1: 2016/12/11(日) 23:20:40.95 ID:xsElrmgY.net
ことり「真姫ちゃんの衣装完成したよ♪」

真姫「そう?見せてもらってもいいかしら?」

ことり「えへへ…今回は自信作なんだ!」

真姫「あ…かわいい…」

ことり「本当!?良かった♪」

真姫「ま…まあまあよ!」

ことり「でも、真姫ちゃんがかわいいって言ってくれて、ことりは満足ですっ!」

ことり「じゃあ、次は海未ちゃんに衣装見せてくるね」

真姫「あっ…」

2: 2016/12/11(日) 23:21:30.73 ID:xsElrmgY.net
真姫(ことりは物腰柔らかで、優しくて、かわいくて、女の子っていう言葉がとても似合うのよね)

真姫(そんなあなたが、愛想の無い私にも優しく微笑みかけてくれる…)

真姫(その笑顔に私は…恋してしまったの)

真姫(でも、ことりは誰にでも優しいから、海未にも穂乃果にも…いや…)

真姫(きっとμ’sだけじゃなくて、みんなにあんな笑顔をするのよね)

3: 2016/12/11(日) 23:22:19.28 ID:xsElrmgY.net
真姫(私、気がついちゃったの、その笑顔を私だけに向けて欲しいって)

真姫(こんな独占欲の強い女、誰にだって好かれないわ。当然よ)

真姫(でも、今も衣装を見て恥ずかしがる海未に、甘えた声で着てもらえるようにお願いしてるのよね)

真姫(海未が悪いわけじゃないし、ことりも悪くない)

真姫(一番悪いのは嫉妬深いこの私。だから、ことりが私以外にそんな事するなんて考えたくないの)

6: 2016/12/11(日) 23:23:00.32 ID:xsElrmgY.net
真姫(でも、ことりが私の事だけを見つめてくれるなんてありえない)

真姫(私は、練習中も休憩中も…着替えの時もことりの事しか見ていないのに)

真姫(そんな時、たまに目が合うと、優しく微笑みかけてくれるあなたの事が好き)

真姫(私はことりの魅力に、こんなにも取りつかれてしまったのね)

真姫(ああ…ことり。あなたの事が世界で一番好きよ…愛してる…)

7: 2016/12/11(日) 23:23:31.37 ID:xsElrmgY.net
ことり「まーきちゃん♪」

真姫「こ…ことり!?」

ことり「真姫ちゃんに、一つ言い忘れてた事があって」

真姫「な…何よ」

ことり「衣装の裏地、見てもらっていい?」

8: 2016/12/11(日) 23:23:57.90 ID:xsElrmgY.net
真姫「あ…ピアノの刺繍が…」

ことり「うん♪真姫ちゃんはピアノを弾いている時が一番楽しそうだから、こっそり入れてみました!」

真姫「…」

ことり「真姫ちゃん…嫌だったかな…?」

9: 2016/12/11(日) 23:24:40.63 ID:xsElrmgY.net
真姫「そんな事無いの…ただ…嬉しかったから…」

ことり「そんなに気に入ってくれたの?ことり頑張って良かった♪」

真姫(この刺繍、本当に嬉しいわ…ことりが私の為にしてくれたことだもの)

真姫(でも、そうじゃないの)

真姫(本当に嬉しかったのは、ことりが私の事をちゃんと見ていてくれたことで)

真姫(私が楽しそうにしてたって…本当にそんな顔してたのか分からないけど)

真姫(でも、私が作った曲をみんなが歌ってくれるのは、悪くないと思ってるし)

真姫(だけどね、ことりが歌ってくれることは何よりも嬉しいの)

10: 2016/12/11(日) 23:25:19.79 ID:xsElrmgY.net
ことり「真姫ちゃん?」

真姫「ごめんなさい…本当嬉しくて…」

ことり「えへへ…そこまで喜んでもらえると思わなかったから嬉しいな」

真姫「ことりの作る衣装はいつも素敵よ」

真姫「それに、こんな嬉しい事してくれたんだもの。嬉しいに決まっているじゃない」

11: 2016/12/11(日) 23:25:51.59 ID:xsElrmgY.net
真姫(こんな事聞きたくないけど…でも、聞かないと堪えられない…)

真姫(もし、私だけの為にしてくれたことだったら…)

真姫「あの…ことり」

真姫「衣装の刺繍、他のメンバーの衣装にも入れたの?」

12: 2016/12/11(日) 23:26:24.75 ID:xsElrmgY.net
ことり「知りたい?」

真姫「そうね…例えば、海未の衣装には弓とか、凛の衣装にはラーメンとかかしら」

ことり「残念だけどはずれですっ!」

真姫「あら、それならどんな刺繍を入れたの?」

ことり「あのね、真姫ちゃんの衣装だけに入れたんだ…最近元気なさそうだったから」

13: 2016/12/11(日) 23:27:15.62 ID:xsElrmgY.net
真姫「えっ…?」

ことり「だけど、真姫ちゃん少し元気になったみたいだから良かったなって」

真姫「あ…あの…ありがと…///」

ことり「悩みがあったらことりに相談してね?」

真姫(相談…私の悩みは一つよ…あなたを私だけのものにしたいの…)

真姫「ええ、それなら今日の練習の休憩時間に部室で…いいかしら?」

ことり「大丈夫♪みんなには内緒にしておくからね」

真姫(もう、私だけの為にこんな事してくれて…この気持ち…抑えきれない…)

真姫(あなたへの愛が溢れて溢れて止まらない…愛してる…ことり…)

14: 2016/12/11(日) 23:28:38.94 ID:xsElrmgY.net
ことり「真姫ちゃん?来たよ」

真姫「ありがとう、ことり。良かったら座って」

ことり「うん。相談って何かな?」

真姫「その前に、ハーブティーでも飲まない?リラックス効果があるって聞いたわ」

ことり「本当?いい匂いするね」

真姫「頂き物だけど、結構いいところの物らしいわ」

ことり「そうなんだ。いただきます!」

15: 2016/12/11(日) 23:29:04.97 ID:xsElrmgY.net
真姫「どう?おいしい?」

ことり「うん♪とっても美味しいよ」

真姫「そう?良かったわ。身体から力が抜けていくでしょ?」

ことり「癒される味で…本当に…なんだか眠たく…なって…」

真姫「それでいいの。きっとことり疲れてるのよ。だからゆっくり休んで」

ことり「ま…真姫ちゃん…ありが…と…う……」

18: 2016/12/11(日) 23:30:17.29 ID:xsElrmgY.net
ことり「あ…あれ?ここどこ?」

真姫「おはよう、ことり。よく眠れたかしら?」

ことり「真姫ちゃん…?あれ…体が…うごかない…」

真姫「大丈夫よ、薬が抜けてないだけだから」

ことり「薬…?なんで…こんな事したの…?」

19: 2016/12/11(日) 23:30:53.08 ID:xsElrmgY.net
真姫「ことりは悪くないわ…私が悪いの…」

ことり「良く分からないよ…それに練習しないと…」

真姫「練習…ね。後でたくさんしましょう?二人で」

ことり「二人で…確かユニット練習の時間で…」

真姫「ユニットね…もういいの。ことりと二人なら…」

ことり「そんな…にこちゃんと絵里ちゃんは…」

真姫「二人の事はキライじゃないわ…でも、それ以上に、ことりの事を愛しているの」

真姫「分かるでしょ?私、どこかおかしいの」

ことり「真姫ちゃん…?」


だから…ハッピーエンドなんて、もういらないわ


おわり

20: 2016/12/11(日) 23:32:58.43 ID:2e+ESZPQ.net
嘘だろお前嘘だろ

21: 2016/12/11(日) 23:36:19.01 ID:Fj6Cl0Pw.net
ワロタ

引用元: 真姫「私はあなただけを見つめているのに」