちゃん!?」

紬「ねえ律ちゃん!」ボロボロ

どうやら私の目からこぼれ落ちる涙。律ちゃんは目を閉じたまま動かなかった

紬「なんで…なんで笑ってるの…?」

66: 2009/10/26(月) 19:56:39.03 ID:4nAh80Y6O







澪  「  律  に  な  れ  た  か  ら  」








69: 2009/10/26(月) 20:05:36.44 ID:4nAh80Y6O
「律になれたから」
背後でケラケラと笑いながら女が答えた。私は律ちゃんに聞いたのに
しかし、

澪「でも、楽しくなかった」ポロポロ

今度は、そう言いながら突然泣き出した

紬「あなたがやったの…?」ポロポロ

澪「そう」

紬「どうして…」ポロポロ

澪「紬が好きって言ってくれると思って…」

紬「どうして…」ポロポロ

澪「でも違った…」

73: 2009/10/26(月) 20:19:09.54 ID:4nAh80Y6O
紬「あぐっ」

私の背中に何かが刺さった。吐血しながら、律ちゃんの上に私は倒れた
息が出来ない、視界が霞む、部室が揺れる

澪「だからこうするしかない」

もう一度深く私に突き刺さる。本当にもうダメだ

律ちゃんの笑顔の理由はわからなかったけれど、どうか安らかに。どうか、どうか、こ

澪「…」

澪「はは…」

78: 2009/10/26(月) 20:34:26.28 ID:4nAh80Y6O
私は勢いよく部室の窓を開け放った

どうか、どうかもう一度やり直すことが出来たなら
人々がこんな孤独に苛まされることのないよう


私は二人を殺めた狂気を抱いて窓から飛び降りた。救いを求めて。

END

79: 2009/10/26(月) 20:38:19.67 ID:1bI1iU/FO

80: 2009/10/26(月) 20:39:46.58 ID:196wM5rG0
後に残された唯は和ちゃんがおいしくいただいたそうです

引用元: 律「澪!好きだ!」