1: 2016/12/20(火) 11:40:02.45 ID:yoTSCMKb.net

2: 2016/12/20(火) 11:44:03.13 ID:yoTSCMKb.net
凛はこの気持ちに気付いてから日記を書き始めました。

小さい時からずっと一緒だった かよちん が好き

普通の好きじゃなくて、恋…しちゃってるんです。

女の子同士なのにこんな気持ちになるなんて、凛は病気なのかな?

でも、病気だって構わない
凛はかよちんのことが大大大好きなんだもん

3: 2016/12/20(火) 11:47:36.65 ID:yoTSCMKb.net
凛「おっはよ~にゃ!」バーン

花陽「凛ちゃん?!もぉ~ビックリさせないでよぉ」

凛「早くご飯食べて学校に行こう!」

花陽ママ「あらあら…凛ちゃんはいつも元気一杯ね。花陽にも見習ってほしいわ」

花陽「お母さん、おかわり」

花陽ママ「凛ちゃんも朝ごはん食べていく?」

凛「いただきますにゃ!」

花陽ママ「今日のお米はどう?」

花陽「おいしい!」

6: 2016/12/20(火) 11:51:25.07 ID:yoTSCMKb.net
凛「それでね!来年のハロウィンは化け猫の仮装をしようかなって!」

花陽「凛ちゃん似合いそうだし、いいと思うな」

凛「かよちんも一緒にやろうよ~」

花陽「う~ん…私はお米の仮装がいいなぁ」

凛「かよちんらしいけど、多分ゆるキャラみたいになるよ」

花陽「♪」

7: 2016/12/20(火) 11:55:47.08 ID:yoTSCMKb.net
真姫「凛、花陽…遅いわよ」

花陽「ごめんね~お待たせ」

凛「ねぇねぇ!真姫ちゃんはハロウィンにどんな仮装する?」

真姫「いきなりなによ…そうね、お医者さんかしら」

花陽「女医さんかぁ…まさに真姫ちゃんだよ」

凛「え~…普通じゃ面白くないから、顔に縫い目とか付けちゃおうよ」

真姫「勝手に人を無免許医にしないで。私はちゃんと医大に行ってお医者さんになるわ」

花陽「賢い…」

凛「うん…どっかの自称賢い可愛い人とは大違いにゃ…」

8: 2016/12/20(火) 12:00:15.85 ID:yoTSCMKb.net
にこ「あんた達!朝練はもう始まってるのよ!」

花陽「にこちゃんおはよ~」

凛「え?でも、朝練が始まるまであと10分もあるよ?」

にこ「アイドルというのは…いついかなる時も鍛錬に励まなくてはならないの!」

海未「にこの言う通りです」

海未「自分自身を律することでより高みに立てるのです」ジロッ

穂乃果「ゆきほぉ…お茶ぁぁ…」Zzz...

花陽「すごい…歩きながら寝てる…」

凛「ある意味才能にゃ…」

9: 2016/12/20(火) 12:03:14.70 ID:yoTSCMKb.net
ことり「にこちゃん、おはよ♪」

にこ「おはよ、ことり」

ことり「や~ん!にこちゃんは今日も可愛い♡」

にこ「ちょっ?!ことりの方が可愛いわよ!」

真姫「…っ!」ギリッ

凛「真姫ちゃん…?」

真姫「ううん…なんでもない」

花陽「あの2人、最近仲良しだね」

希「実は付き合ってたりして」ニョキッ

凛「希ちゃん?!いつから…?!」

希「最初からおったよ~」

10: 2016/12/20(火) 12:07:58.71 ID:yoTSCMKb.net
穂乃果「あぁ~練習疲れた!」

海未「たるんでいます!まだ腕立てと腹筋を100回やっただけですよ!」

にこ「どんだけストイックなのよ…にこは別にアスリートになるつもりないのに」

ことり「でもにこちゃん、腹筋硬くなったね」フニフニ

にこ「…や///急に突かないで!」

希「付け入る隙もないほどにラブラブしとるね」

凛「いいな~…」

花陽「え…?」

凛「ううん!なんでもないにゃ!」

11: 2016/12/20(火) 12:13:39.34 ID:yoTSCMKb.net
絵里「みんな!朗報よ!」タタッ

真姫「絵里じゃない…姿を見ないと思ったら…」

海未「堂々と遅刻ですか…」ゴゴゴ

絵里「ごめんごめん、今日は寝坊しちゃったの。それよりも…」

絵里「μ'sが『後世に残したいアイドルランキング』で3位になったわ!」

にこ「その話、昨日もしてなかった?」

花陽「うん…してたよね」

海未「絵里…」ニコッ

絵里「あはは…私、嬉しくてつい…」

海未「とりあえず、階段往復走り込み20セットをしてもらいましょうか」

絵里「ハラショォォォ!?」

12: 2016/12/20(火) 12:18:00.28 ID:yoTSCMKb.net
凛「はぁぁ…授業疲れたにゃ…」

花陽「凛ちゃん、お疲れ様」

凛「放課後の練習頑張る…」

花陽「抜け殻みたいになってる…」

凛「あれ…?そういえば真姫ちゃんがいない」

花陽「うん。私も探したんだけど、授業が終わってすぐにどこかに行っちゃったみたい」

凛「迷子になるなんて、真姫ちゃんも子どもにゃ」

花陽「学校にはいると思うけど…一緒に探してくれる?」

凛「もちろん!凛はいつでもかよちんと一緒!」

花陽「あはは…嬉しいよ」

13: 2016/12/20(火) 12:21:18.91 ID:yoTSCMKb.net
凛「学校中探したのにどこにもいないよぉ…」

花陽「おかしいなぁ…練習を休むなら連絡するはずなのに…」

凛「きっと急用なんだよ。凛たちだけで行こう」グイッ

花陽「凛ちゃん…引っ張らないでぇ…」

14: 2016/12/20(火) 12:25:28.16 ID:yoTSCMKb.net
結局、真姫ちゃんだけでなくにこちゃんもことりちゃんも練習に来ていませんでした。

海未ちゃんは大会が近いのにと怒っていましたが、凛は内心ちょっとホッとしました。

かよちんが他の子を見てる姿…
凛は胸が締め付けられます。

かよちんには凛だけを見ていてほしい
凛のことを一番に想ってほしい

そう思うほど、凛は自分自身が嫌いになっちゃいそうです。

15: 2016/12/20(火) 12:28:42.42 ID:yoTSCMKb.net
凛「おはようにゃ!」バーン

花陽ママ「凛ちゃんおはよう。花陽ならもう家を出たんだけど…」

凛「えっ…」

花陽ママ「一緒じゃなかったの?」

凛「あっ…えっと…凛が約束を忘れちゃってたのかも…お邪魔しました!」

凛(かよちん…朝はいつも一緒なのに…)

凛(なんだろう…この気持ち…)ドクン

16: 2016/12/20(火) 12:36:19.56 ID:yoTSCMKb.net
凛「もう!かよちんひどいよ!」

花陽「ごめんね凛ちゃん…実はちょっと…」

凛「何かあったの…?」

花陽「朝早くに絵里ちゃんから電話があって、にこちゃんの居場所を知らないかって…」

凛「にこちゃん、どうかしたの?」

花陽「昨日から家に帰ってないみたい」

凛「えっ…」

花陽「真姫ちゃんもお休みだし…連絡もつかないの」

凛「どうしたんだろ…心配だね」

花陽「うん…無事ならいいけど」

凛(かよちん…凛を頼っては…くれないんだ)

18: 2016/12/20(火) 12:43:34.49 ID:yoTSCMKb.net
絵里「みんな集まってもらってごめんね…聞いた人もいると思うけど、にこが昨日から家に帰ってないみたいなの」

希「家出かな…?」

海未「しかし、家族想いのにこが理由もなく家出をするでしょうか?」

ことり「…」

希「なにか事件に巻き込まれたのかも…」

花陽「事件?!」

海未「もしもの話です。しかし、理由もなく家出するよりかはその方が納得がいきます」

絵里「親御さんは捜索願を出したそうよ。でも、まだ大ごとにはならないように…近しい私たちにだけ本当のことを教えてくれたの」

穂乃果「にこちゃん…大丈夫かな…」

絵里「そこで提案なんだけど、私たちで今からにこが行きそうな所を探してみようと思うの」

希「そうやね。大人では気付かない所にいるかもしれないし…」

20: 2016/12/20(火) 12:48:17.26 ID:yoTSCMKb.net
凛「真姫ちゃんの家?」

花陽「うん。もしかしたら、にこちゃんがお泊りしてて連絡し忘れちゃったのかも…」

凛「凛は反対かな…真姫ちゃんが体調を崩して休んでたとしたら、にこちゃんが行方不明なんて聞いたら余計に悪化しちゃいそう」

花陽「そっか…じゃあ、他のところを探そう…」

凛「にこちゃんのことだから明日にはひょっこり出てくるかもしれないよ」

花陽「そうかなぁ…」

凛「うんうん!だから、かよちんもあんまり悩まないで」

21: 2016/12/20(火) 12:51:29.03 ID:yoTSCMKb.net
最悪だ

凛はかよちんを独り占めしたくて、嘘をついた。

にこちゃんの事を話してても
真姫ちゃんの事を話してても

凛が考えているのはかよちんのことだけ

かよちんは、こんな自分勝手な凛を嫌いになるよね。

凛にはかよちんしかいないんだ
お願いだから
凛のことを見てほしい

23: 2016/12/20(火) 12:59:52.98 ID:yoTSCMKb.net
凛「ふぁぁ…昨日ずっと探したのに、にこちゃんは見つからなかったにゃ」

花陽「うん…本当にどうしちゃったんだろう」

凛「真姫ちゃんは今日もお休みだし、練習もにこちゃんを探すことになりそうだね」

花陽「今日は隣町まで行ってみようと思うんだけど…どうかな?」

凛「凛はかよちんに付いていくよ」

花陽「ありがとう…あ、私ちょっと部室まで忘れ物取りに行くからここで待ってて」タッ

凛「にゃ♪」

24: 2016/12/20(火) 13:02:57.54 ID:yoTSCMKb.net
凛「…」ポツン

凛(こうして1人でいると…すごく寂しい)

凛(いつもおどけてても…凛はやっぱり弱虫だよ)

ことり「…」

凛(ことりちゃん…)

ことり「うぅ…にこ…ちゃん」ポロポロ

凛(どうして…泣いてるの)

ことり「なんで…早く帰ってきて…」

凛「…」

25: 2016/12/20(火) 13:05:30.60 ID:yoTSCMKb.net
花陽「ごめんね!お待たせ!」

凛「もぉ~かよちん遅いにゃ!」

凛(ことりちゃん…声はかけない方がいいよね)

凛「早く行くにゃぁ!」ダッ

花陽「凛ちゃん!遊びじゃないんだよ!」プンスカ

凛「凛たちが元気にしてればにこちゃんも出てくるにゃ!」

花陽「もぉ…」

26: 2016/12/20(火) 13:09:46.11 ID:yoTSCMKb.net
やっぱりにこちゃんは見つからなかった

二人で色んな場所に行ったけど、手掛かりがない

それよりも気になったこと

かよちんは真姫ちゃんのことばっかり話す

ねぇ
かよちんにとって真姫ちゃんはそんなに大切?
じゃあ凛はどうなるの…?

ウジウジしてこうやって日記に気持ちを吐き出すことしか出来ない

こんな凛が変わることってできる?

かよちんの横にいるのに相応しい自分に

27: 2016/12/20(火) 13:18:35.77 ID:yoTSCMKb.net
希「…」ササッ

希(嫌な女やん…友達を疑うなんて)

希(一人で抱え込む…ウチも人のことは言えんね)

海未「そこにいるのでしょう?」

希「?!」

海未「私を尾行しようなんて…甘いです」

希「あはは…バレてもうた」

海未「希、最近私やことりのことをコソコソと嗅ぎ回っているようですが…」

海未「私達が何か疑われるようなことをしましたか?」

希「にこっちのことや」

海未「…」

希「これはただのウチの勘…証拠もなんもないけど…」

希「最近、変な夢を見るようになってね」

海未「夢…ですか?」

28: 2016/12/20(火) 13:25:12.46 ID:yoTSCMKb.net
希「嫌な夢よ…にこっちは行方不明の末に遺体で見つかって…」

海未「あなた…冗談にしては笑えません」

希「ふざけてないよ。でも、ウチの見た夢はそれで終わりじゃない」

希「その後、μ'sのみんなは取り憑かれたみたいに自分達を傷付け始めて…」

希「最後にはバラバラになってしまうんよ」

海未「その夢と私達を尾行することになんの関係が?」

希「夢の中では次にウチは自頃しようとする。その後、海未ちゃんとことりちゃんが一緒に氏ぬ」

希「だからそれを止めたい。それがにこっちを見つけることに繋がるんじゃないかって」

海未「なるほど…要するに私達が命を断たないよう見守っているというのですね」

希「うん…」

29: 2016/12/20(火) 13:30:50.41 ID:yoTSCMKb.net
海未「所詮は夢です。確証もない話で混乱させられては困ります」

希「そんな…ホンマのことやのに!」

海未「…と、いつもの私なら切り捨てていたでしょう」

希「え…」

海未「けれど、希の話に心当たりがあるのです」

希「どういうこと…?」

海未「私も…なんとなくですがこれから起こることがわかる気がします」

海未「既視感…というものでしょうか」

希「じゃあ…」

海未「もちろん協力します。あなたが私達を守ってくれるなら、私もあなたを守らなくてはならないですから」

希「海未ちゃん!ありがとな!」もっぎゅー

海未「破廉恥です!こんな所で抱き着かないでください!」ジタバタ

30: 2016/12/20(火) 13:39:08.90 ID:yoTSCMKb.net
希「でもよかった~ウチ、正直海未ちゃんはこんな話信じひんと疑ってたんよ」

海未「まぁ普通の人なら疑うでしょうね」

希「和解の印にこれあげるね」

希「希パワー注入!」

希「は~い、プシュッ」

海未「またレッド◯ルですか…」

希「あれ?海未ちゃんにウチのこの渾身の持ちネタ見せたことあったっけ?」

海未「いえ…あれ?私はレッド◯ルを手に取ったことはないはず…」

希「なんかおかしなことだらけや」ゴクゴク

海未「まったくです。早くにこを見つけていつも通りの日常に戻りたいです」ゴクゴク

31: 2016/12/20(火) 14:12:33.11 ID:yoTSCMKb.net
凛「か~よちん♪」

花陽「…あ、凛ちゃん」

凛「どうしたの?ボケーっとして…」

花陽「うん…真姫ちゃん、もう1週間以上お休みしてるでしょ?さすがにお見舞いとか行った方がいいかなって…」

凛「…」

花陽「真姫ちゃん…大丈夫かなぁ」

凛(真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん!)

凛(かよちんの頭にはそれしかないの?!)

花陽「凛ちゃん?」

凛「あ、そうだね!真姫ちゃんの顔を見ときたいかも!」

花陽「じゃあ放課後、お家に行ってみよっか」

凛「うん…」

32: 2016/12/20(火) 14:17:42.94 ID:yoTSCMKb.net
ピンポーン

真姫ママ「は~い」ガチャ

花陽「あの、真姫ちゃんのお見舞いに来ました」

真姫ママ「花陽ちゃんに凛ちゃんね。悪いんだけど、実は真姫はここにはいないのよ」

凛「?」

花陽「どういうことですか…?」

真姫ママ「あの子ったらお友達にも言ってなかったのね…」

真姫ママ「しばらく別荘で1人になりたいって言うから行かせたの。心配だったけど、あの子はしっかりしてるから信じてたんだけど」

花陽「そうなんですか…」

凛「別荘の場所は…」

真姫ママ「◯◯県よ。ちょっと待ってね…電話は置いてないから、住所だけになるけど書いてあげるわ」

33: 2016/12/20(火) 14:22:47.85 ID:yoTSCMKb.net
花陽「真姫ちゃん…私達に黙って別荘に行ってるなんて」

凛「どんだけ自分勝手なの!にこちゃんがいなくなって大変なのに!」

花陽「…」

花陽「もしかして…にこちゃんは真姫ちゃんと一緒にいるんじゃ…」

凛「え…?でも、お母さんに何も言わないで行くなんてあり得ないよ」

花陽「そうだけど…言えない理由があるかもしれないし」

凛「直接見に行きたいけど、まだ学校あるし…」

花陽「次のお休みの日に行ってみよう」

凛「でも、真姫ちゃんは一人でいたいって…」

花陽「みんなで行くのも大変だから、私達二人だけで。それならいいよね」

凛「う~ん…わかったよ。かよちんが言うなら」

34: 2016/12/20(火) 14:26:57.87 ID:yoTSCMKb.net
真姫ちゃんに会いに行く

こんな時にどうして1人で…?
わからない

にこちゃんはそこにいるのかな

いてほしいと思う
そうすれば、みんなが安心する
なにより、かよちんが気付いてくれる

真姫ちゃんの側にはにこちゃんがいること

おかしいよね
凛はかよちんに笑っててほしいのに
かよちんが悲しむのを願ってる

35: 2016/12/20(火) 14:30:33.22 ID:yoTSCMKb.net
凛(どうしたんだろ…こんなにモヤモヤした気持ち…)トボトボ

凛(このまま真姫ちゃんのところへ行っていいのかな)

凛(凛は…ちゃんと凛でいられるかな)

凛「そういえば…希ちゃんの家ってこの辺だったはず」

凛「急に押しかけたら…迷惑かな?それとも…笑ってくれるかな?」

凛「今の凛の気持ちに…答えをくれるかな?」

36: 2016/12/20(火) 14:34:08.96 ID:yoTSCMKb.net
凛「…」

凛「やっぱり…こんな遅くに迷惑だよね」

「コーヒーにする?お茶にする?」

凛「あれ…話し声がする」

凛「誰か来てるのかな?」

「で、話ってなんなん?」

「そっか…そんな気がしてたよ」

凛「うん…あんまし聞こえないにゃ…」

ガチャ

希「凛ちゃん?」

凛「あ?!え?!なんで!」

希「もぉ~聞き耳立てるのは感心せんよ。とりあえず上がって?」

凛「はい…」

37: 2016/12/20(火) 14:37:02.65 ID:yoTSCMKb.net
凛「あれ…?誰か来てたんじゃ…」

希「あぁ…さっきまでね」

凛「でも…玄関からは誰も…」

希「ふふ…実はオバケさんと話してたんよ」

凛「?!」

希「ねぇ、凛ちゃん」

希「なんでウチの家に来たん?」

凛「えっと…」

希「悩んでるんよね…好きな人のことで」

凛「知ってたの…?」

希「ウチはなんでもお見通しやもん」

38: 2016/12/20(火) 14:42:04.33 ID:yoTSCMKb.net
凛「あのね…凛は…」

希「花陽ちゃんが好き?」

凛「…」

凛「…うん」

凛「おかしいよね…女の子同士なのに…」

希「そうかな~ウチは百合もありやと思うけど」

希「好きになるのに性別なんて関係ないやん」

凛「みんな気持ち悪いと思わないかな…」

希「そんなことない。ここだけの話、μ'sの中でもウチの百合センサーはビンビンやし」

凛「どういうこと?」

希「凛ちゃん以外にも恋してる人がいるってこと。女の子同士でね」

凛「えええ?!」

希「意外に鈍感やねんな~」

凛「///」

41: 2016/12/20(火) 17:28:32.71 ID:yoTSCMKb.net
凛「でもね…かよちんは多分、他の人が好きなの」

希「辛いね…」

凛「凛は嫌な子なんだ…その子がかよちんから離れちゃばいいと…思って」

希「恋って…自分勝手なものやと思う。だから凛ちゃんの自分だけを見てほしいって気持ちは普通やと思う」

凛「でも!」

希「自分勝手な恋を、本当に相手のことを想う気持ちにするには…愛することよ」

凛「愛…」

希「そう、相手を一番に考える。簡単に聞こえるけど難しい」

凛「難しいなぁ…」

希「そんな凛ちゃんにウチからスピリチュアルなアイテムを貸してあげよう」ゴソゴソ

希「ほいっ!」

凛「カメラ…?」

希「純愛レンズやん!」

凛「純愛レンズ…?」

42: 2016/12/20(火) 17:41:07.05 ID:yoTSCMKb.net
絵里「…」カタカタカタ

矢澤にこにー☆捜索本部スレ

絢瀬絵里

にこがいなくなって、1週間以上経ちました。
まだ何の手掛かりもありません。どうすればいいでしょうか?

名無しで叶える物語(コシヒカリ)

またエリチカのなりきりか


名無しで叶える物語(冥王星)

まさかの当事者降臨!
マジレスすると変質者に誘拐されたってのが一番考えられるだろ


名無しで叶える物語(のっぽパン)

寺の関係者から言わせてもらうと、もう東京にはいないかもしれないずら


絵里「はぁ…やっぱりめぼしい情報はないわ」

亜里沙「お姉ちゃん…にこさんはまだ見つからないの?」

絵里「えぇ…お手上げの状態かしら」

亜里沙「私の友達がね…アキバでにこさんとことりさんが歩いてたって言ってたよ」

絵里「!それはいつ?!」

亜里沙「にこさんがいなくなる前の日…」

絵里「ことりが…何か知ってるかもしれない」

43: 2016/12/20(火) 17:45:55.38 ID:yoTSCMKb.net
ことり「絵里ちゃん…急用って…」

絵里「ごめんなさい。こんな時間に」

海未「絵里、にこのことで何かわかったのですか?」

絵里「海未…?」

ことり「ごめん…海未ちゃんに話したら『私も行きます』って聞かなくて」

絵里「そう…大丈夫よ」

絵里「ことりに教えてほしいの。にこがいなくなった前の日…にこと何があったのか」

ことり「あの日私は…にこちゃんに別れたいって言ったんだ」

絵里「別れたい…?」

海未「ことりとにこは…恋人同士だったんです」

絵里「そうだったの…」

44: 2016/12/20(火) 17:58:09.43 ID:yoTSCMKb.net
ことり「あの日にこちゃんとは仲直りできたんだけど…その帰りににこちゃんは行方不明になって…」

絵里「ことり…大丈夫よ。あなたを責めているわけではないわ」

海未「そうです。むしろ、私達はことりを守りたいと思ってます」

ことり「なんで…?私があの日にこちゃんをアキバに行かせなきゃ…にこちゃんは…」

絵里「あなたは自分を追い詰め過ぎているのよ」

海未「ことり、信じてください。にこは無事です。にこが安心して帰ってこれるよう、あなたは笑顔でいてほしいんです」

ことり「2人とも…なんで私なんかに…」

海未「ことりは大切な友達だからです。あなたが傷付くのは自分のことのように辛いですから」

絵里「えぇ…明日からアキバをもう一度洗い直しましょう。ことり、あなたにも働いてもらうわよ」

ことり「うん…にこちゃんを見つけるよ!」

45: 2016/12/20(火) 18:02:27.48 ID:yoTSCMKb.net
明日はとうとう、真姫ちゃんのところへ行く日

凛はもう悩まないでいようと思う
希ちゃんの言ってたこと、相手の気持ちを一番に考える

もし、かよちんが真姫ちゃんを想うなら
凛はそれを受け入れよう

凛は…ただかよちんの横にいれたらいいんだ
この気持ちに気付いてもらえなくても
凛は苦しくないよ
かよちんが笑ってるその顔が
凛の幸せだもん

51: 2016/12/20(火) 21:21:27.43 ID:yoTSCMKb.net
凛「いっこぉ♪いっこぉ♪夢の国へ~♪」

花陽「やけにハイテンションだね」

凛「だって、2人きりで旅行なんてテンション上がるにゃ!」

花陽「これ遊びに行くんじゃないから!」ビシッ

凛「わ、わかってるよぉ~」

花陽「ほら、電車乗るよ!」

凛「かよちん、この駅弁買ってもいい?」

花陽「ダメ♡」

52: 2016/12/20(火) 21:25:49.66 ID:yoTSCMKb.net
凛「2時間も電車は疲れたよぉ…」

花陽「大丈夫?もう着くからね~」

凛「本当にこんな田舎にいるの?」

花陽「真姫ちゃんのお母さんに書いてもらったメモだし…大丈夫なはずだよ」

凛「真姫ちゃん…会ったらラーメン食べさせてもらうにゃ」

花陽「真姫ちゃんがラーメンなんて作れるかな?」

凛「あっ…」(察し)

53: 2016/12/20(火) 21:30:00.16 ID:yoTSCMKb.net
花陽「ここだね…」

凛「なんか殺人事件の舞台になりそうな別荘にゃ…」

花陽「『青空館』…この別荘の名前かな?」

凛「とにかく!善は急げだよ!」バンバン

凛「真姫ちゃん!ここにいるのはわかってるにゃ!おとなしく出てきなさい!」

花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん…」

真姫「…何?」ガチャ

花陽「真姫ちゃん!」

真姫「花陽…凛…どうしてこんなところに…」

凛「それはこっちのセリフだよ!なんで1人でこんな場所にいるの?!」

真姫「はぁ…入って」

55: 2016/12/20(火) 21:38:05.71 ID:yoTSCMKb.net
真姫「ここに来たということは…あなた達は私が何をしたのか薄々勘付いてるってことね」

花陽「真姫ちゃん…正直に話して」

花陽「にこちゃんがどこにいるか…知ってる?」

真姫「…」

真姫「もちろん知ってるわ」

凛「?!」

真姫「にこちゃんは今もここにいるもの」

花陽「え…」

真姫「そこのカーテンを開けてみなさい」

凛「…」シャッ

にこ「…」ぐったり

花陽「…にこちゃん!」

真姫「にこちゃんと私は…ずっと一緒だったのよ」

凛「こんなの…おかしいよ…」

真姫「そうよ。私はおかしかったわ…ずっと前からね」

56: 2016/12/20(火) 21:42:23.15 ID:yoTSCMKb.net
花陽「なんでこんなことをしたのか…それはちゃんと聞かせてもらう」

花陽「でも先に…にこちゃんを縛ってる縄を外すよ」

真姫「いいわ…もうにこちゃんには抵抗する気力も残っていないでしょうし」

凛「にこちゃん!凛だよ!」ユサユサ

にこ「ん…凛…?」

真姫「せっかく2人きりの世界だったのに」

花陽(無言の平手打ち)パシーン

真姫「」ヒリヒリ

花陽「見損なったよ…!真姫ちゃん!」

57: 2016/12/20(火) 21:44:29.97 ID:yoTSCMKb.net
花陽「凛ちゃん…とにかく救急車を…」

凛「うん!」ピッピッピッ

にこ「…」

花陽「教えて…なんでこんなことをしたのか」

真姫「きっかけは…些細なことだったわ」

58: 2016/12/20(火) 21:48:03.18 ID:yoTSCMKb.net


真姫「にこちゃん」

にこ「真姫…見てたのね」

真姫「ことりと別れて」

にこ「お断りよ…真姫にそんなことを言われる筋合いはないわ」

真姫「なら…仕方ないわ」バチッ

にこ「?!」

にこ(この子…!スタンガンを…!?)

真姫「護身用にと思って持ってたけど、まさか役に立つとはね」

真姫「スーツケースはちょっと狭いけど…我慢しなさい」グイグイ

59: 2016/12/20(火) 21:50:34.48 ID:yoTSCMKb.net
花陽(にこちゃんってスーツケースに入っちゃうんだ…)

真姫「どうしてこんなことをしたのか…自分でもわからない。正気じゃなかったんでしょうね」

花陽「ううん…真姫ちゃんは最初からにこちゃんを連れて行くつもりで…スーツケースまで準備してたんでしょ」

真姫「はぁ…花陽って稀に鋭いわ」

真姫「そうよ…私はずっと前からにこちゃんを自分のものにしたかったの」

94: 2016/12/24(土) 20:15:37.00 ID:VBBN3ZpI.net
真姫「私は…ずっと1人だった」

真姫「寄ってくるのは私の親の肩書きや、お金持ちだということしか見ていない人間ばかり…心なんて、誰にも開けなかった」

真姫「ずっと、それでいいと思ったの。でも、そんな私の心をほんの少しだけ揺さぶった人がいたわ」

「にこっ☆」

真姫「それが…にこちゃんだった」

96: 2016/12/24(土) 20:20:18.25 ID:VBBN3ZpI.net
真姫「性格はまるで正反対、今まで私の側にいた人の誰とも違った」

真姫「にこちゃんだけは…私を『西木野真姫』じゃなくて、『真姫』として見てくれたの」

真姫「初めて誰かを…自分だけで独り占めしたくなったわ」

花陽「…最低だよ」

真姫「そうね。私は自分の気持ちだけしか考えない最低の人間よ」

花陽「違う…そうじゃない…」

真姫「えっ…?」

花陽「最低なのは…真姫ちゃんのそんな想いに気付けなかった…私自身」

真姫「は、花陽…あなた…」

花陽「私ね」

花陽「真姫ちゃんが好きだったんだよ?」

97: 2016/12/24(土) 20:23:40.04 ID:VBBN3ZpI.net
真姫「…」

花陽「花陽は地味で、鈍臭くて…何をやってもパッとしなかった」

花陽「それを変えてくれたのは…あの日声を掛けてくれた真姫ちゃんなの」

真姫「大袈裟だわ…」

花陽「真姫ちゃんがにこちゃんを想うのと同じくらい、私は真姫ちゃんを想ってる」

真姫「そう…やっぱりそうだったの」

真姫「あの夢と…同じなのね」

花陽「夢…?」

98: 2016/12/24(土) 20:26:48.33 ID:VBBN3ZpI.net
真姫「ずっと同じ夢を見ているのよ」

真姫「μ'sのみんなが氏んじゃう…とっても恐くて嫌な夢…」

真姫「その夢で花陽は…私の事を好きだって…私の中からにこちゃんを追い出そうとしたわ」

花陽「そうなんだ…夢の中でも私は、真姫ちゃんを好きなんだ…」

真姫「花陽」

真姫「私は…どうすればいいの?」

99: 2016/12/24(土) 20:32:16.87 ID:VBBN3ZpI.net
真姫「私は夢の通りににこちゃんを頃したくなかった」

真姫「だから強引に…こんな所にまで連れてきて、2人きりの楽園を造ろうとした」

真姫「狂っているのは今ここにいる私?それとも、にこちゃんの氏んじゃう世界の方?」

花陽「…」

真姫「花陽、これを受け取って…友達からの最後のお願いよ」

真姫「このナイフで私を刺すの。私のことが好きなら…言う通りにしてくれるわよね?」

花陽「…」

真姫「これで私は永遠にあなたのモノになるわ。さぁ…」

凛「いい加減にしてよ!!」

100: 2016/12/24(土) 20:37:01.93 ID:VBBN3ZpI.net
真姫「花陽、早く」

凛「かよちんは真姫ちゃんの操り人形じゃない!どうしてそんなに極端にしか考えられないの!」

花陽「凛…ちゃん」

凛「凛だって…かよちんになら殺されて良いって思ってた。好きな人にずっと自分を刻みこめられるって」

凛「でも、そんな勝手な気持ちを押し付けられて、残される人はどうなるの?!かよちんがそれを望んでるの?!」

にこ「凛…あんたたまには良いこと言うわね」ヨロッ

真姫「にこちゃん…立っていられるはずが…」

にこ「大バカの後輩に説教してやんなくちゃならないのよ…寝てなんかいられないわ」

101: 2016/12/24(土) 20:45:23.07 ID:VBBN3ZpI.net
にこ「真姫…私の言葉を聞きなさい」

真姫「私をこれ以上おかしくさせないで…そんなの、にこちゃんじゃないわ」

にこ「違うわ。これが私なの」

にこ「あんたの思い通りにはならない。心のどこかで…そう思い知らされたいってあんたは考えてる」

にこ「そうすれば、真姫ちゃんは安心できるわ…」

真姫「にこちゃん…私は…」

にこ「元通り…とはいかないけど、これからも私達は変わらない」

102: 2016/12/24(土) 20:55:17.93 ID:VBBN3ZpI.net
凛「真姫ちゃん、まだ間に合う…こっちに戻ってきて。凛たちは友達なんだよ」

真姫「凛…そう簡単にはいかないの。今だけ和解出来ても、きっとまた私はにこちゃんへの気持ちがどうしようもなくなる…抑えられないくらいに」

凛「真姫ちゃんはバカだよ」

凛「くよくよ悩むなら、みんなに打ち明けて…一緒に乗り越えていけばいいんだにゃ」

にこ「そう…凛が言ってるのは、簡単なようで一番難しい…でも、どんなことでもできる魔法なの」

真姫「にこちゃん…凛…私は、変われる?」

にこ「変えてみせるわ。にこにーカラーに」

真姫「はぁ…深刻に悩んで損したわ。本当にどうしてあなた達はバカみたいに前向きなのかしら」

凛「真姫ちゃんに言われたくないにゃ」

にこ「本当にね」

真姫「ごめんなさい…私のせいで」

真姫「にこちゃんには辛い思いをさせたわ」

にこ「まったくよ。これからはお昼のランチは真姫に払ってもらうわ」

真姫「ふふっ…ごめん…私…」ポロポロ

103: 2016/12/24(土) 21:00:12.57 ID:VBBN3ZpI.net
凛「かよちん、これで全部上手くいくよね」

花陽「ダメ…だよ」

凛「えっ…」

花陽「真姫ちゃんは…」

にこ「花陽…そのナイフを放しなさい」

花陽「真姫ちゃんは私に…『刺して』って言ったの…真姫ちゃんは…私だけの…」

凛「かよちん、落ち着いて!」

真姫「凛、いいの…」

真姫「今更私の居場所を残してもらえるなんて…都合が良すぎたんだわ」

凛「真姫ちゃんまで何言ってるの?!早くかよちんから離れて!」

真姫「ごめん…みんな…」

花陽「ああああ!!!!」ドスッ

104: 2016/12/24(土) 21:04:52.15 ID:VBBN3ZpI.net
凛「~っっっ!!!」ボタボタ

花陽「凛ちゃん…どうして…」ガクッ

凛「あはは…痛いにゃ…」

真姫「なんで…私なんかを庇って…」

凛「凛はね…真姫ちゃんのことが嫌いだった…かもしれない…でも、今なら言えるよ」

凛「真姫ちゃんのことも…好きだって…かよちんが凛のことを見てくれなくても…みんなが同じ気持ちを分かち合えるのが…好き…」

にこ「凛!しっかりしなさい!息が止まったら承知しないわよ!」

凛「にこちゃん…最後まで優しいにゃあ…」

花陽「私が…凛ちゃんを…そんな…」ガクガク

105: 2016/12/24(土) 21:09:35.98 ID:VBBN3ZpI.net
凛(どうしよう…声が…もう出せなくなっちゃった…)

凛(かよちん…伝えたいことたくさんあったのに…)

凛(真姫ちゃん…にこちゃん…凛がいなくなっても、μ'sのみんなが…一緒にいられるよう…に…)

凛(…)

凛(神様…凛の正真正銘一生に一度のお願い…もし叶うなら…みんなが笑顔で過ごせる未来にして欲しい…にゃ…)

「その願いは、本物?」

凛(うん…そうだよ…)

106: 2016/12/24(土) 21:11:45.83 ID:VBBN3ZpI.net
にこ「凛!凛!目をつむっちゃダメ!」

にこ「ちゃんと息しなさい!」

にこ「凛!!!」

凛(…)

凛(..)

凛(.)

凛()

さよなら にゃ

108: 2016/12/24(土) 21:13:59.27 ID:VBBN3ZpI.net
かよちん

凛はもう、かよちんと話せなくなっちゃったから…でも、凛の気持ちをここに置いていくね

かよちんのことが大好き
ずっとずっと、この気持ちを伝えられなかった

でも、いいの
大事なのは…凛の持ってる気持ちそのもの

生まれ変わっても
またかよちんの隣にいたい

大好きだよ

109: 2016/12/24(土) 21:16:12.39 ID:VBBN3ZpI.net
凛「んにゃあああ?!?!」ガバッ

凛「ハァ…ハァ…」ドクンドクン

凛「あれ…凛の部屋…?」

凛ママ「凛!遅刻するわよ!」バンバン

凛「なんで…生きてるの…」

凛「凛はかよちんに刺されて…氏んだのに…」

111: 2016/12/24(土) 21:20:48.19 ID:VBBN3ZpI.net
凛(冷や汗が止まらないにゃ…)

凛ママ「凛…あんた顔色が悪いし、すごい汗じゃない…」

凛ママ「学校と花陽ちゃんにはママから連絡しておくから…今日は一日寝てるのよ」バタン

凛「あ…」

凛「何これ…どうして…」

にこ?「ふ~ん…凛もそんな真面目な顔出来るんだ」

凛「にこちゃん?!なんで凛の部屋に?!」

にこ?「ややこしくなるけど、凛にもわかるように丁寧に説明してあげるわ」

112: 2016/12/24(土) 21:27:26.48 ID:VBBN3ZpI.net
凛「ゆゆゆ幽霊?!」

にこ?「そういうこと。まぁ現時点では私はまだ氏んでないんだけど」

凛「凝ってる喧嘩ーってやつ?」

にこ?「そんな不思議な覚え方してんの世界であんただけでしょうね。ドッペルゲンガーって言いたいのかしら」

凛「そうそう!」

にこ?「あんた、氏ぬ前に一生に一度のお願い使ったでしょ。奇跡が起きたのよ」

凛「ね~にこちゃんと同じ名前だとわかりにくいから、ドッペルにこちゃんって呼んでいいかにゃ?」

ドッペルにこ「話を聞いてほしいにこ~…」

113: 2016/12/24(土) 21:31:05.01 ID:VBBN3ZpI.net
ドッペルにこ「凛、あんたはどこまで記憶がある?」

凛「えっ…真姫ちゃんがにこちゃんを拉致して、凛とかよちんが別荘まで行ったはず…」

ドッペルにこ「そのも~っと前のことは?」

凛「う~ん…記憶がまだごちゃごちゃしちゃってるにゃ…」

凛「海未ちゃんとことりちゃんが学校の屋上から飛び降りたとか…」

凛「あれ…でも、それはただの夢だったような気が…」

114: 2016/12/24(土) 21:41:18.98 ID:VBBN3ZpI.net
ドッペルにこ「いろんな記憶が混ざっちゃってるでしょ。それは全部、これから私達に実際に起きることなの」

凛「へ…?」ポカーン

ドッペルにこ「私はそれを止めるために…あんたと同じでμ'sのみんなが笑顔で過ごせる未来にするために存在しているわ」

凛(ヤバいにゃ…ドッペルにこちゃんは本物より賢いにゃ…)

ドッペルにこ「やり直すのはこれで何度目かだけど、もう私の残り時間も少なくなっちゃったのよね…だから、凛と二人三脚でなんとかしようと思ったの」

凛「任せるにゃ!」←よく理解してない

116: 2016/12/24(土) 21:53:34.93 ID:VBBN3ZpI.net
凛「それで、凛は何をすればいいの?」

ドッペルにこ「いい?まずはこれだけ理解して。1人を救っても、氏の連鎖は唐突に始まるわ」

ドッペルにこ「全員を助けるの。でなきゃμ'sは終わっちゃうから」

凛「8人全員を…」

ドッペルにこ「いいえ…あんた自身もやり直せたからとはいえ、危険性は0じゃない」

ドッペルにこ「自分を助けるのよ。出来るわね?」

凛「凛はバカだから大丈夫だと思うんだけど…」

ドッペルにこ「あんたが思ってる以上に、星空凛って女の子は繊細なんだから」

凛「照れるにゃ///」

118: 2016/12/24(土) 22:11:48.57 ID:VBBN3ZpI.net
ドッペルにこ「それから、私達の中で起こる氏の連鎖は何の理由もなく始まったわけじゃないってことも覚えておいて」

凛「どういうこと?」

ドッペルにこ「みんなの氏はほんの些細なすれ違いとかから起こるけど、そんなの誰だっていつかは経験するようなことに過ぎないわ」

ドッペルにこ「みんなを氏ぬように誘導してる…そそのかす奴がいるのよ」

凛「それって…」

ドッペルにこ「私にも正体はよくわからないけど…そいつは穂乃果にだけは姿を見せているわ。穂乃果に気をつけなさい…」スゥゥ

凛「ドッペルにこちゃん?!どこ行くにゃ!」

ドッペルにこ「長時間は…出てられ…ないのよ…また来るわ」

凛「消えちゃった…」

123: 2016/12/25(日) 22:00:15.28 ID:9nEpOGN4.net
凛「でも、凛に出来るのかな…みんなを助けるなんて…」

凛「…」

ピ口リンッ♪

花陽『凛ちゃん、風邪は大丈夫?ゆっくり休んでね』

凛「守りたい…な」

凛「かよちんも、μ'sのみんなも」

凛「そのために何か出来るなら…やるしかないんだ」

124: 2016/12/25(日) 22:09:31.84 ID:9nEpOGN4.net
凛「よ~し!早速パソコンで意見を求めてみるにゃ!」カタカタ


生き返ったんだけど質問ある?

名無しで叶える物語(イ工口ー)

友達が氏ぬのを止めたいにゃ


名無しで叶える物語(庭)

ラブライブ要素は?


名無しで叶える物語(シャイニー)

すっごくmiracle!


名無しで叶える物語(スピリチュアル)

スピリチュアルやね


凛「全然参考にならないにゃ!」バタン!

凛「よ~し!こうなったらドッペルにこちゃんの言ってたこと、穂乃果ちゃんに直接聞いてみる!」ぴょんぴょん

凛ママ「凛、元気そうね」ガチャ

凛「あ…」

凛ママ「昼から学校行ってもいいわよ」

凛「その言葉を…待ってたにゃ!」ダッ

凛ママ「せめて着替えて行きなさい!」

126: 2016/12/25(日) 22:16:46.21 ID:9nEpOGN4.net
穂乃果「凛ちゃん、穂乃果に何の用かな?」

穂乃果「風邪で休んでるって聞いたんだけど」

凛「体調が良くなったから、今学校に来たんだ」

凛「穂乃果ちゃん、教えて欲しいことがあるんだけどいい?」

穂乃果「二人きりでしか話せないことなんだよね…いいよ」

凛「変な幽霊とか見えてる?」

穂乃果「…え?」

凛「いや、その…悪いことするよう言ってくる幽霊とか…」

穂乃果「あはは…なに~?私、てっきり真面目な話かと思ったのに」

穂乃果「希ちゃんに変なこと吹き込まれたの~?」

凛「えと…真面目に言ってる…にゃ」

127: 2016/12/25(日) 22:20:55.77 ID:9nEpOGN4.net
穂乃果「う~んとね、穂乃果は霊感とかないからわからない!」

穂乃果「これでいいかな?」

凛「う、うん…ありがとにゃ」

穂乃果「じゃあ私、海未ちゃん達と生徒会の仕事しに行かなきゃだから…また放課後!」

凛「…」

凛(よく考えたら…凛ってμ'sの中で真面目に話したりするキャラじゃないよね)

凛(かよちん…凛はどうしたら…)

ドッペルにこ「バカねぇ…」

凛「いつからいたの?!」

128: 2016/12/25(日) 22:24:28.80 ID:9nEpOGN4.net
ドッペルにこ「ちゃんと全部聞いてたわよ。もし穂乃果が『そうです。私が黒幕です』なんて言い出したらどうするつもりだったの?」

凛「えっと…説得してやめてもらう…」

ドッペルにこ「それが出来るなら苦労しないじゃない。凛、あんたが今やるべきことは…」

凛「やるべきことは…?」

ドッペルにこ「自分の気持ち、ちゃんと花陽に伝えてきなさい」

凛「うんうん、その通りだにゃ」

凛「…え?」

129: 2016/12/25(日) 22:33:31.56 ID:9nEpOGN4.net
凛「かよちんに?!」

凛「凛が?!」

凛「こここ告白?!」

ドッペルにこ「花陽が味方にいてくれる方が凛には心強いでしょ」

凛「でも…かよちんは真姫ちゃんが…」

ドッペルにこ「はぁ…花陽があんたのこと、そんなくらいにしか想ってないはずないじゃない」

ドッペルにこ「凛がちゃんと自分の気持ちを伝えたら、真正面から応えてくれる」

ドッペルにこ「それが花陽でしょ」

凛「そうなんだけど…」

ドッペルにこ「花陽は真姫を好きかもしれないけど、それ以上に凛のことを…側にいたい大切な幼馴染みと思ってるわ」

凛「それって、かよちんが言ってたの?」

ドッペルにこ「側から見てたらみんなわかるわよ」

130: 2016/12/25(日) 22:46:48.87 ID:9nEpOGN4.net
凛「そっか…勇気を出さなきゃ…ダメだよね」

凛「そういえば、ドッペルにこちゃんの髪型、いつものにこちゃんと違う…」

ドッペルにこ「あぁ…下ろしてみたの。この方が生きてる私と区別しやすいでしょ」

凛「う~ん…どっちも胸が小さいから見分けがつかないにゃ」

ドッペルにこ「あんたに言われたくないわよ!」バシッ

ドッペルにこ「さっさと花陽に告ってきなさい!」ゲシゲシ

凛「なんで幽霊なのに攻撃できるにゃ…」

137: 2016/12/26(月) 17:16:54.95 ID:cOi80tB9.net
凛「…」

花陽「凛ちゃん、大丈夫なのかな」

真姫「午後から登校したと思ったら、ずっとあんな感じだものね」

凛(無理無理無理!)

凛(かよちんに告白だなんて!)

凛(ただでさえ、女の子同士っていう壁があるのに…相手が凛なんて、かよちんは嫌に決まってるよ!)

凛(凛…魅力なんてないし…)

コトッ

凛「ん…?」ゴソゴソ

凛「このカメラって…」



希「純愛レンズやん!」



凛「あ…あの時に希ちゃんに借りたカメラ…」

凛「なんで今も凛が…」



希「…愛することよ」



凛(ええい!もうどうにでもなれにゃ!)

凛「かよちん!話があるの!」バンッ

花陽「凛ちゃん…?」

凛「凛の気持ち…かよちんに知ってほしい!」

花陽「え…あ…うん」

凛「放課後、屋上で待ってるから」

真姫「ちょっと凛…」

凛「…にゃ?」

先生「星空さん、私の授業中にいい度胸ね」ゴゴゴ

凛「…」

凛「…え?」

138: 2016/12/26(月) 17:20:12.03 ID:cOi80tB9.net
凛(う~…こってり絞られちゃった)

凛(やっと放課後だよ~)ガチャ

花陽「あっ…凛ちゃん…」

凛「?!」

凛(そういえば呼び出したんだった!)

花陽「話って…なに?」

凛「えー…あはは…」

凛(何か言わなきゃ!何か言わなきゃ!)

凛「今日はいい天気だね~」

花陽「う、うん?そうだね」

凛(凛のアホーっ!)

花陽「凛ちゃん、こっち来て」クイクイ

凛「えっ…」

花陽「花陽、凛ちゃんが言おうとしてること…わかっちゃったかも」

凛「ええええ!!!?」

139: 2016/12/26(月) 17:25:07.43 ID:cOi80tB9.net
花陽「幼馴染みだもん。凛ちゃんの気持ちくらいわかっちゃうんだから」

凛「かよちん…」

花陽「好き、なんだよね?」

凛「」ボンッ←爆発

凛「ししし知ってたの?!」

花陽「もぉ~いくら私でもそれくらい気付くよ!」

凛「…」

凛(知らなかった)

凛(かよちんは凛が思ってるよりずっと…大人だったこと)

花陽「凛ちゃんの気持ち、すごく嬉しい」

花陽「でも、凛ちゃんから直接聞きたい…かな」

凛「でも…かよちんは真姫ちゃんが…」

花陽「いいから」

花陽「凛ちゃんの気持ち、言葉にして欲しい」

凛「うん…」

凛(かよちんがSっ気のある王子様みたい)

凛(凛はこっちのかよちんも好きだよ!)

143: 2016/12/26(月) 19:29:47.26 ID:cOi80tB9.net
凛「じゃあ…言うよ…」

花陽「はい♪」

凛「凛は…かよちんが…好き」

凛「友達よりずっと…恋してるの」

花陽「…」

凛「な、なーんちゃっ…」

花陽「凛ちゃん」

凛「はいっ?!」

花陽「言葉にしてくれて嬉しいよ」

凛「でも…かよちんは真姫ちゃ…」

花陽「たしかに好きだった…でもね」

花陽「凛ちゃんにここまで想ってもらって、それを見なかったことにはできない」

花陽「私を好きになってくれてありがとう」

凛「かよちぃぃん!!」ブワッ

144: 2016/12/26(月) 19:36:36.98 ID:cOi80tB9.net
花陽「私、このままずっと一緒にいたら、きっと凛ちゃんを好きになると思う」

凛「うん…絶対にかよちんを…凛に夢中にさせるよ」

花陽「楽しみにしてます♡」ギュッ

凛(幸せにゃ…氏んでもいい…)

ドッペルにこ「だからあんたは一回氏んでるでしょ」ニョキッ

凛「どっから生えてくるにゃ?!」

ドッペルにこ「私はどこにでもいてどこにもいないのよ」

花陽「凛ちゃん?どうしたの…」アセアセ

凛「え…かよちんには見えてないの?」

ドッペルにこ「そうね。私の力じゃ1人にしか姿を見せられないのよ」

ドッペルにこ「だから、凛を通じてみんなを助けるつもり」

凛「へぇ~」

花陽「誰と話してるの??」

145: 2016/12/26(月) 19:49:00.74 ID:cOi80tB9.net
花陽「にこちゃんの生き霊?」

凛「そうにゃ…そのドッペルにこちゃんが凛にμ'sのみんなを助けるようお願いしてきたんだよ」

花陽「だ」

凛「だ?」

花陽「だ」

花陽「ダレカタスケテー!!」

ドッペルにこ「チョットマッテテー」

凛「ドッペルにこちゃんは黙ってろにゃ」

凛「もぉ~なんでかよちんが怖がるの?」

花陽「そんな話聞いたら誰だって怖いよぉ」

花陽「あ~…夢に出そう…」スーハースーハー

凛(かわいい///)

凛「それでね、かよちんにも一緒にみんなを助けてほしいの」

花陽「うん。私も最近…近々嫌な事が起きそうな予感がしてたんだ」

146: 2016/12/26(月) 19:53:53.02 ID:cOi80tB9.net
凛「まずは手近な真姫ちゃんからいくよ」

花陽「でも、幽霊なんて非科学的なものを真姫ちゃんが信じるかな」

凛「真姫ちゃんはチョロいから大丈夫にゃ」

花陽(何その自信)

凛「噂をすれば真姫ちゃん発見!」

真姫「あら?二人ともどこに行ってたの?」

凛「まずは部室へ拉致にゃ!」ガバッ

真姫「キャー!!」(棒)

花陽「凛ちゃんさっきからテンション高過ぎるよ~」

147: 2016/12/26(月) 20:39:02.18 ID:cOi80tB9.net
真姫「ちゃんと説明しなさい」(怒)

花陽「ごめんね…」

凛「正直に話すよ…真姫ちゃんはにこちゃんのことが好きでしょ」

真姫「ハァ~?!なんで私がにこちゃんを好きなのよ」

凛「あれ…違った?」

真姫「全然違う!」

凛(おぼろげな記憶だけど…たしかに真姫ちゃんはにこちゃんを好きだったはず)

凛(だってそれが…全ての引き金になったんだし…)

花陽「真姫ちゃん」ズイッ

真姫「なによ…」

花陽「私、真姫ちゃんの事が好きだよ」

凛真姫「?!?!」

148: 2016/12/26(月) 20:43:22.49 ID:cOi80tB9.net
真姫「はは花陽?!」

真姫「あなた自分が何を言ってるかわかってるの?!」

花陽「ちゃんとわかってる。にこちゃんのこと、何とも思ってないなら…好きな人がいないなら、花陽と付き合ってほしいの」

真姫「…」

真姫「ハァ…あなたには負けたわ」

真姫「私はにこちゃんを好きよ。片想いだけど…これでいい?」

花陽「うん。真姫ちゃんの本当の気持ちがやっと聞けた」

凛「…じゃあ、にこちゃんがことりちゃんと付き合ってるのも」

真姫「あなた達も知ってたのね…もちろん私もそれは知ってる」

真姫「悔しいけど、あの二人はお似合いだわ」

149: 2016/12/26(月) 20:49:10.13 ID:cOi80tB9.net
凛「でも…好きな人に見てもらえないなんて」

真姫「辛いわよ。けど、私があの二人の間に割り込めるはずないじゃない」

花陽「そんなことないよ」

真姫「えっ…」

花陽「奪うとか、割り込むとか…争うことなんてない」

花陽「みんなで…ずっとみんなでいられるのが願い…」

凛「かよちん…」


海未(どうしましょう…)

海未(部室で密かにアイドルのイメージトレーニングをしていたら、なんだか始まってしまいました)

海未(とっさに隠れましたが…出ていくタイミングが…)

151: 2016/12/26(月) 21:29:29.31 ID:cOi80tB9.net
真姫「そんな簡単な話?花陽って呑気ね」

凛「そんなことない!」ガタッ

真姫「!」

凛「かよちんは…誰よりも優しくて、みんなが幸せになってほしいって本気で思ってるんだよ」

凛「そんなかよちんだから…凛は…好きになったの」

真姫「まさか…あなた達…」

花陽「私たちはこれから、今までよりもっと…幼馴染み以上の関係になっていくことにしたんだ」

真姫「そう…」

海未(…驚き過ぎて一瞬意識を失っていました)

152: 2016/12/26(月) 21:32:05.90 ID:cOi80tB9.net
\ファイトダヨッ!/

全員「?!」

凛「な…なんの音?」

真姫「穂乃果の声…だった気がするけど」

花陽「誰か…いるの?」

海未(ああああああ!!!)

海未(携帯をマナーモードにし忘れていましたぁ!!)

180: 2016/12/31(土) 20:43:02.85 ID:kb1Xa6uI.net
海未「ふぅ…バレてしまいましたか」スッ

凛「海未ちゃん?!」

真姫「全部聞いてたの?」

海未「私はどこにでも現れ、何でも知ってるのです」

花陽「すごい…さすが海未ちゃん…」

海未(この方がカッコよく見えるので…たまには見栄を張ってもいいですよね)

181: 2016/12/31(土) 20:52:29.14 ID:kb1Xa6uI.net
凛「海未ちゃん、凛たちの話を聞いてほしいんだ」

海未「凛…いつになく真面目な顔ですね」

凛「凛たちのこれから…μ'sのみんなが氏んでいく最悪の未来の話…」

花陽「私たちは…それを絶対止めたい。だから真姫ちゃんに気持ちを聞きたくて…」

真姫「海未はどっちの味方なの?」

海未「どちらの…?私たちは対立しているのですか?」

真姫「そういうわけじゃ…ないけど」

真姫「私は…誰かに自分の心を覗かれるのが嫌なだけよ」

凛「真姫ちゃん…」

凛「それなら凛がその気持ちごと真姫ちゃんを受け止めるよ。かよちんを得た凛は最強なんだから」

182: 2016/12/31(土) 20:57:16.87 ID:kb1Xa6uI.net
真姫「さっきから聞いてれば、みんなが氏ぬだとか馬鹿げた話でついていけないわ」

海未「いえ…ただの嘘ではありません」

真姫「海未、あなたまで…」

海未「これを…読んでください」ガサゴソ

真姫「『週間文冬』…?海未が読むような高尚な本ではなさそうだけど」

凛「見てかよちん!あの有名人が不倫するにゃ!」

花陽「どこどこ?!」

海未「ちゃんと付箋を貼ってる場所を読んでください!」

183: 2016/12/31(土) 21:03:42.40 ID:kb1Xa6uI.net
真姫「未来の日付…一年後の発刊になっているわ」

海未「信じられないでしょう。ただのイタズラと思うのも無理がありません。しかし、私はその本をずっと大切に取っていたんです」

海未「それがつい最近のことなのか、もっと昔のことなのかはわからないです」

海未「記憶が曖昧なほど…まるで自分の本能がこの本を大切だと言っているようで…肌身離さず持ち歩いていました」

真姫「海未…この本に書いてあることは…」

海未「事実ではない…と思いたいです」

花陽「この記事にはみんな氏ぬって…」

凛「これがあの夢の正体ってこと?」

185: 2016/12/31(土) 21:14:55.96 ID:kb1Xa6uI.net
絵里「希、急に呼び出してごめん」

希「なんよ…えりちなのによそよそしいやん」

希「用ってなに?同じクラスなんやし教室で言ってくれれば…」

絵里「簡単よ…とても簡単なことなの」

絵里「私は怖いの…もう一人はイヤ…」

希「えりち…キャラ違うんやない…?」

絵里「あなたも『μ'sの仲間』…よね?希…」グイッ

希「やめて!怖いよえりち!冗談なら許さんよ!」

絵里「本気よ…いつだって私は…」

186: 2016/12/31(土) 21:27:49.06 ID:kb1Xa6uI.net
希「えりち!」

絵里「笑えるわ…結局私は一人で全部抱え込んでたのよ」

希「えりち…手を放して…」グググ

希「ウチ…氏にたく…な…」グググ

絵里「一緒よ…ずっと…」

希「あ…」フッ

??「いい加減にしなさい!!」バゴォ

絵里「ハラッ!?」

希「あ…ぅ…にこっち…?」ハァハァ

にこ「朝から様子が変だと思ったのよ。後をつけてよかったわ」

絵里「やってくれたわね…」

絵里「お婆様にも殴られたことないのに!」

にこ「…」バゴォ

絵里「ハラッ!?」

にこ「何回でも殴ってやるわよ」

にこ「最近ストレス溜まってたのよね」

195: 2017/01/02(月) 00:18:50.77 ID:tFWFG8SO.net
絵里「なんで…」ヨロッ

希「にこっち!えりちは正気やない!気をつけて!」

にこ「わかってるわよ。希、あんたは逃げなさい」

希「でも…!」

にこ「守りながらやりあえる程、にこに余裕はないんだから」

希「…!助けを呼んでくる!」ダッ

絵里「余計な事を…」

196: 2017/01/02(月) 00:24:14.73 ID:tFWFG8SO.net
にこ「やっと二人きりになれたわ」

絵里「…」

にこ「希を襲った理由…聞くまでもないわね」

にこ「あんたも…夢を見るんじゃない?」

絵里「さすがにこね」

絵里「私の気持ちをわかってくれる」

にこ「勘違いしないでよ。にこはあんな夢信じないし、あんたみたいに夢に洗脳されないわ」

にこ「にこはμ'sが好き…みんなと一緒にいるのが大好きなの」

絵里「私の負けかしら…」チャキッ

にこ(カッターナイフ?!)

197: 2017/01/02(月) 00:28:25.46 ID:tFWFG8SO.net
絵里「不思議よ…私、にこになら全てをさらけ出せる気がするの」スルスル

にこ「にこに露出狂の趣味はないわ…服を脱いでどういう…」

にこ「!」

にこ「あんた…その傷…」

絵里「これは私の罪の証…そう思うの」

絵里「話を聞いてくれるかしら」

にこ「教えなさい…その傷の理由」

198: 2017/01/02(月) 00:35:40.55 ID:tFWFG8SO.net
絵里「昨日の晩、お風呂に入ろうとして気付いたのよ」

絵里「私の腕に…まるで自傷みたいな傷痕がたくさんあることに」

にこ「そんなたくさんの傷が知らない間に出来るわけないわよ」

絵里「その通り…私にもそんなことをした記憶はない…けど」

絵里「夢の中で…私はずっと自分を傷付け続けていたわ」

にこ「夢が現実になったってこと…?」

絵里「そう…怖くて怖くて…震えたわ」

絵里「そして思ったの。夢の通りに誰かが氏ねば…この恐怖はなくなるって」

にこ「手が震えてるわ」

にこ「本当は誰も傷付けたくないんでしょ」

にこ「そのカッターを捨てなさい」

絵里「…」

211: 2017/01/04(水) 22:22:37.10 ID:JJQ1M6lC.net
「こっちです!早く止めてください!」

絵里「ここまでみたいね…」

絵里「一人は嫌だったけど、仕方ないわ」チャキッ

にこ「馬鹿…やめなさい」

絵里「にこ、私はあなた達に出会えて幸せだった」

絵里「じゃあ、さよなら…」

ことり「やぁ~!」ドンッ

絵里「?!」ドサッ

ことり「ことりのぶる~べりぃとれいん♡で反省しなさいっ!」

にこ「ただのタックルでしょ…けど、でかしたわよことり!」グイッ

絵里「くっ…」グググ

212: 2017/01/04(水) 22:26:28.57 ID:JJQ1M6lC.net
希「間に合ってよかった…」

にこ「希、なんで助けを呼びに行ってことりを連れてくるのよ」

希「パニクってもうて…ことりちゃんが偶然通りかかってくれたんよ」

にこ「絵里は刃物持ってたんだから…ことりも無茶し過ぎ」

ことり「えへへ…にこちゃんには守られてばっかりだから、ことりも役に立ちたくて」

にこ「もう…しょうがないわね」ナデナデ

ことり「♡」

絵里「これで終わらせたつもり…?」

にこ「あんたも往生際が悪いんだから…組み敷かれてまで何か言うことあるの?」

絵里「狂ってるのは…私だけじゃないわ…みんなも…同じよ」

希「…」

213: 2017/01/04(水) 22:31:04.01 ID:JJQ1M6lC.net
どんうぉーり!どんうぉーり!

真姫「あ…希からメールがきたわ」

真姫「!」

凛「…どうしたの?」

真姫「絵里が…希を襲ったらしいわ」

花陽「それって!?」

海未「恐れていたことが…起きてしまったようですね」

真姫「絵里は取り押さえたから無事みたいだけど…」

海未「私達も希の所に行きましょう。事実を…これから起こる悲劇を現実にしないために」

凛「急ごう!」ダッ

214: 2017/01/04(水) 22:36:33.64 ID:JJQ1M6lC.net
海未「希!」バンッ

にこ「みんな来たわね」

凛「にこちゃん達が希ちゃんを助けたの?」

ことり「うん!私とにこちゃんで絵里ちゃんを止めたんだ」

真姫「…」ギリッ

花陽「真姫ちゃん…」ギュッ

真姫「花陽…?何してるの…」

花陽「大丈夫だよ。花陽と凛ちゃんは真姫ちゃんの側にいるから」

真姫「そう…」ギュッ

真姫「自分でもよくわからないけど…花陽にこうやって自分の中身を覗かれるの、嫌いじゃないわ」

海未「…コホン」

海未「二人とも、情事はこんな衆目の中でしてはいけません」

真姫「情事じゃないわよ!」

凛「まったく…真姫ちゃんはエ口エ口にゃ」

216: 2017/01/04(水) 22:44:47.36 ID:JJQ1M6lC.net
絵里「…」

にこ「椅子に縛り付けられてかれこれ1時間…まだだんまりを続けるわけ?」

海未「今日は午後から授業が無かったのでこうして集まれましたが…穂乃果は?」

ことり「それがね…穂乃果ちゃんは連絡がつかなくて、学校中どこを探してもいないの」

凛「…」



「穂乃果にだけ姿を現してる」

「そいつがみんなを氏ぬように誘導しているわ」



花陽「凛ちゃん、心当たり…ない?」

凛「えっ?あはは…凛はエスパーじゃないからわからないかな」

真姫「けど、どうするの?絵里が口を割るとは思えないし、ずっとこのままって訳にはいかないわよ」

希「…なら、自分から話したくなるようにしないとあかんね」ゴゴゴ

絵里「?!」

希「久しぶりに…全力100%のわしわしMAXや!」ガシッ

絵里「んーっ!!んんん!!!」ジタバタ

にこ「えげつないわね…そもそも猿ぐつわかまされて話せないじゃない」

絵里「んぁらよぉぉ!!」(ハラショー!!)

凛「希ちゃんが完全に楽しんでるにゃ…」

217: 2017/01/04(水) 22:54:06.72 ID:JJQ1M6lC.net
絵里「…」ぐったり

希「ふふ…これで素直になれたかな?」ツヤツヤ

にこ「猿ぐつわ、外すわよ」

絵里「無駄よ…こんなことをしても…」

絵里「止められないわ…」

海未「絵里に聞きたいことがあります」

海未「あなたが見た夢…それはμ'sのみんなが互いを信じられなくなって…次々と氏んでいく夢だったのですね?」

絵里「そうよ…私だけじゃない…みんなも見てるはずよ」

にこ「絵里の言うことをそのまま鵜呑みにはできないけど、確かに私もそんな夢を見るわ」

花陽「凛ちゃん、やっぱり海未ちゃんの持ってた本の内容は…」

凛「みんな、聞いてほしい」

全員「!」

凛「凛は…幽霊が見える」

凛「その幽霊が言ってるんだ。μ'sのみんなを助けたいって」

218: 2017/01/04(水) 23:07:21.99 ID:JJQ1M6lC.net
真姫「…幽霊?」



「幽霊、なんだよ。忘れてた?」

「あんたはまだ生きてる。その命、大切にしなさいよ」



真姫「何よこれ…私の記憶だって言うの…?」

凛「みんなには夢以外にもおかしいと思うことがあるはずだよ」

凛「例えば…知らないはずの出来事を何となく知ってたり」

海未「…」



「あなたを1人にはしません!」

「さよなら…海未ちゃん」



凛「幽霊は言ってた。μ'sのみんなを助けるために…何回も何回もやり直してるって」

希「まさにオカルトやね…その幽霊さんの影響で、ウチらも悲劇が起こらないように時が巻き戻されてるってことやん」

絵里「ハラショーよ…凛」

219: 2017/01/04(水) 23:17:01.47 ID:JJQ1M6lC.net
絵里「でもそれが何だって言うの?」

真姫「話を聞いてたの?みんなでμ'sを…」

絵里「人はいずれ氏ぬのよ」

絵里「だったら…辛くて苦しい中狂っていくより、正気のうちに終わらせるべき」

凛「凛もね…」

凛「そうかもしれないって思ったこともあった。でも、変わったよ。大切な人が自分を守ってくれてる。だから、守りたいって」

花陽「凛ちゃん…」

凛「絵里ちゃんだって、μ'sには欠かせない大切な仲間なんだ。1人だって欠けてほしくない」

海未「絵里…」シュルッ

にこ「縄を解くなんて…大丈夫なの?」

海未「あなたはかけがえのない大切な人なんです。得体の知れない敵ですが、私は守ってみせます」

絵里「海未…私は…なんてひどいことを…」

海未「というわけで、絵里はしばらく私の家で預かります。精神を一から鍛え直します」

絵里「…え?」

真姫「また海未のやる気スイッチが痛い方向で入ったわ」

海未「特訓です!」バーン

絵里「ハラショー…」

ことり「これにて一件落着だね♪」

にこ「気楽過ぎよ。まだなんの解決にもなってないんだから」

220: 2017/01/04(水) 23:27:14.31 ID:JJQ1M6lC.net
海未「状況を整理しましょう。みんなの見ている夢や起きるかもしれない出来事をまとめました」

花陽(あれから1時間経ってないのに仕事早いなぁ)

・にこは真姫と言い争いになり、事故でにこが氏ぬ(もしくは真姫がにこを拉致する)

・真姫にはにこの幽霊が見えていた

・希は誰かを家に上げた後、自殺を図る

・海未はにこ?からみんなが氏ぬのを止めてほしいと頼まれる

・海未とことりは学校の屋上から転落氏する

・穂乃果は部屋から飛び降り自殺

・凛は花陽に殺され、花陽は自宅で焼身自殺

・凛は花陽を止めるために刺殺され、生き返って時間が巻き戻る

・にこの幽霊にμ'sのみんなが氏ぬのを止めてほしいと頼まれる←いまここ

真姫「改めて見ると意味不明ね」

221: 2017/01/04(水) 23:33:06.38 ID:JJQ1M6lC.net
花陽「てことは、凛ちゃんに見えてるにこちゃんの幽霊は…最初に氏んじゃって真姫ちゃんと一緒にいた幽霊ってことかな」

にこ「自分の幽霊がいるなんて変な気分だわ」

海未「おそらく私にμ'sのみんなを助けるよう依頼したにこらしき人物もその幽霊だったのでしょう」

希「その時にどこかで手に入れた未来の週刊誌を渡したんやろね」

絵里「なんとなく…話が繋がって見えてきたわ」

ことり「ねぇ凛ちゃん、その幽霊さんは今もいるの?」

凛「う~ん…出てられる時間が少ないし、凛にしか姿を現せないらしいんだ」

花陽「でも気になるのは…」

海未「穂乃果にしか姿を見せていないという…黒幕の存在ですね」

222: 2017/01/04(水) 23:38:16.47 ID:JJQ1M6lC.net
真姫「そんな奴がいるなら、穂乃果はどうして何も話さないのかしら」

希「最悪の可能性を考えなあかんかもね」

ことり「…」

海未「穂乃果が黒幕の…共犯者…」

凛「そんなことあるわけないよ!だって、穂乃果ちゃんだよ?!」

にこ「信じたくないのはわかるわ。でも、事実として最近の穂乃果はおかしいじゃない」

希「うん…積極的にウチらと関わろうとしない。率先して何かをやることがなくなったと思う」

海未「行ってみましょう…穂乃果の家に」

223: 2017/01/04(水) 23:44:39.96 ID:JJQ1M6lC.net
穂乃果「また、来てくれたんだ」

穂乃果「そう…みんなが私を頃しにくるの」

穂乃果「あはは…仕方、ないよね」

穂乃果「穂乃果はリーダーとして…失格だったんだ。だから…終わらせなきゃ…」

穂乃果「早く…早く…」

雪穂(また部屋でお姉ちゃんが独り言を…)

236: 2017/01/06(金) 13:56:30.96 ID:xbiFWKeY.net
花陽「もうちょっとで穂乃果ちゃんの家だね」

凛「うん…でも、まさか穂乃果ちゃんからあんなメールが来るなんて」

花陽「私と凛ちゃんには家に来るように…海未ちゃんとことりちゃんには神社に来るように…それから絵里ちゃんとにこちゃんには…」

ドッペルにこ「どう考えても、私たちを撹乱するためでしょ」

凛「ビックリするから急に出ないでって言ってるにゃ!」

花陽「…?凛ちゃん?またにこちゃんの幽霊さん?」

ドッペルにこ「凛、穂乃果は何が何でも説得するのよ…みんなが一緒に未来へ行くのが私の願いなんだから」

凛「自信…はないけど、凛にはかよちんがついててくれる。みんなもいる。今度は大丈夫」

ドッペルにこ「頼もしいわ」

花陽「むー!凛ちゃん、どんなお話してるの!?」

凛(蚊帳の外でムスッとしてるかよちんもかわいい…)

237: 2017/01/06(金) 13:59:11.19 ID:xbiFWKeY.net
凛「たのもーっ!」ガラッ

穂乃果ママ「いらっしゃーい」

花陽「あ、あの…穂乃果ちゃんはいますか?」

穂乃果ママ「えぇ、早く帰ってきてたみたいよ。どうぞ上がっていって」

凛「お邪魔しま~す」

雪穂「あのっ!」クイッ

花陽「雪穂ちゃん?」

雪穂「帰って…くれませんか?」

238: 2017/01/06(金) 14:02:27.09 ID:xbiFWKeY.net
花陽「ごめんね、すぐ済むから…」

雪穂「そういうことじゃないんです!」

雪穂「お姉ちゃん、2、3日前から様子が変で…まるで誰かと話してるみたいに…」

凛「間違いない…穂乃果ちゃんにも見えてるんだ」

花陽「どうしよう…凛ちゃん」

凛「かよちん!そこは任せたよ!」ダッ

花陽「えええ?!」

雪穂「ちょっと…!」

凛「穂乃果ちゃん!」バンッ

穂乃果「ほら、やっぱり来た」ニタァ

239: 2017/01/06(金) 14:06:41.07 ID:xbiFWKeY.net
凛「穂乃果ちゃん、凛の話を聞いてほしいの」

凛「穂乃果ちゃんは悪い奴に騙されてる!」

穂乃果「『悪い奴』…だって。ひどい言われ方だね、にこちゃん」

凛「?!?!」

凛(聞き間違えるはずない…今、『にこちゃん』って…)

凛「どういうこと?!」

ドッペルにこ「凛、私の力を少しあんたに分けてあげるわ…」

ドッペルにこ「私には何も出来ないし、そいつの姿も見えないけど…奇跡を起こしたあんたなら…もしかしたら」

ゴォォォ

凛「この光は?!」

ドッペルにこ「ラブ♡にこパワーよ」

凛「なんかなんでも出来る気がしてきたにゃ!」

穂乃果「…」

240: 2017/01/06(金) 14:13:57.71 ID:xbiFWKeY.net
スゥゥゥ

にこ?「やっと私に辿り着けたわね」

にこ?「凛にしてはやるじゃない」

凛「え…どうして…にこちゃんが…」

凛「それに…にこちゃんじゃない…まるで違う…」

凛(髪の毛は真っ白だし…なにより、凛の知ってるにこちゃんは…こんなに冷たいはずが…)

白にこ「そう。私は矢澤にこ『だった』ものよ」

穂乃果「にこちゃん…私、どうしたら…」

白にこ「氏になさい」ニコッ

白にこ「そうすれば全部終わり。もう悲しまなくていいの」

穂乃果「うん…わかった…」フラフラ

凛「穂乃果ちゃん!ダメ!」

ドッペルにこ「凛!何が見えてるの!教えなさい!」

凛「にこちゃんだよ!真っ白なにこちゃんがみんなを氏なせた黒幕なんだ!」

ドッペルにこ「それって…」

白にこ「おしゃべりももう終わりにしない?」

白にこ「残念だけど、これでμ'sはもう二度と一緒にはいられないわ」

穂乃果「ああああ!!!」ガシャーン!

凛「穂乃果ちゃぁぁん!!」

白にこ「にこっ☆」にっこにこにー

241: 2017/01/06(金) 14:18:08.66 ID:xbiFWKeY.net
凛「そんな…何も…出来なかった…」ガクッ

ドッペルにこ「凛…あいつは…?」

凛「もう何も…見えないよ…どこにも…」

ドッペルにこ「…」

花陽「凛ちゃん!」

花陽「一体何が…」

凛「かよちん…ごめん…」

凛「凛は…やっぱりダメだよ」

花陽「そんなことない!」ガバッ

花陽「凛ちゃんは…精一杯やったよ!花陽はそれを一番知ってる!」

凛「ありがとう…」ギュッ

242: 2017/01/06(金) 14:22:27.84 ID:xbiFWKeY.net
ピーポーピーポー

海未「迂闊でした…私たちが止めていれば…」

希「ううん、みんなは最善を尽くしたよ。誰が悪いとかじゃない」

真姫「凛、大丈夫?」

凛「うん…」

ドッペルにこ「凛、聞いて」

凛「…」

ドッペルにこ「私はもう一回…過去に戻る。それで、穂乃果も誰も氏なないようにする」

ドッペルにこ「多分これが…私の最後のやり直しになるわ」

凛「そっか…力になれなくてごめんね…」

ドッペルにこ「そんなことないわよ。あんたの起こした奇跡に、私は勇気づけられた」

ドッペルにこ「みんなを守るのよ…これからも…」スゥゥゥ

凛「ドッペルにこちゃん…さよなら…」

243: 2017/01/06(金) 14:26:49.44 ID:xbiFWKeY.net
花陽「すっかり暗くなっちゃったね」

凛「幽霊のにこちゃんは、また過去に戻っちゃった…凛たちのしてきた事って…」

花陽「…」

花陽「えぃっ!」ポカッ

凛「痛っ?!なにするにゃ?!」

花陽「見て…凛ちゃん」

凛「あっ…」

花陽「星空が…綺麗だね」

凛「うん…でも、もう凛たちは…」

花陽「違うよ、私たちはこれからもここで生きて行くの。辛いこともあるけど、世界はこんなに綺麗なんだから」

花陽「一緒に生きよう、凛ちゃん」

凛「ありがとう…かよちん」

凛「ずっと、一緒だよ」





246: 2017/01/06(金) 16:11:15.51 ID:xbiFWKeY.net

247: 2017/01/06(金) 16:13:04.44 ID:xbiFWKeY.net

248: 2017/01/06(金) 18:50:58.92 ID:lQ5TupcL.net

次も期待

引用元: 花陽「星空が綺麗だね」凛「うん///」