1: 2015/05/09(土) 12:37:43.44 ID:bKGOvwuSO
伊織「何よそれ」

P「いおり活用形?」

伊織「疑問系で言われても困るんだけど」

P「どんなときにいおるんだ?」

伊織「知らないわよ!つーか、ふつうに話進めないでよね!」

P「あ、いま若干いおったな」

伊織「え、いまのいおったの?」

P「若干な」

伊織「若干いおったのね、いま」

2: 2015/05/09(土) 12:42:14.71 ID:bKGOvwuSO
P「意識していおることとかあるのか?」

伊織「無いわよ。たぶん」

P「むきー、とか言っちゃうのは?」

伊織「むきーなんて言ったことないわよ!バカじゃないの!」

P「無いの?」

伊織「……たぶん」

P「いまけっこういおってたな」

伊織「え、うそ!いおっちゃった?」

P「割りとな」

伊織「完全に無意識だったわ……」

3: 2015/05/09(土) 12:47:30.10 ID:bKGOvwuSO
P「無意識なら仕方ないさ」

伊織「なるべくいおらないようにするわ」

P「なんで?いおれゃば」

伊織「はぁ?なに?」

P「いおらば…あれ?言いにくいな。い・お・れ・ば良いじゃん」

伊織「アンタ滑舌悪すぎよ」

P「やよいみたいに?」

伊織「はぁ?やよいのことバカにすんじゃないわよ!」

P「いまかなりいおったな」

伊織「あんたがやよいのこと言うからでしょ、まったく!」

P「やよいのこと言われるといおる。メモメモ」

伊織「暇ね」

P「暇だな」

4: 2015/05/09(土) 12:51:29.79 ID:bKGOvwuSO
伊織「他のみんなは?」

P「仕事」

伊織「小鳥は?」

P「水ぼうそう」

伊織「えっ?うそでしょ?」

P「どうやらホントらしい」

伊織「子供がなるもんでしょ……」

P「子供なんだろう、きっと」

伊織「いろいろ言いたいことはあるけど、言わずにおくわ……」

5: 2015/05/09(土) 12:59:01.45 ID:bKGOvwuSO
P「ことる」

伊織「ごめん、ポジティブな使いどころがぜんっぜん浮かばないわ」

P「失礼なヤツだな、まったく。ことらすぞ」

伊織「なんかよくわかんないけど謝っとくわ」

P「小鳥さんだってなぁ、好きでことってるわけじゃないんだぞ!」

伊織「ならことらないように努力すべきだわ。私ならそうする」

P「それでもことっちまうんだ!」

伊織「知らないわよ!」

P「暇だな」

伊織「暇ね」

6: 2015/05/09(土) 13:05:39.32 ID:bKGOvwuSO
P「いおっても良いんだぞ?」

伊織「いおる必要性を感じないわ」

P「いよれよ」

伊織「はぁ?」

P「おかしいな…いよ…いおれ」

伊織「グダグダね」

P「何歳くらいからいおるようになったんだ?むしろいおれるように」

伊織「覚えてないわよ」

P「知らないうちにいおってたのか。恐ろしいヤツだな」

伊織「いおりたくないときだってあるわ、私にも」

P「どんなとき?」

伊織「…言いたくない」

P「そっか」

伊織「うん」

7: 2015/05/09(土) 13:17:52.80 ID:bKGOvwuSO
P「なんでちょっと甘酸っぱい感じになってんだよ」

伊織「知らないわよ!」

P「もういおるの禁止な」

伊織「言われなくてもいおらないわよ」

P「いおりたくないのか?それともいおろうとしないだけ?」

伊織「どっちだっていいでしょ」

P「いおりん」

伊織「なによいきなり!気持ち悪いわねぇ!」

P「ほらいおった。いとも容易く」

伊織「ホンッッッット、にくたらしわねぇ!」

P「汝、かくの如くいおったり」

伊織「どこの中二病よ!」

P「暇だな」

伊織「ね」

8: 2015/05/09(土) 13:25:45.52 ID:bKGOvwuSO
P「みきる」

伊織「あぁ」

P「伝わった?」

伊織「何となくね」

P「お前もみきってみろよ」

伊織「無理よ。私はみきれないわ」

P「新しい自分が見つかるかもしれないぞ?」

伊織「そりゃあ、あんなふうにみきれたらラクだろうなって思うけど……」

P「みきろうとしないだけだろ」

伊織「苦手だもん、そういうの……」

P「みきりたいと思うことが重要なんじゃないのか?俺はそう思う」

伊織「良いこと言っただろって顔がムカツクわ」

P「ハニーって」

伊織「言わないわよ!バカじゃないの!」

P「いおりん」

伊織「きーもーちーわーるーいっ!」

P「いまのちょっと可愛かった」

伊織「光栄よ……」

9: 2015/05/09(土) 13:37:40.07 ID:bKGOvwuSO
P「いおれってわーかーれーたそつぎょーしきー」

伊織「…ふふ」

P「なに笑ってんだよ」

伊織「笑ってないわよ、バカ!」

P「まーたそうやっていおる」

伊織「いおらせた方に責任があるわ」

P「……」

伊織「……」

P「いーおーれーばー」

伊織「とおーとーしー」

P「……」

伊織「……」

P「ありがとう」

伊織「仕方ないわ」

P「…ふふ」

伊織「…ふふ」


10: 2015/05/09(土) 13:44:38.22 ID:bKGOvwuSO
P「別にそういうのじゃないからな!」

伊織「何がよ」

P「笑ったら負けとかさぁ!」

伊織「いーおらーないマイソーング」

P「…ふふ」

伊織「勝ちね」

P「いや、お前、それはずるいよ!いまのタイミングは!」

伊織「…ふふ」

P「はいドロー」

伊織「ふ、ふざけんじゃないわよ!いまのは違うでしょ!」

P「いおってもダメー。不利になったらいおるのは止めとけな」

伊織「にくたらしい……」

11: 2015/05/09(土) 13:51:09.67 ID:bKGOvwuSO
P「そういえばさ」

伊織「何よ?」

P「この前誕生日だったんだよな」

伊織「そうだけど」

P「パーティーとか開催したのか?」

伊織「まぁね…主催はパパだったけど」

P「そこでもいおったのか?」

伊織「いおらなかったわ」

P「そっか」

伊織「いおりたい相手もいなかったしね」ボソッ

P「へ?聞き取れなか」

伊織「な、なんでもないわよ!バカぁ!」

12: 2015/05/09(土) 13:59:26.81 ID:bKGOvwuSO
P「どした?なんか顔赤いぞ?」

伊織「な、なんでもないわよ!こっち見んじゃないわよ!」

P「またそうやっていおる」

伊織「…あんたが悪いんだから」

P「俺のせいでいおってるのか?なんか言ったっけ?」

伊織「こんなときみきれたらなぁ……」

P「へ?」

伊織「なんでもないわよ!近いわよ!あっち行きなさいよ!訴えるわよ!バ、バカぁ!」

P「なんだなんだ。今日イチでいおってるな」

13: 2015/05/09(土) 14:05:46.03 ID:bKGOvwuSO
伊織「い、いい加減仕事しなさいよねっ!」

P「いや、するような仕事が」

伊織「じゃあデスクに辞書ひろげて『いおる』の項目でも書いてれば!」

P「はは。なんだかいおりまくりだからそうするよ。用があったら声かけてくれ」

伊織「う、うん……」

伊織「そこに「虚勢。照れ隠し」って書いときなさい、バカ」ボソッ

P「ん?なんか」

伊織「言ってないわよ、バカぁ!!!」


お し ま い

14: 2015/05/09(土) 14:06:43.51 ID:bKGOvwuSO
終わりー
短いですが、読んでくれた人、ありがとう!

15: 2015/05/09(土) 14:09:28.16 ID:1dve7abg0
これは良いイチャイチャ

引用元: P「いおる」