1: 2015/12/25(金) 20:27:22.940 ID:lZMQH1+l0XMAS.net
優花里「私のところへそんな連絡は…」
優花里「え? グループLINE…?」
優花里「私そんなの招待されてないのですが……」
優花里「というか皆さんLINEしてたんですね…。私がアカウント聞いても皆インストールしてないって……」
優花里「あっ、いえどうぞ私にはお構いなく西住殿は行ってください」
優花里「いえ、泣いてないですよ、大丈夫です。早く行ってあげてください、はい」
優花里「え? グループLINE…?」
優花里「私そんなの招待されてないのですが……」
優花里「というか皆さんLINEしてたんですね…。私がアカウント聞いても皆インストールしてないって……」
優花里「あっ、いえどうぞ私にはお構いなく西住殿は行ってください」
優花里「いえ、泣いてないですよ、大丈夫です。早く行ってあげてください、はい」
13: 2015/12/25(金) 20:34:59.644 et
優花里「この袋ですか? これは戦車のプラモデルです」
優花里「毎年クリスマスはプラモデルを組み立てながら過ごすのが決まりなんです」
優花里「まあそれ以外に過ごす方法がないのですが…」
優花里「西住殿のその手の箱は……? プレゼント交換ですか? へ、へぇ……それは楽しそうですね」
優花里「毎年クリスマスはプラモデルを組み立てながら過ごすのが決まりなんです」
優花里「まあそれ以外に過ごす方法がないのですが…」
優花里「西住殿のその手の箱は……? プレゼント交換ですか? へ、へぇ……それは楽しそうですね」
17: 2015/12/25(金) 20:38:34.518 et
優花里「私結構早い歳からクリスマスのプレゼント貰えなくなっちゃって…それで思い切って自分で自分に贈り物してるんです」
優花里「このプラモデルがそれなんですよー、結構レア物で自分へのご褒美っていうか」
優花里「でもやっぱり貰うなら一度でいいからお友達から心がこもったプレゼントを…」
優花里「あ、ごめんなさいこんな話で足を止めさせてしまって……それではまた来年に……」
優花里「このプラモデルがそれなんですよー、結構レア物で自分へのご褒美っていうか」
優花里「でもやっぱり貰うなら一度でいいからお友達から心がこもったプレゼントを…」
優花里「あ、ごめんなさいこんな話で足を止めさせてしまって……それではまた来年に……」
21: 2015/12/25(金) 20:44:50.362 et
優花里「えっ!? いやいやいいですよ! 私招待されてないですもの…!」
優花里「そんな場所に西住殿に連れられた私が乱入したら変な空気になりますって……」
優花里「いいですって、私プレゼントも何も持ってませんし!」
優花里「本当にお構いなく! 西住殿はパーティーを楽しんで来てください!」
優花里「私は戦車達とパーティーなので! それでは!」
優花里「そんな場所に西住殿に連れられた私が乱入したら変な空気になりますって……」
優花里「いいですって、私プレゼントも何も持ってませんし!」
優花里「本当にお構いなく! 西住殿はパーティーを楽しんで来てください!」
優花里「私は戦車達とパーティーなので! それでは!」
23: 2015/12/25(金) 20:49:26.191 et
優花里「ただいまー……」
優花里「お母さん、これ頼まれてたフライドチキン…」
優花里「私は……いいや、今日はちょっと食欲なくて」
優花里「部屋に戻るね…」
優花里「……」
ガチャッ
優花里「お母さん、これ頼まれてたフライドチキン…」
優花里「私は……いいや、今日はちょっと食欲なくて」
優花里「部屋に戻るね…」
優花里「……」
ガチャッ
26: 2015/12/25(金) 20:55:53.509 et
パンパーン!
優花里「うわわわっ!?」
優花里「な、何ですかびっくりした……あれ!?」
優花里「西住殿……! 五十鈴殿に武部殿と冷泉殿も……!」
優花里「どうして私の部屋に……? 皆さんクリスマスパーティーをしていたのでは……その、私を除いて……」
優花里「……えっ!? ど、ドッキリぃ!?」
優花里「うわわわっ!?」
優花里「な、何ですかびっくりした……あれ!?」
優花里「西住殿……! 五十鈴殿に武部殿と冷泉殿も……!」
優花里「どうして私の部屋に……? 皆さんクリスマスパーティーをしていたのでは……その、私を除いて……」
優花里「……えっ!? ど、ドッキリぃ!?」
30: 2015/12/25(金) 21:00:07.033 et
優花里「ど、ドッキリってどういうことですか、一体全体…」
優花里「『私が毎年寂しいクリスマスを過ごしてた噂を聞いてサプライズを…』……ですか?」
優花里「私を最近避けてたのはこれを悟られない為で…」
優花里「さっき西住殿と遭遇したのはアクシデントで……西住殿は嘘が苦手だから私に少し情報を流してしまったんですね」
優花里「……って私の部屋にいるってことはお母さんもグルですか!?」
優花里「『私が毎年寂しいクリスマスを過ごしてた噂を聞いてサプライズを…』……ですか?」
優花里「私を最近避けてたのはこれを悟られない為で…」
優花里「さっき西住殿と遭遇したのはアクシデントで……西住殿は嘘が苦手だから私に少し情報を流してしまったんですね」
優花里「……って私の部屋にいるってことはお母さんもグルですか!?」
37: 2015/12/25(金) 21:04:35.311 et
優花里「……あっ、いや! 大丈夫です、こらは悲しくてじゃなくて嬉しい涙で……!」
優花里「うぅ……よ、良かったですぅ…! 私てっきり皆から嫌われたかと……!」
優花里「それにまさか友達とクリスマスを過ごせるなんて……!」
優花里「あ、謝るなんてとんでもない! 確かにちょっとびっくりはしましたけど、本当に嬉しいんですよ……!」
優花里「うぅ……よ、良かったですぅ…! 私てっきり皆から嫌われたかと……!」
優花里「それにまさか友達とクリスマスを過ごせるなんて……!」
優花里「あ、謝るなんてとんでもない! 確かにちょっとびっくりはしましたけど、本当に嬉しいんですよ……!」
40: 2015/12/25(金) 21:10:04.631 et
優花里「あ……西住殿、それはさっきのプレゼント……」
優花里「わ、私にだったんですか……!? あ、開けてもよろしいので…?」
優花里「うわぁ! これは…ボコのマフラー……! それに西住殿の首に巻かれてるそれと色違い…! まさかこれは…!」
優花里「ぺ、ペアルックですか……!? か、感激ですぅ……!」
優花里「わ、私にだったんですか……!? あ、開けてもよろしいので…?」
優花里「うわぁ! これは…ボコのマフラー……! それに西住殿の首に巻かれてるそれと色違い…! まさかこれは…!」
優花里「ぺ、ペアルックですか……!? か、感激ですぅ……!」
44: 2015/12/25(金) 21:15:34.957 et
優花里「しかし私は交換用のプレゼントを用意しては……」
優花里「い、いいのですか…? そんなサプライズだからって私だけ…」
優花里「……わかりました。皆さんの気持ちとても嬉しいです!」
優花里「今日は人生で一番幸せなクリスマスです!」
優花里「お母さん、やっぱりフライドチキン食べる! 人数分お願い!」
優花里「あっ、いや…普段家ではこの話し方で……」
優花里「もー、笑わないでくださいよー!!」
優花里「い、いいのですか…? そんなサプライズだからって私だけ…」
優花里「……わかりました。皆さんの気持ちとても嬉しいです!」
優花里「今日は人生で一番幸せなクリスマスです!」
優花里「お母さん、やっぱりフライドチキン食べる! 人数分お願い!」
優花里「あっ、いや…普段家ではこの話し方で……」
優花里「もー、笑わないでくださいよー!!」
46: 2015/12/25(金) 21:19:03.020 et
ゆかりんぼっちコースにしようかと思ってたけど辛すぎるから幸せなendで
歴女チームとのパーティー展開も幸せそうだ
歴女チームとのパーティー展開も幸せそうだ
53: 2015/12/25(金) 21:24:07.974 et
優花里「はぁ……今年はあんこうチームの皆さんとクリスマスを過ごせるかと思ってましたが…」
優花里「西住殿は熊本へ帰り…」
優花里「冷泉殿はお祖母様と一緒に過ごし…」
優花里「五十鈴殿は五十鈴流のクリスマス花道ショーなるイベント出演…」
優花里「武部殿はクリスマスまでに彼氏作れなかったショックで寝込み…」
優花里「今年も1人になってしまうとは…」
優花里「例年通りプラモデルを組み立てながらチキンを頬張りましょうかね…」
優花里「西住殿は熊本へ帰り…」
優花里「冷泉殿はお祖母様と一緒に過ごし…」
優花里「五十鈴殿は五十鈴流のクリスマス花道ショーなるイベント出演…」
優花里「武部殿はクリスマスまでに彼氏作れなかったショックで寝込み…」
優花里「今年も1人になってしまうとは…」
優花里「例年通りプラモデルを組み立てながらチキンを頬張りましょうかね…」
58: 2015/12/25(金) 21:30:24.340 et
優花里「……ん? 私を『グデーリアン』とソウルネームで呼ぶその声は……」
優花里「エルヴィン殿! おお、しかもドイツ軍の冬仕様のコート着用です!」
優花里「あ、あははメリークリスマスです……いえ私はその…」
優花里「じつはあんこうチームの皆さんの都合が合わなくて…」
優花里「その大量の食料はもしかしてパーティーの食材で…?」
優花里「えっ、わ、私もですか……!?」
優花里「エルヴィン殿! おお、しかもドイツ軍の冬仕様のコート着用です!」
優花里「あ、あははメリークリスマスです……いえ私はその…」
優花里「じつはあんこうチームの皆さんの都合が合わなくて…」
優花里「その大量の食料はもしかしてパーティーの食材で…?」
優花里「えっ、わ、私もですか……!?」
60: 2015/12/25(金) 21:34:52.184 et
優花里「い、いいのですか……カバさんチームのパーティーに私なんかが乱入しちゃって…」
優花里「そう言って貰えれば嬉しいです…! それじゃあお言葉に甘えて…」
優花里「そうだ、プラモ晩酌用にシャンメリ買ってたんです。皆で飲みましょう!」
優花里「えっ、サンタコス……? これ私が着るんですかぁ!?」
優花里「わ、分かりました……招待して頂きましたし、全力で仮装します…!」
優花里「そう言って貰えれば嬉しいです…! それじゃあお言葉に甘えて…」
優花里「そうだ、プラモ晩酌用にシャンメリ買ってたんです。皆で飲みましょう!」
優花里「えっ、サンタコス……? これ私が着るんですかぁ!?」
優花里「わ、分かりました……招待して頂きましたし、全力で仮装します…!」
62: 2015/12/25(金) 21:41:24.667 et
優花里「どうですか? えへへー、いやーなんだかんだ言って楽しいですね仮装は」
優花里「私何度か潜入捜査で変装をしているので、結構癖になっているのかもしれませんねー」
優花里「………いえ、どちらかと言うとオットースコルツェニーが連合軍の制服に変装したグライフ作戦ですね」
ソレダ!!
優花里「ふふふ、それでは行きましょうか」
優花里「私何度か潜入捜査で変装をしているので、結構癖になっているのかもしれませんねー」
優花里「………いえ、どちらかと言うとオットースコルツェニーが連合軍の制服に変装したグライフ作戦ですね」
ソレダ!!
優花里「ふふふ、それでは行きましょうか」
64: 2015/12/25(金) 21:45:38.969 et
優花里「カバさんチームのお家には初めてお伺いしますね、確か西住殿も一度訪れたことがあったとか…」
優花里「私がドアを開けるのですか? えっ、サンタの乱入……?」
優花里「なるほど、クリスマスだからサンタでサプライズですね! カエサル殿達の驚く顔が目に浮かぶようです!」
優花里「では、不肖秋山サンタが失礼をして…!」
優花里「メリークリスマース!」
ガララッ
優花里「私がドアを開けるのですか? えっ、サンタの乱入……?」
優花里「なるほど、クリスマスだからサンタでサプライズですね! カエサル殿達の驚く顔が目に浮かぶようです!」
優花里「では、不肖秋山サンタが失礼をして…!」
優花里「メリークリスマース!」
ガララッ
69: 2015/12/25(金) 21:51:01.261 et
優花里「……ん? えっ、なぜ皆さん甲冑や火縄銃で臨戦態勢……っていうか驚いてない……?」
優花里「うわわわわっ!? いたっ! いたたっ! やめてください! サンタにこんな狼藉ー」
優花里「痛い! プラスチックでも刀は痛いです左衛門佐殿!」
優花里「助けてエルヴィン殿…、ちょっ、何でモデルガンを……?」
優花里「うわーー! ひー! 四面楚歌ですー!」
優花里「ふ、ふん縛られてしまいました……何なんですか一体…」
優花里「『一度サンタを捕獲してみたかった』……?」
優花里「サンタだってローマ兵と騎馬兵と海援隊とドイツ兵士に襲われるなんて想定してませんよ!」
優花里「うわわわわっ!? いたっ! いたたっ! やめてください! サンタにこんな狼藉ー」
優花里「痛い! プラスチックでも刀は痛いです左衛門佐殿!」
優花里「助けてエルヴィン殿…、ちょっ、何でモデルガンを……?」
優花里「うわーー! ひー! 四面楚歌ですー!」
優花里「ふ、ふん縛られてしまいました……何なんですか一体…」
優花里「『一度サンタを捕獲してみたかった』……?」
優花里「サンタだってローマ兵と騎馬兵と海援隊とドイツ兵士に襲われるなんて想定してませんよ!」
74: 2015/12/25(金) 21:58:20.479 et
優花里「まさかエルヴィン殿、サンタコスを着せたのは自分がこの役目をするのが嫌だったからで……?」
優花里「『はっはっはっはー!』じゃないですよ!! サンタにこんなことしたらプレゼント貰えませんよ!」
優花里「もうコスチューム脱ぎますからね…、ん? いえ、物を貰ったって私の機嫌は……」
優花里「こ、これは自衛隊の戦闘糧食……!? 」
優花里「私も申し込みしたのに惜しくも抽選筈てしまった代物です…」
優花里「いいのですか、こんな貴重なもの……!?」
優花里「し、仕方ないですねぇ! 今回だけですよー!」
優花里(まさかこんな形でコレクションが増えるとは…!)
優花里「『はっはっはっはー!』じゃないですよ!! サンタにこんなことしたらプレゼント貰えませんよ!」
優花里「もうコスチューム脱ぎますからね…、ん? いえ、物を貰ったって私の機嫌は……」
優花里「こ、これは自衛隊の戦闘糧食……!? 」
優花里「私も申し込みしたのに惜しくも抽選筈てしまった代物です…」
優花里「いいのですか、こんな貴重なもの……!?」
優花里「し、仕方ないですねぇ! 今回だけですよー!」
優花里(まさかこんな形でコレクションが増えるとは…!)
77: 2015/12/25(金) 22:03:22.534 et
優花里「それにしても部屋の中はなかなか個性的な飾り付けですね…」
優花里「日独伊の文化が混ざりまくってます……これクリスマスと言えるのでしょうか」
優花里「というか、結構意外ですね、皆さんがクリスマスを祝うなんて。ほら、ローマ時代や戦国時代や幕末にクリスマスは……?」
優花里「……えっ? あ、そうですねエルヴィン殿。『自分の人生は自分で演出する』……」
優花里「確かに! 戦車道と同じで、自分がこうだと思った物がクリスマスになるのですね!」
優花里「日独伊の文化が混ざりまくってます……これクリスマスと言えるのでしょうか」
優花里「というか、結構意外ですね、皆さんがクリスマスを祝うなんて。ほら、ローマ時代や戦国時代や幕末にクリスマスは……?」
優花里「……えっ? あ、そうですねエルヴィン殿。『自分の人生は自分で演出する』……」
優花里「確かに! 戦車道と同じで、自分がこうだと思った物がクリスマスになるのですね!」
81: 2015/12/25(金) 22:12:07.867 et
優花里「そしてこちらの一角は随分とボロボロですね……地図の裏に書いた聖母を飾って……」
優花里「もしやこれは…! エルヴィン殿!」
優花里「やはりですね! では歌いましょうか、ドイツ兵士の気分で!」
きよし この夜 星は光 ♫
救いの御子は 馬漕の中に ♫
眠り給う いと安く♫
優花里「あれっ? おりょう殿達はご存知ないですか?」
優花里「これぞスターリングラードの聖母ですよ! 流石はエルヴィン殿!」
優花里「もしやこれは…! エルヴィン殿!」
優花里「やはりですね! では歌いましょうか、ドイツ兵士の気分で!」
きよし この夜 星は光 ♫
救いの御子は 馬漕の中に ♫
眠り給う いと安く♫
優花里「あれっ? おりょう殿達はご存知ないですか?」
優花里「これぞスターリングラードの聖母ですよ! 流石はエルヴィン殿!」
84: 2015/12/25(金) 22:16:50.597 et
優花里「本来3番の歌詞はロシア兵士が歌ってくれるのですが流石にプラウダ高校の方々が乱入するなんて展開は…」
優花里「ん……? あっ、ま、窓を見てください!」
優花里「雪が降ってますよ! うわぁ綺麗です…!」
優花里「ホワイトクリスマスなんて……ロマンチックですねぇ…!」
優花里「本当に綺麗です……!」
優花里「……」
優花里「……それだ!!」
優花里「え、えへへー、私もどうやら皆さんのノリが伝染っちゃったみたいですね!」
優花里「それでは皆さん、せっかくのホワイトクリスマスです、楽しみましょう!!」
優花里「ん……? あっ、ま、窓を見てください!」
優花里「雪が降ってますよ! うわぁ綺麗です…!」
優花里「ホワイトクリスマスなんて……ロマンチックですねぇ…!」
優花里「本当に綺麗です……!」
優花里「……」
優花里「……それだ!!」
優花里「え、えへへー、私もどうやら皆さんのノリが伝染っちゃったみたいですね!」
優花里「それでは皆さん、せっかくのホワイトクリスマスです、楽しみましょう!!」
88: 2015/12/25(金) 22:26:20.730 et
優花里(あんこうチームの皆さんもこの同じ雪を見ていればいいのですが…)
優花里(来年こそはあんこうチームと…)
優花里(いえ、カバさんチームもカメさんもウサギさんも、戦車道受講者皆で…)
優花里(皆でクリスマスパーティーをしましょう……!)
カバさんチームと楽しげにしてるゆかりんは可愛い幸せend
優花里(来年こそはあんこうチームと…)
優花里(いえ、カバさんチームもカメさんもウサギさんも、戦車道受講者皆で…)
優花里(皆でクリスマスパーティーをしましょう……!)
カバさんチームと楽しげにしてるゆかりんは可愛い幸せend
91: 2015/12/25(金) 22:29:37.632 et
ダージリン「ねぇ、こんな格言を知ってる? 『クリスマスとは、普段よりもう少し誰かのために何かしてあげること』」
ダージリン「さらにこんな格言を知ってる? 『クリスマスは、意義深い日、伝統的な日、あたたかい家族や友人に囲まれて過ごす特別な日。』」
ダージリン「あら?皆何故そんなにだんまりとしているの……? なに?オレンジペコ?」
ダージリン「今年は実家に帰るからクリスマスパーティーに出られない……?」
ダージリン「え……うそ…? え?」
ダージリン「そ、そ、そう。それは仕方ないわね、実家の都合なら……」
ダージリン「ぜ、全然震えてなんかいないわよ、私が紅茶を零すなんてありえる訳がないでしょう…?」
ダージリン「さらにこんな格言を知ってる? 『クリスマスは、意義深い日、伝統的な日、あたたかい家族や友人に囲まれて過ごす特別な日。』」
ダージリン「あら?皆何故そんなにだんまりとしているの……? なに?オレンジペコ?」
ダージリン「今年は実家に帰るからクリスマスパーティーに出られない……?」
ダージリン「え……うそ…? え?」
ダージリン「そ、そ、そう。それは仕方ないわね、実家の都合なら……」
ダージリン「ぜ、全然震えてなんかいないわよ、私が紅茶を零すなんてありえる訳がないでしょう…?」
95: 2015/12/25(金) 22:35:52.471 et
ダージリン「仕方ないわね今年はオレンジペコの分までクリスマスを祝って……アッサム?」
ダージリン「あなたも出られないの……? そ、そう、予定が立て込んでいるのね…」
ダージリン「……ルクリリ、ローズヒップ。何か言いたそうな顔ね」
ダージリン「……そう、あなた達も。え? それどころか、戦車道受講者全員出られない?」
ダージリン「……」
ダージリン「こ、こんな格言を知ってる『2度あることは3度ある』……私には何となく予想は出来て…」
ガチャーン!
ダージリン「……ごめんなさい、いいのよ拭かなくて、私が片付けておくから、割れたティーカップもぶち撒けた紅茶も」
ダージリン「あなたも出られないの……? そ、そう、予定が立て込んでいるのね…」
ダージリン「……ルクリリ、ローズヒップ。何か言いたそうな顔ね」
ダージリン「……そう、あなた達も。え? それどころか、戦車道受講者全員出られない?」
ダージリン「……」
ダージリン「こ、こんな格言を知ってる『2度あることは3度ある』……私には何となく予想は出来て…」
ガチャーン!
ダージリン「……ごめんなさい、いいのよ拭かなくて、私が片付けておくから、割れたティーカップもぶち撒けた紅茶も」
97: 2015/12/25(金) 22:43:23.440 et
ダージリン「ほら、気を使わなくてもいいのよ。実家に戻るならそろそろ定期船の出る時間でしょ」
ダージリン「平気よ、私も高校生にもなって心からクリスマスを楽しむような女の子じゃないもの。全然残念なんかじゃないわ」
ダージリン「……それ以上はダメよオレンジペコ。私のこのサンタコスとかチャーチルに施したイルミネーションを指摘しないで……」
ダージリン「むしろごめんなさい、2週間も前からクリスマスパーティーの飾り付けをして。気を使わせてごめんなさい」
ダージリン「あっ、そろそろ時間なのね……ええ、御機嫌よう」
ダージリン「そうね…来年こそはね……」
ダージリン「……」
ダージリン「平気よ、私も高校生にもなって心からクリスマスを楽しむような女の子じゃないもの。全然残念なんかじゃないわ」
ダージリン「……それ以上はダメよオレンジペコ。私のこのサンタコスとかチャーチルに施したイルミネーションを指摘しないで……」
ダージリン「むしろごめんなさい、2週間も前からクリスマスパーティーの飾り付けをして。気を使わせてごめんなさい」
ダージリン「あっ、そろそろ時間なのね……ええ、御機嫌よう」
ダージリン「そうね…来年こそはね……」
ダージリン「……」
101: 2015/12/25(金) 22:48:06.707 et
ーーーーー
ーーー
ー
ダージリン「流石にコンビニのチキンを買い食いは優雅とは言えませんね……。いえ、いいのよどうせ隊員達は皆帰ってるのだから気を張る必要はありませんわ」
ダージリン「はふっはむっ……もぐだ……。なかなかイケるわね…!」
ダージリン「そしてこれを午後ティーで、むぐっごくごく……」
ダージリン「ぷはーっ」
ダージリン「……もうヤケクソというやつですわ。独りきりのクリスマスを心いっぱいエンジョイよ」
ダージリン「むぐっ、歯の間に筋が……爪楊枝付いてないのですの?」
ーーー
ー
ダージリン「流石にコンビニのチキンを買い食いは優雅とは言えませんね……。いえ、いいのよどうせ隊員達は皆帰ってるのだから気を張る必要はありませんわ」
ダージリン「はふっはむっ……もぐだ……。なかなかイケるわね…!」
ダージリン「そしてこれを午後ティーで、むぐっごくごく……」
ダージリン「ぷはーっ」
ダージリン「……もうヤケクソというやつですわ。独りきりのクリスマスを心いっぱいエンジョイよ」
ダージリン「むぐっ、歯の間に筋が……爪楊枝付いてないのですの?」
103: 2015/12/25(金) 22:51:54.682 et
ーーーーー
ーーー
ー
ダージリン「これと、これとこれ……、あとこれください」
ダージリン「ふー大量ね。少しくらい太ろうが構うもんですか。とにかく聖夜の晩餐よ」
ダージリン「奮発して自分用のプレゼント、高級茶葉も買っちゃったし…」
ダージリン「クラッカーやタンバリンなど場を賑やかす物もたくさん」
ダージリン「これなら独りでも、ちっとも寂しくなんか……」
ダージリン「寂しくなんか……!」
ダージリン「うぅ……!」
ーーー
ー
ダージリン「これと、これとこれ……、あとこれください」
ダージリン「ふー大量ね。少しくらい太ろうが構うもんですか。とにかく聖夜の晩餐よ」
ダージリン「奮発して自分用のプレゼント、高級茶葉も買っちゃったし…」
ダージリン「クラッカーやタンバリンなど場を賑やかす物もたくさん」
ダージリン「これなら独りでも、ちっとも寂しくなんか……」
ダージリン「寂しくなんか……!」
ダージリン「うぅ……!」
111: 2015/12/25(金) 23:01:36.212 et
ダージリン「部屋に戻った訳だけど」
ダージリン「これでもかというくらいの飾り付けが心に突き刺さるわね…まるで私を嘲笑っているような……用意してた時はあんなにウキウキしてたのに…」
ダージリン「いいのよ、今日は普段と違って独りだからこそ出来る優雅でゴージャスなパーティーにするのだから……!」
ダージリン「まずはダージリンの1人パリコレならぬロンドンコレクションよ!」
ダージリン「最初はこのテンプレートなサンタコス! ヒゲまで完備」バッ
ダージリン「次は脇役トナカイコス! 結構ツノが硬いのねこれ」バッ
ダージリン「お次は雪だるま! あ、歩きにくいわね…きゃっ!?」ドテッ
ダージリン「さらにはオレンジペコに無理やり着せるつもりだった際どいサンタビキニ!」ウッフ-ン
ダージリン「秋に美食に負けず頑張って痩せた甲斐があったわね。我ながら素晴らしいですわ、このくびれ」クイッ
ダージリン「来年からはクールだけでなくセクシー路線も世間に売り込みましょうか」
ダージリン「……」
ダージリン(む、むなしい……)
ダージリン「これでもかというくらいの飾り付けが心に突き刺さるわね…まるで私を嘲笑っているような……用意してた時はあんなにウキウキしてたのに…」
ダージリン「いいのよ、今日は普段と違って独りだからこそ出来る優雅でゴージャスなパーティーにするのだから……!」
ダージリン「まずはダージリンの1人パリコレならぬロンドンコレクションよ!」
ダージリン「最初はこのテンプレートなサンタコス! ヒゲまで完備」バッ
ダージリン「次は脇役トナカイコス! 結構ツノが硬いのねこれ」バッ
ダージリン「お次は雪だるま! あ、歩きにくいわね…きゃっ!?」ドテッ
ダージリン「さらにはオレンジペコに無理やり着せるつもりだった際どいサンタビキニ!」ウッフ-ン
ダージリン「秋に美食に負けず頑張って痩せた甲斐があったわね。我ながら素晴らしいですわ、このくびれ」クイッ
ダージリン「来年からはクールだけでなくセクシー路線も世間に売り込みましょうか」
ダージリン「……」
ダージリン(む、むなしい……)
117: 2015/12/25(金) 23:13:07.122 et
ダージリン「……料理食べてしまいましょうか」
ダージリン「そう、1人だからこそ出来ない豪勢な食べ方で……!」
ダージリン「フライドチキンを両手で持ってまるでバイキングのように頬張り…!」モグモグ!
ダージリン「シャンメリーを瓶でラッパ飲み…!」ゴクゴク!
ダージリン「ホールケーキも切り分けずにド真ん中からトンネルを掘るように食べ進める……!」モ-グモグ!
ダージリン「こんな下品な食べ方普段は出来ませんわね! 1人だからこそ出来る贅沢!」
ダージリン「さらにクラッカー! 砲手、発射!!」シュポッ!
パンパカパーン!
ダージリン「流石です、ダージリン様!(ペコ真似)」
ダージリン「データ以上の戦果です!(アッサム真似)」
ダージリン「パないですわ~!(ローズ真似)」
ダージリン「そう、1人だからこそ出来ない豪勢な食べ方で……!」
ダージリン「フライドチキンを両手で持ってまるでバイキングのように頬張り…!」モグモグ!
ダージリン「シャンメリーを瓶でラッパ飲み…!」ゴクゴク!
ダージリン「ホールケーキも切り分けずにド真ん中からトンネルを掘るように食べ進める……!」モ-グモグ!
ダージリン「こんな下品な食べ方普段は出来ませんわね! 1人だからこそ出来る贅沢!」
ダージリン「さらにクラッカー! 砲手、発射!!」シュポッ!
パンパカパーン!
ダージリン「流石です、ダージリン様!(ペコ真似)」
ダージリン「データ以上の戦果です!(アッサム真似)」
ダージリン「パないですわ~!(ローズ真似)」
121: 2015/12/25(金) 23:21:34.861 et
ダージリン「あらあら大声ではしゃいじゃって、聖グ口リアーナの生徒がはしたないわよ」
ダレンジペコ「すいません、あまりに素晴らしかったもので」
ダージヒップ「流石は聖グロのサッチャーですわー!!」タンバリンバンバンバン!
ダッサム「ねぇ、そろそろあれをしない?」
ダレンジペコ「そうですね!」
ダージリン「あら、何かしらその包みは…」
ダレンジペコ「いつもお世話になっているダージリン様に…私達からクリスマスプレゼントです!」
ダージリン「まあ……! これは私のお気に入りの高級茶葉(さっき買ったやつ)…! 高かったのではないの?」
ダッサム「皆で出し合ったのです」
ダージヒップ「私達の気持ちですわー!」
ダージリン「嬉しいわ……! こんなクリスマスを過ごせるなんて…!」
ダレンジペコ「すいません、あまりに素晴らしかったもので」
ダージヒップ「流石は聖グロのサッチャーですわー!!」タンバリンバンバンバン!
ダッサム「ねぇ、そろそろあれをしない?」
ダレンジペコ「そうですね!」
ダージリン「あら、何かしらその包みは…」
ダレンジペコ「いつもお世話になっているダージリン様に…私達からクリスマスプレゼントです!」
ダージリン「まあ……! これは私のお気に入りの高級茶葉(さっき買ったやつ)…! 高かったのではないの?」
ダッサム「皆で出し合ったのです」
ダージヒップ「私達の気持ちですわー!」
ダージリン「嬉しいわ……! こんなクリスマスを過ごせるなんて…!」
129: 2015/12/25(金) 23:27:17.649 et
ダージリン「私は幸せ者ね……!」
ダージリン「…………」
ダージリン「……」
ダージリン「お茶……飲みますか…」
ーーーーー
ーーー
ー
ダージリン「美味しい……。芳醇で高貴な味が孤独に沁みますわね……」
ダージリン「……これを皆で飲めたのなら最高でしたのに……」
ダージリン「なんで今日に限って私以外皆予定が……」
ダージリン「……こんな格言を知ってる? 『心の中のクリスマスこそ、クリスマスの雰囲気をかもしだすもの』……」
ダージリン「……いえ、誰も聞く者がいないのに私は何を……」
ダージリン「やはり側にあの子達が言っても格言を言ったところで……」
コンコン!
ダージリン「……! ノックが……!?」
ダージリン「…………」
ダージリン「……」
ダージリン「お茶……飲みますか…」
ーーーーー
ーーー
ー
ダージリン「美味しい……。芳醇で高貴な味が孤独に沁みますわね……」
ダージリン「……これを皆で飲めたのなら最高でしたのに……」
ダージリン「なんで今日に限って私以外皆予定が……」
ダージリン「……こんな格言を知ってる? 『心の中のクリスマスこそ、クリスマスの雰囲気をかもしだすもの』……」
ダージリン「……いえ、誰も聞く者がいないのに私は何を……」
ダージリン「やはり側にあの子達が言っても格言を言ったところで……」
コンコン!
ダージリン「……! ノックが……!?」
131: 2015/12/25(金) 23:29:00.804 et
訂正
ダージリン「私は幸せ者ね……!」
ダージリン「…………」
ダージリン「……」
ダージリン「お茶……飲みますか…」
ーーーーー
ーーー
ー
ダージリン「美味しい……。芳醇で高貴な味が孤独に沁みますわね……」
ダージリン「……これを皆で飲めたのなら最高でしたのに……」
ダージリン「なんで今日に限って私以外皆予定が……」
ダージリン「……こんな格言を知ってる? 『心の中のクリスマスこそ、クリスマスの雰囲気をかもしだすもの』……」
ダージリン「……いえ、誰も聞く者がいないのに私は何を……」
ダージリン「やはり側にあの子達が居ないと格言を言ったところで……」
コンコン!
ダージリン「……! ノックが……!?」
ダージリン「私は幸せ者ね……!」
ダージリン「…………」
ダージリン「……」
ダージリン「お茶……飲みますか…」
ーーーーー
ーーー
ー
ダージリン「美味しい……。芳醇で高貴な味が孤独に沁みますわね……」
ダージリン「……これを皆で飲めたのなら最高でしたのに……」
ダージリン「なんで今日に限って私以外皆予定が……」
ダージリン「……こんな格言を知ってる? 『心の中のクリスマスこそ、クリスマスの雰囲気をかもしだすもの』……」
ダージリン「……いえ、誰も聞く者がいないのに私は何を……」
ダージリン「やはり側にあの子達が居ないと格言を言ったところで……」
コンコン!
ダージリン「……! ノックが……!?」
135: 2015/12/25(金) 23:34:48.610 et
ダージリン「もしかして、私の為に帰ってきてくれて………!」
コンコンッ
ダージリン「い、今開けるわ……!」
ガチャッ
ダージリン「もう! 帰ってくるなら予め連絡を……!」
ダージリン「あっ、風紀委員の……」
ダージリン「あ、あぁ、はい、この部屋は戦車道授業の延長で私が生徒会に使用届を……」
ダージリン「えっ、7時までだからまだ使うなら延長申請? じゃあ、お願いします…」
ダージリン「はい、サインね……、これで……」
ダージリン「いえ、気にしないでこの格好は……それじゃ……」
ガチャン……
ダージリン「………」
コンコンッ
ダージリン「い、今開けるわ……!」
ガチャッ
ダージリン「もう! 帰ってくるなら予め連絡を……!」
ダージリン「あっ、風紀委員の……」
ダージリン「あ、あぁ、はい、この部屋は戦車道授業の延長で私が生徒会に使用届を……」
ダージリン「えっ、7時までだからまだ使うなら延長申請? じゃあ、お願いします…」
ダージリン「はい、サインね……、これで……」
ダージリン「いえ、気にしないでこの格好は……それじゃ……」
ガチャン……
ダージリン「………」
141: 2015/12/25(金) 23:43:36.812 et
ダージリン「も、もう正真正銘ヤケクソよ!」
ダージリン「えいっ! 意味もないのにケーキのロウソク全部火を付けて……!」ボォッ!
ダージリン「イルミネーションの光量もMAX! ギラギラでまるでポリゴンショックよ!」ピカピカ!
ダージリン「よーし隠し芸テーブルクロス引き!一度もやったことないけど!」ブン!
ガチャーン!
ダージリン「うっふふふ! 想像通り大惨事ね! パンジャンドラムでも突っ込んだ有様!」
ダージリン「そして、プレゼント交換で送りつける予定だった超々マイクロセクシーサンタビキニ装着!」
ダージリン「工口ティックサンタのお通りよ! このままチャーチルに乗り込んで爆走しようかしら!」
ダージリン「私、かつてないくらいクリスマスを楽しんでると実感できてる……!」
ダージリン「えいっ! 意味もないのにケーキのロウソク全部火を付けて……!」ボォッ!
ダージリン「イルミネーションの光量もMAX! ギラギラでまるでポリゴンショックよ!」ピカピカ!
ダージリン「よーし隠し芸テーブルクロス引き!一度もやったことないけど!」ブン!
ガチャーン!
ダージリン「うっふふふ! 想像通り大惨事ね! パンジャンドラムでも突っ込んだ有様!」
ダージリン「そして、プレゼント交換で送りつける予定だった超々マイクロセクシーサンタビキニ装着!」
ダージリン「工口ティックサンタのお通りよ! このままチャーチルに乗り込んで爆走しようかしら!」
ダージリン「私、かつてないくらいクリスマスを楽しんでると実感できてる……!」
143: 2015/12/25(金) 23:47:06.914 et
ダージリン「独りでも楽しんでいる……! 一人でもこんなに楽しく……!」
ダージリン「こんなに……楽しく……!」
ダージリン「……ぅ、……ぅぅ」
ダージリン「オレンジペコ……アッサム……ローズヒップ……ルクリリ……それに皆……!」
ダージリン「どうして私を一人ぼっちにしてしまったの……!」
ダージリン「こんな悲しい聖夜なんて……聖夜なんて……!!」
ゴシャーーン!
ダージリン「ッ!? な、何!?」
ダージリン「く、クルセイダー!? どうして窓から突っ込んで……!?」
ダージリン「こんなに……楽しく……!」
ダージリン「……ぅ、……ぅぅ」
ダージリン「オレンジペコ……アッサム……ローズヒップ……ルクリリ……それに皆……!」
ダージリン「どうして私を一人ぼっちにしてしまったの……!」
ダージリン「こんな悲しい聖夜なんて……聖夜なんて……!!」
ゴシャーーン!
ダージリン「ッ!? な、何!?」
ダージリン「く、クルセイダー!? どうして窓から突っ込んで……!?」
146: 2015/12/25(金) 23:50:21.652 et
ガチャッ
ダージリン「あ、あなた達……」
ダージリン「オレンジペコ……、アッサム、ルクリリにローズヒップ……!?」
ダージリン「『間に合いましたわー!』じゃないわ、どうしてあなた達ここに……実家に帰ってるんじゃ……?」
ダージリン「『予定を全部終わらして速攻で帰ってきた』……?」
ダージリン「あなた達もしかして私とクリスマスパーティーをする為に……!」
ダージリン「……! な、泣いてなんかないわよ…、わ、私は一人でも十分楽しんで…!」
ダージリン「あ、あなた達……」
ダージリン「オレンジペコ……、アッサム、ルクリリにローズヒップ……!?」
ダージリン「『間に合いましたわー!』じゃないわ、どうしてあなた達ここに……実家に帰ってるんじゃ……?」
ダージリン「『予定を全部終わらして速攻で帰ってきた』……?」
ダージリン「あなた達もしかして私とクリスマスパーティーをする為に……!」
ダージリン「……! な、泣いてなんかないわよ…、わ、私は一人でも十分楽しんで…!」
150: 2015/12/25(金) 23:55:59.534 et
ダージリン「ちがっ、この格好はその……!」
ダージリン「あ、あなた達の仮装も用意してるのだから早く着替えなさい!(私が一度袖を通したものだけど)」
ダージリン「あ……もう料理が全部ぐちゃぐちゃで……」
ダージリン「……そう、他の皆も向かってるのね。じゃあ彼女達にお使いを頼みましょうか」
ダージリン「皆……感謝するわ、心からね」
ダージリン「私のパーティーはここで終わり。ここからは皆で仕切り直しよ」
ダージリン「でもその前に…」
ダージリン「こんな格言を知ってる? 『クリスマスはすべての時をひとつにつなげる日。
』」
ダージリン「まさに、今の私達のようね」ニコッ
ダージリン「あ、あなた達の仮装も用意してるのだから早く着替えなさい!(私が一度袖を通したものだけど)」
ダージリン「あ……もう料理が全部ぐちゃぐちゃで……」
ダージリン「……そう、他の皆も向かってるのね。じゃあ彼女達にお使いを頼みましょうか」
ダージリン「皆……感謝するわ、心からね」
ダージリン「私のパーティーはここで終わり。ここからは皆で仕切り直しよ」
ダージリン「でもその前に…」
ダージリン「こんな格言を知ってる? 『クリスマスはすべての時をひとつにつなげる日。
』」
ダージリン「まさに、今の私達のようね」ニコッ
151: 2015/12/25(金) 23:57:16.137 et
ダージリンは一人だと変なテンションになるんだと思う
でもやっぱり幸せになってほしいend
最後に他校でもう一人くらいしたいんだけどこいつがいいとかある?
でもやっぱり幸せになってほしいend
最後に他校でもう一人くらいしたいんだけどこいつがいいとかある?
165: 2015/12/26(土) 00:11:45.424
まほ「気がつけばもうクリスマスか…子供の頃はみほと祝ったりしたが最近はそんなこともない」スタスタ
まほ「例年、戦車道の戦略を立てるいつもの夜と変わらないな…」スタスタ
アリサ「たかし……どうしてあの子とクリスマスデートなんて……!!」ギギギ!
アリサ「ありえないわ……このままあの2人が懇ろになるなんて我慢できない……!」
アリサ「ストーキング…いや監視よ監視! 不純なことをしてないかを……!」スタスタ
アンチョビ「うーん…まさか今年は一人になってしまうとは……」
アンチョビ「毎年ドンパチ楽しんでいたのに…」スタスタ
ミカ「クリスマス……それって人生に必要なことかな?」スタスタ
ばったり
四人「………ん?」
まほ「例年、戦車道の戦略を立てるいつもの夜と変わらないな…」スタスタ
アリサ「たかし……どうしてあの子とクリスマスデートなんて……!!」ギギギ!
アリサ「ありえないわ……このままあの2人が懇ろになるなんて我慢できない……!」
アリサ「ストーキング…いや監視よ監視! 不純なことをしてないかを……!」スタスタ
アンチョビ「うーん…まさか今年は一人になってしまうとは……」
アンチョビ「毎年ドンパチ楽しんでいたのに…」スタスタ
ミカ「クリスマス……それって人生に必要なことかな?」スタスタ
ばったり
四人「………ん?」
171: 2015/12/26(土) 00:17:15.791
ーーーーー
ーーー
ー
まほ「……なんでこんなことに」
アリサ「あんた達、クリスマスに一人寂しく歩いているところ見るとどうせ悲惨な独り身でしょ! ぼっち同士でヤケクソクリスマス会よ!!」
アンチョビ「とりあえずパスタ頼んでいいかー?」
ミカ「……」ポロロ-ン
アンチョビ「ていうかたかしとかいう奴の監視はいいのか?」
アリサ「大洗の一年といい、なんでこんなに広まってるのよこの噂…」
アリサ「……さっきめでたくラブホに入っていったのよ。ここから悲しいにも程があるから盗聴も切ったわ」
アンチョビ「わーお…」
ーーー
ー
まほ「……なんでこんなことに」
アリサ「あんた達、クリスマスに一人寂しく歩いているところ見るとどうせ悲惨な独り身でしょ! ぼっち同士でヤケクソクリスマス会よ!!」
アンチョビ「とりあえずパスタ頼んでいいかー?」
ミカ「……」ポロロ-ン
アンチョビ「ていうかたかしとかいう奴の監視はいいのか?」
アリサ「大洗の一年といい、なんでこんなに広まってるのよこの噂…」
アリサ「……さっきめでたくラブホに入っていったのよ。ここから悲しいにも程があるから盗聴も切ったわ」
アンチョビ「わーお…」
176: 2015/12/26(土) 00:23:00.894
アリサ「私はたかしとのクリスマスLOVEを今まで夢見てやってきた訳だけど……、今更サンダースになんて戻れないわよ」
アリサ「ナオミや隊長に『女』になって帰ってくるって大口叩いた手前だし……、今日はパーっとやるわ!」
まほ「それに我々を巻き込まないでほしいが……」
アンチョビ「まあまあ、どうせクリぼっちなのは皆同じだろ。記念日っての複数で盛り上がるのが一番いいんだぞ!」
まほ「クリぼっち……?」
アリサ「何それ卑猥単語……?」
ミカ「クリスマス一人ぼっち…略せばいいってものじゃないよ?」ポロロン
アリサ「ナオミや隊長に『女』になって帰ってくるって大口叩いた手前だし……、今日はパーっとやるわ!」
まほ「それに我々を巻き込まないでほしいが……」
アンチョビ「まあまあ、どうせクリぼっちなのは皆同じだろ。記念日っての複数で盛り上がるのが一番いいんだぞ!」
まほ「クリぼっち……?」
アリサ「何それ卑猥単語……?」
ミカ「クリスマス一人ぼっち…略せばいいってものじゃないよ?」ポロロン
179: 2015/12/26(土) 00:29:28.986
アリサ「それで……? あんた達はどうしてぼっちな訳? 私並みに悲惨な話を期待するわ」
まほ「私はそちらのような色恋沙汰はそもそも無縁だ」
まほ「特に何もないいつものクリスマス過ごしてるだけだな」
アンチョビ「あれ? 黒森峰はクリスマスパーティーはしないのか? 戦車道隊員達で」
まほ「こんな日くらい個人でそのような催しをやるのは禁止してない。現に今日は何人か集まってるようだ」
アリサ「招待とか……されてないの……?」
まほ「されてもあまり参加しないな。それが分かってるからか最近は呼びかけられない」
アリサ「あなた見た目怖いしね」
アンチョビ「うーん、勿体無いぞー。皆でどんちゃん騒ぎほど素晴らしいことはない!」
まほ「……そうなのか?」
ミカ「……」ポロロン
まほ「私はそちらのような色恋沙汰はそもそも無縁だ」
まほ「特に何もないいつものクリスマス過ごしてるだけだな」
アンチョビ「あれ? 黒森峰はクリスマスパーティーはしないのか? 戦車道隊員達で」
まほ「こんな日くらい個人でそのような催しをやるのは禁止してない。現に今日は何人か集まってるようだ」
アリサ「招待とか……されてないの……?」
まほ「されてもあまり参加しないな。それが分かってるからか最近は呼びかけられない」
アリサ「あなた見た目怖いしね」
アンチョビ「うーん、勿体無いぞー。皆でどんちゃん騒ぎほど素晴らしいことはない!」
まほ「……そうなのか?」
ミカ「……」ポロロン
183: 2015/12/26(土) 00:37:28.160
アンチョビ「当たり前だ! 飲んで歌って踊って騒ぐ! 心も体も湧き立つ歓喜の舞台だ!」
アリサ「私は恋人と素敵な夜を過ごす方がいいと思うけどね…」
まほ「あまり考えたことないな……。クリスマスもいつも通り戦車道のことばかり……」
アンチョビ「硬い硬い! クリスマスだからこそ、遊ぶものだぞ。最後に羽目を外したのは?」
まほ「……覚えてないな」
アリサ「呆れた。どんだけ戦車道ジャンキーなのよ」
アンチョビ「黒森峰でパーティーをやっているなら、まだ間に合うかもしれないぞ?」
まほ「……そういえば、エリカだけはいつでも誘ってくれていたな」
アンチョビ「それはいい! 今日も待ってるかもしれないな」
まほ「……向かった方がいいものかな?」
アンチョビ「Si(もちろん)!」
ミカ「風に吹かれて足を向けるといい。辿り着い場所こそが、自分の一番行きたかった場所だからね」ポロロン
アリサ「私は恋人と素敵な夜を過ごす方がいいと思うけどね…」
まほ「あまり考えたことないな……。クリスマスもいつも通り戦車道のことばかり……」
アンチョビ「硬い硬い! クリスマスだからこそ、遊ぶものだぞ。最後に羽目を外したのは?」
まほ「……覚えてないな」
アリサ「呆れた。どんだけ戦車道ジャンキーなのよ」
アンチョビ「黒森峰でパーティーをやっているなら、まだ間に合うかもしれないぞ?」
まほ「……そういえば、エリカだけはいつでも誘ってくれていたな」
アンチョビ「それはいい! 今日も待ってるかもしれないな」
まほ「……向かった方がいいものかな?」
アンチョビ「Si(もちろん)!」
ミカ「風に吹かれて足を向けるといい。辿り着い場所こそが、自分の一番行きたかった場所だからね」ポロロン
189: 2015/12/26(土) 00:44:51.686
アリサ「何よ……もうぼっち同盟から一人脱退?」
まほ「いや……もう少しお邪魔しようかな、これも何かの縁だ。まだパーティーには間に合うだろう」
アリサ「そうこなくっちゃね。それにまだそれぞれ何故ぼっちなのか聞けてないもの」
アリサ「さっきアレだけパーティーの素晴らしさを説いたアンツィオ高校隊長殿は何故聖夜にぼっちなのでしょうかね~?」
アンチョビ「うっ……これは痛いな……」
アンチョビ「し、仕方ないだろ、私だってびっくりなんだから……!」
アンチョビ「まさか、ウチの子達が……あいつらが……!」
アンチョビ「全員彼氏を作ってクリスマスデートしてしまうなんて!!」
アリサ「はぁぁーー!?」
ミカ「……!」ポロロン
まほ「いや……もう少しお邪魔しようかな、これも何かの縁だ。まだパーティーには間に合うだろう」
アリサ「そうこなくっちゃね。それにまだそれぞれ何故ぼっちなのか聞けてないもの」
アリサ「さっきアレだけパーティーの素晴らしさを説いたアンツィオ高校隊長殿は何故聖夜にぼっちなのでしょうかね~?」
アンチョビ「うっ……これは痛いな……」
アンチョビ「し、仕方ないだろ、私だってびっくりなんだから……!」
アンチョビ「まさか、ウチの子達が……あいつらが……!」
アンチョビ「全員彼氏を作ってクリスマスデートしてしまうなんて!!」
アリサ「はぁぁーー!?」
ミカ「……!」ポロロン
193: 2015/12/26(土) 00:49:50.354
アリサ「あの能天気バカアンツィオ生徒が彼氏ぃぃーー!? ありえなぁぁーーい!」
アンチョビ「おい、言い過ぎだろ!! 事実ではあるがオブラートに包め!」
まほ「否定はしないのか…」
まほ「それにしても、いくらイタリアの文化が根付いているからといってそうも恋愛に自由とは」
アンチョビ「いや…恋愛については他の学校とも変わらないと思ってたんだ…。実際去年までこんなことはなかったし…」
アリサ「どういう意味? まさか今年になって急に彼氏が出来たとでも?」
アンチョビ「そのまさかだ……! クリスマス二週間前になって急に……!」
アンチョビ「『姐さん、私達全員彼氏出来たのでクリスマスパーティー行けません!』って!!」
アリサまほ「「…………」」
アンチョビ「おい、言い過ぎだろ!! 事実ではあるがオブラートに包め!」
まほ「否定はしないのか…」
まほ「それにしても、いくらイタリアの文化が根付いているからといってそうも恋愛に自由とは」
アンチョビ「いや…恋愛については他の学校とも変わらないと思ってたんだ…。実際去年までこんなことはなかったし…」
アリサ「どういう意味? まさか今年になって急に彼氏が出来たとでも?」
アンチョビ「そのまさかだ……! クリスマス二週間前になって急に……!」
アンチョビ「『姐さん、私達全員彼氏出来たのでクリスマスパーティー行けません!』って!!」
アリサまほ「「…………」」
194: 2015/12/26(土) 00:54:26.045
アンチョビ「『姐さんとはクリスマスパーティーできません』『姐さんはぼっちです』『私達のことは嗅ぎ回らないでください』『クリスマスできるだけ寂しく過ごしていてください』とか何とか好き勝手言って……!」
アンチョビ「私は見捨てられてしまったのだぁー!!」
アリサ「……どう思う家元さん?」
まほ「……おそらくサプライズというやつでは?」
アリサ「そうよね……」
アンチョビ「こんなに悲しいクリスマスは初めてだ……。その癖さっきから『早く学園艦に戻って来てください姐さん』とメッセージが……」
アンチョビ「きっと彼氏と一緒にぼっちの私をバカにするつもりなんだー!」
アリサ「アンツィオの子達はもうちょっと上手い騙し方思いつかなかったのかしら」
まほ「しかし見事に騙されてる辺り、彼女も立派なアンツィオ生徒と言うべきか」
アンチョビ「私は見捨てられてしまったのだぁー!!」
アリサ「……どう思う家元さん?」
まほ「……おそらくサプライズというやつでは?」
アリサ「そうよね……」
アンチョビ「こんなに悲しいクリスマスは初めてだ……。その癖さっきから『早く学園艦に戻って来てください姐さん』とメッセージが……」
アンチョビ「きっと彼氏と一緒にぼっちの私をバカにするつもりなんだー!」
アリサ「アンツィオの子達はもうちょっと上手い騙し方思いつかなかったのかしら」
まほ「しかし見事に騙されてる辺り、彼女も立派なアンツィオ生徒と言うべきか」
204: 2015/12/26(土) 00:59:18.369
アンチョビ「今日は飲むぞー!食うぞー!奴らのことなんか知るか、お前らと楽しくどんちゃん騒ぎだー!」
アリサ「頃合いを見て帰した方が良さそうね」
まほ「彼女たちのサプライズを潰さない為にも秘密にしたまま言いくるめて帰すか」
アンチョビ「えーい! パスタもういっちょ! カプレーゼも!」
アリサ「はー。私以外皆幸せ者じゃない……」
まほ「まだ一人残ってるが」
アリサ「期待は出来そうにないわよ、分かってるわよ流れと空気くらい」
ミカ「……」ポロロン
アリサ「で? あなたはどういった経緯でここに?」
アリサ「頃合いを見て帰した方が良さそうね」
まほ「彼女たちのサプライズを潰さない為にも秘密にしたまま言いくるめて帰すか」
アンチョビ「えーい! パスタもういっちょ! カプレーゼも!」
アリサ「はー。私以外皆幸せ者じゃない……」
まほ「まだ一人残ってるが」
アリサ「期待は出来そうにないわよ、分かってるわよ流れと空気くらい」
ミカ「……」ポロロン
アリサ「で? あなたはどういった経緯でここに?」
206: 2015/12/26(土) 01:08:28.406
ミカ「風に吹かれてやってきただけさ」ポロロン
アリサ「……いつものチビ達がいないってことはあなたもボッチなの?」
ミカ「孤独かどうか周りに誰かがいないことじゃない、誰も自分を思ってくれないことなんだ」ポロロン
アリサ「……クリスマスの予定は?」
ミカ「いつだって今日という日は昨日とも明日とも遠く離れた特別な日なんだよ?」ポロンン
アリサ「……私をバカにしている?」
ミカ「人の評価は当てにならない……自分自身ですら評価なんか出来ないからね」ポロロン
アリサ「こんのおぉぉぉーーー!!ふざけてんの!?」ガタタン!
まほ「落ち着け、店の中だ」
アリサ「何なのこの世捨て女子高生は!? 会話通じないじゃない! パトリオット打ち込んでやりたいわ!!」
アリサ「……いつものチビ達がいないってことはあなたもボッチなの?」
ミカ「孤独かどうか周りに誰かがいないことじゃない、誰も自分を思ってくれないことなんだ」ポロロン
アリサ「……クリスマスの予定は?」
ミカ「いつだって今日という日は昨日とも明日とも遠く離れた特別な日なんだよ?」ポロンン
アリサ「……私をバカにしている?」
ミカ「人の評価は当てにならない……自分自身ですら評価なんか出来ないからね」ポロロン
アリサ「こんのおぉぉぉーーー!!ふざけてんの!?」ガタタン!
まほ「落ち着け、店の中だ」
アリサ「何なのこの世捨て女子高生は!? 会話通じないじゃない! パトリオット打ち込んでやりたいわ!!」
210: 2015/12/26(土) 01:13:06.798
アンチョビ「パスタ食って落ち着け」
アリサ「いらないわよ!!」
まほ「一人ぼっちどうかはどうにも判断が付かないな」
ミカ「……」ポロロン
アリサ「くぅぅーー…! あ、店員さん!? 私のフライドポテトバーベキュー味がまだ来て……えっ?」
アリサ「店内に落ちてた……私達のじゃないかって?」
アンチョビ「なんだなんだ?」
まほ「携帯電話だな」
アリサ「このカラーリングに『継続』の校章は……」
アリサ「もしかしてあんたの?」
ミカ「……」ポロロン
212: 2015/12/26(土) 01:19:49.958
アンチョビ「こんな大事なもの落としちゃ危ないじゃないか」
ミカ「……人生に必要なものかな?」ポロロン
アンチョビ「はぁ……?」
ミカ「人間は物に執着しないようにしなきゃね」ポロロン
アリサ「断捨離かなんか……?」
まほ「物嫌いが極まった形かもしれん」
アンチョビ「よく見ると、『落とすな!』『持ち歩いて!』というステッカーが貼ってある…」
アリサ「チビ達に無理やり持たされては失くすを繰り返してるのね」
まほ「通知が来てるぞ」
アリサ「『早く帰ってきて』『どこにいるの?ケータイ見て!』『クリスマスくらい一箇所に留まって!』……」
アンチョビ「こいつもしかして……」
アリサ「ぼっちとか関係なくただフラフラ歩いてただけ……!?」
ミカ「……」ポロロン
ミカ「……人生に必要なものかな?」ポロロン
アンチョビ「はぁ……?」
ミカ「人間は物に執着しないようにしなきゃね」ポロロン
アリサ「断捨離かなんか……?」
まほ「物嫌いが極まった形かもしれん」
アンチョビ「よく見ると、『落とすな!』『持ち歩いて!』というステッカーが貼ってある…」
アリサ「チビ達に無理やり持たされては失くすを繰り返してるのね」
まほ「通知が来てるぞ」
アリサ「『早く帰ってきて』『どこにいるの?ケータイ見て!』『クリスマスくらい一箇所に留まって!』……」
アンチョビ「こいつもしかして……」
アリサ「ぼっちとか関係なくただフラフラ歩いてただけ……!?」
ミカ「……」ポロロン
216: 2015/12/26(土) 01:27:50.559
アリサ「な、何よ……それじゃあ本当のぼっちは私だけじゃない!」
アリサ「皆々帰る場所も待ってくれてる人もいて……! 私だけ孤独なんだわぁ~~!!」
まほ「そ、その……気の毒だが泣くな……」
アンチョビ「そうだ、このドゥーチェもお前と同じ境遇だぞ!」
アリサ「うるさい! 恵まれた環境の人間からの哀れみなんていらないわぁ!」
ミカ「……」ポロロン
アリサ「あんた達皆あったかホームにでも戻るがいいわ! 私のことなんて笑いながらね!」
アリサ「たかしも手に入れられない、クリスマスも祝えない、ぼっちの悲しみも共有できない……!」
アリサ「もう私の側には誰もいないんだわ……!」
まほ「いや……そんなことはないようだ」
アリサ「……へっ?」
アリサ「皆々帰る場所も待ってくれてる人もいて……! 私だけ孤独なんだわぁ~~!!」
まほ「そ、その……気の毒だが泣くな……」
アンチョビ「そうだ、このドゥーチェもお前と同じ境遇だぞ!」
アリサ「うるさい! 恵まれた環境の人間からの哀れみなんていらないわぁ!」
ミカ「……」ポロロン
アリサ「あんた達皆あったかホームにでも戻るがいいわ! 私のことなんて笑いながらね!」
アリサ「たかしも手に入れられない、クリスマスも祝えない、ぼっちの悲しみも共有できない……!」
アリサ「もう私の側には誰もいないんだわ……!」
まほ「いや……そんなことはないようだ」
アリサ「……へっ?」
218: 2015/12/26(土) 01:36:13.021
ケイ「ハーイ、アリサ。可愛い顔が台無しよ?」
ナオミ「やれやれ探したよ」
アリサ「隊長……ナオミ……!?」
アリサ「どっ、どうしてここに……?」
ケイ「実はアリサの恋が気になっちゃって……ストーキングしちゃった。ソーリー!」
アリサ「ええっ!?」
ナオミ「アリサの恋の行方はチームメンバー一同気にかけててね」
ナオミ「やれやれ探したよ」
アリサ「隊長……ナオミ……!?」
アリサ「どっ、どうしてここに……?」
ケイ「実はアリサの恋が気になっちゃって……ストーキングしちゃった。ソーリー!」
アリサ「ええっ!?」
ナオミ「アリサの恋の行方はチームメンバー一同気にかけててね」
219: 2015/12/26(土) 01:40:48.299
ケイ「それにしてもナッシングねあの子」
アリサ「た、たかしの彼女のことですか…?」
ケイ「NO! あの子は彼女なんかじゃないわ」
アリサ「えっ……?」
ナオミ「たかしは騙されてたんだよ。あの女は所謂コソ泥。たかしを薬で眠らせて財布を頂くって魂胆」
アリサ「い、今時そんな古風な手に引っかかったのたかし……!?」
ナオミ「私達が現場を抑えたよ」
ケイ「キティーキャットは警察へ。たかしも一応不純異性交遊として生徒会で反省文」
ケイ「良かったわね、アリサ。たかしはあの女で汚れてないし、ライバルも消えたわよ?」
アリサ「たかし……!」
アリサ「た、たかしの彼女のことですか…?」
ケイ「NO! あの子は彼女なんかじゃないわ」
アリサ「えっ……?」
ナオミ「たかしは騙されてたんだよ。あの女は所謂コソ泥。たかしを薬で眠らせて財布を頂くって魂胆」
アリサ「い、今時そんな古風な手に引っかかったのたかし……!?」
ナオミ「私達が現場を抑えたよ」
ケイ「キティーキャットは警察へ。たかしも一応不純異性交遊として生徒会で反省文」
ケイ「良かったわね、アリサ。たかしはあの女で汚れてないし、ライバルも消えたわよ?」
アリサ「たかし……!」
222: 2015/12/26(土) 01:46:22.966
ナオミ「ここから先はまたアンタの力でたかしを物にするんだね」
ケイ「それじゃ懸念は無くなったし、クリスマスパーティーするわよ!」
アリサ「ええっ!? い、いいんですか……」
アリサ「私……『たかしと聖夜を過ごすから女同士の虚しいクリスマスなんて御免』なんて啖呵切って飛び出したのに……」
ナオミ「まあイラっとしたけどね」
ケイ「あなたはサンダースのメンバーでしょ。One for all , All for one よ!」
アリサ「隊長……!!」
まほ「ほらな……この通りだ」
アンチョビ「良かった良かった!」
ミカ「孤独というのはなろうとしてなれるものじゃない……」ポロロン
ケイ「それじゃ懸念は無くなったし、クリスマスパーティーするわよ!」
アリサ「ええっ!? い、いいんですか……」
アリサ「私……『たかしと聖夜を過ごすから女同士の虚しいクリスマスなんて御免』なんて啖呵切って飛び出したのに……」
ナオミ「まあイラっとしたけどね」
ケイ「あなたはサンダースのメンバーでしょ。One for all , All for one よ!」
アリサ「隊長……!!」
まほ「ほらな……この通りだ」
アンチョビ「良かった良かった!」
ミカ「孤独というのはなろうとしてなれるものじゃない……」ポロロン
227: 2015/12/26(土) 01:52:01.629
まほ「これで全員パーティーに行けるわけだ」
アンチョビ「うぅ……私は……」
まほ「……一度皆あってみるといい。多分お世話になっている隊長を彼氏に紹介したいのだろう」
アンチョビ「そ、そうなのか……それじゃあちょっとだけ……」
ケイ「それにしても随分面白い組み合わせね」
ナオミ「それぞれの学園艦がたまたまここの陸に着岸してるんだろうな」
アリサ「へぇ、道理で……」
アリサ「…………ん、だったら」ニヤッ
ケイ「どうしたの?」
アリサ「いえ、ちょっといいことを考えまして」
まほ「……なるほどな」フッ
アンチョビ「おー、まさか……!」
ミカ「……」
ミカ「……いくぞ」ポロロロ-ン!
アンチョビ「うぅ……私は……」
まほ「……一度皆あってみるといい。多分お世話になっている隊長を彼氏に紹介したいのだろう」
アンチョビ「そ、そうなのか……それじゃあちょっとだけ……」
ケイ「それにしても随分面白い組み合わせね」
ナオミ「それぞれの学園艦がたまたまここの陸に着岸してるんだろうな」
アリサ「へぇ、道理で……」
アリサ「…………ん、だったら」ニヤッ
ケイ「どうしたの?」
アリサ「いえ、ちょっといいことを考えまして」
まほ「……なるほどな」フッ
アンチョビ「おー、まさか……!」
ミカ「……」
ミカ「……いくぞ」ポロロロ-ン!
229: 2015/12/26(土) 01:56:47.361
ーーーーー
ーーー
ー
エリカ「隊長ー!」
まほ「エリカ…、それ皆。わざわざ呼び出してすまなかったな」
エリカ「そんなことないですよ! 私隊長とクリスマス過ごせるなんて感激です!」
小梅直下「「皆喜んで駆けつけますよ!」」
まほ「ありがとう…。もっと早くから皆と過ごしていればよかったなせっかくのクリスマスなんだから」
エリカ「でも少し驚きました。急にこの店に皆で来いなんて…」
小梅「それにこのお店の状況……」
まほ「ああ、なんたって…………クリスマスパーティーだからな」
ーーー
ー
エリカ「隊長ー!」
まほ「エリカ…、それ皆。わざわざ呼び出してすまなかったな」
エリカ「そんなことないですよ! 私隊長とクリスマス過ごせるなんて感激です!」
小梅直下「「皆喜んで駆けつけますよ!」」
まほ「ありがとう…。もっと早くから皆と過ごしていればよかったなせっかくのクリスマスなんだから」
エリカ「でも少し驚きました。急にこの店に皆で来いなんて…」
小梅「それにこのお店の状況……」
まほ「ああ、なんたって…………クリスマスパーティーだからな」
230: 2015/12/26(土) 02:00:57.312
アンチョビ「うおおぉーー!お前らサプライズなんて生意気だぞぉーー!!」
ペパロニ「ごめんなさいって姐さん! 許してくださいよ~」
カルパッチョ「だからこの作戦は止めとこって…」
アンチョビ「でも良かったぁ! 皆私を嫌ってるんじゃなくてぇ……!!」
「皆大好きっすよ姐さん!」
「彼氏出来ても姐さんを優先するに決まってますよ!!」
「まあ出来る気しないっすけどねー」
アンチョビ「お前ら! 私を驚かせた罰だ! 夜明けまで飲めや騒げやだぁーーー!」
ペパロニ「了解っすぅーー!!」
カルパッチョ「結局いつものクリスマスと変わらないけど……やっぱりドゥーチェと一緒が一番ね……!」
ペパロニ「ごめんなさいって姐さん! 許してくださいよ~」
カルパッチョ「だからこの作戦は止めとこって…」
アンチョビ「でも良かったぁ! 皆私を嫌ってるんじゃなくてぇ……!!」
「皆大好きっすよ姐さん!」
「彼氏出来ても姐さんを優先するに決まってますよ!!」
「まあ出来る気しないっすけどねー」
アンチョビ「お前ら! 私を驚かせた罰だ! 夜明けまで飲めや騒げやだぁーーー!」
ペパロニ「了解っすぅーー!!」
カルパッチョ「結局いつものクリスマスと変わらないけど……やっぱりドゥーチェと一緒が一番ね……!」
238: 2015/12/26(土) 02:07:47.608
アキ「もー! 何でいつも言ってるのにケータイ落とすかなー!」
ミカ「……」ポロロン
ミッコ「町中探し回ったよ」
アキ「でも……ちょっと意外かも。ミカがクリスマス会に誘ってくれるなんて」
アキ「こういうの『意味があるとは思えない』んじゃないの?」
ミカ「確かに……1年の内のたった1日に意味と意義を見つけることは困難だ」
ミカ「でも……今日は誰もが口にするありきたりな『クリスマスの奇跡』を信じよう」ポロロ-ン
アキ「……何それ」
ミッコ「とにかく楽しめってことじゃない?」
アキ「素直じゃないんだからー」
ミカ「……♫」ポロロン
ミカ「……」ポロロン
ミッコ「町中探し回ったよ」
アキ「でも……ちょっと意外かも。ミカがクリスマス会に誘ってくれるなんて」
アキ「こういうの『意味があるとは思えない』んじゃないの?」
ミカ「確かに……1年の内のたった1日に意味と意義を見つけることは困難だ」
ミカ「でも……今日は誰もが口にするありきたりな『クリスマスの奇跡』を信じよう」ポロロ-ン
アキ「……何それ」
ミッコ「とにかく楽しめってことじゃない?」
アキ「素直じゃないんだからー」
ミカ「……♫」ポロロン
239: 2015/12/26(土) 02:15:47.366
ナオミ「4校の生徒が集まると壮観だな」
ケイ「ほとんど貸し切り状態ね。楽しげでいいわね、ナイス判断よアリサ!」
アリサ「サンダースの賑やかなクリスマスもいいですが……今日はさらに賑やかで華やかにしてみたくて」
ナオミ「私達の知らない間に友情でも芽生えたかい?」
アリサ「友情……って言えるのかしら? ぼっち同盟でもないし……」
アリサ「ただ、クリスマスにばったりあっただけの仲ね」
アリサ「そしてそのまま一緒にクリスマスを祝う……ただそれだけの仲」
ヘルメット娘「車長ー! 全員にシャンメリー行き渡りましたー!」
アリサ「ありがとう。 ……あの、隊長、本当にあたしでいいのですか?」
ケイ「遠慮しないの、多分今日の主役は最初に集まったあなたたちだと思うからね!」
アリサ「……はい!」
ケイ「ほとんど貸し切り状態ね。楽しげでいいわね、ナイス判断よアリサ!」
アリサ「サンダースの賑やかなクリスマスもいいですが……今日はさらに賑やかで華やかにしてみたくて」
ナオミ「私達の知らない間に友情でも芽生えたかい?」
アリサ「友情……って言えるのかしら? ぼっち同盟でもないし……」
アリサ「ただ、クリスマスにばったりあっただけの仲ね」
アリサ「そしてそのまま一緒にクリスマスを祝う……ただそれだけの仲」
ヘルメット娘「車長ー! 全員にシャンメリー行き渡りましたー!」
アリサ「ありがとう。 ……あの、隊長、本当にあたしでいいのですか?」
ケイ「遠慮しないの、多分今日の主役は最初に集まったあなたたちだと思うからね!」
アリサ「……はい!」
242: 2015/12/26(土) 02:20:52.300
アリサ「それじゃあ、黒森峰! アンツィオ! 継続! そしてサンダースの全生徒へ! カップを手に持って!」
アリサ「長ったらしい前置きは無しにして簡潔に行きましょうか」
アリサ「そして思い切り騒ごうじゃない!」
まほ「ああ」フッ
アンチョビ「よーしっ!」
ミカ「……ふふ」ポロロ-ン
アリサ「メリークリスマス!!! かんぱーーい!」
「「「「メリークリスマーース!!!」」」」
カチャーーーン!
.
アリサ「長ったらしい前置きは無しにして簡潔に行きましょうか」
アリサ「そして思い切り騒ごうじゃない!」
まほ「ああ」フッ
アンチョビ「よーしっ!」
ミカ「……ふふ」ポロロ-ン
アリサ「メリークリスマス!!! かんぱーーい!」
「「「「メリークリスマーース!!!」」」」
カチャーーーン!
.
245: 2015/12/26(土) 02:22:03.047
最後は皆詰め込んで幸せend
ガルパンに鬱はダメだねうん
クリスマス終わったけどクリスマス記念
ガルパンに鬱はダメだねうん
クリスマス終わったけどクリスマス記念
248: 2015/12/26(土) 02:24:55.372
乙
249: 2015/12/26(土) 02:26:10.252
いちおつ面白かった
251: 2015/12/26(土) 02:28:38.625
乙
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