【鐘嵐珠】
プロローグ


ランジュ「ラァ！！！！！！！」

ランジュ「虹学祭2日目ね！今日も遊びまくるわよー！」

ランジュ「昨日行ったとこでもいいし、まだ行ったことのない店にも行ってみたいわ！」

ランジュ「とにかく楽しみ尽くすわよー！」



【鐘嵐珠(16)　普通科2年】
メイン目標『虹学祭を楽しむ！』
達成条件:ランジュの満足度を200%にする

【鐘嵐珠】
10:00～11:00


現在の満足度:80%

ランジュ「初めはどこから行こうかしら♪」

ランジュ「体を動かして遊ぶのも楽しいし、ゲームみたいなのもいいわね！」

ランジュ「食べ物や甘いもののお店も行きたいわ！」

ランジュ「行きたい場所が多すぎて、どこに行こうか迷っちゃうわね…！」


安価下1
1.「東棟で遊びたいわ！」
2.「東棟で甘いものが食べたいわ！」
3.「西棟でゲームがしたいわ！」
4.「グラウンドで食べ物を食べたいわ！」

1

ランジュ「今は遊びたい気分ね！」

ランジュ「確か、東棟に遊べるお店があったはずだわ！」

ランジュ「早速行ってみましょう♪」


西棟→東棟


「いたぞ！捕まえろー！」

「来ないで～！！」


ランジュ（なんだか騒がしいわねー）

ランジュ「まあいいわ！さ、どこのお店で遊びましょうか？」


安価下1
1.「エンニチで遊びたいわ！」
2.「遊園地みたい♪ここにしましょ！」
3.「エマのクラスに行ってみましょう！」
4.「もっと奥の方を見てみましょう」

2

2-Bの受付「さあさあ！2年B組の超大作！スペシャルジェットコースターに乗ってみなーい！？」

ランジュ「きゃあっ！楽しそうね！」

2-Bの受付「お！あなたは…ランジュちゃん！どうぞどうぞ、うちによってらっしゃい！」

ランジュ「ええ！ランジュを楽しませてちょうだい♪」


2-B　『スペシャルジェットコースター』


ランジュ「きゃあっ！教室にジェットコースターのコースがあるわ！」

2-B係員「そんなにびっくりしてもらえるなら、頑張った甲斐があったよ～」

2-B係員「危険はないから！安心して楽しんでね！」

2-B係員「安全バーで固定して…よし、準備オッケー！」

2-B係員「それでは楽しい旅(数秒)へ、レッツゴー！」


ランジュ「きゃあっっっ！！！」ｶﾞﾀｺﾞﾄｶﾞﾀｺﾞﾄ


安価下1
コンマ÷2だけランジュの満足度UP

楽しそう

ランジュの満足度:87%


「また来てね～！」

ランジュ「ラァ！拜拜～」



ランジュ「さて、次はどこに行こうかしら？」


安価下1
コンマ奇数で同好会メンバーに遭遇

エマのクラス

しずく「トリックオアトリート～！」

ランジュ「きゃあっ！？」

ランジュ「…まさかアナタ、しずくなの！？」

しずく「はい♪演劇部の公演の宣伝をしてます」

ランジュ「ハロウィンね！とっても素敵だわ！」

しずく「ありがとうございます♪」

しずく「あ、ランジュさん。これあげます」

ランジュ「これ知ってるわ。ラムネでしょ？」

しずく「予算的に安い駄菓子しかないなんですけど…。プレゼントです♪」

しずく「演劇部、午後から舞台があるので、よかったら観に来てくださいね」

ランジュ「ええ、当然行くわ！主演しずくの演技、楽しませてもらおうじゃない！」

しずく「あはは…。私は主演じゃないんですけどね…」

ランジュ「それじゃ、しずく。拜拜～」


ランジュ「きゃあっ！このラムネ、美味しいわ！」


安価下1
コンマ÷5だけ満足度UP

よ

ランジュの満足度:94%


ランジュ「確か、あと少ししたら午前のライブがあるのよね」

ランジュ「もう一ヶ所くらいお店回ったら、ライブ会場の方へ向かいましょう♪」

ランジュ「次はどこに行こうかしら？」


安価下1
1.「甘いものが食べたいわ！」
2.「エンニチで遊びましょう！」
3.「エマのクラスに行ってみましょう！」

3

ランジュ「そうだわ。エマのクラスに行ってみましょう！」ﾃｸﾃｸﾃｸ


3-H　『むかし遊び』


3-Hの人「いらっしゃい～」

ランジュ「『むかし遊び』ね！知ってるわ！」

3-Hの人「今は人いなくて空いてるから、どれでも好きなもので遊べますよ」

3-Hの人「けん玉、コマ回し、お手玉、メンコ、色々あるよ～」

ランジュ「そうね…。それじゃあ」


安価下1
1.「けん玉よ！」
2.「コマ回ししたいわ！」
3.「お手玉するわ！」
4.「メンコよ！」
5.「やっぱり帰るわ！」

１

ランジュ「ここはけん玉よ！」

3-Hの人「けん玉、遊び方わかるかな？」

ランジュ「あら、誰に言ってるのかしら？」

ランジュ「このランジュが！けん玉の妙技！見せてあげるわ…！」

ｼｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ!!


安価下1
コンマ01～30で成功、31～90で失敗、91～00で大失敗

成功

3-Hの人「こ、この技は…！」

ランジュ「ほっ……もっ！」ｼｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ!!

3-Hの人「世界一周！」

ランジュ「……」

3-Hの人「からの…」

ランジュ「…ラァッ！」ｼｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ!!

3-Hの人「宇宙一周だー！」

3-Hの人「すごいすごい！あなた、けん玉のプロだね！」

ランジュ「まあ、当然よね。ランジュにできないことなんてないのだから…！」

3-Hの人「今の撮っとけばよかった～」

3-Hの人「ほんとそれ～。動画サイト上げたら軽くバズってたよ～」

3-Hの人「ほんとにすごいよ～！リスペクトしちゃう！」

ランジュ「～♪」


安価下1
コンマの数字だけランジュの満足度UP

へい

ランジュの満足度:114%


ランジュ「やっぱり楽しいわね、お祭りは♪」

ランジュ「あ、そろそろライブの方に行かなきゃね」

ランジュ「さあ、どんなパフォーマンスを見せてくれるのかしら～♪」



【鐘嵐珠】
10:00～11:00 終了

【視点キャラを選んでください】
（ランジュ除く）
下1

栞子

【三船栞子】
プロローグ


栞子「……」

栞子（先程の菜々さんは、何を言いたかったのでしょうか…？）


菜々『…栞子さん。今日も一日、よろしくお願いします』

栞子『はい。よろしくお願いします』

菜々『…今日は、特に大変になるかもしれません』

菜々『あなたにも、負担をかけてしまうかも……』

栞子『…？』


栞子（…いえ、関係ありませんね。私はいつも通りに、いつも以上の仕事をするだけです）

栞子（校内の見廻り…。地味ですが、なくてはならない大切な業務ですから）

栞子（文化祭実行委員として、この虹学祭を成功させてみせます）



【三船栞子(16)　普通科1年】
メイン目標『虹学祭を成功させる』
達成条件:客の平均満足度を90%以上にする

【三船栞子】
10:00～11:00


栞子（まだお客さんは入り始めですから、エントランスを中心に見廻りましょう）


西棟→エントランスプラザ


「ねー、どこ行くー？」
「やっぱ占いのとこっしょ！」

「ねえねえお母さん！あのでっかいとこ昇りたい！」
「はいはい。お金チャージした後でね」

「ここが虹ヶ咲かぁ…」
「絶対受験合格して、一緒に通おうね！」


栞子「……」

栞子（昨日は生徒内だけでの開催でしたが…）

栞子（今日はお客さんも入れるため、ピーク時はかなり混みそうですね…）


？？？「あのぉ…」

栞子「はい、なんでしょう？」


安価下1
コンマ01～33で知り合い、34～67で普通の客、68～00で厄介客

がんばれしお子

おばあちゃん「ちょいとお尋ねしたいんですが…」

栞子「はい。どうかされましたか？」

おばあちゃん「うちの孫…たしか、1年ベー組…だったかなぁ」

栞子（ベー組…？）

おばあちゃん「そこの教室に行きたいんだけど、初めて来るものだから全然道がわからなくてねぇ」

栞子「……」


安価下1
1.「では案内します。ついてきてください」
2.「道を教えますね。覚えられなければメモしてください」
3.「すみません。私もまだこの学園の地理を把握していなくて…」
4.「あっちですよ（嘘）」

１

栞子「では案内します。どうぞ私についてきてください」

おばあちゃん「あら、ありがとねぇ」

栞子（エントランスから少しの間、離れてしまいますが…）

栞子（…まあ、すぐにトラブルが起きたりしませんよね）

栞子「こちらです」


→ペデストリアンデッキ


栞子（歩幅を合わせながら歩いて…）

栞子「ホームルーム教室は大体、東棟にあるんです」

栞子「その、1年ベー組…？というのも、恐らくそちらにあると思います」

おばあちゃん「そうなのねぇ。それにしても広い学校だねぇ」

栞子「そうですね。先程の地点から東棟への行き方も、北コンコースを使ったルートと今のルート、二通りありますから」


→東棟


栞子「ここが東棟です」

おばあちゃん「ありがとねぇ」


安価下1
コンマ奇数で孫と遭遇

はい

？？？「うわああああああああああああああ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

栞子「！？ちょっと、あなた！廊下は走ってはいけま…」

かすみ「しお子おおおおお！！どいてえええええ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

栞子「か、かすみさん…！？」


おばあちゃん「あらあら、かすみん。どうしたんだい？」

かすみ「えええっ！？おばあちゃん！！来てくれたんだ！」

おばあちゃん「ふぉふぉふぉ。孫のためなら老人ホームも出てやるわい！」


「かすみぃぃぃぃぃ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

「待てゴラァぁぁ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

かすみ「ひぃっ！？お、おばあちゃん！かすみんちょっと急いでるというかなんというかそうだ11時過ぎにライブあるから観にきてねそれじゃあ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

栞子「ろ、廊下は…走っては……」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

栞子「…………」


おばあちゃん「賑やかな学校ねぇ」

栞子「す、すみません…。お恥ずかしい限りです…」

おばあちゃん「いいじゃないの。子供は元気な方がいいのよ！」

栞子「少々元気過ぎる気もしますが…」

かすみ何をやらかしたんだ…

栞子「かすみさんのお婆さまということは…」

栞子「ここですね、1年B組」

おばあちゃん「あら、ありがとう。ここはどんなお店をやってるのかしら」

栞子「男装喫茶みたいですね。……今しがた、脱走者が数名いましたが」

おばあちゃん「案内してくれて助かったわ。あなた、優しい人ねぇ」

栞子「い、いえ。これも仕事ですので」


栞子「ふぅ…。これで一つ、仕事を片付けられました」

栞子「……」

栞子（かすみさんと、それを追いかけていた生徒数名…）

栞子（放っておくとよくない気がします…。トラブルがあるなら、文化祭実行委員として止めに入らなければ…）


「トリックオアトリート～♪」

「きゃあっ！？」


栞子「今、ランジュの声がしたような…」

栞子「…いえ、それどころではありません。早くかすみさん達を追わねば」

栞子（かすみさん達は北コンコースへと走っていったので、考えられる行き先は…）

栞子（エントランス、中央棟、西棟、南棟のいずれかだと思われます）

栞子（さて、どこに行けばいいものやら…）


安価下1
1.「エントランスに行きましょう」
2.「中央棟に昇りましょう」
3.「西棟に行きましょう」
4.「南棟まで行った可能性があります」
5.「地道に聞き込みしますか…」

5

栞子（行き当たりばったりでは却って非効率です）

栞子（時間はかかりますが、ここは地道に聞き込みをしますか…）


「全力ダッシュしてる子？あっちの方に行ったよ」

「ああ、さっき疾走してる集団いたね。青春してたよー。え？どこに向かったかって？んー部室がいっぱいあるとこだったと思うよ」

「階段駆け上がって上に行ったよ。…うん、すごい長い階段だった」


栞子（恐らく、かすみさん達は西棟の4階に行ったと思われます…）

栞子「…私も向かいましょう」


→西棟4階　屋上


栞子「あれは…」


安価下1
コンマ
01～25彼方
26～50菜々
51～75エマ
76～00ミア

どうなる

栞子「…菜々さん」

菜々「！？…し、栞子さん…。何故ここに…？」

栞子「校内巡視の過程で来ただけですが…」

栞子「…あの、菜々さん。なんだか今朝から様子がおかしいように窺えますが…？」

菜々「い、いえ！大丈夫です！心配していただき、ありがとうございます！」

菜々「そ、それでは！」ｽﾀﾀﾀﾀ

栞子「…？」

栞子（菜々さん、箱を抱えていましたね…）

栞子（屋上…箱…）

栞子（一体何をしていたのでしょうか…？）


栞子「…おや？」

かすみ「ひぃ…ひぃ…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

栞子（かすみさんですね。逃げ切ったのでしょうか？）

栞子（…ああ、ライブの時間なのでグラウンドに向かってるんですね）

栞子（私もそろそろ、会場に行って支度しなければなりません）

栞子（行きましょうか。…かすみさんと一緒に）



【三船栞子】
10:00～11:00 終了

【視点キャラを選んでください】
（栞子、ランジュ除く）
下1

歩夢

【上原歩夢】
プロローグ


『ねえ、知ってる？後夜祭の時に告白してカップルになる人、結構多いらしいよ』

『へー。どこの学校でも、そーゆージンクスとかってあるんだねー』

『ちょっと、これはマジなんだって！私の先輩も後夜祭で告って付き合ったんだから！』



歩夢「後夜祭…」

歩夢「告白…」

歩夢（遠くはないけど、近くにもなれない…）

歩夢（そんな関係でもいいって、どこかで諦めてた…）

歩夢（でも！もし…何かをきっかけに、今を変えられるなら…）

歩夢（私次第で、この関係を変えられるなら…）

歩夢（怖いけど…でも、頑張ってみよう…！）


歩夢（虹学祭2日目、今日の後夜祭で…）

歩夢（……告白、するんだ…！）



【上原歩夢(16)　普通科2年】
メイン目標『後夜祭で告白を成功させる』
達成条件:すべての恋愛ジンクスを行う

【上原歩夢】
10:00～11:00


歩夢（虹学祭には、想い人とカップルになれるっていうジンクスがいくつかあるみたい）

歩夢（私もそれを全部やれば、想いが実ったりするのかな…？）

歩夢（一応調べてきたんだけど、えーっと…）



『毎年虹学祭期間中だけ現れる謎の神社のおみくじで大吉を引く』

『絶対当たると噂の最強占い師から啓示をいただく』

『ハート型の食べ物を食べる』

『ゲーム部の恋愛シミュレーションゲームを攻略する』New!

『後夜祭で告白』



歩夢（この5つみたいだね）

歩夢（New!は今年からできたジンクスなのかな？んー、信憑性がないけど…）

歩夢（とりあえず、後夜祭以外の4つをやらなきゃだね）

歩夢（まずはどれにしよう…？）


安価下1
1.「神社のおみくじ」
2.「占い師」
3.「ハート型の食べ物」
4.「恋愛ゲーム」

2

歩夢（まずは、占い師さんに占ってもらおう！）

歩夢（うぅ、でも怖い結果が出たらどうしよう…？）

歩夢（ジンクスだと、占ってもらうだけでいいみたいなんだけど…）

歩夢（もし、恋愛運最悪なんて言われちゃったら…）

歩夢（…と、とにかく、行くだけ行ってみよう！）


歩夢（占い同好会…占い同好会…）

歩夢（……たぶん、あそこが部室…なんだけど…）

歩夢（どうしよう！既に行列が…！）

歩夢（一回計算しよう…）

歩夢（11:15から午前のライブだから、間に合うためには11時には西棟を出なきゃだよね…）

歩夢（だから、今から50分の間に私の番が来て、占ってもらわなきゃいけないんだ…）

歩夢（…早く順番が来ればいいけど、もし思ったより長かったら、ライブを観れないかも…）

歩夢（…ど、どうしよう？）


安価下1
1.占い優先
2.同好会のみんな優先

1

歩夢「…………」

歩夢（ごめん、みんな…）

歩夢（私…私…）


占い同好会部員「最強占い師の最強占い！こちらが最後尾となってまーす」

歩夢「……」ﾃｸﾃｸ

占い師同好会部員「はーい、こちらにお並びください～」


歩夢（たぶん、私以外、みんな観に行ってるんだろうなぁ…）

歩夢（私だけ、自分勝手だ…）

歩夢（私だけ、仲間より自分のことを優先してる…）

歩夢（ごめん…ごめんね、みんな…）

歩夢（次、ようやく私の番だ）

歩夢（…やっぱり、時間…間に合わなさそう）

歩夢（一人を占うのに大体5分はかかってて、現在の時刻が10:58…）

歩夢（ギリギリ、途中参加ならできなくもないけど…）

歩夢「…………」


占い同好会部員「次の方ー。どうぞー」

歩夢「は、はい！」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

歩夢（わあ、すごく雰囲気ある空間…）

占い師「…いらっしゃい、迷える子羊ちゃん」

歩夢（あれが占い師さん…。オーラがすごい…気がする！）

占い師「さあ、そこに座って」

歩夢「はい、失礼します」

占い師「ではまず、あなたの生年月日と名前を──」

占い師「くわぁっっっ！！！」

歩夢「！？」

占い師「心に迷いが見える…！」

占い師「迷い、迷い、迷い…！」

歩夢「あ、あの…？」

占い師「……出て行きなさい」

歩夢「え…」

占い師「今のあなたには、占いより大事なものがあるでしょ？」

占い師「こんな自責や後悔で渦巻いてる心、読みたくないわよ」

占い師「今すぐ出て行って、本当に行きたい場所に向かいなさい。今ならまだ、間に合うんでしょ？」

歩夢「…！」

歩夢「…わ、わかりました。ありがとうございます！それでは、失礼しま…」

占い師「待ちなさい！」

占い師「…これ、あげるわ」

歩夢「これは…？」

占い師「招待券よ。これを部屋の前の子に見せれば、待ち時間なしで入れてくれるわ」

占い師「まったく…特別扱いはこれっきりよ？」

歩夢「…あ、ありがとうございます！」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

歩夢（急がなきゃ…！）

歩夢（同好会のみんなが、いるところへ…！）



【上原歩夢】
10:00～11:00 終了

【視点キャラを選んでください】
（歩夢、栞子、ランジュ以外で）
下2

占い師かっけえ
安価ならミア

【ミア・テイラー】
プロローグ


ミア（School festival…か）

ミア（本当にお祭りみたいだ。学園の生徒達全員で、一つのものを作り上げる…）

ミア（ボクもまた、そのうちの一人、か…。悪くないね）

ミア（さて、今日は何をしようか）

ミア（璃奈は一人で参加するイベントに行くみたいだそ。ボクは、特にやりたいこともないな）

ミア（…そういえば、昨日食べた愛のお好み焼きはso yummyだった…）

ミア（アレを食べながら、はんぺんとのんびり過ごそうか）



【ミア・テイラー(14)　音楽科3年】
メイン目標『なし』

【ミア・テイラー】
10:00～11:00


ミア（たしか、愛の店はlive stageの近くだったはずだ）

ミア（まずはそこに行ってみよう）


西棟→グラウンド


ミア（すごいな。遠くからでも、食欲をそそるsmellが漂ってくる…）

愛「へーい！らっしゃいらっしゃーい！」

ミア「Hi、愛」

愛「お、ミアチじゃん！食べにきてくれたんだ！」

ミア「ああ。一つ頼むよ」

ｼﾞｭｰ ｼｬｶｼｬｶ

愛「へいお待ちー！」

ミア「うん、美味しい…！愛が作るお好み焼きを越えるものはこの世界に存在しないね」

愛「ありがと～！」

「すごいすごい！」

「これなら本当に勝てるかも…！」

ミア「？」

ミア「それじゃ、ボクはもう行くよ」

愛「またね～」


グラウンド→中庭


ミア（ここは祭り中でも、静かでいい）

ミア（心が落ち着く…）

「待てえええええ！！！」

「ひぃっ！もうかすみんのことはほっといてくださいいいい！！」

ミア「……」

ミア（まったく、朝からnoisyなやつらだ…）


はんぺん「にゃー」

ミア「はんぺん。キミは今日もここにいるのか」

はんぺん「にゃにゃにゃー！」

ミア「Wait！このお好み焼きは食べちゃだめだ！」

はんぺん「にゃー…」ｼｭﾝ

ミア「いや、違うんだ！ボクは決して意地悪してるわけではなくて、猫が人間の食べ物を食べるとだな…」

はんぺん「にゃ～…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ミア「はんぺん…！」

ミア（行ってしまった…）

クソガキ「ねえねえ！今のネコ、はんぺんっていうの！？」

ミア「……」

クソガキ「ねえねえ！聞いてんのー？耳ついてるー！？」

ミア「…ボクは忙しいんだ。Kidsの相手をしてる暇なんてないんだよ」

クソガキ「ほんとに忙しいのー？こんなところでボケーっとしてるのにー？」

ミア「…！」

クソガキ「ねえねえねえ！ひまなお姉ちゃん！あのネコの名前はー！？」

ミア「Shut up！！ボクを怒らせた罪はでかいぞ！」

ミア「今すぐ目の前から消えろ！！」

クソガキ「わー！怒った怒ったー！きゃははは！」


ミア「ったく…だからkidsは嫌いなんだ…！」

ミア（客が入ってきて、中庭も落ち着けなくなってきたな…）

ミア（少し早いかもしれないが、ソロライブの方に行くか…）



【ミア・テイラー】
10:00～11:00 終了

【視点キャラ選択】
（歩夢、R3以外で）
下1

かすみん

【中須かすみ】
プロローグ


かすみ「えぇ～っ！！来られなくなったー！？」

クラスメイト「うん…」

クラスメイト「うちのクラスの花形、宝塚星子さん…風邪ひいて来れないんだって…」

クラスメイト「どうするの！？1-Bは宝塚さんありきで模擬店の計画進めてきたっていうのに…！」

委員長「だ、大丈夫です！宝塚さんが休んだ時のことを想定して、代替策は用意してあります！」

クラスメイト「流石委員長！で、その代替策って？」

委員長「それは…」ﾁﾗｯ

クラスメイト「…なるほど」

クラスメイト「悪くないね…」


かすみ「…ど、どうしたのみんな？なんで私の方を見るの…？」

かすみ「いーやーだーっ！！」

クラスメイト「お願い！かすみちゃん！」

クラスメイト「あなたしか適任がいないの！」

かすみ「いやったらいや！かすみんはカワイイのがいいの！」

かすみ「男装なんて、ぜーったいにしたくない！！」

クラスメイト「しょうがないでしょ！1-Bの模擬店は『男装喫茶』なんだから！」

かすみ「私はそもそも賛成なんてしてないよ！」

委員長「で、でも、中須さんは話し合いの時、反対を表明していませんでしたよね？」

かすみ「それは…みんな賛成っぽかったから、何言っても意味ないと思って…」

委員長「その時に何も言わず、決まってから文句を言い出すのは、道理に合わないのではないでしょうか！？」

かすみ「！」

クラスメイト「とにかくもう開店しなきゃだから！かすみちゃん、早く着替えて！」

かすみ「でも、かすみん、スクールアイドル同好会でソロライブのステージがあるから…」

クラスメイト「それは午前だけでしょ。タイムスケジュールはばっちり抑えてるよ」

クラスメイト「ほら、他のみんなはもう着替え終わってるよ！」

かすみ「で、でも、かすみんがやらなくても、みんなも十分絵になるし、かすみんは受付のままで…」

クラスメイト「だーめ！主役がいなきゃ保たないの！」

クラスメイト「かすみちゃんにしか、一級男役は務まらないんだって！」

「さあ、さあ、さあ！」

かすみ（ぐぬぬ…。こうなったら……）

かすみ「…あー！あんなところにツチノコが！」ﾋﾟｭｰ

クラスメイト「え、どこ！？……って、かすみちゃん逃げた！」

クラスメイト「追えー！捕まえて連れ戻せー！」


かすみ（かすみんは絶対、男装なんてしないんだから…！）



【中須かすみ(15)　普通科1年】
メイン目標『クラスメイトから逃げきる』
達成条件:クラスメイトに発見されないようにする
　　　　:アイテムを使ってクラスメイトを回避する

【中須かすみ】
10:00～11:00


かすみ（勢いで飛び出しちゃったけど、どこに逃げればいいの…！？）

かすみ（…とりあえず、2階に上がって……）


クラスメイト「いたぞ！捕まえろー！」

かすみ「！？来ないで～！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

クラスメイト「上に行った！先回りして囲め！」

クラスメイト「うぃっす！」


かすみ「っ！？」

クラスメイト「さあ、挟み撃ちだ！」ｻﾞｯ

クラスメイト「大人しくお縄に付きな！」ｻﾞｯ

かすみ（なんでこんなにコンビネーションすごいの！？）

かすみ（くっ…！こういう時は…）


安価下1
1.「喰らえ！かすみんタックル！(コンマ00～66で成功)」
2.「全速力ですり抜ける！(コンマ00～33で成功)」
3.「あ！あんなところに○○が！」

3
あんなところに生徒会長が！

かすみ「あー！あんなところに生徒会長が！」

クラスメイト「！？」

クラスメイト「……って、どこにもいないじゃん！焦った～」

クラスメイト「あ！しまった、また逃げられてる…！」

クラスメイト「追えー！絶対に逃すなー！」


かすみ「今ので多少、距離を空けられた…！」

かすみ「このまま直線コースをひた走って、まいてやるぅ…！」


かすみ「うわああああああああああああああ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

栞子「！？ちょっと、あなた！廊下は走ってはいけま…」

かすみ（！？東棟出口のとこに、しお子が…！！）

かすみ「しお子おおおおお！！どいてえええええ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

栞子「か、かすみさん…！？」

東棟→連絡ブリッジ→北コンコース


クラスメイト「待てえええええ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

かすみ「ひぃっ！もうかすみんのことはほっといてくださいいいい！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ


→エントランスホール→南コンコース


かすみ（このまま西棟に逃げたら、また挟み撃ちされるかも…！）

かすみ（ここはあえて、上に行ってみよう…！）


かすみ「うおおおおおおおおおおおおおお！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

クラスメイト「ま、マジか…」

クラスメイト「階段、ダリぃ…」

クラスメイト「4階に向かったんだろ？だったら、西棟のエレベーターで追うぞ！」



→西棟　屋上


かすみ「はあ、はあ、はあああぁ…」

かすみ「つ、疲れたぁ…！」


クラスメイト「くそ！どこ行った！？」

クラスメイト「たぶん屋上だな…。手分けして探せ！」

クラスメイト「り！」

かすみ（…！見つからないようにしなきゃ…！！）


安価下1
コンマ奇数で見つかる

それ

かすみ「」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ



クラスメイト「…ちっ。いないか」

クラスメイト「もしかしたら、どっかの部室に隠れてるのかも…」

クラスメイト「…しゃーない。今は大人しく撤退しよう」

クラスメイト「それにどうせ、かすみちゃんはソロライブでグラウンドに向かうはずだから、ライブ後の疲れてるところを襲いかかろう…！」

クラスメイト「そうするかー」


かすみ「……ふぅ。なんとか逃げ切ったよー…」

かすみ「念のため、南棟の方まで行って隠れとこ…」





菜々「……本当に、ここにあるんですね…？」

かすみ「！」

かすみ（せつ菜先輩だ…。誰と電話してるんだろ…？）

かすみ「はぁぁぁ…」

かすみ「ライブ前だっていうのに、全力疾走でちょっと疲れちゃった…」

かすみ「ウォーミングアップにしては、ハード過ぎるよ～…」

かすみ「ひぃ…ひぃ…」


栞子「かすみさんー」

かすみ「あ、しお子！」

栞子「今から会場の方へ？」

かすみ「うん。しお子もでしょ？一緒に行こ♪」

栞子「はい！」



栞子「…先程、クラスの方々に追われていましたが…一体何があったんですか？」

かすみ「うぅっ、聞かないで～！」



【中須かすみ】
10:00～11:00 終了

【視点キャラ選択】
（歩夢、かすみ、R3以外で）
下1

しずく

【桜坂しずく】
プロローグ


演劇部部長「よーし、みんな衣装は完璧だな」

「はい！」

演劇部部長「それじゃあ最後に、セリフをもう一度確認だ。…さん、はい！」

「トリックオアトリート！お菓子あげるから、午後の演劇部の公演よかったら観にきてね！」

演劇部部長「オッケー！その調子で舞台の宣伝、よろしくな！」

「はい！！」


演劇部部長「おっ。しずくの衣装、かなり気合い入ってるな」

しずく「はい！ハロウィン仮装とのことで、かわいさと狂気を融合させたシリアルキラーに成り切ってみました！」

演劇部部長「本番は午後の舞台だからな？仮装で力使いすぎるなよ？」

しずく「もちろんわかってますよ♪」

しずく「……」

しずく（今日の舞台で、部長や3年生の皆さんは、演劇部を引退する…）

しずく（絶対に、成功させなくては…！）



【桜坂しずく(16)　国際交流学科1年】
メイン目標『演劇部の舞台の成功』
達成条件:自分の役を全うする

【桜坂しずく】
10:00～11:00


しずく（他の部員の方は西棟周辺で宣伝してるみたいですね）

しずく（だったら私は、東棟方面へ向かいましょう！）


西棟→東棟


しずく「トリックオアトリ…」

「びえええええん！ママぁ！怖いいいい！！」

しずく「！」

しずく（私の仮装を見て、子供が泣いてしまいました…！）

しずく（うぅ、ちょっと気合い入れすぎたかな…）

しずく（どうしましょう…？）


安価下1
1.「（迫真の演技で）お前を喰ってやろうか…！？」
2.「（迫真の演技で）怖がらないで…？そんなに怖がられると、私も悲しいよぅ」
3.「はい、お菓子どうぞ♪」

素直に3

しずく「はい、お菓子どうぞ♪」

子供「……おかし」

母「ほら、殺人鬼さんにありがとうは？」

子供「…ありがとう」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

しずく（わあ、すごく怯えてます…）

しずく（小さなお子さんも来ることを想定せずに仮装を用意してました…。反省反省）


かすみ「来ないで～！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

しずく（あ、かすみさん！）

しずく（…何故か追われています）

しずく（…あまり関わらない方が良さそうですね）


しずく（…あ！あそこにいるのはランジュさん！）

しずく（まだ私がいることに気がついてませんね…。これは好機♪）

しずく（足音を頃して近づいて……）


しずく「トリックオアトリート～！」

ランジュ「きゃあっ！？」

しずく（ランジュさん、いい反応してくれました♪）

しずく（この仮装で知ってる人に会うの…すごく楽しいです♪）

しずく（他の同好会メンバーはどんなリアクションを見せてくれるでしょうか…？）ｿﾞｸｿﾞｸ


しずく（ではでは、誰に会いに行きましょう…？）


安価下1
1.「ここは侑さんで！」
2.「愛さんに会いましょう！」
3.「璃奈さんで！」
4.「いえ、演劇部の宣伝を優先しましょう！」

2

しずく「愛さんに会いましょう！」


東棟→グラウンド


「うわ！なんだなんだ！？」

「ハロウィンか…？」

しずく「トリックオアトリート！」


愛「…あー！よく見たらしずくじゃん！」

しずく「はい！どうですか、この仮装は？」

愛「うんうん。かわ怖って感じでいいねー！」

しずく「そうなんです♪かわいさと狂気を融合させて…」

しずく（…あれ？愛さん、あまり怖がってません…）

しずく（愛さんの怯える顔が見たかったのに…。残念）


愛「あ、よかったらお好み焼き、食べてく？さっきミアチからもお墨付きをいただいたばかりだからね～」

しずく「いいんですか？では、おひとつもらいます」

愛「まいどあり～！」


しずく（時間的にもいい頃合いですね）

しずく（先に会場に入って、ライブのスタンバイしておきましょう）



【桜坂しずく】
10:00～11:00 終了

【視点キャラ選択】
（歩夢、かすみ、しずく、R3以外で）
下1

璃奈

【天王寺璃奈】
プロローグ


璃奈「虹学祭…謎解きツアー…！」

璃奈（質の高い謎解きをエブリイヤー提供してくれる、謎解き同好会のイベント…）

璃奈（去年のは、かなり難しかったけど…今までで一番楽しかった）

璃奈（今年も、参加したい…！）

璃奈（いっぱい謎を、解き明かしたい…！）

璃奈「…璃奈ちゃんボード『ワクワク♪』」



【天王寺璃奈(15)　情報処理学科1年】
メイン目標『すべての謎を解き明かす』
達成条件:謎解きツアーをクリアする

【天王寺璃奈】
10:00～11:00


『謎解き同好会』
『学園内を巡り様々な謎を解くイベント「謎解きツアー」開催中！』


璃奈「…ごくり」

璃奈「…失礼します」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

スタッフ「お、早速お客さんだ！」

スタッフ「ようこそ！謎解きツアーへ」

璃奈「…よろしくお願いします」

スタッフ「参加希望…だよね？」

璃奈「はい。古参です、3年前から毎年来てる」

スタッフ「あー…そっかそっか。うーん…」

璃奈「？」

スタッフ「いやあ実はね？今年は新しい試みを色々やってて…」

スタッフ「『二人一組』での参加を、推奨してるんだよねー」

璃奈「！？」

璃奈（二人一組…体育の柔軟…あわわわ…）

スタッフ「あ！ずっとペアでいる必要はないんだよ？」

スタッフ「二人ペアじゃないと絶対に解けないような謎は、全体の2割くらいしかないの」

スタッフ「だから、つまりだね…。必要な時だけペアを組んでくれる人がいるなら、一人での参加も全然オッケーなんだけどね…」

璃奈「璃奈ちゃんボード『絶望』…」

スタッフ「んーでも、私たちも知らないくらい前からの古参みたいだし、なんとか参加してもらいたいよね」

スタッフ「あ、私がペアになろっか？」

スタッフ「えー？GM側がペアになるのはアンフェアだって！」

璃奈「…あ、あの」

璃奈「今年は……やめておく…」



浅希「話は聞かせてもらったよ」

璃奈「！…あ、浅希ちゃん！」

色葉「やっほー」

今日子「私たちもいるよー」

浅希「璃奈、困ってるみたいだね」

璃奈「う、うん…。でも、いつからいたの…？」

浅希「偶々、偶然、通りかかっただけだよ」

色葉「偶然、ね…」

今日子「完全にストーキングだったけど…」

浅希「と、とにかく！私と璃奈、二人で一つ！これで参加できますよね？」

璃奈「……」


安価下1
1.「うん、よろしく」
2.「色葉ちゃんがいい…」
3.「今日子ちゃんがいい…」
4.「スタッフの人がいい…」

4

璃奈「」ｼﾞｰｯ

浅希「？」

璃奈「」ｼﾞｰｯ

スタッフ「えっと…？」

璃奈「……」

璃奈「スタッフの人がいい…」

浅希「え、今どこ見て判断したの…？」

スタッフ「あのー…。普通、お友達がいるなら、そっちでペアを組むべきじゃない？」

浅希「うんうん。そうだよ。さ、ペアになろ！」

璃奈「……うん。璃奈ちゃんボード『ワクワクドキドキ！』」

色葉「えぇ…」

今日子「璃奈ちゃんボード信頼できないよ…」

スタッフ「そちらのお二人も、参加されますか？」

色葉「私たち！？…どうしよ？」

今日子「せっかくだし、やってみようか！」


スタッフ「では、改めまして！謎解きツアーへようこそ！」

スタッフ「学園中にある謎を解いていき、クリアを目指してください！」

スタッフ「まず最初の謎は……実は、この部屋にあります！」

璃奈「！？」

璃奈（この部屋に入ってから、ずっと気になってた…）

浅希「あの長机に置いてあるやつ、かな？」

璃奈「たぶん」


スタッフ「最初の謎は、正解かどうかを謎解きスタッフ達が判定します！」

スタッフ「正解でしたら、次の謎が書かれた紙をお渡ししますので、どうぞ好きなようにツアーを楽しんじゃってください♪」

スタッフ「あ、それと一番大事なこと！」

スタッフ「……解いた謎は、『ネタバレ厳禁』で！」

璃奈「もちろん。ネタバレ、最低」

スタッフ「それではどうぞ、心行くまで謎解きの度を堪能してくださいませ…」

(SE)ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｰﾝ


璃奈「…ついに、始まった…！」

浅希「璃奈、珍しく大興奮だね！」

璃奈「うん…！璃奈ちゃんボード『鼻息フーン！』」


璃奈（最初の謎だから、そんなに難しくはないはず…）

璃奈（まずは…）


安価下1
1.「机を調べてみよう」
2.「周辺を調べてみよう」
3.「浅希ちゃんに話しかけよう」
4.「スタッフさんの体つきを見よう」

4

璃奈（スタッフさんの体、怪しい…）ｼﾞｰｯ

璃奈（あの不自然な膨らみに、きっと何か重要なものが隠されてるはず…）ｼﾞｰｯ


スタッフ「…い、一応言っておくけど、私たちスタッフは、謎には関係ないからね！？///」

スタッフ「一年のくせに発情してんじゃないよー。ったく…」

浅希「私も、いつか大きくなるから…それまで待っててね…！」

璃奈「浅希ちゃん…」


色葉「…あ、あー！この机の上の台座みたいなやつ、アルファベットが書いてあるよ！」

今日子「左から、『R,O,Y,G,B,I,V』って書いてあるね！」

璃奈「…アルファベット」

浅希「んー、何かのイニシャル…とかかな？」


璃奈（7つの台座に、アルファベット…）



【今後、答えかそれに近いレスがあれば、謎解きパートをスキップできます】

璃奈「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

浅希「璃奈？何か探してるの？」

璃奈「…この部屋、物が多い」

浅希「え？…確かに、部室だからこういうもの…って思ってたけど…」

璃奈「それに、色もカラフル…」

色葉「色…？」

今日子「R…は、レッド？Oは…」

璃奈「オレンジ」

璃奈「イ工口ー、グリーン、ブルー、インジゴ、ヴァイオレット…」

浅希「…あ！もしかして、虹の色！？」

璃奈「そう。虹ヶ咲だけに…！」ﾄﾞﾔｯ

〈謎1　図解〉




浅希「このアルファベットが、虹に対応してるとして…」

色葉「だから何？って感じだけど…」

今日子「台座…ってことは、何か置くのかな…？」

浅希「！」


璃奈「この部屋に、色のついた物が多いのは…同好会の人がズボラなわけじゃない」

スタッフ「うっ…」

スタッフ「いや、うちはまだキレイな方だって…」

璃奈「たぶん、台座の色と呼応する物を置けばいい」

浅希「璃奈すごいねー！」

璃奈「…去年より、簡単」

色葉「じゃあ、赤から順に置いていけばいいんだ！」

今日子「よーし！手分けして探そう！」

璃奈「…完成」


スタッフ「よーし！判定タイムだー！」

スタッフ「赤、橙、黄、緑、青、……」

スタッフ「これ、藍色かな？」

スタッフ「んー微妙…。青っぽい気もするし…」

色葉「思ったより判定厳しい！？」

スタッフ「……なーんてね。おめでとう！1つ目の謎クリアだよ！」

今日子「やったー！」

浅希「璃奈！やったね！」

璃奈「…うん！璃奈ちゃんボード『✌』」


スタッフ「…いやー実を言うと、台座は6つにしようと思ってたんだよね」

璃奈「え、どうして？」

スタッフ「今年の謎解きツアーは去年の反省を活かして、『日本語がわからない人でも解ける』をテーマに作ったんだ」

スタッフ「そのついでに、虹の色はアメリカ基準で『赤、橙、黄、緑、青、紫』にするつもりだったんだけど…」

スタッフ「…ま、最初の謎だし、スタッフがヒント出せるから、日本基準でもいいよねってなったの」

璃奈「なるほど…」

スタッフ「ぶっちゃけ、青色も藍色も同じだもんねー！」

スタッフ「7つある方がきまりがいいから、日本は今のままでいいけどね」

スタッフ「じゃあ、見事1つ目の謎を突破した君たちに、2つ目の謎を与えよう…！」

スタッフ「はい、どうぞ。この紙に書いてあるのが、そのまま問題文となってます♪」

スタッフ「あ、資源節約のため、紙はペアで共有してね」


〈謎2　問題文〉

璃奈「これが、2問目…」

浅希「わあ…。難しそう…」

色葉「また英語…？」

今日子「んー、日付にも見えるけど…」


浅希「…璃奈、もうそろ同好会のライブだよね」

璃奈「うん…。そっちも見にいきたい」

浅希「どうする？この謎、すぐに解けそう？」

璃奈「うーん……」


安価下1
1.「こんなの、余裕」
2.「まだわからない…」

璃奈「こんなの、余裕」

色葉「えーすごい！もうわかったんだ」

今日子「流石は璃奈ちゃんだね」


璃奈「1番上にあるのが『I am』」

璃奈「だから、英語の基本文『I am ～～～』になるんじゃないかな」

色葉「おー」

今日子「それでそれで？」

璃奈「『I』…つまり、『私』がいるってことだから…」

璃奈「……その『私』が、この数字の並びになってる……と、いうことで…」

浅希「璃奈！無理しなくていいよ！わからないことはわからないって言わなきゃ！」

璃奈「…うん。璃奈ちゃんボード『白旗…』」

浅希「…ま、まあ！時間はまだまだあるから、ゆっくり考えよう！」

璃奈「…うん、そうする」


色葉「ライブ楽しみだねー！」

今日子「だねー！虹学祭はこのライブのために来たと言っても過言じゃないよ～！」

浅希「璃奈のライブは午後の部だよね」

璃奈「うん。できれば私のステージまでに、謎解きツアーをクリアしたい」

浅希「…わかった！私にできることは少ないけど…」

浅希「協力して、一緒にクリア目指そうね！」

璃奈「目指す…！」

璃奈「璃奈ちゃんボード『ファイト！』」



【天王寺璃奈】
10:00～11:00 終了

【視点キャラ選択】
（1年生、歩夢、ミア、ランジュ以外で）
下1

せつ菜

【中川菜々】
プロローグ


『生徒会長さんへ』


『学園の各所に　7つ　爆弾を設置しました！』

『時間になると　爆弾が　作動します！』

『止めたければ　すべての爆弾を　探し出してください！』

『なお　このことを　他の誰かに伝えれば　その瞬間に　爆発します！』

『よろしくお願いします！』

『10-18』


『優木せつ菜より』

菜々（生徒会室、会長の席に置かれていたこの紙…）

菜々（新聞の文字を切り貼りした、犯行予告文ですね…）

菜々（学園に、爆弾…？）

菜々（…あと1時間で、虹学祭が始まります）

菜々（もう既に、たくさんの生徒が学園中にいます…。こっそりと爆弾を回収し、何事もなく開催することも叶いません…）

菜々（もし爆弾が爆発したら、怪我だけでは済まないでしょう…）

菜々（…誰かに助けを求めたり、協力を仰ぐこともできません）

菜々（…私一人で、なんとかするしかありませんね）


菜々「優木せつ菜…」

菜々（よりにもよって、この名を騙るとは…）

菜々（絶対に許せません…！）

菜々「…！」

菜々（よく見たら、紙の端に電話番号らしきものが…！）

菜々（犯人のものでしょうか…？）

菜々（…背に腹はかえられません。掛けてみましょう）


ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ


せつ菜？『はい！優木せつ菜です！』

菜々「！？」

菜々（せつ菜の声…！）

菜々「…中川です。あなたは……誰なんですか？」

せつ菜？『だ・か・ら、優木せつ菜です！あなたもよくご存知でしょう、生徒会長さん？』

菜々「…あなたは本当に、学園中に爆弾を設置したんですか？」

せつ菜？『勿論です♪試しに一発、爆破してみましょうか？』

菜々「！？や、やめてください！！」

せつ菜？『冗談です！』

菜々「…………」

菜々（一旦落ち着きましょう…。自分の声に腹を立てても仕方ありません…）

菜々（この声…機械か何かで再現しているのでしょうか？以前、璃奈さんが似たようなものを作っていましたが…）

菜々「あなたの目的はなんですか？」

せつ菜？『…それは、生徒会長さん。あなたが知ってることですよ』

菜々「私が…？」

せつ菜？『まあまあ、それはさておき…』

せつ菜？『私としても、この虹ヶ咲学園を爆破するのは気が引けるわけでして…できれば穏便に、事を済ませましょう！』

菜々「…爆弾は、どこに設置してあるんですか？」

せつ菜？『焦らないでください！この優木せつ菜が、生徒会長さんを爆弾の元へとご案内致しますから！』

せつ菜？『……虹学祭が、始まったらね』

菜々『できれば、今すぐに案内していただきたいんですが…』

せつ菜『それでは、失礼します！』

ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ


副会長「会長、おはようございます。いよいよ虹学祭も、お客さんを入れた本番ですね！」

菜々「…おはようございます。そうですね、今日はより校内の見廻りを徹底しなければいけませんね」

副会長「はい！今日も一日、よろしくお願いします」

菜々「ええ。お互い、頑張りましょう」


菜々「……」

菜々（生徒会長として…）

菜々（学園の教師生徒ならびに、来場していただいたお客さんすべてを、守らなければなりません…）

菜々（私一人で…）



【優木せつ菜(17)　普通科2年】
メイン目標『虹学祭を成功させる』
達成条件:すべての爆弾を解除する
　　　　:爆弾魔を見つける

【中川菜々】
10:00～11:00


菜々「……」

菜々（虹学祭が、始まりました…）

菜々（生徒会の仕事と並行しながら爆弾探しをしなくてはなりません…）


菜々（しかし…何故犯人は、設置した爆弾を解除させようとしているのでしょうか…？）

菜々（犯人の目的が見えてきません…。なんとも不気味ですね）


ﾘﾝｺﾞﾘﾝｺﾞ-

菜々「！」

菜々（『せつ菜』から、電話が…！）

せつ菜？『優木せつ菜です！』

菜々「…さあ、爆弾の場所はどこか教えてください」

せつ菜？『焦らないでください！今から言いますので！』

せつ菜？『一つ目の爆弾は、部室棟──西棟に設置しました！』

菜々（西棟…今、私がいるところじゃないですか…！）

せつ菜？『爆弾はすべて箱型です！見ればすぐにわかると思います！』

せつ菜？『それでは、幸運を祈ってます！』ﾋﾟｯ


菜々（西棟…）

菜々（もし、数多ある部室のどこかに爆弾が仕掛けられていたなら、探すのは困難を極めます…）

菜々（…でも、何もしないわけにもいきません）

菜々（私が、なんとかしなければ…！）


菜々「まずは…」


安価下1
1.「1階を探しましょう」
2.「2階を探しましょう」
3.「3階を探しましょう」
4.「4階を探しましょう」

2

菜々「まずは今いる、2階を探しましょう」

菜々「部室を一つ一つ、確認していって……」

菜々（…いえ、それでは時間がかかり過ぎてしまいます）

菜々（犯人からすれば…部員が常に滞在している部室は、目立つものは仕掛けにくいはずです）

菜々（なので、部員がいる部室は一回無視して、展示系の部室だけ確認していきましょう…！）


菜々「雛祭り同好会…」

菜々（所狭しと雛人形が並べられています…）

菜々（爆弾は箱型と言ってましたが、どれほどのサイズなんでしょうか…？）

菜々（見ればわかる、らしいですが…）

菜々「…ここにはなさそうですね」


菜々「天文部…」

菜々（これまで観測した天体の記事を展示しているみたいです）

菜々（夏の大三角に、北斗七星…）

菜々「…ここにも見当たりません」


菜々「スクールアイドル同好会…」

菜々「…ありませんね」


菜々（2階にはなさそうですね）

菜々（他の階を探しましょう）


安価下1
1.「1階を探しましょう」
2.「3階を探しましょう」
3.「4階を探しましょう」

3

菜々「次は4階を探しましょう」


菜々「文芸部、漫画研究部、ライトノベル研究部…」

菜々「あ、新作の同人誌即売会をやってるみたいです！」

菜々（…って、今はそれどころではありません！爆弾を探さなくては…）


菜々「…ぼ、ボーリング同好会…？」

菜々（これまでに開けてきた穴を展示してます…）

菜々（こんな同好会があったとは…）

菜々「…穴の隅々まで探しましたが、見つかりませんね…」

菜々「…おや？」


遥「～♪」ﾃｸﾃｸ

菜々（あれは…遥さんですね）

菜々（彼方さんに会いに来たのでしょうか？）

菜々（…しかし、先程部室を覗いた時、誰もいませんでしたが…）


菜々「…爆弾、どこにあるのでしょうか…？」


安価下1
1.「1階を探しましょう」
2.「4階を探しましょう」

1
2の4階は今探したからミスかな

菜々「1階を探しましょう」



菜々「遥さん、おはようございます」

遥「…？お、おはようございます」

菜々「ああ、今は生徒会長モードでした…。せつ菜です」

遥「あー！せつ菜さん！」

菜々「彼方さんなら、恐らくここにはいませんよ」

遥「え、そうなんですか！？」

遥「んー、お姉ちゃんに連絡してどこかで落ち合います。わざわざ教えに来てくれて、ありがとうございました！」

菜々「いえいえ。虹学祭、楽しんでいってくださいね」

遥「はい！」


菜々（あの笑顔を守るためにも…）

菜々（絶対に、見つけなくては…！）


菜々「1階…アトリウムには、写真部や美術部の展示がされてますね」

菜々「このオブジェは…美術部の製作みたいですね。台に爆弾は仕掛けられてなさそうです」

『-3-7』

菜々（…？なんでしょう、この数字…）

菜々（…今は特に関係なさそうですね）

ﾘﾝｺﾞﾘﾝｺﾞ-

菜々（電話…！）

せつ菜？『苦戦してるみたいですね！』

菜々「っ…。あなたの目的は、私に爆弾を探させることなんですか？」

せつ菜？『どうでしょう！それはいずれ明らかになるかもしれませんね！』

菜々「……」

せつ菜？『生徒会長さんもお困りのようなので、大ヒントを与えます！』

せつ菜？『爆弾を設置したのは……屋上です！』

菜々「…！」

せつ菜？『何故か一度も探しに来ませんでしたね！無意識のうちに、外は捜索範囲から外していたのですかねー？』

菜々「……」


菜々（私が屋上に行っていないことを知っている…？）

菜々（…この犯人は、まさか……学園内にいるのでしょうか…？）


菜々（…とにかく、すぐに屋上へ向かいましょう）



菜々「…あれは、歩夢さん…！」

菜々（3階…行列の中に、歩夢さんがいます）

菜々（占い同好会…。歩夢さんも、そういったものに興味があるんですね）

→屋上


「…いないか」

「もしかしたら、どっかの部室に隠れてるのかも…」

「…今は大人しく撤退しよう」



菜々「……本当に、ここにあるんですね…？」

せつ菜？『はい！探してみてください！健闘を祈ってます！』ﾋﾟｯ


菜々（屋上…。開けている分、探しやすそうですね）

菜々（…あれは、顔出しパネルみたいですね。記念撮影用のものでしょうか）

菜々（あれの裏側ならいい隠し場所になりそうです…）

菜々「…！」


菜々（あの、雲のオブジェのとこに、見るからに怪しい箱が置いてあります…！）

菜々「紫色の箱…。これが、もしや…」



栞子「…菜々さん」

菜々「！？…し、栞子さん…。何故ここに…？」

栞子「校内巡視の過程で来ただけですが…」

栞子「…あの、菜々さん。なんだか今朝から様子がおかしいように窺えますが…？」

菜々「い、いえ！大丈夫です！心配していただき、ありがとうございます！」

菜々「そ、それでは！」ｽﾀﾀﾀﾀ

菜々（思わず爆弾を抱えたまま、室内に戻ってしまいましたが…）

菜々（これの解除方法、犯人から聞かなければいけませんね）


菜々（爆弾…。確かに、見ただけで怪しいのがよくわかります）

菜々（あれだけわかりやすいところに設置されているのであれば、7つすべて見つけるのもそう遠くはないかもしれません…！）

菜々（爆弾を取り除き、早く、安全な虹学祭を──）


ﾘﾝｺﾞﾘﾝｺﾞ-

菜々「！」

菜々「もしもし、中川です。ちょうどよかったです。あなたに爆弾の解除方法を…」

せつ菜？『…やってくれましたね』

菜々「え…？な、何を、ですか…？」

せつ菜？『とぼけないでください…！』

せつ菜？『生徒会長さん…。あなた、外部の人間に、爆弾のことを伝えましたね…！？』

菜々「えっ！？…ちょ、ちょっと待ってください！私は、誰にも話していません…！本当です…！！」

せつ菜？『そうですかそうですか…。わかりましたよ』


せつ菜？『そこまでお望みなら……この学園を、吹き飛ばしてあげます…！！』

菜々「っ！？」



【中川菜々】
10:00～11:00　終了

【視点キャラ選択】
（侑、果林、愛、彼方、エマの中から）
下1

愛

【宮下愛】
プロローグ


愛「じゃーん！見て見て～♪どう！？」

クラスメイト「わあ、愛ちゃんクラスT似合ってるね」

愛「えへへ、ありがと！」

愛「あ、昨日はごめんね？あんまり手伝えなくてさ」

クラスメイト「ううん。愛ちゃんがヘルプに来てくれた瞬間に売り上げ急増したし、ちょっとだけでもありがたかったよ！」

愛「そっかそっか。今日はライブとかで抜ける時以外、ずっとクラスの方手伝えるから！愛さんがトップクラスのお好み焼き、じゃんじゃん焼きますよー！」


？？？「ほう、今日は開幕からエース投入かい」

クラスメイト「！あ、あなたは、昨日の模擬店売り上げ1位の…」

クラスメイト「草野球部部長…！」

愛「…この人が、私たちのライバルってわけだね」

草野球部部長「ライバルぅ？はっはっは、笑わせんといてくれよ」

草野球部部長「我が草野球部の『粉もん屋』に比肩する店など、あるわけないやろ！」

愛「粉もん屋…！？」

クラスメイト「草野球部は、たこ焼きに焼きそば、もんじゃ焼き、その他いろんな粉ものを同時に提供してるんだ…」

クラスメイト「しかも、うちらと同じ、お好み焼きまで…！」

草野球部部長「せや！味は多少落ちるかもしれへんけど、バラエティ豊かなうちの店には、誰も敵わん！」

草野球部部長「さーて、今日も売り上げ1位の座、もらっちゃおーかなー？はっはっはっはっはー」


クラスメイト「くっ…！部費をふんだんに使った豪勢な店構えに、草野球部部員達による洗練されたコンビネーション…！」

クラスメイト「こんなの、勝てっこない…」

愛「…諦めるには、まだ早いんじゃない？」

クラスメイト「…！」

愛「味はうちの店の方が美味しいんでしょ？だったら、勝てるって！」

愛「威張るライバルなんて一々気にせず、売り上げ1位、うちのクラスが取っちゃおーよ！」

クラスメイト「愛ちゃん…！」

クラスメイト「うん…！愛ちゃんがいれば、できる気がするよ！」

愛「よーし、気合い入れてくよー！…愛だけに！」



【宮下愛(17)　情報処理学科2年】
メイン目標『模擬店で売上1位を取る』
達成条件:お好み焼き屋を繁盛させる

【宮下愛】
10:00～11:00


愛「よーし、準備オッケー！どんどん売ってくよー！」

クラスメイト「うん！」


草野球部「小腹が空いたら粉もんや～！粉もん屋、いかがですかー！」

フェンシング部「うちの串は世界一！シュラスコもあるよー！」

テニス部「イカ焼きー！美味しいイカ焼きはいかがー！？」

陸上部「うちの自慢のホットドッグ！食ってみな！」

愛「さあさあ、2-Iのお好み焼き！食ってけ食ってけー！」

クラスメイト「もんじゃ屋が作る特性お好み焼きー！」

クラスメイト「絶対美味しいよー！」


愛「すごいねー草野球部。始まったばかりなのにもう行列できてるし」

クラスメイト「やっぱり強いね…」

クラスメイト「うん…。運動部がやってる店は、人が集まりやすいみたい」

愛「うちも負けてられないよー！さあ、じゃんじゃんお客さん呼び込もー！」

「お一つくださるかしら」

愛「あいよー！」ｼｬｶｼｬｶ


「あっちの方からいい匂いが…」

「わあ、おいしそー！」

「一つください！」

「ぼくもー！」

「わたしもー！」


クラスメイト「すごいすごい！出だしから快調だね！」

クラスメイト「ほーら、喋ってないで手を動かす！」

クラスメイト「キャベツ置いとくよー！」

クラスメイト「お会計いきます！」

愛「うんうん！いい調子♪」


「ねー、お好み焼き食べよー？」

「えー？ちょっと重くないー？」

愛「…！」

愛（お客さんの気を引いてる…！ここはチャンスっ！）

愛「試食もやってまーす！一口だけでもどうですかー！？」

「ほんとに？じゃ、じゃあ…」

「うん、おいしー！」

「そうだね！あの、一つください！」

愛「まいどありー！」

クラスメイト「開始1時間でこんなに売れるなんて…！」

クラスメイト「昨日じゃ考えられないよ！ありがとう、愛ちゃん！」

クラスメイト「スクールアイドルの子も来てくれてたもんね！」

愛「ミアチとしずくでしょ。二人にも愛さんのお好み焼き、気に入ってもらえてよかったよー」


クラスメイト「あ、愛ちゃん。もうすぐライブだけど大丈夫？」

愛「うん。ここからでもステージは見えるし、このまま続けるよ！」

クラスメイト「そう…？愛ちゃんがいてくれるなら、こっちも助かるけど…」

愛「売り上げ1位目指すんだったら、休んでらんないっしょ！」

愛「もっともっと、売りに売らなくちゃね！」

クラスメイト「…うん！頑張ろう！」


「すみませんー！お好み焼きを一つ！」

愛「はーい！らっしゃーい！」



【宮下愛】
10:00～11:00　終了

【視点キャラ選択】
（侑、果林、彼方、エマの中から）
下1

侑

【高咲侑】
プロローグ


侑（『ニジガククエスト』…！）

侑（昨日ちょうど、このイベントに参加してる人を見かけたんだよね～）

侑（なんかすごい楽しそうで、私もやってみたかったんだ！）

侑（歩夢も誘おうかと思ったけど、今日は一人で行動したいって言ってたからなあ。残念）

侑（だけど、私一人でも勇者になれるし、魔王だって倒せちゃうはずだよ！）

侑（うぅ～！楽しみすぎる～！！）



【高咲侑(16)　音楽科2年】
メイン目標『魔王をやっつける』
達成条件:ニジガククエストをクリアする

【高咲侑】
10:00～11:00


中央棟1階


王様「アー。魔王のせいで木々は枯れ、水は干上がり、ニジガサキの国民は恐怖に怯え暮らすようになってしまっター」

王様「勇者ユウよ！そなたに魔王を倒してもらいたいのダー」

侑「はい！任せてください！」

王様「これはこの世界のお金ジャ。これで武器や道具を揃えるとイー」

『100ゼニー手に入れた！』

侑（これしかお金もらえないんだ…。王様も大変だなあ）

中央棟2階　エントランス


侑「えーっと、まずはクレナイ村に行って装備を整えればいいんだね」

侑「クレナイ村はどこだろ…」


遥「あ、侑さん！」

侑「遥ちゃん～！虹学祭へようこそー！」

遥「あれ？侑さんお一人なんですか？」

侑「うん。今日は同好会みんな別行動って感じなんだ」

侑「あ、彼方さんなら部室にいるよ。遥ちゃんとのデートプランを考えたいって言ってたし」

遥「わかりました。では部室の方に行ってみますね。ありがとうございます」

侑「うん、またねー」


侑「…あ、そうそう。クレナイ村は…」

侑「イベントプラザ…すぐそこだ！」

村人「きゃーたすけてー」

ゴブリン「グヘヘ…！食糧と女子供、ぜーんぶ掻っ攫っちまおうぜー！ヒャッハー！」

村人「ゆうしゃさまー、どこかにゆうしゃさまはいらっしゃいませんかー」

侑（なるほど、ここで登場すればいいってことだね！）


侑「そこまでだ！」

村人「きゃーゆうしゃさまー」

ゴブリン「な、なんだぁ！？」

村人「ゆうしゃさまー。私は武器屋を営んでます。そこからすきな剣をとり、つかっていただいてかまいません」

ゴブリン「……」

侑（あ、敵役の人はちゃんと待っててくれるんだ。今のうちに取りに行けってことだね！）


侑「…ごめんごめん。選ぶのに時間かかっちゃった」

村人「ゆうしゃさまー。その剣でゴブリンをたおしてくださいー」

侑「うん！任せて…」

ゴブリン「ま、待ってくれ！」

侑「え？」

ゴブリン「頼む…！命だけは、許してくれぇ…！」

ゴブリン「俺にも、嫁や子供がいるんだ…！養ってくために必要な強奪だったんだよ…！」

侑「そ、そうだったの…？」

侑（えぇ…こういう展開なの…？ど、どうしよう…？）


安価下1
1.「殺る」
2.「見逃してあげるよ…」

1

侑「やーーーーー！」ﾌﾞﾝｯ

ゴブリン「ぐふぁっ…！！」

ゴブリン「……ゆる、さ、ない…」ﾊﾞﾀｯ

侑「……」

侑（なんか、後味悪いなあ…）

侑（もっと気持ちよく敵を倒させてほしいよ…）


村人「ありがとございますーゆうしゃさまー」

村人「この村で装備をととのえ、どうか憎き魔王をたおしてくださいー」

侑「うん！がんばるよ！」


侑（次の目的地はタソガレタウンってとこみたいだ）

侑（よーし、この調子で魔王のとこまで行っちゃおー！）



侑「…と、その前にライブ！」

侑「魔王を倒す前に、みんなのこと応援しなきゃだね！」



【高咲侑】
10:00～11:00　終了

【視点キャラ選択】
（果林、彼方、エマの中から）
下1

エマ

ゴブリンは生かしておくとまた略奪しそうだから仕方ないか

【エマ・ヴェルデ】
プロローグ


エマ（日本に来て初めて食べた、あの料理）

エマ（名前も見た目もどんな味かも、はっきりとは覚えてないけど…）

エマ（でもね、食べたら絶対、思い出せるはずなんだ♪）

エマ（虹学祭では、なんと生徒がお店を出してて、いろんな食べ物も売ってるんだよね）

エマ（もしかしたらどこかのお店に、あの思い出の味があるかも…！）

エマ（昨日知ったばかりなんだけど、虹学祭には『食べフェス』っていうイベントがあるみたい）

エマ（なんでも、お食事のお店をすべて回ると、すごいものがもらえるんだって！）

エマ（今日は一日、食べフェスを食べつくしちゃおー！）



【エマ・ヴェルデ(17)　国際交流学科3年】
メイン目標『思い出の味を見つける』
達成条件:すべての食べフェスを制覇する

【エマ・ヴェルデ】
10:00～11:00


エマ「この後ライブがあるから、それまでにどこかで食べたいなー」

エマ「地図を見ると、ちゃんと食べフェスのお店が書いてあるみたい！便利だねー」

エマ「はじめはどこのお店にしようかな～？」


安価下1
1.「流しそうめん！」
2.「釜めし！」
3.「巨大パフェ！」

1

エマ「はじめは、流しそうめん！」

エマ「そうめんを流すという遊び心と、それをお箸でつかまえるゲーム制、食べても美味しい！」

エマ「まさに、日本らしい食べ物だよー♪」

エマ「中庭でやってるみたい。行ってみよー！」


→中庭


流そ会「今年は全長10mのロングコース！流しそうめん食べてみなーい！？」

エマ「今の流しそうめんは、ここまで進化してるんだぁ…！」

流そ会「お客さんかい？はい、箸と器」

流そ会「つゆはここに置いてあるから、好きなだけいれていいよー」

エマ「うん！」


流そ会「じゃあ、流すよー！」

ｻﾗｰｰｰｰｰ

流そ会「……そろそろ来るよ！構えて！」

エマ「っ！」ﾌﾝｯ

エマ（──今！）ﾊﾟｼｨｯ

流そ会「おーナイスキャッチー！」

エマ「いただきまーす♪」ﾁｭﾝﾙﾝ


安価下1
味の感想
コンマが00に近いほど不味く、99に近いほど美味しい

はい

エマ「んぅ～！ボーノ♪」

エマ「すっごくおいしい…！」

流そ会「でしょー！？」

流そ会「10m流れてる間にいい感じに水を吸って、ちょうどいい食感に仕上がるんだよ！」

流そ会「この発見のために、我々流しそうめん同好会がどれだけの時間を費やしてきたことか…」

エマ「これ、おかわりってできるかな？」

流そ会「はい！もちろん！」

流そ会「第二弾！流していいよー！」

流そ会「了解！そうめーんいっくよー！」

エマ（思い出の味とはぜんぜんちがうけど…）

エマ（流しそうめん…ボーノだよ♡）



「Shut up！！ボクを怒らせた罪はでかいぞ！」

「今すぐ目の前から消えろ！！」

「わー！怒った怒ったー！きゃははは！」



【エマ・ヴェルデ】
10:00～11:00 終了

【視点キャラ選択】
（果林、彼方の中から）
下1

果林

【朝香果林】
プロローグ


果林（虹学祭。2日目にして最終日）

果林（…といっても、特にやることないのよね）

果林（昨日みんなで一通り回って、充分楽しみ尽くしたもの）

果林（クラスの出し物は衣装の展示だから、当日の手伝いとか何もないし…）

果林（今日はお昼のミスコンと、ソロライブだけ頑張りましょ）

果林（…それ以外の時間は、どこかでゆっくりしてたいわね）



【朝香果林(18)　ライフデザイン学科3年】
メイン目標『なし』

【朝香果林】
10:00～11:00


果林（落ち着ける場所といったら…中庭、屋上…）

果林（でも、今日はお客さんもいるし、騒がしくなりそうね）

果林（…そうね。講堂だったらゆったり座れて落ち着けるかもしれないわ）



果林（……講堂は、どう行くんだったかしら？）


安価下1
コンマ
00～20で無事目的地に到着

→中央棟7階


果林「エレベーターってすごい発明ね。迷うことなくまっすぐ目的地に連れてきてくれたわ」

果林（講堂、今は軽音部のステージかしら？）

果林（音楽を聴きながらくつろぐのも悪くないわね）


中学生「…あ、朝香果林さんですか！？」

果林「！…ええ、そうよ」

中学生「きゃー！本物に会えたー！」

中学生「すごいすごい！虹学祭、来てよかった～！」

果林「あら、あなた達、私のファンなのかしら？」

中学生「はい！朝香さんはモデルですごい美人で、ちょー憧れって感じなんですよ！」

中学生「あ、あの！よかったら、私たちと一緒に虹学祭、回ってもらえませんか…？」

果林「え…？」

中学生「ばか！それはいくらなんでも失礼でしょ！」

果林「……」

果林（この子達がイメージする『朝香果林』なら、きっとこう答えるわね…）


果林「…いいわ。一緒に回りましょう？」

中学生「え、えええええ！？いいんですか！？？」

中学生「やったー！！夢みたいだよ～！！」

果林（この子達の期待を、裏切るわけにはいかないわね…）



【朝香果林(18)　ライフデザイン学科3年】
メイン目標『ファンを失望させない』
達成条件:完璧な朝香果林であり続ける


【朝香果林】
10:00～11:00 終了

【近江彼方】
プロローグ


遥「お姉ちゃん。文化祭のライブ、11:15からだったよね？」

彼方「そうだよ～」

遥「じゃあ、11時には行くから！お母さんも一緒に連れてくるよ」

彼方「うんうん。気をつけておいでね～」

遥「ライブの後はお姉ちゃんも一緒に、いろんなお店とか回ろうね！」

彼方「勿論だよー！遥ちゃんとのデート、楽しみにしてるよ～」


彼方（今日は遥ちゃんとデート♪）

彼方（遥ちゃんにはうーんと楽しんでもらわなきゃ）

彼方（…しかし、軍資金は2000円…）

彼方（遥ちゃんをガッカリなんてさせられない…。お姉ちゃん、がんばるよー！）



【近江彼方(17)　ライフデザイン学科3年】
メイン目標『予算2000円以内で近江遥を満足させる』
達成条件:近江遥を全力で持て成す

【近江彼方】
10:00～11:00


彼方（みんな、足早にどこかへ行っちゃった）

彼方（忙しそうだねー）

彼方（…彼方ちゃんも、そろそろ動きますかー）


彼方「遥ちゃんとのデートプランは…」

彼方「いろんな遊びをしてー、いろんなものを食べてー、いろんなとこを回ってー…」

彼方「…うーん、部室で考えててもピンとこない…」

彼方「…よっこらしょ」

彼方「彼方ちゃんも、校内を歩きながら、デートコースを考えることにするよー！」

→南棟


彼方「遥ちゃんが楽しんでくれそうなもの、あるかな～？」

彼方「ここは…カラオケだね」

彼方「『カラオケ同好会　カラオケ大会開催中』…！」

彼方「これは…！遥ちゃん、喜んでくれるかも～！」


彼方「音楽科の楽器演奏体験…」

彼方「遥ちゃんなら、どんな楽器が似合うかなー？」

彼方「どの楽器でも様になっちゃうけど、やっぱりバイオリンがいいかな」

彼方「うんうん～♪デートを想像するだけで楽しいね～♪」

彼方「…？遥ちゃんからLINEだ…」


『お姉ちゃん！着いたよ！』

『今どこー？』


彼方「！？」

彼方「遥ちゃん、11時に来るって言ってたのに、もう来てるんだ…！」

彼方「すぐに行かなきゃ…！」

彼方「…っと、その前に返信しておかないとね」


『正門のところにいてね！』

『すぐ向かうよ～☆』


彼方（どうしよう…。まだ全然、デートプラン考えられてない…！）

彼方（2000円…！）

彼方（このお金をうまく使って、遥ちゃんに楽しんでもらわねば…！）


→エントランス


彼方「遥ちゃん～！」

遥「お姉ちゃん！ごめんね、早く来すぎちゃった」

彼方「ううん。いいんだよ～」

彼方「……それじゃあ、デート…行こ？」



【近江彼方】
10:00～11:00 終了

【時間が進みます】
→11:00～12:00

プロローグだけでこんなに時間かかるとは…
GW内で終わらせたいので、すみませんがストーリー大幅カットします

【視点キャラを選んでください】
（歩夢、かすみ、菜々、璃奈、ミア、ランジュの中から）
下1

ミア

【ミア・テイラー】
11:00～12:00


野外ステージ


ミア（既にかなり人が集まってるな）

ミア（…前の方にランジュがいるけど、わざわざ人の多いところに行きたくはないね）

ミア（ボクは後ろでlive stageを観させてもらうよ）


「痛っ！ちょっと、足踏まないでよ！」

「いや踏んでないって！…いった！あなたも踏んでるじゃない！」

「はあ！？私じゃないわよ！」


ミア（やれやれ。足を踏まれたくらいでangryだなんて、みっともないね）

ミア（…ん？）

ミア（ランジュがいない…？）

『続いては、スクールアイドル同好会によるソロライブステージです！』


かすみ『みんな～！虹学祭、楽しんでますか～！？』

ｲｴｴｴｴｲ

かすみ『かすみん達、スクールアイドル同好会のステージで、もっともっと！盛り上げちゃいますよー！』

ｳｵｵｵｵｵｵ


「痛！」

「いま、誰か足踏まなかった…？」

「誰だよマジで！踏むんじゃねーよ！」

ミア「……」

ミア（…distanceを取れば、足を踏まれなくて済むだろ…）

ミア（さっきからなんなんだ…？）


ｸﾞﾆｨｨ

ミア「Ouch!?」

ミア（ぼ、ボクの足が踏まれた…！）

ミア（これは、わざとだ…！悪意を持って踏んでやがる…！！）

ミア（誰だ、こんなことしたやつは…！？）



少女「……」

ミア（このkidsが、犯人か…！）

少女「…Hey, you」

ミア「！」


ミア『…なんだ？ボクの足を踏みつけておいて、謝りの一つもないのか？』

少女『いいじゃない、それぐらいのこと。器が小さいわね』

ミア『なっ…！』

ミア（こんな子供じゃなければ、今頃どうなってたかわからないぞ…！）

少女『ねえ、あなた。私とデートしなさい』

ミア『はあ？何を言ってるんだ、キミみたいなベイビーには興味な…』

少女『あなたの意見なんて知らないわ。これは命令よ。私に従いなさい』

ミア『勝手に決めるな！ボクは忙しいんだ！デート相手なら他を当たってくれ』

少女『うるさいわね…。ほら、ついてきなさい』

ミア『お、おい！引っ張るな！ちょっと、おい！』



【ミア・テイラー(14)　音楽科3年】
メイン目標『デートに付き合う』
達成条件:少女の言いなりになる

だめだ書けない…見切り発車すぎた
ここまで付き合ってくれた方には本当に申し訳ありません…
エタるけど、最後にいくつかエンディング書いてから終わります

選択肢やコンマに恵まれずバッドになるキャラが出なかったと良い方に考えよう

【天王寺璃奈】
11:30〜12:30
璃奈「できた、飲むとIQが上がる薬。早速飲む」

浅希「大丈夫それ！？璃奈、チャーリー・ゴードンみたいにならない…？」

璃奈「……人間、愚か。滅びるべき」

浅希「り、璃奈？」
〈謎2〉

璃奈「こんなの余裕」

璃奈「一つ目の謎では、虹の色を英語にしてた」

璃奈「だから、これも英語にすればいいだけ」

浅希「えっと、数字のとこは日付…だよね？」

璃奈「見ればわかる。浅希ちゃん、愚か」

浅希「璃奈が怖いよ…」

浅希「英語にすると、8月6日は『August 6th』だね」

璃奈「この『6th』は、『6番目』という意味」

璃奈「なので『8/6』は、『August』という英単語の6番目の文字のことを指している」

浅希「ってことは…『t』だ！」

璃奈「うん。その要領で、すべてをアルファベットに変換していくと…」



I am
8/6→August 6th→『t』
3/5→March 5th→『h』
4/4→April 4th→『i』
1/6→January 6th→『r』
9/1→September 1st→『s』
10/3→October 3rd→『t』
5/3→May 3rd→『y』

『I am thirsty』

浅希「おー！訳すと、『私は喉が渇いてる』…だよね？」

璃奈「うん。直訳でいい」

浅希「…え、だから何？って感じだけど…」

浅希「ウォータークーラーに行けばいいってこと…？」

璃奈「うん、それでもいいけど……」


璃奈「去年の謎解きツアーの問題で、『何も書かずに、白い紙に〈はい、いいえ〉のどちらかを示せ』って謎があった」

浅希「書いちゃいけないなら…紙を折るとか？」

璃奈「愚か」

浅希「うぅ…」

璃奈「私もかなり悩んだ。でもなんとか答えに辿り着けた」

璃奈「それの正解は、『紙を燃やすこと』だった」

浅希「え、燃やしちゃうの…？」

璃奈「うん。燃やせば、『灰(はい)』になるから」

浅希「あー！すごい！なるほど、とんちが効いた謎なんだね！」

璃奈「今の謎も、その時と似てる」

璃奈「問題文の『I am』は、『この紙自身』を指してるんだと思う」

浅希「…と、いうことは？」

璃奈「どうやら、この謎が書かれた『紙』は、喉が渇いてるらしい」

璃奈「だから、『この紙に水をあげる』のが正解だと思う」

水道水ｼﾞｬｰ

浅希「す、すごい！水に濡れたら、裏側に問題文が浮かんできた…！」

浅希「璃奈の推理、大正解だよ！」

璃奈「…璃奈ちゃんボード『ドヤ』」

璃奈「これはかなりいい問題。製作者を褒めてあげてもいい」

〈謎3〉

浅希「これが3つ目の謎かー」

璃奈「『Bはどこ？』…B、ビー…」

浅希「この右下の線の中に、Bが…」

璃奈「愚か」

浅希「うっ…」

璃奈「…ともいえない。というより、正解かも」

浅希「ほんとに…？やったー！」

浅希「どこかの線の組み合わせが、『B』になるんだね！？」

璃奈「全然違う。愚か」

浅希「……」ｼｭﾝ

璃奈「まず、この謎は『B』の正体を考えるところから始めるべき」

浅希「Bかー…。また何かの頭文字とか？」

璃奈「ううん。今回はすごくシンプル」

璃奈「『B』はそのまま、『B』」

浅希「…？」

璃奈「…でも、アルファベットのBではなく、ちょっと捻ってる」

璃奈「ヒントは、愛さんが好きな例のアレ」

浅希「愛ちゃん……あ！ダジャレ！？」

璃奈「そう」

浅希「B……ビー……」

浅希「be動詞…」

浅希「……あ、『Bee』！『ハチ』だー！」

璃奈「うん。いわゆる、アメリカンジョーク」

浅希「でも、問題文が『ハチはどこ？』に変わったところで……どこにいるんだろう？」

璃奈「…澁谷駅とか」

浅希「それはハチ公だよね？高IQジョーク…」
璃奈「浅希ちゃん、もう一度この線を見て」

璃奈「この交差する無数の線、見覚えない？」

浅希「んー…？あるような、ないような…」

璃奈「…浅希ちゃん、本当に虹ヶ咲の生徒？」

浅希「虹ヶ咲……あっ、あー！どこかで見たことあると思ったら…！」

浅希「この線、『中庭』の地図だー！」

璃奈「正解。この無数の細めの線は中庭の通路の部分で、中くらいの線がペデストリアンデッキ、一番太い線が北コンコースとペデストリアンデッキをつなぐ…」

浅希「あーうん！わかった！とにかく中庭なんだね！」

璃奈「答えはこの場所にあるみたいだから、ペデストリアンデッキに移動しよう」

浅希「うん！」

→中庭　ペデストリアンデッキ


璃奈「ここのどこかに、『ハチ』がいる」

浅希「ハチって、虫の蜂…だよね？」

浅希「中庭に、蜂の巣がある…とか？」

璃奈「暗愚」

浅希「ちょっと変わってるよ…！」

璃奈「この中庭にあるもの、探してみて」

璃奈「…ヒント。『この学園にしかない名物スポット』」

浅希「うーん…。この学園にしかないもの…？」


浅希「…あの泉、とかかな？」

璃奈「流石。あの『七つの泉』は、ここの名物」

浅希「あまり気にしたことなかったけど…確かに、オシャレなスポットだね！」

璃奈「そして、あの7つある泉はそれぞれ『三角形〜九角形』の形になってる」

浅希「なるほど…！ということは……」

浅希「三角形〜九角形を英語にすると、どれかに『B』のスペルが…」

璃奈「愚か。どれにもBは入ってないし、B=ハチという話は既にした」

浅希「じゃあ、答えは八角形…！」

璃奈「愚か愚か。ハチ→8は、日本語がわからないと理解できない」

璃奈「スタッフの人が言ってたように、今回のツアーには『日本語的トリック』は一切ないはず」

璃奈「去年の『紙を燃やして灰(はい)』みたいな謎は、絶対にない」


浅希「んー…？ハチ…蜂がいるところ…？」

璃奈「難しく考えなくていい」

璃奈「浅希ちゃんがハチなら、どこにいると思う？」

浅希「私がハチなら…」

浅希「花の蜜を集めて…巣に持ち帰って……」

浅希「…ハチの巣…って、六角形…！」

璃奈「そう。正六角形の組み合わせ、ハニカム構造」

浅希「じゃあ、六角形の泉に行けばいいんだね！」

璃奈「うん」


璃奈「…ただ、この泉は『正』六角形ではないから、ハニカムとは言えない」

璃奈「これは納得のいく答えとは言いにくい。減点ポイント」

浅希「え、謎を採点してるの…？」

璃奈「勿論。今年の謎を適正に評価して、来年以降の謎のクオリティを高めてもらわないと」

浅希「謎解きガチ勢なんだね…」

〈謎4〉

浅希「泉の底に、何か描いてある…！」

璃奈「8×8のマスに、モノクロカラー…これは、チェス盤を表してるみたい」

璃奈「キングの初期位置に『E』、クイーンの初期位置に『W』の文字…真ん中へ向かってる…」

璃奈「…なるほど。『東棟』に『キング』、『西棟』に『クイーン』があって、その後、中央棟へと向かうみたい」

浅希「じゃあ、二人いることだし、東と西で手分けして探そう！」


→そして中央棟へ


璃奈「4桁の数字を合わせたら、答えになるはず」

浅希「ん、この箱かな？」

璃奈「オレンジ色の箱…」

璃奈「数字を入力するところがないから、違うかも」

浅希「そうだね。でもこの箱、なんだろう？……もしや、爆弾だったり…」

璃奈「愚か。こんなところに爆弾があったら、虹学祭どころじゃない」

浅希「だ、だよね。言ってみただけ…」

【中川菜々】
11:00


せつ菜？『爆弾……爆破してやります…！』

菜々「ま、待ってください！何かの間違いです！」

菜々「あなたは、私をどこかから見ているんですよね…？」

菜々「だったら、私が誰にも連絡していないことは知っているはずです！」

せつ菜？『…………ああ、そうでしたね』

せつ菜？『しかし…じゃあ何故、学園の周りに大量の警備がついてるのですか…！？』

菜々「警備…」

菜々「それは恐らく、今日この学園に来られる貴賓のためだと思われます」

せつ菜？『貴賓…ですか？』

菜々「理事長と交流のある方だそうで、ちょうど11時あたりに来ると伺ってました」

菜々「…つまり、その警備の方達は、爆弾のことを何も知らないわけです。それならば問題はないでしょう？」

せつ菜？『…流石は生徒会長！弁が立ちますね』

せつ菜？『…わかりました。まだ、爆破しないでおきます』

菜々「…ありがとうございます」

せつ菜？『では、次の爆弾の設置場所を教えます』

せつ菜？『爆弾は、南棟に仕掛けました』

菜々「南棟…ですね」

菜々（まずいですね…。ライブの時間が…）

せつ菜？『それと、南棟の爆弾は、今から30分以内に爆破します。阻止したければ、時間内に見つけてください！』

菜々「！？」

菜々（30分…！どうして急に、時間制限を…！？）

せつ菜？『では、頑張って探してくださいね！』


菜々「…………」

菜々（ライブ……穴を開けてしまいます…）

菜々（しかも、よりにもよって…グラウンドから一番遠い、南棟だなんて…）

菜々（……すみません、同好会の皆さん…）

【三船栞子】
11:10


かすみ「えー！？せつ菜先輩が来られないー！？」

栞子「はい。生徒会の急用ができて、どうしても来られないそうです」

彼方「ステージを使える時間は決まってるから、せつ菜ちゃんの枠、余っちゃうね」

エマ「どうしよう…。誰かが2曲歌うか、トークでつなごうか…」

しずく「…しかし、そうすると…今日、せつ菜さんだけ1曲も歌うことができなくなってしまいます…」

栞子「……」

栞子（急、ですが…）

栞子（午後の部の方とせつ菜さんの出番を入れ替えれば、一応の解決は望めます…）

栞子（しかし、突然ライブをやるなんて、いくらなんでも…）

栞子「……一人、いました」


栞子「ランジュ。今すぐ着替えてライブに出てください」

ランジュ「ラ！？突然ね……いいわ！衣装はある？」

栞子「用意してあります。音源も、別でつないで流そうと思います」

ランジュ「オッケー！何が何だか知らないけど、ランジュのパフォーマンス、見せてあげるわ！」

【ミア・テイラー】
13:10


少女『ハグして！今すぐに！』

ミア『はあ？なんなんだよ、もう…』ｷﾞｭｰ


黒服『見失った…！どこに行った！？』

黒服『まだそんなに遠くには行ってないはずだ。探せ！』


ミア「……」

少女『…行ったみたいね。もういいわ、ありがとう』

ミア『…おいおい、まさかキミは、今の黒服達に追われてるのか？』

少女『ええ…』

少女『……ねえ、ミア。私を守りなさい』

ミア『冗談きついぞ…。ボクをキミの事情に巻き込まないでくれよ！』

少女『あら、こんなか弱いレディを見捨てるつもり？最低ね、ゴミよゴミ』

ミア『このっ…！』

ミア『……はぁ。わかったわかった、ボクが守ってやるよ、お嬢様』

少女『ありがとう、ミア♡』

ミア『やれやれ…。どうしてボクにばかり面倒事が回ってくるんだ…』



【ミア・テイラー(14)　音楽科3年】
メイン目標『少女を守る』
達成条件:黒服の追跡を逃れる

【上原歩夢】
11:10


「ライブ楽しみだねー」

「…痛！ちょっと足踏まないでよ！」

「ピンクツチノコ…一体どこにいるんだ…！」

「…30分以内に爆破します。阻止したければ…」



歩夢「…痛！」

歩夢（今、誰かに足を踏まれた…！？）

歩夢（一瞬、人が通り過ぎたような気もするけど…）

11:25


歩夢（次は、せつ菜ちゃんのステージだ！）


ランジュ『…ハーイ♪ランジュよー！』

歩夢「！？」

歩夢（あれ…？ランジュちゃん、午後の部に出るはずじゃ…）

歩夢（それに、せつ菜ちゃんはどうしたの…！？）

ランジュ『ランジュのステージに、酔いしれなさい！』

ジャスラック〜ジャスラック〜

11:40


→西棟


歩夢「あの、この招待券を見せたら、並ばずに入れる…んですよね？」

占い同好会部員「ええ、どうぞ！中へ」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ


占い師「…もうさっきまでのモヤは、綺麗さっぱりなくなったみたいね」

歩夢「はい…！背中を押してくれて、ありがとうございました！」

占い師「さあ、座って。あなたのすべてを占ってあげよう…！」



占い師「……………………」

歩夢「…ど、どうですか…？後夜祭での告白、成功しますか…？」

占い師「……今、あなたの未来がすべて見えました」

歩夢「！」

占い師「…このままでは、間違いなく失敗するでしょう」

歩夢「え…！そ、そんなぁ…」

占い師「もし、告白を成功させたいのなら…」

占い師「『一歩前へ』。これを忘れないことね」

歩夢「一歩前へ…」

→連絡ブリッジ


演劇部3年「はぁ…」

演劇部3年「今日の舞台…絶対に失敗できない…」

演劇部3年「まさか、3年生最後の公演で、私が主演に抜擢されるなんて…」

演劇部3年「ずっと端役だった私に、主演が務まるのかなぁ…？」

演劇部3年「はぁぁぁ…」


歩夢「一歩、前へ…」ﾃｸﾃｸ

演劇部3年「…っ！」


演劇部3年「…………」

演劇部3年「……一歩、前へ…」

【桜坂しずく】
15:20


講堂


しずく『王子…！嗚呼、王子…！』

しずく『貴方は一体、誰をお選びになるというのですか…！？』

王子『わ、私は…！私は……』

椿の姫『王子！勿論、このわたくしめをお選びになるのでしょうね…？』

薔薇の姫『いいえ！このわたくしこそ、この国の女王に相応しいわ！』

しずく『王子！是非、この桜の姫をお選びになってくださいまし…！』

姫『王子！王子！王子…！』


演劇部3年『お待ちください！』

王子『…樫の姫』

しずく『今更何をしにきたの…？あなたには、ここにいる資格なんてないわ！』

演劇部3年『…わたくしは、ずっと心の内を隠してまいりました…』

演劇部3年『しかし！もう隠してなどいられません…！』

演劇部3年『王子…！わたくし、樫の姫は…！』

演劇部3年『あなたを、心から愛しております…！』

王子『…な、なんと…』

演劇部3年『王子…！どうか、わたくしをお選びください…！』

王子『……樫のひ──』ﾂﾙｯ

ﾄﾞﾃｯ!

しずく「！？」


「え…？王子、舞台から落ちた…？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

「すごいきれいに落っこちたねw」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

「アクシデントだ…。続けられるの…？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ


文化祭同好会「あー！やっぱり、床をモップでかけてなかったから、大変なことに…！」

文化祭同好会「多少時間を押してでも、ちゃんと拭いておけばよかった…。どうしよう…！」

しずく（王子…！恋にではなく、舞台から落ちるなんて…！）

しずく（お客さんがざわついてます…！）

しずく（このままじゃ、3年生最後の公演が…）



演劇部3年「……一歩、前へ」

しずく「え…？」

ｽﾀｯ


「え、主演の子も降りたよ…？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

「なんだなんだ！これからどうなるんだ…！？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ


しずく（ま、まさか…）

演劇部3年『王子…！わたくしの愛こそ本物です！』

演劇部3年『地位や名誉などいりません！わたくしは、あなただけを──』

しずく（このまま続けるんですか…！？）

椿の姫「これ…後に続かなきゃいけないやつじゃん…」ｽﾀｯ


椿の姫『耳を傾けてはなりません！』

しずく「！？」

薔薇の姫『そうですわ！この女はかつてあなたを騙した嘘つきです！信じてはなりません！』ｽﾀｯ

しずく（みんな、舞台から降りていく…！）

しずく（……）

しずく（…大事なのは、場所ではありません）

しずく（劇はまだ、続いています…！）

しずく（私は……私の役を、全うするのみです…！）

ｽﾀｯ

しずく『王子…！』

しずく（しかし…この後、王子は舞台から捌ける流れですが…）

王子『…わ、私は…』

しずく（一体、どうするつもりなんでしょう…？）

王子『……もう誰も、信じられぬ…！』ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

しずく「！？」


「えー！？王子、出て行ったー！？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

「舞台どころか講堂からも姿を消しちゃったよ！」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

「目が離せない…！これからどうなるの！？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ


演劇部3年『お待ちください！王子！』ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

姫『王子！王子…！』ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

しずく（……ここまできたら、覚悟を決めるしかありません）

しずく『王子！王子ー！』ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ


「全員出て行った！？」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

「私たちも追いかけよう！」ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

【中須かすみ】
15:25


中須パパ「それじゃあかすみちゃん。パパ達はもう帰るね」

中須ママ「楽しかったわ〜。じゃあね、かすみちゃん」

かすみ「うん。後夜祭で帰るのちょっと遅くなるかもだけど、心配しないでね」

中須パパ「…やっぱり、王子様風のかすみちゃんもかわいい…！一枚写真撮ってもいい？」

かすみ「かわいくないー！撮らなくていいから、もう帰って帰って！」


クラスメイト「かすみちゃーん。ちょっと早いけど、ゴミ出し行ってきてくんなーい？」

かすみ「えー？どうしてかすみんが、そんなことを…」

クラスメイト「午前は散々逃げ回って、みんなに迷惑かけたでしょ…？」

かすみ「うっ…」

クラスメイト「はい、よろしくね」

かすみ「むー！こんなのかすみんの仕事じゃないよ〜」

かすみ「…でも、この衣装で接客よりかはマシかな」

かすみ「はぁ…。虹学祭2日目は、とんでもない一日だったよ…」

ﾎﾟｲｯ

かすみ「はい、お仕事完了〜」

かすみ「…すぐに帰ると、またゴミ出し任されそうだし…」

かすみ「ぶらぶらしながら帰ろーっと」



「お待ちください！王子！」

かすみ「え…？」

しずく「…か、かすみさん…！？」

かすみ「しず子…？」

「あれ？王子なんか変わってない？」

「別にいいでしょ。王子は王子だよ！」


かすみ「な、何…！？急に周りにギャラリーが…！」

しずく「…お客さんが観てます…。ここは、やるしかありません…！」

しずく（かすみさん…！今は劇の途中なんです！私に合わせて、王子を演じてください…！）

かすみ（ええーーー！？そんな、いきなり言われても…！）

しずく（いきますよ…！）


しずく『王子…！わたくしこそあなたを、真に愛しております！あなたにずっと、ついて行きます…！』

しずく『だから、どうか……わたくしを娶ってください！』

かすみ『……わ、わたしもあいしてるーよ！』

かすみ『けっこんしよー！』

しずく『王子…！』


ｳｵｵｵｵｵｵｵｵ!!!

「王子かなり棒読みだけど、ちゃんとつながったー！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「ハッピーエンドだねー！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「そう？桜の姫は王子に毒飲ませてたし、王子はバッドエンドなんじゃ…」

「細かいことはいいの！ほら、あの二人見て」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


しずく「…ありがとうございます、かすみさん。その衣装、かっこいいですよ！」

かすみ「かわいいって、言ってよぅ…」

【高咲侑】
12:00


エマ「〜♪」

侑「…あ。エマさんだ！」

侑「おーい…」


「…………」

侑「！」

侑（エマさんのことをずっと見てる人がいる…）

侑（なんか、怪しい…）


侑「…あの」

「！？な、なんだい？」

侑「…文化祭、楽しんでますか？」

「あ、ああ！文化祭、楽しんでるよ！」

「そ、それじゃあ！」ｽﾀﾀﾀﾀ

侑「んー？」

侑（あの人……どこかで見たことあるような…）

侑「…あ！虹の剣を探しに行かなきゃ！」

侑（…どこか行っちゃったし、まあ放っておいても大丈夫…だよね？）

【天王寺璃奈】
14:20〜15:00


浅希「えー、一旦これまでの謎解きをおさらいすると…」


浅希「中央棟の箱を開けると、5つ目の謎があって…」

〈謎5〉

浅希「文字が重なってややこしいけど、これはアルファベットで、『PHOTO』！フォトだから…写真部！」

璃奈「…というのは安直。この虹学祭では、各所に顔出しパネルのフォトスポットが設置されてる。これこそ6つ目の謎」

浅希「…で、そのフォトスポット全7ヶ所で写真を撮って、7枚を合成した写真がこちら」

〈謎6〉

璃奈「穴の位置が、北斗七星になってる」

浅希「…で、星座なら天文部！と見せかけて…」

璃奈「北斗七星は『杓子』。だから、虹学祭の時にだけ現れる謎の神社に向かえばいい」

浅希「…で、杓子の柄には、点字でこう書かれてました」

『青き浮遊の世界に光が集まり、二人の絆が試される』


璃奈「なるほど。これは体育館の前に飾られた作品『Floating World』のこと。つまり次の謎は体育館にあると見ていい」

浅希「璃奈…賢すぎて怖いよ…」


→中央棟1階　体育館


浅希「…そして現在、私たちがいるのが…」

璃奈「地獄の間違い探し…」

〈謎7-1〉
間違い探し


スタッフ『この謎解きでは、ペアで協力しないと解けない仕様となっております！』

スタッフ『こちらに、二つの部屋がございます』

スタッフ『一人ずつ分かれ、それぞれの部屋に入ってもらい、二つの部屋の〈間違い〉を探すのが謎となっております！』

スタッフ『あ、間違い探しの間違いの方や正解の方は、特にございません！好きな部屋に入ってください！』

スタッフ『お互いの部屋の中は見えませんが、音声は通じています。コミュニケーションを取りながら、謎解きをしてくださいね♪』

スタッフ『すべての〈間違い〉を見つけたら、その数とどんな〈間違い〉かをマイクに回答してください！』

スタッフ『見事、正解でしたら、7-2へと進めます』

スタッフ『なお、制限時間はすべて合わせて30分です！それまでに謎を解けなければリタイアとなってしまいます…』

スタッフ『途中で退室するのもリタイアとなります。お手洗いは済ましてきてくださいね！』

スタッフ『扉を開けた時点で制限時間をカウントし始めます。それでは、よい謎解きを…！』

璃奈「部屋の真ん中には丸机と椅子が置いてあって、机の上にはデジタル時計」

璃奈「棚には何も入っておらず、棚の上には写真立てと、花を生けた花瓶」

璃奈「直方体の部屋の四隅の一角に、積み上げられたダンボール箱。ガムテープで封じられていて、中は空っぽ」

璃奈「壁には入ってきた扉、反対側には出口用の扉」

璃奈「天井には照明、床はマットが敷いてある」

璃奈「あと、音声を拾う用のマイクもある。これに答えを言えばクリアできる……はずなんだけど」


浅希「もう一度確認するね…？」

浅希「〈間違い〉は『パイプ椅子と木の椅子』、『写真の中身』、『花が1本か2本か』、『ダンボールが4つか5つか』、『マットの模様』、『壁の色』……」

浅希「この、計6つ…なんだよね…？」

璃奈「…その、はず…」

浅希「……なのに、不正解だなんて…」

璃奈「この6つは間違いなく〈間違い〉だから、まだ見つけてないものがあるんだと思う」


璃奈「デジタル時計、表示されてる時間も同じ、だよね？」

璃奈「10月26日14:33、20、21、22…」

浅希「うん…。秒数もまったく同じ」

璃奈「……む、難しい…。璃奈ちゃんボード『詰み…』」

浅希「あの薬を飲んだ璃奈ですらつまずくなんて…！」

璃奈「…そもそも、どうして『退室するとリタイア』になるんだろ」

浅希「…もう一個の部屋を、見比べに来れちゃうからとか…？」

璃奈「そんな不正は、スタッフさんが止めれば済む話」

璃奈「……もしかしたら、私たちは先入観に支配されてるのかも…」

浅希「んー…先入観…」


浅希「…あ、例えば…ダンボールの大きさが違う…とか？」

璃奈「ダンボール…」

浅希「ほら、規格によってダンボールはいろんなサイズがあるから、違う大きさを用意しやすいかな…なんて」

璃奈「…サイズ。うん、確かに…言われてみれば、見落としてた部分…」

璃奈「サイズが違うというのは、案外ありえるかも」

浅希「ほんとに！？あ、でもどうやってサイズを測ればいいんだろ…？」

浅希「目分量……腕の長さ……」

璃奈「…浅希ちゃんの部屋は、ダンボールタワーの頂点が、天井に付いてる？」

浅希「うん。ほぼ付いてるくらいだよ」

璃奈「私の部屋も、ダンボールタワーが天井に付いてるくらい」

浅希「えーそっかぁ…。じゃあダンボールは同じ大きさなんだね…」

璃奈「…！い、いや、違う…！」

璃奈「『ダンボールの個数』が違うのに、どちらも天井に付いてるってことは、『サイズが違う』ってこと…！」

浅希「あ…！そうだね…！見つけた、7つ目の〈間違い〉…！」


スタッフ『残念！不正解ー！』

璃奈「…！？」

浅希「サイズ…合ってると思ったのに…」

璃奈「…ダンボールのサイズ、念のために測ってみよう」

浅希「え、測れるの…？物差しもメジャーもないけど…」

璃奈「入ってきた時の扉。ここは、どちらの部屋も同じ大きさだったはず」

璃奈「この扉を基準に、ダンボールの大きさを比べてみよう」

浅希「うん！」



浅希「……ダンボール、同じ大きさだったね」

璃奈「もしかしたら微妙にサイズが違う可能性もある…」

璃奈「けど、他の〈間違い〉は明確でわかりやすかった。だから多少の差異は〈間違い〉とは呼べない」

浅希「うーん。いよいよ八方塞がりになってきた…」


璃奈「……浅希ちゃん。私たちは、愚か」

浅希「！私だけじゃなく、璃奈も…！？」

璃奈「うん…。先入観に、ずっと惑わされてた」

璃奈「ダンボールのサイズなんかより、もっとわかりやすい〈間違い〉があったのに、全然気づけなかった」

璃奈「退室がリタイアになるのも、こういう理由だったんだ」

浅希「そ、それって…？」


璃奈「…〈間違い〉は、全部で7つ」

璃奈「『椅子』、『写真』、『花の本数』、『ダンボールの個数』、『マットの模様』、『壁の色』……」

璃奈「そして、『部屋の大きさ』」

スタッフ『ピンポンピンポーン！大正解〜！』

璃奈「璃奈ちゃんボード『ドヤ』」

浅希「すごい！璃奈、ほんとに天才だね！」

璃奈「ううん、今回は浅希ちゃんのおかげ。サイズに着目してくれなかったら、解けなかった」

浅希「ほんとに！？嬉しいなぁ、璃奈の役に立てたよ〜♪」

浅希「…でも、外から見た時、部屋の大きさは同じだった気がしたんだけどなあ」

璃奈「たぶん、私の部屋の方は二重構造で狭くなってる」

浅希「なるほど〜。一本取られたね」

璃奈「うん。トリックが面白かったから……70点」

浅希「採点厳しい…」


スタッフ『さあ、続いての謎は……迷路！』

スタッフ『題して、〈時の迷宮〉…！』

浅希「…で、迷路はなんやかんやで時間内にクリアできました！」

璃奈「VRと『時』を使った斬新なギミック…！」

璃奈「面白い…！120点！」


浅希「そして、道中見つけた3つのヒントが、8つ目の謎でした」

璃奈「ボウリングのピン、靴、きのこ…」

浅希「ピン、くつ、きのこ…」

浅希「ピンクツキノコ…？どこかで聞いたような…」

璃奈「オカルト研究部の人が探してた。ツチノコがいるって」

浅希「じゃあこの謎の答えは、ツチノ…」

璃奈「愚か。チノコって何」

浅希「あ、うん…。きのこでした」

璃奈「この3つは、虹ヶ咲にある部や同好会のこと」

璃奈「地図から、3つの真ん中に当たる場所を探すと……」

浅希「西棟1階だね！」

璃奈「うん、謎はアトリウムにあるはず」

【高咲侑】
15:00


侑「つ、強い…！」

魔王「ふはははは！貴様がこれまでに頃してきた魔物たちの魂が、私を強くしているのだ…！」

侑「そんな…！」

侑（くっ…！ここまで来たのに、勝てないなんて…！）

ﾋﾟｶｰﾝ

侑「！」

魔王「な、なんだぁ！？」

侑「虹の剣が…ときめいてる…！」

侑「……うん、そうだね。うんうん、わかるよ」

魔王「なっ…！貴様、剣との対話ができるのか…！？」

魔王「…かつて、伝説の勇者も……同じように剣と話していた…！」

魔王「…貴様は、ここで倒しておかねばならぬ…！」


侑「……いくよ！虹の剣！」

侑「私たちの戦いは…これからだ！」

【エマ・ヴェルデ】
15:20


？？？「…ねえ！そこのあなた！」

エマ「？」

？？？「いやー、すごいね。食べフェス…だっけ？完食したんだね」

エマ「はい…。あなたは…？」

？？？「ああ、私のことはいいの」

？？？「ねえ。その食べフェスの特典でさ、もらったものあるでしょ？」

エマ「えっと…このステッカーですか？」

？？？「そうそれ！どうしても必要なんだ！私にくれないかな…！？」

エマ「ん〜…」

エマ（どうしようかな…？）

1.「渡す」
2.「渡さない」

→1

エマ「はい。必要ならあげますね」

？？？「ほんとに…！？」

？？？「ありがとう…！あ、これお礼にあげるね！」

エマ「これは…」

？？？「うちの店の割引券！食べに来てね！それじゃ！」

エマ「はい♪ありがとうございます」


エマ「……んー？」

エマ（…このお店…）

エマ（……あー！思い出した…！）

エマ（ここだぁ！思い出の味の、お店…！）

【天王寺璃奈】
15:00〜15:30


→西棟1階　アトリウム


璃奈「美術部の絵が飾ってあるアトリエの中で、異彩を放ってるこれ」

浅希「う、うーん…。率直な感想を言えば、幼稚園児が描いた絵みたい…」

璃奈「でも、『作　謎解き同好会』って書いてある」

浅希「これが、9つ目の謎…！」


浅希「水色の背景に、白い雲が13個あるだけ…」

浅希「すごくシンプル…」

璃奈「うん。この謎は、かなりストレートなヒントみたい」

璃奈「『13の雲』と聞いて、何か気づかない？」

浅希「……もしかして、また虹ヶ咲の校舎に関係するもの…？」

璃奈「うん。この学園内には、『雲』が計13個ある」

璃奈「スクールアイドル同好会がよく使ってる西棟屋上のとこにも、この『雲のオブジェ』がいくつかある」

浅希「へー。あまり気にしたことなかったけど、そうなんだ」

璃奈「雲のオブジェに、何かあるはず。見に行ってみよう」

浅希「13個の雲に、1文字ずつアルファベットが示されていて…」

『aaehinossstw?』

璃奈「…これは、アナグラムだ」

浅希「アナグラム？」

璃奈「文字を並べ替えて、正しい意味の言葉にする」

璃奈「これの場合…『?』があるから、英語の疑問文になると推測できる」

浅希「なるほどー！」

浅希「疑問文なら、最初はDo とかBe動詞になるのかな」

璃奈「『w,h』があるから、『5W1H』の形になりそう」

浅希「What…Who…How…」

璃奈「疑問文だから、『is』も付けて…」

璃奈「What is……?で、残りが『aenoss』」

浅希「んー…sea、シー(海)…」

浅希「…あ、seasonで、シーズン(季節)になる…！」

璃奈「『What is season?』…季節は何？」

浅希「今は……秋！」

スタッフ「おめでとー！これで謎解きツアーはゴールだよ！」

浅希「やったね！璃奈！」

璃奈「うん…！璃奈ちゃんボード『にっこりん！』」


スタッフ「これでツアーは終了、なんだけど…」

スタッフ「実は！さらにエクストラミステリーがあります！」

璃奈「！？」

スタッフ「まあ、これはおまけだから解かなくてもいいみたい。解きたい人だけ解いてねって」

璃奈「…随分と他人事。同好会で作った謎じゃないの…？」

スタッフ「いやー実はね、今年はいろいろ新しい試みをしてましてー」

スタッフ「そのうちの一つに、謎の『一般公募』があつたんだよ」

浅希「え、じゃあ…同好会以外の人が作った謎もあるんですか…？」

スタッフ「そういうこと！」

スタッフ「そのエクストラも、わかった人がいたら連絡してねーって。これがエクストラ謎の製作者の連絡先」

璃奈「……」

浅希「璃奈、どうする？」

璃奈「…とりあえず、解いてみよう」

〈Extra謎〉
『一つの映画あなたに』

『10-18』


璃奈「新聞紙を切り抜いて、貼ってる…」

浅希「なんだか、犯行予告文みたいだね」

璃奈「…………」

浅希「ん？もしかして璃奈、もうわかった！？」

璃奈「…うん」

璃奈「わからないほうが、よかったかも…」

浅希「え…？」

璃奈「……『一つの映画あなたに』の中から、いくつかアルファベットに変換する」

璃奈「…すると、『一つのaがuに』となる」

浅希「一つのaがu…？」

璃奈「……最後の謎の、アナグラムを思い出して」

『aaehinossstw?』

璃奈「この中から、aを1つ、uに変えて…」

『auehinossstw?』

璃奈「ここから、新たにアナグラムをする」

浅希「また…！？」

浅希「んー…同じようにWhatでいいのかな…」

璃奈「……ヒントなら、ある」

浅希「…この、『10-18』？」

浅希「んー？そのまま計算したら-8だし、10〜18という意味でもよくわからない…」

璃奈「…これは、累乗。『-18』は指数を表してる」

浅希「つまり、10のマイナス18乗…ってこと？」

璃奈「0.000000000000000001」

璃奈「これは……数の単位で『刹那(せつな)』と呼ばれる数字」

璃奈「このことを踏まえて、アナグラムを解くと…………………」



『Who is Setsuna?』

せつ菜は誰？


璃奈（せつ菜さんの正体を、訊かれてる…）


1.「答えを連絡する」
2.「答えを連絡しない」

→2


璃奈「…この謎は、見なかったことにする」

璃奈「…浅希ちゃん。残った時間、一緒にどこか行こ？」

浅希「え…う、うん…！」


璃奈（これで、いいはず…）

【優木せつ菜】
17:10


文化祭同好会員「…来てくれたんだね」

せつ菜「……はい」

文化祭同好会員「あれ？生徒会長は来てないの…。まあどっちでもいいけど」

せつ菜「あの、爆弾は…」

文化祭同好会員「ああ、赤の爆弾ね。私の大好きな……せつ菜ちゃんの色♡」

せつ菜「ふざけないで下さい！」

文化祭同好会員「…怒らないでよ、せつ菜ちゃん…」

文化祭同好会員「……ねえ、どうして私が、こんなことをしたか…わかるかな？」

せつ菜「……わかりません」

文化祭同好会員「全部……憧れのせつ菜ちゃんに会うためだよ…！」

せつ菜「っ…！」

文化祭同好会員「私……ずっとクラスで虐められてきた」

文化祭同好会員「生きる希望も持てなくて、毎日氏にたいって思いながら、ただ生かされてきたの」

文化祭同好会員「…そんなある日、私は運命の出会いを果たした」

文化祭同好会員「そう…！優木せつ菜ちゃんを知ったの…！」

文化祭同好会員「その日から私は変わった…！生きる理由を見つけられた…！」

文化祭同好会員「どれだけ苦しくても、せつ菜ちゃんのために生きようと思えた…！」

文化祭同好会員「せつ菜ちゃんに会いたい…！せつ菜ちゃんと話したい…！せつ菜ちゃんと、お友達に…」

文化祭同好会員「…でも、せつ菜ちゃんは幻みたいな存在で、誰も学年やクラスを知らなくて…」

文化祭同好会員「私は頑張って調べた…！そして、ようやくその糸口を掴んだ…！」

文化祭同好会員「生徒会長は、この学園のすべての生徒の顔と名前を知ってる…と」

文化祭同好会員「でも生徒会長に訊いたって、答えてくれるとは思えない」

文化祭同好会員「だから……」

せつ菜「こんな計画を…立てたわけですか」

文化祭同好会員「ありがとう、せつ菜ちゃん…」

文化祭同好会員「私の望みは…せつ菜ちゃんに直接会って、話をする……それだけだから…」

文化祭同好会員「ああ…！嬉しい…！これまで生きてきてよかったよ…！！」

せつ菜「……」


せつ菜「あなたは…私に会うためだけに、こんな馬鹿げたことをしたんですか…」

文化祭同好会員「うん、そうだけど…？」

せつ菜「…では、既に目的は果たしたわけですね？」

せつ菜「7つ目の爆弾を、今すぐ解除してください」

文化祭同好会員「……それは、できない」

せつ菜「…！？」

文化祭同好会員「…もう、止められないよ……」

せつ菜「そ、そんな──」


ﾄﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵﾝﾝﾝｯｯ!!!!!

【上原歩夢】
17:20


歩夢「──侑ちゃん…！」


侑「…歩夢〜！」

歩夢「……あ、あのね、侑ちゃん…」

侑「いやー楽しかった虹学祭も、ついに終わりかー」

歩夢「え？……ああ、うん…そうだね」

侑「今日はいろんなとこを冒険して、最高の体験になったよ〜」

歩夢「…………」


歩夢「……侑ちゃん」

侑「ん？どうかした？」

歩夢「……あ、あの…私…」

歩夢「………侑ちゃんの、ことが…」


歩夢「す──」


ﾄﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵﾝﾝﾝｯｯ!!!!!

侑「わぁ〜！花火だー！」

歩夢「…！？」

侑「あれ、歩夢…何か言った？」

歩夢「えっ！？え、いや…その…」

歩夢（ど、どうしよう…。一度言いそびれたら、言い出しにくい…！）

歩夢（せっかく、二人きりになれたのに…）

歩夢（私たちは、いつまでたっても、このままなの…？）



『一歩前へ』

歩夢「…！！」


歩夢「……一歩、前へ」

侑「…あ、歩夢…？」

歩夢「……」

侑「なんか…近くない…？」

歩夢「……侑ちゃん」

歩夢「…私、ずっと侑ちゃんに、伝えたかったことがあるの」


歩夢（……今なら、なんだってできる気がする…！）

歩夢「侑ちゃん…！」


ｼﾞﾘｼﾞﾘ

侑「…今度はなんで、助走距離を取ってるの…？」

歩夢「ふぅーーー…」


ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!


侑「ちょっ…！……歩夢ぅ！？」

歩夢「侑ちゃん…！」


ﾋﾟｮﾝ!


歩夢「……だーいすき！」

【優木せつ菜】
17:30


ﾄﾞｵｵｵｵｵｵﾝ!!


文化祭同好会員「……きれいだね」

せつ菜「…ま、まさか……爆弾って…」

文化祭同好会員「うん、これだよ」

せつ菜「…………はあぁぁぁ…」ﾍﾀｧ

せつ菜（まさか、こんなオチだとは…）

せつ菜（…いえ、怪我人が出なくてよかったですけど…）

文化祭同好会員「私に……人を傷つけられるほどの度胸はないよ」

せつ菜「……ええ、本当によかったです」

文化祭同好会員「……」


文化祭同好会員「…せつ菜ちゃん」

せつ菜「は、はい…？」

文化祭同好会員「…私の望みは、叶ったよ」

文化祭同好会員「だから、もう…満足した」

文化祭同好会員「…最期は、せつ菜ちゃんに見守られながら氏ぬよ」

せつ菜「え…」

せつ菜「…何を、言ってるんですか…」

文化祭同好会員「私、もう悔いはないの…！」

文化祭同好会員「ありがとう、せつ菜ちゃん…！大好きだよ……」

せつ菜「！！」

せつ菜（このままでは、落ちてしまいます…！）

せつ菜「…………」


1.「助ける」
2.「助けない」

→1


ｶﾞｼｯ!

文化祭同好会員「…！！」

せつ菜「……絶対、氏なせません…！」

文化祭同好会員「…せつ菜、ちゃん…」

文化祭同好会員「……やっぱり、せつ菜ちゃんは……私のヒーローだよ…」

せつ菜「……あの」

文化祭同好会員「…？」

せつ菜「……」

せつ菜（言うべき、でしょうか…）

せつ菜（本当の、私を…）


1.「中川菜々が、優木せつ菜です」
2.「大人しく、罪を償ってください」

→1


せつ菜「……」ｽﾁｬ

菜々「私……中川菜々が、優木せつ菜です」

文化祭同好会員「…………………」

文化祭同好会員「……そっか…。私、ずっと……せつ菜ちゃんと話してたんだ…」

文化祭同好会員「あは……あはは……馬鹿だなぁ、私…」

菜々「……あの」

文化祭同好会員「…わかってるよ。自主するから…」

菜々「…あなたは、『望みが叶った』と仰ってましたが……まだ、残っているのではないですか…？」

菜々「……『せつ菜ちゃんと、友達になりたい』…。そうでしょう？」

文化祭同好会員「…わ、私には、もう……そんな資格…」

菜々「関係ありません！」

菜々「あなたがしたことは、決して許されることではありません」

菜々「しかし…」

せつ菜「私は…あなたを応援したいんです！」

せつ菜「これからも、ずっと……希望を持てるように…！」

文化祭同好会員「……いいの？私なんかが、友達だなんて…」

せつ菜「私が友達と言ったら友達です！」


文化祭同好会員「………………」

文化祭同好会員「………ありがとう……せつ菜、ちゃん…」

文化祭同好会員「ありがとう……ありが、とう…！！」



ﾄﾞｵｵｵｵｵｵﾝ..

ﾄﾞｵｵｵｵｵｵﾝ....



せつ菜（こうして、虹学祭は幕を下ろしました）

【エマ・ヴェルデ】
エピローグ


エマ（虹学祭が終わって、数日後──）



エマ「…うん、ここだぁ！」

エマ「私は…初めて日本に来た時に、このお店に寄ったんだ…！」

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

店主「いらっしゃいませ……あら」

エマ「こんにちはぁ！」

店主「ああ！あの時、助けてくれた子…！」

エマ「はい♪あ、早速注文いいですか？」

店主「ええ！どうぞどうぞ」


エマ（私はついに、思い出の味を見つけることができました…！）


エマ「う〜ん♪ボーノだよぉ〜！」

『……先日、虹ヶ咲学園周辺の団地で30代の女性が殺害された事件で、いまだ犯人特定には至っておらず……』


店主「……いやあ、物騒な世の中だねぇ。この事件、まだ犯人捕まってないって」

エマ「そうなんですねぇ。虹ヶ咲周辺……怖いなぁ」

店主「…ああ、お嬢ちゃんは私を助けてくれた恩があるし、絶対に狙ったりしないから、安心してね」

エマ「へ…？はい…」


エマ「ごちそうさまでした〜！」

店主「あいよー。…それにしても、美味しそうに食べるねえ」

エマ「えへへ。ありがとうございます♪」

エマ「…また、食べに来ますね！今度は、お友達も連れてきます！」

店主「本当かい！いやあほんと、助かるねえ」


店主「……お嬢ちゃんがくれたステッカーのお陰で、アリバイを作れたから……今もこうやって、お店を続けられるんだからね…」



虹学祭　終了

群像劇書きたい→キャラの繋がりを考えられない→せや！安価にして楽しよ！という安易な発想でこんなことになってしまいました…
書きたい部分だけめちゃくちゃ筆が乗ったので、無理に13人使わないのが正解だったと痛感してます
ほんといろいろすみませんでした

おつでした
プロローグとエンディングの一部だけでもこのボリュームだから全部やるならスレ3つくらいになってたかもですね
一部分だけでも色々想像できて面白かったです

サウンドノベルの名作「街」を思い出した
おつ