1: 2014/07/19(土) 22:19:39.82 ID:ydIHNTPX0

モバP「ちひろさん、俺って百人以上プロデュースしてるじゃないですか」

ちひろ「そうですね。人間のなせる技じゃないですけど」

P「俺自身、疲れたりする訳じゃないんですけどね?でもみんなの仕事についていくのはさすがに無理じゃないですか」

ちひろ「さすがにそうですね。今は一人で行く子も多いですし」

P「他のプロデューサーを雇えればいいんですけどほら、俺って人気じゃないですか」

ちひろ「自分でいうのはどうかと思いますけど、そうですね」


2: 2014/07/19(土) 22:21:44.86 ID:ydIHNTPX0

P「でもやっぱり、プロデューサーとしてみんなの仕事についていくべきだと思うんです」

ちひろ「確かに、小さい子もいますし...」

P「だったら解決方法は1つじゃないですか!」

P「俺が分裂すればいいんですよ!」

6: 2014/07/19(土) 22:29:17.42 ID:ydIHNTPX0

ちひろ「いやいやいや何言ってるんですかあなたは」

P「だから分裂...」

ちひろ「いや、無理ですし出来たら怖いですって」

P「...ちひろさん。DNAがどうやって複製されるかしってますか?」

ちひろ「どうって...詳しく覚えてませんけど、二重らせん構造をほどいてそれぞれの鎖を複製...みたいな感じじゃありませんでしたっけ」

P「そう、そんな感じです!つまり、1つから2つのDNA!」

P「プラナリアのように半分になるのではなく、完全なる2つになるんですよ!」

P「同じことが俺にもできるはずです!」

ちひろ「無理です」


7: 2014/07/19(土) 22:33:40.71 ID:ydIHNTPX0
P「...ちひろさん、俺達の体の中にDNAがあります。確かにDNAはそこにあります。確かに俺達の体内で複製されてるんです」

P「だったら俺にだってできるはずじゃないですか!」

P「俺がDNAを作って、あれ?DNAが俺を作って?あれ?...取り敢えず、広い目で見れば俺達はDNAなんですよ!」

ちひろ「意味がわかりません」




8: 2014/07/19(土) 22:40:27.68 ID:ydIHNTPX0
P「やはり理解してもらえませんか...」

ちひろ「プロデューサーさんって生物履修してませんよね?DNAっていうのは、体を作るというよりは設計図だから実際は...」

P「あー!生物履修だからってそうやって!良いですよもう、生物学なんて凌駕してやりますから!」

ちひろ「それが出来たらあなたは人外です」

9: 2014/07/19(土) 22:45:01.32 ID:ydIHNTPX0

P「アイドルのために、俺は俺にできることをします!俺はやりますよ!やってみせます!」

ちひろ「どうせ無理ですって...」

P「見ててくださいよ!...えーと、まずは二重らせんをほどく...でも俺はらせんじゃないなあ」

ちひろ「やらないんですか?だったら早く仕事しましょうよ...百人以上アイドルがいるんですから...」

P「それも今に楽になりますよ!...ええい、とりあえず二本に分ければいいんだな?」

10: 2014/07/19(土) 22:47:13.15 ID:ydIHNTPX0





P「そりゃ」バリバリバリミチミチバリ


ちひろ「きゃあああああああ!?」





11: 2014/07/19(土) 22:50:21.56 ID:ydIHNTPX0

右P「よし!きれいに半分になったぞ!」

左P「我ながらきれいに裂けたな!両側に引っ張るだけでいいのか!」

右P「お、複製が始まった!」メキメキメキメキメキ

左P「おおおおおおお!?」メキメキメキメキメキ









P1「やった!成功だ!」

P2「人間の力ってすげーな!」





16: 2014/07/19(土) 23:00:58.16 ID:ydIHNTPX0

P1「いや、待て。本当にお前は俺か?」

P2「お前こそ俺か?」

P1「このあとの予定は?」

P2「凛のシンデレラガール記念の撮影会についていく」

P2「小さい頃言われてた悪口は?」

P1「お前の母ちゃんマジピッコロ」

P2「...間違えなく俺だな」

P1「お前こそ、間違えなく俺だ!」

P「HAHAHA!!」







18: 2014/07/19(土) 23:06:57.48 ID:ydIHNTPX0

P1「ちひろさん!見てください!俺ですよ!」

P2「成功ですよ、成功!」








P1「......気絶...している!?」

P2「なんだって!?脈はあるのか!?」

P1「脈はある。...くそっ、誰だちひろさんにショックを与えたのは!!!」

P2「許すまじ!!」


22: 2014/07/19(土) 23:14:28.96 ID:ydIHNTPX0

P1「いや待て。もしかして、俺達の分裂でショックを受けたのかもしれん」

P2「それはないんじゃないかなあ」

P1「俺達は自分の分裂を見れてないだろ?想像以上にグロテスクかもしれん」

P2「...確かに。つまり人に見えないところで分裂するべきってことだな」

P1「今度から気を付ければいいだろ!...これ一人に戻れるのか?」


24: 2014/07/19(土) 23:18:59.05 ID:ydIHNTPX0

P2「ああー!!!確かにそれ大事だ!部屋が狭くなる!」

P1「歯ブラシも1本しかないしな。どれ、戻ってみようぜ」

P2「分裂するときは左右に引っ張ったんだよな...」

P1「じゃあ...両側からこう、圧迫すればいいのかな」

P2「俺も同じことを考えてたよ!よし、やってみようぜ!」


26: 2014/07/19(土) 23:22:42.75 ID:ydIHNTPX0



P「そおいっ」グチャ バチュン








P「うおおおーーー!!!戻れた!!生きてるって素晴らしい!」


30: 2014/07/19(土) 23:29:49.90 ID:ydIHNTPX0

...............

P「ちひろさん、ほら、起きてください」

ちひろ「...あれ、寝ちゃってましたか?」

P「そりゃあぐっすり」

ちひろ「アハハ、お恥ずかしいところを...あ、そういえば変な夢を見ましたよ」

ガチャ

凛「おはようプロデューサー、ちひろさん」

P「お、凛。改めてシンデレラガールおめでとう」

ちひろ「おめでとう凛ちゃん」

凛「ふふっ、もう何日も聞いてるよ。でも、ありがと」

凛「プロデューサー、そろそろ時間だよね?もういった方がいいんじゃない?」

P「お、そんな時間か...」






32: 2014/07/19(土) 23:35:31.30 ID:ydIHNTPX0

P (しかし待てよ。今の今まで仕事はやってなかったから...ここで俺が出たら、ちひろさんは一人で仕事か...)

P (男モバP、そんなことは出来ない)

P「ちょっと凛、用意しててくれ。俺は用足してから行くよ」

凛「早くしてね」スタスタ

P「おーう」ガチャ


33: 2014/07/19(土) 23:43:06.11 ID:ydIHNTPX0

ちひろ「さっきのはやっぱり夢だったのかしら...」

凛「ちひろさん、どうかしたの?」

ちひろ「うーん、なんかあやふやなんだけどプロデューサーさんが裂けていたような...」

凛「避けてる?それは...私だったら耐えられないかも」

WC フンッ ブチブチブチブチィッ

ちひろ「やっぱり耐えられないわよね...」

凛「でもプロデューサーの性格なら...絶対ちひろさんを避けたりしないよ」

WC ウォースゲェ!!! ハジマッタハジマッタ メキメキメキメキメキ




34: 2014/07/19(土) 23:47:23.52 ID:ydIHNTPX0

ちひろ「あ、いやその避けてるじゃなくてね...」

P「よーし凛、行くぞー」

凛「あ、うん! ...それじゃちひろさん、行ってきます」

P「行ってきまーす」ガチャ バタン





ちひろ「...そうよね、避けるなんて、そんなこと...」

P「凛は行きましたか?」

ちひろ「ひゃあああああ!?」







37: 2014/07/19(土) 23:50:50.34 ID:ydIHNTPX0

ちひろ「プププププロデューサーさん!?今出たんじゃ!?」

P「ああはい、あっちの俺が行きました!俺はちひろさんと仕事しようと思いまして...」

ちひろ「え?え?」

P「やだなあ、ちひろさんに見せたじゃないですか、分裂!」




P「...ちひろさん!?やだなあ、また気絶してる」






38: 2014/07/19(土) 23:55:03.53 ID:ydIHNTPX0

P「しょうがない、ちひろさんの分のもやるためにもう一人...」

P「...」

P「男モバP閃いた」

P「腰辺りまで裂けば足は一人分、上半身は三人分の阿修羅Pが出来るんじゃね?」

P「三人で表情変えれば完璧じゃん」

P「阿修羅P...この事務所最高のマスコットになれるぞ」






45: 2014/07/20(日) 00:04:29.87 ID:GkQalMrs0

P「そうと決まれば実践あるのみ」

P「しっかし上半身を三等分...どうやってやればいいかな」

P「こうか...?」ブチブチブチブチィッ

P「いって!ああーミスっちまった。やっぱうまく分けないと複製しないみたいだなあ」


P「しっかし三等分キツいなあ...ったく出来たら人間業じゃねえよ本当に」





48: 2014/07/20(日) 00:08:15.99 ID:GkQalMrs0

頑張ること30分

P「あはあー美しい!きれいに上半身三等分出来たぞ!」

P「ここまできれいに分けれるとは...本格的に人間離れしてきたな」

P「...っと、キタキタキタキタキタァ!!!」メキメキメキメキメキ



53: 2014/07/20(日) 00:12:43.86 ID:GkQalMrs0

P3「我ら!」

P4「敏腕!」

P1「阿修羅P! うおおお決まった!マジ阿修羅じゃんこれ!」

P3「完成度高いなオイ」

P4「阿修羅像とかって俺らを予言して作ってたんじゃね?」

P3「ああーあるある!」





55: 2014/07/20(日) 00:21:49.43 ID:GkQalMrs0

P1「しかしおかしいな。俺足感触あるけど動かせんわ」

P4「あー俺もだ」

P3「俺動かせるっぽいわ。ちょい歩くね」ヨタヨタ

P1「ちょ、揺れる揺れる揺れる!!」

P4「下手くそ!交代しろ交代!」

P3「交代なんざできるか!まあ歩いてりゃ慣れるだろ...」


ガチャ

みく「今日はPチャンいないもんね...一人で仕事かあ...」



P1「そんなことないぞ、みく!」

P3「俺達が!」

P4「ついている!!!」




みく「ぎにゃああああああ!!!!」





58: 2014/07/20(日) 00:27:21.23 ID:GkQalMrs0

P1「おい、受けがよくないみたいだ阿修羅P」

P3「人気者が3人だから人気3倍じゃないのか?ユニットみたいにさ」

P4「わけがわからんな」



みく「Pチャン?Pチャンなの!?じゃあこれドッキリでしょ!ドッキリなんでしょ!?」













62: 2014/07/20(日) 00:31:51.88 ID:GkQalMrs0

P1「そんなドッキリなんて...内容にもよるけど俺は基本しないぞ」

P4「これはまぎれもなく現実だ」

P3「大切なアイドルを泣かせるような真似はしたくないしな」ヨタヨタ


みく「こっ、来ないで!」


P134「!?」ガーン


65: 2014/07/20(日) 00:38:13.34 ID:GkQalMrs0

みく「Pチャン...お願いだからもうやめてよぉ...」ボロボロ

P1「こっ、これはみんなとの時間を増やそうとだな!?」

P3 (阿修羅Pは違う気がする)

みく「嫌だよ...そんなPチャンは嫌だよぉ...」ボロボロ

P4「ど、どうしてなんだみく!」

P1「俺がたくさんいれば仕事は捗る、お前たちの側にもいれる!良いこと尽くしなのに!」





66: 2014/07/20(日) 00:43:34.15 ID:GkQalMrs0

みく「ずっと一緒じゃなくても良いから...みくはPチャンとお仕事したいの!」ボロボロ

みく「この世でたった一人のPチャンと、自分だけの思い出を築きたいの!」ボロボロ

みく「みくのPチャンの代わりなんて、みくのPチャン以外いないんだからぁ...!」ボロボロ


P134「!!」

67: 2014/07/20(日) 00:47:59.36 ID:GkQalMrs0

ウワァァァァン

P1「...やめよう」

P3「俺達は、俺達だけど...」

P4「俺は俺、お前はお前だもんな...」

P3「見た目とか、性格とかそんなんじゃなくてさ」

P1「何があっても、今を生きる俺は俺しかいないんだもんな...」

P3「代わりはいない、か...」





P4「凛は気付かなかったけどな」

P1「おいやめろ」

68: 2014/07/20(日) 00:49:47.52 ID:GkQalMrs0

P1「戻ろう。いつもの俺に、お前に」

P3「ああ」

P4「戻ろう」





バチュン



70: 2014/07/20(日) 00:54:09.84 ID:GkQalMrs0

............

P「おいみく?おーい」

みく「...うにゃ、Pチャン?」

P「随分うなされてたな。悪い夢でも見てたのか?」

みく「...Pチャン?」

P「ん?」

みく「うわああああ!怖かったにゃああああ!!」ウワーン

P「どうした、みく?」

P「...ありがとう、ごめんな」ボソッ






72: 2014/07/20(日) 00:56:23.43 ID:GkQalMrs0

バーン

P2「ただいま戻りましたー!!」

凛「ただいま」

P「あ、やべ」

みく「にゃ?」



凛みく「ひゃあああああ!?」


73: 2014/07/20(日) 00:58:47.09 ID:GkQalMrs0

あれから、モバPは分裂をやめた。この一件で、俺は唯一無二の存在なんだと、強く彼の胸に刻まれた。


同時に、この能力も唯一無二のものだと...。

75: 2014/07/20(日) 01:13:48.68 ID:GkQalMrs0

事務所 夜

P1「ヒョーッホオ!!!ついにヤマタノオロチ完成だ!!!!」

P7「やっぱり頭八等分はきつかったな」

P5「これは神の領域ですよ、神の領域!!」

P4「いやーどっから見てもヤマタノオロチだわ」

P2「今ならヤマトタケルとかマジ余裕だわー瞬殺だわー」

P6「戦う前にビビって逃げちまうだろ」

P3「最強敏腕プロデューサー」

P8「ヤマタノオロチPってか!!」

HAHAHAHAHAHA...











小梅「すごい...!!!!」


まだまだ事件は続くようです...





終劇!!!

76: 2014/07/20(日) 01:15:29.23 ID:UHrOa7Zuo
乙乙
なぜ終わった。いつかまた続けー

77: 2014/07/20(日) 01:16:01.01 ID:GkQalMrs0
勢いだけで書いた
後悔はしてる
だから細かい設定はないスマン

もう寝るからHTMLは明日出します
見てくれた人ありがとう

80: 2014/07/20(日) 01:32:05.70 ID:bR5Ezawy0
おつおつー

引用元: モバP「そうだよ、どうして気づかなかったんだ」