1: ◆XtpqcHhpns 2009/08/23(日) 16:36:16.98 ID:YWGGGf320:
8: 2009/08/23(日) 16:40:49.81
【第四部・国際空港編】
男「……」
女「男さん。これからどうするの?」
男「……幼に会って気づいたんだけど……、ずっと家族のことを頭の外に閉めだしてたんだ」
女「……」
男「だから、無事かどうか確かめに行こうと思う。……もしダメなら、その時は……この手で……」
女「男さん……」
男「……」
女「男さん。これからどうするの?」
男「……幼に会って気づいたんだけど……、ずっと家族のことを頭の外に閉めだしてたんだ」
女「……」
男「だから、無事かどうか確かめに行こうと思う。……もしダメなら、その時は……この手で……」
女「男さん……」
15: 2009/08/23(日) 16:45:54.93
あらすじ
男 イケメン?
女 ゾンビ?
キモオタ 最近ダイエットに成功した
婦警さん(故) 爆発した
タカシ J( 'ー`)しタカシ・・・
マユミ ビXチ
幼 よう
男 イケメン?
女 ゾンビ?
キモオタ 最近ダイエットに成功した
婦警さん(故) 爆発した
タカシ J( 'ー`)しタカシ・・・
マユミ ビXチ
幼 よう
13: 2009/08/23(日) 16:43:24.03
女「無事だと……良いね……」
男「ああ。……そうあることを願うよ」
女(男さんが悲しむ顔……これ以上見たくないよ……)
男「女さん?」
女「あ、ううん、何でもない……」
男「そうか、なら、良いんだけど」
女(もし、最悪のことが起きたら……、その時は、私が彼を支えてあげなくちゃ)
男「ああ。……そうあることを願うよ」
女(男さんが悲しむ顔……これ以上見たくないよ……)
男「女さん?」
女「あ、ううん、何でもない……」
男「そうか、なら、良いんだけど」
女(もし、最悪のことが起きたら……、その時は、私が彼を支えてあげなくちゃ)
17: 2009/08/23(日) 16:48:57.60
【男自宅付近】
男「……思えば、女さんと始めて出会ったのもここだったな」
女「うん、そうだね」
男「いきなり、食べさせて、だもんな。頭おかしいんじゃないかと思ったよ」
女「う……、でも、本当にお腹が空いてて」
男「わかってるよ。……あの時君に会えて、よかったと思ってる」
女「男さん……、それって不吉なんでしょ?」
男「……ごめんごめん。……ただ、言っておきたかったから」
女「そういうことは、もっと、後が良いな」
男「もっと、後って?」
女「……ごーる、いん……とか」
男「……ははっ、そりゃいいな。うん、凄く良い」
女「ほんと?」
男「……ああ。ゴール目指して、生きような」
女「……はい!」
男「……思えば、女さんと始めて出会ったのもここだったな」
女「うん、そうだね」
男「いきなり、食べさせて、だもんな。頭おかしいんじゃないかと思ったよ」
女「う……、でも、本当にお腹が空いてて」
男「わかってるよ。……あの時君に会えて、よかったと思ってる」
女「男さん……、それって不吉なんでしょ?」
男「……ごめんごめん。……ただ、言っておきたかったから」
女「そういうことは、もっと、後が良いな」
男「もっと、後って?」
女「……ごーる、いん……とか」
男「……ははっ、そりゃいいな。うん、凄く良い」
女「ほんと?」
男「……ああ。ゴール目指して、生きような」
女「……はい!」
23: 2009/08/23(日) 16:53:22.94
男「……しっかし、人っ子一人いないぞ?」
女「なんでかな」
男「さて……な」
女「……男さん」
男「大丈夫。どんな結果が見えても、俺は生きるから」
女「無理はしないでね。……泣いても良いんだから」
男「……ああ」
女「私がついてるから」
男「頼もしい限りだよ。本当に」
女「どういたしまして。えへへ」
女「なんでかな」
男「さて……な」
女「……男さん」
男「大丈夫。どんな結果が見えても、俺は生きるから」
女「無理はしないでね。……泣いても良いんだから」
男「……ああ」
女「私がついてるから」
男「頼もしい限りだよ。本当に」
女「どういたしまして。えへへ」
26: 2009/08/23(日) 16:57:19.78
【男・自宅前】
男「入るよ」
女「うん」
ガチャ……ギィィィィ
男「……まずはリビングからだ」
女「うん……」
【リビング】
男「……何も、ない? 血の跡も、暴れた形跡も何も……」
女「もしかして、生きてるんじゃないかな、男君のご両親」
男「……ああ、そうかもしれないな……」
女「他のところも、探そう? 私、二階に行くね」
男「気をつけてな」
女「大丈夫、私にはこの相棒――チェーンソーがあるからっ」
男「入るよ」
女「うん」
ガチャ……ギィィィィ
男「……まずはリビングからだ」
女「うん……」
【リビング】
男「……何も、ない? 血の跡も、暴れた形跡も何も……」
女「もしかして、生きてるんじゃないかな、男君のご両親」
男「……ああ、そうかもしれないな……」
女「他のところも、探そう? 私、二階に行くね」
男「気をつけてな」
女「大丈夫、私にはこの相棒――チェーンソーがあるからっ」
27: 2009/08/23(日) 17:01:43.72
【一階】
男「……何もない。俺が出て行った時と、何もかもそっくりそのままだ」
男「つーか、律儀にコンセント抜いてやがる。……これ生きてるんじゃないか?」
男「だけど、それじゃあどこ行った?」
男「一階には手がかり無しか……。二階の女さんが何か見つけてくれてるかな?」
【二階】
女「来ました、男さんの自室……。ごくり」
女「……なんだか、すごくえOちな気分になりますね」
女「……えーい、そんなことではだめです私。集中集中。とりゃーっ!」バタンッ
女「……あれ、割とこじんまりとした部屋ですね……。汚れてもいないし」
女「あれは……男さんのベッド……寝ても、良いですよね……」キョロキョロ
男「……何もない。俺が出て行った時と、何もかもそっくりそのままだ」
男「つーか、律儀にコンセント抜いてやがる。……これ生きてるんじゃないか?」
男「だけど、それじゃあどこ行った?」
男「一階には手がかり無しか……。二階の女さんが何か見つけてくれてるかな?」
【二階】
女「来ました、男さんの自室……。ごくり」
女「……なんだか、すごくえOちな気分になりますね」
女「……えーい、そんなことではだめです私。集中集中。とりゃーっ!」バタンッ
女「……あれ、割とこじんまりとした部屋ですね……。汚れてもいないし」
女「あれは……男さんのベッド……寝ても、良いですよね……」キョロキョロ
28: 2009/08/23(日) 17:04:18.61
女「せーっ、のっ!」バフンッ
女「あ、ああ……男さんの匂いが……んぅ……」ゴロゴロ
男「……おーい、女さん、何か見つか……っ、た……?」
女「い、いえ……」
男「そ、そう」
女「は、はい……」
男「……ごゆっくり」パタン
女「ああ、そんな目で私を見ないでっ! 男さんっ」
女「あ、ああ……男さんの匂いが……んぅ……」ゴロゴロ
男「……おーい、女さん、何か見つか……っ、た……?」
女「い、いえ……」
男「そ、そう」
女「は、はい……」
男「……ごゆっくり」パタン
女「ああ、そんな目で私を見ないでっ! 男さんっ」
31: 2009/08/23(日) 17:07:32.34
男「何をしていたのか、は敢えて聞かない」
女「はい……」
男「でも、母さんたちの書き置きを見つけられたのは僥倖だ」
女「だよねっ」
男「……」
女「すいません……」
男「よし、読むよ」
『男へ。これを読んだのならば、すぐに国際空港に来て下さい。
私たちはそこで、姉と一緒にあなたを待つことにします。
どうか無事で、姿を見せてくれることを願っています。 母』
男「だってさ。生きてるんだ、母さんたちは」
女「よかったね!」
男「ああ。これで次の目的地は決まりだな」
女「国際空港っ!」
男「よし、行こう!」
女「はい……」
男「でも、母さんたちの書き置きを見つけられたのは僥倖だ」
女「だよねっ」
男「……」
女「すいません……」
男「よし、読むよ」
『男へ。これを読んだのならば、すぐに国際空港に来て下さい。
私たちはそこで、姉と一緒にあなたを待つことにします。
どうか無事で、姿を見せてくれることを願っています。 母』
男「だってさ。生きてるんだ、母さんたちは」
女「よかったね!」
男「ああ。これで次の目的地は決まりだな」
女「国際空港っ!」
男「よし、行こう!」
34: 2009/08/23(日) 17:13:40.02
男「……♪」
女「ノリノリだね、男さん」
男「まあな、家族が生きてるんだ……。嬉しいよ」
女「そっかー」
男「あ……悪いこと言ったな……」
女「あ、気にしないで。……そういう記憶、ないから」
男「ないのか……。じゃあ、いつかは俺のことも」
女「それは、ないよっ! 絶対にない」
男「断言しますね」
女「忘れるわけないじゃないっ。ここまで一緒に生きてきた、一番大事な人を」
男「……そうだな。ごめん」
女「私もたまに怖くなるけど、でも、そういう時こそ自分と、相手を信じなきゃ」
男「ああ」
女「ノリノリだね、男さん」
男「まあな、家族が生きてるんだ……。嬉しいよ」
女「そっかー」
男「あ……悪いこと言ったな……」
女「あ、気にしないで。……そういう記憶、ないから」
男「ないのか……。じゃあ、いつかは俺のことも」
女「それは、ないよっ! 絶対にない」
男「断言しますね」
女「忘れるわけないじゃないっ。ここまで一緒に生きてきた、一番大事な人を」
男「……そうだな。ごめん」
女「私もたまに怖くなるけど、でも、そういう時こそ自分と、相手を信じなきゃ」
男「ああ」
38: 2009/08/23(日) 17:19:20.46
女「ところで、ここから国際空港までどれくらいなの?」
男「歩いて四十分ちょいかな」
女「そうなんだ。だったら、ゾンビたちに囲まれない限りは今日中に到着できるね」
男「だな。暗くなると道がわかりにくいし、なるべく急いだ方が良い」
女「りょーかい」
「た、助けてくれえええっ! Help me!」
男「……そうも行かないみたい」
女「大変だね」
男「……いや、構わんさ」
男「歩いて四十分ちょいかな」
女「そうなんだ。だったら、ゾンビたちに囲まれない限りは今日中に到着できるね」
男「だな。暗くなると道がわかりにくいし、なるべく急いだ方が良い」
女「りょーかい」
「た、助けてくれえええっ! Help me!」
男「……そうも行かないみたい」
女「大変だね」
男「……いや、構わんさ」
41: 2009/08/23(日) 17:23:13.75
男「やっぱりゾンビども! 数は、7!」
女「右は私が叩くから、左はお願い!」
男「任せろっ!」バンバンッ
女「斬るよっ!」ギュイイイイイン、ガガガガガガガ
ゾンビ「うあー」
ゾンビ「あうあー」
ゾンビ「あーあー」
男「……おい、女さん……。このゾンビども、どこかで見たことないか……」
女「奇遇だね、私もそう思ってたところ……」
男「くそっ、嫌な予感がするぜ!」
女「右は私が叩くから、左はお願い!」
男「任せろっ!」バンバンッ
女「斬るよっ!」ギュイイイイイン、ガガガガガガガ
ゾンビ「うあー」
ゾンビ「あうあー」
ゾンビ「あーあー」
男「……おい、女さん……。このゾンビども、どこかで見たことないか……」
女「奇遇だね、私もそう思ってたところ……」
男「くそっ、嫌な予感がするぜ!」
43: 2009/08/23(日) 17:26:08.99
男「落ちろ落ちろ落ちろ!」バンバンバンッ
女「さよならっ!」ガガッ、ガガッ、ガガガッ
男「六体、撃退完了…………!?」
女「……そんな……やっぱり……!」
ジョン「サンキュー、Boy and Girl! 俺の名前はジョン! よろしく頼むぜ……って、どうした?」
婦警「…………あ。あー」
男「婦警、さん……っ!」
女「さよならっ!」ガガッ、ガガッ、ガガガッ
男「六体、撃退完了…………!?」
女「……そんな……やっぱり……!」
ジョン「サンキュー、Boy and Girl! 俺の名前はジョン! よろしく頼むぜ……って、どうした?」
婦警「…………あ。あー」
男「婦警、さん……っ!」
52: 2009/08/23(日) 17:30:40.72
婦警「お、とこ……くん…………あい、たかっ……た…………あー」
男「婦警さん……」
婦警「おと、こ……くん……」
ジョン「そのWoman、さっきからそれしか言わないんだゼェ? なんなんだよ一体」
男「婦警さん……俺も……」
女「男さんっ! ダメだよっ! いくら言葉を話しているとは言え、彼女はゾンビなんだよっ!」
男「でも、俺のことを呼んでる――」
女「それは……生前、強く思っていたことを発してるだけで……!」
男「じゃあ、婦警さんは、俺のことを考えててくれたんだろ……?」
女「男さんっ!」
男「婦警さん……」
婦警「おと、こ……くん……」
ジョン「そのWoman、さっきからそれしか言わないんだゼェ? なんなんだよ一体」
男「婦警さん……俺も……」
女「男さんっ! ダメだよっ! いくら言葉を話しているとは言え、彼女はゾンビなんだよっ!」
男「でも、俺のことを呼んでる――」
女「それは……生前、強く思っていたことを発してるだけで……!」
男「じゃあ、婦警さんは、俺のことを考えててくれたんだろ……?」
女「男さんっ!」
57: 2009/08/23(日) 17:35:04.33
男「俺は……俺は……!」
女「目を覚ましてよ! 男さんっ!」
ジョン「Boy! そのまま行けば、お前さんは氏んじまうぞ! それでいいのか!?」
婦警「お……とこ…………くん……」
男「俺は、婦警さんを助けたいだけだ……」
女「それなら! もっと落ち着いて考えてっ! お願いだからっ!」
男「落ち着いて……?」
女「ねぇ、婦警さんは、どうして氏んだの……? 私たちを、守るためでしょ……?」
男「……」
女「そんな彼女が、今こんな姿になって、君を襲うことを……望んだと思うの……?」
男「それは……」
女「私は、手を出さない……。だから。君が、婦警さんを救ってあげて……。最後の、手向けだよ……」
婦警「おとこ……おと、こ……」
男「……俺は……っ!」
女「目を覚ましてよ! 男さんっ!」
ジョン「Boy! そのまま行けば、お前さんは氏んじまうぞ! それでいいのか!?」
婦警「お……とこ…………くん……」
男「俺は、婦警さんを助けたいだけだ……」
女「それなら! もっと落ち着いて考えてっ! お願いだからっ!」
男「落ち着いて……?」
女「ねぇ、婦警さんは、どうして氏んだの……? 私たちを、守るためでしょ……?」
男「……」
女「そんな彼女が、今こんな姿になって、君を襲うことを……望んだと思うの……?」
男「それは……」
女「私は、手を出さない……。だから。君が、婦警さんを救ってあげて……。最後の、手向けだよ……」
婦警「おとこ……おと、こ……」
男「……俺は……っ!」
66: 2009/08/23(日) 17:42:29.92
男「俺は……。婦警さんを、救いたい」
婦警「お、と、こ……」
男「だから……婦警さんから託されたこの拳銃で……っ!」
婦警「あ……あー……?」
男「もしもこうして再び会えるなら、笑っていたあなたが見たかった……!」
婦警「おと、こ…………。……っ……て」
男「……!」
婦警「おとこ……。…………て……」
婦警『男君。私を撃ってくれ。今までは多分、君は私の思いを継ぐつもりで、戦ってきたんだろう?』
婦警『でも、それじゃあいけない。人の思いを継ぐだけで、長く戦えるわけがない』
婦警『確固たる信念を持って、そして戦うんだ』
婦警『君には、守る人がいるだろう。……ならば、その人のために、全身全霊を持って、戦いたまえよ』
婦警『私に囚われるのは、もうやめにするんだ。いいね……』
男「婦警、さん……っ! さようならっ……!」……バンッ!
婦警「お、と、こ……」
男「だから……婦警さんから託されたこの拳銃で……っ!」
婦警「あ……あー……?」
男「もしもこうして再び会えるなら、笑っていたあなたが見たかった……!」
婦警「おと、こ…………。……っ……て」
男「……!」
婦警「おとこ……。…………て……」
婦警『男君。私を撃ってくれ。今までは多分、君は私の思いを継ぐつもりで、戦ってきたんだろう?』
婦警『でも、それじゃあいけない。人の思いを継ぐだけで、長く戦えるわけがない』
婦警『確固たる信念を持って、そして戦うんだ』
婦警『君には、守る人がいるだろう。……ならば、その人のために、全身全霊を持って、戦いたまえよ』
婦警『私に囚われるのは、もうやめにするんだ。いいね……』
男「婦警、さん……っ! さようならっ……!」……バンッ!
73: 2009/08/23(日) 17:49:31.10
男「……」
女「男さん」
男「これでよかったんだ。……婦警さんもこれで、楽になれたさ」
女「……うん、きっと」
男「俺は今まで、あの人の意志を継ぐつもりで戦ってきたけど」
女「……」
男「自分自身の理由のために、戦うよ。……それが、婦警さんとの約束だ」
女「……応援、してるから」
男「うん」
ジョン「Hey! 待ってくれよそこのボーイアンドガール。ここで出会ったのも何かの縁、仲良く三人で旅しようぜェ?」
男「なんだこの面白黒人」
ジョン「Oh! なかなか辛辣、でもそれじゃあ俺は挫けないぜBaby! お前さんらの強さに惚れちまったんだよ」
女「は、はぁ……」
男「俺たちは、空港に向かってるんだけど」
ジョン「オゥ、いいね、良い感じじゃん!? 俺もAirportに向かおうと思ってたんだぜぃ」
女「男さん」
男「これでよかったんだ。……婦警さんもこれで、楽になれたさ」
女「……うん、きっと」
男「俺は今まで、あの人の意志を継ぐつもりで戦ってきたけど」
女「……」
男「自分自身の理由のために、戦うよ。……それが、婦警さんとの約束だ」
女「……応援、してるから」
男「うん」
ジョン「Hey! 待ってくれよそこのボーイアンドガール。ここで出会ったのも何かの縁、仲良く三人で旅しようぜェ?」
男「なんだこの面白黒人」
ジョン「Oh! なかなか辛辣、でもそれじゃあ俺は挫けないぜBaby! お前さんらの強さに惚れちまったんだよ」
女「は、はぁ……」
男「俺たちは、空港に向かってるんだけど」
ジョン「オゥ、いいね、良い感じじゃん!? 俺もAirportに向かおうと思ってたんだぜぃ」
82: 2009/08/23(日) 17:53:49.11
【黒人のジョンが仲間になった】
男「しかしまあ、テンション高いな……」
女「外国の人って、みんなそうなのかな……?」
ジョン「ボーイエンドガール! ナイショ話は、仲間割れの原因だぜェ」
男「あー、悪い」
女「ごめん……」
ジョン「Oh,そんなシケた面見せるもんじゃないぜ? 若い内はスマイルが基本!」
男「……テンション高いな、ジョン」
女「ほんと……」
ジョン「このご時世、こうでもしなくちゃつぶれちまうぜ」
男「……それも、そうだけど」
ジョン「ハッハー、ならば笑え笑え! 笑いは心のMealだぜ!」
男「しかしまあ、テンション高いな……」
女「外国の人って、みんなそうなのかな……?」
ジョン「ボーイエンドガール! ナイショ話は、仲間割れの原因だぜェ」
男「あー、悪い」
女「ごめん……」
ジョン「Oh,そんなシケた面見せるもんじゃないぜ? 若い内はスマイルが基本!」
男「……テンション高いな、ジョン」
女「ほんと……」
ジョン「このご時世、こうでもしなくちゃつぶれちまうぜ」
男「……それも、そうだけど」
ジョン「ハッハー、ならば笑え笑え! 笑いは心のMealだぜ!」
83: 2009/08/23(日) 17:54:47.59
書いてて思ったんだけど、映画だったらジョン氏ぬだろ絶対
90: 2009/08/23(日) 17:59:47.73
男「それで、ジョンはどうして日本に?」
ジョン「決まってるだろォ! アキバだYO!」
女「あきば……?」
男「秋葉原だな。俺もたまに行く。……てかそれだけのためかよ」
ジョン「ザッツライト! フィギュアって凄いぜェ! 魔改造フィギュアは勃起物だ!」
女「ぼっ……き……」
男「耳ふさいでろ」
ジョン「まあ何より? メイドさん、モエエエエエエエエエエ!」
男「……大丈夫かコイツ」
ジョン「決まってるだろォ! アキバだYO!」
女「あきば……?」
男「秋葉原だな。俺もたまに行く。……てかそれだけのためかよ」
ジョン「ザッツライト! フィギュアって凄いぜェ! 魔改造フィギュアは勃起物だ!」
女「ぼっ……き……」
男「耳ふさいでろ」
ジョン「まあ何より? メイドさん、モエエエエエエエエエエ!」
男「……大丈夫かコイツ」
97: 2009/08/23(日) 18:03:46.31
ジョン「祖国の兄弟たちにィ……、俺のGetした工口工口ポスターを渡さない限り、俺は氏んでも氏にきれねぇよ!」
男「あー、そうかい」
女「えろ、えろ……」
男「耳ふさいでろって」
ジョン「なんだなんだ? お前らカッポーじゃねえのかよ? アーハァ?」
男「いや、そのつもりだけど」
ジョン「のわりにウブだぜ! ヴァージンか、ヴァージンなのか!? 中古はいらねぇ!」
男「お前どこまで日本に染まってんだよ……」
男「あー、そうかい」
女「えろ、えろ……」
男「耳ふさいでろって」
ジョン「なんだなんだ? お前らカッポーじゃねえのかよ? アーハァ?」
男「いや、そのつもりだけど」
ジョン「のわりにウブだぜ! ヴァージンか、ヴァージンなのか!? 中古はいらねぇ!」
男「お前どこまで日本に染まってんだよ……」
104: 2009/08/23(日) 18:07:52.08
【国際空港・入り口】
男「なんだかんだでようやく着いたぜ……」
ジョン「ヘイヘイヘイ、まだ話したりねーよ」
男「俺はもうお腹いっぱいだよ……。そうだよ、ルリルリがヒロインだ……」
ジョン「可愛すぎだろォ? それなのに劇場版のアキトと来たらよォ。艦長が報われねぇぜ」
女「男さん、大丈夫?」
男「少し、休みたい……。このテンションに付き合うのは骨が折れる……」
ジョン「Oh! 骨折か? 良い医者を知ってるんだ、俺に任せな!」
男「……」
男「なんだかんだでようやく着いたぜ……」
ジョン「ヘイヘイヘイ、まだ話したりねーよ」
男「俺はもうお腹いっぱいだよ……。そうだよ、ルリルリがヒロインだ……」
ジョン「可愛すぎだろォ? それなのに劇場版のアキトと来たらよォ。艦長が報われねぇぜ」
女「男さん、大丈夫?」
男「少し、休みたい……。このテンションに付き合うのは骨が折れる……」
ジョン「Oh! 骨折か? 良い医者を知ってるんだ、俺に任せな!」
男「……」
106: 2009/08/23(日) 18:08:55.85
夕飯食べてくる
119: 2009/08/23(日) 18:29:34.35
【国際線・出発カウンター】
女「うわーっ、人が多いね」
男「まあね……」
ジョン「安全な場所って言うと、やっぱ広くてみんなが集まる場所だからなァ」
男「……母さんたちはどこかな……?」
女「ここにいるの?」
男「姉貴が、ここのカウンター嬢なんだ。だからそこらへんに……」
ジョン「ヘイヘイヘイ! 初耳だぜ、お前にBig Sisterがいるなんてよォ」
男「言ってないしな」
ジョン「メアド教えてくれ」
男「なんでだよ! 自分で聞いてくれ!」
姉「……あ? 男、お前、男か?」
男「んっ? 姉貴! 無事だったのか!」
姉「なんだなんだ、お前も無事だったのか、そいつは何よりだなあ!」
女「うわーっ、人が多いね」
男「まあね……」
ジョン「安全な場所って言うと、やっぱ広くてみんなが集まる場所だからなァ」
男「……母さんたちはどこかな……?」
女「ここにいるの?」
男「姉貴が、ここのカウンター嬢なんだ。だからそこらへんに……」
ジョン「ヘイヘイヘイ! 初耳だぜ、お前にBig Sisterがいるなんてよォ」
男「言ってないしな」
ジョン「メアド教えてくれ」
男「なんでだよ! 自分で聞いてくれ!」
姉「……あ? 男、お前、男か?」
男「んっ? 姉貴! 無事だったのか!」
姉「なんだなんだ、お前も無事だったのか、そいつは何よりだなあ!」
122: 2009/08/23(日) 18:34:03.65
姉「引きこもりのお前が外に出たって言うから、結構心配したたんだぞ?」
男「ほっとけよ」
姉「しっかし、しばらく見ない間にこんな可愛い彼女と……面白黒人を連れてくるとはな」
男「女さんはともかく、ジョンは知らん」
ジョン「Nooooo! 俺たちの友情はこんな物だったのか!? Hey!」
男「つい三十分前くらいに出会ったばかりだろうが!」
女「あ、あはは……」
姉「ふ~ん、ま。彼女が出来たんなら父さんと母さんに知らせてやんなきゃな。喜ぶぜ~」
男「……う、ん……」
女「男さん、私、髪の毛とか服とか変じゃないかな……?」
男「大丈夫。問題なし」
ジョン「参ったな……俺がBoyのGirlfriendだなんてよォ」
男「……一生やってろ」
男「ほっとけよ」
姉「しっかし、しばらく見ない間にこんな可愛い彼女と……面白黒人を連れてくるとはな」
男「女さんはともかく、ジョンは知らん」
ジョン「Nooooo! 俺たちの友情はこんな物だったのか!? Hey!」
男「つい三十分前くらいに出会ったばかりだろうが!」
女「あ、あはは……」
姉「ふ~ん、ま。彼女が出来たんなら父さんと母さんに知らせてやんなきゃな。喜ぶぜ~」
男「……う、ん……」
女「男さん、私、髪の毛とか服とか変じゃないかな……?」
男「大丈夫。問題なし」
ジョン「参ったな……俺がBoyのGirlfriendだなんてよォ」
男「……一生やってろ」
131: 2009/08/23(日) 18:39:02.29
男「……女さん、緊張しないで良いから。ウチって結構、みんなフランクだし」
女「う、うん……でも……」
男「手、握ろうか?」
女「お願い……」
男「ん……」ギュッ
女「やっぱり、安心する……」
ジョン「Boy、俺の緊張も解いてくれよ。Handだぜぇ」
男「……」
ジョン「そんな怖い顔で見ないでくれよな。チェリーの俺はチビりそうだぜ」
男「俺も童Oだ」
ジョン「What!? ここまで仲良くてまだヤッてないとか、Youはおかしいんじゃねえか?」
男「……もう、嫌……」
女「う、うん……でも……」
男「手、握ろうか?」
女「お願い……」
男「ん……」ギュッ
女「やっぱり、安心する……」
ジョン「Boy、俺の緊張も解いてくれよ。Handだぜぇ」
男「……」
ジョン「そんな怖い顔で見ないでくれよな。チェリーの俺はチビりそうだぜ」
男「俺も童Oだ」
ジョン「What!? ここまで仲良くてまだヤッてないとか、Youはおかしいんじゃねえか?」
男「……もう、嫌……」
133: 2009/08/23(日) 18:40:42.10
>>132
五部か六部の予定
女さんの出番がジョンに食われてるから修正しないと……
五部か六部の予定
女さんの出番がジョンに食われてるから修正しないと……
140: 2009/08/23(日) 18:47:31.76
母「男……!」
父「無事だったか、男」
男「父さん、母さん……、ああ、無事だったよ。なんとかな」
母「おお、よかった……。あんたが氏んだんじゃないかって、お父さんと大泣きしてたんだよ」
父「よ、余計なことはいわんでいいっ……が、よく、無事に戻ってきてくれたな……」
男「心配かけて、ごめん」
母「いいのよ、お前が帰ってきてくれただけで……」
姉「へへへ、泣かせるねぇ」
ジョン「良い話だぜェ……」
男「ジョン……お前……」
父「ところで、さっきから手を繋いでいるそちらの子は……?」
父「無事だったか、男」
男「父さん、母さん……、ああ、無事だったよ。なんとかな」
母「おお、よかった……。あんたが氏んだんじゃないかって、お父さんと大泣きしてたんだよ」
父「よ、余計なことはいわんでいいっ……が、よく、無事に戻ってきてくれたな……」
男「心配かけて、ごめん」
母「いいのよ、お前が帰ってきてくれただけで……」
姉「へへへ、泣かせるねぇ」
ジョン「良い話だぜェ……」
男「ジョン……お前……」
父「ところで、さっきから手を繋いでいるそちらの子は……?」
142: 2009/08/23(日) 18:50:28.11
女「は、は、は、は、はいっ! はじめましてっ! 男君の、こ、恋人の……女です!」
母「おやおや……あんた、どさまぎに彼女なんて作ったのかい?」
男「ああ。……彼女がいるから、俺はここまで生きて来れたんだ」
父「それはそれは……、ありがとう、女さん」
女「いえ、こちらこそっ! 男君には、色々お世話になって!」
母「あらまあ、礼儀正しい子だねぇ。どうか、男をよろしくね」
女「はいっ! ありがとうございますっ!」
男「よかったな、女さん」
女「はいっ!」
ジョン「……あのー、俺は?」
母「おやおや……あんた、どさまぎに彼女なんて作ったのかい?」
男「ああ。……彼女がいるから、俺はここまで生きて来れたんだ」
父「それはそれは……、ありがとう、女さん」
女「いえ、こちらこそっ! 男君には、色々お世話になって!」
母「あらまあ、礼儀正しい子だねぇ。どうか、男をよろしくね」
女「はいっ! ありがとうございますっ!」
男「よかったな、女さん」
女「はいっ!」
ジョン「……あのー、俺は?」
146: 2009/08/23(日) 18:53:17.38
男「こいつは……、さっき道端で助けた黒人のジョン」
ジョン「よろしく頼むぜェ!」
母「元気そうな人だねぇ」
ジョン「笑顔は世界を救うぜ! イヤッフゥッ!」
男「……と、まあ、テンションが無駄に高い奴だけど、悪い奴じゃない」
父「ジョンさん、どうか、男をよろしく頼むよ。コイツは奥手でね、友達があまりいないんだ」
男「ばっ、何言ってんの!」
ジョン「まっかせてくださ~い! Boyは、俺の立派なマブダチだぜェ、Year!」
ジョン「よろしく頼むぜェ!」
母「元気そうな人だねぇ」
ジョン「笑顔は世界を救うぜ! イヤッフゥッ!」
男「……と、まあ、テンションが無駄に高い奴だけど、悪い奴じゃない」
父「ジョンさん、どうか、男をよろしく頼むよ。コイツは奥手でね、友達があまりいないんだ」
男「ばっ、何言ってんの!」
ジョン「まっかせてくださ~い! Boyは、俺の立派なマブダチだぜェ、Year!」
152: 2009/08/23(日) 18:58:44.95
姉「さて、感動の再会はまあいいとして……」
男「?」
姉「あんた、もの凄く臭いよ」
男「……マジで?」
姉「良いからシャワー浴びてきな。彼女も一緒にな!」
男「ば、馬鹿な事言うな!」
姉「それが案外そうでもなくてねぇ……。シャワールームは数が少ないから、二人で入った方が時間短縮、文句言われなくて良いんだよねぇ」ニヤニヤ
男「あ、姉貴……!」
女「わ、私……男さんなら……一緒でも……」
ジョン「ヘイ、ボーイ! 俺と一緒に入って、男と男の友情を確かめ合おうぜェ!」
男「……女さん、恥ずかしいけど……入る……?」
女「……うん……」
男「?」
姉「あんた、もの凄く臭いよ」
男「……マジで?」
姉「良いからシャワー浴びてきな。彼女も一緒にな!」
男「ば、馬鹿な事言うな!」
姉「それが案外そうでもなくてねぇ……。シャワールームは数が少ないから、二人で入った方が時間短縮、文句言われなくて良いんだよねぇ」ニヤニヤ
男「あ、姉貴……!」
女「わ、私……男さんなら……一緒でも……」
ジョン「ヘイ、ボーイ! 俺と一緒に入って、男と男の友情を確かめ合おうぜェ!」
男「……女さん、恥ずかしいけど……入る……?」
女「……うん……」
158: 2009/08/23(日) 19:03:26.44
【シャワールーム】
男(姉貴からは鍵と、シャンプーやらの入ったポーチを渡されたが)
男「……これはどこをどう見てもゴムだよな?」
男「……時間短縮しろって言ったのはあいつだよな?」
男「……何考えてるんだろ……ほんと、アホだ」
男「……てか、女さんとはそういうことは出来ません」
男「やれやれ……」
ジョン「ほおおおぉぉぉぉぉ! シャワーの水圧強すぎるよぉぉぉぉぉぉぉ!」
男「弱めろよ!」
男(姉貴からは鍵と、シャンプーやらの入ったポーチを渡されたが)
男「……これはどこをどう見てもゴムだよな?」
男「……時間短縮しろって言ったのはあいつだよな?」
男「……何考えてるんだろ……ほんと、アホだ」
男「……てか、女さんとはそういうことは出来ません」
男「やれやれ……」
ジョン「ほおおおぉぉぉぉぉ! シャワーの水圧強すぎるよぉぉぉぉぉぉぉ!」
男「弱めろよ!」
163: 2009/08/23(日) 19:08:13.33
女「……準備、出来た……けど……」
男「う、うん……」
女「私の体……その……」
男「……大丈夫。女さんは女さんだから」
女「……ありがとう……」
男「じゃあ、入るよ」
女「……うん……」
ガチャリ
シャアアアアアアアア
男「う、うん……」
女「私の体……その……」
男「……大丈夫。女さんは女さんだから」
女「……ありがとう……」
男「じゃあ、入るよ」
女「……うん……」
ガチャリ
シャアアアアアアアア
165: 2009/08/23(日) 19:12:09.46
男「……精神的に氏ぬかと思った」
姉「ふーん。で? ヤッたのか? あたしのプレゼント、役に立った?」
男「使ってねえよバカ姉貴」
姉「んだよ、折角愛すべき弟のためにプレゼントしたってのに」
男「いらんわ!」
姉「あぁあぁ、いつか姉ちゃんのことを思い出して泣く日が来るぞ?」
男「こねえよバーカ」
姉「何でだよ」
男「女さんだけじゃない。父さんも母さんも、姉貴も……氏なせはしない。ついでにジョンもな」
姉「……へっ、口だけは一人前だな」
男「なんとでも」
姉「ただ……格好良くなったな、バカのくせに」
姉「ふーん。で? ヤッたのか? あたしのプレゼント、役に立った?」
男「使ってねえよバカ姉貴」
姉「んだよ、折角愛すべき弟のためにプレゼントしたってのに」
男「いらんわ!」
姉「あぁあぁ、いつか姉ちゃんのことを思い出して泣く日が来るぞ?」
男「こねえよバーカ」
姉「何でだよ」
男「女さんだけじゃない。父さんも母さんも、姉貴も……氏なせはしない。ついでにジョンもな」
姉「……へっ、口だけは一人前だな」
男「なんとでも」
姉「ただ……格好良くなったな、バカのくせに」
169: 2009/08/23(日) 19:17:39.01
ジョン「へい、Boy! UNOやろうぜ!」
男「……元気だな、ジョンは」
ジョン「さっきも言ったがー、こんな時こそ笑うべきだぜ!」
男「羨ましいな。ジョンの明るさ」
ジョン「お前も笑うべきだぜぇぇぇぇぇっと!」
男「兄貴かお前は」
姉「ふーん、面白い友達じゃん。くく、大事にしなよ」
男「……面白いのは認めるけどなあ」
ジョン「そらにぃ、そびえるぅ、くぅろがねのぉしろぉ!」
男「……やれやれ」
男「……元気だな、ジョンは」
ジョン「さっきも言ったがー、こんな時こそ笑うべきだぜ!」
男「羨ましいな。ジョンの明るさ」
ジョン「お前も笑うべきだぜぇぇぇぇぇっと!」
男「兄貴かお前は」
姉「ふーん、面白い友達じゃん。くく、大事にしなよ」
男「……面白いのは認めるけどなあ」
ジョン「そらにぃ、そびえるぅ、くぅろがねのぉしろぉ!」
男「……やれやれ」
171: 2009/08/23(日) 19:23:40.66
女「あ、男さん……」
男「女さん……」
姉「ん~? 視線を逸らす二人、その頬はどちらも朱く染まって…………」
男「な、何をバカな」
姉「ん~ん~、さっきはああ言ってたけど、お前も大人になったって事だな」
女「あ、あの、お姉さんが考えているようなことは、何も……!」
姉「ん~? あたしが考えてる事って、何?」
女「そ、それは……その……」
姉「くくく、いじめすぎたね、悪い悪い。いやはや、見れば見るだけ、コイツにはもったいない彼女さんだ」
男「うるせぇ」
姉「……コイツねー、頑固だから大変だろうけど、頑張ってね」
女「は、はい……っ。頑張ります」
姉「そういや、夕飯はどうするの?」
女「わ、私は……良いです……。蛋白質、たくさん……」
姉「?」
男「女さん……」
姉「ん~? 視線を逸らす二人、その頬はどちらも朱く染まって…………」
男「な、何をバカな」
姉「ん~ん~、さっきはああ言ってたけど、お前も大人になったって事だな」
女「あ、あの、お姉さんが考えているようなことは、何も……!」
姉「ん~? あたしが考えてる事って、何?」
女「そ、それは……その……」
姉「くくく、いじめすぎたね、悪い悪い。いやはや、見れば見るだけ、コイツにはもったいない彼女さんだ」
男「うるせぇ」
姉「……コイツねー、頑固だから大変だろうけど、頑張ってね」
女「は、はい……っ。頑張ります」
姉「そういや、夕飯はどうするの?」
女「わ、私は……良いです……。蛋白質、たくさん……」
姉「?」
178: 2009/08/23(日) 19:29:46.32
【夜】
女「みんなで雑魚寝なんだね」
男「人が多いしな、仕方ない」
ジョン「Hmm……、でも、飛行機は飛んでるみたいだぜェ?」
男「極地か、砂漠なら、ゾンビは生きていけないだろうからな」
ジョン「なるほど、ガッテン」
女「私たちも……そういうところに、行くのかな」
男「姉貴から聞いた話だと、そこに行けるのは抽選に当たった人だけだって。しかも倍率千越え」
女「無理か……」
ジョン「スイスはどうだ? 家に核シェルターだぜェ?」
男「一杯だろうよ」
ジョン「参ったもんだ。……まさに、この世の地獄。生きながら体験できるとはなァ」
女「みんなで雑魚寝なんだね」
男「人が多いしな、仕方ない」
ジョン「Hmm……、でも、飛行機は飛んでるみたいだぜェ?」
男「極地か、砂漠なら、ゾンビは生きていけないだろうからな」
ジョン「なるほど、ガッテン」
女「私たちも……そういうところに、行くのかな」
男「姉貴から聞いた話だと、そこに行けるのは抽選に当たった人だけだって。しかも倍率千越え」
女「無理か……」
ジョン「スイスはどうだ? 家に核シェルターだぜェ?」
男「一杯だろうよ」
ジョン「参ったもんだ。……まさに、この世の地獄。生きながら体験できるとはなァ」
180: 2009/08/23(日) 19:33:39.41
男「今日は、もう寝よう」
女「うん……。男さん、近くに寄って良い?」
ジョン「あたしもあたしも」
男「……まあ、いいけど……」
ジョン「オトコ、大好き!」
男「誤解を招くから大声で言わない方が良いぞ」
女「男さん……」ギューッ
男「……」
女「ずっと、一緒にいたい……」
男「……女さん」ギュッ
ジョン(邪魔者は退散、言われなくてもスタコラサッサだぜェ)
女「うん……。男さん、近くに寄って良い?」
ジョン「あたしもあたしも」
男「……まあ、いいけど……」
ジョン「オトコ、大好き!」
男「誤解を招くから大声で言わない方が良いぞ」
女「男さん……」ギューッ
男「……」
女「ずっと、一緒にいたい……」
男「……女さん」ギュッ
ジョン(邪魔者は退散、言われなくてもスタコラサッサだぜェ)
189: 2009/08/23(日) 19:39:10.21
男「……すぅ」ギュッ
女「……んぅ」ギュウッ
ジョン「…………」
ジョン「…………」
ジョン「…………」
ジョン「…………」
ジョン「……この二人を守ってやりたいもんだぜェ……」
ジョン「愛し合っている二人ほど、美しい物はないからなァ」
ジョン「Good night」
女「……んぅ」ギュウッ
ジョン「…………」
ジョン「…………」
ジョン「…………」
ジョン「…………」
ジョン「……この二人を守ってやりたいもんだぜェ……」
ジョン「愛し合っている二人ほど、美しい物はないからなァ」
ジョン「Good night」
197: 2009/08/23(日) 19:44:21.22
男「すがすがしい朝だ」
ジョン「ぐっもーにん」
男「ああ、おはよう」
姉「いよっ、起きたかバカ」
男「ああ」
姉「おぅおぅ、抱きつかれてんじゃねえかこの色男が」
男「いいだろ、恋人同士なんだから」
姉「へへへっ、責任はとれよ、男としてな」
男「まだそこまで行ってねえよ」
姉「けど、いつかは行くんだろ? だったら、早いことそういうのは叩き込んでおいてやった方が良いのさ」
男「……」
姉「まあいい……、ほれ、これに名前書きな」
男「なんだこれ?」
姉「極地旅客機搭乗券抽選エントリーシート」
ジョン「ぐっもーにん」
男「ああ、おはよう」
姉「いよっ、起きたかバカ」
男「ああ」
姉「おぅおぅ、抱きつかれてんじゃねえかこの色男が」
男「いいだろ、恋人同士なんだから」
姉「へへへっ、責任はとれよ、男としてな」
男「まだそこまで行ってねえよ」
姉「けど、いつかは行くんだろ? だったら、早いことそういうのは叩き込んでおいてやった方が良いのさ」
男「……」
姉「まあいい……、ほれ、これに名前書きな」
男「なんだこれ?」
姉「極地旅客機搭乗券抽選エントリーシート」
202: 2009/08/23(日) 19:49:08.22
男「……書いてどうするんだ?」
姉「アホ、逃げるに決まってんだよ、あのゾンビどもからな」
男「当たるかもわからないのに? というか、これ、ペアチケットじゃねえか」
姉「だから、お前と、彼女さんの二人だな」
男「……家族と、ついでにジョンを置いて行けと?」
姉「お前はまだ若い。まだまだ、人生を楽しまなくちゃ行けねぇんだよ。引きこもってた分もな」
男「けど……」
姉「つーか、当たるかもわかんねぇのにウダウダ悩むなアホ。名前書いときゃいーんだよ」
男「ったく……」
姉「毎度っ」
姉(これで良い。……子孫繁栄だの何だの政府は叫んでやがるから、こいつらの当選は決まってる。……達者で生きろよバカ野郎)
姉「アホ、逃げるに決まってんだよ、あのゾンビどもからな」
男「当たるかもわからないのに? というか、これ、ペアチケットじゃねえか」
姉「だから、お前と、彼女さんの二人だな」
男「……家族と、ついでにジョンを置いて行けと?」
姉「お前はまだ若い。まだまだ、人生を楽しまなくちゃ行けねぇんだよ。引きこもってた分もな」
男「けど……」
姉「つーか、当たるかもわかんねぇのにウダウダ悩むなアホ。名前書いときゃいーんだよ」
男「ったく……」
姉「毎度っ」
姉(これで良い。……子孫繁栄だの何だの政府は叫んでやがるから、こいつらの当選は決まってる。……達者で生きろよバカ野郎)
207: 2009/08/23(日) 19:56:39.34
ジョン「ん~? ヘイ、その紙見せてくれるかな?」
姉「あ? 良いけど」
ジョン「ほぅ、ほぅほぅ……。これ、ちゃんと彼らに説明した?」
姉「してない」
ジョン「良いのかよォ? キャンセル不可、譲渡不可……そんなんじゃ、ボーイがキレちまうぜェ」
姉「……けどな、これくらいしか、あたしらがしてやれることはないんだよ」
ジョン「ボーイの好きにさせてやるって選択肢はァ?」
姉「却下。あいつは若い。まだ、生きないと……!」
ジョン「Hmm……。日本には、良い言葉があるね。ありがた迷惑って。……ボーイにとって、君の行動はきっとそれだぜェ」
姉「へっ、下の奴は、年長者の言うこと聞いてりゃいいんだよ」
ジョン「なるほど? じゃあ俺からは何も言わないけどなァ……」
姉「あ? 良いけど」
ジョン「ほぅ、ほぅほぅ……。これ、ちゃんと彼らに説明した?」
姉「してない」
ジョン「良いのかよォ? キャンセル不可、譲渡不可……そんなんじゃ、ボーイがキレちまうぜェ」
姉「……けどな、これくらいしか、あたしらがしてやれることはないんだよ」
ジョン「ボーイの好きにさせてやるって選択肢はァ?」
姉「却下。あいつは若い。まだ、生きないと……!」
ジョン「Hmm……。日本には、良い言葉があるね。ありがた迷惑って。……ボーイにとって、君の行動はきっとそれだぜェ」
姉「へっ、下の奴は、年長者の言うこと聞いてりゃいいんだよ」
ジョン「なるほど? じゃあ俺からは何も言わないけどなァ……」
212: 2009/08/23(日) 20:03:35.19
姉「跡はこれを上に提出して……」
男「ストップ」
姉「あん? なんだよバカ。あたしはまだ仕事中……」
男「その申込用紙。……破らせて貰う」
姉「……ジョンか? あの面白黒人……」
ジョン「俺からは何も言わないって言っただろォ? 事実をボーイに伝えて、後はボーイに任せただけだぜェ」
姉「くっ! 男、その手を離しな。これを上に送れば……あんたらは幸せに暮らせるんだ」
男「姉貴。俺がほんとに、そういう生活を望んでるとでも?」
姉「しらねえよ。望んでようが望んでなかろうが、これがあたしら……年長者の使命なんだよ」
男「自分勝手な使命とか何とかに、俺たちを巻き込むのはやめて欲しいんだけど」
姉「あぁ? お前のことを思ってやってんだぞ? わかってんのか?」
男「だったら、俺の好きにさせてくれよ。……確かに俺は女さんと一緒に、のんびり暮らしたいと思ってる」
姉「だったら――」
男「けどな、家族と、ついでにジョンを捨てて手に入れたそんな生活……俺は耐えきれる気がしねえよ」
男「ストップ」
姉「あん? なんだよバカ。あたしはまだ仕事中……」
男「その申込用紙。……破らせて貰う」
姉「……ジョンか? あの面白黒人……」
ジョン「俺からは何も言わないって言っただろォ? 事実をボーイに伝えて、後はボーイに任せただけだぜェ」
姉「くっ! 男、その手を離しな。これを上に送れば……あんたらは幸せに暮らせるんだ」
男「姉貴。俺がほんとに、そういう生活を望んでるとでも?」
姉「しらねえよ。望んでようが望んでなかろうが、これがあたしら……年長者の使命なんだよ」
男「自分勝手な使命とか何とかに、俺たちを巻き込むのはやめて欲しいんだけど」
姉「あぁ? お前のことを思ってやってんだぞ? わかってんのか?」
男「だったら、俺の好きにさせてくれよ。……確かに俺は女さんと一緒に、のんびり暮らしたいと思ってる」
姉「だったら――」
男「けどな、家族と、ついでにジョンを捨てて手に入れたそんな生活……俺は耐えきれる気がしねえよ」
220: 2009/08/23(日) 20:09:54.75
男「……だから、頼む。そいつを提出するのはやめてくれ」
姉「……」
男「姉貴と、父さんと母さんと、女さんと、ジョン……。……それで、良いじゃないか」
ジョン「オゥ、俺もついにFamilyの仲間入りかい!?」
姉「……へっ。お前って、そんなにお姉ちゃんっ子だったっけかぁ?」
男「知らなかったのか? 俺はシスコンだぜ」
姉「……そうか……そうかよ……。バカが……」
男「なんとでも」
ジョン「姉弟愛、泣かせるねぇ……」
姉「……」
男「姉貴と、父さんと母さんと、女さんと、ジョン……。……それで、良いじゃないか」
ジョン「オゥ、俺もついにFamilyの仲間入りかい!?」
姉「……へっ。お前って、そんなにお姉ちゃんっ子だったっけかぁ?」
男「知らなかったのか? 俺はシスコンだぜ」
姉「……そうか……そうかよ……。バカが……」
男「なんとでも」
ジョン「姉弟愛、泣かせるねぇ……」
227: 2009/08/23(日) 20:15:30.83
女「そういえば、空港って着陸する飛行機はないんですね」
姉「ああ、そりゃあな。ウィルス運んでくるかも知れないしな」
女「あれ……? それだと、いずれこの空港にも飛行機がなくなっちゃうんじゃ」
姉「そうだ。問題はそこなんだよ。……政府はどうするつもりなのかね」
ジョン「へへへ、そういう時こそ裸踊りだぜベイビー! フゥゥゥゥゥ!」
男「ジョン! やめろって!」
ジョン「俺のマグナムが火を噴くぜェ!」
男「うおっ、酒臭いッ! 酔ってんのかお前!」
姉「ん~、ああ、ジョンって酒弱いんだ。……あんなの軽い軽い」
男「あんたか」
姉「ああ、そりゃあな。ウィルス運んでくるかも知れないしな」
女「あれ……? それだと、いずれこの空港にも飛行機がなくなっちゃうんじゃ」
姉「そうだ。問題はそこなんだよ。……政府はどうするつもりなのかね」
ジョン「へへへ、そういう時こそ裸踊りだぜベイビー! フゥゥゥゥゥ!」
男「ジョン! やめろって!」
ジョン「俺のマグナムが火を噴くぜェ!」
男「うおっ、酒臭いッ! 酔ってんのかお前!」
姉「ん~、ああ、ジョンって酒弱いんだ。……あんなの軽い軽い」
男「あんたか」
235: 2009/08/23(日) 20:23:17.73
男「やれやれ……」
女「ふふ」
男「なんか、疲れるけど……」
女「うん」
男「今までで、一番笑ってる気がするな」
女「そうだね……。ジョンさんとか、お姉さんとかに会えて……、楽しくなったよね」
男「……いつまでも、続けばいいのにな」
女「うん……」
男「でも、必ず……壊れるんだよな」
女「……」
男「……ごめん。たまにブルーになるから困る」
女「大丈夫。私も、だから」
女「ふふ」
男「なんか、疲れるけど……」
女「うん」
男「今までで、一番笑ってる気がするな」
女「そうだね……。ジョンさんとか、お姉さんとかに会えて……、楽しくなったよね」
男「……いつまでも、続けばいいのにな」
女「うん……」
男「でも、必ず……壊れるんだよな」
女「……」
男「……ごめん。たまにブルーになるから困る」
女「大丈夫。私も、だから」
239: 2009/08/23(日) 20:29:32.19
女「……」
男「……月が綺麗だよ」
女「……ほんとに」
男「……、生きような」
女「うん……」
男「…………」
女「…………」
男「……キモオタ君、元気かな」
女「元気だよ、多分」
男「……だよな。モールの守護者だし」
女「ふふ……。寝ようか……?」
男「……ああ」
男「……月が綺麗だよ」
女「……ほんとに」
男「……、生きような」
女「うん……」
男「…………」
女「…………」
男「……キモオタ君、元気かな」
女「元気だよ、多分」
男「……だよな。モールの守護者だし」
女「ふふ……。寝ようか……?」
男「……ああ」
250: 2009/08/23(日) 20:37:28.95
男「おはよーさん」
姉「おはー」
ジョン「グッモーニンッ!」
女「おはようっ」
父「おはよう」
母「おはよう、寝癖直しなさい」
男「なんだかんだで、こんな安らかな日々が二週間ほど続いた」
男「けれど、そんな安寧は、やはりいつも唐突に終わってしまう」
男「……それは、いつもと変わらない日の朝だった……」
姉「おはー」
ジョン「グッモーニンッ!」
女「おはようっ」
父「おはよう」
母「おはよう、寝癖直しなさい」
男「なんだかんだで、こんな安らかな日々が二週間ほど続いた」
男「けれど、そんな安寧は、やはりいつも唐突に終わってしまう」
男「……それは、いつもと変わらない日の朝だった……」
269: 2009/08/23(日) 21:01:47.42
男「うーん、今日もすがすがしい朝だ」
女「朝ご飯、トーストだって」
男「オッケーオッケー……ん?」
ジョン「どうしたボーイ」
男「いや……あれ……。あの飛行機、こっちに向かってないか?」
ジョン「Hmm……Oh,why?」
姉「おかしいだろ……どう考えても。……着陸する機体なんてないんだから……」
女「…………不時着?」
男「だけですめばいいけどな……。女さん、一応チェーンソーを」
女「……うん」
女「朝ご飯、トーストだって」
男「オッケーオッケー……ん?」
ジョン「どうしたボーイ」
男「いや……あれ……。あの飛行機、こっちに向かってないか?」
ジョン「Hmm……Oh,why?」
姉「おかしいだろ……どう考えても。……着陸する機体なんてないんだから……」
女「…………不時着?」
男「だけですめばいいけどな……。女さん、一応チェーンソーを」
女「……うん」
273: 2009/08/23(日) 21:07:47.56
ヒュウゥゥゥゥゥゥゥ……ドゴォン……
ジョン「オゥ! 落ちちゃったぜェ!?」
男「……燃えてる」
姉「空港消防隊が鎮火しに行ったが…………」
女「だ、ダメだよっ! 見て!」
ゾンビ「うおおおああああー」
ゾンビ「うあああああああー」
ゾンビ「うおあおうあうあー」
男「ゾンビども……」
ジョン「Oh,Shit! 最悪だぜこれはァ……!」
ジョン「オゥ! 落ちちゃったぜェ!?」
男「……燃えてる」
姉「空港消防隊が鎮火しに行ったが…………」
女「だ、ダメだよっ! 見て!」
ゾンビ「うおおおああああー」
ゾンビ「うあああああああー」
ゾンビ「うおあおうあうあー」
男「ゾンビども……」
ジョン「Oh,Shit! 最悪だぜこれはァ……!」
280: 2009/08/23(日) 21:12:11.57
姉「消防隊が……喰われてく……!」
男「つーか、あの炎で氏んでないのかよ、ゾンビども!」
女「……どんどん、強くなってる……?」
ジョン「ヘイヘイヘイ! このままだと、いずれ建物の中にまで来ちまうぜェ!?」
男「その前に、頃し尽くさないと……」
姉「だが……あれはトリプル7だぜ……? 三百人以上、あれに乗ってんだ……」
女「全員を屠るのは……無理……?」
男「だけど、やらなかったらここは終わりだ……」
男「つーか、あの炎で氏んでないのかよ、ゾンビども!」
女「……どんどん、強くなってる……?」
ジョン「ヘイヘイヘイ! このままだと、いずれ建物の中にまで来ちまうぜェ!?」
男「その前に、頃し尽くさないと……」
姉「だが……あれはトリプル7だぜ……? 三百人以上、あれに乗ってんだ……」
女「全員を屠るのは……無理……?」
男「だけど、やらなかったらここは終わりだ……」
285: 2009/08/23(日) 21:14:53.74
姉「既に、下に何人か出てるけどな……、それでもきつい状況だ!」
男「……女さん、行こう!」
女「うんっ!」
姉「お、おいっ! 氏ぬ気かよ!」
男「んなわけないだろ! 危なくなったらスタコラ逃げるさ」
女「これでも私たち、歴戦なんですよ」
男「安心しなっ! 姉貴たちは俺が守るからな!」
姉「……男……あいつ……」
ジョン「……俺に出来ることを、探しとかないとなァ」
男「……女さん、行こう!」
女「うんっ!」
姉「お、おいっ! 氏ぬ気かよ!」
男「んなわけないだろ! 危なくなったらスタコラ逃げるさ」
女「これでも私たち、歴戦なんですよ」
男「安心しなっ! 姉貴たちは俺が守るからな!」
姉「……男……あいつ……」
ジョン「……俺に出来ることを、探しとかないとなァ」
295: 2009/08/23(日) 21:18:32.22
【階下・滑走路及びハンガー付近】
警備隊1「うて、撃てぇ!」
バンッ、バンバンバンバンババンッ
ゾンビ「うー」
ゾンビ「うおおおおおおおああああああー」
ゾンビ「うーあーあー」
警備隊2「ひっ、ひいっ!」
ゾンビ「あうー」グチャグチャ
ゾンビ「うーあー」バク、モグ
ゾンビ「あおー」ニュチョ
男「最悪だ……」
女「でも、殺らなきゃ殺られる……」
男「くそったれめ!」パンッパンパパンッ
警備隊1「うて、撃てぇ!」
バンッ、バンバンバンバンババンッ
ゾンビ「うー」
ゾンビ「うおおおおおおおああああああー」
ゾンビ「うーあーあー」
警備隊2「ひっ、ひいっ!」
ゾンビ「あうー」グチャグチャ
ゾンビ「うーあー」バク、モグ
ゾンビ「あおー」ニュチョ
男「最悪だ……」
女「でも、殺らなきゃ殺られる……」
男「くそったれめ!」パンッパンパパンッ
296: 2009/08/23(日) 21:21:55.93
女「……こんなところで、氏ぬわけにはいかない……!」ブルッ、ブルゥゥゥゥン……
女「……私のチェーンソーで、ぶった切ってあげる!」
男「くっそ……、みんなを守るんだ……! 氏なせてたまるか!」
男「婦警さん……、力を貸して下さい!」パンッ
女「……ゾンビはやっぱり、動きがとろいよ!」ザシュッ
ゾンビ「うあ……」
女「えいっ、はっ、消えろぉっ!」ザンッ、ズシャ、ブチュッ
ゾンビ「あー……」
ゾンビ「うー」
ゾンビ「おーあー……」
女「……私のチェーンソーで、ぶった切ってあげる!」
男「くっそ……、みんなを守るんだ……! 氏なせてたまるか!」
男「婦警さん……、力を貸して下さい!」パンッ
女「……ゾンビはやっぱり、動きがとろいよ!」ザシュッ
ゾンビ「うあ……」
女「えいっ、はっ、消えろぉっ!」ザンッ、ズシャ、ブチュッ
ゾンビ「あー……」
ゾンビ「うー」
ゾンビ「おーあー……」
302: 2009/08/23(日) 21:25:50.09
女「やっぱり、きりがないっ! 一人倒しても……二人がゾンビになってるんじゃダメだよ!」
男「でもどうするんだ!? まだうじゃうじゃいやがる!」
警備隊3「き、君たちは早く避難したまえ! もうここは危ない!」
男「まだやれます! ここを守らなきゃ……家族が!」
警備隊3「し、しかし……!」
ジョン「ヘイ、そんなときに俺の出番だぜ」
男「ジョン! 何を……」
ジョン「へへっ、これだ」
警備隊3「それは……、消防隊の放水ホース……」
ジョン「水圧は、時として銃弾をも上回るんじゃないかなぁ……ってなァ!」
男「でもどうするんだ!? まだうじゃうじゃいやがる!」
警備隊3「き、君たちは早く避難したまえ! もうここは危ない!」
男「まだやれます! ここを守らなきゃ……家族が!」
警備隊3「し、しかし……!」
ジョン「ヘイ、そんなときに俺の出番だぜ」
男「ジョン! 何を……」
ジョン「へへっ、これだ」
警備隊3「それは……、消防隊の放水ホース……」
ジョン「水圧は、時として銃弾をも上回るんじゃないかなぁ……ってなァ!」
312: 2009/08/23(日) 21:30:10.16
ジョン「消し飛べぇっ!」ブシャアアアアアアアアアアアアアア
ゾンビ「うおー……」
ゾンビ「うあー……」
ゾンビ「ううー……」
男「凄い、効果は抜群だ……!」
ジョン「ここは……俺に任せてっ、ボーイたちは、仕留め損ねた奴らを……!」
女「わかった! 男さんっ!」
男「おうよ!」
ゾンビ「うおー……」
ゾンビ「うあー……」
ゾンビ「ううー……」
男「凄い、効果は抜群だ……!」
ジョン「ここは……俺に任せてっ、ボーイたちは、仕留め損ねた奴らを……!」
女「わかった! 男さんっ!」
男「おうよ!」
321: 2009/08/23(日) 21:36:51.48
男「うらうらうらあぁっ!」
女「……斬るッ!」
ジョン「俺からのプレゼントをくらいな!」
警備隊3「す、凄い……! たった三人で、半分以上のゾンビを……」
男「女さんっ! 後ろ、伏せてッ!」パパンッ
女「ありがとっ、男さん!」
男「いやいや! ……まだいるぞ!」
女「うんっ!」
ジョン「ホースの振動が、気持ちいいよぉぉぉぉぉぉ!」
女「……斬るッ!」
ジョン「俺からのプレゼントをくらいな!」
警備隊3「す、凄い……! たった三人で、半分以上のゾンビを……」
男「女さんっ! 後ろ、伏せてッ!」パパンッ
女「ありがとっ、男さん!」
男「いやいや! ……まだいるぞ!」
女「うんっ!」
ジョン「ホースの振動が、気持ちいいよぉぉぉぉぉぉ!」
330: 2009/08/23(日) 21:40:58.39
警備隊3「……無線?」
『……滑走路だけじゃない、逆の国道沿いからもゾンビどもが集まってきている! 人員を割けないか!』
警備隊3「な、なんだって……!?」
男「国道側……滑走路の逆……みんながいるところにかよ!?」
女「えっ……!」
警備隊3「い、今すぐ行きます!」
男「くそ、俺も行きたいけど……!」
ジョン「ヘイボーイ、何をためらうことがあるんだ?」
男「ジョン……?」
ジョン「一度言ってみたかったんだよなァ。……ここは俺に任せて、早く行きな!」
『……滑走路だけじゃない、逆の国道沿いからもゾンビどもが集まってきている! 人員を割けないか!』
警備隊3「な、なんだって……!?」
男「国道側……滑走路の逆……みんながいるところにかよ!?」
女「えっ……!」
警備隊3「い、今すぐ行きます!」
男「くそ、俺も行きたいけど……!」
ジョン「ヘイボーイ、何をためらうことがあるんだ?」
男「ジョン……?」
ジョン「一度言ってみたかったんだよなァ。……ここは俺に任せて、早く行きな!」
339: 2009/08/23(日) 21:44:45.52
男「氏ぬなよ!」
ジョン「俺を誰だと思ってんだァ? 泣く子も黙る、ジョン・スミス様だぜェ」
男「偽名だと言うことはよくわかった。……頼んだ!」
女「……ジョンさん、ご無事で……!」
ジョン「へっへっへ……これで良い、ヒーローの戦い方ァ、たっぷりと教えてやるぜェ!」
ゾンビ「うあー」
ジョン「残りの敵は、百体前後……。くくっ、ヒーローは逆境に置かれてこそだ!」
ゾンビ「あうー」
ジョン「来いよ糞野郎ども! お前ら全員、Fuckしてやるぜェ!」
ジョン「俺を誰だと思ってんだァ? 泣く子も黙る、ジョン・スミス様だぜェ」
男「偽名だと言うことはよくわかった。……頼んだ!」
女「……ジョンさん、ご無事で……!」
ジョン「へっへっへ……これで良い、ヒーローの戦い方ァ、たっぷりと教えてやるぜェ!」
ゾンビ「うあー」
ジョン「残りの敵は、百体前後……。くくっ、ヒーローは逆境に置かれてこそだ!」
ゾンビ「あうー」
ジョン「来いよ糞野郎ども! お前ら全員、Fuckしてやるぜェ!」
345: 2009/08/23(日) 21:48:02.79
男「こっちか!」
女「ロビーが……!」
ゾンビ「あうー」
ゾンビ「うー」
ゾンビ「うあー」
男「姉貴たちは!?」
女「今、探してるけどっ!」
男「どこだ、どこだよ姉貴!」
ゾンビ「うあー」
ドガッ
姉「ちっ、流石に追い込まれてきたか……! トランク振り回すとか、やっぱ色気ないよなああたしはよ!」
女「ロビーが……!」
ゾンビ「あうー」
ゾンビ「うー」
ゾンビ「うあー」
男「姉貴たちは!?」
女「今、探してるけどっ!」
男「どこだ、どこだよ姉貴!」
ゾンビ「うあー」
ドガッ
姉「ちっ、流石に追い込まれてきたか……! トランク振り回すとか、やっぱ色気ないよなああたしはよ!」
350: 2009/08/23(日) 21:53:06.33
姉「ったく……あたしだってこんなこたあやりたくないんだよ……!」
ゾンビ「あ、ね……」
ゾンビ「……おと、こ……」
姉「でもな、やっぱり生き残りたいんだよな! そのためだから……許してくれるよな……父さん、母さんッ!」
ゾンビ「あ……ね……」
姉「くそおおおおおおっ! ……あたしには……出来ない……出来ないよ畜生……!」
男「姉貴っ!」
姉「お、おとこ? おとこ……おとこぉ…………!」
男「姉貴、無事だったのか……。よかった……。母さんと、父さんは……。っ!」
姉「ゾンビに……。で、でも……あたしには出来ない……殺せ、ないよ……」
男「守れなかった……。父さんも、母さんもっ……!」
ゾンビ「あ、ね……」
ゾンビ「……おと、こ……」
姉「でもな、やっぱり生き残りたいんだよな! そのためだから……許してくれるよな……父さん、母さんッ!」
ゾンビ「あ……ね……」
姉「くそおおおおおおっ! ……あたしには……出来ない……出来ないよ畜生……!」
男「姉貴っ!」
姉「お、おとこ? おとこ……おとこぉ…………!」
男「姉貴、無事だったのか……。よかった……。母さんと、父さんは……。っ!」
姉「ゾンビに……。で、でも……あたしには出来ない……殺せ、ないよ……」
男「守れなかった……。父さんも、母さんもっ……!」
353: 2009/08/23(日) 21:57:18.02
ゾンビ「お、とこ……ぉ」
ゾンビ「あね…………」
男「……父さんも、母さんも……ゾンビに……」
姉「……嫌だ、嫌だよ……男……助けて……」
男「……守れなかった……。偉そうに、言っといて……」
姉「母さんと、父さんを助けて……。誰か……」
男「くそ……腕が震えて、銃が持てない……」
姉「……う、うぅ……っ」
男「くそったれ……」
ゾンビ「あね…………」
男「……父さんも、母さんも……ゾンビに……」
姉「……嫌だ、嫌だよ……男……助けて……」
男「……守れなかった……。偉そうに、言っといて……」
姉「母さんと、父さんを助けて……。誰か……」
男「くそ……腕が震えて、銃が持てない……」
姉「……う、うぅ……っ」
男「くそったれ……」
361: 2009/08/23(日) 22:04:56.02
ゾンビ「おと……こ……」
ゾンビ「あ…………ね……」
姉「……ねぇ、おとこ……。もう、いっしょに食べられちゃおうよ……」
姉「そうしたら……家族で、いっしょに……」
男「そうだな……、それが……」
女「男さん! 何馬鹿な事言ってるの!」
男「……女さん……?」
女「ずっと一緒にいてくれるって約束したじゃない! あれは嘘なの!?」
男「でも……家族が氏んだんだ……! 肉親だぞ……! 俺をここまで育ててくれた……両親が……!」
女「辛いのはわかるけど……、でもっ! 君が氏んだら、私はどうすればいいの!? 何を支えに、生きていけばいいの!?」
男「おんな……さん」
女「勝手なことだってのはわかってるけど、言わせてッ! 私は、男さんがいるからここまでやってこれたんだよ! ……だから、諦めないで……! お願い、だから……!」
男「……女、さん……」
ゾンビ「あ…………ね……」
姉「……ねぇ、おとこ……。もう、いっしょに食べられちゃおうよ……」
姉「そうしたら……家族で、いっしょに……」
男「そうだな……、それが……」
女「男さん! 何馬鹿な事言ってるの!」
男「……女さん……?」
女「ずっと一緒にいてくれるって約束したじゃない! あれは嘘なの!?」
男「でも……家族が氏んだんだ……! 肉親だぞ……! 俺をここまで育ててくれた……両親が……!」
女「辛いのはわかるけど……、でもっ! 君が氏んだら、私はどうすればいいの!? 何を支えに、生きていけばいいの!?」
男「おんな……さん」
女「勝手なことだってのはわかってるけど、言わせてッ! 私は、男さんがいるからここまでやってこれたんだよ! ……だから、諦めないで……! お願い、だから……!」
男「……女、さん……」
369: 2009/08/23(日) 22:11:21.04
女「男さんは生きないとダメなんだよ……!」
男「…………」
女「お願い……!」
男「姉貴……」
姉「なに……?」
男「俺……親不孝者だったな……。引きこもりで、ろくに母さんの飯も食べないで」
姉「うん……」
男「これから俺……さらに親不孝者になるな……」
姉「……おとこ……」
男「……父さんと母さんの分も……生きよう……。必ず……」
姉「や、やだよおとこ……、母さんと父さんを……撃つの……?」
男「……俺は、生きないと……。女さんのためにも、俺を救うため、命を散らした人のためにも……」
姉「で、でも……。両親、なんだよ……」
男「両親だからこそ……。俺が、引導を……渡さなきゃ……。息子の……俺が……!」
男「…………」
女「お願い……!」
男「姉貴……」
姉「なに……?」
男「俺……親不孝者だったな……。引きこもりで、ろくに母さんの飯も食べないで」
姉「うん……」
男「これから俺……さらに親不孝者になるな……」
姉「……おとこ……」
男「……父さんと母さんの分も……生きよう……。必ず……」
姉「や、やだよおとこ……、母さんと父さんを……撃つの……?」
男「……俺は、生きないと……。女さんのためにも、俺を救うため、命を散らした人のためにも……」
姉「で、でも……。両親、なんだよ……」
男「両親だからこそ……。俺が、引導を……渡さなきゃ……。息子の……俺が……!」
373: 2009/08/23(日) 22:14:52.03
男「最初で最後の親孝行だ……。親不孝かな…………。……でも……!」
女「男さん……」
男「母さん。……俺を産んでくれてありがとう。
父さん。いつも俺のことを気にかけてくれてたな。
俺は、生きるよ。……だから……さよなら……!」
姉「いやあああああああああ!」
パーン、パーン
…………ドサッ
女「男さん……」
男「母さん。……俺を産んでくれてありがとう。
父さん。いつも俺のことを気にかけてくれてたな。
俺は、生きるよ。……だから……さよなら……!」
姉「いやあああああああああ!」
パーン、パーン
…………ドサッ
378: 2009/08/23(日) 22:19:33.99
男「…………」
姉「ばか……ばか……ばかぁ……!」
男「…………俺、だって……頃したく、なかったよ……」
姉「……じゃあ」
男「でも……あそこでおとなしく氏ぬのは……ダメなんだ……。まだ、俺たちは人間なんだ……」
姉「……」
男「なりたくもないゾンビになった人たちの分まで……生きるんだ……」
姉「…………辛いよ……」
男「俺もだよ…………」
女「……男さん。……ごめんなさい」
男「何で君が謝るのさ……」
女「……ごめんなさい。……それじゃあ、他のゾンビを屠って、来るね……!」ダッ
姉「ばか……ばか……ばかぁ……!」
男「…………俺、だって……頃したく、なかったよ……」
姉「……じゃあ」
男「でも……あそこでおとなしく氏ぬのは……ダメなんだ……。まだ、俺たちは人間なんだ……」
姉「……」
男「なりたくもないゾンビになった人たちの分まで……生きるんだ……」
姉「…………辛いよ……」
男「俺もだよ…………」
女「……男さん。……ごめんなさい」
男「何で君が謝るのさ……」
女「……ごめんなさい。……それじゃあ、他のゾンビを屠って、来るね……!」ダッ
383: 2009/08/23(日) 22:27:38.22
女(……私のせいだ)
女(元を正せば、全て……!)
女(男さんが、悲しむことなんてなかったんだ……!)
女(私が、変な気を起こしていなかったら……!)
女「私は……私はぁぁぁぁぁぁ!」ズザッ、ザンッ、ズチャッ、ズザザッ、ズガッ
女「ああああああああああああ!」ザザッ、ズジジッ、ズザンッ、ガガッ、ズジッ
女(元を正せば、全て……!)
女(男さんが、悲しむことなんてなかったんだ……!)
女(私が、変な気を起こしていなかったら……!)
女「私は……私はぁぁぁぁぁぁ!」ズザッ、ザンッ、ズチャッ、ズザザッ、ズガッ
女「ああああああああああああ!」ザザッ、ズジジッ、ズザンッ、ガガッ、ズジッ
389: 2009/08/23(日) 22:31:53.45
女「はぁーっ、はぁーっ……、はぁーっ……!」
女「どうして私は生まれたの!」
女「どうして! どうしてよ!」
女「何が嬉しくて、何が楽しくて、何が興味深くて私なんかが!」
女「もう……こりごりだ……」
女「こりごりだよ…………!」
女「どうして私は生まれたの!」
女「どうして! どうしてよ!」
女「何が嬉しくて、何が楽しくて、何が興味深くて私なんかが!」
女「もう……こりごりだ……」
女「こりごりだよ…………!」
391: 2009/08/23(日) 22:34:48.78
男「女さん……何か、叫んでる……?」
姉「……う、うぅぅ……」
男「くそ……、それにしても、まだちらほらとゾンビがいやがる……」
男「……頃す、しか……! そうしなきゃ……姉貴も、女さんも……!」
男「……膝が笑ってるな……。まともに立てる気がしない……」
男「くそっ、立ち上がれ、立ってくれよ、俺の足……!」
ギギギギギィィィィィッ!
男「な、何だ……? トラック……? こっちに、突っ込んでくる……!?」
姉「……う、うぅぅ……」
男「くそ……、それにしても、まだちらほらとゾンビがいやがる……」
男「……頃す、しか……! そうしなきゃ……姉貴も、女さんも……!」
男「……膝が笑ってるな……。まともに立てる気がしない……」
男「くそっ、立ち上がれ、立ってくれよ、俺の足……!」
ギギギギギィィィィィッ!
男「な、何だ……? トラック……? こっちに、突っ込んでくる……!?」
395: 2009/08/23(日) 22:37:18.30
ズガッ、バリィーンッ!
男「姉貴ッ、伏せろッ!」バッ
姉「きゃ……っ」
男「……なんなんだよ……。正面ガラスぶち破って……何が……」
ガ、ガガガガガガガガ
男「コンテナが、開く……」
ゾンビ「うおー」
ゾンビ「あうー」
ゾンビ「うーおー」
男「な、何でトラックに……ゾンビが……。なんで、トラックがゾンビを運んでくるんだよ……!?」
男「姉貴ッ、伏せろッ!」バッ
姉「きゃ……っ」
男「……なんなんだよ……。正面ガラスぶち破って……何が……」
ガ、ガガガガガガガガ
男「コンテナが、開く……」
ゾンビ「うおー」
ゾンビ「あうー」
ゾンビ「うーおー」
男「な、何でトラックに……ゾンビが……。なんで、トラックがゾンビを運んでくるんだよ……!?」
400: 2009/08/23(日) 22:43:59.86
男「ゾンビどもが来る……!」
ゾンビ「うーあー」
男「くそっ! 動け、動けよォ!」
女「男さん……!」
男「女さん……、来たら、ダメだ! この数には、いくら君でも太刀打ちできない……!」
女「でも……!」
男「ダメなんだ!」
女「でも、全部私の責任だから!」
男「何、言って……」
女「私が……私がゾンビウィルスの……キャリアーだから……ッ!」
男「!」
ゾンビ「うーあー」
男「くそっ! 動け、動けよォ!」
女「男さん……!」
男「女さん……、来たら、ダメだ! この数には、いくら君でも太刀打ちできない……!」
女「でも……!」
男「ダメなんだ!」
女「でも、全部私の責任だから!」
男「何、言って……」
女「私が……私がゾンビウィルスの……キャリアーだから……ッ!」
男「!」
418: 2009/08/23(日) 22:48:04.42
女「研究所に拉致されて……、ゾンビウィルスを植え付けられて……!」
男「そんな……嘘だろ……?」
女「全てに絶望して……、研究所を飛び出して……!」
男「やめろよ、やめてくれ……聞きたくないよ!」
女「私だけが……こんな目に遭うのが、信じられなくて、腹が立って……!」
男「やめろ、それ以上は……っ!」
女「だから、所構わず、いろいろな人を食べて食べて食べて……!」
男「やめてくれよっ! もうやめてくれぇぇっ!」
男「そんな……嘘だろ……?」
女「全てに絶望して……、研究所を飛び出して……!」
男「やめろよ、やめてくれ……聞きたくないよ!」
女「私だけが……こんな目に遭うのが、信じられなくて、腹が立って……!」
男「やめろ、それ以上は……っ!」
女「だから、所構わず、いろいろな人を食べて食べて食べて……!」
男「やめてくれよっ! もうやめてくれぇぇっ!」
425: 2009/08/23(日) 22:53:47.62
女「一通りやり尽くして……、ふと立ち寄った街角で、君に出会って……」
男「女さん、頼む……もう……!」
女「最後にこの人を食べようと思ったのに……思ったのに……!」
男「女さん……、頼むよ……やめて……くれ……!」
女「一緒に、いろんな所を回る内に、どんどん好きになっていって……!」
男「いいから、もう、良いんだ……! 君の、話は……」
女「ずっと一緒にいたかったけど……それももう、叶わない……!」
男「な、何が……何がだよ……!?」
女「研究所に……連れて行かれちゃうから……」
男「研究所……、って、なんで……どうして……!」
女「私を解剖して……ワクチンを作るんだよ……」
男「解剖……!? 採血じゃダメなのか!?」
女「ゾンビウィルスの核は、子宮に植え付けられているから……」
男「そん、な……」
男「女さん、頼む……もう……!」
女「最後にこの人を食べようと思ったのに……思ったのに……!」
男「女さん……、頼むよ……やめて……くれ……!」
女「一緒に、いろんな所を回る内に、どんどん好きになっていって……!」
男「いいから、もう、良いんだ……! 君の、話は……」
女「ずっと一緒にいたかったけど……それももう、叶わない……!」
男「な、何が……何がだよ……!?」
女「研究所に……連れて行かれちゃうから……」
男「研究所……、って、なんで……どうして……!」
女「私を解剖して……ワクチンを作るんだよ……」
男「解剖……!? 採血じゃダメなのか!?」
女「ゾンビウィルスの核は、子宮に植え付けられているから……」
男「そん、な……」
436: 2009/08/23(日) 22:58:15.15
女「このトラックは……研究所のだよ……」
男「え……」
女「私を見た人、関わった人を全員頃すために……、ゾンビまで用意して……」
男「そんな……」
女「もう……ここでお別れなのかな……」
男「い、嫌だ! 俺は女さんと一緒に生きていくって、決めたんだ! そうだろ、なあ!?」
女「でも……もう…………ダメ、だよ……」
黒服「……被献体004。……施設へ帰還の後、解剖作業を行なう」
女「……」
男「て、てめえええ! 待てよ! 女さんをそんな名前で呼ぶんじゃねえよおおおおおお!」
黒服「黙れ。貴様たちはここで朽ち果てる運命だ」
男「え……」
女「私を見た人、関わった人を全員頃すために……、ゾンビまで用意して……」
男「そんな……」
女「もう……ここでお別れなのかな……」
男「い、嫌だ! 俺は女さんと一緒に生きていくって、決めたんだ! そうだろ、なあ!?」
女「でも……もう…………ダメ、だよ……」
黒服「……被献体004。……施設へ帰還の後、解剖作業を行なう」
女「……」
男「て、てめえええ! 待てよ! 女さんをそんな名前で呼ぶんじゃねえよおおおおおお!」
黒服「黙れ。貴様たちはここで朽ち果てる運命だ」
442: 2009/08/23(日) 23:03:15.99
女「……男さん……!」
男「女さん、待って、待ってくれ……! そこの黒服、責めて研究所の場所を教えろ!」
黒服「ふん……。生き残れるかはわからんが、教えてやろう。ここから南西にずっと進んだ、軍用施設の中だ」
男「記憶した……! 女さん、必ず助けに行くからな……!」
女「男さん……!」
黒服「無駄だろうがな」
男「やりもせずに、諦めてたまるか!」
男「女さん、待って、待ってくれ……! そこの黒服、責めて研究所の場所を教えろ!」
黒服「ふん……。生き残れるかはわからんが、教えてやろう。ここから南西にずっと進んだ、軍用施設の中だ」
男「記憶した……! 女さん、必ず助けに行くからな……!」
女「男さん……!」
黒服「無駄だろうがな」
男「やりもせずに、諦めてたまるか!」
454: 2009/08/23(日) 23:06:32.14
ブロロロロロロロ……
男「女さん……」
男「君の隠し事は、これだったのか」
男「確かに、なかなかきつい隠し事だった」
男「けど、今更そんなので、俺の君への想いが変わる事なんてない……!」
男「敵は数百匹。……姉貴を守りながら、戦えるか……!?」
『お前は一人じゃないぜェ!』
男「女さん……」
男「君の隠し事は、これだったのか」
男「確かに、なかなかきつい隠し事だった」
男「けど、今更そんなので、俺の君への想いが変わる事なんてない……!」
男「敵は数百匹。……姉貴を守りながら、戦えるか……!?」
『お前は一人じゃないぜェ!』
473: 2009/08/23(日) 23:12:16.23
ジョン「ヒーローは遅れてやってくるんだなァ! これが!」
男「ジョン! 生きてたのか!」
ジョン「当然! 俺を誰だと思ってやがる? 天下のジョン・スミス様だぜェ!」
男「話は……?」
ジョン「ばっちりきっかり聞いちゃったぜ。へへへっ、シンデレラ奪還、燃えるシチュエーションじゃねえか!」
男「……ああ!」
ジョン「武器はあるか?」
男「素手だ!」
ジョン「粋だねぇ……。なら俺も、素手で行こうかァ?」
『まったく、君は少し無鉄砲なところがあるみたいだね――!』
男「ジョン! 生きてたのか!」
ジョン「当然! 俺を誰だと思ってやがる? 天下のジョン・スミス様だぜェ!」
男「話は……?」
ジョン「ばっちりきっかり聞いちゃったぜ。へへへっ、シンデレラ奪還、燃えるシチュエーションじゃねえか!」
男「……ああ!」
ジョン「武器はあるか?」
男「素手だ!」
ジョン「粋だねぇ……。なら俺も、素手で行こうかァ?」
『まったく、君は少し無鉄砲なところがあるみたいだね――!』
489: 2009/08/23(日) 23:15:22.01
キモオタ「ほらほらタカシ、もっと飛ばして!」
タカシ「るせぇ、糞デブ! これでも精一杯だ! 痩せろ!」
キモオタ「男君! そこの人! これを使うんだっ!」ガシャッ
男「キモオタ君! それと、あの時のあの人!」
タカシ「タカシだ! 覚えとけよ!」
マユミ「あたしマユミね~」
ジョン「ヘイヘイヘイ、これはこれは無茶苦茶厚い展開じゃないかァ?」
『もう……男君ってば、まだまだ忘れてる人がいるんじゃない?』
タカシ「るせぇ、糞デブ! これでも精一杯だ! 痩せろ!」
キモオタ「男君! そこの人! これを使うんだっ!」ガシャッ
男「キモオタ君! それと、あの時のあの人!」
タカシ「タカシだ! 覚えとけよ!」
マユミ「あたしマユミね~」
ジョン「ヘイヘイヘイ、これはこれは無茶苦茶厚い展開じゃないかァ?」
『もう……男君ってば、まだまだ忘れてる人がいるんじゃない?』
509: 2009/08/23(日) 23:20:14.81
男「この声は……」
幼「久しぶり、男君」
男「幼……!」
幼「ふふ、あの時からね、私、心を入れ替えたんだ。……女さんの言葉がよく身に染みて」
男「幼……」
幼「……話は、男君の洋服に縫い付けた小型集音器で全て聞いてるわ」
男「……え?」
幼「あらいやだ、忘れてね?」
ジョン「ヘイヘイヘイ、これはすげぇ展開だぜェ!」
男「……何にせよ……全員、集合か……!」
姉「ふ、ふふっ……男ぉ、誰か忘れてるだろぉ?」
幼「久しぶり、男君」
男「幼……!」
幼「ふふ、あの時からね、私、心を入れ替えたんだ。……女さんの言葉がよく身に染みて」
男「幼……」
幼「……話は、男君の洋服に縫い付けた小型集音器で全て聞いてるわ」
男「……え?」
幼「あらいやだ、忘れてね?」
ジョン「ヘイヘイヘイ、これはすげぇ展開だぜェ!」
男「……何にせよ……全員、集合か……!」
姉「ふ、ふふっ……男ぉ、誰か忘れてるだろぉ?」
527: 2009/08/23(日) 23:24:37.72
男「姉貴……! 大丈夫なのか……!?」
姉「ったりまえだろうがよ! あんな話聞いて黙ってられっか!?」
男「姉貴!」
姉「いいか、女ちゃんを奪還した跡、あたしが彼女に熱い灸を据えてやる! そう決めた!」
男「ほどほどに……」
姉「あの娘のせいで父さんたちは氏んじまったんだろ? 一発殴らにゃ気がすまねぇが……! だがな、それよりも、あんないたいけな少女を実験に使いやがる政府の方が気にくわねえ!」
男「姉貴!」
姉「やってやろうじゃねえか!」
姉「ったりまえだろうがよ! あんな話聞いて黙ってられっか!?」
男「姉貴!」
姉「いいか、女ちゃんを奪還した跡、あたしが彼女に熱い灸を据えてやる! そう決めた!」
男「ほどほどに……」
姉「あの娘のせいで父さんたちは氏んじまったんだろ? 一発殴らにゃ気がすまねぇが……! だがな、それよりも、あんないたいけな少女を実験に使いやがる政府の方が気にくわねえ!」
男「姉貴!」
姉「やってやろうじゃねえか!」
535: 2009/08/23(日) 23:28:14.46
男「今度こそ、全員……集合……!」
ジョン「このメンバー、面識ないのが多いけど、負ける気がしねぇぜェ!」
タカシ「ったりまえだ! 俺とマユミがいるんだからな!」
マユミ「たっぷり暴れさせて貰うよ!」
キモオタ「女さんの……僕の仲間の笑顔のために、僕は戦う!」
幼「彼女には、大事なことを教わりましたから。……感謝の言葉を、差し上げませんと!」
姉「あの娘は、弟の恋人だ……。それを助けないで、何が義姉だ!」
男「女さん……、俺たちは、君を助けに行く!」
男「そして必ず……! 君を……!」
【第四部・国際空港編・完】
ジョン「このメンバー、面識ないのが多いけど、負ける気がしねぇぜェ!」
タカシ「ったりまえだ! 俺とマユミがいるんだからな!」
マユミ「たっぷり暴れさせて貰うよ!」
キモオタ「女さんの……僕の仲間の笑顔のために、僕は戦う!」
幼「彼女には、大事なことを教わりましたから。……感謝の言葉を、差し上げませんと!」
姉「あの娘は、弟の恋人だ……。それを助けないで、何が義姉だ!」
男「女さん……、俺たちは、君を助けに行く!」
男「そして必ず……! 君を……!」
【第四部・国際空港編・完】
550: 2009/08/23(日) 23:32:22.63
八月中には完結させたい。というかさせる
うんこむだから下手すると規制で氏ぬかも知れんが
兎にも角にも第四部が終了して、ようやくクライマックス第五部だ
俺の好きなクライマックス直前に全員集合を入れられたのは嬉しくて仕方がない
うんこむだから下手すると規制で氏ぬかも知れんが
兎にも角にも第四部が終了して、ようやくクライマックス第五部だ
俺の好きなクライマックス直前に全員集合を入れられたのは嬉しくて仕方がない
561: 2009/08/23(日) 23:35:04.67
うーん、元凶の俺が言うのもなんだか、パー速好きじゃないんだよな
しばらくこれない訳じゃあないんだ
月曜から金曜の午前中と、午後三時くらいまでが潰れるのであって、
午後はちまちま投下できないこともない
しばらくこれない訳じゃあないんだ
月曜から金曜の午前中と、午後三時くらいまでが潰れるのであって、
午後はちまちま投下できないこともない
590: 2009/08/23(日) 23:47:39.49
+があったか……。
とりあえず、だ、vipかタスかパーに立てるとして
前々スレと前スレはなんとかです
ってのは入れるべきだよな?
とりあえず、だ、vipかタスかパーに立てるとして
前々スレと前スレはなんとかです
ってのは入れるべきだよな?
739: 2009/08/24(月) 14:23:49.09
おはよう。まだ残ってたのか。
折角だからこのスレ使い切るわ
少ししたら第五部投下する
使い終わったら、その時はその時だ
絵とか保守とかどうも
折角だからこのスレ使い切るわ
少ししたら第五部投下する
使い終わったら、その時はその時だ
絵とか保守とかどうも
742: 2009/08/24(月) 14:25:42.70
それとも新しいのでやるべきなのか
新しいのでやると言ったけど……、やっぱこっちでやる方が良いかなって考えてたんだよね
どうなんだろ
新しいのでやると言ったけど……、やっぱこっちでやる方が良いかなって考えてたんだよね
どうなんだろ
747: 2009/08/24(月) 14:32:30.36
とりあえずここで書けるだけ書く
埋まったら新しく、で
埋まったら新しく、で
749: 2009/08/24(月) 14:37:17.13
【第五部・シンデレラ奪還】
男「……とにかく、詳しい話はまた後だな」
キモオタ「うん、まずはゾンビどもをみんな……」
タカシ「へへへっ、糞デブに仕込まれた銃の腕を見せる時が来たぜ!」
マユミ「う~ん……刀って、私にはあわないと思うんだけどなあ」
ジョン「俺の武器はルガーかよォ? JAMには気をつけないとなァ」
姉「な、なんだか濃い友人だなぁ、男……」
男「ああ。みんな個性的だけど……、頼りになる、俺の大事な戦友だ」
男「……とにかく、詳しい話はまた後だな」
キモオタ「うん、まずはゾンビどもをみんな……」
タカシ「へへへっ、糞デブに仕込まれた銃の腕を見せる時が来たぜ!」
マユミ「う~ん……刀って、私にはあわないと思うんだけどなあ」
ジョン「俺の武器はルガーかよォ? JAMには気をつけないとなァ」
姉「な、なんだか濃い友人だなぁ、男……」
男「ああ。みんな個性的だけど……、頼りになる、俺の大事な戦友だ」
753: 2009/08/24(月) 14:40:30.99
幼「……」
男「幼……も、チェーンソーなのか」
幼「ふふ、リスペクト、かな。……男君、来るよっ」
男「っ、ああ!」
ゾンビ「うあー」
ゾンビ「あうー」
ゾンビ「うーあー」
ゾンビ「あーおー」
ゾンビ「うーうー」
ゾンビ「あおあー」
キモオタ「久しぶりの……ゾンビ戦だ……。燃えてくる……!」
男「幼……も、チェーンソーなのか」
幼「ふふ、リスペクト、かな。……男君、来るよっ」
男「っ、ああ!」
ゾンビ「うあー」
ゾンビ「あうー」
ゾンビ「うーあー」
ゾンビ「あーおー」
ゾンビ「うーうー」
ゾンビ「あおあー」
キモオタ「久しぶりの……ゾンビ戦だ……。燃えてくる……!」
755: 2009/08/24(月) 14:44:08.95
キモオタ「はぁぁぁぁぁぁ、掃射あああああああああ!」バババババババババババババ!
ゾンビ「う……」
ゾンビ「あー……」
ゾンビ「お……」
キモオタ「まだまだまだまだぁっ! 踊れ踊れ、踊れぇっ!」ババババババババババババ
ジョン「ヘイ、俺も負けてらんねーぜェ!? ダンスタイムだ、Zombieども!」ババン
タカシ「うらうらうらうらァッ!」
ゾンビ「う……」
ゾンビ「あー……」
ゾンビ「お……」
キモオタ「まだまだまだまだぁっ! 踊れ踊れ、踊れぇっ!」ババババババババババババ
ジョン「ヘイ、俺も負けてらんねーぜェ!? ダンスタイムだ、Zombieども!」ババン
タカシ「うらうらうらうらァッ!」
756: 2009/08/24(月) 14:47:40.98
男「姉貴は下がってて!」
姉「何言ってんだ、あたしも戦う!」
男「……でも……」
姉「でも、も、かも、もあるかよ。これから、こいつらの親玉んとこに向かうんだ。景気づけにはうってこいだぜ?」
男「……わかったよ。姉貴は、わがままだよな、やっぱ」
姉「そんなわがままを通してくれるお前のこと、嫌いじゃないぜ」
男「そいつはどーも」
姉「ははっ、さぁて……、たっぷり景気づけさせて貰うかんなぁ! ゾンビどもが!」
男「……俺も、やるか……!」
姉「うらあああああああああ!」
男「おおおおおおおおおおッ!」
姉「何言ってんだ、あたしも戦う!」
男「……でも……」
姉「でも、も、かも、もあるかよ。これから、こいつらの親玉んとこに向かうんだ。景気づけにはうってこいだぜ?」
男「……わかったよ。姉貴は、わがままだよな、やっぱ」
姉「そんなわがままを通してくれるお前のこと、嫌いじゃないぜ」
男「そいつはどーも」
姉「ははっ、さぁて……、たっぷり景気づけさせて貰うかんなぁ! ゾンビどもが!」
男「……俺も、やるか……!」
姉「うらあああああああああ!」
男「おおおおおおおおおおッ!」
758: 2009/08/24(月) 14:52:03.13
幼「斬るよ!」ギュイイイイン……
ゾンビ「うあー」
幼「はあッ!」ザンッ
ゾンビ「う……」
幼「まだまだっ! はぁぁぁッ!」ザンッ、ズシャッ、ドチャッ
ゾンビ「あ……ぁ」
ゾンビ「う……ぉ」
ゾンビ「お……ぉ」
幼「撃墜スコア4!」
マユミ「ゾンビたち、この刀の餌食にしてやるんだから!」
ゾンビ「うー」
マユミ「……そこっ!」スパンッ
ゾンビ「う……うー……?」
マユミ「居合抜き!」
ゾンビ「あー……」ドチャッ
ゾンビ「うあー」
幼「はあッ!」ザンッ
ゾンビ「う……」
幼「まだまだっ! はぁぁぁッ!」ザンッ、ズシャッ、ドチャッ
ゾンビ「あ……ぁ」
ゾンビ「う……ぉ」
ゾンビ「お……ぉ」
幼「撃墜スコア4!」
マユミ「ゾンビたち、この刀の餌食にしてやるんだから!」
ゾンビ「うー」
マユミ「……そこっ!」スパンッ
ゾンビ「う……うー……?」
マユミ「居合抜き!」
ゾンビ「あー……」ドチャッ
764: 2009/08/24(月) 15:02:40.06
幼「男君、無事っ?」
男「心配ご無用! 女さんを取り返すまでは……氏ぬもんかよ!」
幼(……やっぱり、そうだよね)
ゾンビ「うあー」
男「幼! 何でよそ見してるんだ!」バンッ
幼「えっ」
ゾンビ「あ……」
男「大丈夫か幼! 無事かっ!?」
幼「う、うん……」
男「……よかった。お前も、俺にとっては大事な人なんだ。……だから、生き残ってくれよ」
幼「……うん……!」
幼(そう、だよね……。男君の笑顔のために……、今は……!)
幼「必ず女さんを助け出す……っ!」
男「心配ご無用! 女さんを取り返すまでは……氏ぬもんかよ!」
幼(……やっぱり、そうだよね)
ゾンビ「うあー」
男「幼! 何でよそ見してるんだ!」バンッ
幼「えっ」
ゾンビ「あ……」
男「大丈夫か幼! 無事かっ!?」
幼「う、うん……」
男「……よかった。お前も、俺にとっては大事な人なんだ。……だから、生き残ってくれよ」
幼「……うん……!」
幼(そう、だよね……。男君の笑顔のために……、今は……!)
幼「必ず女さんを助け出す……っ!」
768: 2009/08/24(月) 15:09:07.77
男「……後どれくらいっ!?」
ジョン「百体かァ!?」
姉「大体そんなもん! あと少しだ!」
キモオタ「行ける! いや……絶対に突破するんだ……!」
タカシ「そういうことならぶっ飛ばすぜ!」
幼「……ギタギタに、斬ります……!」
マユミ「……斬る!」
男「……よし、ラストスパートだ!」
ジョン「百体かァ!?」
姉「大体そんなもん! あと少しだ!」
キモオタ「行ける! いや……絶対に突破するんだ……!」
タカシ「そういうことならぶっ飛ばすぜ!」
幼「……ギタギタに、斬ります……!」
マユミ「……斬る!」
男「……よし、ラストスパートだ!」
775: 2009/08/24(月) 15:17:22.60
男「こいつで、ラスト……っ!」パァン
ゾンビ「う……」
男「……え? 氏んでない……? 頭は吹っ飛ばしたのに……?」
キモオタ「男君ッ! 危ないよ、早く避けて!」
ゾンビ「……」
男「!」
幼「男君ッ!」ガシッ……ドタンッ
男「っ」
ゾンビ「……」
幼「大丈夫!?」
男「お、俺は大丈夫……幼は?」
幼「私は無事だよ」
姉「おいおい、あのゾンビなんなんだ?」
タカシ「頭を撃っても氏なないとか、おかしいだろ!?」
ジョン「……進化かァ? 薄気味悪いぜ、ゾンビのくせによォ……!」
ゾンビ「う……」
男「……え? 氏んでない……? 頭は吹っ飛ばしたのに……?」
キモオタ「男君ッ! 危ないよ、早く避けて!」
ゾンビ「……」
男「!」
幼「男君ッ!」ガシッ……ドタンッ
男「っ」
ゾンビ「……」
幼「大丈夫!?」
男「お、俺は大丈夫……幼は?」
幼「私は無事だよ」
姉「おいおい、あのゾンビなんなんだ?」
タカシ「頭を撃っても氏なないとか、おかしいだろ!?」
ジョン「……進化かァ? 薄気味悪いぜ、ゾンビのくせによォ……!」
780: 2009/08/24(月) 15:21:58.37
キモオタ「今までのゾンビは頭が弱点だったけど……、じゃあ、弱点がなくなったって事!?」
マユミ「そんな!」
幼「チェーンソーで、バラバラに切り刻むしかないの……?」
姉「でもよ、そんなこといちいちしてたら……こっちがもたねえぞ!?」
男「でも、あいつに肉を食べられることがないから……」
ジョン「甘ぇぜボーイ……。ガールが言ってたろォ? ゾンビになるのはウィルスの仕業だ。幸い空気感染とまではなってねえが、あいつの爪に傷つけられたらおじゃんだぜェ」
男「……じゃあ、今度は一撃喰らうだけでも氏に繋がるって……?」
ジョン「それは今までもそうだった……。俺たちは変わらず、向こうだけが強くなるアンフェアな戦いだなァ……!」
幼「くそっ! 切り刻んでやるっ!」
マユミ「そんな!」
幼「チェーンソーで、バラバラに切り刻むしかないの……?」
姉「でもよ、そんなこといちいちしてたら……こっちがもたねえぞ!?」
男「でも、あいつに肉を食べられることがないから……」
ジョン「甘ぇぜボーイ……。ガールが言ってたろォ? ゾンビになるのはウィルスの仕業だ。幸い空気感染とまではなってねえが、あいつの爪に傷つけられたらおじゃんだぜェ」
男「……じゃあ、今度は一撃喰らうだけでも氏に繋がるって……?」
ジョン「それは今までもそうだった……。俺たちは変わらず、向こうだけが強くなるアンフェアな戦いだなァ……!」
幼「くそっ! 切り刻んでやるっ!」
782: 2009/08/24(月) 15:28:36.89
男「幼!」
幼「はあああああああっ!」
キモオタ「タカシ、彼女を援護しろ!」
タカシ「っ! わーったよ!」
幼「はあああああっ!」ザザザザザザザザ……ズドン……
幼「右腕、左腕、左足、右足……、氏ね、氏ねええええええ!」
ゾンビ「……」ボトッ、ボトッ、ボトッ……
幼「……はぁっ……はぁっ……」
男「幼、大丈夫か!」
幼「何とか……。でも、いちいちこんなのやってたら……」
姉「一発でバラバラに出来る武器とかないのかね」
男「探してみるか……。何はともあれ、これで、一段落だ……。少し休もう」
ジョン「賛成だ」
幼「はあああああああっ!」
キモオタ「タカシ、彼女を援護しろ!」
タカシ「っ! わーったよ!」
幼「はあああああっ!」ザザザザザザザザ……ズドン……
幼「右腕、左腕、左足、右足……、氏ね、氏ねええええええ!」
ゾンビ「……」ボトッ、ボトッ、ボトッ……
幼「……はぁっ……はぁっ……」
男「幼、大丈夫か!」
幼「何とか……。でも、いちいちこんなのやってたら……」
姉「一発でバラバラに出来る武器とかないのかね」
男「探してみるか……。何はともあれ、これで、一段落だ……。少し休もう」
ジョン「賛成だ」
786: 2009/08/24(月) 15:40:47.91
男「……」
姉「……」
男「……なぁ、姉貴」
姉「なんだ?」
男「母さんたちを……埋めに行かないか」
姉「…………そう、だな」
男「……はは、重い、な……。氏んでも、これは変わらないのか」
姉「ああ……」
男「…………」
姉「…………家族、二人だけだな」
男「……うん」
姉「……」
男「……なぁ、姉貴」
姉「なんだ?」
男「母さんたちを……埋めに行かないか」
姉「…………そう、だな」
男「……はは、重い、な……。氏んでも、これは変わらないのか」
姉「ああ……」
男「…………」
姉「…………家族、二人だけだな」
男「……うん」
788: 2009/08/24(月) 15:56:19.12
男「……父さん……も、母さんも、辛かったろ……」
姉「……」
男「どうかゆっくりと……安らかに……眠って、……」
姉「……っ」
男「くれ……よ…………」
姉「…………ぅ、うぅ……」
男「……姉貴……俺らが、泣いたら……」
姉「…………そ、そうだよ……な……。くっ……」
男「……必ず生きて戻ってきて……そしたらちゃんとしたお墓を……建てるから」
姉「ああ……、私の貯金と……男のへそくり全部使って、立派なのを……」
男「ああ……。親不孝後だけど、親孝行するよ……」
姉「……ぐすっ……」
男「……行こう…………姉貴……」
姉「……」
男「どうかゆっくりと……安らかに……眠って、……」
姉「……っ」
男「くれ……よ…………」
姉「…………ぅ、うぅ……」
男「……姉貴……俺らが、泣いたら……」
姉「…………そ、そうだよ……な……。くっ……」
男「……必ず生きて戻ってきて……そしたらちゃんとしたお墓を……建てるから」
姉「ああ……、私の貯金と……男のへそくり全部使って、立派なのを……」
男「ああ……。親不孝後だけど、親孝行するよ……」
姉「……ぐすっ……」
男「……行こう…………姉貴……」
789: 2009/08/24(月) 15:59:22.70
【空港】
キモオタ「僕はキモオタ。よろしく」
ジョン「よろしくファットボーイ!」
キモオタ「え、やっぱ太ってる? 痩せたかと思ったんだけどなあ」
タカシ「ねーよ」
キモオタ「君は僕に恨みでもあるのか?」
タカシ「ねーよ」
キモオタ「じゃあなんで」
タカシ「お前が幸せそうだとむかつく」
キモオタ「何なんだよ君は!」
幼「仲が良いんですね、ふふっ」
マユミ「どーなんだろ。あの二人、出会った当初は凄く険悪だったんだけど」
幼「そうなんですか?」
マユミ「タカシがね、色々とねー。……男って、よくわかんないわ」
キモオタ「僕はキモオタ。よろしく」
ジョン「よろしくファットボーイ!」
キモオタ「え、やっぱ太ってる? 痩せたかと思ったんだけどなあ」
タカシ「ねーよ」
キモオタ「君は僕に恨みでもあるのか?」
タカシ「ねーよ」
キモオタ「じゃあなんで」
タカシ「お前が幸せそうだとむかつく」
キモオタ「何なんだよ君は!」
幼「仲が良いんですね、ふふっ」
マユミ「どーなんだろ。あの二人、出会った当初は凄く険悪だったんだけど」
幼「そうなんですか?」
マユミ「タカシがね、色々とねー。……男って、よくわかんないわ」
790: 2009/08/24(月) 16:05:42.74
マユミ「あたしマユミ、よろしく」
幼「男君の幼馴染みの、幼です。よろしくお願いします」
マユミ「よろしく。正直女が少ないからさ、このメンバー、結構寂しかったんだよねー」
幼「そうですね、三人ですもんね」
マユミ「そうそう」
男「帰ってきたよー」
キモオタ「お帰り、男君」
男「ああ、ただいま。……まさかキモオタ君たちが来てくれるとは思わなかったよ」
キモオタ「モール付近のゾンビは倒し尽くしたから、範囲を広げることにしたんだ。街を回ってたら、空港にゾンビがたくさんいるのが見えてね」
男「そうか……。君は立派に責任を果たしたんだな……」
キモオタ「まだまださ。……まだ、僕の罪は贖えちゃいないよ」
幼「男君の幼馴染みの、幼です。よろしくお願いします」
マユミ「よろしく。正直女が少ないからさ、このメンバー、結構寂しかったんだよねー」
幼「そうですね、三人ですもんね」
マユミ「そうそう」
男「帰ってきたよー」
キモオタ「お帰り、男君」
男「ああ、ただいま。……まさかキモオタ君たちが来てくれるとは思わなかったよ」
キモオタ「モール付近のゾンビは倒し尽くしたから、範囲を広げることにしたんだ。街を回ってたら、空港にゾンビがたくさんいるのが見えてね」
男「そうか……。君は立派に責任を果たしたんだな……」
キモオタ「まだまださ。……まだ、僕の罪は贖えちゃいないよ」
792: 2009/08/24(月) 16:09:26.02
男「そんで……そこの強姦未遂君も」
タカシ「嫌味かそれは」
男「いや……まさか君も来てくれるとは考えもしなかったからさ」
タカシ「ふん、糞デブに連れてこられただけだ。パトロールとか……」
キモオタ「こいつ、男君と女さんに謝りたいっていつも言っててさ。パトロールには必ず――」
タカシ「黙れ糞デブ! いいかお前、これは違うかんな!」
男「はは、わかってるよ。……幼も、よく来てくれた」
幼「恩人である女さんと、大好きな男君のためですからね。ふふっ」
姉「おやおや、色男だねぇ、お前」
男「うっさいな……」
ジョン「ヘイボーイ、休憩は終わり、そろそろ行こうかい?」
男「……ああ、そうだな」
ジョン「ハッハー! いざ研究所、目指すはシンデレラ奪還だぜェ!」
タカシ「嫌味かそれは」
男「いや……まさか君も来てくれるとは考えもしなかったからさ」
タカシ「ふん、糞デブに連れてこられただけだ。パトロールとか……」
キモオタ「こいつ、男君と女さんに謝りたいっていつも言っててさ。パトロールには必ず――」
タカシ「黙れ糞デブ! いいかお前、これは違うかんな!」
男「はは、わかってるよ。……幼も、よく来てくれた」
幼「恩人である女さんと、大好きな男君のためですからね。ふふっ」
姉「おやおや、色男だねぇ、お前」
男「うっさいな……」
ジョン「ヘイボーイ、休憩は終わり、そろそろ行こうかい?」
男「……ああ、そうだな」
ジョン「ハッハー! いざ研究所、目指すはシンデレラ奪還だぜェ!」
795: 2009/08/24(月) 16:15:41.96
いったんきりが良いので犬の散歩いてくる
804: 2009/08/24(月) 17:04:35.51
男「なぁキモオタ君、南西に軍用施設なんてあるかい?」
キモオタ「ある……というよりは、あった、かな」
男「……?」
キモオタ「数年前に、そこは使用されなくなったはずだけど」
姉「カモフラージュか……汚ねぇ奴らだぜ」
男「そうか……、ありがとう。……黒服の言葉は、正しかったのか……」
ジョン「そうと決まれば行くしかねぇ、早く行こうぜェ!」
男「ああ。……だけど、七人も乗れる車……あるかな?」
キモオタ「残念だけどタカシが運転してきた車は小さすぎるな……」
タカシ「るせぇ!」
マユミ「空港だし、リムジンとかあるんじゃない?」
ジョン「じゃあそれで行こうぜェ! ハハハッ、シンデレラを迎えに行くにはおあつらえ向きだなァ!」
キモオタ「ある……というよりは、あった、かな」
男「……?」
キモオタ「数年前に、そこは使用されなくなったはずだけど」
姉「カモフラージュか……汚ねぇ奴らだぜ」
男「そうか……、ありがとう。……黒服の言葉は、正しかったのか……」
ジョン「そうと決まれば行くしかねぇ、早く行こうぜェ!」
男「ああ。……だけど、七人も乗れる車……あるかな?」
キモオタ「残念だけどタカシが運転してきた車は小さすぎるな……」
タカシ「るせぇ!」
マユミ「空港だし、リムジンとかあるんじゃない?」
ジョン「じゃあそれで行こうぜェ! ハハハッ、シンデレラを迎えに行くにはおあつらえ向きだなァ!」
807: 2009/08/24(月) 17:08:56.65
幼「リムジンですね」
男「……武器をできるだけ積んでおこう」
姉「お、酒がついてるじゃねえか!」
ジョン「飲むのかよォ?」
姉「それも良いが、飲むのは完全勝利を勝ち取った後だな。それまでは……お預けだ」
タカシ「そろそろ出るぞ。糞デブ、マユミ、早く入れ!」
キモオタ「あいよー」
マユミ「せっかちだなあ……。だから早漏なんだよ」
タカシ「黙ってろ!」
男「くく……」
姉「童Oのお前が笑うかよ」
男「……武器をできるだけ積んでおこう」
姉「お、酒がついてるじゃねえか!」
ジョン「飲むのかよォ?」
姉「それも良いが、飲むのは完全勝利を勝ち取った後だな。それまでは……お預けだ」
タカシ「そろそろ出るぞ。糞デブ、マユミ、早く入れ!」
キモオタ「あいよー」
マユミ「せっかちだなあ……。だから早漏なんだよ」
タカシ「黙ってろ!」
男「くく……」
姉「童Oのお前が笑うかよ」
809: 2009/08/24(月) 17:14:33.16
【リムジン】
幼「……」
男「……」
姉「……」
キモオタ「……」
マユミ「……」
ジョン「アイゴッタァバーニンラーブッ! 青く輝く炎で、この悲しみを、燃やし尽くす時までェー!」
タカシ「うっせえからすこし黙ってろ!」
ジョン「ヘイヘイヘイ、タカシひどいなァ」
タカシ「……いきなり馴れ馴れしいな」
ジョン「ハハハ、口開けてるのはお前と俺だけだからなァ!」
幼「……」
男「……」
姉「……」
キモオタ「……」
マユミ「……」
ジョン「アイゴッタァバーニンラーブッ! 青く輝く炎で、この悲しみを、燃やし尽くす時までェー!」
タカシ「うっせえからすこし黙ってろ!」
ジョン「ヘイヘイヘイ、タカシひどいなァ」
タカシ「……いきなり馴れ馴れしいな」
ジョン「ハハハ、口開けてるのはお前と俺だけだからなァ!」
810: 2009/08/24(月) 17:17:48.51
男(……研究所……、なにがあるかは、わからない)
男(さっきのゾンビもそうだ……、奴らは進化してる)
男(倒すのには骨が折れるし、氏ぬ可能性もある)
男(……むしろ氏ぬ可能性の方が高いけど……、だけど)
男(尻込みなんてしていられるか。……女さんを助けて)
男(女さんに……これを渡すんだ……)
男(……そして言おう……)
男(…………結婚してくれって)
男(さっきのゾンビもそうだ……、奴らは進化してる)
男(倒すのには骨が折れるし、氏ぬ可能性もある)
男(……むしろ氏ぬ可能性の方が高いけど……、だけど)
男(尻込みなんてしていられるか。……女さんを助けて)
男(女さんに……これを渡すんだ……)
男(……そして言おう……)
男(…………結婚してくれって)
813: 2009/08/24(月) 17:26:47.46
男「……後、どれくらいかな」
キモオタ「……十五分もないと思うよ」
男「そうか……」
姉「……いよいよだな」
ジョン「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ……」
男「誰と?」
ジョン「ボーイ、これはジョークだぜェ」
幼「ふふ、面白い人ですね、ジョンさんって」
ジョン「みんな緊張しすぎだって。笑えよ、笑えば気持ちも明るくなる!」
姉「ふ……あんたを見てると苦笑しか漏れてこねぇよ」
ジョン「だがそれも笑いには違いない。……笑わなきゃ、人は生きて行けねぇんだよォ」
男「じゃあジョン、歌い続けてくれよ。苦笑くらいは漏れてくるから。ははっ」
ジョン「必要ないぜ、もうお前は笑ってるからなァ。ハハハッ」
キモオタ「……十五分もないと思うよ」
男「そうか……」
姉「……いよいよだな」
ジョン「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ……」
男「誰と?」
ジョン「ボーイ、これはジョークだぜェ」
幼「ふふ、面白い人ですね、ジョンさんって」
ジョン「みんな緊張しすぎだって。笑えよ、笑えば気持ちも明るくなる!」
姉「ふ……あんたを見てると苦笑しか漏れてこねぇよ」
ジョン「だがそれも笑いには違いない。……笑わなきゃ、人は生きて行けねぇんだよォ」
男「じゃあジョン、歌い続けてくれよ。苦笑くらいは漏れてくるから。ははっ」
ジョン「必要ないぜ、もうお前は笑ってるからなァ。ハハハッ」
815: 2009/08/24(月) 17:30:17.40
【研究所前】
タカシ「へっ……着いたぜ、シンデレラのお城だ」
男「……よし……行こう!」
ジョン「オーケィ、氏ぬ気で行くぜェ!」
幼「本当に氏んだらダメですけどね」
キモオタ「……よし!」
姉「へへへ……この酒のためにも、そう簡単には氏ねねぇなぁ」
マユミ「まだまだ男漁りが足りないしー」
タカシ「…………」
タカシ「へっ……着いたぜ、シンデレラのお城だ」
男「……よし……行こう!」
ジョン「オーケィ、氏ぬ気で行くぜェ!」
幼「本当に氏んだらダメですけどね」
キモオタ「……よし!」
姉「へへへ……この酒のためにも、そう簡単には氏ねねぇなぁ」
マユミ「まだまだ男漁りが足りないしー」
タカシ「…………」
821: 2009/08/24(月) 17:36:03.33
男「……何の変哲もない……ただの建物だな」
姉「だが……中はおぞましい奴らが蠢く魔の城だ。……氏ぬなよ、男」
男「姉貴こそ」
姉「……最後の、家族なんだからな」
男「わかってるよ……」
姉「……言ってなかったけど、あたしはブラコンなんだ」
男「は、はぁ?」
姉「……お前のハートが女ちゃんに持ってかれたかと思うと、なかなか泣けるぜ」
男「姉貴……。俺も、姉貴のことは……」
姉「……悲しいが、同時に嬉しい」
男「……」
姉「お前が選んだ子だからな。……へへっ、なかなか良い趣味してやがるぜ」
男「そいつは、どうも」
姉「子供の命名権は、あたしによこせよ。くくくっ」
男「やらねーよ」
姉「だが……中はおぞましい奴らが蠢く魔の城だ。……氏ぬなよ、男」
男「姉貴こそ」
姉「……最後の、家族なんだからな」
男「わかってるよ……」
姉「……言ってなかったけど、あたしはブラコンなんだ」
男「は、はぁ?」
姉「……お前のハートが女ちゃんに持ってかれたかと思うと、なかなか泣けるぜ」
男「姉貴……。俺も、姉貴のことは……」
姉「……悲しいが、同時に嬉しい」
男「……」
姉「お前が選んだ子だからな。……へへっ、なかなか良い趣味してやがるぜ」
男「そいつは、どうも」
姉「子供の命名権は、あたしによこせよ。くくくっ」
男「やらねーよ」
822: 2009/08/24(月) 17:40:08.27
幼「男君……」
男「……どうした?」
幼「氏んじゃいやだよ。絶対に生きてね」
男「ああ、そのつもりだ」
幼「私が氏んでも、気にしないで、必ず女さんを助けるんだよ」
男「幼……」
幼「女さんは……笑っていないとダメな人だと思うの。そして、その笑顔を取り戻せるのは、君だけだから」パチコーン
男「いてっ」
幼「ふふっ、幼馴染みが昔から腕を磨いてきたデコピンだもん。喝が入ったでしょ?」
男「そうだな、凄く」
幼「それなら良いんだ。私は……昔から、男君の幼馴染みで、これからもずっとそうだもん」
男「……幼」
幼「さぁ、行こう? ……女さん奪還だよ!」
男「ああ!」
男「……どうした?」
幼「氏んじゃいやだよ。絶対に生きてね」
男「ああ、そのつもりだ」
幼「私が氏んでも、気にしないで、必ず女さんを助けるんだよ」
男「幼……」
幼「女さんは……笑っていないとダメな人だと思うの。そして、その笑顔を取り戻せるのは、君だけだから」パチコーン
男「いてっ」
幼「ふふっ、幼馴染みが昔から腕を磨いてきたデコピンだもん。喝が入ったでしょ?」
男「そうだな、凄く」
幼「それなら良いんだ。私は……昔から、男君の幼馴染みで、これからもずっとそうだもん」
男「……幼」
幼「さぁ、行こう? ……女さん奪還だよ!」
男「ああ!」
824: 2009/08/24(月) 17:45:12.52
キモオタ「……」
男「どうした?」
キモオタ「いや、僕が変われたのは君たちのおかげだからね。ちょっと思い出してたんだ」
男「……あの時のことか」
キモオタ「あの二日。僕には凄く大きな日だったよ」
男「そいつは俺もだ」
キモオタ「……僕は、君たちの笑顔を守りたいと思った。でも、今は奪われて……」
男「……」
キモオタ「女さんの笑顔は、君にしか取り戻せないだろう。だから、僕は君がそれを取り戻すための協力は惜しまない」
男「キモオタ君……」
キモオタ「僕にもう一度、君たちの幸せな顔を見せてくれ。……頼むよ」
男「任せろ!」
男「どうした?」
キモオタ「いや、僕が変われたのは君たちのおかげだからね。ちょっと思い出してたんだ」
男「……あの時のことか」
キモオタ「あの二日。僕には凄く大きな日だったよ」
男「そいつは俺もだ」
キモオタ「……僕は、君たちの笑顔を守りたいと思った。でも、今は奪われて……」
男「……」
キモオタ「女さんの笑顔は、君にしか取り戻せないだろう。だから、僕は君がそれを取り戻すための協力は惜しまない」
男「キモオタ君……」
キモオタ「僕にもう一度、君たちの幸せな顔を見せてくれ。……頼むよ」
男「任せろ!」
827: 2009/08/24(月) 17:48:57.07
タカシ「あー、クソガキ」
男「ん、俺?」
マユミ「へへっ、タカシ、念願の土下座タ~イム」
タカシ「るせぇ……。……クソガキ……いや、男……」
男「……」
タカシ「あの時は、悪かったな……。お前は何ら間違っちゃいなかった」
男「タカシ……」
タカシ「……糞デブたちとモールで過ごしてく内に……、いかに俺が矮小な男だったかがわかった」
男「……」
タカシ「……俺は、女にも謝らないといけねぇ。……だから、必ず、必ず勝つぞ」
男「ああ、そのつもりだ。……協力、頼むよ」
タカシ「任せろ。……汚名挽回する時が来たぜ」
マユミ「名誉挽回ね。汚名挽回じゃ余計ダメっしょ」
タカシ「うるせぇ!」
男「ん、俺?」
マユミ「へへっ、タカシ、念願の土下座タ~イム」
タカシ「るせぇ……。……クソガキ……いや、男……」
男「……」
タカシ「あの時は、悪かったな……。お前は何ら間違っちゃいなかった」
男「タカシ……」
タカシ「……糞デブたちとモールで過ごしてく内に……、いかに俺が矮小な男だったかがわかった」
男「……」
タカシ「……俺は、女にも謝らないといけねぇ。……だから、必ず、必ず勝つぞ」
男「ああ、そのつもりだ。……協力、頼むよ」
タカシ「任せろ。……汚名挽回する時が来たぜ」
マユミ「名誉挽回ね。汚名挽回じゃ余計ダメっしょ」
タカシ「うるせぇ!」
830: 2009/08/24(月) 17:55:55.68
ジョン「ボーイ……わかってるな? やることは一つだ」
男「シンデレラの、奪還」
ジョン「そうだ。お前はそれだけを考えてれば良いんだぜェ」
男「どういう意味だ?」
ジョン「そう言う意味だ。……ゾンビどもは俺たちに任せて、お前はさっさとシンデレラを取り戻すんだよォ」
男「何言ってんだよ。それじゃあ意味ないだろ」
ジョン「……」
男「お前も生きて、女さんを笑わせるんだよ」
ジョン「……」
男「つーか、全員で生き残るのが……絶対の目標で目的だ。良いか?」
ジョン「やぁれやれ……。理想論だと言いたいがァ……魅力的だな。ギャグについては俺のセンスが誰よりもぴかいちだからなァ」
男「それはない」
ジョン「ひでぇぜマイフレンド。ハハッ…………行くか!」
男「……行こう!」
男「シンデレラの、奪還」
ジョン「そうだ。お前はそれだけを考えてれば良いんだぜェ」
男「どういう意味だ?」
ジョン「そう言う意味だ。……ゾンビどもは俺たちに任せて、お前はさっさとシンデレラを取り戻すんだよォ」
男「何言ってんだよ。それじゃあ意味ないだろ」
ジョン「……」
男「お前も生きて、女さんを笑わせるんだよ」
ジョン「……」
男「つーか、全員で生き残るのが……絶対の目標で目的だ。良いか?」
ジョン「やぁれやれ……。理想論だと言いたいがァ……魅力的だな。ギャグについては俺のセンスが誰よりもぴかいちだからなァ」
男「それはない」
ジョン「ひでぇぜマイフレンド。ハハッ…………行くか!」
男「……行こう!」
834: 2009/08/24(月) 18:02:09.40
【少し時間が遡って、研究所・内部】
黒服「……博士」
博士「ふん、来たか……」
女「離して……!」
黒服「……」パッ
女「っ……出たな……!」ギロッ
博士「そんな目で見るな。被検体が生意気な」
女「私をこうしたのは……あなたでしょ……!」
博士「そうだな。……いやはや、いつか試そうと思っていた実験が、成功するとは」
黒服「……」
博士「実に良いデータが採れた。感謝しようじゃないか……、被検体」
女「黙れ……ッ!」
博士「だがな……、脱走したというのは頂けないな。……くくく」
女「汚い手で触るな……!」
博士「……躾がなっていないか、やはり……。くく」
黒服「……博士」
博士「ふん、来たか……」
女「離して……!」
黒服「……」パッ
女「っ……出たな……!」ギロッ
博士「そんな目で見るな。被検体が生意気な」
女「私をこうしたのは……あなたでしょ……!」
博士「そうだな。……いやはや、いつか試そうと思っていた実験が、成功するとは」
黒服「……」
博士「実に良いデータが採れた。感謝しようじゃないか……、被検体」
女「黙れ……ッ!」
博士「だがな……、脱走したというのは頂けないな。……くくく」
女「汚い手で触るな……!」
博士「……躾がなっていないか、やはり……。くく」
837: 2009/08/24(月) 18:06:26.42
博士「……黒服、部屋にぶち込め。私は少し眠い。こいつの解剖は明日だ」
黒服「……」
博士「わかったら早くお前も消えろ、目障りだ」
黒服「……」
ガチャリ
博士「くく……。奴を解剖すれば、耐ゾンビウィルスのワクチンを作るどころか、ゾンビウィルスを氏滅させるウィルスを作ることだって可能だ」
博士「そうして、それを学会で発表してみろ……」
博士「私は一躍ヒーローじゃないか?」
博士「くく……、政府は既に機能していない。故にこのプロジェクトが外部に漏れることはない」
博士「……自分で作ったウィルスを自分で頃す。それだけで評価されるんだ、実にこの世は素晴らしい、くくく」
黒服「……」
博士「わかったら早くお前も消えろ、目障りだ」
黒服「……」
ガチャリ
博士「くく……。奴を解剖すれば、耐ゾンビウィルスのワクチンを作るどころか、ゾンビウィルスを氏滅させるウィルスを作ることだって可能だ」
博士「そうして、それを学会で発表してみろ……」
博士「私は一躍ヒーローじゃないか?」
博士「くく……、政府は既に機能していない。故にこのプロジェクトが外部に漏れることはない」
博士「……自分で作ったウィルスを自分で頃す。それだけで評価されるんだ、実にこの世は素晴らしい、くくく」
842: 2009/08/24(月) 18:16:01.40
黒服「……」
女「私は解剖されるの?」
黒服「……そうだ」
女「……そう」
黒服「……」
【被検体004・部屋】
黒服「……入れ」
女「……変わってないな。……暗いしジメジメしてるし、独房の方が正しいよ、これ」
黒服「……」
女「……喋らないの」
黒服「……」
女「……」
黒服「……信じることは、悪い事じゃない」スタスタスタ
女「! ……行っちゃった……」
女「私は解剖されるの?」
黒服「……そうだ」
女「……そう」
黒服「……」
【被検体004・部屋】
黒服「……入れ」
女「……変わってないな。……暗いしジメジメしてるし、独房の方が正しいよ、これ」
黒服「……」
女「……喋らないの」
黒服「……」
女「……」
黒服「……信じることは、悪い事じゃない」スタスタスタ
女「! ……行っちゃった……」
844: 2009/08/24(月) 18:19:12.73
女「男さんのことだよね……きっと……」
女「助けに……来てくれるのかな……?」
女「信じよう……。……きっと、必ず……」
女「男さん……。もう一度会いたいよ……」
女「みんなに……。私が出会った、かけがえのない人たちに……」
女「……だから私も……まだ諦めない……」
女「……私はまだ、生きて……生きて男君の側にいるんだ」
女「負けるもんか……」
女「負けるもんか……!」
女「助けに……来てくれるのかな……?」
女「信じよう……。……きっと、必ず……」
女「男さん……。もう一度会いたいよ……」
女「みんなに……。私が出会った、かけがえのない人たちに……」
女「……だから私も……まだ諦めない……」
女「……私はまだ、生きて……生きて男君の側にいるんだ」
女「負けるもんか……」
女「負けるもんか……!」
849: 2009/08/24(月) 18:27:47.25
【研究所・敷地内】
男「……なにもない……」
姉「静かすぎて逆に怪しいな」
男「……というか、人がいるような形跡がない……。なんで……?」
タカシ「地下とか、そこらへんにあるんじゃねえのか?」
キモオタ「その可能性が一番高いね。廃墟の地下に研究所、よくあるパターンじゃないか」
男「……じゃあ、この建物は単なる飾り物か……」
ジョン「地下への入口を捜そうぜェ?」
男「そうしよう。……中に入るよ」
男「……なにもない……」
姉「静かすぎて逆に怪しいな」
男「……というか、人がいるような形跡がない……。なんで……?」
タカシ「地下とか、そこらへんにあるんじゃねえのか?」
キモオタ「その可能性が一番高いね。廃墟の地下に研究所、よくあるパターンじゃないか」
男「……じゃあ、この建物は単なる飾り物か……」
ジョン「地下への入口を捜そうぜェ?」
男「そうしよう。……中に入るよ」
852: 2009/08/24(月) 18:36:50.88
【研究所内部】
男「……暗いな」
マユミ「電気ないのー?」
幼「地下の施設に電力を回しているから、電気がないとか」
姉「ありえるな……、しかし暗いぞ。キモオタ君だっけか。ライトはないか?」
キモオタ「二つあります」
ジョン「two? ……七人をhalfにわけるのか」
男「……それしかないか」
姉「んじゃ、とっとと決めようぜ」
男「……暗いな」
マユミ「電気ないのー?」
幼「地下の施設に電力を回しているから、電気がないとか」
姉「ありえるな……、しかし暗いぞ。キモオタ君だっけか。ライトはないか?」
キモオタ「二つあります」
ジョン「two? ……七人をhalfにわけるのか」
男「……それしかないか」
姉「んじゃ、とっとと決めようぜ」
854: 2009/08/24(月) 18:41:53.45
【男・姉・幼・ジョン】
【キモオタ・タカシ・マユミ】
男「わかれたな」
タカシ「そうだな」
姉「……男と一緒か、へへっ」
男「ぐわっ、いきなり腕に抱きつくな!」
姉「お姉ちゃん、暗いところ苦手なの~」
男「キモい」
姉「ひでぇ野郎だ」
マユミ「それじゃ、大体三十分後くらいにまたここに集合?」
男「そうだな。そうしよう。三人とも、無事で」
キモオタ「大丈夫。二人は僕が守るよ」
タカシ「るせぇぞ糞デブ。それは俺の台詞だ」
キモオタ「頼もしいね」
【キモオタ・タカシ・マユミ】
男「わかれたな」
タカシ「そうだな」
姉「……男と一緒か、へへっ」
男「ぐわっ、いきなり腕に抱きつくな!」
姉「お姉ちゃん、暗いところ苦手なの~」
男「キモい」
姉「ひでぇ野郎だ」
マユミ「それじゃ、大体三十分後くらいにまたここに集合?」
男「そうだな。そうしよう。三人とも、無事で」
キモオタ「大丈夫。二人は僕が守るよ」
タカシ「るせぇぞ糞デブ。それは俺の台詞だ」
キモオタ「頼もしいね」
857: 2009/08/24(月) 18:51:22.07
やめろwww
幼「……暗いね」ギュッ
姉「暗いな……」ギュッ
ジョン「くらーい」ダキッ
男「あんたら全員ひっつくな暑苦しいいいい!」
姉「いーじゃねえか、姉弟だろ?」
幼「幼馴染みだよね?」
ジョン「マブダチだろォ?」
男「そういう問題じゃねえ!」
幼「……暗いね」ギュッ
姉「暗いな……」ギュッ
ジョン「くらーい」ダキッ
男「あんたら全員ひっつくな暑苦しいいいい!」
姉「いーじゃねえか、姉弟だろ?」
幼「幼馴染みだよね?」
ジョン「マブダチだろォ?」
男「そういう問題じゃねえ!」
862: 2009/08/24(月) 18:56:32.25
男「いつどこにゾンビどもが出てくるかわからないんだ……。万全の態勢で」
姉「……へぃへぃ。わかりましたよ……」
男「姉貴っ」
姉「お前が焦ってるのはわかるけど、ちょいと落ち着けよ、な?」
男「俺は焦ってなんか……」
ジョン「焦ってるぜェ。……いいか、焦りってのは、物や人を探す上で一番まずい」
男「……」
ジョン「焦りは怒りと同じく、正常な判断、思考を妨害する……。ガールを見つけたいんなら、少しクールダウンしようぜェ」
幼「それがいいよ、男君」
男「……わかった」
姉「へへっ」
男「でも抱きつき禁止」
姉「……泣くぞ」
姉「……へぃへぃ。わかりましたよ……」
男「姉貴っ」
姉「お前が焦ってるのはわかるけど、ちょいと落ち着けよ、な?」
男「俺は焦ってなんか……」
ジョン「焦ってるぜェ。……いいか、焦りってのは、物や人を探す上で一番まずい」
男「……」
ジョン「焦りは怒りと同じく、正常な判断、思考を妨害する……。ガールを見つけたいんなら、少しクールダウンしようぜェ」
幼「それがいいよ、男君」
男「……わかった」
姉「へへっ」
男「でも抱きつき禁止」
姉「……泣くぞ」
867: 2009/08/24(月) 19:07:02.89
【研究所内部・一階】
姉「……扉が何個かあるけど……虱潰しに開けていくか?」
男「ああ」
幼「……じゃあ、これからだね」
ジョン「準備はオーケィだぜェ」
男「……開けるよ」……ギィ
ゾンビ「うあー」
姉「出た!」
男「まずは頭を……!」パァン
ゾンビ「う……」ゴトッ
幼「氏んだ……?」
ジョン「……まだ完全に全部のゾンビが進化した訳じゃねえみたいだなァ」
男「……むしろここだからじゃないかな」
幼「……地下の研究所の中には、もっと進化した奴が……?」
姉「……扉が何個かあるけど……虱潰しに開けていくか?」
男「ああ」
幼「……じゃあ、これからだね」
ジョン「準備はオーケィだぜェ」
男「……開けるよ」……ギィ
ゾンビ「うあー」
姉「出た!」
男「まずは頭を……!」パァン
ゾンビ「う……」ゴトッ
幼「氏んだ……?」
ジョン「……まだ完全に全部のゾンビが進化した訳じゃねえみたいだなァ」
男「……むしろここだからじゃないかな」
幼「……地下の研究所の中には、もっと進化した奴が……?」
872: 2009/08/24(月) 19:10:28.19
男「そう考えるのが妥当だよ」
幼「……その時は、私のチェーンソーの出番だね」
男「頼りにしてる……」
幼「うんっ、任せて」
男「だけど、任せてばかりじゃまずいな……。何か効率の良い手段を考えなきゃ
ジョン「じゃあ、他の部屋も探そうぜェ」
姉「そうだな、早く見つけて、女ちゃんを助けないと」
男「……ああ」
幼「……頑張ろう?」
男「ああ」
幼「……その時は、私のチェーンソーの出番だね」
男「頼りにしてる……」
幼「うんっ、任せて」
男「だけど、任せてばかりじゃまずいな……。何か効率の良い手段を考えなきゃ
ジョン「じゃあ、他の部屋も探そうぜェ」
姉「そうだな、早く見つけて、女ちゃんを助けないと」
男「……ああ」
幼「……頑張ろう?」
男「ああ」
876: 2009/08/24(月) 19:13:46.29
姉「……なあ、男」
男「どうした?」
姉「ここの奴らって……ゾンビを手なずけてるのかな」
男「……、わからない」
ジョン「微妙なところだよなァ」
男「俺たちが戦っている内に、あいつらは耐久力が上がってきてる。それは知性も同じだ」
男「だから……もしかしたら……、命令で動くゾンビもいるかも知れない」
姉「……手強いな」
男「……うん」
幼「……」
男「どうした?」
姉「ここの奴らって……ゾンビを手なずけてるのかな」
男「……、わからない」
ジョン「微妙なところだよなァ」
男「俺たちが戦っている内に、あいつらは耐久力が上がってきてる。それは知性も同じだ」
男「だから……もしかしたら……、命令で動くゾンビもいるかも知れない」
姉「……手強いな」
男「……うん」
幼「……」
883: 2009/08/24(月) 19:18:50.35
【研究所・地下実験施設】
博士「ん……? 侵入者か」
博士「……やれやれ、探険ごっこのつもりなんだろうが……」
博士「ここに来たのが運の尽きだったな」
博士「いずれ氏ぬ運命に…………、ん?」
男『頭を!』パァンッ
博士「……ほぅ……これは面白いネズミが飛び込んできたな」
博士「黒服」
黒服「……」
博士「あいつらで実験したい。……被検体005を出せ」
黒服「……」スッ
博士「さぁて、上手く行くかな……?」
博士「ん……? 侵入者か」
博士「……やれやれ、探険ごっこのつもりなんだろうが……」
博士「ここに来たのが運の尽きだったな」
博士「いずれ氏ぬ運命に…………、ん?」
男『頭を!』パァンッ
博士「……ほぅ……これは面白いネズミが飛び込んできたな」
博士「黒服」
黒服「……」
博士「あいつらで実験したい。……被検体005を出せ」
黒服「……」スッ
博士「さぁて、上手く行くかな……?」
886: 2009/08/24(月) 19:23:34.78
【遡って 被検体004・部屋】
女「……男君……来てくれてるのかな……。無事かな……」
?「ねぇねぇお姉ちゃん、その、男君って誰?」
女「え? 誰?」
?「ここだよここ。私の部屋とお姉ちゃんの部屋、小さな穴があるんだよ」
女「あ、ほんとだ……。ちょっと待ってて」
?「うん」
女「よいしょっ……と。もしもし?」
?「あはは、目が見えるー」
女「へへ、君もここに閉じ込められてる子? あ、私は女って言うの」
幼女「私は幼女だよ、よろしくね」
女「うん、よろしく」
幼女「それで、その男君って?」
女「……男君……来てくれてるのかな……。無事かな……」
?「ねぇねぇお姉ちゃん、その、男君って誰?」
女「え? 誰?」
?「ここだよここ。私の部屋とお姉ちゃんの部屋、小さな穴があるんだよ」
女「あ、ほんとだ……。ちょっと待ってて」
?「うん」
女「よいしょっ……と。もしもし?」
?「あはは、目が見えるー」
女「へへ、君もここに閉じ込められてる子? あ、私は女って言うの」
幼女「私は幼女だよ、よろしくね」
女「うん、よろしく」
幼女「それで、その男君って?」
893: 2009/08/24(月) 19:27:24.70
女「私の大事な人。凄く格好良いんだよ」
幼女「そうなんだ……。お姉ちゃん、脱走してた人でしょ?」
女「え? うん……」
幼女「良いなぁ……。外は楽しかった?」
女「……うん、とっても」
幼女「私も、もう一度外に出たいな……。もう、いつからここにいるのかもわからないよ」
女「そうなの……。君みたいな小さな子まで……」
幼女「でも、いつか出られるよね、きっと」
女「うん。出られるよ。男君が私を助けに来てくれるから……、その時は一緒に、ね?」
幼女「うんっ、楽しみにしてる」
女「……男君……どうか、無事で……」
幼女「そうなんだ……。お姉ちゃん、脱走してた人でしょ?」
女「え? うん……」
幼女「良いなぁ……。外は楽しかった?」
女「……うん、とっても」
幼女「私も、もう一度外に出たいな……。もう、いつからここにいるのかもわからないよ」
女「そうなの……。君みたいな小さな子まで……」
幼女「でも、いつか出られるよね、きっと」
女「うん。出られるよ。男君が私を助けに来てくれるから……、その時は一緒に、ね?」
幼女「うんっ、楽しみにしてる」
女「……男君……どうか、無事で……」
894: 2009/08/24(月) 19:31:10.50
幼女「……あ、ねぇねぇ」
女「なに?」
幼女「お姉ちゃんには、何か特殊な力とかあるの?」
女「特殊な力?」
幼女「うん。例えば、力持ちだー、とか……」
女「特殊……な力か……」
幼女「?」
女「……持ちたくもないのに、手に入れた力が一つだけ。……それも、世界を滅ぼせるほどの」
幼女「そうなの? すごーい!」
女「凄くないよ……」
幼女「私はね、お人形さん遊びが出来るんだよ。全然凄くないけど。えへへっ」
女「ううん、お人形さんだなんて、可愛らしいよ。幼女ちゃんに似合ってると思う」
女「なに?」
幼女「お姉ちゃんには、何か特殊な力とかあるの?」
女「特殊な力?」
幼女「うん。例えば、力持ちだー、とか……」
女「特殊……な力か……」
幼女「?」
女「……持ちたくもないのに、手に入れた力が一つだけ。……それも、世界を滅ぼせるほどの」
幼女「そうなの? すごーい!」
女「凄くないよ……」
幼女「私はね、お人形さん遊びが出来るんだよ。全然凄くないけど。えへへっ」
女「ううん、お人形さんだなんて、可愛らしいよ。幼女ちゃんに似合ってると思う」
900: 2009/08/24(月) 19:35:38.31
幼女「じゃあ、見せてあげるね。私のお人形さん遊び」
女「うん、お願いね」
女(ほほえましいなぁ……)
ゾンビ「うあー」
ゾンビ「うーあー」
女「ひっ……!」
幼女「ダメだよー、マイク、ロベルト。お姉ちゃん怖がってる」
ゾンビ「う……」ショボン
ゾンビ「あ……」ショボン
幼女「あはは、良い子だね。じゃあ、一列に並んでっ!」
ゾンビ「あうー」ピシッ
ゾンビ「うあー」ピシシッ
幼女「へへっ、お姉ちゃん、どう?」
女「そんな…………。ゾンビを操るなんて……」
幼女「どーしたの? ねぇ……?」
女「うん、お願いね」
女(ほほえましいなぁ……)
ゾンビ「うあー」
ゾンビ「うーあー」
女「ひっ……!」
幼女「ダメだよー、マイク、ロベルト。お姉ちゃん怖がってる」
ゾンビ「う……」ショボン
ゾンビ「あ……」ショボン
幼女「あはは、良い子だね。じゃあ、一列に並んでっ!」
ゾンビ「あうー」ピシッ
ゾンビ「うあー」ピシシッ
幼女「へへっ、お姉ちゃん、どう?」
女「そんな…………。ゾンビを操るなんて……」
幼女「どーしたの? ねぇ……?」
906: 2009/08/24(月) 19:40:17.35
女「それ……は……幼女ちゃん……」
幼女「?」ニコニコ
女「ゾンビじゃない……」
幼女「ぞんび? ぞんびってなに?」
女「……」
女(どうして、何で……、何でゾンビが操れるの……?)
女(いや、それもあるけど……、こんな小さな子まで実験に使うの……?)
女(どうして…………)
女(何がしたいの…………?)
幼女「この子たちはね、私の大事なお人形さん! えへへっ」ダキッ
ゾンビ「あー」ナデナデ
幼女「えへっ……」
ゾンビ「うあー」
女「……っ」
幼女「?」ニコニコ
女「ゾンビじゃない……」
幼女「ぞんび? ぞんびってなに?」
女「……」
女(どうして、何で……、何でゾンビが操れるの……?)
女(いや、それもあるけど……、こんな小さな子まで実験に使うの……?)
女(どうして…………)
女(何がしたいの…………?)
幼女「この子たちはね、私の大事なお人形さん! えへへっ」ダキッ
ゾンビ「あー」ナデナデ
幼女「えへっ……」
ゾンビ「うあー」
女「……っ」
925: 2009/08/24(月) 20:01:38.95
確かに900越えたな
じゃあ、昨日と言ってること真逆になるけどパー速に立ててくる
ここで誘導すればなんとかなるだろ
じゃあ、昨日と言ってること真逆になるけどパー速に立ててくる
ここで誘導すればなんとかなるだろ
926: 2009/08/24(月) 20:02:16.52
>>925
絶対完結させると約束する?
絶対完結させると約束する?
927: 2009/08/24(月) 20:03:22.80
>>926
第五部で完結予定だしなあ
ただまあ、パー速だとだらけそうになるのが難点っちゃあ難点だよな
第五部で完結予定だしなあ
ただまあ、パー速だとだらけそうになるのが難点っちゃあ難点だよな
954: 2009/08/24(月) 20:19:43.56
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1251112708/
次スレここなww
別に俺は気にしてないから大丈夫ww
俺のオXXーで、みんなで楽しんでくれるならそれで良い
次スレここなww
別に俺は気にしてないから大丈夫ww
俺のオXXーで、みんなで楽しんでくれるならそれで良い
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